JPH06195971A - 基板電位発生回路 - Google Patents

基板電位発生回路

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JPH06195971A
JPH06195971A JP5119985A JP11998593A JPH06195971A JP H06195971 A JPH06195971 A JP H06195971A JP 5119985 A JP5119985 A JP 5119985A JP 11998593 A JP11998593 A JP 11998593A JP H06195971 A JPH06195971 A JP H06195971A
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JP
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mos transistor
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channel mos
substrate
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JP5119985A
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Inventor
Shinji Kawai
伸治 河井
Masaki Tsukide
正樹 築出
Yoshito Nakaoka
義人 中岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • G11CSTATIC STORES
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    • G11C5/14Power supply arrangements, e.g. power down, chip selection or deselection, layout of wirings or power grids, or multiple supply levels
    • G11C5/145Applications of charge pumps; Boosted voltage circuits; Clamp circuits therefor
    • G11C5/146Substrate bias generators
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F3/00Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
    • G05F3/02Regulating voltage or current
    • G05F3/08Regulating voltage or current wherein the variable is dc
    • G05F3/10Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics
    • G05F3/16Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices
    • G05F3/20Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
    • G05F3/205Substrate bias-voltage generators

Abstract

(57)【要約】 【目的】 より低い基板電位を発生できる基板電位発生
回路を提供する。 【構成】 基板電位発生回路はクロック信号発生回路1
30と第1及び第2のチャージポンプ回路143,14
0を備える。第1のチャージポンプ回路143は半導体
基板に接続されたソース電極を持つpチャネルMOSト
ランジスタ143hを備え、ドレイン電極へキャパシタ
143bの容量結合により−k2 CCを与える。第2の
チャージポンプ回路140は第1及び第2の副チャージ
ポンプ回路141,142を備え、ドレイン電極へ−k
2 CCが与えられているとき、ゲート電極へ−k1 CC
+Vth4 を与えた後、その電位をさらに低下させること
により−(k1 +k3 )VCC+Vth4 を与える。これに
より基板電位VBBがそのドレイン電極へ与えられる−k
2 CCと等しい電位になるまでpチャネルMOSトラン
ジスタ143hがオンにされ、基板電位VBBが−k2
CCまで低下される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は基板電位発生回路に関
し、より特定的には、p型の半導体基板に負の基板電位
を印加する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の基板電位発生回路の一例
を示す回路図である。図9を参照して、この基板電位発
生回路は、発振回路30と、チャージポンプ回路40と
を含む。
【0003】発振回路30は、直列に接続された奇数個
のインバータ31を含む。最終のインバータ31の出力
端子は最初のインバータ31の入力端子に接続される。
インバータ31のそれぞれは、電源電位VCCが印加され
る電源電位ノード10と、電位が接地電位にある接地電
位ノード20とに接続される。したがって発振回路30
は、クロック信号φcpを出力するためのリング発振器か
ら構成される。
【0004】チャージポンプ回路40は、インバータ4
1と、キャパシタ42および43と、pチャンネルMO
Sトランジスタ45、46および47とを含む。インバ
ータ41は、発振回路30からのクロック信号φcpを受
け、このクロック信号φcpの反転信号/φcpを出力す
る。キャパシタ42は、この反転信号/φcpをその一方
の電極に受け、他方の電極は第1のノード50に接続さ
れる。キャパシタ43は、クロック信号φcpをその一方
の電極に受け、他方の電極は第2のノード44に接続さ
れる。
【0005】pチャンネルMOSトランジスタ45は、
第2のノード44と接地電位ノード20との間に接続さ
れ、そのゲート電極は接地電位ノード20に接続され
る。pチャンネルMOSトランジスタ46は、第1のノ
ード50と接地電位ノード20との間に接続され、その
ゲート電極は第2のノード44に接続される。pチャン
ネルMOSトランジスタ47は、第1のノード50とp
型の半導体基板との間に接続され、そのゲート電極は第
1のノード50に接続される。すなわち、pチャンネル
MOSトランジスタ47はダイオード接続されていて、
第1のノード50の電位N1 が半導体基板の基板電位V
BBよりもしきい値電圧の絶対値Vth以上低いとき、第1
のノード50と半導体基板とを導通させる。
【0006】したがって、チャージポンプ回路40は発
振回路30からのクロック信号φcpを受け、第1のノー
ド50へ所定の負電位を与え、これにより半導体基板内
の電荷を引抜く。
【0007】図10は、このような基板電位発生回路が
一主面上に形成された半導体基板の一部を示す断面図で
ある。図10を参照して、この基板電位発生装置は、p
型の半導体基板50と、Nウェル51と、Pウェル52
と、素子間分離領域53と、ソース/ドレイン54と、
バックゲート電極55と、ゲート電極56とを含む。
【0008】Nウェル51は、p型の半導体基板50上
にたとえばリンなどのドナーを注入することによって形
成される。Pウェル52は、p型の半導体基板50上に
たとえばボロンなどのアクセプタを注入することによっ
て形成される。素子間分離領域53は、厚い酸化膜から
構成され、隣接する素子を分離する。ソース/ドレイン
54は、Nウェル51にたとえばボロンなどのアクセプ
タを注入することによって形成される。バックゲート電
極55は、Nウェル51にたとえば砒素などのドナーを
注入することによって形成され、Nウェル51にバック
ゲート電位を印加するための電極である。
【0009】次に、この基板電位発生回路の動作につい
て図11を参照しながら説明する。図11(a)を参照
して、発振回路30は、周期的にHレベル(電源電位V
CC)およびLレベル(接地電位GND)に変化するクロ
ック信号φcpを出力する。ここで、クロック信号φcp
LレベルからHレベルへ立上がるタイミングt0 におい
て、半導体基板の基板電位VBBはほぼ接地電位にあると
仮定する。
【0010】タイミングt0 でクロック信号φcpがLレ
ベルからHレベルへ立上がると、このクロック信号φcp
を受けるキャパシタ43の容量結合によって、第2のノ
ード44の電位N2 が図11(d)に示すように上昇す
る。しかしながら、この第2のノード44の電位N2
pチャンネルMOSトランジスタ45のしきい値電圧の
絶対値Vth1 を越えると、このpチャンネルMOSトラ
ンジスタ45は導通状態となる。したがって、第2のノ
ード44と接地電位ノード20とが導通するので、第2
のノード44の電位N2 はpチャンネルMOSトランジ
スタ45のしきい値電圧の絶対値Vth1 になる。したが
って、この第2のノード44の電位N2をゲート電極に
受けるpチャンネルMOSトランジスタ46は非導通状
態となる。
【0011】一方図11(b)に示すように、インバー
タ41は発振回路30からのクロック信号φcpを受け、
反転信号/φcpを出力する。タイミングt0 において反
転信号/φcpがHレベルからLレベルへ立下がると、こ
の反転信号/φcpを受けるキャパシタ42の容量結合に
よって、第1のノード50の電位N1 は、図11(c)
に示すように、負の電位−k1 CCまで低下する。ここ
で、k1 はキャパシタ42と第1のノード50との間に
おける結合効率で、“1”に近い値である。
【0012】第1のノード50の電位N1 が−k1 CC
になると、pチャンネルMOSトランジスタ47が導通
状態になり、第1のノード50と半導体基板とが導通
し、半導体基板から第1のノード50へ電荷が移動す
る。半導体基板の基板電位VBBは基板の容量が大きいた
め、図11(e)に示すように接地電位GNDから少し
だけ低下する。一方、第1のノード50の電位N1 はそ
のノード50の容量が小さいため、電位N1 に比べて図
11(c)に示すように−k1 CCから大幅に上昇す
る。そして、第1のノード50の電位N1 が基板電位V
BBよりもpチャンネルMOSトランジスタ47のしきい
値電圧の絶対値Vth2 だけ低くなると、pチャンネルM
OSトランジスタ47は非導通状態になる。
【0013】次いで図11(a)に示すように、タイミ
ングt1 において発振回路30からのクロック信号φcp
がHレベルからLレベルへ立下がると、このクロック信
号φ cpを受けるキャパシタ43の容量結合によって、第
2のノード44の電位N2 は図11(d)に示すように
電位Vth1 から低下し始め、pチャンネルMOSトラン
ジスタ45は非導通状態になる。そして、第2のノード
44の電位N2 は(−kVCC+Vth1 )まで低下し、第
2のノード44の電位N2 をゲートに受けるpチャンネ
ルMOSトランジスタ46は導通状態になる。pチャン
ネルMOSトランジスタ46が導通状態になると、第1
のノード50と接地電位ノード20とが導通し、第1の
ノード50の電位N1 は図11(c)に示すように接地
電位GNDになり、pチャンネルMOSトランジスタ4
7は非導通状態のまま維持される。
【0014】一方図11(b)に示すように、インバー
タ41から出力される反転信号/φ cpはタイミングt1
においてLレベルからHレベルへ立上がる。しかしなが
ら、pチャンネルMOSトランジスタ46は導通状態に
あり、第1のノード50と接地電位ノード20とは導通
しているので、キャパシタ42の容量結合によって第1
のノード50の電位N1 が上昇することはない。
【0015】次いで図11(a)に示すように、タイミ
ングt2 においてクロック信号φcpが再びLレベルから
Hレベルへ立上がると、このクロック信号φcpを受ける
キャパシタ43の容量結合によって、第2のノード44
の電位N2 は図11(d)に示すように電位(−k2
CC+Vth1 )から上昇する。しかしながら、この第2の
ノード44の電位N2 がpチャンネルMOSトランジス
タ45のしきい値電圧の絶対値Vth1 を越えると、この
pチャンネルMOSトランジスタ45は導通状態にな
り、第2のノード44と接地電位ノード20とが導通す
る。このため、第2のノード44の電位N2 はpチャン
ネルMOSトランジスタ45のしきい値電圧の絶対値V
th1 になり、この第2のノード44の電位N2 をゲート
に受けるpチャンネルMOSトランジスタ46は非導通
状態になる。
【0016】一方図11(b)に示すように、タイミン
グt2 において反転信号/φcpがHレベルからLレベル
に立下がると、この反転信号/φcpを受けるキャパシタ
42の容量結合によって、図11(c)に示すように第
1のノード50の電位N1 は負の電位−kVCCまで低下
し、pチャンネルMOSトランジスタ47が導通状態に
なる。これにより第1のノード50と半導体基板とが導
通し、半導体基板から第1のノード50へ電荷が移動す
る。半導体基板の基板電位VBBは、その基板の容量が大
きいため図11(e)に示すように現時点における電位
からさらに少しだけ低下する。一方、第1のノード50
の電位N1 は、そのノードの容量が小さいため図11
(c)に示すように大幅に上昇し、基板電位VBBよりも
pチャンネルMOSトランジスタ47のしきい値電圧の
絶対値Vth2 だけ低い電位になると、pチャンネルMO
Sトランジスタ47は非導通状態になる。
【0017】このように、発振回路30からのクロック
信号φcpがLレベルからHレベルへ立上がる度に半導体
基板の基板電位VBBが低下し、最終的には(−k1 CC
+V th2 )になる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、pチャ
ンネルMOSトランジスタ47のしきい値電圧の絶対値
th2 は、たとえばそのゲート幅が0.5μmの場合、
バックゲート効果も考慮すれば1.7Vになる。このよ
うにpチャンネルMOSトランジスタ47のしきい値電
圧の絶対値Vth2 が1Vを越える大きな値になるため、
基板電位VBBが十分に低下しないという問題があった。
【0019】一般に、基板電位VBBとして要求されるレ
ベルはデバイスの種類によって事なり、ある決められた
1つの値だけではない。したがって、広い範囲で基板電
位V BBを選択できる基板電位発生回路が望ましい。
【0020】たとえば電源電圧VCCが3.3Vのように
低い場合、結合効率k2 はほぼ“1”であるから基板電
位VBBは−1.6V(=−3.3+1.7)にしかなら
ない。したがって、基板電位VBBとして−1.5Vが要
求される場合、その基板電位(−1.5V)は上記従来
の基板電位発生回路によって得られる基板電位VBB(−
1.6V)に近く、その能力の限界に近い。このため、
サブリーク電流などが生じた場合は、この−1.6Vと
いう電位を確保することさえ困難になる。すなわち、従
来の基板電位発生回路では電源電位VCCが低下するにし
たがってpチャネルMOSトランジスタ47のしきい値
電圧の絶対値Vth2 の影響を無視することができなくな
る。
【0021】一方、基板電位VBBをより低くするため、
クロック信号φcpのHレベルを電源電位VCCよりも高く
するということも考えられる。しかしながら、このよう
にすると、pチャンネルMOSトランジスタ46のゲー
ト電極56とNウェル51との間に電位差{(1+
2 )VCC−Vth1 }がストレス的にかかるとともに、
pチャンネルMOSトランジスタ47の半導体基板50
に接続されたソース電極54とNウェル51との間に電
位差{(1+k1 )VCC−Vth2 }がストレス的にかか
るので、各素子の信頼性に悪影響を及ぼすという問題が
生じる。
【0022】この発明の目的は、半導体基板の基板電位
をより低くすることができる基板電位発生回路を提供す
ることである。
【0023】この発明の他の目的は、スイッチ素子にお
けるpチャンネルMOSトランジスタによる電圧降下が
生じないようにし、基板電位を−k1 CCまで低下させ
ることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明は、要約すれ
ば、半導体基板へ所定電位を与えるための基板電位発生
回路であって、第1のチャージポンプ回路と、第2のチ
ャージポンプ回路とを含む。第1のチャージポンプ回路
は、半導体基板に接続される一方導通端子を持つスイッ
チ素子を含み、かつスイッチ素子の他方導通端子へ所定
電位を与える。第2のチャージポンプ回路は、スイッチ
素子の他方導通端子へ所定電位が与えられている期間の
うち全部または一部の期間、スイッチ手段をオンにし、
それらの導通端子を導通させる。
【0025】また、この発明は、基板電位発生回路であ
って、第1のチャージポンプ回路と、第2のチャージポ
ンプ回路とを含む。第1のチャージポンプ回路は、半導
体基板に接続されるソース電極を持つpチャネルMOS
トランジスタを含み、かつpチャネルMOSトランジス
タのドレイン電極へ第1の負電位を与える。第2のチャ
ージポンプ回路は、pチャネルMOSトランジスタのド
レイン電極へ第1の負電位が与えられている期間のうち
全部または一部の期間、その第1の負電位よりも少なく
ともpチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧の絶
対値だけ低い第2の負電位をpチャネルMOSトランジ
スタのゲート電極へ与えることによって、pチャネルM
OSトランジスタをオンにし、それらのソース電極およ
びドレイン電極を導通させる。
【0026】さらに、この発明は、上記基板電位発生回
路であって、上記第2のチャージポンプ回路は、第1の
副チャージポンプ回路と、第2の副チャージポンプ回路
とを含む。第1の副チャージポンプ回路は、pチャネル
MOSトランジスタのゲート電極へ第3の負電位を与え
る。第2の副チャージポンプ回路は、pチャネルMOS
トランジスタのゲート電極へ与えられた第3の負電位を
さらに低下させ、pチャネルMOSトランジスタのドレ
イン電極へ与えられている第1の負電位よりも少なくと
もpチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧の絶対
値だけ低い第2の負電位をpチャネルMOSトランジス
タのゲート電極へ与える。
【0027】この発明の他の局面に従うと、この発明
は、半導体基板へ所定電位を与えるための基板電位発生
回路であって、第1のチャージポンプ回路と、第2のチ
ャージポンプ回路とを含む。第1のチャージポンプ回路
は、半導体基板に接続される一方導通端子を持ち、その
他方導通端子の電位が半導体基板の電位から所定のしき
い値電圧だけシフトしたときオンになるスイッチ素子を
含む。第2のチャージポンプ回路は、スイッチ素子の他
方導通端子へ第1の電位を与える。上記第1のチャージ
ポンプ手段はさらに、スイッチ手段の他方導通端子へ与
えられた第1の電位をさらにシフトさせ、半導体基板へ
与えられるべき所定電位から少なくともスイッチ素子の
しきい値電圧だけシフトさせられた第2の電位をスイッ
チ素子の他方導通端子へ与える。
【0028】また、この発明は、基板電位発生回路であ
って、第1のチャージポンプ回路と、第2のチャージポ
ンプ回路とを含む。第1のチャージポンプ回路は、互い
に接続されたドレイン電極およびゲート電極を持ち、さ
らに半導体基板に接続されるソース電極を持つpチャネ
ルMOSトランジスタを含む。第2のチャージポンプ回
路は、pチャネルMOSトランジスタのドレイン電極お
よびゲート電極へ第1の負電位を与える。上記第1のチ
ャージポンプ回路はさらに、pチャネルMOSトランジ
スタのドレイン電極およびゲート電極へ与えられた第1
の負電位をさらに低下させ、半導体基板へ与えられるべ
き所定電位よりも少なくともpチャネルMOSトランジ
スタのしきい値電圧の絶対値だけ低い第2の負電位をp
チャネルMOSトランジスタのドレイン電極およびゲー
ト電極へ与える。
【0029】
【作用】この発明に従った基板電位発生回路によれば、
第1のチャージポンプ回路によってpチャネルMOSト
ランジスタのドレイン電極へ第1の負電位が与えられ
る。一方、pチャネルMOSトランジスタのドレイン電
極へ第1の負電位が与えられている期間のうち全部また
は一部の期間、第2のチャージポンプ回路によってその
第1の負電位よりも少なくともpチャネルMOSトラン
ジスタのしきい値電圧の絶対値だけ低い第2の負電位が
pチャネルMOSトランジスタのゲート電極へ与えら
れ、pチャネルMOSトランジスタがオンにされる。こ
れによりそれらのソース電極とドレイン電極とが導通さ
せられ、半導体基板の電位は第1の電位と同じ電位まで
低下され得る。
【0030】一方、この発明に従った他の基板電位発生
回路によれば、第2のチャージポンプ回路によってpチ
ャネルMOSトランジスタのドレイン電極およびゲート
電極へ第1の負電位が与えられる。一方、第1のチャー
ジポンプ回路によってそのpチャネルMOSトランジス
タのドレイン電極およびゲート電極へ与えられた第1の
負電位がさらに低下させられ、半導体基板へ与えられる
べき所定電位よりも少なくともpチャネルMOSトラン
ジスタのしきい値電圧の絶対値だけ低い第2の負電位が
pチャネルMOSトランジスタのドレイン電極およびゲ
ート電極へ与えられる。これにより半導体基板の電位は
第2の負電位よりもpチャネルMOSトランジスタのし
きい値電圧の絶対値だけ高い電位まで低下され得る。
【0031】
【実施例】次に、この発明の実施例による基板電位発生
回路について図面に基づき詳しく説明する。 [第1実施例]図1は、この発明の第1実施例による基
板電位発生回路の全体構成を示す回路図である。
【0032】図1を参照して、この基板電位発生回路
は、クロック信号発生回路130と、第1のチャージポ
ンプ回路143と、第2のチャージポンプ回路140と
を含む。
【0033】クロック信号発生回路130は、第1のク
ロック信号φ1 を出力するリング発振器から構成される
発振回路131と、この第1のクロック信号φ1 を受
け、第2のクロック信号φ2 、第3のクロック信号
φ3 、および第4のクロック信号φ 4 を出力するクロッ
ク波形変更回路132とを含む。このクロック信号発生
回路130は、電源電位VCCが印加される電源電位ノー
ド110と、接地電位にある接地電位ノード120とに
接続される。したがって、クロック信号発生回路130
は、4つのクロック信号φ1 ,φ2 ,φ3 およびφ4
出力する。
【0034】発振回路131は、直列に接続された奇数
個のインバータ131aを含み、最終のインバータ13
1aの出力端子は最初のインバータ131aの入力端子
に接続される。
【0035】クロック波形変更回路132は、図2に示
すように、インバータ132aと、遅延回路132b
と、NANDゲート132cと、インバータ132d
と、インバータ132eと、NANDゲート132f
と、インバータ132gとを含む。
【0036】インバータ132aは、発振回路131か
らの第1のクロック信号φ1 を受け、その反転信号であ
る第2のクロック信号φ2 を出力する。遅延回路132
bは、直列に接続された偶数個のインバータを含み、イ
ンバータ132aからの第2のクロック信号φ2 を受
け、これを遅延させて遅延信号Dφ2 を出力する。NA
NDゲート132cは、遅延回路132bからの遅延信
号Dφ2 と、インバータ132aからの第2のクロック
信号φ2 とを受ける。インバータ132dは、NAND
ゲート132cからの出力信号を受け、第3のクロック
信号φ3 を出力する。インバータ132eは、インバー
タ132dからの第3のクロック信号φ3を受け、その
反転信号を出力する。NANDゲート132fは、イン
バータ132eからの出力信号と、インバータ132a
からの第2のクロック信号φ2 とを受ける。インバータ
132gは、NANDゲート132fからの出力信号を
受け、第4のクロック信号φ4 を出力する。
【0037】第2のチャージポンプ回路140は、第1
の副チャージポンプ回路141と、第2の副チャージポ
ンプ回路142とを含む。
【0038】第1の副チャージポンプ回路141は、イ
ンバータ141aと、キャパシタ141cと、キャパシ
タ141eと、pチャンネルMOSトランジスタ141
fと、pチャンネルMOSトランジスタ141gと、p
チャンネルMOSトランジスタ141hとを含む。
【0039】インバータ141aは、クロック信号発生
回路130からの第4のクロック信号φ4 を受ける。キ
ャパシタ141cは、その一方の電極にインバータ14
1aからの出力信号を受け、その他方の電極は第3のノ
ード141bに接続される。キャパシタ141eは、そ
の一方の電極に第4のクロック信号φ4 を受け、その他
方の電極は第4のノード141dに接続される。pチャ
ンネルMOSトランジスタ141fは、第4のノード1
41dと接地電位ノード120との間に接続され、その
ゲート電極は接地電位ノード120に接続される。pチ
ャンネルMOSトランジスタ141gは、第3のノード
141dと接地電位ノード120との間に接続され、そ
のゲート電極は第4のノード141dに接続される。p
チャンネルMOSトランジスタ141hは、第3のノー
ド141bと第2のノード160との間に接続され、そ
のゲート電極は第3のノード141bに接続される。
【0040】したがって、第1の副チャージポンプ回路
141は、クロック信号発生回路130からの第4のク
ロック信号φ4 を受け、第2のノード160の電位N2
を低下させ、ある特定の電位(第3の電位)にする。
【0041】第2の副チャージポンプ回路142は、イ
ンバータ142aと、キャパシタ142bと、キャパシ
タ142dと、pチャンネルMOSトランジスタ142
eと、pチャンネルMOSトランジスタ142fとを含
む。
【0042】インバータ142aは、クロック信号発生
回路130からの第3のクロック信号φ3 を受ける。キ
ャパシタ142bは、その一方の電極にインバータ14
2aからの出力信号を受け、その他方の電極は第2のノ
ード160に接続される。キャパシタ142dは、その
一方の電極にクロック信号発生回路130からの第2の
クロック信号φ2 を受け、その他方の電極は第5のノー
ド142cに接続される。pチャンネルMOSトランジ
スタ142eは、第5のノード142cと接地電位ノー
ド120との間に接続され、そのゲート電極は接地電位
ノード120に接続される。pチャンネルMOSトラン
ジスタ142fは、第2のノード160と接地電位ノー
ド120との間に接続され、そのゲート電極は第5のノ
ード142cに接続される。
【0043】したがって、この第2の副チャージポンプ
回路142は、クロック信号発生回路130からの第2
および第3のクロック信号φ2 およびφ3 を受け、第2
のノード160の電位N2 を第1の副チャージポンプに
よって与えられた電位(第3の電位)からさらに低下さ
せ、ある特定の電位(第2の電位)にする。
【0044】第1のチャージポンプ回路143は、イン
バータ143aと、キャパシタ143bと、インバータ
143cと、キャパシタ143eと、pチャンネルMO
Sトランジスタ143fと、pチャンネルMOSトラン
ジスタ143gおよび143hとを含む。
【0045】インバータ143aは、クロック信号発生
回路130からの第3のクロック信号φ3 を受ける。キ
ャパシタ143bは、その一方の電極にインバータ14
3aからの出力信号を受け、その他方の電極は第1のノ
ード143jに接続される。インバータ143cは、ク
ロック信号発生回路130からの第1のクロック信号φ
1 を受ける。キャパシタ143eは、その一方の電極に
インバータ143cからの出力信号を受け、その他方の
電極は第6のノード143dに接続される。
【0046】pチャンネルMOSトランジスタ143f
は、第6のノード143dと接地電位ノード120との
間に接続され、そのゲート電極は接地電位ノード120
に接続される。pチャンネルMOSトランジスタ143
gは、第1のノード143jと接地電位ノード120と
の間に接続され、そのゲート電極は第6のノード143
dに接続される。pチャンネルMOSトランジスタ14
3hは、第1のノード143jと半導体基板との間に接
続され、そのゲート電極は第2のノード160に接続さ
れる。
【0047】したがって、この第1のチャージポンプ回
路143は、クロック信号発生回路130からの第1お
よび第3のクロック信号φ1 およびφ3 を受け、第1の
ノード143jの電位N1 を低下させる。
【0048】次に、この基板電位発生回路の動作につい
て図3のタイミングチャートに基づき詳しく説明する。
【0049】まず図3(a)に示すように、クロック信
号発生回路130における発振回路131は第1のクロ
ック信号φ1 を出力する。クロック波形変更回路132
におけるインバータ132aはこの第1のクロック信号
φ1 を受け、図3(b)に示すように、その反転信号で
ある第2のクロック信号φ2 を出力する。遅延回路13
2bは、この第2のクロック信号φ2 を受け、図3
(c)に示すようにこれを遅延させて遅延信号Dφ2
出力する。NANDゲート132cは、第2のクロック
信号φ2 および遅延信号Dφ2 を受け、これら2つの信
号の双方がHレベルになったときだけLレベルにある信
号を出力する。インバータ132dは、図3(d)に示
すように、NANDゲート132cからの出力信号を反
転させて第3のクロック信号φ3 を出力する。
【0050】インバータ132eは、第3のクロック信
号φ3 の反転信号を出力する。NANDゲート132f
は、このインバータ132eからの反転信号および第2
のクロック信号φ2 を受け、これら2つの信号の双方が
HレベルとなったときだけLレベルにある信号を出力す
る。インバータ132gは、図3(e)に示すようにN
ANDゲート132fからの出力信号を反転させて第4
のクロック信号φ4 を出力する。
【0051】ここで、第1のクロック信号φ1 がHレベ
ルからLレベルへ立下がるタイミングt10において、半
導体基板の基板電位VBBは図3(m)に示すように接地
電位であると仮定する。
【0052】タイミングt10において、第1のクロック
信号φ1 が図3(a)に示すようにHレベルからLレベ
ルへ立下がると、第2のクロック信号φ2 は図3(b)
に示すようにLレベルからHレベルへ立上がる。一方、
第3のクロック信号φ3 は図3(d)に示すようにLレ
ベルのまま維持され、第4のクロック信号φ4 は図3
(e)に示すようにLレベルからHレベルへ立上がる。
【0053】タイミングt10において、HレベルからL
レベルへ立下がる第1のクロック信号φ1 がインバータ
143cへ与えられると、その反転信号がインバータ1
43cによってキャパシタ143eへ与えられる。それ
ゆえ第6のノード143dの電位N6 はキャパシタ14
3eの容量結合によって図3(k)に示すように上昇す
る。この電位N6 が、第6のノード143dと接地電位
ノード120との間に接続されたpチャンネルMOSト
ランジスタ143fのしきい値電圧の絶対値V th1 を越
えると、pチャンネルMOSトランジスタ143fは導
通状態になる。したがって、第6のノード143dと接
地電位ノード120とが導通するので、第6のノード1
43dの電位N6 はpチャンネルMOSトランジスタ1
43fのしきい値電圧の絶対値Vth1 になり、この電位
6 をゲートに受けるpチャンネルMOSトランジスタ
143gは非導通状態になる。
【0054】一方、タイミングt10において、Lレベル
からHレベルへ立上がる第2のクロック信号φ2 は、第
2の副チャージポンプ回路142におけるキャパシタ1
42dへ与えられる。このため、第5のノード142c
の電位N5 はキャパシタ142dの容量結合によって図
3(j)に示すように上昇する。この電位N5 が、第5
のノード142cと接地電位ノード120との間に接続
されたpチャンネルMOSトランジスタ142eのしき
い値電圧の絶対値Vth2 を越えると、pチャンネルMO
Sトランジスタ142eは導通状態になる。したがっ
て、第5のノード142cと接地電位ノード120とが
導通するので、第5のノード142cの電位N5 はpチ
ャンネルMOSトランジスタ142eのしきい値電圧の
絶対値Vth 2 になり、この電位N5 をゲートに受けるp
チャンネルMOSトランジスタ142fは非導通状態に
なる。
【0055】タイミングt10において、LレベルからH
レベルに立上がる第4のクロック信号φ4 は、第1のゲ
ート電位発生回路141におけるキャパシタ141eへ
与えられる。このため、第4のノード141dの電位N
4 はキャパシタ141eの容量結合によって図3(i)
に示すように上昇する。この電位N4 が、第4のノード
141dと接地電位ノード120との間に接続されたp
チャンネルMOSトランジスタ141fのしきい値電圧
の絶対値Vth3 を越えると、pチャンネルMOSトラン
ジスタ141fは導通状態になる。したがって、第4の
ノード141dと接地電位ノード120とが導通するの
で、第4のノード141dの電位N4 はpチャンネルM
OSトランジスタ141fのしきい値電圧の絶対値V
th3 になり、この電位N4 をゲートに受けるpチャンネ
ルMOSトランジスタ141gは非導通状態になる。
【0056】第4のクロック信号φ4 はインバータ14
1aへ与えられ、その反転信号がキャパシタ141cへ
与えられる。このため、第3のノード141bの電位N
3 はキャパシタ141cの容量結合によって図3(h)
に示すように−k1 CCまで低下し、pチャンネルMO
Sトランジスタ141hは導通状態になる。したがっ
て、第2のノード160と第3のノード141bとが導
通し、第2のノード160の電位N2 は図3(g)に示
すように低下する。この電位N2 が、第3のノード14
1bの電位−k1 CCよりもpチャンネルMOSトラン
ジスタ141hのしきい値電圧の絶対値Vth4 だけ高い
電位−k1 CC+Vth4 (第3の電位)になると、pチ
ャンネルMOSトランジスタ141hは非導通状態にな
る。この第2のノード160の電位N2 をゲートに受け
るpチャンネルMOSトランジスタ143hのしきい値
電圧の絶対値Vth5 は第3の電位の絶対値|−k1 CC
+V th4 |よりも大きく設定されているので、このpチ
ャンネルMOSトランジスタ171は非導通状態であ
る。
【0057】その後タイミングt11において、クロック
信号発生回路130からの第3のクロック信号φ3 が図
3(d)に示すようにLレベルからHレベルへ立上が
り、第4のクロック信号φ4 が図3(e)に示すように
HレベルからLレベルへ立下る。この第3のクロック信
号φ3 の反転信号がインバータ143aによりキャパシ
タ143eへ与えられる。このため、第1のノード14
3jの電位N1 はキャパシタ143bの容量結合によっ
て図3(f)に示すように−k2 CC(第1の電位)ま
で低下する。
【0058】一方、第3のクロック信号φ3 の反転信号
が第2の副チャージポンプ回路142におけるインバー
タ142aによりキャパシタ142bへ与えられる。こ
のため、第2のノード160の電位N2 はキャパシタ1
42bの容量結合によって図3(g)に示すように−k
1 CC+VTH4 (第3の電位)から−(k1 +k3 )V
CC+Vth4 (第2の電位)まで低下する。この電位N2
は、第1の電位−k2CCからpチャネルMOSトラン
ジスタ143hのしきい値電圧の絶対値Vth5を減じた
電位(−k2 CC−Vth5 )よりも低くなるので、この
pチャネルMOSトランジスタ143jは導通状態にな
る。すなわち、pチャネルMOSトランジスタ143j
のしきい値電圧の絶対値Vth5 は次式を満足するように
設定されている。
【0059】 Vth5 <(k1 −k2 +k3 )VCC−Vth4 したがって、半導体基板と第1のノード143jとが導
通し、電荷が半導体基板から第1のノード143jへ移
動する。半導体基板の基板電位VBBは、その基板の容量
が大きいため図3(m)に示すように少しだけ低下し、
第1のノード143jの電位N1 は、そのノードの容量
が小さいため図3(f)に示すように基板電位VBBに比
べて大幅に上昇する。これにより基板電位VBBと第1の
ノード143jの電位N1 は同電位になる。タイミング
11において、HレベルからLレベルへ立下る第4のク
ロック信号φ4 が第1の副チャージポンプ回路141に
おけるキャパシタ141eへ与えられると、そのキャパ
シタ141eの容量結合によって第4のノード141d
の電位N4 は図3(i)に示すように(−k4 CC+V
th3 )まで低下する。このため、pチャネルMOSトラ
ンジスタ141fは非導通状態になり、この電位N4
ゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ141g
は導通状態になる。したがって、接地電位ノード120
と第3のノード141bとが導通し、第3のノード14
1bの電位N3 は図3(h)に示すように接地電位にな
る。
【0060】その後タイミングt12において、クロック
信号発生回路130からの第1のクロック信号φ1 が図
3(a)に示すようにLレベルからHレベルへ立上がる
と、第2のクロック信号φ2 は図3(b)に示すように
HレベルからLレベルへ立下り、第3のクロック信号φ
3 は図3(d)に示すようにHレベルからLレベルへ立
下り、そして第4のクロック信号φ4 は図3(e)に示
すようにLレベルのまま維持される。
【0061】このタイミングt12において、Hレベルか
らLレベルへ立下る第2のクロック信号φ2 は、第2の
副チャージポンプ回路142におけるキャパシタ142
dへ与えられ、このキャパシタ142dの容量結合によ
って第5のノード142cの電位N5 は図3(j)に示
すようにVth2 から(−k5 CC+Vth2 )まで低下す
る。このため、pチャネルMOSトランジスタ142e
は非導通状態になり、この電位N5 をゲートに受けるp
チャネルMOSトランジスタ142fは導通状態にな
る。したがって、接地電位ノード120と第2のノード
160とが導通し、この第2のノード160の電位N2
は図3(g)に示すように接地電位になる。また、この
電位N2 をゲートに受けるpチャネルMOSトランジス
タ143hは非導通状態になる。
【0062】一方、タイミングt12においてLレベルか
らHレベルへ立上がる第1のクロック信号φ1 が、第1
のチャージポンプ回路143におけるインバータ143
cへ与えられると、その反転信号がキャパシタ143e
へ与えられる。このため、第6のノード143dの電位
6 はキャパシタ143eの容量結合によって図3
(k)に示すようにVth1 から(−k6 CC+Vth1
まで低下する。これによりpチャネルMOSトランジス
タ143fは非導通状態になり、この電位N6 をゲート
に受けるpチャネルMOSトランジスタ143gは導通
状態になる。したがって、接地電位ノード120と第1
のノード143jとが導通し、この第1のノード143
jの電位N1 は図3(f)に示すように接地電位にな
る。
【0063】次いでタイミングt13において、クロック
信号発生回路130からの第1のクロック信号φ1 は再
びHレベルからLレベルへ立下る。このタイミングt13
から後は、前述したタイミングt10からタイミングt13
までの動作が繰り返される。これにより図3(m)に示
すように、基板電位VBBは次第に低下し、タイミングt
14において最終的に−k2 CCまで低下する。
【0064】以上詳述したところから明らかなように、
この第1実施例による基板電位発生回路によれば、半導
体基板と第1のノード143jとの間に接続されたpチ
ャネルMOSトランジスタ143hのゲート電極の電位
2 が、第1のノード143jの電位N1 が低下したと
きの電位−k2 CCよりもpチャネルMOSトランジス
タ143hのしきい値電圧の絶対値Vth5 だけ低い電位
にされているので、基板電位VBBを−k2 CCまで低下
させることが可能である。
【0065】また、第2のノード160に接続されたp
チャネルMOSトランジスタ141hのソース電極とN
ウェルとの間のpn接合には、電位差{(1+k1 +k
3 )VCC−Vth4 }がかかる。一方、半導体基板に接続
されたpチャネルMOSトランジスタ143hのソース
電極とNウェルとの間のpn接合には、電位差(1+k
2 )VCCがかかる。すなわち、図9に示された従来の基
板電位発生回路において、半導体基板に接続されたpチ
ャネルMOSトランジスタ47のソース電極とnウェル
との間のpn接合にかかる電位差よりも高い電位差がか
かる。
【0066】したがって、この第1実施例による基板電
位発生回路によれば、基板電位VBBを従来よりもpチャ
ネルMOSトランジスタ143hのしきい値電圧の絶対
値V th5 だけ低い電位にすることができる。このため、
この第1実施例による基板発生回路へより低い電源電位
CCを供給することによって、従来の基板電位発生回路
によって得られる基板電位VBBと同じ基板電位VBBを得
ることができるので、上記pn接合にかかる電位差をよ
り小さくすることが可能である。
【0067】たとえば結合効率kがほぼ1であり、MO
Sトランジスタのしきい値電圧が、0.5μmのゲート
幅において1.7Vであるという条件の下で、基板電位
BBとして−3V程度を得るためには、図9に示された
従来例によれば基板電位VBBは(−KVCC+Vth2 )ま
で低下するので、電源電位VCCとして5Vを供給するこ
とによって基板電位VBBとして−3.3Vを得ることが
できる。しかしながら、この第1実施例によれば基板電
位VBBは−k2 CCまで低下するので、電源電位VCC
して3.3Vを供給することによって、基板電位VBB
して−3.3Vを得ることができる。
【0068】したがって、従来例によればpn接合にか
かる電位差{(1+k)VCC−Vth 2 }は8.3V{=
(1+1)・5−1.7}である。しかしながら、この
第1実施例によればその電位差{(1+k1 +k3 )V
CC−Vth4 }は8.2V{=(1+1+1)・3.3−
1.7}であり、他の電位差(1+k2 )VCCは6.6
V{=(1+1)・3.3}である。このように、pn
接合にかかる電位差を従来例によるそれよりも低くする
ことが可能である。
【0069】基板電位VBBとして−1.5Vが要求され
る場合、電源電位VCCとして3.3Vを供給することに
よって従来例によれば基板電位VBBとして−1.6Vを
得ることができる。しかしながら、この第1実施例によ
れば同じ電位VCCとして3.3Vを供給することによっ
て基板電位VBBとして−3.3Vを得ることができる。
したがって、従来例はその能力の限界付近で動作するた
め、基板電位VBBが目標の−1.5Vに達するまで時間
がかかる。これに対し、第1実施例は目標の基板電位V
BB(−1.5V)を得るために十分な能力を備えている
ので、たとえばディテクタなどによってその回路の動作
を停止させることによって迅速に基板電位VBBを目標の
−1.5Vに到達させることができる。
【0070】一般に、結合効率kはほぼ1であるからp
チャネルMOSトランジスタ143hのドレイン電極の
電位N1 は−VCCまで低下される。このような状態にお
いてもpチャネルMOSトランジスタ143hをオンに
するためには、そのゲート電極の電位N2 を−VCC−V
th5 にする必要がある。通常、このような電源電位V CC
の逆極性電位−VCCよりも低い電位は1つのチャージポ
ンプ回路だけでは得られない。
【0071】以上のような理由からこの第1実施例で
は、第2のチャージポンプ回路140が2つのチャージ
ポンプ回路141および142から構成されている。こ
れによりpチャネルMOSトランジスタ143hのゲー
ト電極の電位N2 は2つのステップを経て−VCC−V
th5 以下にされる。すなわち、第1実施例によれば単一
の電源電位を供給するだけでこの発明が実現される。
【0072】[第2実施例]前述した第1実施例による
基板電位発生回路によれば、タイミングt10およびt11
の間において、第1のノード143jの電位N1 が接地
電位にあり、第2のノード160の電位N2 が(−k1
CC+Vth4 )にある。それゆえスイッチ素子170に
おけるpチャネルMOSトランジスタ143hのしきい
値電圧の絶対値Vth5 が小さく設定された場合、このp
チャネルMOSトランジスタ143hは導通状態にな
り、第1のノード143jの電荷が半導体基板へ逆流
し、電荷の引き抜き効率が低下する。このため、電位N
2 が(−k1 CC+Vth4 )にあるときはpチャネルM
OSトランジスタ143hがオンしないように、そのし
きい値電圧の絶対値Vth5 を大きく設定することが要求
される。
【0073】図4は、この発明の第2実施例による基板
電位発生回路の全体構成を示す回路図である。
【0074】図4を参照して、この基板電位発生回路
は、クロック信号発生回路130と、第1のチャージポ
ンプ回路243と、第2のチャージポンプ回路140と
を含む。
【0075】この第2のチャージポンプ回路243は、
上記第1実施例と同様に第1の副チャージポンプ回路1
41と第2の副チャージポンプ回路142とを含む。第
1のチャージポンプ回路243は、クロック信号発生回
路130からの第1のクロック信号φ1 および第2のク
ロック信号φ2 を受け、第1のノード143jの電位N
1 を低下させる。図4において、図1中の符号と同一符
号で示される部分は同一または相当部分である。すなわ
ち、この第2実施例が第1実施例と異なるところは、第
1のチャージポンプ回路243におけるインバータ14
3aへ第3のクロック信号φ3 に代えて第2のクロック
信号φ2 が与えられるということである。
【0076】次に、この基板電位発生回路の動作につい
て図5のタイミングチャートに基づき詳しく説明する。
【0077】まず上記第1実施例の場合と同様に、クロ
ック信号発生回路130によって図5(a),(b),
(d),(e)に示すように、第1ないし第4のクロッ
ク信号φ1 〜φ4 が出力される。
【0078】ここで、この第2実施例の動作が上記第1
実施例のそれと異なるところは、タイミングt10におい
て、LレベルからHレベルへ立上がる第2のクロック信
号φ 2 が第1のチャージポンプ回路243におけるイン
バータ143aへ与えられ、その反転信号がキャパシタ
143bへ与えられるということである。このため、第
1のノード143jの電位N1 はそのキャパシタ143
bの容量結合によって図8(f)に示すように−k1
CC(第1の電位)まで低下する。このとき、第2のノー
ド160の電位N2 は図5(g)に示すように−k1
CC+Vth4 (第3の電位)になるので、この電位N2
ゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ143h
は導通状態になる。したがって、半導体基板と第1のノ
ード143jとが導通し、半導体基板から第1のノード
143jへ電荷が移動する。半導体基板の基板電位VBB
は、その基板の容量が大きいため図5(m)に示すよう
に少しだけ低下する。一方、第1のノード143jの電
位N1 は、そのノードの容量が小さいため図5(f)に
示すように大幅に上昇する。そして半導体基板の基板電
位VBBと第1のノード143jの電位N1 は同電位にな
る。
【0079】その後タイミングt11において、Lレベル
からHレベルへ立上がる第3のクロック信号φ3 が第2
の副チャージポンプ回路142におけるインバータ14
2aへ与えられると、その反転信号がキャパシタ142
bへ与えられる。これにより第2のノード160の電位
2 はそのキャパシタ142bの容量結合によって図5
(g)に示すように−k1 CC+Vth4 (第3の電位)
から−(k1 +k3 )VCC+Vth4 (第2の電位)まで
低下する。
【0080】この第2実施例による基板電位発生回路に
よれば、半導体基板から第1のノード143jへ電荷が
逆流することがないので、半導体基板の電荷を効率よく
引き抜くことによって迅速に基板電位VBBを−k1 CC
まで低下させることが可能である。
【0081】以上詳述したように、この第2実施例によ
れば、上記第1実施例と同様に、より深いレベルの基板
電位VBBが得られ、これにより基板電位VBBの選択範囲
が広くなる。また、要求される基板電位がこの基板電位
発生回路が持つ能力限界に近くなければ、基板電位VBB
はその要求される電位へ迅速に到達することになる。さ
らに電源電位が低い場合も、従来の基板電位発生回路と
同じ程度の基板電位V BBが得られる。さらに上記第1実
施例と同様に、単一の電源電位を供給するだけでこの発
明が実現される。
【0082】[第3実施例]図6は、この発明の第3実
施例による基板電位発生回路の全体構成を示す回路図で
る。
【0083】図6を参照して、この基板電位発生回路
は、クロック信号発生回路230と、第1のチャージャ
ポンプ回路240と、第2のチャージャポンプ回路26
0とを含む。これらの回路230,240,260は、
電源電位VCCが印加される電源電位ノード210、およ
びその電位が接地電位にある接地電位ノード220に接
続される。
【0084】クロック信号発生回路230は、発振回路
231と、クロック波形変更回路232とを含む。発振
回路231は、直列に接続された奇数個のインバータ2
31aから構成されるリング発振器であり、第1のクロ
ック信号φ1 を出力する。
【0085】図7を参照して、クロック波形変更回路2
32は、遅延回路232aと、NANDゲート232b
と、NANDゲート232cと、インバータ232dと
を含む。遅延回路232aは、直列に接続された複数の
インバータから構成され、発振回路231からの第1の
クロック信号φ1 を受け、これを遅延させて遅延信号D
φ1 を出力する。NANDゲート232bは、遅延信号
Dφ1 および第1のクロック信号φ1 を受け、これら2
つの信号の双方がHレベルであるときだけLレベルであ
る第2のクロック信号φ2 を出力する。NANDゲート
232cは、このNANDゲート232bからの第2の
クロック信号φ2 および第1のクロック信号φ1 を受け
る。インバータ232dは、NANDゲート232cか
らの出力信号を受け、その反転信号である第3のクロッ
ク信号φ3 を出力する。したがって、クロック波形変更
回路232は、発振回路231からの第1のクロック信
号φ1 を受け、第2のクロック信号φ2 および第3のク
ロック信号φ3 を出力する。
【0086】第1のチャージャポンプ回路240は、キ
ャパシタ240aと、キャパシタ240cと、pチャネ
ルMOSトランジスタ240dと、pチャネルMOSト
ランジスタ240eと、pチャネルMOSトランジスタ
240fとを含む。
【0087】キャパシタ240aは、その一方の電極に
第6のクロック信号φ6 を受け、その他方の電極は第1
のノード240gに接続される。キャパシタ240c
は、その一方の電極に第1のクロック信号φ1 を受け、
その他方の電極は第7のノード240bに接続される。
pチャネルMOSトランジスタ240dは、第7のノー
ド240bと接地電位ノード220との間に接続され、
そのゲート電極は接地電位ノード220に接続される。
pチャネルMOSトランジスタ240eは、第1のノー
ド240gと接地電位ノード220との間に接続され、
そのゲート電極は第7のノード240bに接続される。
【0088】pチャネルMOSトランジスタ240f
は、第1のノード240gと半導体基板との間に接続さ
れ、そのゲート電極は第1のノード240gに接続され
る。
【0089】したがって、この第1のチャージャポンプ
回路240は、クロック信号発生回路230からの第1
のクロック信号φ1 および第2のクロック信号φ2 を受
け、第2のクロック信号φ2 がHレベルからLレベルへ
立下る時、第1のノード240gの電位N1 を後述する
第2のチャージポンプ回路によって与えられる所定電位
(第1の電位)から別の所定電位(第2の電位)まで低
下させる。
【0090】第2のチャージャポンプ回路260は、イ
ンバータ260aと、キャパシタ260cと、pチャネ
ルMOSトランジスタ260fと、pチャネルMOSト
ランジスタ260gと、pチャネルMOSトランジスタ
260hとを含む。
【0091】インバータ260aは、第3のクロック信
号φ3 を受け、その反転信号を出力する。キャパシタ2
60cは、その一方の電極にインバータ260aからの
反転信号を受け、その他方の電極は第8のノード260
bに接続される。キャパシタ260eは、その一方の電
極に第3のクロック信号φ3 を受け、その他方の電極は
第9のノード260dに接続される。
【0092】pチャネルMOSトランジスタ260f
は、第9のノード260dと接地電位ノード220との
間に接続され、そのゲート電極は接地電位ノード220
に接続される。pチャネルMOSトランジスタ260g
は、第8のノード260bと接地電位ノード220との
間に接続され、そのゲート電極は第9のノード260d
に接続される。pチャネルMOSトランジスタ260h
は、第8のノード260bと第1のノード240gとの
間に接続され、そのゲート電極は第8のノード260b
に接続される。
【0093】したがって、この第2のチャージャポンプ
回路260は、クロック信号発生回路230からの第3
のクロック信号φ3 を受け、この第3のクロック信号φ
3 がLレベルからHレベルへ立上がるとき、第1のノー
ド240gの電位N1 を所定電位(第1の電位)まで低
下させる。
【0094】次に、この第3実施例による基板電位発生
装置の動作について図8のタイミングチャートに基づき
詳しく説明する。
【0095】まずクロック信号発生回路230における
発振回路231によって図8(a)に示すように第1の
クロック信号φ1 が発生され、クロック波形変更回路2
32における遅延回路232aへ与えられる。次いで遅
延回路232aによって第1のクロック信号φ1 が遅延
され、図8(b)に示すように遅延信号Dφ1 が出力さ
れる。この遅延信号Dφ1 および第1のクロック信号φ
1 はNANDゲート232bへ与えられ、これら2つの
信号の双方がHレベルになったときだけ、図8(c)に
示すようにLレベルになる第2のクロック信号φ2 が出
力される。この第2のクロック信号φ2 および第1のク
ロック信号φ1 はNANDゲート232cへ与えられ、
これら2つの信号の双方がHレベルになったときだけL
レベルになる信号が出力される。このNANDゲート2
32cからの出力信号はインバータ232dへ与えら
れ、図8(d)に示すようにその反転信号である第3の
クロック信号φ3 が出力される。
【0096】ここで、図8(a)に示すように第1のク
ロック信号φ1 がHレベルからLレベルへ立下る、タイ
ミングt20において、半導体基板の基板電位VBBは、図
8(i)に示すように接地電位であると仮定する。
【0097】タイミングt20において、第1のクロック
信号φ1 が図8(a)に示すようにHレベルからLレベ
ルへ立下ると、第2のクロック信号φ2 は図8(c)に
示すようにLレベルからHレベルへ立上り、第3のクロ
ック信号φ3 は図8(d)に示すようにLレベルのまま
維持される。
【0098】このHレベルからLレベルへ立下る第1の
クロック信号φ1 が第1のチャージポンプ回路240に
おけるキャパシタ240cへ与えられると、このキャパ
シタ240cの容量結合によって第7のノード240b
の電位N7 は図8(f)に示すように第7のノード24
0bと接地電位ノード220との間に接続されたpチャ
ネルMOSトランジスタ240dのしきい値電圧の絶対
値Vth6 から(−k1CC+Vth6 )まで低下する。こ
れによりpチャネルMOSトランジスタ240dは非導
通状態になり、第7のノード240bの電位N7 をゲー
トに受けるpチャネルMOSトランジスタ240eは導
通状態になる。したがって、接地電位ノード220と第
1の出力ノード250とが導通し、この第1の出力ノー
ド250の電位N1 は図8(e)に示すように接地電位
になる。このため、pチャネルMOSトランジスタ24
0fは非導通状態になる。
【0099】その後タイミングt21において、第1のク
ロック信号φ1 が図8(a)に示すようにLレベルから
Hレベルへ立上がると、第2のクロック信号φ2 は図8
(c)に示すようにHレベルのまま維持され、第3のク
ロック信号φ3 は図8(d)に示すようにLレベルから
Hレベルへ立上がる。この第1のクロック信号φ1 が第
1のチャージャポンプ回路240におけるキャパシタ2
40cへ与えられると、そのキャパシタ240cの容量
結合によって第7のノード240bの電位N7は図8
(f)に示すように上昇する。この電位N7 が第7のノ
ード240bと接地電位ノード220との間に接続され
たpチャネルMOSトランジスタ240dのしきい値電
圧の絶対値Vth6 を越えると、このpチャネルMOSト
ランジスタ240dは導通状態になる。したがって、第
7のノード240bと接地電位ノード220とが導通す
るので、第7のノード240bの電位N7 はpチャネル
MOSトランジスタ240dのしきい値電圧の絶対値V
th6 になる。このため、この電位N7 をゲートに受ける
pチャネルMOSトランジスタ240eは非導通状態に
なる。
【0100】これと同時に、第3のクロック信号φ3
第1のチャージャポンプ回路260におけるキャパシタ
260eへ与えられると、そのキャパシタ260eの容
量結合によって、第9のノード260dの電位N9 が図
8(h)に示すように上昇する。この電位N9 が、第9
のノード260dと接地電位ノード220との間に接続
されたpチャネルMOSトランジスタ260fのしきい
値電圧の絶対値Vth7を越えると、このpチャネルMO
Sトランジスタ260fは導通状態になる。したがっ
て、第9のノード260dと接地電位ノード220とが
導通するので、第9のノード260dの電位N9 はpチ
ャネルMOSトランジスタ260fのしきい値電圧の絶
対値Vth7 になる。このため、この電位N9 をゲートに
受けるpチャネルMOSトランジスタ260gは非導通
状態になる。
【0101】一方、インバータ260aにより第3のク
ロック信号φ3 の反転信号がキャパシタ260cへ与え
られると、そのキャパシタ260cの容量結合によっ
て、第8のノード260bの電位N8 は図8(g)に示
すように−k2 CCまで低下し、pチャネルMOSトラ
ンジスタ260hは導通状態になる。したがって、第1
のノード240gと第8のノード260bとが導通し、
第1のノード240gの電位N1 は図8(e)に示すよ
うに低下する。この電位N1 が、第8のノード260b
の電位−k2 CCよりもpチャネルMOSトランジスタ
260hのしきい値電圧の絶対値Vth8 だけ高い第3の
電位(−k2 CC+Vth8 )になると、このpチャネル
MOSトランジスタ260hは非導通状態になり、この
電位N1 をゲートに受けるpチャネルMOSトランジス
タ240fは導通状態になる。したがって、半導体基板
と第1のノード240gとが導通し、半導体基板から第
1のノード240gへ電荷が移動する。半導体基板の基
板電位VBBは、その基板の容量が大きいため図8(i)
に示すように少しだけ低下する。第1のノード240g
の電位N1 は、そのノードの容量が小さいため図8
(e)に示すように大幅に上昇する。この電位N1 が基
板電位VBBよりもpチャネルMOSトランジスタ240
fのしきい値電圧の絶対値Vth9 だけ低くなると、この
pチャネルMOSトランジスタ240fは非導通状態に
なる。
【0102】その後タイミングt22において、クロック
信号発生回路230から出力される第2のクロック信号
φ2 が図8(c)に示すようにHレベルからLレベルへ
立下り、第3のクロック信号φ3 が図8(d)に示すよ
うにHレベルからLレベルへ立下る。この第3のクロッ
ク信号φ3 が第1のチャージャポンプ回路260におけ
るキャパシタ260eへ与えられると、そのキャパシタ
260eの容量結合によって、第9のノード260dの
電位N9 は図8(h)に示すようにVth7 から(−k3
CC+Vth7 )まで低下する。これによりpチャネルM
OSトランジスタ260fは非導通状態になり、この電
位N9 をゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ
260gは導通状態になる。したがって、接地電位ノー
ド220と第8のノード260bとが導通し、この第8
のノード260bの電位N8 は図8(c)に示すように
接地電位になる。
【0103】一方タイミングt22において、Hレベルか
らLレベルへ立下る第2のクロック信号φ2 が第1のチ
ャージャポンプ回路240におけるキャパシタ240a
へ与えられると、このキャパシタ240aの容量結合に
よって、第1のノード240gの電位N1 は図8(e)
に示すように−(k2 +k4 )VCC+Vth8 (第2の電
位)まで低下し、pチャネルMOSトランジスタ240
fは導通状態になる。したがって、半導体基板と第1の
ノード240gとが導通し、半導体基板から第1のノー
ド240gへ電荷が移動する。半導体基板の基板電位V
BBは、その基板の容量が大きいため図8(i)に示すよ
うに少しだけ低下する。第1のノード240gの電位N
1 は、そのノードの容量が小さいため図8(e)に示す
ように大幅に上昇する。この電位N1 が、基板電位VBB
よりもpチャネルMOSトランジスタ240fのしきい
値電圧の絶対値Vth9 だけ低くなると、このpチャネル
MOSトランジスタ240fは非導通状態になる。
【0104】その後タイミングt23において、図8
(a)に示すように第1のクロック信号φ1 は再びHレ
ベルからLレベルへ立下る。このタイミングt23から後
は、タイミングt20からタイミングt23までにおける動
作が繰り返される。したがって、基板電位VBBは図8
(i)に示すように次第に低下し、タイミングt24にお
いて最終的に−(k2 +k4 )VCC+Vth8 +Vth9
で低下する。
【0105】以上詳述したところから明らかなように、
この第3実施例による基板電位発生回路によれば、第1
のチャージャポンプ回路240へ与えられる第2のクロ
ック信号φ2 がHレベルにある間に、第2のチャージポ
ンプ回路260によって第1のノード240gの電位N
1 が第1の負電位(−k2 CC+Vth8 )にされ、次い
で第2のクロック信号φ2 がHレベルからLレベルへ立
下ると、第1のチャージポンプ回路240によって第1
のノード240gの電位N1 が上記第1の負電位(−k
2 CC+Vth8 )から第2の負電位{−(k2 +k4
CC+Vth8 }まで低下される。このため、第1のノー
ド240gの電位N1 が接地電位から直接的に低下され
る場合よりも低い基板電位VBB{=−(k2 +k4 )V
CC+Vth 8 +Vth9 }が得られる。
【0106】また、第2のチャージャポンプ回路260
におけるpチャネルMOSトランジスタ260hの、第
1のノード240gに接続されたソース電極とNウェル
との間のpn接合には、電位差{(1+k2 +k4 )V
CC−Vth8 }がかかる。一方、pチャネルMOSトラン
ジスタ240fの、半導体基板に接続されたソース電極
とNウェルとの間のpn接合には、電位差{(1+k2
+k4 )VCC−Vth8−Vth9 }がかかる。したがっ
て、図9に示された従来例におけるpチャネルMOSト
ランジスタ47の、半導体基板に接続されたソース電極
とNウェルとの間にかかる電位差{(1+k1 )VCC
th2 }よりも高い電位差がかかる。
【0107】しかしながら、この第3実施例による基板
電位発生回路によれば、従来例によって得られる基板電
位VBBよりも(−k2 CC+Vth8 )だけ低い基板電位
BBを得ることができるため、より低い電源電位VCC
供給することによって、従来例によって得られる基板電
位VBBと同じ基板電位VBBを得ることができる。したが
って、上記pn接合にかかる電位差を小さくすることが
可能である。
【0108】たとえば結合効率kがほぼ1であり、MO
Sトランジスタのしきい値電圧が、0.5μmのゲート
幅において1.7Vであるという条件の下に、基板電位
BBとして−3V程度を得る場合、図9に示された従来
例によれば、基板電位VBBは(−k1 CC+Vth2 )ま
で低下するので、電源電位VCCが5Vであれば基板電位
BBは−3.3Vになる。しかしながら、この第3実施
例による基板電位発生回路によれば、基板電位VBB
{−(k2 +k4 )VCC+Vth8 +Vth9 }まで低下す
るので、電源電位VCCが3.35Vであれば基板電位V
BBとして−3.3Vが得られる。
【0109】したがって、従来例においてpn接合にか
かる電位差{(1+k1 )VCC−V th2 }は8.3V
{=(1+1)・5−1.7}になる。しかしながら、
この第3実例においてはその電位差{(1+k2
4 )VCC−Vth8 }は8.35V{=(1+1+1)
・3.35−1.7}になり、他の電位差{(1+k2
+k 4 )VCC−Vth9 −Vth9 }は6.65V{=(1
+1+1)・3.35−1.7−1.7}になる。この
ように、pn接合にかかる電位差を従来程度、またはそ
れよりも低くすることが可能である。
【0110】以上詳述したように、この第3実施例によ
れば上記第1および第2実施例と同様に、より深いレベ
ルの基板電位VBBが得られ、これにより基板電位VBB
選択範囲が広くなる。また、要求される基板電位がこの
基板電位発生回路が持つ能力限界に近くなければ、基板
電位VBBはその要求される電位へ迅速に到達することに
なる。さらに電源電位が低い場合も、従来の基板電位発
生回路と同じ程度の基板電位VBBが得られる。 [他の実施例]上記第1および第2の実施例では、タイ
ミングt11およびt12の間において、第2の出力ノード
160の電位N2 が−(k1 +k3 )VCC+Vth4 まで
低下するが、pチャネルMOSトランジスタ143hが
オンになるためには、その電位N2 が−k1 CCよりも
そのpチャネルMOSトランジスタ143hのしきい値
電圧の絶対値Vth5 だけ低くなれば十分である。また、
クランプ回路を設けたり、あるいは結合効率kを調整す
ることによって、その電位N2 が(−k1 CC
th5 )以下まで低下するようにしてもよい。
【0111】また、上記実施例では、p型の半導体基板
へ基準電位が供給される。しかしながら、pウェルへ基
準電位が供給される場合においても、上記と同様の効果
が得られる。
【0112】さらに、上記第1ないし第3の実施例にお
いて、種々のクロック信号を例示したが、この発明はこ
れらのクロック信号にのみ限定されるものではない。す
なわち、第1および第2の実施例では、第1のノード1
43jの電位N1 が低下させられたとき、pチャネルM
OSトランジスタ143hがオンになるようにそのゲー
ト電極の電位N2 を低下させることができれば、いかな
るクロック信号でもよい。また、第3の実施例では、第
1のノード240gの電位N1 が低下させられたとき、
pチャネルMOSトランジスタ143hがオンになるよ
うにその電位N 1 をさらに低下させることができれば、
いかなるクロック信号でもよい。
【0113】
【発明の効果】この発明に従った基板電位発生回路は、
pチャネルMOSトランジスタのドレイン電極へ第1の
電位を与えているときに、そのゲート電極へ第2の電位
を与えることによって、そのpチャネルMOSトランジ
スタをオンにしているため、そのソース電極に接続され
ている半導体基板の電位を第1の電位まで低下させるこ
とができる。このため、基板電位の選択範囲が広くな
り、また、要求される基板電位がこの基板電位発生回路
が持つ能力限界に近くなければ、基板電位をその要求さ
れる電位へ迅速に到達させることができる。さらに電源
電位が低い場合も十分に低い基板電位を得ることができ
る。
【0114】また、この発明に従った基板電位発生回路
は、上記pチャネルMOSトランジスタのゲート電極へ
一旦第3の電位を与えた後、その第3の電位をさらに低
下させることによって上記第2の電位を与えているた
め、単一の電源電位を供給するだけでその電源電位の逆
極性の電位を得ることができる。
【0115】一方、この発明に従った基板電位発生回路
は、ダイオード接続されたpチャネルMOSトランジス
タのソース電極が半導体基板に接続されていて、そのド
レイン電極へ第1の電位を与えた後、その第1の電位を
さらに低下させることによって第2の電位を与え、これ
によりpチャネルMOSトランジスタをオンにしている
ため、十分に低い基板電位を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による基板電位発生回路
の全体構成を示す回路図である。
【図2】図1に示した基板電位発生回路におけるクロッ
ク波形変更回路の回路図である。
【図3】図1に示した基板電位発生回路の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図4】この発明の第2実施例による基板電位発生回路
の全体構成を示す回路図である。
【図5】図4に示した基板電位発生回路の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図6】この発明の第3実施例による基板電位発生回路
の全体構成を示す回路図である。
【図7】図6に示した基板電位発生回路におけるクロッ
ク波形変更回路の回路図である。
【図8】図6に示した基板電位発生回路の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図9】従来の基板電位発生回路の全体構成を示す回路
図である。
【図10】図9に示した基板電位発生回路が形成された
半導体基板の一部分の断面図である。
【図11】図9に示した基板電位発生回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
130,230 クロック信号発生回路 131,231 リング発振器 132,232 クロック波形変更回路 143,240 第1のチャージポンプ回路 143h,240f pチャネルMOSトランジスタ 140,260 第2のチャージポンプ回路 141 第1の副チャージポンプ回路 142 第2の副チャージポンプ回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】図10は、このような基板電位発生回路が
一主面上に形成された半導体基板の一部を示す断面図で
ある。図10を参照して、この基板電位発生回路は、p
型の半導体基板50と、Nウェル51と、Pウェル52
と、素子間分離領域53と、ソース/ドレイン54と、
バックゲート電極55と、ゲート電極56とを含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】一方図11(b)に示すように、インバー
タ41は発振回路30からのクロック信号φCPを受け、
反転信号/φCPを出力する。タイミングt0 において反
転信号/φCPがHレベルからLレベルへ立下がると、こ
の反転信号/φCPを受けるキャパシタ42の容量結合に
よって、第1のノード50の電位N1 は、図11(c)
に示すように、負の電位−k1 CCまで低下する。ここ
で、k1 はキャパシタ42と第1のノード50との間に
おける容量結合である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】第1のノード50の電位N1 が−k1 CC
になると、pチャンネルMOSトランジスタ47が導通
状態になり、第1のノード50と半導体基板とが導通
し、半導体基板から第1のノード50へ電荷が移動す
る。半導体基板の基板電位VBBは基板の容量が大きいた
め、図11(e)に示すように接地電位GNDから少し
だけ低下する。一方、第1のノード50の電位N1 はそ
のノード50の容量が小さいため、電位N BBの下がり方
に比べて図11(c)に示すように−k1 CCから大幅
に上昇する。そして、第1のノード50の電位N1 が基
板電位VBBよりもpチャンネルMOSトランジスタ47
のしきい値電圧の絶対値Vth2 だけ低くなると、pチャ
ンネルMOSトランジスタ47は非導通状態になる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】一方図11(b)に示すように、タイミン
グt2 において反転信号/φCPがHレベルからLレベル
に立下がると、この反転信号/φCPを受けるキャパシタ
42の容量結合によって、図11(c)に示すように第
1のノード50の電位N1 は負の電位−k 1 CCまで低
下し、pチャンネルMOSトランジスタ47が導通状態
になる。これにより第1のノード50と半導体基板とが
導通し、半導体基板から第1のノード50へ電荷が移動
する。半導体基板の基板電位VBBは、その基板の容量が
大きいため図11(e)に示すように現時点における電
位からさらに少しだけ低下する。一方、第1のノード5
0の電位N1 は、そのノードの容量が小さいため図11
(c)に示すように大幅に上昇し、基板電位VBBよりも
pチャンネルMOSトランジスタ47のしきい値電圧の
絶対値Vth2 だけ低い電位になると、pチャンネルMO
Sトランジスタ47は非導通状態になる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】一般に、基板電位VBBとして要求されるレ
ベルはデバイスの種類によってなり、ある決められた
1つの値だけではない。したがって、広い範囲で基板電
位V BBを選択できる基板電位発生回路が望ましい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】たとえば電源電圧VCCが3.3Vのように
低い場合、結合効率k 2 “1”とすると、基板電位V
BBは−1.6V(=−3.3+1.7)にしかならな
い。したがって、基板電位VBBとして−1.5Vが要求
される場合、その基板電位(−1.5V)は上記従来の
基板電位発生回路によって得られる基板電位VBB(−
1.6V)に近く、その能力の限界に近い。このため、
サブリーク電流などが生じた場合は、この−1.6Vと
いう電位を確保することさえ困難になる。すなわち、従
来の基板電位発生回路では電源電位VCCが低下するにし
たがってpチャネルMOSトランジスタ47のしきい値
電圧の絶対値Vth2 の影響を無視することができなくな
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】インバータ141aは、クロック信号発生
回路130からの第4のクロック信号φ4 を受ける。キ
ャパシタ141cは、その一方の電極にインバータ14
1aからの出力信号を受け、その他方の電極は第3のノ
ード141bに接続される。キャパシタ141eは、そ
の一方の電極に第4のクロック信号φ4 を受け、その他
方の電極は第4のノード141dに接続される。pチャ
ンネルMOSトランジスタ141fは、第4のノード1
41dと接地電位ノード120との間に接続され、その
ゲート電極は接地電位ノード120に接続される。pチ
ャンネルMOSトランジスタ141gは、第3のノード
141と接地電位ノード120との間に接続され、そ
のゲート電極は第4のノード141dに接続される。p
チャンネルMOSトランジスタ141hは、第3のノー
ド141bと第2のノード160との間に接続され、そ
のゲート電極は第3のノード141bに接続される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】第4のクロック信号φ4 はインバータ14
1aへ与えられ、その反転信号がキャパシタ141cへ
与えられる。このため、第3のノード141bの電位N
3 はキャパシタ141cの容量結合によって図3(h)
に示すように−k1 CCまで低下し、pチャンネルMO
Sトランジスタ141hは導通状態になる。したがっ
て、第2のノード160と第3のノード141bとが導
通し、第2のノード160の電位N2 は図3(g)に示
すように低下する。この電位N2 が、第3のノード14
1bの電位−k1 CCよりもpチャンネルMOSトラン
ジスタ141hのしきい値電圧の絶対値Vth4 だけ高い
電位−k1 CC+Vth4 (第3の電位)になると、pチ
ャンネルMOSトランジスタ141hは非導通状態にな
る。この第2のノード160の電位N2 をゲートに受け
るpチャンネルMOSトランジスタ143hのしきい値
電圧の絶対値Vth5 は第3の電位の絶対値|−k1 CC
+V th4 |よりも大きく設定されているので、このpチ
ャンネルMOSトランジスタ143hは非導通状態であ
る。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】一方、第3のクロック信号φ3 の反転信号
が第2の副チャージポンプ回路142におけるインバー
タ142aによりキャパシタ142bへ与えられる。こ
のため、第2のノード160の電位N2 はキャパシタ1
42bの容量結合によって図3(g)に示すように−k
1 CC+V th4 (第3の電位)から−(k1 +k3 )V
CC+Vth4 (第2の電位)まで低下する。この電位N2
は、第1の電位−k2CCからpチャネルMOSトラン
ジスタ143hのしきい値電圧の絶対値Vth5を減じた
電位(−k2 CC−Vth5 )よりも低くなるので、この
pチャネルMOSトランジスタ143は導通状態にな
る。すなわち、pチャネルMOSトランジスタ143
のしきい値電圧の絶対値Vth5 は次式を満足するように
設定されている。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】したがって、この第1実施例による基板電
位発生回路によれば、基板電位VBBを従来よりもpチャ
ネルMOSトランジスタ143hのしきい値電圧の絶対
値V th5 だけ低い電位にすることができる。このため、
この第1実施例による基板電位発生回路へより低い電源
電位VCCを供給しても、従来の基板電位発生回路によっ
て得られる基板電位VBBと同じ基板電位VBBを得ること
ができ、かつ上記pn接合にかかる電位差をより小さく
することが可能である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】たとえば結合効率kほぼ”とする
、MOSトランジスタのしきい値電圧が、0.5μm
のゲート幅において1.7Vであるという条件の下で、
基板電位VBBとして−3V程度を得るためには、図9に
示された従来例によれば基板電位VBBは(−1 CC
th2 )まで低下するので、電源電位VCCとして5Vを
供給することによって基板電位VBBとして−3.3Vを
得ることができる。しかしながら、この第1実施例によ
れば基板電位VBBは−k2 CCまで低下するので、電源
電位VCCとして3.3Vを供給することによって、基板
電位VBBとして−3.3Vを得ることができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正内容】
【0070】一般に、結合効率kほぼ”とする
と、pチャネルMOSトランジスタ143hのドレイン
電極の電位N1 は−VCCまで低下される。このような状
態においてもpチャネルMOSトランジスタ143hを
オンにするためには、そのゲート電極の電位N2 を−V
CC−Vth5 にする必要がある。通常、このような電源電
位VCCの逆極性電位−VCCよりも低い電位は1つのチャ
ージポンプ回路だけでは得られない。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正内容】
【0075】この第2のチャージポンプ回路は、
上記第1実施例と同様に第1の副チャージポンプ回路1
41と第2の副チャージポンプ回路142とを含む。第
1のチャージポンプ回路243は、クロック信号発生回
路130からの第1のクロック信号φ1 および第2のク
ロック信号φ2 を受け、第1のノード143jの電位N
1 を低下させる。図4において、図1中の符号と同一符
号で示される部分は同一または相当部分である。すなわ
ち、この第2実施例が第1実施例と異なるところは、第
1のチャージポンプ回路243におけるインバータ14
3aへ第3のクロック信号φ3 に代えて第2のクロック
信号φ2 が与えられるということである。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】ここで、この第2実施例の動作が上記第1
実施例のそれと異なるところは、タイミングt10におい
て、LレベルからHレベルへ立上がる第2のクロック信
号φ 2 が第1のチャージポンプ回路243におけるイン
バータ143aへ与えられ、その反転信号がキャパシタ
143bへ与えられるということである。このため、第
1のノード143jの電位N1 はそのキャパシタ143
bの容量結合によって図(f)に示すように−k 2
CC(第1の電位)まで低下する。このとき、第2のノー
ド160の電位N2 は図5(g)に示すように−k1
CC+Vth4 (第3の電位)になるので、この電位N2
ゲートに受けるpチャネルMOSトランジスタ143h
は導通状態になる。したがって、半導体基板と第1のノ
ード143jとが導通し、半導体基板から第1のノード
143jへ電荷が移動する。半導体基板の基板電位VBB
は、その基板の容量が大きいため図5(m)に示すよう
に少しだけ低下する。一方、第1のノード143jの電
位N1 は、そのノードの容量が小さいため図5(f)に
示すように大幅に上昇する。そして半導体基板の基板電
位VBBと第1のノード143jの電位N1 は同電位にな
る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0107
【補正方法】変更
【補正内容】
【0107】しかしながら、この第3実施例による基板
電位発生回路によれば、従来例によって得られる基板電
位VBBよりも(−k2 CC+Vth8 )だけ低い基板電位
BBを得ることができるため、より低い電源電位VCC
供給しても、従来例によって得られる基板電位VBBと同
じ基板電位VBBを得ることができる。したがって、上記
pn接合にかかる電位差を小さくすることが可能であ
る。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0108
【補正方法】変更
【補正内容】
【0108】たとえば結合効率kほぼ”とする
、MOSトランジスタのしきい値電圧が、0.5μm
のゲート幅において1.7Vであるという条件の下に、
基板電位VBBとして−3V程度を得る場合、図9に示さ
れた従来例によれば、基板電位VBBは(−k1 CC+V
th2 )まで低下するので、電源電位VCCが5Vであれば
基板電位VBBは−3.3Vになる。しかしながら、この
第3実施例による基板電位発生回路によれば、基板電位
BBは{−(k2 +k4 )VCC+Vth8 +Vth9}まで
低下するので、電源電位VCCが3.35Vであれば基板
電位VBBとして−3.3Vが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 8321−5J H03K 19/094 D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板へ所定電位を与えるための基
    板電位発生回路であって、 前記半導体基板に接続される一方導通端子を持つスイッ
    チ手段を含み、かつ前記スイッチ手段の他方導通端子へ
    所定電位を与えるための第1のチャージポンプ手段と、 前記スイッチ手段の他方導通端子へ所定電位が与えられ
    ている期間のうち全部または一部の期間、前記スイッチ
    手段をオンにし、それらの導通端子を導通させるための
    第2のチャージポンプ手段とを含む、基板電位発生回
    路。
  2. 【請求項2】 半導体基板へ所定の負電位を与えるため
    の基板電位発生回路であって、 前記半導体基板に接続されるソース電極を持つpチャネ
    ルMOSトランジスタを含み、かつ前記pチャネルMO
    Sトランジスタのドレイン電極へ第1の負電位を与える
    ための第1のチャージポンプ手段と、 前記pチャネルMOSトランジスタのドレイン電極へ第
    1の負電位が与えられている期間のうち全部または一部
    の期間、その第1の負電位よりも少なくとも前記pチャ
    ネルMOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値だけ低
    い第2の負電位を前記pチャネルMOSトランジスタの
    ゲート電極へ与えることによって、前記pチャネルMO
    Sトランジスタをオンにし、それらのソース電極および
    ドレイン電極を導通させるための第2のチャージポンプ
    手段とを含む、基板電位発生回路。
  3. 【請求項3】 前記第2のチャージポンプ手段は、 前記pチャネルMOSトランジスタのゲート電極へ第3
    の負電位を与えるための第1の副チャージポンプ手段
    と、 前記pチャネルMOSトランジスタのゲート電極へ与え
    られた第3の負電位をさらに低下させ、前記pチャネル
    MOSトランジスタのドレイン電極へ与えられている第
    1の負電位よりも少なくとも前記pチャネルMOSトラ
    ンジスタのしきい値電圧の絶対値だけ低い第2の負電位
    を前記pチャネルMOSトランジスタのゲート電極へ与
    えるための第2の副チャージポンプ手段とを含む、請求
    項2に記載の基板電位発生回路。
  4. 【請求項4】 半導体基板へ所定電位を与えるための基
    板電位発生回路であって、 前記半導体基板に接続される一方導通端子を持ち、その
    他方導通端子の電位が前記半導体基板の電位から所定の
    しきい値電圧だけシフトしたときオンになるスイッチ手
    段を含む第1のチャージポンプ手段と、 前記スイッチ手段の他方導通端子へ第1の電位を与える
    ための第2のチャージポンプ手段と、 前記第1のチャージポンプ手段はさらに、前記スイッチ
    手段の他方導通端子へ与えられた第1の電位をさらにシ
    フトさせ、前記半導体基板へ与えられるべき所定電位か
    ら少なくとも前記スイッチ手段のしきい値電圧だけシフ
    トさせられた第2の電位を前記スイッチ手段の他方導通
    端子へ与える、基板電位発生回路。
  5. 【請求項5】 半導体基板へ所定の負電位を与えるため
    の基板電位発生回路であって、 互いに接続されたドレイン電極およびゲート電極を持
    ち、さらに前記半導体基板に接続されるソース電極を持
    つpチャネルMOSトランジスタを含む第1のチャージ
    ポンプ手段と、 前記pチャンネルMOSトランジスタのドレイン電極お
    よびゲート電極へ第1の負電位を与えるための第2のチ
    ャージポンプ手段と、 前記第1のチャージポンプ手段はさらに、前記pチャネ
    ルMOSトランジスタのドレイン電極およびゲート電極
    へ与えられた第1の負電位をさらに低下させ、前記半導
    体基板へ与えられるべき所定電位よりも少なくとも前記
    pチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値
    だけ低い第2の負電位を前記pチャネルMOSトランジ
    スタのドレイン電極およびゲート電極へ与える、基板電
    位発生回路。
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