JP3296800B2 - 仮撚加工糸及びその製造法 - Google Patents
仮撚加工糸及びその製造法Info
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Description
の製造法、更に詳しくは、清涼感、ハリ・コシ感に優
れ、且つ、明確で形態安定性に優れた壁撚調の外観を有
する仮撚加工糸及びその製造法に関する。
一つとして、壁撚撚糸加工が良く知られているが、この
加工方法は生産性が低く、加工コストが高価となる欠点
を有している。
は、仮撚加工機を用い、芯糸と鞘糸の繊度差、仮撚加工
条件等を適正にすることによって、生産性を著しく向上
させた壁撚調仮撚加工糸及びその製造方法が開示されて
いる。しかしながら、該特許による壁撚調仮撚加工糸
は、鞘糸の芯糸に対する巻き付きが不十分となり易く、
後工程中の摩擦等で壁撚部の糸割れや、スラブ崩れを生
じる等の工程通過性や形態安定性に関し問題を有する場
合がある。
糸をアセテート繊維を含む2本以上の繊維で構成するこ
とによって、加工糸の糸質を保持するとともに、糸条相
互のもつれ等を設けて糸形態安定性の向上を図る方法が
提案されており、鞘糸に熱セット性の良い熱可塑性合成
繊維を用いることで、捲付部の捲き付きが強固になり、
相互効果で糸形態安定性が向上した加工糸が開示されて
いる。
持並びに糸形態安定性の向上については目的を達成可能
なものの、フィラメント間の空隙のために該熱可塑性マ
ルチフィラメントの見掛け糸条径は太くなり、また、仮
撚加工時のガイド接触や、捲回時張力変動等による熱可
塑性マルチフィラメント間の微小なバラケ、すなわち、
集束性の低下のため、糸条Bを中心に糸条Aが捲回した
壁撚部の形態が不明確になる場合がある。又、風合い的
にも壁撚形態に起因する清涼感は得られるものの、ハリ
・コシ感の点では不十分なものであった。
糸の糸構成や加工方法を見直し、清涼感、ハリ・コシ感
に優れ、且つ、明確で形態安定性に優れた壁撚調形態を
呈する仮撚加工糸及びその製造法を提供することにあ
る。
なる加工糸において、壁撚部の芯糸となる糸条を熱可塑
性モノフィラメントとすることによって、壁撚形態の特
徴である凹凸感を明確で安定なものとし、且つ、清涼
感、ハリ・コシ感を得ようとするものである。
Bとからなる仮撚加工糸であって、糸条Aは少なくとも
2本の熱可塑性フィラメントで構成され、糸条Bは熱可
塑性モノフィラメントからなり、且つ、糸条Aの表面に
糸条Bが三重に捲回した捲付部と、糸条Aが糸条Bの周
囲に捲回した壁撚部が交互に存在していることを特徴と
する仮撚加工糸にある。
ら一定距離を保って糸条Bを糸条Aより過剰供給し、糸
条Aの周囲に糸条Bをトラバース捲回させる仮撚加工に
おいて、糸条Aに少なくとも2本の熱可塑性フィラメン
トからなる糸条並びに糸条Bに熱可塑性モノフィラメン
トを用いたことを特徴とする仮撚加工糸の製造法にあ
る。
いることを特徴としている。モノフィラメントとして
は、熱セット性の良い熱可塑性樹脂からなるモノフィラ
メント(本発明では熱可塑性モノフィラメントと称
す。)用いることによって、三重に捲回する糸条Aから
なる捲付部の捲き付きが強固になり、糸形態安定性が向
上する。又、モノフィラメントであるためマルチフィラ
メントのようなフィラメント間の空隙が無いので、見掛
け糸条径は極めて細く、且つ、仮撚加工時のガイド接触
や捲回時張力変動等によるマルチフィラメント間の微小
なフィラメントバラケ、すなわち、集束性の低下等の問
題も無いため、糸条Aが糸条Bの周囲に捲回した壁撚部
の形態もより明確になる。この結果、風合いは壁撚形態
に起因する清涼感とともに、モノフィラメント特有の高
い曲げ硬さに起因したハリ・コシ感にあふれたものが得
られる。
限定されるものではなく、目的に応じて適宜選択すれば
よいが、ポリエステルモノフィラメントを用いることが
より好ましい。又、モノフィラメントの断面形状、繊度
や染色特性等に関しても特に限定されるものでなく、目
的の風合い、目的とする意匠効果及び色調効果等に応じ
て選択すればよい。更に、仮撚加工が施された熱可塑性
モノフィラメントを用いても良い。
率が5%以上、好ましくは8%以上であると、仮撚加工
時及び/又は後加工時等で加熱されることによって、捲
付部では糸条Aの表面に糸条Bが強固に巻き付き、結果
として糸形態の安定性が向上する効果がある。更に、糸
条Bの熱可塑性モノフィラメントを中心に糸条Aが捲回
した壁撚部では、糸条Bが熱により収縮し、糸条Aが浮
き出て、より壁撚形態が顕著になる。
ノフィラメントの綛を作成し、0.88cN/dTex
の荷重をかけて綛長さ(K0 )を測定し、200℃雰
囲気下に10分間乾熱処理した後に、0.88cN/d
Texの荷重をかけて綛長さ(K1 )を測定し、下式
より算出した。 乾熱収縮率(%)=100×(K0 −K1 )/K0
性フィラメント(本発明では熱可塑性樹脂からなるマル
チフィラメントを言い、セルロースアセテートフィラメ
ントを含む。)は、少なくとも2本の熱可塑性フィラメ
ントで構成される。糸条Aを構成する熱可塑性フィラメ
ントとしては、例えばポリエステルフィラメントやポリ
アクリロニトリルフィラメントやポリアミドフィラメン
ト等、特に限定されることなく各種熱可塑性フィラメン
トを用いることが可能であり、目的に応じて適宜選択す
る。又、マルチフィラメントを構成するモノフィラメン
トの断面形状、繊度や、染色特性等に関しても特に限定
はなく、目的の風合いや、意匠効果や、異色効果等を考
慮して選択すればよい。
53%以上57%以下のジアセテートフィラメント又は
酢化度60%以上62%以下のトリアセテートフィラメ
ントの何れかを使用することが望ましい。アセテートフ
ィラメントを使用することによって独特のシャリ感、清
涼感を付与することができる。
状は特に限定はなく、得られる織編物の風合い、光沢等
を考慮して、菊型、円形、扁平、Y字等を選択すればよ
い。又、アセテートマルチフィラメントを構成するモノ
フィラメントの繊度も特に限定されるものではないが、
該モノフィラメント繊度を大きく、例えば6dTex以
上とするとアセテートフィラメント独特のシャリ感やド
ライ感がより強調され、該モノフィラメント繊度を小さ
く、例えば1.5dTex以下とすることによりソフト
感の付与も可能となる。更に高比重化アセテートフィラ
メントや、カチオン染料可染性アセテートフィラメント
等を用いることによって、従来のセルロ−スアセテート
フィラメント独特の特徴に併せて新規な風合いや色調効
果を得ることも可能となる。
ト、例えばレーヨンフィラメント等、又は各種撚糸加工
糸、各種仮撚加工糸及び各種エアー加工糸等の加工糸
や、各種異種繊維複合糸等を同時に含むことも可能であ
り、目的に応じて選択する。
塑性フィラメントで構成されることにより、糸条Aを構
成するフィラメント相互及び/又は糸条Aと糸条B相互
のもつれにより糸形態安定性も良好となる。
繊度D2 の繊度比D1 /D2 が5〜25の範囲にあ
るものが好ましく、更に8〜20が望ましい。繊度比D
1 /D2 が5未満では壁撚部の形状が明確とならず、
又、清涼感は不十分なものとなり、一方、繊度比D1
/D2 が25を超えると加工安定性に問題が生じる。
説明する。図1は本発明に使用する装置の一例をモデル
的に示すものである。熱可塑性フィラメント1及び熱可
塑性フィラメント2よりなる糸条Aは、マグネットテン
サー4により一定張力でガイド6−1を経て仮撚装置に
供給される。熱可塑性モノフィラメント3よりなる糸条
Bは、供給ローラー5よりガイド6−2を経て、仮撚ユ
ニット8により加燃されつつ第1引き取りローラー9に
引き取られて走行する糸条Aに対して、ガイド6−2よ
りオーバーフィード状態で供給される。糸条Bは、ガイ
ド6−2を支点として、走行している糸条Aの糸軸方向
に対して平行に(図の矢印で示すように上下に)トラバ
ースしつつ、糸条Aの周囲に三重に捲き付いた部分(捲
付部)と一重捲き付け(道中部)とを交互に形成する。
互に形成された糸条Aは、走行中第1ヒーター7により
加熱固定される。該捲付部は三重捲き付き構造で強固に
固定されているために、仮撚ユニット8を通過後もその
ままの状態を保つ。一方、道中部は仮撚ユニット8を通
過後は解撚されて仮撚方向と逆方向の撚り形態を呈する
と共に、熱可塑性モノフィラメントからなる糸条Bを中
心としその周囲に、糸条Aの熱可塑性フィラメントが捲
き付いた壁撚部が形成される。又、糸条Aとして例えば
熱収縮率の異なる熱可塑性フィラメント1、2を用いた
場合、道中部は仮撚ユニット8を通過後、熱収縮率の高
い熱可塑性フィラメント2が糸条Bと共に中心に配置さ
れ、その周囲に糸条Aを構成していた一方の熱収縮率の
低い熱可塑性フィラメント1が壁撚状に巻き付いた形態
が形成される場合もある。引き続いて、第1引き取りロ
ーラー9と第2引き取りローラー11の間で、オーバー
フィード下で第2ヒーター10により熱セット処理し、
巻き取りチーズ12で巻き取る。
ター温度は100℃以上、好ましくは120℃以上25
0℃以下である。該温度が100℃未満では、加撚部で
の糸条Bの捲き付け固定が不安定になり、糸形態安定性
に問題が生じる。また、250℃を超えると、加熱によ
るフィラメントへのダメージが大きく、其の後の工程通
過性に問題が生じると共に、現状の仮撚機では複数錘の
ヒーター温度を管理することが困難な場合が多い。
に乾熱収縮率の比較的低い熱可塑性フィラメントを糸条
Aに少なくとも1本含み、且つ、仮撚機の第1ヒーター
温度を100℃以上180℃以下、好ましくは120℃
以上160℃以下、仮撚機の第2ヒーター温度を200
℃以上250℃以下、好ましくは210℃以上240℃
以下にすると、更に壁撚調形態が強調された仮撚加工糸
を得ることができる。これは道中部において、相対的に
乾熱収縮率の高い熱可塑性フィラメントを十分に収縮さ
せ、結果的にアセテートフィラメントのように乾熱収縮
率の低い熱可塑性フィラメントを浮かせることで壁撚形
態が強調できることによるものである。
ド6−2の距離(ガイド距離)は50mm以上、好まし
くは100mm以上に設定する。ガイド距離は捲付部の
形状、並びに、捲付部と壁撚部の長さに影響を与えるも
のであり、ガイド距離が50mm未満であると捲付部が
ネップやノットといわれる小さな凸部となり粗野な糸形
態になるとともに、各々の壁撚部の長さが短くなり、加
工糸全体として壁撚形態が不明確になる。
ィード率は30%以上150%以下が好ましく、更には
50%以上130%以下が好ましい。オーバーフィード
率が30%未満であると、捲付部がネップやノットとい
われる小さな凸部となり粗野な糸形態になるとともに捲
付部における糸条Bの捲き付きが弱くなり、糸形態安定
性に問題が生じる。また、オーバーフィード率が150
%を超えると糸条Aへの捲き付きが過剰となり、ループ
やケバが発生し易くなる。
る。 (実施例1)糸条Aを構成する一方の熱可塑性フィラメ
ント(1)に220dTex/34fのトリアセテート
マルチフィラメントを、他方の熱可塑性フィラメント
(2)には33dTex/8fのポリエステル高収縮マ
ルチフィラメントを使用し、糸条Bの熱可塑性モノフィ
ラメント(3)には22dTex/1f,乾熱収縮率
9.5%のポリエステルモノフィラメントを使用した。
これらを図1の装置により、仮撚数:2000T/m、
仮撚方向:Z、第1ヒーター7の温度:140℃、第2
ヒーター10の温度:230℃、ガイド距離:150m
m、仮撚加撚域への糸条Bのオーバーフィード率:90
%、第1引き取りローラー9の速度:50m/分、第1
引き取りローラー9と第2引き取りローラー11間のオ
ーバーフィード率:13%の条件設定で仮撚加工を行っ
た。
捲回した捲付部と、糸条Bを中心に糸条Aが捲回した明
確な壁撚部が交互に形成された仮撚加工糸が得られた。
この加工糸を用いて織編物としたところ、糸割れ、捲付
部の崩れ等の問題はなく、又、捲付部と壁撚調の道中部
を有する意匠性に富んだ布帛が得られ、且つ、壁撚形態
の凹凸形状に伴う清涼感と共に、ハリ・コシ感が強調さ
れた織編物が得られた。
/12fのポリエステルマルチフィラメントを用いたほ
かは実施例1と同様の条件で仮撚加工を行った。その結
果、糸条Aの表面に糸条Bが三重に捲回した捲付部と、
糸条Bを中心に糸条Aが捲回した壁撚部が交互に形成さ
れた仮撚加工糸が得られたが、風合い的にはハリ・コシ
感は不十分であった。
/48fのポリエステルマルチフィラメントのみを、糸
条B(3)には22dTex/1f、乾熱収縮率9.5
%のポリエステルモノフィラメントを用いたほかは実施
例1と同様の条件で仮撚加工を行った。その結果、糸条
Aの表面に糸条Bが三重に捲回した捲付部と、糸条Bを
中心に糸条Aが捲回した壁撚部が交互に形成された仮撚
加工糸が得られたが、糸条Bの糸条Aに対する巻き付き
が不十分な箇所が見られ、後工程中の摩擦等で壁撚部の
糸割れや捲付部の崩れ等が発生し、後工程通過性や、糸
品位に問題のあるものであった。
装置は図1に示したものを用い、仮撚数:(33000
/D1/2 )T/m(但し、Dは糸条Aと糸条Bの合計
繊度(dTex))、仮撚方向:Z、第1ヒーター7の
温度:140℃、第2ヒーター10の温度:230℃、
ガイド距離:150mm、仮撚加撚域への糸条Bのオー
バーフィード率:100%、第1引き取りローラー9の
速度:60m/分、第1引き取りローラー9と第2引き
取りローラー11間のオーバーフィード率:13%の条
件設定で行った。
条Aの表面に糸条Bが三重に捲回した捲付部と、糸条B
を中心に糸条Aが捲回した明確な壁撚部が、交互に形成
された仮撚加工糸が得られた。この加工糸を用いて織編
物としたところ、後工程に特に問題なく、又、得られた
布帛の風合いは、壁撚形態の凹凸形状に伴う清涼感が得
られると共に、ハリ・コシ感が強調されたものであっ
た。一方、比較例3で得られた加工糸は、壁撚形態が不
明確であり、且つ、該加工糸を用いた織編物は清涼感、
ハリ・コシ感が不十分なものであった。又、比較例4は
糸条Aに対する糸条Bの捲き付きが不安定で、加工安定
性に問題のあるものであった。
26fのトリアセテートマルチフィラメントを、他方の
糸条(2)には33dTex/12fのポリエステルマ
ルチフィラメントを使用し、糸条B(3)には、22d
Tex/1f、乾熱収縮率9.5%のポリエステルモノ
フィラメントを使用した。これらを図1に示した装置を
用いて、仮撚数:2500T/m、仮撚方向:Z、第2
ヒーター10の温度:230℃、第1引き取りローラー
9の速度:50m/分、第1引き取りローラー9と第2
引き取りローラー11間のオーバーフィード率:13
%、その他の条件は表2に示した条件で仮撚加工を行っ
た。
調形態をした仮撚加工糸が得られ、且つ、該加工糸を用
いた織編物の風合いは壁撚形態の凹凸形状に伴う清涼感
が得られると共に、良好なハリ・コシ感を有するもので
あった。一方、比較例5は、仮撚加工温度が低いために
糸条Aに対する糸条Bの捲き付きが悪く、加工が極めて
不安定であるとともに、ループ等の発生のために糸品位
の劣るものであった。比較例6では、得られる加工糸の
捲付部はネップやノットといわれる小さな凸部となり、
且つ、これが多発し、糸全体として粗野な形態になると
ともに、各々の壁撚部の長さが短く、加工糸全体として
壁撚形態が不明確であった。比較例7における仮撚加工
では、糸条Bのオーバーフィード率が30%未満である
ため、捲付部がネップやノットといわれる小さな凸部と
なり粗野な糸形態になるとともに、捲付部における糸条
Bの捲き付きが弱くなり、糸形態安定性に問題のあるも
のであった。又、比較例8のように、糸条Bのオーバー
フィード率が150%を超えると、糸条Aへの捲き付き
が過剰となり、ループやケバが発生した加工糸となり、
ガイド等へ引っかかり、工程通過性に問題があるもので
あった。
からなり、殊に壁撚部の芯糸となる糸条に熱可塑性モノ
フィラメントを用いたことによって、壁撚部の撚形態の
特徴である凹凸感を、明確で安定なものとすることがで
き、且つ、清涼感、ハリ・コシ感を与えるものである。
又、本発明方法によれば、仮撚加工糸であるのにもかか
わらず、明確で、且つ、安定性に優れた壁撚調形態を呈
する仮撚加工糸を合理的に得ることが可能になると共
に、しかも該加工糸を用いた織編物は、壁撚形態の特徴
である凹凸感による清涼感、並びにモノフィラメント特
有のハリ・コシ感を付与することが可能となる特殊仮撚
糸の製造法を提供するものであり、産業上の価値は高く
その意義は大きい。
示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 糸条Aと糸条Bとからなる仮撚加工糸で
あって、糸条Aは少なくとも2本の熱可塑性フィラメン
トで構成され、糸条Bは熱可塑性モノフィラメントから
なり、且つ、糸条Aの表面に糸条Bが三重に捲回した捲
付部と、糸条Bに糸条Aが捲回した壁撚状部が交互に存
在していることを特徴とする仮撚加工糸。 - 【請求項2】 糸条Aを構成するフィラメントの少なく
とも1本がアセテートフィラメントである請求項1記載
の仮撚加工糸。 - 【請求項3】 糸条Aの合計繊度D1 と糸条Bの繊度
D2 の繊度比D1/D2 が5〜25である請求項1又
は2記載の仮撚加工糸。 - 【請求項4】 スピンドルに向かって走行する糸条Aの
加撚域で、糸条Aから一定距離を保ちつつ糸条Bを糸条
Aより過剰供給し、糸条Aの周囲に糸条Bをトラバース
捲回させる仮撚加工において、糸条Aに少なくとも2本
の熱可塑性フィラメントから構成される糸条、糸条Bに
熱可塑性モノフィラメントを用いたことを特徴とする仮
撚加工糸の製造法。 - 【請求項5】 糸条Aを構成するフィラメントの少なく
とも1本がアセテートフィラメントである請求項4記載
の仮撚加工糸の製造法。 - 【請求項6】 糸条Aの合計繊度D1 と糸条Bの繊度
D2 の繊度比D1/D2 が5〜25である請求項4又
は5記載の仮撚加工糸の製造法。 - 【請求項7】 下記式1、2及び3を満足する条件で仮
撚加工することを特徴とする請求項4、5又は6記載の
仮撚加工糸の製造法。 100≦HT (1) 50≦GL (2) 30≦OF≦150 (3) ここで、HTは第一ヒーター温度(℃)、GLは糸条B
の供給ガイドと糸条Aとの距離(以下、ガイド距離と称
す)(mm)、OFは糸条Bのオーバーフィード率
(%)である。
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- 1999-07-29 JP JP21584399A patent/JP3296800B2/ja not_active Expired - Fee Related
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