JP2008279910A - 骨格部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両を構成する構成ユニットの骨格になる骨格部品に関し、低コストで簡単に得ることができる、十分な強度や剛性を持った骨格部品を提供することを目的とする。
【解決手段】車両を構成する構成ユニット1の骨格になる骨格部品11において、鋳造成形された鋳造部材111と、鋳造部材111によって鋳ぐるまれた、鋳造部材111の材料よりも機械的性質が優れた金属材料からなる補強部材112とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両を構成する構成ユニットの骨格になる骨格部品に関する。
車両の衝突時に乗員が傷付くことを少しでも抑えるため、車両には所定の規格で規定された強度が要求される。また、車両の走行時には車両に曲げモーメントやねじりモーメントが加わるため、車両の曲げ剛性やねじり剛性を高めておくことも要求される。さらには、車両のドアモジュールではドアの強度や剛性がドアを閉めたときの音に影響するため、ドアを閉めたときに高級感ある重厚な音が生じるようにドアの強度や剛性を高めておくことが望ましく、ドアモジュール以外の車両を構成する構成ユニットでも、耐久性等の面からしても強度や剛性を高めておくことが望ましい。
ここでは、これまでに提案されている、自動車の側面衝突時を考慮して車両の強度を高める技術を一例として説明する。自動車のドアモジュールは、パネル状のドアと枠状のドアフレームとヒンジ機構等を有する。4ドアの自動車では、前側のドアモジュールにおけるドアフレームは、フロントピラー、センターピラー、フロントピラーとセンターピラーを上方で結ぶ上フレーム、およびそれらのピラーを下方で結ぶ下フレームからなるものである。また、自動車の車体の底面は、アンダーボディで覆われており、アンダーボディの縁の上にドアモジュールが取り付けられている。従来では、自動車の側面衝突時の衝撃の大半をこのアンダーボディの縁で受け止めようとしていた。ところが、近年、自動車の車高は低くなる傾向にあり、アンダーボディと地面との高さ(最低地上高)が低くなってきている。最低地上高が低くなると、自動車の側面衝突時には、ドアモジュールに衝撃が加わりやすくなり、ドアモジュールの強度を高めることが必要になってくる。
そこで、ドアのアウターパネルの外側面に自動車の前後方向に延びる補強部材をネジ止めし、その補強部材をサイドプロテクションモールとしても機能させる技術が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献1には、樹脂材料を射出して成形する際に樹脂材料によって金属部材を包み込ませ、樹脂と金属部材を一体化させた補強部材を用いることが開示されている。しかしながら、サイドプロテクションモールとしても機能させるために樹脂材料を用いている点で、強度を高めるといっても一定の限界がある。
また、ドアフレームのフロントピラーには、金属製のパイプ部材(例えば、特許文献2等参照)や、中空になるように金属板を貼り合わせ部材(例えば、特許文献3等参照)が用いられているが、自動車の側面衝突時を考慮して、フロントピラーの強度を高める技術が知られている。
図1は、フロントピラーの強度を高めた従来例を示す図である。
図1に示すフロントピラー9は、プレス加工によって成形されたプレス部材91と、補強部材92を有する。プレス部材91には、補強部材92を収容する凹部911が設けられている。補強部材92は金属製のパイプであり、プレス部材91に溶接されている。なお、プレス部材91と補強部材92とが互いに異種材料からなるものであると、溶接が困難になることから、プレス部材91と補強部材92は同一材料からなるものである。
図1に示す従来例では、補強部材92をプレス部材91に、補強部材92の全長にわたって溶接すると、補強部材92とプレス部材91の連続性が高められ強度が向上するがコスト高になり、反対にコストを抑えるためにスポット的な溶接を行うと強度が低下してしまうといった欠点がある。また、凹部911の、補強部材92が収容されて残った隙間が狭いと、溶接作業が困難になるといった欠点もある。
特許第3699186号公報(段落0029および段落0033) 特開昭61−181722号公報(第5図) 特開昭61−110618号公報(第3図)
本発明は上記事情に鑑み、低コストで簡単に得ることができる十分な強度や剛性を持った骨格部品を提供することを目的とするものである。
上記目的を解決する本発明の骨格部品は、車両を構成する構成ユニットの骨格になる骨格部品において、
鋳造成形された鋳造部材と、
上記鋳造部材によって鋳ぐるまれた、その鋳造部材の材料よりも機械的性質が優れた金属材料からなる補強部材とを備えたことを特徴とする。
ここにいう機械的性質とは、JIS Z2241(1998)に規定された金属材料引張試験方法に基づく引張り強さ、耐力、伸び、これらのパラメータから求まるヤング率(縦弾性係数)、JIS Z2273(1978)に規定された金属材料の疲れ試験方法通則に基づく時間強さ、疲れ強さ、およびJIS Z2242(2005)に規定された金属材料のシャルピー衝撃試験方法に基づく吸収エネルギーのパラメータのうちの少なくとも一つのパラメータの値によって決まる。
本発明によれば、上記補強部材が上記鋳造部材によって鋳ぐるまれたものであることから、低コストで簡単に得ることができる。また、上記鋳造部材は金属材料からなるものであるため、十分な強度や剛性を持った骨格部品になる。
さらに、抜け勾配さえ考慮しておけば上記鋳造部材の形状を様々な形状にすることができ、本発明の骨格部品の適用範囲は広い。例えば、いわゆるホワイトボディの部品(フレーム状のフロントエンドモジュールや板状のルーフ等)に本発明を適用することもできるし、ドアモジュールといった構成ユニットの骨格になる骨格部品(自動車のフロントピラー(Aピラー)、センターピラー(Bピラー)、又はリアピラー(Cピラー)等)に適用することもできるし、シート等の構成ユニットの骨格になる骨格部品に適用することもできる。
ここで、上記鋳造部材は、アルミニウム合金を鋳造成形したものであってもよいしマグネシウム合金を鋳造成形したものであってもよい。
上記補強部材は、鉄合金からなるものであってもよいし、アルミニウム合金からなるものであってもよいし、マグネシウム合金からなるものであってもよい。
また、上記補強部材は、柱状あるいは筒状のものであってもよい。
さらに、上記補強部材は、鋳造成形されたものであってもよいが、鋳造成形とは異なる方法で成形されたものであることが好ましい。
ここにいう鋳造成形とは異なる方法とは、例えば、押し出し成形や、金属板を曲げ加工して成形する方法があげられる。車両の衝突時に、鋳造品は割れやすく、押し出し成形されたものや金属板を曲げ加工して成形されたものは曲がりやすい。そのため、上記鋳造部材と上記補強部材とを成形方法が異なるものにしておくことで車両の衝突時に各部材に生じる損傷の種類が異なり、割れやすい上記鋳造部材が分離することが、上記鋳造部材に鋳ぐるまれた上記補強部材によって抑えられ、乗員の安全性が高められる。
また、本発明の骨格部品において、上記補強部材が、上記鋳造部材によって鋳ぐるまれた部分と、その鋳造部材から突出した突出部とを有するものであることが好ましい。
こうすることで、上記突出部を、他の部品との接続部として用いることができる。
さらに、本発明の骨格部品において、上記鋳造部材は、上記補強部材を鋳ぐるんだ鋳ぐるみ部に連なる補強リブを有するものであることも好ましい態様の一つである。
この態様によれば、より十分な強度や剛性を持った骨格部品になる。しかも、鋳造成形において上記補強リブを一体成形することは容易なことである。
また、本発明の骨格部品において、上記鋳造部材は、開口が設けられた部位におけるその開口のコーナ部近傍に取り付けられるものであって、
上記補強部材は、上記コーナ部近傍を補強するものであってもよい。
上記コーナ部近傍は応力が集中しやすく強度や剛性が不足しがちであるため有益である。
さらにまた、本発明の骨格部品において、上記補強部材が、所定方向に向かって延びた長手部材であり、途中から枝分かれした分岐部を有するものであることも好ましい。
こうすることで、容易に、複数方向に補強を行うことができる。
本発明によれば、低コストで簡単に得ることができる十分な強度や剛性を持った骨格部品が提供される。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は、本発明の一実施形態を適用したドアモジュールを示す斜視図である。
図2に示すドアモジュール1は、4ドアの自動車を構成する構成ユニットの一つであり、枠状のドアフレーム10とパネル状のドア20と不図示のヒンジ機構を有する。この図2には、自動車の室内側(インナー側)から見たドアモジュール1が示されている。
ドアフレーム10は、フロントピラー(Aピラー)11と、センターピラー(Bピラー)12と、フロントピラー11とセンターピラー12を上方で結ぶ「く」の字状の上フレーム13と、それらのピラー11,12を下方で結ぶこの図2では図示省略した直線状の下フレームからなるものである。ドアフレーム10を構成するこれらの構成部品それぞれは、ドアモジュール1の骨格になる骨格部品に相当する。
ドア20は、ともに金属板であるアウターパネル21とインナーパネル22を2枚重ねたものである。これらのアウターパネル21やインナーパネル22も、ドアモジュール1の骨格になる骨格部品に相当する。アウターパネル21とインナーパネル22それぞれには、窓になる台形状の開口20aが設けられている。この開口20aの、下側であって自動車の前後方向における前側になるコーナ部近傍には、コーナ部品23が取り付けられている。すなわち、図2に示すドア20のインナーパネル22はコーナ部品23を有するものであり、このコーナ部品23はインナーパネル22に溶接若しくはリベット止めされている。アウターパネル21の、このコーナ部品23が溶接された部分の反対側になる部分には、不図示のドアミラーが取り付けられる。
図2に示すフロントピラー11やセンターピラー12やインナーパネル22は、本発明の一実施形態に相当するものである。
ここではまず、図2に示すフロントピラー11について詳述する。
図3は、図2に示すフロントピラーを拡大して示す図であり、図4は、図3に示すA−A’破断線に沿って断面したときの斜視図である。
図3および図4に示すフロントピラー11は、鋳造部材111と補強部材112を有する。この鋳造部材111は、アルミニウム合金を鋳造成形したものであるが、マグネシウム合金を鋳造成形したものであってもよい。この鋳造部材111には、補強部材112を収容する凹部1111が設けられている。
図3及び図4に示す補強部材112はステンレス鋼製のパイプである。この補強部材112に用いられたステンレス鋼は、鋳造部材111に用いられたアルミニウム合金よりも機械的性質に優れた材料である。すなわち、JIS Z2241(1998)に規定された金属材料引張試験方法に基づく引張り強さ、耐力、伸び、これらのパラメータから求まるヤング率(縦弾性係数)、JIS Z2273(1978)に規定された金属材料の疲れ試験方法通則に基づく時間強さ、疲れ強さ、およびJIS Z2242(2005)に規定された金属材料のシャルピー衝撃試験方法に基づく吸収エネルギーのパラメータのうちの少なくとも一つのパラメータの値について、上記ステンレス鋼の方が上記アルミニウム合金よりも優れた値である。なお、補強部材112に用いる金属材料は、鋳造部材111に用いられた材料よりも機械的性質に優れた材料であれば特に限定されず、様々な金属材料(例えば、アルミニウム合金やマグネシウム合金等)を用いることができる。また、補強部材112は、パイプ状に限らず、内部が詰まった柱状であってもよく、補強部材112には、板材、角材、C断面材、I断面材等も使用することができる。
この補強部材112は、鋳造部材111によって鋳ぐるまれており、鋳造部材111と補強部材112は一体化している。このため両者(111,112)の連続性が高められ、フロントピラー11の強度が向上している。
また、図4に示すように、補強部材112は、鋳造部材111によって鋳ぐるまれた部分1121と、鋳造部材111から突出した突出部1122を有する。すなわち、パイプ状の補強部材112の両端部分は鋳造部材111から突出している。ここで、図2に示す上フレーム13や図示省略した下フレームは、ステンレス鋼板をプレス加工することによって成形された骨格部品である。したがって、上フレーム13側に突出した突出部1122と上フレーム13は互いに同じ材料であり、両者(1122,13)は溶接されている。また、下フレーム側に突出した図4に示す突出部1122と不図示の下フレームも溶接されている。このように、突出部1122は、他の部品との接続部として用いることができる。また、上フレーム13や下フレームの材質が突出部1122の材質と仮に異なっていたとしても、上フレーム13や下フレームが鋳造部材111の材質と同じであれば、上フレーム13や下フレームを鋳造部材111に突き合わせることでフロントピラー11との溶接を行うことができる。したがって、上フレーム13や下フレームの材質が、突出部1122か鋳造部材111かのいずれか一方の材質と同じであれば、フロントピラー11と溶接することができ、上フレーム13や下フレームの材料選択の余地が拡がる。さらに、上フレーム13や下フレームの形状を、突出部1122と嵌め合う形状にしておくことで、突出部1122は上フレーム13や下フレームの位置決めにも用いることができる。ただし、突出部1122は補強部材112における必須の構成要素ではなく、補強部材112から突出部1122を省略し、鋳造部材111によって鋳ぐるまれた部分1121のみとしてもよい。
また、図4には、鋳造部材111における、補強部材112を鋳ぐるんだ鋳ぐるみ部1112が示されている。この図4に示すように、鋳ぐるみ部1112の肉厚は、軽量化のため最低限の厚さに抑えられており、凹部1111内の空間が鋳ぐるみ部1112によって満たされていない。
図3に示すフロントピラー11は、補強部材112が鋳造部材111によって鋳ぐるまれたものであることから、低コストで簡単に得ることができる。また、鋳造部材111はアルミニム合金からなるものであるため、フロントピラー11は、十分な強度や剛性を持った骨格部品になる。
さらに、補強部材は、鋳造成形とは異なる方法で成形されたものであることが好ましく、図2に示す補強部材112は、ステンレス鋼板を曲げ加工してパイプ状に溶接したものである。なお、補強部材112は、押し出し成形によって成形されたものであってもよい。自動車の側面衝突時に、鋳造品は割れやすく、金属板を曲げ加工して成形されたものや押し出し成形されたものは曲がりやすい。そのため、鋳造部材111と補強部材112とを成形方法が異なるものにしておくことで、衝突時に各部材111,112に生じる損傷の種類が異なり、割れやすい鋳造部材111が分離することが、鋳造部材111に鋳ぐるまれた補強部材112によって抑えられ、乗員の安全性が高められる。
次に、図3および図4に示すフロントピラー11の変形例について説明する。以下の変形例の説明では、これまで説明したことと重複する説明は省略し、図3および図4に示すフロントピラーの構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図5は、図3および図4に示すフロントピラー11の変形例を図4と同じように示した図である。
図5にも図4と同様、フロントピラー11の鋳造部材111における、補強部材112を鋳ぐるんだ鋳ぐるみ部1112が示されている。この変形例における鋳造部材111は、この鋳ぐるみ部1112に連なる補強リブ1113を有する。図5に示す補強リブ1113は、凹部1111内に鋳ぐるまれた補強部材112が延びる方向に向かってジグザグに設けられており、鋳造部材111を鋳造成形する際に一体成形されたものである。鋳造成形において図5に示す補強リブ1113を一体成形することは容易なことである。この変形例によれば、フロントピラー11は、この補強リブ1113によってより十分な強度や剛性を持った骨格部品になる。
図2に示すセンターピラー12についても、フロントピラー11と形状を異にするだけであり、図2に示すように、センターピラー12も、フロントピラー11における鋳造部材111の材料と同じアルムニウム合金を鋳造成形した鋳造部材121と、フロントピラー11における補強部材112の材料と同じステンレス鋼製のパイプである補強部材122とを有し、その補強部材122は、鋳造部材121によって鋳ぐるまれている。したがって、図2に示すセンターピラー12も、低コストで簡単に得ることができる十分な強度や剛性を持った骨格部品である。
なお、フロントピラー11から上フレーム13を介してセンターピラー12までを、一体の鋳造部材と一本のパイプ状の補強部材とで構成し、この一体の鋳造部材によって一本のパイプ状の補強部材を鋳ぐるんだ態様にしてもよい。また、フロントピラー11やセンターピラー12と同様に、リアピラー(Cピラー)にも本発明を適用することができる。
続いて、本発明の一実施形態に相当するもう一つの図2に示すインナーパネル22について説明する。
図6は、図2に示すインナーパネルに取り付けられたコーナ部品の全体を拡大して示した斜視図である。
図6に示すコーナ部品23は、鋳造部材231と補強部材232を有する。図6に示す鋳造部材231もアルミニウム合金を鋳造成形したものであり、同じく図6に示す補強部材232もステンレス鋼製のパイプである。ここで補強部材232に用いられたステンレス鋼も、鋳造部材231に用いられたアルミニウム合金よりも上述と同様な意味で機械的性質に優れた材料である。また、この補強部材232も、鋳造部材231によって鋳ぐるまれており、鋳造部材231と補強部材232も一体化し、このコーナ部品23が取り付けられた図2に示すインナーパネル22の強度も向上している。特に、このコーナ部品23が取り付けられたコーナ部近傍は応力が集中しやすく強度や剛性が不足しがちであるため、図6に示すコーナ部品23は有益である。
なお、これまで説明したコーナ部品23と同様な構成の部品を、インナーパネル22における他のコーナ部近傍に取り付けてもよい。
また、図6に示す鋳造部材231は、軽量化のため内部が大きくくり抜かれた容器状の形状をしている。さらに、図6に示す補強部材232は分岐部232sを有する。すなわち、分岐部232sは、斜めに延びた長尺部232mの途中から下方に向かって延びている。この長尺部232mにも分岐部232sにも、鋳造部材231によって鋳ぐるまれた部分2321と、鋳造部材231から突出した突出部2322が設けられている。このため、図2に示すインナーパネル22は異なる2方向で補強されている。
次に、本発明の適用例をいくつか説明する。
図7は、自動車のいわゆるホワイトボディの一例を示す図である。
図7に示すホワイトボディ5は自動車の骨格であり、様々な骨格部品を組み合わさせて構成されている。本発明は、ホワイトボディ5の中で強度や剛性を高めたい骨格部品に広く適用させることができ、例えば、フレーム構成のフロントエンドモジュール51を構成する部品や、パネル構成のルーフ52と称されるもの等にも本発明を適用することができる。
図8は、本発明を、パネル構成のルーフに適用した一例を示す図である。
図8に示すルーフ52は、図7に示すルーフと上下反対に示されている。すなわち、図8の上方が自動車の室内側(インナー側)になり、下方がアウター側になる。この図8に示すルーフ52は、パネル状の鋳造部材521と、その鋳造部材521のインナー側の面521iに対角線状に設けられた補強部材522とを有する。。図8に示すパネル状の鋳造部材521もアルミニウム合金を鋳造成形したものであり、同じく図8に示す「X」字状の補強部材522もステンレス鋼製のパイプである。ここでも補強部材522に用いられたステンレス鋼は、鋳造部材521に用いられたアルミニウム合金よりも上述と同様な意味で機械的性質に優れた材料である。また、この補強部材522も、鋳造部材521によって鋳ぐるまれており、パネル状の鋳造部材521と「X」字状の補強部材522も一体化し、図8に示すパネル52の強度も向上している。この図8に示す適用例では、鋳造部材521に補強部材522を収容する凹部を設けることなく、補強部材522が鋳造部材521に鋳ぐるまれると、鋳造部材521のインナー側の面521iからインナー側に向かって突出した形状になる。
さらに、本発明は、車両を構成する内装ユニットの骨格になる骨格部品にも適用することができる。例えば、シートユニットの骨格になる骨格部品に、本発明を適用してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、低コストで簡単に得ることができる十分な強度や剛性を持った骨格部品が提供される。
フロントピラーの強度を高めた従来例を示す図である。 本発明の一実施形態を適用したドアモジュールを示す斜視図である。 図2に示すフロントピラーを拡大して示す図である。 図3に示すA−A’破断線に沿って断面したときの斜視図である。 図3および図4に示すフロントピラー11の変形例を図4と同じように示した図である。 図2に示すインナーパネルに取り付けられたコーナ部品の全体を拡大して示した斜視図である。 自動車のいわゆるホワイトボディの一例を示す図である。 本発明を、パネル構成のルーフに適用した一例を示す図である。
符号の説明
1 ドアモジュール
10 ドアフレーム
11 フロントピラー
12 センターピラー
20 ドア
22 インナーパネル
23 コーナ部品
52 ルーフ
111,121,231,521 鋳造部材
112,122,232,522 補強部材
1122,2322 突出部
1113 補強リブ
232s 分岐部

Claims (6)

  1. 車両を構成する構成ユニットの骨格になる骨格部品において、
    鋳造成形された鋳造部材と、
    前記鋳造部材によって鋳ぐるまれた、該鋳造部材の材料よりも機械的性質が優れた金属材料からなる補強部材とを備えたことを特徴とする骨格部品。
  2. 上記補強部材が、鋳造成形とは異なる方法で成形されたものであることを特徴とする請求項1記載の骨格部品。
  3. 前記補強部材が、前記鋳造部材によって鋳ぐるまれた部分と、該鋳造部材から突出した突出部とを有するものであることを特徴とする請求項1記載の骨格部品。
  4. 前記鋳造部材は、前記補強部材を鋳ぐるんだ鋳ぐるみ部に連なる補強リブを有するものであることを特徴とする請求項1記載の骨格部品。
  5. 前記鋳造部材は、開口が設けられた部位における該開口のコーナ部近傍に取り付けられるものであって、
    前記補強部材は、前記コーナ部近傍を補強するものであることを特徴とする請求項1記載の骨格部品。
  6. 前記補強部材が、所定方向に向かって延びた長手部材であり、途中から枝分かれした分岐部を有するものであることを特徴とする請求項1又は5記載の骨格部品。
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