JP2001127152A - 低誘電率絶縁膜の形成方法及び該方法で形成された低誘電率絶縁膜及び該低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置 - Google Patents
低誘電率絶縁膜の形成方法及び該方法で形成された低誘電率絶縁膜及び該低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置Info
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Abstract
された低誘電率絶縁膜及び該低誘電率絶縁膜を用いた半
導体装置に関し、誘電率が低く、且つ、耐熱性及び耐湿
性に優れた絶縁膜を容易に作成できるようにし、高速動
作が可能であると共に信頼性が高い半導体装置を実現し
ようとする。 【解決手段】 一般式1と一般式2の中から選ばれたシ
ロキサン樹脂に一般式3に示す重量平均分子量が500
〜20000のポリカルボシランをシロキサン樹脂に対
し10〜70重量部を添加した組成物を溶剤に稀釈して
塗布溶液とし、塗布溶液をスピン・コートしてから温度
を120〔℃〕〜250〔℃〕で溶剤乾燥とシロキサン
の架橋を行ない、温度が300〔℃〕以上で且つ酸素濃
度が100〔ppm〕以下の不活性雰囲気中にてポリカ
ルボシランを揮発または分解除去する。
Description
つ、耐熱性及び耐湿性に優れた低誘電率絶縁膜の形成方
法及び該方法で形成された低誘電率絶縁膜及び該低誘電
率絶縁膜を用いた半導体装置に関する。
て、信号伝播速度の低下は配線抵抗と配線間の寄生容量
に依って決定され、現在、半導体装置では、高集積化に
依って配線幅及び配線間隔が共に狭くなり、配線抵抗の
上昇と配線間寄生容量の増大を招来している。
面積を小さくすれば低減できるのであるが、配線厚を薄
くすると配線抵抗は上昇するので、このような手段は半
導体装置の高速化に結び付かない。
線の低抵抗化と絶縁膜の低誘電率化が必須であり、半導
体装置の性能を支配する大きな要素となる。
号伝播速度の配線遅延をT、配線抵抗をR、配線間の容
量をCとすると、配線遅延Tは、 T∝CR ・・・・(1) で表され、そして、容量Cは、 C=ε0 εS/d ・・・・(2) ε:誘電率 ε0 :真空の誘電率 S:電極面積 d:配線間隔 で表される。
するには、配線抵抗Rを上昇させることなく、絶縁膜の
低誘電率化を実現できれば大変有効な手段になることが
看取できる。
は、二酸化シリコン(SiO2 )、窒化シリコン(Si
N)、燐珪酸ガラス(phospho−silicat
eglass:PSG)などの無機材料、ポリイミドな
どの有機系高分子材料が用いられてきた。
体装置に多用されているCVD(chemical v
apor deposition)成長のSiO2 膜で
誘電率は約4程度である。
SiOF膜が知られていて、その誘電率は約3.3〜
3.5と低いのであるが、吸湿性が高いことから、時間
の経過と共に成膜当初に比較して誘電率が上昇する旨の
問題がある。
多孔質化した膜も現れているが、SiO2 の構造欠陥で
あるSiOHが微量ではあるが含まれていて、吸湿に依
って誘電率の変動が起こること、或いは、多孔質の細孔
サイズを制御することができず、均一な多孔質膜の形成
が困難であることなどの問題がある。
は、ガラス転移温度が200〔℃〕〜350〔℃〕と低
く、熱膨張率も大きいことから、配線へのダメージが問
題となる。
低く、且つ、耐熱性及び耐湿性に優れた絶縁膜を容易に
作成できるようにし、高速動作が可能であると共に信頼
性が高い半導体装置を実現しようとする。
孔質化して誘電率を低下させる技術の範疇に入るのであ
るが、その絶縁膜は吸湿性が低く、また、多孔質を構成
する細孔の大きさは略均一であると共に均一に分散した
ものとなる。
なった吸湿性はシラノールに依るものである為、本発明
では、シラノールをカルボシランで変性することで吸湿
性を解消し、また、カルボシランはシロキサン樹脂に対
して相溶性が高いことから均一に分散できることが判
り、その結果、30〔Å〕以下の細孔を均一に形成する
ことができた。
るポリカルボシランはSiH結合を有し、吸湿性が高い
シラノールが存在した場合には化学反応を生じる為、シ
ラノールが少なく、耐湿性が高い絶縁膜を形成すること
ができる。また、カルボシランはシロキサン樹脂との相
溶性が高く、膜中に均一に分散することができる。更に
また、温度を350〔℃〕にすることで、カルボシラン
は揮発、或いは、分解除去され、膜中にカルボシラン結
合をもつ20〔μm〕以下の細孔を形成することができ
るので、カルボシランをシロキサン樹脂に対して10重
量部以上添加することで得られた絶縁膜は誘電率を2.
5以下まで低減させることができる。
以上にすると、誘電率を1.6以下にすることが可能な
のであるが、そのようにした場合、細孔の割合が多過ぎ
て膜の強度が低下する。
るには、基板上に当該組成物をスピン・コート法に依っ
て塗布し、温度を120〔℃〕〜250〔℃〕として溶
剤の乾燥及びシロキサン樹脂の一部架橋を行なった後、
温度を300〔℃〕以上にした熱処理を行なってポリカ
ルボシランを揮発または分解除去する工程を経ることで
実現する。
橋を行なった場合、その後、ポリカルボシランを300
〔℃〕以上の温度で除去する際、溶融を抑制することが
できる為、細孔サイズの制御が可能である。
〔℃〕〜250〔℃〕の温度で熱処理することが望まし
く、これは、120〔℃〕未満の温度では溶剤が乾燥し
ないことやシロキサン樹脂の一部を架橋できないこと、
また、250〔℃〕を越える温度ではポリカルボシラン
が一部揮発して細孔径の制御が困難となり、不均一な絶
縁膜となることに依る。
ロキサン樹脂及びラダー型シロキサンの重量平均分子量
は500から20000の範囲が好ましく、重量平均分
子量が500未満であると溶剤乾燥時に揮発が起こって
膜厚の制御が困難になり、また、20000を越えると
溶剤乾燥時に架橋が過剰に進行し、後に実施されるポリ
カルボシランの揮発及び分解除去が困難になる。
ランは、重量平均分子量は500から20000の範囲
が好ましく、重量平均分子量が500未満であると溶剤
乾燥時に揮発が起こって細孔を形成することができず、
また、20000を越えると前記したように揮発及び分
解除去が困難になる。
率絶縁膜の形成方法及び該方法で形成された低誘電率絶
縁膜及び該低誘電率絶縁膜を用いた半導体装置に於いて
は、 (1)形成方法の発明に於いては、前記一般式1及び前
記一般式2の中から選ばれたシロキサン樹脂に前記一般
式3に示す重量平均分子量が500〜20000のポリ
カルボシランを該シロキサン樹脂に対し10〜70重量
部を添加した組成物を溶剤に稀釈して塗布溶液を作成す
る工程と、該塗布溶液をスピン・コートしてから温度を
120〔℃〕〜250〔℃〕として溶剤乾燥及びシロキ
サンの架橋を行なう工程と、温度が300〔℃〕以上で
且つ酸素濃度が100〔ppm〕以下である不活性雰囲
気中でポリカルボシランを揮発または分解除去する工程
とが含まれてなることを特徴とするか、又は、
前記一般式1及び前記一般式2の中から選ばれたシロキ
サン樹脂に前記一般式3に示す重量平均分子量が500
〜20000のポリカルボシランを該シロキサン樹脂に
対し10〜70重量部を添加した組成物からなり、シラ
ノール結合がシリコン原子に対して1〔%〕未満である
と共に分子構造内にカルボシラン結合を含み且つ細孔径
が30〔nm〕以下であることを特徴とするか、又は、
上に形成された層間絶縁膜が前記一般式1及び前記一般
式2の中から選ばれたシロキサン樹脂に前記一般式3に
示す重量平均分子量が500〜20000のポリカルボ
シランを該シロキサン樹脂に対し10〜70重量部を添
加した組成物からなり、シラノール結合がシリコン原子
に対して1〔%〕未満であると共に分子構造内にカルボ
シラン結合を含み且つ細孔径が30〔nm〕以下である
低誘電率絶縁膜であることを特徴とする。
率は3以下にすることができ、そして、吸湿に依る誘電
率の上昇は発生せず、従って、半導体装置に於ける低誘
電率の層間絶縁膜として有効であり、この絶縁膜を用い
た半導体装置の動作速度及び信頼性は向上する。
l〕)、メチルトリエトキシシラン17.8〔g〕
(0.1〔mol〕)、メチルイソブチルケトン39.
6〔g〕の200〔ml〕を反応容器に仕込み、400
〔ppm〕の硝酸水を16.2〔g〕(0.9〔mo
l〕)を10〔分〕間で滴下し、滴下終了後、2〔時
間〕の熟成反応を行なった。
し、過剰の水分を除去した後、ロータリ.エバポレータ
に於いて、前記熟成反応に依って生成されたエタールを
反応溶液が50〔ml〕になるまで除去した。
チルケトンを20〔ml〕添加し、温度を200〔℃〕
にしたオーブンに於いてメチルイソブチルケトンを除去
したところ、溶液の固形分濃度は17.4〔重量%〕で
あった。
0のポリカルボシランを固形分に対して5から80重量
部を添加し、低誘電率絶縁膜材料を作成した。
に依り、前記低誘電率絶縁膜材料をSiウエハ上に30
00回転、20〔秒〕で塗布した後、温度を200
〔℃〕として溶剤乾燥を行ない、酸素濃度100〔pp
m〕以下の窒素雰囲気中で温度を400〔℃〕として3
0〔分〕のアニールを行なって多孔質絶縁膜を形成し
た。
l〕)、トリエトキシシラン16.4〔g〕(0.1
〔mol〕)、メチルイソブチルケトン37.2〔g〕
の200〔ml〕を反応容器に仕込み、400〔pp
m〕の硝酸水を16.2〔g〕(0.9〔mol〕)を
10〔分〕間で滴下し、滴下終了後、2〔時間〕の熟成
反応を行なった。
し、過剰の水分を除去した後、ロータリ.エバポレータ
に於いて、前記熟成反応に依って生成されたエタールを
反応溶液が50〔ml〕になるまで除去した。
チルケトンを20〔ml〕添加し、温度を200〔℃〕
にしたオーブンに於いてメチルイソブチルケトンを除去
したところ、溶液の固形分濃度は16.8〔重量%〕で
あった。
0のポリカルボシランを固形分に対して5から80重量
部を添加し、低誘電率絶縁膜材料を作成した。
に依り、前記低誘電率絶縁膜材料をSiウエハ上に30
00回転、20〔秒〕で塗布した後、温度を200
〔℃〕として溶剤乾燥を行ない、酸素濃度100〔pp
m〕以下の窒素雰囲気中で温度を400〔℃〕として3
0〔分〕のアニールを行なって多孔質絶縁膜を形成し
た。
に硫酸88〔g〕(0.9〔mol〕)、発煙硫酸(6
0〔%〕SO4 )33〔g〕を仕込み、トルエン87
〔g〕(0.95〔mol〕を定量ポンプにて2〔ml
/分〕の条件で滴下し、滴下終了後、1〔時間〕の熟成
反応を行なった。
(0.3〔mol〕)をトルエンに20〔重量%〕とな
るに希釈した原料溶液を定量ポンプにて2〔ml/分〕
の条件で滴下し、滴下終了後、2時間の熟成反応を行な
った。
〔%〕硫酸水溶液を100〔ml〕添加し、沈殿したト
ルエンスルホン酸を濾過してから分液ロートを用いて過
剰の硫酸水を除去した。
〔g〕を用いて残留硫酸を中和し、硫酸マグネシウム5
〔g〕で脱水した後、ロータリ.エバポレータを用いて
トルエンを完全に除去することで水素シルセスキオキサ
ン樹脂の固形物15〔g〕が得られた。
チルイソブチルケトン70〔g〕に溶解させ、固形分濃
度17.5〔%〕の溶液を作成した。
0のポリカルボシランを固形分に対して5から80重量
部を添加し、低誘電率絶縁膜材料を作成した。
に依り、前記低誘電率絶縁膜材料をSiウエハ上に30
00回転、20〔秒〕で塗布した後、温度を200
〔℃〕として溶剤乾燥を行ない、酸素濃度100〔pp
m〕以下の窒素雰囲気中で温度を400〔℃〕として3
0〔分〕のアニールを行なって多孔質絶縁膜を形成し
た。
に硫酸88〔g〕(0.9〔mol〕)を仕込み、トル
エン87〔g〕(0.95〔mol〕を定量ポンプにて
2〔ml/分〕の条件で滴下し、滴下終了後、1〔時
間〕の熟成反応を行なった。
(0.27〔mol〕)、フルオロトリクロロシラン
4.6〔g〕をトルエンに20〔重量%〕となるに希釈
した原料溶液を定量ポンプにて2〔ml/分〕の条件で
滴下し、滴下終了後、2時間の熟成反応を行なった。
〔%〕硫酸水溶液を100〔ml〕添加し、沈殿したト
ルエンスルホン酸を濾過してから分液ロートを用いて過
剰の硫酸水を除去した。
〔g〕を用いて残留硫酸を中和し、硫酸マグネシウム5
〔g〕で脱水した後、ロータリ.エバポレータを用いて
トルエンを完全に除去することで水素シルセスキオキサ
ン樹脂の固形物15〔g〕が得られた。
チルイソブチルケトン70〔g〕に溶解させ、固形分濃
度17.5〔%〕の溶液を作成した。
0のポリカルボシランを固形分に対して5から80重量
部を添加し、低誘電率絶縁膜材料を作成した。
に依り、前記低誘電率絶縁膜材料をSiウエハ上に30
00回転、20〔秒〕で塗布した後、温度を200
〔℃〕として溶剤乾燥を行ない、酸素濃度100〔pp
m〕以下の窒素雰囲気中で温度を400〔℃〕として3
0〔分〕のアニールを行なって多孔質絶縁膜を形成し
た。
縁膜に直径1〔mm〕φの金電極を形成し誘電率を測定
したところ、ポリカルボシランの添加量を増加させると
共に誘電率は低下した。
シランの添加量と誘電率との関係を表す線図であり、図
では、横軸にはポリカルボシラン添加量〔重量部〕を、
縦軸には誘電率をそれぞれ採ってある。
全てに於いて、ポリカルボシランの添加量を増加させる
と誘電率は低下することが看取されよう。
縁膜に直径2〔mm〕φのスタッド・ピンをエポキシ接
着剤を用いて貼付し、セバスチャン測定器に依って密着
性を測定したところ、ポリカルボシランを70〔重量
部〕以上添加すると膜強度が急激に低下した。
シランの添加量と膜強度との関係を表す線図であり、図
では、横軸にはポリカルボシラン添加量〔重量部〕を、
縦軸には膜強度〔kg/cm2 〕をそれぞれ採ってあ
る。
全てに於いて、ポリカルボシランの添加量を増加させた
場合、70〔重量部〕までは膜強度が殆ど変化しないの
であるが、それを越えた点で急激に低下することが看取
されよう。
縁膜を走査型電子顕微鏡で断面を観察したところ、細孔
径は20〔nm〕以下であった。
態1である半導体装置を表す要部切断側面図である。
素子間分離膜、14はゲート電極、16はサイド・ウォ
ール絶縁膜、18Sはソース領域、18Dはドレイン領
域、20は燐珪酸ガラスからなる層間絶縁膜、21はス
トッパ膜、24はバリヤ膜、26はWからなる導電プラ
グ、28はバリヤ膜、30は導体配線、32は上乗せメ
タル膜、34は配線保護膜、36は低誘電率絶縁膜、3
8はキャップ膜をそれぞれ示している。
を製造する工程を説明する為の工程要所に於ける半導体
装置を表す要部切断側面図であり、以下、これ等の図を
参照しつつ説明する。尚、図3に於いて用いた記号と同
記号は同部分を表すか或いは同じ意味を持つものとす
る。
SiO2 からなる素子間分離膜12、ゲート絶縁膜上の
ゲート電極14、ゲート電極14の側面を覆うSiO2
からなるサイド・ウォール絶縁膜16、ソース領域18
S、ドレイン領域18Dを形成する。
tion)法を適用することに依り、全面に燐珪酸ガラ
ス(phospho−silicateglass:P
SG)からなる層間絶縁膜20を形成する。
0上にSiNからなるストッパ膜21を形成する。
CF4 +CH+CF3 +O2 とするドライ・エッチング
法を適用することに依り、ストッパ膜21及び層間絶縁
膜20のエッチングを行なって、ドレイン領域18D上
に電極取り出し用のコンタクト・ホール22を形成す
る。
50〔nm〕のTiNからなるバリヤ膜24を形成す
る。
ホール22を埋め込むブランケットW膜を形成する。
al polishing:CMP)法を適用すること
に依り、ブランケットW膜の研磨を行なって、コンタク
ト・ホール22内にWからなる導電プラグ26を形成す
る。
l+1〔%〕Cu膜/TiN膜を50〔nm〕/450
〔nm〕/50〔nm〕の厚さで順に積層形成する。
た配線パターンのレジスト膜をマスクとして、HClガ
スを原料とするClプラズマ法を適用することに依り、
TiN膜/Al+1〔%〕Cu膜/TiN膜をパターニ
ングしてバリヤ膜28、導体配線30、上乗せメタル膜
32とする。
4 :TEOS)を原料とするCVD法を適用することに
依り、厚さを例えば50〔nm〕としてSiO2 からな
る配線保護膜34を形成する。
することに依り、平面に於ける厚さが例えば500〔n
m〕となるように低誘電率絶縁膜36を形成する。
厚さを例えば1000〔nm〕としてSiO2 からなる
キャップ膜38を形成する。
し、配線以外の部分に於いて厚さが1200〔nm〕と
なるように平坦化した。
8の表面から導体配線30の上乗せメタル膜32に達す
るコンタクト・ホールを形成し、次いで、前記工程5−
(2)乃至5−(4)と同様のプロセスで、バリヤ膜4
0で覆われた導電プラグ42を形成する。
第二層目配線層43を形成した、尚、この後、必要に応
じて更に多層の配線を形成して良い。
層の形成を繰り返し、配線どうしを100万個のビアに
接続した三層配線を形成し、ビアコンタクト抵抗の歩留
りを調べたところ90〔%〕以上であった。
態2である半導体装置を表す要部切断側面図であり、図
4に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは
同じ意味を持つものとする。
素子間分離膜、14はゲート電極、16はサイド・ウォ
ール絶縁膜、18Sはソース領域、18Dはドレイン領
域、20は燐珪酸ガラスからなる層間絶縁膜、21はス
トッパ膜、24はバリヤ膜、26はWからなる導電プラ
グ、50は低誘電率絶縁膜、51はバリヤ膜、52はス
トッパ膜、53は銅配線、54は拡散防止膜、55は低
誘電率絶縁膜、56はストッパ膜、57は低誘電率絶縁
膜、58はストッパ膜、59は拡散防止膜、60はバリ
ヤ膜、61は銅配線をそれぞれ示している。
形態2の半導体装置を製造する工程について説明する
が、シリコン基板10に諸要素を作り込み、Wからなる
導電プラグ26を形成するまでの工程は実施の形態1の
半導体装置を製造する工程と全く同じであるから、その
後の工程から説明することとし、また、その工程も実施
の形態1の製造工程の応用で対応することができる。
に説明した方法の発明に於ける実施例1乃至実施例4と
同じ手段を適用することに依り、平面に於ける厚さが例
えば450〔nm〕となるように低誘電率絶縁膜50を
形成する。
たCVD法を適用することに依り、厚さを例えば50
〔nm〕としてSiNからなるストッパ膜52形成す
る。
び、エッチング・ガスをCF4 +CHF3 とするフッ素
プラズマに依るドライ・エッチング法を適用することに
依り、ストッパ膜52及び低誘電率絶縁膜50のエッチ
ングを行ない、導電プラグ26とコンタクト可能な第一
層目配線溝を形成する。
として用いたレジスト膜を残したまま、スパッタリング
法を適用することに依り、銅がSiO2 に拡散すること
を防止する厚さ50〔nm〕のTaNからなるバリヤ膜
及び銅を電解鍍金する際に電極として働く厚さ50〔n
m〕の銅からなるシード膜を形成する。尚、図では、こ
のバリヤ膜+シード膜を記号51で表示してある。
り、厚さ600〔nm〕の銅を堆積してから、CMP法
を適用することに依り、配線パターン以外の銅を除去
し、配線溝を埋めた第一層目銅配線53を形成する。
アンモニアのガスを用いたプラズマCVD法を適用する
ことに依り、厚さが50〔nm〕のSiNからなる拡散
防止膜54を形成する。
実施例4と同じ手段を適用することに依り、平面に於け
る厚さが例えば650〔nm〕となるように低誘電率絶
縁膜55を形成する。
たプラズマCVD法を適用することに依り、厚さが50
〔nm〕のSiNからなる拡散防止膜56を形成する。
実施例4と同じ手段を適用することに依り、平面に於け
る厚さが例えば400〔nm〕となるように低誘電率絶
縁膜57を形成する。
適用することに依り、厚さを例えば50〔nm〕として
SiO2 からなるストッパ膜58形成する。
たプラズマCVD法を適用することに依り、厚さが50
〔nm〕のSiNからなる拡散防止膜59を形成する。
び、エッチング・ガスをCF4 +CHF3 +O2 (Si
N用)、CF4 +CHF3 (TEOS、SiO2 用)、
CF4+CHF3 (低誘電率絶縁膜用)とするドライ・
エッチング法を適用することに依り、コンタクト・ホー
ル・パターンの開口をもったレジスト膜をマスクとし、
拡散防止膜59、ストッパ膜58、低誘電率絶縁膜5
7、ストッパ膜56、低誘電率絶縁膜55、拡散防止膜
54をエッチングして、第二層目導電プラグを埋め込む
為のコンタクト・ホールを形成する。
び、エッチング・ガスをCF4 +CHF3 +O2 (Si
N用)、CF4 +CHF3 (TEOS、SiO2 用)、
CF4+CHF3 (低誘電率絶縁膜用)とするドライ・
エッチング法を適用することに依り、第二層目配線溝パ
ターンの開口をもったレジスト膜をマスクとして、拡散
防止膜59、ストッパ膜58、低誘電率絶縁膜57、ス
トッパ膜56をエッチングして、第二層目銅配線を埋め
込む為の配線溝を形成する。
として用いたレジスト膜を残したまま、スパッタリング
法を適用することに依り、銅がSiO2 に拡散すること
を防止する厚さ50〔nm〕のTaNからなるバリヤ膜
及び銅を電解鍍金する際に電極として働く厚さ50〔n
m〕の銅からなるシード膜を形成する。尚、図では、こ
のバリヤ膜+シード膜を記号60で表示してある。
り、厚さ1400〔nm〕の銅を堆積してから、CMP
法を適用することに依り、配線パターン以外の銅を除去
し、コンタクト・ホール及び配線溝を埋めた導電プラグ
及び第二層目銅配線61を形成する。尚、この後、必要
に応じて更に多層の配線を形成することができる。
連する導電プラグは、同時且つ一体的に形成されるもの
であり、いわゆる、デュアル・ダマシン法を適用して形
成されている。
及び該方法で形成された低誘電率絶縁膜及び該低誘電率
絶縁膜を用いた半導体装置に於いては、シロキサン樹脂
に重量平均分子量500〜20000のポリカルボシラ
ンを添加し、溶媒乾燥及び架橋反応を行ない、且つ、3
00〔℃〕以上でポリカルボシランの揮発及び分解除去
を行なって、細孔が30〔Å〕以下の低誘電率絶縁膜を
実現している。
率は3以下にすることができ、そして、吸湿に依る誘電
率の上昇は発生せず、従って、半導体装置に於ける低誘
電率の層間絶縁膜として有効であり、この絶縁膜を用い
た半導体装置の動作速度及び信頼性は向上する。
加量と誘電率との関係を表す線図である。
加量と膜強度との関係を表す線図である。
半導体装置を表す要部切断側面図である。
明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断
側面図である。
明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断
側面図である。
明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断
側面図である。
明する為の工程要所に於ける半導体装置を表す要部切断
側面図である。
半導体装置を表す要部切断側面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式1 【化1】 及び一般式2 【化2】 の中から選ばれたシロキサン樹脂に一般式3 【化3】 に示す重量平均分子量が500〜20000のポリカル
ボシランを該シロキサン樹脂に対し10〜70重量部を
添加した組成物を溶剤に稀釈して塗布溶液を作成する工
程と、 該塗布溶液をスピン・コートしてから温度を120
〔℃〕〜250〔℃〕として溶剤乾燥及びシロキサンの
架橋を行なう工程と、 温度が300〔℃〕以上で且つ酸素濃度が100〔pp
m〕以下である不活性雰囲気中でポリカルボシランを揮
発または分解除去する工程とが含まれてなることを特徴
とする低誘電率絶縁膜の形成方法。 - 【請求項2】一般式1及び一般式2の中から選ばれたシ
ロキサン樹脂に一般式3に示す重量平均分子量が500
〜20000のポリカルボシランを該シロキサン樹脂に
対し10〜70重量部を添加した組成物からなり、シラ
ノール結合がシリコン原子に対して1〔%〕未満である
と共に分子構造内にカルボシラン結合を含み且つ細孔径
が30〔nm〕以下であることを特徴とする低誘電率絶
縁膜。 - 【請求項3】基板上に形成された層間絶縁膜が一般式1
及び一般式2の中から選ばれたシロキサン樹脂に一般式
3に示す重量平均分子量が500〜20000のポリカ
ルボシランを該シロキサン樹脂に対し10〜70重量部
を添加した組成物からなり、シラノール結合がシリコン
原子に対して1〔%〕未満であると共に分子構造内にカ
ルボシラン結合を含み且つ細孔径が30〔nm〕以下で
ある低誘電率絶縁膜であることを特徴とする半導体装
置。
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