JP2003119631A - 被覆糸およびその製造方法 - Google Patents

被覆糸およびその製造方法

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JP2003119631A
JP2003119631A JP2001312501A JP2001312501A JP2003119631A JP 2003119631 A JP2003119631 A JP 2003119631A JP 2001312501 A JP2001312501 A JP 2001312501A JP 2001312501 A JP2001312501 A JP 2001312501A JP 2003119631 A JP2003119631 A JP 2003119631A
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fiber
coated
sheath
heat
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JP2001312501A
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English (en)
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Hironori Uranaka
宏典 浦中
Takako Noguchi
貴子 野口
Kenro Kamiya
建郎 神谷
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Du Pont Toray Co Ltd
Original Assignee
Du Pont Toray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性、耐塩素性、難燃性に優れ、ソフトな風
合いで、生地が薄くフラットな外観を有するストレッチ
布帛を得ること。 【解決手段】芯糸と鞘糸からなる被覆糸であって、芯糸
に構成成分の一方がポリエチレンテレフタレートを主成
分とし、他方の構成成分がポリトリメチレンテレフタレ
ートを主成分とするサイドバイサイド型または偏芯シー
ス・コア型であるポリエステル系複合繊維を用い、鞘糸
に耐熱高機能繊維を用いてなることを特徴とする被覆
糸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆糸およびその
製造方法に関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明の被覆糸を用い、
高次加工して、衣服や資材などに使用することにより、
耐久性、耐塩素性、耐燃焼性、耐熱性に優れ、生地が薄
くフラットな外観を有するストレッチ布帛を得ることが
できるという被覆糸およびその製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術】衣料や産業資材として広く用いられてい
るナイロンやポリエステル繊維等の汎用熱可塑性合成繊
維は約250℃前後で溶融し、また限界酸素指数は約2
0前後であり、空気中でよく燃焼する。従ってこれらの
汎用熱可塑性合成繊維は、炎や高熱に曝される危険の大
きい場面で使用される衣料製品、例えば消防服、自動車
レース用のレーシングスーツ、製鉄用作業服または溶接
用作業服および手袋などの防護用の繊維素材として適し
ているとはいえない。
【0004】アラミド繊維は約250℃前後では溶融せ
ず、その分解温度が約500℃前後と高温である。また
限界酸素指数は約25以上であって、空気中では熱源で
ある炎を近づけることによって燃焼するが、炎を遠ざけ
ると燃焼を続けることができない。
【0005】このように、アラミド繊維は耐熱性および
難燃性に優れた素材である。それゆえに、例えばアラミ
ド繊維は炎や高熱に曝される危険の大きい場面での衣料
製品、例えば消防服、自動車レース用のレーシングスー
ツ、製鉄用作業服または溶接用作業服および手袋などの
防護衣料として好んで用いられている。中でも、耐熱性
とともに高強度特性をも併せ持ったパラ系アラミド繊維
は、引裂き強さと耐熱性を要するスポーツ衣料や作業
服、ロープ、タイヤコードなどに利用されており、また
刃物によって切れにくいことから創傷防止のための作業
用手袋などにも利用されている。
【0006】パラ系アラミド繊維は、ポリパラフェニレ
ンテレフタルアミド繊維(以下PPTA繊維と記す)が
良く知られており、例えば米国特許第3767756
号、特公昭56−128312公報にPPTA繊維の製
造方法が開示されている。
【0007】一方、メタ系アラミド繊維は、消防服や断
熱フィルター、耐熱収塵フィルター、電気絶縁材料など
に用いられている。
【0008】従来、これらアラミド繊維を用いて衣料製
品などの繊維製品を製造する際には、伸縮性のないフィ
ラメント糸や紡績糸などの形態で該繊維が利用されてい
るにすぎなかった。
【0009】しかし、フィラメント糸や紡績糸などの伸
縮性のない糸条を布地に加工し、消防服、レーシングス
ーツまたは作業服等の衣料製品を製造しても、該衣料製
品に伸縮性が劣っているため、該衣料製品を着用した場
合に、着心地が悪く、また活動しにくいという難点があ
った。
【0010】また、同様に伸縮性の無い糸条から作られ
た従来の作業用手袋は着用感が悪く、作業効率を低下さ
せる原因となっていた。
【0011】かかる市場の要求に鑑みて、耐熱性捲縮糸
または耐熱高機能繊維に捲縮を付与する方法についての
研究、提案が多数なされている(特開昭48−1981
8号公報、特開昭53−114923号公報、特開平3
−27117号公報)。具体的には、ナイロンまたはポ
リエステル繊維など一般の熱可塑性合成繊維の捲縮付与
方法を応用した方法が開示されている。例えば、パラ系
アラミド繊維などの高弾性率繊維に低弾性率繊維を混合
して押込み法により捲縮を付与する方法(特開平1−1
92839号公報)、アラミド繊維をその分解開始温度
以上、分解温度未満(メタ系アラミド繊維の場合390
℃以上460℃未満)に加熱した非接触ヒーターを用い
仮撚り捲縮加工した後、弛緩熱処理するという仮撚り法
により製造された捲縮糸(特開平6−280120号公
報)などである。
【0012】しかし、これらの方法のいずれにおいて
も、良好な伸縮性を持った耐熱高機能繊維を得ることは
できなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解消し、良好な伸縮性を持った被覆糸を提
供することを目的とする。
【0014】さらに、本発明は、(a)伸縮性、耐熱
性、機械的強度および外観に優れ、(b)手などの身体
によくフィットして作業性がよく、(c)毛羽や埃の発
生しにくい耐熱性高機能繊維およびそれらからなる編織
物、手袋などの繊維製品を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の被覆糸は、前記
課題を解決するため以下の手段を採用する。
【0016】すなわち、芯糸と鞘糸からなる被覆糸であ
って、芯糸に構成成分の一方がポリエチレンテレフタレ
ートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレン
テレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型また
は偏芯シース・コア型であるポリエステル系複合繊維を
用い、鞘糸に耐熱高機能繊維を用いてなることを特徴と
する被覆糸である。
【0017】また、本発明の被覆糸の製造方法は、前記
課題を解決するため以下の手段を採用する。
【0018】すなわち、構成成分の一方がポリエチレン
テレフタレートを主成分とし、他方の構成成分がポリト
リメチレンテレフタレートを主成分とするサイドバイサ
イド型または偏芯シース・コア型であるポリエステル系
複合繊維を芯糸として用い、その上から耐熱高機能繊維
を鞘糸として被覆することを特徴とする被覆糸の製造方
法である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の被覆糸について説
明する。図1は本発明の被覆糸の一例を示す概略側面図
である。前記被覆糸(ハ)は、芯糸であるポリエステル
系複合繊維(イ)の周りが鞘糸である耐熱高機能繊維
(ロ)によって一重または二重に撚回被覆されている。
図2は98℃で30分間、無荷重状態で沸騰水処理した
本発明の被覆糸(ヘ)の概略側面図である。芯糸である
前記ポリエステル系複合繊維(ニ)が、沸騰水処理され
ることにより潜在捲縮が発現し、本発明の被覆糸はかさ
高でストレッチ性に富んだものとなる。
【0020】本発明の被覆糸における芯糸は、構成成分
の一方がポリエチレンテレフタレートを主成分とし、他
方の構成成分がポリトリメチレンテレフタレートを主成
分とするサイドバイサイド型または偏芯シース・コア型
であるポリエステル系複合繊維である。
【0021】前記ポリエステル系複合繊維において極限
粘度の異なる重合体を貼り合わせることによって、紡
糸、延伸時に高粘度側に応力が集中するため、2成分間
で内部歪みが異なる。そのため、延伸後の弾性回復率差
および布帛の熱処理工程での熱収縮差により高粘度側が
大きく収縮し、単繊維内で歪みが生じて3次元コイル捲
縮の形態をとる。この3次元コイルの径および単繊維長
当たりのコイル数は、高収縮成分と低収縮成分との収縮
差(弾性回復率差を含む)によって決まるといってもよ
く、収縮差が大きいほどコイル径が小さく、単位繊維長
当たりのコイル数が多くなる。
【0022】ストレッチ素材として要求されるコイル捲
縮は、コイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数
が多い(伸長特性に優れ、見映えがよい)、コイルの耐
へたり性がよい(伸縮回数に応じたコイルのへたり量が
小さく、ストレッチ保持性に優れる)、さらにはコイル
の伸縮特性は、低収縮成分を支点とした高収縮成分の伸
縮特性が支配的となるため、高収縮成分に用いる重合体
には高い伸長性および回復性が要求される。そこで、本
発明者らはポリエステルの特性を損なうことなく前記特
性を満足させるために鋭意検討した結果、低収縮成分に
ポリエチレンテレフタレートを主成分とし、高収縮成分
に、ポリトリメチレンテレフタレートを主成分としたポ
リエステル系複合繊維を用いることを見いだした。ポリ
トリメチレンテレフタレート繊維は、代表的なポリエス
テル繊維であるポリエチレンテレフタレート繊維やポリ
ブチレンテレフタレート繊維と同等の力学的特性や化学
的特性を有しつつ、伸長回復性がきわめて優れている。
これは、ポリトリメチレンテレフタレートの結晶構造に
おいてアルキレングリコール部のメチレン鎖がゴーシュ
−ゴーシュ構造(分子鎖が90度に屈曲)であること、
さらにはベンゼン環同士の相互作用(スタッキング、並
列)による拘束点密度が低く、フレキシビリティーが高
いことから、メチレン基の回転により分子鎖が容易に伸
長・回復するためと考えている。
【0023】本発明の被覆糸における芯糸の構成成分で
あるポリエチレンテレフタレートとは、エチレンテレフ
タレート単位を主たる繰り返し単位とする重合体成分か
らなるものが好ましい。すなわち、本発明におけるポリ
エチレンテレフタレートとしては、テレフタル酸を主た
る酸成分とし、エチレングリコールを主たるグリコ−ル
成分として得られるポリエステルが好ましい。ただし、
他のエステル結合を形成可能な共重合成分が20モル%
以下の割合で含まれるものも好ましく、10モル%以下
の割合で含まれるものはより好ましい。共重合可能な化
合物として、たとえばスルフォン酸、ナトリウムスルフ
ォン酸、硫酸、硫酸エステル、硫酸ジエチル、硫酸エチ
ル、脂肪族スルフォン酸、エタンスルフォン酸、クロロ
ベンゼンスルフォン酸、脂環式スルフォン酸、イソフタ
ル酸、セバシン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、アジピ
ン酸、シュウ酸、デカンジカルボン酸などのジカルボン
酸、p−ヒドロキシ安息香酸、ε−カプロラクトンなど
のヒドロキシカルボン酸などのジカルボンサン類、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロパ
ンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ハイ
ドロキノン、ビスフェノールAなどのジオール類が好ま
しく使用される。
【0024】また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸
化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗
酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料な
どが添加されていてもよい。
【0025】本発明の被覆糸における芯糸の他の構成成
分であるポリトリメチレンテレフタレートとは、トリメ
チレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とする
重合体成分からなるものが好ましい。
【0026】すなわち、本発明におけるポリトリメチレ
ンテレフタレートとしては、テレフタル酸を主たる酸成
分とし、1,3プロパンジオ−ルを主たるグリコ−ル成
分として得られるポリエステルが好ましい。ただし、他
のエステル結合を形成可能な共重合成分が20モル%以
下の割合で含まれるものも好ましく、10モル%以下の
割合で含まれるものはより好ましい。共重合可能な化合
物として、たとえばイソフタル酸、コハク酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、アジピン酸、ダイマ酸、セバシン
酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボ
ン酸類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキ
サンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどのジオール類が好ましく使用され
る。
【0027】また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸
化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗
酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料な
どが添加されていてもよい。
【0028】本発明において、コイル状捲縮を発現さ
せ、編織物を形成した際に所望の伸縮性を得る観点か
ら、ポリトリメチレンテレフタレートの極限粘度は1.
0以上であるのが好ましく、1.2以上であるのがより
好ましい。
【0029】本発明で使用するポリエステル系複合繊維
の単糸断面形状はサイドバイサイド型または偏芯シース
・コア型とするものである。
【0030】断面形状がサイドバイサイド型または偏芯
シース・コア型でないと、糸条に熱が付与された際に、
コイル状捲縮が発現せず、糸条に伸縮性を付与すること
ができない問題がある。
【0031】また、ポリエステル系複合繊維におけるポ
リエチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタ
レートの重量比率は、製糸性および繊維長さ方向のコイ
ルの寸法均質性の観点から30/70以上70/30以
下の範囲であることが好ましい。
【0032】ポリエステル系複合繊維の繊度は、用途目
的に応じて20デシテックス以上1600デシテックス
以下の範囲が好ましい。
【0033】さらにポリエステル系複合繊維の単糸繊度
は、用途に応じて0.4デシテックス以上25デシテッ
クス以下の範囲が好ましい。
【0034】本発明の被覆糸における鞘糸には耐熱高機
能繊維を用いることが不可欠である。鞘糸に耐熱高機能
繊維を用いないと、編織物またはロープなどの資材用途
に使用した際、耐燃焼性、耐熱性、引裂き強さを十分に
得ることができない問題がある。
【0035】鞘糸として用いられる耐熱高機能繊維とし
ては、メタ系アラミド繊維、パラ系アラミド繊維、全芳
香族ポリエステル繊維、ポリパラフェニレンベンゾビス
オキサゾール繊維、ポリパラフェニレンテレフタルアミ
ド繊維、ポリパラフェニレンイソフタルアミド繊維等が
好ましい。
【0036】メタ系アラミド繊維としては、ポリメタフ
ェニレンイソフタルアミド繊維(デュポン社製、商標名
“ノーメックス”)などのメタ系全芳香族ポリアミド繊
維が挙げられる。パラ系アラミド繊維としては、ポリパ
ラフェニレンテレフタルアミド繊維(東レ・デュポン株
式会社製、商標名“ケブラー”)およびコポリパラフェ
ニレン−3,4'−ジフェニルエーテルテレフタルアミ
ド繊維(帝人株式会社製、商標品名“テクノーラ”)な
どのパラ系全芳香族ポリアミド繊維が挙げられる。
【0037】本発明においては、特に高強度特性を有し
ている観点からメタ系アラミド繊維が好ましい。
【0038】鞘糸として用いられる耐熱高機能繊維はフ
ィラメント糸または紡績糸のいずれの形態であってもよ
い。フィラメント糸である場合、捲縮加工を施されたも
のが好ましいが原糸、撚糸などのいずれであってもよ
い。
【0039】耐熱高機能繊維に捲縮を付与する方法とし
ては、押込み法や仮撚り法などのいかなる方法であって
もよい。
【0040】鞘糸の繊度、フィラメント数は、用途目的
に応じ、表面外観、耐熱性、伸縮性、風合い等を考慮し
て適宜選択すればよい。
【0041】鞘糸の繊度は、用途目的に応じて20デシ
テックス以上1600デシテックス以下の範囲が好まし
い。
【0042】さらに鞘糸の単糸繊度は、良好な製糸効
率、柔軟性の求められる衣料用途への使用の観点から
0.1デシテックス以上10デシテックス以下の範囲が
好ましく、0.4デシテックス以上5デシテックス以下
の範囲がより好ましい。
【0043】本発明の被覆糸は、優れた伸縮性を得る観
点から鞘糸が芯糸の回りを一重に被覆したものであって
もよく、また、優れた被覆性を得る観点から鞘糸が芯糸
の回りを二重に被覆したものであってもよい。
【0044】次に、本発明の被覆糸の製造方法について
説明する。図3は本発明の被覆糸の製造方法の一例を示
す概略模式図である。
【0045】本発明においては、前記ポリエステル系複
合繊維を芯糸として用い、その上から耐熱高機能繊維を
鞘糸として被覆するものである。
【0046】被覆の際には市販のカバリング機等が好ま
しく用いられる。
【0047】図3は二重被覆の例であり、図3におい
て、芯糸1として使用するポリエステル系複合繊維は、
コイル状の顕在捲縮を有するため、安定したドラフトを
得て、糸切れの発生を防止する観点、鞘糸2のバルーン
を安定させて、糸長さ方向のヨリムラを抑制し、スラブ
状の加工糸を形成することを防止する観点から、カバリ
ング機のフィードローラ4とデリベリローラ11との間
のドラフトゾーンに挿入される直前のワッシャーテンサ
3とフィードローラ4の間で、0.01cN/dtex
以上のプレテンションがかかるようにすることが好まし
い。芯糸にプレテンションをかける方法としては、図3
ではワッシャーテンサ3を使用しているが、マグネット
テンサなども好ましく使用される。
【0048】芯糸に0.01cN/dtex以上のプレ
テンションをかけた状態で、芯糸の走行を安定させて、
糸切れを防止し、ドラフトでのゴムローラの破損やドラ
フト間での糸のスリップによる延伸ムラ、糸切れを防止
する観点から、ドラフトは0.95以上1.6以下の範
囲にすることが好ましく、1.03以上1.2以下の範
囲にすることがより好ましい。
【0049】鞘糸は、市販の高速ワインダーにより、H
ボビン2に巻き取られた後、図3のように下段スピンド
ル5および上段スピンドル7に設置され、スピンドルを
回転させることによって芯糸に巻き付けられ、被覆糸を
形成する。
【0050】得られた被覆糸は、テイクアップローラ1
3によりチーズ14に巻き取られる。
【0051】なお、一重被覆糸を製造する際には、上段
スピンドルまたは下段スピンドルのいずれか一方にHボ
ビン1本を設置して、スピンドルを回転させることによ
って芯糸に鞘糸を巻き付ける。
【0052】鞘糸を芯糸に被覆する際、鞘糸のヨリ数
は、鞘糸の繊度、フィラメント数により適宜選択すれば
よいが、50〜2000T/mの範囲とするのが好まし
い。
【0053】また、二重に被覆する場合、上ヨリ数は下
ヨリ数の0.7〜0.9倍のヨリ数とすることが好まし
く、トルクをうち消すため、上ヨリは、下ヨリの逆方向
にかけるのが好ましい。
【0054】本発明の被覆糸を用いた編織物は耐燃焼
性、耐熱性、引裂き強力に優れ、フラットな外観、ソフ
トな風合いを有し、ストレッチ性、形態安定性に優れて
おり、特に、消防服、自動車レース用のレーシングスー
ツ、製鉄用作業服または溶接用作業服、スポーツ衣料や
作業服などの衣料製品や、ロープ、タイヤコードなどの
資材用途に用いることができる。
【0055】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明す
る。
【0056】ただし、本発明がこれら実施例により限定
されるものではない。 [極限粘度(η)]オルソクロロフェノール10mlに
対し試料0.10gを溶解し、温度25℃においてオス
トワルド粘度計を用いて測定した。 [引張強度]自記記録装置付定速伸長型引張試験機を用
い、1デシテックス当たり7mgの初荷重をかけた状態
で10cmのつかみの間隔に取付、引張速度を20cm
/minとして、破断するまで引き伸ばし、破断時点で
の強度を測定した。 [5cN荷重時の伸度および残留ひずみ]自記記録装置
付定速伸長型引張試験機を用い、1デシテックス当たり
7mgの初荷重をかけた状態で10cmのつかみの間隔
に取付、引張速度を20cm/minとして、5cNの
荷重まで引き伸ばし、5cNの荷重時の伸度を測定し
た。5cNの荷重後、直ちに、同じ速度で除重し、完全
に除重した時点での伸度を残留ひずみとした。 [伸縮性]JIS L 1013:1999(化学繊維
フィラメント糸試験方法8.11.A法)により伸縮伸
長率を測定した。測定前の前処理として、測定試料をか
せ状にしてガーゼに包んだまま、90℃20分間の温水
処理を行い、室温で自然乾燥させた。 [伸縮復元率]JIS L 1013:1999(化学
繊維フィラメント糸試験方法8.12伸縮復元率)に従
って測定した。測定前の試料の調整はつぎのようにおこ
なった。測定試料をかせ状にしてガーゼに包んだまま、
90℃20分間の温水処理を行い、室温で自然乾燥させ
た。 [繊度]JIS L 1013:1999(化学繊維フ
ィラメント糸試験方法8.3)により繊度を測定した。 [耐燃焼性]限界酸素指数を測定し、耐燃焼性を示す指
標とした。
【0057】限界酸素指数:JIS K 7201:1
999(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法)
により測定した。 [熱分解点]JIS K 7120:1987(プラス
チックスの熱重量測定方法)により測定した。 [耐熱性]熱溶融性を測定し、耐熱性を示す、指標とし
た。
【0058】熱溶融性:500℃に加熱された金属棒
(直径0.6cm)の先端に6cm×6cmの試料を自
重のもとに水平に5秒間接触させたとき、熱によって布
にできた穴あきの程度を金属棒の断面積と相対比較して
級で判定した。 5級;穴あき無し、4級;1/4穴あき、3級;1/2
穴あき、2級;3/4穴あき、1級;完全に穴があく。
【0059】[実施例1]極限粘度が1.31のポリト
リメチレンテレフタレートと極限粘度が0.52のポリ
エチレンテレフタレートをそれぞれ別々に溶融し、紡糸
温度260℃で24孔の複合紡糸口金よりポリエチレン
テレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの重
量比率が50/50となるように吐出し、紡糸速度14
00m/分で引き取り、500dtex34フィラメン
トの未延伸糸を得た。さらに、ホットロール−熱板系延
伸機を用い、ホットロール温度70℃、熱板温度145
℃延伸倍率3.0で延伸して、168dtex34フィ
ラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊維
(延伸糸)を得た。
【0060】通常の方法で得られたポリパラフェニレン
テレフタルアミド(以下PPTAと記す)(ηinh=
6.5)を99.9%の濃硫酸に溶かし、ポリマー濃度
19.0%、温度80℃の紡糸ドープとし、孔径0.0
6mmの細孔数133個を有する口金から押し出し、6
mmの空気間隔を通した後、4℃の水中に導いて凝固さ
せ、ネルソンローラに導き、500m/分の速度で前進
させ、10%の水酸化ナトリウム水溶液で中和処理し、
水洗後、表面温度110℃のホットローラでわずかに乾
燥して耐水性のボビンに巻き取り、フィラメント数13
3からなる、水分率46%の水分込み繊度324デシテ
ックス(絶乾換算222デシテックス、単糸繊度絶乾換
算1.67デシテックス)のPPTAフィラメントを得
た。この繊維の結晶サイズ(110方向)は36オング
ストロームであった。
【0061】この糸条にリング撚糸機で、下記式で示す
撚り係数K=25000、のS撚りを加え糸重量300
gをアルミ製のボビンに巻き取った。
【0062】K=T×D1/2 (但し、Tはヨリ数(T/m)を表し、Dは水分込み繊度
(デシテックス)を表す。) ついでボビンに巻き取った糸条を熱風乾燥機に入れて1
00℃で30分間の乾燥を行って撚りを固定した。この
ようにして撚りを固定した撚り糸を、リング撚糸機で撚
り方向Z撚りの撚りを与えて撚り数0になるまで解撚
し、捲縮を有するPPTA繊維を得た。得られた捲縮糸
の捲縮特性を表1に示す。
【0063】また同捲縮糸の熱的特性は、限界酸素指数
28、熱分解温度537℃であった。
【0064】
【表1】
【0065】得られたポリエステル系複合繊維を芯糸と
し、捲縮を有する222dtexのPPTA繊維を鞘糸
として用い、図3に示されるカバリング工程を使用し
て、以下の条件でカバリング加工を施した。
【0066】なお、芯糸は、ドラフトゾーンに挿入され
る直前に0.01cN/dtex以上のプレテンション
がかかるように、ワッシャーテンサを介して、給糸し
た。
【0067】プレテンション:4g ドラフト:1.1倍 ヨリ数:Z200T/m スピンドル回転数:5000rpm 巻取比:95.0% 得られた一重被覆糸を無荷重の状態で98℃で30分間
沸騰水処理し、捲縮を発現させたものは、引張強度が1
1.5cN/dtex、限界酸素指数が26、5cN荷
重時の伸度が4.1%、残留ひずみが1.9%であり、
良好な捲縮を有し、耐燃焼性に優れ、高強度かつ高弾性
なものであった。得られた一重被覆糸を20ゲージの1
口編機を用いて編成し、精練、仕上げ加工したところ、
伸縮性に富み、限界酸素指数が26、熱溶融性が5級
で、耐燃焼性、耐熱性に優れ、風合いがソフトで、生地
が薄く、フラットな外観を有する編地を得た。
【0068】[実施例2]実施例1で使用したものと同
じ168dtex34フィラメントのサイドバイサイド
型ポリエステル系複合繊維を芯糸とし、実施例1で使用
したものと同じ222dtexの捲縮加工を施したPP
TA繊維を鞘糸として用い、実施例1と同様に以下の条
件でカバリング加工を施し、二重被覆糸を得た。
【0069】プレテンション:4g ドラフト:1.1倍 下ヨリ数:S200T/m 上ヨリ数:Z150T/m スピンドル回転数:5000rpm 巻取比:96.0% 得られた二重被覆糸を無荷重の状態で98℃で30分間
沸騰水処理し、捲縮を発現させたものは、引張強度が1
2.9cN/dtex、限界酸素指数が27、5cN荷
重時の伸度が3.7%、残留ひずみが2.1%であり、
良好な捲縮を有し、耐燃焼性に優れ、高強度かつ高弾性
なものであった。得られた一重被覆糸を20ゲージの1
口編機を用いて編成し、精練、仕上げ加工したところ、
伸縮性に富み、限界酸素指数が27、熱溶融性が5級
で、耐燃焼性、耐熱性に優れ、風合いがソフトで、生地
が薄く、フラットな外観を有する編地を得た。
【0070】[実施例3]実施例1で使用したものと同
じ168dtex34フィラメントのサイドバイサイド
型ポリエステル系複合繊維を芯糸とし、繊度220dt
exのPPTA延伸糸(東レ・デュポン株式会社製、商
標名“ケブラー”)を鞘糸として用い、実施例1と同様
に以下の条件でカバリング加工を施し、一重被覆糸を得
た。
【0071】プレテンション:4g ドラフト:1.1倍 ヨリ数:Z200T/m スピンドル回転数:5000rpm 巻取比:95.0% 得られた一重被覆糸を無荷重の状態で98℃で30分間
沸騰水処理し、捲縮を発現させたものは、引張強度が1
2.5cN/dtex、限界酸素指数が26、5cN荷
重時の伸度が3.6%、残留ひずみが2.4%であり、
耐燃焼性に優れ、高強度なものであったが、実施例1と
比べると伸縮性においてやや劣るものであった。得られ
た一重被覆弾性糸を20ゲージの1口編機を用いて編成
し、精練、仕上げ加工したところ、伸縮性に富み、限界
酸素指数が26、熱溶融性が5級で、耐燃焼性、耐熱性
に優れ、実施例1と比べると風合いがやや硬いが、生地
が薄く、フラットな外観を有する編地を得た。
【0072】[実施例4]実施例1で使用したものと同
じ168dtex34フィラメントのサイドバイサイド
型ポリエステル系複合繊維を芯糸とし、s30のPPT
Aスパン糸(東レ・デュポン株式会社製、商標名“ケブ
ラー”)を鞘糸として用い、実施例1と同様に以下の条
件でカバリング加工を施し、一重被覆糸を得た。
【0073】プレテンション:4g ドラフト:1.1倍 ヨリ数:Z200T/m スピンドル回転数:5000rpm 巻取比:95.0% 得られた一重被覆糸を無荷重の状態で98℃で30分間
沸騰水処理し、捲縮を発現させたものは、引張強度が1
2.2cN/dtex、限界酸素指数が26、5cN荷
重時の伸度が3.8%、残留ひずみが2.0%であり、
耐燃焼性に優れ、高強度なものであったが、実施例1と
比べると伸縮性においてやや劣るものであった。得られ
た一重被覆弾性糸を20ゲージの1口編機を用いて編成
し、精練、仕上げ加工したところ、伸縮性に富み、限界
酸素指数が26、熱溶融性が5級で、耐燃焼性、耐熱性
に優れ、実施例1と比べると風合いがやや硬いが、生地
が薄く、フラットで高級な紡毛調の外観を有する編地を
得た。
【0074】[比較例1]330dtex68フィラメ
ントのポリエチレンテレフタレート高配向未延伸糸を用
い、市販の仮撚加工機を使用して、以下の条件で仮撚加
工を実施し、220dtex68フィラメントのポリエ
チレンテレフタレート捲縮糸を得た。 「仮撚加工条件」 糸速 300m/min 施撚体 フリクションツイスター 仮撚方向 Z D/Y比 1.6 仮撚温度 200℃ 延伸倍率 1.5 実施例1で使用したものと同じ168dtex34フィ
ラメントのサイドバイサイド型ポリエステル系複合繊維
を芯糸とし、得られたポリエチレンテレフタレート捲縮
糸を鞘糸として用い、実施例1と同様に以下の条件でカ
バリング加工を施し、一重被覆糸を得た。
【0075】プレテンション:4g ドラフト:1.1倍 ヨリ数:Z200T/m スピンドル回転数:5000rpm 巻取比:95.0% 得られた一重被覆糸を無荷重の状態で98℃で30分間
沸騰水処理し、捲縮を発現させたものは、引張強度が
4.8cN/dtex、限界酸素指数が20、5cN荷
重時の伸度が4.3%、残留ひずみが1.9%であり、
良好な捲縮を有し、高弾性ではあるが、限界酸素指数が
20で耐燃焼性に欠き、強度も不十分なものであった。
得られた一重被覆糸を20ゲージの1口編機を用いて編
成し、精練、仕上げ加工したところ、伸縮性には優れて
いるものの、限界酸素子数が20,熱溶融性が1級で耐
燃焼性および耐熱性において不十分なものであった。
【0076】[比較例2]実施例1で使用したものと同
じ168dtex34フィラメントのサイドバイサイド
型ポリエステル系複合繊維を芯糸とし、比較例1で使用
したものと同じポリエチレンテレフタレート捲縮糸を鞘
糸として用い、実施例1と同様に以下の条件でカバリン
グ加工を施し、二重被覆糸を得た。
【0077】プレテンション:4g ドラフト:1.1倍 下ヨリ数:S200T/m 上ヨリ数:Z150T/m スピンドル回転数:5000rpm 巻取比:96.0% 得られた二重被覆糸を無荷重の状態で98℃で30分間
沸騰水処理し、捲縮を発現させたものは、引張強度が
4.9cN/dtex、限界酸素指数が20、5cN荷
重時の伸度が3.8%、残留ひずみが2.2%であり、
良好な捲縮を有し、高弾性ではあるが、限界酸素指数が
20で耐燃焼性に欠き、強度も不十分なものであった。
得られた二重被覆糸を20ゲージの1口編機を用いて編
成し、精練、仕上げ加工したところ、伸縮性には優れて
いるものの、限界酸素子数が20、熱溶融性が1級で耐
燃焼性および耐熱性において不十分なものであった。
【0078】[比較例3]78dtexのポリウレタン
系弾性繊維を芯糸とし、実施例1で使用したものと同じ
PPTA捲縮糸を鞘糸として用い、実施例1と同様に以
下の条件でカバリング加工を施し、一重被覆糸を得た。
【0079】プレテンション:4g ドラフト:1.1倍 ヨリ数:Z200T/m スピンドル回転数:5000rpm 巻取比:95.0% 得られた一重被覆弾性糸を無荷重の状態で98℃で30
分間沸騰水処理したものは、引張強度が9.6cN/d
tex、限界酸素指数が26、5cN荷重時の伸度が2
7%、残留ひずみが4.5%であり、良好な捲縮を有
し、耐燃焼性に優れ、高強度であった。得られた一重被
覆弾性糸を20ゲージの1口編機を用いて、編成し、精
練、仕上げ加工したところ、限界酸素指数が26,熱溶
融性が5級で、伸縮性、耐燃焼性、耐熱性を満足するも
のであったが、実施例1に比べ、耐久性、耐塩素性に劣
り、生地が極めて厚く、風合いの硬い編地を得た。
【0080】
【発明の効果】本発明の被覆糸を用いることにより、耐
久性、耐塩素性、耐燃焼性、耐熱性に優れ、生地が薄く
フラット感なストレッチ布帛を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被覆糸の一例を示す概略側面図であ
る。
【図2】無荷重状態で沸騰水処理された本発明の被覆糸
の一例を示す概略側面図である。
【図3】本発明の被覆糸の製造方法の一例を示す概略模
式図である。
【符号の説明】
(イ):芯糸 (ロ):鞘糸 (ハ):被覆糸 (ニ):芯糸 (ホ):鞘糸 (ヘ):被覆糸 1:芯糸 2:鞘糸 3:ワッシャーテンサ 4:フィードローラ 5:下段スピンドル 6:下段ベルト 7:上段スピンドル 8:上段ベルト 9:Hボビン 10:スネルガイド 11:デリベリローラ 12:ガイドバー 13:テイクアップローラ 14:チーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 建郎 滋賀県大津市園山1丁目1番2号 東レ・ デュポン株式会社滋賀事業場内 Fターム(参考) 4L036 MA05 MA06 MA17 MA39 RA04 RA24 UA06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯糸と鞘糸からなる被覆糸であって、芯糸
    に構成成分の一方がポリエチレンテレフタレートを主成
    分とし、他方の構成成分がポリトリメチレンテレフタレ
    ートを主成分とするサイドバイサイド型または偏芯シー
    ス・コア型であるポリエステル系複合繊維を用い、鞘糸
    に耐熱高機能繊維を用いてなることを特徴とする被覆
    糸。
  2. 【請求項2】前記ポリエステル系複合繊維のポリエチレ
    ンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレートの
    重量比率が30/70〜70/30であることを特徴と
    する請求項1に記載の被覆糸。
  3. 【請求項3】前記耐熱高機能繊維がパラ系アラミド繊
    維、メタ系アラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、
    ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリ
    パラフェニレンテレフタルアミド繊維、ポリパラフェニ
    レンイソフタルアミド繊維からなる群のうちから少なく
    とも1種選択されてなるものであることを特徴とする請
    求項1または2に記載の被覆糸。
  4. 【請求項4】前記耐熱高機能繊維が捲縮糸であることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の被覆糸。
  5. 【請求項5】構成成分の一方がポリエチレンテレフタレ
    ートを主成分とし、他方の構成成分がポリトリメチレン
    テレフタレートを主成分とするサイドバイサイド型また
    は偏芯シース・コア型であるポリエステル系複合繊維を
    芯糸として用い、その上から耐熱高機能繊維を鞘糸とし
    て被覆することを特徴とする被覆糸の製造方法。
  6. 【請求項6】前記耐熱高機能繊維がパラ系アラミド繊
    維、メタ系アラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、
    ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリ
    パラフェニレンテレフタルアミド繊維、ポリパラフェニ
    レンイソフタルアミド繊維からなる群のうちから少なく
    とも1種選択されてなるものであることを特徴とする請
    求項5に記載の被覆糸。
  7. 【請求項7】前記耐熱高機能繊維が捲縮糸であることを
    特徴とする請求項5または6に記載の被覆糸。
  8. 【請求項8】鞘糸を一重に被覆することを特徴とする請
    求項5〜7に記載の被覆糸の製造方法。
  9. 【請求項9】鞘糸を二重に被覆することを特徴とする請
    求項5〜7に記載の被覆糸の製造方法。
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