JPH09241518A - 樹脂組成物および多層配線形成方法 - Google Patents

樹脂組成物および多層配線形成方法

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JPH09241518A
JPH09241518A JP5590496A JP5590496A JPH09241518A JP H09241518 A JPH09241518 A JP H09241518A JP 5590496 A JP5590496 A JP 5590496A JP 5590496 A JP5590496 A JP 5590496A JP H09241518 A JPH09241518 A JP H09241518A
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heat treatment
wiring
insulating film
layer
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JP5590496A
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English (en)
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Shunichi Fukuyama
俊一 福山
Yoshihiro Nakada
義弘 中田
Tomoko Katayama
倫子 片山
Jo Yamaguchi
城 山口
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits
    • H05K3/4644Manufacturing multilayer circuits by building the multilayer layer by layer, i.e. build-up multilayer circuits
    • H05K3/4673Application methods or materials of intermediate insulating layers not specially adapted to any one of the previous methods of adding a circuit layer
    • H05K3/4676Single layer compositions

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンコート法により塗布可能で、比較的低
温で液状となることによりチップスケールでの平坦化が
可能であり、またはギャップフィルが可能なスピンコー
ト法による成膜が可能であり、熱硬化後に2.5以下の
誘電率を有する絶縁膜を得ることのできる材料および方
法を提供する。 【解決手段】 加熱により液状化し、かつ、架橋して不
溶化する高分子物質とシリカゾルからなるかまたはバイ
ンダー樹脂とテトラフルオロエチレンポリマの微粒子か
らなる多層配線形成用樹脂組成物。かかる樹脂組成物を
配線基板上に塗布し、次いで熱処理することにより平坦
化された絶縁膜が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
多層配線における絶縁膜形成のための樹脂組成物および
絶縁膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の多層配線工程において
は、配線により生じた段差を絶縁膜により平坦化する必
要がある。これまで、平坦化は、絶縁層上に形成する上
層配線の断線を防止することが目的であった。しかし、
今後配線幅0.5μm以下の多層配線を形成するには、
レジストのフォーカスマージンを十分得るために、チッ
プスケールで段差を0.2μm以下まで低減することが
要求される。本発明による平坦化方法を用いると、下地
段差に係わらずチップサイズの広い領域で段差0.15
μm以下の平坦化が可能となる。
【0003】半導体集積回路に用いられてきた平坦化方
法としては、スピンオンガラス(SOG)を塗布する方
法やレジストを塗布し、エッチバックする方法がある。
しかし、従来の塗布膜では、10μm以上の太い配線の
平坦化は不可能である。また、近年においては、段差表
面を研磨することにより平坦化する方法が提案されてい
る。この方法は、平坦化という点では優れているもの
の、プロセスの増加、装置の高コスト、ゴミの発生の問
題などのために導入に際して多くのデメリットを抱えて
いる。
【0004】また、塗布型材料は、縮合反応による不溶
化により硬化させるために、熱処理により活性基を完全
に反応させることができず、熱処理後の膜は吸水率が高
くなってしまい、誘電率の上昇をともなうものであっ
た。また、CVD法で形成される無機膜も、その誘電率
は4.0以上であり、低誘電率化にはそぐわない膜であ
る。
【0005】ポリイミドやシリコーン樹脂に代表される
有機系高分子材料は、スピンコート法を用いることによ
って下地段差の平坦化を実現してきたが、近年の配線の
微細化に伴い、これによって得られる平坦性は不十分に
なってきた。また、高速デバイスを実現するために不可
欠な低誘電率の絶縁層を形成するという点からも十分な
特性が得られないのが現状である。
【0006】一方、半導体集積回路の多層配線におい
て、信号の伝播速度は、配線抵抗と配線間の寄生容量に
より決定される。半導体デバイスの高集積化により配線
間隔が狭くなると、配線間の寄生容量が増大する。配線
厚を薄くすることによりこの容量を低下させることがで
きるが、この場合には配線抵抗の上昇を招くために高速
化にはツ繋がらず、容量低下を図るには絶縁膜を低誘電
率化することが必須である。今後、配線間隔が0.5μ
m以下の世代では、絶縁膜の誘電率が信号伝播速度を大
きく左右すると言われており、半導体の性能を支配する
大きな要素となることが予想されている。
【0007】しかるに、従来、半導体集積回路に用いら
れてきた絶縁材料としては、気相成長法(CVD)によ
るシリコン酸化膜やリンガラス(PSG)などが主流で
あった。これらの膜の誘電率はその膜形成条件によって
も変動するが、誘電率の最も低い膜でもその誘電率は
4.0(熱酸化膜)であることが知られている。また、
ピンオンガラス(SOG)を塗布し、熱処理したシリコ
ン酸化膜系の絶縁膜も知られているが、この膜は吸湿性
が高く、その誘電率は実質的に5以上であることが知ら
れている。近年、低誘電率絶縁材料としてフルオロカー
ボンポリマ系やハイドロカーボン系の高分子材料が提案
されている。しかし、フルオロカーボンポリマ系材料は
他材料との密着性に問題があり、またハイドロカーボン
系材料には酸化による誘電率変動があることが課題とさ
れている。従って、高速デバイスを実現するために不可
欠な低誘電率絶縁層の形成という点からは十分な特性が
得られないのが現状である。
【0008】また、CVD法で形成される無機膜にフッ
素原子を導入して低誘電率化を図る試みがなされている
が、フッ素導入により吸湿性が増加するため、その実用
的な誘電率は3.5前後である。さらに、ポリイミドや
シリコーン樹脂に代表される塗布型半導体用絶縁材料
は、スピンコート法により成膜可能なため配線間の狭い
ギャップフィルを行うのに有利であるが、熱処理後の膜
は吸湿性が高く、低誘電率絶縁膜として使用するには不
適切である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
従来技術の問題点を解消し、スピンコート法により塗布
可能で、比較的低温で液状となることによりチップスケ
ールでの平坦化が可能な材料および方法を提供しようと
するものである。本発明は、また、ギャップフィルが可
能なスピンコート法による成膜が可能であり、熱硬化後
に2.5以下の誘電率を有する絶縁膜を得ることのでき
る材料および方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、加熱により液状化し、かつ、架橋して不溶
化する高分子物質とシリカゾルからなる多層配線形成用
の樹脂組成物を提供する。かかる高分子物質としては、
ポリカルボシラン、ポリシルセスキオキサンおよびポリ
シラザンの如き珪素樹脂を用いるのが好ましい。なかで
も、下記一般式(1) (RHSiCH2 n (1) (上式中、Rは炭素数1〜3のアルキルまたはフェニル
を表す)で示されるポリカルボシランは、吸湿性が低
く、低誘電率を与えるので、特に好ましい。
【0011】本発明は、また、上記樹脂組成物を配線基
板上に塗布し、次いで熱処理することを特徴とする配線
基板の平坦化方法を提供する。平坦化の促進のために、
基板上にもう1枚の基板を重ねた状態で熱処理を行うの
がよく、もう1枚の基板として、表面に1μm以下の粒
径の揃った微粒子層を形成した基板を用いるか、または
表面にテトラフルオロエチレンポリマの膜により、深さ
1μm以下で、幅10μm以下のストライプパターンを
形成した基板を用いるのが好ましい。また、両基板間に
圧力を加えながら熱処理を行うのがよく、さらにこの熱
処理後に上記もう1枚の基板上に樹脂を塗布して、基板
上の残留段差をさらに平坦化することもできる。
【0012】本発明は、また、バインダ樹脂とテトラフ
ルオロエチレンポリマの微粒子からなる多層配線形成用
の樹脂組成物を提供する。かかるバインダ樹脂として
は、加熱により液状化するポリマ、特に上記一般式
(1)で示されるポリカルボシランを用いるのが好まし
い。また、テトラフルオロエチレンポリマの微粒子の直
径は100nm以下であるのがよい。
【0013】本発明は、さらに、そのような樹脂組成物
を用いた絶縁膜の形成方法を提供する。この方法におい
ては、上記一般式(1)のポリカルボシランを用い、3
00℃以下の温度において、O2 を含む雰囲気下に熱処
理を行うのが特に好ましい。また、この熱処理後に、3
00℃以上の温度において、不活性ガス雰囲気下にさら
に熱処理を行うのがよい。あるいは、上記O2 含有雰囲
気下における熱処理の前に上記ポリカルボシランに遠紫
外線を照射してもよく、この遠紫外線照射を酸素を含む
雰囲気下に行ってもよい。
【0014】本発明に係る樹脂組成物は、スピンコート
法により塗布可能であり、比較的低温で液状となること
から、チップスケールでの平坦化や狭ギャップフィルが
可能な材料である。また、本発明によれば、低誘電率の
層間絶縁膜の形成が可能となり、従って高い信頼性の半
導体集積回路の多層配線を実現することができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。 調製例1(樹脂溶液の調製) ポリカルボシラン(日本カーボン製)2gと粒径0.4
μmのSIO2 粒子(触媒化成製LNA)2gとをキシ
レン6gに溶解し、樹脂溶液を調製した。この溶液を
0.5μmのメンブランフィルターによりろ過し、試料
として用いた。
【0016】実施例1 素子形成を行い、Al配線(第一層)を施したSi基板
上に、調製例1で得られた樹脂溶液を3000rpm ,3
0sec の条件(シリコン基板上で1.5μm厚に塗布可
能な条件)でスピンコート法により塗布し、250℃で
3分間の熱処理を施した。このときの第一層配線によっ
て生じた段差は0.3μm以下に平坦化されていた。
【0017】この過程を断面図を用いて模式的に示せば
図1および図2の通りであり、スピンコートにより塗布
された樹脂層の表面には図1に示す如く段差が見られる
が、この段差はその後の熱処理によるリフロー効果によ
って図2に示す如く平坦化される。続いて、従来法のレ
ジストを用いた工程によってスルホールを形成し、スル
ーホール部へのAlの埋め込みおよび二層目Al配線層
の形成を行った。次に、配線層上にレジスト層を塗布
し、最小線幅0.8μmのレジストパターンを形成し
た。得られたパターンに、太りや細りなどの不良は全く
観察されなかった。
【0018】実施例2 実施例1と同様にして配線を施した基板上に、調製例1
で得られた樹脂溶液を3000rpm 、30sec の条件
(シリコン基板上で1.5μm厚に塗布可能な条件)で
スピンコート法により塗布し、テトラフルオロエチレン
ポリマで表面処理したSi基板を重ね合わせた後に、2
50℃で3分間の熱処理を施した。熱処理後、第一層配
線によって生じた段差は、チップ全面で0.15μm以
下に平坦化されていた。
【0019】続いて、従来法のレジストを用いた工程に
よってスルホールを形成し、スルーホール部へのAlの
埋め込みおよび二層目Al配線層の形成を行った。次
に、配線層上にレジスト層を塗布し、最小線幅0.5μ
mのレジストパターンを形成した。得られたパターン
に、太りや細りなどの不良は全く観察されなかった。 実施例3 実施例1と同様にして配線を施した基板上に、ポリカル
ボシランのキシレン溶液を2500rpm 、30sec の条
件(シリコン基板上で1.5μm厚に塗布可能な条件)
でスピンコート法により塗布した。この基板に、テトラ
フルオロエチレンポリマ表面に粒径0.5μmのSiO
2 粒子を埋め込んだ基板を重ね合わせた後に、250℃
で3分間の熱処理を施した。熱処理後、さらにポリカル
ボシランのキシレン溶液を4000rpm 、30sec の条
件(シリコン基板上で0.5μm厚に塗布可能な条件)
でスピンコート法により塗布した。塗布後、第一層配線
によって生じた段差は、チップ全面で0.10μm以下
に平坦化されていた。
【0020】続いて、従来法のレジストを用いた工程に
よってスルホールを形成し、スルーホール部へのAlの
埋め込みおよび二層目Al配線層の形成を行った。次
に、配線層上にレジスト層を塗布し、最小線幅0.35
μmのレジストパターンを形成した。得られたパターン
に、太りや細りなどの不良は全く観察されなかった。 実施例4 実施例1と同様にして配線を施した基板上に、ポリカル
ボシランのキシレン溶液を2500rpm 、30sec の条
件(シリコン基板上で1.5μm厚に塗布可能な条件)
でスピンコート法により塗布した。この基板に、図3に
模式的に示すように、テトラフルオロエチレンポリマ表
面に1μm間隔のストライプパターン(深さ1μm以
下、幅10μm以下)を形成した基板を重ね合わせた後
に、250℃で3分間の熱処理を施した。熱処理後、さ
らにポリカルボシランのキシレン溶液を4000rpm 、
30sec の条件(シリコン基板上で0.5μm厚に塗布
可能な条件)でスピンコート法により塗布した。塗布
後、第一層配線によって生じた段差は、チップ全面で
0.10μm以下に平坦化されていた。
【0021】続いて、従来法のレジストを用いた工程に
よってスルホールを形成し、スルーホール部へのAlの
埋め込みおよび二層目Al配線層の形成を行った。次
に、配線層上にレジスト層を塗布し、最小線幅0.35
μmのレジストパターンを形成した。得られたパターン
に、太りや細りなどの不良は全く観察されなかった。 実施例5 実施例1と同様にして配線を施した基板上に、ポリカル
ボシランのキシレン溶液を2500rpm 、30sec の条
件(シリコン基板上で1.5μm厚に塗布可能な条件)
でスピンコート法により塗布した。この基板に、実施例
4と同様に、テトラフルオロエチレンポリマ表面に1μ
m間隔のストライプパターン(深さ1μm以下、幅10
μm以下)を形成した基板を重ね合わせた後に、これら
の基板の両側から5Kgf/cm2 の圧力をかけた状態で、2
50℃で3分間の熱処理を施した。熱処理後、さらにポ
リカルボシランのキシレン溶液を4000rpm 、30se
cの条件(シリコン基板上で0.5μm厚に塗布可能な
条件)でスピンコート法により塗布した。塗布後、第一
層配線によって生じた段差は、チップ全面で0.05μ
m以下に平坦化されていた。
【0022】続いて、従来法のレジストを用いた工程に
よってスルホールを形成し、スルーホール部へのAlの
埋め込みおよび二層目Al配線層の形成を行った。次
に、配線層上にレジスト層を塗布し、最小線幅0.25
μmのレジストパターンを形成した。得られたパターン
に、太りや細りなどの不良は全く観察されなかった。 調製例2(樹脂溶液の調製) ポリカルボシラン(日本カーボン製)2gと平均粒径
0.05μmのポリテトラフルオロエチレン粒子2gと
をキシレン6gに溶解し、樹脂溶液を調製した。この溶
液を0.2μmのメンブランフィルターを用いてろ過
し、試料として用いた。
【0023】実施例6 素子形成を行い、Al配線(第一層)を施したSi基板
上に,調製例2で得られた樹脂溶液を3000rpm 、3
0sec の条件(シリコン基板上で1.5μm厚に塗布可
能な条件)でスピンコート法により塗布し、250℃で
3分間の熱処理を施した。これにより、0.1μmギャ
ップは完全に埋め込まれていた。
【0024】続いて、酸素雰囲気下に350℃で3min
および窒素雰囲気下に400℃で30min の熱処理を施
し、絶縁膜を形成した。同一条件で熱処理を施した熱縁
膜を用いたMOSデバイスにて誘電率を測定した結果、
その誘電率は2.3であった。 実施例7 実施例6と同様にして配線を施した基板上に、調製例2
で得られた樹脂溶液を3000rpm 、30sec の条件
(シリコン基板上1.5μm厚に塗布可能な条件)でス
ピンコート法により塗布し、同様の熱処理を施した。続
いて、従来法のレジストを用いた工程によってスルホー
ルを形成し、スルホール部へのAlの埋め込みおよび二
層目Al配線層の形成を行った。
【0025】このとき、ビアの黒ずみや導通不良などは
全く観察されなかった。 実施例8 実施例6と同様にして絶縁膜を形成した後、CVD法に
よりシリコン酸化膜を形成して絶縁層とした。続いて、
従来法のレジストを用いた工程によってスルホールを形
成し、スルホール部へのAlの埋め込みおよび二層目A
l配線層の形成を行った。
【0026】このとき、ビアの黒ずみや導通不良などは
全く観察されなかった。 実施例9 ポリカルボシランの代わりにポリハイドロジェンシルセ
スキオキサンを用いた以外は調製例2と同様にして樹脂
溶液を調製した。続いて、実施例6と同様にして配線を
施した基板上に、この樹脂溶液を2500rpm 、30se
c の条件(シリコン基板上で1.5μm厚に塗布可能な
条件)でスピンコート法により塗布し、250℃で3mi
n および350℃で30min の熱処理を施した。
【0027】続いて、従来法のレジストを用いた工程に
よってスルホールを形成し、スルーホール部へのAlの
埋め込みおよび二層Al配線層の形成を行った。このと
き、ビアに黒ずみや導通不良などは全く観察されなかっ
た。 実施例10 素子形成を行い、Al配線(第一層)を施したSi基板
上に、ポリカルボシランのキシレン溶液を3000rpm
、30sec の条件(シリコン基板上で1.0μm厚に
塗布可能な条件)でスピンコート法により塗布し、大気
中250℃で10分間の熱処理を施し、さらに窒素雰囲
気下に350℃で30min の熱処理を施した。このとき
の第一層配線によって生じた段差は、0.2μm以下に
平坦化されていた。
【0028】続いて、従来法のレジストを用いた工程に
よってスルホールを形成したが、O 2 プラズマによるレ
ジストの剥離の際にも、樹脂層には酸化によるクラック
の発生は見られなかった。スルホールを形成後、2.5
%フッ化水素酸による後処理を施し、スルーホール部へ
のAlの埋め込みおよび二層目Al配線を行い、保護層
として1.3μm厚のりんガラス層を形成したのち、電
極取り出し用の窓あけを行って半導体装置を得た。
【0029】実施例11 実施例10と同様にして配線を施した基板上に、約0.
5μm厚のP−CVDSIO2 膜を形成し、続いてポリ
カルボシラン樹脂をスピンコート(シリコン基板上で
0.5μm厚に塗布可能な条件)により塗布し、大気中
250℃で10分間の熱処理を施した。さらに、窒素雰
囲気下に350℃で30min の熱処理を施した。このと
きの第一層配線によって生じた段差は、0.3μm以下
に平坦化されていた。
【0030】次に、従来法のレジストを用いた工程によ
ってスルホールを形成したが、O2プラズマによるレジ
ストの剥離の際にも、シリコーン樹脂層には酸化による
クラックの発生は見られなかった。以下、実施例10と
同様にして、半導体装置を得た。 実施例12 I.I基板上に実施例10と同様にしてポリカルボシラ
ン膜を形成し、大気中250℃で10分間の熱処理を施
し、さらに窒素雰囲気下に350℃で30minの熱処理
を施した。
【0031】次いで、得られた膜上に電極を形成し、比
誘電率を測定した結果、誘電率は2.8であった。ま
た、大気中に1ケ月放置した後に誘電率を測定したが、
誘電率の上昇は見られなかった。
【0032】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明によれ
ば、チップスケールでの下地段差の平坦化が可能であ
り、また誘電率の低い膜をけいせいすることができるか
ら、信頼性の高い半導体装置の多層配線が可能となる。
また、本発明では、狭ギャップの埋め込みが可能な低誘
電率絶縁膜の形成が可能であり、配線遅延の少ない高速
動作の半体装置の形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一実施例による絶縁膜の形成プ
ロセスを説明するための模式断面図。
【図2】本発明の方法の一実施例による絶縁膜の平坦化
プロセスを説明するための模式断面図。
【図3】本発明の方法の他の実施例による絶縁膜の平坦
化プロセスを説明するための模式断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/312 H01L 21/312 C 21/768 21/90 S (72)発明者 片山 倫子 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 山口 城 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により液状化し、かつ、架橋して不
    溶化する高分子物質とシリカゾルからなる多層配線形成
    用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記高分子物質が、下記一般式(1) (RHSiCH2 n (1) (上式中、Rは炭素数1〜3のアルキルまたはフェニル
    を表す)で示される珪素重合体である、請求項1記載の
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の樹脂組成物を配線基板
    上に塗布し、次いで熱処理することを特徴とする、配線
    基板の平坦化方法。
  4. 【請求項4】 前記高分子物質が、下記一般式(1) (RHSiCH2 n (1) (上式中、Rは炭素数1〜3のアルキルまたはフェニル
    を表す)で示される珪素重合体である、請求項3記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 平坦化の促進のために、前記基板上にも
    う1枚の基板を重ねた状態で熱処理を行う、請求項3記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 前記もう1枚の基板として、表面に1μ
    m以下の粒径の揃った微粒子層を形成した基板を用い
    る、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記もう1枚の基板として、表面にテト
    ラフルオロエチレンポリマの膜により、深さ1μm以下
    で、幅10μm以下のストライプパターンを形成した基
    板を用いる、請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 両基板間に圧力を加えながら熱処理を行
    う、請求項5記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記熱処理後に前記もう1枚の基板上に
    樹脂を塗布して、基板上の残留段差をさらに平坦化す
    る、請求項5記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載の方法により平坦化さ
    れた絶縁膜を有することを特徴とする半導体装置。
  11. 【請求項11】 バインダー樹脂とテトラフルオロエチ
    レンポリマの微粒子からなる多層配線形成用樹脂組成
    物。
  12. 【請求項12】 前記バインダー樹脂が加熱により液状
    化するポリマである、請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記ポリマが、下記一般式(1) (RHSiCH2 n (1) (上式中、Rは炭素数1〜3のアルキルまたはフェニル
    を表す)で示される珪素重合体である、請求項12記載
    の組成物。
  14. 【請求項14】 前記微粒子の直径が100nm以下で
    ある、請求項11記載の組成物。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の組成物を用いて形
    成された絶縁膜を有することを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 下記一般式(1) (RHSiCH2 n (1) (上式中、Rは炭素数1〜3のアルキルまたはフェニル
    を表す)で示される珪素重合体を用い、300℃以下の
    温度において、O2 を含む雰囲気下に熱処理を行うこと
    を特徴とする絶縁膜形成方法。
  17. 【請求項17】 前記熱処理後に、300℃以上の温度
    において、不活性ガス雰囲気下に熱処理を行う、請求項
    16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記珪素重合体に遠紫外線を照射した
    後、前記熱処理を行う、請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記遠紫外線照射を、酸素を含む雰囲
    気下で行う、請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 請求項16に記載の方法により形成さ
    れた絶縁膜を有することを特徴とする半導体装置。
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