JP2000071776A - バックドア開閉機構および組立方法 - Google Patents

バックドア開閉機構および組立方法

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JP2000071776A
JP2000071776A JP10243685A JP24368598A JP2000071776A JP 2000071776 A JP2000071776 A JP 2000071776A JP 10243685 A JP10243685 A JP 10243685A JP 24368598 A JP24368598 A JP 24368598A JP 2000071776 A JP2000071776 A JP 2000071776A
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邦夫 菅井
Masahiro Munemura
正弘 宗村
Tomotaka Sawada
友孝 沢田
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバース成形等によるアンダーカット部の
形成が不要で、製造コストを低くすることができ、しか
も組立が容易で、使用状態で空気の乱れが小さく、外観
も優れたバックドア開閉機構およびその組立方法を得
る。 【解決手段】 車両のバックドア3の上部に固着される
回転アーム11のアーム本体24の他端に設けられるヒ
ンジ10をルーフパネル2の後部に取り付け、ヒンジ1
0をヒンジ収容部31に収容するように、ルーフレール
4の脚部材6をルーフパネル2に固着し、回転アーム1
1の露出部にアーム装飾部40を形成し、脚部材6には
回転アーム11が回転時に通過するアーム通過溝32を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハッチバック型車両
のバックドアの開閉機構およびその組立方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ハッチバック型の車両ではバックドアを
開閉するための開閉機構が外部に露出しないような工夫
がされている。図6は従来のハッチバック型の車両の側
面図であり、1は車体、2はルーフパネル、3はバック
ドア、4はルーフレールで、本体部5が脚部材6、6a
と一体化してルーフパネル2に取付けられている。
【0003】図7は従来のバックドア開閉機構の一部を
断面で示す図5のE部拡大図である。図6においてバッ
クドア3はルーフパネル2の後端部からその延長線上に
設けられている。その開閉機構は、バックドア3の内側
の支持壁部7にボルト止めされたブラケット8に軸9が
設けられたヒンジ10から回転アーム11がバックドア
3の上部に伸びて固着された構造となっている。12は
排水溝、13はウエザーストリップである。
【0004】上記の従来のバックドア開閉機構では、バ
ックドア3が実線で示す閉位置から矢印a方向に回転し
て、2点鎖3aで示す開位置まで開いて停止する。この
場合開閉動作によりバックドア3の上端部3bは弧を描
くので、干渉を避けるために車体パネル14にはインバ
ース成形等によりアンダーカット部15を形成する複雑
な工程が必要である。また上記アンダーカット部15に
近い位置にヒンジ10を組み付ける必要があり、組立作
業が困難で、製造コストが高くなるという問題点があっ
た。
【0005】一方、ルーフレール4はルーフ上部に荷物
を積載するため、あるいは装飾品としてルーフパネル2
に取り付けられているが、脚部材は取付けのための必要
性から、外観上または空気抵抗上の理想的な外形線16
に比べて、段差を形成する状態で取り付けざるを得な
い。このため走行時の空気の流れが大きく乱れて異音が
発生しやすくなるほか、外観的にも好ましくないという
問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イン
バース成形等によるアンダーカット部の形成が不要で、
製造コストを低くすることができ、しかも組立が容易な
バックドア開閉機構およびその組立方法を提供すること
である。本発明の他の課題は、使用時に空気の乱れが小
さく、外観も優れたバックドア開閉機構およびその組立
方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次のバックドア
開閉機構およびその組立方法である。 (1) 車両のバックドアの上部から前方に伸びる回転
アームと、この回転アームを回転可能に保持するヒンジ
部と、このヒンジ部を後部に有し、かつルーフパネルに
固着される脚部材から前方に本体部が伸びるルーフレー
ルとを有することを特徴とするバックドア開閉機構。 (2) ヒンジ部はルーフパネル後部に取付けられるヒ
ンジと、脚部材後部に設けられたヒンジ収容部からなる
上記(1)に記載のバックドア開閉機構。 (3) ヒンジ部は回転アームのアーム本体が回転時に
通過するアーム通過溝を備えている上記(1)または
(2)に記載のバックドア開閉機構。 (4) 回転アームのヒンジ収容部で覆われない部分を
覆うアーム装飾部を備えている上記(2)または(3)
に記載のバックドア開閉機構。 (5) アーム装飾部はルーフレールの脚部材に対向す
る位置にルーフレールの脚部材と幅方向にほぼ同一外周
形状に形成されている上記(4)に記載のバックドア開
閉機構。 (6) アーム装飾部はバックドアの閉時において、ル
ーフレールの脚部材と対向する位置から後方に向けて徐
々に高さが低くなる形状に形成されている上記(4)ま
たは(5)に記載のバックドア開閉機構。 (7) アーム装飾部は回転アームと独立して形成され
ている上記(4)ないし(6)のいずれかに記載のバッ
クドア開閉機構。 (8) アーム装飾部は回転アームと一体的に形成され
ている上記(4)ないし(7)のいずれかに記載のバッ
クドア開閉機構。 (9) ルーフレールの脚部材は前端部に本体部を挿入
して嵌合する嵌合部を備えている上記(1)ないし
(8)のいずれかに記載のバックドア開閉機構。 (10) 車両のバックドアから伸びる回転アームを回
転可能に取り付け、かつルーフパネルの後部に取り付け
られるヒンジを覆うルーフレールであって、前記ヒンジ
を収容するヒンジ収容部を後部に有し、かつルーフパネ
ルに固着される固着部を有する脚部材と、脚部材の前方
に取り付けられる本体部とを有することを特徴とするバ
ックドア開閉機構用ルーフレール。 (11) ヒンジ収容部は前記回転アームが回転時に通
過するアーム通過溝を備えている上記(10)に記載の
バックドア開閉機構用ルーフレール。 (12) 脚部材は前端部に本体部を挿入して嵌合する
嵌合部を備えていることを特徴とする上記(10)また
は(11)に記載のバックドア開閉機構用ルーフレー
ル。 (13) 車両のルーフパネルに取り付けられたルーフ
レールの脚部材のヒンジ収容部に収容されるヒンジ部か
らバックドアの上部に伸びて固着される回転アームであ
って、前記脚部材に対向する位置から後方に向けて徐々
に高さが低くなるアーム装飾部と、アーム本体およびア
ーム装飾部をバックドアに取り付ける取付部とを備えて
いることを特徴とするバックドア開閉機構用回転アー
ム。 (14) アーム装飾部がアーム本体から独立して形成
され、アーム装飾部がアーム本体を介してバックドアに
取り付けられる上記(13)に記載のバックドア開閉機
構用回転アーム。 (15) アーム装飾部がアーム本体と一体的に形成さ
れている上記(13)または(14)に記載の回転アー
ム。 (16) バックドアの上部に回転アームを取り付ける
工程と、回転アームの先端部に取り付けられたヒンジを
車体のルーフパネルに取り付ける工程と、ルーフパネル
に取り付けられたヒンジをルーフレールの脚部材に設け
られたヒンジ収容部に収容する工程と、脚部材と本体部
を一体化してルーフレールを形成する工程とを有するこ
とを特徴とするバックドア開閉機構の組立方法。
【0008】バックドアは車両のルーフパネルの後端部
からその延長線上に上端部が位置するように形成され
る。回転アームはバックドアの上部にアーム本体の一端
が固着され、他端はヒンジの軸に固着されるように形成
され、露出部にはアーム装飾部が形成される。ヒンジは
ルーフパネルに固着されるブラケットに軸が設けられ、
この軸から回転アームが回転可能にバックドアの上部に
伸びて固着されるように構成されるのが好ましいが、回
転アームが回転可能に取り付けられれば他の構成でもよ
い。
【0009】ルーフレールは本体部の前後両端部に脚部
材が取り付けられた構造を有する。後端部側の脚部材
は、ルーフパネルに取付けられたヒンジを収容する中空
のヒンジ収容部を後部に有し、回転アームのアーム本体
が回転時に通過するアーム通過溝を後部の上部に有し、
これらに隣接してルーフパネルに固着するための取付部
を有する構造となっているが、前端部に本体部を挿入し
て嵌合する嵌合部を形成するのが好ましい。本体部は長
尺材から構成される。前端側の脚部材はヒンジ収容部お
よび通過溝のない従来と同様のものが使用される。
【0010】回転アームのアーム装飾部はアーム本体と
一体的に形成されてもよく、また別部品として形成され
てもよい。別部品の場合はアーム本体のヒンジ収容部で
覆われない部分、例えばアーム本体のバックドアへの取
付部およびその近傍を覆う形状であって、ルーフレール
の脚部材に対向する位置から後方に向けて徐々に高さが
低くなる形状を有する装飾部本体と、バックドアへの取
付部材とから構成される。取付部材としてはアーム本体
を介して装飾部本体をバックドアに取り付けられるもの
が好ましいが、直接バックドアに取り付けるものであっ
てもよい。アーム装飾部を一体的に形成する場合は、こ
のような装飾部本体がアーム本体と一体化した構造とす
ることができる。なおアーム装飾部は一体の場合も別体
の場合にも、その外表面はルーフレールの脚部材の外表
面の色と同一色になるように塗装、メッキ等の適宜の表
面処理を施すのが好ましい。
【0011】上記の各部のうち回転アームおよびヒンジ
は鋼材等の剛性を有する金属部材からなり、ルーフレー
ルおよびアームカバーは硬質の金属または樹脂からなる
のが好ましいが、他の材質であってもよい。これらを固
着するための固着手段としては、ボルト・ナット、係合
部材など、要求される固着強度に応じて任意のものが採
用できる。
【0012】本発明のバックドア開閉機構の組立方法
は、バックドアの上部に回転アームを取り付ける工程
と、回転アームの先端部に設けられたヒンジを車体のル
ーフパネルの後部に取り付ける工程と、ルーフパネルに
取り付けられたヒンジを脚部材のヒンジ収容部に収容す
るように、ルーフレールの脚部材をルーフパネルに固着
する工程と、本体部と脚部材を一体化してルーフレール
を形成する工程とを含み、これらの工程の組合せにより
バックドア開閉機構を組み立てることができる。回転ア
ームが別部品のアーム装飾部を有する場合は回転アーム
のバックドアへの取付部を覆うようにアーム装飾部を取
り付ける工程を含む。
【0013】上記の各工程は順序を限定するものではな
く、適宜順序を変えて組み立てることができる。回転ア
ームをバックドアに取り付けた後は、バックドアは車体
の所定位置に取り付け、閉じた状態でもヒンジその他の
組立を行うことができるので、組立は容易である。
【0014】上記により組み立てられた本発明のバック
ドア開閉機構では、バックドアを開閉するとヒンジの軸
を中心として回転アームが回転する。回転アームは回転
時にアーム本体がアーム通過溝を通過して往復回転す
る。バックドアを閉じた状態ではヒンジはヒンジ収容部
に収容され、回転アームのヒンジ収容部で覆われない部
分にはアーム装飾部が存在するため、外観を害さない。
アーム通過溝の上部から回転アームを見ることは可能で
あるが、通常の状態では視野の外にあるため、外観を害
することはない。またアームカバーは脚部材に対向する
位置から後方に向けて徐々に高さが低くなるため、ルー
フレールのアーム装飾部はルーフレールの脚部材の外形
と連続した外観を呈し、優れた外観が得られるととも
に、使用時の空気の乱れも少なくなる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、バックドアの上部から
伸びる回転アームのヒンジ部をルーフレールの脚部材の
後部に設けたので、インバース成形等によるアンダーカ
ット部の形成が不要で、製造コストを低くすることがで
き、しかも組立が容易なバックドア開閉機構およびその
組立方法を得ることができる。またヒンジをルーフパネ
ルに取り付け、ヒンジおよび回転アームの一部を、ルー
フレールの脚部材のヒンジ収容部に収容し、回転アーム
のヒンジ収容部に収容されない部分にアーム装飾部を形
成することにより、使用時に空気の乱れが小さく、外観
も優れたバックドア開閉機構およびその組立方法を得る
ことができる。さらに回転アームのアーム本体とアーム
装飾部が一体に形成されたものは部品点数が少なくでき
るとともに固着部材を自由に配置でき、固着性、意匠性
を高くすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図1は実施形態のハッチバック型車両の
一部の側面図、図2はバックドア開閉機構の平面図、図
3はそのA−A断面図、図4(a)はB−B断面図、
(b)はC−C断面図であり、図6および7と同一符号
は同一または相当部分を示す。
【0017】バックドア3はバックドアフレーム21に
窓板22からモールディング23を介して取付けられて
おり、ルーフパネル2の後端部2aからその延長線上に
上端部3bが位置するように形成され、ルーフパネル2
からバックドア3の外形線が空気の乱れの少ない流線形
を構成するように形成されている。
【0018】回転アーム11はアーム本体24の一端部
に取付部25を有し、この取付部25がバックドア3の
上部、すなわちバックドアフレーム21の上部の外表面
側に、ボルト・ナット等の固着部材26aにより、ゴム
や軟質樹脂製のクッション材27を介して固着されてい
る。また他端部に軸取付部28を有し、図示しないブッ
シュ等を介してヒンジ10の軸9に取り付けられて回転
可能に形成されている。
【0019】ヒンジ10はルーフパネル2の後部の外表
面側に固着されるブラケット8に軸9が設けられ、この
軸9に取付けられた回転アーム11のアーム本体24が
バックドア3の上部に伸びて固着されるように構成され
ている。これらは鋼材のような硬質金属により形成され
ている。ブラケット8は下部に位置する取付部29がボ
ルト・ナット等の固着部材26bによりクッション材3
0を介してルーフパネル2に固着されている。
【0020】ルーフレール4は硬質樹脂または金属製の
パイプ状の本体部5の後端部、前端部および中間部に硬
質樹脂製や軽合金ダイカスト製の脚部材6、6a、6b
が取り付けられた構造を有する。脚部材6はルーフパネ
ル2に取付けられたヒンジ10を収容する中空のヒンジ
収容部31を後部に有し、回転アーム11のアーム本体
24が通過するアーム通過溝32を後部の上部に有し、
これらに隣接して取付部33を有し、前端部に本体部5
を挿入して嵌合する嵌合部34を有する。
【0021】ヒンジ収容部31は上壁31a、側壁31
b、31cにより形成される内部空間35にヒンジ10
を収容するように構成されている。取付部33は埋込ボ
ルト36が下向に突出し、ナット37によりゴムや軟質
樹脂製のクッション材38を介しルーフパネル2に固着
されるように形成されている。前端側の脚部材6aはヒ
ンジ収容部を有しないが全体として図5と同様の構成と
なっており、後端部に嵌合部34と同様の嵌合部が形成
され、前部は取付部33と同様な構造であるが前端部側
に向けて徐々に高さが低くなっている。中間部の脚部材
6bは取付部33と同様な構成となっているが、図示は
省略されている。
【0022】アーム装飾部40はアーム本体24とは別
部品として、弾性を有する硬質樹脂により一体的に形成
され、アーム本体24の取付部25側の露出部を覆う形
状であって、ルーフレール4の脚部材6の後端部と僅か
な間隙を保ってこの後端部に対向する位置から後方に向
けて徐々に高さが低くなる形状の装飾部本体41と、取
付部材42とから構成される。装飾部本体41は脚部材
6と同様の上壁41a、側壁41b、41cにより形成
される内部空間43にアーム本体24を収容する形状と
なっており、上壁41aは後部にいくに従って徐々に高
さが低くなっている。
【0023】取付部材42は上壁41aの内側から内部
空間43に2個が対向して突出し、アーム本体24の係
合凹部44に係合凸部45が係合する構造となってお
り、これによりクッション材27を介して、装飾部本体
41をバックドアフレーム21に固着するようにされて
いる。
【0024】上記のバックドア開閉機構の好ましい組立
方法は、まずブラケット8と回転アーム11を軸9で組
み付けてヒンジ10を形成し、回転アーム11の取付部
25をバックドア3のバックドアフレーム21にクッシ
ョン材27を介して固着部材26aで固着する。このと
きインナーパネル21aに設けられた作業孔21bから
工具を挿入して固着部材26aの固着が行われる。回転
アーム11を取り付けたバックドア3を車体1の所定の
位置に取り付け、ブラケット8の取付部29をクッショ
ン材30を介して固着部材26bでルーフパネル2に固
着する。こうして取り付けられたヒンジ10をヒンジ収
容部31に収容するように、クッション材38を介して
ルーフレール4の脚部材6をルーフパネルに埋込ボルト
36およびナット37を用いて固着する。そして回転ア
ーム11の露出部を覆うように、アーム装飾部40の取
付部材42の係合凸部45を回転アームの係合凹部44
に係合させて取り付ける。
【0025】上記の組立は回転アーム11をバックドア
3に取り付けた後は、バックドア3は車体1の所定位置
に取り付けて閉じた状態でもヒンジ10、ルーフレール
4、アーム装飾部40、その他の組立を行うことができ
るので、組立は容易である。またルーフレール4の脚部
材6の前端部に嵌合部34を形成して本体部5を嵌合さ
せると、その組立は容易になる。さらにアーム装飾部4
0の取付部材を回転アーム11に取付けるようにする
と、係合部の組合せによって取り付けることができるの
で組立が容易になる。
【0026】上記により組み立てられたバックドア開閉
機構では、バックドア3を開閉するとヒンジ10の軸9
を中心として回転アーム11が回転する。回転アーム1
1は回転時にアーム本体24がアーム通過溝32を通過
して往復回転する。バックドア3を閉じた状態ではヒン
ジ10はヒンジ収容部31に収容され、回転アーム11
はヒンジ収容部31およびアーム装飾部40で覆われ露
出しない。この場合、通過溝32の上部から回転アーム
11を見ることは可能であるが、車体の上部側から覗き
込まない限り通常の状態では視野の外にあるため、外観
を害することはない。またアーム装飾部40は脚部材6
に対向する位置から後方に向けて徐々に高さが低くなる
ため、優れた外観を呈するとともに、空気は矢印b方向
に流れ、異音の発生も少なくなる。
【0027】このように上記のバックドア開閉機構はヒ
ンジ10をルーフパネル2に取り付け、ヒンジ10およ
び回転アーム11の一部を、ルーフレール4の脚部材6
のヒンジ収容部31に収容し、回転アーム11の露出部
にアーム装飾部40を形成しているため、インバース成
形等によるアンダーカット部15の形成工程が不要で、
製造コストを低くすることができ、しかも組立が容易
で、空気の乱れが小さく、外観も優れたバックドア開閉
機構が得られる。
【0028】図5は他の実施形態の回転アームを示し
(a)は平面図、(b)はそのD−D断面図である。図
5では回転アーム11はアーム本体24とアーム装飾部
40が一体化され、アーム装飾部40の下部に取付部2
5が形成されており、取付部25に固着部材26aとし
て埋込ボルトが設けられている。
【0029】上記の回転アーム11はアーム装飾部40
をルーフレール4の脚部材6に対向する位置から後方に
向けて徐々に高さが低くなるように、バックドア3に、
固着部材26aにナットを締め付けて取り付ける。ヒン
ジ10およびルーフレール4の取り付けおよび操作は前
記実施形態と同様である。
【0030】この実施形態の回転アーム11はアーム本
体24とアーム装飾部40が一体化されているため部品
点数は少なくなり、取付部25は任意の位置に形成し、
固着部材を自由に配置できるので、固着はより確実にな
り、意匠性を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の車両の後部の側面図である。
【図2】バックドア開閉機構の平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】(a)は図2のB−B断面図、(b)はC−C
断面図である。
【図5】他の実施形態の回転アームを示し、(a)は平
面図、(b)はそのD−D断面図である。
【図6】従来の車両の側面図である。
【図7】図5のE部拡大図である。
【符号の説明】
1 車体 2 ルーフパネル 3 バックドア 4 ルーフレール 5 本体部 6,6a,6b 脚部材 7 支持壁部 8 ブラケット 9 軸 10 ヒンジ 11 回転アーム 12 排水溝 13 ウエザーストリップ 14 車体パネル 15 アンダーカット部 21 バックドアフレーム 22 窓板 23 モールディング 24 アーム本体 25,29,33 取付部 26a,26b 固着部材 27,30,38 クッション材 28 軸取付部 31 ヒンジ収容部 32 アーム通過溝 34 嵌合部 35,43 内部空間 36 埋込ボルト 37 ナット 40 アーム装飾部 41 装飾部本体 42 取付部材 44 係合凹部 45 係合凸部
フロントページの続き (72)発明者 宗村 正弘 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 (72)発明者 沢田 友孝 東京都新宿区西新宿1丁目7番2号 富士 重工業株式会社内 Fターム(参考) 3D020 AA01 AB01 AD11 AE02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のバックドアの上部から前方に伸び
    る回転アームと、 この回転アームを回転可能に保持するヒンジ部と、 このヒンジ部を後部に有し、かつルーフパネルに固着さ
    れる脚部材から前方に本体部が伸びるルーフレールとを
    有することを特徴とするバックドア開閉機構。
  2. 【請求項2】 ヒンジ部はルーフパネル後部に取付けら
    れるヒンジと、脚部材後部に設けられたヒンジ収容部か
    らなる請求項1に記載のバックドア開閉機構。
  3. 【請求項3】 ヒンジ部は回転アームのアーム本体が回
    転時に通過するアーム通過溝を備えている請求項1また
    は2に記載のバックドア開閉機構。
  4. 【請求項4】 回転アームのヒンジ収容部で覆われない
    部分を覆うアーム装飾部を備えている請求項2または3
    に記載のバックドア開閉機構。
  5. 【請求項5】 アーム装飾部はルーフレールの脚部材に
    対向する位置にルーフレールの脚部材と幅方向にほぼ同
    一外周形状に形成されている請求項4に記載のバックド
    ア開閉機構。
  6. 【請求項6】 アーム装飾部はバックドアの閉時におい
    て、ルーフレールの脚部材と対向する位置から後方に向
    けて徐々に高さが低くなる形状に形成されている請求項
    4または5に記載のバックドア開閉機構。
  7. 【請求項7】 アーム装飾部は回転アームと独立して形
    成されている請求項4ないし6のいずれかに記載のバッ
    クドア開閉機構。
  8. 【請求項8】 アーム装飾部は回転アームと一体的に形
    成されている請求項4ないし7のいずれかに記載のバッ
    クドア開閉機構。
  9. 【請求項9】 ルーフレールの脚部材は前端部に本体部
    を挿入して嵌合する嵌合部を備えている請求項1ないし
    8のいずれかに記載のバックドア開閉機構。
  10. 【請求項10】 車両のバックドアから伸びる回転アー
    ムを回転可能に取り付け、かつルーフパネルの後部に取
    り付けられるヒンジを覆うルーフレールであって、 前記ヒンジを収容するヒンジ収容部を後部に有し、かつ
    ルーフパネルに固着される固着部を有する脚部材と、 脚部材の前方に取り付けられる本体部とを有することを
    特徴とするバックドア開閉機構用ルーフレール。
  11. 【請求項11】 ヒンジ収容部は前記回転アームが回転
    時に通過するアーム通過溝を備えている請求項10に記
    載のバックドア開閉機構用ルーフレール。
  12. 【請求項12】 脚部材は前端部に本体部を挿入して嵌
    合する嵌合部を備えていることを特徴とする請求項10
    または11に記載のバックドア開閉機構用ルーフレー
    ル。
  13. 【請求項13】 車両のルーフパネルに取り付けられた
    ルーフレールの脚部材のヒンジ収容部に収容されるヒン
    ジ部からバックドアの上部に伸びて固着される回転アー
    ムであって、 前記脚部材に対向する位置から後方に向けて徐々に高さ
    が低くなるアーム装飾部と、 アーム本体およびアーム装飾部をバックドアに取り付け
    る取付部とを備えていることを特徴とするバックドア開
    閉機構用回転アーム。
  14. 【請求項14】 アーム装飾部がアーム本体から独立し
    て形成され、アーム装飾部がアーム本体を介してバック
    ドアに取り付けられる請求項13に記載のバックドア開
    閉機構用回転アーム。
  15. 【請求項15】 アーム装飾部がアーム本体と一体的に
    形成されている請求項13または14に記載の回転アー
    ム。
  16. 【請求項16】 バックドアの上部に回転アームを取り
    付ける工程と、 回転アームの先端部に取り付けられたヒンジを車体のル
    ーフパネルに取り付ける工程と、 ルーフパネルに取り付けられたヒンジをルーフレールの
    脚部材に設けられたヒンジ収容部に収容する工程と、 脚部材と本体部を一体化してルーフレールを形成する工
    程とを有することを特徴とするバックドア開閉機構の組
    立方法。
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