JP2001291606A - 避雷器 - Google Patents

避雷器

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JP2001291606A JP2000106788A JP2000106788A JP2001291606A JP 2001291606 A JP2001291606 A JP 2001291606A JP 2000106788 A JP2000106788 A JP 2000106788A JP 2000106788 A JP2000106788 A JP 2000106788A JP 2001291606 A JP2001291606 A JP 2001291606A
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    • H01C7/12Overvoltage protection resistors
    • H01C7/126Means for protecting against excessive pressure or for disconnecting in case of failure

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非直線抵抗体が過責務により破損し、避雷器
内部に地絡電流が流れた場合に、内部の圧力を十分に放
出可能で、避雷器が爆発飛散することがなく、また、避
雷器内部に水分が侵入することのない、放圧特性および
耐煮沸特性に優れた、安全で長期信頼性の高い避雷器を
提供する。 【解決手段】 酸化亜鉛素子(非直線抵抗体)1を所定
枚数積層することにより積層体が形成され、この積層体
の上下端部に、固定部2aと板部2bからなる電極端子
2をそれぞれ配置することにより避雷器内部要素が形成
される。酸化亜鉛素子1の周囲には、避雷器軸方向に伸
びる複数の開口部3を形成するようにして、複数本の繊
維強化プラスチック(FRP)製の、剛性を有する細長
い板状の絶縁支持物4が配置され、両側の電極端子2に
それぞれ固定される。酸化亜鉛素子1および絶縁支持物
4の周囲を流動性に優れたシリコン樹脂でモールドする
ことにより、胴部5aと笠部5bからなるシリコン樹脂
容器5が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化亜鉛を主成分
とする非直線抵抗体を用いた避雷器に係わり、特に、絶
縁容器として樹脂(ポリマ)材料を用いたタイプの避雷
器における絶縁容器構成および容器内部の絶縁支持構成
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統に落雷などにより異常
電圧(雷サージ)が発生した場合に、電力系統や電力機
器を異常電圧から保護するために、避雷器が用いられて
おり、電力系統と大地との間に接続されている。この避
雷器には、正常な電圧下においては絶縁特性を示し、異
常電圧が印加されたときには低抵抗特性を示す、非直線
抵抗体が用いられている。この非直線抵抗体の特性によ
り、異常電圧が発生した場合には、避雷器を通して放電
電流が流れ、異常電圧が制限される。そして、電圧が正
常状態に復帰すると直ちに放電が停止し、元の絶縁状態
に戻る。
【0003】図5は、従来の避雷器の一例を示す概略断
面図である。この図5に示すように、酸化亜鉛を主成分
とする複数の酸化亜鉛素子(非直線抵抗体)1を積層す
ることにより積層体が形成され、この積層体の上下端部
に電極端子2を配置することにより避雷器内部要素が形
成されている。そして、この避雷器内部要素を、その側
面に放圧用の開口部3を有する絶縁筒21内に収納し、
この絶縁筒21をポリマ樹脂製の樹脂容器22で覆うこ
とにより、避雷器が構成されている。
【0004】このような構成を有する避雷器において、
酸化亜鉛素子1が責務を越える通電により破損し、さら
に避雷器内部に地絡電流が流れた場合には、避雷器内部
要素の酸化亜鉛素子1に当初流れていた電流が、アーク
23に進展する。この際に、アーク23の発生に伴い、
絶縁筒21の内圧が上昇し、放圧用の開口部3から樹脂
容器22を破って放圧することにより、避雷器が爆発す
ることを防ぐようになっている。
【0005】なお、このように、絶縁容器にポリマ樹脂
を用いたものは、特に、ポリマ形避雷器と呼ばれてい
る。このようなポリマ形避雷器は、セラミック製の絶縁
容器を用いた避雷器に比べて設計の自由度に優れてお
り、避雷器内部の隙間を少なくできる等の利点を有する
ことから、生産性および性能の両面で有望視されてお
り、その一層の開発が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すような従来の避雷器においては、次のような問題点
が存在している。まず、図5に示すように、放圧用の開
口部3は、樹脂容器22内部に発生するアークの出口と
して機能するが、絶縁筒21に設けられるというその構
成上、絶縁筒21の軸方向の強度を確保する等の理由か
らその位置がかなり制限される。このように制限された
位置にしか設けられていない開口部3では、十分に放圧
機能を発揮することができないため、樹脂容器22内部
の高圧により、電極端子2が外れて酸化亜鉛素子1等の
避雷器内部要素が絶縁筒21から飛び出したり、絶縁筒
21が破裂したりする可能性がある。
【0007】また、図5に示すように、樹脂容器22を
絶縁筒21の周囲に接合した構成では、長期の使用に伴
い、その接合面から湿気が侵入して、避雷器内の空間に
水分が滞留し、避雷器の特性を低下させる懸念がある。
さらに、樹脂容器を用いた避雷器では、からす等の鳥類
が樹脂容器の笠部を啄ばみ、それによって絶縁特性が低
下するという問題もある。
【0008】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
非直線抵抗体が過責務により破損し、避雷器内部に地絡
電流が流れた場合に、内部の圧力を十分に放出可能で、
避雷器が爆発飛散することがなく、また、避雷器内部に
水分が侵入することのない、放圧特性および耐煮沸特性
に優れた、安全で長期信頼性の高い避雷器を提供するこ
とである。本発明の別の目的は、爆発飛散防止および水
分侵入の防止に加えて、さらに、からす等の鳥類による
被害をも防止可能な、より信頼性の高い避雷器を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、酸化亜鉛を主成分とした少なくとも一枚
以上の非直線抵抗体を積層し、その積層構造の両端部に
電極端子を配して避雷器内部要素を形成し、この避雷器
内部要素を絶縁支持物によって絶縁支持し、絶縁容器内
に収納してなる避雷器において、絶縁容器および絶縁支
持物の構成に改良を施したものである。
【0010】請求項1に記載の避雷器は、絶縁容器およ
び絶縁支持物が次のような特徴を有するものである。す
なわち、絶縁支持物は、避雷器軸方向に伸びるようにし
て非直線抵抗体の周囲に互いに間隔を空けて配置され、
両端部の電極端子にそれぞれ固定された細長い複数本の
絶縁支持物である。そして、絶縁容器は、非直線抵抗体
および絶縁支持物の周囲にモールドされたシリコン樹脂
容器を含む。
【0011】この構成によれば、絶縁支持物の間に避雷
器軸方向に伸びる開口部を形成することができるため、
非直線抵抗体が過責務により破損し、避雷器内部に地絡
電流が流れた場合には、その軸方向に伸びる開口部から
内部の圧力を十分に放圧することができる。したがっ
て、優れた放圧特性が得られ、避雷器の爆発飛散を防止
することができる。また、構造が単純である上、流動性
に優れたシリコン樹脂を用いているため、避雷器内部要
素に過大な力をかけることなく多様な形に容易にモール
ドでき、避雷器内部の隙間や気泡を少なくすることがで
きる。したがって、優れた耐煮沸特性が得られ、過酷な
環境下においても避雷器内部への水分の侵入を防止する
ことができる。
【0012】請求項2に記載の避雷器は、請求項1の避
雷器において、絶縁支持物と電極端子との固定部が次の
ような特徴を有するものである。すなわち、絶縁支持物
と電極端子との固定部は、ボルト固定、絶縁支持物の端
部に設けた突起と電極端子に設けた穴との嵌合による固
定、および絶縁支持物と電極端子との接着による固定、
の中から選択された1つ以上の固定法を用いて固定され
る。この構成によれば、固定部の構造をできる限り簡略
化することができるため、避雷器の組み立て作業が容易
になる。特に、嵌合や接着のみによる固定を行った場合
には、部品点数を少なくでき、また、ボルト留め工程が
ない分だけ、組み立て作業がさらに容易になる上、経済
性にも優れている。
【0013】請求項3に記載の避雷器は、請求項1また
は2の避雷器において、電極端子の少なくとも一方にボ
ルト穴が設けられてこのボルト穴にネジが通され、電極
端子と非直線抵抗体との間に金属当板が配置され、金属
当板をネジで押すことによりジャッキ機能を持たせるよ
うに構成されたことを特徴とするものである。この構成
によれば、電極端子間に固定された絶縁支持物に軸方向
の引っ張り力を与えて非直線抵抗体を圧縮固定させるこ
とができる。
【0014】請求項4に記載の避雷器は、請求項1〜3
のいずれか1つの避雷器において、電極端子の一方と非
直線抵抗体との間に強さの異なる複数のバネが配置さ
れ、電極端子の他方と非直線抵抗体との間にバネ用の圧
縮代が残されたことを特徴とするものである。この構成
によれば、強さの異なる複数のバネを使用することによ
り、熱膨張率の大きい絶縁支持物の温度変化による伸縮
により非直線抵抗体に加わる圧縮荷重を複数のバネで吸
収できるため、非直線抵抗体に加わる圧縮荷重を適切に
管理できる。この場合にはまた、避雷器の高さ寸法に影
響が少なくて済むという利点もある。
【0015】請求項5に記載の避雷器は、請求項1〜4
のいずれか1つの避雷器において、絶縁支持物が繊維強
化プラスチック(FRP)であることを特徴とするもの
である。請求項6に記載の避雷器は、請求項1〜5のい
ずれか1つの避雷器において、避雷器内部要素が網目状
の繊維強化プラスチック(FRP)で覆われたことを特
徴とするものである。
【0016】このような請求項5や請求項6の構成によ
れば、FRPを用いることにより、避雷器内部要素の絶
縁支持強度を向上することができる。特に、請求項6の
ように、避雷器内部要素を網目上のFRPで覆った場合
には、非直線抵抗体が短絡電流により破損した場合で
も、その破損した酸化亜鉛素子の小さな破片が絶縁支持
物の間の開口部から飛び出すことを防止することができ
る。
【0017】請求項7に記載の避雷器は、請求項1〜6
のいずれか1つの避雷器において、非直線抵抗体の側面
にモールドされたエポキシ樹脂層を有することを特徴と
するものである。請求項8に記載の避雷器は、請求項7
の避雷器において、避雷器内部要素の通電部を除く部
分、および絶縁支持物の周囲に、モールドされたエポキ
シ樹脂層を有することを特徴とするものである。
【0018】このような請求項7や請求項8の構成によ
れば、エポキシ樹脂とシリコン樹脂との間の優れた接着
性により、避雷器内部要素や絶縁支持物の周囲と、シリ
コン樹脂容器との間に隙間や気泡が生じにくくなる。し
たがって、耐煮沸特性を向上でき、避雷器内部への水分
侵入をより有効に防止することができる。
【0019】請求項9に記載の避雷器は、請求項1〜8
のいずれか1つの避雷器において、シリコン樹脂容器が
概略多角形に成形され、このシリコン樹脂容器の周囲
に、多角形の1つおきの辺毎に配置、および多角形の各
頂点に配置、の中から選択された配置条件で絶縁支持物
が配置されたことを特徴とするものである。請求項10
に記載の避雷器は、請求項9の避雷器において、非直線
抵抗体とシリコン樹脂容器の表面との間のシリコン樹脂
厚さに関して、絶縁支持物が介在しない部分のシリコン
樹脂厚さが、絶縁支持物が介在する部分のシリコン樹脂
厚さに比べて薄いことを特徴とするものである。請求項
11に記載の避雷器は、請求項9の避雷器において、非
直線抵抗体とシリコン樹脂容器の表面との間のシリコン
樹脂厚さが、最も薄い部分で2〜5mmであることを特
徴とするものである。
【0020】このような請求項9〜11の構成によれ
ば、多角形のシリコン樹脂容器の頂点部分や絶縁支持物
を有する辺部に強度を持たせ、絶縁支持物のない開口部
の辺部を薄くして、放圧特性を向上することができる。
なお、シリコン樹脂厚さは、請求項11のように、最も
薄い部分でも2〜5mmであることが望ましい。この理
由は、2mm未満では破損しやすく、逆に5mmを超え
ると短絡電流通電時における内圧の上昇が大きくなるた
めである。
【0021】請求項12に記載の避雷器は、請求項1〜
11のいずれか1つの避雷器において、シリコン樹脂容
器が、長さが5cm以上で間隔が5cm以下の笠部を有
することを特徴とするものである。請求項13に記載の
避雷器は、請求項1〜12のいずれか1つの避雷器にお
いて、シリコン樹脂容器の表面に、縞状の模様、補色関
係のある色を交互に配色した模様、飛来する可能性のあ
る鳥の天敵を表す模様、の中から選択された1つ以上の
性質を含む模様が表示されたことを特徴とするものであ
る。請求項14に記載の避雷器は、請求項1〜13のい
ずれか1つの避雷器において、避雷器を装柱するブラケ
ットの腕木部に、角部を含む凹凸部が設けられたことを
特徴とするものである。
【0022】このような請求項12〜14の構成によれ
ば、からす等の鳥類によるシリコン樹脂容器の損傷を防
止することができるため、避雷器内部に水分が侵入する
ことを防止できる。すなわち、笠部の長さを5cm以上
で間隔を5cm以下とすることにより、鳥の嘴がシリコ
ン樹脂容器の胴部に届かないようにすることができるた
め、シリコン樹脂容器の胴部の損傷を防止することがで
きる。また、シリコン樹脂容器の表面に、縞状の模様、
補色関係のある色を交互に配色した模様、飛来する可能
性のある鳥の天敵を表す模様などを表示することによ
り、これらの模様によって、鳥がシリコン樹脂容器に近
づくことを視覚的に防止することができる。さらに、避
雷器を装柱するブラケットの腕木部に過度部を含む凹凸
部を設けることにより、鳥が避雷器の近くに止まること
を物理的に防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下には、本発明の避雷器を適用
した実施の形態について、図1〜図4を参照して具体的
に説明する。
【0024】[第1の実施の形態] [構成]図1は、本発明による第1の実施の形態とし
て、請求項1〜6の発明を適用した避雷器の1つの形態
を示す図であり、(A)は概略断面図、(B)は(A)
のX矢視断面図、(C)は(B)のY矢視拡大断面図で
ある。図1の(A)に示すように、非直線抵抗特性を持
つ酸化亜鉛素子(非直線抵抗体)1を所定枚数積層する
ことにより積層体が形成され、この積層体の上下端部
に、固定部2aと板部2bからなる電極端子2をそれぞ
れ配置することにより避雷器内部要素が形成されてい
る。
【0025】酸化亜鉛素子1の周囲には、避雷器軸方向
に伸びる複数の開口部3を形成するようにして、複数本
の繊維強化プラスチック(FRP)製の、剛性を有する
細長い板状の絶縁支持物4が配置され、両側の電極端子
2にそれぞれ固定されている。そして、酸化亜鉛素子1
および絶縁支持物4の周囲を流動性に優れたシリコン樹
脂でモールドすることにより、胴部5aと笠部5bから
なるシリコン樹脂容器5が形成されている。
【0026】より詳細には、図1の(B)と(C)に示
すように、絶縁支持物4と電極端子2の固定部2aとの
固定は、ボルト6によって行われている。また、両側の
電極端子2には、ボルト穴が設けられてこのボルト穴に
埋め込みネジ7が通されている。ここで、上端部の電極
端子2と酸化亜鉛素子1との間には金属当板8aが配置
され、金属当板8aをネジで押すことによりジャッキ機
能を持たせるように構成されている。一方、下端部の電
極端子2と酸化亜鉛素子1との間には、強さの異なる複
数の板バネ8bが配置されている。そして、上端部の電
極端子2と金属当板8aとの間には、板バネ8b用の圧
縮代が残されている。さらに、図1の(A)に示すよう
に、酸化亜鉛素子1は、繊維強化プラスチック(FR
P)製の網9で覆われている。なお、図中10は、避雷
器を装柱するブラケットの腕木10を示している。
【0027】[作用]以上の構成を有する本実施の形態
の避雷器について、その作用を具体的に検証するため
に、実際に避雷器を作製して放圧試験および塩水煮沸試
験を行ったところ、いずれも良好な結果が得られた。以
下には、これらの試験の条件と結果、およびそのような
試験結果が得られた理由について順次説明する。
【0028】まず、放圧試験については、国際規格IE
Cに従い、短時間過電圧を印加し、避雷器の素子を電気
的に破壊した後、短絡電流10kAを0.2s通電して
行った。この放圧試験においては、シリコン樹脂容器5
の側面が裂けて、内圧の上昇をうまく解放することがで
きた。次に、塩水煮沸試験については、0.1%沸騰塩
水中に40時間以上浸漬し、試験前後の電気特性の変化
を動作開始電圧(DC1mAの電流を流したときの発生
電圧)、制限電圧(10kAの雷電流を流したときの発
生電圧)を評価した。この塩水煮沸試験において、電気
特性の低下は、いずれも1%以下であった。
【0029】このような試験結果のうち、放圧特性が良
好であった理由は、概略以下のように考えられる。すな
わち、本実施の形態においては、細長い板状の絶縁支持
物4を用いていることから、避雷器軸方向に伸びる開口
部3が形成されており、短絡電流通電時に、内圧の上昇
を押え込むものがなく、内圧が異常に上昇することがな
い。すなわち、放圧時には、酸化亜鉛素子1の破片等が
外部に飛び出すことがなく、避雷器軸方向に伸びる開口
部3から内部の圧力を十分に放圧することができたもの
と考えられる。特に、酸化亜鉛素子1がFRP製の網9
で覆われていることから、短絡電流により破損した酸化
亜鉛素子の小さな破片が絶縁支持物の隙間から飛び出す
ことをより有効に防止できたものと考えられる。
【0030】また、耐煮沸特性が良好であった理由は、
概略以下のように考えられる。すなわち、本実施の形態
に係る避雷器は、構造が単純である上、特に、流動性に
優れたシリコン樹脂を用いているため、避雷器内部に過
大な力をかけることなく多様な形に容易にモールドで
き、シリコン樹脂容器5内部の隙間や気泡などの侵入し
た水分が滞留する場所の発生を少なくすることができ
る。そのため、煮沸水に浸漬しても、電気特性が低下し
なかったものと考えられる。
【0031】ところで、本実施の形態のように、熱膨張
率の大きい絶縁支持物4を用いた場合、絶縁支持物4の
温度変化による伸縮により、酸化亜鉛素子1に大きな圧
縮荷重が加わる可能性がある。これに対して、本実施の
形態においては、電極端子2と酸化亜鉛素子1との間
に、強さの異なる複数の板バネ8bを配置しているた
め、そのような絶縁支持物4の伸縮に起因する圧縮荷重
をそれらの板バネ8bによって吸収でき、酸化亜鉛素子
1に加わる圧縮荷重を適切に管理できる。本構成のよう
な板バネ8bを使うことで、避雷器の高さ寸法に影響が
少なくて済むという利点もある。
【0032】さらに、本実施の形態においては、酸化亜
鉛素子1の周囲に配置された網9や絶縁支持物4がFR
P製であるため、避雷器内部の絶縁支持強度を向上する
ことができるという利点もある。また、酸化亜鉛素子1
の周囲に絶縁支持物4を配置し、その周囲に流動性に優
れたシリコン樹脂を用いてシリコン樹脂容器5を形成す
るという簡略な構造であり、電極端子2の周囲に絶縁支
持物4を固定する構造についても、ボルト6を用いた簡
単な構造であるため、避雷器の組み立て作業は極めて容
易である。
【0033】[効果]以上のように、本実施の形態にお
いては、FRP製の細長い板状の絶縁支持物4を電極端
子2の周囲に固定して避雷器軸方向に伸びる開口部3を
形成したことにより、酸化亜鉛素子1が過責務により破
損し、避雷器内部に地絡電流が流れた場合に、開口部3
から内部の圧力を十分に放出可能であるため、避雷器が
爆発飛散することがない。また、流動性に優れたシリコ
ン樹脂を用いてシリコン樹脂容器5を形成したことによ
り、避雷器内部の隙間や気泡を少なくすることができる
ため、過酷な環境下でも避雷器内部に水分が侵入するこ
とがない。したがって、本実施の形態によれば、放圧特
性および耐煮沸特性に優れた、安全で長期信頼性の高い
避雷器を提供することができる。
【0034】[変形例]なお、以上のような第1の実施
の形態の変形例として、請求項7の発明を適用すること
により、酸化亜鉛素子1の側面にエポキシコーティング
を施すことも考えられる。実際に、これ以外の部分につ
いては第1の実施の形態と全く同様の構成を有する避雷
器について、同様の煮沸試験を行ったところ、電気特性
の特性の変化は第1の実施の形態よりさらに小さくなっ
ていた。また、第1の実施の形態の別の変形例として、
請求項8の発明を適用することにより、酸化亜鉛素子1
の側面だけでなく、酸化亜鉛素子1および電極端子2か
らなる避雷器内部要素全体の通電部を除く部分、および
絶縁支持物4の周囲にエポキシコーティングを施すこと
も考えられる。これ以外の部分については第1の実施の
形態と全く同様の構成を有する避雷器について、同様の
煮沸試験を行ったところ、電気特性の低下がほとんどな
い、というさらに良好な結果が得られた。
【0035】以上のように、避雷器内部要素のエポキシ
コーティングによって煮沸試験結果が良好だった理由
は、概略以下のように考えられる。すなわち、エポキシ
樹脂とシリコン樹脂は、接着性に優れているので、避雷
器内部に水分の滞留するような隙間、気泡がより生じに
くくなるためであるものと考えられる。
【0036】[第2の実施の形態]図2は、本発明によ
る第2の実施の形態として、請求項1〜6の発明を適用
した避雷器の1つの形態を示す図であり、(A)は概略
断面図、(B)は平面図、(C)は(B)のX矢視拡大
断面図である。図2の(A)と(C)に示すように、第
2の実施の形態は、前述した第1の実施の形態に係る避
雷器において、絶縁支持物4と電極端子2の固定部2a
との固定法として、ボルト6の代わりに、絶縁支持物4
の両端部にそれぞれ突起11を設けると共に、電極端子
2の固定部2aに穴を設けて両者を嵌合させたものであ
る。なお、これ以外の部分については第1の実施の形態
と全く同様に構成されている。
【0037】このような構成を有する本実施の形態の避
雷器を実際に作製し、第1の実施の形態と同様の放圧試
験および煮沸試験を行ったところ、同様に良好な結果が
得られた。したがって、本実施の形態においても、第1
の実施の形態と同様の効果が得られる。加えて、本実施
の形態のように、嵌合による固定法を用いた場合には、
部品点数が少なく、またボルト留め工程がないため、経
済性、作業性により優れているという利点がある。な
お、本実施の形態の変形例として、電極端子2と絶縁支
持物4との嵌合部に接着剤を塗布し、両者を接着するこ
とも考えられる。この場合にも、実際に避雷器を作製
し、同様の試験を行ったところ、同様に良好な結果が得
られた。
【0038】[第3の実施の形態]図3は、本発明によ
る第3の実施の形態として、請求項1〜6、9〜11の
発明を適用した避雷器の1つの形態を示す図であり、
(A)は概略断面図、(B)は平面図、(C)は(A)
のX矢視拡大断面図である。図3の(A)〜(C)に示
すように、第3の実施の形態は、前述した第1の実施の
形態に係る避雷器において、電極端子2およびシリコン
樹脂容器5の外形を多角形にして、多角形の1つおきの
辺部毎に絶縁支持物4を配置する構造としたものであ
る。
【0039】より詳細には、酸化亜鉛素子1とシリコン
樹脂容器5の表面との間のシリコン樹脂厚さに関して、
絶縁支持物4が介在しない辺部12のシリコン樹脂厚さ
は、絶縁支持物が介在する部分のシリコン樹脂厚さに比
べて薄くされている(薄いシリコン樹脂層13)。な
お、この場合、シリコン樹脂厚さは、薄いシリコン樹脂
層13の最も薄い部分でも2〜5mmとされている。な
お、他の部分については第1の実施の形態と全く同様に
構成されている。
【0040】このような構成を有する本実施の形態の避
雷器を実際に作製し、第1の実施の形態と同様の放圧試
験および煮沸試験を行ったところ、同様に良好な結果が
得られた。特に、放圧試験においては、多角形のシリコ
ン樹脂容器5のうち、絶縁支持物4のない開口部3の辺
部12には、薄いシリコン樹脂層13が形成されている
ため、優れた放圧特性が得られた。すなわち、放圧試験
において、過責務動作により酸化亜鉛素子1が破損し、
さらに、アーク発生に伴うガスによる内圧が上昇して
も、開口部3の薄いシリコン樹脂層13が破れてガスが
吹き出し、シリコン樹脂容器5を部分的に破壊したた
め、避雷器が爆発的に飛散することを防ぐことができ
た。
【0041】したがって、本実施の形態においても、第
1の実施の形態と同様の効果が得られることに加えて、
放圧特性を向上することができる。なお、本実施の形態
の変形例として、多角形の頂点部に絶縁支持物4を配置
し、多角形の辺部のシリコン樹脂厚を薄くする構造も考
えられる。この場合にも、実際に避雷器を作製し、同様
の試験を行ったところ、同様に良好な放圧特性が得られ
た。また、多角形の辺部と頂点部のいずれに絶縁支持物
4を配置する場合においても、この厚さは、避雷器全体
のポリマの最も薄い部分で、2〜5mmであることが望
ましい。この理由は、2mm未満では、破損しやすく、
5mmを超えると短絡電流通電時、内圧の上昇が大きく
なるためである。
【0042】[第4の実施の形態]図4は、本発明によ
る第4の実施の形態として、請求項1〜6、12、14
の発明を適用した避雷器の1つの形態を示す概略断面図
である。第4の実施の形態は、前述した第1の実施の形
態に係る避雷器において、シリコン樹脂容器5の笠部5
bの長さを5cm、間隔を5cmとすると共に、避雷器
を装柱するブラケットの腕木10に、角部を含む凹凸部
10aを設けたものである。なお、他の部分については
第1の実施の形態と全く同様に構成されている。
【0043】このような構成を有する本実施の形態の避
雷器を実際に作製し、第1の実施の形態と同様の放圧試
験および煮沸試験を行ったところ、同様に良好な結果が
得られた。したがって、本実施の形態においても、第1
の実施の形態と同様の効果が得られる。特に、本実施の
形態においては、シリコン樹脂容器5の笠部5bの長さ
と間隔を適切な寸法としたことにより、円柱の形状の適
度の柔らかさを持っている木の幹の様な物をつつく習性
のある鳥14の嘴が、シリコン樹脂容器5の胴部5aに
届かないようにすることができる。さらに、避雷器を装
柱するブラケットの腕木10に、角部を含む凹凸部10
aを設けたことにより、鳥がシリコン樹脂容器5の近く
に止まることを物理的に防止することができる。そのた
め、避雷器が鳥によって傷つけられることや鳥の糞によ
って汚損されることを相乗的に防止でき、避雷器内部に
水分が侵入する可能性をなすことができる。なお、笠部
5bの長さと間隔を上記のように決めた理由は、これを
外れる場合には、鳥が胴部5aをつつく可能性があり、
寸法設定による効果が得られないためである。
【0044】なお、本実施の形態の変形例として、請求
項13の発明を適用することにより、シリコン樹脂容器
5の表面に、縞状の模様、補色関係のある色を交互に配
色した模様、飛来する可能性のある鳥の天敵を表す模様
等、鳥が視覚的に近付くことを避けるような模様を表示
することも考えられる。具体的には、シリコン樹脂容器
5の表面に、鳥の天敵に当たる例えばヘビの模様や顔、
目等を描くこと等が考えられる。いずれにせよ、そのよ
うに、鳥が視覚的に驚いて近付けなくなるような、自然
には存在し難いような色合いの模様、あるいは、鳥の天
敵の模様や色合いを表示することにより、鳥が避雷器に
近付くことを視覚的に防止することができるため、鳥に
よる被害や糞による避雷器の汚損を防ぐことができる。
【0045】[他の実施の形態]なお、本発明は、前述
した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の
範囲内で他にも多種多様な形態が実施可能である。すな
わち、少なくとも、非直線抵抗体の周囲に配置され電極
端子に固定された細長い複数本の絶縁支持物と、非直線
抵抗体および絶縁支持物の周囲にモールドされたシリコ
ン樹脂容器を有する限り、非直線抵抗体や絶縁支持物、
シリコン樹脂容器等の細部の構成や他の部分の構成は自
由に選択可能であり、いずれの場合にも、前述した実施
の形態と同様に優れた効果が得られるものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、非直線抵抗体の周囲に配置され電極端子に固定され
た細長い複数本の絶縁支持物と、非直線抵抗体および絶
縁支持物の周囲にモールドされたシリコン樹脂容器を有
することにより、非直線抵抗体が過責務により破損し、
避雷器内部に地絡電流が流れた場合に、内部の圧力を十
分に放出可能で、避雷器が爆発飛散することがなく、ま
た、避雷器内部に水分が侵入することのない、放圧特性
および耐煮沸特性に優れた、安全で長期信頼性の高い避
雷器を提供することができる。本発明においてはまた、
以上のような構成に加えて、シリコン樹脂容器の笠部の
寸法やシリコン樹脂容器表面の模様表示、および避雷器
を装柱するブラケットの腕木部等を工夫することによ
り、上記のような、爆発飛散防止および水分侵入の防止
に加えて、さらに、からす等の鳥類による被害をも防止
可能な、より信頼性の高い避雷器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施の形態に係る避雷器を
示す図であり、(A)は概略断面図、(B)は(A)の
X矢視断面図、(C)は(B)のY矢視拡大断面図であ
る。
【図2】本発明による第2の実施の形態に係る避雷器を
示す図であり、(A)は概略断面図、(B)は平面図、
(C)は(B)のX矢視拡大断面図である。
【図3】本発明による第3の実施の形態に係る避雷器を
示す図であり、(A)は概略断面図、(B)は平面図、
(C)は(A)のX矢視拡大断面図である。
【図4】本発明による第4の実施の形態に係る避雷器を
示す概略断面図である。
【図5】従来の避雷器の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…酸化亜鉛素子 2…電極端子 2a…固定部 2b…板部 3…開口部 4…絶縁支持物 5…シリコン樹脂容器 5a…胴部 5b…笠部 6…ボルト 7…埋め込みネジ 8a…金属当板 8b…板バネ 9…網 10…腕木 10a…角部を含む凹凸部 11…突起 12…辺部 13…薄いシリコン樹脂層 14…鳥 21…絶縁筒 22…樹脂容器 23…アーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 深野 孝人 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 成田 広好 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 東 芝変電機器テクノロジー株式会社内 (72)発明者 島上 圭祐 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 佐野 福男 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 鈴木 洋典 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 5E034 EA07 EB01 EB04 EB10 EC01 ED03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とした少なくとも一枚
    以上の非直線抵抗体を積層し、その積層構造の両端部に
    電極端子を配して避雷器内部要素を形成し、この避雷器
    内部要素を絶縁支持物によって絶縁支持し、絶縁容器内
    に収納してなる避雷器において、 前記絶縁支持物は、避雷器軸方向に伸びるようにして前
    記非直線抵抗体の周囲に互いに間隔を空けて配置され、
    前記両端部の電極端子にそれぞれ固定された細長い複数
    本の絶縁支持物であり、 前記絶縁容器は、前記非直線抵抗体および前記絶縁支持
    物の周囲にモールドされたシリコン樹脂容器であること
    を特徴とする避雷器。
  2. 【請求項2】 前記絶縁支持物と前記電極端子との固定
    部は、ボルト固定、絶縁支持物の端部に設けた突起と電
    極端子に設けた穴との嵌合による固定、および絶縁支持
    物と電極端子との接着による固定、の中から選択された
    1つ以上の固定法を用いて固定されたことを特徴とする
    請求項1記載の避雷器。
  3. 【請求項3】 前記電極端子の少なくとも一方にボルト
    穴が設けられてこのボルト穴にネジが通され、 前記電極端子と前記非直線抵抗体との間に金属当板が配
    置され、 前記金属当板を前記ネジで押すことによりジャッキ機能
    を持たせるように構成されたことを特徴とする請求項1
    または2記載の避雷器。
  4. 【請求項4】 前記電極端子の一方と前記非直線抵抗体
    との間に強さの異なる複数のバネが配置され、電極端子
    の他方と非直線抵抗体との間にバネ用の圧縮代が残され
    たことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記
    載の避雷器。
  5. 【請求項5】 前記絶縁支持物は、繊維強化プラスチッ
    ク(FRP)であることを特徴とする請求項1から4の
    いずれか1つに記載の避雷器。
  6. 【請求項6】 前記避雷器内部要素は、網目状の繊維強
    化プラスチック(FRP)で覆われていることを特徴と
    する請求項1から5のいずれか1つに記載の避雷器。
  7. 【請求項7】 前記非直線抵抗体の側面にモールドされ
    たエポキシ樹脂層を有することを特徴とする請求項1か
    ら6のいずれか1つに記載の避雷器。
  8. 【請求項8】 前記避雷器内部要素の通電部を除く部
    分、および前記絶縁支持物の周囲に、モールドされたエ
    ポキシ樹脂層を有することを特徴とする請求項7記載の
    避雷器。
  9. 【請求項9】 前記シリコン樹脂容器は概略多角形に成
    形され、このシリコン樹脂容器の周囲に、多角形の1つ
    おきの辺毎に配置、および多角形の各頂点に配置、の中
    から選択された配置条件で前記絶縁支持物が配置された
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載
    の避雷器。
  10. 【請求項10】 前記非直線抵抗体と前記シリコン樹脂
    容器の表面との間のシリコン樹脂厚さに関して、前記絶
    縁支持物が介在しない部分のシリコン樹脂厚さは、前記
    絶縁支持物が介在する部分のシリコン樹脂厚さに比べて
    薄いことを特徴とする請求項9記載の避雷器。
  11. 【請求項11】 前記非直線抵抗体と前記シリコン樹脂
    容器の表面との間のシリコン樹脂厚さは、最も薄い部分
    で2〜5mmであることを特徴とする請求項9記載の避
    雷器。
  12. 【請求項12】 前記シリコン樹脂容器は、長さが5c
    m以上で間隔が5cm以下の笠部を有することを特徴と
    する請求項1から11のいずれか1つに記載の避雷器。
  13. 【請求項13】 前記シリコン樹脂容器の表面に、縞状
    の模様、補色関係のある色を交互に配色した模様、飛来
    する可能性のある鳥の天敵を表す模様、の中から選択さ
    れた1つ以上の性質を含む模様が表示されたことを特徴
    とする請求項1から12のいずれか1つに記載の避雷
    器。
  14. 【請求項14】 避雷器を装柱するブラケットの腕木部
    に、角部を含む凹凸部が設けられたことを特徴とする請
    求項1から13のいずれか1つに記載の避雷器。
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