JP2001092370A - 照明装置とそれを用いた表示装置および表示装置の駆動方法と液晶表示パネル - Google Patents

照明装置とそれを用いた表示装置および表示装置の駆動方法と液晶表示パネル

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JP2001092370A
JP2001092370A JP26779099A JP26779099A JP2001092370A JP 2001092370 A JP2001092370 A JP 2001092370A JP 26779099 A JP26779099 A JP 26779099A JP 26779099 A JP26779099 A JP 26779099A JP 2001092370 A JP2001092370 A JP 2001092370A
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Hiroshi Takahara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の表示パネルでは、動画を表示させるさ
い、画像の尾ひきがあらわれ、動画ボケが生じていた。 【解決手段】 表示パネルの背面にはバックライト16
が配置され、このバックライト16を構成する導光板1
4は複数のブロックから構成される。導光板14の端に
は白色LED11が配置されている。この白色LED1
1は単独であるいは複数個を組として点灯し、この点灯
位置は表示パネルの画像書き込み位置と同期をとって走
査される。このとき、表示パネルの各画素行を書きかえ
た後、所定時間経過後に書きかえた画素行に位置する白
色LED11が点灯し画像が表示される。そのため動画
ボケの発生がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画ボケを改善す
る表示パネルの照明装置とそれを用いた映像表示装置、
直視型でも反射型でも良好な画像を表示できる表示パネ
ルおよびこれらを用いた直視型表示装置、携帯端末、ビ
ューファインダ、ビデオカメラおよび投射型表示装置等
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルを用いた表示装置は、小
型,軽量でかつ消費電力が少ないため、携帯用機器等に
多く採用されている。近年では、液晶表示モニターにも
採用されその市場は拡大しつつある。また、液晶表示パ
ネルの画質改善が進み、静止画では実用上問題ないレベ
ルまで向上してきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示パネルに動画
を表示させると、画像の尾ひきがあらわれる。この尾ひ
きとは、たとえば黒バック画面に白いボールが動くと、
白いボールのうしろに灰色の影があらわれる現象を言
う。本明細書ではこのように尾ひきが発生している状態
を動画ボケと呼ぶ。
【0004】動画ボケが発生する原因は大きくわけて2
つあると考える。第1番目の原因は液晶の応答性であ
る。ツイストネマティック(TN)液晶の場合、立ちあ
がり時間(透過率が0%から最大を100%として90
%になるのに要する時間)と立ちさがり時間(最大透過
率100%から10%の透過率になるのに要する時間)
とを加えた時間(以後、この立ちあがり時間+立ちさが
り時間を応答時間と呼ぶ)は50〜80msecであ
る。
【0005】応答時間が速い液晶モードもある。強誘電
液晶である。ただし、この液晶は階調表示ができない。
その他、反強誘電液晶,OCBモードの液晶の応答は高
速である。これらの高速の液晶材料あるいはモードを用
いれば第1番目の原因の対策とすることができる。
【0006】第2番目の原因は、各画素の透過率がフィ
ールドあるいはフレームに同期して変化することであ
る。たとえば、ある画素の透過率は第1のフィールド
(フレーム)の間は固定値である。つまり、フィールド
(フレーム)ごとに画素電極の電位は書きかえられ液晶
層の透過率が変化する。そのため、人間が液晶表示パネ
ルの画像をみると眼の残光特性により、表示画像がゆっ
くりと変化しているように見え、動画ボケが発生する。
なお、本明細書では1画面が書きかわる時間つまり、任
意の一画素の電位がつぎに書きかえられるまでの時間を
フィールドあるいはフレームと呼ぶ。
【0007】CRTなどの表示装置は、蛍光体面を電子
銃で走査して画像を表示する。そのため、1フィールド
(1フレーム)の期間において、各画素はμsecオー
ダーの時間しか表示されない。
【0008】1フィールド(フレーム)の期間つまり連
続して画像が表示されているように見えるのは人間の眼
の残光特性によるものである。つまり、CRTでは、各
画素はほとんどの時間が黒表示で、μsecのオーダー
の時間にだけ点灯(表示)されている。このCRTの表
示状態は動画表示を良好にする。ほとんどの時間が黒表
示のため、画像が飛び飛びに見え、動画ボケが発生しな
いからである。しかし、液晶表示パネルでは、1フィー
ルドの期間、画像を保持しているため、動画ボケが発生
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の照明装置あるい
は表示装置は、動画ボケを解決するため、表示パネルの
各画素の電圧を書きかえるタイミングと、バックライト
を駆動する駆動回路の動作とを同期をとって画像表示を
行う。バックライトユニット(照明装置)は複数の導光
板を並列にならべて配置する。導光板のエッジには白色
LEDを取り付ける。この白色LEDは3〜4本を組み
として順次点灯させ、あるいは1つずつ順次点灯させ
る。一方、液晶表示パネルの各画素行に印加する(画素
電極の電圧を書きかえる)位置も走査する。この走査と
白色LEDの点灯とは同期をとる。また蛍光管は、画素
に電圧を印加され書きかえられた画素上の液晶層の液晶
が十分変化した後に、その画素行に対応する導光板のL
EDを点灯するようにする。
【0010】このようにLEDの点灯タイミングと液晶
表示パネルへ印加する電圧のタイミングとの同期を取
る。つまり、液晶の変化が十分変化した領域にのみバッ
クライトから光を照射し、画素を表示するのである。一
方で、画素が表示されない時間(黒表示)が生じる。こ
のためCRTの表示状態と同様の表示状態が実現でき
る。したがって、動画ボケが改善されるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】本明細書において各図面は理解を
容易にまたは/および作図を容易にするため、省略また
は/および拡大縮小した箇所がある。たとえば、(図5
7)の投射型表示装置では冷却装置(部)等を省略して
いる。以上のことはその他の図面に対しても同様であ
る。また、同一番号または、記号等を付した箇所は同一
もしくは類似の形態もしくは材料であるか、あるいは同
一の機能を有するもの、もしくは同一の動作を行うもの
である。
【0012】なお、各図面等で説明した内容は特に断り
がなくとも、他の実施例等と組みあわせることができ
る。たとえば、(図1)の照明装置に(図60)の外光
取り込み部601を付加することができるし、(図3
9)の表示パネルと(図1)の照明装置を組み合わせて
表示装置を構成することができる。また、(図1)の照
明装置を(図51)の表示装置に採用することもでき
る。(図42)のPBS432を(図51)の表示装置
に付加することもできる。つまり、本発明書の表示パネ
ル等について各図面および明細書で説明した事項は、個
別に説明することなく相互に組み合わせて、実施の形態
の表示装置等を構成できる。
【0013】このように特に明細書中に例示されていな
くとも、明細書、図面中で記載あるいは説明した事項、
内容、仕様は、互いに組み合わせて請求項化することが
できる。すべての組み合わせについて明細書などで記述
することは不可能であるからである。
【0014】以下、図面等を参照しながら本発明の表示
装置等について順次説明していく。
【0015】(図1)は本発明の照明装置16の平面図
を示したものである。導光板(導光部材)14はアクリ
ル樹脂,ポリカーボネート樹脂などの有機樹脂あるいは
ガラス基板等から構成される。
【0016】導光板14の本数は表示パネル21(図
2)の大きさに左右されるが、一般的に表示画面を少な
くとも3等分、好ましくは8等分以上に分割して表示す
る必要性があるから3本以上好ましくは8本以上の蛍光
管を採用する。また、蛍光管の本数をn(本)とし、表
示パネルの有効表示領域の縦幅をH(cm)としたと
き、次式(数1)を満足するようにする。
【0017】
【数1】5(cm)≦H/n≦20(cm) さらに好ましくは(数2)の関係を満足するようにす
る。
【0018】
【数2】8(cm)≦H/n≦15(cm) H/nが小さすぎると発光素子11が多くなり高コスト
になる。一方、H/nが大きすぎると表示画面が暗くな
り、また動画ボケが改善されにくくなる。
【0019】また、表示パネルの有効表示領域の横幅を
W(cm)としたとき、次式(数3)を満足させるよう
に構成することが好ましい。
【0020】
【数3】0.07≦W/(H・n)≦0.5 さらに好ましくは(数4)の関係を満足させることが好
ましい。
【0021】
【数4】0.10≦W/(H・n)≦0.35 なお、11はLED等とし、(図14)で141を蛍光
管としているが、これらは相互に置き換えてもよい。た
とえば、LED11をリニア状に多数個ならべれば発光
管の形状となるし、棒状の発光管141を短くすれば、
点状のLEDと同様になる。その他、光源(11、14
1等)は、ドーナツ状にしてもよいし、円板状でもよ
い。また、面光源状であってもよい。また、外光(太陽
光)を取りこんで導光板14等に導入するものであって
もよい。
【0022】(図1)において、導光板14の端部には
白色LED11が取り付けられている。白色LED11
は日亜化学(株)等が製造,販売を行っている。白色L
ED11は(図61)に示すように背面に放熱板585
が取り付けられている。これは白色LEDの発光効率が
悪くまた発熱が大きいためである。
【0023】白色LEDはそれ自身の温度が高くなると
流れる電流量が変化し、発光輝度が変化する。この対策
として放熱板585は有効に寄与する。なお、白色LE
D11は定電流駆動を行うことが好ましい。また、白色
LED11の温度を検出し、検出されたデータに基づ
き、白色LED11に流れる電流量を制御するように構
成しておくことが好ましい。
【0024】白色LED11の光出射面には(図2)に
示すように光拡散出段としての拡散板(シート)22を
配置する。これは、白色LED11の発光体に色ムラが
あるためである。白色LED11から発生した光は拡散
板22で散乱され、色ムラのない均一な微小面光源が形
成される。
【0025】白色LED11の裏面には(図61)に示
すように放熱板585を配置している。LED11の発
光効率が悪いため、投入電力の大部分は熱となる。この
熱は放物板585に伝達され、効率よく空気中に発散さ
れ放熱される。
【0026】白色LED11から出射する光には色むら
/輝度ムラがあるため、(図61)に示すように出射側
に拡散シート(拡散板)22を配置または形成する。拡
散板22としてはフロスト加工したガラス板,チタンな
どの拡散粒子を含有する樹脂板あるいはオパールガラス
が該当する。また、キモト(株)が発売している拡散シ
ート(ライトアップシリーズ)を用いてもよい。拡散板
22により色むらがなくなり、また、拡散板22の面積
が発光領域となるため、拡散板22の大きさを変更する
ことにより発光面積を自由に設定することができる。拡
散板22により発光領域を大きくすれば輝度は低下する
が導光板14等を均一に照明できる。
【0027】拡散板は板状のものの他、樹脂中に拡散剤
を添加した接着剤であってもよく、その他、蛍光体を厚
く積層したものでもよい。蛍光体は光散乱性が高いから
である。これらを含めて拡散板22とよぶ。拡散部は半
球状あるいは円柱状もしくは円すい状に形成することに
より指向性が広がり、また表示領域の周辺部まで均一に
照明できるので好ましい。この拡散板(拡散シート)が
ないと、表示画像に色むらが生じるので配置することは
重要である。また白色LEDの色温度は6500ケルビ
ン(K)以上と9000(K)とのものを用いることが
好ましい。
【0028】また、白色LED11の光出射側に色フィ
ルタ(図示せず)を配置または形成することにより発光
色の色温度を改善することができる。特に発光素子11
が白色LEDの場合、青色に強いピークの光がでる帯域
があり、また、このピークはLEDによってバラツキが
大きい。そのため、表示パネル21の表示画像の色温度
バラツキが大きくなる。色フィルタを配置することによ
り、表示画像の色温度のバラツキを少なくすることがで
きる。特に発光素子11として白色LEDを用いる場
合、青色光の割合が多いので表示パネル21のカラーフ
ィルタの色にあわせて、重点的に対策する。
【0029】白色LED11から放射された光が効率よ
く導光板14に入射されるように導光板14とLED1
1間には光結合剤126が塗布または配置される。光結
合剤126はエチレングリコールなどのゲル,シリコン
樹脂,エポキシ樹脂,フェノール樹脂,ポリビニールア
ルコール(PVA)などの主として屈折率が1.44〜
1.55の範囲のものが例示される。
【0030】また、(図61(b))に示すように、白
色LED11の光出射面に色フィルタ611を配置して
もよい。これは白色LEDは青色光の割合が強く、また
LED単体での色のバラツキが大きいためである。色フ
ィルタ611を配置または形成することにより発光色の
色温度が均一化される。
【0031】なお、光結合剤126中にTiの微粉末な
どの拡散剤あるいは染料,顔料を含有させることによ
り、色フィルタ611等を用いずとも色温度調整あるい
は、色ムラの低減を行うことができる。
【0032】白色LED11は他の単一色のあるいは複
合色のLEDに置き換えることができる。たとえば赤
(R)色のLED,緑(G)色のLED,あるいは青
(B)色のLEDである。このような色のLEDを用い
れば当然のことながら、照明装置の発光色は単一色等と
なり白色表示は実現できない。しかし、照明装置と伴に
用いる表示パネル等がモノクロの場合は実用的な用途と
しては十分である。
【0033】もちろん、R,G,BのLEDを同時に点
灯させて白色発光にしてもよい。また、R,G,BのL
EDをフィールドシーケンシャルに点灯させてモノクロ
の表示パネルでカラー表示を行ってもよい。
【0034】また、白色LED11はオプトニクス等が
製造,販売しているルナシリーズの蛍光発光ランプなど
に置き換えることができる。つまり、白色LED11に
限定するものではなく、11は点減動作のできる発光素
子であればいずれのものであってもよい。たとえば、タ
ングステンランプ、クリプトンランプ、小型の水銀灯、
UHPランプであってもよい。
【0035】なお、(図61)で説明した内容は、本発
明の実施例でも有効である。たとえば(図60)(図4
2)の表示装置が例示される。このように本明細書で記
載した事項は、種々の実施例で組み合わせて用いてもよ
い。
【0036】また、(図1)に示すように白色LED1
1はLEDアレイ12のように一体として構成してもよ
い。また、LED11の光出射面に微小な凸レンズを配
置、もしくはLED11の光出射面に凸レンズを形成し
てもよい。この場合は、LED11の発光チップから放
射される光が効率よく導光板14に入力される。
【0037】なお、(図1)の実施例では導光板14を
板としたが、これに限定するものではなく、たとえば複
数枚のシートあるいは板を重ねた構成でもよい。また、
(図7)に示すように多数の光ファイバー71を接着剤
72で固めて一体としたものを用いてもよい。
【0038】(図1)において、発光素子(白色LE
D)11から放射された光181は導光板14間に配置
された反射板15(反射シートあるいは反射部材,反射
膜)で反射されて伝達される。反射板15は導光板14
の側面および裏面に形成される。
【0039】発光素子11から放射された光181は個
々の導光板14内を照明する。したがって、発光素子1
1aと11fが点灯すれば導光板14aのみが発光部と
なる。つまり、(図1)の構成を採用することにより横
長の自由に点滅できる発光部を複数並列に配置したこと
になる。かつ、LED11を順次点灯させれば、導光板
14a→14b→14c→14d→14e→14aと順
次、点灯または消灯させる(走査)ことができる。
【0040】反射板15はフィルム状のものあるいは板
状のものを用いる。これらはシートあるいは板等の上に
アルミニウム(Al)、銀(Ag)、チタン(Ti)、
金(Au)などの金属薄膜を蒸着したものであり、また
金属薄膜の酸化を防止するため、金属薄膜の表面にSi
2などの無機材料からなる蒸着膜が形成されている。
また、ラミネートしてもよい。また、反射板15として
光沢性のある塗料を用いてもよい。その他、誘電体多層
膜からなる誘電体ミラーを採用してもよい。また、Al
などからなる金属板を切削したものを用いてもよい。
【0041】ただし、この反射板15は光を反射するも
のに限定するものではなく、表面において光拡散する性
質のものを用いてもよい。たとえばオパールガラス等の
微粉末を塗布したもの、酸化Ti(チタン)の微粉末を
塗布したシートあるいは、板が例示される。また、反射
板15の周囲に光拡散剤を塗布してもよい。
【0042】(図2)は(図1)の一部断面である。
(図2)では金属からなる板を切削加工して凹部24を
形成し、この凹部24にAlなどからなる反射膜15を
形成した実施例である。この凹部24に導光板14をは
め込んでいる。
【0043】導光板14の光出射面にはプリズムシート
23が配置されている。プリズムシート23は導光板1
4から出射する光の強度を強くする機能を有する。プリ
ズムシート23はスリーエム社などが製造販売してい
る。
【0044】またプリズム板23の光出射面には、拡散
シート22が配置されている。拡散シート22はプリズ
ム板23の凹凸が表示パネル21を通して見えないよう
にするものである。この拡散シート22としては(株)
キモトがライトアップシリーズとして製造販売してい
る。なお、プリズム23の凹凸のピッチは1mm以下
0.2mm以上とする。
【0045】発光素子11の近傍は光の集中性が高い。
そのため発光素子11の近傍の輝度は高くなり、表示ム
ラとなる。この対策のため本発明の照明装置では(図
3)に示すように発光素子11の近傍に光拡散部31を
形成もしくは配置している。
【0046】光拡散部31は(図4)に示すように円形
あるいは、四角形の光拡散ドット41から構成される。
光拡散ドット41は導光板14の表面等に直接にあるい
は、拡散シート22に形成される。
【0047】導光板14の表面あるいは表示パネル21
と導光板14間に配置したシート22上に、光拡散部3
1を形成または配置する。光拡散部とは本来の光を拡散
して表示パネル21に到達する光を減少させる機能を有
するものの他、金属膜などで直接光を遮光して表示パネ
ル21に到達する光を減少させるものが含まれる。
【0048】光拡散部31は(図3)に示すようにLE
D11の近傍に円弧状に大きく形成し、LED11から
離れた位置は小さく形成する。また、光拡散部31はス
モークガラスのように全体にわたり光透過、あるいは光
直進率を低下させる構成でもよいが、(図4)に示すよ
うに光拡散ドット41を形成する構成の方が好ましい。
光拡散ドット41はLED11に近いところを大きく、
遠いところは小さくする。このように光拡散部31を形
成することにより、バックライト16の照明光は全領域
にわたり均一となる。
【0049】なお、光拡散ドット41は光を拡散(散
乱)させるものに限定するものではなく、光を遮光する
ものであってもよい。なぜならば、発光素子11から放
射される光の一部を遮光することによっても、輝度低減
効果があり、照明装置の照明面を均一にする機能を発揮
できるからである。
【0050】導光板14の表面から放射される光は、発
光素子11の近傍が多くなり中央部は少なくなる。この
課題に対応するため、本発明では(図5)に示すように
導光板14の表面に光拡散部材(光拡散ドット)51を
形成している。なお、光拡散部材51は(図4)でも説
明したように遮光するもの(反射膜)でもよい。
【0051】(図5(a))の実施例では、導光板14
等に点状の光拡散部材51を形成もしくは配置してい
る。導光板14の中央部の光拡散部材51の面積は大き
くし、周辺部(LED近傍)は面積を小さくする。な
お、51が反射膜の場合はこの逆とする。また、(図5
(b))に示すように、光拡散部材51はストライプ状
としてもよい。この場合も、導光板14の中央部の光拡
散部材51の面積は大きくし、周辺部(LED近傍)は
面積を小さくする。また(図5(a))と同様に51が
反射膜の場合はこの逆とする。
【0052】(図6(a))では反射板15に反射機能
をもたせていない。反射板15を単なる導光板14と保
持する筐体として用いる。反射膜61は導光板14の側
面および裏面に蒸着して形成している。反射膜61は導
光板14に直接形成する他、アルミニウム(Al)ある
いは、銀(Ag)を蒸着した反射シートを導光板14に
はりつけてもよい。また、導光板14と筐体15間に配
置してもよい。このような反射シートはスリーエム社が
シルバーラックスという商標名で販売している。
【0053】(図6(b))は導光板14の内部を中空
とした構成である(中空部62)。このように導光板1
4の内部を中空とすることにより、照明装置を軽量化す
ることができる。その他、中空部62に液体あるいはゲ
ルを挿入しておいてもよい。これら液体あるいはゲルと
して、水、シリコン樹脂あるいはエチレングルコール等
が例示される。また、ゲル中などに光拡散剤などを添加
したり、紫外線硬化樹脂を添加してもよい。液体あるい
はゲルはガラス等よりも比重が小さいため先と同様に照
明装置の軽量化を図ることができる。
【0054】なお、中空部62に挿入する水あるいはゲ
ルには水酸化ナトリウムなどを添加しておき、PHを1
0以上13以下、さらに好ましくは10.5以上12.
5以下としておく。このように挿入する水あるいはゲル
をアルカリ性としておくことにより、これらの液体が漏
れでたとしても、反射膜61などを酸化させることが少
なくなり、また安定である。
【0055】(図1)等に示す本発明の照明装置と表示
パネル21とを組み合わせることにより、動画ボケのな
い表示装置を構成できる。
【0056】表示パネル21はOCBモード(Opticall
y compensated Bend Mode)の液晶表示パネルを用いて
いる。他のTNモード等の液晶表示パネルも用いること
ができるが説明を容易にするため、高速応答のOCBモ
ードまたは、メルク社の高速TN液晶を用いるとして説
明をする。その他、強誘電性液晶,反強誘電性液晶等を
用いてもよいことは言うまでもない。
【0057】その他、TN液晶,高分子分散液晶,EC
B(Electrically Controlled Birefigence)モード,
垂直配向(VA:Vertically Aligned)モード,IPS
モード,STN液晶,ASM(Axial Symmetric Micro-
Cell),DAPモードなども用いることができることは
言うまでもない。その他、複合したものでもよい。たと
えばコレステリック・ネマティック相転移型液晶に2色
性色素を添加したゲストホスト液晶でもよい。
【0058】表示パネル21の光変調層236((図2
3)(図31)参照)がOCBモードの場合、電源投入
直後時に矩形あるいは正弦波状の電圧を印加する必要が
ある。電圧の大きさは±5(V)以上±15(V)以下
とすることが好ましい。また、電圧の周波数は40(H
z)以上100(Hz)以下とすることが好ましい。
【0059】この電圧は、対向電極234((図23)
(図31)参照)とゲート信号線間に、あるいは対向電
極と共通電極間に印加する。この印加および電圧のチェ
ックを容易とするため、本発明の表示パネル21では、
(図56)に示すように対向に電極引き出しパット56
1および共通電極引き出しパット562を設けている。
また、各パット561,562は配線で引き出されてお
り、表示パネル21のコネクタより前述の電圧が印加で
きるように構成されている。
【0060】なお、表示パネル21は対向基板235
((図27)参照)側を照明装置(バックライト)16
側に向けて配置しても、あるいはアレイ基板231
((図27)参照)側をバックライト16側に向けて配
置してもよい。
【0061】発光素子11を順次点灯させて(順次消灯
させて)照明装置16を駆動する。(図8)において、
81は非点灯部(発光素子11が点灯状態でない導光板
14部)であり、82は点灯部(発光素子11が点灯状
態である導光板14部)である。
【0062】1つの照明装置において非点灯部81の面
積S1と点灯部82の面積S2との関係は次式(数5)の
関係を満足させることが好ましい。
【0063】
【数5】0.075≦S2/S1≦1.6 さらに好ましくは、次式(数6)の関係を満足させるこ
とが好ましい。
【0064】
【数6】0.1≦S2/S1≦0.7 S2/S1の値が小さいほど動画ボケは小さくなり、良好
な動画表示を実現できる。しかし、0.075より小さ
いと画面が暗くなりすぎる。一方S2/S1の値が大きい
ほど、動画ボケが大きくなる。
【0065】(図9)に示すように、点灯部82の位置
を画面上から下に順次移動させていく。この移動と同期
させて表示パネルの画像表示を変化させる。また、バッ
クライトの点灯は液晶層の液晶の応答性を考慮して行
う。つまり、液晶が十分に目標透過率になった後にその
位置のバックライトを点灯させる。なお、液晶の応答が
十分に速いときは、各画素を書きかえた直後にバックラ
イトを点灯させてもよい。
【0066】一般的に表示パネルを見る環境(室内)が
明るいと表示画面を明るくする必要がある。その際は発
光素子11の点灯個数を増加させる。表示画面が明る
く、かつ室内が明るい場合、動画ボケは見えにくい。一
方、環境(室内)が暗いと表示画面の輝度を低下させな
いと観察者の眼がつかれる。その際は発光素子11の点
灯個数を減少させる。表示画面が暗くかつ室内が暗い場
合、動画ボケが見えやすい。点灯個数を減少させること
により表示画面が黒表示される期間が長くなるため、動
画ボケが改善される。
【0067】このように発光素子11の点灯個数を変更
するにはユーザが自由に利用できるリモートコントロー
ラあるいは、切り換えスイッチ等を用いて手動で行う他
に、外光(周囲光)の強度をホトセンサ(図示せず)で
自動検出し、この検出結果により自動で行ってもよい。
ホトセンサとしてはPINホトダイオード、ホトトラン
ジスタ、CdSが例示される。つまり外光が明るい時は
LED11を多く点灯し、画面を明るくする。
【0068】以下は、特に点灯部82に注目して説明を
行う。(図8)の(b)(c)(d)でもわかるように
点灯部82の走査は画面上部Uから画面下部D方向に行
う。この状態を横方向から見た図が(図9)である。ま
た、(図9)において、Aの範囲がある時刻(時間)で
観察者に画像として見えている範囲である。
【0069】表示パネル21の液晶層は画素に書き込ま
れる電圧によって1フレームの期間所定の透過率となっ
ている。そのため、バックライト16の全体が発光して
いれば、表示パネル21の表エリアA領域(画像が見え
ている領域)となる。しかし、本発明のバックライトで
はある時刻においては一部しか点灯しないため、A領域
は限られた範囲となる。
【0070】液晶表示パネルは、画素行ごとに画素デー
タを書きかえていく。(図9)において、表示パネル2
1に画像を書き込んでいる点(ライン、つまり画素行)
をSで示す。画像を書き込むとは、表示パネル21が液
晶表示パネルの場合、該当ラインのゲート信号線にスイ
ッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)27
1((図32)参照)をオンさせる電圧(オン電圧)が
印加され、このゲート信号線に接続された画素に電圧が
書き込まれることを意味する。書き込まれた電圧は次に
書き込まれるまでの間(1フレームもしくは1フィール
ド)は保持される。
【0071】画素上の液晶は画素に電圧が印加されて
も、すぐに目標の透過率とはならない。TN液晶では液
晶の立ち上り時間は約25〜40msecである。OC
Bモードでは2〜5msecである。この立ち上り時間
は透過率が変化している状態(以後、透過率変化状態と
呼ぶ)であるので、変化している状態が表示装置の観察
者(使用者)に見えることは好ましくない。また、透過
率が変化している状態を見えると動画ボケの原因とな
る。
【0072】本発明ではこの透過率変化状態の部分はバ
ックライトを消灯する。一方、完全に透過率が目標透過
率となった状態(以後、透過率目標状態)の部分ではバ
ックライトを点灯させる。そのため、動画ボケ等が発生
せず、良好な画像表示を実現できるものである。また、
動画ボケが改善されるのは画像表示→黒表示→画像表示
→黒表示と表示させる表示方法も多いに寄与しているこ
とは言うまでもない。
【0073】(図9)でも明らかなように、(図9
(a))の状態では画像が書き込まれている点Sより下
側Aの範囲のバックライト16が点灯(点灯部82)し
ている。このAの部分は、電圧が書き込まれる直前であ
るから、画素に電圧が印加されてから、十分な時間が経
過している。そのため、Aの部分は透過率目標状態であ
る。
【0074】以後、(図9(a))→(図9(b))→
(図9(c))→(図9(d))→(図9(a))→
(図9(b))とくりかえされる。いずれも、画素に電
圧が印加されてから十分な期間が経過してから、Aの領
域のバックライト16が点灯する。そのため良好な画像
を表示できる。
【0075】なお、(図9)において点Sのすぐ下の部
分のバックライト16を点灯(Aの部分)させるとした
が、これに限定するものではない。Aの部分は液晶等が
透過率目標状態あるいはその類似状態で点灯させること
を意味するものである。したがって、画素に電圧を印加
してから所定時間経過した後であればいずれの位置でも
よい。また、Aの部分は完全に連続している必要はな
く、複数の部分に分割されていてもよい。
【0076】バックライト16のAの部分の点灯周期
と、表示パネル21の画面を書きかえる周期(書き換え
周期)とは一致させる。通常液晶表示パネルの場合は周
期は50Hzまたは60Hzである。しかし、50Hz
〜60Hzであれば、表示画面がフリッカ状態となるこ
とがある。このため、書き換え周期は70Hz以上18
0Hz以下とすることが好ましい。中でも80Hz以上
150Hz以下とすることが好ましい。この周期を実現
するため、液晶表示パネルに印加する映像データは一
度、デジタル化してメモリに記憶させる。そして時間軸
変換をおこない、目標の書き換え周期で画像を表示す
る。
【0077】このようにフリッカが発生するのは、液晶
表示パネルの液晶に正の電圧を印加した状態と負の電圧
を印加した状態との異方向特性により、あるいはバック
ライトの点灯同期と液晶表示パネル21の書き換え同期
とのずれにより、書き換え周期の1/2の周波数があら
われるためと考えられる。つまり、書き換え周期が50
Hzであれば25Hz,60Hzであれば30Hzの成
分があらわれる。この関係を測定したものを(図11)
に示す。(図11)のグラフは横軸を周波数fとしてい
る。この周波数は書き換え周期の1/2の周波数として
いる。縦軸は表示パネル21を見たときのちらつき視感
度係数Anとしている。
【0078】つまり、(図11)のグラフは点灯周期と
書き換え周期とを一致させた上、これらの周期(周波数
fの2倍)を変化させた時を示している。最もちらつき
が大きく感じられる時を1.0となるように規格化して
いる。
【0079】(図11)のグラフより10Hz(書き換
え周期は20Hz)のとき、最もちらつきが大きいと感
じられる。しかし、ちらつきは30Hz近傍で急激に少
なくなる。40Hzではほぼちらつきを感じなくなる。
この結果より、表示パネルの書き換え周期は70Hz以
上、好ましくは80Hz以上とすることが好ましい。9
0Hz以上とすれば完全である。上限の周波数は表示パ
ネルの駆動回路の処理速度に左右される。60Hzの3
倍の180Hz(3倍速)が技術上の限界であろう。N
TSCあるいはVGAレベルではそれ以上の4倍速も実
現できなくないが、高速部品が必要となるなど、コスト
が高くなる。好ましくは75Hzの2倍の150Hz以
下とすべきであろう。さらに低コスト化を望むのであれ
ば、60Hzの2倍の120Hz以下とすべきである。
また、回路構成の容易性から通常の駆動周波数の2倍が
好ましい。つまり、60Hz×2=120Hz、あるい
は75Hz×2=150Hzとなる場合が多いであろ
う。このことから、表示パネルの書き換え速度は通常時
(従来時)の2倍の周波数とすべきである。
【0080】(図10)は、本発明の表示装置の駆動回
路の説明図である。表示パネル21にはソース信号線に
映像信号を印加するソースドライバ102および、ゲー
ト信号線に順次オン電圧を印加するゲートドライバ10
1が積載されている。このドライバ101,102はド
ライバコントローラ103により制御される。つまり、
このドライバコントローラ103により表示パネル21
の書き換え周期が制御される。
【0081】一方、バックライト16の端に取り付けら
れたLEDアレイ12はLEDドライバ104に接続さ
れている。LEDドライバ104はバックライトコント
ローラ105により制御される。したがって、バックラ
イトコントローラ105によりバックライト16の点灯
周期が制御される。
【0082】バックライトコントローラ105とドライ
バコントローラ103は映像信号処理回路106により
同期を取って制御される。そのため、書き換え周期と点
灯周期とは同期化される。
【0083】以上のように同期化することにより、表示
パネル21の画像表示領域107には動画ボケのない良
好な画像が表示される。しかし、画像は静止画の場合も
ある。たとえばパーソナルコンピュータの表示パネルは
主として静止画を表示する。静止画の場合において前述
の駆動方法を行うと、その害としてラインフリッカが表
示される。静止画で発生するラインフリッカは画質を劣
化させる。その結果、画面が見づらくなる。
【0084】静止画を表示する場合、たとえば、本発明
の表示装置をパーソナルコンピュータのモニターとして
使用する場合は、バックライトコントローラ105を制
御して静止画表示モードにする。
【0085】この静止画表示モードとは、(図9)で説
明したような書き換え周期と点灯周期とを同期をとらず
に行う方法である。一般的にLEDの点灯周期を書き換
え周期よりも速くする。好ましくは書き換え周期の1.
5倍以上12倍以下にする。さらに好ましくは2倍以上
6倍以下にする。この際、(図8)で説明した動画表示
時の点灯部82と非点灯部81との割合は同一にする。
変化させると、動画表示モードから静止画表示モードに
切り換えた際、画面の輝度が変化してしまうためであ
る。ただし、LEDの点灯周期を変化させると、LED
の点灯に要する時間などにより、画面の輝度が変化する
場合があるので、LEDへの印加電流量を微調整させる
ユーザスイッチまたはユーザボリウムを設けておくこと
が好ましい。また、動画表示モードから静止画表示モー
ドに切り換えた時の輝度変化をあらかじめ測定してお
き、表示モードを切り換えた際に自動的にセットアップ
できるように構成しておいてもよい。これらは表示装置
に内蔵するマイクロコンピュータのソフトウェアにより
容易に実現できる。
【0086】ただし、LEDの点灯周期と、表示パネル
21を書き換える周期とは同期をとてもよい。ただし、
その際は表示パネル21を書きかえる周期に対して、バ
ックライト16の点灯周期を2倍以上にする。しかし、
6倍以上にするとLEDの輝度低下が発生するので好ま
しくない。
【0087】点灯周期を速くすれば、バックライトが点
滅動作していることは観察者から認識されなくなる。か
つ、表示画面の書き換え周期と同期を取っていないので
ラインフリッカの発生はない。この状態で動画を表示す
れば当然に動画ボケ等が発生する。しかし、静止画の表
示であるから問題はない。また、同期をとってバックラ
イト16の点滅周期を高速にすればフリッカの発生は視
覚されなくなる。
【0088】(図9)のような動画表示モードと、先に
説明した静止画表示モードはユーザスイッチ108(図
10参照)により切り換えできるように構成しておくこ
とが好ましい。また、フレーム間の画像データを演算す
ることにより、動画表示状態か静止画表示状態か、もし
くは動画表示状態モードにする方が適切か、静止画表示
状態モードにする方が適切かを自動的に判定し、スイッ
チ108をマイクロコンピュータ(図示せず)等が切り
換えるように構成しておいてもよい。動画表示か否かの
検出はクリアビジョンテレビなどのID技術として確立
している。
【0089】また、一定時間以上表示装置を使用しない
場合は、画面輝度を低下させるように設定しておいても
よい。画面輝度を低下させるには、(図8)に示す点灯
部82の面積を少なくすればよい。これは発光素子11
の点灯個数を減少させることにより容易に実現できる。
この制御もマイクロコンピュータのタイマー回路を利用
することにより容易に実現できる。また表示パネルを接
続したパーソナルコンピュータなどを一定期間使用しな
い時は、自動的にバックライト16の電源をオフする
か、もしくは滅光するように構成しておくとよい。
【0090】(図1)の実施例は導光板14の両端に発
光素子11を取りつけたものであった。しかし、この構
成に限定するものではなく、(図12)に示すように導
光板14の片端に発光素子11を配置してもよい。この
際は(図12)の11aと11dとの関係のように、互
いに導光板14の反対面に発光素子11を配置するとよ
い。照明装置16の左右の輝度分布の偏りの発生を抑制
するためである。
【0091】(図12)の構成では、発光素子11が取
り付けられていない導光板14の反対端にはλ/4板
(λ/4フィルム)121が取りつけられている。ま
た、λ/4板121の裏面には反射膜51bが形成もし
くは配置されている。このλ/4のλとは発光素子11
が発生する主波長(nm)もしくは強度中心波長(n
m)である。たとえば、λ=550nmである。したが
ってλ/4とはλの1/4の位相差を有するフィルムを
意味する。
【0092】λ/4板121に入射した光は反射膜51
bで反射され、再びλ/4板121から出射して導光板
14に入射する。この際入射光の位相は90度(DE
G.)回転する。つまり、P偏光はS偏光に、S偏光は
P偏光に変化する。また、表示パネルに用いる偏光板は
反射タイプのものを用いることが好ましい。この偏光板
は透過しない偏光成分を反射するからである。
【0093】本発明の照明装置の前面に偏光方式の表示
パネルを用いる場合は、P偏光もしくはS偏光の一方の
偏光のみを使用する。(図12)のように偏光を回転さ
せるλ/4板121を配置することにより、表示パネル
21を透過する偏光成分の割合が多くなる。したがっ
て、高輝度表示を実現できる。これは表示パネルの偏光
板を通過しない偏光成分の一部が反射されて、導光板1
4内に再びもどるためと考えられる。
【0094】もちろん、後に説明するが、(図42)
(図45)に示すような偏光ビームスプリッタ(以後、
PBSと呼ぶ)432を、発光素子11の光出射面に配
置してもよい。導光板14にはP偏光もしくはS偏光の
一方の偏光成分のみが入射し、さらにλ/4板121の
P偏光とS偏光との変換機能により、光利用効率が向上
し、画像表示が良好となる。
【0095】また、(図62)のように構成すれば光利
用効率は大幅に向上する。PBS432は導光板14に
光結合材185でオプティカルカップリングされてい
る。PBS432の一面には発光素子11としての白色
LEDが取り付けられている。また、PBS432は、
光出射面621以外には反射膜15が形成もしくは配置
されている。
【0096】発光素子としての白色LED(light emit
ting diode)11は日亜化学(株)がGaN系青色LE
Dのチップ表面にYAG(イットリウム・アルミニウム
・ガーネット)系の蛍光体を塗布したものを販売してい
る。その他、住友電気工学(株)が、ZnSe材料を使
って製造した青色LEDの素子内に黄色に発光する層を
設けた白色LEDを開発している。なお、発光素子とし
て白色LEDに限定するものではなく、たとえばフィー
ルドシーケンシャルに画像を表示する場合は、R,G,
B発光のLEDを1つづつまたは複数用いればよい。ま
た、R,G,BのLEDを密集あるいは並列に配置し、
この3つのLEDを表示パネルの表示と同期させてフィ
ールドシーケンシャルに点灯させる構成でもよい。この
場合は、LEDの光出射側に光拡散板を配置することが
好ましい。光拡散板を配置することにより色ムラの発生
がなくなる。また、(図59)に示すような回転フィル
タを用いてもカラー表示を実現できる。回転フィルタの
回転と同期させて、表示パネル21の表示画像を書きか
えればよい。
【0097】光結合材185としては、サルチル酸メチ
ル,エチレングリコール等の液体,アルコール,水,フ
ェノール樹脂,アクリル樹脂,エポキシ樹脂,シリコン
樹脂,低融点ガラス等の固体が例示される。光結合材1
85はLED11等が発生する光をよりよく導光板14
に導入するためのものである。光結合材185の屈折率
は1.38以上1.55以下の透明材料であればほとん
どのものを用いることができる。
【0098】白色LED11には色むらが発生しやす
い。その対策として光結合材185に光拡散剤を添加す
ることは、色むら発生の抑制に効果がある。拡散剤によ
ってLEDから発生する光が散乱するからである。拡散
剤の添加とはTiあるいは、酸化Tiの微粉末を添加す
ること、あるいは、光結合材185の屈折率を異なる物
質(あるいは液体)を混入させることにより白濁させる
ことを言う。
【0099】(図62)に示すように、発光素子11か
ら放射された光181aはPBS432の光分離面43
4でP偏光またはS偏光が反射される(反射光181
b)。反射光181bは導光板14に入射する。一方、
光分離面434を通過した光181cはλ/4板121
aに入射した後反射膜51cで反射されて、偏光変換が
行われる。したがって、反射膜51cで反射した光18
1dは光分離膜434で反射する。光分離膜434で反
射した光は、λ/4板121bおよび反射膜51dで再
び偏光変換される。そのため、反射光181eは光分離
膜434を通過して導光板に入射する。この反射光18
1eは光分離膜434を透過する。また、λ/4板12
1bのかわりに拡散シート22を配置して、散乱させ
て、光分離膜434で反射した光181bと偏光成分が
一致する光の成分を極力多くなるようにする。
【0100】また、(図63)のように構成すれば、さ
らに光利用効率がよくなる。発光素子11から放射され
た光181aは、一方の偏光成分は光分離膜434で反
射され(反射光181b)、導光板14に入射する。一
方、光分離膜434を通過した光181cはミラー43
5で反射され、λ/2板436で偏光変換される(光1
81e)。したがって、光181eと181bとは偏光
方向がそろう。
【0101】以上(図62)(図63)の構成と(図1
2)の構成とを組み合わせることにより、さらに光利用
効率が向上する。
【0102】なお、(図63)等の構成を用いた場合、
導光板14内の偏光方向はそろっているため、(図1
2)においてλ/4板121をとりのぞいて反射膜51
bのみとしてもよい。この方が光利用効率が向上する。
【0103】以上の実施例は導光板14間を区切る反射
板(又は、遮光板15)を有する構成であったが、これ
に限定するものではなく(図13)に示すように一枚の
導光板14を用いたものでもよい。
【0104】(図13)において、導光板14の両端に
LEDアレイ12が配置または形成されている。LED
アレイ12はLED素子が連続して形成されている。こ
のLED素子はLEDドライバにより点灯位置が走査さ
れる。この走査により点灯部Aが矢印方向になめらかに
移動する。この構成でも、(図9)の表示方法を実現で
きる。ただし、(図13)では反射板15がないため、
どうしてもLED素子12近傍が明るく、中央部が暗く
なる。この課題に対応するため、(図4)に示す光拡散
ドット41を形成または配置し、(図5)に示すように
導光板14の中央部と周辺部とでは反射膜51もしくは
光拡散部材の面積を異ならせる。
【0105】なお、(図13)において、LED11を
複数個の組にして点灯すれば、(図1)と同様のバック
ライト16の駆動方法を実現できる。また、(図13)
で説明したように各LED11を順次走査し、この走査
周期を表示パネル21の書き換え周期と同期をとり、
(図9)に示す方式を採用すれば、導光板14の点灯の
区切りが視覚されず、良好な画像表示を実現できる。ま
た、LEDアレイ12は白色に限定するものではなく、
R、G、BのLEDが交互にアレイ状に形成されたもの
でもよい。また、複数の同一色のLEDが組として交互
に形成されたものでもよい。その他、白色のLEDに
R、G、Bのカラーフィルタが付加されたものでもよ
い。なお、LED11、LEDアレイ12は、蛍光管1
41等に置きかえることができることは言うまでもな
い。
【0106】以上の実施例では白色LED11を用いて
導光板14を照明するとしたが、これに限定するもので
はなく、(図14)に示すように棒状の蛍光管も採用す
ることができる。その他東北電子(株)の微小蛍光ラン
プやオプトニクス(株)のルナシリーズの蛍光ランプ
や、双葉電子(株)の蛍光発光素子あるいは、松下電工
(株)のネオン管等を発光素子11として用いてもよ
い。その他、メタルハライドランプ,ハロゲンランプな
どの放電ランプからの光を光ファイバーで導き、これを
発光素子(部)としてもよく、太陽光などの外光を発光
素子(部)としてもよい。
【0107】(図14(a))は蛍光管141を2本用
いた構成例である。蛍光管141aと141bとは交互
に点灯させる。(図14(b))は蛍光管141を4本
用いた構成例である。発光素子11としての蛍光ランプ
は141a→141b→141c→141d→141a
→と順次点灯させる。また141a,141bの組と、
141c,141dとの組で交互に点灯させる。その他
の点灯方法として141aと141cの組と、141b
と141dとの組で交互に点灯させてもよい。以上の事
項は(図1)(図6)(図12)(図13)の実施例等
にも適用される。
【0108】以上の実施例は導光板14の端に発光素子
11を配置または形成した構成である。(図15)の構
成は導光板14の裏面に発光素子11を配置した構成で
ある。なお、(図15(b))は(図15(a))のa
a’線での断面図である。
【0109】以上のように(図14(a))の構成でも
(図8)の点灯方法は実現できる。ただし、(図14
(a))は2分割であり、(図14(b))は4分割で
ある。分割数を増大させることにより、より走査状態に
近い点灯方法を実現できる。なお、(図14)で遮光板
15を配置しているが、なくともよい。
【0110】また、蛍光管141を用いて(図1)に示
すような走査方式のバックライト16を実現するために
は、(図14)のごとく構成すればよい。
【0111】なお、蛍光管141は冷陰極方式よりも熱
陰極方式を用いることが好ましい。これは、蛍光管の明
るさを調整しやすいからである。蛍光管141の明るさ
を調整することにより、バックライト16の輝度を自由
にコントロールできるようになる。たとえば、外光の明
るさを検出し、バックライト16の輝度を変更する。ま
た、導光板の一部を表示パネル21の映像内容にあわせ
て明るさの強弱をつけることもできる。たとえば、(図
1)において、導光板14c、14dの位置に該当する
表示パネル21(図示せず)の画像が明るい場合、導光
板14c、14dを他の導光板よりも明るくする。この
ことはLED11においても同様に各LEDの発光を強
弱することにより実現することができる。
【0112】導光板14の裏面にはLED11を挿入す
る穴が形成されている。LED11は(図16)に示す
ように、穴の一部に形成された突起161によりはさみ
こまれ、一度挿入されると抜けないように構成されてい
る。また、LED11の端子電極153と導光板14の
裏面に形成された電極パターン152とはホンダ線で接
続されている。電極パターン152はAlあるいはAg
で形成され、導光板14の裏面の反射膜としても機能す
る。そのため、導光板14の裏面の全面にかつ、極力す
きまがないように形成されている。LED11にはこの
電極パターン152a(正極),152b(負極)によ
り電流が供給される。また電極パターン152を大きく
することにより低抵抗化も望める。電極パターン152
の表面は酸化を防止するため、表面SiO2などの絶縁
膜を形成しておくことが望ましい。また、ラミネートし
てもよい。また、有機樹脂を塗布してもよい。
【0113】なお、電極パターン152は透明材料(I
TO等)で形成してもよい。この場合は(図15
(b))に示すように導光板14の裏面に反射シート1
5を配置する。
【0114】発光素子11は光拡散剤151((図1
3)参照)を介して導光板14へ光を入力する。この光
拡散剤151により発光素子11の色ムラがなくなり、
均一な照明を行うことができる。なお、(図61)で説
明した構成を適用できることは言うまでもない。
【0115】発光素子はラインごとにあるいは複数ライ
ンごとに点灯させる。つまり(図15)のAの範囲の発
光素子11aが点灯すると、次にBの範囲の発光素子1
1bが点灯する。以降、順次、発光素子を点灯させてい
く。このように駆動することにより(図9)の表示方法
を実現できる。
【0116】導光板14の光出射面には拡散シート22
(拡散部材)が形成または配置される。特に発光素子1
1の近傍は輝度が高くなるので、(図17)に示すよう
に光拡散部31を形成する。(図31)の場合も同様で
あるが、光拡散部31は導光板14上に直接あるいはシ
ート22上に形成する。シート22自身に光拡散作用を
もたせてもよい。また光拡散シート22上にさらに光を
拡散させるための光拡散部31を形成してもよい。
【0117】シート22の光出射面にはプリズムシート
23あるいはプリズム板を一枚または複数枚を配置すれ
ばよい。なお、(図2)と同様に導光板14に直接プリ
ズムを形成してもよい。プリズムシート23を用いるこ
とにより、導光板14からの出射光の指向性が狭くな
り、表示パネル21の表示画像を高輝度化することがで
きる。
【0118】照明装置16からの光の指向性を狭くして
表示パネルの表示を高輝度化させる方法として、(図1
8)に示すように、マイクロレンズアレイ(マイクロレ
ンズシート)183を用いる方法も例示される。
【0119】マイクロレンズアレイ183は周期的な屈
折率分布を有するように、微小な凹凸(マイクロレンズ
186)が形成されている。マイクロレンズ186は日
本板ガラス(株)が製造しているイオン変換法によって
も形成することができる。この場合はマイクロレンズア
レイ183の表面は平面状となる。また、オムロン
(株)あるいはリコー(株)のようにスタンパ技術を用
いたものでもよい。その他、周期的な屈折率分布を有す
る構成として回折格子などがある。これらも、光の強弱
を空間的に発生させることができるのでこれも用いるこ
とができる。また、マイクロレンズアレイ183は樹脂
シートを圧延することにより、あるいは、プレス加工す
ることにより形成あるいは作製してもよい。
【0120】なお、マイクロレンズアレイ183の表面
には、反射膜あるいは遮光膜184が形成されている。
この遮光膜184はマイクロレンズ186の実質上焦点
近傍に形成されている。ただし、焦点近傍であり、焦点
距離をfとすると以下の(数7)の条件を満足させれば
よい。
【0121】
【数7】(2・f)/3≦f≦(4・f)/3 さらに好ましくは、以下の(数8)の条件を満足させ
る。
【0122】
【数8】(3・f)/4≦f≦(5・f)/4 (図19(a))はマイクロレンズアレイ183を表面
から見た構成図であり、(図19(b))は裏面からみ
た構成図である。なお、遮光膜184は照明装置16の
表面に形成してもよい。
【0123】マイクロレンズ186と表示パネル21間
は適度な空気層を保持するため、ビーズ182((図1
8)参照)あるいはファイバー等のスペーサを散布して
おく。
【0124】以上のように構成することにより照明装置
16からの光181はマイクロレンズ186等の作用に
より狭指向性の光とすることができる。
【0125】なお、マイクロレンズアレイ183は(図
20)に示すようにシリニドルカルレンズ(かまぼこ型
レンズ)としてもよい。この場合は、遮光膜184はス
トライプ状とする。
【0126】また、(図21)に示すようにマイクロレ
ンズアレイ183の裏面に接着剤あるいは、粘着剤を塗
布または形成しておいてもよい。このように構成するこ
とにより、照明装置16の導光板等にはりつけ等が容易
となる。
【0127】ただし、マイクロレンズ186の形成ピッ
チPrと表示パネル21の画素の形成ピッチPdとが特定
の関係となるとモアレの発生が激しくなる。そのため以
下の関係を満足するように構成することが重要である。
【0128】モアレについては表示パネルの画素ピッチ
をPd 、マイクロレンズ186の形成のピッチをPr
すると、発生するモアレのピッチPは(数9)であらわ
せる。
【0129】
【数9】1/P=n/Pd−1/Pr 最大モアレピッチが最小となるのは、(数10)のとき
である。
【0130】
【数10】Pr/Pd=2/(2n+1) nが大きいほどモアレの変調度が小さくなる。したがっ
て、(数10)を満たすようにPr/Pdを決めるとよ
い。(数10)で求められた(決定した)値の80%以
上120%の範囲であれば実用上十分である。まず、n
を決定すればよい。
【0131】なお、モアレの発生をさらに低減するには
マイクロレンズアレイ183と表示パネル21間に散乱
性能の低い拡散シート22を配置するとよい。以上の事
項は他の実施例についても同様である。
【0132】(図22)は本発明の表示装置の説明のた
めの断面図である。バックライト16として導光板14
はくさび形に加工され、発光素子11あるいは蛍光ラン
プ141からの光を導光板14の端まで良好に伝達す
る。183は(図18)で説明したようなマイクロレン
ズアレイ183である。マイクロレンズアレイ183の
光出射面にはモアレを低減するため、あるいはマイクロ
レンズ186による周期的な輝度分布の発生を低減する
ための光拡散シート22が配置されている。表示パネル
21は種々のものを用いることができる。(図9)で説
明したように動画表示を良好とする時は、OCBモード
あるいは△nが大きい超高速TNモード,反強誘電液晶
モード,強誘電液晶モードを用いるとよい。また、表示
パネルを反射型としても用いる場合には、高分子分散液
晶モード,ECBモード,TN液晶モード,STN液晶
モードを用いるとよい。
【0133】以下、本発明の表示パネルおよび、本発明
の照明装置と組み合わせた表示装置等について説明をす
る。(図23)は本発明の表示パネルおよび表示装置の
説明図である。
【0134】対向基板235には対向電極234が形成
されている。なお、対向電極234は日立製作所等が開
発した、IPS(In Plane Switching)モードの場合は
必要がないので形成しなくてもよい。
【0135】一方、アレイ基板231にはスイッチング
素子(図示せず)としての薄膜トランジスタ画素として
の画素電極232,信号線233等が形成されている。
【0136】対向基板235とアレイ基板231間に液
晶層を挟持させる。液晶層236として、TN液晶,S
TN液晶,強誘電液晶,反強誘電液晶,ゲストホスト液
晶,OCB液晶,スメクティック液晶,コレステリック
液晶,高分子分散液晶(以後、PD液晶と呼ぶ)が用い
られる。特に動画表示を重要としない場合は、光利用効
率の観点からPD液晶を用いることが好ましい。
【0137】PD液晶材料としてはネマティック液晶、
スメクティック液晶、コレステリック液晶が好ましく、
単一もしくは2種類以上の液晶性化合物や液晶性化合物
以外の物質も含んだ混合物であってもよい。
【0138】なお、先に述べた液晶材料のうち、異常光
屈折率neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビ
フェニル系のネマティック液晶、または、経時変化に安
定なトラン系、クロル系のネマティック液晶が好まし
く、中でもトラン系のネマティック液晶が散乱特性も良
好でかつ、経時変化も生じ難く最も好ましい。
【0139】樹脂材料としては透明なポリマーが好まし
く、ポリマーとしては、製造工程の容易さ、液晶相との
分離等の点より光硬化タイプの樹脂を用いる。具体的な
例として紫外線硬化性アクリル系樹脂が例示され、特に
紫外線照射によって重合硬化するアクリルモノマー、ア
クリルオリゴマーを含有するものが好ましい。中でもフ
ッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂は散乱特性が良好
なPD液晶層236を作製でき、経時変化も生じ難く好
ましい。
【0140】また、前記液晶材料は、常光屈折率n0
1.49から1.54のものを用いることがこのまし
く、中でも、常光屈折率n0が1.50から1.53の
ものを用いることがこのましい。また、屈折率差△nが
0.20以上0.30以下のものを用いることが好まし
い。n0,△nが大きくなると耐熱、耐光性が悪くな
る。n0,△nが小さければ耐熱、耐光性はよくなる
が、散乱特性が低くなり、表示コントラストが十分でな
くなる。
【0141】以上のことおよび検討の結果から、PD液
晶の液晶材料の構成材料として、常光屈折率n0が1.
50から1.53、かつ、△nが0.20以上0.30
以下のトラン系のネマティック液晶を用い、樹脂材料と
してフッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂を採用する
ことが好ましい。
【0142】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々が挙げられる。
【0143】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0144】また、重合を速やかに行う為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。その他に任意成分として連鎖移動剤、光増感
剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0145】なお、樹脂材料が硬化した時の屈折率np
と、液晶材料の常光屈折率noとは実質上一致するよう
にする。液晶層236に電界が印加された時に液晶分子
(図示せず)が一方向に配向し、液晶層236の屈折率
がnoとなる。したがって、液晶層236の屈折率no
樹脂の屈折率npと一致し、液晶層236は光透過状態
となる。屈折率npとnoとの差異が大きいと液晶層23
6に電圧を印加しても完全に液晶層236が透明状態と
ならず、表示輝度は低下する。屈折率npとnoとの屈折
率差は0.1以内が好ましく、さらには0.05以内が
好ましい。
【0146】PD液晶層236中の液晶材料の割合はこ
こでは規定していないが、一般には40重量%〜95重
量%程度がよく、好ましくは60重量%〜90重量%程
度がよい。40重量%以下であると液晶滴の量が少な
く、散乱の効果が乏しい。また95重量%以上となると
高分子と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり液晶
と高分子とが接する界面の割合は小さくなり散乱特性は
低下する。
【0147】PD液晶の水滴状液晶(図示せず)の平均
粒子径または、ポリマーネットワーク(図示せず)の平
均孔径は、0.5μm以上3.0μm以下にすることが
好ましい。中でも、0.8μm以上1.6μm以下が好
ましい。PD液晶表示パネル21が変調する光が短波長
(たとえば、B光)の場合は小さく、長波長(たとえ
ば、R光)の場合は大きくする。水滴状液晶の平均粒子
径もしくはポリマー・ネットワークの平均孔径が大きい
と、透過状態にする電圧は低くなるが散乱特性は低下す
る。小さいと、散乱特性は向上するが、透過状態にする
電圧は高くなる。
【0148】本発明の実施の形態における高分子分散液
晶(PD液晶)とは、液晶が水滴状に樹脂、ゴム、金属
粒子もしくはセラミック(チタン酸バリウム等)中に分
散されたもの、樹脂等がスポンジ状(ポリマーネットワ
ーク)となり、そのスポンジ状間に液晶が充填されたも
の等が該当する。他に特開平6−208126号公報、
特開平6−202085号公報、特開平6−34781
8号公報、特開平6−250600、特開平5−284
542、特開平8−179320に開示されているよう
な樹脂が層状等となっているのも包含する。また、特願
平4−54390号公報のように液晶部とポリマー部と
が周期的に形成され。かつ完全に分離させた光変調層を
有するもの、特公平3−52843号公報のように液晶
成分がカプセル状の収容媒体に封入されているもの(N
CAP)も含む。さらには、液晶または樹脂等中に二色
性、多色性色素が含有されたものも含む。また、類似の
構成として、樹脂壁に沿って液晶分子が配向する構造、
特開平6−347765号公報もある。これらもPD液
晶と呼ぶ。また、液晶分子を配向させ、液晶中に樹脂粒
子等を含有させたものもPD液晶である。また、樹脂層
と液晶層を交互に形成し、誘電体ミラー効果を有するも
のもPD液晶である。さらに、液晶層は一層ではなく2
層以上に多層に構成されたものも含む。
【0149】つまり、PD液晶とは光変調層が液晶成分
と他の材料成分とで構成されたもの全般をいう。光変調
方式は主として散乱−透過で光学像を形成するが、他に
偏光状態、旋光状態もしくは複屈折状態を変化させるも
のであってもよい。
【0150】PD液晶において、各画素には液晶滴の平
均粒子径あるいはポリマーネットワークの平均孔径が異
なる部分(領域)を形成することが望ましい。異なる領
域は2種類以上にする。平均粒子径などを変化させるこ
とによりT−V(散乱状態−印加電圧)特性が異なる。
つまり、画素電極に電圧を印加すると、第1の平均粒子
径の領域がまず、透過状態となり、次に第2の平均粒子
径の領域が透過状態となる。したがって、視野角が広が
る。
【0151】画素電極上の平均粒子径などを異ならせる
のには、周期的に紫外線の透過率が異なるパターンが形
成されたマスクを介して、混合溶液に紫外線を照射する
ことにより行う。
【0152】マスクを用いてパネルに紫外線を照射する
ことにより、画素の部分ごとにあるいはパネルの部分ご
とに紫外線の照射強度を異ならせることができる。時間
あたりの紫外線照射量が少ないと水滴状液晶の平均粒子
径は大きくなり、多いと小さくなる。水滴状液晶の径と
光の波長には相関があり、径が小さすぎても大きすぎて
も散乱特性は低下する。可視光では平均粒子径0.5μ
m以上2.0μm以下の範囲がよい。さらに好ましくは
0.7μm以上1.5μm以下の範囲が適切である。
【0153】画素の部分ごとあるいはパネルの部分ごと
の平均粒子径はそれぞれ0.1〜0.3μm異なるよう
に形成している。なお、照射する紫外線強度は紫外線の
波長、液晶溶液の材質、組成あるいはパネル構造により
大きく異なるので、実験的に求める。
【0154】PD液晶層の形成方法としては、2枚の基
板の周囲を封止樹脂で封止した後、注入穴から混合溶液
を加圧注入もしくは真空注入し、紫外線の照射または加
熱により樹脂を硬化させ、液晶成分と樹脂成分を相分離
する方法がある。その他、基板の上に混合溶液を滴下し
た後、他の一方の基板で挟持させた後、圧延し、前記混
合溶液を均一は膜厚にした後、紫外線の照射または加熱
により樹脂を硬化させ、液晶成分と樹脂成分を相分離す
る方法がある。
【0155】また、基板の上に混合溶液をロールクオー
タもしくはスピンナーで塗布した後、他の一方の基板で
挟持させ、紫外線の照射または加熱により樹脂を硬化さ
せ、液晶成分と樹脂成分を相分離する方法がある。ま
た、基板の上に混合溶液をロールクオータもしくはスピ
ンナーで塗布した後、一度、液晶成分を洗浄し、新たな
液晶成分をポリマーネットワークに注入する方法もあ
る。また、基板に混合溶液を塗布し、紫外線などにより
相分離させた後、他の基板と液晶層を接着剤ではりつけ
る方法もある。
【0156】その他、本発明の液晶表示パネルの光変調
層は1種類の光変調層に限定されるものではなく、PD
液晶層とTN液晶層あるいは強誘電液晶層などの複数の
層で光変調層が構成されるものでもよい。また、第1の
液晶層と第2の液晶層間にガラス基板あるいはフィルム
が配置されたものでも良い。光変調層は3層以上で構成
されるものでもよい。
【0157】なお、本明細書では液晶層236はPD液
晶としたが、表示パネルの構成、機能および使用目的に
よってはかならずしもこれに限定するものではなく、T
N液晶層あるいはゲストホスト液晶層、ホメオトロピッ
ク液晶層、強誘電液晶層、反強誘電液晶層、コレステリ
ック液晶層であってもよい。
【0158】液晶層236の膜厚は3μm以上12μm
以下の範囲が好ましく、さらには5μm以上10μm以
下の範囲が好ましい。膜厚が薄いと散乱特性が悪くコン
トラストがとれず、逆に厚いと高電圧駆動を行わなけれ
ばならなくなり、TFTをオンオフさせる信号を発生す
るXドライバ回路(図示せず)、ソース信号線に映像信
号を印加するYドライバ回路(図示せず)の設計などが
困難となる。
【0159】液晶層236の膜厚制御としては、黒色の
ガラスビーズまたは黒色のガラスファイバー、もしく
は、黒色の樹脂ビーズまたは黒色の樹脂ファイバーを用
いる。特に、黒色のガラスビーズまたは黒色のガラスフ
ァイバーは、非常に光吸収性が高く、かつ、硬質のため
液晶層236に散布する個数が少なくてすむので好まし
い。
【0160】画素電極232と液晶層236間および液
晶層236と対向電極234間には絶縁膜256を形成
することは有効である((図25)参照)。絶縁膜25
6としてはTN液晶表示パネル等に用いられるポリイミ
ド等の配向膜、ポリビニールアルコール(PVA)等の
有機物、SiO2、SiNx、Ta23等の無機物が例
示される。好ましくは、密着性等の観点からポリイミド
等の有機物がよい。絶縁膜を電極上に形成することによ
り電荷の保持率を向上できる。そのため、高輝度表示お
よび高コントラスト表示を実現できる。
【0161】絶縁膜256は液晶層236と電極232
とが剥離するのを防止する効果もある。前記絶縁膜25
6が接着層および緩衝層としての役割をはたす。
【0162】また、絶縁膜を形成すれば、液晶層236
のポリマーネットワークの孔径(穴径)あるいは水滴状
液晶の粒子径がほぼ均一になるという効果もある。これ
は対向電極234、画素電極232上に有機残留物が残
っていても絶縁膜256で被覆するためと考えられる。
被覆の効果はポリイミドよりもPVAの方が良好であ
る。
【0163】これはポリイミドよりもPVAの方がぬれ
性が高いためと考えられる。しかし、パネルに各種の絶
縁膜を作製して実施した信頼性(耐光性、耐熱性など)
試験の結果では、TN液晶の配向膜等に用いるポリイミ
ドを形成した表示パネルは経時変化がほとんど発生せず
良好である。PVAの方は保持率等が低下する傾向にあ
る。
【0164】なお、有機物で絶縁膜を形成する際、その
膜厚は0.02μm以上0.1μmの範囲が好ましく、
さらには0.03μm以上0.08μm以下が好まし
い。
【0165】基板235,231としてはソーダガラ
ス,石英ガラス基板を用いる。他に金属基板,セラミッ
ク基板,シリコン単結晶,シリコン多結晶基板も用いる
ことができる。またポリエステルフィルム,PVAフィ
ルム等の樹脂フィルムをも用いることができる。つま
り、本発明で基板は、板状のものだけではなくシートな
どのフィルム状のものでもよい。
【0166】カラーフィルタ237はゼラチン,アクリ
ル等の樹脂を染色したもの(樹脂カラーフィルタ)が例
示される。その他低屈折率の誘電体薄膜と高屈折率の誘
電体薄膜とを交互に積層して光学的効果をもたせた誘電
体カラーフィルタで形成してもよい(誘電体カラーフィ
ルタと呼ぶ)。特に現在の樹脂カラーフィルタは赤色の
純度が悪いため赤色のカラーフィルタを誘電体ミラーで
形成することが好ましい。つまり、1または2色を誘電
体多層膜からなるカラーフィルタで形成し、他の色を樹
脂カラーフィルタで形成すればよい。
【0167】表示パネル21が空気と接する面には反射
防止膜239(AIRコート)が施される。AIRコー
トは3層の構成あるいは2層構成がある。なお、3層の
場合は広い可視光の波長帯域での反射を防止するために
用いられ、これをマルチコートと呼ぶ。2層の場合は特
定の可視光の波長帯域での反射を防止するために用いら
れ、これをVコートと呼ぶ。マルチコートとVコートは
液晶表示パネルの用途に応じて使い分ける。
【0168】マルチコートの場合は酸化アルミニウム
(Al23)を光学的膜厚がnd=λ/4、ジルコニウ
ム(ZrO2)をnd1=λ/2、フッ化マグネシウム
(MgF 2)をnd1=λ/4積層して形成する。通常、
λとして520nmもしくはその近傍の値として薄膜は
形成される。Vコートの場合は一酸化シリコン(Si
O)を光学的膜厚nd1=λ/4とフッ化マグネシウム
(MgF2)をnd1=λ/4、もしくは酸化イットリウ
ム(Y23)とフッ化マグネシウム(MgF2)をnd1
=λ/4積層して形成する。SiOは青色側に吸収帯域
があるため青色光を変調する場合はY23を用いた方が
よい。また、物質の安定性からもY23の方が安定して
いるため好ましい。
【0169】画素電極232をITO等の透明電極で形
成する。なお、画素電極232を反射型とするためには
金属薄膜からなる反射電極を表面にアルミニウム(A
l)であるいは銀(Ag)で形成する。また、プロセス
上の課題からTi等を中介させてAgなどの反射膜を形
成する。なお、反射型の場合は画素電極232は、誘電
体多層膜からなる反射膜としてもよい。この場合は電極
ではないので、電極とするため誘電体多層膜の表面にI
TOなる電極もしくは、誘電体多層膜の下層に金属ある
いはITOからなる電極を形成する。
【0170】本発明の表示パネルの画素電極232には
微小な凹凸を形成してもよい。凹凸を形成することによ
り視野角が広くなる。特に反射型の場合には効果があ
る。TN液晶表示パネルの場合は微小凹凸の高さは0.
3μm以上1.5μm以下にする。この範囲外だと偏光
特性が悪くなる。また微小凹凸は形状をなめらかに形成
する。たとえば円弧状、あるいはサインカーブ状であ
る。
【0171】形成の方法としては、画素となる領域に金
属薄膜または絶縁膜により微小な凸部を形成する。また
は、前記膜をエッチングすることにより微小な凹部を形
成する。この凹または凸部に画素電極232となるIT
Oもしくは金属薄膜を蒸着により形成する。もしくは前
記凹または凸部上に絶縁膜などを一層または複数層形成
し、その上に画素電極232などを形成する。以上のよ
うに凹または凸部に金属薄膜を形成することにより、凹
または凸部の段差が適度な勾配となり、なめらかに変化
する凹凸部を形成できる。
【0172】また、画素電極232が透過型の場合であ
っても、ITO膜を重ねて形成し、段差を形成すること
は効果がある。この段差で入射光が回折し、表示コント
ラストまたは視野角が向上するからである。
【0173】スイッチング素子は薄膜トランジスタ(T
FT)の他、薄膜ダイオード(TFD)、リングダイオ
ード、MIM等の2端子素子、あるいはバリキャップ、
サイリスタ、MOSトランジスタ、FET等であっても
よい。なお、これらはすべてスイッチング素子または薄
膜トランジスタと呼ぶ。さらに、スイッチング素子とは
ソニー、シャープ等が試作したプラズマにより液晶層に
印加する電圧を制御するプラズマアドレッシング液晶
(PALC)のようなものおよび光書き込み方式、熱書
き込み方式も含まれる。つまり、スイッチング素子を具
備するとはスイッチング可能な構造を示す。
【0174】また、主として本発明の表示パネル21は
ドライバ回路と画素のスイッチング素子を同時に形成し
たものであるので、低温ポリシリコン技術で形成したも
の他、高温ポリシリコン技術あるいはシリコンウエハな
どの単結晶を用いて形成したものも本発明の技術的範囲
にはいる。もちろん、アモルファスシリコン表示パネル
も技術的範疇である。
【0175】ソース信号線233およびゲート信号線
は、液晶層236の比誘電率よりも低い誘電体膜238
(以後、低誘電体膜と呼ぶ)で被覆されている。この低
誘電体膜238により画素電極232とソース信号線2
33等が電磁的結合をひきおこすことを防止または制御
している。低誘電体膜238としては、窒化シリコン
(SiNX)、酸化シリコン(SiO2)、ポリイミド、
ポリビニィールアルコール(PVA)、ゼラチン、アク
リルが例示される。
【0176】低誘電体膜238にはカーボン等の光吸収
材を添加し、樹脂ブラックマトリックスとすることが好
ましい。
【0177】(図23)は表示パネル21の画素が透過
型の場合を示している。マイクロレンズ186の形成ピ
ッチと画素232の形成ピッチは1対1対応でも、異な
る場合でもどちらでもよいが、モアレの発生を考慮して
決定する。また、画素サイズが大きい場合は、マイクロ
レンズ186の形成ピッチと1対1対応させることは容
易であるが、画素サイズが100μm以下と小さい場合
は困難である。
【0178】(図23)の実施例では遮光膜184は導
光板14側に形成している。また、導光板14の裏面に
は反射膜15を形成している。
【0179】遮光膜184の開口部187には、カラー
フィルタ237が形成されている。説明を容易にするた
めカラーフィルタ237Rを赤色とし、カラーフィルタ
237Gを緑色とし、カラーフィルタ237Bを青色と
する。なお、カラーフィルタ237は誘電体多層膜で形
成(構成)してもよい。
【0180】このように開口部187にカラーフィルタ
237を配置または形成すると、たとえば、カラーフィ
ルタ237Rを通過する光は赤色光となり、マイクロレ
ンズ186で集光され、また、平行光の光となって画素
電極232aを照明する。一方、カラーフィルタ237
Gを通過した光は緑光であり、マイクロレンズ186で
集光されて画素電極232bを照明し、カラーフィルタ
237Bを通過した光は青色光であり、画素電極232
cを照明する。
【0181】以上のように構成すれば、表示パネル21
にカラーフィルタを形成せずとも、カラー表示を実現す
ることができる。したがって、製造歩留まりが向上し、
表示パネルの低コスト化を実現できる。
【0182】(図23)の実施例ではカラーフィルタ2
37は開口部187もしくは、その近傍に形成するとし
たが、これに限定するものではなく、マイクロレンズ1
86自身をカラーフィルタ237R,237G,237
Bで形成してもよい。たとえば、マイクロレンズ186
aを赤色に着色もしくは、赤色光のみを透過させるよう
にし、マイクロレンズ186bを緑色に着色もしくは緑
色光のみを透過させるようにする。また、マイクロレン
ズ186cを青色に着色もくしは青色光のみを透過させ
るようにする。このように構成することにより、先の説
明と同様に表示パネル21内あるいは、外面にカラーフ
ィルタを形成せずともフルカラー表示を実現することが
できる。
【0183】なお、(図23)の実施例ではカラーフィ
ルタ237は、赤,緑,青の色光の三原色としたが、こ
れに限定するものではなく、シアン,イエロー,マゼン
ダなどの三原色でもよい。また、3つの色に限定するも
のではなく、赤と青の2色でもよく、さらには、バック
ライト16からの光の色温度を補正する単色もしくは一
定の分光分布を有する色補正フィルタでもよい。
【0184】また開口部187あるいはその近傍もしく
は、バックライト16の光出射面に回折効果あるいは回
折作用により、色分離を行う回折格子等を配置もしくは
形成してもよい。これらも、入射光を色分離するもので
あるから、カラーフィルタの機能を有すると考えること
ができる。
【0185】なお、本発明の実施例においてマイクロレ
ンズ186はマイクロレンズアレイ183の片面にのみ
形成したかのように図示等しているが、これに限定する
ものではなく、アレイ183の両面に形成してもよい。
また、マイクロレンズ186は表示パネル21の表面あ
るいは内部に、導光板14の表面あるいは内部に直接形
成もしくは配置してもよい。
【0186】(図23)の実施例では開口部187は導
光板14面に形成したとしたがこれに限定するものでは
なく、(図24)に示すようにマイクロレンズアレイ1
83の裏面に形成してもよい。(図24)の場合はマイ
クロレンズ186の中心と開口部187の中心とが完全
に一致した状態で形成もしくは構成することができる。
また、このアレイ183はバックライト16からの光を
狭指向性の光に変換する光学素子として他の表示装置に
も用いることができる。
【0187】(図23)の実施例では画素電極232は
ITO等で形成した透過型として図示したが、これに限
定するものではなく反射型でもよい。
【0188】(図25)は画素電極232が反射型の場
合の実施例を示す図である。また、反射画素の一部に開
口部252を有している。この開口部252よりバック
ライト16からの光が浸入し、透過型としても用いるこ
ともできる。特に液晶層236がPD液晶の場合は光変
調に偏光板が不要である。そのため、小さな開口部25
2でも十分画像を表示させることができる。また、バッ
クライトを用いずとも外光を反射膜251で反射させる
ことにより、反射型の表示装置として用いることができ
る。カラーフィルタ237は画素電極232の下層に形
成してもよい。たとえば絶縁膜253をカラーフィルタ
にしてもよい。
【0189】なお、(図25)ではカラーフィルタ23
7は表示パネル21の内部に形成しているが、当然のこ
とながら(図23)に示すように、カラーフィルタ23
7を表示パネル21の外部に形成もしくは配置してもよ
い。
【0190】反射膜251は表面がアルミニウム(A
l)もしくは、銀(Ag)で形成されている。また、基
板231との密着性を向上させるため等の理由により、
チタン(Ti),クロム(Cu)などの複数の金属材料
を層状に形成している。
【0191】反射膜251の表面にはSiO2,SiN
xなどの絶縁膜253が0.1μm以上1μm以下の膜
厚で形成されている。この絶縁膜253上にITOから
なる画素電極232が形成されている。この画素電極2
32は(図25(b))に示すようにスイッチング素子
271としてのTFTのドレイン端子と接続されてい
る。
【0192】一方、反射膜251は共通電極としても機
能する。そのため、反射膜251は共通電極の電位とな
るように表示パネル21の周辺部で電気的に接続されて
いる。この共通電極の電位とは一般的には対向電極23
4の電位である。
【0193】また、反射電極251は開口部252以外
は実質上均一な膜である。つまり各画素電極232に共
通に対向するベタ電極状である。もちろん、ベタ電極状
に限定するものではなく、一部の接続部を残して、各画
素に対応するようにパターニングされていてもよいし、
また複数の画素を組として、反射膜251がパターニン
グされた構成でもよい。
【0194】なお、反射膜251あるいは画素電極全体
を、透明電極に金属薄膜を薄く形成することにより、ハ
ーフミラー状にしてもよい。この場合は、開口部252
を別途形成する必要はない。また、反射膜251はクロ
ム、チタン、アルミニウムなどの金属を複数層積層する
ことにより構成することが好ましい。
【0195】また、反射膜251あるいは画素電極に金
属薄膜または絶縁膜により微小な凸部を形成する。また
は、前記膜をエッチングすることにより微小な凹部を形
成する。この凹または凸部に反射電極となる金属薄膜を
蒸着により形成し、反射電極とする。もしくは前記凹ま
たは凸部上に絶縁膜などを一層または複数層形成し、そ
の上に反射電極を形成する。以上のように凹または凸部
に金属薄膜を形成することにより、凹または凸部の段差
が適度な勾配となり、なめらかに変化する凹凸部を形成
できる。このように構成することにより表示パネルの視
野角を拡大することができる。なお、凹凸の高さは0.
2μm以上1.5μ以下とすることが好ましい。
【0196】また、画素電極が透過型の場合であって
も、ITO膜を重ねて形成し、段差を形成することは効
果がある。この段差で入射光が回折し、表示コントラス
トまたは視野角が向上するからである。
【0197】なお、反射電極251に穴252を形成す
る構成は、穴252は完全な穴のみを意味するものでは
なく、光透過性を有する光の穴でもよい。光の穴とは光
透過性を有するという意味である。たとえば、ITOな
どの光透過性を有する穴である。ITO電極上に金属薄
膜を形成し、前記金属薄膜をエッチングして穴252を
形成する。このITOの穴252からはバックライトか
らの光が出射される。金属薄膜は外光を反射する。ま
た、ITOと金属薄膜は、印加された電圧により液晶2
36を光変調する。
【0198】以上の構成により画素電極232と反射膜
251を電極として蓄積容量273が構成される。した
がって、反射膜251は画素を反射型にする機能と、蓄
積容量としての機能とをあわせて持っている。
【0199】(図25(b))は(図25(a))の等
価回路図である。画素電極232と対向電極234間に
液晶が狭持され、1つのコンデンサとなっており、また
画素電極と反射膜251で蓄積容量(コンデンサ)とな
っている。
【0200】なお、TFT271は、薄膜ダイオード
(TFD)あるいは、バリスタ等の他のスイッチング素
子でもよい。また、スイッチング素子271は1つの限
定するものではなく、2個以上接続されていてもよい。
またTFTはLDD(ロー,ドーピング,ドレイン)構
造を採用することが好ましい。
【0201】なお、このように、反射方式でも透過方式
でも表示パネルを用いることができる構造を半透過方式
と呼ぶ。
【0202】なお、半透過仕様の映像表示装置におい
て、表示パネル21を反射モードで使用するときと、透
過モードで使用するときでは液晶層236に印加する電
圧を変化させる(液晶層を駆動する電圧(V)−液晶層
透過(t)特性を異ならせる)ことは有効である。液晶
表示パネル21を透過状態として使用するときと反射状
態で使用するときとでは入射光の指向性などが異なり表
示状態が変化するからである。
【0203】一般的に透過状態で使用するときは前方散
乱を主として利用するため液晶層の散乱状態などをよく
する必要がある。そのため、ノーマリホワイトモードに
おいて最大白表示での液晶層に印加する電圧を低くする
(立ち上がり電圧以下とする)。たとえば、立ち上がり
電圧が2Vであれば1.8Vなどにする。逆に立ち上が
り電圧以上にするとは、2.5Vなどにし、液晶層23
6の散乱特性が少し低下した状態を最大白表示としてV
−T特性(ガンマカーブ)を設定する。
【0204】反射型で利用するときは後方散乱と前方散
乱の両方を利用するため、透過状態で利用するときより
も、最大白表示で液晶層に印加する電圧を高くする(液
晶層の立ち上がり電圧以上にする)。この切り替えはバ
ックライトの電源オンオフスイッチと連動させて行う。
液晶表示パネルの種類、モードによっては最大白表示も
しくは最大黒表示での印加電圧は異なる。この設定はノ
ーマリホワイト表示とノーマリブラック表示では逆にな
る(する)。
【0205】いずれにせよ、半透過仕様表示パネルを透
過状態(透過モード)で使用するときと、反射状態(反
射モード)で使用するときではV(印加電圧)−T(透
過率)特性を変化させるというのが、本発明の技術的思
想である。
【0206】V−T特性の切り替えは透過状態用ROM
と反射状態用ROMをあらかじめ作成しておき、必要な
電圧値をROMテーブルで変換する(ROMアドレスを
切り換える)ことにより、容易に実現できる。もちろ
ん、このROMアドレスの切り替えをバックライトの電
源オンオフスイッチと連動させてもよい。また、バック
ライトを補助的に点灯しつつ、表示パネル21を反射型
で用いる場合もあるがそのときは別のROMを準備して
(組み込んで)おいてもよい。また、バックライトの照
明強度、外光の照明強度に応じてV−T特性(ガンマカ
ーブ)を変化させることが好ましい。
【0207】ガンマカーブの変更は、外光などの強度を
ホトセンサで検出し、検出されたデータをCPU、マイ
コンなどの演算処理手段あるいはROMテーブルで処理
して行えば容易である。また、観察者が変更できるバッ
クライトの明るさボリウムと連動して変更する構成ある
いは方式も考えられる。
【0208】また、観察者の位置もしくは眼の位置をカ
メラ、赤外線センサで検出し、最適なコントラスト表
示、表示輝度となるようにガンマカーブを変更するよう
にしてもよい。また、外光の強度などから最適な表示状
態を判定し、この判定結果からガンマカーブを動的にま
たは静的に切り替えても(変更しても)よい。
【0209】これらの構成も、表示パネル21に入射す
る光量あるいは反射光などをホトセンサで検出すれば容
易に実現できる。また、表示パネルの駆動方式(1H反
転駆動、1ドット反転駆動、1フィールド反転駆動な
ど)の種類に応じてガンマカーブを変更することも好ま
しい。これは駆動方式切り替えスイッチと連動させれば
容易に実現できる。また、当然のことながらノーマリホ
ワイト表示とノーマリブラック表示でガンマカーブを変
更してもよい。
【0210】外光などの強度を表示パネルの表示部に表
示することは有効である。外光の強度により、バックラ
イトを使用すべきか否かを判定して観察者に例示する。
【0211】また、バックライトを点灯中は表示パネル
に点灯中と表示させる、あるいはインジケータランプを
点灯(表示)させて観察者にわかるようにすることが好
ましい。
【0212】PD液晶などの光変調層236に近接して
散乱層を形成することにより、表示パネルの視野角を広
く、また、表示コントラストを高くできる。つまり、液
晶層236に接して常散乱層を形成するのである。
【0213】常散乱層とは、液晶層236で使用するア
クリル樹脂にチタン微粒子を添加したものが例示され
る。また、エポキシ樹脂に散乱微粒子を添加したもの、
ゼラチン樹脂、ウレタン樹脂に散乱微粒子を添加したも
のなどが例示される。その他、異なる屈折率の材料を混
合させて用いてもよい。屈折率が異なる材料を混ぜると
白濁するからである。
【0214】また、常散乱層は固体だけに限定するもの
ではなく、ゲル状、液体でもよい。また、3種類以上の
材料を混合させてもよい。また、常散乱層は樹脂単独だ
けではなく、たとえば液晶を含有させることにより散乱
させてもよい。液晶は比誘電率が大きく電圧降下が発生
しにくいため好ましい。比誘電率は5以上10以下の材
料を選択するとよい。その他、オパールガラスなどをも
ちいて常散乱層としてもよい。
【0215】これらのガンマカーブに関する事項は(図
41)などに示す表示装置、(図57)等に示す投射型
表示装置、あるいはヘッドマウントディスプレイなどに
もてきようすることができることは言うまでもない。ま
た、半透過型の表示パネルに限定されるものではなく、
反射型あるいは透過型の表示パネル、表示装置にも適用
できることは言うまでもない。
【0216】反射膜251の開口部252は(図26
(a))に示すように画素232の中央部に形成する
他、(図26(b))のように周辺部に形成してもよ
い。また(図26(c))のようにストライプ状に形成
してもよい。その他、円形に構成したり、画素232の
周辺部を開口部252としてもよい。また、隣接画素と
のすきまを開口部252としてもよい。
【0217】(図25)の表示パネル21の裏面に(図
23)に示すマイクロレンズアレイ183等を配置すれ
ば、狭指向性の光を液晶層236に入射させることがで
きる。これは、マイクロレンズ186の作用で狭指向性
の光を発生させているのであるが、(図27)に示すよ
うにバックライト16と表示パネル21間を一定の距離
はなすことでも実現できる。
【0218】バックライト16の表面には反射膜184
が形成され、その反射膜184の一部に開口部187が
あけられている。255はスペーサもしくはスペーサ基
板である。
【0219】スペーサ基板255の開口部257は、バ
ックライトの開口部187と一致させている。スペーサ
の開口部257の直径もしくは、対角の長さd(開口部
257が4角形の場合)は、バックライトから表示パネ
ル21までの距離t(≒スペーサ255の厚み)は以下
の(数11)の関係を満足させる。
【0220】
【数11】0.2≦d/t≦4 さらに好ましくは以下の(数12)の関係を満足させ
る。
【0221】
【数12】0.5≦d/t≦2 上記条件を満足させることにより、表示パネル21を狭
指向性の光で照明することができる。
【0222】スペーサ255は少なくとも開口部257
に面する箇所には光を反射しないように構成されてい
る。たとえば黒色の塗料等が塗布されている。もしくは
黒色材料でスペーサ255が形成されている。またスペ
ーサ255が反射膜184と面する箇所にも光吸収膜2
54が形成されている。光吸収膜254とは顔料を添加
したもの、塗料を添加したものなどいずれのものでもよ
い。なお、スペーサ255は光透過性材料で構成しても
よい。反射膜251等により反射した光181aは、光
吸収膜254で吸収されるからである(光181b)。
【0223】(図27)の構成ではバックライトから光
を放射する開口部187の大きさは画素サイズに比較し
て小さいため、また、バックライト部の開口部187は
画素の開口部252の直上に配置されているため、開口
部187から放射され、開口部252に入射する光の指
向性は極めて狭くなる。そのため、液晶層236には平
行光に近い光線が入射する。
【0224】なお、開口部187の直径(もしくは対角
長)d1と、画素の開口部252の直径(もしくは対角
長)d2との関係は以下の(数13)の関係を満足させ
る。
【0225】
【数13】0.5≦d2/d1≦4 さらに好ましくは以下の(数14)の関係を満足させる
とよい。
【0226】
【数14】1.0≦d2/d1≦3 また、開口部187から画素232までの距離t2と画
素サイズの対角長d3とは以下の(数15)の関係を満
足させる。
【0227】
【数15】5≦t2/d3≦300 なお、これらの関係は他の実施例でも適用される。
【0228】(図28)は(図27)のスペーサ255
がない構成である。スペーサ255がないが、アレイ基
板231(もしくは対向基板235)の厚みが十分厚
く、(数13)(数15)等の条件を満足すれば、(図
27)と同様の効果を発揮できる。
【0229】表示装置を反射型として用いる場合に、表
示パネル21の表面もしくは画素電極232で反射した
光が観察者の眼291に直接入射するという課題が発生
する。特に、PD液晶を用いた表示パネルでは画像の白
黒が反転するという課題が発生する。
【0230】たとえば(図29)において、入射光18
1aが画素電極(画素)232で反射した光181bが
観察者の眼291に入射する場合である。本来NW表示
の表示画像がNB表示となってしまう。これに対して対
策するには反射光181cに示すように表示パネル21
から出射する光の角度を大きくすればよい。
【0231】PD液晶表示パネル21は液晶層236が
白濁状態(散乱状態)の部分が白表示であり、光透過状
態(透過状態:非散乱状態)が黒表示である。たとえ
ば、(図29)において、液晶層236が透明状態の場
合、入射光181aは反射電極232で反射して対向基
板235を出射する。この状態で観察者の眼が眼291
aの位置であれば、NWモードの時、表示画像の表示は
“白”、黒表示は“黒”と正しく表示される。しかし、
観察者の眼が眼291bの位置であれば、眼291bに
直接反射光181bが入射し、表示画像の白表示は
“黒”、黒表示は“白”と反転して表示される(反転し
て見える)。この白黒反転現象をなくすためには、反射
光181cのように極力反射光の角度θ1を大きくする
必要がある。
【0232】この課題に対応するため、本発明の表示パ
ネルは(図34)に示すように表示パネル21の光入射
面にノコギリ歯状の透過プリズム板(シート)23を配
置している。プリズム板23はアレイ基板等の光入射側
基板に光結合層126で接着しても、また単に積載もし
くは配置しても、あるいはアレイ基板上に直接樹脂等を
用いて構成(形成)しても、アレイ基板等をプレス加工
して構成(形成)してもよい。
【0233】傾斜の角度θ1は基板23の垂直軸に対し
て以下の(数16)の条件を満足するようにする。
【0234】
【数16】40≦θ1≦85 好ましくは以下の(数17)の条件を満足するようにす
る。
【0235】
【数17】60≦θ1≦80 また、ピッチPは画素の対角長をdとするとき、以下の
(数18)の条件を満足させるようにする。
【0236】
【数18】0.8≦P/d≦10 さらに好ましくは、以下の(数19)の条件を満足させ
るようにする。
【0237】
【数19】1.5≦P/d≦6 これらは先に説明したモアレの低減条件を満足させるこ
とが好ましい。
【0238】プリズム板23は、アクリル,ポリカーボ
ネート,ポリエチレン,プロポリピレン樹脂を加工して
形成することにより容易に形成できる。またガラス基板
を切削あるいは、プレス加工することによっても形成す
ることができる。プリズム板23の表面には反射防止膜
を形成する。画像表示に有効な光が通過しない領域(無
効領域)には吸収膜を配置する。
【0239】(図33)に示すようにθ2の角度で入射
した入射光181aはプリズム板23によりθの角度の
反射光181bとなる。つまり、θ2<θとなるため観
察者の眼に反射光が直接入射することはほとんどなくな
り、表示画像が白黒することはなくなる。
【0240】プリズム板23において、画像表示に有効
な入射光、出射光が通過しない領域(無効領域)には光
吸収膜254を形成する。また光吸収膜254は反射膜
のように遮光機能を有するものとしても実効的に用途と
して十分である。このように光吸収膜254を形成(配
置)することにより、プリズム板23内で不要なハレー
ションの発生を防止でき、表示コントラストの向上が望
める。
【0241】(図33)(図34)において、表示パネ
ル21の光入射側あるいは光出射側にプリズム板(シー
ト)23を形成または配置することにより、観察者の眼
291に直接入射する光を防止するとした。
【0242】他の構成として、(図65)に示すプリズ
ム板(シート)23aと23bとを用いたプリズム板2
3Cを用いてもよい。たとえば、(図33)に示すプリ
ズム板23を(図65)に示すプリズム板23Cと置き
換える。プリズム板23aと23bとはわずかな空気ギ
ャップ651と介して配置されている。空気ギャップ6
51は空気ギャップ651に散布されたビーズで保持さ
れている。なお、空気ギャップ651の厚み(間隔)a
は、液晶表示パネル21の画素の対角長をdとしたと
き、次式を満足させることが好ましい。
【0243】d/10 ≦ a ≦ 1/2・d さらには、 1/5・d ≦ a ≦ 1/3・d の条件を満足させることが好ましい。プリズムの凸部の
繰り返しピッチは(数式18)(数式19)の条件を満
足させることが好ましい。
【0244】また、プリズムがなす角度θ(DEG.)
は、 25度 ≦ θ ≦ 60度 とすることが好ましく、さらに、 35度 ≦ θ ≦ 50度 の関係を満足させることが好ましい。
【0245】(図65)のおいて、マイクロレンズ18
1から出射された光118は、空気ギャップ651との
界面でなす角度θ1が臨界角以上の時、全反射する。し
たがって、光118aは全反射し、光181bはプリズ
ム板23Cを透過する。つまり、観察者の眼291に向
かう光は相当量が全反射する。そのため、表示パネルの
コントラストは改善される。
【0246】なお、(図65)は(図33)のように表
示パネル21とバックライト16間に配置するとしたが
これに限定するものではなく、(図34)に示すように
表示パネル21の光出射側に配置してもよい。また、表
示パネル21の光入射側を出射側の両方に配置してもよ
い。また、プリズムの斜めに形成した部分(凸部)は円
弧状であったり、球面であってもよい。
【0247】また、(図71)のような、プリズム板2
3を表示パネル21の入射面に配置してもよい。(図7
1)のプリズム板23は、プリズム板というよりは、透
明基板に斜めに細いスリット(これが空気ギャップ65
1となる)を形成したものである。スリット651は表
示画面に対し左右方向にストライプ状に形成する。
【0248】(図72)に示すように、光181a、1
81bはそのまま直進して表示パネル21に入射する。
反射電極で反射し、観察者の眼に直接入射する光181
cは空気ギャップ651で全反射し、反射光181dと
なる。したがって、表示パネルの画像が白黒反転すると
いう現象は発生しない。
【0249】空気ギャップ651は(図73(a))に
示すようにビーズ182で確保してもよいし、(図73
(b))のように突起161で形成してもよい。また、
空気ギャップの代わりに低屈折率材料を用い、(図73
(c))のように低屈折率材料と高屈折率材料とを交互
に形成してもよい。高屈折率材料732とは、ITO、
TiO2、ZnS、CeO2、ZrTiO4、HfO2、T
a2O5、ZrO2、あるいは、高屈折率のポリイミド樹
脂が例示され、低屈折率材料731はMgF2、SiO
2、Al2O3あるいは水、シリコンゲル、エチレングリ
コールなどが例示される。
【0250】また、(図71)の空気ギャップ651の
角度θ(DEG.)は 40度 ≦ θ ≦ 80度 の関係を満足させることが好ましい。さらには、 45度 ≦ θ ≦ 65度 の関係を満足させることが好ましい。
【0251】なお、プリズム板23の表面には偏光板な
どの偏光手段を配置してもよい。また、プリズム板23
の表面あるいは前記偏光板の表面には誘電体多層膜ある
い低屈折率(屈折率1.35以上1.43以下)の樹脂
膜からなる反射防止膜239を形成しておくとよい。さ
らには、フリズム23の表面をエンボス加工などの微小
な凹凸を形成しておくとよい。また、画像表示に有効な
光が通過しない領域には光吸収膜を形成しておくことが
好ましい。
【0252】(図34)の構成等の他に、反射電極25
1をノコギリ歯状とする構成も例示される。(図30)
において反射電極(画素電極)251は、円弧状あるい
は凹面状に形成されており、反射電極251はAl,A
g等の金属反射膜で形成される。また反射電極251の
表面は図示していないが、反射電極251の変質等を防
止するために、SiO2,SiNX等の無機材料で被覆さ
れている。TFT等のスイッチング素子271はアクリ
ル樹脂,ウレタン樹脂等の絶縁膜301で被覆され、絶
縁膜301上に反射電極251が形成されている。反射
電極251とTFT271のドレイン端子とは接続部3
02で接続されている。
【0253】反射電極251の形状は(図30)に示す
ように円弧状にすることが好ましい。または、平面状と
することが好ましい。なお、反射膜251は膜301と
の密着性を良好にするためTi,Cr,AgあるいはT
i,Cr,Ag等の金属膜の複層構造とすることが好ま
しい。また、画素に1つの凸部を形成しても複数の凸部
を形成してもよい。また、ノコギリ歯状に限定するもの
ではなく、台形状でも円すいあるいは三角すい状等の多
形形状でもよい。つまり、凹凸状でありさえすればよ
い。
【0254】(図30)の構成では課題が発生する。そ
れは(図30)のAの部分に電界が印加されにくく、P
D液晶層等が反射電極251に電圧が印加されても、白
濁状態のままとなる点である。そのため、光反射率が低
下する。この現象はPD液晶以外でも発生する。
【0255】この課題に対処するための構成が(図3
1)の構成である。反射膜251上にアクリル樹脂等の
透明材料からなる平坦化膜301bを形成し、前記平坦
化膜301b上にITOからなる透明画素電極232を
形成したものである。透明画素電極232は複数の反射
膜251に対して1つでもよく、また1つの反射膜25
1の凸部に対し、1つの画素電極232を配置してもよ
い。この場合は、TFT271のドレイン端子は画素電
極232と接続され、反射膜251は固定電位にされ
る。つまり、(図30等)の反射膜251をノコギリ歯
状としたものと類似である。
【0256】なお、(図30)(図31)などにおい
て、反射膜251はノコギリ歯状に限定するものではな
く、屋根型に傾斜する構成、円弧状に傾斜する構成、サ
インカーブ状に傾斜する構成、なめらかに複数のうねり
が繰り返す構成、複数の円錐が組み合わされた構成、複
数の三角錐あるいは多角錐が組み合わされた構成でもよ
い。また、(図25)に示すように反射膜251に透過
穴252を形成することにより、半透過使用の表示パネ
ルを得ることができる。もちろん、(図25)のように
反射膜251と透明画素電極232間に蓄積容量273
を構成してもよいことはいうまでもない。
【0257】このように、特に複数の技術的思想を組み
合わせた実施例の記載がなくとも、本明細書で記載した
実施例は互いに組み合わせて他の実施例を構成すること
ができる。すべての組み合わせの実施例を記載すること
は不可能であり、また、一明細書内で技術的思想を開示
しているのであるから、技術的思想を選択して実施例を
構成することは発明者の自由であるからである。また、
各図面では説明に不要な箇所は省略しているだけだから
である。
【0258】(図31)のように形成することにより、
(図30)のAで示したように電圧が印加されにくい部
分がなくなり良好な光変調が行える。また、平坦化膜3
01bを形成しているため画素電極232の表面が平滑
化され、液晶層236のギャップむらも発生しない。
【0259】(図31)に示すように反射膜251が基
板231の法線となす角度θ(DEG.)は以下の(数
20)の条件を満足することが好ましい。
【0260】
【数20】60≦θ≦85 さらには、θ(DEG.)は以下の(数21)の条件を
満足することが好ましい。
【0261】
【数21】70≦θ≦85 反射膜251と、画素電極232の配置状態は(図3
2)に図示する構成が考えられる。(図32(a))は
スイッチング素子271としてのTFTのドレイン端子
と画素電極232とが直接に接続部302で接続された
構成である。反射膜251はどの電極とも接続されてお
らず、フローティング状態である。
【0262】(図32(b))はTFT271のドレイ
ン端子と反射膜251とが接続部302aで接続され、
さらに、反射膜251と画素電極232とが接続部30
2bで接続された構成である。ただし、反射膜251が
アルミニウム(Al)の場合、ITOとAlとは電池反
応するため、Cr,Tiあるいはカーボン等の導電体物
質を介在させて電気的に接続する。
【0263】(図32(c))は変形例であって、反射
膜251上に直接ITO等の透明材料237を積層さ
せ、かつ透明材料237で反射膜251を平滑化したも
のである。なお、この場合もITO237と反射膜25
1とが電池となることを防止するため、反射膜251と
透明導電体(ITO)237間は絶縁膜等を用いて分離
しておく。
【0264】なお、反射膜251は導電体材料からなる
反射膜とした。しかし(図32(a)あるいは(図32
(c))の場合等は反射膜251は導電性である必要な
い。たとえば誘電体多層膜からなる誘電体ミラーとして
もよい。また(図32(c))では237をカラーフィ
ルタ237としてもよい。
【0265】(図33)は(図23)等において、マイ
クロレンズアレイ183と表示パネル21間にプリズム
板(シート)23を配置もしくは形成した例である。バ
ックライト16からの光により(図29)で説明した白
黒反転が発生することを防止する。つまりバックライト
16からの光181aはプリズム板23で角度θの方向
に曲げられ、観察者の眼291には直接入射することが
なくなる。
【0266】なお、実施例において液晶層236はPD
液晶層としたが、これに限定するものではなく、他の散
乱性の光変調として、動的散乱モード(DSM),強誘
電液晶を厚く形成したもの、PLZTでもよい。その
他、STN液晶,TN液晶,ゲストホスト液晶等の他の
液晶でもよい。
【0267】(図35)はマイクロレンズ186を用い
て所定角度以内に入射する光は遮光し、表示画像の白黒
反転を防止するものである。携帯型の表示装置(モバイ
バル(携帯)機器)では、外光で画像を表示する。この
外光は非常に平行性が良い場合が多い。たとえば、太陽
光は虫メガネで集光できるように平行度が高い光線であ
り、また、室内光も天井の高い位置に蛍光灯が取りつけ
られているため平行度が高い。そのためレンズ等を用い
て蛍光灯の像を結像させることができる。したがって、
マイクロレンズ186は外光により焦点を結ばせること
ができる。
【0268】(図35)においてマイクロレンズ186
は外光を集光し、集光した光は反射膜251で反射し
て、遮光膜254aで焦点を結ぶように構成されてい
る。遮光膜254aは光吸収膜の他、Cr,Alなどの
金属薄膜あるいは板もしくは光散乱性の物質等で構成さ
れる。
【0269】(図35)において、表示パネル21に垂
直に入射する光181cは集光され、画素の開口部25
2を通過するから反射されない。一方、表示パネル21
に垂直に近い入射角度θ1で入射する光181bはマイ
クロレンズ186で集光され、反射膜251で反射され
て、その焦点は丁度、光吸収膜254aに入射する。そ
のため、入射光181bは吸収され表示パネル21から
出射されることはない。したがって、観察者の眼に直接
入射せず、画像の白黒反転の現像は発生しない。入射光
181aのように所定の角度θ2以上で入射する光は反
射膜251で反射する。しかしその焦点は光吸収膜25
4a以外にところにある。そのため反射光181aは表
示パネル21から出射する。また、PD液晶層が散乱状
態のときは、マイクロレンズ186で集光された光はラ
ンダムに散乱される。そのため、一部は光吸収膜254
aで吸収されるがそのほとんどは表示パネル21から出
射し、観察者の眼に到達する。
【0270】なお、(図37)に示すように、マイクロ
レンズ186の中心位置P1と画素232の中心位置P2
とはLの距離だけずらせている。このLの距離はマイク
ロレンズ186の形成位置から反射膜251までの距離
2により以下の(数22)の範囲にする必要がある。
【0271】
【数22】2≦t2/L≦30 さらに好ましくは以下の(数23)の条件を満足する必
要がある。
【0272】
【数23】5≦t2/L≦20 NWモードにおいて、PD液晶表示パネル等の散乱−透
過状態の変化として光学像を形成する表示パネルの場
合、液晶層236が透明状態の時、黒表示にする必要が
ある。この黒表示では反射膜251あるいは画素電極2
32等で正反射した光が観察者の眼に直接入射しないよ
うにする必要がある。(図35)に示す実施例では、直
接、眼に入射する光は遮光膜254aで遮光するから表
示画像の白黒反転現象は生じない。
【0273】遮光膜254aは反射光181bを観察者
の眼に直接入射しないようにするものである。したがっ
て、すりガラスあるいはオパールガラス、あるいはTi
を分散させた膜等の光散乱性を有するものでもよいこと
は言うまでもない。また、遮光膜254aはマイクロレ
ンズ186の焦点位置近傍の光を遮光するようにすれば
よいのであるから、焦点位置に限定するものではなく、
その近傍であればどこでもよい。また、遮光膜254a
はマイクロレンズ基板183に形成せずともよい。たと
えば別の基板に形成し、マイクロレンズ基板183ある
いは対向基板235もしくは、アレイ基板231と接着
等してもよい。また、遮光膜254aは液晶層236が
変調する光に対し、補色となる色素、染料を含むもので
もよい。したがって、黒色等に限定されるものではな
い。
【0274】遮光膜254aは(図38(a))に示す
ようにマイクロレンズ186の一部を帯状に遮光する形
成(もしくは配置)をしてもよい。また、(図38
(b))に示すように、マイクロレンズ186の光入射
領域以外に遮光膜254aを形成(もしくは配置)して
もよい。また、(図38(c))に示すようにマイクロ
レンズ186の中心部を含む領域から遮光膜254aを
形成(もしくは配置)してもよい。また、(図38
(d))に示すようにマイクロレンズ186の一部に形
成(もしくは配置)してもよい。
【0275】(図35)の構成はマイクロレンズ186
は凸レンズの場合であったが、マイクロレンズ186は
凹レンズ状としてもよい。この場合は、マイクロレンズ
186の周辺部に光吸収膜254aで光が吸収されるよ
うに配置する。
【0276】また、マイクロレンズ186のかわりに2
次元もしくは3次元状の回折格子を形成してもよい。
【0277】回折格子は三角形状、サインカーブ状、矩
形形状のいずれであってもよい。また、一次元回折格子
だけでなく、2次元回折格子でも良い。回折格子のピッ
チの一例として0.5μm以上20μm以下の範囲が好
ましい。さらには1.5μm以上10μm以下の範囲が
好ましい。また、高さは0.5μm以上8μm以下の範
囲が好ましく、さらには1μm以上5μm以下の範囲が
好ましい。
【0278】回折格子の材料としてはSiOx、SiN
x、TaOx、ガラス系物質などの無機物質、レジスト
として用いられる材料、ポリイミド、アクリル系樹脂な
どの有機物質などが例示される。
【0279】回折格子の形成材料としては、現状の無機
材料としては、プロセス上形成・加工が容易ならSiO
2が適していると考えられる。SiO2の屈折率は通常
1.45〜1.50程度である。また、形成方法として
はSiO2を蒸着後、パターンマスクを形成しエッチン
グすればよい。あるいはガラス基板235等あるいはフ
ォトリソグラフティとドライエッチングの手法を用い直
接に回折格子を形成しても良い。また、有機材料として
は液晶層236に用いるものと同一の透明なポリマーを
用いるのが最適である。また、通常の半導体の製造に用
いるレジスト材料なども用いることができる。上記のよ
うな材料を用いた回折格子の形成方法としては、ロール
クォーターあるいはスピンナー等で基板上に塗布し、パ
ターンマスクを用いて必要な部分のみ重合するなどすれ
ばよい。また、ポリマー+ドーパントからなる感光性樹
脂を基板にスピンコートし、パターンマスクを介して露
光したのち、減圧加熱によりドーパントを昇華させる方
式でドライ現像する方法もある。
【0280】回折格子のピッチp、高さdは変調する光
の波長λ、液晶層236の屈折率及び光学系の光の指向
性および必要とする回折効率などによりかなり異なる。
従って、ピッチp・高さdは光学系の光の指向性、回折
角度θ、波長λにより決定すべきである。しかし、回折
格子形成上のプロセス条件などに左右されることも多
い。およそピッチpは1μm〜15μmであり、中でも
1μm〜10μmが最適である。
【0281】高さdは、回折効率に大きく依存する。高
さdは0次光を0にしようとすると1〜4μm必要であ
る。しかし、通常、0次光を完全に0にする必要はな
く、回折効率が40〜70%でよいから高さdは2〜3
μmでよい。
【0282】マイクロレンズ186とマイクロレンズ1
86とが接する箇所は集光効率が悪く、また、不適当な
光線屈曲をひきおこす。そのため、マイクロレンズ基板
183内等でハレーション等をひきおこす。この対策の
ため、(図35)に示すようにマイクロレンズ186間
に導電性の光吸収膜254bを形成する。材料としては
樹脂にカーボンを添加したもの等が例示される。その
他、Crなどの金属薄膜で形成してもよい。また、光吸
収膜254bは導電性の反射膜でもよい。たとえばT
i,Al,Agなどの金属性の反射膜が例示される。
【0283】(図35)をマイクロレンズ基板183側
から見た平面図を(図36)に示す。光吸収膜254b
を導電性とするのはマイクロレンズ186の表面に静電
気等によるゴミの吸着を防止するためである。したがっ
て、マイクロレンズ基板183の表面の全体にAuある
いはITO等からなる導電膜を形成しておいてもよい。
この場合は、光吸収膜254bは絶縁物であってもよ
い。
【0284】(図35)等に示す構成では、(図39
(a))に示すように観察者の眼に直接入射する恐れの
ある角度の外光181bは遮光膜254aで吸収もしく
は遮光される。もちろん、液晶層236が散乱状態の時
は、散乱状態の割合に応じて入射光181aは表示パネ
ル21から出射する。一方、(図39(b))に示すよ
うにバックライト16からの光は、画素232の開口部
252を透過して液晶層236に入射する。
【0285】以上のように本発明の表示パネル21は、
反射型でも透過型でも良好な画像表示を行える。なお、
以上の説明において液晶層236はPD液晶としたがこ
れに限定するものではなく、TN液晶などの偏光方式の
ものでも、あるいはゲストホスト液晶でも適用すること
ができる。
【0286】なお、(図35)において入射光181a
は画素232に接して(面して)形成された反射膜25
1で反射されるとしたが、これに限定するものではな
い。たとえば(図40)に示すように、アレイ基板23
1もしくは、対向基板235の表面に形成された反射膜
184で反射させてもよい。つまり、入射光181aは
画素電極232を透過した後、反射膜184で反射さ
れ、光吸収膜254aで吸収される。
【0287】なお、(図40)の構成の場合、反射膜1
84を形成した基板の厚みt4(μm)と画素232サ
イズ(画素の対角長)d3(μm)とは以下の(数2
4)の関係を満足させることが好ましい。
【0288】
【数24】1≦t4/d3≦25 さらに、好ましくは以下の(数25)の関係を満足させ
る。
【0289】
【数25】5≦t4/d3≦15 以上の実施例は外光を前提として、反射方式で表示装置
を用いる構成であった。この外光を人為的に発生させる
構成が(図41)の斜視図に示すものである。また(図
42)は(図41)の断面図である。
【0290】発光素子11の一例として白色LEDを用
いる。白色LED11から放射された光181はP偏光
とS偏光に分離するPS分離膜434で、P偏光とS偏
光に分離される。PS分離膜434で反射された光18
1bはミラー435で反射され、λ/2板436で90
度位相が回転されて出射される。そのため、光181a
と181cとは同一位相の偏光となる。
【0291】前記入射光181aおよび181cは反射
型フレネルレンズ412に入射する(図43参照)。反
射フレネルレンズ412により入射光は平行光に変換さ
れ、表示パネル21を照明する。
【0292】表示パネル21は反射型の画素を有する反
射型表示パネルである。また、反射フレネルレンズ41
2は反射面鏡をフレネルレンズ状に形成したものであ
る。金属板を切削加工したものが、また、プレス加工し
たアクリル等の樹脂板に金属薄膜を蒸着したものが例示
される。もちろんフレネルレンズでなくても放物面鏡で
もよい。また、放物面鏡でなくとも、たとえば、だ円面
鏡でもよい。また、透過型のフレネルレンズの裏面にミ
ラーを配置したものでもよい。
【0293】表示パネル21と反射フレネルレンズ(放
物面鏡)との位置関係は(図44)のようになる。放物
面鏡の焦点位置Pに発光素子11が配置されている。ま
たフレネルレンズは3次元状のものでも2次元状のもの
でもよい。発光素子11が点光源の場合は、3次元状の
ものを採用する。
【0294】発光素子11から放射された光181dは
放物面鏡441で平行光181eに変換される。変換さ
れた光181eは表示パネル21に角度θで入射する。
この角度θは設計の問題であり、反射光181fが最も
観察者に見やすいように(あるいは最も観察者の目に到
達しないように)される。また、表示パネル21の入射
側には偏光板431を配置する。
【0295】反射フレネルレンズ412は、ふた415
に取りつけられており、表示パネル21は本体411に
取りつけられている。ふた415は回転部416で自動
的に傾きを変更できる。ふた415をおりたたむことに
より突起413と留め部414とが結合し、ふた415
は表示パネル21および反射フレネルレンズ412を保
護する。また、留め部414にスイッチが構成されてお
り、ふた415をあけると自動的に発光素子11が点灯
し、また、表示パネル21が動作するように構成されて
いる。
【0296】本体411には切り換えスイッチ(ターボ
スイッチ)420が取りつけられている。ターボスイッ
チ420はノーマリブラックモード表示(NB表示)と
ノーマリホワイトモード表示(NW表示)とを切り換え
る。
【0297】通常の明るさの外光の場合はNWモードで
画像を表示する。NWモードは広視野角表示を実現でき
る。非常に外光が弱い場合に用いる。液晶層が透明状態
のとき画素電極で反射した光を直接観察者が見ることに
なるため、表示画像を明るく見ることができる。視野角
は極端に狭い。しかし、外光が微弱な場合でも表示画像
を良好に見ることができるのでパーソナルユースで使用
し、かつ短時間の使用であれば実用上支障がない。一般
的にNBモード表示は使用することが少ないため、通常
はNW表示とし、ターボスイッチ420を押さえつづけ
ているときにのみNBモード表示となるように構成す
る。もちろん、外光が弱い場合は発光素子11を点灯さ
せるか、もしくは外光と発光素子11とを兼用する。
【0298】(図41)の表示装置の特徴としてガンマ
切り換えスイッチ417を装備している点がある。ガン
マ切り換えスイッチ417はガンマカーブを1タッチで
切り換えできるようにしたものである。これは白熱電球
の照明下では表示パネル21に入射する入射光の色温度
は4800K程度の赤みの白となり、昼光色の蛍光灯で
は7000K程度の青み白となり、また屋外の太陽光の
もとでは6500K程度の白となる。したがって、(図
41)の表示装置を用いる場所によって表示パネル21
の表示画像の色が異なる。特にこの違和感は蛍光灯の照
明下から白熱電球の照明下に移動した時に大きい。この
時にガマン切り換えスイッチ417を選択することによ
り正常に表示画像を見えるようにできる。
【0299】ガンマ切り換えスイッチ417aは白熱電
球の光で良好な白表示となるように赤のガンマカーブを
液晶の透過率(変調率)が小さくなるようにしている。
417bは昼光色の蛍光灯に適用するように青の透過率
(変調率)が小さくなるようにしている。417cは太
陽光の下で最も良好な白表示となるようにしている。し
たがって、ユーザはガンマ切り換えスイッチ417を選
択することによりどんな照明光のもとでも良好な表示画
像を見られる。
【0300】表示パネル21への光線の入射角度は、ふ
た415を、回転中心416を中心として回転させて調
整する。この構成により表示パネル21に良好な狭指向
性の光を入射させることができる。
【0301】PBS432等の光出射側には(図45
(b))に示すように、凸レンズ451を配置してもよ
い。光181aの光路長と181bの光路長とは異なる
ため、凸レンズ451aと451bとの正のパワーを異
ならせている。なお、凸レンズは正弦条件を良好とする
ため、平面側を発光素子11側に向ける。また、(図4
5(a))のように発光素子11の光出射側にレンズ4
51aを配置し、PBS432等の光出射側にレンズ4
51bを配置してもよい。また、レンズ451は着色
し、分光分布を狭帯域としてもよい。また、(図46)
に示すように、PBS432,433等は横方向に配置
してもよい。また、(図47)に示すように、長い発光
素子(たとえば蛍光管141)を用い、かつ、長いPB
S432を用いてもよい。この場合は、フレネルレンズ
412は二次元状のものでよい。以上の実施例では、表
示パネルおよび表示装置は本発明のものを用いる。ま
た、外光だけでなく、(図1)(図15)(図18)に
示すバックライト16と兼用して構成することが好まし
い。(図8)(図9)に示す駆動方式も適用することが
好ましい。
【0302】(図60)は発光素子11のかわりにある
いは、発光素子11に加えて、外光を集光して照明光と
するものである。
【0303】外光取り込み部601は扇型をしており、
透明樹脂で形成されている。取り込み部601の界面6
02と回転部416以外は反射膜が形成されており、界
面602から入射した光は回転部416以外から外部に
漏れないように構成されている。また、取り込み部60
1は点線で示すように回転部416を中心として回転さ
せることができる。取り込み部601は扇型状,円すい
状等のいずれの形成でもよい。つまり、集光できればい
ずれの形状でもよい。
【0304】集光された光181aはミラー435で反
射し(181b)、PBS432に入射する。あとは
(図42)と同様である。一方、発光素子11からの光
もPBS432に入射する。
【0305】以上の構成では外光により強く、かつ狭指
向性の照明光を発生させることができる。
【0306】(図48)も本発明の表示装置を用いた映
像表示装置である。この構成では表示パネル21を発し
た光はミラー481(もしくはフレネルレンズ)で反射
した後、観察者の眼291に到達するように構成してい
る。このように構成することにより構成上、観察者の眼
291と表示パネル21間の距離を十分に確保すること
ができる。また、観察者の眼291に到達する光の指向
性が狭くなり、高コントラストの画像表示を実現でき
る。
【0307】(図41)等の表示装置において、表示画
像のコントラストを最も良好に見えるように調整するに
は工夫がいる。なぜならば表示画像を表示した状態では
映像の内容によって、良好に見える角度が異なるからで
ある。たとえば黒っぽいシーンの画面ではどうしても黒
を中心に表示パネルの角度を調整してしまうし、白っぽ
いシーンの画面では白表示を中心に表示パネルの角度を
調整してしまう。しかし、映像がビデオ画像(動画)で
ある場合、シーンはどんどんかわるからなかなか最適に
調整することができない。
【0308】本発明はこの課題を解決するためモニター
表示部を設けている。(図41)は黒表示のモニター表
示部419aと白表示のモニター表示部419bとを設
けた一実施例である。ただし、必ず両方のモニター表示
部419a,419bが必要ではなく、必要に応じて一
方だけでもよい。
【0309】モニター表示部419aは映像の黒表示を
示す。モニター表示部419bは映像の白表示を示す。
観察者は、モニター表示部419の黒表示と白表示とが
最良となるように調整して、表示画面を見る角度を調整
する。一般的に室内では照明光が表示画面に入射する方
向は固定されているため、一度、表示画面の角度を調整
すればよい。
【0310】モニター表示部419は液晶層236の光
変調状態を示している。つまり、表示パネル21の周辺
部かつ液晶が充填された箇所にモニター表示部419が
形成されている。
【0311】黒表示のモニター表示部419aには、モ
ニター電極(図示せず)が形成されており、たえず、対
向電極234とモニター電極間の液晶層には交流電圧が
印加されている。この交流電圧とは最も画像の黒表示と
なる電圧である。また、液晶層236の部分には電極は
形成されておらず、たとえば、PD液晶の場合は常時散
乱状態である(白表示)。
【0312】以上の構成により常時黒表示部と常時白表
示部を作製できる。観察者はこの常時黒表示部(モニタ
ー表示部419a)と常時白表示部部(モニター表示部
419b)とを見ながら(白表示と黒表示とがベストに
なるように調整しながら)、表示画面の角度を調整す
る。したがって、表示画面を見ずとも容易に最良に見え
るように角度調整を行うことができる。
【0313】(図41)において、モニター表示部41
9は液晶層236を利用して構成あるいは形成するとし
たが、これに限定するものではない。たとえばモニター
表示部419aは透明基板の裏面に反射膜(反射板等)
を形成または配置したものでもよい。つまり疑似的に透
明の液晶層236を作製するのである。これが黒表示を
示すことになる。また、モニター表示部419bは拡散
板(拡散シート)の裏面に反射膜(反射板等)を形成ま
たは配置したものでもよい。拡散板の散乱特性は液晶層
236の特性と同等にする。これが白表示を示すことに
なる。また、単に反射板あるいは拡散板(シート)で代
用することもできる。以上のような疑似的に液晶層23
6と近似させたものを形成または配置することにより、
モニター表示部を構成できる。
【0314】なお、モニター表示部419は表示部と別
個にモニター表示部専用のパネルを製造し、これに黒表
示419a,白表示419bのうち少なくとも一方を形
成したものを取りつけてもよい。また、表示パネル21
が透過型表示パネルの場合は、この表示パネルの液晶
層、もしくは疑似的に表示部を作製等したものを用いれ
ばよいことは言うまでもない。また、モニター表示部4
19は表示領域の周辺部を取り囲むようにして形成また
は配置してもよい。
【0315】(図41)に示すような、モニター表示部
419は表示パネル21がPD表示パネルの場合を主と
して説明したがこれに限定するものではなく、他の表示
パネルの場合(STN液晶表示パネル、ECB表示パネ
ル、DAP表示パネル、TN液晶表示パネル、強誘電液
晶パネル、DSM(動的散乱モード)パネル、垂直配向
モード表示パネル、ゲストホスト表示パネルなど)にも
適用することができる。
【0316】たとえばTN液晶表示パネルでは、白表示
と黒表示のうち少なくとも一方の表示モニター419
を、実際にモニター用の液晶層を形成し、もしくは疑似
的に液晶層と等価の表示モニター部419を形成する。
反射電極が鏡面の場合も微小な凹凸が形成された場合も
同様である。
【0317】モニター表示部419を配置する技術的思
想は、表示パネル21が反射型の表示パネルを用いた映
像表示装置に限定されるものではなく、透過型の表示パ
ネルを用いた映像表示装置にも適用することができる。
白黒の表示状態をモニターするという概念では表示パネ
ルが反射型であろうと透過型であろうと差異はないから
である。また、この技術的思想は表示パネルの表示画像
を直接観察する表示装置だけでなく、ビューファイン
ダ、投射型表示装置(プロジェクター)、携帯電話のモ
ニター、携帯情報端末、ヘッドマウントディスプレイな
どにも適用できることは言うまでもない。
【0318】以上の実施例は表示モニター等としての応
用であったが、その他(図49)に示すようにビデオカ
メラ等にも適用することができる。(図49)はビデオ
カメラに適用した例である。直視モニターおよびビュー
ファインダ部に本発明が適用されている。
【0319】表示パネル21はおりたたんでビデオカメ
ラ本体492の格納部493にしまうことができる。ビ
デオカメラ本体492は撮影レンズ491とビューファ
インダの接眼ゴム494が取り付けられている。
【0320】なお、本明細書では少なくとも発光素子な
どの光源(光発生手段)と、液晶表示パネルなどの自己
発光形でない画像表示装置(光変調手段)を具備し、両
者が一体となって構成されたものをビューファインダと
呼ぶ。
【0321】また、ビデオカメラとはビデオテープを用
いるカメラの他に、FD、MO、MDなどのディスクに
映像を記録するカメラ、電子スチルカメラ、デジタルカ
メラ、固体メモリに記録する電子カメラも該当する。
【0322】(図50)は本発明のビューファインダの
説明のための断面図である。(図50)のビューファイ
ンダは本発明の表示パネル21を用いている。特にPD
液晶表示パネルを用いることが好ましい。表示パネル2
1の出射面にはレンズアレイ183および凸レンズ45
1が配置されている。(図35)に示すように開口部1
87から放射された光は表示パネル21を照明する。マ
イクロレンズ186は狭指向性の光に変換する。
【0323】凸レンズ451は液晶層236で変調され
た光を集光する機能も有する。そのため表示パネル21
の有効径に対して拡大レンズ502の有効径が小さくて
すむ。したがって、拡大レンズ502を小さくすること
ができビューファインダを低コスト化、および軽量化で
きる。
【0324】なお、(図50)において表示パネル21
はPD液晶表示パネルとして説明したがこれに限定する
ものではなく、TN液晶表示パネルのように偏光方式の
表示パネルを用いてもよい。
【0325】拡大レンズ502は接眼リング503に取
り付けられている。接眼リング503の位置を調整する
ことにより、観察者の眼291の視度にあわせてピント
調整を行うことができる。また観察者は眼291を接眼
ゴム494に密接させて表示画像を見るため、バックラ
イト16からの光の指向性が狭くても課題は発生しな
い。
【0326】(図55)は本発明の第2の実施例におけ
るビューファインダの説明図(断面図)である。
【0327】(図55)は放物面鏡が形成された透明ブ
ロック541で0点に配置された光源部551からの光
を実質上平行光に変換し、表示パネル21を照明するも
のである。表示パネル21は本発明等の透過型のものを
使用する。また、光源部551とは(図45)(図6
1)等が該当する。
【0328】放物面鏡は(図54)に示すように焦点0
を中心とする凹面鏡であり、焦点0から放射された光を
反射面15で反射させることにより平行光に変換するも
のである。ただし、本発明の使用するものは完全な放物
面鏡に限定するものではなく、だ円面鏡等でもよい、つ
まり、発光源から放射される光を実質上平行光に変換す
るものであれば何でもよい。また、発光素子は点光源に
限定するものではなく、たとえば細い蛍光管のような線
状の光源でもよい。この場合は放物面は2次元状の放物
面でもよい。
【0329】(図54)に示すように発光素子が点光源
の場合、使用部分541は斜線部であるこの使用部54
1の裏面にAlなどの膜を蒸着して反射面15を形成す
る。反射面15はAl,Agの金属材料の他、誘電体ミ
ラーあるいは回折効果を用いたものでもよい。また、他
の部材に反射面15を形成して取りつけてもよい。
【0330】白色LED11から放射された光は透明ブ
ロック541に入射する。入射した光181aは狭い指
向性の光181bに変換され、表示パネル21に入射
し、フィールドレンズ451で集光された拡大レンズ5
02に入射する。フィールドレンズ451はポリカーボ
ネート樹脂、ゼオネックス樹脂、アクリル樹脂、ポリス
チレン樹脂等で形成する。透明ブロック541も同様の
材料で形成する。中でも透明ブロック541はポリカー
ボネートで形成する。ポリカーボネートは波長分散が大
きい。しかし、照明系に用いるのであれば色ずれの影響
は全く問題がない。したがって、屈折率が高いという特
性を生かせるポリカーボネート樹脂で形成すべきであ
る。屈折率が高いため、放物面の曲率をゆるくでき、小
型化が可能になる。もちろん、有機あるいは無機からな
るガラスで形成してもよい。また、レンズ状(凹面状を
有する)のケース内にゲルあるいは液体を充填したもの
を用いてもよい。また、放物面の一部を加工した凹面の
おわん状でもよい(透明部材ではなく、通常の凹面鏡の
一部を使用してもよい)。
【0331】なお、反射面15をAl等の金属薄膜で形
成した場合は、酸化を防止するため、表面をUV樹脂等
でコートするか、もしくはSiO2,フッ化マグネシウ
ム等でコーティングしておく。また、樹脂を塗布して
も、樹脂フィルムでラミネートしてもよい。
【0332】なお、反射面15は、金属薄膜により形成
する他、反射シート,金属板をはりつけてもよい。ま
た、あるいはペースト等を塗布して形成してもよい。ま
た、別の透明ブロックなどに反射膜を形成し、透明ブロ
ック541に前記反射膜を取り付けてもよい。光学的干
渉膜を反射面541としてもよい。本発明は(図54)
に示すように発光素子でCの部分を中心として照明す
る。
【0333】発光素子は指向性のあるものを用いること
ができる。つまり照明範囲Cが狭いからである。そのた
め、光利用効率が良い。狭い照明面積に効率よく光を照
明できるからである。この意味で発光部が小さい(白
色)LEDは最適である。なお、発光素子の配置位置は
焦点Oから前後にずらせても良い。発光素子の発光面積
の大きさが見かけ上変化するだけである。焦点距離より
長くすれば発光面積は大きくなる。焦点距離より短くす
れば通常は照明面積が小さくなる。
【0334】以上のことから、放物面鏡の中心線より半
分のみの部分を用い、さらに発光素子の下面位置は照明
光の通過領域として用いないものである。
【0335】表示パネル21の有効表示領域の対角長を
m(mm)(画素等が形成されており、ビューファイン
ダの画像をみる観察者が画像がみえる領域)とし、放物
面鏡の焦点距離をf(mm)としたとき、以下の(数2
6)の関係を満足するようにする。
【0336】
【数26】 m/2(mm)≦f(mm)≦3m/2(mm) f(mm)がm/2(mm)より短かいと放物面の曲率
が小さくなり反射面541の形成角度が大きくなる。し
たがって、バックライトの奥ゆきが長くなり好ましくな
い。また、反射面の角度がきついと表示パネル21の表
示領域の上下あるいは左右で輝度差が発生しやすくなる
という課題も発生する。
【0337】一方、f(mm)が3m/2(mm)より
長いと、放物面の曲率が大きくなり、また発光素子(発
光部)の配置位置も高くなる。そのため、先と同様にバ
ックライトの奥ゆきが長くなってしまう。
【0338】白色LEDがチップタイプの場合、発光領
域の直径は1(mm)程度である。放物面が大きい場
合、表示パネルの有効表示領域の対角長が長い場合、直
径1(mm)の対角長では小さい場合がある。つまり、
表示パネル21に入射する光の指向性が狭くなりすぎ
る。拡大レンズ502の設計にもよるが、発光素子の発
光領域が小さいと、接眼カバー494から少し眼の位置
をはなすと表示画像がみえなくなる。したがって、(図
61)に示すように光出射側に拡散板等を配置して、発
光面積を大きくするとよい。つまり、光源551等の発
光素子11の構成は(図61)の構成を適用することが
好ましい。
【0339】白色LED11は定電流駆動を行う。定電
流駆動を行うことにより温度依存による発光輝度変化が
小さくなる。また、LED11はパルス駆動を行うこと
により発光輝度を高くしたまま、消費電力を低減するこ
とができる。パルスのデューティ比は1/2〜1/4と
し、周期は50Hz以上にする。周期が30Hzとか低
いとフリッカが発生する。
【0340】LED11の発光領域の対角長d(mm)
は、表示パネル21の有効表示領域の対角長(観察者が
見る画像表示に有効な領域の対角長)をm(mm)とし
たとき以下の(数27)の関係を満足させることが好ま
しい。
【0341】
【数27】(m/2)≦d≦(m/15) さらに好ましくは、以下の(数28)の関係を満足させ
ることが好ましい。
【0342】
【数28】(m/3)≦d≦(m/10) dが小さすぎると表示パネル21を照明する光の指向性
が狭くなりすぎ、観察者が見る表示画像は暗くなりすぎ
る。一方、dが大きすぎると、表示パネル21を照明す
る光の指向性が広くなりすぎ表示画像のコントラストが
低下する。一例として表示パネル21の有効表示領域の
対角長が0.5(インチ)(13(mm))の場合、L
EDの発光領域は、対角長もしくは直径が2〜3(m
m)となることが適正である。発光領域の大きさはLE
Dチップの光出射面に拡散シート31をはりつけるもし
くは配置することにより、容易に目標にあった大きさを
実現できる。
【0343】実質上平行光とは指向性の狭い光という意
味であり、完全な平行光を意味するものではなく、光軸
に対し絞りこむ光線であっても広がる光線であってもよ
い。つまり面光源のように拡散光源でない光という意味
で用いている。
【0344】以上のことは、他の本発明の表示装置にも
当然のことながら適用することができる。
【0345】液晶層236で散乱した光を吸収するた
め、ボデー501の内面を黒色あるいは暗色にしておく
ことが好ましい。ボデー501で散乱光を吸収するため
である。表示パネル21の無効領域(画像表示に有効な
光が通過しない領域部分)に黒塗料を塗布しておくこと
は有効である。
【0346】液晶層236は画素電極232に印加され
た電圧の強弱にもとづいて入射光を散乱もしくは透過さ
せる。透過した光は拡大レンズを通過して観察者の眼2
91に到達する。
【0347】ビューファインダでは観察者がみる範囲は
接眼ゴム等により固定されているため、ごく狭い範囲で
ある。したがって狭指向性の光で表示パネル21を照明
しても十分な視野角(視野範囲)を実現できる。そのた
め光源11の消費電力を大幅に削減できる。一例として
0.5(インチ)の表示パネル21を用いたビューファ
インダにおいて、面光源方式では光源の消費電力は0.
3〜0.35(W)必要であったが、本発明のビューフ
ァインダでは0.02〜0.04(W)で同一の表示画
像の明るさを実現することができた。
【0348】放物面形成領域(透明ブロック)541の
反射面15の形状は(図54)に示すように焦点位置O
によって変化する。つまり焦点距離fによって変化す
る。(図66(a))に示すようにfが長い場合は反射
面15の曲率は緩くなり、透明ブロック541の厚みt
は薄くなる。つまり照明装置(バックライト)16は薄
く小型に形成することができる。
【0349】したがって、焦点距離fを大きくすること
がビューファインダの小型化に直結し好ましい。しか
し、(図66(a))のように構成すると、光源551
から放射される光181aが表示パネル21で遮光さ
れ、反射面15に入射させることができない。この課題
に対応するため、(図66(b))に示すように、光源
551からの光を反射面15aで一度反射させ、次に透
明ブロック541の表面Aで全反射させた後、反射面1
5bに反射させて表示パネル21に入射させる構成が考
えられる。
【0350】しかし、(図66(b))の構成では表面
Aで反射する光の入射角度θは全臨界角以下の角度とな
ってしまう。そのため、表示パネル21の表示領域は一
部を照明することができない。
【0351】(図67(a))はこの対策を行った構成
である。透明ブロックは透明ブロック541bと541
aから構成する。透明ブロック541bはくさび状にす
る。透明ブロック541aと541bとは周辺部におい
て保持部671で保持させる。
【0352】空気ギャップaの大きさは、(図65)と
同様の関係を満足させる。透明ブロック541bの形成
角度θ2(DEG.)は 2度 ≦ θ ≦ 20度 の条件を満足させる。さらに好ましくは、 3度 ≦ θ ≦ 10度 の条件を満足させることが好ましい。
【0353】(図67(a))のように構成することに
より、光源551から放射された光181aは反射面1
5aで反射され、空気ギャップ651との界面で反射さ
れる。この際、光181bの反射角度はθ3は、くさび
状の透明ブロック541bにより、充分に全反射角度
(臨界角)以上となる。そのため、すべての光181b
が反射され、反射膜15bに入射して反射光181dと
なり、表示パネル21を照明する。
【0354】反射光181dは透明ブロック541a、
541b内を直進する。もし、透明ブロック541bが
なければスネルの法則により大きく屈折されるであろ
う。以上のように光181dが直進するのは透明ブロッ
ク541aと541bとを組み合わせて用いた効果であ
る。また、空気ギャップ651は表示パネル21の表示
領域において均一であるため、画像表示には影響を与え
ない。
【0355】光源551が見かけ上高い位置(光路を折
り曲げないとき)にあり、光源551を反射膜15まで
の距離(焦点距離)が所定値以上の場合は、(図74)
に示すように、くさび状の透明ブロック541bを(図
67(a))に比較して逆方向にしてもよい。(図7
4)の構成のほうが、(図67(a))よりも透明ブロ
ック541の厚みを薄くできる。
【0356】(図74)では、光源551から放射され
た光181aは斜めにカットされた反射面15aで反射
され、空気ギャップ651との界面で反射される。この
際、光181bの反射角度はθ3は、くさび状の透明ブ
ロック541bを配置されていることにより、充分に全
反射角度(臨界角)以上となる。そのため、すべての光
181bが反射され、反射膜15bに入射して反射光1
81dとなり、表示パネル21を照明する。
【0357】反射光181dは透明ブロック541a、
541b内を直進する。表示パネル21を透過した光1
81dは、集光レンズ451で集束光181eとなる。
したがって、ビューファインダの拡大レンズ502のレ
ンズ径を小さくできる。
【0358】なお、レンズ451と表示パネル21間
は、透明樹脂、透明液体、透明ゲルなどでオプティカル
カップリングすることが好ましい。
【0359】また、表示パネル21が反射タイプ(ある
いは半透過仕様)の場合は(図75)のように構成すれ
ばよい。透明ブロック541aと541bとを用いる。
θ(DEG.)は、 35度 ≦ θ ≦ 45度 にすることが好ましい。
【0360】(図75)では、光源551から放射され
た光181aはレンズ451bで略平行光の光に変換さ
れ、透明ブロック541aに入射する。入射した光18
1aは、空気ギャップ651との界面で反射され、反射
光181bとなり表示パネル21に入射する。表示パネ
ル21で変調された光181cは、透明ブロック541
a、541b内を直進する。透明ブロック541bを透
過した光181cは、集光レンズ451で集束光とな
る。
【0361】なお、レンズ451bと透明ブロック54
1b間は、透明樹脂、透明液体、透明ゲルなどでオプテ
ィカルカップリングしてもよい。また、透明ブロック5
41bとレンズ451bとを一体として形成してもよ
い。また、表示パネル21が半透過仕様の場合は表示パ
ネル21の裏面にバックライト16を配置してもよい。
【0362】なお、(図67(b))に示すように透明
ブロック541bは円弧状に形成しても、球面状に形成
しても、あるいは非球面、多角形に形成してもよい。透
明ブロック541aは透明ブロック541bの形状にあ
わせて空気ギャップ651が一定となるように形成また
は構成する。ただし、透明ブロック541bなどにレン
ズ効果を持たせるため、空気ギャップを表示パネル21
の中央部と周辺部で変化させてもよい。また、反射面1
5aは曲面としてもよい。
【0363】また、透明ブロック541bと541aの
屈折率は色収差を考慮して屈折率が異なるものを用いて
もよい。また、透明ブロック541は着色させてもよ
い。他の構成は(図55)(図54)の構成が適用され
ることは言うまでもない。また、透明ブロック541は
3次元の放物面に限定するものではなく、楕円面であっ
ても、あるいは2次元状であってもよいことも言うまで
もない。また、透明ブロック541の光出射面に微小な
凹凸を形成して、指向性を拡大してもよい。また、画像
表示に有効な光が通過しない領域には光吸収膜を形成し
てもよい。
【0364】また、(図70)のように透明ブロック5
41bはなくともよい。透明ブロック541aの光出射
面に液晶表示パネル21を配置する。液晶表示パネル2
1の配置位置によっては、液晶表示パネル21に斜めに
光181dが入射することになる。これは、液晶表示パ
ネル21の表示画像のコントラストを低下させることに
なる場合もある。しかし、液晶表示パネル21がノーマ
リホワイトモードの時は、液晶分子の配向方向と光18
1dの入射角度が一致し、コントラストを向上させる。
【0365】観察者は眼291を接眼ゴム494で固定
して表示画像をみる。ピントの調整は接眼リング503
を移動させて行う。なお、光源部551は1つに限定す
るものではなく、複数であってもよい。
【0366】以上は表示パネル21の表示領域が20イ
ンチ以下と比較的小型の場合であるが、30インチ以上
と大型となると表示画面がたわみやすい。その対策のた
め、本発明では(図51)に示すように表示パネル21
に外枠511をつけ、外枠511につりさげられるよう
に固定部材512を取り付けている。この固定部材51
2を用いて(図52)に示すようにネジ522等で壁5
21に取りつける。
【0367】しかし、表示パネル21のサイズが大きく
なると重量も重たくなる。そのため、表示パネル21の
下側に脚取り付け部514を配置し、複数の脚513で
表示パネル21の重量を保持できるようにしている。
【0368】脚513はAに示すように左右に移動で
き、また脚513はBに示すように収縮できるように構
成されている。そのため、狭い場所であっても表示装置
を容易に設置することができる。
【0369】以上の実施例は直視型の表示装置をイメー
ジしているが、本発明はこれに限定するものでなく、
(図57)に示すような投射型表示装置にも適用するこ
とができる。つまり、表示パネル21の照明光としてメ
タルハライドランプ(MHランプ)や、超高圧水銀灯
(UHPランプ)等の放電ランプ571を用いればよい
からである。放電ランプ571から放射された光はだ円
面鏡572で集光され、レンズ451aで実質上平行光
に変換して表示パネル21を照明する。表示パネル21
が反射型の場合は、PBS432を用いるか、もしくは
斜め方向から表示パネル21を照明すればよい。表示パ
ネル21で変調された光はフィールドレンズ451bで
絞りこまれて投射レンズ534に入射し、投射レンズ5
34によりスクリーン(図示せず)に投影される。
【0370】(図57)の574は回転フィルタであ
る。回転フィルタ574はブラシレスDCモーター57
3により回転軸575を中心として回転する。回転フィ
ルタ574は扇型のダイクロイックフィルタが複数組み
合わさった形状をしている。(図59)に示すように円
盤582の周囲にダイクロイックフィルタが並べられて
いる。回転フィルタ574RはR光を透過するダイクロ
イックフィルタ、回転フィルタ574GはG光を透過す
るダイクロイックフィルタ、回転フィルタ574BはB
光を透過するダイクロイックフィルタである。回転フィ
ルタ574は回転することにより入射光181である白
色光を時分割でR,G,B光に変換する。表示パネル2
1は光変調層236として強誘電液晶モード,OCBモ
ードもしくは、メルク社が開発した超高速TNモード液
晶を用いる。また、TI社が開発しているDMD(デジ
タルマイクロミラーデバイス)を用いる。
【0371】(図58)に示すように、回転フィルタ5
74は筐体584中に配置されている。筐体584は金
属材料、もしくはエンジニアリングプラスティック材料
で形成あるいは構成されている。回転フィルタ574の
表面は空気などとの摩擦を低減するため、微小な凹凸を
表面に形成すると良い。たとえば、ゴルフボールのごと
くである。モーター573も筐体584中に配置されて
いる。また、筐体584の光入射部には入射光181が
入出射する透過窓583が取り付けられている。
【0372】透過窓583には入射光の反射を防止する
AIRコート膜(反射防止膜)が形成され、また、必要
に応じて紫外線をカットするUVカット膜および赤外線
をカットするIRカット膜が形成されている。表示パネ
ル21が偏光変調方式の場合は、透過窓583に偏光板
を貼り付けるかあるいは透明基板に偏光板を取り付けた
板を光路に配置する。この際、透過窓583あるいは偏
光板を取り付けた板はサファイアガラスあるいはダイヤ
モンド薄膜を形成した基板を用いると良い。これらは熱
伝導性が良好だからである。基板筐体584の一部には
筐体内の熱を放熱する放熱板585が取り付けられてい
る。
【0373】筐体584内は1気圧から3気圧の水素が
充填されている。水素は比重が低いため、回転フィルタ
574が回転することにより発生する風損を減少させる
ことができる。また、比熱が高いため放熱効果が高い。
しかし、水素は酸素と混合することにより爆発する危険
性がある。そのため、筐体584の一部に水素の圧力お
よび輝度を測定するセンサ581が取り付けられてい
る。センサ581は筐体内の水素の圧力および/または
純度を測定し、水素の濃度等が一定値以下となると信号
を発する。この信号により“水素濃度をチェックする”
という表示灯を点灯させるとともに、ランプ571を停
止させる。また、水素のかわりに、ヘリウム、窒素など
の気体を用いてもよい。
【0374】回転フィルタ574の周囲を完全に、また
は極力筐体584で囲むことにより、騒音を防止する事
ができる。ただし、筐体584に開口部を有する場合
は、水素冷却方式は採用できない。しかし、回転フィル
タ574の風きり音、モータの電磁音を良好に抑制でき
るという騒音防止の効果は十分に発揮できる。また、筐
体584の周囲を水あるいはエチレングリコール液体な
どで直接冷却しても良い。また、液体のかわりにシリコ
ンゲルなどのゲルでもよい。また筐体584の周囲を水
素で冷却してもよい。
【0375】なお、(図57)はライトバルブがDMD
のように反射型の場合を例示している。その他、ライト
バルブは、韓国の大宇社が開発しているTMA、IBM
社、スリーファイブ社、(株)コピン、ディスプレイテ
ック社、ナショナルセミコンダクター社あるいは日本ビ
クターが開発しているシリコンベースド液晶表示パネル
などの反射型の表示パネルの場合でも同様に適用でき
る。また、本発明の表示パネル21も同様に適用するこ
とができる。
【0376】また、(図57)の構成はビューファイン
ダにも適用することができる。(図57)において、投
射レンズ534を拡大レンズとし、照明光学系531を
LEDなどで構成すればよい。LEDはR,G,Bの3
色を用い、表示パネル21の表示状態と同期させてフィ
ールドシーケンシャルに駆動すればよい。
【0377】たとえば、(図64)の実施例が例示され
る。PBS432には表示パネル21a,21bが取り
付けられる。発光素子11から放射された光はPBS4
32の光分離面434でP偏光181aとS偏光181
bに分離される。分離された偏光は、それぞれ表示パネ
ル21a,21bに入射する。表示パネル21にはθ 2
の角度で入射するようにする。
【0378】なお、表示パネルにθ2の角度で入射する
としているが、本発明のビューファインダでは、観察者
の眼の軸と照明光の主光線とが所定の角度をなすように
構成するという意味である。(図64)においても表示
パネル21に入射する照明光の主光線の軸と、表示パネ
ル21の法線とを一致させた構成を採用し、代わりに拡
大レンズ502の軸を傾かせてもよい。
【0379】光分離面434は傾いた光線181を良好
に分離できるように構成する。また、光分離面434は
P偏光とS偏光に分離するとしたが、これに限定するも
のではなく、たとえば赤色光と、青および緑光に分離す
るものでもよい。この場合は432はPBSではなく、
単なるビームスプリッタとなる。
【0380】たとえば、光分離面434が赤色光181
aと、青および緑光181bに分離する装置の場合は、
表示パネル21bは赤色光181aを変調し、表示パネ
ル21aは青および緑光181bを変調することにな
る。
【0381】したがって、表示パネル21aは青色と緑
色光を分離して変調するため青と緑色のカラーフィルタ
を形成しておくことが必要である。カラーフィルタは樹
脂または誘電体多層膜からなるものを用いる。表示パネ
ル21bは赤のカラーフィルタを形成する必要は特にな
いが、色純度の向上のため赤色のカラーフィルタを形成
しておくことが好ましい。
【0382】また、432がPBSの場合は表示パネル
21bを輝度(Y)変調用としてもよい。さらに、表示
パネル21aには赤(R),緑(G),青(B)のカラ
ーフィルタを形成することにより、色度(C)変調用の
表示パネルとしてもよい。
【0383】この場合、表示パネル21bにはカラーフ
ィルタを形成する必要はなくモノクロ用でよい。しか
し、発光素子11の色温度を調整するために、帯域制限
用のフィルタ(色フィルタ)を形成しておくことが好ま
しい。色フィルタは、表示パネル21の光入射面もしく
は光出射面に配置してもよい。以上の事項は他の実施例
にも当然適用してもよい。また、LED11の光出射面
に光拡散板を配置し、色ムラの発生を抑制することが好
ましい。また、(図64)の点線で示すようにフィール
ドレンズ451を配置することにより、表示パネル21
の周辺まで良好に照明できる。
【0384】また、PBS432は、3M社などが販売
しているフィルムタイプのPBSを用いてもよい。ま
た、発光素子11と表示パネル21間にレンズを配置
し、フィルムタイプのPBSをレンズに貼りつけたり、
フィルムタイプのPBS432を円弧状に加工してレン
ズとしての機能を持たせたりしてもよい。以上のことは
以下の実施例でも同様である。
【0385】減光フィルタを配置する理由は、たとえ
ば、発光素子11が白色LEDの場合は、青色光が強
く、表示パネルの表示画像が青みがかかったようになっ
てしまうからである。また、輝度成分が大きくなりすぎ
るのを防止するため、減光フィルタを表示パネル21b
の入射面に形成もしくは配置しておくことが好ましい。
【0386】表示パネル21a,21bで変調された光
は再び光分離面434で合成され、レンズ451で収束
されて拡大レンズ502に入射する。(図64)の実施
例では表示パネル21aの表示画像と表示パネル21b
の表示画像とが重ねあわされるため、見かけ上の解像度
が2倍になったのと同等となり、低解像度の表示パネル
を用いて高解像度表示を実現できる。
【0387】また、R発光のLED11R、G発光のL
ED11G、B発光のLED11Bを用い、表示パネル
21の表示状態と同期をとって、フィールドシーケンシ
ャル方式で駆動を行えば、カラーフィルタを用いず、ま
た、1枚の表示パネル21でカラー表示を実現できる。
この場合、LEDの光出射側に拡散板、拡散フィルムな
どの光拡散手段を配置し、面発光としてもよい。また、
光出射側にレンズ451bを配置して平行光としてもよ
い。
【0388】なお、(図64)において、表示パネル2
1として(図25)に示すような、半透過型のものを用
いる場合は、表示パネル21の裏面に本発明のバックラ
イト16を配置してもよい。バックライト16と発光素
子11の両方から放射される光を用いることによりより
明るい画像表示を実現できる。また、バックライト16
だけでも画像表示を行える。この構成は(図60)(図
42)のような直視モニターなどの映像表示装置にも適
用することができる。また、(図57)に示すように投
射型表示装置に採用してもよい。
【0389】(図53)は3枚の表示パネル21を用い
てカラー表示を行う方式である。ここでは説明を容易に
するため、21GをG光の映像を表示する表示パネル、
21RをR光の映像を表示する表示パネル、21BをB
光の映像を表示する表示パネルとする。したがって、各
ダイクロイックミラー533を透過および反射する波長
は次のようになる。すなわち、ダイクロイックミラー5
33aはR光を反射し、G光とB光を透過する。ダイク
ロイックミラー533bはG光を反射し、R光を透過さ
せる。ダイクロイックミラー533cはR光を透過し、
G光を反射させる。また、ダイクロイックミラー533
dはB光を反射させ、G光およびR光を透過する。
【0390】ランプハウス531内のメタルハライドラ
ンプ(図示せず)から放射された光は全反射ミラー48
1aにより反射され、光の進行方向を変化させられる。
前記光はダイクロイックミラー533a,533bによ
りR・G・B光の3原色の光路に分離され、R光はフィ
ールドレンズ451Rに、G光はフィールドレンズ45
1Gに、B光はフィールドレンズ451Bにそれぞれ入
射する。各フィールドレンズ451は各光を集光する。
表示パネル21はそれぞれ映像信号に対応して液晶の配
向を変化させ、光を変調する。このように変調されたR
・G・B光はダイクロイックミラー533c,533d
により合成され、投写レンズ534によりスクリーン
(図示せず)に拡大投影される。
【0391】UVIRカットフィルタ532の帯域は半
値の値で430nm〜690nmである。R光の帯域は
600nm〜690nm、G光の帯域は510〜570
nmとする。B光の帯域は430nm〜490nmであ
る。各表示パネル21はそれぞれの映像信号に応じて散
乱状態の変化として光学像を形成する。
【0392】本発明の表示パネル,表示装置等において
対向基板235、アレイ基板231はガラス基板、透明
セラミック基板、樹脂基板、単結晶シリコン基板、金属
基板などの基板を用いるように主として説明してきた。
しかし、対向基板235、アレイ基板231は樹脂フィ
ルムなどのフィルムあるいはシートを用いてもよい。た
とえば、ポリイミド、PVA、架橋ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステルシートなどが例示される。ま
た、特開平2−317222号公報のようにPD液晶の
場合は、液晶層に直接対向電極あるいはTFTを形成し
てもよい。つまり、アレイ基板または対向基板は構成上
必要がない。また、日立製作所が開発しているIPSモ
ード(櫛電極方式)の場合は、対向基板には対向電極は
必要がない。
【0393】以下、(図68(a))〜(図69
(c))を参照しながら、特に投射型表示装置のライト
バルブとして用いる本発明の表示パネルについて説明す
る。
【0394】表示パネル21には画素間から光漏れが発
生しないようにするため、対向基板235にはブラック
マトリックス(BM)が形成される。BMの形成材料と
しては、遮光特性の観点からクロム(Cr)が用いられ
る。(図53)、(図57)などの投射型表示装置に用
いるライトバルブとしての表示パネル21には強烈な光
が入射する。BMに入射した入射光の40%はBMで吸
収されるため、表示パネル21は加熱され、劣化する。
【0395】本発明の表示パネルはBM682aの構成
材料としてアルミニウム(Al)を使用している。Al
は90%の光を反射するため、表示パネル21が加熱さ
れ劣化するという問題はなくなる。しかし、Alは遮光
特性がCrに比較して悪いため膜厚を厚く形成する必要
がある。一例として、Crの膜厚0.1μmの遮光特性
を得るAlの膜厚は1μmである。つまり、10倍の膜
厚に形成する必要がある。
【0396】一方、TN液晶表示パネル21などは液晶
分子を配向する必要があるため、ラビング処理を行う必
要がある。ラビング処理を行う際、凹凸があるとラビン
グ不良が発生する。したがって、対向基板235にAl
を用いてBMを形成すると基板235に凹凸が発生し、
良好なラビングを行うことができない。
【0397】この課題に対処するため、本発明の表示パ
ネル21は対向基板235において、BMを形成する位
置に凹部683をまず形成し、この凹部683を埋める
ようにBMを形成している。凹部683は基板235に
レジストを塗布し、パターニングを行った後、フッ酸溶
液でエッチングすることにより容易に形成できる。凹部
の深さは0.6μm以上1.6μm以下とし、さらに好
ましくは0.8μm以上1.2μm以下にする。この凹
部683の深さはエッチング時間を調整することにより
容易に調整できる。
【0398】なお、形成した凹部683は表面があれて
いるため、凹部683を形成後、基板235にはSiO
2、SiNxなどの無機材料を0.05μm以上0.2
μm以下の膜厚で蒸着しておく。
【0399】このように構成された凹部683にAl薄
膜を蒸着しBM682aを形成する。したがって、対向
基板235の表面にはBM形成による凸部は発生しな
い。そのため、良好なラビングを行うことができる。
【0400】必要に応じて、遮光性を向上させるため、
Al薄膜682aに重ねて、Crあるいはチタン(T
i)などから金属薄膜682bを積層する。この金属薄
膜682bはAl薄膜682aが対向電極234のIT
Oと直接接触しないようにする効果もある。Al薄膜6
82aとITO薄膜234が接触すると電池作用により
腐食するからである。
【0401】なお、積層する薄膜は2層に限定するもの
ではなく、3層以上でもよい。
【0402】また、積層する薄膜682bは金属薄膜に
限定するものではなく、カーボンを添加されたアクリル
樹脂、あるいはカーボン単体などの有機材料からなる薄
膜でもよい。例えば、光吸収膜1721が例示される。
これらのAl膜682aの単層のBMの膜厚、あるいは
Al膜682aと金属膜682b等を積層したBMの膜
厚は0.4μm以上1.4μm以下とし、さらに好まし
くは0.6μm以上1.0μm以下にする。尚、(図6
8(a))、(図68(b))では、BM682は、B
M682a及び682bで構成される場合を示したが、
これに限らず例えば、Al膜の単層で構成しても良く、
又、異種の材料を多層に積層して構成しても良い。以
後、単層、積層を問わない場合は、単にBM682と呼
ぶ。
【0403】凹部683に充填されたBM682上に
は、平滑化膜681aを形成する。平滑化膜681の形
成材料としては、アクリル樹脂、ゼラチン樹脂、ポリイ
ミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニィールアルコール樹
脂(PVA)などの有機材料あるいは酸化シリコン(S
iO2)、窒化シリコン(SiNx)などの無機材料な
どが例示される。なお、特に、紫外線硬化タイプの樹脂
を採用することが好ましい。ただし、SiO2などの無
機材料は、耐熱性があり、また広い波長帯域において透
過率が良好なため、投射型表示装置のライトバルブとし
て採用する場合は好ましい。
【0404】平滑化膜681aの膜厚としては0.2μ
m以上1.4μm以下が好ましく、中でも0.5μm以
上1.0μm以下に構成することが好ましい。この平滑
化膜682a上に対向電極234としてのITOを形成
する。(図174(b))は平滑化膜682aを用いず
カラーフィルタ237を平滑化膜として用いた構成であ
る。
【0405】平滑化膜681a、681bをSiO2な
どの無機材料で形成した場合は、平滑化膜681を形成
後、表面を研磨して平滑化する。研磨処理は機械的にあ
るいは化学的に行う。SiO2は比較的柔らかいため研
磨が容易である。研磨処理を行った後、対向電極234
を形成する。なお、平滑化膜681a,681bが有機
材料の場合も、研磨処理を行うことにより良好な平滑化
膜681a,681bを形成できることは言うまでもな
い。
【0406】また、他の例として、凹部683に凹部6
83の深さよりも厚くBM682を形成した後、表面を
研磨処理して平滑化してもよい。このようにすることに
より凹部683に丁度BM682が充填されたような構
成とすることができる。平滑化後、表面に対向電極23
4としてのITOを形成する。従って、平滑化膜681
aを形成しなくても良い。もちろん、BM682を研磨
後、平滑化機能よりも基板235から不純物が溶出する
のを防止するという観点から、平滑化膜(絶縁膜)68
1を薄く形成し、その後、対向電極234を形成しても
よい。この構成の場合は、平滑化膜というよりは、保護
膜として機能する。なお、対向電極は、液晶表示パネル
がIPS構造の場合は不要である。したがって、この場
合は対向電極234を形成せず、平滑化膜681a上に
配向膜を形成すればよい。
【0407】なお、(図68(a))、(図68
(b))においてBM682は、AlあるいはAlを含
む金属多層膜としたが、これに限定するものではなく、
低屈折率の誘電体膜と高屈折率の誘電体膜とを多層に形
成した誘電体多層膜(干渉膜)で形成してもよい。
【0408】誘電体多層膜は光学的干渉作用により特定
波長の光を反射し、反射に際し、光の吸収は全くない。
したがって、全く入射光の吸収がないBM682を構成
することができる。
【0409】また、Alの代わりに銀(Ag)を用いて
もよい。Agも反射率が高く良好なBM682となる。
【0410】なお、干渉膜をBM682として採用する
場合はBM682を構成する薄膜の膜厚は1.0μm以
上1.8μm以下とし、さらに好ましくは1.2μm以
上1.6μm以下にする。
【0411】また、凹部683の深さは1.2μm以上
2.2μm以下とし、さらに好ましくは1.4μm以上
1.8μm以下にする。
【0412】なお、(図68(a))、(図68
(b))の構成では、対向基板235に凹部683を形
成し、この凹部683にBM682を作製するとしたが
これに限定するものではなく、対向基板235に凹部6
83を形成することなく、Al、Ag、多層の金属薄
膜、あるいは干渉膜からなるBM682を形成し、この
BM682上に平滑化膜681を形成してもよい。この
時は平滑化膜681aの膜厚は1.0μm以上3.0μ
m以下とし、さらに好ましくは1.4μm以上2.4μ
m以下にする。又、平滑化膜681aを形成後、表面を
研磨しても良い。研磨することにより、BM682の凹
凸はなくなり、対向基板235の表面は平滑化される。
【0413】また、(図68(a))、(図68
(b))では、対向基板235に凹部683を形成し、
凹部683にBM682を作製するとしたが、これに限
定するものではなく、アレイ基板231に凹部683を
形成し、かつBM682を形成してもよい。この場合
は、BM682上にソース信号線233あるいは、TF
T271等を形成する。この様に、アレイ基板231の
凹部683を形成し、この凹部683にTFT271等
を形成することにより、アレイ基板231の表面も平滑
化され、良好なラビングを実施出来る。
【0414】BM682と対向電極234とは表示領域
の周辺で、あるいは表示領域ないで電気的に接続してお
くことが好ましい。これは対向電極234はITOで形
成されるため、シート抵抗が高い。そのため、対向電極
234のITOと金属材料からなるBM682とを接続
してシート抵抗を低くするためである。表示領域内で接
続する場合は、BM682bと対向電極234とが接す
る箇所の平滑化膜681aをエッチングなどにより除去
し、BM682bと対向電極234とが直接接するよう
に構成すればよい。この構成の場合は、BM682bは
Al以外の材料を選定する。電池による腐食を防止する
ためである。
【0415】一方、アレイ基板231側では、ソース信
号線233上に平滑化膜682を形成し、かつ、ソース
信号線233上で画素電極232が隣接するように構成
するとよい。このように構成することにより、画素電極
232の周辺部からの光漏れは全くなくなる。
【0416】しかし、この場合、ソース信号線233と
画素電極との寄生容量が大きくなる。この寄生容量によ
る画像表示への悪影響を回避するためには横方向で隣接
する画素間に印加する映像信号の極性を反転させるとよ
い。なお、(図68)ではTFT201などの、説明に
不要な構成物は省略している。また、TFT201はL
DD(ロー ドーピング ドレイン)構造にするとよ
い。
【0417】アレイ基板231にTFT271などを形
成後、無機材料からなる平滑化膜681bをSiO2な
どの無機材料で形成した場合は、平滑化膜681bを形
成後、表面を研磨して平滑化する。研磨処理は平滑化膜
681aと同様に機械的にあるいは化学的に行う。特
に、SiO2で平滑化膜681bを形成した場合は、S
iO2は比較的柔らかいため機械的研磨が容易である。
研磨処理を行った後、平滑化膜681bにTFT201
と画素電極232とを接続するコンタクトホールを形成
し、平滑化膜681b上に画素電極232を形成する。
なお、平滑化膜681をポリイミドなどの有機材料の場
合も研磨処理を行うことにより良好な平滑化膜681b
を形成できることは言うまでもない。又、TFT271
上には、ソース信号線の金属で遮光膜を形成し、TFT
271に光が入射しないように遮光する。
【0418】液晶層236を所定膜厚にするために、B
M682上あるいはBM682と対面するアレイ231
上に誘電体材料からなる柱を形成する。柱の高さを液晶
層236の膜厚とする。
【0419】なお、表示パネル21には、(図69
(a))に図示したように、反射防止膜239を形成し
た反射防止基板691を光結合材126でオプティカル
カップリングさせるとよい。
【0420】このように構成することにより、表示パネ
ル21と空気との界面で反射する光が抑制され、光利用
効率が向上する。
【0421】また、表示パネル21の表面にゴミが付着
してもスクリーン上では結像しないという利点もある。
(図69(b))は表示パネル21にマイクロレンズ基
板183を取り付けた構成であり、(図69(c))は
マイクロレンズ基板183に反射防止基板691を取り
付けた構成である。
【0422】なお、(図68)において、画素電極23
2は透過型に限定するものではなく、反射型でもよい。
また、反射型の場合は(図30)(図31)に開示した
ようにノコギリ歯状にしてもよい。また、(図25)に
開示したように半透過仕様としてもよい。
【0423】また、(図68(a))〜(図69
(c))で説明した本発明の表示パネル21は、投射型
表示装置のライトバルブとしてだけではなく、本発明の
(図64)などのビューファインダのライトバルブ、あ
るいは、ヘッドマウントディスプレイ、(図49)のビ
デオカメラ、(図48)などの携帯情報端末、(図5
1)のパーソナルコンピュータあるいは液晶テレビなど
の表示パネルとしても用いることができることは言うま
でもない。以上のように、本発明の表示パネルを他の本
発明の映像表示装置などに流用して自由に構成できるこ
とは言うまでもない。
【0424】光変調層236は液晶だけに限定するもの
ではなく、厚み約100ミクロンの9/65/35PL
ZTあるいは6/65/35PLZTでもよい。また、
光変調層236に蛍光体を添加したもの、液晶中にポリ
マーボール、金属ボールなどを添加したものなどでもよ
い。
【0425】なお、234、232などの透明電極はI
TOとして説明したが、これに限定するものではなく、
例えばSnO2、インジウム、酸化インジウムなどの透
明電極でもよい。また、金などの金属薄膜を薄く蒸着し
たものを採用することもできる。また、有機導電膜、超
微粒子分散インキあるいはTORAYが商品化している
透明導電性コーティング剤「シントロン」などを用いて
もよい。
【0426】光吸収膜254等は、アクリル樹脂などに
カーボンなどを添加したものの他、六価クロムなどの黒
色の金属、塗料、表面に微細な凹凸を形成した薄膜ある
いは厚膜もしくは部材、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、オパールガラスなどの光拡散物
でもよい。また、黒色でなくとも光変調層236が変調
する光に対して補色の関係にある染料、顔料などで着色
されたものでもよい。また、ホログラムあるいは回折格
子でもよい。
【0427】本発明の実施例では画素電極ごとにTF
T、MIM、薄膜ダイオード(TFD)などのスイッチ
ング素子を配置したアクティブマトリックス型として説
明してきた。このアクティブマトリックス型もしくはド
ットマトリックス型とは液晶表示パネルの他、微小ミラ
ーも角度の変化により画像を表示するTI社が開発して
いるDMD(DLP)も含まれる。
【0428】また、TFTなどのスイッチング素子は1
画素に1個と限定するものではなく、複数個接続しても
よい。また、TFTはLDD(ロー ドーピング ドレ
イン)構造を採用することが好ましい。
【0429】本発明の各実施例の技術的思想は、液晶表
示パネル他、EL表示パネル、LED表示パネル、FE
D(フィールドエミッションディスプレイ)表示パネ
ル、PDPにも適用することができる。また、アクティ
ブマトリックス型に限定するものではなく、単純マトリ
ックス型でもよい。単純マトリックス型でもその交点に
画素(電極)がありドットマトリックス型表示パネルと
見なすことができる。もちろん、単純マトリックスパネ
ルの反射型も本発明の技術的範ちゅうである。その他、
8セグメントなどの単純な記号、キャラクタ、シンボル
などを表示する表示パネルにも適用することができるこ
とはいうまでもない。これらセグメント電極も画素電極
の1つである。
【0430】プラズマアドレス型表示パネルにも本発明
の技術的思想は適用できることはいうまでもない。その
他、具体的に画素がない光書き込み型表示パネル、熱書
き込み型表示パネル、レーザ書き込み型表示パネルにも
本発明の技術的思想は適用できる。また、これらを用い
た投射型表示装置も構成できるであろう。
【0431】画素の構造も共通電極方式、前段ゲート電
極方式のいずれでもよい。その他、画素行(横方向)に
沿ってアレイ基板231にITOからなるストライプ状
の電極を形成し、画素電極232と前記ストライプ状電
極間に蓄積容量を形成してもよい。このように蓄積容量
を形成することにより結果的に液晶層236に並列のコ
ンデンサを形成することになり、画素の電圧保持率を向
上することができる。低温ポリシリコン、高温ポリシリ
コンなどで形成したTFT271はオフ電流が大きい。
したがって、このストライプ状電極を形成することは極
めて有効である。
【0432】また、本発明の表示パネル21あるいは投
射型表示装置のライトバルブ21等において、カラーフ
ィルタ237でカラー表示を行う実施例を開始したが、
カラーフィルタは必ずしも形成せずとも1枚の表示パネ
ル21でカラー表示を実現できる。たとえば、マイクロ
レンズ181を用いてR、G、Bに色分離したり、ホロ
グラムを用いて色分離を行えば、カラー表示を行うこと
ができる。また、カラーフィルタ237は樹脂で形成し
ても誘電体多層膜で形成してもよい。また、カラーフィ
ルタ237は単色でも、2色でもあるいは4色以上のも
のを用いてもよい。
【0433】また、表示パネルのモード(モードと方式
などを区別せずに記載)は、PDモードの他、STNモ
ード、ECBモード、DAPモード、TNモード、強誘
電液晶モード、DSM(動的散乱モード)、垂直配向モ
ード、ゲストホストモード、ホメオトロピックモード、
スメクチックモード、コレステリックモードなどを適用
することができる。
【0434】本発明の表示パネル/表示装置は、PD液
晶表示パネル/PD液晶表示装置に限定するのもではな
く、TN液晶、STN液晶、コレステリック液晶、DA
P液晶、ECB液晶モード、IPS方式、強誘電液晶、
反強誘電、OCBなどの他の液晶を用いた表示パネル/
表示装置でもよい。その他、PLZT、エレクトロクロ
ミズム、エレクトロルミネッセンス、LEDディスプレ
イ、ELディスプレイ、プラズマディスプレイ(PD
P)、プラズマアドレッシングのような方式でも良い。
【0435】また、本発明の技術的思想はビデオカメ
ラ、液晶プロジェクター、立体テレビ、プロジェクショ
ンテレビ、ビューファインダ、携帯電話のモニター、P
HS、携帯情報端末およびそのモニター、デジタルカメ
ラおよびそのモニター、電子写真システム、ヘッドマウ
ントディスプレイ、直視モニターディスプレイ、ノート
パーソナルコンピュータ、ビデオカメラのモニター、電
子スチルカメラのモニター、現金自動引き出し機のモニ
ター、公衆電話のモニター、テレビ電話のモニター、パ
ーソナルコンピュータのモニター、液晶腕時計およびそ
の表示部、家庭電器機器の液晶表示モニター、据え置き
時計の時刻表示部、ポケットゲーム機器およびそのモニ
ター、表示パネル用バックライトなどにも適用あるいは
応用展開できることは言うまでもない。
【0436】また、本発明の投射型表示装置あるいはビ
ューファインダにおいて、ランプあるいはLEDなどの
発光素子と表示パネル21間に、インテグレータレンズ
を付加してもよい。インテグレータレンズを用いること
により表示画面の周辺部まで均一に照明することがで
き、画像品位を向上させることができる。
【0437】
【発明の効果】本発明の表示パネル、表示装置は動画ボ
ケの改善,低コスト化,高輝度化等のそれぞれの構成に
応じて特徴ある効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明装置の説明図である。
【図2】本発明の照明装置の断面図である。
【図3】本発明の照明装置の説明図である。
【図4】本発明の照明装置の説明図である。
【図5】本発明の照明装置の説明図である。
【図6】本発明の他の実施例における照明装置の説明図
である。
【図7】本発明の他の実施例における照明装置の説明図
である。
【図8】本発明の照明装置の駆動方法の説明図である。
【図9】本発明の照明装置の駆動方法の説明図である。
【図10】本発明の表示装置の駆動回路の説明図であ
る。
【図11】本発明の表示装置の駆動方法の説明図であ
る。
【図12】本発明の他の実施例における照明装置の説明
図である。
【図13】本発明の他の実施例における照明装置の説明
図である。
【図14】本発明の他の実施例における照明装置の説明
図である。
【図15】本発明の他の実施例における照明装置の説明
図である。
【図16】本発明の他の実施例における照明装置の説明
図である。
【図17】本発明の他の実施例における照明装置の説明
図である。
【図18】本発明の液晶表示パネルの説明図である。
【図19】本発明の液晶表示パネルの説明図である。
【図20】本発明の液晶表示パネルの説明図である。
【図21】本発明の液晶表示パネルの説明図である。
【図22】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図23】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図24】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図25】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図26】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図27】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図28】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図29】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図30】本発明の液晶表示パネルの説明図である。
【図31】本発明の液晶表示パネルの説明図である。
【図32】本発明の液晶表示パネルの説明図である。
【図33】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図34】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図35】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図36】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図37】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図38】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図39】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図40】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図41】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図42】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図43】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図44】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図45】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図46】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図47】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図48】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図49】本発明のビデオカメラの斜視図である。
【図50】本発明のビューファインダの断面図である。
【図51】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図52】本発明の映像表示装置の説明図である。
【図53】本発明の投射型表示装置の説明図である。
【図54】本発明のビューファインダの説明図である。
【図55】本発明のビューファインダの断面図である。
【図56】本発明のビューファインダの断面図である。
【図57】本発明の投射型表示装置の説明図である。
【図58】本発明の投射型表示装置の説明図である。
【図59】本発明の投射型表示装置の説明図である。
【図60】本発明の表示装置の説明図である。
【図61】本発明の照明装置の説明図である。
【図62】本発明の照明装置の説明図である。
【図63】本発明の照明装置の説明図である。
【図64】本発明のビューファインダの説明図である。
【図65】本発明の表示パネルの説明図である。
【図66】本発明のビューファインダの説明図である。
【図67】本発明のビューファインダの説明図である。
【図68】本発明の表示パネルの説明図である。
【図69】本発明の表示パネルの説明図である。
【図70】本発明のビューファインダの説明図である。
【図71】本発明の表示装置の説明図である。
【図72】本発明の表示装置の説明図である。
【図73】本発明の表示装置の説明図である。
【図74】本発明のビューファインダの説明図である。
【図75】本発明のビューファインダの説明図である。
【符号の説明】
11 白色LED(発光素子) 12 LEDアレイ(発光素子アレイ) 14 導光板(導光部材) 15 反射板(反射部材、反射膜) 16 バックライト(照明装置) 21 液晶表示パネル 22 拡散シート(拡散板) 23 プリズムシート 24 凹部 31 光拡散部 41 光拡散ドット 51 反射膜(光拡散部材) 71 ファイバー 72 接着剤 81 非点灯部 82 点灯部 101 ゲートドライバ(回路) 102 ソースドライバ(回路) 103 ドライバコントローラ 104 LEDドライバ(発光素子ドライバ) 105 バックライトコントローラ 106 映像信号処理回路 107 画像表示部 121 λ/4板(λ/4フィルム) 126 光結合剤 141 蛍光管(棒状発光素子) 151 光拡散剤 152 電極パターン 153 端子電極 161 突起(凸部) 162 ボンダ線(接続部) 181 光線 182 ビーズ(スペーサ) 183 マイクロレンズアレイ(マイクロレンズシー
ト) 184 遮光膜(反射膜) 185 光結合層(オプティカルカップリング材) 186 マイクロレンズ 187 開口部 186a シリニドリカルレンズ(かまぼこ型レンズ) 231 アレイ基板 232 画素電極 233 信号線 234 対向電極 235 対向基板 236 液晶層(光変調層) 237 カラーフィルタ 238 樹脂遮光膜 239 反射防止膜 251 反射膜(反射電極) 252 光透過部(画素)、開口部 253 絶縁膜 651 空気ギャップ 671 保持部 681 平滑化膜 682 ブラックマトリックス(BM) 683 凹部 691 反射防止基板 731 低屈折率材料部 732 光屈折率材料部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13357 G09F 9/35 305 G09F 9/35 305 G09G 3/36 G09G 3/36 G02F 1/1335 530 Fターム(参考) 2H091 FA10Z FA14Z FA21Z FA23Z FA27Z FA29Z FA31Z FA34Z FA41Z FA45Z FD06 GA11 GA13 LA16 LA17 MA07 2H093 NC42 ND04 ND12 NG02 5C006 AA01 AA02 AA22 AF42 AF44 AF46 AF51 BB16 BB17 BB29 EA01 FA22 FA54 5C094 AA06 AA09 BA03 BA16 BA23 BA43 CA19 CA24 ED01 ED11 ED12 ED13 ED14 HA08 5G435 AA02 BB04 BB12 BB17 DD04 DD14 EE27 FF03 FF05 FF06 FF08 FF13 FF14 GG02 GG03 GG05 GG11 GG16 GG23 LL13 LL14

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導光部材と、 前記導光部材の実質上端部に配置または形成された発光
    素子と、 前記導光部材間に配置または形成された遮光部材とを具
    備し、 前記複数の導光部材は並列に配置されており光発光面を
    形成していることを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記発光素子は点滅することを特徴とす
    る請求項1記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 複数の導光部材と、 前記導光部材の実質上端部に配置または形成された発光
    素子と、 光反射機能を有する衝立部と反射面を有する底面部とを
    有する固定部材と、 前記導光部材の光出力面に配置されたプリズム板と、 前記プリズム板の光出力面に配置された表示パネルとを
    具備し、 前記複数の導光部材は前記固定部材に挿入されているこ
    とを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 プリズム板と表示パネル間に光拡散シー
    トが配置され、前記光拡散シート上で、かつ前記発光素
    子部の周辺に位置する箇所に光拡散部が形成または配置
    されていることを特徴とする請求項3記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記導光部材の光出力面に光拡散部が配
    置または形成されていることを特徴とする請求項3記載
    の表示装置。
  6. 【請求項6】 内部が中空で、かつ、表面のうち少なく
    とも一面に反射膜が形成または配置された導光部材と、 前記導光部材の実質上端部に配置または形成された発光
    素子とを具備し、 前記複数の導光部材は並列に配置されており光発光面を
    形成していることを特徴とする照明装置。
  7. 【請求項7】 複数の導光部材が並列に配置され、か
    つ、前記導光部材の実質上端部に配置された発光素子
    と、前記導光部材の光出力面に配置された液晶表示パネ
    ルとを具備する表示装置の駆動方法であって、 前記発光素子の点滅を、前記表示装置の画像書き込みタ
    イミングに同期して行うことを特徴とする表示装置の駆
    動方法。
  8. 【請求項8】 複数の導光部材が並列に配置され、か
    つ、前記導光部材の実質上端部に配置された発光素子
    と、前記導光部材の光出力面に配置された液晶表示パネ
    ルとを具備する表示装置の駆動方法であって、 前記発光素子の点滅を前記表示装置の画像書き込みタイ
    ミングに同期して行い、かつ前記発光素子の点滅を35
    ヘルツ以上50ヘルツ未満で行う第1のモードと、 前記発光素子の点滅を50ヘルツ以上で行う第2のモー
    ドとを有することを特徴とする表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 導光部材と、 前記導光部材の裏面にマトリックス状に配置または形成
    された発光素子と、 前記導光部材の光出力面に配置された拡散部材と、 前記拡散部材の光出力面に配置された表示パネルとを具
    備することを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】 導光部材と、 前記導光部材の裏面にマトリックス状に配置または形成
    された発光素子と、 前記導光部材の裏面に形成または配置された前記発光素
    子に電力を供給する配線パターンと、 前記導光部材の光出力面に配置された拡散部材と、 前記拡散部材の光出力面に配置された表示パネルとを具
    備し、 前記配線パターンは光反射機能を有することを特徴とす
    る表示装置。
  11. 【請求項11】 前記発光素子の近傍に光散乱部が形成
    または配置されていることを特徴とする請求項9または
    請求項10記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 導光部材と、 前記導光部材の光出力面に配置されたマイクロレンズア
    レイと、 前記マイクロレンズアレイの実質上焦点位置に配置また
    は形成され、かつ前記実質上焦点位置に開口部が形成さ
    れた遮光部材と、 前記マイクロレンズアレイの光出射面に配置された表示
    パネルとを具備することを特徴とする表示装置。
  13. 【請求項13】 導光部材と、 前記導光部材の光出力面に配置されたマイクロレンズア
    レイと、 前記マイクロレンズアレイの実質上焦点位置に配置また
    は形成され、かつ前記実質上焦点位置に開口部が形成さ
    れた遮光部材と、 前記遮光部材の開口部に配置または形成されたカラーフ
    ィルタと、 前記マイクロレンズアレイの光出射面に配置され、画素
    がマトリックス状に形成された表示パネルとを具備し、 前記遮光部材の1つの開口部は、前記表示パネルの1つ
    の画素に対応していることを特徴とする表示装置。
  14. 【請求項14】 スイッチング素子がマトリックス状に
    形成されたアレイ基板と、 前記アレイ基板に形成された反射膜と、 前記スイッチング素子に接続された、透明電極からなる
    画素電極と、 前記画素電極と前記反射膜間に形成された誘電体膜とを
    具備し、 前記反射膜は実質上固定電位に設定され、 前記反射膜と前記画素電極を電極として蓄積容量が形成
    されていることを特徴とする表示パネル。
  15. 【請求項15】 前記反射膜において、前記画素電極に
    対応する一部の箇所に開口部が設けられていることを特
    徴とする請求項14記載の表示パネル。
  16. 【請求項16】 導光部材と、前記導光部材の表面に形
    成または配置された反射膜と、 画素がマトリックス状に配置され、かつ前記画素に一部
    に光透過部を有する表示パネルと、 前記光透過部に対応した開口部を有し、前記画素の対角
    長の1/4以上2倍以下の厚みを有するスペーサ部材と
    を具備することを特徴とする表示装置。
  17. 【請求項17】 導光部材と、 前記導光部材の表面に形成または配置された反射膜と、 画素がマトリックス状に配置され、かつ前記画素に一部
    に光透過部を有する表示パネルと、 前記表示パネルの光入射面に配置されたマイクロレンズ
    アレイと、 前記マイクロレンズアレイに入射した実質上平行光が前
    記画素で反射し、焦点を結ぶ位置に配置された遮光膜と
    を具備することを特徴とする表示装置。
  18. 【請求項18】 発光素子と、 前記発光素子が放射する光を、P偏光とS偏光に分離す
    る偏光分離素子と、 前記P偏光または前記S偏光を偏光変換する偏光変換手
    段と、 前記P偏光および前記S偏光を実質上平行光に変換する
    反射型のレンズと、 表示パネルとを具備することを特徴とする表示装置。
  19. 【請求項19】 スイッチング素子がマトリックス状に
    形成されたアレイ基板と、 前記アレイ基板に形成された反射膜と、前記スイッチン
    グ素子に接続された透明電極からなる画素電極と、前記
    画素電極と前記反射膜間に形成された誘電体膜とを有
    し、前記反射膜が実質上固定電位に設定され、前記反射
    膜と前記画素電極を電極として蓄積容量が形成されてい
    る表示パネルと、 前記表示パネルの裏面に配置された照明手段と、 前記表示パネルから放射する光を反射するミラーとを具
    備することを特徴とする表示装置。
  20. 【請求項20】 スイッチング素子がマトリックス状に
    形成されたアレイ基板と、前記アレイ基板に形成された
    反射膜と、前記スイッチング素子に接続された透明電極
    からなる画素電極と、前記画素電極と前記反射膜間に形
    成された誘電体膜とを有し、前記反射膜が実質上固定電
    位に設定され、前記反射膜と前記画素電極を電極として
    蓄積容量が形成されている表示パネルと、 撮影手段と、 撮影した画像を記録する記録手段とを具備することを特
    徴とするビデオカメラ。
  21. 【請求項21】 スイッチング素子がマトリックス状に
    形成されたアレイ基板と、前記アレイ基板に形成された
    反射膜と、前記スイッチング素子に接続された透明電極
    からなる画素電極と、前記画素電極と前記反射膜間に形
    成された誘電体膜とを有し、前記反射膜が実質上固定電
    位に設定され、前記反射膜と前記画素電極を電極として
    蓄積容量が形成されている表示パネルと、 前記表示パネルの表示画像を拡大して観察者に見えるよ
    うにする拡大レンズとを具備することを特徴とするビュ
    ーファインダ。
  22. 【請求項22】 ドットマトリックス型表示パネルと、 前記表示パネルを保持する複数の脚と、 前記表示パネルをつり下げるように固定する固定部とを
    具備し、 前記複数の脚の間隔を変化でき、かつ前記脚の長さを変
    化できるように構成されていることを特徴とする表示装
    置。
  23. 【請求項23】 スイッチング素子がマトリックス状に
    形成されたアレイ基板と、前記アレイ基板に形成された
    反射膜と、前記スイッチング素子に接続された透明電極
    からなる画素電極と、前記画素電極と前記反射膜間に形
    成された誘電体膜とを有し、前記反射膜が実質上固定電
    位に設定され、前記反射膜と前記画素電極を電極として
    蓄積容量が形成されている表示パネルと、 放電ランプと、 前記放電ランプが放射する光を前記表示パネルに導入す
    る光学部品と、 前記表示パネルの画像を投射する投射手段とを具備する
    ことを特徴とする投射型表示装置。
  24. 【請求項24】 発光素子と、 前記発光素子が放射する光を、P偏光とS偏光に分離す
    る偏光分離素子と、 前記P偏光または前記S偏光を偏光変換する偏光変換手
    段と、 前記P偏光および前記S偏光を実質上平行光に変換する
    光学ブロックと、 表示パネルと、 前記表示パネルの表示画像を拡大して観察者に見えるよ
    うにする拡大手段とを具備することを特徴とするビュー
    ファインダ。
  25. 【請求項25】 対向電極が形成された対向基板と、 共通電極およびマトリックス状に配置された画素電極が
    形成されたアレイ基板と、 前記対向電極と接続された第1の引き出し線と、 前記共通電極と接続された第2の引き出し線と、 30ヘルツ以上120ヘルツ以下の電圧を出力する電圧
    印加手段と、 前記対向基板と前記アレイ基板間に挟持されたOCB液
    晶とを具備することを特徴とする液晶表示パネル。
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