JP2001292563A - チャージポンプ回路 - Google Patents

チャージポンプ回路

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JP2001292563A JP2000331879A JP2000331879A JP2001292563A JP 2001292563 A JP2001292563 A JP 2001292563A JP 2000331879 A JP2000331879 A JP 2000331879A JP 2000331879 A JP2000331879 A JP 2000331879A JP 2001292563 A JP2001292563 A JP 2001292563A
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    • H02M3/075Charge pumps of the Schenkel-type including a plurality of stages and two sets of clock signals, one set for the odd and one set for the even numbered stages

Abstract

(57)【要約】 【課題】高い信頼性を保ちつつ、その電圧変換効率を向
上することの可能なチャージポンプ回路を提供する。 【解決手段】チャージポンプ回路は、2個のスイッチン
グトランジスタTR1,TR2、キャパシタC1、及び
出力キャパシタCout、タイミング調整回路10、そ
のNチャネル型MOSトランジスタのソース端子Sがト
ランジスタTR1,TR2のソース端子Sにそれぞれ接
続されるCMOSインバータ1,2、及びバッファ回路
B1を備える。タイミング調整回路10は、トランジス
タTR1,TR2を互いに一方のオフ期間内に他方をオ
ンさせる制御クロック信号φT1,φT2を生成する。
制御クロック信号φT1をバッファ回路B1を介して所
定時間遅延させて形成されるキャパシタクロック信号φ
C1がキャパシタC1に入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャパシタを用
いて電圧を変換するチャージポンプ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に、従来のチャージポンプ回路の
構成の概要を示す。ここで、同図10(a)に示す回路
は、2個のダイオードD1,D2、キャパシタC1、及
び出力キャパシタCout等を備えて構成される。ま
た、図10(b)には、前記ダイオードD1,D2をP
チャネル型MOSトランジスタT1,T2にて構成した
例を示す。
【0003】これらチャージポンプ回路はいずれも、キ
ャパシタC1を介してノードN1にクロック信号CLK
が供給されることにより、同クロック信号CLKの論理
「H(ハイ)」レベル値である電源電圧VDDに基づき
その出力電圧Voutとして負の電圧「−VDD」を出
力する(負側に昇圧する)タイプのチャージポンプ回路
である。
【0004】次に、図11を参照して同回路の電圧変換
動作の概要を説明する。同図11に示す時刻t1以前の
クロック信号CLKが論理「H」レベルにある状態にお
いては、ダイオードD1(あるいはトランジスタTR
1)がオンしてノードN1の電圧Vn1はほぼ「0」ボ
ルト(グランド電圧GND)にあるとする。またこのと
き、出力電圧Voutもほぼグランド電圧GNDである
とする。
【0005】そして図1に示す時刻t1において、クロ
ック信号CLKが論理「L(ロー)」レベル(0ボル
ト)に低下すると、キャパシタC1によってノード電圧
Vn1はほぼ「−VDD」まで引っ張られる。このとき
ダイオードD1(トランジスタTR1)はオフし、ダイ
オードD2(トランジスタTR2)がオンするため、出
力電圧Voutもほぼ「−VDD」となり(図11
(c)参照)、出力キャパシタCoutは「−VDD」
に充電されることとなる。
【0006】続いて、時刻t2においてクロック信号C
LKが再び論理「H」レベルになると、キャパシタC1
によって、ノード電圧Vn1はほぼグランド電圧GND
に引き上げられる。そのため、ダイオードD2(トラン
ジスタTR2)はオフし、出力電圧Voutは出力キャ
パシタCoutの充電電圧「−VDD」近傍に保持され
る。
【0007】次に、時刻t3においてクロック信号CL
Kが再び論理「L」レベルになると、ノード電圧Vn1
は再びほぼ「−VDD」まで引っ張られる。このときダ
イオードD1(トランジスタTR1)はオフし、ダイオ
ードD2(トランジスタTR2)がオンするため、出力
電圧Voutは再び「−VDD」となり、出力キャパシ
タCoutは−VDDに充電されることとなる。このよ
うな出力キャパシタCoutへの充電が繰り返されるこ
とによって、出力電圧Voutはほぼ「−VDD」に保
持されるようになる。
【0008】なお、このようなチャージポンプ回路は、
キャパシタC1,Coutを外付けするだけでIC(集
積回路)化が可能なため、IC内において所望の電圧値
を得るための電圧変換手段として、例えばCCD(電荷
移送素子)ドライバの電源回路やメモリIC等に使用さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたチ
ャージポンプ回路においては、簡単な構成にて電圧変換
を行うことができる、すなわち電圧を昇圧したり降圧し
たりすることができるものの、上記ダイオードD1,D
2(あるいはトランジスタT1,T2)のしきい値電圧
Vthによる電圧降下の影響によって、その出力電圧の
絶対値が減少してしまうという不都合が生じる。例え
ば、上記従来のチャージポンプ回路にあっては、その出
力電圧の絶対値の理論値は(VDD−2Vth)とな
り、その最大理論値VDDより2Vthだけ低下するこ
ととなる。そして、このような出力電圧の絶対値の低下
が、チャージポンプ回路としての電圧変換効率の低下を
招いている。
【0010】なお、このしきい値電圧Vthによる出力
電圧(絶対値)の低下を回避すべく、例えば先の図
(b)に示したPチャネル型MOSトランジスタT1,
T2をダイオード結線とせずトランジスタ結線とするこ
とも考えられるが、その場合には、それらトランジスタ
のオン・オフ制御時の貫通電流等による電圧変換効率の
低下や、トランジスタ自身の信頼性の低下が無視できな
いものとなる。
【0011】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、高い信頼性を保ちつ
つ、その電圧変換効率を向上することの可能なチャージ
ポンプ回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、出力端と基準電位端との間に直列接
続される複数のスイッチングトランジスタと、互いに隣
接するトランジスタ間のノードに一方の端子が接続さ
れ、それら隣接するトランジスタのうちの前記基準電位
端側のトランジスタの導通制御端子に他方の端子が接続
されるキャパシタとを有し、前記複数のトランジスタの
各導通制御端子に対して、奇数段と偶数段とで互いに位
相の反転するクロック信号を印加して前記出力端に所定
の出力電位を発生するチャージポンプ回路において、前
記キャパシタの他方の端子とこれに接続されるトランジ
スタ導通制御端子との間に遅延回路を設け、当該トラン
ジスタの導通制御端子に印加されるクロック信号を所定
期間遅延させて前記キャパシタの他方の端子に印加する
ようにしたことをその要旨とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のチ
ャージポンプ回路において、前記クロック信号は、所定
の電源電位と前記ノードの電位との間で動作するバッフ
ァ回路を介して前記スイッチングトランジスタの導通制
御端子に印加されることをその要旨とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載のチャージポンプ回路において、前記複数のスイ
ッチングトランジスタの奇数段と偶数段とが同時に非導
通状態となる期間を設定するように前記互いに位相の反
転したクロック信号のタイミングを調整するタイミング
調整回路をさらに備えることをその要旨とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3記載のチ
ャージポンプ回路において、前記タイミング調整回路
は、前記隣接するトランジスタの一方のトランジスタの
導通制御端子に印加されるクロック信号を受けてその位
相を反転する第1のインバータ回路と、当該チャージポ
ンプ回路に入力されるクロック信号とこの第1のインバ
ータ回路の出力クロック信号とを入力してそのNAND
条件をとる第1のNAND回路と、当該チャージポンプ
回路に入力されるクロック信号を反転する第2のインバ
ータ回路と、前記隣接するトランジスタの他方のトラン
ジスタの導通制御端子に印加されるクロック信号を受け
てその位相を反転する第3のインバータ回路と、これら
第2及び第3のインバータ回路の出力クロック信号を入
力してそのNAND条件をとる第2のNAND回路とを
備え、前記第1及び第2のNAND回路の出力をもって
前記タイミングの調整されたクロック信号とすることを
その要旨とする。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項3記載のチ
ャージポンプ回路において、前記タイミング調整回路
は、当該チャージポンプ回路に入力されるクロック信号
を反転する第1のインバータ回路と、前記隣接するトラ
ンジスタの一方のトランジスタの導通制御端子に印加さ
れるクロック信号と前記第1のインバータ回路の出力ク
ロック信号とを入力してそのNOR条件をとる第1のN
OR回路と、同第1のNOR回路の出力クロック信号を
反転する第2のインバータ回路と、当該チャージポンプ
回路に入力されるクロック信号と前記隣接するトランジ
スタの他方のトランジスタの導通制御端子に印加される
クロック信号とを入力してそのNOR条件をとる第2の
NOR回路と、同第2のNOR回路の出力クロック信号
を反転する第3のインバータ回路とを備え、前記第2及
び第3のインバータ回路の出力をもって前記タイミング
の調整されたクロック信号とすることをその要旨とす
る。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか一項に記載のチャージポンプ回路において、前記
遅延回路は、前記キャパシタの他方の端子を開放して一
旦ハイインピーダンス状態とし、前記トランジスタの導
通制御端子に印加される前記クロック信号が反転した
後、所定の遅延期間を経過して前記キャパシタの他方の
端子に所定の電位を与えることをその要旨とする。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載のチ
ャージポンプ回路において、前記遅延回路は、一対の電
源端子の間に直列に接続される一対のトランジスタと、
前記一対のトランジスタの導通制御端子を駆動する一対
の論理回路と、を備え、前記一対の論理回路の一方が他
方の出力と前記クロック信号とを合成して前記一対のト
ランジスタが同時に非導通状態となる期間を設定し、前
記一対のトランジスタの間の電位を前記キャパシタに与
えることをその要旨とする。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項7記載のチ
ャージポンプ回路において、前記一対のトランジスタ
は、高電位側の電源端子と前記キャパシタとの間の導通
を制御するPチャネル型トランジスタ及び、低電位側の
電源端子と前記キャパシタとの間の導通を制御するNチ
ャネル型トランジスタからなると共に、前記一対の論理
回路は、AND回路及びNOR回路からなり、前記AN
D回路は、入力されるクロック信号と前記Pチャネル型
トランジスタの導通制御端子に印加される信号との論理
積信号を前記Nチャネル型トランジスタの導通制御端子
に印加し、前記NOR回路は、当該遅延回路に入力され
るクロック信号と前記AND回路の出力信号とのNOR
条件信号を前記スイッチングトランジスタの導通制御端
子に印加し、前記NOR回路の出力信号を反転させて前
記Pチャネル型トランジスタの導通制御端子に印加する
ことをその要旨とする。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明にかかるチャージポンプ回路の第1の実施の形態につ
いて、図1及び図2を参照して説明する。なお、本実施
の形態にかかるチャージポンプ回路も、電源電圧VDD
から出力電圧として負電圧「−VDD」を出力するタイ
プのチャージポンプ回路である。
【0021】図1は、本実施の形態にかかるチャージポ
ンプ回路の構成を示すもので、同図1に示すように、こ
の回路は、基本的には先の従来のチャージポンプ回路と
同様に、2個のスイッチングトランジスタTR1,TR
2、キャパシタC1、及び出力キャパシタCout等を
備えて構成される。なお、同トランジスタTR1,TR
2は、ここではNチャネル型MOSトランジスタにて構
成されるこれらチャージポンプ回路としての基本構成に
加え、本実施の形態のチャージポンプ回路はさらに、タ
イミング調整回路10、CMOSインバータ1,2、及
びバッファ回路B1を備えている。
【0022】ここで、タイミング調整回路10は、イン
バータ11,12,13、NAND回路14,15を備
えて構成され、クロック信号CLKを入力し、同クロッ
ク信号CLKに基づいて、上記スイッチングトランジス
タTR1,TR2をオン・オフさせる制御クロック信号
φT1,φT2を生成するとともにそのタイミングを調
整する。
【0023】また、CMOSインバータ1,2は、それ
ぞれそのNチャネル型MOSトランジスタ1a,2aの
ソース端子Sが上記スイッチングトランジスタTR1,
TR2のソース端子S(ノード)に接続される。これ
は、スイッチングトランジスタTR1,TR2のソース
が負電圧となるときに、上記制御クロック信号φT1,
φT2の論理「L」レベルの電圧値も負電圧として、同
トランジスタTR1,TR2を確実にオフに維持するた
めである。
【0024】また、上記バッファ回路B1が上記CMO
Sインバータ1の出力とキャパシタC1間に設けられて
いる。同バッファ回路B1は、上記制御クロック信号φ
T1の信号レベルを変換するとともに、同クロック信号
φT1を所定時間遅延させ、その遅延されたクロック信
号φT1をキャパシタクロック信号φC1としてキャパ
シタC1に入力する。なお、このバッファ回路は、例え
ば複数のCMOSインバータ等により形成される。
【0025】このように、本実施の形態においては上記
キャパシタクロック信号φC1を生成することにより、
スイッチングトランジスタTR1のゲートにそのオン・
オフ信号を印加した後に、同キャパシタクロック信号φ
C1をキャパシタC1に印加することにより同トランジ
スタTR1のソース電圧(ノードN1の電圧)Vn1を
変化させるようにしている。
【0026】そのため、スイッチングトランジスタTR
1のオン時にあっては、同トランジスタTR1の半導体
基板内に形成される寄生トランジスタを導通させる等の
不具合が防止され、一方、トランジスタTR1のオフ時
にあっては、同トランジスタTR1を介してノード電圧
Vn1が変動することも防止されるようになる。
【0027】次に、このように構成される本実施の形態
のチャージポンプ回路による負電圧の発生動作の概要を
図2のタイミングチャートを参照して説明する。なお、
同図2においては本チャージポンプ回路の定常的な推移
が示され、電源投入時等の過渡的な推移は割愛されてい
る。
【0028】同図2に示す時刻t1においてクロック信
号CLKが論理「H」レベル(VDD)に変化すると
(図2(a))、まず上記インバータ12の出力が論理
「L」レベル(0ボルト)となり、それに伴ってNAN
D回路15の出力が論理「H」レベルとなる。それがC
MOSインバータ2に入力され、同インバータ2の出力
である制御クロック信号φT2が論理「L」レベル「−
VDD」となる(図2(c)参照)。
【0029】このとき、スイッチングトランジスタTR
2はオフするとともに、インバータ11の出力が論理
「H」レベルとなり、それに伴ってNAND回路14の
出力が論理「L」レベル(0ボルト)となる。それがC
MOSインバータ1に入力され、同図2に示す時刻t2
において、同インバータ1の出力である制御クロック信
号φT1が論理「H」レベル(VDD)となる(図2
(b)参照)。続いてバッファ回路B1の遅延による所
定時間後、キャパシタクロック信号φC1が論理「H」
レベル(VDD)となる(図2(d)参照)。この上昇
に伴なって、ノード電圧Vn1は「−VDD」から上昇
し、その後ほぼ0ボルトとなる(図2(e)参照)。
【0030】一方、時刻t3においてクロック信号CL
Kが論理「L」レベル(0ボルト)に変化すると、まず
上記NAND回路14の出力が論理「H」レベルとな
り、それがCMOSインバータ1に入力され、同図2に
示す時刻t4において、同インバータ1の出力である制
御クロック信号φT1が「L」レベル「−VDD」とな
る(図2(b)参照)。このとき、スイッチングトラン
ジスタTR1はオフする。続いてバッファ回路B1の遅
延による所定時間後、キャパシタクロック信号φC1が
論理「L」レベル(0ボルト)となる(図2(d)参
照)。また、このとき、インバータ13の出力が論理
「H」レベル(VDD)となり、それに伴ってNAND
回路15の出力が論理「L」レベル(0ボルト)とな
る。それがCMOSインバータ2に入力され、同インバ
ータ2の出力である制御クロック信号φT2が論理
「H」レベル(VDD)となる(図2(c)参照)。こ
のときスイッチングトランジスタTR2はオンする。そ
の後、時刻t5においてクロック信号CLKが再び論理
「H」レベルに変化すると、上記時刻t1と同様な動作
が行われる。
【0031】本実施の形態のチャージポンプ回路におい
ては、このような動作が繰り返されることによって、ス
イッチングトランジスタTR1,TR2のしきい電圧V
thの影響がなくなり、ほぼ理論値「−VDD」に近い
出力電圧Voutが得られるようになる(図2(f)参
照)。
【0032】また、本実施の形態のチャージポンプ回路
においては上述したように、スイッチングトランジスタ
TR1,TR2が同時にオンされることはない。すなわ
ち、同図2に示されるように、スイッチングトランジス
タTR1のオフ期間τoff1内においてスイッチング
トランジスタTR2のオン期間τon2が設定され、一
方スイッチングトランジスタTR2のオフ期間τoff
2内においてスイッチングトランジスタTR1のオン期
間τon1が設定される。そのため、効率よく所望の出
力電圧Voutが得られるようになるとともに、スイッ
チングトランジスタTR1,TR2に大きな貫通電流が
流れることも防止される。その結果、同トランジスタT
R1,TR2の信頼性が向上し、チャージポンプ回路と
しての信頼性も向上することとなる。
【0033】以上説明したように、本実施の形態のチャ
ージポンプ回路によれば、以下のような効果を得ること
ができる。 (1)スイッチングトランジスタTR1のゲート電圧を
先に確定してから同トランジスタTR1のソース電圧
(ノードN1の電圧)Vn1を変化させるようにしてい
る。そのため、スイッチングトランジスタTR1のスイ
ッチング時における寄生トランジスタの影響、及びノー
ド電圧Vn1の変動等が防止されるようになる。その結
果、チャージポンプ回路としての動作がより確実になる
とともに、その信頼性も向上するようになる。
【0034】(2)CMOSインバータ1,2のNチャ
ネル型MOSトランジスタのソース端子Sをスイッチン
グトランジスタTR1,TR2のソース端子Sに接続す
る構成としている。そのため簡易な構成により、同トラ
ンジスタTR1,TR2のオフ動作の維持を確実とする
ゲート電圧(制御クロック信号φT1,φT2)を得る
ことができる。
【0035】(3)タイミング調整回路10によって、
スイッチングトランジスタTR1,TR2が同時にオン
することのない制御クロック信号φT1,φT2が形成
される。そのため、同トランジスタTR1,TR2に大
きな貫通電流の流れることが防止され、同トランジスタ
TR1,TR2の信頼性が向上するとともに、チャージ
ポンプ回路としての消費電力を低減することができる。
【0036】(4)電圧変換に際してスイッチングトラ
ンジスタTR1,TR2のしきい値電圧Vthの影響を
受けない構成としたため、高い到達出力電圧値(絶対
値)が得られる。
【0037】(第2の実施の形態)次に、本発明にかか
るチャージポンプ回路の第2の実施の形態を、前記第1
の実施の形態との相違点を中心に図3及び図4を参照し
て説明する。
【0038】図3に示されるように、この第2の実施の
形態のチャージポンプ回路においては、タイミング調整
回路の構成が前記第1の実施の形態のタイミング調整回
路10の構成と相違する。また、本実施の形態において
は、スイッチングトランジスタを4個、キャパシタを3
個備え、電源電圧VDDから出力電圧として負電圧「−
3VDD」(理論値)を出力する。
【0039】さて、本実施の形態のタイミング調整回路
20は、3個のインバータ21,22,23、及び2個
のNOR回路24,25を備えて構成される。先のタイ
ミング調整回路10と同様に、互いに位相の反転したク
ロック信号が印加されるスイッチングトランジスタが同
時に導通状態となることのないよう、それらクロック信
号のタイミングを調整する。
【0040】また、スイッチングトランジスタTR1,
TR2,TR3に対してそれぞれCMOSインバータ
1,2,3、バッファ回路B1,B2,B3、及びキャ
パシタC1,C2,C3がそれぞれ設けられている。ま
た、スイッチングトランジスタTR4にはCMOSイン
バータ4が設けられている。そして、ここでは制御クロ
ック信号φT1,φT3、制御クロック信号φT2,φ
T4、及びキャパシタクロック信号φC1,φC3は共
通化されている。
【0041】次に図4のタイミングチャートを参照し
て、このように構成される本実施の形態のチャージポン
プ回路の動作の概要を説明する。ここでも先の図2に示
した場合と同様に、制御クロック信号φT1,φT3を
バッファ回路B1,B3を介して遅延させてキャパシタ
クロック信号φC1,φC3が形成されている(図4
(b),(d)参照)。また制御クロック信号φT2を
バッファ回路B2を介して遅延させてキャパシタクロッ
ク信号φC2が形成されている(図4(c),(e)参
照)。
【0042】また、制御クロック信号φT1,φT3及
び制御クロック信号φT2,φT4は、互いに一方の論
理レベル「L」(トランジスタ「オフ」)期間内に他方
の論理レベル「H」(トランジスタ「オン」)期間が来
るように形成されている(図4(b),(c)参照)。
すなわち、同図4に示されるように、スイッチングトラ
ンジスタTR2,TR4のオフ期間τoff2内におい
てスイッチングトランジスタTR1,TR3のオン期間
τon1が設定され、一方スイッチングトランジスタT
R1,TR3のオフ期間τoff1内においてスイッチ
ングトランジスタTR2,TR4のオン期間τon2が
設定される。
【0043】図5に、本実施の形態のチャージポンプ回
路がIC(集積回路)内に適用された例として、CCD
ドライバの構成を示す。同ドライバはフレームトランス
ファ型CCDを駆動するものである。詳しくは同CCD
の撮像部に発生した電荷を蓄積部に一挙に転送する、い
わゆる電荷の垂直転送駆動を実現するもので、1チップ
のIC(集積回路)として形成される。そして、同図5
に示すように、負電圧発生用チャージポンプ回路31、
高電圧発生用チャージポンプ回路32、及び垂直ドライ
ブ回路33等を備えて構成される。なお、ポンピングキ
ャパシタC1,C2,C3,出力キャパシタCout等
は、当該ドライバに外付けされる。
【0044】そしてここでは、本実施の形態のチャージ
ポンプ回路31によって、理論値出力電圧Voutとし
てほぼ−3VDDが得られ、同出力電圧Voutは高電
圧発生用チャージポンプ回路32及び垂直ドライブ回路
33に出力される。
【0045】また、高電圧発生用チャージポンプ回路3
2は、例えば先の図1に示したような回路構成に基づき
形成される。なお、同チャージポンプ回路32にあって
は、前記スイッチングトランジスタTR1,TR2はP
チャネル型MOSトランジスタにて構成されるととも
に、同トランジスタTR1のドレイン端子は電源電圧V
DDに接続される。また、前記CMOSインバータ1,
2を構成するPチャネル型MOSトランジスタのソース
(電源側端子)は上記ノードN1に接続され、一方、そ
のNチャネル型MOSトランジスタのソースは接地され
る。また、クロック信号CLKは、上記チャージポンプ
回路31の出力電圧Voutに基づきレベル変換され
る。
【0046】このように構成される本実施の形態のチャ
ージポンプ回路によっても、先の第1の実施の形態の回
路と同様に、以下のような効果を得ることができる。
(1)スイッチングトランジスタTR1,TR2,TR
3のゲート電圧を先に確定してから各トランジスタTR
1,TR2,TR3のソース電圧(ノードN1,N2,
N3の電圧)Vn1,Vn2,Vn3を変化させるよう
にしている。そのため、スイッチングトランジスタTR
1,TR2,TR3のスイッチング時における寄生トラ
ンジスタの影響、及びノード電圧Vn1,Vn2,Vn
3の変動等が防止されるようになる。その結果、チャー
ジポンプ回路としての動作がより確実になるとともに、
その信頼性も向上するようになる。
【0047】(2)CMOSインバータ1,2,3,4
のNチャネル型MOSトランジスタのソース端子Sをス
イッチングトランジスタTR1,TR2,TR3,TR
4のソース端子Sに接続する構成としている。そのため
簡易な構成により、それらトランジスタTR1,TR
2,TR3,TR4のオフ動作の維持を確実とするゲー
ト電圧(制御クロック信号φT1,φT2,φT3,φ
T4)を得ることができる。
【0048】(3)タイミング調整回路20によって、
スイッチングトランジスタTR1,TR2,TR3,T
R4の各隣接するトランジスタが同時にオンすることの
ない制御クロック信号φT1,φT2,φT3,φT4
が形成される。そのため、それらトランジスタTR1,
TR2,TR3,TR4に大きな貫通電流の流れること
が防止され、同トランジスタTR1,TR2,TR3,
TR4の信頼性が向上するとともに、チャージポンプ回
路としての消費電力を低減することができる。
【0049】(4)電圧変換に際してスイッチングトラ
ンジスタTR1,TR2,TR3,TR4のしきい値電
圧Vthの影響を受けない構成としたため、高い到達出
力電圧値(絶対値)が得られる。
【0050】(第3の実施の形態)以下、本発明にかか
るチャージポンプ回路の第3の実施の形態について、上
記第1の実施の形態との相違点を中心に図6及び図7を
参照して説明する。
【0051】図1に示した第1の実施形態においては、
スイッチングトランジスタTR1をオン・オフ制御させ
る制御クロック信号φ1を所定時間遅延させたキャパシ
タクロックCφ1を生成すべく、バッファ回路B1が設
けられた。このように、バッファ回路B1を設けること
で、スイッチングトランジスタTR1のゲート電圧を確
定してから同トランジスタTR1のソース電圧(ノード
N1の電圧)Vn1を変化させることができ、ひいては
寄生トランジスタの影響等を防止することができるよう
になる。
【0052】ただしこの場合、トランジスタTR1がオ
ンしてからバッファ回路B1が論理「H」レベルの信号
を出力するまでの期間において、バッファ回路B1内で
無駄な電流が消費される懸念がある。すなわち、トラン
ジスタTR1がオンして、そのドレイン及びソース間が
導通されることで、GNDからノードN1へ電流が流
れ、ノードN1の電位Vn1が上昇する。そして、これ
に伴ってバッファ回路B1の出力端子側の電位が変化す
る。しかし、この時点においては、例えばバッファ回路
B1が2段のCMOSインバータで構成される場合、出
力側のインバータ内のNチャネル型MOSトランジスタ
がオンしているために、このMOSトランジスタを介し
てキャパシタC1から同MOSトランジスタの論理
「L」レベル側の給電端子(接地端子)に電流が流れる
ようになる。
【0053】このように、バッファ回路B1内におい
て、キャパシタC1への蓄電と関係のない電流が消費さ
れると、チャージポンプ回路としてもその昇圧変換効率
が低下する要因となる。特に、バッファ回路B1の出力
がキャパシタC1への入力となる関係上、その出力側の
MOSトランジスタの駆動電力が大きく設定されている
ために、上記消費される電力も大きなものとなり、チャ
ージポンプ回路としてのこうした昇圧変換効率の低下が
無視できないものとなる。
【0054】そこで本実施の形態においては、前記制御
クロック信号φT1を所定時間遅延させてキャパシタク
ロックφC1を生成するバッファ回路(遅延回路)を、
次のように構成するようにしている。すなわち、上記制
御クロック信号φT1が論理「H」レベルとなる以前
は、キャパシタC1への給電ラインをハイインピーダン
ス状態としておき、同制御クロック信号φT1が論理
「H」レベルとなった後に、このキャパシタC1への給
電ラインの電位が論理「H」レベルになる構成としてい
る。
【0055】図6に、このように構成されたバッファ回
路を備える本実施の形態にかかるチャージポンプ回路を
示す。図6に示されるように、この回路も、基本的には
先の第1の実施の形態と同様に、2個のスイッチングト
ランジスタTR1、TR2と、キャパシタC1、出力キ
ャパシタCout、及びトランジスタTR1やTR2へ
供給するクロック信号を調整するタイミング調整回路1
00を備えて構成される。
【0056】そして、本実施の形態においては、上記構
成に加えて、第1の実施の形態におけるバッファ回路B
1の代わりとしてバッファ回路(遅延回路)110を備
えている。
【0057】このバッファ回路110は、電源電圧「V
DD」が印加される給電端子112と、同端子112及
びキャパシタC1間の導通を制御するPチャネル型MO
Sトランジスタ111と、接地端子114と、同端子1
14及びキャパシタC2間の導通を制御するNチャネル
型MOSトランジスタ113とを備えている。
【0058】そしてバッファ回路110においては、上
記トランジスタTR1がオンされてから、キャパシタC
1に論理「H」レベルの信号が供給されるまでの期間に
おける電力の浪費を抑制すべく、次のような手順で上記
各トランジスタ111及び113の制御信号を生成す
る。すなわち、制御クロック信号φT1を論理「H」レ
ベルにすべく指令信号がタイミング調整回路10から入
力されると、この指令信号に基づいてまず、トランジス
タ113をオフとする制御信号を生成する。そして、こ
のトランジスタ113をオフとする制御信号に基づいて
論理「H」レベルの制御クロック信号φT1を生成す
る。更に、生成された論理「H」レベルの制御クロック
信号φT1に基づいて、トランジスタ111をオン状態
とする制御信号を生成する。
【0059】具体的には、図6に示されるように、バッ
ファ回路110は、タイミング調整回路100から供給
される制御クロック信号とトランジスタ111のゲート
端子へ印加される制御信号S111との論理積信号を制
御信号S113としてトランジスタ113のゲート端子
に印加するAND回路115を備えている。また、同バ
ッファ回路110は、タイミング調整回路100から供
給される制御クロック信号とAND回路115の出力信
号との論理和反転信号(NOR条件信号)を制御クロッ
ク信号φT1としてトランジスタTR1のゲート端子に
印加するNOR回路116を備えている。更に、同バッ
ファ回路110は、NOR回路116の出力信号の論理
反転信号S111を上記制御信号S111としてトラン
ジスタ111のゲート端子へ印加するインバータ117
を備えている。
【0060】上記態様にて構成されるバッファ回路11
0によれば、トランジスタTR1のゲートへ印加される
制御クロック信号φT1が論理「H」レベルになる以前
には、トランジスタ113がオフ状態に保たれてキャパ
シタC1への給電ラインがハイインピーダンスとされ
る。そして、同制御クロック信号φT1が論理「H」レ
ベルになった後に、トランジスタ111がオン状態とさ
れて、このキャパシタC1への給電ラインに論理「H」
レベルの電圧が印加される。
【0061】一方、タイミング調整回路100は、先の
第1の実施の形態と同様、クロック信号CLKを入力
し、同クロック信号CLKに基づいて、トランジスタT
R1及びTR2が同時にオンすることのないように調整
されたクロック信号を生成する。このような調整を行う
べく、タイミング調整回路100は、クロック信号CL
Kの論理レベル変化に伴い、制御クロック信号φT2と
して論理「L」レベルの信号を出力する場合には、同制
御クロック信号φT2に基づいて、バッファ回路110
に論理「H」レベルの制御クロック信号φT1を生成す
るように指令する信号を生成する。更に、タイミング調
整回路100は、論理「L」レベルの制御クロック信号
φT1を生成するよう指令する信号をバッファ回路11
0に出力する場合には、この出力される信号に基づいて
論理「H」レベルの制御クロック信号φT2を生成す
る。
【0062】具体的には、これも図6に示されるよう
に、タイミング調整回路100は、クロック信号CLK
を反転させる第1のインバータ101、バッファ回路1
10内のトランジスタ113のゲート端子に印加される
制御信号S113とこの第1のインバータ101の出力
信号との論理積信号をトランジスタTR2のゲート端子
へ印加するAND回路102とを備えている。更に、タ
イミング調整回路100は、上記トランジスタTR2の
ゲート端子に印加される論理積信号を反転させる第2の
インバータ103,及びこの第2のインバータ103の
出力信号とクロック信号CLKとの論理積反転信号を上
述した制御クロック信号φT1の生成を指令する信号と
してバッファ回路110へ出力するNAND回路を備え
ている。
【0063】なお、図6においては便宜上、先の図1に
例示したような、トランジスタTR1及びTR2のソー
スが負電圧となるときに、この電圧値を上記制御クロッ
ク信号φT1、φT2の論理「L」レベルの電圧値とす
る構成については図示しないこととした。これを実現す
るためには、例えばAND回路12及びNOR回路11
6の本来接地される側の給電端子を、これらトランジス
タTR1及びTR2のソース端子に接続するなどすれば
よい。以下では、このように構成されていることを前提
にその動作を説明する。
【0064】次に、上記態様にて構成されるチャージポ
ンプ回路の全体の動作について、図7のタイミングチャ
ートを併せ参照して更に詳述する。いま、図7に示す時
刻t1において、クロック信号CLKが論理「H」レベ
ル(VDD)に変化したとすると(図7(a))、ま
ず、第1のインバータ101の出力が論理「L」レベル
に変化するのに伴い、時刻t2において、AND回路1
02からトランジスタTR2のゲート端子へ印加される
制御クロック信号φT2が論理「L」レベル(−VD
D)となる(図7(c))。これにより、トランジスタ
TR2がオフ状態となる。
【0065】一方、このAND回路102の出力は、第
2のインバータ103によって反転され、論理「H」レ
ベルのクロック信号CLKとともに、NAND回路10
4に入力されるようになる。これにより、NAND回路
104では、論理「L」レベルの信号を、制御クロック
信号φT1の生成を指令する信号としてバッファ回路1
10へ出力する。
【0066】このNAND回路104から出力される論
理「L」レベルの信号は、バッファ回路110において
AND回路115に入力され、図7に示す時刻t3にお
いて、このAND回路115から論理「L」レベルの信
号が上記制御信号S113としてトランジスタ113の
ゲート端子に印加される(図7(e))。また、このA
ND回路115から出力される論理「L」レベルの信号
は、上記タイミング調整回路10のNAND回路104
からの出力信号とともに、NOR回路116に入力され
る。これにより、図7に示す時刻t4において、NOR
回路116からトランジスタTR1のゲート端子へ論理
「H」レベルの制御クロック信号φT1が出力される
(図7(b))。そして、この論理「H」レベルの制御
クロック信号φT1の印加によって、トランジスタTR
1がオン状態となる。
【0067】このように、トランジスタTR1のゲート
端子へ論理「H」レベルの制御クロック信号φT1が供
給される以前に、まずトランジス113がオフ状態へと
制御されるために、トランジスタTR1のオンに起因す
るキャパシタC1の電位変化(図7(f))に伴って流
れるキャパシタC1及び接地端子114間に不要な電流
が流れてしまうことを防止することができる。
【0068】また、上記NOR回路116の出力信号
は、インバータ117で反転され、論理「L」レベルの
信号が制御信号S111としてトランジスタ111のゲ
ート端子へ印加されるため、図7に示す時刻t5におい
て、トランジスタ111がオン状態となる(図7
(d))。これにより、キャパシタC1に加えられる電
圧の電位は、論理「H」レベルに固定され(図7
(f))、また、時刻t4頃から上昇し始めたノードN
1の電位は、グランドレベルに固定される(図7
(g))。
【0069】一方、図7に示す時刻t6において、クロ
ック信号CLKが論理「L」レベル(0ボルト)に変化
すると、まず、NAND回路104からバッファ回路1
10へ出力される信号が論理「H」レベルに変化する。
これによりバッファ回路110においては、NOR回路
116から出力される制御クロック信号φT1が論理
「L」レベルとなり、トランジスタTR1がオフとなる
(図7(b))。また、このNOR回路116の出力
は、インバータ117を介して論理「H」レベルの制御
信号S111としてトランジスタ111のゲート端子に
加えられる(図7(d))。
【0070】更に、このインバータ117の出力は、A
ND回路115に入力される。同AND回路115で
は、このインバータ117から出力される論理「H」レ
ベルの信号と上述したNAND回路104から出力され
る論理「H」レベルの信号との論理積条件に基づき、論
理「H」レベルの信号を出力する。そして、この論理
「H」レベルの信号が制御信号S113として、トラン
ジスタ113のゲートに印加される(図7(e))とと
もに、AND回路102に入力される。そして、このA
ND回路102では、この論理「H」レベルの制御信号
S113と、クロック信号CLKがインバータ101を
介して反転された論理「H」レベルの信号との論理積条
件に基づいて、論理「H」レベルの制御クロック信号φ
T2を生成し、これをトランジスタTR2のゲート端子
に印加する(図7(b))。これにより、トランジスタ
TR2がオンとなり、同トランジスタTR2を介してノ
ード電圧Vn1が出力電圧Voutとして出力される。
【0071】本実施の形態にかかるチャージポンプ回路
においては、このような動作が繰り返されることで、昇
圧効率を好適に維持している。以上説明したように、本
実施の形態によれば、第1の実施の形態の前記(1)〜
(4)あるいはこれに準じた効果に加えて、以下の効果
が得られるようになる。
【0072】(5)バッファ回路110のトランジスタ
113をオフ状態とした後、トランジスタTR1をオン
状態とすることで、トランジスタTR1がオンされてか
らキャパシタクロック信号φC1が論理「H」レベルと
なるまでの間に、キャパシタC1と接地端子114との
間で電力が消費されることを的確に回避することができ
る。
【0073】(6)トランジスタ113をオフ状態とし
てからトランジスタ111をオン状態とすることで、ト
ランジスタ113及び111間での貫通電流が流れるこ
とも回避される。
【0074】(7)トランジスタ111がオフ状態とな
ってからトランジスタ113をオン状態とすることで、
トランジスタ113及び111間での貫通電流が流れる
ことも回避される。
【0075】(第4の実施の形態)以下、本発明にかか
るチャージポンプ回路の第4の実施の形態について、先
の第2及び第3の実施の形態との相違点を中心に図8及
び図9を参照して説明する。
【0076】本実施の形態にかかるチャージポンプ回路
は、図8に示されるように、先の第2の実施形態と同
様、4個のスイッチングトランジスタTR1〜TR4
と、3個のキャパシタC1〜C3とを備え、電源電圧
「VDD」から出力電圧として負電圧「−3VDD」
(理論値)を出力する回路である。そして、これらトラ
ンジスタTR1〜TR4のうち、隣接したトランジスタ
が同時に導通状態となることがないように、タイミング
調整回路200を備えている。
【0077】更に、本実施の形態にかかるチャージポン
プ回路は、前述した寄生トランジスタの影響を回避すべ
く、先の第2の実施の形態におけるバッファ回路B1〜
B3の代わりに、バッファ回路210及び220を備え
ている。ここで、バッファ回路210は、制御クロック
信号φT1及びφT3を生成するとともに、同信号を所
定期間遅延させて、キャパシタクロック信号φC1及び
φC3を出力する回路である。また、バッファ回路22
0は、制御クロック信号φT2及びφT4を生成すると
ともに、同信号を所定期間遅延させて、キャパシタクロ
ックφC2及びφC4を出力する回路である。そして、
これらバッファ回路210及び220は、先の第3の実
施の形態のバッファ回路110と同様の機能を有して、
キャパシタC1〜C3と接地との間で電力が消費される
ことを防止する。
【0078】すなわち、これらバッファ回路210及び
220では、タイミング調整回路200から供給される
信号に基づき、スイッチングトランジスタ(TR1〜T
R4)のゲートに論理「H」レベルの制御クロック信号
を印加する場合に、まず、接地端子(214,224)
及びキャパシタ(C1〜C3)間の導通制御を行うトラ
ンジスタ(213,223)をオフとする。そして、こ
れらトランジスタ(213,223)をオフとする論理
「L」レベルの制御信号(S213,S223)に基づ
いて、スイッチングトランジスタ(TR1〜TR4)の
ゲート端子に印加する論理「H」レベルの制御クロック
信号(φT1〜φT4)を生成する。次に、この論理
「H」レベルの制御クロック信号(φT1〜φT4)に
基づいて電源電圧VDDが印加される給電端子(21
2,222)及びキャパシタ(C1〜C3)間の導通制
御を行うトランジスタ(211,221)をオンとす
る。
【0079】そして、こうした機能を得るために、バッ
ファ回路210,220はそれぞれ、先の第3の実施形
態と同様、AND回路(215,225)と、NOR回
路(216,226)と、インバータ(217,22
7)とを備えて構成されている。
【0080】一方、上記タイミング調整回路200は、
スイッチングトランジスタTR1〜TR4の各々隣接す
るものが同時にオンすることのないようにタイミング調
整された信号を上記各バッファ回路210,220に供
給する回路である。すなわち、クロック信号CLKの変
化に伴い、制御クロック信号φT1及びφT3が論理
「L」レベルになる場合には、バッファ回路210によ
って生成される同信号φT1及びφT3に基づいて、論
理「H」レベルの制御クロック信号φT2及びφT4を
生成するように指令する信号をバッファ回路220に対
して出力する。逆に、クロック信号CLKの変化に伴
い、制御クロック信号φT2及びφT4が論理「L」レ
ベルになる場合には、バッファ回路220によって生成
される同信号φT2及びφT4に基づいて、論理「H」
レベルの制御クロック信号φT1及びφT3を生成する
ように指令する信号をバッファ回路210に対して出力
する。
【0081】具体的には、図8に示されるように、タイ
ミング調整回路200は、クロック信号CLKとバッフ
ァ回路220のトランジスタ223のゲート端子に印加
される信号との論理積反転信号(NAND条件信号)を
バッファ回路210に対して出力する第1のNAND回
路202を備えている。また、タイミング調整回路20
0は、クロック信号CLKを反転させるインバータ20
1を介して加えられる信号とバッファ回路のトランジス
タ213のゲートに印加される信号との論理積反転信号
をバッファ回路220に対して出力する第2のNAND
回路203を備えている。
【0082】なお、本実施の形態においても、上記スイ
ッチングトランジスタTR1〜TR4を確実にオフさせ
るために、先の第2の実施形態と同様、それらトランジ
スタTR1〜TR2のソースが負電圧となるときに、こ
の電圧を上記制御クロック信号φT1〜φT4の論理
「L」レベルの電圧値とする構成を採用しているが、図
8でのこの具体構成についての図示は割愛した。
【0083】図9に、本実施の形態にかかるチャージポ
ンプ回路の動作を示す。図9に示されるように、本実施
の形態のチャージポンプ回路においても、基本的には先
の第3の実施の形態と同様、スイッチングトランジスタ
(TR1〜TR4)がオン状態となってからキャパシタ
クロック(φC1〜φT3)がオン状態となるまでの遅
延期間にキャパシタ(C1〜C3)と接地端子(21
4,224)との間で電力が消費されることを回避する
ことができる態様で、各種タイミング信号が生成されて
いる。
【0084】また、トランジスタ(211,221)が
オフしてからトランジスタ(213,223)がオン状
態となるため、これらトランジスタ間に貫通電流が流れ
ることもなくなる。
【0085】このため、この第4の実施の形態によって
も、第2の実施形態による(1)〜(4)の効果に加え
て、第3の実施の形態による前記(5)〜(7)の効果
に準じた効果を得ることができるようになる。
【0086】なお、上記第3及び第4の実施の形態は、
以下のように変更して実施することもできる。・バッフ
ァ回路110、210、220の構成は図6或いは図8
に例示したものに限られない。特に、バッファ回路内の
AND回路やNOR回路等の組み合わせについては、そ
の変更も極めて容易である。すなわち、バッファ回路内
に一対の論理回路を備え、、その一方の論理回路が、他
方の出力とバッファ回路への入力信号とを合成して、一
対の電源端子間に接続される一対のトランジスタが同時
に非導通状態となる期間を設定し、同期間の後にキャパ
シタに所定の電位を与えるものを極めて容易に構成する
ことができる。
【0087】また、ここでは上記各実施の形態において
例示された、低電位の給電端子及びキャパシタ間を遮断
させる制御信号に基づいてトランジスタを導通制御する
活性信号を生成したり、同活性信号に基づいて高電位の
給電端子及びキャパシタ間を導通させる制御信号を生成
する構成にも限られない。例えば、配線遅延を利用する
などしてもよい。
【0088】その他、上記全ての実施の形態に共通に変
更可能な要素としては次のようなものがある。 ・タイミング調整回路の回路構成は、先の図1及び図3
及び図6及び図8に示したタイミング調整回路10,2
0,100,200の構成に限られるものではない。要
は、タイミング調整回路として、互いに位相の反転した
クロック信号が印加されるスイッチングトランジスタが
同時に導通状態となることのないよう、それらクロック
信号のタイミングを調整するものであれば、いかなる回
路構成にて構成されるものであってもよい。
【0089】・スイッチングトランジスタとしてNチャ
ネル型MOSトランジスタを使用する例を示したがこれ
に限られず、同スイッチングトランジスタとしてはその
他、例えばPチャネル型MOSトランジスタを使用して
も、あるいはNチャネル及びPチャネル型MOSトラン
ジスタを併用しても、本発明のチャージポンプ回路を構
成することはできる。
【0090】・また、本発明のチャージポンプ回路は、
電源電圧VDDを降圧して負電圧を発生させる適用例に
限られず、その他、例えば電源電圧VDDを昇圧した
り、あるいは負電圧を利用して正電圧を発生させたりす
る等、様々な電圧変換の態様に適用することができる。
【0091】・また、スイッチングトランジスタの個
数、同トランジスタ間にその一方の電極が接続されてキ
ャパシタ(ポンピングキャパシタ)の個数は任意であ
り、それぞれ所望の出力電圧Voutを得るに必要な個
数を適宜設けるようにすればよい。
【0092】・また、上記各実施の形態では便宜上、ス
イッチングトランジスタTR1,TR2,TR3,TR
4のソースS及びドレインDについてこれを図1あるい
は図3のごとく定めたが、これらの態様に固定されるも
のではない。
【0093】・更に、上記第1又は第2の実施形態にお
けるバッファ回路B1〜B3や、第3及び第4の実施形
態におけるバッファ回路110,210,220におい
ては、キャパシタへの給電を行う給電端子を、電位「V
DD」、「0」を有するものにそれぞれ設定したが、こ
れに限定されるものでもない。要は、スイッチングトラ
ンジスタの導通制御端子に印加されるクロック信号の2
値的な値に対応した異なる2つの電位に設定されるもの
であればよい。そして、これら電位を適宜変更すること
で、チャージポンプ回路としての昇圧能力を調整するこ
ともできる。
【0094】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、遅延回路
(バッファ回路)により、先にスイッチングトランジス
タの例えばゲート端子(導通制御端子)に電圧を印加し
てから同トランジスタのソース電圧(ノードの電圧)を
変化させることができる。そのため、スイッチングトラ
ンジスタのスイッチング時における寄生トランジスタ
(当該トランジスタの半導体基板内に擬似形成されるト
ランジスタ)の影響、及びノード電圧の変動等が防止さ
れるようになる。その結果、チャージポンプ回路として
の動作がより確実になるとともに、その信頼性も向上す
るようになる。
【0095】請求項2記載の発明によれば、所定の電源
電位と前記のノード電位との間で動作するバッファ回路
を設けることにより、簡易な構成により、前記スイッチ
ングトランジスタのオフ動作の維持を確実とする同トラ
ンジスタのゲート電圧(導通制御端子印加クロック信
号)を得ることができる。
【0096】請求項3記載の発明によれば、タイミング
調整回路によって、複数のトランジスタの奇数段と偶数
段とが同時に非導通状態となる期間を設けるクロック信
号が形成される。そのため、それらトランジスタに大き
な貫通電流の流れることが防止され、同トランジスタの
信頼性が向上するとともに、チャージポンプ回路として
の消費電力を低減することができる。
【0097】請求項4または5記載の発明によれば、前
記タイミング調整回路を簡易な回路構成にて好適に形成
することができる。請求項6記載の発明によれば、キャ
パシタの他方の端子を開放して一旦ハイインピーダンス
状態とすることで、トランジスタが導通制御されるのに
伴いキャパシタの他方の端子側の線路の電位が上昇した
としても、この遅延回路内で電力が消費されることを回
避することができるようになる。更に、同発明によれ
ば、トランジスタに印加されるクロック信号が反転した
後に、キャパシタの他方の端子に所定の電位を与えるこ
とで、寄生トランジスタ効果等を回避することができる
ようになる。
【0098】請求項7及び8記載の発明によれば、請求
項6記載の遅延回路を簡易な回路構成にて好適に形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるチャージポンプ回路についてそ
の第1の実施の形態を示す回路図。
【図2】同実施の形態の回路の動作を示すタイミングチ
ャート。
【図3】本発明にかかるチャージポンプ回路についてそ
の第2の実施の形態を示す回路図。
【図4】同実施の形態の回路の動作を示すタイミングチ
ャート。
【図5】同実施の形態の回路の適用例を示すブロック
図。
【図6】本発明にかかるチャージポンプ回路についてそ
の第3の実施の形態を示す回路図。
【図7】同実施の形態の回路の動作を示すタイミングチ
ャート。
【図8】本発明にかかるチャージポンプ回路についてそ
の第4の実施の形態を示す回路図。
【図9】同実施の形態の回路の動作を示すタイミングチ
ャート。
【図10】従来のチャージポンプ回路の構成例を示す回
路図。
【図11】同従来のチャージポンプ回路の動作を示すタ
イミングチャート。
【符号の説明】 1,2,3,4…CMOSインバータ、1a,2a…N
チャネル型MOSトランジスタ、10,20,100,
200…タイミング調整回路、B1,B2,B3,B4
…バッファ回路、C1,C2,C3,C4…キャパシ
タ、TR1,TR2,TR3,TR4…スイッチングト
ランジスタ、110,210,220…遅延回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力端と基準電位端との間に直列接続され
    る複数のスイッチングトランジスタと、互いに隣接する
    トランジスタ間のノードに一方の端子が接続され、それ
    ら隣接するトランジスタのうちの前記基準電位端側のト
    ランジスタの導通制御端子に他方の端子が接続されるキ
    ャパシタとを有し、前記複数のトランジスタの各導通制
    御端子に対して、奇数段と偶数段とで互いに位相の反転
    するクロック信号を印加して前記出力端に所定の出力電
    位を発生するチャージポンプ回路において、 前記キャパシタの他方の端子とこれに接続されるトラン
    ジスタ導通制御端子との間に遅延回路を設け、当該トラ
    ンジスタの導通制御端子に印加されるクロック信号を所
    定期間遅延させて前記キャパシタの他方の端子に印加す
    るようにしたことを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 【請求項2】前記クロック信号は、所定の電源電位と前
    記ノードの電位との間で動作するバッファ回路を介して
    前記スイッチングトランジスタの導通制御端子に印加さ
    れる請求項1記載のチャージポンプ回路。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のチャージポンプ
    回路において、 前記複数のスイッチングトランジスタの奇数段と偶数段
    とが同時に非導通状態となる期間を設定するように前記
    互いに位相の反転したクロック信号のタイミングを調整
    するタイミング調整回路をさらに備えることを特徴とす
    るチャージポンプ回路。
  4. 【請求項4】前記タイミング調整回路は、前記隣接する
    トランジスタの一方のトランジスタの導通制御端子に印
    加されるクロック信号を受けてその位相を反転する第1
    のインバータ回路と、当該チャージポンプ回路に入力さ
    れるクロック信号とこの第1のインバータ回路の出力ク
    ロック信号とを入力してそのNAND条件をとる第1の
    NAND回路と、当該チャージポンプ回路に入力される
    クロック信号を反転する第2のインバータ回路と、前記
    隣接するトランジスタの他方のトランジスタの導通制御
    端子に印加されるクロック信号を受けてその位相を反転
    する第3のインバータ回路と、これら第2及び第3のイ
    ンバータ回路の出力クロック信号を入力してそのNAN
    D条件をとる第2のNAND回路とを備え、前記第1及
    び第2のNAND回路の出力をもって前記タイミングの
    調整されたクロック信号とする請求項3記載のチャージ
    ポンプ回路。
  5. 【請求項5】前記タイミング調整回路は、当該チャージ
    ポンプ回路に入力されるクロック信号を反転する第1の
    インバータ回路と、前記隣接するトランジスタの一方の
    トランジスタの導通制御端子に印加されるクロック信号
    と前記第1のインバータ回路の出力クロック信号とを入
    力してそのNOR条件をとる第1のNOR回路と、同第
    1のNOR回路の出力クロック信号を反転する第2のイ
    ンバータ回路と、当該チャージポンプ回路に入力される
    クロック信号と前記隣接するトランジスタの他方のトラ
    ンジスタの導通制御端子に印加されるクロック信号とを
    入力してそのNOR条件をとる第2のNOR回路と、同
    第2のNOR回路の出力クロック信号を反転する第3の
    インバータ回路とを備え、前記第2及び第3のインバー
    タ回路の出力をもって前記タイミングの調整されたクロ
    ック信号とする請求項3記載のチャージポンプ回路。
  6. 【請求項6】前記遅延回路は、前記キャパシタの他方の
    端子を開放して一旦ハイインピーダンス状態とし、前記
    トランジスタの導通制御端子に印加される前記クロック
    信号が反転した後、所定の遅延期間を経過して前記キャ
    パシタの他方の端子に所定の電位を与える請求項1〜3
    のいずれか一項に記載のチャージポンプ回路。
  7. 【請求項7】前記遅延回路は、一対の電源端子の間に直
    列に接続される一対のトランジスタと、前記一対のトラ
    ンジスタの導通制御端子を駆動する一対の論理回路と、
    を備え、前記一対の論理回路の一方が他方の出力と前記
    クロック信号とを合成して前記一対のトランジスタが同
    時に非導通状態となる期間を設定し、前記一対のトラン
    ジスタの間の電位を前記キャパシタに与える請求項6記
    載のチャージポンプ回路。
  8. 【請求項8】前記一対のトランジスタは、高電位側の電
    源端子と前記キャパシタとの間の導通を制御するPチャ
    ネル型トランジスタ及び、低電位側の電源端子と前記キ
    ャパシタとの間の導通を制御するNチャネル型トランジ
    スタからなると共に、前記一対の論理回路は、AND回
    路及びNOR回路からなり、前記AND回路は、入力さ
    れるクロック信号と前記Pチャネル型トランジスタの導
    通制御端子に印加される信号との論理積信号を前記Nチ
    ャネル型トランジスタの導通制御端子に印加し、前記N
    OR回路は、当該遅延回路に入力されるクロック信号と
    前記AND回路の出力信号とのNOR条件信号を前記ス
    イッチングトランジスタの導通制御端子に印加し、前記
    NOR回路の出力信号を反転させて前記Pチャネル型ト
    ランジスタの導通制御端子に印加する請求項7記載のチ
    ャージポンプ回路。
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