JP2005206994A - 裏材 - Google Patents

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Mitsuyuki Yamamoto
満之 山本
Hiroshi Yamamoto
博士 山本
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Asahi Kasei Fibers Corp
旭化成せんい株式会社
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Abstract

【課題】 ストレッチ性、軽量性、薄さ、防目ズレ性、耐摩耗性に優れる積層型布帛の裏材を提供する。
【解決手段】 経方向及び/又は緯方向のストレッチ率が15%以上、回復率が75%以上の織物であり、織物の総カバーファクターが800〜1400であって、織組織が絡み織である織物からなることを特徴とする裏材。
【選択図】 なし

Description

本発明は、積層型布帛に好適に用いられる裏材に関する。
布帛に接着剤を介して防水性フィルムを積層し、防水性・防風性を有する積層型布帛を提供する技術が良く知られているが、近年ストレッチ性を有する布帛のブームに伴い、この積層型布帛についてもストレッチ性を付与することが望まれてきた。また、積層型布帛の更なる軽量化及び薄さへの要求も高まってきている。
通常、積層型布帛は、表生地、防水性フィルム、裏材の3層構造からなるものが多く、その裏材には編物が多用されている。しかしながら、編物からなる裏材は、軽量性に乏しく厚ぼったい生地となり易く、積層型布帛の更なる軽量化及び薄さへの要求には充分対応できていないのが現状である。
一方、従来から和服では、絡み織組織からなる織物(以下、絡み織物、と称する)が用いられており、近年、絡み織物の洋装外衣等への適用も行われている。
特許文献1には、織物の性量を特定し、かつ、特定の絡み織組織と特定の糸使いにより、高通気性と透けにくさを同時に備え、目ずれが起きにくい洋装外衣が記載されている。
特許文献2には、通常の経糸と、滑り止め効果を有する他の経糸が絡み織りで織られており、滑り止め効果を有する経糸が表面に出ていることを特徴とする滑り止め体が開示されている。そして、この滑り止め体は、滑り止め効果を有する経糸として弾性糸を用い、絡み織りで織られていることが記載されている。
特許第3235377号明細書 特許第3359612号明細書
前記のような編物からなる裏材は、ストレッチ性を付与するという点では積層型布帛に好適ではあるが、更なる軽量化及び薄さという点では不十分であった。
本発明の目的は、軽量化及び薄さに対する高度の要求を満足し、かつ防目ズレ性、耐摩耗性及びストレッチ性に優れた裏材およびそれを用いてなる積層型布帛を提供することである。
本発明者等は、前記課題を解決するために、織組織を絡み織とし、織物の特性を特定することにより、本発明の目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.経方向及び/又は緯方向のストレッチ率が15%以上、回復率が75%以上の織物であり、織物の総カバーファクターが800〜1400であって、織組織が絡み織である織物からなることを特徴とする裏材。
2.織物の経糸及び/又は緯糸が、被覆弾性糸、ポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸及びポリアミドの捲縮糸から選ばれた少なくとも一種で構成されていることを特徴とする上記1記載の裏材。
3.上記1または2に記載の裏材を用いてなることを特徴とする積層型布帛。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明でいう積層型布帛とは、防水性・透湿性を有するフィルムと、表生地及び裏生地(裏材)からなるもので、該表生地及び裏生地は、該フィルムと接着された積層構造をなすものをいう。
防水性・透湿性を有するフィルムとしては、好ましくは、多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルム等を挙げることができる。
本発明の裏材は、織組織が絡み織である。絡み織物とは、和装業界ではよく知られている織物の組織であり、例えば、実教出版株式会社発行の繊維工学2「織物」第89頁〜102頁に示されているものである。
図1は、最も基本となる紗の組織を表す図である。これは、地経糸aと絡み経糸bを、緯糸c1本ごとにその位置を変えて組織し、緯糸と緯糸の間に絡み目dを作った織物である。
図2は、3・1変則絽の織物組織を表す図である。これは、地経糸aと絡み経糸bを、緯糸c1本及び3本ごとにその位置を変えて組織し、緯糸と緯糸の間に絡み目dを作った織物である。
本発明における絡み織の組織としては、紗、絽、紗と絽を組み合わせた変則絽(ほら絽)等があり、絡む1組の経糸本数によって、2本絡み、3本絡み、4本絡み等がある。また、これらを組み合わせたものを目的に応じて使用することができる。裏材に好ましい組織としては、経糸2本絡みの紗、2本絽、3本絽、3・1変則絽、5・1変則絽などが挙げられる。
本発明の裏材に用いられる織物は、総カバーファクター(TC)が800〜1400であり、好ましくは900〜1300、より好ましくは1000〜1200である。総カバーファクターが800未満では、目ズレ性を抑えることが困難であり、1400を越えると軽量性及び薄さに乏しくなり、積層型布帛の裏材としての適合性が低下する。
本発明において、織物の総カバーファクター(TC)は次式で計算される。
TC=[経糸の繊度(dtex)]0.5×経糸密度(本/2.54cm)+[緯糸の繊度(dtex)]0.5×緯糸密度(本/2.54cm)
本発明の裏材は、経方向及び/又は緯方向のストレッチ率は15%以上であり、好ましくは15〜75%、より好ましくは20〜70%である。ストレッチ率が15%未満では、ストレッチ性が不充分であり、75%を越えると、回復性が劣る場合がある。
本発明の裏材は、経方向及び/又は緯方向にストレッチした場合のストレッチ回復率は75%以上であり、好ましくは80〜100%である。回復率が75%未満では、積層型布帛の裏材としてのストレッチ回復性が不足する場合がある。
本発明の裏材は、経糸及び/又は緯糸に、弾性繊維を非弾性繊維で被覆して得られる被覆弾性糸、ポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸、及び、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミドの捲縮糸のうち、いずれか一種以上を、前記総カバーファクターの範囲で用いることが好ましい。これによって、極めて軽量性で、薄さに優れ、且つストレッチ性を有し、防目ずれ性及び耐摩耗性にも優れた積層型布帛の裏材を提供することができる。
被覆弾性糸、ポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸及びポリアミドの捲縮糸のうち、いずれか一種以上を織物の経糸及び/又は緯糸に用いることによって、目ずれ防止性が良好になる理由は明らかではないが、これらの糸の摩擦力と、絡み織を形成する経糸と緯糸の絡み力とが相まって目ずれを抑制しているものと推測される。同様に耐摩耗性が良好になる理由は解明されていないが、これらの糸を絡み織組織に用いることにより、捲縮発現が絡み点の部分で抑制され、全体的によりコンパクトな構造をとるため、摩耗を受けにくいものと推測される。
本発明の裏材において、経方向にストレッチ性を付与する場合には経糸に、緯方向にストレッチ性を付与する場合には緯糸に、前記のような被覆弾性糸、ポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸及びポリアミドの捲縮糸のうち、いずれか一種以上を用いることが好ましいが、これ以外にも、織物のストレッチ率が15%以上を達成できる限りは、任意の繊維を使用することができる。
本発明の裏材において、ストレッチ性を必要としない方向には任意の繊維を用いることができる。このような繊維として、例えば、通常のポリエステル繊維、ポリアミド繊維、セルロース繊維等のフィラメント、綿糸、ウール等のスパン糸を挙げることができる。糸形態は任意であり、無撚糸、有撚糸、仮撚加工、流体噴射加工による交絡加工糸、流体噴射加工による撹乱加工糸を挙げることができる。
本発明において、被覆弾性糸に用いられる弾性繊維としては、ポリウレタン系、ポリエーテルエステル系等の弾性繊維が挙げられる。
ポリウレタン系弾性繊維は、例えば、乾式紡糸又は溶融紡糸により製造されるが、ポリマーや紡糸方法は限定されない、繊度は15〜40dtexが好ましい。破断伸度が400%〜1000%の場合、織物の伸縮性が向上する。染色加工時のプレセット工程における通常の処理温度190℃近辺で伸縮性が損なわれないことが好ましい。
このような要求を満たす繊維として、例えば、ポリアルキレンエーテルジオール、主として4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートからなる芳香族ジイソシアネート及び二官能性ジアミンから得られるホモ又は共重合ポリウレタンからなり、ポリウレタンにおけるウレタン部分の数平均分子量が6000〜9500、ウレア部分の数平均分子量が650〜950であって、300%モジュラスが0.20g/dtex以下のポリウレタン弾性繊維が挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明において、被覆弾性糸に使用される非弾性繊維としては、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、アセテート繊維等の合成繊維、キュプラ、レーヨン、綿、麻、ウール等の天然繊維等を挙げることができる。
被覆弾性糸としては、弾性繊維に非弾性繊維を一重(シングルカバリング)又は二重(ダブルカバリング)に巻き付けたもの、両者を合撚加工(一般にSTYと称されているもの)、仮撚加工、流体噴射加工等により交絡加工及び/又は攪乱加工したもの(ループ状毛羽を発生させたもの)等を挙げることができる。
本発明において、ポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸に用いられるポリトリメチレンテレフタレートは、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステルであり、トリメチレンテレフタレート単位を50モル%以上、好ましくは70モル%以上、より好ましくは80モル%以上、最も好ましくは90モル%以上含むものをいう。ポリトリメチレンテレフタレートは、主としてテレフタル酸からなるジカルボン酸と、主として1,3−プロパンジオールからなるグリコール成分とを、触媒の存在下で、適当な反応条件下に結合せしめることにより合成される。
トリメチレンテレフタレート単位が50モル%以上であれば、他の酸成分(脂肪族ジカルボン酸(シュウ酸、アジピン酸等)、脂環族ジカルボン酸(シクロヘキサンジカルボン酸等)、芳香族ジカルボン酸(イソフタル酸、ソジウムスルホイソフタル酸等))及び/又はグリコール成分(脂肪族グリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、テトラメチレングリコール等)、脂環族グリコール(シクロヘキサンジメタノール等)、芳香族を含む脂肪族グリコール(1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン等)、ポリエーテルグリコール(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等))、更に、脂肪族オキシカルボン酸(ω−オキシカプロン酸等)、芳香族オキシカルボン酸(p−オキシ安息香酸等)、1個又は3個以上のエステル形成性官能基を有する化合物(安息香酸等又はグリセリン等)等を、重合体が実質的に線状である範囲内で使用して共重合してもよい。
また、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリトリメチレンテレフタレート以外のポリエステルあるいはナイロンと、ポリトリメチレンテレフタレートとを別個に合成した後、ブレンドしてもよい。
二酸化チタン等の艶消剤、リン酸等の安定剤、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体等の紫外線吸収剤、タルク等の結晶化核剤、アエロジル等の易滑剤、ヒンダードフェノール誘導体等の抗酸化剤、難燃剤、制電剤、顔料、蛍光増白剤、赤外線吸収剤、消泡剤等が含有されていてもよい。
本発明において、ポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸としては、ポリトリメチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸、ニットデニット糸、押し込み加工糸及びこれらの追撚糸、少なくとも一成分がポリトリメチレンテレフタレートである複合繊維からなる潜在捲縮発現性ポリエステル繊維及びその加工糸等が挙げられる。中でも、少なくとも一成分がポリトリメチレンテレフタレートである潜在捲縮発現性ポリエステル繊維、その仮撚加工糸及びその追撚糸が好ましい。
本発明において、ストレッチ性を付与するために用いられるポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸は、伸縮伸長率が100〜400%であることが好ましく、より好ましくは120〜400%、最も好ましくは150〜400%である。捲縮糸の伸縮弾性率は、好ましくは70%以上、より好ましくは80〜100%、最も好ましくは90〜100%である。捲縮糸を構成する単糸の繊度は、好ましくは0.5〜10dtex、より好ましくは1〜8dtexである。捲縮糸全体の繊度、すなわち、総繊度は、好ましくは11〜330dtex、より好ましくは22〜330dtexである。しかし、これらに限定されるものではない。
以下、ポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸について、その好ましい例である仮撚加工について説明する。
仮撚加工糸は、一般に用いられているピンタイプ、フリクションタイプ、ニップベルトタイプ、エアー加撚タイプ等、いかなる形式の仮撚り機を用いて製造されたものでもよいが、1ヒーター仮撚(ノンセットタイプ)したものの方が、2ヒーター仮撚(セットタイプ)したものより好ましい。
仮撚ヒーター温度は、第1ヒーターの出口直後の糸条温度が、好ましくは100〜200℃、より好ましくは120〜180℃、最も好ましくは130〜170℃である。第2ヒーター温度は、好ましくは100〜210℃、より好ましくは第一ヒーターの出口直後の糸条温度に対して−30〜+50℃の範囲である。第2ヒーター内のオーバーフィード率は+3%〜+30%が好ましい。
仮撚数(T1)は、ポリエステル繊維の仮撚加工において通常に用いられる範囲でよく、下記式で計算される仮撚係数(K1)の値が18500〜37000の範囲であるように設定することが好ましい。
T1(T/m)=K1/[原糸の繊度(dtex)]0.5
仮撚加工糸は、無撚で用いてもよいが、仮撚方向と逆方向に追撚を施した追撚仮撚加工糸、予め追撚した方向と異方向に仮撚加工した異方向先撚仮撚加工糸を用いると、さらに高い伸縮性が得られるので好ましい。
追撚仮撚加工糸の追撚数(T2)は、下記式で計算される撚係数(K2)が、好ましくは2700〜13000、より好ましくは3000〜10000である。
T2(T/m)=K2/[仮撚加工糸の繊度(dtex)]0.5
追撚後は、スチームセット等の方法により70〜80℃の温度で30〜60分の撚止めセットを施すことが好ましい。
異方向先撚仮撚加工糸の仮撚数(T3)は、下記式で計算される仮撚数の係数(K3)の値が、好ましくは21000〜33000、より好ましくは25000〜32000の範囲であるように設定する。
T3(T/m)=K3/[先撚糸の繊度(dtex)]0.5+T4
先撚数(T4)は、次式で計算される撚係数(K4)が、好ましくは2700〜13000、より好ましくは4500〜12000の範囲である。
T4(T/m)=K4/[原糸の繊度(dtex)]0.5
仮撚加工に先立って、予め先撚を加えた先撚糸は、スチームセット等の方法により70〜80℃の温度で30〜60分の撚止めを施すことが好ましい。
本発明において、ポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸として好ましく用いられる前記の潜在捲縮発現性ポリエステル繊維は、少なくとも二種のポリエステル成分で構成され(具体的には、サイドバイサイド型又は偏芯芯鞘型に接合されたものが多い)、その少なくとも一成分がポリトリメチレンテレフタレートであり、熱処理によって捲縮を発現するものである。二種のポリエステル成分からなる場合、二成分の複合比は、質量%で70/30〜30/70の範囲内のものが好ましく用いられ、接合面形状は、直線又は曲線形状等であるが、それらに限定されるものではない。
このような潜在捲縮発現性ポリエステル繊維は、例えば、特開2001−40537号公報に開示されている。サイドバイサイド型に接合された潜在捲縮発現性ポリエステル繊維の場合、二種のポリエステルポリマーの溶融粘度比が1.00〜2.00であることが好ましい。偏芯芯鞘型に接合された潜在捲縮発現性ポリエステル繊維の場合は、鞘ポリマーと芯ポリマーのアルカリ減量速度が3倍以上、鞘ポリマーの方が速いことが好ましい。
具体的なポリマーの組み合わせとしては、ポリトリメチレンテレフタレートとポリエチレンテレフタレート(テレフタル酸を主たるジカルボン酸とし、エチレングリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルであり、ブタンジオール等のグリコール類やイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等のジカルボン酸等を共重合してもよい。また、他のポリマー、艶消剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料等の添加剤を含有してもよい。)との組み合わせ、ポリトリメチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレート(テレフタル酸を主たるジカルボン酸とし、1,4−ブタンジオールを主たるグリコール成分とするポリエステルであり、エチレングリコール等のグリコール類やイソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等のジカルボン酸等を共重合してもよい。また、他のポリマー、艶消剤、難燃剤、帯電防止剤、顔料等の添加剤を含有してもよい。)との組み合わせ、ポリトリメチレンテレフタレートと共重合ポリトリメチレンテレフタレートの組み合わせや、固有粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートの組み合わせ等が好ましい。
ポリトリメチレンフタレートとそれ以外の成分との組み合わせの場合、捲縮が発現するときに、ポリトリメチレンテレフタレートが捲縮の内側になるように配置することが好ましい。
さらに、本発明の目的を達成するうえで、潜在捲縮発現性ポリエステル繊維は、下記の特性を有するものが好ましい。
このポリエステル繊維の初期引張抵抗度は、好ましくは10〜30cN/dtex、より好ましくは20〜30cN/dtex、最も好ましくは20〜27cN/dtexである。初期引張抵抗度が上記の範囲であると、ソフトな風合いが得られ、また製造が容易である。
このポリエステル繊維の伸縮伸長率は、好ましくは10〜100%、より好ましくは10〜80%、最も好ましくは10〜60%である。伸縮伸長率が上記の範囲であると、本発明の目的が十分に達成され、また製造が容易である。
このポリエステル繊維の伸縮弾性率は、好ましくは80〜100%、より好ましくは85〜100%、最も好ましくは85〜97%である。伸縮弾性率が上記の範囲であると、本発明の目的が十分に達成され、また製造が容易である。
このポリエステル繊維の100℃における熱収縮応力は0.1〜0.5cN/dtexであることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.4cN/dtex、最も好ましくは0.1〜0.3cN/dtexである。100℃における熱収縮応力が上記の範囲であると、本発明の目的が十分に達成され、また製造が容易である。
本発明で用いられる潜在捲縮発現性ポリエステル繊維は、熱水処理によって捲縮を発現することができる。熱水処理後の伸縮伸長率は、好ましくは100〜250%、より好ましくは150〜250%、最も好ましくは180〜250%である。熱水処理後の伸縮伸長率が上記の範囲であると、本発明の目的が十分に達成され、また製造が容易である。
熱水処理後の伸縮弾性率は、好ましくは90〜100%、より好ましくは95〜100%である。熱水処理後の伸縮弾性率が上記の範囲であると、本発明の目的が十分に達成される。
上記のような特性を有する潜在捲縮発現性ポリエステル繊維として、固有粘度の異なる2種類のポリトリメチレンテレフタレートが互いにサイドバイサイド型に接合された複合繊維が挙げられる。
2種類のポリトリメチレンテレフタレートの固有粘度差は0.05〜0.40(dl/g)であることが好ましく、より好ましくは0.10〜0.35(dl/g)、最も好ましくは0.15〜0.35(dl/g)である。低粘度側の固有粘度は0.65(dl/g)以上が好ましく、より好ましくは0.70〜1.00(dl/g)、最も好ましくは0.70〜0.90(dl/g)である。
この複合繊維自体の固有粘度、すなわち、平均固有粘度は0.70〜1.20(dl/g)が好ましく、0.75〜1.20(dl/g)がより好ましく、0.80〜1.15(dl/g)がさらに好ましく、0.80〜1.10(dl/g)が最も好ましい。
本発明でいう固有粘度の値は、使用するポリマーではなく、紡糸して得た糸の固有粘度を指す。この理由は、ポリトリメチレンテレフタレートは、ポリエチレンテレフタレート等と比較して熱分解が生じ易く、高い固有粘度のポリマーを使用しても熱分解によって固有粘度が低下し、複合繊維においては、両者の固有粘度差をそのまま維持することが困難であるためである。
潜在捲縮発現性ポリエステル繊維の製造法は、例えば、3000m/分以下の巻取り速度で未延伸糸を得た後、2〜3.5倍程度で延撚する方法が好ましいが、紡糸−延伸工程を直結した直延法(スピンドロー法)、巻取り速度5000m/分以上の高速紡糸法(スピンテイクアップ法)を採用してもよい。
繊維の形態は、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよい。繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平(扁平度1.3〜4程度のもので、W型、I型、ブ−メラン型、波型、串団子型、まゆ型、直方体型等がある)、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
潜在捲縮発現性ポリエステル繊維は、無撚で用いてもよいが、必要に応じて撚糸して用いてもよい。本発明の裏材においては、抗ピリング性が要求されるので、次式で計算される撚係数(K5)の値が好ましくは3000〜25000、更に好ましくは5000〜22000であるように撚数(T5)を設定することが好ましい。撚係数が上記の範囲であると、充分な抗ピリング性が得られる。
T5(T/m)=K5/[原糸の繊度(dtex)]0.5
潜在捲縮発現性ポリエステル繊維は仮撚加工して用いることが好ましい。本発明に用いる捲縮糸の好ましい例である、潜在捲縮発現性ポリエステル繊維の仮撚加工糸は、下記の特性を有することが好ましい。
この仮撚加工糸の顕在伸縮伸長率は、好ましくは70〜300%、より好ましくは100〜300%、最も好ましくは120〜300%である。仮撚加工糸の顕在伸縮弾性率は、好ましくは80〜100%、より好ましくは82〜100%、最も好ましくは85〜100%である。この仮撚加工糸の伸縮伸長率は100〜400%であることが好ましく、より好ましくは120〜400%である。仮撚加工糸の伸縮弾性率は80〜100%であることが好ましく、より好ましくは90〜100%である。
潜在捲縮発現性ポリエステル繊維の仮撚加工には、ピンタイプ、フリクションタイプ、ニップベルトタイプ、エアー加撚タイプ等、任意の方法を用いることができるが、好ましくはピンタイプ及びニップベルトタイプである。仮撚加工糸は、いわゆる2ヒーターの仮撚加工糸(セットタイプ)よりも、いわゆる1ヒーターの仮撚加工糸(ノンセットタイプ)を用いる方が、本発明の目的を達成するうえで好ましい。
仮撚加工時の熱固定温度は150℃〜200℃の範囲が好ましく、仮撚数(T6)は、次式で計算される仮撚数の係数(K6)の値が21000〜33000であることが好ましく、より好ましくは25000〜32000の範囲である。
T6(T/m)=K6/[原糸の繊度(dtex)]0.5
仮撚加工糸は、無撚でもよいが、必要に応じて仮撚方向と同方向又は異方向に追撚したり、仮撚加工糸を双糸又は三糸以上で合撚されたものでもよい。追撚や合撚における撚数(T7)は、次式で計算される撚係数(K7)が20000以下になる範囲内で選定すればよく、特に抗ピリング性を要求される裏材においては、追撚方向が仮撚方向と同方向であり、撚係数(K7)の値が、好ましくは2500〜16000、更に好ましくは4000〜14000であるように設定する。撚係数が上記の範囲であると、充分な抗ピリング性が得られる。
T7(T/m)=K7/[仮撚加工糸の合計繊度(dtex)]0.5
なお、仮撚加工糸の合計繊度とは、追撚又は合撚する仮撚加工糸の合計の繊度をいう。
上記の潜在捲縮発現性ポリエステル繊維は、潜在捲縮状態で製織された後で捲縮を顕在化させてもよく、また、熱リラックス等の手段により潜在捲縮を顕在化させてから製織してもよい。例えば、先染め糸(チーズ染め、かせ染め、プレバルキー後にチーズ染め、かせ染め等)として用いてもよい。
このようなポリトリメチレンテレフタレート繊維の捲縮糸を用いて織物を構成する場合、必要に応じて、質量%で50%以下の範囲内で他の繊維と交織してもよい。他の繊維としては、好ましくはポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等のポリエステル系繊維からなる捲縮加工糸である。この他にも、各種繊維の捲縮加工糸を用いることができる。
以上、本発明の裏材としての織物に15%以上のストレッチ率を付与するために好ましい繊維の例を示したが、これ以外にも絡み織物のストレッチ率が15%以上を達成できる限りは任意の繊維を使用することができる。このような繊維の例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド等からなる仮撚加工糸、ニットデニット糸、押し込み加工糸及びこれらの追撚糸等の捲縮糸、少なくとも一成分がポリブチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレートである複合繊維からなる潜在捲縮発現性ポリエステル繊維(強撚糸も含む)及びその加工糸(追撚糸も含む)等が挙げられ、なかでもポリアミドの捲縮糸が好ましい。
本発明の裏材としての織物を製織する織機としては、絡み綜絖を装備した普通織機、ウオータージェットルーム、エアージェットルーム、レピア織機、グリッパー織機(弾丸織機)等が挙げられ、また、絡み綜絖以外の絡み装置を搭載した多相織機、スルーザーテキスタイル社製のパワーレノ等も挙げられる。
本発明の裏材としての織物の目付量は、本発明の目的を達成するためには、15〜40g/mであることが好ましく、より好ましくは15〜35g/m、最も好ましくは15〜30g/mである。目付量が上記の範囲であると、防目ずれ性に優れ、積層型布帛裏材としての軽量性を満足する。
本発明の裏材としての織物に、平滑な表面を保持したまま、15%以上の高ストレッチを発現させるには、生機をリラックス処理して幅入れさせた後、染色を行い、仕上げ処理を兼ねたファイナルセットを行うことが好ましい。リラックス処理に使用する装置としては、液流染色機、U型ソフサー、横型ソフサー、オープンソーパー等が挙げられる。U型ソフサー又はオープンソーパーを用いることが、表面性と高ストレッチ発現の面からより好ましい。U型ソフサー又はオープンソーパーにより拡布状態で精練する場合の温度は、通常、80〜105℃、好ましくは90〜100℃である。織物の経及び緯の両方向にストレッチを発現させるためには、引き続き液流染色機によるリラックス処理を行なうことが好ましい。リラックスする場合の温度は、通常、95〜130℃、好ましくは100〜120℃である。
染色前に中間セットを行うことが、織物に高い表面平滑性を与える上で、より好ましい。中間セットの温度は150〜190℃が好ましい。中間セット温度が上記の範囲であると、セット性が十分であり、十分なストレッチ性が得られる。中間セット時の幅設定は、染色上がりの幅が目標とする仕上げ幅にできるだけ近くなるよう適宜選択することが好ましい。
染色装置は、特に限定されず、液流染色機、ジッガー染色機、ウインス染色機等を用いることができる。仕上げ剤も特に限定されず、幅入れリラックス処理を行うと、特に表面平滑性に優れ、良好なストレッチ織物となるので好ましい。通常用いられる柔軟剤、撥水剤、制電剤等を使用することができる。最終セット温度は、染料の劣化を抑える意味から、中間セット温度よりやや低めの150℃〜170℃が好ましい。最終セットの幅設定は、染色上がり幅の−3〜+8%に設定することが好ましい。最終セットの幅設定が上記の範囲であると、染色皺が残ることがなく、織物の寸法安定性が優れる。
本発明の裏材は、軽量性・薄さに極めて優れているうえに、ストレッチ性、防目ずれ性、耐摩耗性にも優れているので、本発明の裏材を用いることにより、ストレッチ性を有し、且つ軽量化、薄物化された積層型布帛を好適に得ることができる。
以下、実施例を挙げてさらに本発明を説明する。
なお、本発明に用いられる測定法、評価法は下記のとおりである。
(1)固有粘度
固有粘度[η](dl/g)は、次式の定義に基づいて求められる値である。
式中、ηrは、純度98%以上のo−クロロフェノール溶媒に溶解したポリトリメチレンテレフタレート繊維又はポリエチレンテレフタレート繊維の稀釈溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値であり、相対粘度と定義されているものである。Cは、g/100mlで表されるポリマー濃度である。
なお、固有粘度の異なるポリマーを用いた複合繊維の場合は、複合繊維を構成するそれぞれのポリマーの固有粘度を測定することは困難であるので、複合繊維の紡糸条件と同じ条件で2種類のポリマーをそれぞれ単独で紡糸し、得られた糸を用いて測定した固有粘度を、複合繊維を構成するポリマーの固有粘度とする。
(2)初期引張抵抗度
JIS−L−1013の化学繊維フィラメント糸試験方法(初期引張抵抗度の試験方法)に準じ、試料の単位繊度当たり0.0882cN/dtexの初荷重を掛けて引張試験を行い、得られた荷重−伸長曲線から初期引張抵抗度(cN/dtex)を算出する。試料10点を任意に採取して測定し、その平均値を求める。
(3)伸縮伸長率及び伸縮弾性率
JIS−L−1013の化学繊維フィラメント糸試験方法(8.11伸縮性A法)に準じて測定を行い、伸縮伸長率(%)及び伸縮弾性率(%)を算出する。試料10点を任意に採取して測定し、その平均値を求める。
未処理糸の伸縮伸長率及び伸縮弾性率は、巻取りパッケージから解舒した試料を、温度20±2℃、相対湿度65±2%の環境下で24時間放置後に測定を行う。熱水処理後の伸縮伸長率及び伸縮弾性率は、無荷重で95℃の熱水中に15分間浸漬した後、無荷重で24時間自然乾燥した試料を用いる。
(4)目付量
試料を10cm×10cmの正方形に裁断し、その質量を測定し、100倍した値より求める。
(5)織物のストレッチ率、回復率
ストレッチ率は、JIS L−1096の8.13.2伸縮織物の伸縮性B法(定荷重法)に準じて測定した伸長率の値とする。
回復率は、JIS L−1096の8.14.2に準じて測定する。
(6)表面平滑性
当業界に5年以上従事したことのある経験者5人がモニターとなり、官能評価を行い、下記の4段階で判定する。
◎;極めて平滑な表面である
○;概ね平滑な表面である
△;やや平滑性に劣った表面である
×;シボ等が発生しており平滑性に劣る
(7)防目ずれ性
当業界に5年以上従事したことのある経験者5人がモニターとなり、官能評価を行い、下記の4段階で判定する。
◎;極めて防目ずれ性に優れている
○;概ね防目ずれ性に優れている
△;やや防目ずれ性に劣っている
×;防目ずれ性に劣る
(8)耐摩耗性
耐摩耗性はJIS L−1076 A法(ICI形試験機を用いる方法)の10時間法に準じて測定した。
[製造例1]
サイドバイサイド型複合紡糸用紡口を用いて、固有粘度の異なる二種類のポリトリメチレンテレフタレートを、質量比率1:1でサイドバイサイド型に押出し、紡糸温度265℃、紡糸速度1500m/分で未延伸糸を得た。次いで、ホットロール温度55℃、ホットプレート温度140℃、延伸速度400m/分、延伸倍率は延伸後の繊度が56dtex及び44dtexとなるように設定して延撚し、56dtex/24f及び44dtex/24fのサイドバイサイド型複合マルチフィラメントである潜在捲縮発現性ポリエステル繊維を得た。
得られた56dtex/24fの繊維の固有粘度は、高粘度側が0.89、低粘度側が0.69であり、初期引張抵抗度は23cN/dtex、未処理糸の伸縮伸長率は25%、伸縮弾性率は89%、熱水処理後の伸縮伸長率は204%、伸縮弾性率は99%、100℃における熱収縮応力は0.21cN/dtexであった。
また、得られた44dtex/24fの繊維の固有粘度は、高粘度側が0.89、低粘度側が0.69であり、初期引張抵抗度は23cN/dtex、未処理糸の伸縮伸長率は24%、伸縮弾性率は89%、熱水処理後の伸縮伸長率は190%、伸縮弾性率は99%、100℃における熱収縮応力は0.22cN/dtexであった。
[実施例1]
ポリエステル繊維(テクノファイン(登録商標):旭化成せんい(株)製)24dtex/18fに、サイザーを用いてサイジングを施し、通し幅179cm、100羽/3.788cmの筬に1羽飛びで2本入れとして経糸を準備した。
製造例1で得られた56dtex/24fの潜在捲縮発現性ポリエステル繊維を、ピンタイプ仮撚機を用いて仮撚数Z4200T/m、仮撚第1ヒーター温度170℃(仮撚係数は31429)で仮撚加工した。
得られた仮撚加工糸を緯糸として、絡み綜絖を搭載した石川製作所製レピア織機にて、75本/2.54cmの密度で打ち込んで、図2に示す3・1変則絽の絡み織の生機を得た。この生機を、オープンソーパーを用いて95℃で精練リラックスし、テンターを用いて180℃で140cmの幅出し中間セットした。次いで、液流染色機にて135℃の分散染料による染色を行い、有り幅にて170℃でファイナルセットし、経99本/2.54cm、緯82本/2.54cmの織物を得た。
得られた織物は、表1に示すように、軽量性、薄さ、防目ズレ性に優れ、耐摩耗性、緯方向のストレッチ性に優れていた。また、この織物を積層型布帛の裏材に用いたところ、緯方向のストレッチ性に優れた積層型布帛が得られた。
[実施例2]
緯糸として、実施例1で用いたポリトリメチレンテレフタレート繊維56dtex/24fの仮撚加工糸(無撚糸)に、更に村田機械製のダブルツイスターDT−310でZ800T/mの撚り(撚係数は5987)を付与し、60℃で40分のスチームセットを行ったものを用いたこと以外は、実施例1と同様に製織して生機を得た。この生機を、オープンソーパーを用いて95℃で精練リラックスし、テンターを用いて180℃で145cmの幅出し中間セットした。次いで、液流染色機にて135℃の分散染料による染色を行い、有り幅にて170℃でファイナルセットし、経100本/2.54cm、緯82本/2.54cmの織物を得た。
得られた織物は、表1に示すように、薄くて、軽量性、緯方向のストレッチ性、防目ズレ性、耐摩耗性に優れていた。また、この織物を積層型布帛の裏材に用いたところ、緯方向のストレッチ性に優れた積層型布帛が得られた。
[実施例3]
緯糸として、ナイロン66繊維(レオナ(登録商標):旭化成せんい(株)製)44dtex/34fの1ヒーター仮撚糸を、仮撚の方向と同方向に800T/mの撚り(撚係数は5307)の追撚を行なったものを用い、緯糸密度を85本/2.54cmに変えたこと以外は、実施例1と同様に製織して生機を得た。この生機を、オープンソーパーを用いて95℃で精練リラックスし、テンターを用いて180℃で145cmの幅出し中間セットした。次いで液流染色機にて120℃の酸性染料による染色を行い、有り幅にて170℃のファイナルセットを行い、経100本/2.54cm、緯91本/2.54cmの織物を得た。
得られた織物は、表1に示すように、薄くて、軽量性、通気性、緯方向のストレッチ性、防目ズレ性、耐摩耗性に優れていた。また、この織物を積層型布帛の裏材に用いたところ、緯方向のストレッチ性に優れた積層型布帛が得られた。
[実施例4]
緯糸として、スパンデックス繊維(ロイカ(登録商標):旭化成せんい(株)製)22dtex(ドラフト率=3.0)に、市販のポリエチレンテレフタレート34dtex/18f仮撚加工糸(Z撚)をS800t/mカバーリングした糸(繊度は41.3dtexで計算)を用い、90本/2.54cmの緯密度で打ち込み、かつ、得られた生機の染色加工において中間セット温度を190℃としたこと以外は、実施例1と同様に行い、経101本/2.54cm、緯98本/2.54cmの織物を得た。
得られた織物は、表1に示すように、薄くて、軽量性、通気性、緯方向のストレッチ性、防目ズレ性、耐摩耗性に優れていた。また、この織物を積層型布帛の裏材に用いたところ、緯方向のストレッチ性に優れた積層型布帛が得られた。
[実施例5]
製造例1で得られた44dtex/24fの潜在捲縮発現性ポリエステル繊維を、実施例1と同様の方法にて仮撚加工を行い、さらに実施例2と同様の方法で追撚(追撚数800t/m、撚係数は5307)を付与したものを緯糸として用い、かつ、緯密度を83本/2.54cmとしたこと以外は、実施例1と同様にして製織、染色加工を行い、経密度91本/2.54cm、緯密度89本/2.54cmの織物を得た。
得られた織物は、表1に示すように、薄くて、軽量性、通気性、緯方向のストレッチ性、防目ズレ性、耐摩耗性に優れていた。また、この織物を積層型布帛の裏材に用いたところ、緯方向のストレッチ性に優れた積層型布帛が得られた。
[比較例1]
緯糸として、市販のポリエステル繊維56dtex/24fの1ヒーター仮撚加工糸を用い、緯糸密度を75本/2.54cmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、経100本/2.54cm、緯82本/2.54cmの織物を得た。得られた織物は、表1に示すように、ストレッチ性を有するが、防目ズレ性、耐磨耗性に劣るものであった。
[比較例2]
表糸にナイロン66繊維(レオナ(登録商標):旭化成せんい(株)製)22dtex/3fの原糸を用い、裏糸にナイロン66繊維(レオナ(登録商標):旭化成せんい(株)製)34dtex/7fの原糸を用いて、28ゲージの編み機でトリコット組織にて編み立て、液流染色機にて精練後、180℃でプレセットし、120℃にて染色を行い、コース数/ウエル数(2.54cm当たりの密度)をそれぞれ35/50で仕上げた。得られた生地は、表1に示すように、ストレッチ性、防目ズレ性、耐摩耗性は良好であったが、高目付けであるため、積層型布帛の裏材に用いたところ、積層型布帛を軽量化することができなかった。
[比較例3]
実施例1と経緯共、全く同様の糸を用い、通し幅179cm、80羽/3.788cmの筬に1羽飛びで2本入れとして経糸を準備した。この経糸を用い、緯糸密度を60本/2.54cmとしたこと以外は実施例1と同様にして、経70本/2.54cm、緯66本/2.54cmの織物(総カバーファクターは781)を得た。得られた織物は、表1に示すように、軽量で、薄く、ストレッチ性は良好であったが、防目ズレ性が劣り、積層型布帛の裏材として適さないものであった。
[比較例4]
経糸として市販のポリエチレンテレフタレート繊維56dtex/24fを用い、緯糸として製造例1で得られた56dtex/24fを用い、緯糸密度を82本/2.54cmにしたこと以外は、実施例1と同様に製織・染色加工を行い、経100本/2.54cm、緯90本/2.54cmの織物(総カバーファクターは1421)を得た。得られた織物は、表1に示すように、緯方向のストレッチ性、防目ズレ性、耐摩耗性は良好であったが、高目付けであるため、積層型布帛の裏材に用いたところ、積層型布帛を軽量化することができなかった。
[比較例5]
織組織を平組織に変更したこと以外は、実施例1と同様に製織、染色加工を行い、経101本/2.54cm、緯82本/2.54cmの織物を得た。得られた織物は、加工工程で目ずれを起こし、積層型布帛の裏材として使用できないものであった。
本発明の裏材は、ストレッチ性、軽量性、薄さ、防目ズレ性、耐摩耗性に優れ、積層型布帛の裏材として好適に用いられる。
本発明における、絡み組織の基本組織である紗の組織図の例である。 実施例1〜5における、地経糸1本、絡み経糸1本の3・1変則絽の組織図である。
符号の説明
a…地経糸
b…絡み経糸
c…緯糸
d…絡み部分

Claims (3)

  1. 経方向及び/又は緯方向のストレッチ率が15%以上、回復率が75%以上の織物であり、織物の総カバーファクターが800〜1400であって、織組織が絡み織である織物からなることを特徴とする裏材。
  2. 織物の経糸及び/又は緯糸が、被覆弾性糸、ポリトリメチレンテレフタレートの捲縮糸及びポリアミドの捲縮糸から選ばれた少なくとも一種で構成されていることを特徴とする請求項1記載の裏材。
  3. 請求項1または2に記載の裏材を用いてなることを特徴とする積層型布帛。
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