JP2003096642A - 複合布帛とその製造方法 - Google Patents

複合布帛とその製造方法

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JP2003096642A JP2001295898A JP2001295898A JP2003096642A JP 2003096642 A JP2003096642 A JP 2003096642A JP 2001295898 A JP2001295898 A JP 2001295898A JP 2001295898 A JP2001295898 A JP 2001295898A JP 2003096642 A JP2003096642 A JP 2003096642A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の潜在捲縮型コンジュゲート糸より高い嵩
高性と優れた潜在捲縮発現能力を示し、無撚〜甘撚でも
揚柳調のシボが発現しにくく、高品位でソフトストレッ
チ性に優れた布帛を得ることが可能なポリエステル系複
合糸および羊毛繊維や獣毛繊維との複合によって両者の
欠点を補完し、長所を生かす複合布帛を提供する。 【解決手段】2種類以上のポリエステル系重合体からな
り、少なくとも一成分がポリトリメチレンテレフタレー
トを主体としたポリエステルから構成される収縮と三次
元捲縮を発現したポリエステル系複合糸と、羊毛繊維お
よび/または獣毛繊維とを含むことを特徴とする複合布
帛。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル系複
合糸と羊毛や獣毛繊維との複合において、3次元捲縮と
熱処理での優れた捲縮発現により、さらに好ましくは熱
処理前の半顕在化捲縮と熱処理時に発現する潜在捲縮の
発現効果により布帛にした際にソフトなふくらみとスト
レッチ性を与えるとともに、高密度でコンパクトな表面
感とソフトで反発感のある風合いを与えることのできる
ポリエステル系複合糸と羊毛および獣毛繊維との複合布
帛およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】羊毛や獣毛繊維は衣料用素材として、あ
らゆる用途に広く使用されアウターウエアの分野では圧
倒的なシェアを持っている。しかし、近年アウターウエ
アのカジュアル化、軽量化に伴ない羊毛や獣毛はセータ
−やカーディガン等のニットで多く使用されているが、
スーツやボトムの分野ではストレッチ性、W&W性(ウ
オッシュアンドウエア性)の機能性が要求されているこ
とから、需要が伸び悩んでいる。このストレッチ性やW
&W性を得るため、ウールの改質や染め加工での技術開
発が行われているが、完成されたものでなくスパンデッ
クス等の弾性繊維や市販のポリエステル繊維との複合で
対処しているが満足な状況に至っていない。
【0003】一方、ポリエステルは機械的特性をはじ
め、様々な優れた特性を有しているため衣料用途のみな
らず幅広く展開されている。また、近年のストレッチブ
ームによりポリエステル系布帛にもストレッチ性を与え
るため、種々の方法が採用されている。
【0004】例えば、織物中にポリウレタン系の弾性繊
維を混用し、ストレッチ性を付与する方法がある。しか
しながら、ポリウレタン系弾性繊維を混用した場合、ポ
リウレタン固有の性質として風合いが硬く、織物の風合
いやドレープ性が低下するとともに、ポリエステル用の
分散染料には染まり難く、汚染の問題がつきまとう。そ
のため、還元洗浄の強化など染色工程が複雑になるばか
りか、所望の色彩に染色することが困難であった。
【0005】また、ポリエステル繊維に仮撚加工を施
し、加撚/解撚トルクを発現させた繊維を用いることに
より、織物にストレッチ性を付与する方法がある。しか
しながら、仮撚加工糸はぼてつき感があるとともに、ト
ルクが織物表面のシボに転移し易い傾向があり、織物欠
点となり易い問題がある。このため、熱処理やS/Z撚
りとすることでトルクバランスを取り、ストレッチ性と
シボ立ちによる欠点をバランスさせることも行われてい
るが、概ねストレッチ性が低下しすぎることが問題とな
っていた。
【0006】一方、ポリウレタン系弾性繊維や仮撚加工
糸を用いない方法として、サイドバイサイド型複合を利
用した潜在捲縮発現性ポリエステル繊維が種々提案され
ている。潜在捲縮発現性ポリエステル繊維は、熱処理に
より捲縮が発現するか、あるいは熱処理前より微細な捲
縮が発現する能力を有するものであり、通常の仮撚加工
糸とは区別されるものである。
【0007】例えば、特公昭44−2504号公報や特
開平4−308271号公報には、固有粘度差あるいは
極限粘度差を有するポリエチレンテレフタレート(以下
PETと略す)のサイドバイサイド型複合糸、特開平5
−295634号公報にはホモPETとそれより高収縮
性の共重合PETのサイドバイサイド型複合糸が記載さ
れている。しかし、これらのサイドバイサイド型複合糸
は、布帛でアルカリ減量を施した後100℃以上の湿熱
温度が30分以上与えられることによって伸縮性が発現
されることや、高収縮性の共重合PETを使用すること
によって3次元捲縮の効果として深色性が得られると記
載されているが、いずれもポリエステル系100%にお
いてであり、羊毛繊維や獣毛繊維のように染色工程が化
学薬品の影響を受けやすく、常温・常圧領域で行われる
ものに混用して使用し、伸縮性を得ることは到底不可能
であった。
【0008】これは、上記したようなサイドバイサイド
型複合糸は織物拘束中での高温と籾効果がないと捲縮発
現能力が低い、あるいは捲縮が外力によりヘタリ易いた
めである。サイドバイサイド型複合糸はポリウレタン系
弾性繊維のように繊維自身の伸縮によるストレッチ性を
利用しているのではなく、複合ポリマ間の収縮率差によ
って生じる3次元コイルの伸縮をストレッチ性に利用し
ている。このため、例えば、ポリマーの収縮が制限され
る織物拘束下で熱処理を受けるとそのまま熱固定され、
それ以上の収縮能を失うためコイルが十分に発現せず、
上記問題が発生すると考えられる。さらに、当該複合糸
を単体で布帛に用いる場合はまだしも、他繊維との複合
で用いる場合にはさらに拘束力による捲縮発現能力に問
題があった。
【0009】また、特公昭43−19108号公報には
ポリトリメチレンテレフタレートやポリブチレンテレフ
タレートを利用したサイドバイサイド型複合糸が記載さ
れている。本特公記載の方法を用いれば適度なストレッ
チ性を与えることができるが、単繊維間の捲縮が会合し
合う傾向が強いためにコイル捲縮による収縮力に異方性
をもち、そのため楊柳状のシボが発現する。また、本発
明者らが追試を行ったところ、紡糸速度が低いことに起
因すると思われる糸斑により染色斑が発生し、品位が悪
いという問題も判明した。この問題は、これらのサイド
バイサイド複合糸は、捲縮を発現する染色工程において
満足する捲縮を発現させるための温度が常圧の範囲を超
える高温・高圧条件が必要があることや拡布状での捲縮
発現が難しく、例えば、ロ−プ状で液流のアクションで
捲縮を発現させる必要があったため羊毛や獣毛混布帛の
加工にはふむきであった。羊毛や獣毛繊維を使用した織
物の通常一般的な染色方式において精練・リラックス工
程が合繊と異なる先絨、煮絨、縮絨といった長年の技術
において行われており、これらの工程を組み込む必要が
時としてあることから合繊混用には大きな問題であっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリウレタ
ン弾性繊維混用で問題となる染料汚染がなく、従来のポ
リエステル系潜在捲縮性繊維や仮撚加工糸で問題となっ
ている常温・常圧染色条件下での織物拘束に抗して捲縮
発現能力を発揮し、ストレッチ性に優れるとともに、ノ
ントルク性であるためシボが発生しにくく、しかも染色
加工時のしわ発生や染め斑発生の少ない拡布状でのリラ
ックス熱処理が可能であり、高品位の布帛を得ることが
できるポリエステル系複合糸と羊毛繊維や獣毛繊維との
複合布帛およびその製造方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ため本発明は、次の構成を採用する。すなわち、 (1)2種類以上のポリエステル系重合体からなり、少
なくとも一成分がポリトリメチレンテレフタレートを主
体としたポリエステルから構成される収縮と三次元捲縮
を発現したポリエステル系複合糸と、羊毛繊維および/
または獣毛繊維とを含むことを特徴とする複合布帛。
【0012】(2)前記ポリエステル系複合糸が製糸工
程パッケージから解舒された際に応力緩和によって捲縮
を発現する半顕在化捲縮嵩高性ポリエステル系複合糸で
あることを特徴とする前記(1)に記載の複合布帛。
【0013】(3)前記半顕在化捲縮嵩高性ポリエステ
ル系複合糸の熱処理前の伸縮伸長率が10〜40%であ
ることを特徴とする前記(2)に記載の複合布帛。
【0014】(4)前記半顕在化捲縮嵩高性ポリエステ
ル複合糸が、90℃×20分熱処理後の伸縮伸長率が3
0%以上80%以下であり、かつ伸縮弾性率が85%以
上であることを特徴とする前記(2)または(3)に記
載の複合布帛。
【0015】(5)前記ポリエステル系複合糸が、撚係
数Kが0〜20,000の無撚または加撚が施されてい
ることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項
に記載の複合布帛。
【0016】ただし、撚係数K=T×D0.5 T:糸長1m当たりの撚数、 D:糸条の繊度(dtex) ここで、糸長1m当たりの撚数Tとは電動検撚機にて9
0×10-3cN/dtexの荷重下で解撚し、完全に解
撚したときの解撚数を解撚した後の糸長で割った値であ
る。
【0017】(6)前記ポリエステル系複合糸と羊毛繊
維および/または獣毛繊維とが複合繊維束に形成されて
おり、該複合繊維束の熱処理後の伸縮伸長率が10〜6
0%であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいず
れか1項に記載の複合布帛。
【0018】(7)2種類以上のポリエステル系重合体
からなり、少なくとも一成分がポリトリメチレンテレフ
タレートを主体としたポリエステルから構成される熱処
理により収縮と3次元捲縮の発現能を有するポリエステ
ル系複合糸と、綿繊維とを含む複合布帛に熱処理を施
し、前記ポリエステル系複合糸に収縮と3次元捲縮を発
現させることを特徴とする複合布帛の製造方法。
【0019】(8)無撚または加撚が施された前記ポリ
エステル系複合糸を少なくとも一部に用いた複合布帛を
先絨(精練・リラックス熱処理)により前記ポリエステ
ル系複合糸に収縮と3次元捲縮を発現させた後に120
℃以下の温度で染色を施すことを特徴とする前記(7)
に記載の複合布帛の製造方法。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に使用するポリエステル系
複合糸を構成する複合繊維は、紡糸・延伸した繊維に3
次元形態のコイル状の捲縮を発現した、さらに、熱処理
によって3次元捲縮を発現する能力を有するものであ
り、粘度の異なる2種類以上のポリエステル系重合体が
繊維長さ方向に沿ってサイドバイサイド型、偏心芯鞘複
合型、または多層構造複合型に貼り合わされたものなど
であり、良好な捲縮特性を得るためにサイドバイサイド
型または偏心芯鞘複合型が好ましい。
【0021】粘度が異なる重合体を前記複合形態にする
ことによって、紡糸、延伸時に高粘度側に応力が集中す
るため、各成分間で内部歪みが異なる。そのため、延伸
後の弾性回復率差および布帛の熱処理工程での熱収縮率
差により高粘度側が大きく収縮し、単繊維内で歪みが生
じて3次元コイル捲縮の形態をとる。この3次元コイル
の径および単位繊維長当たりのコイル数は、高収縮成分
と低収縮成分との収縮差(弾性回復率差と熱収縮率差を
足し合わせた値)によって決まるといってもよく、収縮
差が大きいほどコイル径が小さく、単位繊維長当たりの
コイル数が多くなる。
【0022】ストレッチ素材として要求されるコイル捲
縮は、コイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数
が多い(伸長特性に優れ、見映えが良い)、コイルの耐
へたり性が良い(伸縮回数に応じたコイルのへたり量が
小さく、ストレッチ保持性に優れる)、さらにはコイル
の伸長回復時におけるヒステリシスロスが小さい(弾発
性に優れ、フィット感がよい)などである。これらの要
求を満足しつつ、ポリエステルとしての特性、例えば適
度な張り腰、ドレープ性、高染色堅牢性を有すること
で、トータルバランスに優れたストレッチ素材とするこ
とができる。
【0023】ここで、前記のコイル特性を満足するため
には高収縮成分(高粘度成分)の特性が重要となる。コ
イルの伸縮特性は、低収縮成分を支点とした高収縮成分
の伸縮特性が支配的となるため、高収縮成分に用いる重
合体には特に高い伸長性および回復性が要求される。
【0024】そこで、本発明者らはポリエステルの特性
を損なうことなく前記特性を満足させるために鋭意検討
した結果、高収縮成分にポリトリメチレンテレフタレー
ト(以下PTTと略記する)を主体としたポリエステル
を用いることを見出した。PTT繊維は、代表的なポリ
エステル繊維であるポリエチレンテレフタレート(以下
PETと略記する)やポリブチレンテレフタレート(以
下PBTと略記する)繊維と同等の力学的特性や化学的
特性を有しつつ、伸長回復性が極めて優れている。これ
は、PTTの結晶構造においてアルキレングリコール部
のメチレン鎖がゴーシュ−ゴーシュの構造(分子鎖が9
0度に屈曲)であること、さらにはベンゼン環同士の相
互作用(スタッキング、並列)による拘束点密度が低
く、フレキシビリティーが高いことから、メチレン基の
回転により分子鎖が容易に伸長・回復するためと考えて
いる。
【0025】また、本発明の低収縮成分(低粘度成分)
には高収縮成分であるPTTとの界面接着性が良好で、
製糸性が安定している繊維形成性ポリエステルであれば
特に限定されるものではない。ただし、力学的特性、化
学的特性および原料価格を考慮すると、繊維形成能のあ
るPTT、PET、PBTが好ましい。さらに高収縮成
分(高粘度成分)、低収縮成分(低粘度成分)ともにP
TTとし、融点、ガラス転移点を合わせることで、紡糸
工程でより高粘度成分に応力集中させることができ、収
縮率差を大きくできる点で、PTTがより好ましい。ま
た、両成分をPTTとすることで繊維のヤング率を低く
できるので、よりソフトで弾発性に優れた捲縮糸が得ら
れるという利点もある。また、前記2成分よりもアルカ
リ減量速度の速い繊維形成性ポリエステルを第3成分と
して複合させることで、布帛とした後にアリカリ減量処
理して特殊断面形状としてもよい。
【0026】なお、本発明でいう粘度とは固有粘度(I
V)を指し、オルソクロロフェノール中に試料を溶かし
て測定した値である。
【0027】また、2成分としたときの複合比率は製糸
性および繊維長さ方向のコイルの寸法均質性の点で、高
収縮成分:低収縮成分=75:25〜35:65(重量
%)の範囲が好ましく、65:35〜45:55の範囲
がより好ましい。
【0028】ここで、本発明のPTTとは、テレフタル
酸を主たる酸成分とし、1,3−プロパンジオールを主
たるグリコール成分として得られるポリエステルであ
る。ただし、20モル%、より好ましくは10モル%以
下の割合で他のエステル結合の形成が可能な共重合成分
を含むものであってもよい。共重合可能な化合物とし
て、例えばイソフタル酸、コハク酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、アジピン酸、ダイマ酸、セバシン酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボン酸類、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメ
タノール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールなどのジオール類を挙げることができるが、こ
れらに限定されるものではない。また、必要に応じて、
艶消し剤となる二酸化チタン、滑剤としてのシリカやア
ルミナの微粒子、抗酸化剤としてヒンダードフェノール
誘導体、着色顔料などを添加してもよい。
【0029】また、布帛拘束力に打ち勝って、安定的に
コイル捲縮を発現させるためには、収縮応力および収縮
応力の極大を示す温度が重要な特性となる。収縮応力は
高いほど布帛拘束下での捲縮発現性がよく、収縮応力の
極大を示す温度が高いほど仕上げ工程での取り扱いが容
易となる。したがって、布帛の熱処理工程で捲縮発現性
を高めるには、収縮応力の極大を示す温度は110℃以
上、好ましくは130℃以上、より好ましくは150℃
以上であり、収縮応力の極大値は0.15cN/dte
x以上、好ましくは0.20cN/dtex以上、より
好ましくは0.25cN/dtex以上である。
【0030】また、本発明に使用するポリエステル系複
合糸は、さらに好ましい様態としては紡糸・延伸した原
糸の形状が布帛を製造する工程に供するため、巻き形態
から解舒された時点で応力緩和による3次元捲縮が発現
し、応力緩和によっていわゆる半顕在化し、あたかも仮
撚り加工を施したごとく、3次元捲縮形態を構成する複
合繊維間で捲縮位相がずれており、複合糸の嵩高度が高
いものが望ましい。嵩高度を高くすることによって本発
明の目的である適度なふくらみを与えるとともに、ソフ
トで反発感のある布帛とすることができる。さらには捲
縮位相のずれがコイル捲縮によるトルクの分散効果を高
め、無撚〜甘撚においても楊柳調のシボ立ちがほとんど
なく、高品位な布帛とすることができる。また、無撚〜
甘撚での加工を可能にすることによって、透け感がない
織物とすることができる。前記の効果は嵩高度30cc
/g以上で達成されるが、好ましくは40cc/g以
上、より好ましくは50cc/g以上である。ちなみ
に、特公昭44−2504号公報記載のような固有粘度
差のあるPET系複合糸、あるいは特開平5−2956
34号公報記載のようなホモPETと高収縮性共重合P
ETとの組み合わせでの複合糸の嵩高度は高々10cc
/g程度であり、特公昭43−19108号公報の複合
糸の嵩高度は20cc/g程度である。
【0031】また、本発明のポリエステル系複合糸は、
JIS L 1090(合成繊維フィラメントかさ高加
工糸試験方法)5.7項C法(簡便法)に示す伸縮伸長
率が30%以上であり、かつ伸縮弾性率が85%以上で
あることが好ましい。従来は、特開平6−322661
号公報等に記載されているように、潜在捲縮発現性ポリ
エステル繊維を荷重フリーに近い状態で熱処理し、そこ
での伸縮伸長率を規定していたが、これでは布帛拘束下
での伸縮特性を必ずしも反映しているとはいえない。
【0032】そこで、布帛拘束下での捲縮発現能力が重
要であることに着目し、図1に示す方法にて熱処理を行
い、以下に示す式にて伸縮伸長率および伸縮弾性率を定
義した。
【0033】伸縮伸長率(%)=[(L1−L0)/L
0]×100% 伸縮弾性率(%)=[(L1−L2)/(L1−L0)]×
100% L0:繊維カセに1.8×10-3cN/dtex荷重を
吊した状態で90℃熱水処理を20分間行い、1昼夜風
乾した後のカセ長 L1:L0測定後、L0測定荷重を取り除いて90×10
-3cN/dtex荷重を吊して30秒後のカセ長 L2:L1測定後、L1測定荷重を取り除いて2分間放置
し、再び1.8×10-3cN/dtex荷重を吊して3
0秒後のカセ長 すなわち、布帛内での拘束力に相当する1.8×10-3
cN/dtexと同じ荷重を繊維カセに吊して熱処理す
ることで、布帛拘束下での捲縮発現能力を繊維カセの伸
縮伸長率で表せるとした。この伸縮伸長率が高いほど捲
縮発現能力が高いことを示しており、30%以上であれ
ば適度なストレッチ特性を与えることができるので好ま
しい。当該熱処理後の伸縮伸長率は高いほど布帛にした
ときのストレッチ性能が向上し、50%以上、80%以
下が好ましい。
【0034】なお、特公昭44−2504号公報記載の
ような固有粘度差のあるPET系複合糸、あるいは特開
平5−295634号公報記載のようなホモPETと高
収縮性共重合PETとの組み合わせでの複合糸では伸縮
伸長率は高々5%程度である。
【0035】また、コイル捲縮の伸縮によってストレッ
チ性を付与する場合、その捲縮の耐久性も重要な要素の
ひとつとなり、指標として伸縮弾性率が参考となる。伸
縮弾性率は高いほど着用耐久性やフィット感に優れるこ
とを示し、好ましくは85%以上、より好ましくは90
%以上である。
【0036】また、本発明のポリエステル系複合糸は、
上記の如く原糸段階で使用するポリマーの特性と繊維製
造工程での条件により可能にする紡糸・延伸し、布帛の
工程に使用する原糸を巻き形状の拘束力から解舒された
ときに応力緩和によって発現し半顕在化捲縮する複合糸
であればさらに良く、その発現する捲縮の程度を熱処理
前の捲縮伸長率で表す。この熱処理前に半顕在化捲縮を
有することは、複合布帛において染色工程での熱処理を
実施する前の生機を構成する複合糸に捲縮が半顕在化し
た状態で存在することによって、布帛の拘束力を弱めて
染色工程の熱処理で収縮応力による捲縮発現を大きく助
長する役割をする極めて重要な要素である。そして、染
色により潜在捲縮を発現することにより、従来の潜在型
捲縮糸では不可能であったふくらみ、ストレッチ性等に
優れた布帛を提供することが可能になった。特に、羊毛
や獣毛繊維のように先絨や煮絨工程での繊維のスケール
によって収縮するばあいや、セルロース系繊維のように
湿潤時に水分を吸わない繊維に比較して膨潤等により繊
維拘束性が大きいことや強度が低く毛羽やしわになり易
いなど染色加工工程での布帛に対するアクションが過度
にできないなど問題のある複合布帛に相性がよい。
【0037】この熱処理前捲縮伸長率は、図2に示す方
法にて示す熱処理を行って測定する捲縮伸長率の測定方
法において、以下に示す式にて伸縮伸長率を定義した。
【0038】熱処理前伸縮伸長率(%)=[(L1−L
2)/L2]×100% L1:測定荷重90×10-3cN/dtex荷重を吊し
て30秒後のカセ長 L2:L1測定後、L1測定荷重を取り除いて2分間放置
し、再び1.8×10-3cN/dtex荷重を吊して3
0秒後のカセ長 従来のPET/PET系コンジュゲート複合繊維では、
この熱処理前の伸縮伸長率は、当該測定方法ではゼロで
ある。すなわち、紡糸・延伸後の原糸の捲縮形態に緩や
かな3次元捲縮状はあっても、見かけの形態であって真
の顕在性の捲縮ではなく、捲縮は熱処理によって発現す
る潜在捲縮性である。
【0039】また、本発明のポリエステル系複合繊維の
断面形状は、丸断面、三角断面、マルチローバル断面、
偏平断面、中空断面、X型断面その他公知の異形断面で
あってもよく、何等限定されるものではないが、捲縮発
現性と風合いのバランスから、図3に示すような半円状
サイドバイサイド型(a)、(b)、偏心芯鞘型
(c)、(d)や軽量、保温を狙った中空サイドバイサ
イド(e)、ドライ風合いを狙った扁平断面サイドバイ
サイド(f)、(g)や三角断面サイドバイサイド
(h)等、サイドバイサイド型または偏心芯鞘型が好ま
しく用いられる。特に、さらに好ましい様態とされる原
糸形態が紡糸・延伸した原糸の形状が布帛を製造する工
程に供するため、巻き形態から解舒された時点で応力緩
和による3次元捲縮が発現し、応力緩和によっていわゆ
る半顕在化し、あたかも仮撚り加工を施したごとく、3
次元捲縮形態を構成する複合繊維間で捲縮位相がずれて
おり、複合糸の嵩高度が高いものが望ましいとされるも
のは上記の断面形状が(b)、(f)、(g)や(h)
である。
【0040】次に、本発明のポリエステル系複合糸を使
用する複合布帛の様態に関し説明する。
【0041】本発明のポリエステル系複合糸は無撚〜甘
撚で織物にしてもシボ立ちが少なく、織物表面をフラッ
トに仕上げることが可能である。当該ポリエステル系複
合糸は、通常の織物ではタテ糸および/またはヨコ糸に
使用し、従来のポリエステル潜在捲縮型複合繊維で使用
されてきた条件より甘い領域で織物の生機設計し、染色
加工条件において比較的制約がなく、またシボの発現が
なく、ストレッチ性に優れた布帛を得ることができる。
また、本発明で対象とする羊毛繊維はメリノウール種を
代表する通常一般的に使用される羊毛であり、獣毛繊維
はカシミヤ、アンゴラ、モヘヤ、アルパカ、ビキューレ
等特に制限はない。
【0042】編物においては、ヨコ編・丸編・タテ編に
制限なく使用される。この場合、従来のポリエステル潜
在捲縮型複合繊維に比較し、生機での密度の範囲を広く
設定できる。特に、原糸が半顕在化捲縮を有する性能で
あれば構成する原糸間は発現した半顕在捲縮による構造
的な空隙構造により、生機密度が甘い領域で染色加工に
おけるリラックス処理によって潜在捲縮の発現が容易で
あり、幅方向、長さ方向の収縮時に捲縮発現力が容易な
ため立体的に構造収縮がし易く十分に密度の入ったもの
となる。また、生機密度が込んで詰まったものにおいて
は、構成する原糸間に半顕在化捲縮による繊維間空隙の
ため、染色加工の熱処理においてリラックスによる潜在
捲縮の発現力を大きくすることができ、従来のポリエス
テル潜在捲縮型複合繊維を使用した場合に比較して、染
色加工後の密度を高密度にでき、コンパクトな表面が得
られ、さらにストレッチ性も大きくできる利点がある。
【0043】使用するポリエステル系複合糸の特性とし
て、潜在捲縮発現能である熱処理後の伸縮伸長率が30
%以上80%以下であることが好ましい。この特性が3
0%未満であると染色工程のリラックス工程で十分に捲
縮が発現しないので、ふくらみやストレッチ性が満足な
領域を実現せず、80%を越えると逆に風合いが硬く、
ストレッチ性やその弾性率が低下する。また、好ましく
は、前記潜在捲縮発現性に加え半顕在化捲縮性であれば
さらに好ましく、その熱処理前伸長率は10〜40%が
よい。これらの繊維特性を満足することによって無撚の
領域で使用する複合布帛用に広く対応できる。
【0044】複合布帛としては、まず織物ではタテ糸あ
るいはヨコ糸が羊毛繊維および/または獣毛繊維を使用
した紡績糸に当該ポリエステル系複合糸をヨコ糸あるい
はタテ糸として組み合わせで使用する。この場合使用す
る羊毛繊維および/または獣毛繊維を使用した紡績糸に
特に限定される要素は少なない。羊毛繊維や獣毛繊維を
使用した紡績糸は、通常の梳毛紡績や紡毛紡績方式で得
られる羊毛100%、羊毛と獣毛の混紡糸が使用でき、
さらにはこれらのほかに綿、麻、絹の天然繊維やビスコ
ースレーヨン、銅アンモニアレーヨン(キュプラ)、精
製レーヨン(テンセル)さらにはアクリル、ナイロン、
ポリエステル等を少量含むものであっても構わない。こ
れらの紡績糸は単糸でも双糸でも差し支えない。また、
羊毛や獣毛を含む粗糸を紡績工程の精紡工程で供給する
際、他の原糸を精紡機のフロントローラに供給する一般
的に精紡合撚で得られる複合糸であっても良い。さら
に、羊毛および/または獣毛からなる紡績糸を使用し、
撚糸機等で交撚や合撚、カバリング方式などの複合手段
で作られた複合糸であっても良い。これらの羊毛および
/または獣毛を含む原糸は、布帛にしてガーンメントに
適用される衣料分野に適する布帛の目付にあった太さで
あれば特に制限されるものではない。通常、紡績糸羊毛
や獣毛は原毛を使用した生成が一般的に使用されるが、
バラ毛染めやトップ染めを使用した紡績糸でも良く、カ
セ染めやチーズ染めの紡績糸であっても良く、それに対
しポリエステル系複合糸もカセ染め、マフ染めやチーズ
染めを行った先染糸を使用しても良い。
【0045】また、編物においても交編、配列編成によ
る限定要素は少ない。一方当該ポリエステル系複合糸は
無撚で使用することができる。また、追撚を実施して複
合布帛に供する場合における撚数は、S方向、Z方向い
ずれの撚り方向でも良く、ポリエステル系複合糸単独で
撚糸する場合は、撚係数K=T×D0.5 (ただし、T:
糸長1m当たりの撚数、D:糸条の繊度(dtex))
において撚係数Kが0〜20,000の無撚または加撚
が施されていることが好ましい。撚係数Kの上限範囲は
20,000が好ましく、羊毛繊維および/または獣毛
繊維との精紡合撚や複合撚糸の場合はそれより若干低い
目の15,000〜18,000を上限範囲とすること
が好ましい。また、この羊毛繊維および/または獣毛繊
維との複合撚糸の場合、前記の熱処理後の伸縮伸長率が
10〜60%の範囲にあるとき、複合布帛でふくらみ、
ストレッチ性の満足できる領域にある。
【0046】本発明の複合布帛は、薄地分野から厚地分
野の広範囲であるため、シャツ、ブラウス、パンツ、ス
ーツ、ブルゾン等に好適に用いることができる。
【0047】次に、本発明のポリエステル系複合糸と羊
毛繊維および/または獣毛繊維の複合布帛の好ましい製
法を説明する。
【0048】本発明に使用するポリエステル系複合糸
は、2種類以上のポリエステル系重合体の一方にPTT
を主体としたポリエステルAを配し、他方に繊維形成能
を有するポリエステルBを配し、紡糸口金吐出孔上部で
合流させ、サイドバイサイド複合流や偏心芯鞘複合流を
形成させた後、所望の断面形状を得るための吐出孔から
吐出させる。吐出された糸条は冷却され、固化した後、
一旦巻き取ってから延伸する2工程法によって製造して
もよいし、紡糸引取り後、そのまま延伸する直接紡糸延
伸法によって製造したものであってもよい。また、本発
明のさらに好ましい様態としての半顕在化捲縮嵩高性を
付与するためには、単繊維ごとにコイル捲縮の位相をず
らして単繊維間空隙を高めることが重要である。そのた
めの手段として、PTTの高い弾性回復応力を利用する
方法が好ましい。本発明の複合糸は、延伸直後の弾性回
復応力により比較的高い張力下でも捲縮を発現させるこ
とが可能である。延伸機の各ホットロール間で延伸後に
3〜15%のリラックス処理を行い糸条張力を下げるこ
とで、捲縮の発現とともに糸条の開繊が生じ、捲縮位相
がずれて巻き形態の拘束力から自由な状態になった時点
で応力緩和により捲縮の発現が起こり半顕在化し嵩高な
形態となる。
【0049】次に、羊毛繊維および/または獣毛繊維と
の複合化は、織編物いずれにも適用できる。織物では、
タテ糸またはヨコ糸いずれでも良く、交撚や合撚、混繊
等で複合された糸状の場合、タテ・ヨコ両方に使用して
も構わない。通常生産されている羊毛繊維100%紡績
糸、獣毛繊維との混紡糸あるいは羊毛繊維、獣毛繊維そ
の他の天然繊維、化学繊維との複合紡績糸のタテ糸にポ
リエステル系複合糸をヨコ糸として無撚あるいは撚を施
して使用しても構わない。羊毛繊維や獣毛繊維混紡糸と
当該複合糸を精紡合撚、撚糸交撚(合撚)、混繊加工し
て複合布帛に適用することができる。この複合化におい
ては、交撚や合撚の場合、半顕在化捲縮糸であれば捲縮
がたるみがなく製織工程での通過性に問題ない複合糸形
態にするために、石川製作所製等の通常延伸機として開
発され複合撚糸用に改良されたDTF型のようなリング
方式の撚糸機を使用し、複合するポリエステル系複合繊
維の半顕在化捲縮を伸長することなく羊毛や獣毛繊維紡
績糸と引き揃えて甘よりを加えて複合することが最大の
ポイントである。また、合撚の場合羊毛、獣毛繊維の紡
績における精紡工程で当該ポリエステル系複合繊維と同
時精紡する方法であることが特に推奨される。
【0050】この引き揃え交撚、合撚条件が良くない
と、複合によるそれぞれの特徴が活かされない。ポリエ
ステル系複合糸を単独で配列・交織や交編の方法で複合
布帛とする場合は、無撚〜中撚の場合の撚り係数はK=
20,000を上限として行う。また、ポリエステル系
複合繊維と羊毛繊維および/または獣毛繊維紡績糸を引
き揃えて撚糸する場合の複合撚糸の撚数は、撚係数K=
15、000を上限とすることが好ましい。
【0051】撚糸の場合は、工程通過性面から撚り止め
セットを実施するものであり、撚数レベルで異なるが、
ポリエステル系複合糸の潜在する捲縮発現がリラックス
熱処理、染色加工工程で十分に発揮させるため70℃以
下が好ましい。
【0052】次に、製織・編成においては、これらの原
糸、複合交撚糸は織物の設計目的により、配列、組織等
自由に構成を選べばよい。この複合布帛で使用する原糸
の特徴を表現するためには、羊毛繊維や獣毛繊維が布帛
の表面にでる比率を多くした方が風合い、外観的によい
方向にあり、その比率は重量%で綿繊維20〜80%、
ポリエステル系複合繊維80〜20%が好ましい。さら
に好ましくはPPT複合率は35〜65%、また、編物
においては、丸編での交編、タテ編での配列、ヨコ糸挿
入いずれでも対応でき、混用比率は織物に準じたもので
良い。
【0053】次に、複合布帛の染色加工条件に関し重要
な要件を列挙する。本発明の構成要件であるポリエステ
ル系複合糸と羊毛繊維および/または獣毛繊維の複合布
帛の染色加工工程においては、工程と処理温度条件が重
要である。最大のポイントは、複合布帛にシボの発現と
しわの発生を抑え、ポリエステル系複合繊維が持つ潜在
捲縮能力を十分に引き出すことが重要である。そのた
め、設備としては従来から羊毛繊維、獣毛繊維の染色設
備および工程条件により行うことが好ましい。合成繊維
の染色加工設備や条件では羊毛繊維や獣毛繊維の風合い
を活かすには限度がある。合成繊維の染色加工設備を使
用するのであれば、リラックス工程は、拡布状で行える
ソフサーやオープンソーパータイプのマシンにより、処
理液層が多段階の温度条件で行えるスペックが好まし
い。その温度は、好ましくはリラックス温度は60℃以
下からスタートし、常圧の温度98℃範囲で十分であ
る。本発明のポリエステル系複合糸は当該条件で十分潜
在捲縮発現し布帛に伸縮性を付与できるのが最大の特徴
である。従来のPET/PET系バイメタル等のコンジ
ュゲートの潜在捲縮発現は、沸騰水でのリラックス処理
では捲縮発現が難しく、高圧温度領域の籾効果を与えて
初めて可能であった。そのため、羊毛繊維や獣毛繊維は
温度が高く脆化してしまい風合いや光沢などの特徴を発
揮することが出来なかった。
【0054】羊毛や獣毛繊維の布帛の染色加工における
設備と染色加工条件であれば、羊毛繊維や獣毛繊維の風
合いや外観、物理特性を変化することがないので、複合
するポリエステル系複合糸の性能が発揮される条件を設
定すればよい。ここで条件の設定において当該ポリエス
テル系複合糸は伸縮性を得るための潜在捲縮能は100
℃以下の常温・常圧で十分発揮できるが、染色は105
℃以上の高圧にする必要があるため、脆化を防ぐ助剤の
併用が必要である。染色は従来ポリエステルの130℃
まで昇温は必要でなく120℃以下で実施する。伸縮性
を付与するために、染色工程に入る前に先絨工程や煮
絨、縮絨工程でリラクッスし行う。
【0055】以下、本発明を実施例に基づいてさらに具
体的に説明する。なお、実施例中の測定方法は以下の方
法を用いた。 A.固有粘度 オルソクロロフェノール(以下OCPと略記する)10
ml中に試料ポリマを0.8g溶かし、25℃にてオス
トワルド粘度計を用いて相対粘度ηrを下式により求
め、IVを算出した。
【0056】ηr=η/η0 =(t×d)/(t0 ×d
0 ) IV=0.0242ηr+0.2634 ここで、η:ポリマ溶液の粘度、 η0 :OCPの粘度、 t:溶液の落下時間(秒)、 d:溶液の密度(g/cm3 )、 t0 :OCPの落下時間(秒)、 d0:OCPの密度(g/cm3 )。 B.収縮応力 カネボウエンジニアリング(株)社製熱応力測定器で、
昇温速度150℃/分で測定した。サンプルは10cm
×2のループとし、初期張力は繊度(dtex)×0.
9×(1/30)gfとした。 C.嵩高度 図4は嵩高度Mを測定する装置の正面図であり、図5は
この装置による測定方法を説明するための側面図であ
る。試料台1の上面に2本の切り込み6を設け、その外
側縁部間の間隔を6mmとし、この切り込みに巾2.5
cmのPETフィルム2を掛け渡し、その下に指針付き
金具3及び荷重4を結合する。金具3の指針は、試料を
装着しない場合に目盛5のゼロ位を示すようにセットす
る。試料は周長1mの検尺機を用いて表示繊度50,0
00dtex、糸長50cmになるようにする(例えば
50dtexの糸ならば50,000÷50÷2=50
0なので、500mの糸を検 尺機で500回巻して表
示繊度50,000dtexのカセを作る)。次いで得
られたカセ7を図4の正面図及び図5の側面図に示すよ
うにPETフィルム2と試料台1との間に差し入れ、縮
んでいる試料を引っ張り、カセ長25cmになるように
カセ7を固定する。荷重4は指針付き金具3と合計して
50gになるようにし、指針の示すL(cm)を読みと
る。測定は3回行い、平均のL値から次式によって嵩高
度Mを算出する。
【0057】M(cc/g)=フィルム中の体積V/フ
ィルム中の糸重量W V(cc)=L2 /π×2.5 W(g)=50000×(0.5/0.25)×(0.
025/10000)=0.25 D.伸縮伸長率、伸縮弾性率 JIS L1090(合成繊維フィラメントかさ高加工
糸試験方法)、5.7項C法 (簡便法)に従い、図1
に示す方法にて熱処理を行い、以下に示す式にて伸縮
伸長率および伸縮弾性率を定義した。
【0058】伸縮伸長率(%)=[(L1−L0)/L
0]×100% 伸縮弾性率(%)=[(L1−L2)/(L1−L0)]×
100% L0:繊維カセに1.8×10-3cN/dtex荷重を
吊した状態で90℃熱水処理を20分間行い、1昼夜風
乾した後のカセ長 L1:L0 測定後、L0測定荷重を取り除いて90×10
-3cN/dtex荷重を吊して30秒後のカセ長 L2:L1測定後、L1測定荷重を取り除いて2分間放置
し、再び1.8×10-3cN/dtex荷重を吊して3
0秒後のカセ長 E.熱処理前の伸縮伸長率 JIS L1090(合成繊維フィラメントかさ高加工
糸試験方法)、5.7項C法(簡便法)に準じカセ取り
を行い、図2に示す測定方法において、以下に示す式に
て伸縮伸長率を定義した。
【0059】熱処理前伸縮伸長率(%)=[(L2−L
1)/L1]×100 L1:測定荷重1.8×10-3cN/dtex荷重を吊
して30秒後のカセ長 L2:L1測定後、L1測定荷重を取り除き90×10-3
cN/dtex荷重を吊して30秒後のカセ長E.熱処
理後の伸縮伸長率 以下、本発明を実施例で詳細に説明する。
【0060】
【実施例】実施例1 タテ糸に羊毛100%紡績糸16.8テックス/2(英
国式梳毛番手番手2/60)を整経し、レピア織機に仕
掛けた。ヨコ糸にポリエステル系複合糸を使用し織物を
試作した。ポリエステル系複合糸は次により製造を行っ
た。艶消し剤として酸化チタンを0.35重量%含有し
た固有粘度(IV)が1.38(溶融粘度1280po
ise)のホモPTTと、酸化チタンを0.35重量%
含有した固有粘度(IV)が0.65(溶融粘度260
poise)のホモPTTをそれぞれ別々に溶融し、紡
糸温度260℃で36孔の複合紡糸口金から複合比(重
量%)50:50で吐出し、紡糸速度1400m/分で
引取り、179dtex、24フィラメントのサイドバ
イサイド型複合構造未延伸糸(繊維断面は図2a)を得
た。該未延伸糸の最大延伸倍率は4.6倍であった。さ
らに未延伸糸を環境温度25℃×2日間エージングした
後、延伸機を用い、第1ホットロール温度70℃、鏡面
仕上げ(表面粗度0.8S)の第2ホットロール温度3
5℃、第1ホットロールと第2ホットロール間延伸倍率
3.2倍(最大延伸倍率の70%)で延伸、さらに第3
ホットロール温度170℃で第2ホットロールと第3ホ
ットロール間のリラックス率13%とし、第3ホットロ
ールとドローロールの間で1.02倍に延伸し、約56
dtex、24フィラメントの延伸糸を得た。なお、リ
ラックス処理ゾーンの糸条張力は0.01cN/dte
xであった。紡糸、延伸とも製糸性は良好であり、糸切
れは発生しなかった。当該原糸は熱セット前の伸縮伸長
率が30.8%の半顕在化捲縮により捲縮の位相がズ
レ、優れた嵩高性および伸縮特性を示した。また熱処理
伸縮伸長率は63.9%であった。当該試作糸を無撚で
平組織に打ち込み、生機巾170cm(経密度45本/
2.5cm、緯密度85本/2.5cm))の生機をつ
くり、羊毛織物の一般工程で染色加工をおこなった。拡
布状で洗絨機を通し80℃、3分間で精練・リラックス
処理し、95℃の煮絨あがりで巾130cm、ヨコ密度
80本/2.5cmであった。次に乾燥後、テンターで
プレセットを行い、液流染色で温度100℃酸性染料で
染色を行い、160℃仕上げセットし、セミデカで蒸絨
仕上げをおこなった。幅125cm、ヨコ密度95本/
2.5cmの複合布帛を得た。布帛の表面はフラットで
シボの発生がなく、羊毛の上品な光沢と発色性に優れ、
ヨコ方向の捲縮発現により幅が大きく入ったため、経糸
密度のコンパクトで従来梳毛綿織物とひと味異なる高質
感を有するものであった。巾方向に簡易方法で25%の
スパンデックスのカバーリング糸を使用したような、従
来のポリエステル(PET系)ではなかったソフトスト
レッチ性を有し、ソフトでふくらみのある風合いのもの
であった。L1096B法によるヨコ方向の伸長率が2
7%、伸長回復率1時間後88%であった。
【0061】実施例2 実施例1のタテ糸を用い、ヨコ糸としてPPT/PET
バイメタルコンジュゲート糸56dtex、24フィラ
メント2本引き揃えて1,000T/m(撚り係数1
0,580)のS方向追撚を行い、70℃湿熱で30分
間の真空セットによる撚り止めをし、平織物を試作し
た。生機幅は、175cm、密度(タテ糸43本/2.
5cm、ヨコ糸65本/2.5cm)であった。当該生
機を実施例1と同様の羊毛織物工程で洗絨、煮絨工程の
あと染色(100℃)、セミデカ工程を通し仕上げた。
仕上げ幅135cm、タテ糸密度56本/2.5cm、
ヨコ糸密度81本/2.5cmであった。仕上がった織
物は実施例1と比較し、双糸に追撚しているためドレー
プ性のあるコンパクト表面感のソフトストレッチ織物で
あった。L1096B法によるヨコ方向に伸長率22.
0%のストレッチ性を有し、1時間後の伸長回復率は9
2%で問題ないものであった。
【0062】実施例3 実施例1の56dtex、24フィラメントのポリエス
テル系複合糸を羊毛100%紡績の精紡工程でフロント
ローラーから供給し、撚係数9,500で精紡合撚糸1
9.2テックス(英国式梳毛番手1/52)の試紡を行
い、撚り止めセットは65℃30分の湿熱真空セット方
式で行った。この複合精紡合撚糸は、熱処理による捲縮
伸長率は17%であった。この合撚複合糸を使用し、メ
リノウール64Sクォリテーの原毛80%にカシミヤ山
羊の原毛を20%混紡し28.4テックス/2(英国式
梳毛番手2/48)のヨコ糸に使用し、カシミヤ組織3
/2綾)で織物を試作した。生機性量は、幅190c
m、密度(タテ60本/2.5cm、ヨコ57本/2.
5cm)であった。この生機を通常の羊毛染色工程に投
入した。リラックスは拡布状で洗絨機で精練と同時に行
った後、その後煮絨を行い、引き続き、100℃で酸性
染料染めを行い、160℃で乾熱仕上げセットを行い、
幅130cm、ヨコ密度67本/2.5cmであげた。
仕上がった複合布帛は表面にシボの少ない高級感のある
もので、ソウトなふくらみ感に優れたヨコ方向に簡便法
で15%程度のソフトストレッチを有するものであっ
た。
【0063】比較例 従来のPET/PETのIV差(0.5/0.75)複
合紡糸による潜在捲縮発現型バイメタルコンジュゲート
糸56dtex、12フィラメント糸を使用し、実施例
1に比較して複合布帛を作成した。使用した潜在捲縮発
現型コンジュゲート糸は、熱処理による捲縮伸長率は4
5.1%を示すものであった。このコンジュゲートマル
チフィラメント糸を実施例1と同条件で複合布帛生機を
作成した。生機の性量は実施例1に比較して捲縮発現が
ないため幅は入らず1178cmと広くあがった。当該
生機を実施例1と同条件で拡布状リラックスを行いリラ
ックス幅は170cm、ヨコ密度は45本であった。1
00℃で染色を行い幅168cm、ヨコ密度本45/
2.5cmで全く収縮しなかった。有り幅仕上げセット
条件で複合布帛をあげた。仕上がり品はややシボがあ
り、実施例1に比べ染色性差による品位、また伸縮性が
なくストレッチ性面で劣るものであった。
【0064】
【発明の効果】本発明のポリエステル系複合糸を用いる
ことにより、嵩高性と優れた捲縮発現能力により羊毛繊
維や獣毛繊維との複合により、交織や合撚糸使いで複合
布帛にしたとき、製織後の生機に複合糸間の空隙がある
ため、繊維間拘束力が小さく、染色工程で潜在捲縮発現
性が優れるため、潜在捲縮発現型コンジュゲート糸に比
較してふくらみのあるソフトタッチで優れたストレッチ
性を与えるとともに、ノントルクであるため、無撚〜甘
撚でも楊柳調のシボが発現しにくく、ポリウレタン混用
で問題となる染料汚染がなく、高品位な布帛を得ること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】伸縮伸長率、伸縮弾性率の測定方法を説明する
ための図である。
【図2】熱処理前の原糸に発現する半顕在捲縮を表す伸
縮伸長率の測定方法を示す図である。
【図3】本発明の繊維の繊維横断面形状の一例を示す図
である。
【図4】嵩高度を測定するための装置の正面図である。
【図5】嵩高度の測定方法を示す側面図である。
【符号の説明】
1:試料台 2:PETフィルム 3:指針付き金具 4:荷重 5:目盛 6:切り込み 7:カセ
フロントページの続き Fターム(参考) 3B154 AA03 AA07 AA17 AB20 BA32 BB12 BF07 BF18 BF20 BF29 BF30 DA09 DA10 4L036 MA05 MA10 MA17 MA33 MA39 PA21 PA31 PA33 RA04 UA01 4L041 AA07 BA02 BA05 BA09 BA22 BC05 BD12 CA08 4L048 AA11 AA21 AA22 AA30 AA46 AA47 AA51 AB05 AB07 AC07 AC12 BA01 BA02 CA04 CA13 EB00 EB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種類以上のポリエステル系重合体からな
    り、少なくとも一成分がポリトリメチレンテレフタレー
    トを主体としたポリエステルから構成される収縮と三次
    元捲縮を発現したポリエステル系複合糸と、羊毛繊維お
    よび/または獣毛繊維とを含むことを特徴とする複合布
    帛。
  2. 【請求項2】前記ポリエステル系複合糸が製糸工程パッ
    ケージから解舒された際に応力緩和によって捲縮を発現
    する半顕在化捲縮嵩高性ポリエステル系複合糸であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の複合布帛。
  3. 【請求項3】前記半顕在化捲縮嵩高性ポリエステル系複
    合糸の熱処理前の伸縮伸長率が10〜40%であること
    を特徴とする請求項2に記載の複合布帛。
  4. 【請求項4】前記半顕在化捲縮嵩高性ポリエステル複合
    糸が、90℃×20分熱処理後の伸縮伸長率が30%以
    上80%以下であり、かつ伸縮弾性率が85%以上であ
    ることを特徴とする請求項2または3に記載の複合布
    帛。
  5. 【請求項5】前記ポリエステル系複合糸が、撚係数Kが
    0〜20,000の無撚または加撚が施されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合
    布帛。 ただし、撚係数K=T×D0.5 T:糸長1m当たりの撚数、 D:糸条の繊度(dtex)
  6. 【請求項6】前記ポリエステル系複合糸と羊毛繊維およ
    び/または獣毛繊維とが複合繊維束に形成されており、
    該複合繊維束の熱処理後の伸縮伸長率が10〜60%で
    あることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記
    載の複合布帛。
  7. 【請求項7】2種類以上のポリエステル系重合体からな
    り、少なくとも一成分がポリトリメチレンテレフタレー
    トを主体としたポリエステルから構成される熱処理によ
    り収縮と3次元捲縮の発現能を有するポリエステル系複
    合糸と、羊毛繊維および/または獣毛繊維とを含む複合
    布帛に熱処理を施し、前記ポリエステル系複合糸に収縮
    と3次元捲縮を発現させることを特徴とする複合布帛の
    製造方法。
  8. 【請求項8】無撚または加撚が施された前記ポリエステ
    ル系複合糸を少なくとも一部に用いた複合布帛を先絨
    (精練・リラックス熱処理)により前記ポリエステル系
    複合糸に収縮と3次元捲縮を発現させた後に120℃以
    下の温度で染色を施すことを特徴とする請求項7に記載
    の複合布帛の製造方法。
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JPWO2007034730A1 (ja) * 2005-09-20 2009-03-19 日本ハイモ工業株式会社 衣料用成型芯地
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