JP4735189B2 - 車両の底部車体構造 - Google Patents
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このため、車両前後方向の荷重に対する、リアサイドフレームの内折れ変形を抑えることができる。
また、車両側方から入力される側突荷重に対しても、クロスメンバがリアサイドフレームの脆弱な凹部の車幅方向内方側で、その側突荷重を支持するため、リアサイドフレームの変形量も抑えられ、側突安全性能も確保できる。
よって、2部品を利用することで凹部による剛性低下を補いつつ、よりリアサイドフレームの内折れ変形を抑制することができる。
よって、凹部の上方近傍の剛性を高めることができると共に、凹部上方の内倒れ変形を抑制することにより、リアサイドフレームの内折れ変形も抑制できる。
よって、より確実に凹部によるリアサイドフレームの内折れ変形を抑制することができる。
上記構成によれば、凹部補強部材と取付けブラケットを設置したことで、脆弱な凹部を補強することができ、また、凹部補強部材と取付けブラケットとさらにリアサイドフレームとにクロスメンバを結合したことにより、凹部にかかる荷重を3部品に分散させることによって支持機能が向上し、さらにクロスメンバの突っ張り支持機能を高めることができる。
よって、3部品を利用することで凹部による剛性低下を補いつつ、よりリアサイドフレームの内折れ変形を抑制することができる。
よって、サスペンションクロスメンバを利用して、クロスメンバの突っ張り支持機能と相俟って、リアサイドフレームの内折れ変形を確実に抑制することができる。
上記構成によれば、凹部を補強する凹部補強部材を利用して、懸架装置のショックアブソーバを車体に取り付けることになる。
よって、強固な凹部補強部材を利用して、ショックアブソーバを車体に取り付けることができるため、ショックアブソーバの取り付け剛性を高めることができる。
上記構成によれば、節状部材を設けたことで、クロスメンバの閉断面形状が確実に確保され、また、その節状部材をガセット部材に結合することで、ガセット部材の剛性も高まる。
よって、クロスメンバの断面崩れが防止できることでクロスメンバの剛性が高まり、確実にリアサイドフレームの内折れ変形を抑制できる。また、ガセット部材の剛性も高まり、凹部の車両上方側近傍の剛性もさらに高めることができる。
上記構成によれば、節状部材を他のレイアウト要求等により左右非対称に設置したとしても、節状部材がガセット部材に接合されていることで、節状部材の位置が安定するため、クロスメンバの剛性バランスが左右で不均衡になりにくい。
よって、節状部材を左右で非対称(オフセット配置)に設置しても、クロスメンバの剛性は左右で不均等になりにくく、車両の衝突性能を安定させることができる。
よって、2部品を利用することで凹部による剛性低下を補いつつ、よりリアサイドフレームの内折れ変形を抑制することができる。
よって、凹部の上方近傍の剛性を高めることができると共に、凹部上方の内倒れ変形を抑制することにより、リアサイドフレームの内折れ変形も抑制できる。
よって、より確実に凹部によるリアサイドフレームの内折れ変形を抑制することができる。
本実施形態のリアサスペンション装置9は、後輪Tを支持するホイールサポート部材90と、そのホイールサポート部材90を上下方向に揺動自在に枢支するアッパーリンク91、ロアフロントリンク92、ロアリアリンク93、それとスイングアーム94と有し、さらに、ホイールサポート部材90の上下ストロークを吸収して緩和するショックアブソーバ95とコイルスプリング96とを有する。
また、上部の接合フランジ153の折り曲げ部にビード154を形成することで、より確実に節状ブラケット15bの位置を規定できる。さらに、この上部の接合フランジ153は、第4クロスメンバ4の下面4bに設けたスポット溶接用開口4dを通じて、補強ガセット40と接合される。
この実施形態の車両の底部車体構造は、左右のリアサイドフレーム2,2間に、車幅方向に延びて、凹部22間を繋ぐように第4クロスメンバ4を配置している。
これにより、車両前後方向の荷重が入力された際に、凹部22を起点として生じるリアサイドフレーム2,2の内折れ変形を、第4クロスメンバ4が凹部22の車幅方向内方側で突っ張って支持することで、抑制することができる。
また、車両側方から入力される側突荷重に対しても、第4クロスメンバ4がリアサイドフレーム2の脆弱な凹部22の車幅方向内方側で、その側突荷重を支持するため、リアサイドフレーム2の変形量も抑えられる。
また、ショックアブソーバ95の代わりにコイルスプリング96をリアサイドフレーム2,2の側方に配設してもよい。
このように、凹部補強ブラケット30を設置したことで、脆弱な凹部22を補強することができる。また、凹部補強ブラケット30とリアサイドフレーム2,2とに第4クロスメンバ4を結合したことで、凹部にかかる荷重を2部品に分散させることによって支持機能が向上し、さらに、第4クロスメンバ4の突っ張り支持機能を高めることができる。
よって、2部品を利用することで凹部22による剛性低下を補いつつ、よりリアサイドフレーム2,2の内折れ変形を抑制することができる。
このように、取付けブラケット25を凹部22の近傍に設置したことで、脆弱な凹部22を補強することができる。また、その取付けブラケット25とリアサイドフレーム2とに第4クロスメンバ4を結合したことにより、凹部にかかる荷重を2部品に分散させることによって支持機能が向上し、さらに、第4クロスメンバ4の突っ張り支持機能を高めることができる。
よって、サスペンションクロスメンバ8を取り付ける取付けブラケット25を利用して凹部22による剛性低下を補いつつ、2部品を利用することで、よりリアサイドフレーム2の内折れ変形を抑制することができる。
このように、凹部補強ブラケット30及び取付けブラケット25を設置したことで、さらに脆弱な凹部22を補強することができる。また、凹部補強ブラケット30と、取付けブラケット25と、さらにリアサイドフレーム2とを第4クロスメンバ4に結合したことにより、凹部にかかる荷重を3部品に分散させることによって支持機能が向上し、さらに第4クロスメンバ4の突っ張り支持機能を高めることができる。
よって、3部品を利用することで凹部22による剛性低下を確実に補いつつ、よりリアサイドフレーム2の内折れ変形を抑制することができる。
このように、凹部22を補強する凹部補強ブラケット30を利用することで、リアサスペンション装置9のショックアブソーバ95を車体に取り付けることができる。
よって、強固な凹部補強ブラケット30を利用して、ショックアブソーバ95を車体に取り付けることになるため、ショックアブソーバ95の取り付け剛性を高めることができる。
このように、サスペンションクロスメンバ8が、凹部22を跨ぐようにリアサイドフレーム2,2に締結固定されるため、車両衝突時に、車両前後方向の荷重が作用した際に、凹部22に作用する圧縮方向の荷重がサスペンションクロスメンバ8によって緩和されるため、凹部22への応力集中を防ぐことができる。
よって、サスペンションクロスメンバ8を利用して、第4クロスメンバ4の突っ張り支持機能と相俟って、リアサイドフレーム2,2の内折れ変形を抑制することができる。
このように、フロアパネル1上の凹部22の車幅方向内方側に補強ガセット40を設けたことにより、リアサイドフレーム2,2の内折れ変形によって生じる凹部22上方のホイールハウス7の内倒れ変形を抑制することができる。
よって、凹部22の上方近傍の剛性を高めることができると共に、凹部22上方のホイールハウス7の内倒れ変形を抑制することにより、リアサイドフレーム2,2の内折れ変形も抑制することができる。
このように、補強ガセット40を第4クロスメンバ4に結合することで、リアサイドフレーム2,2の内折れ変形を抑制する部材である第4クロスメンバ4と補強ガセット40とを、フロアパネル1の上下で一体にすることができる。
よって、より確実に、凹部22によるリアサイドフレーム2,2の内折れ変形を抑制することができる。
このように、節状ブラケット15bを設けたことで、第4クロスメンバ4の閉断面形状が確実に確保され、また、その節状ブラケット15bを補強ガセット40に結合することで、補強ガセット40の剛性も高まる。
このように、節状ブラケット15a,15bを排気管のレイアウト要求により左右非対称に設置したとしても、節状ブラケット15a,15bが補強ガセット40,40に結合されていることで、節状ブラケット15a,15bの位置が安定するため、第4クロスメンバ4の剛性バランスが左右で不均衡になりにくい。
よって、節状ブラケット15bを左右で非対称(オフセット配置)に設置しても、第4クロスメンバの剛性は左右で不均等になりにくく、車両の衝突性能を安定させることができる。
よって、この場合には、車室又は荷室の使用ニーズを制限することがなく、車両の衝突性能を確保できるという効果を得ることができる。
なお、その他の作用効果については、前述の実施形態と同様である。
この発明の左右のサイドフレームは、リアサイドフレーム2,2に対応し、
以下、同様に、
懸架装置は、リアサスペンション装置9に対応し、
クロスメンバは、第4クロスメンバ4に対応し、
凹部補強部材は、凹部補強ブラケット30に対応し、
取り付けフレームは、サスペンションクロスメンバ8に対応し、
ガセット部材は、補強ガセット40,140に対応し、
節状部材は、節状ブラケット15a,15bに対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆる車両の底部車体構造に適用する実施形態を含むものである。
例えば、サイドフレームについては、リアサイドフレーム2,2だけに限定されるものではなく、車両前部に設置されるフロントサイドフレームであっても良い。
2…リアサイドフレーム(サイドフレーム)
4…第4クロスメンバ(クロスメンバ)
5…第5クロスメンバ(第二のクロスメンバ)
8…サスペンションクロスメンバ(取り付けフレーム)
9…リアサスペンション装置(懸架装置)
15a、15b…節状ブラケット(節状部材)
22…凹部
23…後端固定部(後端支持部)
25…取付けブラケット
30…凹部補強ブラケット(凹部補強部材)
40,140…補強ガセット(ガセット部材)
95…ショックアブソーバ
Claims (5)
- 車両底部を構成するフロアパネルの車幅方向両端に配置されて、該フロアパネルと閉断面を形成するとともに、車両の略前後方向に延びる左右のリアサイドフレームを有し、
該左右のリアサイドフレームの車幅方向外側面に、車両の懸架装置の少なくとも一部を収容するように、車幅方向内方側に凹んだ凹部を形成した車両の底部車体構造であって、
前記左右のリアサイドフレーム間に、車幅方向に延びて、前記凹部間を繋ぐようにクロスメンバを配置し、
前記凹部の車幅方向外方側に、凹部補強部材を設置して、
前記クロスメンバを、該凹部補強部材とリアサイドフレームとに結合するとともに、
前記クロスメンバの後側の側面を、前記凹部及び前記凹部補強部材と車両前後方向において重なるように配置し、
前記クロスメンバのうち、その後側の側面と車両前後方向において対応する位置にある車幅方向外側の部位と、前記凹部補強部材とを、前記リアサイドフレームの下方で結合しており、
前記凹部の車幅方向内方側のフロアパネル上に、車幅方向内方側へ延びるガセット部材を設け、
該ガセット部材の車両前後方向中央の接合部を、前記フロアパネルを介して、前記クロスメンバの後側の側面と結合した
車両の底部車体構造。 - 前記凹部の前方近傍に、懸架装置を取り付ける取付けブラケットを設置して、
前記クロスメンバを、該取付けブラケットとリアサイドフレームとに結合するとともに、
前記懸架装置の取り付けフレームが前記凹部を跨ぐように、該取り付けフレームの前端をリアサイドフレームの車両前方側に固定し、後端をリアサイドフレームの車両後方側に固定しており、
前記取り付けフレームの後端を前記リアサイドフレームの後端支持部に設置し、
該左右の後端支持部間を繋ぐように第二のクロスメンバを配置した
請求項1記載の車両の底部車体構造。 - 前記凹部補強部材を車両上方側に延出すると共に、
該凹部補強部材の上部で、懸架装置のショックアブソーバ上端を固定した
請求項1又は2記載の車両の底部車体構造。 - 前記クロスメンバは、フロアパネルと閉断面を形成すると共に、
該閉断面内に、該クロスメンバ内周面に結合される節状部材を設け、
該節状部材を、フロアパネルを介して前記ガセット部材に結合した
請求項1〜3記載の何れか1項に記載の車両の底部車体構造。 - 前記節状部材を、車幅方向で左右非対称に配設した
請求項4記載の車両の底部車体構造。
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