JP2003239145A - 加工糸およびその製造方法 - Google Patents

加工糸およびその製造方法

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JP2003239145A
JP2003239145A JP2002039728A JP2002039728A JP2003239145A JP 2003239145 A JP2003239145 A JP 2003239145A JP 2002039728 A JP2002039728 A JP 2002039728A JP 2002039728 A JP2002039728 A JP 2002039728A JP 2003239145 A JP2003239145 A JP 2003239145A
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twisted
twisting
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Masana Shiba
正名 斯波
Keiji Hokin
圭二 宝金
Hironori Uranaka
宏典 浦中
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Du Pont Toray Co Ltd
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Du Pont Toray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】嵩高で、ソフトかつドライな風合い、嵩高なス
トレッチ性布帛を得ることができる。 【解決手段】構成成分の一方がポリエチレンテレフタレ
ートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレン
テレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型また
は偏芯シース・コア型であるポリエステル系複合繊維か
らなる加工糸であって、先撚と反対方向に仮撚が施され
てなることを特徴とする加工糸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工糸およびその
製造方法に関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明の加工糸を用い、
高次加工して、衣服などに使用することにより、嵩高性
に優れ、ソフトかつドライな風合いを有するストレッチ
布帛を得ることができるという加工糸およびその製造方
法に関する。
【0003】
【従来の技術】従来より、ストレッチ素材として、ポリ
ウレタン系弾性繊維にポリアミド繊維やポリエチレンテ
レフタレート繊維などと引き揃えた後、同時仮撚した仮
撚加工糸、一重あるいは二重に被覆した被覆弾性糸など
が、ストッキング、ソックス、インナー、アウターなど
一般衣料用途に使用されてきた。このように、芯糸とし
てポリウレタン系弾性繊維を用いた加工糸で編織物を形
成する場合、フィット性、伸縮性に優れたものを得るこ
とができるが、風合いが硬くなり、ドレープ性が低下
し、布帛が厚くなる。一般にポリウレタン系弾性繊維は
その化学構造から、塩素により脆化しやすく、光やガス
により黄化しやすい欠点を有し、従来よりその塩素、
光、ガスに対する耐久性、耐黄化性を向上させる技術が
開示されてきたが、不十分であり、これら欠点を改善で
きる加工糸の開発が急がれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高次
加工して、衣服などに使用する際、従来の技術では得ら
れなかったソフトかつドライな風合い、嵩高なストレッ
チ布帛を得ることができる加工糸およびその製造方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の加工糸は、前記
課題を解決するため以下の手段を採用する。
【0006】すなわち、構成成分の一方がポリエチレン
テレフタレートを主成分とし、他方の構成成分がポリト
リメチレンテレフタレートを主成分とするサイドバイサ
イド型または偏芯シース・コア型であるポリエステル系
複合繊維からなる加工糸であって、先撚と反対方向に仮
撚が施されてなることを特徴とする加工糸である。
【0007】また、本発明の加工糸の製造方法は、前記
課題を解決するため以下の手段を採用する。
【0008】すなわち、構成成分の一方がポリエチレン
テレフタレートを主成分とし、他方の構成成分がポリト
リメチレンテレフタレートを主成分とするサイドバイサ
イド型または偏芯シース・コア型であるポリエステル系
複合繊維に先撚を施した後、先撚と反対方向に仮撚を施
すことを特徴とする加工糸の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の加工糸について説
明する。図1は本発明の加工糸の一例を示す概略側面図
である。本発明の加工糸(イ)は、実質的に実撚を有し
ており、嵩高で高捲縮な糸形態を示す。
【0010】本発明の加工糸は、構成成分の一方がポリ
エチレンテレフタレートを主成分とし、他方の構成成分
がポリトリメチレンテレフタレートを主成分とするサイ
ドバイサイド型または偏芯シース・コア型であるポリエ
ステル系複合繊維からなる。
【0011】前記ポリエステル系複合繊維において極限
粘度の異なる重合体が貼り合わされることによって、紡
糸、延伸時に高粘度側に応力が集中するため、2成分間
で内部歪みが異なる。そのため、延伸後の弾性回復率差
および布帛の熱処理工程での熱収縮差により高粘度側が
大きく収縮し、単繊維内で歪みが生じて3次元コイル捲
縮の形態をとる。この3次元コイルの径および単繊維長
当たりのコイル数は、高収縮成分と低収縮成分との収縮
差(弾性回復率差を含む)によって決まるといってもよ
く、収縮差が大きいほどコイル径が小さく、単位繊維長
当たりのコイル数が多くなる。
【0012】ストレッチ素材として要求されるコイル捲
縮は、コイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数
が多い(伸長特性に優れ、見映えがよい)、コイルの耐
へたり性がよい(伸縮回数に応じたコイルのへたり量が
小さく、ストレッチ保持性に優れる)、さらにはコイル
の伸縮特性は、低収縮成分を支点とした高収縮成分の伸
縮特性が支配的となるため、高収縮成分に用いる重合体
には高い伸長性および回復性が要求される。そこで、本
発明者らはポリエステルの特性を損なうことなく前記特
性を満足させるために鋭意検討した結果、低収縮成分に
ポリエチレンテレフタレートを主成分とし、高収縮成分
に、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分としたポ
リエステル系複合繊維を用いることを見いだした。ポリ
トリメチレンテレフタレート繊維は、代表的なポリエス
テル繊維であるポリエチレンテレフタレート繊維やポリ
ブチレンテレフタレート繊維と同等の力学的特性や化学
的特性を有しつつ、伸長回復性がきわめて優れている。
これは、ポリトリメチレンテレフタレートの結晶構造に
おいてアルキレングリコール部のメチレン鎖がゴーシュ
−ゴーシュ構造(分子鎖が90度に屈曲)であること、
さらにはベンゼン環同士の相互作用(スタッキング、並
列)による拘束点密度が低く、フレキシビリティーが高
いことから、メチレン基の回転により分子鎖が容易に伸
長・回復するためと考えている。
【0013】本発明の加工糸に使用されるポリエステル
系複合繊維の構成成分であるポリエチレンテレフタレー
トとは、ポリエチレンテレフタレート単位を主たる繰り
返し単位とする重合体成分からなるものが好ましい。
【0014】すなわち、本発明におけるポリエチレンテ
レフタレートとしては、テレフタル酸を主たる酸成分と
し、エチレングリコールを主たるグリコ−ル成分として
得られるポリエステルが好ましい。ただし、他のエステ
ル結合を形成可能な共重合成分が20モル%以下の割合
で含まれるものも好ましく、10モル%以下の割合で含
まれるものはより好ましい。共重合可能な化合物とし
て、たとえばスルフォン酸、ナトリウムスルフォン酸、
硫酸、硫酸エステル、硫酸ジエチル、硫酸エチル、脂肪
族スルフォン酸、エタンスルフォン酸、クロロベンゼン
スルフォン酸、脂環式スルフォン酸、イソフタル酸、セ
バシン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、アジピン酸、シ
ュウ酸、デカンジカルボン酸などのジカルボン酸、p−
ヒドロキシ安息香酸、ε−カプロラクトンなどのヒドロ
キシカルボン酸などのジカルボン酸類、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、プロパンジオー
ル、ブタンジオール、ペンタンジオール、ハイドロキノ
ン、ビスフェノールAなどのジオール類が好ましく使用
される。
【0015】また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸
化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗
酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料な
どを添加してもよい。
【0016】本発明の加工糸に使用されるポリエステル
系複合繊維の他の構成成分であるポリトリメチレンテレ
フタレートとしては、トリメチレンテレフタレート単位
を主たる繰り返し単位とする重合体成分からなるものが
好ましい。
【0017】すなわち、本発明におけるポリトリメチレ
ンテレフタレートとしては、テレフタル酸を主たる酸成
分とし、1,3プロパンジオ−ルを主たるグリコ−ル成
分として得られるポリエステルが好ましい。ただし、他
のエステル結合を形成可能な共重合成分が20モル%以
下の割合で含まれるものも好ましく、10モル%以下の
割合で含まれるものはより好ましい。共重合可能な化合
物として、たとえばイソフタル酸、コハク酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、アジピン酸、ダイマ酸、セバシン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボ
ン酸類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキ
サンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどのジオール類が好ましく使用され
る。
【0018】また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸
化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗
酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料な
どを添加してもよい。
【0019】本発明において、コイル状捲縮を発現さ
せ、編織物を形成した際に所望の伸縮性を得る観点か
ら、ポリトリメチレンテレフタレートの極限粘度は1.
0以上であるのが好ましく、1.2以上であるのがより
好ましい。
【0020】本発明で使用するポリエステル系複合繊維
の単糸断面形状はサイドバイサイド型または偏芯シース
・コア型とするものである。
【0021】断面形状がサイドバイサイド型または偏芯
シース・コア型でないと、糸条に熱が付与された際に、
コイル状捲縮が発現せず、糸条に伸縮性を付与すること
ができない問題がある。
【0022】また、ポリエステル系複合繊維におけるポ
リエチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタ
レートの重量比率は、製糸性および繊維長さ方向のコイ
ルの寸法均質性の観点から30/70以上70/30以
下の範囲であることが好ましい。
【0023】本発明の加工糸は、仮撚が先撚と反対方向
に施されてなるものである。仮撚の加撚方向が、先撚方
向と反対方向でないと、加工糸に未解撚部分が残り、均
一な嵩高加工糸とならず、糸長手方向に凹凸が発生し、
布帛を形成した際に、シボの原因となる問題がある。
【0024】加工糸の状態で、発生するトルクを十分な
ものとし、所望の嵩高性および捲縮を得る観点および仮
撚工程や編織工程において糸切れの原因となる二重撚り
やビリの発生を防止する観点から、下記一般式(I)で
定義される撚係数Kが、440≦K≦3500となるよ
うに先撚が施されるのが好ましい。
【0025】K=Tt×D1/2 ・・・(I) ただし、Tt:1mあたりの先撚数(T/m) D:繊度(デシテックス) 本発明においては、布帛を形成した際に、十分な嵩高
性、ストレッチ性を得るため、または、加工糸の状態で
トルクが大きすぎるため製織あるいは編成工程でビリを
発生したり、布帛が斜行する問題が発生することを防止
するため、トルク撚数To(T/m)は240≦To≦
620であることが好ましい。
【0026】本発明の加工糸の繊度は、用途目的に応じ
て20デシテックス以上1000デシテックス以下の範
囲が好ましい。
【0027】さらに本発明の加工糸の単糸繊度は、用途
に応じて0.4デシテックス以上25デシテックス以下
の範囲が好ましい。
【0028】次に、本発明の加工糸の製造方法を図面を
用いて説明する。
【0029】図2は本発明の加工糸の製造方法の一例を
示す概略模式図である。本発明の加工糸の製造方法で
は、構成成分の一方がポリエチレンテレフタレートを主
成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレンテレフタ
レートを主成分とするサイドバイサイド型または偏芯シ
ース・コア型であるポリエステル系複合繊維に先撚を施
した後、前記先撚と反対方向に仮撚を施す。
【0030】図2においては、先撚工程で得られた撚糸
が巻き取られた巻糸体を用い、仮撚工程に撚糸1を供給
して仮撚を施している。
【0031】先撚工程における先撚の方向はS、Zのど
ちらでもよく、イタリ撚糸機、アップツイスタ、ダブル
ツイスタなどの一般の撚糸機を用い、定法に従い撚糸す
ればよい。本発明の加工糸に適度なストレッチ性、シャ
リミ、シボ感を付与する観点から、撚係数Kが、440
≦K≦3500となるように先撚を施すことが好まし
い。
【0032】図2において、前記先撚工程で得られた撚
糸1は、ビリ止め装置2を介して仮撚加工機に給糸する
ことが好ましい。
【0033】すなわち、撚糸1はトルクを有するため、
糸にかかる張力が低減するとビリやスナールを発生しや
すくなるため、適当な張力を付与することによってビリ
やスナールを抑えることができる。ビリ止め装置として
ボビンキャップなどが好ましく使用される。ビリ止め装
置は、ボビンキャップ以外でも適当な張力を付与できる
装置であればどのような装置を使用してもよい。撚糸1
はフィードローラ3に引っ張られ、ビリ止め装置2を経
て解舒され、フィードローラ3とデリベリローラ6の間
で仮撚が施される。
【0034】施撚体5により、先撚方向と反対方向に施
撚されながら、熱板4上で熱セットが施される。仮撚加
工に用いられる施撚体5としては、ピン、フリクション
ディスク、ベルトのいずれを用いてもよい。仮撚加工条
件は、使用される前記ポリエステル系複合繊維の繊度、
フィラメント数や、前記先撚工程における先撚数などに
応じて適宜決定されるのが好ましい。
【0035】十分な捲縮を得る観点および二重撚の発生
による糸切れを防止する観点から、仮撚は、前記先撚と
反対方向に仮撚数Tf(T/m)が、500≦Tf≦4
000となるように施すことが好ましい。
【0036】捲縮を十分に付与する観点および繊維の熱
劣化による単糸切れや毛羽の発生を抑える観点から、仮
撚の際の加工温度T(℃)は120℃≦T≦210℃で
あることが好ましい。
【0037】仮撚された加工糸はデリベリローラ6を経
て、テイクアップローラ7に巻き取られる。
【0038】本発明の加工糸を用いた編織物は、嵩高性
およびストレッチ性に優れ、ソフトかつドライな風合い
を有し、衣料用として、特に、ジャケット、ボトムなど
のアウター、ワンピース、スカート、アームウォーマー
などの婦人衣料、ジャージ、アスレチックウェア、スキ
ーウェアなどのスポーツ衣料、ベビー衣料などストレッ
チ素材として用いることができる。
【0039】
【実施例】以下実施例により本発明をより詳細に説明す
る。
【0040】なお実施例中の極限粘度(η)およびトル
ク撚数(T/m)は次の方法で求めた。ただし、本発明
がこれら実施例により限定されるものではない。 [極限粘度(η)]オルソクロロフェノール10mlに
対し試料0.10gを溶解し、温度25℃においてオス
トワルド粘度計を用いて測定した。 [トルク撚数To(T/m)]図3に示す1mの長さに
サンプリングした加工糸の両端を横方向に固定し、加工
糸の中央に0.44cN/dtexの荷重を吊した状態
で徐々に両端を近づけ完全に両端が一致したときに撚合
った数を50cmあたりのトルク撚数として測定し、1
m当たりに換算して求めたものをいう。
【0041】[実施例1]極限粘度が1.31のポリト
リメチレンテレフタレートと極限粘度が0.52のポリ
エチレンテレフタレートをそれぞれ別々に溶融し、紡糸
温度260℃で24孔の複合紡糸口金よりポリエチレン
テレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの重
量比率が50/50となるように吐出し、紡糸速度14
00m/分で引き取り、165dtex24フィラメン
トの未延伸糸を得た。さらに、ホットロール−熱板系延
伸機を用い、ホットロール温度70℃、熱板温度145
℃、延伸倍率3.0で延伸して、56dtex24フィ
ラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊維
(延伸糸)を得た。
【0042】次いで、ダブルツイスターを用いてS方向
に200T/m(K=1497)で撚糸加工を施した。
【0043】前記先撚工程で得た撚糸を図2に示すよう
な仮撚工程を使用して、以下の条件で仮撚加工を施し
た。
【0044】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175℃ 得られた加工糸のトルク撚数は442T/mであった。
【0045】得られた加工糸を用いて、28ゲージ、1
口編機で編成し、ポリエステル用分散染料で染色し、仕
上げ加工した結果、嵩高で、ソフトかつドライな風合い
を有するストレッチ性が良好な編地を得た。
【0046】さらに、得られた加工糸を緯糸として用い
て織物を形成し、引き続き97℃の熱水でリラックス精
練、160℃で仕上熱固定し、1/3のツイル織物を得
た。本発明の加工糸を使用した織物はソフトでかつドラ
イな風合いを併せ持ち、ストレッチ性が良好であり、婦
人向けワンピースに好適なものであった。
【0047】[実施例2]極限粘度が1.31のポリト
リメチレンテレフタレートと極限粘度が0.52のポリ
エチレンテレフタレートをそれぞれ別々に溶融し、紡糸
温度260℃で24孔の複合紡糸口金よりポリエチレン
テレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの重
量比率が50/50となるように吐出し、紡糸速度14
00m/分で引き取り、495dtex68フィラメン
トの未延伸糸を得た。さらに、ホットロール−熱板系延
伸機を用い、ホットロール温度70℃、熱板温度145
℃、延伸倍率3.0で延伸して、165dtex68フ
ィラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊
維(延伸糸)を得た。
【0048】次いで、実施例1と同様にダブルツイスタ
ーを用いてS方向に200T/m(K=2569)で撚
糸加工を施した後、以下の条件で仮撚加工を施した。
【0049】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :2320T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175℃ 得られた加工糸のトルク撚数は523T/mであった。
【0050】得られた加工糸を緯糸として用いて織物を
形成し、引き続き97℃の熱水でリラックス精練、16
0℃で仕上熱固定し、1/3のツイル織物を得た。本発
明の加工糸を使用した織物はハリ、コシ、反発性に富
み、ソフト感、ドライ感を併せ持ち、嵩高で、ストレッ
チ性が良好であり、婦人向けのジャケットに好適なもの
であった。
【0051】[実施例3]実施例1で使用したものと同
じ56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型
ポリエステル系複合繊維(延伸糸)を実施例1と同様に
ダブルツイスターを用いてS方向に350T/m(K=
2619)で撚糸加工を施した後、以下の条件で仮撚加
工を施した。
【0052】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175℃ 得られた加工糸のトルク撚数は599T/mであった。
【0053】得られた加工糸を緯糸として用いて織物を
形成し、引き続き97℃の熱水でリラックス精練、16
0℃で仕上熱固定し、1/3のツイル織物を得た。本発
明の加工糸を使用した織物はハリ、コシ、反発性に富
み、嵩高で、ソフト感、ドライ感、清涼感を併せ持ち、
ストレッチ性が良好であり、春夏向けの洋装に好適なも
のであった。
【0054】[実施例4]実施例1で使用したものと同
じ56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型
ポリエステル系複合繊維(延伸糸)にダウンツイスタを
用いS方向に50T/m(K=374)の先撚を施し、
以下の条件で仮撚加工を施した。
【0055】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175℃ 得られた加工糸のトルク撚数は213T/mであった。
【0056】得られた加工糸を用いて、28ゲージ、1
口編機で編成し、ポリエステル用分散染料で染色し、仕
上げ加工した結果、嵩高性にやや劣るが、ソフト感、ド
ライ感、清涼感を併せ持ち、ストレッチ性に優れた編地
を得た。
【0057】[実施例5]実施例1で使用したものと同
じ56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型
ポリエステル系複合繊維(延伸糸)にダブルツイスタを
用いS方向に480T/m(K=3592)の先撚を施
し、以下の条件で仮撚加工を施した。
【0058】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175℃ 得られた加工糸のトルク撚数は979T/mであった。
【0059】得られた加工糸を用いて、28ゲージ、1
口編機で編成し、ポリエステル用分散染料で染色し、仕
上げ加工した結果、編地が斜行し、編地表面に細かい凹
凸が多数発生したが、嵩高性およびストレッチ性に優れ
た編地を得た。
【0060】[比較例1]実施例1で使用したものと同
じ56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型
ポリエステル系複合繊維(延伸糸)を以下の条件で仮撚
加工を施した。
【0061】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :S 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175℃ 得られた加工糸のトルク撚数は213T/mであった。
【0062】得られた加工糸を緯糸として用いて織物を
形成し、引き続き97℃の熱水でリラックス精練、16
0℃で仕上熱固定し、1/3のツイル織物を得た。得ら
れた織物は、ドライ感、清涼感を有するが、シボ感に欠
け、ストレッチ性に欠けたものとなった。
【0063】[比較例2]実施例1で使用したものと同
じ56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型
ポリエステル系複合繊維(延伸糸)を実施例1と同様に
ダブルツイスターを用いてS350T/m(K=261
9)で撚糸加工を施した。
【0064】得られた加工糸のトルク撚数は313T/
mであった。
【0065】得られた加工糸を緯糸として用いて織物を
形成し、引き続き97℃の熱水でリラックス精練、16
0℃で仕上熱固定し、1/3のツイル織物を得た。得ら
れた織物は、ハリ、コシ、反発性に富むが、シボ感に欠
け、ストレッチ性に欠けたものとなった。
【0066】[比較例3]実施例1で使用したものと同
じ56dtex24フィラメントのサイドバイサイド型
ポリエステル系複合繊維(延伸糸)にダブルツイスタを
用いS方向に200T/m(K=1497)の先撚を施
し、以下の条件で仮撚加工を施した。
【0067】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :S 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175℃ 得られた加工糸はトルク撚数は342T/mであり、糸
長手方向に凹凸ムラが発生した。
【0068】得られた加工糸を用いて、28ゲージ、1
口編機で編成し、ポリエステル用分散染料で染色し、仕
上げ加工した結果、生地が薄く、シボが発生し、外観品
位の悪い編地を得た。
【0069】[比較例4]78dtex48フィラメン
トのナイロン延伸糸と、22dtexのポリウレタン系
弾性繊維をドラフト率3.2倍で予め延伸し、先撚数2
00T/m(K=2000)、S撚に設定して、弾性糸
積極供給装置付リング撚糸機で合撚し、続いて、図2の
仮撚工程を使用して実施例1と同様に以下の条件で仮撚
加工を施した。
【0070】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:165℃ 得られた加工糸のトルク撚数は336T/mであった。
【0071】得られた加工糸を用いて、実施例1と同様
に、28ゲージ、1口編機で編成し、酸性染料で染色、
仕上げ加工した結果、高レベルの伸縮性はあるものの、
風合いが硬く、ドライ感に欠けた編地となった。
【0072】
【発明の効果】本発明の加工糸を用いることにより、耐
久性、耐塩素性、耐光性に優れ、嵩高で、ストレッチ性
に優れた布帛を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工糸の一例を示す概略側面図であ
る。
【図2】本発明の加工糸の製造方法の一例を示す概略模
式図である。
【図3】トルク撚数の測定方法を示す概略模式図であ
る。
【符号の説明】
(イ):加工糸 1:撚糸 2:ビリ止め装置 3:フィードローラ 4:ホットプレート 5:施撚体 6:デリベリローラ 7:テイクアップローラ 8:加工糸 9:荷重
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年2月3日(2003.2.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】構成成分の一方がポリエチレンテレフタレ
ートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレン
テレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型また
は偏芯シース・コア型であるポリエステル系複合繊維に
先撚を施した後、先撚と反対方向に仮撚を施すことを特
徴とする加工糸の製造方法。
【請求項】仮撚の際の加工温度T(℃)が120℃≦
T≦210℃であることを特徴とする請求項に記載の
加工糸の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】K=Tt×D1/2 ・・・(I) ただし、Tt:1mあたりの先撚数(T/m) D:繊度(デシテックス
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】なお実施例中の極限粘度(η)は次の方法
で求めた。ただし、本発明がこれら実施例により限定さ
れるものではない。 [極限粘度(η)]オルソクロロフェノール10mlに
対し試料0.10gを溶解し、温度25℃においてオス
トワルド粘度計を用いて測定した
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :2320T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :S 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :S 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:175℃ 得られた加工糸は、糸長手方向に凹凸ムラが発生した。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】 加工速度 :200m/min(デリベリローラ6上での糸速) 延伸倍率 :1.03 施撚体 :フリクションディスク(セラミック製) 仮撚方向 :Z 仮撚数 :3680T/m ヒータ :ホットプレート(2.5m) 仮撚加工温度:165
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 (イ):加工糸 1:撚糸 2:ビリ止め装置 3:フィードローラ 4:ホットプレート 5:施撚体 6:デリベリローラ 7:テイクアップローラ 8:加工
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】削除
フロントページの続き (72)発明者 浦中 宏典 滋賀県大津市園山1丁目1番2号 東レ・ デュポン株式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 4L036 MA05 MA33 PA05 PA21 UA01 UA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構成成分の一方がポリエチレンテレフタレ
    ートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレン
    テレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型また
    は偏芯シース・コア型であるポリエステル系複合繊維か
    らなる加工糸であって、先撚と反対方向に仮撚が施され
    てなることを特徴とする加工糸。
  2. 【請求項2】下記一般式(I)で定義される撚係数K
    が、440≦K≦3500となるように先撚が施されて
    なることを特徴とする請求項1に記載の加工糸。 K=Tt×D1/2 ・・・(I) ただし、Tt:1mあたりの先撚数(T/m) D:繊度(デシテックス)
  3. 【請求項3】前記ポリエステル系複合繊維のポリエチレ
    ンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの
    重量比率が30/70〜70/30であることを特徴と
    する請求項1または2に記載の加工糸。
  4. 【請求項4】トルク撚数To(T/m)が240≦To
    ≦620であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の加工糸。
  5. 【請求項5】構成成分の一方がポリエチレンテレフタレ
    ートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレン
    テレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型また
    は偏芯シース・コア型であるポリエステル系複合繊維に
    先撚を施した後、先撚と反対方向に仮撚を施すことを特
    徴とする加工糸の製造方法。
  6. 【請求項6】仮撚の際の加工温度T(℃)が120℃≦
    T≦210℃であることを特徴とする請求項5に記載の
    加工糸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019078A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Mitsubishi Rayon Textile Co Ltd シボを有する織物

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