JP2001196228A - 積層セラミック電子部品の製造方法及び積層セラミック電子部品 - Google Patents

積層セラミック電子部品の製造方法及び積層セラミック電子部品

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JP2001196228A
JP2001196228A JP2000003863A JP2000003863A JP2001196228A JP 2001196228 A JP2001196228 A JP 2001196228A JP 2000003863 A JP2000003863 A JP 2000003863A JP 2000003863 A JP2000003863 A JP 2000003863A JP 2001196228 A JP2001196228 A JP 2001196228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部電極の厚みを厚くすることができ、かつ
デラミネーションが生じ難い、信頼性に優れた積層セラ
ミック電子部品の製造方法を得る。 【解決手段】 キャリアフィルム上に内部電極ペースト
層16と、内部電極ペースト層との間に隙間を隔てて形
成されたセラミックペースト層17とを有するグリーン
シート12を、内部電極ペースト層16がグリーンシー
ト12の上面から下面に貫通するように形成する工程
と、グリーンシートとキャリアフィルムとの積層体を圧
着し、キャリアフィルムを剥離する工程を繰り返すこと
によりセラミック積層体を得、該セラミック積層体を厚
み方向に加圧した後焼成し、セラミック焼結体を得る工
程を備える積層セラミック電子部品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインダク
タ、LC部品あるいは貫通コンデンサなどに用いられる
積層セラミック電子部品の製造方法及び積層セラミック
電子部品に関し、より詳細には、内部電極形成工程が改
良されており、厚みの大きな内部電極を構成し得る積層
セラミック電子部品の製造方法及び積層セラミック電子
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属とセラミックスとを一体焼成
することにより得られた焼結体を用いた積層インダクタ
が知られている。積層インダクタの製造に際しては、ま
ずセラミックグリーンシート上に、コイル導体を構成す
るための内部電極ペーストを印刷する。また、上下の内
部電極を電気的に接続するためのスルーホールを、セラ
ミックグリーンシートに形成する。このようなグリーン
シートを複数枚積層し、得られた積層体を厚み方向に加
圧する。しかる後積層体を焼成することによりセラミッ
ク焼結体を得、該セラミック焼結体の外表面にコイル導
体と電気的に接続される一対の外部電極を形成する。
【0003】上記積層インダクタでは、セラミックグリ
ーンシートの積層数を増大することにより、巻回数を増
加させることができ、それによって大きなインダクタン
スを得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、セラミ
ックグリーンシート上にコイル導体を構成するための内
部電極ペーストを印刷する方法では、セラミックグリー
ンシートの積層数が多くなると、上記積層体を得た段階
で、内部電極ペーストが存在する部分と存在しない部分
との間の段差が大きくなる。そのため、焼成に先立ち積
層体を厚み方向に加圧した際に、圧着歪みが生じがちと
なる。また、焼成後に、上記圧着歪みによりデラミネー
ションと称されている層間剥離現象が生じがちとなると
いう問題があった。
【0005】他方、上記積層インダクタにおいて、直流
抵抗を下げるには、コイル導体の厚みを厚くするか、あ
るいはコイル導体の幅を広げる必要があった。しかしな
がら、セラミックグリーンシート上に内部電極ペースト
を印刷してコイル導体などの内部電極を形成する方法で
は、一度の印刷工程で、厚い内部電極を形成することは
困難であった。
【0006】また、たとえ、内部電極ペーストの印刷を
複数回繰り返して、厚みの厚い内部電極を形成し得たと
しても、積層体を厚み方向に加圧した際に、上述した圧
着歪みがより一層大きくなり、得られたセラミック焼結
体における層間剥離現象がより一層生じ易くなるという
問題があった。
【0007】さらに、コイル導体の幅を広げて直流抵抗
の低減を図った場合には、インダクタンス値が低下して
しまうことになる。上記のような問題は、積層インダク
タだけでなく、他の積層セラミック電子部品においても
同様に問題となっていた。すなわち内部電極積層数を増
大すると、上記厚み方向への加圧に際しての圧着歪みが
大きくなり、デラミネーションが生じがちであった。ま
た、直流抵抗を下げるために、内部電極厚みを増大させ
ると、上記デラミネーションがより一層生じがちであっ
た。
【0008】よって、本発明の目的は、内部電極の厚み
を容易に厚くすることができ、直流抵抗を低めることが
でき、内部電極積層数を増加させた場合であっても上記
デラミネーションが生じ難い、積層セラミック電子部品
の製造方法及び積層セラミック電子部品を提供すること
にある。
【0009】本発明の他の目的は、内部電極としてのコ
イル導体の厚みを容易に増大させることができ、内部電
極積層数を増大した場合であってもデラミネーションの
発生が生じ難く、さらに直流抵抗を低めた場合であって
も大きなインダクタンスを容易に得ることができる積層
インダクタの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明の広い
局面によれば、キャリアフィルム上に、内部電極が形成
される部分及びその近傍を除いてセラミックペーストを
印刷する工程と、前記キャリアフィルム上に、内部電極
が形成される部分に内部電極ペーストを印刷し、セラミ
ックペースト層及び内部電極ペースト層からなり、内部
電極ペースト層とセラミックペースト層との間に隙間が
形成されているグリーンシートを形成する工程と、前記
グリーンシートとキャリアフィルムとの積層体を、積層
ステージ上で他のグリーンシートに圧着し、キャリアフ
ィルムを剥離する工程を繰り返すことにより前記グリー
ンシートを積層し、セラミック積層体を得る工程と、前
記セラミック積層体を焼成し、セラミック焼結体を得る
工程とを備えることを特徴とする、積層セラミック電子
部品の製造方法が提供される。なお、他のグリーンシー
トは、キャリアフィルムにより支持されていても、支持
されていなくともよい。
【0011】第1の発明の係る積層セラミック電子部品
の製造方法の特定の局面では、前記セラミックペースト
印刷工程が、前記内部電極ペースト印刷工程の後に行わ
れる。
【0012】第1の発明の積層セラミック電子部品の製
造方法の他の特定の局面では、前記セラミックペースト
印刷工程が、前記内部電極ペースト印刷工程の前にが行
われる。
【0013】また、第1の発明の積層セラミック電子部
品の製造方法のさらに他の特定の局面では、同一形状の
内部電極ペースト層が形成されている複数枚の前記グリ
ーンシートをそれぞれがキャリアフィルムに支持された
状態で、圧着し、キャリアフィルムを剥離する工程を繰
り返すことにより、複数層の内部電極ペースト層が積層
された厚みの内部電極が形成される。
【0014】本願の第2の発明によれば、キャリアフィ
ルム上に支持されており、内部電極ペースト層がセラミ
ックグリーンシートの両主面に貫通するように、内部電
極ペースト層及びセラミックグリーンシート層が形成さ
れており、かつ内部電極ペースト層とセラミックグリー
ンシート層との間に隙間が形成されている第1,第2の
複合シートを用意する工程と、第1の複合シートを積層
ステージ上で他のグリーンシートに圧着した後キャリア
フィルムを剥離する工程と、第1の複合シート上に第2
の複合シートを積層し、圧着した後、第2の複合シート
に積層されているキャリアフィルムを剥離し、それによ
って第1,第2の複合シートの内部電極ペースト層が積
層された内部電極を形成する工程と、前記積層工程によ
り得られた積層体を焼結し、セラミック焼結体を得る工
程とを備えることを特徴とする、積層セラミック電子部
品の製造方法が提供される。
【0015】本願の第3の発明によれば、キャリアフィ
ルム上に支持されており、インダクタンス構成用内部電
極がセラミック層の上面及び下面を貫通するように形成
されており、その周囲に隙間を隔ててセラミック層が形
成されている電極グリーンシートを形成する工程と、キ
ャリアフィルム上に支持されており、接続用電極がセラ
ミック層の上面及び下面に露出するように形成されてお
り、かつ該接続用電極の周囲に隙間を隔ててセラミック
層が形成されている接続電極グリーンシートを形成する
工程と、前記接続用電極を介してインダクタンス構成用
内部電極が電気的に接続されてコイルを構成するよう
に、キャリアフィルムを剥離しつつ、電極グリーンシー
トと接続電極グリーンシートとを積層し、積層体を得る
工程と、前記積層体を焼成し、セラミック焼結体を得る
工程とを備えることを特徴とする、積層セラミック電子
部品の製造方法が提供される。
【0016】第3の発明に係る積層セラミック電子部品
の製造方法の特定の局面では、同一の形状のインダクタ
ンス構成用内部電極が形成されている前記電極シートを
複数層積層し、複数層にわたる内部電極が構成される。
【0017】第3の発明に係る積層セラミック電子部品
の製造方法のさらに他の特定の局面では、前記積層工程
において、電極グリーンシート及び接続電極グリーンシ
ートを圧着した後、前記キャリアフィルムが剥離され
る。
【0018】本願の第4の発明は、キャリアフィルム上
に支持されており、セラミック層の上面及び下面に露出
するようにインダクタンス構成用内部電極が形成されて
おり、かつ該内部電極周囲に隙間を隔ててセラミック層
が形成されている電極グリーンシートを用意する工程
と、前記電極グリーンシートを、内部電極同士が電気的
に接続されてコイル導体を構成するようにキャリアフィ
ルムを剥離しつつ積層し、積層体を得る工程と、前記積
層体を焼成し、セラミック焼結体を得る工程とを備える
ことを特徴とする、積層セラミック電子部品の製造方法
である。
【0019】第4の発明に係る積層セラミック電子部品
の製造方法の特定の局面では、前記キャリアフィルムの
剥離を、前記電極グリーンシートを圧着した後に行われ
る。第4の発明に係る積層セラミック電子部品の製造方
法のさらに他の特定の局面では、同一のパターンのイン
ダクタンス構成用内部電極が形成されている複数枚の電
極グリーンシートを直接積層し、複数層にわたる内部電
極が形成される。
【0020】本願の第1〜第4の発明に係る積層セラミ
ック電子部品の製造方法では、前記隙間に、後で行われ
る焼成に際して焼失する空隙形成材料を充填してもよ
い。この空隙形成材料としては、カーボンペーストまた
は合成樹脂が挙げられる。
【0021】第5の発明に係る積層セラミック電子部品
の製造方法は、キャリアフィルム上に支持されており、
セラミックグリーンシート層の両主面に貫通するように
形成された内部電極ペースト層と、内部電極ペースト層
の周囲に配置された前記セラミックグリーンシート層と
を有する複合グリーンシートを用意する工程と、キャリ
アフィルム上に支持されており、セラミックグリーンシ
ート層の両主面に貫通するように、かつ前記第1の複合
シートの内部電極ペースト層と積層された際に重なり合
うように形成されており、焼成に際して焼失する空隙形
成材料層と、空隙形成材料層の周囲に形成されたセラミ
ックグリーンシート層とを有する空隙形成用グリーンシ
ートを形成する工程と、前記複合グリーンシートを積層
ステージ上で他のグリーンシートに圧着した後キャリア
フィルムを剥離する工程と、前記複合グリーンシート上
に空隙形成用グリーンシートを積層し、圧着した後、キ
ャリアフィルムを剥離し、それによって上記内部電極ペ
ースト層に空隙形成材料層を積層する工程と、前記積層
工程を繰り返し、上下に無地のセラミックグリーンシー
トを積層することにより得られた積層体を焼結し、前記
空隙形成材料層を焼失させて、内部電極の上面及び下面
の少なくとも一方に空隙が形成されているセラミック焼
結体を得る工程とを備えることを特徴とする。
【0022】また、第6の発明に係る積層セラミック電
子部品の製造方法は、キャリアフィルム上に支持されて
おり、セラミックグリーンシートの上面及び下面を貫通
するように形成されたインダクタンス構成用内部電極
と、該インダクタンス構成用内部電極の周囲に形成され
た前記セラミックグリーンシート層とを有する複合グリ
ーンシートを用意する工程と、キャリアフィルム上に支
持されており、積層された際に前記複合グリーンシート
のインダクタンス構成用内部電極と重なり合うように、
かつ上面及び下面を貫通するように形成されており、焼
成により焼失する材料からなる空隙形成材料層と、該空
隙材料層の一端に配置されており、上面及び下面に露出
するように形成された接続用電極と、空隙形成材料層及
び接続用電極の周囲に形成されたセラミックグリーンシ
ート層とを有する接続電極グリーンシートを用意する工
程と、前記接続用電極を介してインダクタンス構成用内
部電極が電気的に接続されてコイルを構成するように、
かつインダクタンス構成用内部電極の上面及び下面の少
なくとも一方に空隙材料層が重なり合うように、前記複
合グリーンシート及び接続電極グリーンシートを積層
し、さらに上下に無地のグリーンシートを積層して積層
体を得る工程と、前記積層体を焼成し、前記インダクタ
ンス構成用内部電極の上面及び下面の少なくとも一方に
接する空隙が形成されているセラミック焼結体を得る工
程とを備えることを特徴とする。
【0023】第5,第6の発明において、上記空隙形成
材料としては、カーボンペーストあるいは合成樹脂を好
適に用い得る。本願の第7の発明によれば、複数のセラ
ミック層が内部電極とともに一体焼成されて得られたセ
ラミック焼結体を用いた積層セラミック電子部品であっ
て、セラミック焼結体と、前記セラミック焼結体内に配
置された内部電極とを備え、前記内部電極が、前記複数
のセラミック層にわたる厚みとされていることを特徴と
する、積層セラミック電子部品が提供される。
【0024】第7の発明の特定の局面では、前記内部電
極の上面及び下面の少なくとも一方の外側に隙間が形成
されている。第7の発明に係る積層セラミック電子部品
の特定の局面では、複数の内部電極がセラミック焼結体
内で電気的に接続されるように構成されている。
【0025】第7の発明に係る積層セラミック電子部品
のさらに他の特定の局面では、前記複数の内部電極が、
接続用内部電極を介して電気的に接続されている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係る積層セラミック電子部品の製造方法及び積層セラ
ミック電子部品の具体的な実施例を説明する。
【0027】図1〜図5を参照しつつ、本発明の第1の
実施例に係る積層インダクタの製造方法を説明する。図
2(a)及び(b)は、本発明の第1の実施例に係る積
層インダクタの内部構造を略図的に示す斜視図及び外観
斜視図である。
【0028】積層インダクタ1は、直方体状のセラミッ
ク焼結体2を有する。セラミック焼結体2は、フェライ
トなどの磁性体セラミックスあるいはガラスセラミック
などの絶縁性セラミックスを用いて構成されている。好
ましくは、磁性体セラミックスが用いられる。
【0029】セラミック焼結体2の第1,第2の端面2
a,2bを覆うように、第1,第2の外部電極3,4が
形成されている。また、セラミック焼結体2内には、コ
イル導体5が形成されている。図2(a)に示されてい
るように、コイル導体5の一端は、端面2aに露出して
おり、外部電極3に電気的に接続されている。また、コ
イル導体5の他端は、端面2bに引き出されており、外
部電極4に電気的に接続されている。
【0030】本実施例の積層インダクタ1の特徴は、上
記コイル導体5が十分な厚みを有し、それによって直流
抵抗を低減でき、かつ大きなインダクタンス及び電流容
量が得られることにある。また、上記コイル導体の両側
に幅が1μm以下の隙間が形成されており、それによっ
てもインダクタンスがさらに高められている。これを、
積層インダクタ1の製造方法を参照することにより、よ
り詳細に説明する。
【0031】積層インダクタ1の製造に際しては、図1
(a)に示すグリーンシート11〜15を積層する。こ
こで、グリーンシート11,15は、最上部及び最下部
のセラミック焼結体層を構成するための無地のセラミッ
クグリーンシートであり、グリーンシート12〜14
は、コイル導体5が形成される部分のセラミック層及び
コイル導体5を構成するためのグリーンシートである。
【0032】図1(b)及び(c)に示すように、グリ
ーンシート12は、コイル導体5を構成するためのコの
字状の内部電極ペースト層16と、該内部電極ペースト
層16の周囲に形成されたセラミックペースト層17と
からなる複合グリーンシートである。インダクタンス構
成用内部電極ペースト層16は、グリーンシート12の
上面から下面に貫通するように形成されている。また、
上記グリーンシート12において、内部電極ペースト層
16と、セラミックペースト層17との間に幅が10〜
25μm程度の隙間Aが形成されている。この隙間A
は、最終的に上述したコイル導体5の両側に形成され
る、幅が1μm以下の隙間を構成するために設けられて
いる。なお、図1(b)及び(c)に示すように、上記
内部電極ペースト層16とセラミックペースト層17と
の間に隙間Aが存在するため、実際には、キャリアフィ
ルム(後述)上にグリーンシート12が支持されてい
る。また、積層に際し、後述のように該キャリアフィル
ムからグリーンシート12が剥離されて、積層される。
【0033】なお、内部電極ペースト層16とセラミッ
クペースト層17とは隙間Aを隔てられて配置されてい
るが、両者は隙間Aを隔て完全に分離されるように形成
することは困難であるため、両者が部分的に接触してい
てもよい。
【0034】また、図1(a)に示されているように、
上記グリーンシート12は同じ向きに複数枚積層され
る。従って、複数の内部電極ペースト層16が厚み方向
に重なり合い、厚みの厚いコイル導体部分、すなわち内
部電極が構成される。
【0035】グリーンシート13は、内部電極ペースト
層18とセラミックペースト層19とを有する。内部電
極ペースト層18は、長さの短い矩形形状を有する。ま
た、内部電極ペースト層18もまた、グリーンシート1
3の上面から下面に貫通するように形成されている。
【0036】グリーンシート13においても、内部電極
ペースト層18とセラミックペースト層19との間に隙
間Aが形成されている。グリーンシート14は、略コの
字状の内部電極ペースト層20と、セラミックペースト
層21とを有する。内部電極ペースト層20は、グリー
ンシート14の上面から下面に貫通するように、すなわ
ち内部電極ペースト層16とほぼ同様に構成されてい
る。本実施例では、複数枚のグリーンシート14が同じ
向きに複数枚積層されている。従って、複数の内部電極
ペースト層20が積層されて、厚みの厚いコイル導体
部、すなわち内部電極が構成される。
【0037】また、グリーンシート14においても、内
部電極ペースト層20とセラミックペースト層21との
間に隙間Aが形成されている。なお、上記内部電極ペー
スト層18は、上方に積層される内部電極ペースト層1
6と、下方に積層されている内部電極ペースト層20と
を電気的に接続するための接続用内部電極を構成するた
めに配置されている。従って、グリーンシート13は接
続電極用グリーンシートである。
【0038】ところで、上記グリーンシート12〜14
では、内部電極ペースト層16,18,20が、グリー
ンシートを12〜14の上面から下面に貫通するように
形成されている。従って、グリーンシート上に導電ペー
ストを塗布する方法では得ることはできない。
【0039】本実施例では、上記グリーンシート11〜
15を積層するにあたり、図3(a)に示すマザーのキ
ャリアフィルム21を用意する。キャリアフィルム21
は、例えばポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂
を用いて構成されている。本実施例では、キャリアフィ
ルム21は正方形の形状を有し、各辺中央に印刷用の基
準穴22が形成されている。また、印刷用基準穴22の
近傍に、積層用の基準穴23が形成されている。
【0040】上記キャリアフィルム21上に、内部電極
ペースト層24及びセラミックペースト層25を形成す
る。この場合、内部電極ペースト層24の周囲に隙間
(図示されず)を隔ててセラミックペースト層25が形
成されている。
【0041】図3(b)では、内部電極ペースト層24
がコイル導体の一部を構成する形状として略図的に示さ
れている。この内部電極ペースト層24は、図1に示し
た内部電極ペースト層16,18,20に相当し、目的
とする内部電極ペースト層の平面形状に応じた形状とさ
れる。次に、内部電極ペースト層24を形成した後に、
その周囲に隙間を隔ててセラミックペースト層25を形
成する。
【0042】上記セラミックペースト層25を形成した
後に、隙間を隔てて内部電極ペースト層24を形成して
もよい。上記のようにして、キャリアフィルム21によ
りグリーンシート26が支持された構造が得られる(図
4(a))。
【0043】なお、図4(a)に示すように、内部電極
ペースト層が形成されていないグリーンシート11,1
3を得るためのマザーのグリーンシート30が上記と同
様にしてキャリアフィルム21上に支持されているもの
を用意する。
【0044】次に、図4(b)に示すように、積層ステ
ージ29を用意する。そして、上記積層ステージ29上
に、キャリアフィルム21により支持されたグリーンシ
ート30をグリーンシート30が下面を向くようにして
載置する。このグリーンシート30は、セラミックペー
ストのみからなり、内部電極ペースト層を有しない。こ
の際、前述した積層用基準穴23をカメラ(図示しな
い)によって読み取り、グリーンシート30を位置決め
する。
【0045】しかる後、キャリアフィルム21の外側面
から、グリーンシート30を圧着し、しかる後キャリア
フィルム21をグリーンシート30から剥離する。上記
のように、グリーンシート30がキャリアフィルム21
で支持されている構造を、積層ステージ29上において
繰り返し積層し、圧着していくことにより、図4(c)
に示すように、複数枚のマザーのグリーンシート30が
積層される。
【0046】さらに、図5(a)及び(b)に示すよう
に、前述した内部電極ペースト層24とセラミックペー
スト層25とが隙間Aを隔てて形成されているグリーン
シート26がキャリアフィルム21に支持されているも
のを、上記と同様にして積層していく。
【0047】このようにして、複数枚のグリーンシート
を積層し、最終的に得られた積層体を厚み方向に加圧す
ることにより、積層体を得ることができる。上記のよう
にして得られたマザーの積層体を厚み方向に切断し、個
々の積層インダクタ単位の積層体とし、該積層体を焼成
することによりセラミック焼結体2が得られる。
【0048】従って、内部電極ペースト層16,18,
20が上面及び下面を貫通して形成されているグリーン
シート12〜14を、キャリアフィルム21に支持した
状態で取り扱い、上記のように積層することにより、図
2に示したセラミック焼結体2を得るための積層体を容
易に得ることができる。
【0049】図2に戻り、本実施例の積層インダクタ1
では、上記のようにしてコイル導体5を有するセラミッ
ク焼結体2が積層セラミックス一体焼成技術を用いて容
易に得られる。コイル導体5は、上記のようにグリーン
シート12,14の上面から下面を貫くような厚みに形
成された内部電極ペースト層16,20を用いて構成さ
れており、さらに各内部電極ペースト層16,20がそ
れぞれ複数層積層されているので、厚みの大きなコイル
導体5を容易に形成することができる。従って、大きな
インダクタンスと電流容量を容易に得ることができる。
【0050】さらに、上記隙間Aが内部電極ペースト層
16,18,20の両側に形成されており、最終的に得
られたセラミック焼結体2においても、コイル導体5の
両側に隙間が形成されることになる。そのため、より一
層インダクタンスが高められる。これは、内部電極とセ
ラミックスとを同時焼成する積層インダクタでは、両者
の熱膨張率差により残留応力が発生し、セラミックスと
して磁性体セラミックスを用いた場合、初透磁率(μ
i)が低下する。なお、μi=AMs2 /(aK 1 +b
λS ・σ)で表される。
【0051】上記式において、A、a及びbは定数であ
り、Msは飽和磁束密度、K1 は結晶磁気異方性定数、
λS は磁歪定数、σは応力を示す。上記式から明らかな
ように、高い初透磁率μiを実現するには、磁性体に加
わる応力を最小限にすることが重要である。本実施例で
は、上記隙間Aが形成されることにより、セラミックス
に加わる応力が小さくなり、それによって上記のように
インダクタンスがさらに高められている。
【0052】しかも、上記のようにコイル導体5を構成
している内部電極ペースト層16,20がグリーンシー
ト12,14の厚みと同じであるため、上記マザーの積
層体を厚み方向に加圧した際の圧着歪みを著しく小さく
することができる。従って、得られたセラミック焼結体
2におけるデラミネーションの発生を確実に防止するこ
とができる。
【0053】なお、第1の実施例において、最上部の内
部電極ペースト層16の上面にカーボンペーストなどの
焼成に際して飛散する材料を塗布しておいてもよい。こ
の場合には、最上部の内部電極ペースト層16の上面に
も隙間が形成され、インダクタンスが高められる。ま
た、最下部の内部電極ペースト層18の下面にも同様に
カーボンペーストなどを付与しておいてもよい。
【0054】図6及び図7は、本発明の第2の実施例に
係る積層インダクタの製造方法を説明するための図であ
る。第1の実施例では、コイル導体の側方に、すなわち
両側に隙間Aが形成されていたが、本発明に係る積層セ
ラミック電子部品では、内部電極の上下に隙間が形成さ
れていてもよい。
【0055】第2の実施例では、内部電極の上下に隙間
を形成するために、図6(a)〜(c)に示すセラミッ
クグリーンシート31〜33が積層される。もっとも、
実際には、セラミックグリーンシート31〜33の上下
にコイル導体を構成するためにさらに他の内部電極ペー
スト層が形成されたグリーンシートが積層される。
【0056】図6(a)に示す接続電極グリーンシート
31では、略L字状にカーボンペースト層34が形成さ
れており、該カーボンペースト層34の一方端に接続電
極としての内部電極ペースト層35が形成されている。
また、上記カーボンペースト層34及び内部電極ペース
ト層35の周囲にはセラミックグリーンシート層36が
形成されている。
【0057】また、図6(b)に示す複合グリーンシー
ト32では、略L字状の内部電極ペースト層37の周囲
にセラミックグリーンシート38が形成されている。イ
ンダクタンス構成用内部電極ペースト層37は、カーボ
ンペースト層34とほぼ同一形状とされており、グリー
ンシート31,32を積層した際に、内部電極ペースト
層37の上面にカーボンペースト層34が重なり合うよ
うに配置されている。もっとも、接続電極としての内部
電極ペースト層35は、内部電極ペースト層37の上面
に重なり合うように配置されている。
【0058】図6(c)に示す接続電極グリーンシート
33では、略L字状のカーボンペースト層39及び接続
電極としての内部電極ペースト層40の周囲にセラミッ
クグリーンシート層41が形成されている。上記カーボ
ンペースト層39及び内部電極ペースト層40は、セラ
ミックグリーンシート33をセラミックグリーンシート
32の下面側に積層した際に、内部電極ペースト層37
と重なり合うように形成されている。
【0059】なお、内部電極ペースト層40は、グリー
ンシート31〜33を積層した際に、内部電極ペースト
層37の長辺側の端部において内部電極ペースト層37
と重なり合い、内部電極ペースト層35が内部電極ペー
スト層37の短辺側の端部で重なり合うように配置され
ている。
【0060】上記グリーンシート31〜33において
も、内部電極ペースト層35,37,40は、グリーン
シート31〜33の上面から下面を貫通するように形成
されている。すなわち、十分な厚みを有するように構成
されている。同様に、カーボンペースト層34,39に
ついても、グリーンシート31,33の上面及び下面を
貫通するような厚みに形成されている。
【0061】グリーンシート31〜33が積層されてい
る状態を図7に断面図で示す。図7は、図6(a)〜
(c)のC−C線に沿う部分に相当する積層体の断面図
である。この積層体では、内部電極ペースト層37の上
下にカーボンペースト層34,39が積層され、内部電
極ペースト層37の一端には内部電極ペースト層35が
接続されることになる。また、図7では示されていない
が、内部電極ペースト層37の他端側においては、内部
電極ペースト層37は前述した内部電極ペースト層40
に電気的に接続されることになる。
【0062】従って、上記積層体の上下に、さらに同様
にして接続電極としての内部電極ペースト層35,40
を介してインダクタンス構成用内部電極ペースト層37
を積層していくことにより、第1の実施例と同様にコイ
ル導体を構成することができる。また、第2の実施例に
おいても、コイル導体の両端は、第1の実施例と同様
に、セラミック焼結体の端部に引き出されるように形成
される。
【0063】従って、上記グリーンシート31〜33
と、さらにコイル導体を構成するための複合グリーンシ
ートを積層し、最上部及び最下部に無地のセラミックグ
リーンシートを積層し、厚み方向に加圧することによ
り、第2の実施例の積層インダクタを得るための積層体
を得ることができる。この積層体を得る場合において
も、内部電極ペースト層35,37,40は複合グリー
ンシート31〜33の上面及び下面を貫くように形成さ
れているので、電極形成部分とその他の部分とで厚みの
差が生じ難いので、圧着歪みを低減することができる。
従って、第1の実施例と同様に、得られたセラミック焼
結体におけるデラミネーションの発生を確実に防止する
ことができる。
【0064】また、第2の実施例の積層インダクタにお
いては、焼成により、カーボンペースト層34,39が
焼失する。従って、内部電極ペースト層37が引き付け
られて形成された内部電極の上下に隙間が形成されるこ
とになる。よって、この隙間の形成によって、第1の実
施例と同様に、インダクタンスを効果的に高めることが
できる。
【0065】また、第2の実施例においても、コイル導
体を構成する内部電極ペースト層37は、グリーンシー
ト32の上面から下面を貫く厚みとされているので、そ
れによっても大きなインダクタンス及び電流容量を得る
ことができ、直流抵抗を低めることができる。
【0066】第2の実施例においても、第1の実施例と
同様に、コイル導体の一部を構成する内部電極ペースト
層37を直接複数枚積層し、その上下に隙間を形成する
ためのグリーンシート31,33を積層することによ
り、より大きな厚みのコイル導体を構成することがで
き、それによってインダクタンスをさらに高めてもよ
い。
【0067】また、第1の実施例では、内部電極の両側
に隙間Aを形成したが、第1の実施例と第2の実施例と
を組み合わせて、隙間Aだけでなく、内部電極の上下に
隙間を第2の実施例に従ってさらに形成してもよい。言
い換えれば、第1の実施例の積層インダクタにおいて、
第2の実施例と同様にして内部電極の上下に隙間を形成
してもよく、あるいは第2の実施例の積層インダクタに
おいて、第1の実施例と同様にして内部電極の両側に隙
間Aを形成してもよい。
【0068】また、第1の実施例では、図1(b)及び
(c)に示したように、隙間Aを隔てて内部電極ペース
ト層及びセラミックペースト層を形成したが、両者の間
に焼成に際して焼失する空洞形成材料を充填しておいて
もよい。このような空洞形成材料としては、第2の実施
例で用いたカーボンペーストや合成樹脂を用いることが
できる。
【0069】また、第2の実施例においても、上記カー
ボンペースト層以外の合成樹脂などの空洞形成材料を用
いてもよい。図8及び図9は、第1の実施例の変形例に
係る積層インダクタを説明するための図である。
【0070】本変形例では、図8に示すように、セラミ
ックグリーンシート51〜56が積層される。セラミッ
クグリーンシート51,56は、内部電極ペースト層を
有せず、セラミックペースト層のみから形成される。ま
た、グリーンシート52〜55は、それぞれ、内部電極
ペースト層52a〜55aと、隙間Aを隔てて形成され
たセラミックペースト層52b〜55bとを有する。ま
た、グリーンシート52〜55は、それぞれ図8に示す
ように複数枚積層されている。従って、内部電極ペース
ト層52a〜55aについても複数層積層されている。
【0071】さらに、内部電極ペースト層52a〜55
aは、図8に示すように積層された際に、上方の内部電
極ペースト層の一端側部分と、下方の内部電極ペースト
層の一端側部分とが1つの辺で重なり合うように接触さ
れる。例えば、図8において、複数枚のグリーンシート
52のうち、最下部に位置しているグリーンシート52
の内部電極ペースト層52aは、下方のグリーンシート
53における内部電極ペースト層53aと重ね合わされ
た時に、矩形の巻回路の一辺で重なり合うように構成さ
れている。
【0072】上記グリーンシート51〜56を第1の実
施例と同様にして積層し、厚み方向に加圧することによ
り、図9に略図的に示すセラミック焼結体57が得られ
る。このセラミック焼結体57内においては、コイル導
体58が構成されている。コイル導体58は、前述した
内部電極ペースト層52a〜55aが焼き付けられて形
成されており、上方から見た時に矩形の巻回路を構成し
ている。そして、前述したように、矩形の巻回路の一辺
において、上方のコイル導体部分と下方のコイル導体部
分とが厚み方向に直接重なり合って接合されているの
で、各コイル導体部分間の電気的接続の信頼性も高めら
れている。
【0073】本変形例の積層インダクタにおいても、コ
イル導体の両側に上記隙間Aに起因する隙間が形成され
ているので、第1の実施例と同様に、大きなインダクタ
ンスを得ることができる。
【0074】図8及び図9に示した変形例のように、本
発明に係る積層インダクタの製造方法においては、必ず
しも接続用内部電極ペースト層を形成せずともよい。図
8及び図9に示した変形例により得られる積層インダク
タにおいても、上記のようにコイル導体58の厚みを厚
くすることができるので、大きなインダクタンスを容易
に得ることができ、かつセラミック焼結体57における
圧着歪みも生じ難いため、デラミネーションも抑制する
ことができる。
【0075】なお、第1の実施例及び上記変形例では、
同じパターンの内部電極ペースト層を複数枚積層し、厚
みの厚いコイル導体を構成したいたが、コイル導体の一
部を構成する内部電極ペースト層は単層であってもよ
い。例えば、第1の実施例において、グリーンシート1
2,14を1枚のみ用い、1層の内部電極ペースト層1
6と、接続電極としての内部電極ペースト層18と、1
層の内部電極ペースト層20とによりコイル導体を構成
してもよい。その場合であっても、グリーンシートの厚
みとほぼ等しい厚みのコイル導体を構成することができ
るので、第1の実施例及び上記変形例に比べればインダ
クタンスは劣るものの、従来のグリーンシート上に導電
ペーストを一度塗布することにより形成された導体に比
べて、より大きな厚みのコイル導体を容易に構成するこ
とができ、このような構成も本発明に属するものであ
る。
【0076】なお、第1の実施例では、セラミック焼結
体2の端面2a,2bに外部電極3,4が形成されてお
り、コイル導体5は上面2cから下面2d側に向かって
巻回されていたが、図10に示すように、セラミック焼
結体62の端面62a,62bに外部電極63,64が
形成されており、コイル導体65が端面62aから62
b側に向かって巻回されている、いわゆる横巻き型の積
層インダクタ41を構成してもよい。
【0077】また、第1の実施例及び変形例では、積層
インダクタの製造方法につき説明したが、本発明は、積
層インダクタだけでなく、積層バリスタ、積層サーミス
タ、積層コンデンサなどの他の積層セラミック電子部品
の製造にも用いることができる。すなわち、各種積層セ
ラミック電子部品の製造に用いることにより、同様に、
焼成前の積層体を厚み方向に加圧した際の圧着歪みを低
減することができ、デラミネーションの少ない、信頼性
に優れた積層セラミック電子部品を得ることができる。
また、内部電極の厚みを容易に増大させ得るので、イン
ダクタンスの増大の他、電流容量の拡大をも図り得る。
【0078】
【発明の効果】第1の発明に係る積層セラミック電子部
品の製造方法では、用意するグリーンシートにおいて、
内部電極が形成される部分に内部電極ペースト層が、内
部電極ペースト層を除いてセラミックペースト層が形成
されているので、言い換えれば内部電極がグリーンシー
トの上面から下面を貫くように形成されているので、該
グリーンシートを積層して得られた積層体を焼成し、セ
ラミック焼結体を得た場合、従来のグリーンシート上に
導電ペーストを印刷することにより内部電極を形成して
なる積層セラミック電子部品に比べて、内部電極の厚み
を容易に増大することができる。従って、インダクタン
スや電流容量を容易に拡大することができ、かつ直流抵
抗を低めることができる。
【0079】加えて、内部電極の両側に隙間が形成され
るので、より一層インダクタンスを高めることができ
る。しかも、上記グリーンシートにおいて、内部電極が
形成されている部分とセラミックペースト層とで厚みが
等しいため、上記積層体を焼成に先立ち厚み方向に加圧
した場合、圧着歪みが生じ難い。従って、積層セラミッ
ク電子部品におけるセラミック焼結体のデラミネーショ
ンの発生を効果的に抑制することができ、信頼性に優れ
た積層セラミック電子部品を容易に得ることができる。
【0080】上記セラミックペースト印刷工程と、内部
電極ペースト印刷工程はいずれを先に行ってもよい。ま
た、本発明に係る製造方法において、同一のグリーンシ
ートを、キャリアフィルムに支持された状態で圧着し、
キャリアフィルムを剥離する工程を複数回繰り返した場
合には、複数層の内部電極ペースト層が積層された、よ
り一層厚みの大きな内部電極を形成することができる。
【0081】本願の第2の発明に係る積層セラミック電
子部品の製造方法では、内部電極が両主面に貫通するよ
うに、内部電極及びセラミックグリーンシートからなる
第1,第2の複合シートがキャリアフィルムに支持され
た状態で用意され、第1の複合シートを圧着した後、キ
ャリアフィルムが剥離され、第1の複合シート上に第2
の複合シートを積層し、圧着した後、第2の複合シート
のキャリアフィルムを剥離し、それによって第1,第2
の複合シートの内部電極層が積層されて内部電極が形成
される。従って、厚みの大きな内部電極を容易に形成す
ることができ、直流抵抗を低めることができる。
【0082】加えて、内部電極の両側に隙間が形成され
るので、それによって大きなインダクタンスを得ること
ができる。また、上記積層工程により得られた積層体で
は、内部電極形成部分とその他の部分の厚みの差がほと
んどないため、焼成に先立つ厚み方向への加圧工程にお
いて圧着歪みが生じ難い。従って、デラミネーションの
発生が生じ難い、信頼性に優れた積層セラミック電子部
品を得ることができる。
【0083】第3の発明に係る積層セラミック電子部品
の製造方法では、キャリアフィルム上に形成されてお
り、かつインダクタンス構成用内部電極が上面及び下面
を貫通するように形成された電極グリーンシートと、キ
ャリアフィルム上に支持されており、かつ上面及び下面
に露出している接続用電極が形成されている接続電極グ
リーンシートが用意され、接続用電極を介してインダク
タンス構成用内部電極が電気的に接続されてコイル導体
が構成される。従って、第1,第2の発明と同様に、イ
ンダクタンス構成用内部電極がグリーンシートの上面及
び下面を貫通するように形成されているので、コイル導
体の厚みを大きくすることができ、直流抵抗を低めるこ
とができ、かつ大きなインダクタンスを容易に得ること
ができる。
【0084】さらに、コイル導体の両側に隙間が形成さ
れることにより、インダクタンスがより一層高められ
る。しかも、グリーンシートにおいて、内部電極形成部
分と残りの部分との厚みの差がほとんどないため、焼成
に先立ち積層体を厚み方向に加圧した場合の圧着歪みが
少なく、従ってデラミネーションが生じ難い、信頼性に
優れた積層インダクタを提供することができる。
【0085】第3の発明において、同一の形状のインダ
クタンス構成用内部電極を有するグリーンシートを複数
層積層した場合には、複数層にわたる内部電極が構成さ
れるので、より一層インダクタンスの大きな積層インダ
クタを提供することができる。
【0086】第3の発明においては、電極グリーンシー
ト及び接続電極グリーンシートを圧着した後、キャリア
フィルムを剥離することにより、上記内部電極や接続用
電極とセラミック層とが複合化されたシートの取り扱い
を容易に行うことができ、安定に積層を行うことができ
る。
【0087】第4の発明に係る積層セラミック電子部品
の製造方法では、インダクタンス構成用内部電極の周囲
にセラミック層が形成されている電極グリーンシート
が、内部電極同士が電気的に接続されてコイル導体を構
成するように積層されて、積層体が得られる。従って、
第1〜第3の発明と同様に、厚みの大きな内部電極、す
なわちコイル導体を容易に形成することができ、直流抵
抗の低減を図ることができ、かつ大きなインダクタンス
を容易に得ることができる。
【0088】また、焼成に先立つ厚み方向への加圧工程
において、圧着歪みが生じ難いので、やはり、デラミネ
ーションが生じ難い、信頼性に優れた積層インダクタを
提供することができる。
【0089】第4の発明において、キャリアフィルムの
剥離を、電極グリーンシートを圧着した後に行うことに
より、電極グリーンシートを容易に取り扱うことができ
る。第4の発明において、同一パターンのインダクタン
ス構成用内部電極が形成されている複数枚の電極グリー
ンシートを直接積層した場合には、複数層にわたるイン
ダクタンス構成用内部電極が形成されるので、コイル導
体の厚みをより一層大きくすることができ、より大きな
インダクタンスを容易に得ることができる。
【0090】さらに、コイル導体の両側に隙間が形成さ
れることにより、インダクタンスがより一層高められ
る。第1〜第4の発明において、隙間を構成するため
に、未焼成の段階で隙間に空隙形成材料を充填している
場合には、積層体を得た段階では隙間が生じないため、
加圧により積層体をより一層緻密化することができ、最
終的に緻密な焼結体を得ることができる。
【0091】上記空隙形成材料として、カーボンペース
トや合成樹脂を用いた場合、これらの材料はセラミック
スの焼成に際して容易に焼失するため、隙間を確実に形
成することができる。
【0092】第5の発明に係る積層セラミック電子部品
の製造方法では、複合グリーンシートに空隙形成用グリ
ーンシートが積層されるので、最終的に得られた焼結体
において、空隙形成材料が焼失し、内部電極の上面及び
/または下面に空隙が形成される。従って、例えば積層
インダクタを構成した場合大きなインダクタンスを得る
ことができる。また、第5の発明に係る積層セラミック
電子部品の製造方法においても、内部電極ペースト層が
複合グリーンシートの上面及び下面を貫通するように形
成されているので、大きな厚みの内部電極を形成するこ
とができ、直流抵抗を低めることができ、かつインダク
タンスや電流容量を増大することができる。また、積層
後の圧着に際しての圧着歪みが生じ難いので、やはり、
デラミネーションが生じ難い、信頼性に優れた積層セラ
ミック電子部品を提供することができる。
【0093】第6の発明に係る積層セラミック電子部品
の製造方法では、複合グリーンシートにおいて、インダ
クタンス構成用内部電極が上面及び下面を貫通するよう
に形成されているので、インダクタンス構成用内部電極
の厚みを厚くすることができ、それによって直流抵抗を
低めることができ、かつ大きなインダクタンス及び電流
容量を得ることができる。加えて、該インダクタンス構
成用内部電極と重なり合うように、空隙形成材料層を有
する接続電流グリーンシートが積層され、最終的に得ら
れた焼結体において、インダクタンス構成用内部電極の
上面及び下面の少なくとも一方に接するように空隙が形
成される。従って、この空隙の形成によっても大きなイ
ンダクタンスを得ることができる。
【0094】また、第6の発明に係る製造方法において
も、積層体の加圧に際しての圧着歪みが生じ難いので、
デラミネーションが生じ難い。従って、信頼性に優れ、
かつ大きなインダクタの積層インダクタを提供すること
が可能となる。
【0095】上記空隙形成材料として、カーボンペース
トや合成樹脂を用いた場合、これらの材料はセラミック
スの焼成に際して容易に焼失するため、隙間を確実に形
成することができる。
【0096】本発明に係る積層セラミック電子部品で
は、セラミック焼結体内に配置された内部電極が、複数
のセラミック層にわたる厚みとされているので、インダ
クタンスや電流容量を拡大することができる。
【0097】また、複数の内部電極がセラミック焼結体
内で直接電気的に接続されている場合には、内部電極が
形成されたグリーンシートのみを用意すればよいため、
インダクタンスや電流容量の大きく、直流抵抗の小さい
積層セラミック電子部品を容易に得ることができる。
【0098】本発明に係る積層セラミック電子部品にお
いて、複数の内部電極が接続用内部電極を介して電気的
に接続されている場合には、様々な巻回パターンのコイ
ル導体などを容易に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、本発明の一実施例に係る積
層インダクタを得るためのグリーンシート並びに内部電
極層及びセラミックペースト層を説明するための分解斜
視図、平面図及び(b)中のB−B線に沿う断面図。
【図2】(a)及び(b)は、本発明の一実施例に係る
積層インダクタを説明するための図であり、(a)は内
部を透かしてコイル導体を示した略図的斜視図、(b)
は外観斜視図。
【図3】(a)及び(b)は、第1の実施例において用
いられるキャリアフィルム及びキャリアフィルム上に内
部電極層及びセラミックペースト層を形成した状態を示
す各平面図。
【図4】(a)〜(c)は、本発明の一実施例におい
て、キャリアフィルムに支持されたグリーンシートを積
層する工程を説明するための各断面図。
【図5】(a)及び(b)は、本発明の一実施例におい
て、キャリアフィルムに支持されたグリーンシートを積
層する工程を説明するための各断面図。
【図6】(a)〜(c)は、本発明の第2の実施例の製
造方法において用意される複合グリーンシート及び接続
電極グリーンシートを示す各平面図。
【図7】第2の実施例の製造方法において複合グリーン
シートと接続電極グリーンシートとが積層されている部
分を示す断面図。
【図8】本発明の実施例の積層インダクタの製造方法の
変形例を説明するための分解斜視図。
【図9】図6に示した複数枚のグリーンシートを積層
し、焼成することにより得られたセラミック焼結体の内
部のコイル導体を示す略図的斜視図。
【図10】本発明の積層インダクタの他の変形例を説明
するための略図的斜視図。
【符号の説明】
1…積層インダクタ 2…セラミック焼結体 3,4…外部電極 5…コイル導体 12〜14…グリーンシート 16,18,20…内部電極ペースト層 17,19,21…セラミックペースト層 21…キャリアフィルム 24…内部電極ペースト層 25…セラミックペースト層 26…グリーンシート 52〜55…グリーンシート 52a〜55a…内部電極ペースト層 52b〜55b…セラミックペースト層 61…積層インダクタ 62…セラミック焼結体 63,64…外部電極 65…コイル導体 A…隙間

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアフィルム上に、内部電極が形成
    される部分及びその近傍を除いてセラミックペーストを
    印刷する工程と、 前記キャリアフィルム上に、内部電極が形成される部分
    に内部電極ペーストを印刷し、セラミックペースト層及
    び内部電極ペースト層からなり、内部電極ペースト層の
    セラミックペースト層との間に隙間が形成されているグ
    リーンシートを形成する工程と、 前記グリーンシートとキャリアフィルムとの積層体を、
    積層ステージ上で他のグリーンシートに圧着し、キャリ
    アフィルムを剥離する工程を繰り返すことにより前記グ
    リーンシートを積層し、セラミック積層体を得る工程
    と、 前記セラミック積層体を焼成し、セラミック焼結体を得
    る工程とを備えることを特徴とする、積層セラミック電
    子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記セラミックペースト印刷工程が、前
    記内部電極ペースト印刷工程の後に行われる、請求項1
    に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記セラミックペースト印刷工程が前記
    内部電極ペースト印刷工程の前に行われる、請求項1に
    記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 同一形状の内部電極ペースト層が形成さ
    れている複数枚の前記グリーンシートをそれぞれがキャ
    リアフィルムに支持された状態で、圧着し、キャリアフ
    ィルムを剥離する工程を繰り返すことにより、複数層の
    内部電極ペースト層が積層された厚みの内部電極を形成
    することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載
    の積層セラミック電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 キャリアフィルム上に支持されており、
    内部電極ペースト層がセラミックグリーンシートの両主
    面に貫通するように、内部電極ペースト層及びセラミッ
    クグリーンシート層が形成されており、かつ内部電極ペ
    ースト層とセラミックグリーンシート層との間に隙間が
    形成されている第1,第2の複合シートを用意する工程
    と、 第1の複合シートを積層ステージ上で他のグリーンシー
    トに圧着した後キャリアフィルムを剥離する工程と、 第1の複合シート上に第2の複合シートを積層し、圧着
    した後、第2の複合シートに積層されているキャリアフ
    ィルムを剥離し、それによって第1,第2の複合シート
    の内部電極ペースト層が積層された内部電極を形成する
    工程と、 前記積層工程により得られた積層体を焼結し、セラミッ
    ク焼結体を得る工程とを備えることを特徴とする、積層
    セラミック電子部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 キャリアフィルム上に支持されており、
    インダクタンス構成用内部電極がセラミック層の上面及
    び下面を貫通するように形成されており、その周囲に隙
    間を隔ててセラミック層が形成されている電極グリーン
    シートを形成する工程と、 キャリアフィルム上に支持されており、接続用電極がセ
    ラミック層の上面及び下面に露出するように形成されて
    おり、かつ該接続用電極の周囲に隙間を隔ててセラミッ
    ク層が形成されている接続電極グリーンシートを形成す
    る工程と、 前記接続用電極を介してインダクタンス構成用内部電極
    が電気的に接続されてコイルを構成するように、キャリ
    アフィルムを剥離しつつ、電極グリーンシートと接続電
    極グリーンシートとを積層し、積層体を得る工程と、 前記積層体を焼成し、セラミック焼結体を得る工程とを
    備えることを特徴とする、積層セラミック電子部品の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 同一の形状のインダクタンス構成用内部
    電極が形成されている前記電極シートを複数層積層し、
    複数層にわたる内部電極が構成される、請求項6に記載
    の積層セラミック電子部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記積層工程において、電極グリーンシ
    ート及び接続電極グリーンシートを圧着した後、前記キ
    ャリアフィルムを剥離する、請求項6または7に記載の
    積層セラミック電子部品の製造方法。
  9. 【請求項9】 キャリアフィルム上に支持されており、
    セラミック層の上面及び下面に露出するようにインダク
    タンス構成用内部電極が形成されており、かつ該内部電
    極周囲に隙間を隔ててセラミック層が形成されている電
    極グリーンシートを用意する工程と、 前記電極グリーンシートを、内部電極同士が電気的に接
    続されてコイル導体を構成するようにキャリアフィルム
    を剥離しつつ積層し、積層体を得る工程と、 前記積層体を焼成し、セラミック焼結体を得る工程とを
    備えることを特徴とする、積層セラミック電子部品の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記キャリアフィルムの剥離を、前記
    電極グリーンシートを圧着した後に行うことを特徴とす
    る、請求項9に記載の積層セラミック電子部品の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 同一のパターンのインダクタンス構成
    用内部電極が形成されている複数枚の電極グリーンシー
    トを直接積層し、複数層にわたる内部電極を構成する、
    請求項9または10に記載の積層セラミック電子部品の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記隙間に、後で行われる焼成に際し
    て焼失する空隙形成材料が充填されていることを特徴と
    する、請求項1〜11のいずれかに記載の積層セラミッ
    ク電子部品の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記空隙形成材料が、カーボンペース
    トまたは合成樹脂である、請求項12に記載の積層セラ
    ミック電子部品の製造方法。
  14. 【請求項14】 キャリアフィルム上に支持されてお
    り、セラミックグリーンシート層の両主面に貫通するよ
    うに形成された内部電極ペースト層と、内部電極ペース
    ト層の周囲に配置された前記セラミックグリーンシート
    層とを有する複合グリーンシートを用意する工程と、 キャリアフィルム上に支持されており、セラミックグリ
    ーンシート層の両主面に貫通するように、かつ前記第1
    の複合シートの内部電極ペースト層と積層された際に重
    なり合うように形成されており、焼成に際して焼失する
    空隙形成材料層と、空隙形成材料層の周囲に形成された
    セラミックグリーンシート層とを有する空隙形成用グリ
    ーンシートを形成する工程と、 前記複合グリーンシートを積層ステージ上で他のグリー
    ンシートに圧着した後キャリアフィルムを剥離する工程
    と、 前記複合グリーンシート上に空隙形成用グリーンシート
    を積層し、圧着した後、キャリアフィルムを剥離し、そ
    れによって上記内部電極ペースト層に空隙形成材料層を
    積層する工程と、 前記積層工程を繰り返し、上下に無地のセラミックグリ
    ーンシートを積層することにより得られた積層体を焼結
    し、前記空隙形成材料層を焼失させて、内部電極の上面
    及び下面の少なくとも一方に空隙が形成されているセラ
    ミック焼結体を得る工程とを備えることを特徴とする、
    積層セラミック電子部品の製造方法。
  15. 【請求項15】 キャリアフィルム上に支持されてお
    り、セラミックグリーンシートの上面及び下面を貫通す
    るように形成されたインダクタンス構成用内部電極と、
    該インダクタンス構成用内部電極の周囲に形成された前
    記セラミックグリーンシート層とを有する複合グリーン
    シートを用意する工程と、 キャリアフィルム上に支持されており、積層された際に
    前記複合グリーンシートのインダクタンス構成用内部電
    極と重なり合うように、かつ上面及び下面を貫通するよ
    うに形成されており、焼成により焼失する材料からなる
    空隙形成材料層と、該空隙材料層の一端に配置されてお
    り、上面及び下面に露出するように形成された接続用電
    極と、空隙形成材料層及び接続用電極の周囲に形成され
    たセラミックグリーンシート層とを有する接続電極グリ
    ーンシートを用意する工程と、 前記接続用電極を介してインダクタンス構成用内部電極
    が電気的に接続されてコイルを構成するように、かつイ
    ンダクタンス構成用内部電極の上面及び下面の少なくと
    も一方に空隙材料層が重なり合うように、前記複合グリ
    ーンシート及び接続電極グリーンシートを積層し、さら
    に上下に無地のグリーンシートを積層して積層体を得る
    工程と、 前記積層体を焼成し、前記インダクタンス構成用内部電
    極の上面及び下面の少なくとも一方に接する空隙が形成
    されているセラミック焼結体を得る工程とを備えること
    を特徴とする、積層セラミック電子部品の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記空隙形成材料が、カーボンペース
    トまたは合成樹脂である、請求項14または15に記載
    の積層セラミック電子部品の製造方法。
  17. 【請求項17】 複数のセラミック層が内部電極ととも
    に一体焼成されて得られたセラミック焼結体を用いた積
    層セラミック電子部品であって、 セラミック焼結体と、 前記セラミック焼結体内に配置された内部電極とを備
    え、 前記内部電極の上面、下面及び側面のいずれかの周囲に
    隙間が形成されていることを特徴とする、積層セラミッ
    ク電子部品。
  18. 【請求項18】 前記内部電極の上面及び下面の少なく
    とも一方の外側に隙間が形成されている、請求項17に
    記載の積層セラミック電子部品。
  19. 【請求項19】 コイルを構成するように複数の内部電
    極がセラミック焼結体内で電気的に接続されるように構
    成されている、請求項17または18に記載の積層セラ
    ミック電子部品。
  20. 【請求項20】 前記複数の内部電極が、接続用内部電
    極を介して電気的に接続されている、請求項19に記載
    の積層セラミック電子部品。
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