JP2014000899A - エンジンの支持構造 - Google Patents

エンジンの支持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2014000899A
JP2014000899A JP2012138104A JP2012138104A JP2014000899A JP 2014000899 A JP2014000899 A JP 2014000899A JP 2012138104 A JP2012138104 A JP 2012138104A JP 2012138104 A JP2012138104 A JP 2012138104A JP 2014000899 A JP2014000899 A JP 2014000899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross member
engine
support
bracket
longitudinal direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012138104A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Kakehi
智 筧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mercedes Benz Group AG
Original Assignee
Daimler AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daimler AG filed Critical Daimler AG
Priority to JP2012138104A priority Critical patent/JP2014000899A/ja
Publication of JP2014000899A publication Critical patent/JP2014000899A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】エンジンを支持する前方のマウントブラケットに対して、サポートクロスメンバを車体前後方向にシフトせずに設けた場合であっても、サポートクロスメンバのエンジン下部との干渉を回避することができるようにした、エンジンの支持構造を提供する。
【解決手段】
車幅方向に間隔をおいて車体前後方向に延設された一対のサイドフレーム1,1間に縦置きされるエンジンの支持構造であって、一対のサイドフレーム1,1のそれぞれに取り付けられ、エンジンの車体前後方向の前部又は中間部を支持するマウントブラケット10,20と、マウントブラケット10,20を相互に連結するサポートクロスメンバ40とを有し、サポートクロスメンバ40は、マウントブラケット10,20の車体前後方向の支持中心に車幅方向に沿って延在し、車体前後方向に沿った断面形状が上下方向を長辺とする略矩形状の平板からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対のサイドフレーム間に縦置きされるエンジンを支持する構造に関するものである。
例えばトラックやバス等の大型車両では、一般に梯子型フレームが適用される。この梯子型フレームは、車幅方向に所定間隔をおいて配設され、車体前後方向に延設された一対のサイドフレームと、これらのサイドフレームに相互に連結された複数のクロスメンバとにより形成されている。
このような車両のエンジンは、車体前部のサイドフレーム間に縦置きされ、エンジンのマウントブラケット(以下、単に、ブラケットとも言う)により支持されている。
このようなブラケットは、通常、車体の前方左右に配置される前方のブラケットとこの前方のブラケットよりも後方の左右に配置される後方のブラケットとを有している。前方のブラケットのそれぞれが左右のサイドフレームのエンジンの前部或いは中間部の下方に配置されてエンジンを支持し、後方のブラケットがエンジンの後部或いはエンジンの後方に接続されたトランスミッションの下方に配置されてこれらを支持する。
エンジンはかなりの重量を有するため、左右のサイドフレームのエンジンが載置された箇所は、エンジン荷重を受けて下方に拡開するように変形しやすい。このような変形を防止するため、車幅方向にそれぞれ配設された前方のブラケットを、相互に連結するサポートクロスメンバを配設する補強対策が行なわれている。
ところで、ブラケット上には、エンジン本体をなすシリンダブロックが載置されるが、エンジンのシリンダブロック下部にはオイルパン等が配設されており、サイドフレームに設置されたブラケットよりも下方に出っ張った形状のものが多い。このため、オイルパン等のエンジン下部と干渉しないように配慮して、エンジンを支持する前方のブラケットを相互に連結するサポートクロスメンバを配設しなくてはならない。サポートクロスメンバをオイルパン等のエンジン下部よりも更に下方に配置することも考えられるが、この場合、路面状況によってはサポートクロスメンバが路面と干渉するおそれがある。そこで、サポートクロスメンバをブラケットよりも前方にシフトさせて設けることが通常行なわれている。このような技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1の技術では、エンジンを支持する前方左右のマウントブラケットを相互に連結するサポートクロスメンバは、補助ブラケットを介してマウントブラケットよりも前方にシフトしている。このようにサポートクロスメンバをブラケットの前方にシフトさせて、このサポートクロスメンバによってサイドフレームの下方に拡開する変形を抑えるには、サポートクロスメンバに捩り剛性等を確保する必要がある。そこで、このサポートクロスメンバには、捩り剛性等を確保し易いパイプが用いられており、これにより、サイドフレームが下方に拡開するような変形を抑制している。
特開平07−17268号公報
上述のように、前方左右のブラケットを相互に連結するサポートクロスメンバを、ブラケットの前方にシフトさせて配置することにより、サポートクロスメンバがエンジン下部と干渉しないようにする対策が一般的であるが、サポートクロスメンバをこのようにシフトさせて配置すると構成が複雑になり、また、サポートクロスメンバに捩り剛性等を確保するために、重量増を招くなどのデメリットが生じる。
また、特許文献1の技術のように、サポートクロスンメンバにパイプを用いて捩り剛性等を確保する場合、エンジン下部の前方に、このパイプを用いたサポートクロスンメンバが他の部材と干渉しないように、サポートクロスンメンバとして用いるパイプの周囲に十分な空間を確保しなければならない。
ところで、エンジン下部のオイルパン等は、前方のブラケットに対応した位置の全ての領域で下方へ出っ張っているとは限らない。つまり、前方のブラケットに対応した位置に、僅かでも左右のブラケットを相互に連結しうる空間が確保される場合も考えられる。このため、サポートクロスメンバをブラケットよりも前方にシフトさせて配置するという手法を一律に用いるのは、得策ではない。
ただし、前方のブラケットに対応した位置に、左右のブラケットを相互に連結しうる空間(特に、その車体前後方向領域)が僅かに確保されるだけでは、空間的に余裕をもってパイプの配置することができない場合が想定され、特許文献1の技術のようにパイプを用いたサポートクロスンメンバでは適用することは難しい。
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたものであり、エンジンを支持する前方のマウントブラケットに対して、サポートクロスメンバを車体前後方向にシフトせずに設けた場合であっても、サポートクロスメンバのエンジン下部との干渉を回避することができるようにした、エンジンの支持構造を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明のエンジンの支持構造は、車幅方向に間隔をおいて車体前後方向に延設された一対のサイドフレーム間に縦置きされるエンジンの支持構造であって、前記一対のサイドフレームのそれぞれに取り付けられ、前記エンジンの車体前後方向の前部又は中間部を支持するマウントブラケットと、前記マウントブラケットを相互に連結するサポートクロスメンバとを有し、前記サポートクロスメンバは、前記マウントブラケットの車体前後方向の支持中心に車幅方向に沿って延在し、車体前後方向に沿った断面形状が上下方向を長辺とする略矩形状の平板からなることを特徴としている。なお、略矩形状の短辺は平板の厚みに対応する辺である。
(2)前記マウントブラケットのそれぞれに対応して設けられ、前記マウントブラケットと前記サポートクロスメンバとを接続するクロスメンバ接続部を有し、前記クロスメンバ接続部は、前記マウントブラケットに重合して延在する重合部を有することが好ましい。
(3)前記マウントブラケットは、前記クロスメンバ接続部及び前記サポートクロスメンバに結合される内端部と前記サイドフレームに結合される外端部とを有するロアブラケットと、前記エンジンに当接する上面部と前記ロアブラケットの中間部に重合する下面部とを有するアッパブラケットと、を備えると共に、前記アッパブラケットの前記下面部と前記ロアブラケットの前記中間部とが重合する部分に、両者を締結する締結箇所を備え、前記重合部は、前記ロアブラケットの内端部から前記締結箇所まで延在していることが好ましい。
(4)前記クロスメンバ接続部は、上下方向に延在し、前記サポートクロスメンバの各端部が取り付けられる取付部を有し、前記サポートクロスメンバの中間部の形状が直線形状に形成されていることが好ましい。
(5)前記エンジンの下部には、車体前後方向における前部又は中間部に車幅方向に沿ってへこみ部が形成されていることが好ましい。
本発明のエンジンの支持構造によれば、サポートクロスメンバがマウントブラケットの車体前後方向中心に車幅方向に沿って延在するため、サポートクロスメンバは、マウントブラケットに対して車体前後方向にシフトせずに設けられる。これにより、クロスメンバ等を簡素な構成とすることができ、重量を低減することができる。延いては、コストを軽減することができる。
また、マウントブラケットを相互に連結するサポートクロスメンバが、車体前後方向に沿った断面形状が上下方向を長辺とする略矩形状の平板からなるため、例えばパイプよりも車体前後方向の長さが短い。
したがって、エンジン下部に車幅方向に連通する僅かな空間があれば、サポートクロスメンバのエンジン下部との干渉を回避しつつ、サポートクロスメンバをマウントブラケットに対して車体前後方向にシフトせずに設けることができる。
サポートクロスメンバが、車体前後方向に沿った断面形状が上下方向を長辺とする略矩形状をなしているため、サイドフレームの個別の傾斜によるサポートクロスメンバへの捩り荷重に対する断面二次モーメントは小さくなるが、一対のサイドフレームの左右への傾斜による上方或いは下方を拡開するような荷重に対する断面二次モーメントは大きくなる。換言すれば、サポートクロスメンバには、前後方向の荷重がいわゆる面外方向(最も変形しやすい方向)に作用し、上下方向の荷重がいわゆる面内方向(最も変形し難い方向)に作用する。したがって、サイドフレームの拡開防止及び剛性の向上を達成するとともに、車両旋回時等のサイドフレームの捩り変形を許容することにより応力発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態にかかるエンジンの支持構造を説明する断面図である。 本発明の一実施形態にかかるエンジンの支持構造のアッパブラケット及びロアブラケット(マウントブラケット),サポートクロスメンバ並びにリインフォース(クロスメンバ接続部)を示す上方斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるエンジンの支持構造を説明する下方斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるエンジンの支持構造を説明する側面図である。 本発明の一実施形態にかかるエンジンの支持構造が適用される車両のサイドフレーム及びその周辺構造を説明する上方斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、本発明のエンジンの支持構造は、エンジンを搭載した種々の車両に適用することが可能であるが、ここではトラックやバスといったエンジンを搭載した自動車(以下、車両ともいう)に適用した例を説明する。
〔一実施形態〕
[構成]
はじめに、本実施形態にかかるエンジンの支持構造が適用される車両のサイドフレーム及びその周辺構成を説明する。本実施形態にかかる車両には、バスが適用されている。
図5に示すように、車両20には梯子型の車体フレームが適用される。梯子型の車体フレームは、車幅方向に所定間隔をおいて配設され車体前後方向に延設された一対のサイドフレーム1,1と、これらのサイドフレーム1,1に相互に連結された複数のクロスメンバ2とにより形成されている。この車体フレームには、車輪21(二点鎖線で示す)がサスペンション装置を介して懸架されており、ボデー22(二点鎖線で示す)が架装されている。
各サイドフレーム1は、車幅方向の断面がコの字状に形成され、一対のサイドフレーム1,1は、コの字状の開放側が互いに向かい合うように配設されている。
各サイドフレーム1には、例えば前輪のサスペンション装置のショックアブソーバが取り付けられるショックアブソーバブラケット5等の種々のブラケットが固定されている。
車両20の前部には、一対のサイドフレーム1,1の間に縦置きされるエンジン3及びトランスミッション4(何れも二点鎖線で示す)が配置される。
エンジン3及びトランスミッション4は、前部二点及び後部二点で支持されている。詳細には、前部二点でエンジン3が防振部材等を介して支持構造50にマウントされ、後部二点でトランスミッション4がトランスミッションマウンチングクロスメンバ2aにマウントされる。
次に、図5のX−X矢視断面を示す図1と、支持構造50を拡大して示す図2とを参照して、エンジン3の支持構造50を説明する。
エンジン3(図5参照)をマウントする支持構造50は、一対のサイドフレーム1,1のそれぞれに固定されたアッパブラケット10,10及びロアブラケット20,20からなるマウントブラケット(以下、マウントブラケット10,20ともいう)と、ロアブラケット20,20を相互に連結するサポートクロスメンバ40と、各ロアブラケット20とサポートクロスメンバ40とを接続しつつ補強するリインフォース(クロスメンバ接続部)30,30とを有する。支持構造50は、車幅方向中心を基準として左右対称に構成されており、一方(例えば右方)の構造と他方(例えば左方)の構造とは同様であるため、ここでは一方の構造(図1では左方に示す構造,図2では左上に示す構造)に着目して説明する。なお、支持構造50は、サポートクロスメンバ40が延在する厚み中心の平面に対して前後対称の構造でもある。
図1に示すように、支持構造50の配設箇所では、サイドフレーム1の断面コの字の開放側を閉塞するように、その断面がサイドフレーム1の断面と逆方向のコの字状の補強部材9が取り付けられている。具体的には、サイドフレーム1の上壁部1a及び下壁部1cと補強部材9の上壁部9a及び下壁部9cとがボルト及びナット等により固定され、サイドフレーム1の側壁部1bと補強部材9の側壁部9bとが対向している。これにより、支持構造50の配設箇所では、サイドレール1及び補強部材9により箱状の部位が形成され、剛性が確保されている。
アッパブラケット10は、エンジン3(図5参照)が載置され固定されるものである。このアッパブラケット10には、エンジン3の車体前後方向の中間部或いは中間部周辺が防振部材等を介してマウントされる。
アッパブラケット10は、車体前後方向の断面がハット形状に形成されており、車幅方向内側に傾斜した面が突出した突出部(上面部)11と、前方及び後方にそれぞれ延在する側縁部12とを有する。
突出部11には、エンジン3(図5参照)の中間部に接続される部材(図示略)が載置される。つまり、突出部11には、エンジン3が当接する。
側縁部12は、車幅方向外側に配置され鉛直方向に沿った鉛直部12aと、この鉛直部12aよりも車幅方向内側に配設された傾斜部(下面部)12bとを有する。この傾斜部12bは、突出部11がアッパブラケット10の上面を形成する部位(即ち、上面部)であるのに対して、下面を形成する部位(即ち、下面部)であり、車幅方向内側に傾斜している。
エンジン3の荷重は、上面の突出部11から下面の傾斜部12bに伝達され、ロアブラケット20に伝達される。
鉛直部12aは補強部材9にボルト及びナット等により固定され、傾斜部12bはロアブラケット20及びリインフォース30とボルト及びナット等により固定される。
ロアブラケット20は、アッパブラケット10にかかるエンジン3の荷重を受け持つものである。つまり、マウントブラケット10,20により、エンジン3の中間部が支持される。
アッパブラケット10の車体前後方向の支持中心とロアブラケット20の車体前後方向の支持中心とは一致しており、かかる支持中心に沿って詳細を後述するサポートクロスメンバ40が延在している。
ロアブラケット20は、車幅方向外側の水平方向に沿った水平部(外端部)21と、この水平部21よりも内側に配設された傾斜部22とを有する。この傾斜部22は、車幅方向内側に傾斜している。
水平部21は、サイドフレーム1の下壁部1cにボルト及びナット等で固定される。
傾斜部22は、リインフォース30及びサポートクロスメンバ40に結合される車幅方向内側の内端部22aと、内端部22aよりも外側即ちロアブラケット20の中間の部位である中間部22bとを有する。
傾斜部22の内端部22aは、リインフォース30に重合して延在し、傾斜部22の中間部22bは、アッパブラケット10の傾斜部12bに重合して延在する。
傾斜部22の中間部22bとアッパブラケット10の傾斜部12bとが重合する箇所には、両者を締結して固定する締結箇所70が備えられている。
また、傾斜部22の内端部22aとリインフォース30とが重合する箇所には、両者を締結して固定する補助締結箇所71が備えられている。
締結箇所70や補助締結箇所71では、例えばボルト及びナット等によりそれぞれ締結される。
サポートクロスメンバ40は、一方のロアブラケット20と他方のロアブラケット20とを相互に連結する部材であり、各ロアブラケット20の車体前後方向の支持中心に車幅方向に沿って延在し、車体前後方向に沿った断面形状が上下方向を長辺とする略矩形状の平板である。つまり、サポートクロスメンバ40は、略矩形状の長辺に対応する板幅と短辺に対応する板厚を有する板材であり、板幅を上下方向に向けて板厚を車体前後方向に向けて配設されている。
ロアブラケット20の支持中心とアッパブラケット10の支持中心とは一致するため、サポートクロスメンバ40は、マウントブラケット10,20の支持中心に車幅方向に沿って延在している。なお、マウントブラケット10,20の支持中心とサポートクロスメンバ40の厚み中心とは一致している。
このサポートクロスメンバ40は、リインフォース30を介してロアブラケット20と接続されている。詳細には、サポートクロスメンバ40は、一方のマウントブラケット10,20と他方のマウントブラケット10,20とを相互に連結し、その一端部41が一方のリインフォース30を介して一方のロアブラケット20と接続され、その他端部41が他方のリインフォース30を介して他方のロアブラケット20と接続されている。
サポートクロスメンバ40は、各リインフォース30に取り付けられる端部41,41と、これらの端部41,41の間に直線形状に形成された中央部42とを有する。
支持構造50の下方斜視図である図3に示すように、リインフォース30,30は、サポートクロスメンバ40の前方及び後方にそれぞれ設けられ、これらのリインフォース30,30は、サポートクロスメンバ40が延在する厚み中心に沿った平面を基準に前後対称の構造となっているため、ここでは前方のリインフォース30に着目して説明する。
リインフォース30は、ロアブラケット20の傾斜部22の下面に重合して取り付けられる重合部31と、サポートクロスメンバ40の端部41に重合して取り付けられる取付部32とを有する。
重合部31は、ロアブラケット20の傾斜部22と重合して延在する。この重合部31は、ロアブラケット20の内端部22aから締結箇所70まで延在している。
したがって、重合部31が延在する箇所では、ロアブラケット20の傾斜部22と重合部31とで少なくとも二重板構造が形成されている。
締結箇所70の周辺では、アッパブラケット10の傾斜部12bと、ロアブラケット20の中間部22bと、重合部31とが重合し、三重板構造が形成される。なお、補助締結箇所71の周辺では、ロアブラケット20の内端部22aと重合部31とが重合して、二重板構造が形成されている。このように、マウントブラケット10,20は、リインフォース30により補強される。
取付部32は、重合部31の延在平面に直交する鉛直方向(上下方向)に延在する。この取付部32にサポートクロスメンバ40が取り付けられる。
具体的には、前方のリインフォース30の取付部32は、サポートクロスメンバ40の端部41の前方から重なっているとともに、後方のリインフォース30の取付部32は、サポートクロスメンバ40の端部41の後方から重なって取り付けられている。つまり、サポートクロスメンバ40の端部41は、前方及び後方の取付部32,32に挟まれてボルト及びナット等により固定されている。
各取付部32,32に固定されるサポートクロスメンバ40の端部41よりも車幅方向内側は、直線形状に形成されたサポートクロスメンバ40の中央部42が水平方向に延在している。
次に、図4を参照してエンジン3の下部構造とともにエンジン3の支持構造50を説明する。
本実施形態の支持構造50にマウントされるエンジン3(二点鎖線で示す)には、下部にへこみ部3aが形成されている。なお、図4には、他方(例えば左方)の側面を示しているが、一方(例えば右方)の側面も対称に同様の構造となっている。
へこみ部3aは、エンジン3の下部のうち最も低い部位である最下部3bよりも上方にシフトした部位である。ここでは、へこみ部3aは、エンジン3の下部のうち段状に上方にシフトした部位であり、エンジン3の車体前後方向の前部から中間部に亘って車幅方向に沿って形成されている。このへこみ部3aの下方には、サポートクロスメンバ40が配設されている。
このサポートクロスメンバ40は、上記の通り、アッパブラケット10及びロアブラケット20の支持中心(車体前後方向における支持中心)C、すなわち、マウントブラケット10,20の支持中心Cに沿って車幅方向に延在しており、リインフォース30,30によりロアブラケット20と接続されている。このようにして、サイドフレーム1の車幅方向内側に縦置きされたエンジン3は支持されている。
[作用・効果]
本発明の一実施形態に係るエンジンの支持構造は、上述のように構成されるため、以下の作用及び効果を得ることができる。
本発明のエンジンの支持構造は、サポートクロスメンバ40がマウントブラケット10,20の車体前後方向中心に車幅方向に沿って延在するため、サポートクロスメンバ40は、マウントブラケット10,20に対して車体前後方向にシフトせずに設けられる。これにより、クロスメンバ40等を簡素な構成とすることができ、重量を低減することができる。延いては、コストを軽減することができる。
また、マウントブラケット10,20を相互に連結するサポートクロスメンバ40が、車体前後方向に沿った断面形状が上下方向を長辺とする略矩形状の平板からなるため、例えばサポートクロスメンバをパイプで構成するよりも車体前後方向の長さが短い。
したがって、エンジン3の下部に車幅方向に連通する僅かな空間があれば、サポートクロスメンバ40とエンジン3の下部との干渉を回避しつつ、サポートクロスメンバ40をマウントブラケット10,20に対して車体前後方向にシフトせずに設けることができる。
サポートクロスメンバ40が、車体前後方向に沿った断面形状が上下方向を長辺とする略矩形状をなしているため、サイドフレーム1,1の個別の傾斜によるサポートクロスメンバ40への捩り荷重に対する断面二次モーメントは小さくなるが、一対のサイドフレーム1,1の左右への傾斜による上方或いは下方を拡開するような荷重に対する断面二次モーメントが大きくなる。換言すれば、サポートクロスメンバ40には、前後方向の荷重がいわゆる面外方向(最も変形しやすい方向)に作用し、上下方向の荷重がいわゆる面内方向(最も変形し難い方向)に作用する。したがって、サイドフレーム1,1の拡開防止及び剛性の向上を達成するとともに、車両旋回時等のサイドフレーム1,1の捩り変形を許容することにより応力発生を抑制することができる。
ロアブラケット20とサポートクロスメンバ40とを接続する各リインフォース30は、ロアブラケット20に重合して延在する重合部31を有するため、この重合部31の延在箇所ではロアブラケット20と重合部31とが少なくとも二重板構造が形成され、この二重板構造の一部の上方には、エンジン3の荷重が作用するアッパブラケット10の側縁部12が重合して三重板構造が形成されているため、これらの二重板構造或いは三重板構造により、エンジン3の荷重によるマウントブラケット10,20の変形を抑制することができる。
詳細には、ロアブラケット20とサポートクロスメンバ40とを接続する各リインフォース30は、ロアブラケット20の内端部22aから締結箇所70まで延在する重合部31を有する。故に、ロアブラケット20の内端部22aは、リインフォース30の重合部31と重合し、ロアブラケットの中間部22bは、リインフォース30の重合部31或いはアッパブラケット10の傾斜部12bと重合している。したがって、ロアブラケット20の内端部22a及び中間部22bが一枚板構造となることがなく、ロアブラケット20の変形を抑制することができる。
アッパブラケット10の傾斜部12bとロアブラケット20の中間部22bとが重合する締結箇所70には、リインフォース30が重合しているため、三重板構造が形成される。
これらの二重板構造或いは三重板構造により、エンジン3の荷重によるマウントブラケットの10,20の変形を抑制することができる。
一対のサイドレール1,1を下方に拡開するようにエンジン3の荷重がかかると、各リインフォース30の取付部32が離隔するように力が作用し、各取付部32の間のサポートクロスメンバ40にその両端部41,41を引っ張る力が作用する。この張力はサポートクロスメンバ40の直線形状に形成された中央部42に作用するため、効果的に変形を抑制することができる。
各取付部32,32に固定されるサポートクロスメンバ40の端部41よりも車幅方向内側は、直線形状に形成された中央部42が延在しているため、取付部32よりも下方にサポートクロスメンバ40が突出することがなく、エンジン3の下部のクリアランスを確保するのに加えて、サポートクロスメンバ40と路面との間のクリアランスをも確保することができる。
本実施形態のエンジン3の下部構造及び支持構造50では、エンジン3の下部に車体前後方向の前部から中間部に亘って車幅方向に沿って車幅方向に沿ってへこみ部3aが形成されているため、エンジン3を支持するマウントブラケット10,20の支持中心Cに対応するエンジン3の下部の位置にへこみ部3aが形成されている。このため、マウントブラケット10,20を連結するサポートクロスメンバ40の空間がへこみ部3aにより確保され、サポートクロスメンバ40をマウントブラケット10,20に対して車両前後方向にシフトすることなく設けることができる。
例えば、ロアブラケット20とリインフォース30,30とはボルト及びナットで固定され、リインフォース30,30とサポートクロスメンバ40とはボルト及びナットで固定される。つまり、本発明のエンジンの支持構造の全構成要素どうしは、ボルト及びナットで固定することができる。したがって、メンテナンス性を向上させることができ、例えば比較的メンテナンス性の劣る溶接等の固定手法のように、各固定強度を必要以上に安全側に採る必要がない。したがって、重量の軽減、或いは、コストの低減に寄与する。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、マウントブラケットにエンジンの車体前後方向の中央部或いは中央部周辺がマウントされるものを示したが、これに限らず、マウントブラケットにエンジンの車体前後方向の前部或いは前部周辺がマウントされてもよい。
上述の実施形態では、エンジンの下部構造としてエンジンの下部に車体前後方向の前部から中間部に亘って車幅方向に沿ってへこみ部が形成されているものを示したが、これに限らない。例えば、エンジンの下部の一部がサポートクロスメンバの配設高さ(上下方向位置)に出っ張った形状であっても、エンジンの車体前後方向の前部或いは中間部の下部に、パイプを通すことはできないが平板ならば通すことのできるスリット溝や凹部(へこみ部)が車幅方向に沿って形成されていれば、このスリット溝にサポートクロスメンバを配設しても、サポートクロスメンバとエンジンの下部との干渉は回避される。したがって、マウントブラケットに対してサポートクロスメンバを車体前後方向にシフトする必要がない。このように、本発明のエンジンの下部構造及び支持構造によれば、種々の下部構造のエンジンに、サポートクロスメンバをロアブラケットに対して車体前後方向にシフトせずに設けることができる。
上述の実施形態では、サポートクロスメンバの中央部が直線形状に形成されているものを示したが、車幅方向に延在していればこれに限らず、サポートクロスメンバの中央部が湾曲した形状のものを用いてもよい。
上述の実施形態では、本発明のエンジンの支持構造の全構成要素どうしは、ボルト及びナットで締結することができることを記したが、もちろん一部の構成要素どうしを溶接等の他の手段で固定してもよい。
また、補助締結箇所を設けるものを示したが、これに限らず、少なくともアッパブラケットとロアブラケットとリインフォースとを締結する締結箇所を備えていればよい。もちろん、上述の実施形態で例示した補助締結箇所とは別の箇所に更なる補助締結箇所を追加してもよく、上述の実施形態で例示の補助締結箇所に替えて別の箇所に補助締結箇所を設けてもよい。
本発明のエンジンの支持構造は、トラック又はバスといった自動車のみならず、鉄道や建設機械等の車両にも適用することができる。
1 サイドフレーム
2 クロスメンバ
2a T/Mマウンチングクロスメンバ
3 エンジン
4 トランスミッション
5 ショックアブソーバブラケット
9 補強部材
10 アッパブラケット
11 突出部(上面部)
12 側縁部
12a 鉛直部
12b 傾斜部(下面部)
20 ロアブラケット
21 水平部(外端部)
22 傾斜部
22a 内端部
22b 中間部
30 リインフォース(クロスメンバ接続部)
31 重合部
32 取付部
40 サポートクロスメンバ
41 端部
42 中央部
50 支持構造
60 車両
61 ボデー
62 車輪
70 締結箇所
71 補助締結箇所
C 支持中心

Claims (5)

  1. 車幅方向に間隔をおいて車体前後方向に延設された一対のサイドフレーム間に縦置きされるエンジンの支持構造であって、
    前記一対のサイドフレームのそれぞれに取り付けられ、前記エンジンの車体前後方向の前部又は中間部を支持するマウントブラケットと、
    前記マウントブラケットを相互に連結するサポートクロスメンバとを有し、
    前記サポートクロスメンバは、
    前記マウントブラケットの車体前後方向の支持中心に車幅方向に沿って延在し、車体前後方向に沿った断面形状が上下方向を長辺とする略矩形状の平板からなる
    ことを特徴とする、エンジンの支持構造。
  2. 前記マウントブラケットのそれぞれに対応して設けられ、前記マウントブラケットと前記サポートクロスメンバとを接続するクロスメンバ接続部を有し、
    前記クロスメンバ接続部は、前記マウントブラケットに重合して延在する重合部を有する
    ことを特徴とする、請求項1記載のエンジンの支持構造。
  3. 前記マウントブラケットは、前記クロスメンバ接続部及び前記サポートクロスメンバに結合される内端部と前記サイドフレームに結合される外端部とを有するロアブラケットと、前記エンジンに当接する上面部と前記ロアブラケットの中間部に重合する下面部とを有するアッパブラケットと、を備えると共に、
    前記アッパブラケットの前記下面部と前記ロアブラケットの前記中間部とが重合する部分に、両者を締結する締結箇所を備え、
    前記重合部は、前記ロアブラケットの内端部から前記締結箇所まで延在している
    ことを特徴とする、請求項2記載のエンジンの支持構造。
  4. 前記クロスメンバ接続部は、上下方向に延在し、前記サポートクロスメンバの各端部が取り付けられる取付部を有し、
    前記サポートクロスメンバの中間部の形状が直線形状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項2又は3記載のエンジンの支持構造。
  5. 前記エンジンの下部には、車体前後方向における前部又は中間部に車幅方向に沿ってへこみ部が形成されていることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のエンジンの支持構造。
JP2012138104A 2012-06-19 2012-06-19 エンジンの支持構造 Pending JP2014000899A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138104A JP2014000899A (ja) 2012-06-19 2012-06-19 エンジンの支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138104A JP2014000899A (ja) 2012-06-19 2012-06-19 エンジンの支持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014000899A true JP2014000899A (ja) 2014-01-09

Family

ID=50034500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012138104A Pending JP2014000899A (ja) 2012-06-19 2012-06-19 エンジンの支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014000899A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106427520A (zh) * 2016-12-19 2017-02-22 云南力帆骏马车辆有限公司 汽车及其发动机支承结构
JP2018016082A (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 日野自動車株式会社 車両のフレーム構造
CN110696638A (zh) * 2019-10-25 2020-01-17 桂林客车发展有限责任公司 一种电动汽车增程器控制方法
CN112810698A (zh) * 2020-12-31 2021-05-18 新乡市永安机械设备有限公司 一种发动机综合托架

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018016082A (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 日野自動車株式会社 車両のフレーム構造
CN106427520A (zh) * 2016-12-19 2017-02-22 云南力帆骏马车辆有限公司 汽车及其发动机支承结构
CN106427520B (zh) * 2016-12-19 2023-08-01 云南力帆骏马车辆有限公司 汽车及其发动机支承结构
CN110696638A (zh) * 2019-10-25 2020-01-17 桂林客车发展有限责任公司 一种电动汽车增程器控制方法
CN112810698A (zh) * 2020-12-31 2021-05-18 新乡市永安机械设备有限公司 一种发动机综合托架
CN112810698B (zh) * 2020-12-31 2022-09-09 新乡市永安机械设备有限公司 一种发动机综合托架

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9139229B2 (en) Structure for rear part of vehicle body
JP5488699B2 (ja) 車体前部構造
CN109131582B (zh) 车身前部构造
KR20130005378A (ko) 차량용 서브프레임의 구조
JP2014168979A (ja) サスペンションフレームの構造
JP5454324B2 (ja) 車体後部のブラケット構造
JP2014000899A (ja) エンジンの支持構造
KR100599263B1 (ko) 차량용 프론트 서스펜션의 마운팅 구조
JP6163417B2 (ja) アンダランプロテクタの構造
JP2013107583A (ja) 車両のフロアパネル制振構造
JP2007283884A (ja) 自動車の下部構造
CN103042890B (zh) 支柱悬架安装结构
JP2021075089A (ja) 車両下部構造
JP6243717B2 (ja) アンダランプロテクタの構造
JP2021151876A (ja) 車体後部構造
JP2008081041A (ja) 自動車の下部車体構造
JP2014019363A (ja) エアスプリング取付部構造
JP5253050B2 (ja) トラックのフレーム構造
JP6091876B2 (ja) 自動車のサスペンションメンバ補強構造
WO2015080086A1 (ja) アンダランプロテクタの構造
JP2009280106A (ja) 車両用フレーム構造
JP4735189B2 (ja) 車両の底部車体構造
JP6356959B2 (ja) アンダランプロテクタの構造
JP2013071644A (ja) 自動車のリヤサスペンション部構造
CN105644625A (zh) 后副架构造