JP2014025162A - 複合仮撚加工糸及びその織物並びに複合仮撚加工糸の製造方法 - Google Patents

複合仮撚加工糸及びその織物並びに複合仮撚加工糸の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ドライ感、光沢感および麻調のハリコシ感があって適度な毛羽によるソフトな肌触り感が付与され、糸の太さ斑の少ない自然な外観を示すセルロース系フィラメント糸を含む複合仮撚加工糸を提供する。
【解決手段】単糸繊度が0.5〜2dtexのセルロース系フィラメント糸条をA成分、融点が230〜245℃の高配向未延伸ポリエステルフィラント糸条または芯を融点250〜260℃のポリエチレンテレフタレート、鞘を融点150〜200℃のポリエステルとする芯鞘複合繊維のフィラメント糸条をB成分とし、B成分の周囲にA成分が存在し各撚部での撚数の変動したSZ交互撚りが形成され、糸断面においてB成分の少なくとも一部に膠着部のある複合仮撚加工糸を、特定仮撚温度で、仮撚スピンドル回転数を極短い周期で変動する条件下で仮撚加工して得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、セルロース系フィラメント糸条を含む複合仮撚加工糸及びその複合仮撚加工糸からなる織物並びに複合仮撚加工糸の製造方法に関する。
従来より、アセテートフィラメント糸等のセルロース系フィラメント糸は、光沢、ドライ感、染色での発色性等に優れ、このセルロース系フィラメント糸を熱賦形性、繊維物性に優れた或いはさらに各種性状に変性したポリエステルフィラメント糸と組み合わせ、それぞれの特徴以上の性状の複合加工糸とすることが知られている。しかるに、セルロース系フィラメント糸は、ポリエステルフィラメント糸に比べ熱賦形性に劣ることから、その複合加工に当たっては種々提案がなされている。
例えば、アセテートフィラメント糸を、ポリエステルの高配向未延伸糸、シックアンドシン糸、常圧可染性糸等と組み合わせ、仮撚加工して撚部の芯部に融着部を有するSZ交互撚りのある複合仮撚加工糸とする(特許文献1)、アセテートフィラメント糸を、ポリエステルの高配向未延伸糸やシックアンドシン糸と組み合わせ、仮撚加工し、ポリエステルフィラメント糸の構成フィラメントの一部を融着させ糸条に部分的に融着構造を形成させたSZ交互撚りのある複合仮撚加工糸とする(特許文献2)等の提案がある。
しかしながら、これらの提案を含め従来の仮撚加撚工程による複合仮撚加工糸では、織物としたとき、ポリエステルフィラメント糸による強固な融着熱固定に基づいた糸の各撚部及び開繊部での形態差が際だちすぎてシャリ感が強く膨らみ感に欠け、ソフトな肌触り感が不十分であり、アセテートフィラメント糸独特の光沢感の発揮が不十分で、軽量感、ハリコシ感も十分に満足すべきものとはいえない。
特開平10−325026号公報 特開2001−98435号公報
本発明は、このような従来技術における問題について鋭意検討して解決したものであり、本発明の目的は、セルロース系フィラメント糸独特のドライ感、光沢感に加え、麻調のハリコシ感がありながらソフトな肌触り感が付与され、糸の太さ斑の少ない自然な外観を示す複合仮撚加工糸及びその織物を提供することにある。
本発明の第1の要旨は、A成分の糸条とB成分の糸条とで構成され、A成分が単糸繊度0.5〜2dtexのセルロース系フィラメント糸条であり、B成分がポリエステル系フィラメント糸条であり、B成分の周囲にA成分が存在し、撚数(T/m)の変動したSZ交互撚りが形成された複合仮撚加工糸であって、糸長手方向と直角方向の糸断面においてB成分の少なくとも一部に膠着部を有する複合仮撚加工糸、にある。
本発明の第2の要旨は、前記の複合仮撚加工糸が20質量%以上含まれ、かつ織物表面全体にわたり存在する織物、にある。
本発明の第3の要旨は、単糸繊度が0.5〜2dtexのセルロース系フィラメント糸条をA成分、ポリエステル系フィラメント糸条をB成分とし、A成分とB成分とを引き揃え、以下の条件(1)〜(3)を満足するように仮撚加工する複合仮撚加工糸の製造方法、にある。
(1)仮撚温度をポリエステル系フィラメント糸条の一部が膠着する温度以上で、かつポリエステル系フィラメント糸条の表面が融解しモノフィラメント状になる温度未満とする。
(2)仮撚係数Kが15000〜35000の範囲で仮撚スピンドル回転数を周期的に変動させる。ただし、仮撚係数Kは、次式で算出される値である。
仮撚係数K=T×√D (T:仮撚数(T/m)、D:糸繊度(dtex))
(3)仮撚スピンドル回転数の変動周期を0.2〜2秒の範囲でランダムに変動させる。
本発明は、複合仮撚加工糸の構成成分を少なくとも繊維表層部が低融点のポリエステルフィラメント糸条としたことにより、低い仮撚温度でセルロース系フィラメント糸条、特に好ましくはセルローストリアセテートフィラメント糸条と組み合わされての膠着を伴う仮撚加工を可能としたものである。したがい、本発明によれば、その撚構造から糸の太さ斑が少なく製織性が良好であるだけでなく、繊維強度の低いセルロース系フィラメント糸条が仮撚加工工程で受けるダメージが軽減され、糸の太さ斑の少ないまた加工糸の外周に位置するセルロース系フィラメント糸条の単糸繊度を小さくしたことから、加工糸表面に製織性を損なわない適度な毛羽を生じる。また、本発明によれば、本発明の好ましくはセルローストリアセテートフィラメント糸条を含んでなる複合仮撚加工糸を用いて織物としたときには、織物は、麻調のハリコシ感、ソフトな肌触り、軽量感、高級感のある繊細な光沢を有するものとなる。
以下に本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明の複合仮撚加工糸は、A成分のフィラメント糸条とB成分のフィラメント糸条から構成され、A成分のフィラメント糸条をセルロース系フィラメント糸条、B成分のフィラメント糸条をポリエステル系フィラメント糸条とするものである。本発明において、A成分とするセルロース系フィラメント糸条としては、セルロースジアセテート繊維、セルローストリアセテート繊維のセルロースフィラメント糸条が挙げられ、特に好ましくいセルロース系フィラメント糸条は、公定水分率の低いセルローストリアセテートフィラメント糸条である。また本発明において、セルロース系フィラメント糸条は、その単糸繊度が0.5〜2dtexであることがソフト感、適度な毛羽を得るうえで必須であり、好ましく単糸繊度が0.5〜1.8dtexである。
また、本発明において、B成分とするポリエステル系フィラメント糸条は、好ましくは、融点が230〜245℃の高配向未延伸ポリエステルフィラメント糸条、および芯部を融点250〜260℃のポリエチレンテレフタレート、鞘部を融点150〜200℃のポリエステルとする芯鞘複合繊維のフィラメント糸条である。
融点が230〜245℃の高配向未延伸ポリエステルフィラメント糸条としては、ポリエチレンテレフタレートからなる高配向未延伸ポリエステルフィラメント糸条であることが好ましく、溶融紡糸の際の紡出糸を延伸等による高配向させた、融点が230〜245℃の範囲にあるものであれば、特にその製法に限定されるものではない。
また、前記芯鞘複合繊維のフィラメント糸条における芯鞘複合繊維は、その芯部が、通常のポリエチレンテレフタレートフィラメント糸条の製造に用いられると同様の、融点が250〜260℃のポリエチレンテレフタレートであり、鞘部が、ポリエチレンテレフタレートにテレフタル酸成分或いはエチレングリコール以外のジカルボン酸成分或いはジオール成分等の第三成分を共重合する等によりカチオン染料可染性、分散染料易染性等の常圧可染性に改質された、融点が150〜200℃のポリエステルである。ポリエチレンテレフタレートの改質の際の第三成分としては、例えば5−ナトリウムスルフォイソフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、ポリエチレングリコール等が挙げられ、融点が150〜200℃になるのであれば、第三成分の種類、量については特に制限はない。
本発明の複合仮撚加工糸は、B成分のポリエステル系フィラメント糸条の周囲にA成分のセルロース系フィラメント糸条が存在しており、それぞれ撚数(T/m)の変動したS撚部、Z撚部が糸長手方向に交互に形成され、かつ糸長手方向に対し直角方向の糸断面においてB成分のポリエステル系フィラメント糸条の少なくとも一部に膠着部を有するものである。本発明の複合仮撚加工糸における膠着部は、B成分のポリエステル系フィラメント糸条での単糸同士の膠着だけでなく、A成分のセルロース系フィラメント糸条の単糸の一部を含んだ膠着にて形成されていてもよい。膠着は、仮撚加工中にフィラメント糸条の単糸相互が拘束下で加熱され固定或いは固着されることにより生ずる。
本発明の複合仮撚加工糸には、A成分の単糸が細繊度のセルロース系フィラメント糸条が40〜70質量%含有されていることが好ましく、A成分の単糸が細繊度のセルロース系フィラメント糸条とB成分のポリエステル系フィラメント糸条の他に、融点250〜260℃の通常のポリエチレンテレフタレートフィラメント糸条をC成分として含んでいてもよく、C成分のポリエチレンテレフタレートフィラメント糸条は、複合仮撚加工糸に補強効果を付与する。
本発明の複合仮撚加工糸は、織物素材として好ましく用いられ、加工糸表面でのS撚部、Z撚部、撚反転部が著しく目立つものではなく、糸の太さ斑の少ない自然な外観を示す。本発明の複合仮撚加工糸を用いてなる織物は、本発明の複合仮撚加工糸の性能が発揮されるためには複合仮撚加工糸が20質量%以上含まれることが必要であり、織物表面全体にわたり存在させることが好ましい。製織に際しての織機、織組織、目付等については特に制限はない。
次に、本発明の複合仮撚加工糸の製造方法を説明する。
本発明における複合仮撚加工糸の製造には、2本以上の複数種のフィラメント糸条を、引き揃え、ガイドを介して供給ローラーにより仮撚加撚工程に供給し、ヒーターと仮撚スピンドルとで仮撚加撚加工し、引取りローラーで引き取り、巻き取る方式の仮撚加工を用いる。
本発明の製造方法においては、単糸繊度が0.5〜2dtexのセルロース系フィラメント糸条をA成分、ポリエステル系フィラメント糸条をB成分とし、好ましくは加工糸中にA成分が40〜70質量%含有されるように、A成分とB成分とを引き揃え、以下の条件(1)〜(3)を満足するように仮撚加工することが必要である。
(1)仮撚温度をポリエステル系フィラメント糸条の一部が膠着する温度以上で、かつポリエステル系フィラメント糸条の表面が融解しモノフィラメント状になる温度未満とする。
(2)仮撚係数Kが15000〜35000の範囲で仮撚スピンドル回転数を周期的に変動させる。ただし、仮撚係数Kは、次式で算出される値である。
仮撚係数K=T×√D (T:仮撚数(T/m)、D:糸繊度(dtex))
(3)仮撚スピンドル回転数の変動周期を0.2〜2秒、好ましくは0.4〜1.0秒のの範囲でランダムに変動させる。
本発明の製造方法における仮撚加工での条件の一つである仮撚温度は、本発明の複合仮撚加工糸の糸断面においてB成分であるポリエステル系フィラメント糸条の少なくとも一部に膠着部を形成させるために必要な温度である。なお、前記のB成分のポリエステル系フィラメント糸条の表面が融解しモノフィラメント状になるとは、フィラメント糸条を構成する全単糸の表面が融解し、単糸同士の境界がなくなりフィラメント糸条が一体化して剛直なモノフィラメント状になることをいい、本発明においての仮撚温度は、膠着を生じさせるが、モノフィラメント状には至らせない温度であることが必要である。
本発明の製造方法においては、特に好ましくは、B成分のポリエステル系フィラメント糸条として融点が230〜245℃の高配向未延伸ポリエステルフィラメント糸条を用いる場合は、ヒーター温度である仮撚温度を下記条件(4)を満足する温度とする。
(4)mpx−30℃≦仮撚温度(℃)≦mpx−15℃(ただし、mpxは、高配向未延伸ポリエステルフィラント糸条の融点(℃)を示す。)
また、B成分のポリエステル系フィラメント糸条として芯部を融点250〜260℃のポリエチレンテレフタレート、鞘部を融点150〜200℃のポリエステルとする芯鞘複合繊維のフィラメント糸条を用いる場合は、仮撚温度を下記条件(5)を満足する温度とする。
(5)mpy−30℃≦仮撚温度(℃)≦mpy+10℃(ただし、mpyは、芯鞘複合繊維の鞘部のポリエステルの融点(℃)を示す。)
本発明の製造方法によれば、仮撚加工でのヒーターと仮撚スピンドルにより、特にB成分のポリエステル系フィラメント糸条が加撚状態で膠着熱固定され、仮撚スピンドルの通過後に、膠着部は未解撚部として残り仮撚方向の撚部が形成され、未膠着部及び弱膠着部は解撚されて開繊し、さらには仮撚方向とは逆方向に短時間で反転して加撚(過解撚)され仮撚方向とは逆方向の撚部、例えば仮撚方向がZ方向であればZ撚部と仮撚方向と逆のS撚部、仮撚方向がS方向であればS撚部と仮撚方向と逆のZ撚部が形成されると共に各撚部での撚数が変動したものとなる。
本発明の製造方法での仮撚加工では、B成分のポリエステル系フィラメント糸条が加撚状態で膠着熱固定される際、B成分のポリエステル系フィラメント糸条、特に好ましく用いられる低融点の高配向未延伸ポリエステルフィラメント糸条または鞘部が低融点のポリエステルの芯鞘複合繊維からなるポリエステル系フィラメント糸条は、熱で収縮し集合して各撚部での芯部を形成し、殆ど熱に影響されないA成分の単糸が細繊度のセルロース系フィラメント糸条は、その一部の単糸がB成分のポリエステル系フィラメント糸条の膠着で拘束された状態で、各撚部での外周部に位置し、B成分のポリエステル系フィラメント糸条の周囲にA成分の単糸が細繊度のセルロース系フィラメント糸条が存在した状態を呈し、さらに、糸長手方向と直角方向の糸断面においてB成分のポリエステル系フィラメント糸条の少なくとも一部に膠着部を有する、いわゆる芯鞘構造の複合加工糸となって、糸表面に単糸が細繊度のセルロース系フィラメント糸条に依る適度な毛羽立ちを生じた複合仮撚加工糸となる。また、本発明の製造方法では、仮撚加工の際、融点250〜260℃のポリエチレンテレフタレートフィラメント糸条をC成分とし、A成分、B成分及びC成分の各フィラメント糸条を引き揃えて仮撚加工することもできる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、実施例中での評価項目の測定は、次の方法に拠った。
〈かさ高圧縮率、かさ高圧縮弾性率〉
加工糸を綛にとり、30分の沸水処理をした糸で、初荷重50cN、最終荷重1500cN、圧縮面積10cmの条件で、JIS L1013B法に準拠して測定した。
〈剛軟性〉
加工糸を綛にとり、初荷重0.003g/dtexをかけた状態で30分の沸水処理をした糸で、JIS L1096A法に準拠して測定した。
〈織物での総合評価〉
加工糸を経緯糸に用いて綾織組織に製織した織物にて、風合い、外観、染色性等をハンドリングと目視によって評価した。
〈融点(mp)〉
示差走査型熱量計(セイコー電子工業社製、DSC220)を用い、昇温速度10℃/分で測定した。
(実施例1)
単糸繊度1.7dtexのセルローストリアセテート(以下、トリアセテートと略記)フィラメント糸条(三菱レイヨン社製、ブライト110dtex/64f、単糸菊型断面、公定水分率3.5%、A1成分)1本と、ポリエチレンテレフタレートからなる融点が233℃の高配向未延伸ポリエステルフィラメント糸条(ユニチカファイバー社製、ブライト56dtex/12f、単糸丸断面、B1成分)1本と、ポリエチレンテレフタレートからなる融点が256℃のポリエステルフィラメント糸条(三菱レイヨン社製、セミダル22dtex/12f、単糸丸断面、C1成分)1本とを引き揃え、仮撚加工機にて、仮撚温度210℃、仮撚数1700〜2200T/m、Z撚、仮撚スピンドル変動周期0.4〜1.0秒の条件下で仮撚加工を行って複合仮撚加工糸を得た。
得られた複合仮撚加工糸は、B1成分のフィラメント糸条が収縮し集合してC1成分のフィラメント糸条を含んた状態で芯部をなし、その周囲にA1成分の単糸が細繊度のフィラメント糸条が存在し、さらに、糸断面において、芯部のB1成分のフィラメント糸条に単糸同士の膠着による膠着部を有する加工糸であった。また、得られた複合仮撚加工糸は、B1成分のフィラメント糸条に膠着部を有することにより、未解撚のZ撚部と過解撚のS撚部が糸長手方向に交互に形成され、しかも各撚部での撚数が変動している複合仮撚加工糸であった。この複合仮撚加工糸は、トリアセテートフィラメント糸条を59質量%含み、表1にも示したように、かさ高圧縮率62.3%、かさ高圧縮弾性率79.1%、剛軟性57.4mmであった。
得られた複合仮撚加工糸を経糸と緯糸に用い、綾織組織の織物を製織した。この織物の生機を常法により分散染料にてベージュ色に染色し、仕上げ加工して仕上げ経密度118本/吋、仕上げ緯密度87本/吋の織物を得た。得られた織物は、麻調のハリコシ感、ソフトな肌触りと天然の麻様の表情感に加え、軽量感、高級感のある光沢を有するものであった。またこの織物は、洗濯による縮みや外観変化もなく、麻織物では得られにくい耐洗濯性にも優れた織物であった。
(実施例2)
実施例1で用いたと同じトリアセテートフィラメント糸条(A1成分)1本と、芯部が融点256℃のポリエチレンテレフタレート、鞘部が融点180℃の改質ポリエチレンテレフタレートの芯鞘複合繊維フィラメント糸条(ユニチカファイバー社製、ブライト56dtex/24f、単糸丸断面、B2成分)1本とを引き揃え、仮撚加工機にて、仮撚温度180℃、仮撚数1700〜2200T/m、Z撚、仮撚スピンドル変動周期0.4〜1.0秒の条件下で仮撚加工を行って複合仮撚加工糸を得た。
得られた複合仮撚加工糸は、B2成分のフィラメント糸条が収縮し集合して芯部をなし、その周囲にA1成分の単糸が細繊度のフィラメント糸条が存在し、さらに、糸断面において、芯部のB2成分のフィラメント糸条に単糸同士の膠着による膠着部を有する加工糸であった。また、得られた複合仮撚加工糸は、B2成分のフィラメント糸条に膠着部を有することにより、未解撚のZ撚部と過解撚のS撚部が糸長手方向に交互に形成され、しかも各撚部での撚数が変動している複合仮撚加工糸であった。この複合仮撚加工糸は、トリアセテートフィラメント糸条を68質量%含み、そのかさ高圧縮率、かさ高圧縮弾性率、剛軟性を表1に示した。
得られた複合仮撚加工糸を経糸と緯糸に用い、綾織組織の織物を製織した。この織物の生機を常法により分散染料にてベージュ色に染色し、仕上げ加工して仕上経密度125本/吋、仕上緯密度92本/吋の織物を得た。得られた織物は、麻調のハリコシ感、ソフトな肌触りと天然の麻様の表情感に加え、軽量感、高級感のある光沢を有するものであった。またこの織物は、洗濯による縮みや外観変化もなく、麻織物では得られにくい耐洗濯性にも優れた織物であった。
(実施例3)
実施例1で用いたと同じトリアセテートフィラメント糸条(A1成分)1本と、実施例2で用いたと同じ芯鞘複合繊維のフィラメント糸条(B2成分)1本と、ポリエチレンテレフタレートからなる融点が257℃のポリエステルシックアンドシンフィラメント糸条(東レ社製、ブライト56dtex/24f、単糸丸断面、C2成分)1本とを引き揃え、仮撚加工機にて、仮撚温度170℃、仮撚数1400〜1900T/m、Z撚、仮撚スピンドル変動周期0.4〜1.0秒の条件下で仮撚加工を行って複合仮撚加工糸を得た。
得られた複合仮撚加工糸は、糸の芯部にB2成分のフィラメント糸条が収縮し集合してC2成分のフィラメント糸条を含んだ状態で芯部をなし、その周囲にA1成分の単糸が細繊度のフィラメント糸条が存在し、さらに、糸断面において、芯部のB2成分のフィラメント糸条に単糸同士の膠着による膠着部を有する加工糸であった。また、得られた複合仮撚加工糸は、B2成分のフィラメント糸条に膠着部を有することにより、未解撚のZ撚部と過解撚のS撚部が糸長手方向に交互に形成され、しかも各撚部での撚数が変動している複合仮撚加工糸であった。この複合仮撚加工糸は、トリアセテートフィラメント糸条を48質量%含み、そのかさ高圧縮率、かさ高圧縮弾性率、剛軟性を表1に示した。
得られた複合仮撚加工糸を経糸と緯糸に用い、綾織組織の織物を製織した。この織物の生機を常法により分散染料にてベージュ色に染色し、仕上げ加工して仕上経密度105本/吋、仕上緯密度75本/吋の織物を得た。得られた織物は、麻調のハリコシ感、ソフトな肌触りと天然の麻様の表情感に加え、軽量感、高級感のある光沢を有するものであった。またこの織物は、洗濯による縮みや外観変化もなく、麻織物では得られにくい耐洗濯性にも優れた織物であった。
(実施例4)
単糸繊度1.7dtexのトリアセテートフィラメント糸条(三菱レイヨン社製、ブライト66dtex/40f、単糸菊型断面、公定水分率3.5%、A2成分)1本と、実施例2で用いたと同じ芯鞘複合繊維のフィラメント糸条(B2成分)1本とを引き揃え、仮撚加工機にて、仮撚温度160℃、仮撚数2000〜2500T/m、Z撚、仮撚スピンドル変動周期0.4〜1.0秒の条件下で仮撚加工を行って複合仮撚加工糸を得た。
得られた複合仮撚加工糸は、糸の芯部にB2成分のフィラメント糸条が収縮し集合して芯部をなし、その周囲にA2成分の単糸が細繊度のフィラメント糸条が存在し、さらに、糸断面において、芯部のB2成分のフィラメント糸条に単糸同士の膠着による膠着部を有する加工糸であった。また、得られた複合仮撚加工糸は、B2成分のフィラメント糸条に膠着部を有することにより、未解撚のZ撚部と過解撚のS撚部が糸長手方向に交互に形成され、しかも各撚部での撚数が変動している複合仮撚加工糸であった。この複合仮撚加工糸は、トリアセテートフィラメント糸条を55質量%含み、そのかさ高圧縮率、かさ高圧縮弾性率、剛軟性を表1に示した。
得られた複合仮撚加工糸を経糸と緯糸に用い、綾織組織の織物を製織した。この織物の生機を常法により分散染料にてベージュ色に染色し、仕上げ加工して仕上経密度145本/吋、仕上緯密度105本/吋の織物を得た。得られた織物は、麻調のハリコシ感、ソフトな肌触りと天然の麻様の表情感に加え、軽量感、高級感のある光沢を有するものであった。またこの織物は、洗濯による縮みや外観変化もなく、麻織物では得られにくい耐洗濯性にも優れた織物であった。
(比較例1)(特許文献1の実施例1に相当)
単糸繊度7dtexのトリアセテートフィラメント糸条(三菱レイヨン社製、ブライト167dtex/24f、単糸菊型断面、公定水分率3.5%、a1成分)1本と、ポリエチレンテレフタレートからなる融点が256℃の高配向未延伸ポリエステルフィラメント糸条(三菱レイヨン社製、セミダル90dtex/36f、単糸丸断面、b1成分)1本とを引き揃え、2ヒーター型仮撚加工機にて、第1ヒーター温度180℃、第2ヒーター温度190℃、仮撚数500〜2800T/m、Z撚、仮撚スピンドル変動周期1.0〜2.0秒の条件下で仮撚加工を行って複合仮撚加工糸を得た。
得られた複合仮撚加工糸は、b1成分のフィラメント糸条が芯部となり、糸の外周にa1成分の太繊度のフィラメント糸条が配され、b1成分のフィラメント糸条の熱賦形による未解撚のZ撚部と過解撚のS撚部と捲縮のある開繊部が糸長手方向に形成され、各撚部での撚り数が緩やかに変動している、トリアセテートフィラメント糸条を65質量%含む複合仮撚加工糸であった。この複合仮撚加工糸は、表1にも示したように、かさ高圧縮率45.7%、かさ高圧縮弾性率68.2%、剛軟性35.4mmであった。得られた複合仮撚加工糸を経糸と緯糸に用い、綾織組織の織物を製織した。この織物の生機を常法により分散染料にてベージュ色に染色し、仕上げ加工して仕上げ経密度125本/吋、仕上げ緯密度90本/吋の織物を得た。得られた織物は、麻調の外観は有するもののハリコシ感のない織物であり、風合いもb1成分のフィラメント糸条の単糸繊度が大きいためシャリ感が強く、膨らみ感に欠けるものであった。
(比較例2)(特許文献2の実施例1に相当)
単糸繊度4.2dtexのトリアセテートフィラメント糸条(三菱レイヨン社製、ブライト83dtex/20f、単糸菊型断面、公定水分率3.5%、a2成分)1本と、比較例1で用いたと同じ高配向未延伸ポリエステルフィラメント糸条(b1成分)1本とを引き揃え、2ヒーター型仮撚加工機にて、第1ヒーター温度220℃、第2ヒーター温度220℃、仮撚数2200T/m、Z撚の条件下で仮撚加工を行って複合仮撚加工糸を得た。
得られた複合仮撚加工糸は、b1成分のフィラメント糸条が芯部となり、最外周にa2成分のフィラメントが配され、b1成分のフィラメント糸条の熱賦形による未解撚のZ撚部と過解撚のS撚部と捲縮のある開繊部が糸長手方向に形成された、トリアセテートフィラメント糸条を48質量%含む複合仮撚加工糸であった。この複合仮撚加工糸のかさ高圧縮率、かさ高圧縮弾性率、剛軟性を 表1に示した。得られた複合仮撚加工糸を経糸と緯糸に用い、綾織組織の織物を製織した。この織物の生機を常法により分散染料にてベージュ色に染色し、仕上げ加工して仕上経密度155本/吋、仕上緯密度110本/吋の織物を得た。得られた織物は、シャリ感や清涼感は有するものの、ハリコシ感に欠け、撚り数に変化がなく粗剛で膨らみ感に欠けるものであった。
本発明のセルロース系フィラメント糸条を含んでなる複合仮撚加工糸は、その外周に位置するセルロース系フィラメント糸条の単糸繊度を小さくしたことから、加工糸表面に製織性を損なわない適度な毛羽を生じ自然な外観が付与され、また、本発明による複合仮撚加工糸を用いて織物としたときに、麻調のハリコシ感、ソフトな肌触り、軽量感、高級感のある繊細な光沢を有することから、本発明の加工糸、織物共に衣料用素材として好適なるものである。

Claims (12)

  1. A成分の糸条とB成分の糸条とで構成され、A成分が単糸繊度0.5〜2dtexのセルロース系フィラメント糸条であり、B成分がポリエステル系フィラメント糸条であり、B成分の周囲にA成分が存在し、撚数(T/m)の変動したSZ交互撚りが形成された複合仮撚加工糸であって、糸長手方向と直角方向の糸断面においてB成分の少なくとも一部に膠着部を有する複合仮撚加工糸。
  2. B成分が融点が230〜245℃の高配向未延伸ポリエステルフィラント糸条である請求項1に記載の複合仮撚加工糸。
  3. B成分が芯部を融点250〜260℃のポリエチレンテレフタレート、鞘部を融点150〜200℃のポリエステルとする芯鞘複合繊維からなるフィラメント糸条である請求項1に記載の複合仮撚加工糸。
  4. 膠着部がA成分の一部を含んで形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の複合仮撚加工糸。
  5. 融点250〜260℃のポリエチレンテレフタレートフィラメント糸条をC成分として含んでいる請求項1〜4のいずれか一項に記載の複合仮撚加工糸。
  6. A成分のセルロース系フィラメント糸条が、セルローストリアセテートフィラメント糸条である請求項1〜5のいずれか一項に記載の複合仮撚加工糸。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の複合仮撚加工糸が、20質量%以上含まれ、かつ織物表面全体にわたり存在する織物。
  8. 単糸繊度が0.5〜2dtexのセルロース系フィラメント糸条をA成分
    、ポリエステル系フィラメント糸条をB成分とし、A成分とB成分とを引き揃え、以下の条件(1)〜(3)を満足するように仮撚加工する複合仮撚加工糸の製造方法。
    (1)仮撚温度をポリエステル系フィラメント糸条の一部が膠着する温度以上で、かつポリエステル系フィラメント糸条の表面が融解しモノフィラメント状になる温度未満とする。
    (2)仮撚係数Kが15000〜35000の範囲で仮撚スピンドル回転数を周期的に変動させる。ただし、仮撚係数Kは、次式で算出される値である。
    仮撚係数K=T×√D (T:仮撚数(T/m)、D:糸繊度(dtex))
    (3)仮撚スピンドル回転数の変動周期を0.2〜2秒の範囲でランダムに変動させる。
  9. 融点が230〜245℃の高配向未延伸ポリエステルフィラント糸条をB成分として用い、仮撚温度を以下の条件(4)を満足する温度とする請求項8に記載の複合仮撚加工糸の製造方法。
    (4)mpx−30℃≦仮撚温度(℃)≦mpx−15℃
    ただし、mpxは、高配向未延伸ポリエステルフィラント糸条の融点(℃)を示す。
  10. 芯部を融点250〜260℃のポリエチレンテレフタレート、鞘部を融点150〜200℃のポリエステルとする芯鞘複合繊維からなるフィラメント糸条をB成分として用い、仮撚温度を以下の条件(5)を満足する温度とする請求項8に記載の複合仮撚加工糸の製造方法。
    (5)mpy−30℃≦仮撚温度(℃)≦mpy+10℃
    ただし、mpyは、芯鞘複合繊維の鞘部のポリエステルの融点(℃)を示す。
  11. 融点250〜260℃のポリエチレンテレフタレートフィラメント糸条をC成分とし、A成分、B成分及びC成分を引き揃えて仮撚加工する請求項8〜10のいずれか一項に記載の複合仮撚加工糸の製造方法。
  12. A成分のセルロース系フィラメント糸条として、セルローストリアセテートフィラメント糸条を用いる請求項8〜11のいずれか一項に記載の複合仮撚加工糸の製造方法。
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