JP2001508698A - 液体噴霧装置、並びに該装置とともに使用するのに適する使い捨て収納容器およびライナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 スプレーガン(1)は、取外し可能なライナー(13)を収納する流体タンク(11)を備える。該ライナー(13)は、プラスチック材料から熱／真空成形され、前記タンク内部に密接に適合し、前記ガンの作動中に前記ライナーから流体が排出されると崩壊する。前記ライナーは、比較的剛性がある基部を有し、支持されなくても前記タンクの外側で立つことができることが好ましい。前記ライナーの前記側壁は、前記基部に比べて薄く崩壊可能であり、前記ライナーを廃棄できることが好ましい。前記タンク(11)は取外し可能な蓋(15)を有し、逆転させた状態で自立でき、流体を充填することができる。前記蓋(15)は、前記ライナー(13)を前記タンク内に固定する機能も果し、噴霧作業の終わりに、前記蓋(15)および前記ライナー(13)は一緒に前記タンク(11)から取り外して廃棄することができるので、前記スプレーガンの清掃が単純化される。

Description

【発明の詳細な説明】 液体噴霧装置、並びに該装置とともに使用するのに適する 使い捨て収納容器およびライナー 技術分野 本発明は、収納容器、特に使い捨て収納容器、およびライナーとして機能する ことができる収納容器に関する。本発明はさらに、液体を噴霧する装置、たとえ ばスプレーガンに関し、特に、こうした装置の液体収納容器またはタンクに関す る。 背景技術 使い捨て収納容器には、多くの異なる分野において多くの用途がある。たとえ ば、多くの物品は、購入の前後に袋などの使い捨て収納容器に包装される。使い 捨て収納容器がプラスチックの袋である場合、購入者は、この袋をごみ箱など、 別の容器の使い捨てライナーとして再利用することが多い。場合によっては、使 い捨てライナーは、他の再利用可能な容器に特に使用するために製造されること があり、この場合、ライナーは、容器の中身の廃棄に役立つか(ごみ箱のライナ ーの場合など)、容器またはその中身を保護するか、または容器の清掃を不要に することまでも意図される。 接着剤、塗料または石膏のような物質を内部で混合するか、または使用するた めに内部に収納する容器にライナーを使用すると、使用後に容器を清掃するのが 容易になり、容器内の物質が他の物質の残りによって汚れるのを防ぐという点で 特に有利である可能性がある。たとえば、塗料を内部で混合するか、使用のため に塗料を内部に収納する容器は、塗料の色または品質が他の物質の痕跡によって 変化しないように清掃しなければならない。これは、車輌に再塗装する場合、上 記のように特に重要であり、塗料は、既存の塗料に適合する必要がある。塗料を 混合するときの汚濁の問題を避けるため、車体工場では、使い捨て蝋紙のカップ を混合用収納容器として使用することが多く、ごく少量の塗料が必要な場合は特 にそうである。米国特許第4 383 635号に記載されている別の方法では、使い捨 て収納容器が、再利用可能な枠状容器内に配置されて使用される。 スプレーガンの分野では、様々な理由で、使い捨てライナーをガンのタンクに 使用すべきであると提案されてきた(米国特許第3 211 324号、第3 255 972号、 第4 151 929号、第4 951 875号および第5 143 294号並びに欧州公開第0 678 334 号)。塗料、園芸用化学薬品などの液体を噴霧するためのガンは一般に公知であ り、分配される液体を収容するタンクと、圧力下で、トリガー機構の制御により 液体が分配されるスプレーノズルとを一般に備える。液体は、重力下でタンクか ら供給されるか、または外部の源からガンに供給される空気または水などのよう な加圧流体の流れの中に引き込まれる。 使用者がスプレーガンのタンク内の液体を変えたい場合、一般に、古い液体の 痕跡がガン内に残って新しい液体を汚濁させないように、ガンをきわめて完全に 清掃する必要がある。これは、特に塗料スプレーガンに言えることである。なぜ なら、古い回分の塗料がガン内に残っていると、新しい回分の塗料を使用できな くなる程、新しい回分の塗料の色に影響するからである。これは、特に、車輌に 塗布する塗料を既存の塗料工作物に正確に適合させる必要があることが多い車体 工場で問題を生じる可能性がある。あるいは、塗料の残留物は、ガン内で乾燥す ると、鱗状に剥離して新しい回分の塗料を汚濁させる場合がある。しかし、スプ レーガンの清掃は、比較的複雑かつ時間がかかる作業である。さらに、塗料スプ レーガンの場合、清掃作業では、環境上の理由から取扱いおよび廃棄に注意を要 する溶剤をかなり多量に使用する。その結果、塗装作業のコストが著しく増大す る可能性がある。使い捨てライナーをスプレーガンの塗料タンクつまり塗料ポッ ト内に使用して、ガンの清掃を単純化するとともに、必要な溶剤の量を減少させ る方法は既に提案されていた(上記の欧州公開第0 678 334号を参照)。 発明の開示 本発明は、十分に安価で使い捨て可能であるとともに、廃棄されるときに、で きれば容易に崩壊することができ、しかも使用の際に取扱いおよび充填が比較的 容易な収納容器を提供することに関する。本発明は、特に、別の容器内のライナ ーとして使用するのに適する収納容器の提供に関する。本発明はさらに、スプレ ーガンおよび類似装置の清掃を単純化して、その結果、こうした清掃作業に関連 する時間および経費を減少させることを可能にすることに関する。 本発明は、側壁と、プラスチック材料から熱／真空成形される比較的剛性があ る基部とを備える収納容器であって、側壁が基部に比べて薄くて崩壊可能であり 、側壁が延在して直立した状態で、支持されずに基部で立つことが可能な収納容 器を提供する。 さらに詳しく述べるなら、本発明は、基部と、基部から延在する側壁とを備え る収納容器であって、基部および側壁がプラスチック材料から一緒に熱／真空成 形され、基部は比較的剛性があり、側壁が基部に比べて薄くて崩壊可能であるが 、側壁が延在して直立した状態で支持されずに基部で立つことが可能である収納 容器を提供する。 本発明による収納容器は、容器のライナーとして使用することができ、ライナ ーは、容器の内部に対応する形状を有する。一変形例として、本発明は、容器と 組み合わせて、容器内部に適合し、容器の内部に対応する形状を有する使い捨て ライナーであって、プラスチック材料から熱／真空成形されるライナーを提供す る。このライナーは、崩壊可能であることが好ましいが、必ずしも崩壊可能であ る必要はない。 本発明は、流体タンクと、このタンクの内部に対応する形状を有し、タンク内 部に密接に適合する着脱可能かつ崩壊可能なライナーと、ライナー内から流体を 分配するためのスプレーノズルとを備えるスプレーガンであって、ガンを操作中 にライナー内から流体が除去されるときにライナーが崩壊するスプレーガンをさ らに提供する。 さらに本発明により、着脱可能な蓋がタンクの開口部内に配置される流体タン クと、タンク内に位置し、開口部の外周部で蓋によりタンクに固定される着脱可 能なライナーと、ライナー内から流体を分配するためのスプレーノズルとを備え るスプレーガンであって、ライナーを蓋とともにタンクから取り外すことができ るスプレーガンを提供する。 本発明はさらに、着脱可能な蓋がタンク内の開口部に配置される流体タンクと 、 蓋の出口を介してタンク内から排出される流体を分配するためのスプレーノズル とを備える重力供給スプレーガンであって、タンクをガンから取り外した状態で 自立することができて、開口部からタンク内に流体を充填することができるスプ レーガンを提供する。 本発明はさらに、流体タンクと、タンク内から流体を分配するためのスプレー ノズルとを備えるスプレーガンであって、タンクが、ガンから取り外すことがで きて崩壊して廃棄することができる自立収納容器から成るスプレーガンを提供す る。 本発明のもう１つの態様により、タンクの開口部に位置してタンクの流体出口 が形成される着脱可能な蓋を有し、タンクに対応する形状を有してタンク内に密 接に適合する着脱可能かつ崩壊可能なライナーを備える、スプレーガンに取り付 ける流体タンクであって、ライナーが、開口部の外周部で蓋によりタンクに固定 され、蓋とともにタンクから取り外すことができる流体タンクを提供する。本発 明はさらに、スプレーガンに取り付ける流体タンクであって、タンクの開口部に 位置してタンクの流体出口が形成され、流体出口がスプレーガンに取り付けるよ うに賦形される着脱可能な蓋と、蓋から離れたタンクの端部に閉鎖可能な通気口 とを備える流体タンクを提供する。 本発明のさらにもう１つの態様により、スプレーガンのタンクに使用するライ ナーであって、プラスチック材料から形成され、タンク内に密接に適合し、比較 的剛性がある基部と、基部に比べて薄くて崩壊可能な側壁とを有するライナーを 提供する。 本発明はさらに、流体タンクと、タンク内から流体を分配するためのスプレー ノズルとを備えるスプレーガンであって、タンクが着脱可能な蓋を有し、この蓋 によりタンクに固定される、着脱可能なほぼ円錐体のメッシュフィルタを備える スプレーガンを提供する。 本発明はさらに、流体タンクと、タンク内から流体を分配するためのスプレー ノズルとを備える重力供給スプレーガンであって、タンクが、着脱可能な蓋と、 この蓋によりタンクに固定される着脱可能なライナーとを備える動力供給スプレ ーガンを提供する。 「熱／真空成形」という用語は、本明細書で使用する場合、材料のシートを軟 化状態まで加熱して、この軟化状態で、成形型により画定される所望の形状に成 形する工程を意味する。差空気圧を加えると、材料を所望の形状に成形するのに 役立つ場合があり、特に、材料の一方の側部で真空を生成すると、材料を所望の 形状に成形するのに役立つ場合がある（単に「真空成形」として公知である）。 「崩壊可能」という用語は、本発明による収納容器／ライナーの側壁に関して 本明細書で使用する場合、その側壁が、たとえば手の圧力など、適度な圧力を加 えることにより変形することができ、したがって収納容器のリムを収納容器の基 部に向かって押すことができるとともに側壁が破壊しない状態を意味する。 「塗料」という用語は、本明細書で使用する場合、表面を着色することを意図 されているかどうかに関わらず、スプレーガンを使って表面に塗布できるすべて の形態の塗料状コーティング材料を含む。「塗料」は、たとえば下塗剤、ベース コート、ラッカーおよび類似の材料を含む。 図面の簡単な説明 具体的な例を示すためにのみ、本発明の実施例について、添付の図面に関して 説明する。 図１は、先行技術のスプレーガンの斜視図であり、塗料を充填できるように部 分的に分解された状態を示す。 図２は、図１に示したスプレーガン用の代替形態の塗料タンクの構成部品を展 開した状態で示す。 図３は、組み立てた状態の図２の塗料タンクと、タンクをスプレーガンに接続 するアダプタとを示す。 図４は、図３の塗料タンクおよびアダプタの長手方向の断面図を示す。 図５は、図４の塗料タンクをスプレーガンに取り付けた状態を示す。 図６は、スプレーガンに使用される図４の塗料タンクを示す。 図７は、図４の塗料タンクの構成部品を使用後に取り外した状態を示す。 図８は、図２に類似しているが、変形形態の塗料タンクを示す。 図９は、図２〜図４および図８の塗料タンクの代替形態の蓋の長手方向断面図 を示す。 図10は、図２に類似しているが、もう１つの変形形態の塗料タンクを示す。 図11は、図10の塗料タンクの長手方向の部分断面図を示す。 図12は、図１のスプレーガンに類似しているが、代替形態の塗料タンクを備え るスプレーガンを示す。 図13は、変形形態の塗料タンクを備える図12のスプレーガンを示す。 図14は、図13のスプレーガンのタンクの変形例を示す。 図15は、代替形態の塗料タンクの図３に類似する図である。 図16および図17は、図15の変形形態の構成部品を示す。 図18は、図15の塗料タンク用の保持具の使用を示す。 図19は、本発明によるライナー／収納容器の斜視図である。 図20は、類似している図だが、崩壊して廃棄される過程にあるライナー／収納 容器を示す。 図21(a)〜(c)は、図２〜図４および図10の塗料タンク用のライナーを製造する 方法の概略図である。 図22は、図21の方法の変形例を示す。 図23は、塗料混合用ピッチャーを示す。 図24は、図23のピッチャーとともに使用される、本発明によるライナーを示す 。 発明を実施するための最良の形態 図１は、重力供給タイプの代表的な先行技術の塗料スプレーガン１を示す。ガ ン１は、本体２と、本体の後端から下方に延在するハンドル３と、本体の前端に あるスプレーノズル４とを備える。このガンは、ガンの側部に枢着されるトリガ ー５により手動操作される。ガンにより射出される塗料または類似材料を収容す る塗料タンクつまり塗料ポット６は本体２の上部に配置して、ハンドル３の下端 のコネクタ７からノズル４までガンを貫通して延在する圧縮空気用の内部通路( 図示しない)と連通する。使用中、コネクタ７は圧縮空気源(図示しない)に接続 し、その結果、ユーザがトリガー５を引っ張ると、圧縮空気はガンを貫通してノ ズル４ に供給され、ポット６から重力下で供給される塗料を引き込んで噴霧する。塗料 は、次に、圧縮空気とともにスプレーとしてノズル４から射出される。 ポット６内に収納される塗料は、多くの場合手で混合され(そのためにはジャ グなど、別個の容器が必要である)、ポットに注入される。塗料中に不要な粒子 が存在すると塗装面の仕上げが損なわれる可能性があるので、これを防ぐため、 塗料は一般にフィルタを介してポット６に注入される。図１は、このために取り 外したポット６のキャップ８と、ポットの開放端部に配置される円錐フィルタ９ とを示す。フィルタ９は、隙間のない側部と、円錐の尖った端部にフィルタのメ ッシュ部分10とを有する、公知のタイプの使い捨て円錐フィルタとして示されて いる。ポット６に塗料を充填した後、フィルタ９は取り外して廃棄され、ポット のキャップ８が元に戻される。フィルタ９がガンと同様に再利用可能である場合 、たとえば色が異なる塗料または化学組成が異なる液体など、異なる液体でフィ ルタ９を十分に清掃してから使用する。 図２は、図１のガンまたは任意の類似ガンにポット６の代わりに使用できる代 替形態の塗料ポット11の構成部品を示す。代替形態の塗料ポット11は、図３およ び図4(断面)に組み立てた状態を示す。 塗料ポット11は、開放収納容器12を備え、この収納容器12は、携帯スプレーガ ンの従来の塗料ポットに匹敵するサイズを有するとともにその基部に空気孔12A を有し、使い捨てライナー13が装備される。ライナー13は、収納容器12の内部の 形状に対応して密接に適合し、収納容器の上縁部に着座する開放端部に細いリム 14を有する。収納容器12は、ライナー13の開放端部に押込嵌合する使い捨て蓋15 をさらに備える。蓋15は、接続管17が延在する中央開口部16(図4)を備え、その 端部には、差込接続部の一部を形成する外側延長部分18を備える。開口部16は、 開口部に押込嵌合するかまたは蓋15の一体部分になるフィルタメッシュ19により 覆われる。蓋15は、蓋に接するように収納容器12上にねじ込まれる環状カラー20 により収納容器12上の所定の位置にしっかり保持される。 塗料ポット11は、図３および図4(断面)に塗料ポットから分離して示されてい るアダプタ21を使用して、スプレーガン１に取り付けられる。アダプタ21は、 一方の端部22の内部に、塗料ポット11の接続管17に取り付けられる差込接続部の 他方の部分が形成されている環状構成部品である。アダプタの他方の端部23は、 スプレーガンの塗料ポットの標準的な取付部(一般にねじ山)に適合するように賦 形される。 塗料ポット11のライナー13は、上記のとおり、形状が収納容器12の内部に対応 し、収納容器の上縁部に着座する開放端部に細いリム14を有する。以下のとおり 、ライナーは自立するが崩壊可能でもあり、比較的剛性がある基部13Aおよび比 較的薄い側壁13Bを有し、崩壊する場合、基部ではなく側壁によって長手方向に 崩壊する。さらに、ライナー13には襞、波、継ぎ目、接合部またはガセットがな く、側壁13Bと基部13Aとの内部接続部には溝もない。こうしたタイプのライナー について、図19および図20を参照してさらに詳しく説明する。さらに、こうした ライナーを製造できる熱成形工程についても説明する。 塗料ポット11の収納容器12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのプラ スチック材料から成形され、図２に示すように半透明であるか、または不透明で あり、任意の適切なサイズを有する。塗料スプレーガンに使用する場合、容量が 250ml、500mlまたは800mlの収納容器が一般に使用されるが、必要なら他のサイ ズを使用することもできる。蓋15もポリエチレンまたはポリプロピレンなどのプ ラスチック材料から成形され、射出成形工程により成形することができる。蓋は 、半透明または不透明で良く、着色されていて良い。カラー20は、成形ブラスチ ック部品であるか、またはアルミニウムなどの機械加工金属部品で良い。アダプ タ21は、機械加工金属部品で良く、たとえばアルミニウムから成形して陽極酸化 処理することができる。 塗料ポット11を使用するには、アダプタ21を端部23においてスプレーガンに取 り付けて、その状態にしておく、次に、塗料ポット11を図２に示すように分解し て、ライナー13を収納容器12の内側に押す。次に塗料を収納容器内に押し入れて 、カラー20をしっかりねじ込んで蓋を所定の位置に保持する。次に、図４に示す ように、ライナー13の上部を蓋15と収納容器12との間に閉じ込め、ライナーのリ ム14を収納容器上縁部とカラー20との間に閉じ込める。蓋15には、ライナーの上 部に係合してライナーを保持するように、その表面に刺(見えない) を成形すると有利である。次に、スプレーガン１を正規の操作位置から逆転させ て、接続管17の端部を図５に示すようにアダプタ21に取り付けることができるよ うにする。その後、ガンを図６に示すように正規の位置に戻すと、通常の方法で 使用することができる。塗料をライナー13の内部から除去すると、ライナーの側 部は、ライナー内の減圧によって崩壊する。ライナーの基部は比較的剛性があり その形状を保つので、ライナーは、横断方向ではなく長手方向に崩壊し、塗料の ポケットがライナー内に閉じ込められる可能性が少なくなる。 ユーザは、ライナー13内から空気を排出してからスプレーガン１を操作するこ とを選択できるが、これは必須ではない。しかし、空気を排出すると、塗料ポッ ト11からガンに空気が入る危険がなくなるため、ガンが十分に機能する角度の範 囲を増大させることができる。空気をライナー13内から排出するには、ガンがま だ図５に示す位置にある間にガンのトリガー５を作動させる。 使用後、ガンを清掃する場合、ガンを再び逆転させて、トリガー５を簡単に作 動させると、ガン内の塗料をポット11のライナー内に排出して戻すことができる 。次に、まだガン上にあるアダプタ21から接続管17を外して、ポット11をガンか ら取り外す。カラー20を収納容器12から取り外して、図７に示すように、崩壊し たライナー13が付いた状態で蓋15を引っ張る。蓋(フィルタ19を含む)およびライ ナーを廃棄して、収納容器12およびカラー20を清潔な状態にしておくと、新しい ライナーおよび蓋を使って再使用することができる。清掃の必要があるのはガン 自体なので、使用する溶剤の量は実質的に減少する。未使用の塗料がポット11か らあふれる危険も実質的に減少する。つまり、ライナー13は、蓋15を所定の位置 に取り付けた状態で取り外されて廃棄されるからである。さらに、ライナーは崩 壊した状態で廃棄されるので、使用済みライナーの収集に必要な空間の量は最小 限で済む。 ライナー13は、上記のとおり、収納容器12の内側に正確に適合し、滑らかな内 面を有するので、別個の容器の中ではなく、収納容器12自体の中で塗料を混合す ることができる。こうして、別個の混合容器の清掃がなくなり、使用する溶剤の 量をさらに減少させることができる。図１の６に示すように従来の塗料ポットを 備えた重力供給ガンを使用する場合、ポット６の両端が開いているので、こ の可能性はない。ライナー13が混合器具によって孔があくかまたは破損する可能 性は、第１にライナーが収納容器12内に正確に適合するため、第２に、以下に説 明するライナーの自立性によって、混合工程中に収納容器内部の周囲でライナー が引きずられる可能性が少ないため最小限である。収納容器12を混合容器として 使用するのを容易にするには、収納容器の側壁に、図２および図３に示すように マーキング25を付けて、収納容器の中身の量を判断できるようにすると良い。収 納容器12の一般的な形状、特に、収納容器12が平らな基部を備え、図２に示す向 きで安定するという事実は、収納容器12が既に説明したように半透明であると事 実と同様に、収納容器12を混合容器として使用するのに特に適するようにする。 しかし、収納容器12が不透明な場合、側壁にスロットを形成し、スプレーガンの ユーザは、そのスロットからライナー13を見て、ポット11内の塗料の量をいつで も評価することができる。 塗料を収納容器12内で混合する場合、収納容器の蓋15にフィルタメッシュ19を 備えると、塗料中の好ましくない粒子がスプレーガンに入るのを防ぐことができ る。しかし、塗料がテクスチャー加工されているか、または別個の容器内で混合 し、濾過してからライナー付きの収納容器12に移す場合、または塗料中の汚れの 存在が重要ではない場合、メッシュ19は省略して良い。 塗料ポット11のカラー20は、別個の部品であると上記で述べたが、蓋15に結合 しても良く、その場合はカラー20も使い捨てになる。他の代替例として、接続管 17およびメッシュ19を備えた蓋15は、図８に示すようにヒンジ接続部26により接 続されたライナー13の一体部分として成形することができる。この場合、蓋がラ イナーの口の内部に適合していて、使用後に蓋およびライナーを一緒に収納容器 から取り外す必要はない。しかし、使用後に蓋をライナー内の所定の位置に保持 する必要がある場合は、やはり蓋はライナーの口の内部に適合している必要があ る。さらにもう１つの代替例として、カラー20を取り替えて、ポット11の上部周 囲にバンドで固定し、蓋15およびライナー13を所定の位置に保持することができ る。このバンドはポット11に固定して、たとえばゴムから成形するか、またはジ ャーおよび瓶の上部を固定するときに使用するタイプの金属クリップ構成の一部 であっても良い。 図２〜図４の蓋15とライナー13との間にさらに確実な係合が必要な場合、蓋は 、図示の押込嵌合ではなく、ライナーにスナップ嵌合すると良い。たとえば、ラ イナーに内周リブを配置して、蓋の隣接表面の対応する溝に係合するようにして も良い。 さらに他の代替例として、押込蓋15は、図９に示す形態の蓋27に置き換えるこ とができる。蓋27もライナー内に押込嵌合するが、ほぼ円錐形であり、その上端 28が図2〜図４の接続管17の端部の形状に対応するので、同じアダプタ21に係合 する。蓋27は、外側に延在してライナーのリム14の上部に着座するリム29と、ラ イナーの内面に係合する賦形部分29Aとを有する。この賦形部分29Aの形状によっ て、蓋27はライナーの口内に押し込まれ、ライナーの縁部が収縮して蓋が確実に 配置される凹部29Bをさらに提供する。しかし、図９に示す賦形部分の形状は不 可欠ではなく、たとえば図４の蓋15に関して上記で述べた刺など、代替形状を使 用しても良い。蓋27は、蓋のリム29の上部に着座するカラー20に類似のねじ込み カラーにより収納容器上の所定の位置に保持される。蓋27は、図2〜図５のフィ ルタ19に類似のフィルタを備えることができる。あるいは、どの場合にも、フィ ルタはほぼ円筒形であり、差込接続部に隣接する端部から蓋の管状部分に挿入す ることができる。この場合、蓋の管状部分の内部の形状によって、スプレーガン を使用するときに、フィルタを所定の位置に確実に保持することができる。 塗料ポット30の代替形態の構成部品を図10に示す。ボット30は、図２のポット 11と同様、収納容器12とライナー13とを備える。しかし、この場合、ポット11の フィルタ19は、収納容器12の直径に相当する直径を有し、円周密閉ガスケット32 を備える別個の部品31として成形される。さらに、図２の蓋15およびカラー20は ほぼ円錐の蓋33に置きかえられ、この蓋33は、収納容器上にねじ込み嵌合し、図 ３の接続管17に類似する形状の管状延在部分34を有するので、同じアダプタ21に 係合する。ポット30は、ライナー13を収納容器12内に押し入れて組み立てられ、 塗料を収納容器内に入れた後、収納容器の上部にフィルタ31を配置し、蓋33をね じ込むことによってフィルタ31を所定の位置に固定する。これで、ライナー13の リム14およびフィルタ31の密閉ガスケット 32は、図11に示すように蓋33と収納容器12との間に一緒に閉じ込められて、ポッ トをスプレーガンに固定して逆転させて使用するときに、この位置で塗料がポッ ト30から漏れるのを防ぐ。 アダプタ21は、収納容器11、30の蓋の管状部分17、34の端部にねじ山を形成す ることにより不要になり、収納容器はスプレーガン１の標準塗料ポット取付部に 直接係合することができる。 図12は、スプレーガン1(図１参照)の標準塗料ポット６が保持され、ポット内 部に嵌合するライナー35を備える代替スプレーガンを示す。ライナー35は、ガン の本体２との接続部内に延在して、ガンとライナーとの間に可撓性Ｏリング(図 示しない)を使用するなどの方法で本体２に対する液密シールを形成することが 好ましい。この場合、ライナー35は、塗料をポット内から除去したときに崩壊せ ず、より剛性の高い材料から形成すると、ポット６内にライナーを配置するのに 役立つ。ライナー35は、所定の位置に配置した後、ライナーの開放端部で外側に 延在するリム36上にねじ込まれるキャップ８により所定の位置に保持される。図 12のポット６には、フィルタ37がさらに装備される。このフィルタ37はほぼ円錐 形であり、全体にメッシュ材料から形成され、使用するときにライナー35内に配 置される。フィルタ37は、ライナー35と同様、外側に延在するリム38を備え、こ のリム38は、ライナーのリム36の上部に横たわり、同様にポット６のキャップ８ により所定の位置に保持される。 図12のポット６は、図３のポット11と違って、スプレーガン１に取り付けた状 態で塗料を充填されるように意図されている。ライナー35およびフィルタ37を所 定の位置に配置して、塗料をポット内に注入し、キャップを取り付ける。この作 業の間、フィルタが脱落する危険性はなく、フィルタは全体にメッシュ材料から 形成されるので、ユーザは、塗料をポット内に注入するときに常に塗料のレベル を見ることができる。これで、ガン１を使用することができる。ガンにより分配 されるすべての塗料はフィルタ37を通過するので、塗料をポット６内に注入する ときに塗料を濾過する必要はない。使用後、キャップ８をねじ外すと、フィルタ 37およびライナー35を取り外すことができる。ライナー35は廃棄し、フィルタ37 は、使い捨てかどうかに応じて廃棄または清掃する。ライナー35を使 用すると、ガン１を清掃するのに必要な溶剤の量をやはり減少させることができ 、使い捨てフィルタ37を使用するとさらに減少させることができる。 フィルタ37は任意の適切な形状を有することができ、フィルタの有効表面積を 増加させる襞付きの表面を有する。 図13の変形された構成では、ライナー35およびフィルタ37は結合して、単一の ユニット39を形成する。この場合、フィルタは、ライナーと一緒に廃棄される。 図12および図13に示す各々の構成では、ライナー35およびフィルタ37は、蓋８ とともにポット６から取り外すことができる。この場合、ポット６の従来の蓋８ を使い捨ての蓋と置き換えることができるので、蓋８、ライナー35およびフィル タ37は一緒に廃棄することができる。 図13の使い捨てユニット39は、塗料ポット内部に取り付けるのではなく、スプ レーガン１の塗料ポット６を交換するように変更することができる。この場合、 ユニット39は、図14に示すように塗料を既に充填された密閉カートリッジ50とし て供給される。カートリッジ50は、外観の点では塗料ポット６に類似しており、 同様にガン１に接続することができる。しかし、カートリッジの出口端部51に穿 孔し、たとえばカートリッジの他方の端部52に通気口を形成して、塗料がガン内 に流入できるようにしなければならない。カートリッジ50の出口端部51には、た とえば、(逆転させた)ガンに、出口端部を一番上にしたカートリッジを取り付け る前にユーザが穿孔することができる。あるいは、ガン１は、カートリッジ50を ガンに取り付けるときに自動的に出日端部51に穿孔するように変更することがで きる。次に、カートリッジ50の他方の端部52の通気口は、カートリッジのその端 部に手で穿孔するか、またはたとえば、カートリッジを所定の位置に配置すると きにカートリッジに穿孔するように設計された別個のキャップ53を取り付けるこ とにより、カートリッジをガンに取り付けた後に形成することができる。あるい は、通気口は、ガンを使用する準備が整ったときに開口すれば良いが、カートリ ッジに予め成形しておいても良い。 使用後、カートリッジ50はガンから取り外されて廃棄される。カートリッジ50 はフィルタを含むので、供給業者は、塗料をカートリッジに装填する前に塗料 を濾過する必要はない。しかし、塗料を予め濾過する場合、カートリッジ50内の フィルタは省略することができる。 図15は、全体として廃棄できるスプレーガン１の塗料ポット40の代替形態を示 す。塗料ポット40は、図10のポット30にほぼ類似するが、収納容器12は、以下に 説明するとおり、使い捨て収納容器41に置き換えられ、ライナー13が省略される 。 図15の収納容器41は、塗料を収納して塗料ポットの蓋42に取り付けるのに適す る従来の使い捨て収納容器で良い。収納容器41は、たとえば薄いプラスチック材 料から成形されるが、この材料は、収納容器の中身を見ることができるように図 示のとおり半透明であることが好ましく、側壁にマーキング43があると、中身の 量を判断することができて好ましい。空気孔44は、必要に応じて空気孔を閉じる 何らかの手段とともに収納容器の基部に形成される。この手段は、引き剥がすと 空気孔44が開き、必要なときに再び接着すると孔を閉じることができる接着テー プストリップ(図示しない)の形態を取ることができる。あるいは、フリップトッ プ閉鎖具または単純な手動式弁機構を装備しても良い。収納容器41は、その開放 端部の外側に、図10の蓋33にほぼ類似する蓋42を取り付けるためのねじ山を有し 、その上端42Aは、(必要な場合、適切なアダプタを使用して)スプレーガンに取 り付けるように同様に形成される。蓋42は、収納容器41と同じ材料から成形され 、図示のとおりやはり半透明である。平らなフィルタメッシュ45は、やはり使い 捨てであり、収納容器41の口を横断して延在する。メッシュ45は別個の部品であ り、その外周部が蓋42と収納容器41との間に保持されるか、または蓋と一体成形 することができる。 ポット40を使用するには、蓋42およびフィルタメッシュ45を収納容器41から取 り外して、塗料を充填する(収納容器基部の空気孔44が閉じていないことに注意 する)。塗料は、収納容器41に充填するときに濾過する必要はなく、上記のとお り、収納容器内で塗料を混合することができるので、そのために別個の容器を用 意する必要はない。次に、蓋42およびメッシュ45を収納容器41上の所定の位置に 戻し、(逆転させた)スプレーガン１に蓋42を取り付ける。次に、スプレーガン１ を正規の位置に戻し、収納容器基部の空気孔44を開放する。これで、 スプレーガン１を通常の方法で使用することができる。噴霧作業の完了後、空気 孔44を再び閉鎖し、ポット40をガン１から取り外して廃棄すれば、ガンを清掃す るだけで良い。ポット40を取り外す前、スプレーガン１を再び逆転させ、ガンの トリガー５を作動させて、ガン内に残っている余分な塗料をポット内に排出する 。何れの場合にも、十分な塗料がポット40内に残っている場合、ポットは、廃棄 せずに再び密閉して再使用することができる。 ポットの収納容器41は、使用後に崩壊できるように成形すると有利である。場 合によっては、蓋42も崩壊するようにできる。 代替例として、蓋42を再使用可能な部品とし、ガンで清掃するようにする。こ のタイプの構成では、使い捨て収納容器41は、塗料を既に充填されてカバーで密 閉されたカートリッジとして供給され、このカバーは、収納容器を蓋42に取り付 ける前に簡単に取り外せる。フィルタメッシュ45は、使い捨て部品でも再使用可 能な部品でも良い。その他の代替例として、収納容器41および蓋42はともに、蓋 の上端42Aにおいて取外し可能なカバーで密閉されたカートリッジとして供給さ れ、カバーは、カートリッジをガンに取り付ける前に取り外される。この形態で は、カートリッジは図14のカートリッジ50に類似している。 塗料ポット40の蓋42の寸法を適切に選択することにより、１つの蓋42を様々な サイズの収納容器41に使用することができる。ユーザは次に、どの場合にも、最 も適切な量の塗料を収納する収納容器41を選択する。また、ユーザは、様々なメ ッシュサイズを有する各種のフィルタ45を用意しておくと、使用する塗料の種類 に最適なメッシュサイズを選択することができて好ましい。フィルタメッシュ45 は、必ずしも図15に示す形態および／または位置である必要はなく、たとえば、 図16に示す円錐形でも良いし、および／または図17に示す蓋42の出口に位置して も良い。あるいは、フィルタ45は、塗料を収納容器41に入れる前に濾過するか、 あるいは塗料の汚濁が重要ではない場合は省略できる。 蓋42は、図15に示す正確な形状である必要はなく、たとえば、図２に示すねじ 込み式のカラーと組んだ押込み式の蓋と置き換えることができる。 収納容器41は、蓋42の有無に関わらず、塗料またはその他のコーティング材料 を含むカートリッジとして供給される場合、場合によっては、塗料／コーティ ング材料はカートリッジ内の密閉された崩壊性ライナー内に収納することが好ま しい。これは、たとえば、塗料／コーティング材料を塗布面上に噴霧するまで空 気または光などから隔離して保存しておく必要がある場合に必要である。常に、 収納容器41内の空気孔44は、常に開放しておくか、または収納容器41自体が気密 性ではない場合は省略することができる。 収納容器41は、その形状に応じて、収納容器が転倒しないように収納容器を配 置しておく保持具を設けることが好ましい。１つの適切な保持具を図18に示すが 、この保持具は、収納容器41に類似する形状だがわずかに大きく、かつ拡大基部 52を備える収納容器部分51から成る。収納容器41は、収納容器部分51内に配置さ れて、塗料を充填されるかまたはスプレーガン１に取り付けられるときに直立に 保たれる。 上記の説明は塗料スプレーガンに関するが、他のタイプのスプレーガン、たと えば園芸用化学薬品などの物質を噴霧するための水ホース(空気供給管路ではな い)に取り付けられるタイプのガンなどにも当てはまる。上記の説明は、吸込供 給ガン、つまりガンを使用するときにタンクからの液体の出口がタンクの上部に 位置し、液体が、ガンを貫通して流れる圧縮空気またはその他の加圧流体の作用 により供給管を介してタンクから引き込まれるガンにも適用される。このケース では、ライナーをタンクに備える場合、ライナーおよび／または供給管の構成は 、ライナーが供給管を閉塞せずに崩壊できる構成でなければならない。たとえば 、短い供給管は、ガンを使用する前にすべての空気がライナーから排出されれば 使用することができる。あるいは、ライナーとともに崩壊する可撓性供給管を使 用しても良い。その他の代替例として、剛性がある基部を備えていない変形ライ ナーを使用して、ライナーが、図２のライナー13とは異なる方法で崩壊するよう にしても良い。吸込供給ガンのタンクは、重力供給ガンのように使用時に逆転さ れないので、タンクとガンとの間の連通により空気がタンクとライナーとの間の 空間に入ることができれば、タンク内の空気孔は省略して良い。 次に、図２の塗料ポット11に戻り、ライナー13について、その製造方法ととも にさらに詳しく説明する。図19および図20に分離して示されているライナーは透 明であって、１個のプラスチック材料、できればポリエチレンまたはポリプ ロピレンから熱成形することが好ましい。ライナーの形状は、収納容器12内部の 形状により必然的に決まる。比較的剛性がある基部13Aは円形であり、ライナー1 3は、収納容器12の内部と同様にほぼ円筒形だが、口から基部13Aに向かってわず かに内側にテーパーが付いている。リム部分14は、基部と同様に比較的剛性があ るが、側壁13Bは可撓性であり、既に述べたように崩壊させることができる。に も関わらず、ライナー13は、支持しなくても、図19に示すように側壁13Bが延在 して直立した状態で基部13Aで立つことができる。ライナー13が崩壊する場合、 比較的剛性がある基部13Aはその形状を保つが、側壁13Bが崩壊すると、図20に示 すようにライナーのリム部分14方向に移動する。側壁13Bは、プラスチックの袋 と同様の状態で崩壊し、たとえば割れるか、裂けるかまたは亀裂が生じたりして 破壊することはない。 １つの形態では、ライナーの高さは約110ｍｍ、その基部13Aの直径は約78ｍｍ 、リム部分14を除く口部の直径は約86ｍｍである。基部の厚さは約400μｍ、リ ム部分14の厚さは約900μｍ、側壁の厚さは約150μｍである。もう１つの形態で は、ライナーは、基部と口部の高さは上記と同じだが、基部の厚さは約300μｍ であり、リム部分の厚さは約200μｍ、側壁13Bの厚さは50〜250μｍである。 次に、図19に示すライナーを製造する方法について、図21(a)〜(c)を参照して 説明する。 低密度ポリエチレン(LDPE)の約250×225ｍｍおよび0.5ｍｍ厚のシート60は、 真空成形機の成形枠61内にシート外周部を固締する。LDPE材料は、たとえばイン グランド、チェシア州、ウィドネスのPlastech Extrusions Ltd.が市販しており 、使用する真空成形機は、ウェールズ、カーマンザンシア州、アマフォードのC. R.Clarke and Company Limitedが市販しているモデル「FLB 725」である。しか し、任意の適切なプラスチック材料を使用でき、方法は、任意の適切な熱／真空 成形機を使用して実施できることが分かる。 シート60を所定の位置に配置した後、真空成形機のヒーター62のバンクを図21 (a)に示すようにシート上の位置に移動して、真空成形に適する柔軟かつ可撓性 の状態までシートを加熱した。シートが適切な温度に達したという事実は、外観 が乳濁色から透明に変化することで分かる。 次に、ヒーター62のバンクを取り外して、成形プラテン63をシート60の下から 上方に移動させて成形型64をシートと接触させ、シートを上向きに変形させた。 この時点で、真空成形機の真空ポンプの電源を投入し、シート60の下から空気を 除去した。成形プラテン63の上方への移動は、プラテンがその行程の一番上に達 して、図21(b)に示すようにシート60を保持する枠61を封着するまで続ける。成 形型64の形状は、スプレーガンの塗料ポット11の収納容器12の内部形状に対応す る形状だった。 真空ポンプは、成形プラテンが枠61を封着して、シート60の上面と下面との間 に生じた圧力差により、成形型64の上部に既に接触しているシート60が下に移動 して、図21(c)に示すように成形型の側面に接触するまで作動させつづけた。次 に、成形プラテン63を冷却済みのシート60から離すと、ライナー13の所望の形状 を有し、襞、波、継ぎ目、接合部またはガセットがなく、側壁13Bと基部13Aとの 内部接続部に溝もない成形部分65が残る。枠61から取り外した後、シート60の成 形部分65の口部周をトリミングして、ライナー13のリム14を形成した。リム14の 幅は、シート60がこの段階でトリミングされる位置で決まり、必要に応じて調節 することができる。 上記の工程では、成形工程で成形型64の側面に接触したプラスチックシート60 の部分が、成形型の上部に接触した部分より実質的に薄い成形済み部分65(ひい てはライナー13)が形成されることが分かった。この工程は、従来の真空成形工 程とは異なる。従来の工程は、成形部分65の厚さの差をできる限りなくすことを 目的とし、そのため図21のステップ(a)の後に、加熱シート60の下側に空気圧を 付与する追加のステップを含み、成形プラテン63が枠61を封着する前にシートが ドーム形を取るようにする。したがって、シートの厚さは、図21のステップ(c) でシートが移動して成形型64に接触するとき、比較的均一である。一般に、特定 サイズのシート60について図21に示す工程では、成形型64のサイズは、結果とし て得られるライナー13の基部よりも側面の厚さに影響することが分かった。つま り、成形型64のサイズが拡大すると、結果として得られるライナー13の基部の厚 さはほぼ同じだが、ライナーの側面ははるかに薄くなる。これに反 して、成形型のサイズが縮小すると、ライナー13の側面に長手方向の襞が生じる 状態に達することが分かる。 シート60が図21のステップ(c)で成形型64の側面に接触するときにシート60の 厚さをさらに減少する必要がある場合、シート60を成形機の枠61に固締するとき に、２枚の薄い金属プレート66(図22)の間に配置すると良い。各々の金属プレー ト66は、成形型64の位置に孔67を有し、成形型の最大断面よりサイズが大きい。 プレート66も枠61に固締して、図21の工程を繰り返す。プレート66の効果は、シ ート60が上方に移動したときに(この場合プレート66の孔67を貫通して)、シート 60の中心部分のみがヒーター62に直接暴露され、成形型64上に引っ張られるよう にすることである。こうして、成形部分65の形成に使用されるシート60は少なく なり、結果として得られるライナー13は、基部13Aとリム14とがわずかに薄く、 側壁13Bが実質的に薄くなる。図22に示す上側のプレート66のみを使用しても、 これに匹敵する結果が得られる。 図22に示す工程の変形例として、プラスチックシート60は、外周部が２枚のプ レート66の間に固締される円形ディスク材料から構成することができる。ディス クのサイズに応じて、固締された外周部がライナー13のリム14を形成するので、 トリミングして除去される余分な材料はなくなる。 図21および図22に関して説明した工程により製造されるライナー13は、図２の スプレーガンタンクに使用する場合、図20に関して説明したように崩壊する。ラ イナー13は、ライナーの基部13Aをリム14方向に押して手で崩壊させることもで きる。ライナーは一般に、支持しなくてもその基部13Aで立つことができ、この 特徴は、ライナーをスプレーガンのタンク11に使用する上で不可欠ではないが、 保管の点で役立つ。このライナーには、襞、皺、継ぎ目、接合部もしくは折り目 がなく、基部13Aを備えた側壁13Bの内部の接続箇所には溝がなく、したがって、 ライナー内部に材料が閉じ込められる場所はない。ライナーの基部13Aは必然的 にスプレーガンタンク11の収納容器12の基部で多少の空間を占めるので、収納容 器12の壁上のマーキングは、この点を考慮して配置する必要がある。 図19のライナー13について、特に図２の塗料ポット11に使用する場合を説明し てきたが、同一または類似の製品は他の方法で使用することもできる(必要な 場合、寸法を適切に変更する)。たとえば、図19に示したタイプの製品は、スプ レーガンタンク以外の多くの形態の容器のライナーとしても使用することができ る。容器に使い捨てライナーを設けることが好ましい場合は多くあり、たとえば 容器を清潔に保つ、清掃しやすくする、あるいは容器またはその中身を保護する といった目的がある。図19に示すタイプのライナーは、これらのどの目的にも使 用することができ、複数の物質が一緒に混合される容器に特に有用である。つま り、ライナー内部には、材料を閉じ込めて混合されない状態に保つ場所はないか らである。 図19に示すタイプの製品は、たとえば、車体工場において塗料を混合すること を目的とした容器のライナーとして使用することができ、この場合、そのために 使用されることが多い使い捨ての飲料カップの魅力的な代替物になる。車体工場 で車輌の修理部分を塗装する前、修理業者は、所定の色の１回分の塗料を十分に 混合して、車輌の周囲部分の色に合わせなければならない。１回分の塗料の各種 成分は、容量または重量で正確に測定して適切な容器内に収納し、一緒に十分に 混合してから使用される。混合が不十分であるか、または容器が完全に清潔では ない場合、その回分の塗料の色／品質、ひいては修理の品質に影響を及ぼす。 塗料の混合を便利にしかも効果的に行うため、図19に示すタイプのライナーは 、図23に示す測定容器70とともに使用することができる。測定容器70は、賦形リ ム72内の注ぎ口71およびハンドル73を有するピッチャーの形態である。このピッ チャーには側壁にマーキング74があり、ピッチャーの中身の量を判断することが できる。図21に関して既に説明した方法を使用すると、図19のタイプのライナー は、ピッチャー70内部に正確に適合するように製造することができ、こうしたラ イナーを使用することにより、１回分の塗料の各種成分をピッチャー70内に集合 させて、塗料がピッチャー70に実際に接触しない状態で一緒に混合することがで きる。 ピッチャー70に使用するのに適するライナー75を図24に示す。ライナー75は、 ピッチャー70の内部に対応する形状を有し、図19に示すライナー13にほぼ類似す るが、ライナー13の比較的厚く外側に延在するリム部分14は省略することができ 、ライナー75の側壁76は、ピッチャーのリム72および注ぎ口71に対 応する賦形リム77を備える。ライナー75はピッチャー70の内側に正確に適合する ので、ピッチャー内で塗料を混合するときに混合器具でライナーに孔が開く可能 性はない。さらに、ライナーの内部には、材料が閉じ込められる可能性がある場 所がないので、計量してピッチャー内に投入したすべての材料を効果的に混合す る障壁はない。塗料を混合して、ピッチャー70からたとえばスプレーガンの塗料 ポットに移すとき、ライナー75を取り外して、できれば図20に示すように崩壊さ せて廃棄すると、ピッチャー70を清潔に保ってさらに使用することができる。 ライナー75の基部78はピッチャー70の底部で多少の空間を占めるので、ピッチ ャー側壁のマーキング74は、その点を考慮して配置する必要がある。ピッチャー 70の形状によっては、ライナー75の上部に、ピッチャーのリム72上に折り返すこ とができる延在部分を設けることが好ましい。その代わりに、またはさらに、た とえばライナー75およびピッチャー70にある形態の賦形部分を形成し、これらが リム77、72においてスナップ嵌合できるようにして、使用の際にライナー75をピ ッチャー70に封着することが好ましい。 ピッチャー70のライナー75は、使用後に占める空間が少なくなるように崩壊可 能であると良いが、これは不可欠ではない。さらに、ライナー75の形状は使用さ れる容器70の内部の形状によって決まるので、支持されないと容器の外部では立 つことができない場合もある。 さらにもう１つの代替例として、図19に示すタイプの製品は、単に収納容器と して使用することもでき、この場合、壁13Bは可撓性の点でプラスチックの袋に 匹敵するが、支持されなくても、充填されるときおよびその後直立に立つことが できるという利点がある。この収納容器は、任意の適切なサイズで良く、粉末や 液体など、多くの様々なタイプの物品を収納するために使用するか、または小売 業者が消費者に提供するプラスチック／紙製の袋の単に代替物として使用するこ とができる。何れの場合にも、この収納容器は、収納容器内の材料が閉じ込めら れる場所が内部にないという利点がある。この収納容器は、その中身によっては 、収納容器の口を閉鎖できることが好ましく、この場合、適切な形態の閉鎖具を 設けることができる。閉鎖具は、たとえば、収納容器の口の半分の周囲内側に隆 起部があり、および容器の口の他方の半分の周囲内側に嵌合する溝があり、そ の溝に隆起部が圧迫されて収納容器を閉鎖する形態を取ることができる。収納容 器の壁13Bの可撓性によって、必要なら、壁を中身の周囲で押し下げると、収納 容器内の空間を減少させることもできる。 使用後、収納容器を廃棄する必要がある場合、側壁13Bは、リム14を基部に向 かって押すことにより手で崩壊させると、その結果図20に示す形態になった収納 容器は廃棄に要する空間が少なくなる。既に述べたとおり、側壁13Bは、プラス チックの袋と同様に、割れるか、裂けるかまたは亀裂が生じたりして破壊せずに 崩壊することができる。 図19に示すタイプの製品には、可能な用途が他にも数多くあることが分かるで あろう。このタイプのライナーは、たとえば、ごみ箱のライナーとして簡単に使 用することができ、従来の袋形のライナーに比べて箱の内部によく適合し、基部 13Aで直立に立つので箱から取り出すときに扱いやすいという利点がある。類似 のライナーは、接着剤、ワックスまたは石膏など、比較的急速に硬化する材料用 のバケツまたはその他の収納容器に使用することもでき、この場合、石膏などの ような材料は、実際には混合用バケツとともに販売されており、ライナーはパッ ケージに含まれて供給される。状況によっては、１つのライナーを取り外すと次 のライナーが既に配置されているように、複数のライナーを次々に容器内の位置 に重ねると良い。さらに、こうした容器はライナーを収納することを意図されて いるので、容器の壁が中実であることは不可欠ではなく、容器はたとえば、ライ ナーを収納する枠の形態を取っても良い。 一般に、図19に示すタイプの製品の場合、基部13Aの厚さは一般に少なくとも2 5μｍであり、さらに一般的には少なくとも100μｍである。側壁13Bは、基部13A に比べて薄く、上記のように崩壊することができるので、ライナー／収納容器の 廃棄が容易である。側壁13Bの厚さは一般に基部13Aの厚さの1/2未満であり、基 部の厚さの1/5未満でも良い。使用する材料およびライナー／収納容器に意図す る用途に応じて、側壁13Aの厚さは通常250μｍである。 図19に示すタイプの製品の特定の用途では、リム部分14は不可欠ではなく、図 24のライナーの場合のように省略することができる。リム14が不要な場合、図21 (c)のシート60は、当然、成形部分65の口に直接隣接した部分でトリミン グする必要がある。ライナー／収納容器の自立性は、リム部分14が省略された場 合も維持できることが分かった。 図19に示すタイプの収納容器／ライナーの基部13Aは円形である必要はなく、 矩形または三角形などのような他の形状であっても良い点に注目すべきである。 容器用のライナーの場合、その形状は、特にライナーが容器の内部に適合する必 要がある場合、容器の形状によって決まる。場合によっては、基部は剛性がなく ても良い。 さらに、図21および図22に示す工程は、スプレーガンの塗料ポットに使用する ライナーの製造に限定されるのではなく、その他の目的のライナー／収納容器を 製造するのにも適する。この工程では、成形型64はわすかにテーパが付いている 形状であり、図21および図22に示すように最大断面が下端にあって、成形作業が 完了したときにシート60を取り外すことができなければならないことが分かるで あろう。この工程を使用して、収納容器の内部に適合する必要があるライナーを 製造する場合、収納容器は同様に内部にテーパが付いている必要がある。ライナ ー／収納容器は、収納しようとする材料を通さない薄いフィルムを形成できる任 意の適切な熱可塑性から形成することができる。場合によっては、ラミネートの 形態の材料を使用することが好ましい。食品の包装など、特定の用途では、低通 気性のプラスチックが好ましい。しかし、殆どの用途では、ポリエチレンまたは ポリプロピレンなどのようなポリオレフィンが好ましい。なぜなら、これらは比 較的安価であり、熱成形が容易であり、殆どの水性および有機流体に対して不活 性だからである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年１月２３日（１９９９．１．２３） 【補正内容】 請求の範囲 １．流体タンクと、該タンクの内部に対応する形状を有して該タンクの内部に 密接に適合する取外し可能かつ崩壊可能なライナーと、該ライナー内から流体を 分配するスプレーノズルとを備えるスプレーガンであって、該ライナーが、前記 ガンの作動中に流体が前記ライナー内から排出されたときに崩壊するスプレーガ ン。 ２．前記ライナー内から前記スプレーノズルを通過する流体を濾過するために 配置される取外し可能なフィルタをさらに備える、請求項１記載のスプレーガン 。 ３．前記フィルタが前記タンク内に配置される、請求項２記載のスプレーガン 。 ４．前記タンクの開口部内に配置され、前記ライナーを前記開口部の外周部で 前記タンクに固定する取外し可能な蓋を備える、請求項１〜請求項３の何れか１ 項に記載のスプレーガン。 ５．前記タンクの開口部内に配置され、前記ライナーを前記開口部の外周部で 前記タンクーに固定する取外し可能な蓋であって、前記フィルタを前記タンクか ら前記蓋とともに取り外すことができる、請求項２または請求項３記載のスプレ ーガン。 ６．前記ライナー内から前記スプレーノズルへの流体の出口が前記蓋に形成さ れる、請求項４または請求項５記載のスプレーガン。 ７．前記ライナーを前記タンクから前記蓋とともに取り外すことができる、請 求項４〜請求項６の何れか１項に記載のスプレーガン。 ８．取外し可能な蓋が前記タンクの開口部に配置される流体タンクと、前記タ ンク内から前記蓋の出口を貫通して排出される流体を分配するスプレーノズルと を備え、前記タンクは、前記ガンから取り外すことができ、前記開口部から前記 タンク内に流体を充填することができるように自立することができ、崩壊して廃 棄することができる重力供給スプレーガン。 ９．閉鎖可能な通気口が前記蓋から離れた前記タンクの端部に形成される、請 求項８記載のスプレーガン。 10．前記タンクがプラスチック材料から成形される、請求項８または請求項９ 記載のスプレーガン。 11．前記タンク内から前記スプレーノズルを通過する流体を濾過するために配 置される取外し可能なフィルタをさらに備える、請求項８〜請求項10の何れか１ 項に記載のスプレーガン。 12．前記フィルタが前記タンク内に配置され、前記タンクから前記蓋とともに 取り外すことができる、請求項11記載のスプレーガン。 13．流体タンクと、流体を前記タンク内から分配するスプレーノズルとを備え 、前記タンクが自立収納容器を備え、該収納容器を前記ガンから取り外すことが でき、崩壊させて廃棄できるスプレーガン。 14．前記収納容器が取外し可能な蓋を備え、前記タンク内から前記スプレーノ ズルへの流体の出口が前記蓋に形成される、請求項13記載のスプレーガン。 15．前記蓋も前記ガンから取り外すことができる、請求項14記載のスプレーガ ン。 16．前記タンク内から前記スプレーノズルを通る流体を濾過するために前記タ ンクに配置された取外し可能なフィルタをさらに備え、該フィルタを前記収納容 器から前記蓋とともに取り外すことができる、請求項14または請求項15記載のス プレーガン。 17．前記蓋から離れた前記収納容器の端部に閉鎖可能な通気口を備える、請求 項14〜請求項16の何れか１項に記載のスプレーガン。 18．前記収納容器がプラスチック材料から成形される、請求項13〜請求項17記 載のスプレーガン。 19．スプレーガンに使用する場合、その他の容器が存在しなくても該スプレー ガンの流体タンクを形成するために該スプレーガンに取り付けられ、密閉収納容 器であって、内部に流体を有する収納容器。 20．前記収納容器が、前記スプレーガンに取り付けた後に開放されて、前記ス プレーガンの流体タンクを形成する、請求項19記載の収納容器。 21．開放されると、流体が前記収納容器から流出できる通気口を備える、請求 項20記載の収納容器。 22．前記収納容器が、前記流体を収納するライナーが内部に存在する外側筐体 から成る、請求項19〜請求項21記載の収納容器。 23．スプレーガンに取り付けられる流体タンクであって、前記タンクの開口部 に配置され、前記タンクの流体出口が形成され、前記流体出口が前記スプレーガ ンに取り付けるように賦形される取外し可能な蓋と、前記蓋から離れた前記タン クの端部の閉鎖可能な通気口とを備える流体タンク。 24．請求項１〜請求項７記載のスプレーガンのタンクに使用されるライナーで あって、熱可塑性材料から熱／真空成形され、前記タンク内に密接に適合し、比 較的剛性がある基部と、該基部に比べて薄くかつ崩壊可能である側壁と、前記ス プレーガンタンクの開口部の縁部上に着座するように賦形され、平らな外側に延 在するリム部分とを有するライナー。 25．前記リム部分も比較的剛性がある、請求項24記載のライナー。 26．前記リム部分が前記ライナーの側壁より実質的に厚い、請求項24または請 求項25記載のライナー。 27．支持されなくても、前記側壁が延在して直立した状態で前記基部で立つこ とができる、請求項24〜請求項26の何れか１項に記載のライナー。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＣＡ，ＣＮ，ＪＰ，Ｋ Ｒ，ＰＬ，ＵＳ (72)発明者 バトラー，アラン・エフ イギリス、シーブイ９・１エイチジー、ワ ーウィックシャー、アサーストーン、クロ フト・ロード51番 (72)発明者 バストウ，デイビッド・アール イギリス、ビー77・３イーユー、スタッフ ォードシャー、ワーウィック・ロード２番 (72)発明者 サルハス，ジェリー・イー アメリカ合衆国55438ミネソタ州ブルーミ ントン、ウッドブリッジ・ロード9409番 (72)発明者 ハートフェル，マーガレット・イー アメリカ合衆国55413ミネソタ州ミネアポ リス、フィフス・ストリート・ノースイー スト518番

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．流体タンクと、該タンクの内部に対応する形状を有して該タンクの内部に 密接に適合する取外し可能かつ崩壊可能なライナーと、該ライナー内から流体を 分配するスプレーノズルとを備えるスプレーガンであって、該ライナーが、前記 ガンの作動中に流体が前記ライナー内から排出されたときに崩壊するスプレーガ ン。 ２．前記ライナーから前記スプレーノズルを通過する流体を濾過するために配 置される取外し可能なフィルタを備える、請求項１記載のスプレーガン。 ３．前記フィルタが前記タンク内に配置される、請求項２記載のスプレーガン 。 ４．前記タンクの開口部内に配置され、前記ライナーを前記開口部の外周部で 前記タンクに固定する取外し可能な蓋を備える、請求項１〜請求項３の何れか１ 項に記載のスプレーガン。 ５．前記タンクの開口部内に配置され、前記ライナーを前記開口部の外周部で 前記ライナーに固定する取外し可能な蓋であって、前記フィルタを前記タンクか ら前記蓋とともに取り外すことができる、請求項２または請求項３記載のスプレ ーガン。 ６．前記ライナー内から前記スプレーノズルへの流体の出口が前記蓋に形成さ れる、請求項４または請求項５記載のスプレーガン。 ７．前記ライナーを前記タンクから前記蓋とともに取り外すことができる、請 求項４〜請求項６の何れか１項に記載のスプレーガン。 ８．取外し可能な蓋が前記タンクの開口部に配置され、取外し可能なライナー が前記タンク内に配置されて、前記開口部の外周部にある前記蓋により前記タン クに固定される流体タンクと、流体を前記ライナー内から分配するスプレーノズ ルとを備え、前記ライナーを前記タンクから前記蓋とともに取り外すことができ る、スプレーガン。 ９．前記ガンの作動中に流体が前記ライナー内から排出されると前記ライナー が崩壊する、請求項８記載のスプレーガン。 10．前記ライナー内から前記スプレーノズルを通過する流体を濾過するために 配置される取外し可能なフィルタをさらに備える、請求項８または請求項９記載 のスプレーガン。 11．前記フィルタが前記タンク内に配置され、前記蓋とともに前記タンクから 取り外すことができる、請求項10記載のスプレーガン。 12．前記ライナー内から前記スプレーノズルへの流体の出口が前記蓋に形成さ れる、請求項８〜請求項11記載のスプレーガン。 13．取外し可能な蓋が前記タンクの開口部に配置される流体タンクと、前記タ ンク内から前記蓋の出口を貫通して排出される流体を分配するスプレーノズルと を備え、前記タンクは、前記ガンから取り外すことができ、前記開口部から前記 タンク内に流体を充填することができるように自立することができ、崩壊して廃 棄することができる重力供給スプレーガン。 14．閉鎖可能な通気口が前記蓋から離れた前記タンクの端部に形成される、請 求項13記載のスプレーガン。 15．前記タンクがプラスチック材料から成形される、請求項13または請求項14 記載のスプレーガン。 16．前記タンク内から前記スプレーノズルを通過する流体を濾過するために配 置される取外し可能なフィルタをさらに備える、請求項13〜請求項15の何れか１ 項に記載のスプレーガン。 17．前記フィルタが前記タンク内に配置され、前記タンクから前記蓋とともに 取り外すことができる、請求項16記載のスプレーガン。 18．流体タンクと、流体を前記タンク内から分配するスプレーノズルとを備え 、前記タンクが自立収納容器を備え、該収納容器を前記ガンから取り外すことが でき、崩壊して廃棄できるスプレーガン。 19．前記収納容器が取外し可能な蓋を備え、前記タンク内から前記スプレーノ ズルへの流体の出口が前記蓋に形成される、請求項18記載のスプレーガン。 20．前記蓋も前記ガンから取り外すことができる、請求項19記載のスプレーガ ン。 21．前記タンク内から前記スプレーノズルを通る流体を濾過するために前記タ ンクに配置された取外し可能なフィルタをさらに備え、該フィルタを前記収納容 器から前記蓋とともに取り外すことができる、請求項19または請求項20記載のス プレーガン。 22．前記蓋から離れた前記収納容器の端部に閉鎖可能な通気口を備える、請求 項19〜請求項21の何れか１項に記載のスプレーガン。 23．前記収納容器がプラスチック材料から成形される、請求項18〜請求項22の 何れか１項に記載のスプレーガン。 24．スプレーガンに使用する場合、該スプレーガンの流体タンクを形成するた めに該スプレーガンに取り付けられ、密閉収納容器であって、内部に流体を有す る収納容器。 25．前記収納容器が、前記スプレーガンに取り付けた後に開放されて、前記ス プレーガンの流体タンクを形成する、請求項24記載の収納容器。 26．開放されると、流体が前記収納容器から流出できる通気口を備える、請求 項25記載の収納容器。 27．前記収納容器が、前記流体を収納するライナーが内部に存在する外側筐体 から成る、請求項24〜請求項26の何れか１項に記載の収納容器。 28．スプレーガンに取り付けられる流体タンクであって、前記タンクの開口部 内に位置し、前記タンクの流体出口が形成される取外し可能な蓋と、前記タンク に対応する形状を有し、前記タンク内に密接に適合する取外し可能かつ崩壊可能 なライナーとを備え、該ライナーは、前記開口部の外周部で前記蓋により前記タ ンクに固定されるとともに前記タンクから前記蓋とともに取り外すことができる 流体タンク。 29．前記タンクから流出する流体のフィルタであって、やはり前記タンクから 前記蓋とともに取り外すことができる、請求項28記載の流体タンク。 30．スプレーガンに取り付けられる流体タンクであって、前記タンクの開口部 に配置され、前記タンクの流体出口が形成され、前記流体出口が前記スプレーガ ンに取り付けるように賦形される取外し可能な蓋と、前記蓋から離れた前記タン クの端部の閉鎖可能な通気口とを備える流体タンク。 31．スプレーガンのタンクに使用されるライナーであって、プラスチック材料 から形成され、前記タンク内に密接に適合し、比較的剛性がある基部と、該基部 に比べて薄くかつ崩壊可能である側壁とを有するライナー。 32．前記スプレーガンタンクの開口部の縁部上に延在するように賦形されるリ ム部分を有する、請求項31記載のライナー。 33．前記リムも比較的剛性がある、請求項32記載のライナー。 34．ライナーが熱可塑性材料から熱／真空成形される、請求項31〜請求項33の 何れか１項に記載のライナー。 35．スプレーガンと組む、請求項31〜請求項34の何れか１項に記載のライナ。 36．側壁と、プラスチック材料から熱／真空成形される比較的剛性がある基部 とを備える収納容器であって、前記側壁が前記基部に比べて薄く崩壊可能である が、前記収納容器は、支持されなくても前記側壁が延在して直立した状態で前記 基部で立つことができる収納容器。 37．前記収納容器が、前記側壁から外側に延在するとともに前記側壁より実質 的に厚いリム部分を有する、請求項36記載の収納容器。 38．前記リム部分が、前記側壁と同じ材料で熱成形される、請求項37記載の収 納容器。 39．前記基部が円形である、請求項36〜請求項38の何れか１項に記載の収納容 器。 40．前記側壁の厚さが前記基部の厚さの1/2未満である、請求項36〜請求項39 の何れか１項に記載の収納容器。 41．前記側壁の厚さが前記基部の厚さの1/5未満である、請求項40記載の収納 容器。 42．前記基部の厚さが少なくとも25μｍである、請求項36〜請求項41の何れか １項に記載の収納容器。 43．前記基部の厚さが少なくとも100μｍである、請求項42記載の収納容器。 44．前記側壁の厚さが150μｍ未満である、請求項36〜請求項43の何れか１項 に記載の収納容器。 45．前記側壁の厚さが70μｍである、請求項44記載の収納容器。 46．前記リム部分の厚さが50〜500μｍ、好ましくは100〜250μｍである、 請求項41または請求項42記載の収納容器。 47．前記収納容器の形状がほぼ円筒形であり、前記基部に向かって内側にわず かにテーパが付いている、請求項36〜請求項46の何れか１項に記載の収納容器。 48．前記収納容器の口の閉鎖具を備える、請求項36〜請求項47の何れか１項に 記載の収納容器。 49．前記収納容器がポリエチレンまたはポリプロピレンから形成される、請求 項36〜請求項48の何れか１項に記載の収納容器。 50．容器と、該容器の内部に適合し、該容器の内部に対応する形状を有するラ イナーとの組合せであって、該ライナーが請求項36〜請求項49の何れか１項に記 載の収納容器である、容器およびライナーの組合せ。 51．容器と、該の容器内部に適合し、該容器の内部に対応する形状を有するラ イナーとの組合せであって、該ライナーが請求項37または請求項38記載の収納容 器であり、該ライナーのリム部分が該容器のリム上に延在する容器およびライナ ーの組合せ。 52．容器と、該容器の内部に適合し、該容器の内部に対応する形状を有する使 い捨てライナーとの組合せであって、該ライナーが熱可塑性材料から熱／真空成 形される容器および使い捨てライナーの組合せ。 53．前記ライナーの少なくとも一部が崩壊可能であり、前記ライナーを廃棄で きる、請求項52記載の組合せ。 54．前記ライナーが、前記容器のリム上に延在するリム部分を有する、請求項 52または請求項53記載の組合せ。