JP2001277856A - ドアヒンジ装置 - Google Patents

ドアヒンジ装置

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JP2001277856A
JP2001277856A JP2000092605A JP2000092605A JP2001277856A JP 2001277856 A JP2001277856 A JP 2001277856A JP 2000092605 A JP2000092605 A JP 2000092605A JP 2000092605 A JP2000092605 A JP 2000092605A JP 2001277856 A JP2001277856 A JP 2001277856A
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JP
Japan
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hinge
door
shaft
cover
hinges
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JP2000092605A
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English (en)
Inventor
Eizo Kudo
栄蔵 工藤
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Nissan Shatai Co Ltd
Original Assignee
Nissan Shatai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のヒンジの取付作業において、ヒンジセ
ンタの調節作業の簡略化を図るとともに、その作業専用
の治具を不要として、作業性の向上ならびにコストダウ
ンを図るとともに、バックドアを開閉した際にも、ヒン
ジ部分がカバーに覆われるようにして、カバー性能の向
上を図ること。 【解決手段】 ヒンジカバー2bの内側に、ドア側ヒン
ジ22の軸部221が挿入される凹形の軸部当接面
(ロ)を形成し、軸部当接面(ロ)に車体側ヒンジ21
の軸部端(ヘ)が当接するようこのヒンジ21をヒンジ
カバー2bに固定し、ヒンジカバー2bに、車体側ヒン
ジ21とドア側ヒンジ22とが相対回動するのを許容す
る切欠部203を設け、ヒンジカバー2bの軸部当接面
(ロ)が、半円の円弧形状に形成され、かつ、車体側ヒ
ンジ21の軸部端(ヘ)が軸部当接面(ロ)の円弧形状
の内周面(ホ)と一致する円弧形状の外周面を有するよ
う構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両後面に設けら
れるバックドアを回動可能に支持するドアヒンジ装置に
関し、特に、回動中心のヒンジ部分をカバーにより覆い
隠して、外観を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バックドアを回動可能に支持する
ドアヒンジ装置において、ヒンジセンタをバックドアよ
りも後方位置に突出させて配置させたものが知られてい
る。このように、ヒンジセンタがバックドアよりも後方
位置に配置されていると、全開状態でバックドアを略2
70度回動させて荷室の側壁に近接させることができる
もので、安価な構造で、大きな開度を得ることができ
る。しかしながら、この構造では、ドアヒンジ装置のヒ
ンジセンタ部分が車外に露出して外観品質に劣るととも
に、この露出部分に衣服を引っかけるおそれがあり、使
い勝手にも問題がある。
【0003】そこで、ヒンジ部分をカバーにより覆い隠
すようにした技術も知られている。このような従来技術
としては、例えば、実公平5−23733号公報に開示
されているものが知られている。
【0004】この従来技術は、図9に示すように、車体
の側壁100に固定されて第1支軸120を側壁100
の後方に有した車体側ヒンジ110と、バックドアDに
固定されて先端に第2支軸140を有したドア側ヒンジ
150と、第1支軸120と第2支軸140とを連結し
たヒンジアーム130と、第1支軸120に取り付けら
れてヒンジ部分を覆い隠すカバーEとを備えた構成とな
っている。
【0005】この従来技術において、バックドアDを開
く場合は、まず、第1支軸120を中心にバックドアD
と共にヒンジアーム130が回動し、次に、第2支軸1
40を中心にドア側ヒンジ150が回動することによ
り、第2支軸140が側壁100よりも外側に配置され
てバックドアDが略270度回動して、開口部を大きく
開いて、荷物の積み降ろしなどを行うことができる。ま
た、カバーEは、第1支軸120に取り付けており、バ
ックドアDを閉じた状態では各ヒンジ110,150な
どを覆い隠し、バックドアDを開いたときには、ヒンジ
アーム130の回動に伴って回動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、以下に述べるような解決すべき問
題点があった。
【0007】すなわち、バックドアDを複数のヒンジを
介して車両に組み付ける場合、複数のドア側ヒンジ15
0を、バックドアDに対して所定の治具を用いてヒンジ
センタ第2支軸140の軸心を一致させるよう位置決め
して取り付け、一方、複数の車体側ヒンジ110を、側
壁100に対して所定の治具を用いながら位置決めして
取り付ける。その後、両ヒンジ110,150のいずれ
かにヒンジアーム130を連結した後、バックドアDを
車体に対して組み付け、その際に、ヒンジアーム130
を両ヒンジ110,150の他方に連結する。
【0008】このように、バックドアDと側壁100と
のそれぞれに、各ヒンジ110,150を取り付ける際
に、ヒンジセンタを一致させる作業が必要であるととも
に、その作業の際に専用の治具が必要であり、手間がか
かるとともにコストがかかるという問題があった。
【0009】また、バックドアDを開いた状態では、カ
バーEもヒンジアーム130と共に回動して、ヒンジ部
分が露出してしまうため、荷物の積み降ろし作業時に
は、この露出したヒンジ部分に衣服や荷物を引っかけて
しまうおそれがあり、カバー性能として十分な性能を得
ることができなかった。
【0010】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたものであり、複数のヒンジの取付作業において
ヒンジセンタの調節作業の簡略化を図るとともに、その
作業専用の治具を不要として、作業性の向上ならびにコ
ストダウンを図ることを目的とするとともに、バックド
アを開閉した際にも、ヒンジ部分がカバーに覆われるよ
うにして、カバー性能の向上を図ることを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、車体に取り付けられる複数の車体側ヒ
ンジと、ドアに取り付けられる複数のドア側ヒンジが設
けられ、両ヒンジには、支軸が通される軸穴が穿設され
た軸部が形成され、両ヒンジは、両ヒンジのいずれか一
方に設けられているヒンジセンタとなる支軸を中心に相
対回動可能に構成され、ドア閉時に前記複数のヒンジお
よび複数のヒンジ間を覆うヒンジカバーが設けられ、こ
のヒンジカバーの内側には、前記両ヒンジのいずれか一
方のヒンジの軸部が挿入される凹形の軸部当接面が形成
され、この軸部当接面に、一方のヒンジの軸部端が当接
されるとともにこのヒンジが前記ヒンジカバーに固定さ
れ、このヒンジカバーには、このヒンジカバーに固定さ
れた一方のヒンジと他方のヒンジとが相対回動するのを
許容する切欠部が設けられていことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のドアヒンジ装置において、前記ヒンジカバーの軸部当
接面が、半円の円弧形状に形成され、このヒンジカバー
に挿入固定されるヒンジの軸部端が、前記軸部当接面の
円弧形状の内周面と一致する円弧形状の外周面を有する
ことを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のドアヒンジ装置において、前記両ヒンジの前記ヒンジ
カバーに挿入固定されるいずれか一方のヒンジの軸部半
径よりも、他方のヒンジの軸部半径が、前記ヒンジカバ
ーの軸部当接面部分の板厚分大きく形成されていること
を特徴とする。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載のドアヒンジ装置において、前記ヒンジカバー
に固定されたヒンジが車体側ヒンジであることを特徴と
する。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のドアヒンジ装置において、前記ドアがバックドアであ
り、前記ヒンジセンタが車両側方では車両側面よりも内
側に位置し、車両後方ではドアの外表面よりも後方に突
出されて、前記バックドアがヒンジセンタを中心に全閉
状態から略270度回動可能に構成されていることを特
徴とする。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のドアヒンジ装置において、前記ヒンジカバーは、アル
ミの押出形成により全体が一体に形成されていることを
特徴とする。
【0017】
【発明の作用および効果】本発明では、ドアヒンジ装置
を組み付ける際に、車体側ヒンジとドア側ヒンジとの一
方のヒンジの軸部端を、ヒンジカバーの軸部当接面に当
接させて、このヒンジカバーとヒンジとを固定させる
と、この時点で、軸部当接面に対するヒンジセンタの位
置が決まる。したがって、複数の前記一方のヒンジをヒ
ンジカバーに対して上記と同様にして固定することで、
複数のヒンジのヒンジセンタが合致する。よって、従来
技術と比較して、ヒンジセンタ出しが容易となり、作業
性を向上させることができるとともに、ヒンジセンタの
調節用の治具が不要となって、コストダウンを図ること
ができるという効果を得ることができる。
【0018】請求項2に記載の発明にあっては、ヒンジ
カバーの軸部当接面における円弧形状の内周面に、一方
のヒンジの軸部端における円弧形状の外周面が一致し、
内包されるため、請求項1に記載の発明の作用効果に加
えて、円弧形状のため挿入および位置決め作業が、容易
かつ確実となるという効果、ならびに、ヒンジ回動時の
突起感が無く操作性に優れるという効果を得ることがで
きる。
【0019】請求項3に記載の発明では、ヒンジカバー
に挿入固定される一方のヒンジの軸部半径にヒンジカバ
ーの軸部当接面の板厚を足した寸法で、他方のヒンジの
軸部半径を形成することにより、ドア閉時には、ヒンジ
部外表面が凹凸のない面一になるので、安全感と美観を
得ることができるという効果を奏する。
【0020】請求項4に記載の発明では、ヒンジカバー
が車体側ヒンジに固定されていることで、ドア開閉時に
ヒンジカバーが固定されて移動することがないため、車
体、ドア、他方のヒンジとの隙間を小さくして、全体を
コンパクトに構成することができるという効果を得るこ
とができる。
【0021】請求項5に記載の発明では、ヒンジセンタ
がバックドアよりも後方位置に配置されているため、バ
ックドアは、全開時には、全閉状態から略270度回動
させて側壁に近接あるいは当接させることができる。ま
た、ヒンジセンタが車両側面よりも内側に位置している
ため、車幅寸法を広くでき、これにより室内容積を大き
く取ることができる。このように全開時にバックドアを
大きく開くことができるという長所を有し、しかも前述
のようにヒンジカバーにより全てのヒンジを覆い隠して
外観品質を向上させることができるという効果を得るこ
とができる。
【0022】請求項6に記載の発明では、ヒンジカバー
を製造容易なアルミの押出成形による一体構造とするこ
とで、安価で有りながら、必要な精度と剛性を得ること
ができるという効果を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0024】図7は、実施の形態のドアヒンジ装置2を
適用した車両を示す斜視図である。図に示すように、車
両には荷台4が設けられ、この荷台4の後端に設けられ
た開口部41に、2枚のバックドア3,3が、いわゆる
両開き可能に設けられている。このバックドア3は、そ
れぞれドアヒンジ装置2により回動可能に支持されてい
る。
【0025】各ドアヒンジ装置2は、図示のように、3
箇所にヒンジ部2aが設けられ、かつ、バックドア3の
上下全長に亘ってヒンジカバー2bが設けられている。
【0026】次に、ドアヒンジ装置2のヒンジ部2aの
構成について説明する。このヒンジ部2aには、図1の
横断面図に示すように、車体側ヒンジ21とドア側ヒン
ジ22とが設けられている。
【0027】前記車体側ヒンジ21は、アルミの押出成
形により形成され、図示のように荷台4の側壁42の後
端にボルト6により固定される車体取付部212と、こ
の車体取付部212から車両後方に延在されたアーム部
214とが設けられている。このアーム部214には、
上下に分割された二股部211(図3参照)が設けら
れ、この二股部211の後端に軸部216が設けられて
おり、軸部216はバックドア3の閉状態の後面位置よ
りも車両後方位置に配置され、かつ、空所(イ)により
上下に離間して形成されている。なお、軸部216に
は、車体側ヒンジ21の斜視図である図3に示すよう
に、同軸に軸穴215,215が穿設されている。
【0028】また、車体側ヒンジ21の軸部216の外
周面(ハ)は円形に成形され、この円形の外周面(ハ)
は、後述のヒンジカバー2bの軸部当接面(ロ)を成す
円弧形状に成形された内周面(ホ)の半径と同じ半径で
成形されている。
【0029】なお、この軸部216の外周面(ハ)は、
ヒンジカバー2bの内周面(ホ)が半円の円弧形状に成
形されているので、半円の円弧形状を成した部分が確保
されていれば円形でなくてもよい。
【0030】図1に戻って、前記ドア側ヒンジ22は、
アルミの押出成形により形成され、バックドア3の裏面
にボルト7により固定されるドア取付部222と、ドア
取付部222から突出した位置決め突起223と、この
ドア取付部222からバックドア全閉状態で車両後方に
延在されたアーム部224と、このアーム部224の後
端部に設けられて前記車体側ヒンジ21の軸部216の
間に挿入されるドア側ヒンジ22の軸部221とを備え
ている(図4参照)。なお、軸部221には、ドア側ヒ
ンジ22の斜視図である図4に示すように、軸穴225
が穿設されている。
【0031】そして、図2に示すように、ドア側ヒンジ
22の軸部221を、車体側ヒンジ21の軸部216に
挿入した状態で両者の軸穴215(図3参照),225
(図4参照)に対し支軸23を挿入させて、車体側ヒン
ジ21とドア側ヒンジ22とが相対回動自在に連結され
ている。
【0032】前記ヒンジカバー2bは、図5に示すよう
に、上下方向に真直に形成され、荷台4の側壁42と外
面が連続して車両前後方向に延在された側板部200
と、この側板部200の後端に連続してドア閉時のバッ
クドア3よりも後方に突出され、前記ドア側ヒンジ22
の軸部221の外周面(ハ)と略面一となる後方に凸形
の円弧形状を成した外周面(ニ)を有する略U字形状の
湾曲部201とを備え、これにより、荷台4の側壁42
とバックドア3とのコーナ部、すなわちドア側ヒンジ2
2の軸部221を除く複数のヒンジ、複数のヒンジ間を
含んでヒンジ部2aを覆い隠している。なお、前記ドア
側ヒンジ22の軸部221の外周面(ハ)と、ヒンジカ
バー2bの湾曲部201の外周面(ニ)とが面一となっ
ているのは、車体側ヒンジ21の軸部216の半径より
もヒンジカバー2bの湾曲部201の内周面(ホ)と外
周面(ニ)間の寸法分、すなわちヒンジカバー2bの軸
部当接面(ロ)部分の板厚分大きなドア側ヒンジ22の
軸部221の半径としたことによる。いいかえれば、ド
ア側ヒンジ22の軸部221の外周面ハは、ヒンジカバ
ー2bの湾曲部201の外周面(ニ)の上下方向延長面
と同一面となっている。また、前記湾曲部201には、
図6に示すように、切欠部203が形成されている。こ
の切欠部203は、前記ドア側ヒンジ22のアーム部2
24が相対回動するのを許すためのものであり、湾曲部
201の3箇所に形成されており、図5に示すように、
前記軸部221の軸方向寸法よりも僅かに長い上下寸法
に形成されている。そして、この切欠部203が設けら
れ、この切欠部203にドア側ヒンジ22の軸部221
が露出していても、前述のようにドア側ヒンジ22の軸
部221の外周面(ハ)は、ヒンジカバー2bの湾曲部
201の外周面(ニ)の上下方向延長面と同一面となっ
ている。このため美観があり、かつ、安全感がある。
【0033】前記ヒンジカバー2bの湾曲部201の裏
面、すなわち荷室4側には図1,図6に示すように車体
側ヒンジ21の軸部216が挿入可能に開いた凹形の軸
部当接面(ロ)として、半円の円弧形状に成形された内
周面(ホ)を有する。
【0034】この実施の形態では、前述のように車体側
ヒンジ21の軸部216の外周面(ハ)の円弧形状と一
致するようにするため、車体側ヒンジ21の軸部216
の半径と同じ半径に成形した円弧形状の内周面(ホ)と
したものである。
【0035】また、前記ヒンジカバー2bの側板部20
0の裏面には、図1,図6に示すように略L字断面形状
の車体側ヒンジ21への固定用フランジ202が、先端
を車両斜め前方に向けて立設されている。この固定用フ
ランジ202に、Jナット5が取り付けられ、このJナ
ット5に、車体側ヒンジ21を貫通されたボルト8が締
結され、これにより、ヒンジカバー2bに車体側ヒンジ
21が固定されている。なお、ヒンジカバー2bは、ア
ルミを素材として押出成形により成形されているもの
で、前記側板部200,湾曲部201,固定用フランジ
202および湾曲部201の内周に形成された係合突起
204は、一体に全長に亘って形成されているもので、
成形後、湾曲部201の一部を切り欠いて前記切欠部2
03が形成されている。
【0036】次に、ドアヒンジ装置2ならびにバックド
ア3の車体組付順を説明する。まず、各車体側ヒンジ2
1の軸部216に設けられている軸穴215のヒンジセ
ンタAを、3つとも一致させるセンタリングを行うが、
このセンタリングは、ヒンジカバー2bの湾曲部201
の裏面に設けられた軸部当接面(ロ)としての内周面
(ホ)に車体側ヒンジ21の軸部216の外周面(ハ)
を、係合突起204を乗り越えて押し込み、嵌め込み当
接させることにより行えるものである。したがって、ヒ
ンジカバー2bの係合突起204を乗り越えるまで、車
体側ヒンジの軸部216を押し込み、このヒンジカバー
2bへの車体側ヒンジ21の押し込みと固定を繰り返
し、3つの車体側ヒンジ21をヒンジカバー2bへ固定
する。次に、ヒンジカバー2bの各固定用フランジ20
2に、車体側ヒンジ21を固定する。この固定は、上述
のように固定用フランジ202に設けたJナット5にボ
ルト8を締結させて行う。
【0037】したがって、特別な治具を用いることな
く、簡単に上下3つの車体側ヒンジ21のセンタリング
を行うことができる。
【0038】次に、以上のようにヒンジカバー2bに固
定された3つの車体側ヒンジ21のそれぞれにドア側ヒ
ンジ22を連結する。この場合、ドア側ヒンジ22に設
けられた軸部221を、車体側ヒンジ21の二股部21
1の間の空所(イ)に挿入させ、軸穴215,225の
ヒンジセンタAを一致させて、支軸23を挿通する。以
上により、ドアヒンジ装置2が、一体に構成される。
【0039】次に、一体に構成されたドアヒンジ装置2
のドア側ヒンジ22を、バックドア3に固定する。この
場合、ドア側ヒンジ22に設けたドア取付部222の位
置決め突起223をバックドア3に形成した溝31に嵌
め込んだ後、バックドア3に対してボルト7により固定
する。この時、既に、各ドア側ヒンジ22のヒンジセン
タAは、一致しているので、ヒンジセンタAの調節作業
は不要である。次に、バックドア3と一体となったドア
ヒンジ装置2の3つの車体側ヒンジ21のそれぞれを、
側壁42に対してボルト6で固定する。以上で、バック
ドア3およびドアヒンジ装置2の組付を終える。
【0040】以上のように構成された実施の形態にあっ
ては、バックドア3を閉じている状態では、図7に示す
ように、ヒンジ部2aがヒンジカバー2bの湾曲部20
1と一体的に配置されて、ヒンジ部2aのみが車体から
突出することが無く、外観品質に優れる。
【0041】次に、バックドア3を開くときには、バッ
クドア3がドア側ヒンジ22と一体にヒンジセンタAを
中心に回動するものであり、このヒンジセンタAは、バ
ックドア3の後面よりも車両後方に突出して配置されて
いるため、1点を中心とした回動であるにも関わらず、
図1において想像線で示すように、略270度の開度を
得ることができる。また、このようにバックドア3を全
開としたときにも、車体側ヒンジ21の軸部216がヒ
ンジカバー2bの湾曲部201により覆われている。し
たがって、荷物の積み降ろしの際に、作業者の衣服や荷
物などをヒンジ部2aに引っかけるのを防止することが
できる。
【0042】以上説明したように、本実施の形態では、
ドアヒンジ装置2ならびにバックドア3を車両に組み付
けるにあたり、複数の車体側ヒンジ21をヒンジカバー
2bを証として一体に組み付けられ、しかも、車体側ヒ
ンジ21の軸部216の外周面(ハ)をヒンジカバー2
bの湾曲部201の裏面の軸部当接面(ロ)としての内
周面(ホ)に当接させるだけでヒンジセンタAを一致さ
せるようにできるため、ヒンジセンタAを一致させる作
業を、特別な治具を用いることなしに車体側ヒンジ21
をヒンジカバー2bに固定するという作業で簡単に行う
ことができるという効果が得られる。これに加えて、車
体側ヒンジ21のヒンジセンタAが、まず一致された
ら、以後は、ドア側ヒンジ22およびバックドア3を車
体側ヒンジ21に順に組み付ければよくヒンジセンタA
を一致させる作業が不要であり、作業性に優れる。
【0043】また、ヒンジカバー2bは、車体側ヒンジ
21に固定されてバックドア3を開閉されても荷台4に
固定され、ヒンジ部2aにあっては、ドア側ヒンジ22
の軸部221を除いて露出されることが無く、かつ、こ
の軸部221は、ヒンジカバー2bの湾曲部201の外
周面(ニ)の上下方向延長面と同一面となっている。し
たがって、バックドア3を閉じた状態はもちろん、バッ
クドア3を開いた状態でもヒンジ部2aが突出すること
が無く、作業者の衣服や荷物などが引っかかることがな
いという効果が得られる。さらに、ヒンジ部2aのヒン
ジセンタAがバックドア3よりも後方に配置されてバッ
クドア3を略270度回動させることができる構成にお
いて、ヒンジ部2aがヒンジカバー2bと一体的に構成
されて外観品質に優れるという効果が得られる。
【0044】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。例え
ば、複数の車体側ヒンジ21の軸部216に設けられて
いる軸穴215のヒンジセンタAを一致させるセンタリ
ングは、ヒンジカバー2bの軸部当接面(ロ)に車体側
ヒンジ21の軸部216の端(ヘ)が当接するまで車体
側ヒンジ21を押し込んだ後、ヒンジカバー2bに車体
側ヒンジ21を固定すれば行えるので、実施の形態のよ
うにヒンジカバー2bの軸部当接面(ロ)を成す内周面
(ホ)および車体側ヒンジ21の軸部216の外周面
(ハ)を半円の円弧形状に成形しなくても成立するもの
である。そして、実施の形態では、車体側ヒンジ21に
二股部211を形成し、その間にドア側ヒンジ22の軸
部223を挿入させるように構成したが、これとは逆
に、ドア側ヒンジに二股部を形成して車体側ヒンジの軸
部をその間に挿入させるようにしてもよい。また、1枚
のドアに設けられる車体側ヒンジおよびドア側ヒンジの
数は、任意であって、実施の形態では、3組設けた例を
示したが、複数であれば何組設けてもよい。加えて、実
施の形態では、車体側ヒンジをヒンジカバーに取り付け
るとともに、荷台にも固定して、ドア開閉時ヒンジカバ
ーが回動しない構成としたが、ドア側ヒンジをヒンジカ
バーに取り付けるとともにドアにも固定して、ヒンジカ
バーがドアとともに回動するように構成してもよい。
【0045】この場合の構造を図8に示す。ヒンジカバ
ー2cは、上下方向に真直に形成され、バックドア3と
外面が連続して車両左右方向に延在された側板部200
cと、この側板部200cの右端に連続してドア閉時の
バックドア3よりも後方に突出され、前記車体側ヒンジ
21の軸部216の外周面と略面一となる後方に凸形の
円弧形状を成した外周面を有する略U字形状の湾曲部2
01cとを備えている。そして、この湾曲部201c
に、ドア側ヒンジ22の湾曲部221がはめ込まれて固
定されている。これにより、荷台4の側壁42とバック
ドア3とのコーナ部すなわち、車体側ヒンジ21の軸部
216を除く複数のヒンジ、複数のヒンジ間を含んでヒ
ンジ部2aを覆い隠している。
【0046】また、前記ヒンジカバー2cの側板部20
0cの裏面には、略L字断面形状のドア側ヒンジ22へ
の固定用フランジ202が、先端を車両斜め前方に向け
て立設されている。この固定用フランジ202に、Jナ
ット5が取り付けられ、このJナット5に、ドア側ヒン
ジ22を貫通されたボルト8が締結され、これにより、
ヒンジカバー2cにドア側ヒンジ22が固定されてい
る。なお、実施の形態と共通する他の構成には実施の形
態と共通の符号を付けて説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における要部断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態におけるヒンジ装置の斜視
図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるドア側ヒンジの斜
視図である。
【図4】本発明の実施の形態における車体側ヒンジの斜
視図である。
【図5】本発明の実施の形態における要部の斜視図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態におけるヒンジカバーの斜
視図である。
【図7】本発明の実施の形態における車両斜視図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態における変形例を示す要部
断面図である
【図9】従来のドアヒンジ装置を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ドアヒンジ装置 2a ヒンジ部 2b ヒンジカバー 2c ヒンジカバー 3 バックドア 4 荷台 4 荷室 5 ナット 6 ボルト 7 ボルト 8 ボルト 21 車体側ヒンジ 22 ドア側ヒンジ 23 支軸 31 溝 41 開口部 42 側壁 100 側壁 110 車体側ヒンジ 120 支軸 130 ヒンジアーム 140 支軸 150 ドア側ヒンジ 200 側板部 201 湾曲部 202 固定用フランジ 203 切欠部 204 係合突起 211 二股部 212 車体取付部 214 アーム部 215 軸穴 216 軸部 221 軸部 222 ドア取付部 223 突起 223 軸部 224 アーム部 225 軸穴 A ヒンジセンタ D バックドア E カバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に取り付けられる複数の車体側ヒン
    ジと、ドアに取り付けられる複数のドア側ヒンジが設け
    られ、 両ヒンジには、支軸が通される軸穴が穿設された軸部が
    形成され、 両ヒンジは、両ヒンジのいずれか一方に設けられている
    ヒンジセンタとなる支軸を中心に相対回動可能に構成さ
    れ、 ドア閉時に前記複数のヒンジおよび複数のヒンジ間を覆
    うヒンジカバーが設けられ、 このヒンジカバーの内側には、前記両ヒンジのいずれか
    一方のヒンジの軸部が挿入される凹形の軸部当接面が形
    成され、 この軸部当接面に、一方のヒンジの軸部端が当接される
    とともにこのヒンジが前記ヒンジカバーに固定され、 このヒンジカバーには、このヒンジカバーに固定された
    一方のヒンジと他方のヒンジとが相対回動するのを許容
    する切欠部が設けられていることを特徴とするドアヒン
    ジ装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒンジカバーの軸部当接面が、半円
    の円弧形状に形成され、 このヒンジカバーに挿入固定されるヒンジの軸部端が、
    前記軸部当接面の円弧形状の内周面と一致する円弧形状
    の外周面を有することを特徴とする請求項1に記載のド
    アヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 前記両ヒンジの前記ヒンジカバーに挿入
    固定されるいずれか一方のヒンジの軸部半径よりも、他
    方のヒンジの軸部半径が、前記ヒンジカバーの軸部当接
    面部分の板厚分大きく形成されていることを特徴とする
    請求項2に記載のドアヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒンジカバーに固定されたヒンジが
    車体側ヒンジであることを特徴とする請求項1ないし3
    に記載のドアヒンジ装置。
  5. 【請求項5】 前記ドアがバックドアであり、前記ヒン
    ジセンタが車両側方では車両側面よりも内側に位置し、
    車両後方ではドアの外表面よりも後方に突出されて、前
    記バックドアがヒンジセンタを中心に全閉状態から略2
    70度回動可能に構成されていることを特徴とする請求
    項4に記載のドアヒンジ装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒンジカバーは、アルミの押出形成
    により全体が一体に形成されていることを特徴とする請
    求項5に記載のドアヒンジ装置。
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