JP2021087920A - 収容容器の蓋、フィルタ挿入部材、収容容器、および収容容器の蓋の製造方法 - Google Patents

収容容器の蓋、フィルタ挿入部材、収容容器、および収容容器の蓋の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体内の異物の排出をより確実に防止または抑制すること。【解決手段】一実施形態に係る収容容器の蓋は、液体が流出する第1開口と第2開口とに挟まれた内面を有する液体出口と、液体出口と接続する側部と、第1フィルタと、液体出口に配置される少なくとも一つの第2フィルタとを備える。第2フィルタの方が第1フィルタよりも第1開口の近くに位置するように該第2フィルタが設けられる。【選択図】図4

Description

本開示の一側面は収容容器の蓋、フィルタ挿入部材、収容容器、および収容容器の蓋の製造方法に関する。
液体の収容容器の一例として、特許文献1には、容器取付具によってスプレーガンに取り付けられる使い捨て可能な塗料容器が記載されている。
特開2006−312144号公報
液体を収容容器に格納しようとする際に、またはその液体を調製する際に、その液体内に異物が混入する可能性がある。そのため、液体をその収容容器から排出させる際にその異物も排出されてしまう可能性がある。そこで、液体内の異物の排出をより確実に防止または抑制することが望まれている。
本開示の一側面に係る収容容器の蓋は、液体が流出する第1開口と第2開口とに挟まれた内面を有する液体出口と、液体出口と接続する側部と、第1フィルタと、液体出口に配置される少なくとも一つの第2フィルタとを備え、第2フィルタの方が第1フィルタよりも第1開口の近くに位置するように該第2フィルタが設けられる。
このような側面においては、収容容器の蓋が二つのフィルタを備えるので、仮に液体内の異物が第1フィルタを通過したとしても、その異物は第2フィルタによって捕捉され得る。したがって、液体内の異物の排出をより確実に防止または抑制することができる。
本開示の一側面によれば、液体内の異物の排出をより確実に防止または抑制することができる。
実施形態に係る収容容器を含むスプレーガンシステムの一例を示す斜視図である。 実施形態に係る収容容器の一例を示す分解斜視図である。 実施形態に係る第2フィルタの斜視図である。 蓋およびフィルタ挿入部材についての、図2のIV−IV線断面図である。 フィルタ挿入部材を蓋に取り付けた状態を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本開示において、収容容器とは、液体を収容するための物品のことをいう。一例では、収容容器はスプレーによって噴霧される液体を収容し、スプレーに取り付けられ、該スプレーに液体を供給する。
液体とは、任意の形態の流動性材料のことをいう。一例では、液体はスプレーによって有体物の表面に塗布され得る。例えば、液体は、材料の特性と意図された用途とのうちの少なくとも一つに応じて霧化されたまたは霧化されていない形態で塗布され得る。液体の例として、塗料、プライマ、サーフェイサー、ベースコート、ラッカー、ニスなどの塗料状材料と、接着剤、シーラー、充填剤、パテ、粉末コーティング、ブラスト処理用粉末、研磨用スラリー、離型剤、鋳物用仕上げ剤などの他の材料とが挙げられる。塗料は水性塗料でも油性塗料でもよい。液体はこれらに限定されるものではなく、任意に選択されてよい。
スプレーとは、液体を噴霧するための装置のことをいう。スプレーの種類は限定されず、収容容器は任意の種類のスプレーのために用いられてよい。本開示ではスプレーの一例としてスプレーガンを示す。典型的なスプレーガンでは、収容容器内の液体はスプレーノズルへ供給される。液体は、スプレーノズルから出る際に、ノズルに供給された圧縮空気によって霧化されて噴霧を形成する。液体は重力供給されてもよいし、吸引供給されてもよいし、スプレーガンへの圧縮空気ラインからまたはスプレーガン自体から収容容器への抽気ラインによって圧送されてもよい。スプレーガンの用途は限定されない。一例では、スプレーガンは、修理された車両にまたは車両の傷に再噴霧するときに使用される。
図1は、実施形態に係る収容容器10を含むスプレーガンシステム1の一例を示す斜視図である。スプレーガンシステム1はさらにスプレーガン20を備える。
スプレーガン20は本体30と、ハンドル31と、本体30の前端に設けられたスプレーノズル32と、本体30の側部に設けられた引金33と、入口ポート34とを備える。入口ポート34は、スプレーガン20の内部スプレー導管(図示せず)と収容容器10とを接続し、これにより、収容容器10内の液体が内部スプレー導管へと流れることを可能にする。例えば、収容容器10は、噴霧される液体(例えば塗料)を収容し、入口ポート34に接続される。収容容器10を入口ポート34に接続するための具体的な構造は限定されず、任意に設計されてよい。例えば、後述する収容容器10の液体出口121の付近に設けられる第1コネクタフォーマットと、入口ポート34に設けられる第2コネクタフォーマットとが係合することで収容容器10が入口ポート34に取り付けられてもよい。
使用時には、スプレーガン20は、ハンドル31の下端に設けられたコネクタ35を介して圧縮空気源(図示せず)に接続される。ユーザが引金33を引くと、圧縮空気がスプレーガン20を通って送出され、塗料が収容容器10から重力でスプレーガン20を通ってスプレーノズル32へ送出される。その結果、液体(例えば塗料)が、スプレーノズル32を出る圧縮空気によって噴霧を形成するように、スプレーノズル32を出るときに霧化される。
図2は収容容器10の一例を示す分解斜視図である。収容容器10は、噴霧される液体を収容するためのライナー110と、該ライナー110の開口部111に取り付けられる蓋120とを備える。ライナー110は収容容器本体の一例である。ライナー110に蓋120を結合させることで蓋/ライナーアセンブリが得られる。一例では、収容容器10は、ライナー110を収容する外側容器130と、蓋120が取り付けられたライナー110を外側容器130に固定するための環状のカラー(collar)140とをさらに備える。蓋120が外側容器130の開口部131付近に位置するように蓋/ライナーアセンブリを外側容器130に収容し、カラー140が蓋120の周縁を覆うようにカラー140を外側容器130に取り付けることで、蓋/ライナーアセンブリが外側容器130内で固定される。
蓋120は、ライナー110に入っている液体をスプレーガン20の内部スプレー導管へと流すための液体出口121を有する。使用時には、ライナー110からの液体の排出に伴って、外側容器130の側面に形成された孔132から空気が入り込むので、ライナー110がその空気によって潰れる。ライナー110内の液体が無くなると、ユーザは収容容器10をスプレーガン20から取り外し、カラー140を取り外し、蓋/ライナーアセンブリを外側容器130から取り外すことができる。外側容器130およびカラー140はきれいなままであり、ユーザは、新しいライナー110および蓋120(すなわち、新しい蓋/ライナーアセンブリ)をその外側容器130に収容してカラー140を再び外側容器130に取り付けることで、液体を供給可能な収容容器を得ることができる。すなわち、ライナー110および蓋120は一度だけ利用される消耗品であり、これに対して、外側容器130およびカラー140は再利用可能であるといえる。ライナー110内の液体が外側容器130およびカラー140に付着することを避けることができるので、収容容器10を洗浄する負荷を低減することができる。
収容容器10の蓋120は、液体に含まれる異物を取り除くためのフィルタを備える。図3〜図5を参照しながら、蓋120のフィルタについて詳しく説明する。図3は実施形態に係るフィルタ挿入部材150の斜視図である。図4は蓋120およびフィルタ挿入部材150についての、図2のIV−IV線断面図である。図5はフィルタ挿入部材150を蓋120に取り付けた状態を示す断面図である。
蓋120は、第1フィルタ124およびフィルタ挿入部材150(より具体的には第2フィルタ152)という二つのフィルタをさらに備える。第1フィルタ124およびフィルタ挿入部材150はいずれも、ライナー110から排出される液体に含まれる異物を取り除くために設けられる。
図4に示すように、蓋120は筒状の液体出口121と、この液体出口121に接続する側部125とを備える。側部125は、液体出口121の内径よりも大きい内径を有する。第1フィルタ124は側部125の内側に、液体の流路を塞ぐように取り付けられる。第1フィルタ124は側部125に着脱可能に取り付けられてもよい。液体出口121は、液体が流出する第1開口122と、該第1開口122の反対に位置する第2開口123と、第1開口122および第2開口123に挟まれた内面121aとを有する。
図3に示すように、フィルタ挿入部材150は、管状のフレーム151と、該フレーム151に取り付けられる少なくとも一つの第2フィルタ152と、該フレーム151により形成される流路155とを備える。フィルタ挿入部材150(より具体的には、フレーム151)は、液体出口121の内面121aの形状の少なくとも一部に対応する形状を有する外面151aを有する。第2フィルタ152は、フィルタ挿入部材150においてフィルタの機能を実際に発揮する部分である。フレーム151に第2フィルタ152を取り付けるための手法として超音波溶着が挙げられるが、これに限定されない。フレーム151は第1開口端153と、該第1開口端153の反対に位置する第2開口端154とを備える。少なくとも一つの第2フィルタ152はフレーム151に取り付けられる。図3の例では、第2フィルタ152は第1開口端153に取り付けられる。
図4および図5に示すように、フレーム151の外面151aの形状は液体出口121の内面121aの形状の少なくとも一部に対応する。より具体的には、外面151aの形状は内面121aの少なくとも一部の形状と一致する。したがって、フィルタ挿入部材150を液体出口121にしっかりと嵌め込むことができる。フィルタ挿入部材150は液体出口121内に位置するように取り付けられ、このとき、少なくとも一つの第2フィルタ152は液体出口121に配置される。一例では、フィルタ挿入部材150は液体出口121に着脱可能に取り付けられる。蓋120がライナー110に取り付けられている場合には、ユーザは、蓋120をライナー110から外さなくても、フィルタ挿入部材150を、液体出口121に取り付けたり、液体出口121から外したりすることができる。一例では、液体出口121に取り付けられたフィルタ挿入部材150はその液体出口121からはみ出ない。すなわち、蓋120を側方から見た場合に、フィルタ挿入部材150は液体出口121によって隠れる。したがって、フィルタ挿入部材150を備える収容容器10を入口ポート34に接続する際に、フィルタ挿入部材150がその接続を妨げない。したがって、一側面では、収容容器10およびスプレーガン20の元の設計を変更しなくてもフィルタ挿入部材150をその収容容器10に追加して、スプレーガンシステム1を使い続けることができる。
フィルタ挿入部材150は、第2フィルタ152が位置する第1開口端153が第2開口端154よりも第1フィルタ124に近くなるように、液体出口121に設けられる。第2開口端154が液体出口121の縁に位置するので、ユーザは第2フィルタ152に触れることなく、フレーム151をつまみながらフィルタ挿入部材150を液体出口121から取り外すことができる。
第1フィルタ124は液体出口121とライナー110の底112との間に設けられ、より具体的には、蓋120の側部125の内側に取り付けられる。第2フィルタ152は、その第1フィルタ124よりも液体出口121の第1開口122の近くに位置するように設けられる。したがって、噴霧される液体は、まず第1フィルタ124を通り、その後に少なくとも一つの第2フィルタ152を通り、その後にスプレーノズル32に至る。フィルタ挿入部材150もライナー110および蓋120と同様に液体に曝されるので、フィルタ挿入部材150も消耗品であるといえる。
図3〜図5の例では、第2フィルタ152は液体出口121の第2開口123に位置する。しかし、第2フィルタ152の位置はこれに限定されない。例えば、第2フィルタ152は液体出口121の第1開口122に位置してもよく、このために、第2開口端154に取り付けられてもよい。フィルタ挿入部材150が二つの第2フィルタ152を備える場合には、一方の第2フィルタ152が第1開口122に位置し、他方の第2フィルタ152が第2開口123に位置するように、該二つの第2フィルタ152がフレーム151に取り付けられてもよい。少なくとも一つの第2フィルタ152は第1開口122と第2開口123との間の任意の位置に取り付けられてもよい。
第1フィルタ124および第2フィルタ152のそれぞれのメッシュ幅は任意に選択されてよい。一例では、第2フィルタ152のメッシュ幅は第1フィルタ124のメッシュ幅以下であってよい。あるいは、第2フィルタ152のメッシュ幅は第1フィルタ124のメッシュ幅未満であってよい。第1フィルタ124のメッシュ幅は100um〜200um(umはマイクロメートル)の間の任意の値でもよく、例えば、200um、190um、180um、170um、160um、150um、140um、130um、125um、120um、110um、または100umでもよい。一例において、第1フィルタ124のメッシュ幅が200umである場合には、第2フィルタ152のメッシュ幅は90um〜200umの間の任意の値でもよく、例えば、200um、190um、180um、170um、160um、150um、140um、130um、125um、120um、110um、100um、または90umでもよい。別の例において、第1フィルタ124のメッシュ幅が125umである場合には、第2フィルタ152のメッシュ幅は90um〜125umの間の任意の値でもよく、例えば、125um、120um、110um、100um、または90umでもよい。
ライナー110に収容された液体への耐性を有する限り、第1フィルタ124および第2フィルタ152を作製するための材料は限定されない。例えば、その材料はプラスチック、ナイロン、ポリプロピレンなどの樹脂でもよいし、金属でもよい。
複数のフィルタを有する収容容器10の蓋120の製造方法について説明する。一例では、収容容器10の蓋120を用意する。この蓋120は、第1開口122と第2開口123とに挟まれた内面121aを有する液体出口121と、該液体出口121と接続する側部125と、第1フィルタ124とを有する。
さらに、フィルタ挿入部材150を用意する。このフィルタ挿入部材150は管状のフレーム151と、このフレーム151により形成される流路155とを有する。フレーム151は外面151aと、第1開口端153と、該第1開口端153の反対に位置する第2開口端154とを有する。外面151aの形状は液体出口121の内面121aの形状の少なくとも一部に対応する。フレーム151には少なくとも一つの第2フィルタ152が取り付けられる。
続いて、液体出口121の内面121aの少なくとも一部がフィルタ挿入部材150の外面151aの少なくとも一部と隣接するようにフィルタ挿入部材150を液体出口121内に位置付ける。この工程によって、少なくとも一つの第2フィルタ152の方が第1フィルタ124よりも第1開口122の近くに位置するように、該少なくとも一つの第2フィルタ152が液体出口121内に設けられる。これらの一連の工程によって、複数のフィルタを有する蓋120が得られる。
以上説明したように、本開示の一側面に係る収容容器の蓋は、液体が流出する第1開口と第2開口とに挟まれた内面を有する液体出口と、液体出口と接続する側部と、第1フィルタと、液体出口に配置される少なくとも一つの第2フィルタとを備え、第2フィルタの方が第1フィルタよりも第1開口の近くに位置するように該第2フィルタが設けられる。
本開示の一側面に係る収容容器は、上記の収容容器の蓋と、蓋と結合する収容容器本体とを備える。
本開示の一側面に係る収容容器の蓋の製造方法は、複数のフィルタを有する収容容器の蓋の製造方法であって、第1開口と第2開口とに挟まれた内面を有する液体出口と、該液体出口と接続する側部と、第1フィルタとを有する収容容器の蓋を用意する工程と、外面、第1開口端、および該第1開口端の反対に位置する第2開口端を有する管状のフレームと、該管状のフレームにより形成される流路とを有するフィルタ挿入部材を用意する工程であって、該外面の形状が液体出口の内面の形状の少なくとも一部に対応し、少なくとも一つの第2フィルタが該管状のフレームに取り付けられた、該工程と、液体出口の内面の少なくとも一部がフィルタ挿入部材の外面の少なくとも一部と隣接するようにフィルタ挿入部材を液体出口内に位置付ける工程であって、少なくとも一つの第2フィルタの方が第1フィルタよりも第1開口の近くに位置するように、少なくとも一つの第2フィルタが液体出口内に設けられる、該工程とを含む。
このような側面においては、収容容器の蓋が二つのフィルタを備えるので、仮に液体内の異物が第1フィルタを通過したとしても、その異物は第2フィルタによって捕捉され得る。したがって、液体内の異物の排出をより確実に防止または抑制することができる。これは、排出される液体の質の向上にもつながり得る。
他の側面に係る収容容器の蓋では、第1フィルタが側部に取り付けられてもよい。液体出口とは異なるところに第1フィルタを設けることで、異物を効率的に捕捉することができる。
他の側面に係る収容容器の蓋では、第1フィルタが側部に着脱可能に取り付けられてもよい。この場合には、既存の蓋に後から第1フィルタを取り付けたり、その第1フィルタを交換したりすることができる。
他の側面に係る収容容器の蓋では、第2フィルタが液体出口に着脱可能に取り付けられてもよい。この構成により、蓋を開けなくても(すなわち、蓋を収容容器に取り付けたまま)、第2フィルタを液体出口に対して着脱させることができるので、第2フィルタの着脱時に異物がライナー内に混入することをより確実に防止できる。
他の側面に係る収容容器の蓋では、フィルタ挿入部材をさらに備え、フィルタ挿入部材が、第1開口端および第2開口端を有する管状のフレームと、外面と、該管状のフレームにより形成される流路とを有し、外面の形状が液体出口の内面の形状の少なくとも一部に対応し、少なくとも一つの第2フィルタがフィルタ挿入部材の管状のフレームに取り付けられ、フィルタ挿入部材が液体出口内に位置してもよい。このようなフィルタ挿入部材によって第2フィルタが液体出口にしっかりと取り付けられるので、液体出口から流れ出ようとする液体に対してフィルタリングをより確実に行うことができる。
他の側面に係る収容容器の蓋では、フィルタ挿入部材が液体出口に着脱可能に取り付けられてもよい。この構成により、蓋を開けなくても(すなわち、蓋を収容容器に取り付けたまま)、フィルタ挿入部材を液体出口に対して着脱させることができるので、フィルタ挿入部材の着脱時に異物がライナー内に混入することをより確実に防止できる。
他の側面に係る収容容器の蓋では、少なくとも一つの第2フィルタが第1開口に位置してもよい。第1開口は液体出口の端部に相当するので、この構成により、蓋への第2フィルタの取り付けを容易にすることができる。
他の側面に係る収容容器の蓋では、少なくとも一つの第2フィルタが第2開口に位置してもよい。第2開口は液体出口の端部に相当するので、この構成により、蓋への第2フィルタの取り付けを容易にすることができる。加えて、ユーザは第2フィルタに触れることなく、液体出口をつまみながら蓋を取り扱うことができる。
他の側面に係る収容容器の蓋では、少なくとも一つの第2フィルタのメッシュ幅が第1フィルタのメッシュ幅以下であってもよい。液体の流れに沿ってメッシュ幅を小さくするか、または同じメッシュ幅のフィルタを並べることで、液体内の異物をより効率的に捕捉することができる。
他の側面に係る収容容器の蓋では、少なくとも一つの第2フィルタのメッシュ幅が125um以下であってもよい。メッシュ幅をこのように設定することで、液体内の異物をより確実に捕捉することができる。
他の側面に係る収容容器の蓋では、液体が、噴霧される液体であってもよい。この場合には、液体内の異物が噴霧されることをより確実に防止または抑制することができる。
噴霧される液体は塗料であってもよい。塗料については、人手による調色などの事前の工程で異物が塗料に混入する可能性がある。このような異物を塗料から取り除く手法として、収容容器に塗料を入れる際に該塗料を漏斗型のフィルタに通すことが考えられるが、このような事前の処理はユーザに負担を掛ける。加えて、漏斗型のフィルタに塗料を通す際には、その塗料は重力で収容容器へと流れるため、塗料の充填に時間を要する。本開示の一側面においては、収容容器の蓋が二つのフィルタを備えるので、そのような負荷および時間が掛かる手法を用いることなく、塗料内の異物が(例えばスプレーから)排出されることを防止または抑制できる。
本発明の一側面に係るフィルタ挿入部材は、収容容器の蓋のためのフィルタ挿入部材であって、外面と、第1開口端と、該第1開口端の反対に位置する第2開口端とを有する管状のフレームと、第2開口端に設けられ且つメッシュ幅が125um以下であるフィルタとを備え、フィルタが収容容器の蓋の液体出口に着脱可能に取り付けられる。
このような側面においては、収容容器の蓋を開けなくてもフィルタを液体出口に対して着脱させることができるので、フィルタ挿入部材の着脱時に異物が収容容器内に混入することをより確実に防止できる。さらに、メッシュ幅を125um以下とすることで、塗料内の異物をより確実に捕捉することができる。このようなフィルタを、既に別のフィルタを有する蓋に追加することで、液体内の異物が排出されることをより確実に防止または抑制することができる。また、フレームの第2開口端にフィルタを設けることで、ユーザはフィルタに触れることなく、フレームをつまみながらフィルタ挿入部材を取り扱うことができる。
以下、実施例を具体的に説明するが、本開示はそれらに何ら限定されるものではない。
上記の実施形態に相当する収容容器の性能を検証した。スプレーガンシステムとして、スリーエム社のPPS(商標)塗料調整システム(Paint Preparation System)を用いた。噴霧される液体として、アクサルタ社の水性塗料を用いた。異物は塗料を調合する際に自然に混入し得るので、塗料中への異物の混入は意図的に行わずに自然に任せた。自然に混入する異物の例として、空気中の埃、衣服の毛、容器に付着していた埃、および、塗料中で溶解できていないゲル状または固形状の物体が挙げられる。収容容器として以下の3種類を用意した。実施例1および実施例2はいずれも、第1フィルタに相当するメッシュ幅125umのフィルタを有するスリーエム社のPPS(商標)シリーズ2.0のスプレーカップシステムの液体出口に、上記のフィルタ挿入部材150と同様の構造を有する部品を取り付けることで得られる収容容器である。第2フィルタに対応する追加フィルタのメッシュ幅は、実施例1では90umであり、実施例2では125umであった。比較例として、第1フィルタに相当するメッシュ幅125umのフィルタを有するスリーエム社のPPS(商標)シリーズ2.0のスプレーカップシステムそのものを用意した。すなわち、比較例は上記の実施形態でのフィルタ挿入部材150に相当する構成を有しない。
実施例1,2および比較例のそれぞれにおいて、スプレーガンシステムにより金属板の200mm×200mmの範囲に水性塗料を吹き付け、その後、該範囲に付いた異物の個数を確認した。異物については、5um〜20umの径を有する異物を小さな異物といい、50um〜200umの径を有する異物を大きな異物ということにした。確認された異物は以下の通りであった。
・実施例1:異物なし。
・実施例2:2個の小さな異物。
・比較例:4個の小さな異物と、1個の大きな異物。
以上、本開示の実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
上記実施形態ではフィルタ挿入部材150が液体出口121に着脱可能に取り付けられるが、フィルタ挿入部材は溶着、接着などの手法によって液体出口に永続的に取り付けられてもよい。上記実施形態では少なくとも一つの第2フィルタ152が液体出口121に着脱可能に取り付けられるが、少なくとも一つの第2フィルタは超音波溶着などの手法によって液体出口に永続的に取り付けられてもよい。
上記実施形態では液体は噴霧されるものであるが、液体の排出方法は限定されず、スプレー以外の任意の手法によって排出されてよい。これに関連して、収容容器、収容容器の蓋、およびフィルタ挿入部材はいずれも、スプレー以外の任意の装置の一部であってもよい。
1…スプレーガンシステム、10…収容容器、20…スプレーガン、30…本体、31…ハンドル、32…スプレーノズル、33…引金、34…入口ポート、35…コネクタ、110…ライナー、111…開口部、112…底、120…蓋、121…液体出口、121a…内面、122…第1開口、123…第2開口、124…第1フィルタ、125…側部、130…外側容器、131…開口部、132…孔、140…カラー、150…フィルタ挿入部材、151…フレーム、151a…外面、152…第2フィルタ、153…第1開口端、154…第2開口端、155…流路。

Claims (14)

  1. 液体が流出する第1開口と第2開口とに挟まれた内面を有する液体出口と、
    前記液体出口と接続する側部と、
    第1フィルタと、
    前記液体出口に配置される少なくとも一つの第2フィルタと
    を備え、
    前記第2フィルタの方が前記第1フィルタよりも前記第1開口の近くに位置するように該第2フィルタが設けられる、
    収容容器の蓋。
  2. 前記第1フィルタが前記側部に取り付けられる、
    請求項1に記載の収容容器の蓋。
  3. 前記第1フィルタが前記側部に着脱可能に取り付けられる、
    請求項2に記載の収容容器の蓋。
  4. 前記第2フィルタが前記液体出口に着脱可能に取り付けられる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の収容容器の蓋。
  5. フィルタ挿入部材をさらに備え、
    前記フィルタ挿入部材が、第1開口端および第2開口端を有する管状のフレームと、外面と、該管状のフレームにより形成される流路とを有し、
    前記外面の形状が前記液体出口の前記内面の形状の少なくとも一部に対応し、
    前記少なくとも一つの第2フィルタが前記フィルタ挿入部材の前記管状のフレームに取り付けられ、
    前記フィルタ挿入部材が前記液体出口内に位置する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の収容容器の蓋。
  6. 前記フィルタ挿入部材が前記液体出口に着脱可能に取り付けられる、
    請求項5に記載の収容容器の蓋。
  7. 前記少なくとも一つの第2フィルタが前記第1開口に位置する、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の収容容器の蓋。
  8. 前記少なくとも一つの第2フィルタが前記第2開口に位置する、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の収容容器の蓋。
  9. 前記少なくとも一つの第2フィルタのメッシュ幅が前記第1フィルタのメッシュ幅以下である、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の収容容器の蓋。
  10. 前記少なくとも一つの第2フィルタのメッシュ幅が125um以下である、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の収容容器の蓋。
  11. 前記液体が、噴霧される液体である、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の収容容器の蓋。
  12. 収容容器の蓋のためのフィルタ挿入部材であって、
    外面と、第1開口端と、該第1開口端の反対に位置する第2開口端とを有する管状のフレームと、
    前記第2開口端に設けられ且つメッシュ幅が125um以下であるフィルタと
    を備え、
    前記フィルタが前記収容容器の蓋の液体出口に着脱可能に取り付けられる、
    フィルタ挿入部材。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の収容容器の蓋と、
    前記蓋と結合する収容容器本体と
    を備える収容容器。
  14. 複数のフィルタを有する収容容器の蓋の製造方法であって、
    第1開口と第2開口とに挟まれた内面を有する液体出口と、該液体出口と接続する側部と、第1フィルタとを有する収容容器の蓋を用意する工程と、
    外面、第1開口端、および該第1開口端の反対に位置する第2開口端を有する管状のフレームと、該管状のフレームにより形成される流路とを有するフィルタ挿入部材を用意する工程であって、該外面の形状が前記液体出口の前記内面の形状の少なくとも一部に対応し、少なくとも一つの第2フィルタが該管状のフレームに取り付けられた、該工程と、
    前記液体出口の前記内面の少なくとも一部が前記フィルタ挿入部材の前記外面の少なくとも一部と隣接するように前記フィルタ挿入部材を前記液体出口内に位置付ける工程であって、前記少なくとも一つの第2フィルタの方が前記第1フィルタよりも前記第1開口の近くに位置するように、前記少なくとも一つの第2フィルタが前記液体出口内に設けられる、該工程と
    を含む収容容器の蓋の製造方法。
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