JP2001163257A - 車体構造 - Google Patents

車体構造

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JP2001163257A
JP2001163257A JP34949799A JP34949799A JP2001163257A JP 2001163257 A JP2001163257 A JP 2001163257A JP 34949799 A JP34949799 A JP 34949799A JP 34949799 A JP34949799 A JP 34949799A JP 2001163257 A JP2001163257 A JP 2001163257A
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JP
Japan
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pillar
vehicle body
body structure
structure according
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JP34949799A
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English (en)
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Hiroyuki Miyasaka
浩行 宮坂
Hideji Saeki
秀司 佐伯
Maki Ueda
真希 上田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Architecture (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体に求められる強度や剛性等の部材特性が
適切な配分とし、効率的なエネルギー吸収特性を得る。 【解決手段】 車体側部に上下方向に配置される車体骨
格部材としてのセンターピラー7を軽合金により形成
し、センターピラー7の上端と下端との間のほぼ中央部
より下方の位置に強度変化点15を設け、この強度変化
点15より上部16では、車体外方からの外力に対する
部材強度を大きく、強度変化点15より下部17では、
部材強度を小さく構成し、この部材強度の分布は、セン
ターピラー7の板厚を上部では厚肉に、下部では薄肉に
設定することによって実現し、強度変化点15を、肉厚
変化による強度変化の変曲点として構成し、この変曲点
では板厚を上部16から下部17に向かって急減させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体がアルミ合金
等の軽合金より形成される車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車体構造としては、例えば特開平
10−181635号公報に開示されたものがあり、図
67にかかる車体構造が示されている。図67におい
て、サイドルーフレール300、サイドシル301、セ
ンターピラー302等からボディサイドユニット303
が構成され、このボディサイドユニット33は軽合金の
鋳造成形により一体で成形されている。このような軽合
金製の車体構造はプレス部品を組み付けて構成する場合
に較べて作業工程の削減、コストの低減等に寄与する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の軽合金製の車体構造では、板厚分布や断面積等につ
いては各部位毎で規定されていないため、車体に求めら
れる強度や剛性に関して最適な配分になっていない。従
って、部材特性が過剰であったり効率的なエネルギー吸
収特性を得られないという問題があり、又、重量やコス
トの点でも無駄があるという問題がある。
【0004】そこで、本発明は、車体に求められる強度
や剛性等の部材特性を適切な配分とし、効率的なエネル
ギー吸収特性が得られ、又、重量やコストの点でも無駄
のない車体構造の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車体
側部に上下方向に配置される車体骨格部材としてのピラ
ーを軽合金により形成した車体構造において、前記ピラ
ーの上端と下端との間に、強度変化点を設定し、この強
度変化点より上方に位置する前記ピラーの上部では、車
体外方からの外力に対する部材強度を前記強度変化点よ
り下方に位置する前記ピラーの下部の強度より大きく構
成したことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の車体構
造であって、前記強度変化点は、前記ピラーの上端と下
端との間のほぼ中央部より下方に位置することを特徴と
する。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載の車体構造であって、前記ピラーの前記部材強度の
分布は、前記ピラーの肉厚を上部では厚肉に、下部では
薄肉に設定することによって実現したことを特徴とす
る。
【0008】請求項4の発明は、請求項3記載の車体構
造であって、前記ピラーの肉厚は、前記ピラー上端から
下端に向かって漸減する分布であることを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項1〜請求項4の
いずれかに記載の車体構造であって、前記ピラーは、前
記ピラーの車体前後方向の壁面部の肉厚に対して前記ピ
ラーの車体外側の壁面部の肉厚を厚肉に設定し、且つ、
前記ピラーの車体外側の壁面部の肉厚を可変したことを
特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項1〜請求項5の
いずれかに記載の車体構造であって、前記強度変化点
は、肉厚変化の変曲点として構成し、この変曲点では肉
厚を上部から下部に向かって急減させたことを特徴とす
る。
【0011】請求項7の発明は、請求項1又は請求項2
記載の車体構造であって、前記ピラーの前記部材強度の
分布は、前記ピラーの断面積を上部では大きく、下部で
は小さく設定することによって実現したことを特徴とす
る。
【0012】請求項8の発明は、請求項7記載の車体構
造であって、前記ピラーの断面積は、前記ピラー上端か
ら下端に向かって漸減する分布であることを特徴とす
る。
【0013】請求項9の発明は、請求項1又は請求項2
又は請求項7又は請求項8に記載の車体構造であって、
前記強度変化点は、断面積変化の変曲点として構成し、
この変曲点では断面積を上部から下部に向かって急減さ
せたことを特徴とする。
【0014】請求項10の発明は、請求項1又は請求項
2に記載の車体構造であって、前記ピラーの前記部材強
度の分布は、前記ピラーの断面係数を上部では大きく、
下部では小さくなるよう断面形状を設定することによっ
て実現したことを特徴とする。
【0015】請求項11の発明は、請求項10記載の車
体構造であって、前記ピラーの断面係数は、前記ピラー
上端から下端に向かって漸減する分布であることを特徴
とする。
【0016】請求項12の発明は、請求項1又は請求項
2又は請求項10又は請求項11に記載の車体構造であ
って、前記強度変化点は、断面係数変化の変曲点として
構成し、この変曲点では断面係数を上部から下部に向か
って急減させたことを特徴とする。
【0017】請求項13の発明は、請求項1又は請求項
2記載の車体構造であって、前記ピラーの前記部材強度
の分布は、前記ピラーの上部に補強部材を設けて実現し
たことを特徴とする。
【0018】請求項14の発明は、請求項1又は請求項
2記載の車体構造であって、前記ピラーの前記部材強度
の分布は、前記ピラーの上部に上下方向に延びる縦リブ
を設けて実現したことを特徴とする。
【0019】請求項15の発明は、請求項14記載の車
体構造であって、前記縦リブの間には、前記縦リブ間を
連結する横リブを設けたことを特徴とする。
【0020】請求項16の発明は、請求項1〜請求項1
5記載の車体構造であって、前記ピラーは、サイドシル
及びサイドルーフレールと共に軽合金より一体に成形さ
れたことを特徴とする。
【0021】請求項17の発明は、請求項1〜請求項1
6記載の車体構造であって、前記ピラーは、ドアヒンジ
取付部が軽合金より一体に成形されたことを特徴とす
る。
【0022】請求項18の発明は、請求項1〜請求項1
7記載の車体構造であって、前記ピラーは、作業用穴、
取付部用穴の周辺の肉厚が厚肉に構成されたことを特徴
とする。
【0023】請求項19の発明は、請求項1〜請求項1
8記載の車体構造であって、前記ピラーは、センターピ
ラーであることを特徴とする。
【0024】請求項20の発明は、軽合金により形成し
たピラー(骨格部材)を有する車体構造において、車体
側面に配置されたピラーを鋳造法により形成するととも
に、ピラー基部に変形許容部を設け、ピラー上部に補強
部を設け、車体側面からの入力時の変形モードを逆S字
型としたことを特徴とする。
【0025】請求項21の発明は、請求項20に記載の
車体構造であって、前記ピラーの概中央部より下方に強
度分布上の変曲点を形成したことを特徴とする。
【0026】請求項22の発明は、請求項21に記載の
車体構造であって、前記変曲点より上方では、作業穴、
部品取付部用穴周辺を最も肉厚な構造とし、その他の部
位には前記ピラーの概周央部上方の断面係数が基部より
大きくなるように外壁面を肉厚化するとともに縦リブを
設けることにより補強部を形成したことを特徴とする。
【0027】請求項23の発明は、請求項21に記載の
車体構造であって、前記ピラー基部では、肉厚を薄肉に
することにより変形許容部を形成したことを特徴とす
る。
【0028】請求項24の発明は、請求項23に記載の
車体構造であって、前記変曲点では、肉厚を基部から上
部に向かって急増させたことを特徴とする。
【0029】請求項25の発明は、請求項24に記載の
車体構造であって、前記ピラーの周辺のサイドシル、サ
イドルーフレールを軽合金により一体に形成したことを
特徴とする。
【0030】請求項26の発明は、請求項20〜24の
いずれかに記載の車体構造であって、前記ピラーのドア
ヒンジ取付部を軽合金により一体に成形したことを特徴
とする。
【0031】請求項27の発明は、請求項20〜24の
いずれかに記載の複数のリブを有する車体構造であっ
て、前記ピラーの同一高さ位置における縦リブの高さを
略一定に成形したことを特徴とする。
【0032】請求項28の発明は、請求項20〜24の
いずれかに記載の車体構造であって、前記ピラーの上部
に、縦リブとピラー前後壁面との重合部を設けたことを
特徴とする。
【0033】請求項29の発明は、請求項20〜24の
いずれかに記載の車体構造であって、前記ピラーに、該
リブ間およびピラー前後壁面を連結する横リブを設けた
ことを特徴とする。
【0034】請求項30の発明は、請求項20〜24の
いずれかに記載の車体構造であって、前記ピラー基部の
サイドシル部と境界部近傍に横リブを設定したことを特
徴とする。
【0035】請求項31の発明は、請求項20〜24の
いずれかに記載の車体構造であって、前記ピラーのサイ
ドシル断面部のコーナー部近傍に車体前後方向に配され
る一定幅の脆弱部を設けたことを特徴とする。
【0036】請求項32の発明は、請求項1〜31の何
れかに記載の車体構造であって、前記ピラーがアウター
部及びインナー部からなると共に、該ピラーの上端がア
ウター部及びインナー部からなるサイドルーフレールに
結合され、かつ該サイドルーフレール間を結合するボウ
ルーフを備え、前記ピラーのアウター部とサイドルーフ
レールのインナー部とを一体に形成すると共に、前記サ
イドルーフレールのアウター部とボウルーフとを一体に
形成し、前記センターピラー及びルーフサイドレールの
アウター部相互に、前記センターピラーの上部で少なく
とも車幅方向に重なるように接合して固着されると共に
車体前後方向中間部が同両側部よりも低くなる形状、又
は車体前後方向中間部が同両側よりも高くなる形状に形
成されたピラー側接合部及びレール側接合部を設けたこ
とを特徴とする。
【0037】請求項33の発明は、請求項32に記載の
車体上部構造であって、前記ピラー側接合部及びレール
側接合部は、車幅方向から見てほぼV字形状に形成され
ていることを特徴とする。
【0038】請求項34の発明は、請求項32に記載の
車体上部構造であって、前記ピラー側接合部及びレール
側接合部は、車幅方向から見てほぼU字形状に形成され
ていることを特徴とする。
【0039】請求項35の発明は、請求項32に記載の
車体上部構造であって、前記ピラー側接合部及びレール
側接合部は、車幅方向から見てほぼ階段状の段差の組み
合わせによるほぼV字形状に形成されていることを特徴
とする。
【0040】請求項36の発明は、請求項1〜35の何
れかに記載の車体構造であって、車体の左右下部に前後
方向に延設されて前記ピラーに結合される閉断面構造の
サイドシルと、車体の左右上部に前後方向に延設されて
前記ピラーに結合される閉断面構造のサイドルーフレー
ルとを備え、前記サイドシルに、前記ピラーが車幅方向
への荷重を受けたとき該ピラーに結合される部分及び該
部分から車体前後方向に拡大した範囲に渡る部分が共に
変形することにより車幅方向内側へ変位するためのシル
強度調整部を設けたことを特徴とする。
【0041】請求項37の発明は、請求項36記載の車
体構造であって、前記シル強度調整部は、前記サイドシ
ルの車幅方向外側の壁部に車体前後方向に沿って設けた
上下の補強部と、該補強部上下間の変形許容部とよりな
ることを特徴とする。
【0042】請求項38の発明は、請求項37記載の車
体構造であって、前記変形許容部は、前記サイドシルの
一般部の肉厚を有することを特徴とする。
【0043】請求項39の発明は、請求項37記載の車
体構造であって、前記変形許容部は、前記サイドシルの
一般部の肉厚より薄肉であることを特徴とする。
【0044】請求項40の発明は、請求項1〜39の何
れかに記載の車体構造であって、前記ピラーの下部に、
上下方向に対し面が交差する複数の横リブを上下所定間
隔で設けると共に、上方側の横リブを下方側の横リブよ
り強度を高くしたことを特徴とする。
【0045】請求項41の発明は、車両の前後に配設さ
れたメンバと、左右方向に配設されたメンバと、上下方
向に配設されたピラーとからなる車室を構成する車体構
造において、前記ピラーを軽合金で構成すると共に、前
記ピラーの上部に補強部を形成し、前記ピラーの下部に
変形許容部を形成し、前記補強部と変形許容部との間に
強度の変曲点を形成し、車体側からの入力荷重によりピ
ラー下部の変形許容部の車室内側への変位量をピラー上
部の補強部の車室内側への変位量より大きくし、ピラー
の変形モードを逆S字状としたことを特徴とする。
【0046】請求項42の発明は、請求項41記載の車
体構造であって、前記ピラーを、鋳造により形成したこ
とを特徴とする。
【0047】請求項43の発明は、請求項41記載の車
体構造であって、前記補強部又は変形許容部を、前記ピ
ラーに一体に形成したことを特徴とする。
【0048】請求項44の発明は、請求項42又は43
記載の車体構造であって、前記補強部又は変形許容部
を、肉厚を変えることで形成したことを特徴とする。
【0049】請求項45の発明は、請求項42又は43
記載の車体構造であって、前記補強部又は変形許容部
を、複数のリブで形成したことを特徴とする。
【0050】請求項46の発明は、請求項41〜45の
何れかに記載の車体構造であって、前記変曲点を、ピラ
ー上端と下端の中央部より下端側に形成したことを特徴
とする。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明では、車体外方からの外
力がピラーに作用すると、ピラーの下部に較べて上部の
部材強度が大きいので、ピラーは強度変化点より下部で
変形し易く、上部では変形しにくいため、乗員への干渉
が規制される。又、ピラーの下部の変形によって衝突時
のエネルギー吸収がなされるため、乗員への衝撃が少な
く、車体に求められる強度や剛性等の部材特性が適切な
配分となり、効率的なエネルギー吸収特性が得られる。
【0052】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、車体外方からの外力によるピラーの変形箇所
が、ピラーのほぼ中央部よりさらに下方となる可能性が
高いため、乗員への干渉がより規制される。
【0053】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2の発明の効果に加え、所望の部材強度の分布がピラー
の肉厚を可変することによって得られるため、肉厚変化
が容易な鋳造成形では容易に実現できる。
【0054】請求項4の発明では、請求項3の発明の効
果に加え、ピラーの部材強度特性が連続的で、且つ、効
率的な分布になるため、無駄肉部分がなくなり軽量化が
図れる。
【0055】請求項5の発明では、請求項1〜請求項4
のいずれかの発明の効果に加え、車体外方からの外力に
対して効果的なピラーの車体外側の壁面部の肉厚を厚肉
に設定し、車体外方からの外力に対してあまり効果的で
はないピラーの車体前後方向の壁面部の肉厚を薄肉にし
たため、より軽量化が図れる。
【0056】請求項6の発明では、請求項1〜請求項5
のいずれかの発明の効果に加え、車体外方からの外力が
ピラーに作用すると、強度変化点より下方で変形する可
能性がより高くなるため、より乗員への干渉の可能性が
少なくなり安全性が高まる。
【0057】請求項7の発明では、請求項1又は請求項
2の発明の効果に加え、所望の部材強度の分布がピラー
の断面積を可変することによって得られるため、断面積
変化が鋳造成形で容易に実現できる。
【0058】請求項8の発明では、請求項7の発明の効
果に加え、ピラーの部材強度特性が連続的で、且つ、効
率的な分布になるため、無駄肉部分がなくなり軽量化が
図れる。
【0059】請求項9の発明では、請求項1又は請求項
2又は請求項7又は請求項8のいずれかの発明の効果に
加え、車体外方からの外力がピラーに作用すると、強度
変化点より下方で変形する可能性がより高くなるため、
乗員への干渉がより規制される。
【0060】請求項10の発明では、請求項1又は請求
項2の発明の効果に加え、所望の部材強度の分布がピラ
ーの断面係数を可変することによって得られるため、断
面の寸法変化が容易な鋳造成形では容易に実現できる。
【0061】請求項11の発明では、請求項10の発明
の効果に加え、ピラーの部材強度特性が連続的で、且
つ、効率的な分布になるため、無駄肉部分がなくなり軽
量化が図れる。
【0062】請求項12の発明では、請求項1又は請求
項2又は請求項10又は請求項11のいずれかの発明の
効果に加え、車体外方からの外力がピラーに作用する
と、強度変化点より下方で変形する可能性がより高くな
るため、より乗員への干渉の可能性が少なくなり安全性
が高まる。
【0063】請求項13の発明では、請求項1又は請求
項2の発明の効果に加え、ピラーの上部に補強部材を設
ける構成であるため、補強部材の材料選択の仕方によっ
ては軽合金では得られない強度を実現でき、乗員への干
渉がより規制される。
【0064】請求項14の発明では、請求項1又は請求
項2の発明の効果に加え、所望の部材強度の分布がピラ
ーの上部に縦リブを設けることによって得られるため、
断面の形状変化が容易な鋳造成形では容易に実現でき、
又、縦リブによってピラー全体の表面積が大きく冷却効
率が良くなるため、安定した冷却速度となり、より高い
機械的特性が得られる。
【0065】請求項15の発明では、請求項14の発明
の効果に加え、横リブの配置により縦リブに対する鋳込
み時の湯流れの効率が良くなるため、より安定した形状
及び機械的特性が得られると共に、縦リブ間の結合強度
が高まる。
【0066】請求項16の発明では、請求項1〜請求項
15の発明の効果に加え、ピラーとは別途にサイドシル
やサイドルーフレールを作成する必要がないため、例え
ば金型の型費や組立て工程の削減に供する。
【0067】請求項17の発明では、請求項1〜請求項
16の発明の効果に加え、ドアヒンジ取付部への取付け
作業が容易になる。
【0068】請求項18の発明では、請求項1〜請求項
17の発明の効果に加え、作業用穴や取付部用穴の周辺
においてもその箇所における所望の部材特性を維持する
ことが可能であるため、ピラー全体としての所望の部材
特性を損なうことがない。
【0069】請求項19の発明では、センターピラーに
ついて請求項1〜請求項17の発明の効果が得られる。
【0070】請求項20の発明では、車体側面から入力
が作用した際、ピラーが逆S字形に変形するため効率的
にエネルギを吸収できるとともに、乗員への干渉を規制
することができる。同時に、鋳造法による成形のため、
連続的でしかも効率的な部材特性分布となる板厚にで
き、駄肉を無くすことができ、軽量化を図ることができ
る。
【0071】請求項21の発明では、請求項20の発明
の効果に加え、ピラーの略中央部より下方に変曲点を形
成したため、部材の強度特性を基部より上方に向かって
連続的に変化する特性にすることができ、よりエネルギ
吸収効率を向上することができる。
【0072】請求項22の発明では、請求項21の発明
の効果に加え、変曲点より上方では作業穴、部品取付部
用穴周辺を最も肉厚な構造とし、その他の部位にはピラ
ーの略中央部上方の断面係数が基部より大きくなるよう
に外壁面を肉厚化するとともに、縦リブを設けることに
より補強部を形成したので作業穴等を有する壁面におい
ても部材特性を損なうことなく連続的な部材強度分布を
確保することができ、効率的なエネルギ吸収を確実に達
成することができる。
【0073】請求項23の発明では、請求項21の発明
の効果に加え、部材の強度特性をピラーの基部側に変曲
点を有するように基部より上方に向かって連続的に変化
する特性にすることができ、効率的なエネルギ吸収をよ
り確実に行うことができる。
【0074】請求項24の発明では、請求項23の発明
の効果に加え、変曲点では肉厚を基部から上部に向かっ
て急増させることによって、ピラーの部材強度特性をピ
ラー略中央部より下方に変曲点を有するように基部より
上方に向かって連続的に変化する特性にすることがで
き、効率的なエネルギ吸収をより確実に行うことができ
る。
【0075】請求項25の発明では、請求項24の発明
の効果に加え、ピラーの周辺のサイドシル、サイドルー
フレールを軽合金により一体に成形することによって、
プレス部品の場合に各部品で必要になる金型を一型にす
ることができ、経費を削減し部品コストを下げることが
できる。
【0076】請求項26の発明では、請求項20〜24
の何れかの発明の効果に加え、ピラーのドアヒンジ取付
部を軽合金により一体に成形することによって、従来必
要であった取付部の補強板を設定することなく、ドアヒ
ンジ取付穴周辺を補強することができる。
【0077】請求項27の発明では、請求項20〜24
の何れかの発明の効果に加え、ピラーを成形する金型に
はピラー断面内の縦リブ位置の近傍まで冷却系を配する
ことができる。これにより縦リブ設定部位の冷却速度の
コントロールが可能となり、鋳物冷却効率の向上が図
れ、より安定して高い機械的特性を得ることができる。
【0078】請求項28の発明では、請求項20〜24
の何れかの発明の効果に加え、ピラーの上部に縦リブと
ピラー前後壁面との重合部を設けたことにより、縦リブ
からピラー前後壁面への力の伝達効率が向上し、より効
率よく部材全体で力を受けることができる。
【0079】請求項29の発明では、請求項20〜24
の何れかの発明の効果に加え、ピラーに縦リブ間及びピ
ラー前後壁面を連結する横リブを設けたことにより、側
面衝突時の入力が作用した際にピラー基部が局部的に折
れ曲がることなく均一に車室内側へ進入してくるように
変形モードをコントロールすることができ、車室内側進
入時に横リブがインナー側部材壁面と干渉することでピ
ラー基部の進入量を規制することができる。
【0080】請求項30の発明では、請求項20〜24
の何れかの発明の効果に加え、側面衝突時の入力が作用
した際に、ピラー基部が局部的に折れ曲がることなく均
一に車室内側へ進入してくるように変形モードをコント
ロールすることができ、車室内側進入時に横リブがイン
ナー側部材壁面と干渉することでピラー基部の進入量を
より確実に規制することができる。
【0081】請求項31の発明では、請求項20〜24
の何れかの発明の効果に加え、側面衝突時の入力が作用
した際に、脆弱部が車両前後方向を軸に車室内側へ折れ
曲がるように変形することで、サイドシルがピラー基部
で略均一に上下に潰れるように変形することができ、脆
弱部の板厚を調整することでサイドシルでの変形モード
及び反力をコントロールすることができる。
【0082】請求項32の発明では、請求項1〜31の
何れかの発明の効果に加え、センターピラーのアウター
部とサイドルーフレールのインナー部とを一体に形成
し、サイドルーフレールのアウター部とボウルーフとを
一体に形成するため、部品点数を少なくし、車体組立を
容易にすることができる。
【0083】しかも、車体側面衝突時にセンターピラー
に車幅方向内側への荷重が作用したとき、一方ではセン
ターピラーのアウター部からピラー側接合部及びレール
側接合部を介してサイドルーフレールのアウター部に荷
重が伝達され、さらにはボウルーフ側へ伝達されること
になる。また、他方ではセンターピラーのアウター部か
らサイドルーフレールのインナー部へ荷重が伝達され、
このサイドルーフレールのインナー部からもボウルーフ
側へ荷重が伝達されることになる。従って、荷重の伝達
効率を大きく向上させることができる。
【0084】更に、ピラー側接合部及びレール側接合部
は車体前後方向中間部が両側部よりも低くなるように形
成され、又はピラー側接合部及びレール側接合部は車体
前後方向中間部が両側部よりも高くなるように形成され
ているため、ピラー側接合部及びレール側接合部間の結
合長さを直線的に結合する場合に比べて長くすることが
でき、結合強度を向上させることができる。
【0085】加えて、ピラー側接合部及びレール側接合
部の上記形状によって、車体上下方向及び前後方向の
力、捩れ力のいずれに対しても結合強度を向上し、荷重
伝達効率を向上させることができる。
【0086】従って、センターピラーやサイドルーフレ
ール、ボウルーフの肉厚増を抑制することができ、より
一層の軽量化を図ることができる。
【0087】請求項33の発明では、請求項32の発明
の効果に加え、ピラー側接合部及びレール側接合部のほ
ぼV字形状によって車体上下方向及び前後方向の力、さ
らには捩り力に対して高い接合強度を保つことができ、
より確実に荷重伝達効率を向上させることができる。
【0088】請求項34の発明では、請求項32の発明
の効果に加え、ピラー側接合部及びレール側接合部のほ
ぼU字形状によって、請求項33と略同様な作用効果を
奏することができる。
【0089】請求項35の発明では、請求項32の発明
の効果に加え、ピラー側接合部及びレール側接合部のほ
ぼ階段状の段差の組み合わせによるほぼV字形状によっ
て、請求項32とほぼ同様な作用効果を奏することがで
き、又結合長さをより長くすることができる。
【0090】請求項36の発明では、請求項1〜35の
何れかの発明の効果に加え、側面衝突等により、ピラー
が車幅方向内側への荷重を受けたとき、サイドルーフレ
ールのレール補強部によりサイドルーフレールに発生す
る曲げモーメントに対して、サイドルーフレールの壁面
座屈が防止される。このため、サイドルーフレールがく
の字状に曲がることがなく、ピラー上部を支持し、ピラ
ーがサイドルーフレールに対して結合される部分を中心
に回転変位することができる。
【0091】請求項37の発明では、請求項36の発明
の効果に加え、シル強度調整部はサイドシルの車幅方向
外側の壁部に車体前後方向に沿って設けた上下の補強部
と、該補強部上下間の変形許容部とよりなるため、側面
衝突時等の前記荷重によって上下の補強部間において変
形許容部が変形し、サイドシルのピラーに結合される部
分及び該部分から車体前後方向に拡大した範囲に渡る部
分で車幅方向内側へ確実に変位させることができる。従
って、より確実に変形モードを特定し、十分かつ安定し
た衝突エネルギの吸収を行うことができる。
【0092】請求項38の発明では、請求項37の発明
の効果に加え、より確実に変形モードを特定し、十分か
つ安定した衝突エネルギの吸収を行うことができる。
【0093】請求項39の発明では、請求項37の発明
の効果に加え、サイドシルのピラーが結合される部分及
び該部分から車体前後方向へ拡大した範囲に渡る部分内
に接合したシル補強材によって、側面衝突時のピラーへ
の入力を変形許容部を折り曲げるモーメントに変換し、
さらにサイドシルに発生する上下方向を軸とした曲げモ
ーメントに対する補強材として機能し、サイドシル側面
部の壁面座屈を抑制することができる。従って、より確
実に変形モードを特定し、エネルギ吸収量の増大と安定
化とを図ることができる。
【0094】請求項40の発明では、請求項1〜39の
何れかの発明の効果に加え、車体側面からの入力時に対
するピラー下部の変形領域及びモードをより正確にコン
トロールすることができる。
【0095】請求項41の発明では、車体側面から入力
が作用した際、ピラーが逆S字形に変形するため効率的
にエネルギを吸収できるとともに、乗員への干渉を規制
することができる。
【0096】請求項42の発明では、請求項41の発明
の効果に加え、鋳造による成形のため、連続的でしかも
効率的な部材特性分布となる板厚にでき、駄肉を無くす
ことができ、軽量化を図ることができる。
【0097】請求項43の発明では、請求項41の発明
の効果に加え、補強部又は変形許容部をピラーに一体に
形成することで、ピラーの部材強度特性を変曲点を有す
るように連続的に変化する特性にすることができる。
【0098】請求項44の発明では、請求項42又は4
3の発明の効果に加え、補強部又は変形許容部を肉厚を
変えることで形成し、ピラーの部材強度特性を連続的に
変化する特性にすることができると同時に、連続的でし
かも効率的な部材特性分布となる板厚にでき、駄肉を無
くすことができ軽量化が図れるという効果をより確実に
奏することができる。
【0099】請求項45の発明では、請求項42又は4
3の発明の効果に加え、部材特性を複数のリブによって
ピラーにもたせることができ、側面からの入力がピラー
に作用した際、ピラーの基部近傍の変曲点を中心とした
逆S字形状にピラーを安定かつ確実に変形させることが
できるため、効率的にエネルギ吸収を行うことができ、
乗員への干渉をより確実に規制することができる。
【0100】請求項46の発明では、請求項41〜45
の何れかの発明の効果に加え、変曲点をピラー上端と下
端の中央部より下端側に形成したため、ピラーの基部近
傍の変曲点を中心とした逆S字形状にピラーを安定かつ
確実に変形させることができ、より効率的にエネルギ吸
収を行い、乗員への干渉をより確実に規制することがで
きる。
【0101】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0102】(第1実施形態)図1〜図8は本発明の第
1実施形態を示し、図1は車体構造の全体斜視図、図2
(A)はサイドボディユニットのセンターピラー及びそ
の周囲部分の要部斜視図、図2(B)はサイドボディユ
ニットをプレス部品によって構成する場合を示す要部分
解斜視図、図3(A)はサイドボディユニットのセンタ
ーピラー及びその周囲部分の要部斜視図、図3(B)は
サイドボディユニットのセンターピラー及びその周囲部
分の要部縦破断の斜視図、図4はセンターピラーの横断
面図、図5はセンターピラーの上下方向の板厚分布の特
性線図、図6はセンターピラーの上下方向の部材強度分
布の特性線図、図7は車体外方からの外力によるセンタ
ーピラーの変形前を示す側面図、図8は車体外方からの
外力によるセンターピラーの変形後を示す側面図であ
る。
【0103】図1に示すように、車体1は、車室の上方
に位置するルーフユニット2と、車室の下方に位置する
フロアユニット3と、これらユニット2、3の間で、且
つ、車室の左右外側位置に位置する左右一対のボディサ
イドユニット4とが組付けられて構成される。この各ボ
ディサイドユニット4は、図2(A)に示すように、車
体1の上方位置で、且つ、車体1の略前後方向に延びる
サイドルーフレール5と、車体1の下方位置で、且つ、
車体1の略前後方向に延びるサイドシル6と、サイドル
ーフレール5に上端が連結され、サイドシル5に下端が
連結され、車体の外側面に配置されるピラー(骨格部
材)であるセンターピラー7等から構成されている。そ
して、このような構成のサイドボディユニット4が、ア
ルミ合金等の軽合金を用いて鋳造成形により一体で成形
されている。
【0104】サイドボディユニット4の構成をさらに詳
しく説明すると、プレス部品で構成される場合には、図
2(B)に示すように、センターピラー部品8とサイド
シル部品9とサイドルーフレール部品10と、これらの
補強部品であるピラーレインフォース部品11a、11
b、シルレインフォース部品12、サイドルーフレール
レインフォース部品13と、さらにドアヒンジ取付部品
14等とをそれぞれプレス成形により形成し、これら部
品を組付けることによって構成するが、本実施形態のサ
イドボディユニット4はこれらプレス成形される部品を
軽合金により一体で鋳造成形して構成したものである。
【0105】センターピラー7は、上端と下端との間の
位置に強度変化点15が設定され、この強度変化点15
より上方に位置するセンターピラー7の上部16では、
車体外方からの外力に対する部材強度を大きく、強度変
化点15より下方に位置するセンターピラー7の下部1
7では、部材強度を小さく構成されている。この第1実
施形態では、このような部材強度の分布が、センターピ
ラーの板厚(肉厚)を上部では厚肉に、下部では薄肉に
設定することによって実現されている。
【0106】つまり、センターピラー7は、図3
(A)、(B)及び図4に示すように、車体前後方向の
一対の壁面部7aと車体外側の壁面部7bとを有し、セ
ンターピラー7の板厚(肉厚)Dの分布は、図5に示す
ように、上端から下端に向かって漸減する分布になって
いる。又、強度変化点15は、センターピラー7の上端
と下端との間の概略中央部より下方に位置されている。
そして、強度変化点15が肉厚変化による強度変化の変
曲点として構成され、この変曲点では板厚(肉厚)を上
部16から下部17に向かって急減させている。この板
厚(肉厚)Dの分布によって、センターピラー7の部材
強度は図6に示すような分布特性となっている。
【0107】次に、上記構成の作用を説明する。図7に
示すように、側面衝突時等のように車体外方からの外力
Fがセンターピラー7に作用すると、センターピラー7
の上部16に較べて下部17の部材強度が小さいので、
センターピラー7は下部17の箇所で変形し易い。その
ため、センターピラー7は、図8に示すように、下部1
7の箇所で車室内側に折曲することから変形モードが逆
S字型になる可能性が高い。つまり、センターピラー7
の上部16では変形する可能性が低いため、乗員への干
渉の可能性が少ない。又、センターピラー7の下部16
の変形によって衝撃時のエネルギー吸収がなされるた
め、乗員への衝撃が少なく抑えられる。以上より、車体
1に求められる強度や剛性等の部材特性が適切な配分と
なり、効率的なエネルギー吸収特性が得られる。
【0108】また、第1実施形態では、強度変化点15
が、センターピラー7の上端と下端との間の概略中央部
より下方に位置しているので、車体外方からの外力Fに
よるセンターピラー7の変形箇所が、センターピラー7
の概略中央よりさらに下方となる可能性が高いため、よ
り乗員への干渉の可能性が少なくなり安全性が高まる。
【0109】さらに、第1実施形態では、センターピラ
ー7の部材強度の分布が、センターピラー7の肉厚を上
部16では厚肉に、下部17では薄肉に設定することに
よって実現しているので、肉厚変化が容易な鋳造成形で
は容易に実現できる。
【0110】また、第1実施形態では、センターピラー
7の肉厚は、上端から下端に向かって漸減する分布であ
るので、図6に示すように、センターピラー7の部材強
度特性が連続的で、且つ、効率的な分布になるため、無
駄肉部分がなくなり軽量化が図れる。
【0111】さらに、第1実施形態では、強度変化点1
5が、肉厚変化の変曲点として構成され、この変化点で
は肉厚を上部16から下部17に向かって急減させてい
るので、車体外方からの外力Fがピラーに作用すると、
強度変化点15より下方で変形する可能性がより高くな
るため、より乗員への干渉の可能性が少なくなり安全性
が高まる。
【0112】また、第1実施形態では、センターピラー
7は、サイドシル6及びサイドルーフレール5と共に軽
合金より一体に成形されているので、センターピラー7
とは別途にサイドシル6やサイドルーフレール5を作成
する必要がないため、例えば金型の型費や組立て工程の
削減に供する。
【0113】ところで、第1実施形態によれば、センタ
ーピラー7の所望の部材強度の分布が、センターピラー
7の板厚(肉厚)の変化によって実現されているが、板
厚(肉厚)の変化に伴って断面積も変化するため、換言
すれば、第1実施形態では断面積の変化によっても所望
の部材強度の分布が実現されているということもでき
る。
【0114】(第2実施形態)図9〜図14は本発明の
第2実施形態を示し、図9はサイドボディユニットのセ
ンターピラー7及びその周囲部分の要部斜視図、図10
は図9のa−a線断面図、図11は図9のb−b線断面
図、図12は図9のc−c線断面図、図13は図9のd
−d線断面図、図14は図9のe−e線断面図である。
図9〜図14において、この第2実施形態にあって前記
第1実施形態と同一構成部分は図面に同一符号を付して
その説明を省略し、異なる構成部分のみを説明する。
【0115】即ち、この第2実施形態では、センターピ
ラー7の所望の部材強度の分布が、センターピラー7の
車体外側の壁面部7bの肉厚の変化によって実現されて
いる。具体的には、壁面部7bの肉厚は、上端から下端
に向かうに従って厚肉から薄肉に漸減され、a−a線断
面の位置ではD1、b−b線断面の位置ではD2(D2
<D1)、c−c線断面の位置ではD3(D3<D
2)、d−d線断面の位置ではD4(D4<D3)、e
−e線断面の位置ではD5(D5<D4)になってい
る。
【0116】また、センターピラー7の車体外側の壁面
部7bの肉厚に対して車体前後方向の壁面部7aの肉厚
が一律に薄肉に構成されている。
【0117】さらに、強度変化点15の位置は前記第1
実施形態と同様の位置に設定され、強度変化点15が肉
厚の変曲点になっており、この変曲点では肉厚が上部1
6から下部17に向かって急減されている。
【0118】この第2実施形態においても前記第1実施
形態と同様の作用・効果が得られる。又、第2実施形態
では、車体外方からの外力に対して効果的なセンターピ
ラー7の車体外側の壁面部7bの肉厚を厚肉に設定し、
車体外方からの外力に対してあまり効果的ではないセン
ターピラー7の車体前後方向の壁面部7aの肉厚を薄肉
にしたため、前記第1実施形態と同様な部材強度分布を
確保しながらより軽量化が図れる。
【0119】(第3実施形態)図15、図16は本発明
の第3実施形態を示し、図15は図9のa−a線対応箇
所の断面図、図16は図9のb−b線対応箇所の断面図
である。図15、図16において、この第3実施形態に
あって前記第2実施形態と同一構成部分は図面に同一符
号を付してその説明を省略し、異なる構成部分のみを説
明する。
【0120】即ち、この第3実施形態では、センターピ
ラー7の所望の部材強度の分布が、センターピラー7の
断面係数の変化によって実現されている。具体的には、
前記第2実施形態のように肉厚を変えずに車体前後方向
の壁面部7aの高さAを上端から下端に向かうに従って
漸減させ、これで断面係数を変化させている。断面係数
は板厚又は高さに応じて可変するためである。つまり、
前記第2実施形態では、車体前後方向の壁面部7aの高
さを一定Bとし、、車体外側の壁面部7bの肉厚を可変
させているが、第3実施形態では車体外側の壁面部7b
の肉厚を一定とし、車体前後方向の壁面部7aの高さA
を可変させている。
【0121】また、強度変化点の位置は前記第1実施形
態と同様であり、強度変化点が断面係数の変曲点として
構成され、この変曲点では断面係数が上部から下部に向
かって急減されている。
【0122】この第3実施形態においても前記第1実施
形態と同様の作用・効果が得られる。又、第3実施形態
では、前記第1及び第2実施形態と比較して断面形状は
拡大するが、前記第1及び第2実施形態と同様な部材強
度分布を確保しながらより軽量化が図られる。
【0123】(第4実施形態)図17は本発明の第4実
施形態に係るセンターピラー7の強度変化点より上部の
断面図である。図17において、この第4実施形態で
は、センターピラー7の強度変化点より上部では、車体
外方からの外力に対する部材強度を大きく、強度変化点
より下部では、部材強度を小さく構成するのに、センタ
ーピラー7の強度変化点より上部の位置に鋼材等の補強
部材20を鋳込むことによって実現されている。
【0124】この第4実施形態によれば、車体外方から
の外力がセンターピラー7に作用すると、センターピラ
ー7の上部に較べて下部の部材強度が十分に小さいの
で、前記第1実施形態等と比較して、センターピラー7
は補強部材20のない下部の箇所で車室内側に折曲変形
し変形モードが逆S字型になる可能性が非常に高い。つ
まり、センターピラー7の上部では変形する可能性が十
分に少なくできるため、乗員への干渉の可能性がほとん
どない。又、センターピラー7の下部の変形によって衝
撃時のエネルギー吸収がなされるため、乗員への衝撃が
少なく抑えられる。
【0125】つまり、この第4実施形態によれば、補強
部材20の材料選択の仕方によっては軽合金では得られ
ない強度をセンターピラー7の上部で実現でき、乗員へ
の干渉の可能性を十分に少なくすることができ、さらに
安全性が高まる。又、補強部材20の板厚、断面積等を
位置によって可変すれば、図6に示すような所望の強度
分布を実現することもできる。
【0126】(第5実施形態)図18は本発明の第5実
施形態に係るセンターピラー7の断面図である。図18
において、この第5実施形態では、第1〜第4実施形態
のセンターピラー7にあって、作業用穴、取付部用穴等
の穴21を有する場合にはその穴21の周辺の肉厚Dが
厚肉に構成されている。
【0127】この第5実施形態によれば、作業用穴や取
付部用穴等の穴21の周辺においてもその箇所における
所望の部材特性を維持することが可能であるため、セン
ターピラー7全体としての所望の部材特性を損なうこと
がない。
【0128】(第6実施形態)図19は本発明の第6実
施形態に係るセンターピラー7の断面図である。図19
において、この第6実施形態では、第1〜第5実施形態
のセンターピラー7にあって、ドアヒンジ取付部22が
軽合金より一体に成形されている。ドアヒンジ取付部2
2はネジ孔23の周囲が他の箇所より厚肉にされること
によって構成されている。ドアヒンジプレート24は、
このネジ孔23にボルト25を螺入することによって固
定される。
【0129】従って、従来では取付部の位置に補強板を
設定する等の何等かの補強手段を施す必要があったが、
この第6実施形態によれば、このような作業が必要な
い。
【0130】(第7実施形態)図20及び図21は本発
明の第7実施形態を示し、図20はサイドボディユニッ
トのセンターピラー7及びその周囲部分の要部斜視図、
図21は図20のf−f線断面図である。図20及び図
21において、この第7実施形態では、センターピラー
7の強度変化点15より上部16では、車体外方からの
外力に対する部材強度を大きく、強度変化点15より下
部17では、部材強度を小さく構成するのに、センター
ピラー7の強度変化点より上部16の内面側に複数の縦
リブ26を一体に設けることによって実現されている。
【0131】図22は本発明の第7実施形態の第1変形
例にかかる実施形態を示し、図22はセンターピラー7
の強度変化点より上部側の断面図である。図22におい
て、この第1変形例にあって前記第7実施形態と異なる
のは、縦リブ26が内面ではなく外面に設けられている
点である。他の構成は同一である。
【0132】図23は本発明の第7実施形態の第2変形
例にかかる実施形態を示し、図23はセンターピラー7
の強度変化点より上部側の断面図である。図23におい
て、この第2変形例にあって前記第7実施形態と異なる
のは、縦リブ26が内面と外面との双方に設けられてい
る点である。他の構成は同一である。
【0133】第7実施形態、及び、第7実施形態の第1
変形例や第2変形例によれば、所望の部材強度の分布が
センターピラー7の上部に縦リブ26を設けることによ
って得られるため、断面の形状変化が容易な鋳造成形で
は容易に実現でき、又、縦リブ26によってセンターピ
ラー7全体の表面積が大きく冷却効率が良くなるため、
製鋳時に安定した冷却速度となり、より高い機械的特性
が得られる。
【0134】第7実施形態、及び、第7実施形態の第1
変形例や第2変形例において、縦リブ26の数、板厚、
断面積等を位置によって可変すれば、図6に示すような
所望の強度分布を実現することもできる。
【0135】(第8実施形態)図24及び図25は本発
明の第8実施形態を示し、図24はセンターピラー7の
強度変化点より上部側の要部斜視図、図25は図24の
g−g線断面図である。図24及び図25において、こ
の第8実施形態にあって前記第7実施形態と比較して異
なるのは、隣接する縦リブ26の間、及び、縦リブ26
と車体前後方向の壁面部7aとの間には、縦リブ26間
等を連結する横リブ27が設けられている点である。他
の構成は同一である。
【0136】この第8実施形態によれば、横リブ27の
配置により縦リブ26に対する鋳込み時の湯流れの効率
が良くなるため、より安定した形状及び機械的特性が得
られると共に、縦リブ26間等の結合強度が高まる。
【0137】尚、前記各実施形態では、ピラーがセンタ
ーピラー7の場合について説明したが、センターピラー
7以外のピラーについても同様に本発明を適用できる。
【0138】尚、前記各実施形態では、センターピラー
7は、強度変化点15より上部16では、車体外方から
の外力に対する部材強度を大きく、強度変化点15より
下部17では、部材強度を小さく構成するのに、センタ
ーピラー7の板厚、断面積、車体外側の壁面部7bの肉
厚、断面係数等を可変して実現しているが、これらを組
合わせて実現しても良い。
【0139】(第9の実施形態)図26〜図35は、本
発明の車体構造の第9実施形態に係わる図をしめしてい
る。
【0140】図26は、通常のプレス部品で構成された
車体構造におけるセンターピラー周辺の部品構成の一例
である。図26に示す部品構成としては、センターピラ
ー113、サイドシル115、サイドルーフレール11
8、および、補強部品であるピラーレインフォース11
4A,114B、シルレインフォース116、サイドル
ーフレインフォース117、さらに、ドアヒンジ取付部
品119などである。
【0141】本発明は、図26に示すプレス成形された
部品を軽金属により一体で鋳造成形されたセンターピラ
ーである。つまり、センターピラー周辺の部品および補
強部材(符号113,114A,114B,115,1
16,117,118,119)が一体化された構造と
なっている。
【0142】図27に、第9実施形態によるセンターピ
ラー120の斜視図を示す。また、図28〜図33は、
図27におけるI−I,II−II,III−III,IV−IV,VI
−VI,VII−VII断面図、図34は、縦リブとピラー前後
壁面との重合部斜視図である。
【0143】第9実施形態では、ドアヒンジ取付部12
3を軽合金により一体に成形した。
【0144】図27に示すようにセンターピラー120
の板厚は、センターピラー120のほぼ中央部下方位置
より上方で肉厚、下方では薄肉とし、厚肉部と薄肉部の
境界部で肉厚を基部から上部に向かって急増させること
により変曲点Sを形成した。ここでいう肉厚とは、ピラ
ーの外壁面125の板厚を指す。さらに、該変曲点Sよ
り上方では部品取付部用貫通穴124の周辺を最も厚肉
な構造とし、その他の部位ではピラーほぼ中央部上方の
断面係数が基部より大きくなるように外壁面125を厚
肉化するとともに上下方向に連続的に複数配置されてい
る縦リブ127を設けることにより補強部121を形成
した。一方、ピラー基部では、肉厚を薄肉にすることに
より変形許容部122を形成した。
【0145】また、上記縦リブ127において、前後両
サイドのリブ高さをそれらの間に挟まれるリブの高さよ
りも低くし、前後両サイドのリブ上端部近傍ではピラー
前後壁面126との間に重合部128を設けた。ピラー
基部のサイドシル部との境界部近傍に横リブ129を設
定した。
【0146】次に、第9実施形態の作用を説明する。
【0147】第9実施形態では、図27に示すように、
図26のようなセンターピラー周辺の部品および補強部
材を軽金属により鋳造成型された一体のセンターピラー
120としたことにより、プレス部品の場合に各部品で
必要となる金型を一型にできるので、経費を削減し部品
コストを下げることができる。
【0148】図27に示すように、該変曲点Sより上方
では部品取付部用貫通穴124の周辺を最も厚肉な構造
とし、その他の部位ではピラーほぼ中央部上方の断面係
数が基部より大きくなるように外壁面125を厚肉化す
るとともに上下方向に連続的に複数配置されている縦リ
ブ127を設けることにより補強部121を形成した。
【0149】こうすることにより、貫通穴部124を有
する壁面においても部材特性を損なうことなく連続的な
部材強度分布を確保することができる。
【0150】一方、ピラー基部では、肉厚を薄肉にする
ことにより変形許容部122を形成した。
【0151】こうすることにより、図6の第1実施形態
と同様に、センターピラー120の部材特性(強度)を
センターピラー120ほぼ中央部より下方に変曲点Sを
有するように基部より上方に向かって連続的に変化する
特性にすることができる。それと同時に、鋳造法による
成型のため連続的でしかも効率的な部材特性分布となる
板厚にでき、駄肉を無くすことができ軽量化が図れる。
【0152】また、側面衝突時にセンターピラー120
の側方から入力が作用した際には、センターピラー12
0には曲げモーメントが発生する。第9実施形態では、
上述したように、板厚のコントロールと縦リブの設定に
よりセンターピラー120の上方で変形しにくい補強
部、下方で変形しやすい変形許容部を形成した。こうし
た部材特性をセンターピラー120に持たせたことによ
り、図7の第1実施形態と同様に、側面から入力Fがセ
ンターピラー120に作用した際に、図8に示すよう
に、安定的かつ確実にセンターピラー120の基部近傍
の変曲点Sを中心とした逆S字形状にセンターピラー1
20が変形するため、効率的にエネルギーを吸収すると
ともに乗員への干渉を少なくし、安全性を高めることが
できる。
【0153】図35は、鋳造時に使用する金型151
b,151cのII−II断面(図27参照)図である。上
記縦リブ127において、前後両サイドのリブ高さをそ
れらの間に挟まれるリブの高さよりも低くしたことによ
り、金型151には、ピラー断面内の縦リブ位置の近傍
まで冷却系152を配することができる。これにより、
縦リブ設定部位の冷却速度のコントロールが可能となり
鋳物冷却効率の向上が図れ、より安定して高い機械的特
性を得ることができる。また、前後両サイドのリブ上端
部近傍ではピラー前後壁面126との間に重合部128
を設けたことにより、縦リブ127からピラー前後壁面
への力の伝達効率が向上し、より効率良く部材全体で力
を受けることができる。
【0154】ピラー基部のサイドシル部との境界部近傍
に、横リブ129を設けたことにより、側面衝突時の入
力Fが作用した際に、ピラー基部が局部的に折れ曲がる
ことなく均一に車室内側へ進入してくるように変形モー
ドをコントロールすることができ、車室内側進入時に横
リブ129がインナー側部材壁面と干渉することでピラ
ー基部の進入量を規制することができる。
【0155】また、第9実施形態では、ドアヒンジ取付
穴周辺をボス上に厚肉にするとともにねじ加工し、ドア
ヒンジプレート131をボルト131aで締結するため
のねじ部132を設けてある。こうすることにより、従
来必要であった、取付部の補強板を設定することなく、
穴部周辺を補強できるとともに、締結用のねじ部132
を設けることができる。
【0156】(第10および第11実施形態)図36お
よび図37は、本発明による車体構造の第10および第
11実施形態を示す図である(なお、第9実施形態と同
一の部分については同一の符号を付してその詳細な説明
を省略する。)。
【0157】これらは、第10および第11実施形態の
センターピラー120の図27におけるII−II断面図で
ある。
【0158】第10および第11実施形態は、センター
ピラー120の外壁面125に設けられた縦リブ127
の高さ関係を第9実施形態に対して変更したものであ
り、第9実施形態と同様に、金型においてピラー断面内
の縦リブ位置の近傍まで冷却系を配することができる。
これにより、第9実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0159】(第12実施形態)図38は、本発明によ
る車体構造の第12実施形態を示す図である。
【0160】図38の斜視図と断面図に示すように、縦
リブ127間とピラー前後壁面126を連結する横方向
のリブ130を設けてある。
【0161】こうすることにより、第9〜第11実施形
態の効果に加えて、縦リブ127に対する鋳込み時の湯
流れの効率がよくなり、より安定した形状および機械的
特性を得るとともに、縦リブ127間の結合強度とピラ
ー前後壁面126への力の伝達効率の向上を図ることが
できる。
【0162】(第13実施形態)図39は、本発明によ
る車体構造の第13実施形態を示す図である。
【0163】図39は、第13実施形態のセンターピラ
ー120の図27におけるV−V断面図である。
【0164】第13実施形態では、第9実施形態と同様
に、ドアヒンジ取付穴周辺をボス状に厚肉にするととも
にねじ加工し、ドアヒンジプレート131をボルト13
1aで締結するためのねじ部132を設けてあるのに加
え、上記ボス部とピラー前後壁面を連結する横リブ13
3を設けた。
【0165】こうすることにより、第9実施形態と同様
の効果に加えて、取付部に作用する入力をピラー壁面へ
分散することができるため、ドアヒンジ取付部剛性を効
率的に向上させることができる。
【0166】(第14実施形態)図40および図41
は、本発明による車体構造の第14実施形態を示す図で
ある。
【0167】図40は、第14実施形態のセンターピラ
ー120の図27におけるVII−VII断面図であり、図4
1は、サイドシル部およびセンターピラー基部の側面衝
突時の変形モード図である。
【0168】第14実施形態では、サイドシル断面のコ
ーナー部近傍に車体前後方向に配される一定幅の脆弱部
134を設けた。
【0169】こうすることにより、側面衝突時の入力F
が作用した際に、脆弱部134が車両前後方向を軸に車
室内側へ折れ曲がるように変形することで、サイドシル
がセンターピラー基部で略均一に上下に潰れるように変
形することができ、第9実施形態と同様の効果に加え
て、脆弱部134の板厚を調整することでサイドシル部
での変形モードおよび反力をコントロールすることがで
きる。
【0170】(第15実施形態)図42は、本発明によ
る車体構造の第15実施形態を示す図である。
【0171】第15実施形態では、ピラー断面内外面に
同時に縦リブ127,135が設けてある。
【0172】第9実施形態と同様の効果に加えて、断面
外にも縦リブを設けることで、断面係数の向上が図れ、
かつ、鋳物表面積が大きくなるため鋳物冷却効率がよく
なり、安定した冷却速度にできる。その結果、より安定
した機械的特性を得ることができる。
【0173】(第16実施形態)図43から図52は本
発明の第16実施形態を示している。
【0174】図43は本発明の第16実施形態を適用し
た車体要部の分解斜視図である。この図43のように、
センターピラー167のアウター部169とサイドルー
フレール171のインナー部177とが一体に形成され
ている。またサイドルーフレール171のアウター部1
73とボウルーフ181とが一体に形成されている。セ
ンターピラー167のインナー部175の上端には結合
部183のみが設けられている。前記センターピラー1
67のアウター部169の下端には、サイドシル185
のアウター部187が一体に形成されている。センター
ピラー167のインナー部175の下端には、サイドシ
ル185のインナー部189が一体に形成されている。
【0175】尚、サイドルーフレール171のインナー
部177及びサイドシル185のアウター部187は車
体前後方向に一体に又は別部材を接合して延びており、
ボディサイド構造体161のボディサイドアウタ163
の一部を構成し、サイドルーフレール171のインナー
部177の図示しない前後端部には、フロントルーフレ
ール、リヤルーフレールを結合する結合部が突設されて
いる。
【0176】又、サイドシル185のインナー部189
は車体前後方向に一体に又は別部材を接合して延び、セ
ンターピラー167のインナー部175、結合部18
3、サイドシル185のインナー部189などはボディ
サイド構造体161のボディサイドインナ165の一部
を構成している。
【0177】さらに前記サイドルーフレール171のア
ウター部173は車体前後方向に一体に又は別部材を接
合して延び、その前後端部にフロントルーフレール、リ
ヤルーフレールのアウター部305,304が一体に形
成され、あるいは別部材として構成されたフロントルー
フレール、リヤルーフレールのアウター部305,30
4が結合され、ルーフ構造体191を構成している。
【0178】前記フロントルーフレール、リヤルーフレ
ールのインナー部307,306は、例えば別部材とし
て構成され、前記サイドルーフレール171のインナー
部177の前後端部の図示しない結合部に結合されるも
のである。
【0179】かかるボディサイドアウタ163、ボディ
サイドインナ165、及びルーフ構造体191は、それ
ぞれアルミ合金、マグネシウム合金などの軽金属の鋳物
によって形成されている。
【0180】従って、少なくとも前記センターピラー1
67とサイドルーフレール171が前記センターピラー
167に結合される部分とサイドシル185が前記セン
ターピラー167に結合される部分及び該部分から車体
前後方向へ拡大した範囲に渡る部分は、前記アルミニウ
ム合金、マグネシウム合金等の軽金属の鋳物材で一体に
形成された構成となっている。
【0181】図44,図45に、これらセンターピラー
167とセンターピラー167及びサイドシル185の
結合部分185aと、センターピラー167及びサイド
ルーフレール171の結合部分171aとを示してい
る。
【0182】図44はアウター部を車幅方向内側から見
た斜視図、図45は同車幅方向外側から見た斜視図であ
る。図44のVXI−VXI矢視断面におけるセンター
ピラー167のアウター部169の断面を図46に示し
ている。この図44,図55,図46のように、センタ
ーピラー167のアウター部169には、縦リブ211
が一体で形成されている。縦リブ211はサイドルーフ
レール171のインナー部177側からセンターピラー
167のウエスト部より若干下方側に渡って連続して上
下方向に設けられている。
【0183】又、図44,図45のように、サイドシル
185のアウター部187にシル強度調整部213が設
けられている。このシル強度調整部213は、前記セン
ターピラー167が車幅方向内側へ荷重を受けたとき
に、サイドシル185がセンターピラー167に結合さ
れる部分及び該部分から車体前後方向へ拡大した範囲に
渡る部分である結合部分185aで車幅方向内側へ変位
するためのものである。
【0184】前記センターピラー167のアウター部1
69は、ハット断面形状を呈し、外壁213aと側壁2
13b,213cと結合フランジ部213d,213e
とを備えている。前記サイドシル185のアウター部1
87は、車幅方向外側へ膨出する形状を呈し、外壁21
5aと上下の結合フランジ部215b,215c,21
5dとからなっている。前記サイドシル185のアウタ
ー部187の結合フランジ部215bは、センターピラ
ー167のアウター部169の結合フランジ部213d
と連続し、同結合フランジ部215cの結合フランジ部
213eに連続している。
【0185】前記サイドルーフレール171のインナー
部177は、略ハット断面形状を呈し、外壁217aと
上下の結合フランジ部217b,217c,217dか
らなっている。前記サイドルーフレール171のインナ
ー部177の結合フランジ部217cは、前記センター
ピラー167のアウター部169の結合フランジ部21
3dに連続し、同結合フランジ部217dは、センター
ピラー167のアウター部169の結合フランジ部21
3eに連続している。
【0186】前記シル強度調整部213は、上下の補強
部219,221と、該上下の補強部219,221上
下間の変形許容部223とよりなっている。前記上下の
補強部219,221は、上下シル横リブ225,22
7と、シル上縦リブ229,231,233,235
と、シル下縦リブ237,239,241,243とよ
りなっている。
【0187】前記シル上下横リブ225,227は、前
記サイドシル185のアウター部187の外壁215a
の内面に略水平方向に板状に突設され、前記センターピ
ラー167のアウター部169に結合される部分から車
体前後方向へ拡大した範囲に渡って延設されている。
【0188】前記シル上下横リブ225,227の端部
225a,225b,227a,227bは、前記外壁
215aの内面に対し自然消滅するように傾斜設定され
ている。前記シル上縦リブ229,231,233,2
35とシル下縦リブ237,239,241,243と
は、それぞれ車体前後方向で位置的に対応し、上下に配
置されている。
【0189】前記各シル上縦リブ229,231,23
3,235は、前記シル上横リブ225に対し交差して
上下に渡って配置され、シル上横リブ225の上下にお
いて、図47のサイドシル185のアウター部187の
断面図のように、外壁215aの内面に対し連続してつ
ながるように形成されている。
【0190】前記シル下縦リブ237,239,24
1,243は、前記シル下横リブ227に交差してその
下面に配置され、各シル下縦リブ237,239,24
1,243の上面がシル下横リブ227の下面に一体に
結合されている。
【0191】前記変形許容部223は、前記上下の補強
部219,221間の部分、すなわちシル上縦リブ22
9,231,233,235の下端と、シル下横リブ2
27の上面との間の外壁215aによって構成されてい
る。外壁215aは、サイドシル185のアウター部1
87の一般部の肉厚に設定されている。
【0192】さらに、本実施形態においては、図48,
図49のように、センターピラー167及びサイドルー
フレール171のアウター部169,173相互にピラ
ー側接合部193とレール側接合部195とが各別に設
けられている。
【0193】前記ピラー側接合部193及びレール側接
合部195は、車体前後方向中間部が同両側部よりも低
くなる形状、例えば車幅方向から見てほぼV字形状に形
成されている。このピラー側接合部193及びレール側
接合部195は、センターピラー167の上部で主に車
幅方向に重なるように接合して固着されるもので、本実
施形態においては、ピラー側接合部193はレール側接
合部195に車幅方向外側から重なっている。但し、レ
ール側接合部195をピラー側接合部193の車幅方向
外側から重なる構成にすることもできる。
【0194】更に説明すると、前記センターピラー16
7のアウター部169は、その上端177は、その断面
を変化させながら前記サイドルーフレール171のイン
ナー部177に一体に結合されている。前記ピラー側接
合部193は、袋状に形成され前記センターピラー16
7のアウター部169の上端207より下方位置に設け
られている。このピラー側接合部193は、結合フラン
ジ部213d,213eの部分では略水平に設けられ、
前後の側壁213b,213cの部分では結合フランジ
部213,213eから外壁213aへ向かって僅かに
下降傾斜するように設けられ、外壁213aの部分では
ほぼV字形状を呈するように設けられている。
【0195】前記レール側接合部195は、サイドルー
フレール171のアウター部173に突設された延長部
209の下端に設けられている。延長部209は前記セ
ンターピラー167のアウター部169のハット断面形
状と略同様なハット断面形状を呈している。すなわち、
延長部209は、車幅方向外側の側壁251と同内側の
結合フランジ253,255と、側壁257,259と
からなっている。
【0196】前記レール側接合部195は、前記ピラー
側接合部193に差し込まれるように、延長部209の
下端に突設され、その突設形状は前記ピラー側接合部1
93に対応しており、側壁251側においてほぼV字形
状を呈している。
【0197】組立に際しては、まずボディサイド構造体
161側において、ボディサイドアウタ163とボディ
サイドインナ165とを合わせ、センターピラー167
においてはアウター部169とインナー部175とが溶
接Wによって結合され、サイドシル185においてはア
ウター部187とインナー部189とが溶接によって結
合される。またセンターピラー167のインナー部17
5の接合部183は、図50の断面図で示すようにサイ
ドルーフレール171のインナー部177に溶接Wによ
って結合される。
【0198】次に、ボディサイド構造体161を立て
て、センターピラー167側を起立させると共に、サイ
ドルーフレール171のインナー部177上に、ルーフ
構造体191側のサイドルーフレール171のアウター
部173が位置するように配置し、その後、サイドルー
フレール171のアウター部173及びボウルーフ18
1側、すなわちルーフ構造体191側を下降させてピラ
ー側接合部193にレール側接合部195を接合させ、
両接合部193,195間を図55のように溶接Wによ
って接合する。この接合によって、接合部193,19
5間が車幅方向から見てほぼV字形状に接合されること
になる。
【0199】この組み付けに際し、各接合部193,1
95がほぼV字形状のため、上方から下降させて組み付
けるとき、多少の位置ずれがあってもピラー側接合部1
93に対し、レール側接合部195が誘い込まれるよう
な状態となって、ガイド機能が奏され、容易に組み付け
ることができる。また、各接合部193,195の嵌合
によて、接合時の位置決めも確実に行わせることがで
き、組付を極めて容易に行うことができる。
【0200】図7の第1実施形態のように、センターピ
ラー167に車体側方から入力Fが作用すると、センタ
ーピラー167にはサイドシル185とサイドルーフレ
ール171との間で入力点を中心に曲げモーメントMが
作用する。また、センターピラー167からの入力によ
り、サイドシル185には、センターピラー167の下
端点を中心に、サイドルーフレール171にはセンター
ピラー167の上端点を中心に、それぞれ、曲げモーメ
ントが発生する。
【0201】従って、本実施形態のように、ピラー側接
合部193、レール側接合部195の接合位置がセンタ
ーピラー167の上端よりやや下方位置に位置する場合
には、位置が下がった分、側方からの入力Fに対してモ
ーメント発生が少なく、接合部193,195の接合面
に作用する荷重を低減することができる。従って、接合
強度を維持することができ、荷重伝達を確実に行わせる
ことができる。
【0202】図51は入力Fが作用した際のセンターピ
ラー167の変形状況を示している。この図51のよう
に、入力Fに対しフロア側の潰れ変形によってセンター
ピラー167の下端側が車幅方向内側へ変位する。前記
図50にその際のセンターピラー167上部の荷重伝達
状況を示している。図50に示すように本実施形態で
は、接合部195がお互いにかみ合っており、ピラー上
方への変位を斜面を用いて伝えているため、センターピ
ラー167のアウター部169からの荷重が上方部でサ
イドルーフレール171のインナー部177に伝達さ
れ、ボウルーフ部181側へ効率的に伝えることができ
る。
【0203】従って、図51のように、センターピラー
167自身は、その上下中間部などが室内方向に変形す
るようなことはなく、上端が上方に伸びあがるような変
形になる。つまり、センターピラー167上部の室内方
向の変形を抑えながら十分な荷重分散を行うことができ
る。
【0204】またピラー側接合部193は、レール側接
合部195に対し、車幅方向外側に位置して接合されて
いるので、荷重を溶接部Wの結合力及び接合部193,
195間の面圧として受けることができ、高い接合強度
を得ることができる。従って、センターピラー167の
アウター部169側からサイドルーフレール171のア
ウター部173を介してボウルーフ181側へ荷重伝達
を確実に行わせることができる。
【0205】本実施形態においては、ピラー側接合部1
93、レール側接合部195をほぼV字形状にしたた
め、溶接部W全体の溶接長が長くなり、単純に横方向に
直線的に溶接した場合に比較して、全体の溶接長さを長
くし、溶接強度を高めることができる。
【0206】また単純に、横方向に直線的に溶接した場
合には、センターピラー167に作用する上下方向荷重
と、横方向荷重に対して溶接強度に差が出やすくなるが
センターピラー167に上下方向荷重又は横方向荷重が
作用した場合に溶接W部には分力として溶接線に対して
垂直方向の荷重が働き、溶接強度の差を抑制することが
できる。
【0207】即ち、垂直方向の分力は、接合部193,
195間の溶接の引っ張り力となる。一般に溶接強度は
剪断強度より引っ張り強度が高いため、高い接合部強度
を得ることができる。また圧縮方向の分力は、接合部1
93,195間の面当たり荷重として受けられるので、
溶接部での高い接合強度を確保することができる。従っ
て、上下方向荷重、横方向荷重に対して荷重伝達を確実
に行うことができる。
【0208】センターピラー167に捩り荷重が作用し
た場合にも、高い接合強度が得られる。一般に部材に捩
り荷重が作用すると、最大引っ張り応力発生面は約45
度方向に沿った面になる。従って、捩り荷重に対して接
合部193,195形状がV字形状のため、溶接面が前
述した部材内に発生する最大応力発生面に略平行にな
る。溶接W部は引っ張り荷重が主に働くため、前記同様
高い溶接部強度を得ることができる。また圧縮方向荷重
は、前述と同様に接合部193,195間の面当たり荷
重として受けられるので、溶接部での高い接合強度を確
保することができる。
【0209】以上より、縦方向、横方向、さらには捩り
方向とあらゆる荷重方向に対して高い接合強度を得るこ
とができる。こうして縦方向、横方向、捩り方向の荷重
がセンターピラー167に作用した場合でも、その荷重
をセンターピラー167のアウター部169から接合部
193,195を介し、延長部209からルーフサイド
レール171のアウター部173へ、さらにはボウルー
フ181へと確実に伝達することができる。また前記の
ように荷重はセンターピラー167のインナー部175
からルーフサイドレール171のインナー部177へ伝
達され、さらにはボウルーフ181側へ伝達されること
になる。こうして全体としてセンターピラー167への
入力をサイドルーフレール171やボウルーフ181へ
確実に分散することができ、センターピラー167など
の変形を抑制しつつエネルギー吸収を行うことができ
る。
【0210】従って、センターピラー167やサイドル
ーフレール171などの板厚を特に増加する必要がな
く、重量増を大幅に抑制することができる。
【0211】次に、センターピラー167には、前記図
44,図46のように、センターピラー167のアウタ
ー部169内面に、縦リブ211が一体に形成されてお
り、アウター部169の曲げ特性は図5のようになって
いる。すなわち、縦リブ211を設けることによって、
センターピラー167の上端と下端との間に強度変化
点、すなわち変曲点が設定され、この変曲点より上部で
は車体外方からの外力に対する部材強度が同変曲点より
下部の強度より大きくなっている。
【0212】従って、センターピラー167は図51に
示すように、下部が変形する逆S字形状の変形モードと
なる。又、センターピラー167の上部においては、図
50で説明したように、センターピラー167上部で発
生する車室内方向の荷重をサイドルーフレール171の
インナー部177及びアウター部173の曲げとボウル
ーフ181の軸力とにより効率的に受け止めることがで
き、センターピラー167の逆S字変形に伴うセンター
ピラー167の上端の車室内方向への変形を規制するこ
とができ、車室内居住空間を確実に確保することができ
る。
【0213】次に、側面衝突時にセンターピラー167
に図7,図52で示す衝突荷重Fの入力があると、荷重
Fはセンターピラー167を介してサイドシル185及
びサイドルーフレール171にも入力されることになる
が、サイドルーフレール側の前記の構造によって入力F
による車体上下方向を軸とする図52のような曲げモー
メントに対し、サイドルーフレール171の壁面座屈が
抑制され、センターピラー167は上端部を支持点とし
て前記図51のように車幅方向内側へ回転変位するよう
に機能する。
【0214】一方、サイドシル185及びセンターピラ
ー167の結合部分185aにおいて、シル上下縦リブ
229,237,231,239,233,241,2
35,243がそれぞれ上下対をなし、側面衝突時のセ
ンターピラー167からの入力をシル上下縦リブ22
9,231,233,235,237,239,24
1,243間に形成された変形許容部223により車体
前後方向を軸に車幅方向内側へ折り曲げるモーメントに
変換することができる。同時に、シル上横リブ225と
シル下横リブ227とが外壁215aの補強材として機
能し、センターピラー167からの入力によりサイドシ
ル185に発生する上下方向を軸とした曲げモーメント
による外壁215aの壁面座屈を抑制することができ
る。
【0215】これによりサイドシル185及びセンター
ピラー167の結合部分185aがくの字状に曲げられ
ることがなくなり、図41の車幅方向外側から見た要部
斜視図のように、サイドシル185がセンターピラー1
67に結合される部分、及び該部分が車体前後方向に拡
大された範囲に渡る部分として結合部分185aが車体
前後方向に略均一に車幅方向内側へ進入するように変形
する。この結果、サイドシル185、サイドルーフレー
ル171、センターピラー167の変形モードは図51
に示す理想的なもの、あるいはこれに近くなり、局部的
な変形の増加を抑制することができる。
【0216】従って、フロアやサイドシル185の車体
前後方向全体への荷重伝達によって荷重分散を行い、ま
た変形領域を広げることによって、衝突エネルギの吸収
量を増大することができる。更に、理想的な変形モー
ド、あるいは理想的な変形モードに近づけることによ
り、安定した衝突エネルギの吸収を行うことができる。
【0217】尚、上記実施形態では、ピラー側接合部1
93、レール側接合部195を車幅方向から見て略V字
形状に形成したが、車幅方向から見て略U字形状あるい
は車幅方向から見て略階段状の段差の組み合わせによる
略V字形状に形成することもできる。更に、ピラー側接
合部33及びレール側接合部35は車体前後方向中間部
が同両側部よりも高くなる形状として略逆V字形状に接
合することもできる。
【0218】そして、前記のように、ピラー側接合部1
93及びレール側接合部195を階段状の段差の組み合
わせによる略V字形状とすることによって、溶接長さを
さらに長くすることができ、より結合強度を向上し、荷
重伝達を確実に向上することができる。
【0219】(第17実施形態)図53,図54は、本
発明の第17実施形態に係り、図53は要部斜視図、図
54は図53のVIXIII−VIXIII線矢視断面図である。
尚、第16実施形態と対応する構成部分には同符合を付
して説明する。
【0220】一方、前記サイドシル185の上下の補強
部219,221は、サイドシル185がセンターピラ
ー167に結合される部分及び該部分から車体前後方向
に拡大した範囲に渡る部分を他の部分よりも厚肉にして
形成している。すなわち、図53の斜線で示す範囲26
1の部分において、サイドシル185のアウター部18
7を図54のように他の部分263よりも厚肉265に
したものである。そして、厚肉265によって上下に挟
まれた部分は他の部分263である一般部肉厚より薄肉
に形成されて、変形許容部223を構成している。変形
許容部223の肉厚は、材料のひずみ量と性能上から決
まる反力とから決定されている。
【0221】従って、上下の補強部219,221によ
って、サイドシル185の壁面座屈を抑制しながら、変
形許容部223によって変形を促進し、サイドシル18
5がセンターピラー167と結合される部分の前後方向
所定範囲に拡張した部分において略均一に車幅方向内側
へ変形して進入することができる。
【0222】このため、本実施形態においても、理想的
な変形モード、又はこれに近づけることで衝突荷重の分
散、衝突荷重吸収量の増大、衝突エネルギの安定した吸
収を行うことができる。
【0223】また本実施形態では、厚肉265によっ
て、シル強度調整部213を形成し補強リブがないた
め、より軽量化を図ることができ、また軽金属の鋳物で
成形する場合に、成形型を簡単にすることができる。
【0224】(第18実施形態)図55,図56,図5
7は、本発明の第18実施形態を示し、図55は要部の
斜視図、図56は図55のVIXV−VIXV矢視断面
図、図57は作用説明図である。
【0225】図55のように、センターピラー67の図
57で示す部材特性の変曲点より下方部近傍において車
体前後方向に沿った横リブ267,269が設けられ、
センターピラー167の壁面強度を補強している。
【0226】図56のように、上方の横リブ267は下
方の横リブ269よりも車幅方向への突出長さを長くし
てある。こうすることによって、図57に示すように、
車幅方向外側からの荷重Fを受けたとき、変曲点近傍を
境にセンターピラー167の壁面変形を生じさせること
ができると共に、リブ突出長さの短い下方の横リブ26
9側におけるセンターピラー167の壁面強度が突出長
さの長い横リブ267側のセンターピラー167の壁面
強度よりも弱いため、より下方でしかも範囲を限定して
センターピラー167下部の変形をコントロールするこ
とができるとともに、より理想的な逆S字形の変形モー
ドにすることができ、より広く居住空間を維持すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係り、車体構造の全体
斜視図である。
【図2】(A)は本発明の第1実施形態に係り、サイド
ボディユニットのセンターピラー及びその周囲部分の要
部斜視図、(B)はサイドボディユニットをプレス部品
によって構成する場合を示す要部分解斜視図である。
【図3】(A)は本発明の第1実施形態に係り、サイド
ボディユニットのセンターピラー及びその周囲部分の要
部斜視図、(B)はサイドボディユニットのセンターピ
ラー及びその周囲部分の要部縦破断の斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係り、センターピラー
の横断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係り、センターピラー
の上下方向の板厚分布の特性線図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係り、センターピラー
の上下方向の部材強度分布の特性線図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係り、車体外方からの
外力によるセンターピラーの変形前を示す側面図であ
る。
【図8】本発明の第1実施形態に係り、車体外方からの
外力によるセンターピラーの変形後を示す側面図であ
る。
【図9】本発明の第2実施形態に係り、サイドボディユ
ニットのセンターピラー及びその周囲部分の要部斜視図
である。
【図10】本発明の第2実施形態に係り、図9のa−a
線断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係り、図9のb−b
線断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係り、図9のc−c
線断面図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係り、図9のd−d
線断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係り、図9のe−e
線断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係り、図9のa−a
線対応箇所の断面図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係り、図9のb−b
線対応箇所の断面図である。
【図17】本発明の第4実施形態に係り、センターピラ
ーの強度変化点より上部の断面図である。
【図18】本発明の第5実施形態に係り、センターピラ
ーの断面図である。
【図19】本発明の第6実施形態に係り、センターピラ
ーの断面図である。
【図20】本発明の第7実施形態に係り、サイドボディ
ユニットのセンターピラー及びその周囲部分の要部斜視
図である。
【図21】本発明の第7実施形態に係り、図20のf−
f線の断面図である。
【図22】本発明の第7実施形態の第1変形例に係り、
センターピラーの強度変化点より上部側の断面図であ
る。
【図23】本発明の第7実施形態の第2変形例に係り、
センターピラーの強度変化点より上部側の断面図であ
る。
【図24】本発明の第8実施形態に係り、センターピラ
ーの強度変化点より上部側の要部斜視図である。
【図25】本発明の第8実施形態に係り、図24のg−
g線断面図である。
【図26】通常のプレス部品で構成された車体構造にお
けるセンターピラー周辺の部品構成の一例を示す図であ
る。
【図27】第9実施形態によるセンターピラー部の斜視
図である。
【図28】図27におけるI−I線矢視断面図である。
【図29】図27におけるII−II線矢視断面図である。
【図30】図27におけるIII−III線矢視断面図であ
る。
【図31】図27におけるIV−IV線矢視断面図である。
【図32】図27におけるVI−VI矢線視断面図である。
【図33】図27におけるVII−VII線矢視断面図であ
る。
【図34】縦リブとピラー前後壁面との重合部斜視図で
ある。
【図35】鋳造時に使用する金型の図27におけるII−
II矢線視断面図である。
【図36】第10実施形態のセンターピラーの図27に
おけるII−II矢線視断面図である。
【図37】第11実施形態のセンターピラーの図27に
おけるII−II矢線視断面図である。
【図38】第12実施形態の斜視図と断面図である。
【図39】第13実施形態のセンターピラーの図27に
おけるV−V矢線視断面図である。
【図40】第14実施形態のセンターピラーの図27に
おけるVII−VII矢線視断面図である。
【図41】サイドシル部およびセンターピラー基部の側
面衝突時の変形モード図である。
【図42】第15実施形態のセンターピラーの図27に
おけるII−II矢線視断面図である。
【図43】本発明の第16実施形態に係り、センターピ
ラーのアウター部、インナー部及びボウルーフ等の関係
を示す分解斜視図である。
【図44】第16実施形態に係り、センターピラーのア
ウター部などを示す車幅方向内側から見た斜視図であ
る。
【図45】第16実施形態に係り、センターピラーのア
ウター部などを車幅方向外側から見た斜視図である。
【図46】図44のVXI−VXI線矢視断面図であ
る。
【図47】第16実施形態に係り、サイドシル部分の断
面図である。
【図48】第16実施形態に係り、センターピラーとサ
イドルーフレール、ボウルーフの関係を示す分解斜視図
である。
【図49】第16実施形態に係り、センターピラーとサ
イドルーフレールとの関係を示す要部拡大分解斜視図で
ある。
【図50】第16実施形態に係り、センターピラー上
部、サイドルーフレール及びボウルーフの一部断面図で
ある。
【図51】センターピラーの変形状態を示す作用説明図
である。
【図52】センターピラーへの荷重入力状態を示すスケ
ルトン図、及び側面衝突時のモーメント変化を示す説明
図である。
【図53】本発明の第17実施形態に係り、要部の斜視
図である。
【図54】図53のVIXIII−VIXIII線矢視
断面図である。
【図55】本発明の第18実施形態に係り、センターピ
ラー部及びその周辺のアウター部を車幅方向内側から見
た斜視図である。
【図56】図55のVIXV−VIXV線矢視断面図で
ある。
【図57】センターピラーへの荷重入力状態を示す作用
説明図である。
【図58】従来の軽金属車体構造を示す側面図である。
【符号の説明】
7 センターピラー 15 強度変化点 16 センターピラーの上部 17 センターピラーの下部 120 センターピラー 121 センターピラー補強部位 122 センターピラー変形許容部 123 ドアヒンジ取付部 124 部品取付用貫通穴 125 センターピラー外壁面 126 センターピラー前後壁面 127 縦リブ 128 重合部 129 ピラー基部とシル部境界近傍の横リブ 130 縦リブ間の横リブ 131 ドアヒンジ 131a ドアヒンジ取付ボルト 132 ねじ部 133 ドアヒンジ取付部横リブ 134 サイドシル脆弱部 151 金型 152 冷却系 167 センターピラー 169 アウター部 171 サイドルーフレール 173 アウター部 175 インナー部 177 インナー部 185 サイドシル 187 アウター部 189 インナー部 193 ピラー側接合部 195 レール側接合部 211 縦リブ 213 シル強度調整部 219 上の補強部 221 下の補強部 223 変形許容部 225 シル上横リブ 227 シル上横リブ 229,231,233,235 シル上縦リブ 237,239,241,243 シル下縦リブ 265 厚肉 267,269 横リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 真希 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA01 AA04 AA05 AA10 AA11 BB01 CA17 CA34 CA40 DA17

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側部に上下方向に配置される車体骨
    格部材としてのピラーを軽合金により形成した車体構造
    において、前記ピラーの上端と下端との間に、強度変化
    点を設定し、この強度変化点より上方に位置する前記ピ
    ラーの上部では、車体外方からの外力に対する部材強度
    を前記強度変化点より下方に位置する前記ピラーの下部
    の強度より大きく構成したことを特徴とする車体構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車体構造であって、前記
    強度変化点は、前記ピラーの上端と下端との間のほぼ中
    央部より下方に位置することを特徴とする車体構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の車体構造で
    あって、前記ピラーの前記部材強度の分布は、前記ピラ
    ーの肉厚を上部では厚肉に、下部では薄肉に設定するこ
    とによって実現したことを特徴とする車体構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車体構造であって、前記
    ピラーの肉厚は、前記ピラー上端から下端に向かって漸
    減する分布であることを特徴とする車体構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    車体構造であって、前記ピラーは、前記ピラーの車体前
    後方向の壁面部の肉厚に対して前記ピラーの車体外側の
    壁面部の肉厚を厚肉に設定し、且つ、前記ピラーの車体
    外側の壁面部の肉厚を可変したことを特徴とする車体構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    車体構造であって、前記強度変化点は、肉厚変化の変曲
    点として構成し、この変曲点では肉厚を上部から下部に
    向かって急減させたことを特徴とする車体構造。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2記載の車体構造で
    あって、前記ピラーの前記部材強度の分布は、前記ピラ
    ーの断面積を上部では大きく、下部では小さく設定する
    ことによって実現したことを特徴とする車体構造。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の車体構造であって、前記
    ピラーの断面積は、前記ピラー上端から下端に向かって
    漸減する分布であることを特徴とする車体構造。
  9. 【請求項9】 請求項1又は請求項2又は請求項7又は
    請求項8に記載の車体構造であって、前記強度変化点
    は、断面積変化の変曲点として構成し、この変曲点では
    断面積を上部から下部に向かって急減させたことを特徴
    とする車体構造。
  10. 【請求項10】 請求項1又は請求項2に記載の車体構
    造であって、前記ピラーの前記部材強度の分布は、前記
    ピラーの断面係数を上部では大きく、下部では小さくな
    るよう断面形状を設定することによって実現したことを
    特徴とする車体構造。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の車体構造であって、
    前記ピラーの断面係数は、前記ピラー上端から下端に向
    かって漸減する分布であることを特徴とする車体構造。
  12. 【請求項12】 請求項1又は請求項2又は請求項10
    又は請求項11に記載の車体構造であって、前記強度変
    化点は、断面係数変化の変曲点として構成し、この変曲
    点では断面係数を上部から下部に向かって急減させたこ
    とを特徴とする車体構造。
  13. 【請求項13】 請求項1又は請求項2記載の車体構造
    であって、前記ピラーの前記部材強度の分布は、前記ピ
    ラーの上部に補強部材を設けて実現したことを特徴とす
    る車体構造。
  14. 【請求項14】 請求項1又は請求項2記載の車体構造
    であって、前記ピラーの前記部材強度の分布は、前記ピ
    ラーの上部に上下方向に延びる縦リブを設けて実現した
    ことを特徴とする車体構造。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の車体構造であって、
    前記縦リブの間には、前記縦リブ間を連結する横リブを
    設けたことを特徴とする車体構造。
  16. 【請求項16】 請求項1〜請求項15記載の車体構造
    であって、前記ピラーは、サイドシル及びサイドルーフ
    レールの少なくとも一部と共に軽合金により一体に成形
    されたことを特徴とする車体構造。
  17. 【請求項17】 請求項1〜請求項16記載の車体構造
    であって、前記ピラーは、ドアヒンジ取付部が軽合金よ
    り一体に成形されたことを特徴とする車体構造。
  18. 【請求項18】 請求項1〜請求項17記載の車体構造
    であって、前記ピラーは、作業用穴、取付部用穴の周辺
    の肉厚が厚肉に構成されたことを特徴とする車体構造。
  19. 【請求項19】 請求項1〜請求項18記載の車体構造
    であって、前記ピラーは、センターピラーであることを
    特徴とする車体構造。
  20. 【請求項20】 軽合金により形成したピラー(骨格部
    材)を有する車体構造において、車体側面に配置された
    ピラーを鋳造法により形成するとともに、ピラー基部に
    変形許容部を設け、ピラー上部に補強部を設け、車体側
    面からの入力時の変形モードを逆S字型としたことを特
    徴とする車体構造。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の車体構造であっ
    て、前記ピラーのほぼ中央部より下方に強度分布上の変
    曲点を形成したことを特徴とする車体構造。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の車体構造であっ
    て、前記変曲点より上方では、作業穴、部品取付部用穴
    周辺を最も肉厚な構造とし、その他の部位には前記ピラ
    ーのほぼ中央部上方の断面係数が基部より大きくなるよ
    うに外壁面を肉厚化するとともに縦リブを設けることに
    より補強部を形成したことを特徴とする車体構造。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の車体構造であっ
    て、前記ピラー基部では、肉厚を薄肉にすることにより
    変形許容部を形成したことを特徴とする車体構造。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の車体構造であっ
    て、前記変曲点では、肉厚を基部から上部に向かって急
    増させたことを特徴とする車体構造。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の車体構造であっ
    て、前記ピラーの周辺のサイドシル、サイドルーフレー
    ルを軽合金により一体に形成したことを特徴とする車体
    構造。
  26. 【請求項26】 請求項20〜24のいずれかに記載の
    車体構造であって、前記ピラーのドアヒンジ取付部を軽
    合金により一体に成形したことを特徴とする車体構造。
  27. 【請求項27】 請求項20〜24のいずれかに記載の
    複数のリブを有する車体構造であって、前記ピラーの同
    一高さ位置における縦リブの高さを略一定に成形したこ
    とを特徴とする車体構造。
  28. 【請求項28】 請求項20〜24のいずれかに記載の
    車体構造であって、前記ピラーの上部に、縦リブとピラ
    ー前後壁面との重合部を設けたことを特徴とする車体構
    造。
  29. 【請求項29】 請求項20〜24のいずれかに記載の
    車体構造であって、前記ピラーに、該リブ間およびピラ
    ー前後壁面を連結する横リブを設けたことを特徴とする
    車体構造。
  30. 【請求項30】 請求項20〜24のいずれかに記載の
    車体構造であって、前記ピラー基部のサイドシル部と境
    界部近傍に横リブを設定したことを特徴とする車体構
    造。
  31. 【請求項31】 請求項20〜24のいずれかに記載の
    車体構造であって、前記ピラーのサイドシル断面部のコ
    ーナー部近傍に車体前後方向に配される一定幅の脆弱部
    を設けたことを特徴とする車体構造。
  32. 【請求項32】 請求項1〜31の何れかに記載の車体
    構造であって、前記ピラーがアウター部及びインナー部
    からなると共に、該ピラーの上端がアウター部及びイン
    ナー部からなるサイドルーフレールに結合され、かつ該
    サイドルーフレール間を結合するボウルーフを備え、前
    記ピラーのアウター部とサイドルーフレールのインナー
    部とを一体に形成すると共に、前記サイドルーフレール
    のアウター部とボウルーフとを一体に形成し、前記セン
    ターピラー及びルーフサイドレールのアウター部相互
    に、前記センターピラーの上部で少なくとも車幅方向に
    重なるように接合して固着されると共に車体前後方向中
    間部が同両側部よりも低くなる形状、又は車体前後方向
    中間部が同両側よりも高くなる形状に形成されたピラー
    側接合部及びレール側接合部を設けたことを特徴とする
    車体構造。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の車体構造であって、
    前記ピラー側接合部及びレール側接合部は、車幅方向か
    ら見てほぼV字形状に形成されていることを特徴とする
    車体構造。
  34. 【請求項34】 請求項32に記載の車体構造であっ
    て、前記ピラー側接合部及びレール側接合部は、車幅方
    向から見てほぼU字形状に形成されていることを特徴と
    する車体構造。
  35. 【請求項35】 請求項32に記載の車体構造であっ
    て、前記ピラー側接合部及びレール側接合部は、車幅方
    向から見てほぼ階段状の段差の組み合わせによるほぼV
    字形状に形成されていることを特徴とする車体構造。
  36. 【請求項36】 請求項1〜35の何れかに記載の車体
    構造であって、車体の左右下部に前後方向に延設されて
    前記ピラーに結合される閉断面構造のサイドシルと、車
    体の左右上部に前後方向に延設されて前記ピラーに結合
    される閉断面構造のサイドルーフレールとを備え、前記
    サイドシルに、前記ピラーが車幅方向への荷重を受けた
    とき該ピラーに結合される部分及び該部分から車体前後
    方向に拡大した範囲に渡る部分が共に変形することによ
    り車幅方向内側へ変位するためのシル強度調整部を設け
    たことを特徴とする車体構造。
  37. 【請求項37】 請求項36記載の車体構造であって、
    前記シル強度調整部は、前記サイドシルの車幅方向外側
    の壁部に車体前後方向に沿って設けた上下の補強部と、
    該補強部上下間の変形許容部とよりなることを特徴とす
    る車体構造。
  38. 【請求項38】 請求項37記載の車体構造であって、
    前記変形許容部は、前記サイドシルの一般部の肉厚を有
    することを特徴とする車体構造。
  39. 【請求項39】 請求項37記載の車体構造であって、
    前記変形許容部は、前記サイドシルの一般部の肉厚より
    薄肉であることを特徴とする車体構造。
  40. 【請求項40】 請求項1〜39の何れかに記載の車体
    構造であって、前記ピラーの下部に、上下方向に対し面
    が交差する複数の横リブを上下所定間隔で設けると共
    に、上方側の横リブを下方側の横リブより強度を高くし
    たことを特徴とする車体構造。
  41. 【請求項41】 車両の前後に配設されたメンバと、左
    右方向に配設されたメンバと、上下方向に配設されたピ
    ラーとからなる車室を構成する車体構造において、前記
    ピラーを軽合金で構成すると共に、前記ピラーの上部に
    補強部を形成し、前記ピラーの下部に変形許容部を形成
    し前記補強部と変形許容部との間に強度の変曲点を形成
    し、車体側からの入力荷重によりピラー下部の変形許容
    部の車室内側への変位量をピラー上部の補強部の車室内
    側への変位量より大きくし、ピラーの変形モードを逆S
    字状としたことを特徴とする車体構造。
  42. 【請求項42】 請求項41記載の車体構造であって、
    前記ピラーを、鋳造により形成したことを特徴とする車
    体構造。
  43. 【請求項43】 請求項41記載の車体構造であって、
    前記補強部又は変形許容部を、前記ピラーに一体に形成
    したことを特徴とする車体構造。
  44. 【請求項44】 請求項42又は43記載の車体構造で
    あって、前記補強部又は変形許容部を、肉厚を変えるこ
    とで形成したことを特徴とする車体構造。
  45. 【請求項45】 請求項42又は43記載の車体構造で
    あって、前記補強部又は変形許容部を、複数のリブで形
    成したことを特徴とする車体構造。
  46. 【請求項46】 請求項41〜45の何れかに記載の車
    体構造であって、前記変曲点を、ピラー上端と下端の中
    央部より下端側に形成したことを特徴とする車体構造。
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