JPS5939526B2 - スパンライク捲縮加工糸の製造方法 - Google Patents

スパンライク捲縮加工糸の製造方法

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JPS5939526B2
JPS5939526B2 JP10203775A JP10203775A JPS5939526B2 JP S5939526 B2 JPS5939526 B2 JP S5939526B2 JP 10203775 A JP10203775 A JP 10203775A JP 10203775 A JP10203775 A JP 10203775A JP S5939526 B2 JPS5939526 B2 JP S5939526B2
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JP
Japan
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yarn
false twisting
undrawn
filament
birefringence
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JP10203775A
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JPS5227823A (en
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俊昭 江森
勝行 笠岡
三男 松本
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紡績糸織編物の如き外観・風合を有する織編物
を形成しうるスパンライク捲縮加工糸を製造する方法に
関するものである。
従来、複屈折率、伸度、デニール等の異なる2種以上の
ポリエステルフィラメント糸条を合糸して仮撚加工する
ことにより特殊な風合を有する捲縮加工糸を製造する方
法が数多く提案されている(例えば特開昭49−306
62号、特開昭49−72443号、特開昭50−20
025号公報参照)。
しかしながら、従来提案されている方法により製造され
た捲縮加工糸はこれを製織製編しても紡績糸織編物の如
き外観・風合をもつ織編物を形成し得ないため、真のス
パンライク捲縮加工糸の出現が待望されている。
本発明者らは、スパンライク捲縮加工糸の製造について
種々研究を行った結果、 (1)一般に、合成繊維フィラメント糸は複屈折率が犬
になると伸長モジュラスは犬になり、そして複屈折率の
異なる(換言すれば伸長モジュラスの異なる)合成繊維
フィラメント糸を引き揃えて仮撚加工を行うと伸長モジ
ュラスの小なるフィラメント糸が伸長モジュラスの犬な
るフィラメント糸に捲きついた特殊な二層構造捲縮糸と
なるため該糸条で作られた織編物はその特殊な捲縮構造
のためスパンライクな風合を示すこと。
(2)ポリエステル繊維の場合は、未延伸フィラメント
糸と延伸フィラメント糸とを引揃えて仮撚加工するのが
最も効果的であり、しかもそれぞれのフィラメント糸の
複屈折率を特定範囲に選定することが重要であること。
(3)工業的に実施するには、仮撚加工装置に延伸装置
を附随した装置を使用し、複数のポリエステル未延伸フ
ィラメント糸を一方はそのままで他方は延伸したのち仮
撚加工装置のフィードローラに引揃えて供給し、合糸し
た状態で仮撚加エする方法が有利であること。
の諸点を見い出し、本発明に到達したものである3すな
わち、本発明の第1は、複屈折率が0,02〜0.06
のポリエステル未延伸フィラメント糸と複屈折率が0.
10以上のポリエステル延伸フィラメント糸とを引揃え
て同一フィードローラかう仮撚加工の仮撚域に供給する
ことを特徴とするスパンライク捲縮加工糸の製造方法で
あり、本発明の第2は、複屈折率が0.02〜0.06
のポリエステル未延伸フィラメント糸と該未延伸フィラ
メント糸仮撚加工直前に延伸して複屈折率を0.10以
上としたポリエステル延伸フィラメント糸とを引揃えて
仮撚加工装置のフィードローラへ供給し、該フィードロ
ーラとデリベリローラとの間に熱処理手段および仮撚付
与手段と有する仮撚加工装置にて前記両フィラメント糸
を合糸した状態で仮撚加工することを特徴とするスパン
ライク捲縮加工糸の製造方法である。
本発明において言う「ポリエステル」とは、ポリエチレ
ンテレフタレートを主たる対象とするが、15モル係以
下の割合で第3成分を共重合したもので差しつかえない
また、該ポリエステルには艶消剤、着色剤、安定剤、難
燃剤等の添加剤を含んでもさしつかえない。
本発明では、かかるポリエステルから実質的にな未延伸
フィラメント糸(以下未延伸糸と言う)と延伸フィラメ
ント糸(以下延伸糸と言う)とが引揃えられて同一フィ
ードローラから仮撚加工の仮撚域に供給されるが、良好
なスパンライク捲縮加工糸を得るにはそれぞれの複屈折
率を特定範囲に調整することが重要であり、未延伸糸と
して複屈折率0.02〜0.06 (好ましくは0.0
25〜0.055)のものを用い、延伸糸として複屈折
率0.10以上(好ましくは0.11〜0.20)のも
のを用いることが必要である。
複屈折率がそれぞれ前記範囲内にある未延伸糸及び延伸
糸を引換えた後施撚すると、延伸糸を出発原糸とするフ
ィラメント糸のまわりに、未延伸糸を出発原糸とするフ
ィラメント糸が均一にまきついた二層構造糸となり、次
いでこの二層構造糸を解撚すると、延伸糸を加工したフ
ィラメントが芯部を形成してそのまわりに未延伸糸を加
工したフィラメントが均一にまきついた状態のスパンラ
イクな二層構造捲縮糸が得られる。
しかるに未延伸糸の複屈折率が0.02よりも小さいと
仮撚加工装置への糸掛時や仮撚加工時に該未延伸糸が融
着を起すため好ましくなく、また未延伸糸の複屈折率が
0.06より太きかったり延伸糸の複屈折率が0.10
より小さいと前述の如き二層構造捲縮糸が形成されない
未延伸糸及び延伸糸のデニールは、製品の用途に応じて
選定すべきであるが、一般にトタルデニールは未延伸糸
≧延伸糸とするのがよく未延伸糸は75〜350de、
延伸糸は50〜150deがとくに好ましい。
未延伸糸及び延伸糸のフィラメント断面形状、艶消剤の
含有量、着色剤含有の有無等を同じにしてもよいがこれ
らのうちの少なくとも倒れかを異らせてもよい。
仮撚加工に際しては、フィードローラとデリベリローラ
との間に熱処理手段および仮撚付与手段を有する通常の
仮撚加工装置を使用することができる。
ヒーク温度は160〜225℃、特に190〜210℃
が好ましく、加工時にオーバーフィードを与える場合は
1〜7係が好ましく、ドラフトを与える場合には50係
以下が好ましい。
加工時の撚係数aは0.85〜1.05とくに0.85
〜0.95が好ましい。
なお、ここで言う撚係数aは下記式により定義される値
である。
a−1邦す副−Tt/m e (但しa・・・・・・撚係数、De・・・・・・加工後
デニール、T・・・・・・撚数) 本発明を工業的に実施するには複数の未延伸糸を出発材
料とし、添付図面の如く仮撚加工装置に附随した延伸装
置にて、一方の未延伸糸を仮撚加工直前に延伸したのち
、これを他方の未延伸糸と引揃えて仮撚加工装置に供す
るのが有利である。
このようにすると、一種類の未延伸糸でも延伸倍率を変
えることによって種々の多様な変化を捲縮糸に与えるこ
とができる。
第1図は本発明の第2の発明を実施するための工程図で
ある。
1,1′はポリエステル未延伸糸で一方の未延伸糸1は
ローラ2及び3の間で冷延伸域は熱延伸され延伸を受け
ない未延伸糸1′と引き揃えられて仮撚加工装置のフィ
ードローラ4に供給され熱処理装置5を通過しなから仮
撚スピンドル等の仮撚付与手段6で仮撚されデリベリロ
ーラ7よりワインタ゛−8により捲きとられるパッケー
ジ9になる。
なお図面には示されていないが捲縮糸は必要により第2
の熱処理装置により引き続いて若干のオーバーフィード
下で熱処理してもよいことは自明のことである。
また図面には一組のローラ2及び3が示されているが必
要に応ご更に増やすことにより更に複屈折率の異なる素
材の組み合せ数を増やすことができる。
このような方法においてはローラ2とローラ3との間の
延伸倍率は1.2〜25倍が好ましくフィードローラ4
とデリベリローラ7との間のドラフト率は0.95〜1
.5倍が好ましい。
以上の如き本発明によれば、高配向フィラメントのまわ
りに比較的低配向のフィラメントが捲き付いた状態の二
層構造捲縮糸となるためスパンライクな風合を示すもの
となる。
しかも、芯部には高配向フィラメントが存在するため十
分な強伸度をもち、また周囲が低配向フィラメントで均
一におおわれているため染色性が良好であるという効果
も有する。
次に、本発明の実施例を詳述する。
なお、実施例1では好ましい二層構造捲縮糸が得られて
いるかどうかを判別するために糸足差を求めた。
糸足差は、まず捲縮糸にデニール当り0.11の荷重を
かけて大約1mの長さに糸条の両端にマーキングを行い
、ついで未延伸糸から加工されたポリエステルフィラメ
ントを延伸糸から加工されたポリエステルフィラメント
に分離し、分離されたそれぞれのフィラメントにデニー
ル当り01グの荷重をかけ先に印したマーク間長さを計
り、前者の長さをtl、後者の長さをt2とした時′・
−′・×100で糸足差を求める。
即ちこの値2 が大きいほど好ましい二層構造捲縮糸となる。
実施例 1 高速紡糸によって作られた種々の複屈折率を有する無撚
の未延伸ポリエステルフィラメント糸と複屈折率が0.
15の無撚の延伸ポリエステルフィラメント糸を引き揃
えて仮撚加工を行った。
すなわち、前記の延伸ポリエステルフィラメント糸と未
延伸ポリエステルフィラメントを引揃えて仮撚加工装置
のフィードローラーに供給し、ついでフィードローラー
と引取りローラーとの間に電熱方式の熱処理手段及びピ
ン方式の仮撚付与手段を有する仮撚加工装置によりスピ
ンドル回転数;40X10’rpm、仮撚数;2500
T/M、 ヒータ一温度;200℃、オーバーフィー
ド;3%で仮撚加工を行った。
この時の複屈折率と糸足差及び織物風合の関係を第1表
に示す。
なお、第1表には供給原糸の物性として複屈折率の他こ
れと密接な関係のある切断伸度も併せて記した。
供試原糸はいずれも繊度75デニール、フィラメント数
36本であった。
上表に示す通りスパンライクな触感を得る上で糸足差は
4.5係は必要であり、複屈折率としては0.06以下
となる。
以上の如く本発明によれば加工糸製造のために何ら新し
い装置を必要とせずにスパンライクな特性を有する捲縮
加工糸を安価に製造することができる。
実施例 2 高速紡糸により得られた複屈折率0.05、全繊度11
3デニール、フィラメント数36本のポリエステル未延
伸糸を第1図の装置によりローラ2とローラ3との間で
1.5倍延伸し、ついで延伸処理しない前記のポリエス
テル未延伸糸と引揃えて仮撚装置のフィードローラ4に
供給し、スピンドル回転数:40X104rpm、加熱
数; 2500T/M、 ヒータ温度;210℃、オ
ーバーフィード;3係の条件により仮撚加工した。
得られた捲縮糸はあらかじめ延伸処理されたフィラメン
ト糸の周囲に延伸処理されなかったフィラメント糸が実
質的に捲きついた特殊な二層構造捲縮糸であった。
該糸条で作られた織編物は従来の仮撚加工糸では得られ
ないスパンライクな風合を示した。
実施例 3 高速紡糸により得られた複屈折率0.03、全繊維11
5デニール、フィラメント数24本のポリエステル未延
伸糸を第1図の装置によりローラ2とローラ3との間で
1.3倍延伸し、ついで高速紡糸により得られた複屈折
率0.04、全繊度100デニール、フィラメント数3
6本のポリエステル未延伸糸と引き揃えて仮撚加工装置
のフィードローラ4に供給しスピンドル回転数40XI
Q’rpm。
加熱数;2600T/M、 ヒータ温度;190℃延
伸倍率;1.2の条件により仮撚加工した。
得られた糸条は実施例2と同様の特殊構造捲縮糸であっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための捲縮加工装置の概要を
示す。 1及び1′・・・・・・ポリエステル未延伸糸、2・・
・・・・延伸装置の供給ローラ、3・・・・・・延伸ロ
ーラ、4・・・・・・仮撚加工装置のフィードローラ、
5・・・・・・熱処理手段、6・・・・・・仮撚付与手
段、7・・・・・・デリベリローラ、8・・・・・・ワ
インダー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複屈折率が0.02〜0.06のポリエステル未延
    伸フィラメント糸と、複屈折率が0.10以上のポリエ
    ステル延伸フィラメント糸とを引揃えて同一フィードロ
    ーラから仮撚加工の仮撚域に供給することを特徴とする
    7J々ンライク捲縮加工糸の製造方法。 2 複屈折率が0.02.〜0.06のポリエステル未
    延伸フィラメント糸と、該未延伸フィラメント糸を仮撚
    加工直前に延伸して複屈折率を0.10以上としたポリ
    エステル延伸フィラメント糸とを引揃えて仮撚加工装置
    のフィードローラへ供給し、該フィードローラとデリベ
    リローラとの間に熱処理手段および仮撚付与手段を有す
    る仮撚加工装置にて前記両フィラメント糸を合糸した状
    態で仮撚加工することを特徴す7.、:Zv f7ライ
    ク捲縮加工糸の製造方法。
JP10203775A 1975-08-25 1975-08-25 スパンライク捲縮加工糸の製造方法 Expired JPS5939526B2 (ja)

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