JP2018016082A - 車両のフレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャシフレームの剛性を損なうことなくエンジンや周辺機器の搭載性を確保し得る車両のフレーム構造を提供する。【解決手段】クロスメンバ3,4,5で連結された左右のサイドレール13,14の間にエンジン6を搭載した車両のフレーム構造に関し、左右のサイドレール13,14とエンジン6を連結するエンジンマウントブラケット(リヤエンジンマウントブラケット)8,8の近傍において、一方のサイドレール13の断面寸法が他方のサイドレール14の断面寸法よりも小さく構成され、且つエンジンマウントブラケット(リヤエンジンマウントブラケット)8,8の近傍に、左右のサイドレール13,14間を連結するサポートビーム15が取り付けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両のフレーム構造に関する。
図7は従来のバス等の大型運搬車両におけるシャシフレーム1の後方部分の構造を示している。この種のシャシフレーム1は、車両前後方向に延びる左右一対のサイドレール2,2と、これを車両前後方向の複数箇所で車幅方向に連結する複数のクロスメンバ(図7中には最後端のクロスメンバ3と、最後端から二番目及び三番目のクロスメンバ4,5のみを示す)とにより構成されている。
最後端のクロスメンバ3と三番目のクロスメンバ5との間にはエンジン6が搭載されており、該エンジン6は、二番目のクロスメンバ4の左右に取り付けられたエンジンマウントブラケット(フロントエンジンマウントブラケット)7,7、及び、サイドレール2,2におけるクロスメンバ3とクロスメンバ4の間の位置に取り付けられたエンジンマウントブラケット(リヤエンジンマウントブラケット)8,8により、左右のサイドレール2,2の間に固定されている。
尚、図7中における符号の9は排気浄化装置、10はラジエータ、11はリヤアクスルを夫々示している。
この種の車両のフレーム構造に関する一般的技術水準を示す文献としては、例えば、下記の特許文献1、2等がある。
特開2010−149752号公報 実開昭62−48833号公報
こうしたシャシフレーム1によるエンジン6の支持構造には、エンジン6の重量を支持する強度は勿論、エンジン6の作動に伴う振動を十分に抑え得るねじり剛性が要求される。ここで、最後端のクロスメンバ3と二番目のクロスメンバ4との間の空間は、エンジン6により占有されてしまっているため、左右のサイドレール2,2の相互間を直接連結することができず、シャシフレーム1の後方部分における剛性を高めることが困難であった。
一方、近年においては、年々厳しくなる環境基準への対策のため、排気浄化装置9が大型化する傾向にある。また、エンジン6の高出力化に伴ってラジエータ10も大型化せざるを得ず、さらに、エンジン6に搭載するターボチャージャ(図示せず)に二段過給のものを採用する場合には、これにも大きな設置空間を要する。こうした事情から、これらの機器類を一定の空間に設置しながらシャシフレーム1の強度や剛性をも確保することが益々困難になりつつある。
本発明は、斯かる実情に鑑み、シャシフレームの剛性を損なうことなくエンジンや周辺機器の搭載性を確保し得る車両のフレーム構造を提供しようとするものである。
本発明は、クロスメンバで連結された左右のサイドレールの間にエンジンを搭載した車両のフレーム構造であって、前記左右のサイドレールと前記エンジンを連結するエンジンマウントブラケットの近傍において、一方のサイドレールの断面寸法が他方のサイドレールの断面寸法よりも小さく構成されており、且つ前記エンジンマウントブラケットの近傍に、前記左右のサイドレール間を連結するサポートビームが取り付けられていることを特徴とする車両のフレーム構造にかかるものである。
而して、このようにすれば、断面寸法の大きい他方のサイドレールの剛性をサポートビームを介して一方のサイドレールに伝達し、断面寸法の小さい一方のサイドレール側でも十分な剛性を確保することができる。
本発明の車両のフレーム構造において、前記一方のサイドレールは、車体方向に沿って鉛直面をなすウェブの上下にフランジを備えて構成され、前記サポートビームの一端側は、前記一方のサイドレールの側面をなすウェブに連結され且つ下面を前記サポートビームの一端側と連結されるサポートビームブラケットを介して前記一方のサイドレールに連結され、前記サポートビームの他端側は前記他方のサイドレールの下面に連結されていることが好ましく、このようにすれば、他方のサイドレールの剛性をサポートビームを介し一方のサイドレール側へ確実に伝達しつつ、サポートビームのサイドレールからの取り外しを容易にすることができる。
本発明の車両のフレーム構造においては、前記他方のサイドレールにおけるエンジンマウントブラケットの取付部及び前記サポートビームとの連結部に、閉断面を有するボックス部を設けることが好ましく、このようにすれば、高い剛性を備えたボックス部でエンジンマウントブラケットを支持すると共に、ボックス部の剛性をサポートビームを介して一方のサイドレール側に伝達することができる。
本発明の車両のフレーム構造によれば、以下の如き種々の優れた効果を奏し得る。
(I)本発明の請求項1に記載の発明によれば、断面寸法の大きい他方のサイドレールの剛性を断面寸法の小さい一方のサイドレール側に伝達するので、シャシフレームの剛性を損なうことなくエンジンや周辺機器の搭載性を確保し得る。
(II)本発明の請求項2に記載の発明によれば、一方のサイドレールの幅方向の寸法が小さく設計されていても、他方のサイドレールの剛性を一方のサイドレール側へ確実に伝達してシャシフレーム全体としての剛性を確保することができ、しかもサポートビームの取り外しを容易にしてメンテナンス時等における作業性をも維持することができる。
(III)本発明の請求項3に記載の発明によれば、ボックス部の高い剛性を一方のサイドレール側に伝達し、シャシフレーム全体としての剛性を一層確実に保つことができる。
本発明の実施による車両のフレーム構造の一例(実施例)を示す平面図である。 本発明の実施例におけるサイドレールの各部の断面図であり、(A)は図1のIIA−IIA矢視相当図、(B)は図1のIIB−IIB矢視相当図、(C)は図1のIIC−IIC矢視相当図である。 本発明の実施例を斜め下方から視た斜視図である。 本発明の実施例の要部を示す断面図であり、図1のIV−IV矢視相当図である。 本発明の実施例に用いるサポートビームを示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。 本発明の実施例に用いるサポートビームブラケットを示す図であり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は側面図である。 従来の車両のフレーム構造の一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図6は本発明の実施による車両のフレーム構造の形態の一例を示すものであって、図中、図7と同一の符号を付した部分は同一物を表し、基本的な構成は図7に示す従来のものと同様である。
ここに示したシャシフレーム12は、上記従来例(図7参照)同様、複数のクロスメンバ(ここには車両後方のクロスメンバ3,4,5のみを表示)で相互に連結された左右一対のサイドレール13,14の間にエンジン6を搭載した構成であるが、本実施例の場合、一方のサイドレール13は三番目のクロスメンバ5の直後の位置でカットされ、この位置(カット位置)より後方は小断面部13aとして構成されている。言い換えると、一方のサイドレール13は、前記カット位置から後方の小断面部13aと、前記カット位置から前方の大断面部13bとにより構成されている。
カット位置においては、大断面部13bの後端部の車幅方向外側と、小断面部13aの前端部の車幅方向内側とが対向するよう、図示しないブラケットを介して溶接や締結等の適宜手段により両者が連結される。すなわち、小断面部13aは、大断面部13bに対し、該大断面部13bの横幅分だけ車幅方向外側へオフセットした配置である。
そして、大断面部13b及び他方のサイドレール14は、断面寸法を上記従来例(図7参照)のサイドレール2と等しく設計されているが、小断面部13aは大断面部13b及び他方のサイドレール14よりも断面寸法を小さく設計されている。
具体的には、図2(A)〜(C)に示す如く、一方のサイドレール13を構成する小断面部13aと大断面部13b、及び他方のサイドレール14は、車体方向に沿って鉛直面をなすウェブの上下に車幅方向内側に突出するフランジを配した横向きのU字形の断面をなして構成されているが、このうち小断面部13aは、上下のフランジの車幅方向長さが大断面部13bや他方のサイドレール14よりも短く、幅方向の寸法が小さく設計されている。
こうした小断面部13aの位置や断面寸法は、排気浄化装置9やラジエータ10といった機器類の大型化に応じて、シャシフレーム12上にこれらの機器を適切にレイアウトするための構成である。すなわち、エンジン6の設置位置周辺は元来、機器類が込み合っている上、個々の機器も大型化しつつあるので、これらの機器の設置空間を確保するため、エンジン6の近傍においてサイドレール13の断面寸法を小さくしたり、位置をずらしたりしているのである。また、組み付けやメンテナンス時の作業性の確保のため、サイドレール13,14を構成するフランジを適宜箇所にて切り欠く必要があるといった事情も関係している。
一方、エンジン6の周辺は、シャシフレーム12の中でも特に強度や剛性が要求される部分でもある。中でも、エンジン6の搭載されるリヤエンジンマウントブラケット8,8の近傍には、エンジン6からの振動が直接伝達されるため、サイドレール13,14にはこの位置において特に高いねじり剛性が必要である。しかしながら、本実施例の如く、リヤエンジンマウントブラケット8,8近傍のサイドレール13を幅の短い断面形状を有する小断面部13aとして構成した場合、サイドレール13のねじり剛性がこの部分で低下してしまうことは避けられない。
そこで、本実施例においては、一対のサイドレール13,14における最後端のクロスメンバ3と二番目のクロスメンバ4の間のリヤエンジンマウントブラケット8,8近傍の位置にサポートビーム15を張り渡してサイドレール13,14間を連結し、断面寸法の大きい他方のサイドレール14の剛性を一方のサイドレール13に伝達するようにしている。こうすることで、断面寸法の小さいサイドレール13側においても十分な剛性を確保し、シャシフレーム12全体としてのねじり剛性を確保することができる。
サポートビーム15及び該サポートビーム15による連結構造の具体的な構成を以下に説明する。図3、図4に示す如く、サポートビーム15は、一方のサイドレール13の下面と他方のサイドレール14の下面との間を橋渡しするように配置されるが、他方のサイドレール14に対しては端部を直接連結されるのに対し、一方のサイドレール13に対してはサポートビームブラケット16を介して連結されるようになっている。
サポートビーム15は、図5に示す如く、車幅方向に延びるパイプ17の両端に接続部18,18を備えて構成されている。各接続部18は、パイプ17の端部をサポートビームブラケット16又はサイドレール14の下面(図3、図4参照)から吊下げ支持する吊下具18aと、該吊下具18aとパイプ17の端部との連結構造を補強する補強板18bを備えてなる。吊下具18aは、鋼板をL字形に屈曲させて形成されており、パイプ17の端部付近にて該パイプ17と直交し、該パイプ17の端部を貫通される鉛直面をなす吊下面18cと、該吊下面18cから車幅方向内側に屈曲しつつ上方に延びてパイプ17の上側にて水平面をなす連結面18dを有する。吊下面18cにおけるパイプ17の貫通部分は、該パイプ17の外周と溶接されている。連結面18dには複数の孔18eを備えており、該孔18eにボルトやナット等の締結具19を通してサポートビームブラケット16の下面又はサイドレール14の下面に対し固定される(図3、図4参照)。
補強板18bは、吊下面18c及び連結面18dと直交する鉛直面をなし、各接続部18に二枚ずつ備えられる。この二枚の補強板18bは、パイプ17の方向に沿って該パイプ17の端部を両側から挟み込むように配置される。補強板18bの上縁18fは吊下具18aのなす連結面18dの下面側に沿った形状をなして該連結面18dに溶接され、車幅方向外側の外縁18gは吊下面18cの車幅方向内側の面に沿った形状をなして該吊下面18cに溶接される。補強板18bの下縁18hはパイプ17の方向に沿って該パイプ17の表面に接する形状をなし、該パイプ17に対し溶接される。こうして、二枚の補強板18bにより吊下具18aとパイプ17の端部との間の連結を補強し、接続部18全体の構造を強固なものとしている。
サポートビームブラケット16は、図6に示す如く、車幅方向内側にて鉛直面をなす第一連結面16aと、該第一連結面16aの下側から屈曲しつつ車幅方向外側に延びて水平面をなす第二連結面16bとを備えてなる。第一連結面16aと第二連結面16bとは合わせてL字形の断面形状をなしており、その間を第一連結面16a及び第二連結面16bと直交する鉛直面をなす補強板16cが連結し、補強している。第一連結面16a及び第二連結面16bには、それぞれ締結のための複数の孔16dが開口されている。そして、第一連結面16aは一方のサイドレール13の側面をなすウェブに対し車幅方向外側から対向するよう、該ウェブに締結具19により連結され、第二連結面16bは、下面にてサポートビーム15の連結面18dと対向するよう、該連結面18dに締結具19により連結される(図4参照)。
また、第二連結面16bの車幅方向外側の端部には、車幅方向と直交する鉛直面をなして下方に突出する位置決め部16eが備えられている。サポートビームブラケット16に対しサポートビーム15の一端を取り付ける際には(図3、図4参照)、パイプ17の一端側を位置決め部16eに突き当てることで、第二連結面16bに対して連結面18dを容易に位置決めすることができるようになっている。ここで、位置決め部16eの下端は車幅方向内側に向かって折れ曲がっており、組み付けの際、この部分をパイプ17の先端(図3、図4参照)に入れ込むことで、より簡単に位置決めを行うことができるようになっている。
こうした構造により、図4に示す如く、サポートビーム15の一端は、サイドレール13に取り付けたサポートビームブラケット16の第二連結面16bに固定され、他端はサイドレール14のフランジに対し固定される。サポートビームブラケット16又はサイドレール14の下面に連結された吊下具18aからパイプ17を吊下げるように固定することで、サポートビーム15は全体として両サイドレール13,14から下側に回り込むような配置となっており、こうすることで、サポートビーム15はエンジン6との干渉を避けつつ、サイドレール13,14同士を連結することができる。尚、サポートビーム15がサイドレール13,14から下側へ回り込む度合いについては、エンジン6等とサイドレール13,14との位置関係に合わせ、接続部18を構成する吊下具18aないし補強板18bの縦方向の寸法を変更することで適宜調節できる。
また、図4に示す如く、他方のサイドレール14におけるサポートビーム15が連結される部分の近傍には、他方のサイドレール14のなすU字形の断面形状と対向するよう、U字形の断面形状を有する14aが組み付けられて閉断面形状のボックス部14bとして構成されており、このボックス部14bではねじり剛性が特に高くなっている。このように剛性の高い部分であるボックス部14bから、サポートビーム15を介してサイドレール13の小断面部13aへ剛性が伝達されるため、もともとねじり剛性の低い小断面部13aにおいても十分な剛性を確保することができる。
ここで、サポートビーム15の一端側は、サポートビームブラケット16を介することで、小断面部13aの下面ではなく、車幅方向外側の側面に連結されるようになっている。上述の如く、小断面部13aでは幅方向の寸法が短く設計されているので、下面をなすフランジの部分にサポートビーム15を直接連結しても、他方のサイドレール14の剛性を十分に伝達することはできない。このため、サポートビーム15の一端をサポートビームブラケット16を介して小断面部13aのウェブに連結し、サポートビーム15とサイドレール13の間で十分な連結強度を保つようにしているのである。
また、上述の通り、こうしたサイドレール13,14におけるサポートビーム15との連結位置はリヤエンジンマウントブラケット8,8の近傍であり、シャシフレーム12の中でも特に高い剛性が要求される部位である。そして、他方のサイドレール14に備えた上述のボックス部14bには、サポートビーム15と共にリヤエンジンマウントブラケット8も取り付けられている。すなわち、ボックス部14bは、サポートビーム15との連結部をなすと同時にリヤエンジンマウントブラケット8の取付部をも構成しており、高い剛性で他方のサイドレール14側のリヤエンジンマウントブラケット8を支持すると共に、サポートビーム15を介して一方のサイドレール13におけるリヤエンジンマウントブラケット8の近傍をも支持するようになっている。
尚、以上の如き力学的な観点からは、サポートビーム15とサイドレール13の連結にあたり、必ずしもサポートビームブラケット16を介する必要はない。例えば、サポートビーム15自体の一端側を、サイドレール13の車幅方向外側を回り込みつつ上方へ延長した形状とする(言い換えれば、サポートビーム15とサポートビームブラケット16が一体的に形成された形状とする)ことで、サポートビーム15とサイドレール13とを直接連結することも可能である。ただし、このようにすると、組み付けや取り外しの際の作業性が悪化してしまうため、図4に示す如くサポートビーム15とサポートビームブラケット16を別部材として構成している。
すなわち、サイドレール13を構成するウェブの側面にサポートビーム15ないしサポートビームブラケット16を連結する場合、締結具19はサイドレール13のウェブを水平方向に貫通するように設けられるが、このような位置ないし角度に備えられた締結具19は、メンテナンス等の際に容易に取り外すことができない。一方、本実施例の如くサイドレール13のウェブにサポートビームブラケット16を取り付け、該サポートビームブラケット16の下面にサポートビーム15を連結するようにした場合、締結具19はサポートビーム15の一端側の上面とサポートビームブラケット16の下面を鉛直方向に貫通するように設けられる。この位置の締結具19は、下方から工具を使用して容易に取り外すことができる。また、サポートビーム15の他端側は他方のサイドレール14の下面に連結されているので、ここの締結具19も同様に下方から容易に取り外すことができる。メンテナンス等の作業を行う際には、サポートビーム15の両端から締結具を取り外せば、サポートビーム15を取り外してエンジン6に簡単にアクセスすることができる。このように、本実施例では、サポートビーム15をサポートビームブラケット16を介して一方のサイドレール13に連結することで、ねじり剛性の確保と作業性を両立させているのである。
以上のように、上記本実施例によれば、クロスメンバ3,4,5で連結された左右のサイドレール13,14の間にエンジン6を搭載した車両のフレーム構造に関し、左右のサイドレール13,14とエンジン6を連結するエンジンマウントブラケット(リヤエンジンマウントブラケット)8,8の近傍において、一方のサイドレール13の断面寸法が他方のサイドレール14の断面寸法よりも小さく構成されており、且つエンジンマウントブラケット(リヤエンジンマウントブラケット)8,8の近傍に、左右のサイドレール13,14間を連結するサポートビーム15が取り付けられているので、断面寸法の大きい他方のサイドレール14の剛性をサポートビーム15を介して一方のサイドレール13に伝達し、断面寸法の小さいサイドレール13側でも十分な剛性を確保することができる。
また、本実施例において、一方のサイドレール13は、車体方向に沿って鉛直面をなすウェブの上下にフランジを備えて構成され、サポートビーム15の一端側は、一方のサイドレール13の側面をなすウェブに連結され且つ下面をサポートビーム15の一端側と連結されるサポートビームブラケット16を介して一方のサイドレール13に連結され、サポートビーム15の他端側は他方のサイドレール14の下面に連結されているので、一方のサイドレール13の幅方向の寸法が小さく設計されていても、他方のサイドレール14の剛性をサポートビーム15を介し一方のサイドレール13側へ確実に伝達してシャシフレーム12全体としての剛性を確保することができ、しかもサポートビーム15のサイドレール13,14からの取り外しを容易にしてメンテナンス時等における作業性をも維持することができる。
また、本実施例においては、他方のサイドレール14におけるエンジンマウントブラケット(リヤエンジンマウントブラケット)8の取付部及びサポートビーム15との連結部に、閉断面を有するボックス部14bを設けているので、高い剛性を備えたボックス部14bでエンジンマウントブラケット(リヤエンジンマウントブラケット)8を支持すると共に、ボックス部14bの剛性をサポートビーム15を介して一方のサイドレール13側に伝達し、シャシフレーム12全体としての剛性を一層確実に保つことができる。
したがって、上記本実施例によれば、シャシフレームの剛性を損なうことなくエンジンや周辺機器の搭載性を確保し得る。
尚、本発明の車両のフレーム構造は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、例えばフロントエンジンマウントブラケットの近傍にも同様の構造を適用し得ること、また、フロントエンジン或いはミッドエンジン型の車両にも適用し得ること等、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
3 クロスメンバ
4 クロスメンバ
5 クロスメンバ
6 エンジン
8 エンジンマウントブラケット(リヤエンジンマウントブラケット)
13 サイドレール(一方のサイドレール)
14 サイドレール(他方のサイドレール)
14b ボックス部
15 サポートビーム
16 サポートビームブラケット

Claims (3)

  1. クロスメンバで連結された左右のサイドレールの間にエンジンを搭載した車両のフレーム構造であって、前記左右のサイドレールと前記エンジンを連結するエンジンマウントブラケットの近傍において、一方のサイドレールの断面寸法が他方のサイドレールの断面寸法よりも小さく構成されており、且つ前記エンジンマウントブラケットの近傍に、前記左右のサイドレール間を連結するサポートビームが取り付けられていることを特徴とする車両のフレーム構造。
  2. 前記一方のサイドレールは、車体方向に沿って鉛直面をなすウェブの上下にフランジを備えて構成され、前記サポートビームの一端側は、前記一方のサイドレールの側面をなすウェブに連結され且つ下面を前記サポートビームの一端側と連結されるサポートビームブラケットを介して前記一方のサイドレールに連結され、前記サポートビームの他端側は前記他方のサイドレールの下面に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の車両のフレーム構造。
  3. 前記他方のサイドレールにおけるエンジンマウントブラケットの取付部及び前記サポートビームとの連結部に、閉断面を有するボックス部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両のフレーム構造。
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