JP2006119001A - 角速度検出装置およびその製造方法 - Google Patents

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Kazuhiro Matsuhisa
和弘 松久
Yasushi Fukumoto
康司 福元
Masaya Osada
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Abstract

【課題】角速度検出装置の振動系の振動に節に一端を固定した弾性体を接続することで、外乱による影響を低減し、想定外の振動モードの発生を抑制することを可能とする。
【解決手段】第1基板100の表面に設けられた支持部103−1〜6に一方端が接続された支持弾性体102−1〜6によって、第1基板100に対して変位可能な浮遊状態に支持された第1,第2振動子101−1,2を備えた角速度検出装置1において、第1,第2振動子101−1,2および支持弾性体102−1〜6とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続され、かつ第1基板100の表面に設けられた弾性体支持部142−1,2に他方端が支持された弾性体141−1,2を備えたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、高い検出感度で2軸方向の角速度の同時検出が可能なマイクロ電気機械システム(MEMS)構成の角速度検出装置および角速度検出装置の製造方法に関するものである。
角速度検出装置のようなアクティブセンサをマイクロ電気機械システム(MEMS)で構成する場合、振動子を何らかの力で駆動させる必要があり、静電力やローレンツ力を用いた駆動方式の角速度検出装置が一般的には知られている。このような角速度検出装置では、リファレンス信号を得たり、何らかのフィードバックや増幅をしたりするために、複数の振動子を同時に駆動させる形式のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、電磁駆動方式の角速度検出が可能な角速度検出装置には、二つの矩形のシリコン薄膜からなる振動子が備えられ、各振動子同士はばねにより連結され、また上記連結された振動子の4隅には、それぞれ別の4本のばねにより支柱を介してガラス基板に支持されていて、各振動子上には、電磁駆動させるための電極が配設され、支柱に支持されるばね上にはその電極に接続される引き出し配線が設けられていて、各振動子に空間を介して対向する位置には静電容量を検出するための対向検出電極が備えられているものがある。
上記角速度検出装置は、弱結合を用いて音叉のように駆動側の振動子の振動を伝える方式であり、複数の振動子間を弱いばねで繋いでエネルギーの授受を行う方式である。したがって、振動子間のばねを固定すると振動が片方の振動子に伝わらず、固定しない場合には外乱に対して非常に弱く、例えば図16に示すように、重力Gによる影響で、振動子301および振動子301を支持するばね302等の振動系300が全体的に撓み、所望の振動方向、振動振幅、振動モードが得られないことがあった。また、駆動振動子に対して、励振される側の振動子を減衰させたい場合には、センサなどの信号を取り出した後に、後段の回路などで信号をモニタして信号処理する必要があり、煩雑となっていた。
特願2003−411264号明細書
解決しようとする問題点は、振動子間のばねを固定すると振動が片方の振動子に伝わらず、固定しない場合には外乱に対して非常に弱くなり、また、重力による影響で振動子および支持弾性体等の振動系全体が撓み、所望の振動方向、振動振幅、振動モードが得られない点である。
本発明の角速度検出装置は、基板と、前記基板の表面に設けられた支持部と、前記支持部に一方端が接続された支持弾性体と、前記基板表面からある一定の間隔を有して浮遊した状態で前記支持弾性体の他方端に支持されたもので前記基板に対して変位可能な複数の振動子とを備えた角速度検出装置において、前記複数の振動子および前記支持弾性体とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続され、かつ前記基板の表面に設けられた弾性体支持部に他方端が支持された弾性体を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の角速度検出装置の製造方法は、基板と、前記基板の表面に設けられた支持部と、前記支持部に一方端が接続された支持弾性体と、前記基板表面からある一定の間隔を有して浮遊した状態で前記支持弾性体の他方端に支持されたもので前記基板に対して変位可能な複数の振動子とを備えた角速度検出装置の製造方法において、前記支持弾性体を形成する際に、前記複数の振動子および前記支持弾性体とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続された弾性体を形成し、前記支持部を形成する際に、前記基板の表面に前記弾性体の他方端が支持される弾性体支持部を形成することを最も主要な特徴とする。
本発明の角速度検出装置は、振動子および支持弾性体とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続され、かつ基板の表面に設けられた弾性体支持部に他方端が支持された弾性体を設けたため、弾性体によって振動系を固定することなく、支持することができるので、外乱に対して強い構造になるという利点がある。また、振動系全体の想定する振動モードの節に、固定点となる弾性体支持部から弾性体を繋ぐことができるので、振動系全体の動きを抑制し、想定外の振動モードの発生を抑制することができる。よって、高感度なセンサ素子になるという利点がある。
本発明の角速度検出装置の製造方法は、振動子および支持弾性体とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続され、かつ基板の表面に設けられた弾性体支持部に他方端が接続された弾性体を形成するため、弾性体によって振動系(例えば振動子間の支持弾性体)を固定することなく、支持することができるので、外乱に対して強い構造となる角速度検出装置を製造できるという利点がある。また、振動子、支持弾性体および振動子間の支持弾性体からなる振動系全体の想定する振動モードの節に、固定点となる弾性体支持部から弾性体を繋ぐことができるので、系全体の動きを抑制し、想定外の振動モードの発生を抑制される角速度検出装置を製造することができる。よって、高感度なセンサ素子を製造することができるという利点がある。
角速度検出装置の振動子、振動子を浮遊状態に支持する支持弾性体および振動子間の支持弾性体の系全体の不要な振動を抑制するという目的を、系全体の振動の節となる位置に一方の端部を固定した弾性体を接続することで、高感度なセンサ素子となる角速度検出装置を実現した。
本発明の角速度検出装置に係る第1実施例を、図1の平面図および図2の図1におけるA−A線断面図によって説明する。なお、図2の断面図は概略構成を示すものであり、図1の平面図の縮尺と一致させていない。
図1および図2に示すように、角速度検出装置100は、第1振動子101−1と第2振動子101−2を並行に備えている。この第1振動子101−1、第2振動子101−2はともに矩形の薄膜からなり、一例としてシリコン層で形成されている。上記第1振動子101−1と第2振動子101−1とは、互いに向かい合う側の角部が支持弾性体102−5、102−6とによって連結され、第1振動子101−1の第2振動子101−2とは反対側の角部分には支持弾性体102−1、102−2の一端側によって支持されている。また支持弾性体102−1、102−2の他端側は、それぞれ支持部103−1、103−2に支持固定されている。
また、第2振動子101−2の第1振動子101−1とは反対側の角部分は支持弾性体102−3、102−4の一端側によって支持されている。また支持弾性体102−3、102−4の他端側は、それぞれ支持部103−3、103−4に支持固定されている。上記支持弾性体102−1〜6は、それぞれが例えば板ばねで構成され、例えばシリコン層からなり、例えばU字形に形成されている。
上記振動子間の支持弾性体102−5、102−6には、上記第1振動子101−1と第2振動子101−2、上記支持弾性体102−1、102−2、102−3、102−4、102−5、102−6等によって構成される振動子系の振動の節となる位置、例えば上記振動系が上記振動子間の支持弾性体102−5、102−6を境にして対称に形成されている場合には、上記支持弾性体102−5、102−6の振動の節となるそれぞれの位置に、一方端が接続された弾性体141−1、141−2が設けられている。この弾性体141−1、141−2の他方端は上記第1基板100に形成されている弾性体支持部142−1、142−2に支持されている。また、上記弾性体141−1、141−2は、例えば板ばねで構成されているが、ばね弾性を有するものであれば何でもよい。
上記支持部103−1、103−2、103−3、103−4および上記弾性体支持部142−1、142−2は、それぞれ絶縁層122を介して第1基板100に固定されている。したがって、第1振動子101−1および第2振動子101−2は支持弾性体102−1、102−2、102−3、102−4によってのみ、直接的に支持されていて、第1基板100に対して完全に浮動状態に配置されている。
上記支持弾性体102−1〜102−4の電極形成面は、上記第1振動子101−1、第2振動子101−2の上面より第1基板100側に低く形成されている。また上記第1振動子101−1、第2振動子101−2の電極形成部は、第1振動子101−1、第2振動子101−2の上面の一部を掘り込んで形成された堀り込み部111−1、111−2で形成されている。
上記第1振動子101−1の堀り込み部111−1には、支持部102−1から支持弾性体102−1、第1振動子101−1の掘り込み部111−1、支持弾性体102−2を通り支持部103−2に至るもので、例えば第1振動子101−1を電磁駆動させるための電極108−1が絶縁膜107を介して配設されている。同様に、上記第2振動子101−2の堀り込み部111−2には、支持部102−3から支持弾性体102−3、第1振動子101−2の掘り込み部111−2、支持弾性体102−4を通り支持部103−4に至るもので、例えば第2振動子101−2の変位を検出するための電極108−2が絶縁膜107を介して配設されている。
また、上記第1、第2振動子101−1、101−2には、空気ダンピングを緩和するための貫通孔104が複数設けられている。この貫通孔104は、第1、第2振動子101−1、101−2上方に設けられる第2基板200との狭ギャップによるスクイーズ効果を低減させる。したがって、第1、第2振動子101−1、101−2のバランスがとれるように均一に分布されるように形成されることが好ましい。この第2基板200については次に説明する。
上記第1基板100上には、フレーム部121を介して第2基板200が形成されている。この第2基板200は、例えばガラス基板で形成されている。また第2基板200の上記第1基板100と対向する面の上記第1振動子101−1、第2振動子101−2に対向する位置には、検出電極210−1、210−2が形成されている。
さらに、上記第1基板100の裏面側には振動子101を電磁的に駆動させる磁石124が設置されている。この磁石124は、第1基板100の裏面側を掘り込んで、その掘り込み部の内部に設置することもできる。また、上記第2基板200上面に設置することもできる。さらには、第1基板100の裏面側および第2基板200の上面側の両方に磁石を設置することもできる。なお、磁石の配置位置によって出力的に相違を生じるが、動作として同様の結果が得られる。例えば、電磁駆動用の電極として第1振動子101−1上の電極108−1、108−2に電流を流す。
次に、振動子、支持弾性体等の振動系の別形態について、図3の概略構成平面図によって説明する。この実施例2は、実施例1において、振動子101に接続される支持弾性体102−1〜102−4および振動子間の支持弾性体102−5、102−6の接続位置が異なるものである。なお、前記実施例1の構成と同様な部品には同一符号を付与した。
図3に示すように、第1基板100に平行に、第1振動子101−1と第2振動子101−2を並行に備えられている。
この第1振動子101−1、第2振動子101−2はともに矩形の薄膜からなり、一例としてシリコン層で形成されている。上記第1振動子101−1と第2振動子101−2とは、互いに向かい合う側の辺の両端が振動子間の支持弾性体102−5、102−6とによって連結され、第1振動子101−1の第2振動子101−2とは反対側の辺の両端には支持弾性体102−1、102−2の一端側によって支持されている。また支持弾性体102−1、102−2の他端側は、それぞれ支持部103−1、103−2に支持固定されている。
また、第2振動子101−2の第1振動子101−1とは反対側の辺の両端には支持弾性体102−3、102−4の一端側によって支持されている。また支持弾性体102−3、102−4の他端側は、それぞれ支持部103−3、103−4に支持固定されている。
上記支持弾性体102−1〜4、振動子間の支持弾性体102−5、102−6は、それぞれが例えば板ばねで構成され、例えばシリコン層からなり、平面レイアウト的に見て例えばコ字形状、U字形状もしくは矩形波形状に形成されている。上記支持部103−1、103−2、103−3、103−4、103−5、103−6は、それぞれ絶縁体131を介して第1基板(図示せず)に固定されている。したがって、第1振動子101−1および第2振動子101−2は支持弾性体102−1、102−2、102−3、102−4、振動子間の支持弾性体102−5、102−6によって支持されていて、第1基板(図示せず)に対して完全に浮動状態に配置されている。
また、上記支持部103−1上から支持弾性体102−1上、第1振動子101−1の端辺部上、支持弾性体102−2上を通り支持部103−2上に至るもので、上記第1振動子101−1を電磁駆動させるための電極106−1が絶縁膜105−1を介して導電性の配線として形成されている。同様に、上記支持部103−3上から支持弾性体102−3上、第2振動子101−2の端辺部上、支持弾性体102−4上を通り支持部103−4上に至るもので、上記電磁駆動で第2振動子101−2が動作したときに発生する誘導起電力を検出するためのモニタ電極となる電極106−2が絶縁膜105−2を介して導電性の配線として形成されている。さらに、角速度を検出する電極として上記第1振動子101−1、第2振動子101−2を用いるために、例えば、第2振動子101−2にシリコンからなる支持弾性体102−3を介して接続される導電性パッド106−3が支持部103−3上に形成されている。この導電性パッド106−3は同支持部103−3上に形成される電極106−2とは絶縁膜105−2によって電気的に絶縁されている。
また、上記電極106−1、106−2の両端に連続して、上記電極106−1、106−2の両端における上記支持部103−1、103−2、103−3、103−4上のそれぞれには、電極パッド107−1、107−2、107−3、107−4が形成されている。
また、上記第1、第2振動子101−1、101−2には、空気ダンピングを緩和するための貫通孔(図示せず)が複数設けられていてもよい。この貫通孔は、第1、第2振動子101−1、101−2上方に設けられる第2基板(図示せず)との狭ギャップによるスクイーズ効果を低減させる。したがって、第1、第2振動子101−1、101−2のバランスがとれるように均一に分布されるように形成されることが好ましい。
上記振動子101、支持弾性体102、振動子間の支持弾性体102からなる振動系は、この振動系の振動の節となる位置、例えば上記振動系が上記振動子間の支持弾性体102−5、102−6を境にして対称に形成されている場合には、上記振動子間の支持弾性体102−5、102−6の振動の節となるそれぞれの位置に、一方端が接続された弾性体141−1、141−2が設けられている。この弾性体141−1、141−2の他方端は上記第1基板(図示せず)に形成されている弾性体支持部142−1、142−2に支持されている。
次に、一例として、上記実施例2で説明した振動系を有する角速度検出装置1の動作原理を説明する。なお、第1基板側の構成は前記図3に基づき、第2基板側の構成は前記図2に基づく。
上記角速度検出装置1は、電極106−1にはある周期を持った電流が流れる。例えばある時点で電流I1が電極106−1を電極パッド107−1から電極パッド107−2に向かって流れているとする。その際、電極106−2に位相が180°ずれた電流I2を流す。電流I1、I2は周期性を持っているので、別の時点では、流れる方向が逆になることもある。電極106−1に電流が流れると、第1基板100の下部に設けられた磁石124からの磁界により、ローレンツ力FLがx方向に発生する。
ローレンツ力FLは下記の式で現され、配線に直交する方向にその力が誘起される。
L=IBL …(1)
上記(1)式中、Iは駆動電極となる電極106−1に流れる電流、Bは磁束密度、Lは電極106−1の長さである。
ロ−レンツ力FLは印加される電流I1、I2と同じ周期性をもって第1、第2振動子101−1、101−2に印加され、第1振動子部101−1は、支持弾性体102−1および支持弾性体102−2に接続されている支持部103−1および支持部103−2を固定点とし、振幅運動を繰り返す。もう一方の第2振動子101−2は支持弾性体102−3および支持弾性体102−4に接続されている支持部103−3および支持部103−4を固定点とし、位相ずれ(例えば180°の位相ずれ)を持ちながら振幅運動を繰り返す。その際、外部からY軸まわりに角速度Ωが与えられると、振動方向に直行した方向にコリオリ力FCが発生する。このコリオリ力FCは(2)式で表される。
C=2mvΩ …(2)
上記(2)式中、mは振動子の質量、vは駆動方向の振動速度、Ωは外部から印加される角速度である。
コリオリ力FCで発生した変位を大きく取るためには、質量m、駆動角振動数ωX、駆動変位Xm(ωXおよびXmは駆動振動速度vの対応パラメタ-)を大きく取る必要がある。電磁駆動の場合、従来技術のような静電駆動で必要な櫛歯電極を必要としないため、大きな変位を取ることが可能となる。
コリオリ力FCが発生すると第1、第2振動子101−1、101−2がZ軸方向に振動する。その際、第2基板200側に設置された検出電極210−1と第1振動子101−1および検出電極210−2と第2振動子101−2との間に容量の変化が現れる。一方は第2基板200に近づく方向に振動子が傾き、もう一方は遠ざかる方向に振動子が傾く。その容量差分を検出することで、印加される角速度を算出する。
ここで重要なことは、角速度Ωが印加されたときには検出電極210−1と第1振動子101−1および検出電極210−2と第2振動子101−2に発生する容量変化量が異なるが、並進加速度が印加された際には、発生する容量変化量は異ならないため、差分を取っても容量差が生じない。よって、角速度印加の時に発生する加速度成分を除去できる構造となっている。
また、ローレンツ力FLを発生させた際、第2振動子101−2上に形成された電極2106−2には誘導起電力が発生する。この誘導起電力は、ローレンツ力FLと同じ周期を持って発生している。容量変化を読み取る際、検出電極210−1、210−2と第1、第2振動子101−1、101−2間に搬送波を乗せ、容量変化により発生した電流を増幅することにより実際の信号を取り出す。搬送波は同期検波により除去され、また駆動波に関しても誘導起電力の周期成分で検波することにより、角速度に対応した直流信号を取り出すことができる。
上記実施例1、2によって説明した角速度検出装置1では、駆動側振動子(例えば第1振動子101−1)と励振側振動子(例えば第2振動子101−2)間に配置されている支持弾性体102−5、102−6の振動の節となる部分を、弾性体141−1、141−2を介して固定している。これにより、弾性体141−1、141−2の断面構造、長さにもよるが、重力や外力に対してZ方向の変位を抑制し、耐G性能が向上される。また、水平方向の振動が安定する。これは、音叉のように片側駆動だけでなく、両側振動子を同時に駆動する際にも有効である。駆動側に対して励振側を減衰させたくない場合、例えば弾性体141−1、141−2がばねで形成されている場合には、そのばねの幅を小さく、ばねの長さを大きくすればよいが、このうちばねの長さに関しては外乱に対する強さとトレードオフの関係にあるので注意が必要である。減衰の制御に関してはばねの幅を大きく、固定点からのばねの長さを小さくすることで制御できる。なお、上記弾性体141−1、141−2はどちらか一方のみ形成しても両方を形成した場合と比較して効果は低減されるものの、上記効果は得られる。
次に、上記実施例2の振動系の構造を用いて定量的な傾向を調べるために構造解析(モーダル、過渡解析)を行った。その結果を図4によって説明する。図4は、縦軸に、第1振動子101−1と第2振動子101−2(駆動側の振動子と弱結合により励振される側の振動子)との振幅差を表し、横軸に、弱結合を用いた角速度検出装置の振動系のばね定数(基本モードの振幅を決定する定数)kと弾性体141−1、141−2のばね定数kfとの比kf/kを横軸に表し、第1振動子101−1と第2振動子101−2(駆動側の振動子と弱結合により励振される側の振動子)との振幅差(%)を表す。上記振動系とは、第1振動子101−1、第2振動子101−2、支持弾性体102−1〜102−6からなる振動系をいう。
図4に示すように、第1振動子101−1と第2振動子101−2との振幅差を10%以内に収めるには、〔弾性体のばね定数kf〕/〔振動系のばね定数k〕の値が1000以下であればよいことがわかる。第1振動子101−1と第2振動子101−2との振幅差が10%をこえると、検出精度が低下し、正確な検出ができなくなる可能性が高くなる。したがって、第1振動子101−1と第2振動子101−2との振幅差は10%以下にする必要があり、〔弾性体のばね定数kf〕/〔振動系のばね定数k〕の値が1000以下とすることが必要となる。
また、上記弾性体141−1、141−2にはモード選択効果がある。上記実施例2の構成のでは振動系の場合は、同位相振動を抑制する効果がある。すなわち、図5に示すように、第1振動子101−1と第2振動子101−2とは相対的に逆位相モードの振動が出やすくなる。
次に、弾性体の別形態について、図6の概略構成平面図によって説明する。この実施例3は、実施例2において、弾性体141の構成が異なるものである。なお、前記実施例2の構成と同様な部品には同一符号を付与した。
図6に示すように、振動系の振動の節となる部分、具体的には、第1振動子101−1と第2振動子101−2とを接続して支持する支持弾性体102−5の振動の節となる部分を挟むように、複数本の弾性体141−1の一端側を接続し、その他端側を第1基板100上に形成した弾性体支持部142−1に支持させたものである。同様に、第1振動子101−1と第2振動子101−2とを接続して支持する支持弾性体102−6の振動の節となる部分を挟むように、複数本の弾性体141−2の一端側を接続し、その他端側を第1基板100上に形成した弾性体支持部142−1に支持させたものである。このように、一つに振動の節に対して複数の弾性体を接続することによって、Y軸回転方向モードを抑制する効果が高まり、支持弾性体102−5、102−6の撓みが小さくなるために励振側の振動子(例えば第2振動子101−2)の駆動側の振動子(例えば第1振動子101−1)に対する減衰が大きくなるという効果が得られる。なお、上記弾性体141−1、141−2はどちらか一方のみ形成しても両方を形成した場合と比較して効果は低減されるものの、上記効果は得られる。
次に、弾性体の別形態について、図7によって説明する。この実施例4は、実施例2において、弾性体141の構成が異なるものである。なお、前記実施例2の構成と同様な部品には同一符号を付与した。
図7に示すように、振動系の振動の節となる部分、具体的には、第1振動子101−1と第2振動子101−2とを接続して支持する支持弾性体102−5の振動の節となる部分と、第1振動子101−1と第2振動子101−2とを接続して支持する支持弾性体102−6の振動の節となる部分との間の第1基板100上に弾性体支持部142−3を設け、この弾性体支持部142−3から、支持弾性体102−5、102−6の各振動の節となる部分に接続する弾性体141−1、弾性体141−2を設けたものである。このように、第1振動子101−1と第2振動子101−2との間に十分なスペースがあり、支持弾性体102−5、102−6への接触に対して十分な余裕がある場合には、上記説明したように弾性体141−1、弾性体141−2を配置することによって、フットプリントを小さくできる利点がある。なお、上記弾性体141−1、141−2はどちらか一方のみ形成しても両方を形成した場合と比較して効果は低減されるものの、上記効果は得られる。
次に、弾性体の別形態について、図8によって説明する。この実施例4は、実施例2において、弾性体141の構成が異なるものである。なお、前記実施例2の構成と同様な部品には同一符号を付与した。なお、図8の(1)図は概略構成平面図を示し、(2)図は(1)図中のB−B線断面を示す。
図8に示すように、振動系の振動の節となる部分、具体的には、第1振動子101−1と第2振動子101−2とを接続して支持する支持弾性体102−5の振動の節となる部分の第1基板100側に、支持弾性体102−5と第1基板100とを接続する弾性体141−1を配置させたものである。同様に、第1振動子101−1と第2振動子101−2とを接続して支持する支持弾性体102−6の振動の節となる部分の第1基板100側に、支持弾性体102−6と第1基板100とを接続する弾性体141−2を配置させたものである。このように、弾性体141−1、141−2を設けることによって、Z軸方向の不要振動に対して耐性を高めることができる。上記弾性体141−1、141−2は、後に、製造方法の実施例で説明する、絶縁層122(図示せず)を加工する際に、その絶縁層122(図示せず)で形成することができる。この構成は、フットプリント的には最も有利となる。なお、上記弾性体141−1、141−2はどちらか一方のみ形成しても両方を形成した場合と比較して効果は低減されるものの、上記効果は得られる。
上記実施例1〜実施例5によって説明した振動系を有する角速度検出装置1は、振動子101および支持弾性体102とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続され、かつ第1基板100の表面に設けられた弾性体支持部142−1、142−2に他方端が支持された弾性体141−1、141−2を設けたため、弾性体141−1、141−2によって振動系を固定することなく、支持することができるので、外乱に対して強い構造になるという利点がある。また、振動系全体の想定する振動モードの節に、固定点となる弾性体支持部142−1、142−2から弾性体141−1、141−2を繋ぐことができるので、振動系全体の動きを抑制し、想定外の振動モードの発生を抑制することができる。よって、高感度なセンサ素子になるという利点がある。
次に、本発明の角速度検出装置の製造方法に係る一実施例を、図9〜図15の概略構成断面図および平面図によって説明する。この製造方法は、前記図1に示した構成の角速度検出装置を製造する製造方法の一例である。
図9(a)に示すように、上部シリコン層150−1と下部シリコン層150−2との間に絶縁層122を挟み込んでなるSOI(Silicon on Insulator)基板150を用いる。上記絶縁層122は、例えば酸化シリコン膜(SiO2)で形成されている。ここで、下部シリコン層150−2は、上記実施例1における第1基板100に相当する。以下、第1基板100として説明する。このSOI基板150で振動子および支持弾性体(例えば、ばね)を形成する。さらに、図示はしないが、通常のリソグラフィー技術とエッチング技術とにより、第2基板(図示せず)との位置合わせに用いるアライメントマ−クおよびダイシングラインとなるマーク(図示せず)を形成する。これは、後に説明するシリコン基板からなる第1基板100と第2基板(図示せず)との陽極接合時のアライメントおよび第1基板100を切り出す際の目印となるものである。
次に、上部シリコン層150−1を所望の膜厚となるようSOI基板150の上部シリコン層150−1側の全面をエッチングする。このエッチング方法はテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)や水酸化カリウム(KOH)を用いたウエットエッチングや化学的もしくは物理的ドライエッチで行うことができる。また、上部シリコン層150−1の所望の膜厚が予めわかっているならば、所望の膜厚の上部シリコン層150−1を有するSOI基板を用意しても良い。
次に、図9(b)に示すように、通常のリソグラフィー技術とエッチング技術とによって、上部シリコン層150−1を加工して陽極接合のフレ−ム部121を形成する。このエッチング方法はテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)や水酸化カリウム(KOH)を用いたウエットエッチングや化学的もしくは物理的ドライエッチで行うことができる。このエッチングにおいて、振動子の膜厚および支持弾性体の膜厚が決定される。
次に、図10(c)に示すように、上部シリコン層201−1に掘り込み部111−1、111−2の形成、同時に支持弾性体(例えば、ばね)および支持部となる部分も掘り込み部111−1、111−2と同様にエッチングする。
次に、図10(d)示すように、上部シリコン層150−1上に絶縁膜107を形成した後、リソグラフィー技術、エッチング技術等を用いて上記絶縁膜107をパターニングして、振動子の形成予定領域上の一部、ばねの形成予定領域上および支持部の形成予定領域上に絶縁膜107−1を形成するとともに、振動子のストッパとなる絶縁膜107−2を形成する。この絶縁膜107は、掘り込み部111−1、111−2の側壁にも形成されてもよい。上記絶縁膜107は、電極と下部シリコン層201−2との絶縁性を保持できるものであれば何でも良い。例えば、酸化シリコン(SiO2)や窒化シリコン(SiN)などで形成することができる。また、振動子の形成予定領域上にも絶縁膜107−2を形成することから、振動子と第2基板側電極の接触時の絶縁性も保持できるようになる。
次に、上記絶縁膜107−1上に電極(ローレンツ印加のための配線および誘導起電力検出のための配線)108−1、108−2を形成する。配線材料は電子線蒸着法により形成した。本実施例においては、配線のパターニングは、リフトオフ法により行うことができ、またはリソグラフィー技術によりマスクを作製した後にそのマスクを用いたウエットエッチングもしくはドライエッチングによって行うこともできる。また本実施例においては、配線材料として、金、白金、クロムの三層金属材料を用いたが、金、白金、チタンの三層金属材料、金とクロム、金と白金、金とチタンなどの二層金属材料や、チタンの代わりに、窒化チタンとチタンとの積層材料を用いても良い。また、クロムやチタンの代わりに銅を用いても良い。また形成方法はスパッタ法やCVD法を用いることができる。
次に、図11(e)および図12に示すように、通常のリソグラフィー技術により、振動子、ばね、陽極接合のためのフレ−ム部を形成するマスクを作製し、そのマスクを用いたエッチング技術により、振動子101−1、101−2と、振動子101−1、101−2を支持する支持弾性体102−1、102−2、102−3、102−4と、振動子101−1、101−2を連結する振動子間の支持弾性体102−5、102−6と、振動子間の支持弾性体102−5、102−6に接続されるもので振動子系の節となる位置に一方端が接続される弾性体141−1、141−2と、支持弾性体102−1、102−2、102−3、102−4をそれぞれ支持する支持部103−1、103−2、103−3、103−4と、弾性体141−1、141−2の他方端をそれぞれ支持する弾性体支持部142−1、142−2とを形成する。また陽極接合のためのフレ−ム部121を形成する。上記エッチングは、例えば反応性イオンエッチングを用いることができる。この振動子101を形成するエッチング加工において、振動子101−1、101−2に多数の貫通孔104を形成することが好ましい。この貫通孔104の配置は、振動子101−1、101−2の面内を小区画に区切った場合、各区画において貫通孔104の形成密度が均等な密度分布を持つような配置であれば、ランダムな配置であっても良く、または等間隔に配置されたものであっても良い。なお、図11(e)は図12中のD−D’線における断面図であるが、図11(e)および図12の縮尺は必ずしも一致させていない。
次に、図11(f)に示すように、絶縁層122をエッチングにより除去する。その際、各支持部103−1、103−2、103−3、103−4の下部の絶縁層122およびフレ−ム部121の下部の絶縁層122は残して、第1基板100と接続させる。他の部分は中空構造となる。これにより振動子101−1、101−2、支持弾性体102−1、102−2、102−3、102−4、振動子間の支持弾性体102−5、102−6〔前記図12参照〕、および弾性体141−1、141−2が浮動状態に形成される。
次に、第2基板の作製方法を以下に説明する。
図13(a)に示すように、第2基板200に電極(配線)材料層210を電子ビ−ム蒸着により形成する。上記第2基板200には、例えばガラス基板を用いることができる。上記電極材料としては、金、白金、クロムの三層金属材料を用いることができ、さらに金、白金、チタンの三層金属材料、金とクロム、金と白金、白金とクロム、金とチタン、白金とチタンなどの二層金属材料を用いることができ、上記チタンの代わりに窒化チタンとチタンとの積層材料を用いても良い。また、クロムやチタンの代わりに銅を用いても良い。また形成方法はスパッタ法やCVD法を用いても良い。
次に、図13(b)に示すように、無電解めっき法により、上記電極材料層207表面にコンタクト部220を形成する。このコンタクト部220は、例えば金めっきにより形成されるもので、陽極接合後の第1基板〔前記図11(k)参照〕側の電極とのコンタクトを取るものである。したがって、陽極接合後の第1基板に形成される電極のコンタクト部に対向する位置に形成される。本実施例においては無電解めっき法を用いたが電解めっき法でも形成できる。
次に、図13(c)に示すように、リソグラフィー技術によって電極形成のためのマスクを形成した後、そのマスクを用いたエッチング技術によって、上記電極材料層210をパターニングして、第2基板200側の対向電極210−1、210−2および引き出し電極210−3、210−4を形成する。
次に、第1基板と第2基板の組立方法を説明する。
次に、図14(a)に示すように、陽極接合法により、ガラス基板からなる第2基板200とシリコンからなるフレ−ム部121を接合させる。その際、支持部103−1、103−2および支持部103−3、103−4上に形成されているもので、ロ−レンツ力を発生させる電極108−1および電極108−2のパッド部に対して上記コンタクト部220をコンタクトさせる。その際、例えば金製の支柱(図示せず)を用いる。この金製の支柱は、無電界めっき方によって各電極のパッド毎に複数配置するように形成される。これにより、陽極接合時に金製の支柱がばね状に屈曲し、適度なテンションをもって第2基板200側と接続することができる。なお、スプリングコンタクトや、金バンプを用いる接続方法もあるが、上記金製の支柱を用いるコンタクト方法の場合、ガラス基板である第2基板200に過度な応力をかけることも無く、また、作製方法も極めて簡単である。また、本実施例においては無電解めっき法を用いたが電解めっき法でも形成できる。
次に、図示はしないが、第1基板100側および第2基板200をダイシングによりカットし、個別チップを形成する。最後に、図15(b)に示すように、第1基板100の下部に磁石124を形成し、図示はしないが、例えばワイヤーボンディングにより、引き出し電極210−3、210−4よりを引き出して、角速度検出装置1のチップが作製される。
本発明の角速度検出装置1の製造方法は、振動子101および支持弾性体102とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続され、かつ基板の表面に設けられた弾性体支持部142−1、142−2に他方端が接続された弾性体141−1、141−2を形成するため、弾性体141−1、141−2によって振動系(例えば振動子間の支持弾性体)を固定することなく、支持することができるので、外乱に対して強い構造となる角速度検出装置1を製造できるという利点がある。また、振動子、支持弾性体102−1〜102−4および振動子間の支持弾性体102−5、102−6からなる振動系全体の想定する振動モードの節に、固定点となる弾性体支持部142−1、142−2から弾性体141−1、141−2を繋ぐことができるので、系全体の動きを抑制し、想定外の振動モードの発生を抑制される角速度検出装置1を製造することができる。よって、高感度なセンサを製造することができるという利点がある。
本発明の角速度検出装置および角速度検出装置の製造方法は、角速度センサ素子に適用することができ、また、その他各種センサ(加速度、圧力、角速度、分子系…)やアクチュエータ、光学素子(ミラーや導波路)などにも同様に適用することができる。
本発明の角速度検出装置に係る第1実施例を示した概略構成平面図である。 本発明の角速度検出装置に係る第1実施例を示した模式的断面図である。 本発明の角速度検出装置に係る第2実施例を示した概略構成平図である。 第1振動子と第2振動子との振幅差と、弾性体のばね定数kf/振動系のばね定数kとの関係図である。 逆位相モードの振動形態を示した模式斜視図である。 本発明の角速度検出装置に係る第3実施例を示した概略構成平面図である。 本発明の角速度検出装置に係る第4実施例を示した概略構成平面図である。 本発明の角速度検出装置に係る第5実施例を示した概略構成平面図である。 本発明の角速度検出装置の製造方法に係る一実施例を示した模式的断面図である。 本発明の角速度検出装置の製造方法に係る一実施例を示した模式的断面図である。 本発明の角速度検出装置の製造方法に係る一実施例を示した模式的断面図である。 本発明の角速度検出装置の製造方法に係る一実施例を示した概略構成平図である。 本発明の角速度検出装置の製造方法に係る一実施例を示した模式的断面図である。 本発明の角速度検出装置の製造方法に係る一実施例を示した模式的断面図である。 本発明の角速度検出装置の製造方法に係る一実施例を示した模式的断面図である。 従来の角速度検出装置の課題を説明する図面である。
符号の説明
1…角速度検出装置、100…第1基板、101−1…第1振動子、101−2…第2振動子、102−1〜102−6…支持弾性体、103−1〜103−6…支持部、141−1,141−2…弾性体、142−1,142−2…弾性体支持部

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板の表面に設けられた支持部と、
    前記支持部に一方端が接続された支持弾性体と、
    前記基板表面からある一定の間隔を有して浮遊した状態で前記支持弾性体の他方端に支持されたもので前記基板に対して変位可能な複数の振動子とを備えた角速度検出装置において、
    前記複数の振動子および前記支持弾性体とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続され、かつ前記基板の表面に設けられた弾性体支持部に他方端が支持された弾性体
    を備えたことを特徴とする角速度検出装置。
  2. 前記弾性体は、前記複数の振動子と前記支持弾性体とからなる振動系全体のばね定数kと前記弾性体のばね定数kfとの比kf/kが1000以下となるものからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の角速度検出装置。
  3. 前記弾性体は、前記支持弾性体のうち前記複数の振動子間を支持する支持弾性体の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続される
    ことを特徴とする請求項1記載の角速度検出装置。
  4. 前記振動子を一定の励振方向に振動させる励振手段と、
    前記励振手段により前記振動子を励振方向に振動させた状態で外部から外力が作用したときに、前記振動子が励振方向と直交する方向に変位したときの変位を検出する変位検出手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の角速度検出装置。
  5. 基板と、
    前記基板の表面に設けられた支持部と、
    前記支持部に一方端が接続された支持弾性体と、
    前記基板表面からある一定の間隔を有して浮遊した状態で前記支持弾性体の他方端に支持されたもので前記基板に対して変位可能な複数の振動子とを備えた角速度検出装置の製造方法において、
    前記支持弾性体を形成する際に、前記複数の振動子および前記支持弾性体とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続された弾性体を形成し、
    前記支持部を形成する際に、前記基板の表面に前記弾性体の他方端が支持される弾性体支持部を形成する
    ことを特徴とする角速度検出装置の製造方法。
  6. 第1基板上に絶縁層を介して形成されたシリコン層上に、絶縁膜を介して振動子を励振させる駆動電極と振動子の変位を検出する検出電極とを形成する工程と、
    前記シリコン層を用いて、複数の振動子と、前記振動子を浮遊状態に支持する支持弾性体とを形成する工程と、
    前記支持弾性体の前記振動子を支持する側とは反対側の端部を支持する支持部を前記絶縁層で形成するとともに、前記支持弾性体と前記振動子とが前記第1基板に対して浮遊する状態となるように前記絶縁層を除去する工程と、
    前記振動子上に配設されている前記駆動電極上および前記検出電極上のそれぞれの対向する位置に配置される電極を第2基板に形成する工程と、
    前記電極が前記駆動電極上および前記検出電極上のそれぞれの対向する位置に配置されるように、前記第1基板と前記第2基板とを接合する工程と、
    励磁手段としての磁石を前記第1基板および前記第2基板の少なくとも一方に配置する工程と
    を備えた角速度検出装置の製造方法であって、
    前記シリコン層を用いて、前記振動子と、前記振動子を浮遊状態に支持する前記支持弾性体とを形成する工程で、前記振動子および前記支持弾性体とからなる振動系の少なくとも一つの振動の節となる位置に一方端が接続された弾性体を形成し、
    前記支持部を形成する際に、前記第1基板に前記弾性体の他方端を支持する弾性体支持部を形成する
    ことを特徴とする請求項5記載の角速度検出装置の製造方法。
  7. 前記複数の振動子と前記複数の振動子に接続された前記支持弾性体からなる振動系全体のばね定数kと前記弾性体のばね定数kfとの比kf/kが1000以下となるように、前記弾性体を形成する
    ことを特徴とする請求項5記載の角速度検出装置の製造方法。
  8. 前記弾性体の一方端は、前記支持弾性体のうち複数の振動子間を支持する支持弾性体の少なくとも一つの振動の節となる位置に接続される
    ことを特徴とする請求項5記載の角速度検出装置の製造方法。



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