JP3608540B2 - 自動車の車体構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車の車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の中には、例えば特開2000−168628号公報に示されているように、車体フロアの下面側にバッテリを搭載格納するバッテリフレームを配設して、該バッテリフレームを車体側面の補強部材として機能させるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の構造にあっては、車両の側面衝突に対してバッテリフレームによる補強効果が得られるが、車両前後方向からの衝突入力に対してバッテリフレームの肉厚を厚くする等の対策をとった場合、車両の重量が増加してしまう。
【0004】
そこで、本発明は、車両の衝突時に車室フロア全体での荷重分散を、車両の重量を増加させずに効率よく行えて車室の変形を抑制することができる自動車の車体構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、車両のユニット構成部品を車室のフロア下部に搭載した自動車の車体構造であって、
前記フロアの車幅方向両側で車両前後方向に延在配置された一対のサイドシルと、
フロアの車幅方向中央部の下面で車両前後方向に延在配置されたセンターメンバと、
フロアの前端部近傍の下面で車幅方向に延在配置されて前記センターメンバとサイドシルとを連結するクロス部材と、
少くとも一方のサイドシルとセンターメンバとの間に相互に力を伝達可能に取付けられた剛性を有するユニット構成部品と、によって、
衝突時における前記車室の変形を抑制する平面略矩形の車室保護セル構造を構成する一方、
前記車室の前方に位置し、前面衝突に対して変形することでエネルギーを吸収する平面略矩形のエネルギー吸収セル構造と、
該エネルギー吸収セル構造と前記車室保護セル構造との間に位置し、前面衝突時における前記エネルギー吸収セル構造からの入力を車室保護セル構造に伝達する平面略矩形の入力伝達セル構造と、を設け、
前記入力伝達セル構造を、フロントコンパートメントの車幅方向両側部に車両前後方向に延在配置されて、後端部がダッシュパネルに結合された一対のフロントサイドメンバの後端からダッシュパネルの下面側に廻り込んで車両後方に向けて延在配置されて、各フロントサイドメンバを前記クロス部材およびサイドシルに連結する一対のエクステンションサイドメンバと、
前記ダッシュパネルの下部に車幅方向に延在配置されて一対のフロントサイドメンバの後端部同士を連結するダッシュクロスメンバと
前記クロス部材と、
前記センターメンバのこれらダッシュクロスメンバとクロス部材とを連結する前端部分と、で構成したことを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の自動車の車体構造であって、
前記エネルギー吸収セル構造は、前記一対のフロントサイドメンバと、
前記一対のフロントサイドメンバの前端部同士を連結して車幅方向に延在配置されたファーストクロスメンバと、
前記ダッシュクロスメンバと、で構成されていることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明にあっては、請求項1または2に記載の自動車の車体構造であって、
前記サイドシルとエクステンションサイドメンバとの結合部周り、およびセンターメンバのユニット構成部品取付部周りをそれぞれ締結固定用のナットプレートで補強し、これら補強した部分に前記ユニット構成部品をマウント部材、又はユニット構成部品と一体化されたブラケットを介して取付けたことを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明にあっては、請求項3に記載の自動車の車体構造であって、
前記マウント部材が、車軸線と略直交する前後一対の平行な支壁を備えて車体側に固定される車体側ブラケットと、
前記一対の支壁間の幅と略同一長さの内筒と、該支壁間の幅よりも短かい外筒と、これら内,外筒間を連結した防振ゴムとからなる防振ブッシュを備えて、前記外筒に設けたステイを介してユニット側に固定されるユニット側ブラケットと、
前記防振ブッシュを車体側ブラケットの一対の支壁間に挿入した状態で、これら支壁と防振ブッシュの内筒を前後方向に貫通して、該支壁と内筒とを連結する連結軸と、で構成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明にあっては、請求項4に記載の自動車の車体構造であって、前記車体側ブラケットが、エクステンションサイドメンバとサイドシルとの結合部周りの外形形状に合わせて形成されて、該結合部周りに外嵌して締結固定されていることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明にあっては、請求項1または2に記載の自動車の車体構造であって、前記エクステンションサイドメンバとサイドシルとの結合部分とセンターメンバとに跨って車幅方向に連結部材を固設し、該連結部材に前記ユニット構成部品をマウント部材、又はユニット構成部品と一体化されたブラケットを介して取付けたことを特徴としている。
【0013】
請求項7の発明にあっては、請求項2〜6に記載の自動車の車体構造であって、前記エネルギー吸収セル構造の下側に、前記ファーストクロスメンバとクロス部材とに跨ってサブフレームを結合配置し、該サブフレームに駆動用モータおよびフロントサスペンションを取付けたことを特徴としている。
【0014】
請求項8の発明にあっては、請求項7に記載の自動車の車体構造であって、前記センターメンバのダッシュクロスメンバとクロス部材とを連結する前端部分に、斜め後ろ下がりの傾斜部を設けたことを特徴としている。
【0015】
請求項9の発明にあっては、請求項8に記載の自動車の車体構造であって、前記傾斜部の断面内に、該傾斜部にほぼ沿って傾斜した補強部材を配設し、傾斜部の下面と補強部材の下面との間に空間部を形成したことを特徴としている。
【0016】
請求項10の発明にあっては、請求項9に記載の自動車の車体構造であって、前記補強部材の下面を、駆動用モータが後退移動した際に該駆動用モータを受容可能なように駆動用モータの外形形状にほぼ合わせて形成したことを特徴としている。
【0017】
請求項11の発明にあっては、請求項2〜10に記載の自動車の車体構造であって、前記センターメンバの前端部分の上方に、ダッシュパネル面上に沿ってフレーム部材を前後方向に接合配置して閉断面部を形成したことを特徴としている。
【0018】
請求項12の発明にあっては、請求項1〜11に記載の自動車の車体構造であって、前記ユニット構成部品がエンジン又は燃料タンクであることを特徴としている。
【0019】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、車室のフロア下面側には一対のサイドシルとセンターメンバと、それらを車幅方向に結合するクロス部材およびユニット構成部品とで強度剛性の高い平面略矩形の車室保護セル構造を構成しているため、前面衝突時におけるフロントコンパートメントからの入力を該車室保護セル構造全体で分散支持することができることは勿論、フロア下側に搭載したユニット構成部品を前記セル構造の一部として有効利用しているため、部品点数の増加を抑えてコスト的におよび重量的に有利に得ることができる。
【0020】
また、前面衝突時にはエネルギー吸収セル構造に作用する入力を平面略矩形状の入力伝達セル構造によって確実に前記強度剛性の高い車室保護セル構造へ効率よく荷重伝達して、該車室保護セル構造全体でより効率的に分散支持できる一方、これら車室保護セル構造および入力伝達セル構造によって、エネルギー吸収セル構造の圧潰反力を高められると共に、該エネルギー吸収セル構造を平面略矩形としてあるためフロントコンパートメントを全体的に効率よく圧潰変形させてエネルギー吸収を行わせることができる。
【0021】
従って、フロントコンパートメントを潰れ領域に、および車室を保護領域により明確に区分できて、エネルギー吸収効果と車室保護効果を一段と高めることができる。
しかも、エネルギー吸収セル構造から入力伝達セル構造に作用する衝突入力を、該入力伝達セル構造を構成するダッシュクロスメンバからエクステンションサイドメンバおよびセンターメンバ前端部とクロス部材に効率よく分散できて、該入力伝達セル構造から車室保護セル構造を構成する車室フロアの主要な前後方向骨格部材であるサイドシルおよびセンターメンバへほぼ均等に分散伝達できるため、車室保護セル構造への荷重伝達性能を向上することができる
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、エネルギー吸収セル構造をフロントコンパートメントの主要エネルギー吸収部材を兼ねた骨格部材であるフロントサイドメンバとファーストクロスメンバ、および反力支持部材を兼ねたフロア前端部における車幅方向骨格部材であるダッシュクロスメンバで構成しているため、専用部品の増設を伴うことなく安定したエネルギー吸収を行えるエネルギー吸収セル構造を得ることができる。
【0024】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、車室保護セル構造におけるユニット構成部品取付部周りを、締結固定用のナットプレートによって広い範囲で補強することができるため、局部的な変形を防止できると共に、サイドシルとエクステンションサイドメンバとの結合剛性を高めることができるので、より強固な車室保護セル構造を構成することができる。
【0025】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の発明の効果に加えて、マウント部材によってユニット構造部品から車体側への振動伝達を防止できることは勿論、前面衝突時にユニット構成部品が慣性力等によって前後方向に変移した際には、防振ブッシュの防振ゴムの撓み変形によりその外筒が車体側ブラケットの一対の支壁に干渉して荷重伝達を確実に行えるため、通常使用時の音振性能と衝突時の入力伝達機能とを両立できて、ユニット構成部品を入力伝達骨格部材として活用するための構造の簡素化と軽量化を図ることができる。
【0026】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、サイドシルとエクステンションサイドメンバとの結合部分を補強して、車室保護セル構造の荷重分散支持性能を高めることができると共に、マウント部材の車体側ブラケットを補強材として有効利用しているので部品点数の増加がなく、コスト的におよび重量的に有利に得ることができる。
【0027】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、ユニット構成部品を取付ける連結部材によってサイドシルとセンターメンバ間の荷重伝達が直接的に行われるため、車室保護セル構造の荷重分散支持性能を高めることができる。
【0028】
請求項7に記載の発明によれば、請求項2〜6の発明の効果に加えて、サブフレームに剛体部品である駆動用モータおよびフロントサスペンションを取付けてあるため、前面衝突時におけるフロントサイドメンバの前端から後側領域に亘る軸圧潰変形挙動に対してこれら剛体部品が悪影響を及ぼすことがなく、フロントコンパートメントの潰れストロークを拡大できてエネルギー吸収効果を高めることができる。
【0029】
請求項8に記載の発明によれば、請求項7の発明の効果に加えて、フロントコンパートメントの潰れ変形時に駆動用モータが後退変移した場合、該駆動用モータがセンターメンバ前端部の傾斜部に干渉することにより、該傾斜部で下方かつ後方への落下ガイド作用が得られて駆動用モータの後退による車室の変形を防止できると共に、フロントコンパートメントの潰れストロークを更に拡大することができる。
【0030】
請求項9に記載の発明によれば、請求項8の発明の効果に加えて、駆動用モータが傾斜部の下面に干渉した際に、該下面が空間部で変形することで衝撃を和らげてエネルギー吸収を行えると共に、空間部で前記下面が底付きすると補強部材により駆動用モータの後退を抑制して、下方へ落下ガイドさせることができる。
【0031】
請求項10に記載の発明によれば、請求項9の発明の効果に加えて、駆動用モータが底付きした際に補強部材の下面で該駆動用モータを適切に受け止めて後退規制して下方への落下ガイド作用を行わせることができる。
【0032】
請求項11に記載の発明によれば、請求項2〜10の発明の効果に加えて、ダッシュパネル面上にセンターメンバの前端部上方位置で前後方向にフレーム部材による閉断面部が延在することにより、ダッシュパネルとフロアとが連設する屈曲部分の前方からの入力に対する強度が高められ、フロントコンパートメントからの衝突入力を確実に支持できると共に、フロントコンパートメントに搭載した駆動用モータ等の後退時におけるセンターメンバ前端部による下方かつ後方への落下ガイド作用をより確実に行わせることができる。
【0033】
請求項12に記載の発明によれば、請求項1〜11の発明の効果に加えて、車室保護セル構造を構成するユニット構成部品として、エンジン又は燃料タンクを用いるため、入力伝達骨格部材として十分な剛性が得られ、車室保護セル構造における荷重の分散伝達性能をより一層向上することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態をハイブリッド車を例に採って図面と共に詳述する。
【0035】
図1は本発明の対象とする自動車の外観斜視図、図2は図1に示した自動車の下部骨格構造を示す下側から見た斜視図である。
【0036】
これら図1,2において、フロントコンパートメントF・Cと車室Cとを隔成するダッシュパネル1は縦壁1aと、図9に示すように該縦壁1aの下側部に続く傾斜したトーボード部1bとを備え、該トーボード部1bの下端部を車室Cのフロアを構成するフロントフロア2の前端部に接合してある。
【0037】
フロントフロア2には前席配設部分に車室C側に膨出する格納部3を形成してあり、該フロントフロア2の左右両側部にはシルインナとシルアウタとで閉断面に形成されて車両前後方向に延在するフロア骨格部材の1つであるサイドシル4を接合配置してある。図2ではこのサイドシル4のシルインナのみを示している。
【0038】
フロントフロア2の下面の車幅方向中央部には、前記格納部3を跨いで前後方向に延在するセンターメンバ5を配設してあると共に、フロア前端部の近傍の下面には、車幅方向に延在配置されて前記センターメンバ5と一対のサイドシル4,4とを連結するクロス部材としてのセカンドクロスメンバ6を配設してある。
【0039】
センターメンバ5およびセカンドクロスメンバ6は何れも逆ハット形断面に形成してあって、フロントフロア2と共に閉断面を形成している。
【0040】
セカンドクロスメンバ6の車幅方向端部は、具体的には後述する左右のエクステンションサイドメンバ9,9の車幅方向内側の側面に突合わせて接合してある。
【0041】
ダッシュパネル1のトーボード部1bの下面側には、フロア前端部の車幅方向骨格部材を構成するダッシュクロスメンバ7を接合配置して、該トーボード部1bとで閉断面を形成している。
【0042】
前記センターメンバ5の前端部は前記セカンドクロスメンバ6からこのダッシュクロスメンバ7の前端にまで延在配置されていて、この前端部はその下面がダッシュクロスメンバ7の下面前縁からセカンドクロスメンバ6の下面前縁を直線的に結んで傾斜した傾斜部5Fとして形成してある。
【0043】
ダッシュパネル1には、前記ダッシュクロスメンバ7の前面の左右両側部にフロントコンパートメントF・Cの前後方向骨格部材を構成するフロントサイドメンバ8の後端部を接合してあると共に、このフロントサイドメンバ8の後端部からダッシュクロスメンバ7の下面側に廻り込んで車両後方に向けて延在するエクステンションサイドメンバ9を接合配置してある。
【0044】
フロントサイドメンバ8は前面衝突時に軸方向に作用する入力に対して前後方向に潰れ変形してエネルギー吸収可能なように例えば方形の閉断面に形成してある。
【0045】
エクステンションサイドメンバ9も同様に閉断面に形成されているが、該エクステンションサイドメンバ9の略後半部は車幅方向外側に向けて緩やかに曲折して前記サイドシル4の側面に突合わせて接合してあって、前記セカンドクロスメンバ6の端部はこのエクステンションサイドメンバ9の車幅方向に曲折した部分近傍に結合してある。
【0046】
左右のフロンサイドメンバ8,8はその前端面に跨って結合した車幅方向骨格部材を構成する閉断面構造のファーストクロスメンバ10により連結してある。
【0047】
そして、前記格納部3の形成部分において、図5に示すように左右のサイドシル4,4とセンターメンバ5とに跨って、剛性を有するユニット構成部品としてのエンジン11および燃料タンク12を、これらサイドシル4,センターメンバ5相互に力を伝達可能に取付けてある。
【0048】
本実施形態にあっては、右側のサイドシル4とセンターメンバ5との間にエンジン11をマウント部材13を介して取付け、左側のサイドシル4とセンターメンバ5との間に燃料タンク12をそのシェル側部に一体に形成したブラケット12Aを介して取付けてある。
【0049】
これにより、前記フロントフロア2の下側に、左右一対のサイドシル4,4と、センターメンバ5と、セカンドクロスメンバ6と、左右一対のエクステンションサイドメンバ8,8の後側部と、ユニット構成部品であるエンジン11および燃料タンク12とによって、衝突時における前記車室Cの変形を抑制する平面略矩形(日の字状)の車室保護セル構造Zを構成して、これらエンジン11および燃料タンク12を該車室保護セル構造Zにおける入力伝達骨格部材として機能させている。
【0050】
一方、フロントコンパートメントF・Cにあっては、前記左右一対のフロントサイドメンバ8,8と、ファーストクロスメンバ10、およびダッシュクロスメンバ7とによって、前面衝突に対して変形することでエネルギーを吸収する平面略矩形(ロの字状)のエネルギー吸収セル構造Xを構成し、これらエネルギー吸収セル構造Xと前記車室保護セル構造Zとの間に、ダッシュクロスメンバ7と、左右のエクステンションサイドメンバ9,9と、セカンドクロスメンバ6と、センタメンバー5の前端部5F(傾斜部)とによって、前面衝突時における前記エネルギー吸収セル構造Xからの入力を車室保護セル構造Zに伝達する平面略矩形(日の字状)の入力伝達セル構造Yを構成している。
【0051】
前記エンジン11のマウント部材13は図6に示すように、サイドシル4,センターメンバ5等の車体側骨格部材に固定される車体側ブラケット14と、エンジン11に固定されるユニット側ブラケット15と、これら両ブラケット14,15を連結する連結軸16とを備えている。
【0052】
車体側ブラケット14は車軸線と略直交する前後一対の平行な支壁14A、14Aを一体に形成してある。
【0053】
一方、ユニット側ブラケット15は、前記一対の支壁14A,14A間の幅と略同一長さの内筒17aと、該支壁14A,14A間の幅よりも短かい外筒17bと、これら内,外筒17a,17b間を連結した防振ゴム17cとからなる防振ブッシュ17を備え、前記外筒17bに一体に突設したステイ15Aを介してエンジン11に取付けるようにしている。
【0054】
これら車体側ブラケット14とユニット側ブラケット15とは、前記防振ブッシュ17を支壁14A,14A間に挿入した状態で、これら支壁14A,14Aと防振ブッシュ17の内筒17aに前記連結軸16を前後方向に貫通させて連結してある。この連結軸16には、ナット16bによって締結固定されるボルト16aが用いられる。
【0055】
エンジン11と燃料タンク12は前述のようにマウント部材13,ブラケット12Aを介してサイドシル4にあっては該サイドシル4とエクステンションサイドメンバ9との結合部近傍位置とその後方の2ケ所で、およびセンターメンバ5にあっては該サイドシル4の前、後取付位置と対向する前後2ケ所で取付けられるが、何れの取付位置にあってもその閉断面の内側に図2〜図4に示すように締結固定用のナット18aを付設した所要面積のナットプレート18を接合配置して補強してある。
【0056】
また、サイドシル4とエクステンションサイドメンバ9との結合部分に配設されるフロント側のマウント部材13Fは、その車体側ブラケット14をこれらサイドシル4とエクステンションサイドメンバ9との結合部周りの外形形状に合わせて形成して、該結合部周りに嵌合してボルト19により前記ナット18aに螺合締結するようにしている。
【0057】
また、本実施形態にあっては前記フロントコンパートメントF・Cのエネルギー吸収セル構造Xの下側に、前記ファーストクロスメンバ10とセカンドクロスメンバ6とに跨ってサブフレーム20を結合配置し、該サブフレーム20に駆動用モータ21およびフロントサスペンション22(図5ではサスペンションアームを示す)を取付けるようにしている。
【0058】
サブフレーム20は前後方向に延在する左右の側部フレーム20a,20bと、これら側部フレーム20a,20bをそれらの前側部で連設する前側フレーム20cとを備えている。
【0059】
このサブフレーム20は側部フレーム20a,20bの前端部を、フロントサイドメンバ8,8の前端よりも車幅方向内側にオフセットした位置でファーストクロスメンバ10の下面にボルト・ナット等により締結固定すると共に、これら側部フレーム20a,20bの後端部をセカンドクロスメンバ6のエクステンションサイドメンバ9との結合部近傍の下面にボルト・ナット等により締結固定するようにしている。
【0060】
また、駆動用モータ21は前記側部フレーム20a,20bの中間部位に跨って、例えば前述と同様のマウント部材13を介して取付けられ、サスペンションアーム22はその前端部を該マウント部材13の近傍位置に、および後端部を側部フレーム20a,20bの前記後端の固定点近傍に締結固定される。図5中、23はサスペンションアーム22に取付けた前輪を示している。
【0061】
一方、前記センターメンバ5の前端部の傾斜部5Fの閉断面内には、図9に示すように該傾斜部5Fにほぼ沿って傾斜した補強部材24を接合配置してあり、該傾斜部5Fの下面と補強部材24の下面との間に空間部25を形成してある。
【0062】
以上の第1実施形態の構造によれば、車室フロアを構成するフロントフロア2の下面側には、左右一対のサイドシル4,4と、センターメンバ5と、それらを左右のエクステンションサイドメンバ9,9の後側部を介して車幅方向に結合するセカンドクロスメンバ6、および同様にサイドシル4,4とセンターメンバ5とを結合するユニット構成部品であるエンジン11、燃料タンク12とで、強度剛性の高い平面略矩形の車室保護セル構造Zを構成しているため、前面衝突時には図7,8に示すようにフルラップ衝突、オフセット衝突の何れの場合であっても、フロントコンパートメントF・Cからの入力Fを前記各メンバ4,5,6,9およびユニット構成部品11,12を経由して、該車室保護セル構造Zの全体で荷重を分散支持することができることは勿論、側面衝突による横方向入力に対しても一方のサイドシル4からユニット構成部品11又は12を介してセンターメンバ5と、他方のサイドシル4へ確実に荷重伝達して同セル溝Zの全体で荷重を分散支持することができ、従って、車室Cの変形を可及的に小さく抑制することができる。
【0063】
しかも、フロア下側に搭載したユニット構成部品として剛体のエンジン11および燃料タンク12を前記セル構造Zの一部として有効利用しているため、入力伝達骨格部材として十分な剛性が得られて車室保護セル構造Zにおける荷重の分散伝達性能を向上でき、新品点数の増加を抑えてコスト的におよび重量的に有利に車室Cの保護を行わせることができる。
【0064】
ここで特に本実施形態にあっては、前記サイドシル4とエクステンションサイドメンバ9との結合部周り、およびセンターメンバ5のユニット構成部品取付部周りをそれぞれ所要面積で締結固定用のナットプレート18により補強して、該補強した部分に前記エンジン11をマウント部材13を介して、および燃料タンク12を該燃料タンク12と一体のブラケット12Aを介して取付けてあるため、これらユニット構成部品11,12の取付部分の局部的な変形を防止できると共に、サイドシル4とエクステンションサイドメンバ9との結合剛性を高められてより強固な車室保護セル構造Zを構成することができる。
【0065】
とりわけ、サイドシル4とエクステンションサイドメンバ9との結合部分では、エンジン11のマウント部材13Fの車体側ブラケット14が、この結合部分の外形形状に合わせて形成されて該結合部分に外嵌して締結固定されているため、専用の補強材を用いることなく前記結合部分をより強固に補強できて、コスト的におよび重量的に有利に車室保護セル構造Zの荷重分散支持性能を高めることができる。
【0066】
しかも、このエンジン11のマウント部材13は、ユニット側ブラケット15の防振ブッシュ17によってエンジン11から車体側への振動伝達を防止できることは勿論、前面衝突時にエンジン11が慣性力等によって前後方向に変移した際には、防振ブッシュ17の防振ゴム17cが図6の(B)又は(C)に示すように撓み変形することにより、外筒17bが車体側ブラケット14の支壁14A,14Aに干渉して荷重伝達を確実に行えるため、通常使用時の音振性能と衝突時の入力伝達機能とを両立できて、エンジン11を入力伝達骨格部材として活用するための構造の簡素化と軽量化を図ることができる。
【0067】
また、フロントコンパートメントF・Cには、その主要エネルギー吸収部材を兼ねた骨格部材である左右一対のフロントサイドメンバ8,8とファーストクロスメンバ10および反力支持部材を兼ねたフロア前端部骨格部材のダッシュクロスメンバ7からなる平面略矩形のエネルギー吸収セル構造Xが構成され、このエネルギー吸収セル構造Xと前記車室保護セル構造Zとの間に前記ダッシュクロスメンバ7、エクステンションサイドメンバ9,9、セカンドクロスメンバ6、およびセンターメンバ5の前端部(傾斜部5F)からなる平面略日の字状の入力伝達セル構造Yが構成されているため、車両の前面衝突時には、図7に示すフルラップ衝突又は図8に示すオフセット衝突の何れの場合も、エネルギー吸収セル構造Xから入力伝達セル構造Yに作用する衝突入力Fを、ダッシュクロスメンバ7から左右のエクステンションサイドメンバ9およびセンターメンバ前端部5Fとセカンドクロスメンバ6に効率よく分散できて、該入力伝達セル構造Yから車室保護セル構造Zを構成するフロントフロア2の主要な前後方向骨格部材である左右のサイドシル4およびセンターメンバ5へほぼ均等に分散伝達でき、車室保護セル構造Zへの荷重伝達性能を向上することができる。
【0068】
一方、これら車室保護セル構造Zおよび入力伝達セル構造Yによる荷重の分散伝達効果によって、前記エネルギー吸収セル構造Xの圧潰反力を高められて左右のフロントサイドメンバ8,8の軸圧潰変形およびファーストクロスメンバ10の潰れ変形又は折れ変形をスムーズに行わせることができると共に、平面略矩形形状の構成によりこれらフロントサイドメンバ8,8およびファーストクロスメンバ10の変形作用を安定して行わせることができて、フロントコンパートメントF・Cを全体的に効率よく圧潰変形させてエネルギー吸収を行わせることができる。
【0069】
従って、フロントコンパートメントF・Cを潰れ領域に、および車室Cを保護領域により明確に区分できて、エネルギー吸収効果と車室保護効果とを一段と高めることができる。
【0070】
更には、剛体の駆動用モータ21およびサスペンションアーム22はサブフレーム20に取付けてあるため、フロントサイドメンバ8の前端から後側領域に亘る軸圧潰変形挙動に対してこれら剛体部品が悪影響を及ぼすことがなく、しかも、サブフレーム20の側部フレーム20a,20bが衝突入力によって図9に示すようにそれらの前後端部の固定点間の中央部分で下方に折れ変形することによって、サブフレーム20の前端側固定点をほぼ水平に後退移動させて該サブフレーム20の折れ変形に伴うフロントサイドメンバ8への上方入力の発生を抑制し、該フロントサイドメンバ8の前端から後側領域に亘る軸圧潰変形をスムーズに行わせることができる。
【0071】
また、このサブフレーム20の下方への折れ変形によって駆動用モータ21を下方かつ後方へ変移させてダッシュパネル1との干渉を回避させることができ、該駆動用モータ21が後退変移してセンターメンバ5の前端部の傾斜部5Fに干渉すると、該傾斜部5Fによってその傾斜に沿って駆動用モータ21を落下ガイドして、駆動用モータ21の後退による車室Cの変形を防止できると共に、フロントコンパートメントF・Cの潰れストロークを更に拡大することができる。
【0072】
特に本実施形態では前記傾斜部5Fの閉断面内には、該傾斜部5Fにほぼ沿って傾斜した補強部材24を配設して、傾斜部5Fの下面と補強部材24の下面との間に空間部25を形成してあるため、前述のように駆動用モータ21が後退して傾斜部5Fの下面に干渉した際に、該下面が空間部25で変形することで衝撃を和らげてエネルギー吸収を行えると共に、空間部25で前記下面が底付きすると補強部材24により駆動用モータ21の後退を抑制して、下方へ落下ガイドさせることができる。
【0073】
図10〜13は本発明の第2実施形態を示すもので、本実施形態にあっては前記第1実施形態におけるセンターメンバ前端部の傾斜部5Fの閉断面内に設けた補強部材26の下面を、駆動用モータ21が後退移動した際に該駆動用モータ21を受容可能なように駆動用モータ21の外形の円形状にほぼ合わせて凹曲面形状に形成してある。
【0074】
また、センターメンバ5の前端部(傾斜部5F)の上方に、ダッシュパネル1のトーボード1b面上に沿ってハット形断面のフレーム部材27を前後方向に接合配置して閉断面部を形成してある。
【0075】
従って、この第2の実施形態の構造によれば、前記第1実施形態と同様の効果が得られる他に、前述のように前面衝突時に駆動用モータ21が後退移動して傾斜部5Fの下面に干渉し、該下面が底付きした際に補強部材26の下面の凹曲面で該駆動用モータ21を適切に受け止めて後退規制して下方への落下ガイド作用を行わせることができる。また、この場合、補強部材26において駆動用モータ21を受ける面積を増加でき、駆動用モータ21からセンターメンバ5への入力をより確実に行うことができる。
【0076】
また、ダッシュパネル1のトーボード1b面上にセンターメンバ前端部の傾斜部5Fの上方位置に前後方向にフレーム部材27による閉断面部が延在することにより、ダッシュパネル1とフロントフロア2とが連設する屈曲部分の前方からの入力に対する強度が高められ、フロントコンパートメントF・Cからの衝突入力を確実に支持できると共に、駆動用モータ21の後退時における傾斜部5Fによる下方かつ後方への落下ガイド作用をより確実に行わせることができる。
【0077】
図14,15は本発明の第3実施形態を示すもので、本実施形態にあっては前記第1実施形態におけるエンジン11の前側部を、サイドシル4とエクステンションサイドメンバ9との結合部分とセンターメンバ5とに跨って車幅方向に固設した連結部材28上で、マウント部材13を介して取付けてある。
【0078】
この前側のマウント部材13は後側の2つのマウント部材13と同様の防振ブッシュタイプとして構成されているが、後側のマウント部材13とは90度位相を変えて連結部材28上に取付けてある。
【0079】
従って、この第3実施形態の構造によれば、前記第1実施形態と同様の効果が得られる他に、エンジン11の前側部を取付ける連結部材28によってサイドシル4とセンターメンバ5との間の荷重伝達が直接的に行われるため、車室保護セル構造Zの荷重分散支持性能を更に高められる。
【0080】
なお、前記実施形態では何れもユニット構成部品としてエンジン11と燃料タンク12とを用いた場合を示したが、これら部品に限らず剛性のある他の搭載部品を用いることができる。
【0081】
また、一方のサイドシル4とセンターメンバ5との間にユニット構成部品11又は12を連結し、これと車幅方向同一軸線上で他方のサイドシル4とセンターメンバ5との間に補強メンバを連結配置して、平面略矩形の車室保護セル構造Zを構成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とする自動車の外観斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態の構造を下方から見た略示的斜視図。
【図3】図2のA範囲に示したナットプレートを拡大して示す斜視図。
【図4】図2のB−B線に沿う略示的断面図。
【図5】本発明の第1実施形態の構造を透視的に見た平面説明図。
【図6】本発明の第1実施形態におけるマウント部材を示す断面図。
【図7】本発明の第1実施形態におけるフルラップ前面衝突時の変形挙動を示す平面説明図。
【図8】本発明の第1実施形態におけるオフセット前面衝突時の変形挙動を示す平面説明図。
【図9】本発明の第1実施形態における前面衝突時の変形挙動を示す側面説明図。
【図10】本発明の第2実施形態を示す図9と同様の側面説明図。
【図11】図10における補強部材を示す斜視図。
【図12】図10におけるフレーム部材を示す斜視図。
【図13】図10のC−C線に沿う略示的断面図。
【図14】本発明の第3実施形態を示す図5と同様の平面説明図。
【図15】図14のD矢視図。
【符号の説明】
C…車室
F・C…フロントコンパートメント
1…ダッシュパネル
2…フロントフロア(車室フロア)
4…サイドシル
5…センターメンバ
5F…傾斜部
6…セカンドクロスメンバ(クロス部材)
7…ダッシュクロスメンバ
8…フロントサイドメンバ
9…エクステンションサイドメンバ
10…ファーストクロスメンバ
11…エンジン(ユニット構成部品)
12…燃料タンク(ユニット構成部品)
12A…ブラケット
13…マウント部材
14…車体側ブラケット
14A…支壁
15…ユニット側ブラケット
15A…ステイ
16…連結軸
17…防振ブッシュ
17a…内筒
17b…外筒
17c…防振ゴム
18…ナットプレート
20…サブフレーム
21…駆動用モータ
22…フロントサスペンション
24…補強部材
25…空間部
27…フレーム部材
28…連結部材
X…エネルギー吸収セル構造
Y…入力伝達セル構造
Z…車室保護セル構造

Claims (12)

  1. 車両のユニット構成部品を車室のフロア下部に搭載した自動車の車体構造であって、
    前記フロアの車幅方向両側で車両前後方向に延在配置された一対のサイドシルと、
    フロアの車幅方向中央部の下面で車両前後方向に延在配置されたセンターメンバと、
    フロアの前端部近傍の下面で車幅方向に延在配置されて前記センターメンバとサイドシルとを連結するクロス部材と、
    少くとも一方のサイドシルとセンターメンバとの間に相互に力を伝達可能に取付けられた剛性を有するユニット構成部品と、によって、
    衝突時における前記車室の変形を抑制する平面略矩形の車室保護セル構造を構成する一方、
    前記車室の前方に位置し、前面衝突に対して変形することでエネルギーを吸収する平面略矩形のエネルギー吸収セル構造と、
    該エネルギー吸収セル構造と前記車室保護セル構造との間に位置し、前面衝突時における前記エネルギー吸収セル構造Xからの入力を車室保護セル構造に伝達する平面略矩形の入力伝達セル構造と、を設け、
    前記入力伝達セル構造を、フロントコンパートメントの車幅方向両側部に車両前後方向に延在配置されて、後端部がダッシュパネルに結合された一対のフロントサイドメンバの後端から該ダッシュパネルの下面側に廻り込んで車両後方に向けて延在配置され、各フロントサイドメンバを前記クロス部材およびサイドシルに連結する一対のエクステンションサイドメンバと、
    前記ダッシュパネルの下部に車幅方向に延在配置されて一対のフロントサイドメンバの後端部同士を連結するダッシュクロスメンバと、
    前記クロス部材と、
    前記センターメンバのこれらダッシュクロスメンバとクロス部材とを連結する前端部分と、で構成したことを特徴とする自動車の車体構造
  2. 前記エネルギー吸収セル構造は、前記一対のフロントサイドメンバと、
    前記一対のフロントサイドメンバの前端部同士を連結して車幅方向に延在配置されたファーストクロスメンバと
    前記ダッシュクロスメンバと、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車の車体構造。
  3. 前記サイドシルとエクステンションサイドメンバとの結合部周り、およびセンターメンバのユニット構成部品取付部周りをそれぞれ締結固定用のナットプレートで補強し、これら補強した部分に前記ユニット構成部品をマウント部材、又はユニット構成部品と一体化されたブラケットを介して取付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車の車体構造。
  4. 前記マウント部材が、車軸線と略直交する前後一対の平行な支壁を備えて車体側に固定される車体側ブラケットと、
    前記一対の支壁間の幅と略同一長さの内筒と、該支壁間の幅よりも短かい外筒と、これら内,外筒間を連結した防振ゴムとからなる防振ブッシュを備えて、前記外筒に設けたステイを介してユニット側に固定されるユニット側ブラケットと、
    前記防振ブッシュを車体側ブラケットの一対の支壁間に挿入した状態で、これら支壁と防振ブッシュの内筒を前後方向に貫通して、該支壁と内筒とを連結する連結軸と、で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の自動車の車体構造。
  5. 前記車体側ブラケットが、エクステンションサイドメンバとサイドシルとの結合部周りの外形形状に合わせて形成されて、該結合部周りに外嵌して締結固定されていることを特徴とする請求項4に記載の自動車の車体構造。
  6. 前記エクステンションサイドメンバとサイドシルとの結合部分とセンターメンバとに跨って車幅方向に連結部材を固設し、該連結部材に前記ユニット構成部品をマウント部材、又はユニット構成部品と一体化されたブラケットを介して取付けたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車の車体構造。
  7. 前記エネルギー吸収セル構造の下側に、前記ファーストクロスメンバとクロス部材とに跨ってサブフレームを結合配置し、該サブフレームに駆動用モータおよびフロントサスペンションを取付けたことを特徴とする請求項2〜6の何れかに記載の自動車の車体構造。
  8. 前記センターメンバのダッシュクロスメンバとクロス部材とを連結する前端部分に、斜め後ろ下がりの傾斜部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の自動車の車体構造。
  9. 前記傾斜部の断面内に、該傾斜部にほぼ沿って傾斜した補強部材を配設し、傾斜部の下面と補強部材の下面との間に空間部を形成したことを特徴とする請求項8に記載の自動車の車体構造。
  10. 前記補強部材の下面を、駆動用モータが後退移動した際に該駆動用モータを受容可能なように駆動用モータの外形形状にほぼ合わせて形成したことを特徴とする請求項9に記載の自動車の車体構造。
  11. 前記センターメンバの前端部分の上方に、ダッシュパネル面上に沿ってフレーム部材を前後方向に接合配置して閉断面部を形成したことを特徴とする請求項2〜10の何れかに記載の自動車の車体構造。
  12. 前記ユニット構成部品がエンジン又は燃料タンクであることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載の自動車の車体構造。
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