JP2000028366A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JP2000028366A
JP2000028366A JP10211845A JP21184598A JP2000028366A JP 2000028366 A JP2000028366 A JP 2000028366A JP 10211845 A JP10211845 A JP 10211845A JP 21184598 A JP21184598 A JP 21184598A JP 2000028366 A JP2000028366 A JP 2000028366A
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    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速度が加わったときでも、加速度による影
響を受けることなく角速度を検出し、角速度の検出感度
を高める。 【解決手段】 基板1には、支持部2、回転支持梁3を
介して回転振動体4を取付け、この回転振動体4を振動
発生部12A〜12Dによって軸線O1 −O1 を中心に
回転振動させる。また、回転振動体4の左側のロ字状枠
部4A内には第1の支持梁5を介して第1のH字状振動
部6を配設すると共に、右側の枠部4B内には第2の支
持梁5を介して第2のH字状振動部8を配設する。そし
て、回転振動体4を回転振動させた状態で軸線O1 −O
1 の周りに角速度Ωが加わると、第1,第2のH字状振
動部6,8は軸線O1 −O1 を中心としてX軸方向で点
対称に振動する。このときの第1,第2のH字状振動部
6,8の変位を第1,第2の変位検出部16L,16
R,20L,20Rによって検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば移動する物
体、回転体等に作用する角速度を検出するのに用いて好
適な角速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来技術による角速度センサと
しては、特開平5−312576号公報等に記載された
ものが知られている。
【0003】ここで、この特開平5−312576号公
報に記載された角速度センサは、基板、第1,第2の振
動体、振動発生手段、変位検出手段とから大略構成され
ている。
【0004】そして、第1の振動体は、第1の支持梁に
よって基板に支持されると共に、基板に対して水平な第
1の軸の方向に振動可能に設けられている。また、第2
の振動体は、第2の支持梁によって第1の振動体に支持
され、第1の軸方向に直交し基板に対して水平な第2の
軸の方向に振動可能となっている。このため、第2の振
動体は、基板に対して水平な状態で第1,第2の軸の方
向に振動可能となっている。
【0005】そして、振動発生手段は、第1の振動体に
第1の軸方向に振動を与える。この状態で、第1,第2
の軸の方向に直交する第3の軸、即ち基板に垂直な回転
軸の周りに角速度が加わったときには、この角速度に応
じたコリオリ力によって第2の振動体が第2の軸方向に
変位する。このため、変位検出手段は、この第2の振動
体に生じる第2の軸方向に変位を検出し、角速度を検出
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による角速度センサでは、第2の軸の方向に加速
度が加わったときには、この加速度によって第2の振動
体が第2の軸の方向に変位する。このとき、変位検出手
段は、このような加速度による第2の振動体の変位量も
角速度によるものとして検出する。即ち、センサ全体が
基板に垂直な第3の軸を中心として回転しないときであ
っても、第2の軸の方向に加速度が加わったときには、
角速度検出手段は、第2の振動体の変位量を検出してし
まう。
【0007】このように、第2の軸の方向に加速度が加
わったときには、この加速度による第2の振動体の変位
量がノイズとして加わってしまうため、角速度の検出精
度が低下するという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は第2の軸の方向に加速度が加わ
ったときでも、第3の軸の周りに加わる角速度が検出可
能な角速度センサを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による角速度センサの構成は、
平板状の基板と、回転振動の中心である該基板に垂直な
中心軸から基板上を左,右方向に伸長して形成され、該
中心軸の位置に回転支持梁によって回転振動可能に支持
された回転振動体と、該回転振動体の左,右方向の一端
側に位置して設けられ、第1の支持梁によって左,右方
向に振動可能に支持された第1の振動体と、前記回転振
動体の左,右方向の他端側に位置して設けられ、第2の
支持梁によって左,右方向に振動可能に支持された第2
の振動体と、前記回転振動体を回転振動させて第1の振
動体を前,後方向に振動させたときには第2の振動体を
後,前方向に振動させる回転振動発生手段と、該回転振
動発生手段により回転振動体に回転振動を与えている状
態で、回転振動体の中心軸の周りに角速度が加わったと
きに左,右方向に振動する前記第1の振動体の変位を検
出する第1の変位検出手段と、該回転振動発生手段によ
り回転振動体に回転振動を与えている状態で、回転振動
体の中心軸の周りに角速度が加わったときに左,右方向
に振動する前記第2の振動体の変位を検出する第2の変
位検出手段とからなる。
【0010】このように構成したことにより、回転振動
発生手段は回転振動体を基板上で回転振動させて第1の
振動体を前,後方向に振動させたときに第2の振動体を
後,前方向に振動させる。そして、回転振動体が回転振
動している状態で、センサ全体に回転振動体の回転軸周
りに角速度が加わったときには、この角速度に応じたコ
リオリ力が第1,第2の振動体に作用する。このとき、
第1,第2の振動体は前,後方向で互いに逆方向に振動
しているから、第1,第2の振動体に作用するコリオリ
力は逆方向に作用し、第1,第2の振動体は回転振動体
の中心軸を中心にして左,右方向で点対称に振動する。
即ち、第1の振動体が左,右方向の一側に向けて変位し
たときには、第2の振動体は左,右方向の他側に向けて
変位する。
【0011】そして、第1の変位検出手段によって第1
の振動体の左,右方向の一側への変位を検出したときに
は、第2の変位検出手段によって第2の振動体の左,右
方向の他側への変位を検出する。このため、第1,第2
の変位検出手段からの検出信号を用いることによって、
センサ全体に加わった角速度を検出することができる。
【0012】また、センサ全体に例えば左,右方向の一
側に向けて加速度が加わったときには、この加速度によ
って第1,第2の振動体がその慣性によって左,右方向
の他側に向けて変位する。この状態で、センサ全体に回
転振動体の中心軸周りに角速度が加わったときには、例
えば第1の振動体の左,右方向への変位量は大きくな
り、第1の振動体の変位量は角速度による変位量と加速
度による変位量とを加算した値になる。一方、第2の振
動体の左,右方向への変位量は小さくなり、第2の振動
体の変位量は角速度による変位量と加速度による変位量
とを減算した値になる。このため、第1,第2の変位検
出手段からの検出信号を加算することによって、加速度
による検出信号を相殺し、角速度による検出信号のみを
取り出すことができる。
【0013】また、請求項2の発明は、回転支持梁を中
心軸の位置で基板上に設けられた支持部と前記回転振動
体との間に渦巻状に配置したことにある。
【0014】これにより、回転支持梁は全体に亘って撓
み変形することによって、回転振動体を中心軸を中心に
回転振動可能に支持することができる。
【0015】また、請求項3の発明は、第1の振動体と
第2の振動体とを中心軸を中心として左,右方向で対称
な位置に設けたことにある。
【0016】これにより、回転振動体を回転振動させた
ときに、第1の振動体と第2の振動体とを左,右方向に
沿って対称に同一の速度で振動させることができる。こ
れにより、角速度によって第1,第2の振動体が変位す
るときの変位寸法をほぼ等しくすることができる。この
ため、第1の変位検出部による変位信号と第2の変位検
出器による変位信号とのうち、角速度による信号の大き
さをほぼ等しくすることができる。
【0017】また、請求項4の発明は、第1,第2の支
持梁のばね定数をほぼ等しい値に設定すると共に、第
1,第2の振動体の質量をほぼ等しい値に設定したこと
にある。
【0018】このように構成したことにより、回転振動
体の接線方向に加速度が加わったときには、第1の振動
体と第2の振動体とがほぼ等しい寸法だけ変位する。こ
のため、種々の演算を施すことなく、第1の変位検出部
による変位信号と第2の変位検出器による変位信号とを
用いることによって、加速度による変位容量を容易に相
殺することができる。
【0019】また、請求項5の発明は、回転振動体は、
左,右方向の両端側にロ字状枠部を有し、前記第1の振
動体は、左,右方向の一端側のロ字状枠部内に配設され
た第1のH字状振動部からなり、前記第2の振動体は、
左,右方向の他端側のロ字状枠部内に配設された第2の
H字状振動部からなり、前記第1の変位検出手段を、前
記第1のH字状振動部に設けられた第1の可動側電極
と、前記回転振動体の左,右方向の一端側のロ字状枠部
内に配置され基板上に設けられた第1の固定側電極とか
ら構成し、前記第2の変位検出手段を、前記第2のH字
状振動部に設けられた第2の可動側電極と、前記回転振
動体の左,右方向の他端側のロ字状枠部内に配置され基
板上に設けられた第2の固定側電極とから構成したこと
にある。
【0020】これにより、回転振動体が回転振動したと
きには、左,右方向の一端側のロ字状枠部は前,後方向
に振動し、他端側のロ字状枠部は後,前方向に振動す
る。このため、各ロ字状枠部内に配設された第1,第2
のH字状振動部は、前,後方向で互いに逆方向に振動す
る。
【0021】そして、第1の可動側電極と第1の固定側
電極とは、これら第1の可動側電極と第1の固定側電極
との間の静電容量を検出し、第1のH字状振動部の左,
右方向の変位量を検出する。また、第2の可動側電極と
第2の固定側電極とは、これら第1の可動側電極と第1
の固定側電極との間の静電容量を検出し、第2のH字状
振動部の左,右方向の変位量を検出する。
【0022】さらに、請求項6は、回転振動発生手段
を、前記回転振動体の左,右方向の一端側に位置して前
記回転振動体の前,後方向に離間して設けられ、第1の
振動体を前,後方向に振動させる第1,第2の振動発生
器と、前記回転振動体の左,右方向の他端側に位置して
前記回転振動体の前,後方向に離間して設けられ第2の
振動体を前,後方向に振動させる第3,第4の振動発生
器とから構成し、中心軸を中心として点対称となる位置
に配設された第1,第4の振動発生器には同位相の駆動
信号を入力して第1の振動体を前側に変位させるときに
は第2の振動体を後側に変位させ、中心軸を中心として
点対称となる位置に配設された第2,第3の振動発生器
には同位相の駆動信号を入力して第1の振動体を後側に
変位させるときには第2の振動体を前側に変位させたこ
とにある。
【0023】このように構成したことにより、第1〜第
4の振動発生器は、中心軸を中心として回転振動体を回
転振動させることができる。そして、第1,第4の振動
発生器は、中心軸を中心として点対称となる位置に配設
されると共に、同位相の駆動信号によって駆動する。こ
のため、第1,第4の振動発生器は、第1の振動体を前
側に変位させるときには第2の振動体を後側に変位させ
ることができる。
【0024】また、第2,第3の振動発生器は、中心軸
を中心として点対称となる位置に配設されると共に、同
位相の駆動信号によって駆動する。このため、第2,第
3の振動発生器は、第1の振動体を後側に変位させると
きには第2の振動体を前側に変位させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る角速度センサ
の実施の形態を、図1ないし図5を参照しつつ詳細に説
明する。
【0026】1は角速度センサの基台をなして前,後方
向と左,右方向とに向って平板状に形成された基板で、
該基板1は例えばガラス材料によって矩形状に形成され
ている。ここで、例えば基板1の前,後方向がY軸方向
とし、該Y軸方向に直交して基板1の左,右方向がX軸
方向とする。そして、基板1に垂直な方向をZ軸方向と
する。
【0027】2は基板1のほぼ中心位置に設けられた支
持部で、該支持部2は略直方体状に形成され、支持部2
の四隅には後述する回転支持梁3の基端側が取付けられ
ている。そして、支持部2は、後述の回転振動体4、第
1,第2の支持梁5,7、第1,第2のH字状振動部
6,8等と共に、P,Sb等がドーピングされた低抵抗
なポリシリコン、単結晶シリコン等によって一体的に形
成されている。
【0028】3,3,…は支持部2から基板1の外側に
向けて略渦巻状に延びる4本の回転支持梁で、該各回転
支持梁3は、支持部2と回転振動体4との間に配設さ
れ、その基端側は支持部2の四隅に取付けられると共
に、先端側は回転振動体4に取付けられている。また、
各回転支持梁3は、略渦巻状に延びる途中に屈曲部を有
し、略く字状に形成されている。そして、これら4本の
回転支持梁3は、支持部2を中心として回転振動体4を
基板1に水平な状態に支持している。
【0029】4は回転支持梁3によって基板1の表面か
ら離間した状態で支持された回転振動体で、該回転振動
体4は、基板1に垂直な中心軸となる軸線O1 −O1 か
ら基板1上をX軸方向に向って伸長して形成されてい
る。そして、回転振動体4は、回転支持梁3によって軸
線O1 −O1 を中心として回転振動可能に支持されてい
る。
【0030】そして、回転振動体4は、左,右方向(X
軸方向)の両端側に設けられた略四角形状の左側,右側
のロ字状枠部4A,4Bと、該ロ字状枠部4A,4B間
に設けられた略四角形状の中央のロ字状枠部4Cとから
構成され、これらのロ字状枠部4A〜4Cによって略梯
子状に形成されている。
【0031】また、中央のロ字状枠部4C内には支持部
2が配置されると共に、ロ字状枠部4Cの角隅部には各
回転支持梁3の先端側が取付けられている。このため、
回転振動体4は、4本の回転支持梁3を介して支持部2
に取付けられ、基板1に水平な状態で軸線O1 −O1 を
中心に図1中の矢示A方向に回転振動が可能となってい
る。そして、回転振動体4は、回転振動体4の質量、第
1,第2のH字状振動部6,8の質量、回転支持梁3の
ばね定数によって設定される共振周波数f1 で回転振動
するものである。
【0032】5,5,…は4本の第1の支持梁で、該各
支持梁5は、基端側が回転振動体4のロ字状枠部4A内
に位置して前,後方向(Y軸方向)に延びる辺の中央に
取付けられ、Y軸方向に向けて延びている。そして、各
支持梁5の先端側は、第1のH字状振動部6に取付けら
れている。
【0033】6は回転振動体4の左側のロ字状枠部4A
内に配設された第1の振動体としての第1のH字状振動
部で、該H字状振動部6は、X軸方向に向って延びる2
本の腕部6Aと、該各腕部6Aを連結する連結部6Bと
によって略H字状に形成され、各腕部6Aの両端側が各
支持梁5の先端側に取付けられている。このため、第1
のH字状振動部6は、4本の支持梁5を介して回転振動
体4に取付けられ、X軸方向に振動可能となっている。
また、第1のH字状振動部6の連結部6Bには、X軸方
向に向けて後述する第1の可動側検出電極15,15が
形成されている。
【0034】そして、第1のH字状振動部6は、第1の
H字状振動部6の質量、第1の支持梁5のばね定数によ
って設定される共振周波数f2 で振動するものである。
また、第1のH字状振動部6の共振周波数f2 と回転振
動体4の共振周波数f1 とはほぼ等しい値に設定されて
いる。これにより、第1のH字状振動部6に作用するコ
リオリ力Fを大きくし、軸線O1 −O1 の周りに角速度
Ωが加わったときに、第1のH字状振動部6をより大き
くX軸方向に変位させることができる。
【0035】7,7,…は4本の第2の支持梁で、該各
支持梁7は、第1の支持梁5とほぼ同様に形成され、基
端側が回転振動体4のロ字状枠部4B内に位置して前,
後方向(Y軸方向)に延びる辺の中央に取付けられ、Y
軸方向に向けて延びている。そして、各支持梁7の先端
側は、第2のH字状振動部8に取付けられている。
【0036】8は回転振動体4の右側のロ字状枠部4B
内に配設された第2の振動体としての第2のH字状振動
部で、該H字状振動部8は、第1のH字状振動部6とほ
ぼ同様にX軸方向に向って延びる2本の腕部8Aと、該
各腕部8Aを連結する連結部8Bとによって略H字状に
形成され、各腕部8Aの両端側が各支持梁7の先端側に
取付けられている。このため、第2のH字状振動部8
は、4本の支持梁7を介して回転振動体4に取付けら
れ、X軸方向に振動可能となっている。また、第2のH
字状振動部8の連結部8Bには、X軸方向に向けて後述
する第2の可動側検出電極19,19が形成されてい
る。
【0037】そして、支持部2、第1,第2の支持梁
5,7、第1,第2のH字状振動部6,8のうち支持部
2のみが基板1に固着され、第1,第2の支持梁5,
7、第1,第2のH字状振動部6,8は前記基板1から
所定間隔を離間した水平状態で支持されている。また、
各第1の支持梁5はY軸方向に伸長しているから、X軸
方向に撓ませることにより、第1のH字状振動部6をX
軸方向に変位させることができる。同様に、各第2の支
持梁7もY軸方向に伸長しているから、X軸方向に撓ま
せることにより、第2のH字状振動部8をX軸方向に変
位させることができる。
【0038】また、第2のH字状振動部8の質量は第1
のH字状振動部6の質量とほぼ等しい値に設定されると
共に、第2の支持梁7のばね定数は第1の支持梁5のば
ね定数とほぼ等しい値に設定されている。このため、第
2のH字状振動部8は、第1のH字状振動部6の共振周
波数f2 とほぼ等しい値の共振周波数f3 で振動するも
のである。
【0039】そして、第2のH字状振動部8は、回転振
動体4が回転振動している状態で、軸線O1 −O1 の周
りに角速度Ωが加わったときには、軸線O1 −O1 を中
心として第1のH字状振動部6とはX軸方向で点対称と
なる振動を行うものである。
【0040】即ち、図2に示すように第1のH字状振動
部6が軸線O1 −O1 に接近する方向となる矢示B1 方
向に向けて変位するときには、第2のH字状振動部8も
軸線O1 −O1 に接近する方向となる矢示C1 方向に向
けて変位する。また、第1のH字状振動部6が軸線O1
−O1 から離間する方向となる矢示B2 方向に向けて変
位するときには、第2のH字状振動部8も軸線O1 −O
1 から離間する方向となる矢示C2 方向に向けて変位す
るものである。
【0041】9,9,…は基板1上の四隅側に離間して
設けられた4個の振動用固定部で、該各振動用固定部9
は、図1に示すように回転振動体4のロ字状枠部4A,
4Bを前,後から挟み、基板1上に固定されている。
【0042】10,10,…は振動用固定部9から回転
振動体4に向けて突出して形成された固定側振動電極
で、該各固定側振動電極10は、振動用固定部9に向け
て突出して形成された9枚の電極板10Aによって構成
されている。また、各電極板10Aは、回転振動体4の
回転方向に沿って延びるものの、軸線O2 −O2 から
前,後方向(Y軸方向)に離間して設けられるため、Y
軸方向に対して僅かに傾斜している。そして、各電極板
10Aは、回転振動体4に一体形成された後述の各電極
板11Aと隙間をもって交互に対面している。
【0043】11,11,…は回転振動体4に形成され
た可動側振動電極で、該各可動側振動電極11は、ロ字
状枠部4A,4Bの外側に配設されている。そして、可
動側振動電極11は、振動用固定部9に向けて前,後方
向(Y軸方向)に突出した9枚の電極板11Aによって
構成されている。また、電極板11Aは、回転振動体4
の回転方向に向って延び、Y軸方向に対して僅かに傾斜
すると共に、これらの電極板11Aはくし状に配置され
ている。そして、可動側振動電極11は、固定側振動電
極10と共に振動発生部12A〜12Dを構成するもの
である。
【0044】12A,12B,12C,12Dは回転振
動体4の周囲に位置して4箇所に設けられた回転振動発
生手段としての振動発生部で、該各振動発生部12A〜
12Dは、固定側振動電極10と可動側振動電極11と
によって第1〜第4の振動発生器を構成している。そし
て、固定側振動電極10の各電極板10Aと、可動側振
動電極11の各電極板11Aとの間にはそれぞれ等しい
隙間が形成されている。
【0045】また、振動発生部12A〜12Dのうち第
1,第2の振動発生部12A,12Bは、回転振動体4
の左側に位置して前,後方向に離間して配設され、第
3,第4の振動発生部12C,12Dは、回転振動体4
の右側に位置して前,後方向に離間して配設されてい
る。
【0046】ここで、固定側振動電極10と可動側振動
電極11との間には、周波数f0 のパルス波または正弦
波等の駆動信号を印加される。このとき、前,後に位置
した電極板10A,11A間には静電引力が周期的に発
生する。また、各振動発生部12A〜12Dのうち軸線
O1 −O1 を中心として点対称な位置に配置された第
1,第4の振動発生部12A,12Dには同位相の駆動
信号が印加される。一方、第2,第3の振動発生部12
B,12Cには、振動発生部12A,12Dに印加され
る駆動信号に対して逆位相の駆動信号が印加される。
【0047】これにより、第1,第4の振動発生部12
A,12Dは、回転振動体4のロ字状枠部4Aと共に第
1のH字状振動部6を前側に変位させたときには、ロ字
状枠部4Bと共に第2のH字状振動部8は振動発生部1
2Cを後側に変位させる。一方、第2,第3の振動発生
部12B,12Cは、回転振動体4のロ字状枠部4Aと
共に第1のH字状振動部6を後側に変位させたときに
は、ロ字状枠部4Bと共に第2のH字状振動部8は振動
発生部12Cを前側に変位させる。
【0048】そして、回転振動体4はこのような運動を
繰り返すから、振動発生部12A〜12Dは、回転振動
体4、第1,第2のH字状振動部6,8等を軸線O1 −
O1を中心に矢示A方向に回転振動させるものである。
【0049】13,13は回転振動体4のロ字状枠部4
A内に配設された第1の検出用固定部で、該検出用固定
部13は、左,右方向に離間して基板1に固定されると
共に、第1の支持梁5と第1のH字状振動部6とによっ
て取囲まれた空間内に配設されている。
【0050】14,14は検出用固定部13に設けられ
た第1の固定側電極としての第1の固定側検出電極で、
該各固定側検出電極14は、検出用固定部13の前,後
両側から左,右方向に延びる腕部14Aと、後述する可
動側検出電極15の各電極板15Bと隙間をもって交互
に対面するように、該腕部14Aから内側に向けて突出
して形成された6枚の電極板14Bとから構成される。
【0051】15,15は第1のH字状振動部6の連結
部6Bの中心から軸線O1 −O1 を通りX軸方向に受け
て延びる軸線O2 −O2 に沿って左,右に突出して形成
された第1の可動側電極としての第1の可動側検出電極
で、該各可動側検出電極15は、X軸方向に延びる腕部
15Aと、該腕部15Aに均等間隔で前,後方向(Y軸
方向)に向けて延びる6枚の電極板15Bとによってア
ンテナ状に形成されている。そして、可動側検出電極1
5は固定側検出電極14と共に後述する第1の変位検出
部16L,16Rを構成するものである。
【0052】16L,16Rは第1の変位検出手段とし
て左,右に位置する第1の変位検出部で、該各変位検出
部16L,16Rは固定側検出電極14と可動側検出電
極15とによって構成されている。
【0053】また、各変位検出部16L,16Rは、初
期時においては図3に示す状態にあり、固定側検出電極
14の電極板14Bと可動側検出電極15の電極板15
Bとを交互に対面させるとき、左側の変位検出部16L
の隣合う電極板14B,15Bの離間寸法は、隙間の狭
い離間寸法d0 と隙間の広い離間寸法d0 ′とが交互に
位置した状態にある。
【0054】一方、右側の変位検出部16Rも左側の変
位検出部16Lと同様に構成され、隣合う電極板14
B,15Bの離間寸法は、隙間の狭い離間寸法d0 と隙
間の広い離間寸法d0 ′とが交互に位置した状態にあ
る。そして、左側の変位検出部16Lの電極板14B,
15Bの離間寸法d0 ,d0 ′と右側の変位検出部16
Rの電極板14B,15Bの離間寸法d0 ,d0 ′と
は、連結部6Bを挟んで左,右両側で線対称の関係にな
っている。
【0055】このため、初期時において、隙間の狭い離
間寸法d0 による平行平板コンデンサの静電容量C0
と、同じく初期時において隙間の広い離間寸法d0 ′に
よる平行平板コンデンサの静電容量C0 ′との関係は、
下記数1のようになる。
【0056】
【数1】C0 ≫C0 ′
【0057】このため、角速度センサが作動していない
初期時には、隙間の狭い離間寸法d0 側のみが平行平板
コンデンサとして構成されている。この結果、角速度セ
ンサに角速度Ωが作用したときには、各変位検出部16
L,16Rは、各電極板14B,15B間の離間寸法d
0 の変化を静電容量の変化として検出するものである。
【0058】17,17は回転振動体4のロ字状枠部4
B内に配設された第2の検出用固定部で、該検出用固定
部17は、左,右方向に離間して基板1に固定されると
共に、第2の支持梁7と第2のH字状振動部8とによっ
て取囲まれた空間内に配設されている。
【0059】18,18は検出用固定部17に設けられ
た第2の固定側電極としての第2の固定側検出電極で、
該各固定側検出電極18は、検出用固定部17の前,後
両側から左,右方向に延びる腕部18Aと、後述する可
動側検出電極19の各電極板19Bと隙間をもって交互
に対面するように、該腕部18Aから内側に向けて突出
して形成された6枚の電極板18Bとから構成される。
【0060】19,19は第2のH字状振動部8の連結
部8Bの中心から軸線O2 −O2 に沿って左,右に向け
て突出して形成された第2の可動側電極としての第2の
可動側検出電極で、該各可動側検出電極19は、X軸方
向に延びる腕部19Aと、該腕部19Aに均等間隔で
前,後方向(Y軸方向)に向けて延びる6枚の電極板1
9Bとによってアンテナ状に形成されている。そして、
可動側検出電極15は固定側検出電極14と共に後述す
る第2の変位検出部20L,20Rを構成するものであ
る。
【0061】20L,20Rは第2の変位検出手段とし
て左,右に位置する第2の変位検出部で、該各変位検出
部20L,20Rは、第1の変位検出部16L,16R
とほぼ同様に固定側検出電極18と可動側検出電極19
とによって構成されている。
【0062】また、各変位検出部20L,20Rは、初
期時においては図3に示す状態にあり、固定側検出電極
18の電極板18Bと可動側検出電極19の電極板19
Bとを交互に対面させるとき、左側の変位検出部20L
の隣合う電極板18B,19Bの離間寸法は、隙間の狭
い離間寸法d0 と隙間の広い離間寸法d0 ′とが交互に
位置した状態にある。
【0063】一方、右側の変位検出部20Rも左側の変
位検出部20Lと同様に構成され、隣合う電極板18
B,19Bの離間寸法は、隙間の狭い離間寸法d0 と隙
間の広い離間寸法d0 ′とが交互に位置した状態にあ
る。そして、左側の変位検出部20Lの電極板18B,
19Bの離間寸法d0 ,d0 ′と右側の変位検出部20
Rの電極板18B,19Bの離間寸法d0 ,d0 ′と
は、連結部8Bを挟んで左,右両側で線対称の関係にな
っている。
【0064】このため、第2の変位検出器20L,20
Rは、第1の変位検出器16L,16Rと同様に隙間の
狭い離間寸法d0 側のみに平行平板コンデンサとして構
成され、離間寸法d0 側の静電容量C1 は、第1の変位
検出器16L,16Rの静電容量C0 とほぼ等しい値に
設定されている。この結果、角速度センサに角速度Ωが
作用したときには、各変位検出部20L,20Rは、各
電極板18B,19B間の離間寸法d0 の変化を静電容
量の変化として検出するものである。
【0065】本実施の形態による角速度センサは、上述
した如くに構成され、次に軸線O1−O1 (Z軸)の周
りに角速度Ωを加えた場合の基本的な検出動作について
図4を参照しつつ説明する。
【0066】まず、振動発生部12A〜12Dに駆動信
号を印加すると、各電極板10A,11A間に静電引力
が交互に作用し、回転振動体4は軸線O1 −O1 を中心
に回転振動する。
【0067】このとき、第1,第2のH字状振動部6,
8はY軸方向に振動する。また、第1のH字状振動部6
がY軸方向の後側に変位したときには、第2のH字状振
動部8がY軸方向の前側に変位する。一方、第1のH字
状振動部6がY軸方向の前側に変位したときには、第2
のH字状振動部8がY軸方向の後側に変位する。
【0068】この状態で、軸線O1 −O1 の周りに角速
度Ωが加わると、X軸方向に下記の数2に示すコリオリ
力F(慣性力)が発生する。
【0069】
【数2】F=2mΩv m:第1,第2のH字状振動部6,8の質量 Ω:角速度 v:第1,第2のH字状振動部6,8のY軸方向の速度
【0070】そして、このコリオリ力Fによって、第
1,第2のH字状振動部6,8はX軸方向に振動する。
このとき、第1の変位検出部16L,16Rは、第1の
H字状振動部6の振動変位を、固定側検出電極14と可
動側検出電極15との間の静電容量の変化として検出
し、変位信号を出力する。また、第2の変位検出部20
L,20Rは、第2のH字状振動部8の振動変位を、固
定側検出電極18と可動側検出電極19との間の静電容
量の変化として検出し、変位信号を出力する。このた
め、第1の変位検出部16L,16Rによる変位信号と
第2の変位検出部20L,20Rによる変位信号とを用
いることによって、軸線O1 −O1 の周りの角速度Ωを
検出することができる。
【0071】次に、軸線O1 −O1 の周りの角速度Ωを
検出するときの、第1の変位検出部16L,16Rによ
る変位信号と第2の変位検出部20L,20Rによる変
位信号との演算方法について説明する。
【0072】まず、図4に示すように第1,第2のH字
状振動部6,8が基板1の右方向,左方向となる矢示B
1 ,C1 方向に変位したときについて説明する。ここ
で、第1の変位検出部16L,16Rの各電極板14
B,15Bは、連結部6Bを挟んで左,右両側で、離間
寸法d0 ,d0 ′の離間関係が線対称となるように配設
されている。このため、第1の変位検出部16L,16
Rのうち左側の変位検出部16Lでは、電極板14B,
15B間の離間寸法d0 が変位寸法(+Δdc0)だけ大
きくなる。このとき、左側の変位検出部16Lは、変位
容量(−ΔCc0)の変位信号を出力する。
【0073】ここで、変位寸法(+Δdc0)とは、コリ
オリ力Fによって第1のH字状振動部6が変位し、電極
板14B,15B間の離間寸法が初期時の離間寸法d0
に対して増加したときの離間寸法の変化分を示してい
る。また、変位容量(−ΔCc0)とは、電極板14B,
15B間の離間寸法が変位寸法(+Δdc0)だけ増加
し、電極板14B,15B間の静電容量が初期時の静電
容量C0 に対して減少したときの静電容量の変化分を示
している。
【0074】一方、連結部6Bの右側の変位検出部16
Rでは、電極板14B,15B間の離間寸法d0 が変位
寸法(−Δdc0)だけ小さくなる。このとき、右側の変
位検出部16Rは、変位容量(+ΔCc0)の変位信号を
出力する。即ち、第1のH字状振動部6が左側に変位し
たときには、左側,右側の変位検出部18L,18Rの
変位寸法、変位容量は下記表1に示すようになる。
【0075】ここで、変位寸法(−Δdc0)とは、コリ
オリ力Fによって第1のH字状振動部6が変位し、電極
板14B,15B間の離間寸法が初期時の離間寸法d0
に対して減少したときの離間寸法の変化分を示してい
る。また、変位容量(+ΔCc0)とは、電極板14B,
15B間の離間寸法が変位寸法(−Δdc0)だけ減少
し、電極板14B,15B間の静電容量が初期時の静電
容量C0 に対して増加したときの静電容量の変化分を示
している。
【0076】次に、第2の変位検出部20L,20Rに
よる変位信号について説明する。ここで、第1,第2の
H字状振動部6,8はY軸方向に対して互いに逆方向に
振動しているから、第2のH字状振動部8に作用するコ
リオリ力Fの方向は、第1のH字状振動部6に作用する
コリオリ力Fの方向に対して逆方向となる。このため、
第1のH字状振動部6が基板1の右方向となる矢示B1
方向に変位したときには、第2のH字状振動部8は基板
1の左方向となる矢示C1 方向に変位する。
【0077】また、第1,第2の支持梁5,7のばね定
数をほぼ等しい値に設定される共に、第1,第2のH字
状振動部6,8の質量はほぼ等しい値に設定されてい
る。このため、第2のH字状振動部8がコリオリ力Fに
よって矢示C1 方向に変位するときの変位寸法は、第1
のH字状振動部6がコリオリ力Fによって矢示B1 方向
に変位するときの変位寸法とほぼ等しい値になる。
【0078】このため、第2の変位検出部20L,20
Rのうち左側の変位検出部20Lでは、電極板18B,
19B間の離間寸法d0 が変位寸法(−Δdc0)だけ小
さくなる。そして、左側の変位検出部20Lは、変位容
量(+ΔCc0)の変位信号を出力する。
【0079】一方、右側の変位検出部20Rでは、電極
板18B,19B間の離間寸法d0が変位寸法(+Δdc
0)だけ大きくなる。そして、右側の変位検出部20R
は、変位容量(−ΔCc0)の変位信号を出力する。即
ち、第1のH字状振動部6が矢示B1 方向に変位すると
共に、第2のH字状振動部8が矢示C1 方向に変位した
ときには、各変位検出部16L,16R,20L,20
Rの変位寸法、変位容量は下記表1に示すようになる。
【0080】
【表1】
【0081】そして、右側の変位検出部16Rによる変
位信号から左側の変位検出部16Lによる変位信号を下
記数3に示す如く減算することにより、(2×ΔCc0)
の変位信号を検出することができる。
【0082】
【数3】(2×ΔCc0)=+ΔCc0−(−ΔCc0)
【0083】また、左側の変位検出部20Lによる変位
信号から右側の変位検出部20Rによる変位信号を下記
数4に示す如く減算することにより、(2×ΔCc0)の
変位信号を検出することができる。
【0084】
【数4】(2×ΔCc0)=+ΔCc0−(−ΔCc0)
【0085】そして、これら2つの変位信号を下記数5
に示す如く加算することによって、(4×ΔCc0)の変
位信号を検出することができ、例えば左側の変位検出部
16Lのみで静電容量の変化を検出したときに比べて、
角速度Ωの検出精度を高めることができる。
【0086】
【数5】 (4×ΔCc0)=(2×ΔCc0)+(2×ΔCc0)
【0087】なお、第1,第2のH字状振動部6,8が
角速度Ωのコリオリ力Fによって矢示B1 ,C1 方向に
変位したときについて説明したが、第1,第2のH字状
振動部6,8がコリオリ力Fによって矢示B2 ,C2 方
向に変位したときであっても、変位容量の符号が変わる
以外はほぼ同様の変位信号を検出することができる。
【0088】即ち、第1の変位検出部16L,16Rで
は変位容量(+ΔCc0),(−ΔCc0)の変位信号を出
力し、第2の変位検出部20L,20Rでは変位容量
(−ΔCc0),(+ΔCc0)の変位信号を出力する。こ
のため、数3、数4と同様に2つの変位信号を減算する
ことによって、{2×(−ΔCc0)}の変位信号を検出
することができる。そして、数5と同様にこれら2つの
変位信号を加算することによって、{4×(−ΔCc
0)}の変位信号を検出することができる。
【0089】次に、軸線O1 −O1 周りに角速度Ωを加
えつつ、軸線O2 −O2 の方向に加速度Gを加えた場合
の検出動作について図5を参照しつつ説明する。
【0090】まず、振動発生部12A〜12Dに駆動信
号を印加し、回転振動体4を回転振動させる。これによ
り、第1,第2のH字状振動部6,8はY軸の方向に振
動する。この状態で、軸線O1 −O1 の周りに角速度Ω
が加わると、コリオリ力Fによって、第1,第2のH字
状振動部6,8はX軸の方向に振動する。
【0091】また、角速度センサの全体にX軸方向に沿
って例えば右側に向う加速度Gが作用したときには、第
1,第2のH字状振動部6,8は、この加速度Gとは逆
方向となる左側に向ってX軸の方向に変位する。このよ
うに、第1,第2のH字状振動部6,8には、角速度Ω
によるコリオリ力Fと加速度Gとが作用することにな
る。
【0092】そこで、図5に示すように、角速度Ωによ
るコリオリ力Fによって第1,第2のH字状振動部6,
8が基板1の右方向,左方向となる矢示B1 ,C1 方向
に変位したときについて説明する。
【0093】角速度Ωによって第1,第2のH字状振動
部6,8は矢示B1 ,C1 方向に変位するから、第1の
変位検出部16L,16Rのうち左側の変位検出部16
Lでは、コリオリ力Fによって電極板14B,15B間
の離間寸法d0 が変位寸法(+Δdc0)だけ大きくな
り、変位信号は変位容量(−ΔCc0)だけ減少する。ま
た、右側の変位検出部16Rでは、コリオリ力Fによっ
て電極板14B,15B間の離間寸法d0 が変位寸法
(−Δdc0)だけ小さくなり、変位信号は変位容量(+
ΔCc0)だけ増加する。
【0094】一方、第2の変位検出部20L,20Rの
うち左側の変位検出部20Lでは、コリオリ力Fによっ
て電極板18B,19B間の離間寸法d0 が変位寸法
(−Δdc0)だけ小さくなり、変位信号は変位容量(+
ΔCc0)だけ増加する。また、右側の変位検出部20R
では、コリオリ力Fによって電極板14B,15B間の
離間寸法d0 が変位寸法(+Δdc0)だけ大きくなり、
変位信号は変位容量(−ΔCc0)だけ減少する。
【0095】さらに、加速度Gによって第1,第2のH
字状振動部6,8はいずれも矢示C1 方向に変位するか
ら、第1の変位検出部16L,16Rのうち左側の変位
検出部16Lでは、加速度Gによって電極板14B,1
5B間の離間寸法d0 が変位寸法(−Δdg0)だけ小さ
くなり、変位信号は変位容量(+ΔCg0)だけ増加す
る。また、右側の変位検出部16Rでは、加速度Gによ
って電極板14B,15B間の離間寸法d0 が変位寸法
(+Δdg0)だけ小さくなり、変位信号は変位容量(−
ΔCg0)だけ減少する。
【0096】ここで、変位寸法(−Δdg0)とは、加速
度Gによって第1のH字状振動部6が変位し、電極板1
4B,15B間の離間寸法が初期時の離間寸法d0 に対
して減少したときの離間寸法の変化分を示している。そ
して、変位容量(+ΔCg0)とは、電極板14B,15
B間の離間寸法が変位寸法(−Δdg0)だけ減少し、電
極板14B,15B間の静電容量が初期時の静電容量C
0 に対して増加したときの静電容量の変化分を示してい
る。
【0097】また、変位寸法(+Δdg0)とは、加速度
Gによって第1のH字状振動部6が変位し、電極板14
B,15B間の離間寸法が初期時の離間寸法d0 に対し
て増加したときの離間寸法の変化分を示している。そし
て、変位容量(−ΔCg0)とは、電極板14B,15B
間の離間寸法が変位寸法(+Δdg0)だけ増加し、電極
板14B,15B間の静電容量が初期時の静電容量C0
に対して減少したときの静電容量の変化分を示してい
る。
【0098】一方、第2の変位検出部20L,20Rの
うち左側の変位検出部20Lでは、加速度Gによって電
極板18B,19B間の離間寸法d0 が変位寸法(−Δ
dg0)だけ小さくなり、変位信号は変位容量(+ΔCg
0)だけ増加する。また、右側の変位検出部16Rで
は、加速度Gによって電極板14B,15B間の離間寸
法d0 が変位寸法(+Δdg0)だけ大きくなり、変位信
号は変位容量(−ΔCg0)だけ減少する。
【0099】即ち、角速度Ωによって第1,第2のH字
状振動部6,8が矢示B1 ,C1 方向に変位すると共
に、加速度Gによって第1,第2のH字状振動部6,8
が矢示C1 方向に変位したときには、各変位検出部16
L,16R,20L,20Rの変位寸法、変位容量は下
記表2に示すようになる。
【0100】
【表2】
【0101】そして、右側の変位検出部16Rによる変
位信号から左側の変位検出部16Lによる変位信号を下
記数6に示す如く減算したときには、(2×ΔCc0−2
×ΔCg0)の変位信号を検出することになる。
【0102】
【数6】(2×ΔCc0−2×ΔCg0)=+ΔCc0−ΔC
g0−(−ΔCc0+ΔCg0)
【0103】また、左側の変位検出部20Lによる変位
信号から右側の変位検出部20Rによる変位信号を下記
数7に示す如く減算することにより、(2×ΔCc0+2
×ΔCg0)の変位信号を検出することができる。
【0104】
【数7】(2×ΔCc0+2×ΔCg0)=+ΔCc0+ΔC
g0−(−ΔCc0−ΔCg0)
【0105】そして、これら2つの変位信号を下記数8
に示す如く加算することによって、(4×ΔCc0)の変
位信号を検出することができ、加速度Gに基づく変位信
号(2×ΔCg0)を相殺し、角速度Ωに基づく変位信号
(4×ΔCc0)のみを取り出すことができる。
【0106】
【数8】(4×ΔCc0)=(2×ΔCc0+2×ΔCg0)
+(2×ΔCc0−2×ΔCg0)
【0107】これにより、X軸方向に加わる加速度Gの
影響を受けずに角速度Ωに基づく変位信号のみを取り出
すことができ、角速度Ωの検出精度を向上させることが
できる。
【0108】なお、第1,第2のH字状振動部6,8が
角速度Ωのコリオリ力Fによって矢示B1 ,C1 方向に
変位したときについて説明したが、第1,第2のH字状
振動部6,8がコリオリ力Fによって矢示B2 ,C2 方
向に変位したときであっても、角速度Ωによる変位容量
の符号が変わる以外はほぼ同様の変位信号を検出するこ
とができる。
【0109】即ち、第1の変位検出部16L,16Rで
は変位容量(+ΔCc0+ΔCg0),(−ΔCc0−ΔCg
0)の変位信号を出力し、第2の変位検出部20L,2
0Rでは変位容量(−ΔCc0+ΔCg0),(+ΔCc0−
ΔCg0)の変位信号を出力する。このため、数6、数7
と同様に2つの変位信号を減算することによって、{2
×(−ΔCc0)−2×ΔCg0},{2×(−ΔCc0)+
2×ΔCg0}の変位信号を検出することができる。そし
て、数8と同様にこれら2つの変位信号を加算すること
によって、加速度Gに基づく変位信号(2×ΔCg0)を
相殺し、角速度Ωに基づく変位信号{4×(−ΔCc
0)}のみを取り出すことができる。
【0110】かくして、本実施の形態では、回転振動体
4の両側にX軸方向に振動可能な第1,第2のH字状振
動部6,8を設け、第1のH字状振動部6に生じるX軸
方向への変位容量を検出する第1の変位検出部16L,
16Rと、第2のH字状振動部8に生じるX軸方向への
変位容量を検出する第2の変位検出部20L,20Rと
を設けている。第1の変位検出部16L,16Rによっ
て検出された第1のH字状振動部6の変位容量を用い
て、角速度Ωによる変位容量と加速度Gによる変位容量
とを加算した信号を検出することができる。一方、第2
の変位検出部20L,20Rによって検出された第2の
H字状振動部8の変位容量を用いて、角速度Ωによる変
位容量と加速度Gによる変位容量とを減算した信号を検
出することができる。
【0111】このため、第1,第2のH字状振動部6,
8が角速度Ωによって変位するのに加えて、加速度Gに
よって変位したときでも、第1の変位検出部16L,1
6Rによって検出された変位信号と第2の変位検出部2
0L,20Rによって検出された変位容量とを用いて、
加速度Gによる変位容量を相殺することができる。これ
により、角速度Ωの検出感度を向上することができる。
【0112】また、4本の回転支持梁3を基板1上に設
けられた支持部2と回転振動体4との間に渦巻状に配置
したから、各回転支持梁3を全体に亘って撓み変形させ
ることによって、回転振動体4を軸線O1 −O1 を中心
として回転振動させることができる。
【0113】また、第1のH字状振動部6と第2のH字
状振動部8とを軸線O1 −O1 を中心としてX軸方向で
点対称な位置に設けたから、回転振動体4を回転振動さ
せたときに、第1のH字状振動部6と第2のH字状振動
部8とをY軸方向に沿ってほぼ反対方向に同一の速度で
振動させることができる。これにより、角速度Ωによっ
て第1,第2のH字状振動部6,8が変位するときの変
位寸法をほぼ等しくすることができる。このため、第1
の変位検出部16L,16Rによる変位信号と第2の変
位検出器20L,20Rによる変位信号とのうち、角速
度Ωによる信号の大きさをほぼ等しくすることができ、
いずれか一方の変位信号が小さいときに比べて角速度Ω
の検出精度を高めることができる。
【0114】また、第1,第2の支持梁5,7のばね定
数をほぼ等しい値に設定すると共に、第1,第2のH字
状振動部6,8の質量をほぼ等しい値に設定したから、
X軸の方向に加速度Gが加わったときには、第1のH字
状振動部6と第2のH字状振動部8とがほぼ等しい寸法
だけ変位する。このため、種々の演算を施すことなく、
第1の変位検出部16L,16Rによる変位信号と第2
の変位検出器20L,20Rによる変位信号とを用いる
ことによって、加速度Gによる変位容量を容易に相殺す
ることができる。
【0115】また、回転振動体4は、左,右両側にロ字
状枠部4A,4Bを有し、各ロ字状枠部4A,4B内に
は第1,第2のH字状振動部6,8を配設すると共に、
第1の変位検出器16L,16Rを第1のH字状振動部
6に設けられた第1の可動側検出電極15と基板1上に
設けられた第1の固定側検出電極14とから構成し、前
記第2の変位検出器20L,20Rを、第2のH字状振
動部8に設けられた第2の可動側検出電極19と基板1
上に設けられた第2の固定側検出電極18とから構成し
ている。これにより、回転振動体4が回転振動したとき
には、各ロ字状枠部4A,4B内に配設された第1,第
2のH字状振動部6,8を、前,後方向で互いに逆方向
に振動させることができる。
【0116】そして、第1の固定側検出電極14と第1
の可動側検出電極15とによって、これらの電極板14
B,15B間の静電容量を検出し、第1のH字状振動部
6のX軸方向の変位量を検出することができる。また、
第2の固定側検出電極18と第2の可動側検出電極19
とによって、これらの電極板18B,19B間の静電容
量を検出し、第2のH字状振動部8のX軸方向の変位量
を検出することができる。
【0117】さらに、第1,第4の振動発生器12A,
12Dには同位相の駆動信号を入力して第1のH字状振
動部6を前側に変位させるときには第2のH字状振動部
8を後側に変位させると共に、第2,第3の振動発生部
12B,12Cには同位相の駆動信号を入力して第1の
H字状振動部6を後側に変位させるときには第2のH字
状振動部8を前側に変位させる構成としている。これに
より、第1〜第4の振動発生部12A〜12Dは、中心
軸を中心として回転振動体を回転振動させることができ
ると共に、第1,第2のH字状振動部6,8を前,後方
向(Y軸方向)で互いに逆方向に変位させることができ
る。
【0118】なお、実施の形態では、固定側振動電極1
0の電極板10Aを9枚、可動側振動電極11の電極板
11Aを9枚とした場合を例示したが、これに限らず、
9枚以上にしてもよく、枚数を増やすことにより、振動
発生部12A〜12Dで発生する駆動力を増やすことが
できる。
【0119】また、実施の形態では、第1,第2の固定
側検出電極14,18の電極板14B,18Bを6枚、
第1,第2の可動側検出電極15,19の電極板15
B,19Bを6枚とした場合を例示したが、これに限ら
ず、8枚以上にしてもよく、枚数を増やすことにより、
変位検出部16L,20L(16R,20R)での検出
感度を高めることができる。
【0120】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、回転振動体の両側に左,右方向に振動可能な第
1,第2の振動体を設け、第1の振動体に生じる左,右
方向への変位を検出する第1の変位検出部と、第2の振
動体に生じる左,右方向への変位を検出する第2の変位
検出部とを設けている。これにより、第1の変位検出部
によって検出された第1の振動体の変位容量を用いて、
角速度による変位容量と加速度による変位容量とを加算
した信号を検出することができる。一方、第2の変位検
出部によって検出された第2の振動体の変位容量を用い
て、角速度による変位容量と加速度による変位容量とを
減算した信号を検出することができる。
【0121】このため、第1,第2の振動体が角速度に
よって変位するのに加えて、加速度によって変位したと
きでも、第1の変位検出部によって検出された変位信号
と第2の変位検出部によって検出された変位容量とを用
いて、加速度による変位容量を相殺することができる。
これにより、角速度の検出感度を向上することができ
る。
【0122】また、請求項2の発明によれば、回転支持
梁を基板上に設けられた支持部と回転振動体との間に渦
巻状に配置したから、回転支持梁を全体に亘って撓み変
形させることによって、回転振動体を中心軸を中心とし
て回転振動可能に支持することができる。
【0123】また、請求項3の発明によれば、第1の振
動体と第2の振動体とを回転軸を中心として左,右方向
に点対称な位置に設けたから、回転振動体を回転振動さ
せたときに、第1の振動体と第2の振動体とを前,後方
向に沿ってほぼ反対方向に同一の速度で振動させること
ができる。これにより、角速度によって第1,第2の振
動体が変位するときの変位寸法をほぼ等しくすることが
できる。このため、第1の変位検出部による変位信号と
第2の変位検出器による変位信号とのうち、角速度によ
る信号の大きさをほぼ等しくすることができ、いずれか
一方の変位信号が小さいときに比べて角速度の検出精度
を高めることができる。
【0124】また、請求項4の発明によれば、第1,第
2の支持梁のばね定数をほぼ等しい値に設定すると共
に、第1,第2の振動体の質量をほぼ等しい値に設定し
たから、左,右方向に加速度が加わったときには、第1
の振動体と第2の振動体とがほぼ等しい寸法だけ変位す
る。このため、種々の演算を施すことなく、第1,第2
の変位検出部による変位信号とを用いることによって、
加速度による変位容量を容易に相殺することができる。
【0125】また、請求項5の発明によれば、回転振動
体は、左,右両側にロ字状枠部を有し、各ロ字状枠部内
には第1,第2の振動体となる第1,第2のH字状振動
部を配設すると共に、第1の変位検出手段を第1のH字
状振動部に設けられた第1の可動側電極と基板上に設け
られた第1の固定側電極とから構成し、前記第2の変位
検出手段を、第2のH字状振動部に設けられた第2の可
動側電極と基板上に設けられた第2の固定側電極とから
構成している。これにより、回転振動体が回転振動した
ときには、各ロ字状枠部内に配設された第1,第2のH
字状振動部を、前,後方向で互いに逆方向に振動させる
ことができる。
【0126】そして、第1の固定側電極と第1の可動側
電極とによって、これらの間の静電容量を検出し、第1
のH字状振動部の左,右方向の変位量を検出することが
できる。また、第2の固定側電極と第2の可動側電極と
によって、これらの間の静電容量を検出し、第2のH字
状振動部の左,右方向の変位量を検出することができ
る。
【0127】さらに、請求項6の発明によれば、振動発
生手段を第1〜第4の振動発生器によって構成し、第
1,第4の振動発生器には同位相の駆動信号を入力して
第1の振動体を前側に変位させるときには第2の振動体
を後側に変位させると共に、第2,第3の振動発生器に
は同位相の駆動信号を入力して第1の振動体を後側に変
位させるときには第2の振動体を前側に変位させる構成
としている。これにより、第1〜第4の振動発生器は、
中心軸を中心として回転振動体を回転振動させることが
できると共に、第1,第2の振動体を前,後方向で互い
に逆方向に変位させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態による角速度センサを示す正面図で
ある。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた縦断面図であ
る。
【図3】初期時の第1,第2のH字状振動部等の状態を
拡大して示す正面図である。
【図4】軸線O1 −O1 周りに角速度Ωが加わったとき
の第1,第2のH字状振動部等の状態を拡大して示す正
面図である。
【図5】軸線O1 −O1 周りに角速度Ωを加えつつ、X
軸方向に加速度Gを加えたときの第1,第2のH字状振
動部等の状態を拡大して示す正面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 支持部 3 回転支持梁 4 回転振動体 4A,4B ロ字状枠部 5 第1の支持梁 6 第1のH字状振動部(第1の振動体) 7 第2の支持梁 8 第2のH字状振動部(第2の振動体) 12A,12B,12C,12D 振動発生部(回転振
動発生手段) 14 第1の固定側検出電極(第1の固定側電極) 15 第1の可動側検出電極(第1の可動側電極) 16L,16R 第1の変位検出部(第1の変位検出手
段) 18 第2の固定側検出電極(第2の固定側電極) 19 第2の可動側検出電極(第2の可動側電極) 20L,20R 第2の変位検出部(第2の変位検出手
段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の基板と、 回転振動の中心である該基板に垂直な中心軸から基板上
    を左,右方向に伸長して形成され、該中心軸の位置に回
    転支持梁によって回転振動可能に支持された回転振動体
    と、 該回転振動体の左,右方向の一端側に位置して設けら
    れ、第1の支持梁によって左,右方向に振動可能に支持
    された第1の振動体と、 前記回転振動体の左,右方向の他端側に位置して設けら
    れ、第2の支持梁によって左,右方向に振動可能に支持
    された第2の振動体と、 前記回転振動体を回転振動させて第1の振動体を前,後
    方向に振動させたときには第2の振動体を後,前方向に
    振動させる回転振動発生手段と、 該回転振動発生手段により回転振動体に回転振動を与え
    ている状態で、回転振動体の中心軸の周りに角速度が加
    わったときに左,右方向に振動する前記第1の振動体の
    変位を検出する第1の変位検出手段と、 該回転振動発生手段により回転振動体に回転振動を与え
    ている状態で、回転振動体の中心軸の周りに角速度が加
    わったときに左,右方向に振動する前記第2の振動体の
    変位を検出する第2の変位検出手段とから構成してなる
    角速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記回転支持梁は、中心軸の位置で基板
    上に設けられた支持部と前記回転振動体との間に渦巻状
    に配置してなる請求項1に記載の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記回転振動体に対し、前記第1の振動
    体と第2の振動体とは中心軸を中心として左,右方向で
    対称な位置に設けてなる請求項1または2に記載の角速
    度センサ。
  4. 【請求項4】 前記第1の支持梁のばね定数と前記第2
    の支持梁のばね定数とがほぼ等しい値に設定し、前記第
    1の振動体の質量と前記第2の振動体の質量とがほぼ等
    しい値に設定してなる請求項1,2または3に記載の角
    速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記回転振動体は、左,右方向の両端側
    にロ字状枠部を有し、前記第1の振動体は、左,右方向
    の一端側のロ字状枠部内に配設された第1のH字状振動
    部からなり、前記第2の振動体は、左,右方向の他端側
    のロ字状枠部内に配設された第2のH字状振動部からな
    り、前記第1の変位検出手段は、前記第1のH字状振動
    部に設けられた第1の可動側電極と、前記回転振動体の
    左,右方向の一端側のロ字状枠部内に配置され基板上に
    設けられた第1の固定側電極とから構成し、前記第2の
    変位検出手段は、前記第2のH字状振動部に設けられた
    第2の可動側電極と、前記回転振動体の左,右方向の他
    端側のロ字状枠部内に配置され基板上に設けられた第2
    の固定側電極とから構成してなる請求項1,2,3また
    は4に記載の角速度センサ。
  6. 【請求項6】 前記回転振動発生手段は、前記回転振動
    体の左,右方向の一端側に位置して前記回転振動体の
    前,後方向に離間して設けられ、第1の振動体を前,後
    方向に振動させる第1,第2の振動発生器と、前記回転
    振動体の左,右方向の他端側に位置して前記回転振動体
    の前,後方向に離間して設けられ第2の振動体を前,後
    方向に振動させる第3,第4の振動発生器とから構成
    し、 中心軸を中心として点対称となる位置に配設された第
    1,第4の振動発生器には同位相の駆動信号を入力して
    第1の振動体を前側に変位させるときには第2の振動体
    を後側に変位させ、中心軸を中心として点対称となる位
    置に配設された第2,第3の振動発生器には同位相の駆
    動信号を入力して第1の振動体を後側に変位させるとき
    には、第2の振動体を前側に変位させてなる請求項1,
    2,3,4または5に記載の角速度センサ。
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