JP2004268723A - 車体の補強部材 - Google Patents

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Hideki Tamai
秀樹 玉井
Tadanori Sano
匡範 佐野
Tsukasa Ueno
宰 上野
Kazukiyo Shimoda
一静 下田
Yoshinao Honda
善尚 本多
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Abstract

【課題】剛性を確保しつつ、振動特性を改良した補強部材を提供する。特に、従来の鉄板からなる補強部材に置き換わる軽量な材料で補強部材を構成する。
【解決手段】車幅方向に延設された平面視略コの字状のトランスバースメンバ1の両端部間に架け渡されるクロスメンバ5はその両端に取付孔11を有するマグネシウム製長尺本体6からなり、長尺本体6の内部に鉄製インサート材7を鋳包んでクロスメンバ5を構成する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の補強部材に関し、特に、剛性強度が要求されかつ防振性能に優れた軽量の補強部材に関する。さらに詳しくは、例えば、車輪を車体に懸架するサスペンションメンバであって、平面視略コの字形状をしたトランスバースメンバに対する補強構造に適した補強部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、サスペンションメンバは、車体幅方向に延びるトランスバースメンバの両端部に車輪支持部材がそれぞれ設けられ、該車輪支持部材を介して左右の車輪が回転自在に支持されている。このようなサスペンションメンバにおいて、トランスバースメンバの両端部側にサイド支持部材の一端部を車体前方に延びるように連結し、この左右一対のサイド支持部材の他端部間にクロスメンバを横架して補強し、上記トランスバースメンバの変形及びアライメント変化の発生を防止しているメンバ構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このものでは、両サイド支持部材の車体前後方向両端部側がそれぞれインシュレータを介して車体に防振支持されている。また、各サイド支持部材の他端部側と各車輪支持部材との間には、テンションロッドが架設されていて、車輪に入力された車体前後方向の力を受けて上記車輪支持部材を支持するようになっている。上記テンションロッドに入力された力は、サイド支持部材の他端部側に伝達される。このとき、サイド支持部材は、一端部側がトランスバースメンバに固定された片持ち状態となっているので、上記力による曲げモーメントによってトランスバースメンバが変形してしまうと共に、車輪にトー変化が発生する。このため、左右一対のサイド支持部材の他端部間にクロスメンバを横架して補強し、上記トランスバースメンバの変形及びトー変化の発生を防止している。
【0004】
このクロスメンバの取付けは、車幅方向に延びるクロスメンバの両端部を、それぞれ車幅方向で対向している左右のサイド支持部材側面に直接に溶着するか、若しくは補強ブラケット等を介して取り付けることで、クロスメンバをサイド支持部材間に横架するようにしている。
【0005】
また、トランスバースメンバの両端部側にサイド支持部材の一端部を車体前方に延びるように連結し、この両サイド支持部材の車体前後方向両端部側をそれぞれインシュレータを介して車体に防振支持するとともに、左右一対のサイド支持部材の他端部間に板状のクロスメンバを横架して補強し、上記トランスバースメンバの変形及びトー変化の発生を防止しているメンバ構造も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
このクロスメンバは、板厚方向を上下方向に向けた平板部材からなり、その両端部に捩りを加えることで端部の板厚方向をサイド支持部材前端面に向けて、その端部の表面がサイド支持部材に当接可能になっている。
【0007】
【特許文献1】
特開昭58−170607号公報(第2,3頁、第2,4図)
【特許文献2】
特開平07−081611号公報(第4頁、図2)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の特許文献1,2では、トランスバースメンバがいずれも鉄板であり、トランスバースメンバに作用する変形力に対して剛性が十分でなく、剛性不足を補強するためにトランスバースメンバを高剛性なものにすると、重量・コストがアップする。また、補強部材を強化して剛性をアップすると、補強部材の重量が増加し、その上振動性能が悪化する。
【0009】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、剛性を確保しつつ、振動特性を改良した補強部材を提供することを目的としている。
特に、従来の鉄板からなる補強部材に置き換わる軽量な材料で上記補強部材を構成することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、両端に連結部を有するマグネシウム製長尺本体と、該長尺本体の内部に鋳包まれた鉄製インサート材とで構成されていることを特徴とする。
【0011】
この構成では、長尺本体の剛性不足を内部の鉄製インサート材で補うとともに、振動性能はマグネシウム材で改良されるので、軽量でありながら、高い剛性及び高い防振性を有する補強部材が得られる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車体の補強部材において、連結部は車体部品に連結され、インサート材は上記連結部間に跨って長尺本体の長手方向に延びている構成であり、全体が鉄製インサート材で補強され、軽量でありながら、高い剛性及び高い防振性を有する補強部材が確実に得られる。
【0013】
請求項3の発明では、請求項2に記載の車体の補強部材において、補強部材は、車体方向に延設された平面視略コの字形状のトランスバースメンバの両端部間に架け渡されるクロスメンバであり、連結部が連結される車体部品はトランスバースメンバである構成である。
【0014】
この構成では、補強部材の対象がサスペンションメンバのクロスメンバであることが具体化され、軽量でありながら、高い剛性及び高い防振性を有するクロスメンバが得られる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項3に記載の車体の補強部材において、クロスメンバは、車体前後方向に緩やかな曲面形状に形成されているので、上下方向及び前後方向に対しても高い剛性を維持できるとともに防振性に優れる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の車体の補強部材において、クロスメンバは、板厚方向を上下方向に向けて配設された平面部と、この平面部の車体前後方向に形成された前延設部及び後延設部とからなるので、軽量で且つ高剛性・高防振性のクロスメンバが得られる。
【0017】
請求項6の発明は、請求項5に記載の車体の補強部材において、インサート材が前延設部及び後延設部の少なくとも一方に鋳包まれているので、軽量で防振性能に優れたものが得られる。
【0018】
請求項7の発明は、請求項6に記載の車体の補強部材において、インサート材が傾斜して鋳包まれているので、クロスメンバの上下方向及び車体前後方向の振動に対して効果的に抑制できる。
【0019】
請求項8の発明は、請求項5ないし7のいずれか1項に記載の車体の補強部材において、クロスメンバには、前延設部と後延設部とを連結する厚肉部がマグネシウム材で一体に設けられているので、クロスメンバの振動を効果的に抑制できる。
【0020】
請求項9の発明は、請求項8に記載の車体の補強部材において、厚肉部がクロスメンバの長手方向両端部とセンタ部との間の中間部分に設けられているので、防振性に優れたものが得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は通常のストラットサスペンション構造を示し、平面視略コの字形状のトランスバースメンバ1が車幅方向に架設されている。このトランスバースメンバ1の車幅方向両端部には、一対のL型ロアアーム2が連結され、該ロアアーム2の先端にはそれぞれ車輪支持部材3が設けられている。図中、4はサスペンションストラットである。そして、上記トランスバースメンバ1の車幅方向両端部は、図示しない車体側のフレームに支持され、本発明の第1実施形態に係る補強部材であるクロスメンバ5が、トランスバースメンバ1の車幅方向両端部の内側に横架されて連結されている。
【0023】
上記クロスメンバ5は、図2〜図6に示すように、板状のマグネシウム製長尺本体6を備え、該長尺本体6の内部には、板状の鉄製インサート材7が鋳包まれている。上記クロスメンバ5(長尺本体6)は、車幅方向に延びるとともに板厚方向を上下方向に向けて配設された平面部8と、この平面部8の車体前後方向に形成された前延設部9及び後延設部10とからなる断面略台形状であって、全体として車体前後方向に緩やかな曲面形状に形成され、その両端部に連結部としての取付孔11が形成され、ボルト等で車体部品であるトランスバースメンバ1の車幅方向両端部に締結されている。また、このクロスメンバ5(長尺本体6)には、前延設部9と後延設部10とを連結する厚肉部12が車体前方から後方に向かって末広がりに形成されている。この厚肉部12は、クロスメンバ5の長手方向両端部とそのセンタ部との間の中間部分に設けられ、この厚肉部12の車幅方向両側に薄肉部13が設けられている。この厚肉部12はセンタ部に設けると、この部分の重量が重たくなって振動性能が悪くなる傾向になるので、センタ部に厚肉部12を設けずに、センタ部と長手方向両端部との中間部分に厚肉部12を設けている。
【0024】
上記前延設部9及び後延設部10は外表面が傾斜して全体として略ハの字形状に形成されており、上記インサート材7がそれぞれこの傾斜面に沿って傾斜し、かつ略ハの字形状に前延設部9及び後延設部10に鋳包まれ、上下及び車体前後方向の振動に対する防振性の向上に寄与している。上記後延設部10に鋳包まれたインサート材7の両端部は、後延設部10から外れて2つの取付孔11の間に延びて配設され、上記前延設部9に鋳包まれたインサート材7の両端部は、車体前側の取付孔11の前側位置に配設され、性能アップが図られている。
【0025】
図7は第2実施形態を示す。この第2実施形態では第1実施形態と異なる構成のみを説明し、同じ構成については説明を省略する。すなわち、この第2実施形態では、インサート材7がそれぞれ前延設部9及び後延設部10に鋳包まれている。このインサート材7の両端部は共に、クロスメンバ5の車幅方向両端部にまで延設されている。なお、第2実施形態ではインサート材7は単なる平坦な板材であるが、例えば、図8に二点鎖線で示すように、部分的に切り欠いて折り曲げることで折曲部7aを形成し、マグネシウム材との密着度を向上させるようにしてもよい。
【0026】
図9は第3実施形態を示し、第2実施形態と同じ構成は省略し、異なる構成のみを説明する。この第3実施形態では、厚肉部12の形状が異なり、略三角形の薄肉部13を規則的に形成し、その周囲に厚肉部12を設けた構造である。
【0027】
図10及び図11は第4実施形態を示し、第1実施形態と同じ構成は省略し、異なる構成のみを説明する。この第4実施形態では、第1実施形態のような厚肉部をなくし、薄肉部13を車幅方向ほぼ全幅に亘って設け、その代わりに前延設部9及び後延設部10を少し肉厚にしたタイプを示す。
【0028】
図12は第5実施形態を示し、第4実施形態に比べて前延設部9側のインサート材7を断面L字形状としたものであり、軽量化とインサート材7による剛性アップを図った構造である。
【0029】
図13は第6実施形態を示し、第4実施形態に比べて前延設部9側のインサート材7を断面L字形状に、後延設部10のインサート材7を断面ヘの字形状にそれぞれ形成し、少し鉄板の厚さを増加したものである。
【0030】
図14は第7実施形態を示し、第6実施形態に比べて薄肉部をなくして厚肉部だけの長尺本体6とし、マグネシウム材の量を少し増やし、その代わりにインサート材7の大きさを少し小さくしたものである。
【0031】
図15は第8実施形態を示し、第7実施形態に比べてインサート材7を単純な平板とし、2枚のインサート材7を垂直に配設して鋳包んだ構造であり、車体後側のインサート材7を長尺本体6の車体前後方向略中央部分に配設している。
【0032】
図16及び図17は第9実施形態を示し、第8実施形態に比べて2枚のインサート材7の間と車体後側のインサート材7後方とに略矩形状の薄肉部13を複数設けて、軽量化を図ったものを示す。
【0033】
図18は第10実施形態を示し、第6実施形態に比べて後延設部10の断面形状を大きくし、前延設部9の大きさを小さくし、断面略L字形状のインサート材7を後延設部10にのみに設けた構成を示す。
【0034】
図19は第11実施形態を示し、第10実施形態に比べて薄肉部をなくして厚肉部だけの長尺本体6とし、その代わりにL字形状のインサート材7の形状を大きくしている。
【0035】
図20は第12実施形態を示し、第3実施形態に比べてインサート材7を1枚物にし、クロスメンバ5の平面部8、前延設部9及び後延設部10に跨って略ヘの字形状に鋳包んだものを示す。
【0036】
図21は第13実施形態を示し、第12実施形態に比べて前延設部9も後延設部10のように薄肉の傾斜壁形状にして、インサート材7はこの傾斜した前延設部9及び後延設部10に鋳包んでおり、第12実施形態に比較してさらに軽量化を図ったものである。
【0037】
図22は第14実施形態を示し、第12実施形態に比べて後延設部10も前延設部9と同様に断面略三角形状とし、インサート材7を直角に折り曲げて断面略コの字形状に形成して鋳包んだものである。
【0038】
図23は断面略台形状の長尺本体6にインサート材7を縦に2枚で鋳包んだ第15実施形態を示す。図24は断面略台形状の長尺本体6に1枚の略への字形状のインサート材7を鋳包んだ第16実施形態を示す。図25は断面略台形状の長尺本体6の下面に1枚の偏平なインサート材7を平面部が上下方向になるように横にして鋳包んだ第17実施形態を示す。図26は断面略台形状の長尺本体6に1枚の偏平なインサート材7を傾斜させて鋳包んだ第18実施形態を示す。図27は断面略台形状の長尺本体6の上面に1枚の偏平なインサート材7を平面部が上下方向になるように横にして鋳包んだ第19実施形態を示す。
【0039】
図28は従来例を示し、2枚の鉄板14を上下に重ねてボックス形状に形成したものである。
【0040】
図29は比較例として断面略台形状の長尺本体6を単純にマグネシウム材のみで形成したものを示す。即ち、インサート材7を鋳包んでないタイプである。
【0041】
従来例、比較例、本発明の実施形態のいくつかについて、剛性及び防振機能についてテストした結果を以下の表1に示す。なお、上記の表1で示す重量はクロスメンバ単体の重量であり、剛性及び固有値は、トランスバースメンバにクロスメンバを取り付けた状態でのテスト結果を示す。
【0042】
【表1】
Figure 2004268723
【0043】
上記の第1〜6実施形態については、従来例に比べて軽量で、かつ高剛性・高防振性を達成できる。第7,8実施形態では、剛性については従来例に比べて優れるが、防振性では従来例と同様な値を示す。他の実施形態についてはテストしてないが、同様に剛性や防振性で優れた効果を有すると予想される。
【0044】
なお、上記剛性や防振性等の性能比較は、1例として3000CCクラスのSUV車のフロントサスペンションを例にして行ったものであり、他の車両では構造も形状も異なり、当然要求される剛性や防振性も異なるものである。したがって、採用する車両の要求に合った構造を採用すればよいものであり、上記の各実施形態の構造に限られるものではなく、上記の各実施形態の剛性や防振性の値に制限されるものではない。
【0045】
また、本発明におけるクロスメンバ5の構造は、上記の各実施形態に示す構造に限られるものではない。例えば、マグネシウム材の断面形状は、平面部が上下方向に面した単なる平板や、平面部が前後方向に面した平板や、傾斜面やこれらを組み合わせた捻り構造であってもよい。また、丸棒形状や矩形棒状体であってもよい。
【0046】
さらに、補強部材はトランスバースメンバ1に横架されたクロスメンバ5であったが、この構造に限られるものではなく、特開平11−268662号公報に示すセンターメンバ、特開平05−008756号公報に示すセンタ−メンバ、特開平08−198135号公報に示すエンジンサポートメンバ・トランスバースメンバ、特開平05−310145号公報に示すデフクロスメンバ等に採用してもよい。
【0047】
また、本発明は、トランスバースメンバ1の補強部材に限られるものではなく、他の部材にも適用できるものであって、高剛性と高防振性が要求され、かつ軽量部材であるものに適用できるものである。特に、両端を車体や車体部品に支持されたブリッジ状に支持される補強部材に好適である。例えば、サスペンションアーム等の各種アーム類、サスペンションリンク等の各種リンク類、クロスメンバ、クロスビーム等の各種ビーム、トランスバースメンバ、各種ピラー、車体フレームの一部、ペリメータフレーム、バンパ補強部材等に適用できるものである。
【0048】
さらにまた、第2実施形態では、インサート材7の両端部を長尺本体6の両端部まで延ばした構造であったが、この構造に限られるものではなく、インサート材7の両端部を長尺本体6の両端部からはみだすようにして、周りにある他の鉄板部材等に締結する構造にしてもよい。
【0049】
また、上記の各実施形態では、インサート材7として、単純な平板、略L字形状及び略コの字形状等のものを示したが、この形状に限られるものではなく、丸棒や中空パイプでもよい。また、インサート材7を平板形状で形成し、途中を捻った形状にしたものでもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、両端に連結部を有するマグネシウム製長尺本体の内部に鉄製インサート材を鋳包んだので、補強部材の剛性不足を内部の上記インサート材で補うとともに、振動性能を長尺本体で改良することができ、その結果、軽量でありながら、高剛性及び高防振性を有する補強部材を得ることができる。特に、長尺本体両端部の連結部が車体部品に連結され、インサート材の両端部が上記両連結部間に跨って長手方向に延びて配設されているものでは、全体をインサート材で補強でき、鉄板のみの補強部材や鋳造品による補強部材に比べて軽量でかつ、高剛性及び高防振機能を有する補強部材を得ることができ、従来の鉄板のみや鋳造材による補強部材に対して切り替えられる有効な構造を提供できる。また、補強部材が、車幅方向に延設された平面視略コの字形状のトランスバースメンバ両端部間に架け渡されるクロスメンバであり、クロスメンバの両端部には、上記トランスバースメンバへの連結部が設けられているものでは、軽量で単純な形状でありながら、剛性と防振性の両方を高い値で有するので、サスペンションメンバの補強部材として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストラットサスペンション構造を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態であって、クロスメンバの略半分を示す平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のC−C断面図である。
【図6】クロスメンバを裏側から見た斜視図である。
【図7】第2実施形態の図2相当図である。
【図8】鉄製プレートの変形例を示す平面図である。
【図9】第3実施形態の図2相当図である。
【図10】第4実施形態の図2相当図である。
【図11】図10のB−B断面図である。
【図12】第5実施形態の図4相当図である。
【図13】第6実施形態の図4相当図である。
【図14】第7実施形態の図4相当図である。
【図15】第8実施形態の図4相当図である。
【図16】第9実施形態の図2相当図である。
【図17】図16のB−B断面図である。
【図18】第10実施形態の図4相当図である。
【図19】第11実施形態の図4相当図である。
【図20】第12実施形態の図4相当図である。
【図21】第13実施形態の図4相当図である。
【図22】第14実施形態の図4相当図である。
【図23】第15実施形態の図4相当図を模式的に示した図である。
【図24】第16実施形態の図4相当図を模式的に示した図である。
【図25】第17実施形態の図4相当図を模式的に示した図である。
【図26】第18実施形態の図4相当図を模式的に示した図である。
【図27】第19実施形態の図4相当図を模式的に示した図である。
【図28】従来例の図4相当図を模式的に示した図である。
【図29】比較例の図4相当図を模式的に示した図である。
【符号の説明】
1 トランスバースメンバ(車体部品)
5 クロスメンバ(補強部材)
6 長尺本体
7 インサート材
8 平面部
9 前延設部
10 後延設部
11 取付孔(連結部)
12 厚肉部
13 薄肉部

Claims (9)

  1. 両端に連結部を有するマグネシウム製長尺本体と、
    該長尺本体の内部に鋳包まれた鉄製インサート材とで構成されていることを特徴とする車体の補強部材。
  2. 請求項1に記載の車体の補強部材において、
    連結部は車体部品に連結され、インサート材は上記連結部間に跨って長尺本体の長手方向に延びていることを特徴とする車体の補強部材。
  3. 請求項2に記載の車体の補強部材において、
    補強部材は、車幅方向に延設された平面視略コの字形状のトランスバースメンバの両端部間に架け渡されるクロスメンバであり、連結部が連結される車体部品はトランスバースメンバであることを特徴とする車体の補強部材。
  4. 請求項3に記載の車体の補強部材において、
    クロスメンバは、車体前後方向に緩やかな曲面形状に形成されていることを特徴とする車体の補強部材。
  5. 請求項3又は4に記載の車体の補強部材において、
    クロスメンバは、板厚方向を上下方向に向けて配設された平面部と、この平面部の車体前後方向に形成された前延設部及び後延設部とからなることを特徴とする車体の補強部材。
  6. 請求項5に記載の車体の補強部材において、
    インサート材が前延設部及び後延設部の少なくとも一方に鋳包まれていることを特徴とする車体の補強部材。
  7. 請求項6に記載の車体の補強部材において、
    インサート材が傾斜して鋳包まれていることを特徴とする車体の補強部材。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1項に記載の車体の補強部材において、
    クロスメンバには、前延設部と後延設部とを連結する厚肉部がマグネシウム材で一体に設けられていることを特徴とする車体の補強部材。
  9. 請求項8に記載の車体の補強部材において、
    厚肉部がクロスメンバの長手方向両端部とセンタ部との間の中間部分に設けられていることを特徴とする車体の補強部材。
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