JP2002030532A - 仮撚加工糸及びその製造方法並びに織編物 - Google Patents
仮撚加工糸及びその製造方法並びに織編物Info
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Abstract
る意匠効果及び紬糸調の斑感及び適度なシャリ感を織編
物に付与することが可能で、糸形態安定性に優れた仮撚
加工糸を提供し、またかかる仮撚加工糸を得る。更に前
述の風合いや意匠効果が付与された織編物を提供する。 【解決手段】 糸Aの周囲に糸Bが多重に捲き付いた多
重捲回部と、糸Bの周囲に糸Aが一重に捲き付いた一重
捲回部とが、糸の長手方向に交互に存在し、糸Bに融着
部を有する仮撚加工糸を、糸Aの加撚域にガイドを介し
て糸Aより乾熱収縮率が3%以上大きい糸Bをオーバー
フィード下に供給し、糸Aの周囲に糸Bをトラバース捲
回させる仮撚加工において、糸Bの単繊維に溶融を生じ
させる温度で仮撚加撚して得る。またこの仮撚加工糸で
織編物を構成する。
Description
感、シャリ感のある風合い、及び斑感や凹凸形状といっ
た意匠効果を織編物に付与することが可能であり、更に
糸形態安定性に優れた仮撚加工糸及びその製造方法、並
びに該仮撚加工糸を含み前述の風合いや意匠効果が付与
された織編物に関する。
合いを織編物に付与する加工素材については種々提案さ
れている。代表的な加工素材として各種撚糸素材がある
が、一般にその撚糸加工は、加工速度が遅いために生産
性に劣る問題点を有している。そこで、撚糸加工と比較
して生産性の良い仮撚加工を応用した加工素材について
検討がなされ、その中でも特に、仮撚スラブ加工により
得られる加工糸は、撚り構造を有する一重捲回部と鞘糸
が幾層にも捲き付いた多重捲回部を有し、ドライ感、清
涼感を有する風合い及び異なる形態の存在に起因する斑
感を有する意匠効果が得られるものであり、広く利用さ
れている加工素材の1つである。
撚スラブ加工素材についても更なる多様化、高度化が要
求されており、例えば、特開昭63−270826号公
報にて、鞘糸を構成する単糸相互が部分的に融着し、か
つ多重捲回部より大きい糸径の一重捲回部が一部に存在
する融着複合糸が提案され、また、特開平7−3434
6号公報にては、一重捲回部と多重捲回部とで芯糸と鞘
糸の役割を逆転(芯鞘逆転現象)させた紬調複合加工糸
が提案されている。
リ感並びにソフトな曲げ風合いとドレープ性が同時に得
られるものの、常に芯糸は芯部に、鞘糸は鞘部を占めて
おり、表面に現れる鞘糸の色調や風合いに支配された単
調な色調や風合いとなり、また太さ斑が極力抑制されて
おり、凹凸感が比較的おとなしく、斑感が不十分なもの
となる。また、前述の紬調複合加工糸は、一重捲回部と
多重捲回部が糸長手方向に交互に繰り返されることによ
り太さ変化が得られること、そして芯鞘逆転現象に伴い
糸表層に配置する構成糸が逆転して構成糸の特性差に基
づく色彩、風合い等の変化が得られることから、ふくら
み感と自然な斑感のある風合い、かつ色彩の変化性に富
むものであるが、その提案された製造方法では壁撚糸調
の形態で得られるようなドライ感、清涼感、凹凸形状に
よる意匠効果、更にはシャリ感の付与という効果は得が
たいものである。
な従来技術における問題点を解決し、壁撚糸調のドライ
感、清涼感、凹凸形状による意匠効果及び紬糸調の斑
感、及び適度なシャリ感を織編物に同時に付与すること
が可能であり、更に糸形態安定性に優れた仮撚加工糸を
提供すること及びかかる仮撚加工糸を得ることを目的と
し、更に前述の風合いや意匠効果が付与された織編物を
提供することを目的とするものである。
糸Bが多重に捲き付いた多重捲回部と、糸Bの周囲に糸
Aが一重に捲き付いた一重捲回部とが、糸の長手方向に
交互に存在し、糸Bに融着部を有する仮撚加工糸、及
び、糸Aの加撚域に該糸Aから一定距離にあるガイドを
介して、該糸Aより乾熱収縮率が3%以上大きい糸Bを
オーバーフィード下に供給し、糸Aの周囲に糸Bをトラ
バース捲回させる仮撚加工において、糸Bの単繊維に溶
融を生じさせる温度で仮撚加撚することを特徴とする仮
撚加工糸の製造方法、並びに前記の仮撚加工糸で一部又
は全部が構成された織編物、にある。
囲に糸Bが多重に捲き付いた多重捲回部と、糸Bの周囲
に該糸Aが一重に捲き付いた一重捲回部とが、糸の長手
方向に交互に存在していることが必要であり、多重捲回
部では糸Aの周囲に糸Bが多重に捲き付き、糸の長手方
向に間欠的に存在していることから、多重捲回部で糸全
体の形態安定性を向上させる効果があり、一方、一重捲
回部では、多重捲回部とは逆に、糸Bの周囲に糸Aが一
重に捲き付き、いわゆる壁撚糸調の形態を呈しているこ
とから、一重捲回部での特異な凹凸形状によるドライ
感、清涼感、並びに意匠効果を織編物に付与することが
可能となる。また、多重捲回部と一重捲回部とが糸の長
手方向に交互に形成していることから、太さ変化に基づ
く紬調の糸太さや色差の斑等を織編物に付与することが
可能である。
は、芯糸となる糸の周囲に鞘糸となる糸が三層以上に重
なって捲き付いた状態をいい、本発明においては、多重
捲回部は、加工安定性や捲回部の形態安定性等を考慮す
れば、糸Aの周囲に糸Bが三層に重なって捲き付いた三
重捲回部であることが好ましい。また、一重捲回部は、
糸Aが2本以上の糸で構成されるときは、糸Bの周囲に
糸Aの構成糸の少なくとも1本が一重に捲き付いていれ
ばよい。
部と一重捲回部のそれぞれの長さが特に限定されるもの
ではなく、目的とする織編物の風合いや意匠効果により
設定すればよいが、本発明の仮撚加工糸を含む織編物に
風合いや意匠効果をより好適に付与するためには、多重
捲回部の長さより壁撚糸調形態を呈する一重捲回部の長
さが大であることが好ましく、多重捲回部の平均長さに
対する一重捲回部の平均長さの比を好ましくは1〜2
0、より好ましくは1.5〜15にする。
の糸径も特に限定されるものではなく、目的とする織編
物の風合いや意匠効果により設定すればよいが、本発明
の該仮撚加工糸を含む織編物に風合いや意匠効果をより
好適に付与するためには、多重捲回部の見掛け糸径に対
して一重捲回部の見掛け糸径をほぼ同等或いは大きくす
ることがより好ましく、多重捲回部の見掛け糸径に対す
る一重捲回部の見掛け糸径の比を好ましくは0.8〜
5、更に好ましくは1.0〜4とする。
長さは、一重捲回部と多重捲回部のそれぞれの任意の1
0箇所を光学顕微鏡で観察し、各捲回部の長さを測定
し、それぞれの平均を平均長さとした。また、多重捲回
部或いは一重捲回部の見掛け糸径は、一重捲回部と多重
捲回部のそれぞれの任意の10箇所を走査型電子顕微鏡
で観察し、各捲回部の最も太い部分の幅を測定し、それ
ぞれの平均を見掛け糸径とした。
の構成する単繊維が融着した融着部を有することが必要
である。仮撚加工糸における融着部の存在によりシャリ
感の風合いを織編物に付与することが可能であるだけで
なく、仮撚加工糸の多重捲回部においては、鞘糸となる
糸Bが融着部を有して重なり捲き付いていることから、
捲き付きがより強力に固定されることになり、加工糸形
態の安定性が向上する。また、一重捲回部においては、
芯糸となる糸Bが融着部を有していることから、単繊維
間の空隙が減少して糸Bの見掛け糸径が小さくなり、糸
Bの周囲に捲き付いている鞘糸の糸Aの一部或いは全部
が相対的に浮き出て壁撚糸調の形態がより強調される。
る融着部は、糸Bを構成する単繊維の全部が融着して形
成されている必要はなく、一部の単繊維同士が融着した
融着部であればよい。また、本発明の仮撚加工糸におい
て、糸Aと糸Bの接触面に、糸Aを構成する単繊維の一
部と糸Bを構成する単繊維の一部とが融着した融着部が
あってもよく、かかる融着部の存在は、糸Aと糸Bとの
間のズレが生じ難くなり、仮撚加工糸の形態安定性を更
に向上させる。また、本発明の目的を逸脱しない範囲
で、糸Aの一部に融着部を有してもよい。なお、本発明
において、融着とは、糸を構成する単繊維同士が熱によ
り溶融或いは軟化して接着された状態をいい、本発明の
仮撚加工糸の任意の糸断面を光学顕微鏡や走査型電子顕
微鏡を用いて観察したときに、隣り合う単繊維同士が接
着している部分が少なくとも1カ所以上観察される状態
であることをいう。
の構成の単繊維の素材には特に限定はなく、綿等の天然
繊維、レーヨン等の再生繊維、セルロースアセテート等
の半合成繊維、或いはポリエステル、ポリアミド、アク
リル等の合成繊維からなるものであってもよい。また、
これらの素材は、無機微粒子や高分子機能剤等の他成分
を含むものであっても、また複数成分で構成されるコン
ジュゲート糸であってもよく、単繊維の断面形状、繊度
等も特に限定はなく、目的の風合い、意匠効果及び異色
効果等を考慮して選択すればよい。
ィラメント糸又はステープル糸である糸であってもよ
く、更には2本以上のフィラメント糸で構成されている
ことが好ましい。なお、フィラメント糸はマルチフィラ
メント糸であってもモノフィラメント糸であってもよ
い。
感を効果的に付与し得るものであるためには、糸Aにセ
ルロースアセテートフィラメント糸が構成糸の一つとし
て含まれることが好ましく、本発明の仮撚加工糸の一重
捲回部においてセルロースアセテートフィラメント糸が
加工糸表層に配置され、セルロースアセテートフィラメ
ント独特のドライ感や清涼感を与えることが可能とな
る。更に、糸Aには各種撚糸加工糸、各種仮撚加工糸、
各種エアー加工糸、各種異種複合糸等を含むことも可能
であり、これらは目的に応じて選択すればよい。
は、その構成の単繊維の素材には熱で溶融或いは軟化し
得るものであれば特に限定はないが、ポリエステル、ポ
リアミド、アクリル等の合成繊維からなるフィラメント
糸であることが好ましい。また、糸Bは、コンジュゲー
ト糸、高配向未延伸糸、シックアンドシン糸等であって
もよく、織編物に各種風合いや異色意匠効果等の付与す
ることも可能である。糸Bは、その単繊維に無機微粒子
や高分子機能剤等の成分を含むものであってもよく、単
繊維の断面形状、繊度等も特に限定はなく、目的の風合
い、意匠効果及び異色効果等を考慮して選択すればよ
い。
ィラメント糸又はステープル糸である糸であってもよ
い。なお、フィラメント糸はマルチフィラメント糸であ
ってもモノフィラメント糸であってもよい。
造することができる。即ち、本発明の仮撚加工糸は、糸
Aの加撚域に該糸Aから一定距離にあるガイドを介し
て、該糸Aより乾熱収縮率が3%以上大きい糸Bをオー
バーフィード下に供給し、糸Aの周囲に糸Bをトラバー
ス捲回させる仮撚加工において、糸Bの単繊維に溶融を
生じさせる温度で仮撚加撚することにより得られる。
前述の綿等の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、セルロ
ースアセテート等の半合成繊維、或いはポリエステル、
ポリアミド、アクリル等の合成繊維等のフィラメント
糸、好ましくは2本以上のフィラメント糸、更に好まし
くは2本以上のフィラメント糸のうちの少なくとも1本
がセルロースアセテートフィラメント糸であるフィラメ
ント糸から構成された糸が用いられる。
ポリアミド、アクリル等の合成繊維のフィラメント糸か
ら構成された糸が好ましく用いられる。糸Aと糸Bと
は、同種繊維の糸同士又は異種繊維の糸との組み合わせ
であってもよいが、糸Bとして、糸Aより乾熱収縮率が
3%以上、好ましくは5%以上、より好ましくは7%以
上大きい糸を用いることが必要である。したがい、特に
糸Bとしては、溶融又は軟化し易い部分を有し、乾熱収
縮の大きいコンジュゲート糸、高配向未延伸糸、シック
アンドシン糸等を用いることが好ましい。
0.88cN/dtexの荷重をかけて綛長さ(K0)
を測定し、130℃雰囲気下に10分間乾熱処理した後
に、0.88cN/dtexの荷重をかけて綛長さ(K
1)を測定し、下式より算出したものである。 乾乾熱収縮率(%)=[(K0−K1)/K0]×100
糸Bの繊度は特に限定されないが、一重捲回部で壁撚糸
調の形態を効果的に形成させ、かつ加工安定性を考慮し
た場合、糸Aの合計繊度Daと糸Bの繊度Dbの繊度比
Da/Dbが好ましくは3〜30、より好ましくは5〜
25となるように糸Aと糸Bとを用いる。
いて説明する。図1に、本発明の仮撚加工糸の一例の製
造工程をモデル的に示す。糸A1のフィラメント糸
(1)と糸A2のフィラメント糸(2)からなる糸A
は、マグネットテンサー(4)により一定張力でガイド
(6a)を経て仮撚加工装置に供給される。一方、フィ
ラメント糸(3)からなる糸Bは、供給ローラー(5)
よりガイド(6b)を経て、仮撚ユニット(8)により
加撚されつつ第1引き取りローラー(9)に引き取られ
て走行する糸Aに対して、オーバーフィード下に供給さ
れる。糸Bは、ガイド(6b)を支点として、走行して
いる糸Aの走行方向に対して平行に(図の矢印で示すよ
うに上下に)トラバースしつつ、糸Aの周囲に多重に捲
き付いた多重捲回部と一重に捲き付いた一重捲回部とを
交互に形成する。
部とが交互に形成された糸A及び糸Bからなる複合糸
を、接触式の第1ヒーター(7)により加熱固定すると
ともに、糸Bの構成単繊維の少なくとも一部を溶融さ
せ、仮撚ユニット(8)の通過とともに冷却し、糸B
に、更には糸Aと糸Bの接触面の少なくとも一部に、融
着部を形成する。同時に、仮撚ユニット(8)の通過
後、複合糸での一重捲回部は、解撚されて仮撚方向とは
逆方向の撚り形態を呈し、一方、多重捲回部は、強固に
固定されているために加撚時の形態をそのまま保持す
る。
ーラー(9)と第2引き取りローラー(11)の間で、
非接触式の第2ヒーター(10)により熱セット処理を
行い、第2引き取りローラーを介して、ワインダー(1
1)で仮撚加工糸として巻き取る。なお、前述の熱セッ
ト処理は、仮撚加工糸の要求される糸特性や用いる加工
機により省略することもできる。
捲回部で、外側に位置した糸Bが熱収縮及び撚り縮みに
より複合糸の芯部に配置されることになり、糸Bの周囲
に糸A或いは糸Aの構成糸の少なくとも1本が捲き付い
た逆転構造の捲回部が形成され、いわゆる壁撚糸調の形
態が形成される。
の乾熱収縮率が糸Aの構成フィラメント糸のいずれの乾
熱収縮率より3%以上大きいことにより、仮撚加工にお
ける加熱により、糸Bが外側に一重に捲き付いた一重捲
回部において、糸Bが大きく収縮して糸Aの内側に糸B
の構成単繊維が集合して糸の芯部となり、壁撚糸調の形
態をより効果的に形成することができる。また、糸Bが
外側に多重に捲き付いた多重捲回部においても、捲き付
いた糸Bが加熱により収縮することで、捲き付きが強固
となり、形態安定性を更に向上させることが可能とな
る。
融着部を形成させるためには、仮撚加工時に糸Bの構成
単繊維に溶融或いは軟化を生じさせる温度で仮撚加撚を
行うことが必要であり、温度条件は、糸Bの構成単繊維
の融点或いは軟化点、仮撚加工でのヒーターによる加熱
時間、ヒーター性能、仮撚数、加工速度等の諸要因によ
って適宜決定される。
糸Aと糸Bを供給するガイドとの距離は、特に限定され
ず、一重捲回部、多重捲回部の平均長さ或いは加工安定
性等を考慮して決定すればよいが、仮撚加工糸を含む織
編物に風合いや意匠効果をより好適に付与するために
は、壁撚糸調の形態を呈する一重捲回部の平均長さが長
い方が好ましく、ガイド距離としては好ましくは5〜5
0cm、より好ましくは10〜35cmである。
ド下での供給量は、特に限定されるものではなく、多重
捲回部の安定形成性や仮撚加工安定性等を考慮して決定
すればよいが、糸Aに対する糸Bのオーバーフィード率
を好ましくは20〜180%、より好ましくは50〜1
50%とする。
発明の仮撚加工糸は、織編物に用いられる。本発明の仮
撚加工糸を含んでなる織編物は、本発明の仮撚加工糸を
用いて、織編物の全部を構成したものでもよく、また他
糸との交編織により一部を構成したものであってもよ
く、目的の風合いや製品外観が得られる範囲で、本発明
の仮撚加工糸の含有率並びに織編組織を決定して構成す
ればよい。また、本発明の仮撚加工糸を加工素材として
織編物に用いる際には、更に追撚等を施して用いてもよ
い。
る。実施例中の評価方法は次に示す方法で行った。 (糸形態安定性)織編物を形成する際の、加工糸全体の
ループ毛羽等の形成、多重捲回部の位置ズレ発生等を目
視にて評価した。 (布帛評価)得られた仮撚加工糸を製編織し、意匠効果
(斑感、凹凸形状)及び風合い(ドライ感、清涼感、シ
ャリ感)を目視、ハンドリングにて評価した。
として、167デシテックス(dTex)/24フィラ
メント(f)のセルローストリアセテートマルチフィラ
メント(糸A1、乾熱収縮率1.1%)と56dTex
/24fのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメ
ント(糸A2、乾熱収縮率7.2%)とを用い、糸Bと
して、56dTex/12fのポリエチレンテレフタレ
ートコンジュゲートマルチフィラメント(芯部:ポリエ
チレンテレフタレート成分、鞘部:低融点ポリエステル
成分、乾熱収縮率18.7%)を用い、仮撚数:200
0T/m、仮撚方向:Z、第1ヒーター温度:180
℃、第2ヒーター温度:180℃、マグネットテンサー
の張力(テンサー出側):10g、仮撚加撚域の糸Aと
糸B間の供給ガイド間距離:150mm、仮撚加撚域へ
の糸Bのオーバーフィード率:100%、第1引き取り
ローラー速度:60m/分、第1引き取りローラーと第
2引き取りローラー間のオーバーフィード率:6.5%
の加工条件で仮撚加工を行った。
が三重に捲き付いている多重捲回部と、糸Bの周囲に糸
A(特にセルローストリアセテートマルチフィラメント
が外周部に配置)が一重に捲き付いており壁撚糸調形態
の一重捲回部が糸長手方向に交互に形成され、かつ糸B
の一部に融着部を有する加工糸形態を呈していた。この
仮撚加工糸を用いて製編し編物にとしが、製編工程でル
ープ毛羽等の形成、多重捲回部の位置ズレの発生等は認
められず、仮撚加工糸の糸形態安定性は良好なものであ
った。また、得られた編物は、ドライ感、清涼感、シャ
リ感の風合いを有し、かつ斑感や凹凸形状といった意匠
効果に優れた編物であった。
い、糸Aには実施例1と同様の構成の糸を用い、糸Bに
は50dTex/34fのセルローストリアセテートマ
ルチフィラメント(乾熱収縮率0.9%) を用い、仮
撚数:2100T/m、仮撚方向:Z、第1ヒーター温
度:180℃、第2ヒーター温度:180℃、マグネッ
トテンサーの張力(テンサー出側):10g、仮撚加撚
域の糸Aと糸B間の供給ガイド間距離:150mm、仮
撚加撚域への糸Bのオーバーフィード率:100%、第
1引き取りローラー速度:60m/分、第1引き取りロ
ーラーと第2引き取りローラー間のオーバーフィード
率:5%の条件設定で仮撚加工を行った。
が三重に捲き付いている多重捲回部と、糸Aと糸Bの、
芯成分及び鞘成分の役割が不明確な一重捲回部が糸長手
方向に交互に形成されており、一重捲回部の壁撚糸調形
態は不明確なものであった。また、糸Bには融着部が認
められなかった。この仮撚加工糸を用いて製編し編物と
したところ、製編工程でガイド等でループ毛羽の発生が
一部認められ、また多重捲回部のズレの発生が一部で認
められた。また、得られた編物は、シャリ感が不十分で
あるとともに、ループ毛羽の発生により品位の低い編物
であった。
イ感、清涼感、適度なシャリ感という新規な風合い及び
凹凸形状による意匠効果及び紬糸調の斑感を織編物に付
与し得るものであり、本発明の製造方法によれば糸形態
安定性良好に仮撚加工糸を得ることが可能である。また
本発明の仮撚加工糸を含んでなる織編物は、本発明の仮
撚加工糸によってもたらされるドライ感、清涼感、シャ
リ感の風合いを有し、かつ斑感や凹凸形状といった意匠
効果に優れたものであり衣料用織編物として好適なるも
のである。
4)
糸Bが多重に捲き付いた多重捲回部と、糸Bの周囲に糸
Aが一重に捲き付いた一重捲回部とが、糸の長手方向に
交互に存在し、糸Bに融着部を有する仮撚加工糸、及
び、糸Aの加撚域に該糸Aから一定距離にあるガイドを
介して、該糸Aより乾熱収縮率が3%以上大きい糸Bを
オーバーフィード下に供給し、糸Aの周囲に糸Bをトラ
バース捲回させる仮撚加工であって、糸Bの単繊維に溶
融を生じさせる温度で仮撚加撚することを特徴とする仮
撚加工糸の製造方法、並びに前記の仮撚加工糸で一部又
は全部が構成された織編物、にある。
の接触面に、糸Aを構成する単繊維の一部と糸Bを構成
する単繊維の一部とが融着した融着部があってもよく、
かかる融着部の存在は、糸Aと糸Bとの間のズレが生じ
難くなり、仮撚加工糸の形態安定性を更に向上させる。
また、本発明の目的を逸脱しない範囲で、糸Aの一部に
融着部を有してもよい。なお、本発明において、融着と
は、糸を構成する単繊維同士が熱により溶融或いは軟化
して接着された状態をいい、本発明の仮撚加工糸の任意
の糸断面を光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡を用いて観察
したときに、隣り合う単繊維同士が接着している部分が
少なくとも1カ所以上観察される状態であることをい
う。
は、その構成の単繊維の素材には熱で溶融或いは軟化し
得るものであれば特に限定はないが、ポリエステル、ポ
リアミド、アクリル等の合成繊維からなるフィラメント
糸であることが好ましい。また、糸Bは、コンジュゲー
ト糸、高配向未延伸糸、シックアンドシン糸等であって
もよく、織編物に各種風合いや異色意匠効果等を付与す
ることも可能である。糸Bは、その単繊維に無機微粒子
や高分子機能剤等の成分を含むものであってもよく、単
繊維の断面形状、繊度等も特に限定はなく、目的の風合
い、意匠効果及び異色効果等を考慮して選択すればよ
い。
造することができる。即ち、本発明の仮撚加工糸は、糸
Aの加撚域に該糸Aから一定距離にあるガイドを介し
て、該糸Aより乾熱収縮率が3%以上大きい糸Bをオー
バーフィード下に供給し、糸Aの周囲に糸Bをトラバー
ス捲回させる仮撚加工であって、糸Bの単繊維に溶融を
生じさせる温度で仮撚加撚することにより得られる。
ポリアミド、アクリル等の合成繊維のフィラメント糸か
ら構成された糸が好ましく用いられる。糸Aと糸Bと
は、同種繊維の糸同士又は異種繊維の糸との組み合わせ
であってもよいが、糸Bとして、糸Aより乾熱収縮率が
3%以上、好ましくは5%以上、より好ましくは7%以
上大きい糸を用いることが必要である。
の乾熱収縮率が糸Aの構成フィラメント糸のいずれかの
乾熱収縮率より3%以上大きいことにより、仮撚加工に
おける加熱により、糸Bが外側に一重に捲き付いた一重
捲回部において、糸Bが大きく収縮して糸Aの内側に糸
Bの構成単繊維が集合して糸の芯部となり、壁撚糸調の
形態をより効果的に形成することができる。また、糸B
が外側に多重に捲き付いた多重捲回部においても、捲き
付いた糸Bが加熱により収縮することで、捲き付きが強
固となり、形態安定性を更に向上させることが可能とな
る。
が三重に捲き付いている多重捲回部と、糸Bの周囲に糸
A(特にセルローストリアセテートマルチフィラメント
が外周部に配置)が一重に捲き付いており壁撚糸調形態
の一重捲回部が糸長手方向に交互に形成され、かつ糸B
の一部に融着部を有する加工糸形態を呈していた。この
仮撚加工糸を用いて製編し編物にとしたが、製編工程で
ループ毛羽等の形成、多重捲回部の位置ズレの発生等は
認められず、仮撚加工糸の糸形態安定性は良好なもので
あった。また、得られた編物は、ドライ感、清涼感、シ
ャリ感の風合いを有し、かつ斑感や凹凸形状といった意
匠効果に優れた編物であった。
Claims (7)
- 【請求項1】 糸Aの周囲に糸Bが多重に捲き付いた多
重捲回部と、糸Bの周囲に糸Aが一重に捲き付いた一重
捲回部とが、糸の長手方向に交互に存在し、糸Bに融着
部を有する仮撚加工糸。 - 【請求項2】 糸Aが、2本以上のフィラメント糸から
構成された糸である請求項1記載の仮撚加工糸。 - 【請求項3】 糸Aが、少なくともセルロースアセテー
トフィラメント糸を含んで構成された糸である請求項1
又は2記載の仮撚加工糸。 - 【請求項4】 糸Aの加撚域に該糸Aから一定距離にあ
るガイドを介して、該糸Aより乾熱収縮率が3%以上大
きい糸Bをオーバーフィード下に供給し、糸Aの周囲に
糸Bをトラバース捲回させる仮撚加工において、糸Bの
単繊維に溶融を生じさせる温度で仮撚加撚することを特
徴とする仮撚加工糸の製造方法。 - 【請求項5】 糸Aとして、2本以上のフィラメント糸
から構成された糸を用い、糸Bとして、該糸Aの構成フ
ィラメント糸のいずれよりも乾熱収縮率が3%以上大き
い糸を用いる請求項4記載の仮撚加工糸の製造方法。 - 【請求項6】 糸Aの合計繊度Daと糸Bの繊度Dbの
繊度比Da/Dbが3〜30となる糸Aと糸Bとを用い
る請求項4又は5記載の仮撚加工糸の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1、2又は3に記載の仮撚加工糸
で一部又は全部が構成された織編物。
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