JP2004068191A - 仮撚複合糸及び同複合糸を含む織編物 - Google Patents

仮撚複合糸及び同複合糸を含む織編物 Download PDF

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Yasushi Komura
香村 恭史
Nobuhiro Yamaguchi
山口 展弘
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Abstract

【課題】間歇多重捲回仮撚糸の多重捲回部と他部分による糸太さ斑や染色効果に加えて、濃中淡色の染色効果が付加され、染色意匠効果が複雑かつナチュラルで、更には効果的に該染色部が配置された仮撚複合糸及び同複合糸を含む織編物を提供する。
【解決手段】糸条Aの周りに糸条Bが三重以上に捲回した多重捲回部を、糸長手方向に間歇的に形成する仮撚複合糸であって、濃色染色部、淡色染色部、中間色染色部が存在する濃中淡色フィラメント糸を含むことを特徴とする仮撚複合糸及び、該仮撚複合糸を含む織編物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、染色意匠性及び太さ斑に富んだ仮撚複合糸及び同複合糸を含む織編物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、織編物に表面凹凸効果を付与可能な糸条として、間歇多重捲回仮撚複合糸がよく知られており、例えば特開平7−34346号公報、特開平9−119035号公報等に、太細糸を含む間歇多重捲回仮撚複合糸も提案されている。これらの先行技術では、太細糸の染色特性を活かして、濃淡染色効果を付与することで、杢調表現等の斑感を発現しているものである。
【0003】
しかしながら、単純な濃淡色の色彩斑感を付与するのみでは、昨今の多様化するニーズに対応することは困難なものとなっており、新しい染色意匠効果の提案が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするもので、間歇多重捲回仮撚糸の多重捲回部と他部分による糸太さ斑や染色効果に加えて、濃中淡色の染色効果が付加されて、染色濃度の異なる複数の部分が、複合糸長手方向に複雑かつナチュラルに分散された、更には効果的に該染色部が配置された仮撚複合糸及び同複合糸を含む織編物を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の要旨は、糸条Aの周りに糸条Bが三重以上に捲回した多重捲回部を、糸長手方向に間歇的に形成する仮撚複合糸であって、濃色染色部、淡色染色部、中間色染色部が存在する濃中淡色フィラメント糸を含むことを特徴とする仮撚複合糸にある。
【0006】
本発明の第2の要旨は、本発明の仮撚複合糸を含む織編物にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について具体的に説明する。
【0008】
本発明の仮撚複合糸は、糸条Aの周りに糸条Bが三重以上に捲回した多重捲回部が、糸長手方向に間歇的に形成されており、多重捲回部と他の部分による糸太さ斑や異染色効果が得られる。
【0009】
尚、糸条A、糸条Bはそれぞれ、1本のフィラメント糸であっても複数のフィラメント糸で構成されていてもよい。フィラメント糸は、モノフィラメント糸でも、マルチフィラメント糸であってもよい。
【0010】
本発明では、仮撚複合糸中に濃色染色部、淡色染色部、中間色染色部が存在する濃中淡色フィラメント糸を含むことが必要である
また、該フィラメント糸は、モノフィラメント糸でも、マルチフィラメント糸であってもよい。
【0011】
本発明の仮撚複合糸は、染色濃度が異なる3種の染色部が存在する濃中淡色フィラメント糸を含むことで、従来の太細糸を含む間歇多重捲回仮撚複合糸と比較して、多重捲回部と他の部分による太さ斑や染色効果に加えて、濃中淡色の染色効果が付与されて、複雑且つナチュラルな染色意匠効果を得ることが可能となる。
【0012】
さらに効果的に染色意匠性を得るためには、濃色染色部の前後に淡色染色部を配置し、濃色染色部と淡色染色部の視覚的な濃度差を強調することがより好ましい。
【0013】
また本発明では、濃中淡色フィラメント糸の、濃色染色部が該フィラメント糸を構成する単繊維の太部のみ、淡色染色部が該フィラメント糸を構成する単繊維の細部のみ、中間色染色部が該フィラメント糸を構成する単繊維の中間太さ部のみからなることがより好ましい。
【0014】
各染色部内で、該フィラメント糸を構成する単繊維の太さが一様でない場合には各染色部内で染色斑が形成され、濃色染色部と中間色染色部と淡色染色部が不明確となり、織編物表面で渾然一体に見えてしまい、好ましくない。
【0015】
なお、濃色染色部、淡色染色部、中間色染色部とは、目視にて明確に判断できる濃淡差を有している部分である。
【0016】
濃中淡色フィラメント糸は、糸条A、糸条Bの一方または両方に含まれていればよく、濃中淡色フィラメント糸が糸条Aのみに含まれている場合には、多重捲回部では仮撚複合糸の中心部に配置されるために濃中淡色染色効果が見えない多重捲回部と見える一重捲回部が交互に形成されたものとなり、該フィラメント糸が糸条Bのみに含まれている場合には、濃中淡染色効果が立体的に複雑にミックスされた多重捲回部と単純に糸長手方向に濃中淡染色効果を有する一重捲回部が交互に形成されたものとなり、該フィラメント糸が糸条A、糸条Bの両方に含まれている場合は、濃中淡染色効果が多重かつ複雑にミックスされた多重捲回部と濃中淡染色効果を有する糸が撚糸調に複合された杢調効果を有するものとなり、いずれの場合にも極めて特異な染色意匠効果を付与することが可能となる。
【0017】
また、糸条A、糸条Bは、該濃中淡色フィラメント糸のみから構成されていても、その一部に該フィラメント糸を含むものであってもよい。
【0018】
さらに本発明の仮撚複合糸において、多重捲回部でない部分が、糸条Aの周りに糸条Bが一重に捲回した一重捲回部及び/或いは糸条Aと糸条Bとが撚糸された合撚部であると、例えば麻調、紬調等の風合い・嵩高性を兼備した、いわゆるスラブ調の仮撚複合糸となり、該仮撚複合糸を用いた布帛は、前述の染色意匠性を付与するとともに、独特の風合い・嵩高性を併せ持つ織編物となる。
【0019】
一方、多重捲回部でない部分が、糸条Bの周りに糸条Aが一重に捲回した一重捲回部、いわゆる芯鞘逆転構造を呈している場合には、仮撚複合糸の表面にある糸条が、多重捲回部は糸条B、多重捲回部でない部分は糸条Aとなり、糸条Aと糸条Bの染色特性が異なる場合には、更に複雑な染色意匠性が得られる。
【0020】
また、糸条Bと比較して糸条Aの繊度が相対的に太い場合、或いは、糸条Aと比較して糸条Bの熱収縮率が大きい場合には、多重捲回部でない部分は壁撚糸調の凹凸形態を呈し、該形態を呈した仮撚複合糸を用いた布帛は、フクラミ感のある風合いをも付与することが可能となる。
【0021】
本発明の仮撚複合糸を構成する濃中淡色フィラメント糸は特に限定されるものではなく、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン、ポリトリメチレンテレフタレート、アクリル等の熱可塑性合成フィラメント糸等、使用用途や必要な糸物性等を考慮して適宜選択すればよい。また、共重合系熱可塑性樹脂からなる合成フィラメント糸、または、サイドバイサイド型や芯鞘型等に複合された複合紡糸合成フィラメント糸であってもよい。
【0022】
なお、酸化チタン、導電性物質、酸化防止剤、耐候剤、帯電防止剤等の他成分が含有されていても特に問題なく、本発明の目的である染色意匠性に他の機能効果が付与され、実用的により好ましいものとなる。更に該フィラメント糸は構成フィラメントの断面も特に限定されるものではなく、多角形断面糸、多様型断面糸、扁平断面糸、凹凸糸や中空糸等を用いることができ、目的とする織編物の風合いや光沢外観等を考慮して決定すればよい。
【0023】
次に本発明の仮撚複合糸を製造する方法について説明する。第1図は本発明の仮撚複合糸を製造する装置の一例を示すものである。
【0024】
熱可塑性未延伸フィラメント糸1を、フィードローラー3及びフィードローラー5の間で、ピンヒーター4に間歇的に接触させながら延伸して太さ斑を形成させた後、引き続いて糸条A8として仮撚加撚域に供給する。一方、フィラメント糸2を、フィードローラー11及び仮撚加撚域を走行する糸条Aに対して一定距離離れたガイド10を介して、糸条Aの仮撚加撚域にオーバーフィード条件で供給し、第1ヒーター12及び仮撚ユニット13により加撚状態で熱固定し、仮撚ユニット13とデリベリーローラー14の間を通過時に解撚される。次いでデリベリーローラー14と第2デリベリローラー16の間で、第2ヒーター15により熱処理を施し、巻き取り機17で巻き取る。
【0025】
ここで、第2ヒーター15による熱処理は本発明の仮撚複合糸の製造方法に必須のものではなく、得られる仮撚複合糸の物性等の目的に応じて省略しても何ら問題はない。なお、例えば、緊張下で熱処理を施した場合には、仮撚で付与された顕在トルクが低減され、後工程通過性が良好となる。一方、緩和状態で熱処理を施した場合には、特に多重捲回部でない部分で熱収縮が発現し、該捲回部で凹凸感のある形状を形成することも可能となる。
【0026】
さらに、上述の製造方法で用いられる熱可塑性未延伸フィラメント糸1は、熱延伸等の糸加工により、糸長手方向に太さ斑を有し且つ構成フィラメントが、濃色染色部、淡色染色部、中間色染色部を形成可能なフィラメント糸であれば特に限定されるものではなく、取り扱い性を考慮すると熱可塑性高配向未延伸フィラメント糸を用いることが好ましく、例えば、複屈折率が20×10−3〜80×10−3のポリエチレンテレフタレートを主成分とした熱可塑性高配向未延伸フィラメント糸等が好ましく用いられる。
【0027】
上述の製造方法において、フィードローラー3とフィードローラー5で設定された設定延伸倍率及びピンヒーター4の設定温度等の加工条件は、濃色染色部、淡色染色部、及び、中間色染色部を形成する条件とすることが必要である。例えば、複屈折率が20×10−3〜80×10−3のポリエチレンテレフタレートを主成分とした熱可塑性高配向未延伸フィラメント糸を用いた場合には、該設定延伸倍率は1.05倍以上1.80倍以下、ピンヒーター4の設定温度は140℃以上220℃以下に設定し、コンピューター7等を含む装置で稼動条件を制御されたエアピストン6等を用いて、該フィラメント糸1をピンヒーター4に接触あるいは非接触処理等を施して作成される。
【0028】
なお、本発明の仮撚複合糸を製造する方法については、別途、糸長手方向に太さ斑を有し且つ該太さ斑を有したフィラメント糸の構成フィラメントが、濃色染色部、淡色染色部、中間色染色部を形成した熱可塑性合成フィラメント糸を作成し、該熱可塑性合成フィラメント糸を間歇多重捲回仮撚加工に供給しても何ら問題はない。
【0029】
本発明の仮撚複合糸を含む織編物は、その混率並びに織編物組織を、目的の風合いや製品外観が得られる範囲で決定すればよい。また、本発明の仮撚複合糸単独からなる織編物、または該複合糸と他繊維との合撚糸からなる織編物、該複合糸を織編物の一部に用いた交編織物でもよく、本発明の仮撚複合糸の効果が得られる範囲内で種々の織編物を得ることが可能である。
【0030】
【実施例】
以下に本発明を実施例により具体的に説明する。評価方法は次に示す方法で行った。
【0031】
(染色意匠効果、風合い評価)
得られた仮撚複合糸を用い、16ゲージの一口通編み機で製編し、この筒編み地を常法により精練、分散染色をし、目視にて染色意匠効果の評価並びにハンドリングにて風合い評価を行った。
【0032】
なお、精練は適当な精練剤等を用いて70℃で15分間処理を行い、次いで、下記条件で分散染色を行った。
【0033】
染料:Terasil Navy Blue(日本チバガイギー社製)
1.0%(筒編地重量に対して)
染色助剤:Ultra MT−N2 (大和化学工業社製)
0.5g/L(染浴容積に対して)
浴比   1:30
処理   120℃×30分
(実施例1)
図1の装置を用い、糸条Aとなる熱可塑性未延伸フィラメント糸1としてポリエステル高配向未延伸フィラメント糸(複屈折率42×10−3、135デシテックス、36フィラメント)、糸条Bとしてトリアセテートフィラメント糸(84デシテックス、20フィラメント)とし、フィードローラー3とフィードローラー5で設定された設定延伸倍率1.50倍、ピンヒーター4の温度200℃、ピンヒーター4への糸接触/非接触時間のランダム変動値0.53〜0.93秒/0.02〜0.05秒、加工速度80m/分(デリベリーローラー換算)、仮撚数(仮撚方向:Z)2500T/m、第1ヒーター温度180℃、仮撚加撚時オーバーフィード−0%で、糸条Aに対する糸条Bのオーバーフィード供給率80%、糸条Aからガイド10までの距離150mm、第2ヒーター温度180℃で加工を行った。
【0034】
得られた仮撚複合糸は、糸条Aの周りに糸条Bが三重以上に捲回した多重捲回部と一重に捲回した一重捲回部とを糸長手方向に交互に形成しているものであった。得られた仮撚複合糸を用いた筒編地の染色意匠効果を目視及びハンドリングにて評価を行った。
【0035】
糸条Aは、濃色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の太部のみ、淡色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の細部のみ、中間色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の中間太さ部のみからなっており、得られた筒編地は極めて複雑且つナチュラルな斑染色意匠効果を有するとともに、麻調、紬調の風合いを兼備したものであった。
【0036】
(実施例2)
予め、ポリエステル高配向未延伸フィラメント糸(複屈折率42×10−3、135デシテックス、36フィラメント)を用いて、濃色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の太部のみ、淡色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の細部のみ、中間色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の中間太さ部のみからなり、且つ、濃色染色部の前後に淡色染色部が存在している、濃中淡色フィラメント糸(平均繊度93デシテックス)を作成した。
【0037】
次いで、上述の濃中淡色フィラメント糸とトリアセテートフィラメント糸(110デシテックス、26フィラメント)を引き揃えて糸条Aとし、ポリエステルフィラメント糸(22デシテックス、12フィラメント)を糸条Bとして、糸条Aをマグネットテンサーで給糸張力15cNに調整しながら仮撚加撚域に供給した。一方、糸条Bを糸条Aから150mm離れたガイドを介して糸条Aの仮撚加撚域に供給した。尚、加工速度80m/分(デリベリーローラー換算)、仮撚数(仮撚方向:Z)2000T/m、第1ヒーター温度160℃、糸条Aに対する糸条Bのオーバーフィード供給率80%、第2ヒーター温度230℃で加工を行った。
【0038】
得られた仮撚複合糸は、糸条Aの周りに糸条Bが三重以上に捲回した多重捲回部と糸条Bの周りに糸条Aが一重捲回した一重捲回部とを糸長手方向に交互に形成しているものであった。得られた仮撚複合糸を用いた筒編地の染色意匠効果を目視及びハンドリングにて評価を行った。
【0039】
糸条Aは、濃色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の太部のみ、淡色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の細部のみ、中間色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の中間太さ部のみからなっており、仮撚複合糸の表面にある糸条が、多重捲回部は糸条B、一重捲回部では糸条Aとなり、極めて複雑かつナチュラルな斑のある染色意匠効果を有していた。また、風合いも、一重捲回部は壁撚糸調の凹凸形態を呈し、フクラミ感のある布帛風合いを有するものであった。
【0040】
(比較例1)
糸長手方向に淡色染色部と濃色染色部のみを交互に有する太細ポリエステルフィラメント糸(84デシテックス、36フィラメント)とトリアセテートフィラメント糸(110デシテックス、26フィラメント)を引き揃えて糸条Aとし、ポリエステルフィラメント糸(22デシテックス、12フィラメント)を糸条Bとした以外は、実施例2と同様の条件で加工を行った。
【0041】
得られた仮撚複合糸は、糸条Aの周りに糸条Bが三重以上に捲回した多重捲回部と糸条Bの周りに糸条Aが一重捲回した一重捲回部とを糸長手方向に交互に形成しているものであったが、得られた仮撚複合糸を用いた筒編地の染色意匠効果を目視で評価を行ったところ、一重捲回部と多重捲回部による太さ斑並びに太細糸の太さ斑に基づく単純な濃淡色の色彩斑感が得られるのみであった。
【0042】
【発明の効果】
本発明の仮撚複合糸は、間歇多重捲回仮撚糸の多重捲回部と他部分による糸太さ斑や染色効果に加えて、濃中淡色の染色効果が付加され、染色意匠効果が複雑且つナチュラルで効果的に発現可能となるものであり、該仮撚複合糸を含む織編物は、上述の染色濃度の異なる染色部が布帛表面に複雑且つナチュラルで、更には効果的に該染色部が配置されることで、極めて染色意匠性の富んだものとなり、衣料用織編物として好適なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工糸の製造装置の一例図である。
【符号の説明】
1 熱可塑性未延伸フィラメント糸
2 糸条B
3 フィードローラー
4 ピンヒーター
5 フィードローラー
6 エアシリンダ
7 コンピューター
8 糸条A
9 ガイド
10 ガイド
11 フィードローラー
12 第1ヒーター
13 仮撚ユニット
14 デリベリーローラー
15 第2ヒーター
16 第2デリベリローラー
17 巻き取り機

Claims (6)

  1. 糸条Aの周りに糸条Bが三重以上に捲回した多重捲回部を、糸長手方向に間歇的に形成する仮撚複合糸であって、濃色染色部、淡色染色部、中間色染色部が存在する濃中淡色フィラメント糸を含むことを特徴とする仮撚複合糸。
  2. 濃中淡色フィラメント糸が、濃色染色部の前後に淡色染色部を有している請求項1記載の仮撚複合糸。
  3. 濃中淡色フィラメント糸の、濃色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の太部のみ、淡色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の細部のみ、中間色染色部がフィラメント糸を構成する単繊維の中間太さ部のみからなる請求項1または請求項2記載の仮撚複合糸。
  4. 糸条Aの周りに糸条Bが一重に捲回した一重捲回部及び/或いは糸条Aと糸条Bが撚糸された合撚部を含む請求項1〜3のいずれかに記載の仮撚複合糸。
  5. 糸条Bの周りに糸条Aが一重に捲回した一重捲回部を含む請求項1〜3のいずれかに記載の仮撚複合糸。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の仮撚複合糸を含む織編物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107938062A (zh) * 2017-11-23 2018-04-20 浙江恒逸石化有限公司 一种涤阳三色聚酯长丝的制备方法

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