JP2019055693A - 車両用バックドアインナパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】 軽量化を図りつつ、効率よく剛性を向上させることが可能なバックドアインナパネルを提供する。【解決手段】 開口部10と、開口上辺部20と、裾部30と、一対の側部40と、を備える合成樹脂製のインナパネルA10であって、裾部30は、その上端の左右両側に位置し、かつ一対の側部40の下端がつながるとともに、車両後方に向けて開口した一対の連結部32を有し、連結部32は、車両後方を向く底面361と、底面361から車両後方に向けて膨出するドアステー取付け部321と、ドアステー取付け部321の外周に位置する底面361の一部の領域から車両後方に向けて起立し、かつドアステー取付け部321を取り囲む起立壁322と、を有し、連結部32には、ドアステー取付け部321と起立壁322とを連結し、かつ車幅方向に対して交差する連結リブ371が底面361に設けられている。【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用バックドアを構成する合成樹脂製のインナパネルに関する。
車両の軽量化および製造コストの縮減のため、従来の板金製に替わって合成樹脂製のバックドアが知られている。合成樹脂製のバックドアは、板金製のバックドアと比較して軽量である反面、剛性が低く、かつ変形しやすいという特性がある。合成樹脂製のバックドアは、車両前方に位置するインナパネルに、車両後方に位置するアウタパネルが接合された構成となっている。このうち、インナパネルがバックドアの強度および剛性を受け持つ部材である。
特許文献1には、合成樹脂製のバックドアの一例が開示されている。当該バックドアは、その上端が車体に取り付けられた一対のドアヒンジに支持されており、ドアヒンジの回転軸回りにバックドアが揺動可能とされている。また、当該バックドアの左右両端、かつ車両上下方向の中央に、一対のダンパステーが取り付けられている。ダンパステーの復元力がバックドアに作用することにより、バックドアが車両上方に押し上げられて開く構成となっている。一方、バックドアを閉じたとき、ダンパステーの復元力がバックドアに常時作用するため、車両後方に向けて湾曲する変形モードがバックドアに生じる。合成樹脂製のバックドアは剛性が低いため、当該変形モードによるバックドアの変形量が増加する傾向となる。こうした事情から、当該バックドアのインナパネルには、変形量を抑制するためにドアヒンジ取付け部からダンパステー取付け部にかけて、一対の鋼製の補強部材が配置されている。
ここで、ワゴン車など車高が比較的高い車両に合成樹脂製のバックドアを適用すると、当該バックドアにおいて、ダンパステーの復元力の作用点からドアヒンジまでの距離がより長くなる。このため、上述の変形モードによるバックドアの変形量がさらに増加する傾向となる。したがって、当該バックドアの変形量を抑制するためには、鋼製の補強部材をより大型化にするなどの対策が必要となり、バックドアの重量増加を招くという課題がある。
特開2007−216870号公報
本発明は、上述の事情に鑑み、軽量化を図りつつ、効率よく剛性を向上させることが可能な車両用バックドアインナパネルを提供することをその課題とする。
本発明によれば、バックウインドウが設けられる開口部と、前記開口部よりも車両上方に位置し、かつ車幅方向に延びる開口上辺部と、前記開口部よりも車両下方に位置する裾部と、前記開口部の左右両側に位置し、かつ車両上下方向に延びるとともに、前記開口上辺部と前記裾部とを連結する一対の側部と、を備える合成樹脂製の車両用バックドアインナパネルであって、前記裾部は、その上端の左右両側に位置し、かつ一対の前記側部の下端がつながるとともに、車両後方に向けて開口した一対の連結部を有し、各々の前記連結部は、車両後方を向く底面と、前記底面から車両後方に向けて膨出するドアステー取付け部と、前記ドアステー取付け部の外周に位置する前記底面の一部の領域から車両後方に向けて起立し、かつ前記ドアステー取付け部を取り囲む起立壁と、を有し、各々の前記連結部には、前記ドアステー取付け部と前記起立壁とを連結し、かつ車幅方向に対して交差する連結リブが前記底面に設けられていることを特徴とする車両用バックドアインナパネルが提供される。
本発明にかかる車両用バックドアインナパネルにおいては、裾部の各々の連結部には、ドアステー取付け部と起立壁とを連結し、かつ車幅方向に対して交差する連結リブが底面に設けられている。連結リブは、両端がドアステー取付け部と起立壁とに固定された構成となっている。このため、ドアステー取付け部に作用するダンパステーからの復元力に起因した車両上下方向の曲げに対して、連結リブが連結部の曲げ剛性を向上させることができる。したがって、車両後方に向けて湾曲するバックドアの変形モードに対し、連結リブがインナパネルの変形量を抑制する効果を奏する。また、連結リブを設けることにより、鋼製のドアステー補強材の大きさを従来よりも縮小することができる。以上より、本発明にかかる車両用バックドアインナパネルによれば、軽量化を図りつつ、効率よく剛性を向上させることが可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の一実施形態にかかる車両用バックドアインナパネルの正面図(車両後方から視た図)である。 図1の部分拡大図(連結部付近)である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 本発明にかかるインナパネルの変形例を示す部分正面拡大図(連結部付近)である。 図1の部分拡大図(接着領域と凹溝との交差付近)である。 図1に示すインナパネルの部分背面拡大図(接着領域と凹溝との交差付近)である。 図5のVII−VII線に沿う断面図である。 図5のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図1に示すインナパネルにおいて、連結部にドアステー補強材を取り付けたときの状態を示す部分正面拡大図である。 図1に示すインナパネルの比較例において、連結部にドアステー補強材を取り付けたときの状態を示す部分正面拡大図である。
本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について、添付図面に基づいて説明する。
図1〜図9に基づき、本発明の一実施形態にかかる車両用バックドアインナパネル(以下「インナパネルA10」という。)について説明する。このうち図7は、図5に示す一点鎖線に沿った横断図である。
ここで、説明の便宜上、各図において示されるuprを車両上方向、dwを車両下方向、frを車両前方向、rrを車両後方向、rhを車両右方向、lhを車両左方向とする。なお、以下の説明で、特記なく上下を用いる場合は、車両上下方向の上下を指すものとし、特記なく左右を用いる場合は、車両左右方向(車幅方向)の左右を指すものとする。また、特記なく前後を用いる場合は、車両前後方向の前後を指す。
車両用バックドア(以下、単に「バックドア」という。)は、車両の後部開口を塞ぐように配置され、インナパネルA10およびアウタパネル(図示略)を構成要素として含む。インナパネルA10は、車両前方および車内側に位置し、アウタパネルは、車両後方および車外側に位置する。インナパネルA10およびアウタパネルは、ともに合成樹脂製である。インナパネルA10にアウタパネルを接合させ、かつバックウインドウ(図示略)を車両後方からアウタパネルに接合させることによって、バックドアが構成される。インナパネルA10の組成は、たとえばガラス繊維(GF)が含有されたポリプロピレン(PP)である。インナパネルA10は、射出成形により一体成形されている。本実施形態では、インナパネルA10の厚さは2.2mmとされている。
インナパネルA10は、図1に示すように、開口部10、開口上辺部20、裾部30および一対の側部40を備える。
開口部10は、図1に示すように、開口上辺部20、裾部30および一対の側部40によって囲まれた開口領域である。バックドアが構成されたとき、開口部10には、車両後方から開口部10を塞ぐバックウインドウ(図示略)が設けられる。
図1に示すように、開口部10に隣接する開口上辺部20、裾部30および一対の側部40の内縁には、車両上下方向および車幅方向において開口部10に向けて突出する内周フランジ51が形成されている。内周フランジ51は、開口部10を取り囲んでいる。また、図1に示すように、裾部30および一対の側部40の外縁には、車幅方向および車両下方においてインナパネルA10の外側に向けて突出する外周フランジ52が形成されている。内周フランジ51および外周フランジ52の後面(車両後方を向く面)にアウタパネルを突き合わせることによって、インナパネルA10にアウタパネルが接合される。接合にあたっては、たとえばポリウレタン系接着剤が用いられる。
開口上辺部20は、図1に示すように、開口部10よりも車両上方に位置し、かつ車幅方向に延びている。開口上辺部20は、インナパネルA10において梁構造を構成している。開口上辺部20には、一対のドアヒンジ取付け部21が設けられている。
図1に示すように、一対のドアヒンジ取付け部21は、開口上辺部20の左右両端に位置する。各々のドアヒンジ取付け部21には、車両前方からドアヒンジ(図示略)が、車両後方から鋼製のドアヒンジ補強材(図示略)が、それぞれ取り付けられている。バックドアは、左右一対のドアヒンジを介して車両の後部開口の上縁に連結される。このため、バックドアは、当該ドアヒンジにより車両の後部開口の上縁回りに回動可能とされている。当該回動によって、バックドアの開閉がなされる。
裾部30は、図1に示すように、開口部10よりも車両下方に位置する。裾部30は、インナパネルA10において板構造を構成している。裾部30は、開口下辺部31、一対の連結部32、枠部33、接着領域34および一対の凹溝35を有する。
図1に示すように、開口下辺部31は、裾部30の上端に位置し、かつ車幅方向に延びる部分である。開口下辺部31には、車両後方に向けて開口した周溝36が形成されている。周溝36は、車両後方を向く底面361を有する。底面361は、車両上下方向および車幅方向に沿って配置されている。
図1に示すように、一対の連結部32は、開口下辺部31の左右両側に位置し、かつ一対の側部40がつながる部分である。各々の連結部32には、車両前方からダンパステー(図示略)が、車両後方から鋼製のドアステー補強材60(詳細は後述)が取り付けられている。また、内周フランジ51および外周フランジ52を含めた連結部32の横断面形状は、車両後方に向けて開口したハット状である。このようなハット状断面に基づき、連結部32には、車両後方に向けて開口した周溝36が形成されている。図2に示すように、各々の連結部32は、底面361、ドアステー取付け部321および起立壁322を有する。
図2および図3に示すように、底面361は、車両後方を向く。底面361は、連結部32における周溝36の一部を構成している。図2および図3に示すように、ドアステー取付け部321は、底面361から車両後方に向けて膨出している。本実施形態では、ドアステー取付け部321の膨出高さは、5〜7mmである。ドアステー取付け部321の中央には、上述のダンパステーを取り付けるための取付け孔321Aが車両前後方向に貫通して設けられている。本実施形態では、車両後方から視たドアステー取付け部321は、円環状である。図2および図3に示すように、起立壁322は、ドアステー取付け部321の外周に位置する底面361の一部の領域から車両後方に向けて起立し、かつドアステー取付け部321を取り囲んでいる。起立壁322は、側壁322Aおよび隔壁322Bをその構成要素に含む。側壁322Aは、底面361につながる周溝36の一部である。隔壁322Bは、周溝36を横断して連結部32に設けられたリブである。
図2および図3に示すように、各々の連結部32には、格子リブ37が底面361に設けられている。格子リブ37は、車両後方から視て、ドアステー取付け部321と起立壁322との間に挟まれた底面361の一部の領域において格子状に設けられている。本実施形態では、格子リブ37の高さは、3〜5mmである。また、格子リブ37の設置間隔は、15mmである。格子リブ37は、第1要素37Aおよび第2要素37Bを有する。本実施形態では、第1要素37Aは、車両上下方向に沿って設けられている。第2要素37Bは、第1要素37Aに対して直交し、かつ車幅方向に沿って設けられている。また、連結リブ371は、格子リブ37の一要素であり、ドアステー取付け部321と起立壁322とを連結し、かつ車幅方向に対して交差している。本実施形態では、第1要素37Aの一部が連結リブ371に該当する。
図4は、インナパネルA10の変形例であるインナパネルA11の連結部32を示している。本変形例では、第1要素37Aは、凹溝35が延びる方向に沿って設けられている。第2要素37Bは、第1要素37Aに対して直交する要素である。本変形例では、第1要素37Aおよび第2要素37Bのそれぞれ一部が連結リブ371に該当する。格子リブ37は、インナパネルA10のみならず、本変形例のような設置形態をとることができる。
図1に示すように、枠部33は、裾部30の下端および左右両端に位置し、かつ一対の連結部32につながる部分である。枠部33には、車両後方に向けて開口した周溝36が形成されている。また、枠部33の下端中央には、ラッチ取付け部331が設けられている。バックドアは、ラッチ取付け部331に取り付けられたラッチ(図示略)が車両の後部開口の下縁に設けられたストライカ(図示略)に係合することによって、車両の後部開口がバックドアにより閉じられた状態が保持される。
図1に示すように、周溝36は、開口下辺部31、一対の連結部32および枠部33において、車両後方から視て枠状(ロ字状)に形成されている。
図1に示すように、接着領域34は、裾部30において周溝36により囲まれた領域に位置する部分である。本実施形態では、車両後方から視た接着領域34は、帯状である。接着領域34は、第1領域34Aおよび第2領域34Bを含む。第1領域34Aは、車幅方向に延びるように裾部30の中央に位置する領域を取り囲んでいる。第2領域34Bは、第1領域34Aよりも下方に位置している。第2領域34Bは、第1領域34Aの一部の区間とともに、第1領域34Aが取り囲む領域よりも下方に位置する裾部30の領域を取り囲んでいる。第2領域34Bが取り囲む当該領域に対応するアウタパネルの領域には、ライセンスプレート(図示略)が取り付けられる。図5〜図8に示すように、接着領域34は、棚部341および一対の隔壁部342を有する。
図7に示すように、棚部341は、周溝36の底面361よりも車両後方に位置する。棚部341は、車両後方を向く接着面341Aと、接着面341Aとは反対側を向く裏面341Bを有する。インナパネルA10にアウタパネルを接合する際、接着面341Aに接着剤(たとえばポリウレタン系接着剤)が塗布される。このため、インナパネルA10にアウタパネルが接合されたとき、接着領域34は当該接着剤を介してアウタパネルに接触する。また、図7および図8に示すように、一対の隔壁部342は、裏面341B(接着面341Aの反対側)から車両前方に向けて起立している。図5および図6に示すように、一対の隔壁部342は、接着領域34が延びる方向において棚部341の両側につながっている。
図7および図8に示すように、一対の凹溝35は、接着面341A(接着領域34の棚部341)に対して車両前方に向けて凹み、かつ車両後方に向けて開口した部分である。図1に示すように、一対の凹溝35は、ラッチ取付け部331の左右両側から車幅方向に対して斜め上方に延びて、一対の連結部32に至っている。各々の凹溝35は、接着領域34(第1領域34A)に交差している。各々の凹溝35は、底部351および一対の側壁部352を有する。
図7および図8に示すように、底部351は、接着領域34の棚部341よりも車両前方に位置する。底部351は、棚部341に対して平行に配置されている。また、図5〜図7に示すように、一対の側壁部352は、各々が底部351から車両後方に向けて起立し、かつ凹溝35が延びる方向において底部351の両側につながっている。このため、凹溝35の断面は、溝形状(コ字状)である。図6〜図8に示すように、底部351は、接着領域34が交差する箇所において分断されている。これに対し、一対の側壁部352は、凹溝35に交差する接着領域34の隔壁部342を貫通し、ラッチ取付け部331から各々の連結部32に至るまで連続している。このため、図6および図7に示すように、車両前方から視たとき、凹溝35の延びる方向における裏面341Bの両側に、一対の側壁部352がつながっている。
一対の側部40は、図1に示すように、開口部10の左右両側に位置し、かつ車両上下方向に延びている。一対の側部40は、インナパネルA10において柱構造を構成している。一対の側部40は、開口上辺部20の左右両端と、一対の連結部32(裾部30)とを連結している。内周フランジ51および外周フランジ52を含めた各々の側部40の横断面形状は、車両後方に向けて開口したハット状である。
ドアステー補強材60は、図9に示すように、各々の連結部32に嵌め込まれた鋼製部材である。ドアステー補強材60は、一対の側部40と、裾部30の一対の凹溝35との間に配置されている。ドアステー補強材60には、車両前後方向に貫通する孔を有する取付け部60Aが設けられている。取付け部60Aの孔の中心は、ドアステー取付け部321の取付け孔321Aの中心に対応している。取付け部60Aおよび取付け孔321Aに、バックドアのダンパステー(図示略)の先端が連通されている。本実施形態では、ドアステー補強材60の厚さは、1.0mmである。
次に、インナパネルA10の作用効果について説明する。
インナパネルA10の裾部30の各々の連結部32には、ドアステー取付け部321と起立壁322とを連結し、かつ車幅方向に対して交差する連結リブ371が底面361に設けられている。連結リブ371は、両端がドアステー取付け部321と起立壁322とに固定された構成となっている。このため、ドアステー取付け部321に作用するダンパステーからの入力(復元力)に起因した車両上下方向の曲げに対して、連結リブ371が連結部32の曲げ剛性を向上させることができる。したがって、車両後方に向けて湾曲するバックドアの変形モードに対し、連結リブ371がインナパネルA10の変形量を抑制する効果を奏する。
図10は、インナパネルA10の比較例(インナパネルB)の連結部32付近の部分正面拡大図である。インナパネルBの連結部32には、連結リブ371を含めた格子リブ37が設けられていない。インナパネルBの連結部32の曲げ剛性を、インナパネルA10の連結部32と同程度まで確保するためには、ドアステー補強材60をより大型化にし、かつその厚さを1.0mmから1.4mmまで増加させる必要がある。あわせて、インナパネルBの連結部32における厚さを、局所的に2.2mmから3.5mmまで増加させる必要がある。このような対策を講じると、バックドアの重量が増加することや、局所的に厚さを変化させることによるインナパネルの成形性の悪化を招く。したがって、インナパネルA10によれば、軽量化を図りつつ、効率よく剛性を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態のように、連結リブ371を一要素に含む格子リブ37を各々の連結部32の底面361に設けることによって、連結リブ371を伝達する応力が分担される。このため、ダンパステーからの入力に対するインナパネルA10の変形量をより小さく抑制することが可能となる。
本発明は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A10,A11,B:インナパネル
10:開口部
20:開口上辺部
21:ドアヒンジ取付け部
30:裾部
31:開口下辺部
32:連結部
321:ドアステー取付け部
321A:取付け孔
322:起立壁
322A:側壁
322B:隔壁
33:枠部
331:ラッチ取付け部
34:接着領域
34A:第1領域
34B:第2領域
341:棚部
341A:接着面
341B:裏面
342:隔壁部
35:凹溝
351:底部
352:側壁部
36:周溝
361:底面
37:格子リブ
37A:第1要素
37B:第2要素
371:連結リブ
40:側部
51:内周フランジ
52:外周フランジ
60:ドアステー補強材
60A:取付け部

Claims (1)

  1. バックウインドウが設けられる開口部と、
    前記開口部よりも車両上方に位置し、かつ車幅方向に延びる開口上辺部と、
    前記開口部よりも車両下方に位置する裾部と、
    前記開口部の左右両側に位置し、かつ車両上下方向に延びるとともに、前記開口上辺部と前記裾部とを連結する一対の側部と、を備える合成樹脂製の車両用バックドアインナパネルであって、
    前記裾部は、その上端の左右両側に位置し、かつ一対の前記側部の下端がつながるとともに、車両後方に向けて開口した一対の連結部を有し、
    各々の前記連結部は、車両後方を向く底面と、前記底面から車両後方に向けて膨出するドアステー取付け部と、前記ドアステー取付け部の外周に位置する前記底面の一部の領域から車両後方に向けて起立し、かつ前記ドアステー取付け部を取り囲む起立壁と、を有し
    各々の前記連結部には、前記ドアステー取付け部と前記起立壁とを連結し、かつ車幅方向に対して交差する連結リブが前記底面に設けられていることを特徴とする、車両用バックドアインナパネル。
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