JP2005106550A - 角速度検出装置 - Google Patents

角速度検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005106550A
JP2005106550A JP2003338507A JP2003338507A JP2005106550A JP 2005106550 A JP2005106550 A JP 2005106550A JP 2003338507 A JP2003338507 A JP 2003338507A JP 2003338507 A JP2003338507 A JP 2003338507A JP 2005106550 A JP2005106550 A JP 2005106550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
vibration
unit
angular velocity
mass parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003338507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4433747B2 (ja
Inventor
Yoichi Mochida
洋一 持田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003338507A priority Critical patent/JP4433747B2/ja
Priority to US10/924,439 priority patent/US7093487B2/en
Priority to AT04020140T priority patent/ATE545841T1/de
Priority to EP04020140A priority patent/EP1519149B1/en
Priority to KR1020040073652A priority patent/KR100650363B1/ko
Priority to CNB2004100826037A priority patent/CN100429480C/zh
Publication of JP2005106550A publication Critical patent/JP2005106550A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4433747B2 publication Critical patent/JP4433747B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P3/00Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
    • G01P3/42Devices characterised by the use of electric or magnetic means
    • G01P3/44Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
    • G01P3/48Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage
    • G01P3/481Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage of pulse signals
    • G01P3/483Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage of pulse signals delivered by variable capacitance detectors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis

Abstract

【課題】 隣合う質量部同士を確実に逆位相で振動させることにより、正規以外の振動モードが励起されるのを防止し、検出精度や信頼性を高める。
【解決手段】 4個の質量部3,7,11,12を支持梁13によって連結し、これらの質量部にはそれぞれ個別振動発生部22,23,24,25を設ける。そして、各個別振動発生部22,23,24,25は、互いに隣合う質量部3,12と、質量部7,11とを逆位相で振動させることにより、正規の振動モードを励起する。また、角速度検出部30,31は、中央質量部3,7の内側枠体5,9がX軸方向に振動しつつ、Y軸方向に変位するときの変位量をZ軸周りの角速度Ωとして検出する。これにより、質量部3,7,11,12を正規の振動モードで強制的に振動させることができ、検出精度や信頼性を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば回転体等の角速度を検出するのに好適に用いられる角速度検出装置に関する。
一般に、角速度検出装置としては、一定方向に振動する質量部が角速度に応じた慣性力(コリオリ力)を受けるのを利用して、コリオリ力による質量部の変位量を角速度として検出するようにした角速度センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−81939号公報
この種の従来技術による角速度センサは、基板上に3個の質量部が並んで配置され、これらの質量部は支持梁によってX軸方向に振動可能に連結されている。また、支持梁には、各質量部の間に位置して支持梁の長さ方向途中部位を基板に固定する固定部が設けられている。
また、中央の質量部には、外部から駆動信号(電圧)が印加されることにより基板との間で静電力を発生する振動発生部が設けられている。この場合、振動発生部は、中央の質量部を静電力によってX軸方向に振動させることにより、これと隣合う外側の質量部を逆位相で振動させるものである。これにより、従来技術では、固定部を振動の節として隣合う質量部同士を逆位相で振動させながら、これらを一定の共振状態に保持する構成としている。
そして、各質量部が振動しているときに、例えばY軸周りの角速度がセンサに加わると、外側の質量部は、その振動状態に応じたコリオリ力を受けることによってZ軸方向に変位する。この場合、外側の質量部には、Z軸方向の変位量に応じて基板との間で静電容量が変化する角速度検出部が設けられており、この角速度検出部は、外側の質量部の変位量を静電容量の変化によりY軸周りの角速度として検出するものである。
ところで、上述した従来技術では、中央の質量部と外側の質量部とを互いに逆位相で振動させながら、これらを一定の共振状態に保持する構成としている。しかし、各質量部は、隣合う質量部同士が互いに逆位相で振動する振動モード(以下、正規の振動モードという)だけでなく、これ以外にも複数種類の振動モードをもつことがあり、例えば多くの質量部を連結する構成とした場合等には、正規以外の振動モード(隣合う質量部同士が逆位相とならない振動モード)の種類も多くなる。
このため、従来技術では、例えばセンサの起動時に正規以外の振動モードが励起され易くなり、センサを起動してから正規の振動モードが励起されるまでの起動時間が長くなったり、正規の振動モードを励起、維持するために振動発生部に高い信号レベル(電圧)の駆動信号を入力する必要が生じ、起動時の性能低下や消費電力の増大を招くという問題がある。
また、質量部が正規以外の振動モードで振動し続けた場合には、その振幅、振動周波数等が想定外の不安定な状態となり、センサとしての検出精度や信頼性が低下するという問題もある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、質量部に加える駆動力を増大しなくても、隣合う質量部同士を効率よく逆位相で振動させることができ、装置の起動時にも正規の振動モードを安定的に保持できると共に、検出精度や信頼性を向上できるようにした角速度検出装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、基板と、該基板に一定の方向に並んで配置された複数個の質量部と、前記各質量部を当該質量部が並んだ方向と直交する振動方向に振動可能に連結する支持梁と、該支持梁を前記基板に固定する固定部と、互いに隣合う質量部を逆位相で前記振動方向に振動させる振動発生部と、前記各質量部が振動した状態で一部の質量部が前記振動方向と直交する検出方向に変位するときの変位量を角速度として検出する角速度検出部とを備えてなる角速度検出装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、振動発生部は互いに隣合う質量部に逆方向の駆動力を付加する構成としたことにある。
また、請求項2の発明によると、振動発生部は各質量部にそれぞれ対応する個別振動部として個別に設け、互いに隣合う個別振動部は逆方向の駆動力を発生する構成としている。
また、請求項3の発明では、振動発生部によって個々の質量部に付加する駆動力の大きさと当該質量部の質量と駆動振幅とを乗算した乗算値との比率を、各質量部間で互いにほぼ等しく設定する構成としている。
また、請求項4の発明によると、振動発生部は各質量部のうち少なくとも一部の質量部に設け、前記一部の質量部と隣合う他の質量部には、当該質量部の振動状態をモニタし前記振動発生部を制御するためのモニタ信号を出力する振動モニタ部を設ける構成としている。
また、請求項5の発明によると、振動モニタ部は、一部の質量部と他の質量部とが互いに逆位相で振動するときに正規のモニタ信号を出力する構成とし、振動発生部と振動モニタ部の間には、振動モニタ部から正規のモニタ信号が入力されるときに振動発生部によって各質量部を共振状態に保持する制御回路を設ける構成としている。
さらに、請求項6の発明によると、各質量部は直線状に並んで配置された4個の質量部により構成している。
請求項1の発明によれば、振動発生部は、互いに隣合う質量部に逆方向の駆動力を付加する構成としたので、振動発生部の駆動力によって隣合う質量部を強制的に逆位相で振動させることができ、予め定められた振動モード(正規の振動モード)を励起することができる。これにより、例えば装置の起動時には、駆動力(駆動信号)を余分に大きくしなくても、振動発生部が起動した時点で正規の振動モードを効率よく励起することができ、消費電力を抑えつつ、装置の起動時間を短縮することができる。
そして、正規の振動モードを励起できなかったり、正規以外の振動モードが一時的にでも励起されるのを確実に防止できると共に、一旦励起された正規の振動モードを容易に維持することができる。これにより、起動時を含めて装置の性能を安定化でき、その作動不良を防止することができる。そして、角速度を正確に検出でき、検出精度や信頼性を向上させることができる。
また、請求項2の発明によれば、振動発生部は各質量部にそれぞれ対応する個別振動部として個別に設け、互いに隣合う個別振動部は逆方向の駆動力を発生する構成としたので、個別振動発生部によって隣合う質量部に逆方向の駆動力を付加することができ、正規の振動モードを確実かつ容易に励起することができる。
また、請求項3の発明によれば、振動発生部によって個々の質量部に付加する駆動力の大きさと当該質量部の質量と駆動振幅とを乗算した乗算値との比率を、各質量部間で互いにほぼ等しく設定する構成としたので、各質量部を一定の外力(駆動力)によって静的に変位させたときの変位状態(静的な駆動力による質量部の変位状態)と、正規の振動モードにおける各質量部の振動状態とを類似させることができ、正規の振動モードの励振効率を高めることができる。
また、振動発生部から各質量部に付加される駆動力の比率を適切に設定できるので、例えば一定のQ値をもつ質量部に対して一定の駆動信号(駆動電圧)で大きな振幅を得ることができる。これにより、励振効率を最適に近い状態まで高めることができ、検出感度を向上させることができる。また、正規以外の振動モードの励起を抑えることにより、例えば検出方向への振動モード(検出モード)等が励起されるのも阻止することができる。これにより、質量部が角速度に関係なく検出方向に位置ずれして検出信号にノイズが発生し、信号のドリフト等が生じるのを抑制でき、検出動作を安定させることができる。
また、請求項4の発明によれば、振動発生部は、各質量部のうち少なくとも一部の質量部に設け、これと隣合う他の質量部には振動モニタ部を設ける構成としたので、装置の作動時には、振動発生部により駆動した一部の質量部の振動が支持梁を介して他の質量部に伝わることにより、各質量部を振動させることができる。そして、一部の質量部を駆動するときには、これと隣合う他の質量部の振動状態を振動モニタ部によってモニタすることができ、このモニタ結果を用いて駆動力(駆動信号)の状態を制御することにより、一部の質量部と他の質量部とを互いに逆位相で振動させることができる。
これにより、駆動力を余分に大きくしなくても、正規の振動モードを効率よく励起することができ、消費電力を抑えつつ、装置の起動時間を短縮することができる。そして、正規の振動モードを励起できなかったり、正規以外の振動モードが一時的にでも励起されるのを確実に防止でき、一旦励起された正規の振動モードを容易に維持することができる。従って、装置の性能を安定化して角速度を正確に検出でき、検出精度や信頼性を向上させることができる。
また、請求項5の発明によれば、振動モニタ部は、一部の質量部と他の質量部とが互いに逆位相で振動しているときに正規のモニタ信号を出力し、制御回路は、正規のモニタ信号が入力されるときに振動発生部によって各質量部を共振状態に保持する構成としたので、振動モニタ部は、正規の振動モードが励起されているときに正規のモニタ信号を出力でき、正規以外の振動モードでは、信号波形が異なるモニタ信号を出力することができる。
これにより、制御回路は、振動モニタ部から正規のモニタ信号が入力されるときに、振動発生部によって各質量部を共振状態に保持することができる。また、正規以外のモニタ信号が入力されるときには、正規の振動モードが励起されるように、振動発生部に出力する駆動信号をフィードバック制御でき、正規の振動モードのみを安定的に励起することができる。
さらに、請求項6の発明によれば、各質量部は、直線状に並んで配置された4個の質量部により構成したので、4個の質量部を、これら全体の重心を挟んで対称な形状に形成、配置でき、これらの質量部は、全体の重心をほぼ一定の位置に保持しつつ、互いに逆位相で安定的に振動することができる。また、各質量部に僅かな寸法誤差、加工誤差等がある場合でも、この誤差による共振周波数の差等を対称な形状によって補償することができる。
これにより、互いに逆位相となる質量部をバランスよく振動させて振動時の反力を相互に打消すことができ、基板側に振動が伝わるのを確実に抑制することができる。従って、例えば一部の質量部が角速度に応じて検出方向に変位し、この変位量を角速度として検出するときには、基板の振動によって検出精度が低下するのを防止でき、角速度を正確に検出することができる。
以下、本発明の実施の形態による角速度検出装置を、添付図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1及び図2は第1の実施の形態を示し、本実施の形態では、基板と垂直なZ軸周りの角速度を検出する角速度センサを例に挙げて述べる。
図中、1は角速度センサ、2は該角速度センサ1のベースを構成する基板で、該基板2は、例えばシリコン材料、ガラス材料等により平板状に形成され、互いに直交するX軸,Y軸及びZ軸のうち、例えばX軸とY軸とに沿って水平に延びると共に、Z軸と垂直に配置されている。
また、基板2上には、例えば導電性を有する低抵抗なシリコン材料等にエッチング加工を施すことにより、後述の質量部3,7,11,12、支持梁6,10,13、固定部15、駆動電極16,17,18,19,20,21、検出電極26,27,28,29、振動モニタ部34等が形成されている。
3は基板2上に配置された第1の中央質量部で、該第1の中央質量部3は、Y軸方向に並んで配置された4個の質量部3,7,11,12のうち、第2の中央質量部7と共に中央寄りに配置されている。また、中央質量部3は、四角形の枠状に形成された外側枠体4と、該外側枠体4の内側に配置された四角形の枠状体からなる内側枠体5と、該内側枠体5の四隅と外側枠体4との間に設けられた例えば4本の内側支持梁6とにより構成されている。
ここで、外側枠体4は、中央質量部3がX軸方向(振動方向)に振動するときに、後述する外側支持梁13の撓み変形がY軸方向(検出方向)の変位となって内側枠体5に伝わるのを遮断している。また、内側支持梁6は、X軸方向に延びてY軸方向に撓み変形可能に形成され、内側枠体5をY軸方向に変位可能に支持すると共に、内側枠体5がX軸方向に変位するのを規制している。
7は基板2上に配置された第2の中央質量部で、該第2の中央質量部7は、中央質量部3とほぼ同様に、外側枠体8、内側枠体9及び各内側支持梁10により構成されている。そして、内側枠体9は、各内側支持梁10が撓み変形することによりY軸方向に変位可能となっている。
11,12はY軸方向に対して中央質量部3,7の外側に配置された第1,第2の外側質量部で、該外側質量部11,12は、X軸方向に延びる直線状の質量体として形成され、その長さ方向の両端側は各外側支持梁13にそれぞれ連結されている。
13は質量部3,7,11,12を挟んでX軸方向の両側に配置された左,右の外側支持梁で、該各外側支持梁13は、ばね性を有する細幅な梁として形成され、Y軸方向に直線状に延びると共に、X軸方向に撓み変形可能となっている。また、各外側支持梁13の長さ方向途中部位には、高い剛性を有する幅広な連結部14を介して質量部3,7の外側枠体4,8が連結され、外側支持梁13の長さ方向両端側には外側質量部11,12が連結されている。
これにより、4個の質量部3,7,11,12は、Y軸方向に直線状に並んだ状態で各外側支持梁13によりX軸方向に振動可能に支持されている。また、これらの質量部3,7,11,12は、質量部全体の重心Gを挟んでほぼ対称に配置されている。
そして、後述の個別振動発生部22,23,24,25に駆動信号をそれぞれ印加したときには、図2に示す如く、互い隣合う質量部3,12と質量部7,11とが、これら全体の重心Gをほぼ一定の位置に保持しつつ、逆位相(位相が180°ずれた状態)でX軸方向に振動する。即ち、例えば質量部3,12がX軸方向に沿って矢示a1方向に振動するときには、質量部7,11がこれと逆向きの矢示a2方向に振動する。
このように、隣合う質量部同士が互いに逆位相で振動する振動モードは、角速度センサ1が作動するときの正規の振動モードとして予め定められているものである。この振動モードにおいて、質量部3,12と質量部7,11とは、重心Gを中心として対称な位置で安定的に振動できると共に、重心Gの周囲でバランスよく振動することによって基板2への振動伝達を抑えることができる。また、正規の振動モードでは、各外側支持梁13がX軸方向に略S字状をなして撓み変形しつつ、くねるように振動し、その長さ方向途中部位には、振動の節となってほぼ一定の位置を保持する例えば3箇所の節部13Aがそれぞれ形成される。
15は基板2に設けられた固定部で、該固定部15は、質量部3,7,11,12等を取囲む位置で基板2上に固定された四角形状の台座部15Aと、基板2の左,右両側に位置して該台座部15Aの内側に一体に形成され、Y軸方向に延びた略T字状の延設部15Bと、該各延設部15Bにそれぞれ設けられ、基板2から離れた位置で各外側支持梁13の節部13Aに連結された例えば略コ字状、U字状等をなす3個の腕部15Cとによって構成されている。
ここで、各腕部15Cは、質量部3,7,11,12、支持梁6,10,13、可動側の電極18,19,20,21,28,29等を基板2から離間した状態に保持している。この場合、腕部15Cは、各質量部等を外側支持梁13の節部13A(振動の節)の位置で支持しているため、これらの振動が節部13Aの位置で打消されるようになり、基板2に振動が伝わるのを抑制することができる。これにより、中央質量部3,7の内側枠体5,9がZ軸周りの角速度Ωに応じてY軸方向に変位し、その変位量を角速度Ωとして検出するときには、基板2の振動によって検出精度が低下するのを防止できるものである。
次に、質量部3,7,11,12の駆動機構について説明すると、まず16は基板2に設けられた例えば2個の固定側駆動電極で、該各固定側駆動電極16は、例えば複数の電極板16A,16Bを有する櫛歯状電極からなり、第1の中央質量部3と外側質量部11との間にX軸方向に間隔をもって配置されている。この場合、各電極板16Aは中央質量部3に面して配置され、各電極板16Bは外側質量部11に面して配置されている。そして、これらの電極板16A,16Bは櫛歯状に並んで形成され、Y軸方向に間隔をもってX軸方向に延びている。
また、第2の中央質量部7と外側質量部12との間には、他の2個の固定側駆動電極17がX軸方向に間隔をもって設けられ、該各固定側駆動電極17は、中央質量部7に面して配置された複数の電極板17Aと、外側質量部12に面して配置された複数の電極板17Bとを有している。
18は各固定側駆動電極16に対応して第1の中央質量部3の外側枠体4に設けられた可動側駆動電極で、該各可動側駆動電極18は、例えば櫛歯状電極からなり、固定側駆動電極16の各電極板16AとY軸方向の隙間をもって噛合する複数の電極板18Aを有している。
また、第2の中央質量部7の外側枠体8にも、各固定側駆動電極17に対応する可動側駆動電極19がそれぞれ設けられ、その電極板19Aは、固定側駆動電極17の各電極板17Aと噛合している。さらに、外側質量部11,12にも同様に、可動側駆動電極20,21がそれぞれ左,右方向に間隔をもって設けられている。そして、可動側駆動電極20の電極板20Aは、固定側駆動電極16の各電極板16Bと噛合し、可動側駆動電極21の電極板21Aは、固定側駆動電極17の各電極板17Bと噛合している。
22は第1の中央質量部3にX軸方向に間隔をもって設けられた振動発生部としての左,右の振動発生部で、該各個別振動発生部22は、固定側駆動電極16の各電極板16Aと、可動側駆動電極18の各電極板18Aとによってそれぞれ構成されている。
23は第2の中央質量部7に設けられた左,右の振動発生部で、該各個別振動発生部23は、固定側駆動電極17の各電極板17Aと、可動側駆動電極19の各電極板19Aとによってそれぞれ構成されている。また、24は第1の外側質量部11に設けられた左,右の振動発生部で、該各個別振動発生部24は、固定側駆動電極16の各電極板16Bと、可動側駆動電極20の各電極板20Aとにより構成されている。さらに、25は第2の外側質量部12に設けられた左,右の振動発生部で、該各個別振動発生部25は、固定側駆動電極17の各電極板17Bと、可動側駆動電極21の各電極板21Aとにより構成されている。
このように、本実施の形態では、図2に示すように、各質量部3,7,11,12にそれぞれ対応する個別振動発生部22,23,24,25を設け、これらの個別振動発生部22〜25によって静電力(駆動力)F1,F2,F3,F4をそれぞれ発生することにより、各質量部を振動させる構成としている。
この場合、例えばセンサの制御回路(図示せず)から左,右の個別振動発生部22,22(左,右の固定側駆動電極16,16)に対して、互いに逆位相の駆動信号を印加すると、左,右の固定側駆動電極16(各電極板16A)と可動側駆動電極18(各電極板18A)との間には、駆動力となる静電力が交互に発生し、中央質量部3が矢示a1,a2方向に振動する。このとき、右,左の個別振動発生部23,23(右,左の固定側駆動電極17,17)には、左,右の個別振動発生部22,22と同位相の駆動信号を印加する。これにより、質量部3,7には互いに反対方向の駆動力(例えば、矢示a1,a2方向の駆動力F1,F2)が付加される。
一方、個別振動発生部22の櫛歯状電極と個別振動発生部24の櫛歯状電極とはX軸方向に対して反対向きに形成されると共に、個別振動発生部23の櫛歯状電極と個別振動発生部25の櫛歯状電極とはX軸方向に対して反対向きに形成されている。即ち、個別振動発生部22,25を構成する各電極板16A,18A,17B,21Aの伸長方向と、個別振動発生部23,24を構成する各電極板17A,19A,16B,20Aの伸長方向とは、X軸方向に対して互いに逆向きに形成されている。このため、例えば個別振動発生部22,25により質量部3,12に矢示a1方向の駆動力F1,F4が付加されるときには、個別振動発生部23,24により質量部7,11には矢示a2方向の駆動力F2,F3が付加される。この結果、駆動力F1,F4と駆動力F2,F3とはX軸方向に沿って互いに逆方向(逆位相)に作用する。
これにより、本実施の形態では、質量部3,7,11,12の位相を個別振動発生部22,23,24,25によって個別に設定し、隣合う質量部同士が逆位相となる正規の振動モードを強制的に励起する構成としている。
ここで、個別振動発生部22〜25で発生する駆動力F1,F2,F3,F4は、質量部3,7,11,12の質量m1,m2,m3,m4と、これらの質量部がそれぞれ振動するときの駆動振幅A1,A2,A3,A4とに対して、下記数1の式を満たすように予め設定されている。
Figure 2005106550
即ち、個別振動発生部22〜25によって個々の質量部に付加する駆動力F(但し,i=1,2,3,4)の大きさと、当該質量部の質量mと駆動振幅Aとを乗算した乗算値(m×A)との比率(m×A/F)は、各質量部3,7,11,12間で互いにほぼ等しく設定されている。この結果、後述の理由により正規の振動モードを効率よく励起することができる。
次に、角速度の検出機構について説明すると、まず26,27は基板2に設けられた固定側検出電極で、これらは例えば櫛歯状電極により構成されている。そして、固定側検出電極26は、Y軸方向に間隔をもってX軸方向に延びる複数の電極板26Aを有し、第1の中央質量部3の内側枠体5内に配置されている。また、固定側検出電極27は、検出電極26とほぼ同様の電極板27Aを有し、第2の中央質量部7の内側枠体9内に配置されている。
28は固定側検出電極26に対応して中央質量部3の内側枠体5に設けられた可動側検出電極で、該可動側検出電極28は、固定側検出電極26の各電極板26AとY軸方向の隙間をもって噛合する複数の電極板28Aを有している。また、29は固定側検出電極27に対応して中央質量部7の内側枠体9に設けられた可動側検出電極で、該可動側検出電極29の電極板29Aは、固定側検出電極27の各電極板27AとY軸方向の隙間をもって噛合している。
30は中央質量部3に設けられた第1の角速度検出部で、該第1の角速度検出部30は、固定側検出電極26と可動側検出電極28とからなり、これらの電極板26A,28Aは平行平板コンデンサとして構成されている。そして、角速度検出部30は、第1の中央質量部3がZ軸周りの角速度ΩによってY軸方向に変位するときに、その変位量を検出電極26,28間の静電容量の変化により角速度Ωとして検出するものである。
31は中央質量部7に設けられた第2の角速度検出部で、該第2の角速度検出部31は、固定側検出電極27と可動側検出電極29とにより構成されている。そして、角速度検出部31は、第2の中央質量部7が角速度ΩによってY軸方向に変位するときに、その変位量を検出電極27,29間の静電容量の変化により角速度Ωとして検出する。
ここで、第1の角速度検出部30は、例えば中央質量部3の内側枠体5がY軸方向に沿って矢示b1方向に変位するときに検出電極26,28間の静電容量が増大し、内側枠体5が矢示b2方向に変位するときに静電容量が減少する。これと逆に、第2の角速度検出部31は、例えば中央質量部7の内側枠体9が矢示b1方向に変位するときに検出電極27,29間の静電容量が減少し、内側枠体9が矢示b2方向に変位するときに静電容量が増大する。
32は外側質量部11,12の近傍で基板2にそれぞれ設けられた固定側モニタ電極で、該各固定側モニタ電極32は、例えば櫛歯状電極からなり、外側質量部11,12に設けられた櫛歯状の可動側モニタ電極33と隙間をもって噛合している。
34は外側質量部11,12にそれぞれ設けられた振動モニタ部で、該各振動モニタ部34は、固定側モニタ電極32と可動側モニタ電極33とによって構成され、センサの制御回路等によって駆動信号をフィードバック制御するために外側質量部11,12の振動状態をモニタするものである。
本実施の形態による角速度センサ1は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
まず、例えばセンサの制御回路から左,右の個別振動発生部22,22(左,右の固定側駆動電極16,16)に対して、互いに逆位相となる交流の駆動信号を直流バイアス電圧と共に印加すると、左,右の固定側駆動電極16(各電極板16A)と可動側駆動電極18(各電極板18A)との間には、駆動力となる静電力が交互に発生し、中央質量部3が矢示a1,a2方向に振動する。このとき、右,左の個別振動発生部23,23(右,左の固定側駆動電極17,17)には、左,右の個別振動発生部22,22と同位相の駆動信号を印加する。これにより、質量部3,7には互いに反対方向の駆動力(例えば、矢示a1,a2方向の駆動力F1,F2)が付加される。
一方、個別振動発生部22の櫛歯状電極と個別振動発生部24の櫛歯状電極とはX軸方向に対して反対向きに形成されると共に、個別振動発生部23の櫛歯状電極と個別振動発生部25の櫛歯状電極とはX軸方向に対して反対向きに形成されている。このため、質量部7,11には質量部3,12と逆向きの駆動力(例えば、駆動力F1,F4とは逆方向の駆動力F2,F3)が付加される。
この結果、例えば個別振動発生部22,25によって質量部3,12に矢示a1方向の駆動力F1,F4が付加されるときには、個別振動発生部23,24によって質量部7,11に逆方向(矢示a2方向)の駆動力F2,F3が付加される。これにより、質量部3,12と質量部7,11とは、これら全体の重心Gをほぼ一定の位置として互いに逆位相で振動し、その振動状態は、重心Gを挟んで対称位置を保持することによりバランスのよいものとなる。
ここで、質量部3,7,11,12の振動状態としては、図2に示すように、隣合う質量部同士が互いに逆位相で振動する正規の振動モードだけでなく、例えば図3ないし図5に示すように、正規の振動モードと異なる比較例1,2,3の振動モード等が存在する。この場合、比較例1の振動モードでは、例えば質量部3′,11′同士、質量部7′,12′同士がそれぞれ同位相で振動し、比較例2の振動モードでは、中央質量部3′,7′同士、外側質量部11′,12′同士がそれぞれ同位相で振動する。また、比較例3の振動モードでは、全ての質量部3′,7′,11′,12′が同位相で振動する。
そして、このような正規及び正規以外の振動モードのうち、実際に励起され易い振動モードは、例えば各質量部を一定の外力(駆動力)によって静的に変位させたときの変位状態(以下、静的な駆動力による質量部の変位状態という)や、駆動信号Vdの位相、大きさ、質量部の振動特性のQ値等に応じて定まるものである。
この場合、本実施の形態では、4個の質量部3,7,11,12にそれぞれ個別振動発生部22,23,24,25を設けているので、これらの個別振動発生部22〜25によって隣合う質量部同士を強制的に逆位相で振動させることができ、質量部が正規以外の振動モードで振動するのを確実に防止することができる。
また、正規の振動モードを励起する場合には、静的な駆動力による質量部の変位状態(変位形状)と、正規の振動モードによる質量部の変位状態とが類似しているときに、振動エネルギが最も効率的に伝達されるようになり、正規の振動モードを効率よく励振することができる。
このため、例えば図6に示す比較例4のように、振動発生部24′,25′によって外側質量部11′,12′のみを駆動する構成とした場合には、静的な駆動力による質量部の変位状態が正規の振動モードにおける質量部の変位状態(図2参照)と異なるため、正規の振動モードの励振効率が低下する。
即ち、この比較例における各質量部の静的な変位状態は、外側質量部11′,12′の変位量が大きくなり、中央質量部3′,7′の変位量が小さくなるため、このような構成では、センサ1を起動してから正規の振動モードが励起されるまでの起動時間が長くなったり、駆動信号の信号レベル(電圧)が低いと正規以外の振動モードが励起され易くなる等の問題があった。
これに対し、本実施の形態では、前記数1の式に示すように、質量部3,7,11,12に付加する駆動力F1,F2,F3,F4を適切な比率で設定しているので、正規の振動モードを効率よく励起することができる。即ち、各質量部が振動しているときに、個々の質量部に加わる慣性力P(但し,i=1,2,3,4)は、各質量部の質量m、駆動振幅Aと、振動の角周波数ωとを用いて下記数2の式のように表すことができる。
Figure 2005106550
そして、各質量部がX軸方向に最大変位(振動)したときに、個々の質量部に加わる最大の慣性力P′(=−m×A×ω)と、外側支持梁13のばね力とが釣合った状態となる。そこで、質量部3,7,11,12に付加する駆動力F1〜F4の比率と、個々の質量部に加わる最大の慣性力P′の比率とを等しくすることにより、静的な駆動力による質量部の変位状態と、正規の振動モードにおける質量部の変位状態とを等しく設定でき、質量部3,7,11,12を正規の振動モードの励振効率を高めることができる。この場合、駆動力F1〜F4は、例えば駆動電極16〜21等の個数、電極形状、電極間の対向面積等を適切に調整することにより、所望の比率に設定することができる。
次に、角速度の検出動作について述べると、まず質量部3,7,11,12が振動した状態で基板2にZ軸周りの角速度Ωが加わると、中央質量部3のうち一方の質量部3は、下記数3の式に示すY軸方向のコリオリ力Fcを受けるようになる。このため、中央質量部3の内側枠体5は、内側支持梁6が撓み変形することにより、例えばコリオリ力Fcに応じて矢示b1方向に変位する。
Figure 2005106550
また、他方の中央質量部7は、中央質量部3と逆位相(逆方向の速度)で振動しているため、中央質量部3と逆向きのコリオリ力(−Fc)を受けるようになり、その内側枠体9は矢示b2方向に変位する。これにより、角速度検出部30,31では静電容量がそれぞれ増大するので、これらの静電容量の変化をZ軸周りの角速度Ωとして検出することができる。
かくして、本実施の形態によれば、質量部3,7,11,12には、それぞれ個別振動発生部22,23,24,25を設け、これらの個別振動発生部22〜25は、互いに隣合う質量部3,12、質量部7,11に対して、互いに逆方向となる駆動力F1,F4、駆動力F2,F3を付加する構成としている。
これにより、個別振動発生部22〜25は、これらの駆動力F1〜F4によって隣合う質量部3,12と質量部7,11とを強制的に逆位相で振動させることができ、正規の振動モードを確実かつ容易に励起することができる。このため、例えば角速度センサ1の起動時には、駆動力F1〜F4(駆動信号)等を余分に大きくしなくても、個別振動発生部22〜25が起動した時点で正規の振動モードを効率よく励起することができ、センサ1の消費電力を抑えつつ、その起動時間を短縮することができる。
そして、正規の振動モードを励起できなかったり、正規以外の振動モードが一時的にでも励起されるのを確実に防止できると共に、一旦励起された正規の振動モードを容易に維持することができる。これにより、起動時を含めてセンサ1の性能を安定化でき、その作動不良を防止することができる。そして、角速度を正確に検出でき、検出精度や信頼性を向上させることができる。
この場合、前記数1の式として示したように、質量部3,7,11,12にそれぞれ付加する駆動力F1〜F4の比率と、各質量部毎に質量m(i=1,2,3,4)と駆動振幅Aとを乗算した積(mi×)の比率とを等しく設定したので、静的な駆動力による各質量部3,7,11,12の変位状態と、正規の振動モードにおける各質量部の振動状態とを類似させることができ、正規の振動モードの励振効率を高めることができる。
また、駆動力F1〜F4の比率を適切に設定できるので、例えば一定のQ値をもつ質量部3,7,11,12に対して一定の駆動信号(駆動電圧)で大きな振幅を得ることができる。これにより、励振効率を最適に近い状態まで高めることができ、検出感度を向上させることができる。
また、正規以外の振動モードの励起を抑えることにより、例えば検出方向(Y軸方向)への振動モード(検出モード)等が励起されるのも阻止することができる。これにより、質量部3,7,11,12が角速度に関係なく検出方向に位置ずれして検出信号にノイズが発生し、信号のドリフト等が生じるのを抑制でき、検出動作を安定させることができる。
一方、4個の質量部3,7,11,12を直線状に並べて配置したので、これらの質量部を、全体の重心Gを挟んで対称な形状に形成、配置でき、各質量部3,7,11,12は、全体の重心Gをほぼ一定の位置に保持しつつ、互いに逆位相で安定的に振動することができる。また、各質量部に僅かな寸法誤差、加工誤差等がある場合でも、この誤差による共振周波数の差等を対称な形状によって補償することができる。
これにより、互いに逆位相となる中央質量部3,7同士(または外側質量部11,12同士)をバランスよく振動させて振動時の反力を相互に打消すことができ、基板2側に振動が伝わるのを確実に抑制することができる。従って、中央質量部3,7の内側枠体5,9がY軸方向に変位する変位量を角速度Ωとして検出するときには、基板2の振動によって検出精度が低下するのを防止でき、角速度を正確に検出することができる。
次に、図7ないし図9は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、各質量部のうち一部の質量部に振動発生部を設け、この質量部と隣合う他の質量部には振動モニタ部を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
41は角速度センサで、該角速度センサ41は、第1の実施の形態とほぼ同様に、基板2、質量部3,7,11,12、支持梁6,10,13、固定部15、駆動電極20,21、検出電極26,27,28,29等により構成されている。しかし、中央質量部3,7には振動発生部が配設されず、後述の振動モニタ部50,51が配設されている。
42は基板2に設けられた例えば2個の固定側駆動電極で、該各固定側駆動電極42は、第1の実施の形態とほぼ同様に、例えば複数の電極板42Aを有する櫛歯状電極として形成されているものの、第1の実施の形態の固定側駆動電極16から中央質量部3側の電極板16Aを省略した構成となっている。また、基板2上には、複数の電極板43Aを有する他の2個の固定側駆動電極43が設けられ、これらの駆動電極43は、第1の実施の形態の固定側駆動電極17から中央質量部7側の電極板17Aを省略した構成となっている。
44は第1の外側質量部11に設けられた左,右の振動発生部で、該各振動発生部44は、第1の実施の形態とほぼ同様に、固定側駆動電極42の各電極板42Aと、可動側駆動電極20の各電極板20Aとによって構成されている。また、45は第2の外側質量部12に設けられた左,右の振動発生部で、該各振動発生部45は、固定側駆動電極43の各電極板43Aと、可動側駆動電極21の各電極板21Aとにより構成されている。
そして、振動発生部44,45は、後述の制御回路52から駆動信号Vdが印加されることにより静電力を発生し、これを駆動力として外側質量部11,12をX軸方向に振動させる。この場合、例えば振動発生部44が矢示a2方向の駆動力F3′を発生するときに、振動発生部45は、これと逆方向(逆位相)となる矢示a1方向の駆動力F4′を発生する。
46は中央質量部3の近傍で基板2に設けられた固定側モニタ電極、47は中央質量部7の近傍で基板2に設けられた固定側モニタ電極で、これらの固定側モニタ電極46,47は、例えば櫛歯状電極からなり、Y軸方向に間隔をもってX軸方向に延びる複数の電極板46A,47Aを有している。
そして、固定側モニタ電極46の各電極板46Aは、中央質量部3に設けられた可動側モニタ電極48の各電極板48AとY軸方向の隙間をもって噛合し、固定側モニタ電極47の各電極板47Aは、中央質量部7に設けられた可動側モニタ電極49の各電極板49Aと噛合している。
50は中央質量部3の振動状態をモニタする第1の振動モニタ部で、該振動モニタ部50は、固定側モニタ電極46と可動側モニタ電極48とにより構成されている。そして、振動モニタ部50は、中央質量部3の振動状態をモニタ電極46,48間の静電容量の変化により検出し、後述のC−V変換回路53を介してモニタ信号Vmを出力する。また、51は中央質量部7の振動状態をモニタする第2の振動モニタ部で、該振動モニタ部51は、固定側モニタ電極47と可動側モニタ電極49とにより構成され、中央質量部7の振動状態を検出してモニタ信号Vmを出力する。
このように、本実施の形態では、外側質量部11,12に振動発生部44,45を設け、これと隣合う中央質量部3,7には振動モニタ部50,51を設ける構成としている。そして、振動モニタ部50,51は、隣合う質量部同士が互いに逆位相で振動するときに、後述の自励振動作が可能となる正規のモニタ信号Vm′(例えば、図9参照)を出力する。この場合、正規のモニタ信号Vm′は、例えばモニタ電極46〜49の個数、電極形状、電極間の対向面積等を適切に調整することにより、所望の信号波形に設定することができる。
そして、角速度センサ41の制御回路52では、振動モニタ部50,51から正規のモニタ信号Vm′が出力されるように駆動信号Vdをフィードバック制御し、このフィードバック制御によって各質量部を正規の振動モードで共振状態(自励振状態)に保持する構成となっている。
次に、図8を参照しつつ、角速度センサ41の振動発生部44,45と振動モニタ部50,51との間に設けられた制御回路52について説明すると、この制御回路52は、振動発生部44,45から正規のモニタ信号Vm′が入力されるときに、振動発生部44,45によって各質量部を共振状態に保持するものである。そして、制御回路52は、後述のC−V変換回路53、位相シフト回路55、自動利得制御回路56等により構成されている。
53は振動モニタ部50,51の出力側にそれぞれ接続されたC−V(静電容量−電圧)変換回路で、該各C−V変換回路53は、振動モニタ部50,51の静電容量の変化を電圧変化に変換し、これらの電圧変化を電圧信号としてそれぞれ出力する。
ここで、中央質量部3,7が互いに逆位相で振動しているときに、これら2つの電圧信号は互いに逆位相となるものである。そして、2つの電圧信号は差動増幅器54によって差動増幅され、モニタ信号Vmとして位相シフト回路55に出力される。この場合、振動モニタ部50,51、C−V変換回路53、差動増幅器54等は、差動増幅後のモニタ信号Vmが適切な位相となるように予め設計されている。
55は位相シフト回路で、該位相シフト回路55は、例えばモニタ信号Vmを一定の位相差(例えば、90°)分だけ進ませた補正信号を生成し、この補正信号を自動利得制御回路56に出力する。
56は位相シフト回路55の出力側に接続された自動利得制御回路で、該自動利得制御回路56は、例えば左,右の振動発生部44,45に対して、増幅器57、アンプ58、反転アンプ59等を介して互いに逆位相となる駆動信号Vdを出力し、質量部3,7,11,12をX軸方向に振動させる。
ここで、一般に質量部3,7,11,12が共振状態で振動しているときには、駆動信号Vdの位相に対してモニタ信号Vmの位相が90°遅れることが知られている。
このため、自動利得制御回路56は、位相シフト回路55の補正信号を用いてモニタ信号Vmよりも位相が90°進んだ駆動信号Vdを発生すると共に、モニタ信号Vmが所定の信号レベル(振幅)を保持するように駆動信号Vdの信号レベルを増幅し、これを振動発生部44,45に出力する。
これにより、自動利得制御回路56は、駆動信号Vdの周波数をフィードバック制御して質量部の共振周波数と一致させることができ、各質量部を常に共振状態で振動させることができる。そして、このような共振状態(以下、自励振動作という)における振幅を一定の大きさに保持することができる。
ここで、角速度センサ41の作動時には、振動発生部44,45によって外側質量部11,12に逆位相の駆動力F3′,F4′を加えると、この振動が外側支持梁13を介して中央質量部3,7に伝達される。これにより、各質量部3,7,11,12は、例えば第1の実施の形態の図2に示す正規の振動モードで振動するか、または図3に示す比較例1の振動モードで振動するようになる。この場合、駆動力F3′,F4′を逆位相としているので、比較例2,3の振動モードは励起されない。
そして、正規の振動モードが励起され、中央質量部3が外側質量部11に対して(または中央質量部7が外側質量部12に対して)逆位相で振動しているときには、振動モニタ部50,51から自励振動作が可能となる正規のモニタ信号Vm′が出力される。このため、自動利得制御回路56は、正規のモニタ信号Vm′を用いて駆動信号Vdの周波数をフィードバック制御することにより、正規の振動モードにおける自励振状態を維持することができる。
これに対し、比較例1の振動モードが励起され、中央質量部3と外側質量部11(または中央質量部7と外側質量部12)とが同位相で振動する場合には、振動モニタ部50,51から正規のモニタ信号Vm′と異なる信号波形が出力される。このため、比較例1の振動モードでは自励振状態が維持されなくなり、これに代えて正規の振動モードを速やかに励起することができる。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、外側質量部11,12に振動発生部44,45を設け、これと隣合う中央質量部3,7には振動モニタ部50,51を設ける構成としている。
これにより、外側質量部11,12を駆動するときには、これと隣合う中央質量部3,7の振動状態を振動モニタ部50,51によってモニタすることができる。そして、制御回路52は、振動モニタ部50,51のモニタ信号Vmを用いて駆動信号Vdの出力状態をフィードバック制御することにより、質量部3,12と質量部7,11とを互いに逆位相で振動させることができ、正規の振動モードを効率よく励起することができる。
この場合、振動モニタ部50,51は、中央質量部3,7と外側質量部11,12とが互いに逆位相で振動し、正規の振動モードが励起されているときに、正規のモニタ信号Vm′を出力することができ、正規以外の振動モードでは、これと信号波形が異なる他のモニタ信号を出力することができる。
これにより、制御回路52は、振動モニタ部50,51から正規のモニタ信号Vm′が入力されるときに、振動発生部44,45によって各質量部3,7,11,12を共振状態に保持することができる。また、正規以外のモニタ信号が入力されるときには、正規の振動モードが励起されるように、振動発生部44,45に出力する駆動信号Vdをフィードバック制御できるから、正規の振動モードのみを安定的に励起することができる。
また、振動モニタ部50,51は、互いに逆位相で振動する中央質量部3,7に設けたので、互いに逆位相となる2個の振動モニタ部50,51の容量変化を差動増幅器54によって差動増幅でき、その結果をモニタ信号Vmとして出力することができる。これにより、例えば外乱によるノイズ、振動モニタ部50,51の静電容量の変化に含まれる2倍波等を差動増幅によって除去でき、歪みの少ない高い精度のモニタ信号Vmを得ることができる。
なお、前記各実施の形態では、例えば4個の質量部3,7,11,12を外側支持梁13によって連結する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば3個以下、または5個以上の質量部を連結する構成としてもよい。
また、第1の実施の形態では、全ての質量部3,7,11,12に個別振動発生部22,23,24,25を設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、正規の振動モードを励起可能であれば、例えば一部の質量部のみに振動発生部を設け、他の質量部に対しては振動発生部を省略する構成としてもよい。
また、第2の実施の形態では、全ての質量部3,7,11,12に対して、振動発生部44,45と振動モニタ部50,51のうちいずれか1つを設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば中央質量部3,7のうちいずれか一方の質量部に振動モニタ部を設け、他方の中央質量部に対しては振動モニタ部を省略する構成としてもよい。このように、本発明では、例えば一部の質量部に振動発生部を設け、これと隣合う他の一部の質量部に振動モニタ部を設けると共に、これらの質量部を除いた残余の質量部に対しては、振動発生部と振動モニタ部の両方を省略する構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、Z軸周りの角速度Ωを検出する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば従来技術のように、X軸方向に振動する質量部がY軸周りの角速度ΩによってZ軸方向に変位するように形成し、このときの変位量をY軸周りの角速度Ωとして検出する構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に適用される角速度センサを示す平面図である。 質量部が正規の振動モードで振動する状態を示す説明図である。 正規の振動モードと異なる比較例1の振動モードを示す説明図である。 正規の振動モードと異なる比較例2の振動モードを示す説明図である。 正規の振動モードと異なる比較例3の振動モードを示す説明図である。 外側質量部のみを駆動する構成とした場合の静的な駆動力による各質量部の変位状態を、比較例4として示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に適用される角速度センサを示す平面図である。 角速度センサの制御回路を示す回路構成図である。 質量部が正規の振動モードで振動しているときの駆動信号と正規のモニタ信号との関係を示す特性線図である。
符号の説明
1,41 角速度センサ
2 基板
3,7,11,12 質量部
4,8 外側枠体
5,9 内側枠体
6,10 内側支持梁
13 外側支持梁(支持梁)
13A 節部
14 連結部
15 固定部
16,17,42,43 固定側駆動電極
18,19,20,21 可動側駆動電極
22,23,24,25 個別振動発生部(振動発生部)
26,27 固定側検出電極
28,29 可動側検出電極
30,31 角速度検出部
32,46,47 固定側モニタ電極
33,48,49 可動側モニタ電極
34,50,51 振動モニタ部
44,45 振動発生部
52 制御回路
53 C−V変換回路
54 差動増幅器
55 位相シフト回路
56 自動利得制御回路
57 増幅器
58,59 アンプ

Claims (6)

  1. 基板と、該基板に一定の方向に並んで配置された複数個の質量部と、前記各質量部を当該質量部が並んだ方向と直交する振動方向に振動可能に連結する支持梁と、該支持梁を前記基板に固定する固定部と、互いに隣合う質量部を逆位相で前記振動方向に振動させる振動発生部と、前記各質量部が振動した状態で一部の質量部が前記振動方向と直交する検出方向に変位するときの変位量を角速度として検出する角速度検出部とを備えてなる角速度検出装置において、
    前記振動発生部は互いに隣合う質量部に逆方向の駆動力を付加する構成としたことを特徴とする角速度検出装置。
  2. 前記振動発生部は前記各質量部にそれぞれ対応する個別振動部として個別に設け、互いに隣合う個別振動部は逆方向の駆動力を発生する構成としてなる請求項1に記載の角速度検出装置。
  3. 前記振動発生部によって個々の質量部に付加する駆動力の大きさと当該質量部の質量と駆動振幅とを乗算した乗算値との比率を、前記各質量部間で互いにほぼ等しく設定してなる請求項1または2に記載の角速度検出装置。
  4. 基板と、該基板に一定の方向に並んで配置された複数個の質量部と、前記各質量部を当該質量部が並んだ方向と直交する振動方向に振動可能に連結する支持梁と、該支持梁を前記基板に固定する固定部と、互いに隣合う質量部を逆位相で前記振動方向に振動させる振動発生部と、前記各質量部が振動した状態で一部の質量部が前記振動方向と直交する検出方向に変位するときの変位量を角速度として検出する角速度検出部とを備えてなる角速度検出装置において、
    前記振動発生部は前記各質量部のうち少なくとも一部の質量部に設け、前記一部の質量部と隣合う他の質量部には、当該質量部の振動状態をモニタし前記振動発生部を制御するためのモニタ信号を出力する振動モニタ部を設ける構成としたことを特徴とする角速度検出装置。
  5. 前記振動モニタ部は、前記一部の質量部と他の質量部とが互いに逆位相で振動するときに正規のモニタ信号を出力する構成とし、前記振動発生部と振動モニタ部との間には、前記振動モニタ部から正規のモニタ信号が入力されるときに前記振動発生部によって前記各質量部を共振状態に保持する制御回路を設けてなる請求項4に記載の角速度検出装置。
  6. 前記各質量部は直線状に並んで配置された4個の質量部である請求項1,2,3,4または5に記載の角速度検出装置。
JP2003338507A 2003-09-29 2003-09-29 角速度検出装置 Expired - Lifetime JP4433747B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003338507A JP4433747B2 (ja) 2003-09-29 2003-09-29 角速度検出装置
US10/924,439 US7093487B2 (en) 2003-09-29 2004-08-24 Angular-rate detecting apparatus
AT04020140T ATE545841T1 (de) 2003-09-29 2004-08-25 Drehgeschwindigkeitsdetektionsgerät
EP04020140A EP1519149B1 (en) 2003-09-29 2004-08-25 Angular-rate detecting apparatus
KR1020040073652A KR100650363B1 (ko) 2003-09-29 2004-09-15 각속도 검출장치
CNB2004100826037A CN100429480C (zh) 2003-09-29 2004-09-21 角速率检测设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003338507A JP4433747B2 (ja) 2003-09-29 2003-09-29 角速度検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005106550A true JP2005106550A (ja) 2005-04-21
JP4433747B2 JP4433747B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=34191593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003338507A Expired - Lifetime JP4433747B2 (ja) 2003-09-29 2003-09-29 角速度検出装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7093487B2 (ja)
EP (1) EP1519149B1 (ja)
JP (1) JP4433747B2 (ja)
KR (1) KR100650363B1 (ja)
CN (1) CN100429480C (ja)
AT (1) ATE545841T1 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006126253A1 (ja) * 2005-05-24 2006-11-30 Japan Aerospace Exploration Agency ジャイロスコープ
WO2009150898A1 (ja) * 2008-06-10 2009-12-17 株式会社村田製作所 外力検知装置および配線破断検出方法
JP2010032388A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Fujitsu Ltd 角速度センサおよび電子装置
JP2010505102A (ja) * 2006-09-29 2010-02-18 コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 振動センサを用いてヨーレートを測定するための装置
JP2012519295A (ja) * 2009-03-02 2012-08-23 ヴィーティーアイ テクノロジーズ オーワイ 角速度の振動微小機械センサ
WO2013094208A1 (ja) * 2011-12-23 2013-06-27 株式会社デンソー 振動型角速度センサ
KR101348841B1 (ko) * 2007-07-13 2014-01-07 현대모비스 주식회사 역상 진동 이중 질량 소자 타입 마이크로 자이로스코프 및그 제어 방법
WO2015146566A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 株式会社村田製作所 振動子駆動回路
WO2018235719A1 (ja) * 2017-06-22 2018-12-27 株式会社デンソー 振動型角速度センサ

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7347094B2 (en) * 2004-04-14 2008-03-25 Analog Devices, Inc. Coupling apparatus for inertial sensors
US7478557B2 (en) * 2004-10-01 2009-01-20 Analog Devices, Inc. Common centroid micromachine driver
FR2888318B1 (fr) 2005-07-05 2007-09-14 Thales Sa Capteur gyrometrique micro-usine realisant une mesure differentielle du mouvement des masses vibrantes
US20090064783A1 (en) 2006-01-24 2009-03-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Inertial force sensor
US8141424B2 (en) * 2008-09-12 2012-03-27 Invensense, Inc. Low inertia frame for detecting coriolis acceleration
US8508039B1 (en) 2008-05-08 2013-08-13 Invensense, Inc. Wafer scale chip scale packaging of vertically integrated MEMS sensors with electronics
US8952832B2 (en) 2008-01-18 2015-02-10 Invensense, Inc. Interfacing application programs and motion sensors of a device
US8462109B2 (en) 2007-01-05 2013-06-11 Invensense, Inc. Controlling and accessing content using motion processing on mobile devices
US7934423B2 (en) 2007-12-10 2011-05-03 Invensense, Inc. Vertically integrated 3-axis MEMS angular accelerometer with integrated electronics
US8250921B2 (en) 2007-07-06 2012-08-28 Invensense, Inc. Integrated motion processing unit (MPU) with MEMS inertial sensing and embedded digital electronics
JP5105968B2 (ja) * 2007-06-22 2012-12-26 株式会社日立製作所 角速度検出装置
DE102007030119A1 (de) * 2007-06-29 2009-01-02 Litef Gmbh Corioliskreisel
DE102007030120B4 (de) * 2007-06-29 2010-04-08 Litef Gmbh Drehratensensor
US8413509B2 (en) 2008-04-14 2013-04-09 Freescale Semiconductor, Inc. Spring member for use in a microelectromechanical systems sensor
JP4609558B2 (ja) * 2008-09-02 2011-01-12 株式会社デンソー 角速度センサ
US8739626B2 (en) * 2009-08-04 2014-06-03 Fairchild Semiconductor Corporation Micromachined inertial sensor devices
US8616057B1 (en) * 2010-01-23 2013-12-31 Minyao Mao Angular rate sensor with suppressed linear acceleration response
EP2616389B1 (en) 2010-09-18 2017-04-05 Fairchild Semiconductor Corporation Multi-die mems package
US9856132B2 (en) 2010-09-18 2018-01-02 Fairchild Semiconductor Corporation Sealed packaging for microelectromechanical systems
EP2616772B1 (en) 2010-09-18 2016-06-22 Fairchild Semiconductor Corporation Micromachined monolithic 3-axis gyroscope with single drive
DE112011103124T5 (de) 2010-09-18 2013-12-19 Fairchild Semiconductor Corporation Biegelager zum Verringern von Quadratur für mitschwingende mikromechanische Vorrichtungen
US9278846B2 (en) 2010-09-18 2016-03-08 Fairchild Semiconductor Corporation Micromachined monolithic 6-axis inertial sensor
US8813564B2 (en) 2010-09-18 2014-08-26 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS multi-axis gyroscope with central suspension and gimbal structure
KR101332701B1 (ko) 2010-09-20 2013-11-25 페어차일드 세미컨덕터 코포레이션 기준 커패시터를 포함하는 미소 전자기계 압력 센서
KR101311966B1 (ko) 2010-09-20 2013-10-14 페어차일드 세미컨덕터 코포레이션 감소된 션트 커패시턴스를 갖는 관통 실리콘 비아
US8650955B2 (en) 2012-01-18 2014-02-18 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Time domain switched gyroscope
US9062972B2 (en) 2012-01-31 2015-06-23 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS multi-axis accelerometer electrode structure
WO2013116522A1 (en) * 2012-02-01 2013-08-08 Cenk Acar Mems multi-axis gyroscope z-axis electrode structure
US8978475B2 (en) 2012-02-01 2015-03-17 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS proof mass with split z-axis portions
US8875576B2 (en) 2012-03-21 2014-11-04 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Apparatus and method for providing an in-plane inertial device with integrated clock
US8754694B2 (en) 2012-04-03 2014-06-17 Fairchild Semiconductor Corporation Accurate ninety-degree phase shifter
US9488693B2 (en) 2012-04-04 2016-11-08 Fairchild Semiconductor Corporation Self test of MEMS accelerometer with ASICS integrated capacitors
US8742964B2 (en) 2012-04-04 2014-06-03 Fairchild Semiconductor Corporation Noise reduction method with chopping for a merged MEMS accelerometer sensor
US9069006B2 (en) 2012-04-05 2015-06-30 Fairchild Semiconductor Corporation Self test of MEMS gyroscope with ASICs integrated capacitors
EP2647955B8 (en) 2012-04-05 2018-12-19 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS device quadrature phase shift cancellation
EP2647952B1 (en) 2012-04-05 2017-11-15 Fairchild Semiconductor Corporation Mems device automatic-gain control loop for mechanical amplitude drive
KR102058489B1 (ko) 2012-04-05 2019-12-23 페어차일드 세미컨덕터 코포레이션 멤스 장치 프론트 엔드 전하 증폭기
KR101999745B1 (ko) 2012-04-12 2019-10-01 페어차일드 세미컨덕터 코포레이션 미세 전자 기계 시스템 구동기
US9625272B2 (en) 2012-04-12 2017-04-18 Fairchild Semiconductor Corporation MEMS quadrature cancellation and signal demodulation
US8991250B2 (en) 2012-09-11 2015-03-31 The United States Of America As Represented By Secretary Of The Navy Tuning fork gyroscope time domain inertial sensor
DE102013014881B4 (de) 2012-09-12 2023-05-04 Fairchild Semiconductor Corporation Verbesserte Silizium-Durchkontaktierung mit einer Füllung aus mehreren Materialien
FR3013445B1 (fr) * 2013-11-20 2015-11-20 Sagem Defense Securite Capteur a element sensible mobile ayant un fonctionnement mixte vibrant et pendulaire, et procedes de commande d'un tel capteur
DE102015213469A1 (de) * 2015-07-17 2017-01-19 Robert Bosch Gmbh Drehratensensor mit mehrfacher Auswertung über Betrieb bei mehreren Frequenzen
US10697994B2 (en) 2017-02-22 2020-06-30 Semiconductor Components Industries, Llc Accelerometer techniques to compensate package stress
DE102017213644A1 (de) * 2017-08-07 2019-02-07 Robert Bosch Gmbh Drehratensensor, Verfahren zur Herstellung eines Drehratensensors
DE102017217975A1 (de) * 2017-10-10 2019-04-11 Robert Bosch Gmbh Mikromechanische Federstruktur
DE102020112261A1 (de) * 2020-05-06 2021-11-11 Northrop Grumman Litef Gmbh Kopplungsvorrichtung zum Koppeln von Schwingungssystemen

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10170275A (ja) * 1996-12-13 1998-06-26 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 振動型角速度センサ
JP2000009474A (ja) * 1998-06-24 2000-01-14 Aisin Seiki Co Ltd 角速度センサ
JP2002081939A (ja) * 2000-07-07 2002-03-22 Murata Mfg Co Ltd 外力計測装置
GB2384054A (en) * 2002-01-10 2003-07-16 Murata Manufacturing Co Angular velocity sensor with four vibrating masses
JP2003202226A (ja) * 2002-01-07 2003-07-18 Murata Mfg Co Ltd 外力計測装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3702607B2 (ja) * 1997-02-28 2005-10-05 株式会社村田製作所 角速度検出素子
US6044707A (en) 1997-06-20 2000-04-04 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Angular rate sensor
JP3123503B2 (ja) * 1998-03-16 2001-01-15 株式会社村田製作所 角速度センサ
EP2325604B1 (en) * 2002-02-06 2013-04-24 Analog Devices, Inc. Micromachined gyroscope

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10170275A (ja) * 1996-12-13 1998-06-26 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 振動型角速度センサ
JP2000009474A (ja) * 1998-06-24 2000-01-14 Aisin Seiki Co Ltd 角速度センサ
JP2002081939A (ja) * 2000-07-07 2002-03-22 Murata Mfg Co Ltd 外力計測装置
JP2003202226A (ja) * 2002-01-07 2003-07-18 Murata Mfg Co Ltd 外力計測装置
GB2384054A (en) * 2002-01-10 2003-07-16 Murata Manufacturing Co Angular velocity sensor with four vibrating masses

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006126253A1 (ja) * 2005-05-24 2006-11-30 Japan Aerospace Exploration Agency ジャイロスコープ
JPWO2006126253A1 (ja) * 2005-05-24 2008-12-25 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 ジャイロスコープ
US8288188B2 (en) 2005-05-24 2012-10-16 Japan Aerospace Exploration Agency Gyroscope
US7832271B2 (en) 2005-05-24 2010-11-16 Japan Aerospace Exploration Agency Gyroscope
JP4761076B2 (ja) * 2005-05-24 2011-08-31 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 ジャイロスコープ
JP2010505102A (ja) * 2006-09-29 2010-02-18 コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 振動センサを用いてヨーレートを測定するための装置
KR101348841B1 (ko) * 2007-07-13 2014-01-07 현대모비스 주식회사 역상 진동 이중 질량 소자 타입 마이크로 자이로스코프 및그 제어 방법
US8225661B2 (en) 2008-06-10 2012-07-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. External-force detecting apparatus and method of detecting line break
JP4915474B2 (ja) * 2008-06-10 2012-04-11 株式会社村田製作所 外力検知装置および配線破断検出方法
WO2009150898A1 (ja) * 2008-06-10 2009-12-17 株式会社村田製作所 外力検知装置および配線破断検出方法
JP2010032388A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Fujitsu Ltd 角速度センサおよび電子装置
JP2012519295A (ja) * 2009-03-02 2012-08-23 ヴィーティーアイ テクノロジーズ オーワイ 角速度の振動微小機械センサ
WO2013094208A1 (ja) * 2011-12-23 2013-06-27 株式会社デンソー 振動型角速度センサ
JP2013134064A (ja) * 2011-12-23 2013-07-08 Denso Corp 振動型角速度センサ
WO2015146566A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 株式会社村田製作所 振動子駆動回路
US10175045B2 (en) 2014-03-25 2019-01-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrator drive circuit
WO2018235719A1 (ja) * 2017-06-22 2018-12-27 株式会社デンソー 振動型角速度センサ
JP2019007791A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 株式会社デンソー 振動型角速度センサ

Also Published As

Publication number Publication date
US7093487B2 (en) 2006-08-22
KR20050031376A (ko) 2005-04-06
CN100429480C (zh) 2008-10-29
CN1603745A (zh) 2005-04-06
EP1519149A1 (en) 2005-03-30
US20050066726A1 (en) 2005-03-31
KR100650363B1 (ko) 2006-11-29
EP1519149B1 (en) 2012-02-15
JP4433747B2 (ja) 2010-03-17
ATE545841T1 (de) 2012-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4433747B2 (ja) 角速度検出装置
KR100328532B1 (ko) 각속도검출장치
JP4830757B2 (ja) 角速度センサおよびその製造方法
JP2008046058A (ja) 慣性力センサ
JP2010054431A (ja) 外力検出装置およびその出力信号の補正方法
JP2000009471A (ja) 角速度センサ
JP2000046560A (ja) 角速度センサ
JP2013061338A (ja) 機械的に頑強なマイクロマシニングによるジャイロスコープのための三質量体連結振動の技術
JP2012149961A (ja) 振動ジャイロ
JP4345562B2 (ja) 角速度センサ
JP4859649B2 (ja) 角速度センサ
JP3608381B2 (ja) 角速度センサ
JP2006010408A (ja) 振動ジャイロ
JP4631240B2 (ja) 物理量センサ
JP4375098B2 (ja) 角速度センサ
JP2001183144A (ja) 角速度センサ
KR100613822B1 (ko) 진동형 마이크로 자이로 센서
JP2000146592A (ja) 振動式検出器
JP2011242257A (ja) 振動ジャイロ
JP2001264069A (ja) 角速度センサ
JP2008281485A (ja) 角速度検出装置
JP2004309476A (ja) 振動型マイクロジャイロセンサ
JP2007218608A (ja) 半導体力学量センサ
JP2011247789A (ja) 振動ジャイロ
WO2011145543A1 (ja) 振動ジャイロ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4433747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term