JP4886368B2 - 長短複合紡績糸およびそれを用いてなる布帛 - Google Patents
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(1)一方がポリトリメチレンテレフタレートを主体としたポリエステルである2種類のポリエステル系重合体を繊維長さ方向に沿ってサイドバイサイド型に貼り合わせた複合繊維フィラメントを芯部に有し、鞘部に改質セルロース系短繊維またはハイウエットモジュラスレーヨン短繊維を有してなり、該鞘部の改質セルロース系短繊維またはハイウエットモジュラスレーヨンの強度が乾強度で3.0cN/dtex以上であり、5%アルカリ処理後強度が1cN/dtex以上であり、かつ実質的に無撚であることを特徴とする長短複合紡績糸。
本発明において、該短繊維は、長短複合紡績糸の鞘部を構成するものであり、かつ改質セルロース系短繊維またはハイウエットモジュラスレーヨン短繊維からなるものを用いる。これらの短繊維を用いる理由は、フィブリル化がしにくく、染色加工工程後に、フィブリル化の防止のための樹脂加工などをする必要がなく好ましいからである。
まず、サイドバイサイド型に貼り合わせた複合繊維フィラメント繊維および改質セルロース系短繊維またはハイウエットモジュラスレーヨン短繊維をそれぞれ準備する。それぞれの繊維の製造方法は、従来から知られている方法によればよい。
(1)伸長回復率
自記記録装置付定速伸長型引張試験機を用い、1デシテックス当たり0.0826cNの初荷重をかけた状態で20cmのつかみの間隔に取り付け、引張速度を20cm/minとして、20%の伸度まで引き伸ばし、直ちに、同じ速度で除重した。完全に除重した後、直ちに初荷重まで引き伸ばし、このときの回復伸びを伸長回復率とした。
評価は得られた長短複合紡績糸の側面を25倍の顕微鏡で観察し、糸長1m当たりに芯部のフィラメントが表層部から確認できる箇所の数により判断した。
判定基準は、×:10カ所以上またはヌードヤーンの発生、△:5〜9カ所、○:1〜5カ所、◎:0カ所、の4段階評価で行った。
JIS L−1076(1992)のICI法をに従い、処理時間は、織物は10時間、編物5時間で処理し級判別した。
長短複合紡績糸を経糸と緯糸の両方に使用して平織組織の織物を製織し、得られた生機をオープンソーパーで95℃でリラックス熱処理し、乾燥後、乾熱180℃で中間セットし、120℃で染色し、その後160℃の乾熱でピンテンター方式により仕上セットを行った。
固有粘度(IV)が1.40のホモPTTと固有粘度(IV)が0.60のホモPETをそれぞれ別々に溶融し、紡糸温度275℃で24孔の複合紡糸口金から複合比(重量%)50:50で吐出し、紡糸速度1400m/分で引取り165デシテックス、24フィラメントのサイドバイサイド型複合構造未延伸糸(繊維断面は図1に示すようなダルマ型断面)を得た。さらにホットロール−熱板系延伸機(接糸長:20cm、表面粗度:3S)を用い、ホットロール温度75℃、熱板温度170℃、延伸倍率3.3倍で延伸し、次いでいったん引き取ることなく、連続して0.9倍でリラックスして巻き取り、55デシテックス、24フィラメントの延伸糸を得た。紡糸、延伸とも製糸性は良好であり、糸切れは発生しなかった。
表1に示す混率になるよう、0.8g/mの太さのスライバーを作成し、空気精紡機のドラフト率を180倍に設定した以外は実施例1と同じ方法により、綿方式の番手で60’sの長短複合紡績糸を得た。
表1に示す混率になるよう、2.0g/mの太さのスライバーを作成し、空気精紡機のドラフト率を90倍に設定した以外は実施例1と同じ方法により、綿方式の番手で20’sの長短複合紡績糸を得た。
表1に示す混率になるよう、2.5g/mの太さのスライバーを作成し、空気精紡機のドラフト率を50倍に設定した以外は実施例1と同じ方法により、綿方式の番手で11’sの長短複合紡績糸を得た。
表1に示す混率になるよう、0.6g/mの太さのスライバーを作成し、空気精紡機のドラフト率を200倍に設定した以外には実施例1と同じ方法により、綿方式の番手で70’sの長短複合紡績糸を得た。
実施例1で用いたのと同じ短繊維を用い、通常の紡績方式を経て0.35g/mの太さの粗糸を作成し、リング精紡機に仕掛けた。一方、実施例1で用いたのと同じサイドバイサイド型複合繊維をフロントトップローラー〜セカンドトップローラー間から短繊維束の中心位置に、フィラメント用のフィードローラー装置と糸道ガイドを介して供給し、リング精紡機のドラフト率を40倍、撚り数を27.8T/2.54cmに設定して、綿方式の番手で30’sの長短複合紡績糸を得た。
実施例1で用いたのと同じスライバーを用い、フィラメントを供給せずにMVS精紡機に掛け30’sの紡績糸を得た。実施例1と同じように、織目付287g/m2 の織物を得て、各評価を行ったが、中心部にサイドバイサイド型複合繊維を用いていないために、膨らみ感、ソフトストレッチ性、回復性十分なソフトストレッチ性がないものであった。
長短複合紡績糸の短繊維としてビスコース法レーヨン短繊維(1.7dtex×38mm)を使用した以外は、実施例1と同様にして、綿方式の番手で30’sの長短複合紡績糸を得た。得られた長短複合紡績糸は被覆性に優れ、糸切れの発生も少なく、加工後の中空部破損もなく紡績性は良好であった。
ロ:ポリエチレンテレフタレート
Claims (4)
- 一方がポリトリメチレンテレフタレートを主体としたポリエステルである2種類のポリエステル系重合体を繊維長さ方向に沿ってサイドバイサイド型に貼り合わせた複合繊維フィラメントを芯部に有し、鞘部に改質セルロース系短繊維またはハイウエットモジュラスレーヨン短繊維を有してなり、該鞘部の改質セルロース系短繊維またはハイウエットモジュラスレーヨンの強度が乾強度で3.0cN/dtex以上であり、5%アルカリ処理後強度が1cN/dtex以上であり、かつ実質的に無撚であることを特徴とする長短複合紡績糸。
- 前記芯部のサイドバイサイド型複合繊維フィラメントが紡績糸全体の15〜60重量%を占め、鞘部の改質セルロース系短繊維またはハイウエットモジュラスレーヨン短繊維が紡績糸全体の40〜85重量%を占めることを特徴とする請求項1記載の長短複合紡績糸。
- サイドバイサイド型複合繊維フィラメントの20%伸長時の伸長回復率が80%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の長短複合糸。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の長短複合紡績糸が用いられてなる布帛。
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