JPH07230075A - 表示装置とその駆動方法および該装置を用いた投写型表示装置 - Google Patents

表示装置とその駆動方法および該装置を用いた投写型表示装置

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JPH07230075A
JPH07230075A JP6083085A JP8308594A JPH07230075A JP H07230075 A JPH07230075 A JP H07230075A JP 6083085 A JP6083085 A JP 6083085A JP 8308594 A JP8308594 A JP 8308594A JP H07230075 A JPH07230075 A JP H07230075A
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JP
Japan
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light
display device
substrate
voltage
electrode
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JP6083085A
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Hiroshi Takahara
博司 高原
Hideki Omae
秀樹 大前
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高コントラストかつ高輝度表示を実現できる
表示装置を提供する。 【構成】 表示装置は画素電極の対面に位置する対向電
極をストライプ状に形成し、前記対向電極と画素電極間
に高分子分散液晶を狭持させる。画素電極に正極性の信
号を印加する際は、対向電極に負極性の電圧を印加し、
画素電極に負極性の信号を印加する際は、対向電極に正
極性の電圧を印加する。液晶層が厚いと散乱性能が高く
なるから表示コントラストは向上できる。画素電極上の
高分子分散液晶層に高い電圧を印加できるため、液晶の
膜厚が厚くとも十分液晶層を透過状態にでき、高コント
ラスト表示を実現できる。対向電極が形成された対向基
板に、厚い透明基板を接着する。すると、液晶層で散乱
した光は対向基板で反射し、透明基板の側面に塗布され
た塗料で吸収される。従って、再び液晶層にもどり、散
乱する2次散乱光がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入射光を変調し、光学像
を形成する表示装置と、前記表示装置の表示画像をスク
リーンに拡大投写することにより大画面表示を行なう投
写型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶を用いた表示装置(以後、液晶表示
装置と呼ぶ)は、軽量、薄型化が可能であることから研
究開発が盛んである。近年では液晶の旋光性を応用した
ツイストネマティック(TN)液晶を用いたポケットテ
レビが実用化され、また、前記TNパネルをライトバル
ブとして用いる投写型表示装置も実用化されている。
【0003】しかし、TN液晶パネルは光変調を行なう
のに、偏光板を用いて入射光を直線偏光にする必要があ
る。前記偏光板は50%以上の光を吸収もしくは反射す
る。したがって、TN液晶パネルを用いた液晶表示装置
の光利用効率は低く、表示輝度は低い。
【0004】この課題を解決するため、TN液晶のかわ
りに高分子分散液晶を用いた液晶パネルが提案されてい
る。高分子分散液晶パネルは偏光板を用いることなく光
変調を行なうことができる。以下、簡単に高分子分散液
晶について説明しておく。
【0005】高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状
態によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、
水滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。
液晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、こ
のような液晶をPDLCと呼び、前記PDLCを用いた
液晶パネルをPD液晶パネルと呼ぶ。他の1つは、液晶
層に高分子のネットワークを張り巡らせたような構造を
とるタイプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませた
ような格好になる。液晶は、水滴状とならず連続に存在
する。以後、このような液晶をPNLCと呼ぶ。前記2
種類の液晶パネルで画像を表示するためには光の散乱・
透過を制御することにより行う。
【0006】PDLCは、液晶が配向している方向で屈
折率が異なる性質を利用する。電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に配向し
ている。この状態では、高分子と液晶に屈折率の差が生
じ、入射光は散乱する。電圧を印加すると液晶の配向方
向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈折率を
あらかじめ高分子の屈折率と合わせておくと、入射光は
散乱せずに透過する。
【0007】これに対して、PNLCは液晶分子の配向
の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、つまり
電圧を印加していない状態では入射した光は散乱する。
PDLCおよびPNLCに電圧を印加し、液晶分子の配
列状態を規則的にすると、液晶層は透明状態となり、光
は透過する。
【0008】PDLCおよびPNLCを総称して高分子
分散液晶と呼び、PD液晶パネルおよびPN液晶パネル
を総称して高分子分散液晶パネルと呼ぶ。また、液晶層
の樹脂成分をポリマーと呼ぶ。
【0009】高分子分散液晶パネルの動作をPD液晶パ
ネルを例にあげて簡単に説明する。(図38(a)
(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。画素電極51には薄膜トランジスタ(図示せず、以
後TFTと呼ぶ)が接続され、TFTのオン・オフによ
り画素電極51に電圧が印加される。前記電圧により画
素電極51上の水滴状液晶382の液晶分子の配向方向
は変化する。
【0010】(図38(a))に示すように、電圧を印
加していない状態(OFF)では、それぞれの水滴状液
晶382は不規則な方向に配向している。この状態では
ポリマー381と液晶分子とに屈折率差が生じ、入射光
は散乱する。(図38(b))に示すように、画素電極
51に電圧を印加すると液晶分子の方向がそろう。液晶
が一定方向に配向したときの屈折率をあらかじめポリマ
ー381の屈折率と合わせておくと、入射光は散乱せず
にアレイ基板11側より出射する。
【0011】以上のような高分子分散液晶あるいはそれ
に類似した表示装置の一例として、米国特許公報443
5047号がある。前記特許には、ネマティック液晶を
カプセルに封入し、前記カプセルを2つの電極間内に狭
持させた液晶表示装置が記載されている。前記表示装置
は液晶層に電界無印加時に光を散乱し、電界印加時は光
を透過させる。
【0012】前記液晶表示装置の画像を拡大投写する投
写型表示装置の一例として、米国特許公報461320
7号がある。前記特許には反射型あるいは透過型の液晶
表示装置をライトバルブとして用い、前記ライトバルブ
の表示画像をスクリーンに拡大投写する投写型表示装置
が記載されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】TN液晶パネルを用い
る液晶表示装置は、光変調に偏光板を用いる必要があ
る。したがって表示輝度が低い。また画素周辺部に逆チ
ルトドメインが発生し、画素周辺部に光ぬけが生じる。
前記光ぬけは表示コントラストを低下させる。光ぬけを
防止するためにはブラックマトリックスを太くしなけれ
ばならない。ブラックマトリックスを太くすることは開
口率を低下させ、表示輝度が低くなる。ブラックマトリ
ックスは照射された光は液晶パネルを加熱することにな
り、パネル温度を上昇させ、パネルの寿命を短くする。
【0014】TN液晶パネルを用いる液晶表示装置は表
示輝度が低いが、高分子分散液晶を用いた液晶表示装置
は偏光板を用いないため表示輝度を高くできる。しか
し、高分子分散液晶を用いた液晶表示装置にも課題があ
る。以下、高分子分散液晶を用いた液晶表示装置の課題
について説明する。
【0015】高分子分散液晶を用いた表示装置(以後、
PDLCDと呼ぶ)は光の散乱と透過を切り換えること
により、光を変調し画像を形成する。光の散乱している
時が黒表示となり、透過している時が白表示となる。表
示コントラストとは、白表示の透過光(以下、オン光と
呼ぶ)と黒表示(以下、オフ光と呼ぶ)の透過光との比
である。PDLCDのオン光は液晶層が透明状態である
から非常に大きい。表示コントラストを大きくするため
には、オフ光を小さくする必要がある。オフ光を小さく
するためには散乱性能をより良好にする必要がある。液
晶層の膜厚を厚くすれば散乱特性は良好になる(向上す
る)。しかし液晶層の膜厚を厚くすれば、液晶層を透明
状態に要する電圧が高くなる。印加電圧の1つの目安と
して±6〜7(V)以内という制約がある。この制約の
一原因は画素電極への映像信号を出力するソースドライ
ブICの駆動能力である。なお、散乱状態が最も良好と
なった状態を完全散乱状態と呼ぶ。完全散乱状態とは表
示装置の画像表示面を、どの角度から輝度を測定しても
同一輝度となる状態をいう。
【0016】近年、液晶パネルの画素数は大容量化の傾
向があり、高精細表示パネル用として100万画素を越
える液晶パネルが試作されている。画素数が増大するに
つれ前記ドライブICの動作クロックは高くなる。動作
クロックに同期して前記ドライブICの出力は変化させ
る必要がある。現在の半導体技術ではクロック20MH
zで±6V駆動がほぼ限界である。
【0017】以上のことから、±6Vで液晶層が透明状
態となるように液晶膜厚を設定しなければならない。し
かし、±6Vで透明状態となる液晶層の散乱特性は完全
散乱状態からほど遠い。
【0018】ソースドライブICのサイズを非常に大き
くする等すれば、±8V以上の駆動電圧を実現できる可
能性はある。しかし、ソースドライブICのチップサイ
ズが大きくなるから、チップコストが高くなる。また、
信号線を走査するゲートドライブICの出力信号振幅も
大きくする必要がある。前記出力信号振幅を大きくする
ことは、画素に印加する信号を制御するTFTの電圧ス
トレスが大きくなる。電圧ストレスはPDLCDの寿命
を低下させる。
【0019】以上の理由により、従来のPDLCDでは
高輝度表示を実現できても、高コントラスト表示を行な
うことは非常に困難であった。当然に、投写型表示装置
に従来のPDLCDをライトバルブとして用いたのでは
高コントラスト表示を望むことはできない。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、高輝度
かつ高コントラスト表示を実現できる表示装置と、光変
調層に容易に高電圧を印加できることから、光変調層の
膜厚を厚くでき、したがって、高コントラスト表示を実
現できる表示装置の駆動方法と、前記表示装置をライト
バルブとして用いて高画質の大画面表示を実現できる投
写型表示装置を提供することである。
【0021】第1の本発明の表示装置は、画素電極がマ
トリックス状に配置された第1の基板と、複数のストラ
イプ状電極が形成された第2の基板とを具備し、前記第
1と第2の基板内に光変調層を狭持させたものである。
【0022】ストライプ状電極は、画素電極の行(1本
のゲート信号線とTFTを介して接続されている画素電
極)に対応するように配置されている。つまり、ストラ
イプ状電極は画素電極の行数だけ形成される。好ましく
は、ストライプ状電極はITOで形成され、前記ITO
の周辺部に金属薄膜が形成される。
【0023】ストライプ状電極の一端はドライブ回路と
電気的に接続され、各ストライプ状電極は前記ドライブ
回路により、所定の電圧が印加される。前記ドライブ回
路は第1の基板上に配置もしくは形成される。第2の基
板上に前記ドライブ回路が配置もしくは形成された場
合、ドライブ回路の信号出力端子と第1の基板上に形成
されたストライプ状電極とは、導電ビーズ等を介して電
気的に接続される。光変調層としては高分子分散液晶を
用いることが好ましい。
【0024】第2の本発明の表示装置は、マトリックス
状に配置された画素電極、および前記画素電極の行に対
応したストライプ状電極が形成された第1の基板と、対
向電極が形成された第2の基板とを具備したものであ
る。任意のストライプ状電極と、前記ストライプ状電極
と隣接したストライプ状電極とは、異なる電圧を印加で
きるように構成されている。また、第1の基板と第2の
基板間に光変調層が狭持され、前記ストライプ状電極と
画素電極とでコンデンサを形成する。光変調層としては
高分子分散液晶を用いることが好ましい。
【0025】第3の本発明の表示装置は、少なくとも一
方が光透過性を有する第1および第2の基板と前記基板
間に狭持された光変調層と、第1と第2の基板と光学的
に接着された透明部材とを具備するものである。
【0026】前記光変調層に光を照射した際、前記光変
調層への光入射面の照度をL、光出射面かつ、光変調層
の法線方向から測定した光変調層の輝度をB、円周率を
πとしたとき、(数8)の関係を満足するようにしたも
のである。好ましくは、光変調層として、高分子分散液
晶を用いる。また、透明部材としては、凹レンズまたは
透明板を用いることが好ましい。
【0027】
【数8】
【0028】第4の本発明の表示装置は、画素電極がマ
トリックス状に配置された第1の基板と、複数のストラ
イプ状電極が形成された基板と、前記第1の基板と第2
の基板の基板間に狭持された光散乱状態の変化として光
学像を形成する光変調層と、透明部材とを具備し、第1
の基板と第2の基板のうち少なくとも一方に前記透明部
材が接続剤を用いて光学的に接着されている。
【0029】ストライプ状電極は、画素電極の行に相対
するように配置され、また、第3の発明と同様に(数
8)の関係を満足するような光変調層を具備する。光変
調層としては高分子分散液晶を用いることが好ましい。
透明部材としては先の発明と同様に、凹レンズまたは厚
みのある透明基板を用いることが好ましい。
【0030】第1の本発明の表示装置の駆動方法は、第
1または第4の本発明の表示装置の駆動方法である。
【0031】表示装置の任意のストライプ状電極を第1
のストライプ状電極、前記第1のストライプ状電極と対
面する位置に形成されている画素電極を第1の画素電極
とする。また、前記第1のストライプ状電極と隣接した
位置に形成されているストライプ状電極を第2のストラ
イプ状電極、前記第2のストライプ状電極と対面する位
置に形成されている画素電極を第2の画素電極とする。
【0032】
【作用】第1の本発明の表示装置は、ストライプ状電極
に印加する電圧と画素電極に印加する電圧を別々に設定
できる。したがって、ストライプ状電極に印加する電圧
と画素電極に印加する電圧を互いに逆極性とすることに
より、両電圧の差を大きくできる。前記電圧差は光変調
層に印加される電圧である。したがって、光変調層が厚
くとも、十分な電界を光変調層に印加できる。光変調層
が高分子分散液晶である場合、光変調層が厚するという
ことは、完全拡散状態に近づけられることを意味する。
したがって、コントラストを向上できる。また、画素電
極に印加する信号の振幅値は比較的低くて済む。ドライ
ブ回路の熱発生も抑制でき、高速信号にも対応できる。
また、ストライプ状電極の一部に金属薄膜を形成すれ
ば、前記金属薄膜はブラックマトリックスになり、不要
な光を遮光できる。金属薄膜はITOに比較して抵抗値
が低いからストライプ状電極の抵抗値も低下できる。し
たがって、ストライプ状電極に印加した信号波形の周波
数特性が低下することはない。
【0033】第2の本発明の表示装置のように、第2の
基板にストライプ状電極を形成せず、画素電極の下層に
ストライプ状電極を形成する。この場合も、ストライプ
状電極に印加する電圧を制御することにより、先と同様
に光変調層に高電圧を印加できる。したがって、高コン
トラスト表示を実現できる。
【0034】光変調層が高分子分散液晶の場合、光変調
層を散乱あるいは透過状態とすることにより、入射光を
変調する。散乱した光は第1または第2の基板で反射さ
れ、再び光変調層に入射し、入射した光は再び散乱され
る。前記散乱を2次散乱と呼ぶ。2次散乱は表示コント
ラストを低下させる。なぜならば、2次散乱した光の一
部は基板より出射されて、スクリーン等に到達するため
である。2次散乱光が黒表示のスクリーン照度を上昇さ
せる。したがって、2次散乱光が表示コントラストを低
下させる。
【0035】第3の本発明の表示装置のように、表示装
置の第1の基板と第2の基板のうち少なくとも一方に透
明基板を取り付ければ、2次散乱光を防止でき、表示コ
ントラストを改善できる。(数8)を満足すれば、改善
効果も大きいし、実用上十分な表示コントラストを得ら
れる。透明基板のかわりに凹レンズを取り付ければ、透
明基板よりも基板の中心厚を薄くでき、軽量化、コンパ
クト化を実現できる。
【0036】さらに、第4の本発明の表示装置のよう
に、ストライプ状電極の構成と、透明基板の構成との両
方を具備すれば、さらに良好な表示コントラストを実現
できる。
【0037】なお、本発明の表示装置は偏光板等の偏光
手段を用いる必要がないため、高輝度表示を実現できる
ことは言うまでもない。
【0038】テレビ映像信号の第1フィールドでは、第
1の画素電極に正極性の映像信号電圧を書き込み、第1
のストライプ状電極に前記映像信号電圧よりも低い第1
の電圧を印加する。また、第2の画素電極に負極性の映
像信号電圧を書き込み、第2のストライプ状電極に前記
映像信号よりも高い第2の電圧を印加する。
【0039】次の第2フィールドでは、第1の画素電極
に負極性の映像信号を書き込み、第1のストライプ状電
極に前記映像信号よりも高い第2の電圧を印加する。ま
た、第2の画素電極に正極性の映像信号を書き込み、第
2のストライプ状電極に前記映像信号よりも低い電圧を
書き込む。好ましくは、第1の電圧と第2の電圧の絶対
値を等しくする。
【0040】第2の本発明の表示装置の駆動方法も第1
または第4の本発明の表示装置の駆動方法である。第1
フィールドでは、第1のストライプ状電極を接地電位に
し、第1の画素電極に正極性の映像信号を書き込む。そ
の後、第1のストライプ状電極を負極性の電位にする。
また、第2のストライプ状電極も同様に接地電位にし、
第2の画素電極に負極性の映像信号を書き込む。その
後、第2のストライプ状電極を正極性の電位にする。
【0041】第2のフィールドでは、第1のストライプ
状電極を接地電位にし、第2の画素電極に正極性の映像
信号を書き込む。その後、第1のストライプ電極を正極
性の電位にする。また、第2のストライプ電極も同様に
接地電位にし、第2の画素電極に正極性の映像信号を書
き込む。その後、第2のストライプ状電極を負極性の電
位にする。
【0042】第3の本発明の表示装置の駆動方法は、第
3の本発明の表示装置の駆動方法である。第3の本発明
の表示装置では、ストライプ状電極は画素電極が形成さ
れた基板に形成されている。駆動の手順は第2の本発明
の表示装置の駆動方法と同様である。
【0043】本発明の表示装置の駆動方法は、ストライ
プ状電極と画素電極に印加する電圧を別々に制御する方
法である。ストライプ状電極と画素電極とに互いに逆極
性の電圧を印加できるため、ストライプ状電極と画素電
極との電位差を大きくできる。したがって、光変調層に
容易に高電圧を印加できる。
【0044】第1の本発明の投写型表示装置は、ライト
バルブとして第1の表示装置を用いたものである。ま
た、第2の本発明の投写型表示装置はライトバルブとし
て第2の表示装置を、第3の本発明の投写型表示装置は
ライトバルブとして第3の表示装置を、第4の本発明の
投写型表示装置は第4の表示装置を用いたものである。
【0045】それぞれの投写型表示装置は、1つのメタ
ルハライドランプ等の放電ランプを具備し、前記放電ラ
ンプから出射される光を表示装置に導く光学系と、表示
装置で変調された光をスクリーン等に拡大投写する、投
写レンズ等の投写手段を具備する。表示装置に入射する
光の広がり角と、投写レンズ等が集光する光の集光角と
はほぼ一致させる。また、投写レンズ等のF番号は5以
上9以下であり、放電ランプのアーク長は3mm以上6mm
以下にすることが好ましい。
【0046】本発明の投写型表示装置は表示コントラス
トが良好なライトバルブを用いるため、当然にスクリー
ン上に拡大投写される画像の表示コントラストは良好で
ある。
【0047】また、偏光板を用いないため、スクリーン
輝度も高い。F番号あるいはアーク長等を最適値に設定
しているため、光利用効率が高く、不要な熱発生を行わ
ない。
【0048】本発明の表示装置は、対向電極をストライ
プ状に形成し、前記ストライプ状の電極の長手方向はゲ
ート信号線の形成方向と一致させる。ストライプ状電極
の幅は縦は一画素の幅と略同一であり、横は表示領域の
長さ以上である。画素電極とストライプ状電極は高分子
分散液晶層を介して対向させる。
【0049】一行の画素電極は、一水平走査期間(1
H)に順次書きかえられていく。ストライプ状電極も前
記期間に同期して印加電圧が書きかえられる。画素電極
に+V i電圧が印加されたとき、ストライプ状電極に−
a電圧が印加されれば、液晶層にはVi+Vaなる電圧
が印加されることになる。逆に画素電極に−Vi電圧が
印加されたとき、ストライプ状電極に+Va電圧が印加
されても液晶層にはVi+V aの電圧を印加できることを
意味する。したがって、ストライプ状電極にVa電圧を
印加することにより、高分子分散液晶の膜厚が厚くして
も充分液晶層を透過状態にすることができる。液晶の膜
厚が厚ければ完全拡散状態に近づけることができ、オフ
光が減少し、表示コントラストは向上する。Va電圧が
液晶の立ち上がり電圧以下であれば、液晶層が透過状態
となることはない。
【0050】ストライプ状電極の一部に金属薄膜を形成
すれば、ブラックマトリックスになり、不要な変調光を
遮光でき、また、ストライプ状電極の抵抗を低減でき
る。
【0051】高分子分散液晶表示装置で表示コントラス
トを低下する原因に2次散乱光の影響がある。2次散乱
光とは光変調層で散乱した光が出射側基板の表面で反射
し、再び光変調層にもどり、散乱する光のことである。
【0052】出射側基板の厚みが厚くなると、基板表面
で反射された光は、基板の側面に入射するようになる。
したがって、2次散乱光は発生しにくくなるから、表示
コントラストは向上する。
【0053】次に、出射側基板の出射側面を凹面にすれ
ば、凹面に入射した光が曲がる角度は大きくなる。した
がって、凹面の中心厚が薄くとも、2次散乱光を防止す
る効果は大きくなる。
【0054】出射側基板の側面に光吸収手段を施し、光
を吸収するようにすればよい。さらに、出射側基板の出
射面の有効領域に反射防止膜を付ければ、小さな角度で
光変調層から出射する光の出射面における反射率が減少
するので、黒表示部の輝度上昇を低減できる。なお、光
吸収手段とは黒色塗料などが該当する。
【0055】光変調層の散乱特性が良好となるほど表示
コントラストは向上する。しかし、光変調層の散乱特性
が良好になるほど2次散乱の発生割合も多くなる。2次
散乱光は表示コントラストを低下させる。2次散乱光の
発生を防止するためには、基板厚を厚くすればよい。液
晶パネルの基板厚を厚くすることは製造上困難である。
液晶パネルの基板に厚いガラス板等を貼りつければこの
課題は解決できる。
【0056】2次散乱光防止効果は次式におけるGが
1.5以下で顕著となる。
【0057】
【数9】
【0058】さらに好ましくはGを1.0以下にする。
なお、(数9)において、光変調層に電圧無印加状態で
の光変調層への照度をL、出射側基板より測定した輝度
をB、円周率をπとしている。
【0059】光変調層を厚くすれば、光透過状態とする
ために要する駆動電圧は高くなる。通常、アクティブマ
トリックス型液晶パネルの場合、光変調層に印加できる
電圧は最大±6(V)程度である。実用上十分な表示コ
ントラストを得ようとすると光変調層20μの膜厚では
±8(V)以上の電圧を印加しなければならない。この
課題を解決するためには、先に説明したストライプ状の
電極構造は重要である。ストライプ状電極構造では容易
に高電圧印加を実現できるからである。
【0060】表示コントラストCRは、投写レンズのF
値をF、光変調層の透過率をTとした時、(数9)のG
を用いて次式の(数10)で示される。
【0061】
【数10】
【0062】したがって、F値が大きいとコントラスト
CRは小さくなる。透過率Tは0.7〜0.9であると
し、表示コントラストCRは100以上必要とすると、
G=1.5とすればF値は7程度となる。このことから
投写光学系の有効F値は7近傍にする必要がある。同様
に照明光学系の有効F値も投写光学系の有効F値と略一
致させなければ光損失が生じる。
【0063】なお、投写光学系あるいは投写レンズのF
値は集光角uでも示すことができる。
【0064】
【数11】
【0065】ただし、uは集光角である。パネルへの照
明光は広がり角度とも呼ばれるが、広がり角度は集光角
度と同様にF値でも示すことができる。本明細書では広
がり角度および集光角度はF値で示す。
【0066】照明光学系の有効F値は、光変調パネルの
有効表示領域dとランプのアーク長により決定される。
パネルサイズが大きくなると投写型表示装置を構成した
際、システムサイズが大きくなり好ましくない。パネル
サイズが小さいと、パネルの単位面積あたりに照射され
る光束量が多くなり、パネルの温度上昇劣化につながり
好ましくない。以上のことから、パネルの有効表示領域
dは2インチから4インチである。前記パネルサイズで
照明光の有効F値(照明光の広がり角度と同義)を7近
傍にするためにはランプのアーク長は3(mm)から6
(mm)にしなければならない。
【0067】以上のように、システムに要望される規格
より、高分子分散液晶パネルをライトバルブとして用い
る投写型表示装置には、構成上規定される範囲がある。
【0068】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の表示装
置について説明する。(図1)は本発明の一実施例にお
ける表示装置の斜視図である。また、(図7)は、その
等価回路図である。ただし、説明に不要な部分は省略
し、また、説明を容易にするために誇張あるいは縮小等
して図示した部分がある。以上のことは以下の図面に対
しても同様である。
【0069】基板11(以下、アレイ基板と呼ぶ)上に
はマトリックス状に画素電極51が形成されている。画
素電極51にはそれぞれスイッチング素子としてのTF
T61が接続されている。TFT61の一端はコンデン
サ64および画素電極51に接続されている。画素電極
51とストライプ状電極41の間に液晶53が狭持され
ている。コンデンサ64の他方の電極は共通電極63で
ある。共通電極63は全画素のコンデンサ64の一方の
電極に共通である。TFT61はゲート信号線G1〜Gm
およびソース信号線S1〜Snに印加された信号により動
作する。ゲートドライブ回路14はゲート信号線Gi
(ただし、iは1からm)の一端に接続される。ゲート
ドライブ回路14はTFT61を動作状態(以下、オン
と呼ぶ)および非動作状態(以下、オフと呼ぶ)させる
信号を出力する。一方、ソースドライブ回路15は映像
信号をサンプリングし、ソース信号線S1〜Snに出力を
する。
【0070】C1〜Cmはストライプ状電極14であり、
対向基板12上でかつ液晶層53と接する面に形成され
ている。前記電極14の平面図を(図4(a))に示
す。通常ITOで形成される。ストライプ状電極41は
少なくとも有効表示領域13の一端から他端までの長さ
があり、その形成ピッチは画素ピッチと同一である。
【0071】ストライプ状電極41の一端は対向ドライ
ブ回路16に接続されている。なお、ストライプ状電極
41は対向ドライブ回路16の信号線とみなすことがで
き、信号線と呼ぶ際には対向信号線C1〜Cmと呼ぶ。I
TOは比較的抵抗値が高いため、対向ドライブ回路16
の接続点より非接続端に電圧降下が生じる可能性があ
る。この対策としては(図4(b))のごとく金属薄膜
42を形成すればよい。金属薄膜42はクロムなどを用
いる。開口部43は画素電極と対面する位置に位置し、
金属薄膜42はTFT、ゲートおよびソース信号線上を
遮光するように配置する。つまり、金属薄膜42はブラ
ックマトリックスの遮光効果とストライプ状電極の低抵
抗化の2つの効果をあわせもつ。
【0072】画素の平面図を(図6(a))に示す。画
素電極51とTFT61が接続されている。画素電極5
1の下層に共通電極63が形成されている。共通電極6
3と画素電極51の間は絶縁膜で絶縁されている。
【0073】ドライブ回路14、15、16は具体的に
はICであり、前記ICの信号端子電極部にメッキ技術
またはネイルヘッドボンディング技術を用いて数μmか
ら100μmの高さの金(Au)からなる突起電極(図
示せず)が形成されている。前記突起電極と各信号線と
が導電性接合層(図示せず)を介して電気的に接続され
ている。導電性接合層は接着剤としてエポキシ系、フェ
ノール系等を主剤とし、銀(Ag)、金(Au)、ニッ
ケル(Ni)、カーボン(C)、酸化すず(SnO2)な
どのフレークを混ぜた物、あるいは紫外線硬化樹脂など
である。導電性接合層は、転写等の技術で突起電極上に
形成する。
【0074】なお、(図1)ではドライブICを基板上
に積載するように図示または説明したが、これに限定す
るものではない。たとえば、アレイ基板が高温ポリシリ
コンあるいは低温ポリシリコン技術を用いて作製されて
いる場合は、直接半導体技術を用いて基板上に前記ドラ
イブICを形成してもよいことは言うまでもない。ま
た、基板11上にICを積載せず、フィルムキャリヤ技
術を用いて、ICを積載したポリイミドフィルム等を用
いて信号線と接続しても良い。
【0075】(図5)は本発明の一実施例における表示
装置の表示部の断面図である。画素電極51の対向する
位置にストライプ状電極が配置されている。金属薄膜を
形成する場合には、(図5)の如く斜線部に位置するよ
うにする。ストライプ状電極とストライプ状電極との形
成間隔は可能な限り狭い方がよい。あまり広いと画素の
開口率を低下させる。TN液晶パネルにストライプ状電
極を形成した場合は、隣接したストライプ状電極41間
に横電界が発生する。したがって、液晶分子が異常配向
し、光ぬけが発生する。PD液晶の場合は横電界により
液晶分子が配向し、入射光がより散乱するため問題が少
ない。また、PD液晶はTN液晶のように配向処理が必
要でない。そのため、PD液晶ではストライプ状電極間
で配向みだれが生じることは当然のことながら発生しな
い。
【0076】隣接したストライプ状電極41間に電位差
があると、2つのストライプ状電極間に電気力線が発生
する。このように基板11に対して平行な方向に発生す
る電界を横電界と呼ぶ。
【0077】横電界があると、光変調層内の液晶分子は
横電界に沿って配向する。光変調層が高分子液晶の場
合、配向した液晶はPまたはS偏光のうち一方を散乱
し、他方を透過する。つまり、横電界が発生した箇所に
入射した光がパネルを出射した際には偏光依存性を持
つ。PまたはS偏光のうち一方を透過する(光抜け)た
め、表示コントラストを低下させる。
【0078】これを防止するため、(図5)の点線で示
すように、低誘電体膜54aを形成する事は効果があ
る。低誘電体膜とは光変調層53の比誘電率よりも低い
比誘電率材料で形成した薄膜あるいは厚膜をいう。形成
状態をしては土手状が例示される。材料としては、Si
2あるいは高分子液晶のポリマー381等が例示され
る。SiO2お呼びポリマーの比誘電率は4から5程度
であり、液晶の比誘電率の15から30に比較して充分
小さい。
【0079】低誘電体膜54aが形成されていると電気
力線は液晶層53中を通過する。従って、横電界は発生
しにくくなる。つまり、横電界に起因する光抜けがなく
なり、表示コントラストは向上する。
【0080】画素電極51と信号線52間にも横電界は
発生する。したがって、信号線52上に低誘電体膜54
bを形成する事は効果があることは明らかであろう。
【0081】低誘電体膜54aと54bは分離して形成
する必要はなく、例えば、低誘電体膜54aと54bを
一体化し柱状に形成してもよい。なお、低誘電体膜の膜
厚は厚いほど横電界防止効果があることは言うまでもな
い。
【0082】前記ストライプ状電極の間隔間と対面する
位置にゲート信号線52が位置するように、対向基板1
2とアレイ基板11は位置あわせして貼り付けられる。
画素電極51とストライプ状電極41間には高分子分散
液晶53が狭持される。
【0083】本発明の表示装置の液晶層53に用いる液
晶材料としては、ネマティック液晶、スメクティック液
晶、コレステリック液晶が好ましく、単一もしくは2種
類以上の液晶性化合物や液晶性化合物以外の物質も含ん
だ混合物であっても良い。なお、先に述べた液晶材料の
うち、シアノビフェニル系のネマティック液晶またはク
ロル系のネマティック液晶が好ましい。中でも、クロル
系のネマティック液晶は光による分解等が少なく安定で
ある。また、液晶層の電荷保持率も90%以上と高く作
製することができ、耐熱性も良好で好ましい。本発明で
はクロル系の液晶を用いている。
【0084】樹脂材料としては透明な高分子が好まし
く、熱可そ性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂のいず
れかであっても良いが、製造工程の容易さ、液晶との分
離等の点より紫外線硬化タイプの樹脂を用いるのが好ま
しい。具体的な例として紫外線硬化性アクリル系樹脂が
例示され、特に紫外線照射によって重合硬化するアクリ
ルモノマー、アクリルオリゴマーを含有するものが好ま
しい。これらは、紫外線を照射することによって樹脂の
み重合反応を起こして高分子となり、液晶のみが相分離
する。本発明では紫外線硬化タイプの樹脂を用いてい
る。なお、先行文献米国特許公報4435047号の液
晶表示装置は熱硬化型の樹脂を用いている。
【0085】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチレングリ
コールジアクリレート、トリプロピレングリコールジア
クリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリ
スリトールアクリレート等々である。
【0086】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0087】また、重合を速やかに行う為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン−(メルク社
製「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピル
フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1
−オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキ−
社製「イルガキュア651」)等が該当する。その他に
任意成分として連鎖移動剤、光増感剤、染料、架橋剤等
を適宜併用してもよい。
【0088】この際、高分子樹脂分と比較して液晶の量
が少ない場合には独立した粒子状の水滴状液晶が形成さ
れるし、一方、液晶の量が多い場合には、樹脂マトリク
スが液晶材料中に粒子状、または、ネットワーク状に存
在し、液晶が連続層を成すように形成される。この際に
水滴状液晶の粒子径、もしくはポリマーネットワークの
孔径がある程度均一で、かつ、大きさとしては0.5μ
m〜数μmの範囲でなければ入射光の散乱性能が悪くコ
ントラストが上がらない。なお、好ましくは水滴状液晶
の平均粒子径もしくはポリマーネットワークの平均孔径
は0.8μm〜3.0μmの範囲がよい。この為にも紫
外線硬化樹脂のように短時間で硬化が終了しうる材料で
なければならない。また、液晶材料と高分子材料の配向
比は90:10〜30:70であり、中でも50:50
〜90:10の範囲が好ましい。
【0089】なお、本発明は光変調層53として高分子
分散液晶を用いるとして説明をする。しかし、光変調層
として高分子分散液晶に限定するものではない。たとえ
ばツイストネマティック液晶、スーパーツイストネマテ
ィック液晶等を用いてもよい。ただし、後ほど説明する
2次散乱光を防止して表示コントラストを向上させる本
発明の表示装置では、特許請求の範囲の限定事項とし
て、「光変調層は光散乱状態の変化として光学像を形成
するもの」である必要がある。この光散乱状態の変化と
して光学像を形成するものとして、例えば熱書き込みモ
ード、動的散乱モード(DSM)、強誘電性液晶が例示
される。液晶以外ではPLZTも例示される。本発明の
技術的思想は以上の例を含むものである。また、TFT
により画素電極に信号を書き込む液晶表示装置のみに限
定されるものではなく、本明細書の特許請求の範囲に示
す表示装置の技術的思想は光書き込み型の表示装置にも
およぶ。
【0090】(図1)に示す表示装置の構成は対向基板
12上に対向ドライブ回路16を積載している。しか
し、基板12および基板13の両方にIC14、15、
16を積載する必要があるため、パネルの製造に多少困
難性を伴う。そこでアレイ基板11上にIC14、1
5、16を積載した表示装置を(図2)に示す。
【0091】対向ドライブ回路16はアレイ基板11上
に積載している。したがって、前記回路16の出力信号
を対向基板11上のストライプ状電極41に伝達する必
要がある。伝達の方法および構成について以下に説明す
る。
【0092】各ドライブ回路は、アレイ基板11上に配
置されている。当然、ポリシリコン技術を用いて、アレ
イ基板11上に直接形成してもよい。(図3)は対向ド
ライブ回路16の信号出力端子34とストライプ状電極
14の一端子33との接続部の断面図である。端子34
は対向ドライブ回路16の信号線の一端である。端子3
3、34は金属薄膜で形成されている。前記金属薄膜は
メッキ技術等を用いて比較的厚く形成されている。液晶
層53の膜厚は10μm強であるから、一例として端子
33、34の金属薄膜の膜厚は1μm以上4μm以下と
する。
【0093】31は導電ビーズであり、前記ビーズは樹
脂コアにNiメッキをほどこし、前記Niメッキ上にA
uメッキをほどこしたものである。導電ビーズ31の直
径は、液晶層53の膜厚以下であり、端子33と端子3
4間に狭持された時に、初期直径の70%以下につぶれ
るような直径であることが好ましい。したがって、5μ
mから10μm以下であることが好ましい。導電ビーズ
31は絶縁性の接着剤32中に分散されている。前記導
電ビーズ31は端子33と34に狭持された場合(導電
ビーズ31b)は端子33と34間を電気的に接続す
る。他の場合(導電ビーズ31a)は接着剤により絶縁
状態となる。なお、ビーズ31に限定するものではな
く、ファイバーであってもよい。
【0094】ゲートドライブ回路14、ソースドライブ
回路15および対向ドライブ回路16はポリシリコン技
術を用いればアレイ基板11上に形成できる。この場
合、基板上にドライブ回路を実装する必要でないので低
コスト化が望める。
【0095】(図7)に示す構成は画素構造が(図6
(a))に示す共通電極方式と呼ばれるものである。ス
トライプ状電極41の構成は(図8)に示す前段ゲート
方式と呼ばれる方式にも採用できる。(図8)に示す構
成ではコンデンサはゲート信号線Gi(iは1からm)
と画素電極51間に形成されている。画素の構成を(図
6(b))に示す。TFT61は画素電極51と接続さ
れている。画素電極とゲート信号線52上には絶縁膜
(図示せず)が形成され、前記絶縁膜上に画素電極51
が重ねられてコンデンサ64が構成されている。
【0096】(図10)は本発明の表示装置に係る駆動
回路の一実施例のブロック図である。(図10)におい
て、101はビデオ信号を所定レベルまで増幅するアン
プ、102は正極性と負極性のビデオ信号を作成する位
相分割回路である。なお、正極性とは対向電極の電位
(以下、コモン電圧と呼ぶ)に対して高電位を、負極性
とは低電位を指す。しかし、本発明の表示装置では対向
電極とはストライプ状電極41を意味する。前記ストラ
イプ状電極41の電位は対向ドライブ回路16により第
1の電位と第2の電位は変化する。以下、コモン電圧と
は第1の電位と第2の電位の平均値とみなして説明をす
る。
【0097】103はフィールドもしくは1水平走査
(1H)期間ごとに極性が反転した交流ビデオ信号を出
力する出力切り換え回路、105は液晶パネル、104
はソースドライブ回路15、ゲートドライブ回路14お
よび対向ドライブ回路16の同期制御を行うための制御
回路である。
【0098】以下、本実施例の表示装置の駆動回路の動
作について説明する。まず、アンプ101では、ビデオ
信号の振幅が液晶53の電気光学特性に対応するように
利得調整が行われる。次に、利得調整されたビデオ信号
は位相分割回路102に入り、コモン電圧に対して正極
性と負極性の2つのビデオ信号が作られる。2つのビデ
オ信号は出力切り換え回路103に入力される。出力切
り換え回路103は1フィールドもしくは1H期間ごと
に極性を反転したビデオ信号を出力する。このように信
号の極性を反転させるのは、液晶53に交流電圧を印加
するためである。液晶53は直流電圧が印加されると、
分解、劣化するからである。
【0099】次に、出力切り換え回路103からのビデ
オ信号はソースドライブ回路15に入力される。制御回
路104はソースドライブ回路15、ゲートドライブ回
路14および対向ドライブ回路16と同期をとる。
【0100】(図11)は一画素に注目したときの信号
波形である。ただし、モデル的に描いている。実際の駆
動方法ではTFT等の寄生容量等があり(図11)とは
多少異なる。なお、印加電圧等は概念的に例にあげて説
明する。
【0101】111はストライプ状電極に印加される信
号波形、112はソース信号線に印加される信号波形、
113はゲート信号線に印加される信号波形である。こ
こでは説明を容易にするため、画素とは(図7)の画素
71、ストライプ状電極41とはC1を、ゲート信号線
とはG1を、ソース信号線とはS1として説明をする。
【0102】対向ドライブ回路16は、+Vaおよび−
Vaの電位を出力する。また、テレビ信号の第1フィー
ルド(1F)での出力電位は対向信号線C2i(ただし、
iは整数)に+Vaを、C2i+1に−Vaとなるように電圧
を出力する。次の第2フィールド(2F)では対向信号
線C2i+1に+Vaを、C2iに−Vaとなるように電圧を出
力する。これらの電位となるように駆動するためには、
対向信号線に印加する電圧を一走査期間(1H)ごとに
書きかえていけばよい。つまり、対向信号線C2iが+V
a電圧、C2i+1が−Va電圧の時を例にあげれば、対向信
号線C1を+Vaに変化させ、1H後にC2を−Vaに変化
させ、さらに1H後、C3を+Vaというふうに変化させ
ればよい。以上のように電圧を変化させていけば1フィ
ールド後には全対向信号線の電位は反転する。次のフィ
ールドでは再び、対向信号線C1に−Vaに反転させる。
【0103】なお、電圧Vaは液晶の立ち上がり電圧以
下である。液晶の立ち上がり電圧とは、TN液晶では液
晶の配向状態が変化し始める電圧を、高分子液晶では透
過状態となり始める電圧をいう。立ち上がり電圧以下の
電圧が液晶層に印加されても入射光は変調されない。つ
まり、高分子液晶ではVa電圧が液晶の立ち上がり電圧
以下であれば、画素電極が0(V)の時、液晶層が透過
状態となることはない。
【0104】一方、ソースドライブ回路15も1Hごと
に信号の極性を変化させる。(図11)ではソース信号
線は−Vbと+Vbの電圧を出力している例である。ただ
し、これはラスター表示の時であって、液晶パネルに動
画を表示する場合は、(図11)のように±Vbのよう
に一定電圧の出力とならないことは言うまでもない。1
HごとにソースドライブICの出力信号の極性を変化さ
せる駆動方法は1H反転駆動と呼ぶ。
【0105】1H反転駆動を模式的に示すと(図13)
のようになる。(図13)では一画素71を四角で示
す。前記画素71に正極性の電圧が書き込まれている状
態を+で表示し、負極性の電圧が書き込まれている状態
を−で表示している。あるフィールドにおいて電圧の書
き込み状態を(図13(a))とすると、1フィールド
後の電圧の書き込み状態は(図13(b))で示され
る。
【0106】ゲートドライブ回路14はソース信号線か
らの電圧を確実に画素電極に書き込めるように、最大出
力電圧よりも高い電圧(以下、オン電圧と呼ぶ)を出力
し、また、ソース信号線からの最小出力電圧でもTFT
がオン状態とならないように低い電圧(以下、オフ電圧
と呼ぶ)を出力する。
【0107】(図7)において、TFT61がオンする
と画素71に−Vb電圧が書き込まれる。その際、対向
信号線C1は+Va電圧に保持される。次のフィールドで
は画素71には+Vb電圧が書き込まれる。その時、対
向信号線C1は−Va電圧に保持される。以上の変化を1
フィールドごとに繰り返す。したがって、画素71には
Vc=Va+Vbとなる電圧が印加されることになる。対
向信号線C1の変化は+Vaもしくは−Vaの2値であ
る。TFT61により画素に書き込まれる電圧は表示画
像(映像信号)により変化する。
【0108】対向電極をストライプ状にすることによ
り、高電圧を画素に印加できる。しかし、TFTの動作
中心に考えれば従来の1H反転駆動を行なっているにす
ぎない。したがって、ソースドライブICおよびゲート
ドライブICも従来のものを用いることができる。ま
た、TFT51の耐電圧性能を向上させる必要もない。
【0109】たとえばVa=4(V)とし、ソースドラ
イブICの最大の出力電圧Vmを6(V)とすればVc=
Va+Vm4+6=10(V)の駆動が可能である。従来
の高分子分散液晶では、膜厚が10μmでほぼ透過状態
にできる電圧は6(V)である。10μmでは散乱特性
は低く、良好な表示コントラストは望めない。10
(V)を液晶層53に印加できれば、液晶層53の膜厚
は15μm近傍にすることができ、散乱特性は飛躍的に
向上する。したがって、良好な表示コントラストを実現
できる。しかし、出力電圧Vmを10(V)にする必要
がある。これは、本発明の表示装置で容易に実現でき
る。本発明によれば、アレイ基板12側は従来のものを
そのまま(TFT、ドライブ回路等)で用いることがで
きる。製造コストもさほど高くなることはなく、また、
Vmが6(V)と従来のままであるから、TFT61が
電圧ストレスにより劣化することもない。
【0110】なお、(図11)において、対向ドライブ
回路16は+Vaおよび−Vaの電位を出力し、ソースド
ライブ回路15は+Vbおよび−Vbの電位を出力すると
したが、本発明の駆動方法はこれに限定されるものでは
ない。以下、本発明の他の駆動方法の実施例について
(図16)を用いて説明する。
【0111】理解を容易にするため、まず、(図14)
を用いて先に説明した駆動方法について説明しておく。
画素のTFT61はスイッチング素子であるからスイッ
チとみなすことができ、これをS2とする。また、液晶
層53はコンデンサClcとみなせる。なお、Caはコ
ンデンサ64である。対向信号線Ciは+Vaと−Vaの
電位が印加されるから、2つの電位はスイッチS1で切
りかえるのと同等とみなせる。今、液晶層53に印加さ
れる電圧をV1、コンデンサ64に印加される電圧をV2
とする。
【0112】ゲート信号線にオン電圧が印加されるとT
FT61は動作状態となり、ソースドライブ回路15か
らの信号を画素電極51に印加する。前記信号が負極性
の−Vbであり、対向信号線41の電位が+Vaであれ
ば、液晶53に印加される電圧V1はVa+Vbとなる。
正極性の+Vaの信号であれば、スイッチS1をa端子に
切りかえ、対向信号線41の電位を−Vaにすれば、同
様に液晶53に印加される電圧はVa+Vbとなる。した
がって、ソースドライブ回路15から出力される信号が
Vbであっても、液晶に印加される電圧V1は対向信号線
の電位Vaが加えられて、液晶には高電圧(Va+Vm)
を印加することができる。なお、対向信号線41に印加
された電位が+Vaの時、画素電極51に印加する信号
が正極性であってもよい。ただし、+Va電圧以下とい
う条件は満足させる必要がある。画素電極51に印加さ
れた電圧が+Vaであり、対向信号線41に印加された
電位が+Vaであれば、液晶にはVa−Va=0(V)と
なり全く電圧を印加しない状態にできるからである。し
たがって、画素電極51に印加する電圧は対向信号線4
1が+Vaの時は+Va以下に、対向信号41が−Vaの
時には−Va以上にすればよい。
【0113】次に本発明の表示装置の他の駆動方法につ
いて説明をする。(図16)は対向ドライブ回路16が
コモン電圧(理解を容易にするために0(V)=GND
とする)電位と、+Vaおよび−Vaの3つの電位の信号
を出力できる場合の説明である。
【0114】まず、(図16(a))に示すように、対
向信号線41の電位をGNDにした状態で画素電極51
に電圧Vxを書きこむ。液晶53に印加される電圧はV
1=Vxとなる。一水平走査期間(1H)後は次のゲート
信号線にオン電圧が印加されており、先にオン状態のT
FTはオフ状態となる(S2オープン)。この時の等価
回路図を(図14(b))に示す。TFTがオフとなる
と同時にスイッチS1を端子aまたはcに切りかえる。
画素電極51に印加されている信号の電位が正極性の場
合は、端子cに(+Vaに)、負極性の場合は端子a
(−Va)にする。対向信号線41に印加される電圧が
+Vaまたは−Vaにされるわけであるから、前記電圧は
ClcとCaに分圧されて印加される。分圧されClc
に印加される割合rは、
【0115】
【数12】
【0116】となる。高分子分散液晶表示装置の液晶膜
厚はTN液晶表示装置の液晶膜厚が5μmに対し、10
μm以上と厚く、また液晶の比誘導電率εは低い。した
がって、液晶の容量Clcは小さい。その分、コンデン
サCaの値は大きくする必要がある。一例としてCl
c:Ca=1:9である。
【0117】前記ClcとCaの値を(数12)に代入
すると、r=0.9となり、対向信号線の電圧変化分の
90%が液晶層53に印加されることとなる。したがっ
て、電圧変化に対する液晶に印加できる電圧効率(以
後、電圧効率と呼ぶ)が非常によい。これはTN液晶表
示装置と異なり、高分子分散液晶表示装置に特有の事項
である。
【0118】以上のようにTFTがオフした後、画素電
極51に正極性の電圧が印加されている場合は対向信号
線41に正電圧を印加する。画素電極51に負極性の電
圧が印加されている場合は対向信号線41に負電圧を印
加する。これが本発明の第2の実施例の駆動方法であ
る。
【0119】なお、IH後、すぐに対向信号線41の電
位を切り換える必要はなく、多少の時間は遅延後であっ
てもよい。ただし、遅延が長いほど液晶に印加される実
効電圧は低下する。
【0120】以上は対向基板12にストライプ状電極4
1を形成した構成の表示装置の駆動方法であった。以下
に、本発明の他の表示装置の構成および駆動方法につい
て説明をする。
【0121】(図9)は本発明の第2の実施例における
表示装置の等価回路図である。一画素は(図6(a))
に示す形状である。液晶53は画素電極51と対向電極
91間に狭持される。対向電極91は有効表示領域の全
画素71に共通である。コンデンサ64は画素電極51
と共通電極63とで形成される。前記共通電極63は画
素行にそって形成される。前記共通電極63の一端はコ
ンデンサ駆動回路92に接続されている。ここで、共通
電極63をコンデンサ駆動回路92の信号線とみなし、
コンデンサ信号線Di(iは1からm)と呼ぶことにす
る。他の構成は(図7)と同様であり、駆動回路も(図
10)の対向ドライブ回路16をコンデンサ駆動回路9
2におきかえればよいので説明を省略する。なお、コン
デンサ駆動回路92の動作は対向駆動回路16の動作と
ほぼ同様である。
【0122】以下、(図9)に示す表示装置の駆動方法
について説明をする。(図15)は駆動方法の説明図で
ある。なお、説明を容易にするためにコンデンサ駆動回
路92はVbp、VbnとGND電圧をDi信号線に出力で
きるものとする。本来GND電圧とはコモン電圧よりも
低い電圧にするが、ここでは0(V)と考えた方が理解
しやすいため、0(V)として説明をする。また、Vbn
は負極性の電圧、Vbpは正極性の電圧とする。
【0123】まず、コンデンサ駆動回路92はコンデン
サ信号線Diの電位をGNDにする。ソースドライブ回
路15は画素電極51に正極性の電圧Vpを書き込む。
したがって、液晶53に印加される電圧はV1=Vpとな
る。一水平走査期間(1H)後、コンデンサ駆動回路9
2はコンデンサDiに負極性の電圧にVbnを出力する。
先の実施例でも述べたように、ClcはCaに比較して小
さく、一例としてClc:Ca=1:9である。負極性の
電圧Vbnは(式1)により分圧されてClcとCaに印加
されるが、その大部分はClcに印加される。したがっ
て、Clcに印加される電圧はほぼVp+Vbnとなる。
【0124】画素電極51に負極性の電圧Vnを書き込
む場合は、まず、コンデンサ駆動回路92はコンデンサ
信号線DiにGND電圧を出力する。次に、一水平走査
期間(1H)後、コンデンサ駆動回路92はコンデンサ
信号線Diに正極性の電圧V bpを出力する。つまり、画
素電極51には、ほぼVn+Vbpの電圧が印加されるこ
とになる。
【0125】画素電極51には1フィールド周期でVn
+VbpとVp+Vbnの電圧が印加される。つまり、交流
駆動される。
【0126】なお、コンデンサ駆動回路はまず、GND
電圧を出力し、一水平走査期間(1H)後、Vpnまたは
bp電圧を出力するとしたが、一水平走査期間に限定す
るものではない。たとえば、二水平走査期間(2H)後
であってもよい。ただし、その場合、画素電極に印加さ
れる実効電圧は多少低くなる。また、まずGND電圧を
コンデンサ信号線Diに出力して、次にVbnまたはVbp
電圧を出力するとしたが、これに限定するものではな
い。たとえば、画素電極51に正極性の電圧Vpを書き
込む場合、コンデンサ信号線Diに正極性の電圧Vbp
印加しておき、一水平走査期間後コンデンサ信号線Di
に負極性の電圧Vbnを印加してもよい。この場合、GN
D電圧を出力することは不要となる。ただし、電圧制御
はやりにくくなるであろう。
【0127】以上の実施例は液晶層53の膜厚を厚くし
て表示コントラストを向上させる方法であった。つま
り、液晶層53の膜厚を厚くする→液晶層53を透明状
態にするのに比較的高い電圧が必要→ストライプ状電極
等の構造を採用→高電圧を液晶層に印加できる→表示コ
ントラストが向上する。という方法あるいは表示装置の
発明であった。
【0128】高分子分散液晶表示装置は表示コントラス
トが低いという課題に対して、我々は2次散乱光を防止
する構成あるいは方法も発明した。以下、2次散乱光を
防止する方法、構成について説明する。
【0129】まず、理解を容易にするため本発明の表示
装置のモデルについて説明をしよう。本発明の一実施例
である表示装置の説明図を(図17)に示す。入射側基
板178と出射側基板179の間に光変調層53が狭持
されているものとする。出射側基板179はアレイ基板
11に透明板(ガラス基板など)を光学的結合させたも
のと考えてもよい。なお、光学的に結合とは、基板と基
板間を、前記基板の屈折率とほぼ等しい透明材料で接着
あるいは接合することをいう。
【0130】光変調層53に電圧を印加しないで、表示
領域内の点Aを中心とする微小領域171だけに細い平
行光を照射する場合について考える。微小領域172に
入射した光は散乱光173aとなり散乱する。散乱光は
出射面176に達する。出射面176と散乱光173a
との角度θ0が臨界角以下の時は透過光線174とな
る。臨界角以上の時は反射光線175となる。反射光線
175は再び光変調層53に入射し、再び散乱光173
bが前方に出射する。これは光変調層53に2次光源が
形成されたことに相当する。このように反射光線175
が、再び光変調層53に入射し、散乱することを2次散
乱と呼び、その光を2次散乱光と呼ぶ。
【0131】光変調層53からの再出射光の輝度分布は
微小領域172を中心として回転対称となる。再出射光
の輝度分布は(図18)に示す光リング181となる。
【0132】光リング181は微小領域172から出射
され、出射面176と臨界角θで反射され、再び光変調
層53にもどる位置近傍に出現する。これは、臨界角以
下のとき、光は透過光174となり、臨界角より十分大
きい角度の反射光の発生割合が少ないことから直感的に
も推測される。今、基板179の屈折率nが1.52と
すれば、空気の屈折率は1.0であるから臨界角θはθ
=sin-1(1/n)=sin-1(1/1.52)=4
2度となる。
【0133】(図18)に示すように基板179の厚み
が比較的薄いときは光リング181の直径2rは有効表
示領域182の対角長dより小さい。したがって、有効
表示領域182内に光リング181が発生するから表示
コントラストを低下させる。(図19)に示すように、
基板179の厚みが厚い時は光リング181の直径2r
は有効表示領域の対角長dよりも大きくなる。つまり、
反射光175は有効表示領域以外の領域(以後、無効領
域と呼ぶ)に形成された光吸収膜171に入射し、そし
て吸収される。光吸収膜171とは黒色塗料等が例示さ
れる。
【0134】光リング181の直径が有効表示領域の対
角長dより大きくなる条件は、基板179の厚みをtと
すれば
【0135】
【数13】
【0136】である。(数13)にn=1.52を代入
すればt/d≒0.3となる。実際にその効果をたしか
めた結果を(図27)に示す。(図27(a))に示す
ようにパネルに平行光線を照射し、出射側から光変調層
の輝度を測定する。輝度Bとは出射側基板179の厚み
tが、有効表示領域の対角長dに対して極めて薄い時で
ある。具体的にはd=55(mm)に対してt=1(m
m)である。Beは基板厚tを変化させた時の輝度であ
る。(図27(b))は縦軸を輝度比(Be/B)と
し、横軸を相対基板厚(t/d)としている。(図27
(b))よりt/d=0.3で一定となり、t/d<
0.3の時、輝度比(Be/B)の低下割合が大きいこ
とがわかる。
【0137】輝度比が小さいことは表示コントラストが
高いことを示す。(図27(b))によればt/d=
0.25〜0.3以上でコントラスト向上効果は十分で
あり、先のt/dの1/2であるt/d=0.15でも
実用域であることがわかる。したがって、基板の屈折率
n=1.52の時t/dは0.15以上が好ましく、さ
らには(t/d)は0.3以上が好ましい。以上のこと
から(数13)の条件の1/2であっても実用上支障が
ない。したがって基板179の厚みtと有効表示領域の
対角長dの関係は次の(数14)を満たせばよい。
【0138】
【数14】
【0139】ある画素からでた散乱光が本来黒表示とな
るべき画素にも他の画素に入射すると、そこに拡散反射
による2次光源が形成されるので、本来黒表示となるべ
き画素の輝度が高くなってしまう。この2次散乱光を黒
色塗料171で吸収すれば表示コントラストを向上でき
る。本発明はこの技術的思想を透明基板212等で実現
する。
【0140】以上から、光散乱により変調を行なう表示
装置をライトバルブとして用いた投写型表示装置の投写
画像のコントラストが良くないという問題点は、光変調
層53の散乱特性が小さいという点も原因の1つである
が、上記メカニズムが原因となっている。出射側基板1
79の厚さtが厚くなるほど、2次散乱光による輝度の
上昇は小さくなる。従って、出射側基板179の厚さを
厚くすれば、表示画像のコントラストが向上する。
【0141】以上の説明は出射側基板179に関する説
明であるが、微小領域172に入射し、入射側に反射し
た光についても同様のことが論じれる。つまり反射光
は、入射側基板178の光入射面に戻る。この場合は、
入射側基板178の厚みを厚くすれば2次散乱光の発生
を防止できる。以上の記述は特願平4−145297号
にてさらに詳しく説明されているので参照されたい。
【0142】次に、出射側基板179の出射側面が凹面
の場合について説明する。出射側基板179の材質を同
一として、出射面176だけを凹面に変え、(図20)
に示すように、光変調層53に電圧を印加しないで表示
領域内の点Aを中心とする微小領域172だけに入射側
から細い平行光を照射する。光変調層53上の点Aから
出て凹面176上の点Bで反射し光変調層53上の点C
に入射する光線を考えると、出射面176が平面から凹
面に変わることにより、点Bに入射する光線の入射角が
大きくなるから、光リング181の直径2rは大きくな
る。従って、出射側基板176の出射面176を平面か
ら凹面に変えることにより、再出射光の輝度を低減する
ことができ、表示画像のコントラストを向上させること
ができる。このことは、出射側基板179の出射面が凹
面の場合、出射面が平面の場合と比較して、中心厚tが
薄くてもコントラスト向上の効果が大きいことを意味す
る。したがって、(数14)には制約されない。
【0143】212は透明基板であり、対向基板12お
よびアレイ基板11と光学的結合されている。光学的結
合材料としては紫外線硬化型接着剤が例示される。前記
接着剤は対向基板212を構成するガラスの屈折率に近
いものが多く、この用途に十分である。また、紫外線硬
化型接着剤だけに限定されるものではなく、透明シリコ
ーン樹脂なども用いることができる。他にエボキシ系透
明接着剤、エチレングリコール等の液体等も用いること
ができる。留意すべき点は対向基板12等に透明基板2
12を接着する際、光学的結合層に空気が混入しないよ
うにすることである。空気層があると屈折率差により画
質異常を生じる。なお、透明基板212と対向基板12
等とを光学的に結合させることをオプティカルカップリ
ングと呼ぶ。
【0144】透明基板212は対向基板12と同一材質
のガラス基板を用いることが好ましい。他にアクリル樹
脂、ポリカーボネート樹脂等の透明樹脂なども用いる事
ができる。これらにガラスの屈折率に近いものが得ら
れ、比較的安価であり、また、プレス加工等により任意
の形状を容易に形成できる。
【0145】透明基板212の側面には黒色塗料等を用
いて光吸収膜171が形成されている。前記光吸収膜1
71は側面に限定されるものではなく、光の入出射面以
外の無効領域にできるだけ広い領域にわたり形成するこ
とが好ましい。
【0146】透明基板212aの空気に接する面から光
変調層53までの距離tは透明板の屈折率n、光変調パ
ネルの有効表示領域の最大径をdとして、(数14)を
満足するようにする。
【0147】(図22)は本発明の表示装置の断面図で
ある。対向基板12上には、対向電極91およびブラッ
クマトリックス221が形成されている。ブラックマト
リックス221はTFT61、ゲート信号線(図示せ
ず)およびソース信号線(図示せず)に対面するように
配置される。一方、アレイ基板11上には画素電極51
およびTFT221が形成されている。また、TFT上
には遮光膜222が形成されている。遮光膜222とし
て、アクリル系樹脂にカーボンを分散させた薄膜構成、
あるいはTFT61上に絶縁膜(図示せず)を形成し、
その上に金属薄膜を形成した構成が例示される。遮光膜
222は液晶層53内で散乱した光がTFT61の半導
体層に入射することを防止する。遮光膜222は(図
1)(図2)の表示装置でも採用している。アレイ基板
11および対向基板12の周辺は封止樹脂223で封止
され、前記基板間に光変調層53としての高分子分散液
晶が狭持されている。同様に透明基板212bの中心膜
tも(数14)を満足するようにする。なお、先にも述
べたように透明基板212が凹レンズの場合は(数1
4)の条件を満足する必要はない。
【0148】次に、透明基板212の効果についてさら
に述べる。透明基板212がない場合、光変調層53で
散乱した入射光CはA2およびB2で示される。散乱光A
2は対向基板12内で反射を繰り返し、再び光変調層5
3に入射する。前記入射光は再び散乱するから2次光源
となり表示コントラストを低下させる。散乱光B2はア
レイ基板11と空気と接する面で反射し、TFT61の
半導体層に入射する。TFT61の半導体層は前記入射
光により励起され、ホトコンダクタ現象が発生する。す
るとTFT61はリーク状態となり、これも表示コント
ラストの原因となる。
【0149】透明基板212a、212bが設けられて
いると、散乱光A2およびB2はなくなり、散乱光A1
よびB1となる。散乱光A1およびB1は光吸収膜171
で吸収されるから、ホトコンダクタ現象が発生すること
も2次散乱光となることになく表示コントラストを向上
できる。
【0150】(図22)では透明基板212は円柱ある
いは板上として説明した。透明基板212は(図20)
で示すように平凹レンズとしてもよい。また、前記平凹
レンズに正レンズを組み合わせる構成も考えられる。
【0151】本発明の表示装置には、多くの変形が考え
られる。変形として考えられる構成の例を(図21
(a))〜(図21(k))に示す。いずれも、図面の
右側が入射側であり、透明基板212、平凹レンズ21
4は透明接着剤により液晶パネル211に光学的に結合
されている。また、透明基板212、平凹レンズ214
の無効領域には光吸収膜171が塗布されている。平凹
レンズ214を用いる場合には、正レンズ213を組み
合わせることができる。なお、表示装置の入射側には、
投写画像の周辺部を明るくするためにフィールドレンズ
を配置するのがよいが、液晶パネル211の入射側に平
凹レンズ214を用い、その入射側に正レンズ213を
近接配置する場合には、その正レンズ213はフィール
ドレンズとして機能することになる。
【0152】(図21(a))〜(図21(k))に示
したいずれの構成も、前述の実施例と同様に良好な画像
表示が得られる。なお、表示装置の液晶層53から空気
と接する面までを1つの材料で構成してもよいし、複数
の材料を組み合わせてもよい。
【0153】平凹レンズ214の光出射面もしくは光入
射面には反射防止膜が形成される。平凹レンズ214は
アクリル樹脂を用い、成型加工により作製している。成
型加工は金型があれば、同一のレンズを作製できるの
で、量産性がよい。本発明の表示装置を用いて投写型表
示装置を構成する場合は、平凹レンズ214等を組み合
わせた状態で、光変調層53上の光学像がスクリーン上
で結像するようにすればよい。(図20)に示すよう
に、透明基板212を平凹レンズに構成することにより
透明基板212の厚みは(数14)によらず、薄い厚み
で十分に2次散乱光を防止することができる。
【0154】たとえば(図21(k))では平凹レンズ
214に正レンズ213が近接して配置されている。正
レンズ213の一方の凸面の曲率半径は、平凹レンズ2
14の凹面の曲率半径と等しい。前記凹面と凸面間に薄
い空気間隔を設けている。平凹レンズの凹面および両凸
レンズの両凸面には反射防止膜が蒸着されている。先と
同様に本発明の表示装置を用いて投写型表示装置を構成
する場合は投写レンズを、平凹レンズ214、正レンズ
213を組み合わせた状態で、光変調層53上の光学像
スクリーン上に結像するようにする。
【0155】高分子分散液晶のように光散乱状態の変化
として光学像を形成する光変調層53を有するライトバ
ルブは、光変調層が完全散乱状態に近いほど表示コント
ラストは向上する。
【0156】以上のように基板厚tと有効表示領域の対
角長dとは重要な関係があることがわかった。我々はさ
らに検討を進め、光変調層53の散乱特性を所定値以上
とすることにより、2次散乱光の防止効果を大幅に向上
できることを発見した。
【0157】(図17)において散乱光173aが出射
面176で反射し、再び光変調層53に入射して2次散
乱が生じる。光変調層53の散乱特性が悪いと2次散乱
も生じにくい。つまり、2次光源となることはない。
【0158】光変調層53が完全散乱状態に近くなると
2次散乱の発生割合も多くなる。したがって、出射側基
板179の厚みtが(数14)の条件を満足することが
必須になる。本発明者らは種々の実験を繰り返し、光変
調層53に電圧無印加状態で、入射側基板179より微
小領域172への入射光の照度をL、出射基板179よ
り微小領域172から測定した輝度をBとしたとき(数
15)で示されるGが1.5以下、好ましくは1.0以
下のとき、2次散乱光の防止効果が顕著であることを確
認した。なお、(数15)においてπは円周率である。
【0159】
【数15】
【0160】以下、(数15)のGを1.5以下とする
ことの根拠について説明をする。そのためには光変調層
53の特性の評価手法について説明しなければならな
い。(図23)および(図24)は光変調層の特性の評
価手法の説明図である。
【0161】(図23)(図24)において、211は
透明基板212を取り付けない状態の表示装置であり、
224は表示装置211に透明基板212を取り付けた
表示装置214である。231は平行光光源であり、略
平行光の光を表示装置に照射する。232は輝度計であ
り、光変調層53の微小領域の輝度を測定するものであ
る。
【0162】平行光光源231より表示装置211、2
24に照射する。輝度計232は角度θを変化させなが
ら、光変調層の微小領域の輝度を測定する。なお、距離
xは十分長くとる。なぜならば、透明基板の厚みにより
(図23)と(図24)のxの光学的距離に差が生じる
のを防止するためである。前記測定結果を(図25)に
示す。251は(図24(a))の表示装置の輝度
(B)−角度(θ)曲線(以下、B−θ曲線と呼ぶ)、
252は(図24(b))の表示装置のB−θ曲線であ
る。(図24(b))の表示装置では輝度(B)が低下
することがわかる。この原因は透明基板212により2
次散乱光が抑制されているためである。B−θ曲線25
1と252の差は光変調層53の散乱特性がよくなるほ
ど大きくなる。
【0163】前述のB−θ曲線でθ=0度のときの輝度
Bとライトバルブの光入射面で測定した照度Lを用い
て、(数15)によりパネルゲイン(G)を計算する。
【0164】次に、θ=0のときの(図23)の表示装
置の輝度B1と(図24)の表示装置の輝度B2との比、
2/B1をとり、輝度低下割合D(=B2/B1)を計算
する。前記輝度低下割合DとパネルゲインGの関係曲線
(以下、D−G曲線と呼ぶ)を描くと(図26)の傾向
になる。
【0165】(図26)ではパネルゲインGが1.5以
上では輝度低下割合(D)が小さく、パネルゲインGが
1.0以下で急激に輝度低下割合(D)が大きくなるこ
とを示している。つまり、パネルゲインGは1.5以下
にすることが好ましく、さらには1.0以下にすること
が好ましい。
【0166】本発明の表示装置をライトバルブとして用
い、投写型表示装置を構成した際、コントラストCRは
次の(数16)で示される。
【0167】
【数16】
【0168】(数16)において、パネルゲインGは
(数15)で求められる。また、Fは投写レンズの有効
F番号(以後FNoと呼ぶ)、Tはライトバルブの光変
調層53に最大電圧が印加されたときの光の透過率であ
る。前記透過率Tは通常0.7〜0.9である。透過率
を低減させているのは、対向電極を構成するITOの反
射率および光変調層の光の吸収率等である。
【0169】(数15)(数16)の導出については少
し説明が必要である。まず(数15)について説明す
る。ここで(数15)および(数16)について簡単に
説明しておこう。
【0170】平行光を表示装置の光変調層53に入射さ
せ、その時の光変調層53の照度をLとする。輝度Bは
前記照度Lを円周率πで除算したものである。また、光
変調層53の光散乱による輝度低下割合をパネルゲイン
Gとして定義する。パネルゲインGは散乱特性が良好な
ほど小さくなる。以上のことから、光変調層53の輝度
Bは
【0171】
【数17】
【0172】となる。(数17)式を変形すれば(数1
5)が求まる。次に(数16)について説明をする。輝
度B0の発光体を、FNoがFの投写レンズでスクリー
ン(像面)に投写する。そのスクリーン照度(像面照
度)Lは一般的な光学理論式より、
【0173】
【数18】
【0174】である。(数17)よりパネルの輝度はB
=GL/πである。したがって、光変調層53が光散乱
状態の時の、光変調層53の輝度Bは(数17)に(数
18)を代入して
【0175】
【数19】
【0176】となる。光変調層53が透明状態の時、ま
た、その光透過率をTとすれば、光変調層53の輝度B
t
【0177】
【数20】
【0178】となる。表示コントラストCRは、B(黒
表示)、BT(白表示)の比であるから、
【0179】
【数21】
【0180】となり、(数16)が求まる。パネルゲイ
ンG=0.5とは、透過型光変調パネルが完全拡散状態
となった時の値である。G=0.5の時、輝度低下割合
が仮に0.5であれば実効的なパネルゲインは0.5×
0.5=0.25となることを示している。以後、透明
基板等の2次散乱防止効果により輝度低下割合Dを考慮
したパネルゲインを実効パネルゲインG’と呼ぶ。
【0181】パネルゲインGが1.5以下、好ましくは
1.0以下の時、輝度低下割合Dが大きくなり、実効パ
ネルゲインG’が小さくなる。前記実効パネルゲイン
G’は(数16)においてG=G’とおきかえることが
できるから、表示コントラストを向上できることにな
る。
【0182】パネルゲインGを1.5以下にするために
は、光変調層53の散乱特性をより完全拡散状態にしな
ければならない。完全拡散状態に近づける方法として
は、(1)光変調層53の材料開発により散乱特性を向
上させる方法。(2)光変調層53の膜厚を厚くする方
法がある。(1)の方法は光変調層53の膜厚および駆
動電圧を変化させず散乱特性を向上するものであるから
好ましいが、材料開発はそうたやすいものではない。
(2)の方法は膜厚を厚くするだけであるから容易であ
る。しかし、膜厚を厚くするほど光変調層を透過状態に
するのに要する電圧は高くなる。一例として高分子分散
液晶のポリマーと液晶との比率が約4:6で、かつ、液
晶にネマティック液晶を用いた場合、液晶膜厚が12
(μm)の時、パネルゲインGは約1.8であり、駆動
電圧は6(V)である。液晶膜厚が20μmの時、パネ
ルゲインG=約0.8強であり、駆動電圧は10(V)
であった。駆動電圧VとパネルゲインGの関係の一例を
(図28)に示す。
【0183】印加電圧の1つの目安として±6〜7
(V)以内という制約がある。この制約の一原因は画素
電極への映像信号を出力するソースドライブIC15の
駆動能力の問題である。
【0184】パネルゲインGを1.5以下にしようとす
ると駆動電圧は7(V)以上、パネルゲインGを1.0
以下とするには駆動電圧は9(V)以上必要である。
(図1)または(図2)に示す本発明の表示装置およ
び、本発明の表示装置の駆動方法を用いれば、液晶層5
3に10(V)程度の電圧を印加することは容易であ
る。したがって、(図1)または(図2)等のストライ
プ状電極14を形成することにより駆動電圧を10
(V)以上にできるから、パネルゲインGを1.5以下
にできる。さらに、(図22)に示すような透明基板2
12をパネルにオプティカルカップリングすることによ
り、実効パネルゲインG’の低減効果を得られる。つま
り本発明の表示装置は良好な表示コントラストを実現で
きることになる。当然のことながらストライプ状電極の
構成を採用せずとも、パネルゲイン1.5以下を実現で
きれば、良好な表示コントラストを実現できる。また、
(図9)に示す構成でも液晶層53に高電圧を印加で
き、良好な表示コントラストを実現できる。
【0185】(図1)等に示すようにストライプ状電極
14を有する構成を採用することにより、液晶層53に
高電圧を印加できるようになる。多少の困難性があるが
(図6(b))に示すような前段ゲート方式でも、10
V程度の高電圧印加を実現できる。ただし、ゲート信号
線への印加電圧が高くなるから、TFT61の耐圧によ
る劣化は生じる可能性はある。(図1)の表示装置では
耐圧による劣化は生じない。
【0186】前段ゲート方式の等価回路図は(図8)で
示される。ただし、対向ドライブ回路16は必要なく、
ストライプ状電極41は全画素共通の対向電極91(図
示せず)とする。
【0187】(図12)は(図8)の構成で液晶層53
に高電圧を印加するための説明図である。実線はTFT
61のゲートの電圧波形、点線はコンデンサ64を形成
する前段のゲート電圧波形である。TFT61オフ直後
に突き抜けによって電圧dV1およびdV4だけ低下
し、次に点線で示す補償電圧Ve(+)、Ve(−)で
それぞれdV2、dV5だけ補償される。同一の電位に
設定した対向電圧Vtと信号電圧の中心Vscを中心に
正負V*(+)、V*(−)だけ対称にバイアスされる。
【0188】ゲートドライブIC14は、通常駆動のT
FT61オン・オフレベルに加えて、TFT61の寄生
容量によって発生する突き抜け電圧を補償する二つのV
e(+)、Ve(−)を持つ4レベルの信号を出力する。
二つの補償電圧の中間レベル最適化でソース信号の電位
中心と画素電位の電位中心と対向電位(固定)が同電位
で駆動できる。
【0189】また、2つの補償電圧間の振幅(V*=Ve
(+)+Ve(−))は、液晶53にバイアス電圧を印
加する効果がある。これを最適値に設定すればソース信
号の最大振幅6(V)で十分なコントラストを得られ
る。たとえば、液晶53に±10(V)の電圧を印加す
るためにはVe(+)+Ve(−)により±4(V)分バ
イアスさせれば、ソース信号線の最大振幅は6(V)で
よい。以上のような駆動方法をバイアス駆動と呼ぶ。
【0190】他に比較的高電圧を液晶層53に印加でき
る方法として1H対向反転駆動があげられる。前記駆動
は1水平走査期間(1H)ごとに一行の画素列に信号を
書き込むと同時に対向電極91の電位の極性を反転させ
るものである。対向電極の消費電力が大きくなる点、パ
ネルの寿命が短くなるという欠点があるが、1H対向反
転駆動を本発明の表示装置の駆動方式として採用するこ
とも可能である。
【0191】以上のように、ストライプ状電極14の構
成を採用せずとも、液晶層53に比較的高い電圧を印加
する方法(バイアス駆動、一H対向反転駆動)は存在す
る。前述の駆動と(図21)に例示する構成と(数1
5)のG<1.5の条件を満足させることにより良好な
表示コントラストを実現できる。
【0192】本発明の表示装置では光変調に偏光板を用
いないため、高輝度表示を実現できる。また、容易に液
晶層53に高電圧を印加できる構成を採用すること、あ
るいは透明基板179の効果により高コントラスト表示
を実現できる。当然のことながら高電圧を印加できる構
成を採用し、かつ、透明基板179の2次散乱光の防止
効果両方によりさらに表示コントラストを向上できるこ
とはいうまでもない。
【0193】透明基板179は2次散乱光防止効果をも
つ。ただし、2次散乱防止効果の利益を十分に得ようと
するとパネルゲインGは1.5以下に好ましくは1.0
以下にする必要がある。後ほど説明をするが、実用上十
分なコントラストCRを得るためにも、パネルゲインG
は1.5以下を実現する必要がある。パネルGを1.5
以下を実現しようとすると、液晶層53に少なくとも7
(V)以上の電圧を印加せねばならない。(図1)等に
示す本発明の表示装置はストライプ状電極14を形成し
ているため、ソースドライブ回路15の信号振幅を大き
くすることなく、液晶層53に高電圧を印加できる。
【0194】以上のように本明細書では、大きく考えて
3つの表示装置の発明の記載がある。第1番目はストラ
イプ状電極を形成した表示装置、第2番目は透明基板1
79を有し、かつパネルゲインG<1.5を実現した表
示装置、第3番目は第1番目と第2番目の表示装置を組
み合わせた表示装置である。
【0195】以下、図面を参照しながら本発明の投写型
表示装置について説明する。(図32)は本発明の投写
型表示装置の構成図である。ただし、説明に不要な構成
要素は省略している。
【0196】(図32)において、321は集光光学系
であり、内部に凹面鏡および光発生手段としてのメタル
ハライドランプあるいはキセノンランプを配置してい
る。前記ランプはアーク長が3(mm)以上6(mm)
以下のものを用いる。メタルハライドランプは250
(W)クラスのものでアーク長は略6.5(mm)、1
50(W)クラスのものでアーク長は略5(mm)であ
る。凹面鏡はランプのアーク長にあわせて適正値に設計
する。凹面鏡は楕円面鏡あるいは放物面鏡を用いる。3
22は赤外線および紫外線を反射させて有視光のみを透
過させるUVIRカットフィルタである。また、323
aはB光を反射させるダイクロイックミラー(以下、B
DMと呼ぶ)、323bはG光を反射させるダイクロイ
ックミラー(以下、GDMと呼ぶ)、323cはR光を
反射させるダイクロイックミラー(以下、RDMと呼
ぶ)である。なお、BDM323aからRDM323c
の配置は同図の順序に限定するものではない。また、最
後のRDM323cは全反射ミラーにおきかえてもよい
ことは言うまでもない。
【0197】212は(図1)または(図2)に示す本
発明の表示装置である。なお、光変調層53に高分子分
散液晶を用いる場合は、R光を変調する光変調層53
を、他のGおよびB光を変調する光変調層53に比較し
て水滴状液晶粒子径を大きく、もしくは液晶膜厚を厚め
にして構成する。これは光が長波長になるほど散乱特性
が低下しコントラストが低くなってしまうためである。
水滴状液晶の粒子径は、重合させるときの紫外線光を制
御すること、あるいは使用材料を変化させることにより
制御できる。液晶膜厚は液晶層53のビーズ径を変化す
ることにより調整できる。324はレンズ、326は投
写レンズ、325はしぼりとしてのアパーチャである。
なお、324、325および326で投写光学系を構成
している。なお、アパーチャ325は、投写型表示装置
の動作の説明上図示したものである。アパーチャ325
は投写レンズの集光角を規定するものであるから、投写
レンズの機能に含まれるものとして考えればよい。つま
りFNoが大きければアパーチャ325の穴径は小さい
と考えることができる。高コントラスト表示を得るため
には投写レンズのFNoは大きいほどよい。しかし、大
きくなると白表示の輝度は低下する。
【0198】以下、本発明の投写型表示装置の動作につ
いて説明する。なお、R、G、B光のそれぞれの変調系
については、ほぼ同一動作であるのでB光の変調系につ
いて例にあげて説明する。まず、集光光学系321から
白色光が照射され、この白色光のB光成分はBDM32
3aにより反射される。このB光は表示装置212aに
入射する。表示装置212aは、(図38(a)
(b))に示すように画素電極に印加された信号により
入射した光の散乱と透過状態とを制御し、光を変調す
る。
【0199】散乱した光はアパーチャ325aで遮光さ
れる。平行光または所定角度内の光はアパーチャ325
aを通過する。変調された光は投写レンズ326aによ
りスクリーン(図示せず)に拡大投写される。以上のよ
うにして、スクリーンには画像のB光成分が表示され
る。同様に表示装置212bはG光成分の光を変調し、
また、表示装置212cはR光成分の光を変調する。3
つの表示装置が変調した光によりスクリーン上にはカラ
ー画像が表示される。(図35)は(図32)の表示装
置212を(図21)に示す表示装置224におきかえ
た投写型表示装置である。他の構成は(図32)と同様
であるので説明を省略する。ただし、表示装置224の
透明基板212が平凹レンズ214等の場合は、前記レ
ンズの屈折角度等を考慮して投写光学系を形成する。な
お、表示装置224は(図17)または(図21)に示
すものでもよいことは言うまでもない。
【0200】(図32)は3つの投写レンズ326によ
りスクリーンに拡大投映する方式であるが、一つの投写
レンズで拡大投写する方式もある。その構成図を(図3
3)に示す。なお、表示装置212R、212G、21
2Bは(図32)で用いたものと同様のものを用いる。
【0201】ここでは説明を容易にするため、212G
をG光の映像を表示する表示装置、212RをR光の映
像を表示する表示装置、212BをB光の映像を表示す
る表示装置とする。したがって、各ダイクロイックミラ
ーを透過および反射する光の波長は、以下のとおりであ
る。ダイクロイックミラー332aはR光を反射し、G
光とB光を透過する。ダイクロイックミラー332cは
G光を反射し、R光を透過させる。ダイクロイックミラ
ー332bはB光を透過し、G光を反射させる。また、
ダイクロイックミラー332dはB光を反射させ、G光
およびR光を透過する。
【0202】メタルハライドランプから出射された光は
全反射ミラー331aにより反射され、光の方向を変化
させられる。次に前記光はUVIRカットフィルタ33
2により紫外線領域および赤外線領域の波長の光がカッ
トされる。紫外線および赤外線をカットされた光はダイ
クロイックミラー332a、332bによりR・G・B
光の3原色の光路に分離され、R光はフィールドレンズ
333Rに、G光はフィールドレンズ333Gに、B光
はフィールドレンズ333Bに入射する。各フィールド
レンズ333は各光を集光し、表示装置212はそれぞ
れ映像信号に対応して液晶の配向を変化させ、光を変調
する。このように変調されたR・G・B光はダイクロイ
ックミラー332c、332dにより合成され、投映レ
ンズ334によりスクリーン(図示せず)に拡大投映さ
れる。
【0203】(図36)は(図33)の表示装置212
を(図21)に示す表示装置224におきかえた投写型
表示装置である。他の構成は(図33)と同様であるの
で説明を省略する。ただし、表示装置224の透明基板
212が平凹レンズ214等の場合は前記レンズの屈折
角度等を考慮して投写レンズ334を設計をする。な
お、表示装置224は(図17)または(図21)に示
すものでもよいことは言うまでもない。
【0204】(図34)は反射型の投写型表示装置の一
実施例の構成図である。345は反射型の表示装置であ
る。(図1)等に示す表示装置の画素電極51を金属薄
膜等を用いて反射電極として形成すれば、反射型の表示
装置を実現できる。光源341はランプ341a、凹面
鏡341b、UVIRカットフィルタ341cで構成さ
れる。ランプ341aはメタルハライドランプである。
凹面鏡341bはガラス製で、反射面に可視光を反射し
赤外光を反射する多層膜を蒸着したものである。ランプ
341aからの放射光に含まれる可視光は、凹面鏡34
1bの反射面により反射する。凹面鏡341bから出射
する反射光は、フィルタ341cにより赤外線と紫外線
とが除去されて出射する。
【0205】投写レンズ342は、表示装置345側の
第1レンズ群342bとスクリーン側の第2レンズ群3
42aとで構成され、第1レンズ群342bと第2レン
ズ群342aとの間には平面ミラー343が配置されて
いる。表示装置の画面中心にある画素から出射する散乱
光は、第1レンズ群342bを透過した後、約半分が平
面ミラー343に入射し、残りが平面ミラー343に入
射せずに第2レンズ群342aに入射する。平面ミラー
343の反射面の放線は投写レンズ342の光軸346
に対して45゜傾いている。
【0206】光源341からの光は、平面ミラー343
で反射されて第1レンズ群342bを透過し、表示装置
345に入射する。表示装置345からの反射光は、第
1レンズ群342b、第2レンズ群342aの順に透過
してスクリーン347に到達する。投写レンズ342の
絞りの中心から出て表示装置345に向かう光線は、液
晶層53にほぼ垂直に入射するように、つまりテレセン
トリックとしている。
【0207】ここでは説明を容易にするために、345
bをG光を変調する表示装置、345cをB光を変調す
る表示装置、345aをR光を変調する表示装置である
として説明する。
【0208】(図34)において、344はダイクロイ
ックミラーであるが、これは色合成系と色分離系を兼用
している。光源からの出射された白色光は平面ミラー3
43により折り曲げられ、投写レンズ342の第1群に
入射する。この際フィルタ341cにより不要なB光お
よびR光はカットされる。フィルタ341cの帯域は半
値幅の値で430nm〜690nmである。以後、光の
帯域を記述する際は半値幅で表現する。ダイクロイック
ミラー344aはG光を反射し、R光およびB光を透過
させる。G光はダイクロイックミラー344cで帯域制
限され、表示装置345bに入射する。G光の帯域は5
10〜570nmにする。一方ダイクロイックミラー3
44bはB光を反射し、R光を透過させる。B光は表示
装置345cに、R光は表示装置345aに入射する。
【0209】入射するB光の帯域は430nm〜490
nm、R光の帯域は600nm〜690nmである。表
示装置はそれぞれの映像信号に応じて散乱状態の変化と
して光学像が形成する。表示装置で形成された光学像は
ダイクロイックミラー344で色合成され、投写レンズ
342に入射し、スクリーン347上に拡大投写され
る。なお、これらのR、G、B光等の帯域は本発明の投
写型表示装置でほぼ共通の値である。
【0210】(図37)は(図34)の表示装置345
を表示装置371におきかえた投写型表示装置である。
表示装置345の光入射面に透明基板179をオプティ
カルカップリングしている。他の構成は(図34)の構
成と同様であるので説明を省略する。
【0211】このように反射型の表示装置を用いれば、
(図32)または(図33)の投写型表示装置と比較し
て、コントラストも良好であり、画素開口率も高く、高
輝度表示を行うことができる。その上、表示装置の裏面
には障害物がないのでパネル冷却が容易である。たとえ
ば、裏面からの強制空冷を容易に行え、また、裏面にヒ
ートシンク等も容易に取り付けることができる。
【0212】本発明の投写型表示装置において、ダイク
ロイックミラーによってR光、G光およびB光の3原色
の光に分離するとしたが、これに限定するものではな
く、たとえばダイクロイックフィルタ、ダイクロイック
プリズム等を用いてもよい。
【0213】以下、本発明の投写型表示装置の共通事項
について説明をする。まずは、ランプのアーク長・消費
電力、パネルサイズ、コントラスト等について設計に必
要な事項について順次説明をする。
【0214】表示装置の液晶層53を±10Vの電圧で
駆動するとすれば、パネルゲインG=0.8以下のもの
を作製することが可能である。パネルゲインG=0.8
のパネルに透明基板179等を取り付け、輝度低下割合
Dを考慮すると、実効パネルゲインG’=0.5近くの
ものを得ることができる。実効パネルゲインG’の表示
装置を用いて投写型表示装置を構成すると、コントラス
トCRは次式で示される。
【0215】
【数22】
【0216】(数22)よりFNoと表示コントラスト
の関係をグラフ化したものを(図31)に示す。ただし
T=0.75としている。
【0217】(数22)より、投写光学系の有効F値が
5以上であればCR=150以上、7以上であればCR
=250以上となる。
【0218】投写型表示装置を家庭用テレビとして商品
化するための重要な項目に消費電力がある。家庭用の現
行のNTSC対応直視テレビでは30インチクラスで2
00W以下である。本発明の投写型表示装置は、現行の
NTSC直視テレビよりもっと大画面表示の実現を商品
化目標としているが、やはり消費電力は300W以下に
しなければならない。ランプの消費電力は、映像信号処
理回路などで消費する電力を考慮すると250W以下、
好ましくは150W程度にしなければならない。
【0219】ランプの制約にアーク長の問題もある。松
下電子工業(株)が開発しているメタルハライドランプ
250Wはアーク長6.5(mm)である。また、岩崎
電気(株)が開発しているメタルハライドランプ等は1
50Wでアーク長5.0(mm)強のものがある。これ
らのランプのアーク輝度は、およそ1.2×108(n
t)である。ランプの消費電力を一定にしてアーク長を
短くすればアーク輝度は上昇するがランプ寿命は短くな
る。
【0220】家庭用テレビとして投写型表示装置を導入
するとすればメタルハライドランプの交換は容易に行う
ことができないから、ランプの長寿命化は重要である。
アーク輝度1.2×108(nt)のメタルハライドラ
ンプは徐々に長寿命化の傾向にあるが、短アークにして
長寿命化の実現できるめどは現在のところない。
【0221】次に照明光の光広がり角(FNo)につい
て考慮する。なお、照明光の光広がり角とは表示装置に
入射する光のF番号(FNo)である。仮定として、 (1)ライトバルブ面、スクリーン面共に均一照明分布
として扱う。 (2)ランプのアーク発光体は長さdL、太さdWの完
全拡散円筒光源とする。 (3)スクリーン到達光系φS、ランプ全光束φLとした
場合に、光透過効率t、光集光能力ηを用いて、φS
t・η・φLとする。ただし、光透過効率tは界面損
失,液晶パネルの透過率,ダイクロイックミラー等の色
分離効率で決まる値、光集光能力ηは光透過効率t=
1.0とした場合に、光学系が集光できる能力である。
【0222】光束に着目したときスクリーン照度ES
ランプの全光束をφL(lm)、パネルの有効対角長を
d(m)、面積係数をK(パネルの画面サイズが4:3
の時はK=0.48、16:9の時はK=0.43)、
拡大倍率をm、光集光能力をη、光透過効率をtとした
とき、(数23)で示される。
【0223】
【数23】
【0224】一方、発光体輝度に着目してスクリーン照
度ES’は、発光体輝度をBL(nt)照明光の有効F値
をFOとすれば(数24)で示される。
【0225】
【数24】
【0226】また、発光体の輝度BLは発光体有効長を
dW、発光体有効幅をdLとしたとき、(数25)で示
される。
【0227】
【数25】
【0228】以上の(数23)(数24)および(数2
5)より照明光の有効FNo(FO)は(数26)で示
される。
【0229】
【数26】
【0230】照明光の光の広がり角(FNo)を投写レ
ンズの集光角(FNo)は略一致させなければ光利用率
は低下する。これは、FNoが大きい方に制約を受ける
からである。本発明の投写型表示装置の照明光のFNo
と投写レンズのFNoは一致させている。
【0231】(図30)は照明光の有効F値とランプの
アーク長つまり発光体長およびパネルの対角長dとの関
係を示している。(図30)は(式9)を用いて算出し
ている。なお、k=0.43、η=0.5とする。ま
た、アーク長は150(W)、アーク長5(mm)ラン
プのdW=2(mm)、dL=5(mm)を基準として
いる。他のアーク長はdW:dLのアスペクトに比例し
て算出している。
【0232】(図30)において、パネルサイズが小さ
くなるほど、同一アーク長であればパネルサイズdが小
さくなる。したがってパネルサイズdを小さくすれば照
明光のFNoは小さくする必要がある。パネルサイズが
大きくなると投写型表示装置のシステムサイズは大きく
なり好ましくない。また、パネルサイズdが小さくなれ
ばパネルの表示領域に入射する単位面積あたりの光束が
増大し、パネルを加熱して好ましくない。したがって、
実用上の観点からパネルの対角長は2インチ以上4イン
チ以下にしなければならない。
【0233】発光体輝度をランプ寿命を考慮して1.2
×108(nt)とすると、アーク長とランプの消費電
力は比例すると考えられる。アーク長3(mm)のラン
プは50(W)、アーク長4(mm)のランプは100
(W)、アーク長5(mm)のランプは150(W)程
度となる。メタルハライドランプの効率は80(lm/
W)である。50(W)のランプの全光束は4000
(lm)、100(W)のランプの全光束は8000
(lm)、150(W)のランプの全光束は12000
(lm)となる。ランプのアーク長とランプ消費電力に
は相関があり、アーク長とFNoとは相関があり、ラン
プの消費電力とランプの全光束は相関があるから、この
関係を図示すると(図29)になる。ただし、スクリー
ン光束はランプの全光束の5%としている。
【0234】以上のことから、投写型表示装置に最適な
仕様範囲が定まってくる。以下、最適な仕様について説
明をする。投写型表示装置において投写画像の画面サイ
ズが40インチ以上で、かつ実用域の視野特性を得るた
めには300〜400(lm)以上の光束が必要であ
る。したがって、ランプの光利用率が4%程度とする
と、100(W)以上のランプを用いなければならな
い。このことから、表示コントラスト(CR)を良好に
得るためだけであればアーク長3(mm)のランプを用
いることができるが、十分な投写画像の輝度を得るため
には100(W)以上のメタルハライドランプが必要で
ある。
【0235】また、パネルサイズも小さいと十分な表示
輝度を得ることができない。パネルサイズはアーク長が
5(mm)、照明光の有効F値を7とすると、3.5イ
ンチ前後の大きさが必要である。
【0236】アーク長が5(mm)程度、パネルサイズ
が2インチ強であれば、照明光の有効F値は5弱とな
る。この場合、表示輝度は実用域となるが、良好な表示
コントラスト(CR)は望めない。
【0237】以上のことから、照明光の有効F値が5以
上であれば実用域の表示輝度が得られる。しかし、良好
な表示輝度と表示コントラストおよび適正な消費電力か
つランプ寿命を得るためには照明光の有効F値(=投写
光の有効F値)は7前後、ランプのアーク長は5(m
m)前後、ランプのWは150W前後を用いなければな
らない。
【0238】投写レンズのFNoを低下させるとスクリ
ーンに到達するスクリーン光束は高くなる。それにとも
ない、ランプの消費電力も大きくしなければならない。
また、ランプの長寿命化の観点からランプの消費電力が
大きくなると、アーク輝度を一定と考えると長アークに
なる。当然、表示コントラスト(CR)は(数22)で
示されるからFNoが小さくなると表示コントラストは
悪くなる。逆に投写光学系のFNoを大きくすると表示
コントラストは高くなるが、スクリーン光束は小さくな
る。
【0239】以上のことから、ランプに関してはアーク
長は良好な表示コントラストを得るために3(mm)以
上6(mm)以下でなければならない。また、消費電力
の点から250(W)以下でなければならない。かつ、
スクリーン輝度を得るために100(W)以上のメタル
ハラドランプを用いなければならない。さらに好ましく
は、スクリーン輝度および表示コントラストを考慮する
とアーク長は3(mm)以上6(mm)以下でなければ
ならない。
【0240】パネルの有効表示領域の対角長はシステム
サイズの点から4インチ以下でなければならない。ま
た、光利用効率の点から2インチ以上でなければならな
い。中でも十分な光集光効率を得、かつコンパクトにす
るためには好ましくは3インチ以上4インチ以下にしな
ければならない。
【0241】投写レンズのFNo、広義には投写光学系
のFNoは、良好なコントラスト(CR)を得るために
5以上でなければならない。また、十分なスクリーン輝
度を得るために9以下でなければならない。さらに前述
のランプのアーク長を考慮すればFNoは6以上8以下
でなければならない。また、投写レンズのFNoと照明
光学系のFNoと略一致させなければ光損失が生じ、光
利用効率は低下する。
【0242】以上の値あるいは値の範囲は高分子分散液
晶表示装置をライトバルブとして用いる投写型表示装置
として重要な事項である。これらの事項はまだ、他社等
から開示されている事項ではない。
【0243】なお、本発明の投写型表示装置において、
表示装置の光変調層53として高分子分散液晶を用いる
としたが、散乱状態の変化を用いるものであれば同様の
効果を得られる。たとえば、高分子分散液晶を用いた光
書き込み型液晶パネル、相変化液晶を用いた熱書き込み
液晶パネル、散乱状態の変化を用いる強誘電性液晶パネ
ル、DSM液晶パネル、PLZTなどを用いる表示パネ
ル等が該当する。また、ストライプ状電極構成は、光変
調層として散乱により光変調を行なうものに限定するも
のではなく、ツイストネマティック液晶パネルにも応用
できる。また、偏光方式の光書き込み液晶パネルにも応
用できるであろう。
【0244】また、本発明の表示装置のアレイ基板11
または対向基板12もしくは前記両方の基板に透明基板
を貼りつけるとしたが、前記アレイ基板11または対向
基板12もしくは両方の基板を厚くして(数7)の条件
を満足できれば、あえて透明基板を貼りつける必要がな
いことは明らかである。また、アレイ基板11もしくは
対向基板を凹レンズ状にできれば、基板に凹レンズを貼
りつける必要がないことも明らかである。
【0245】
【発明の効果】以上のように、本発明の表示装置では、
対向電極をストライプ状に形成して、マトリクス状に形
成された画素電極との間に印加する電圧を実質的に高く
しているので、容易に高電圧駆動を行える。したがって
高輝度表示かつ高コントラスト表示を実現することがで
きる。
【0246】また、ゲートおよびソース駆動ICは従来
のものをそのまま用いることができ、アレイ基板も同様
に用いることができるので、画素の開口率等も低下する
ことなく、製造コストも高くなることはない。
【0247】アレイ基板もしくは対向基板を厚くするこ
とにより、また、前記基板に透明板あるいは平凹レンズ
を組み合わせること、および光変調層の特性を所定値に
することにより、2次散乱光を防止でき、明るくかつ表
示コントラストの良好な画像を表示できる。
【0248】本発明の表示装置をライトバルブとして用
い、ランプのアーク長、投写レンズのF値等を所定値に
設定することにより、高輝度高品位の投写画像を表示で
き、かつ、家庭用リア投写型表示装置に対応できる投写
型表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の斜視図
【図2】他の実施例における本発明の表示装置の斜視図
【図3】本発明の表示装置の斜視図の一部断面図
【図4】本発明の表示装置のストライプ状電極を形成し
た基板の平面図
【図5】本発明の表示装置の断面図
【図6】画素の構成図
【図7】本発明の表示装置の等価回路図
【図8】他の実施例における本発明の表示装置の等価回
路図
【図9】他の実施例における本発明の表示装置の等価回
路図
【図10】本発明の表示装置の回路ブロック図
【図11】本発明の表示装置の駆動方法の説明図
【図12】本発明の表示装置の駆動方法の説明図
【図13】本発明の表示装置の駆動方法の説明図
【図14】本発明の表示装置の駆動方法の説明図
【図15】本発明の表示装置の駆動方法の説明図
【図16】本発明の表示装置の駆動方法の説明図
【図17】本発明の表示装置の説明図
【図18】本発明の表示装置の説明図
【図19】本発明の表示装置の説明図
【図20】本発明の表示装置の説明図
【図21】本発明の表示装置の変形例
【図22】本発明の表示装置の断面図
【図23】本発明の表示装置の説明図
【図24】本発明の表示装置の説明図
【図25】本発明の表示装置の特性図
【図26】本発明の表示装置の説明図
【図27】本発明の表示装置の説明図
【図28】本発明の表示装置の説明図
【図29】本発明の投写型表示装置の説明図
【図30】本発明の投写型表示装置の説明図
【図31】本発明の投写型表示装置の説明図
【図32】本発明の投写型表示装置の構成図
【図33】他の実施例における本発明の投写型表示装置
の構成図
【図34】他の実施例における本発明の投写型表示装置
の構成図
【図35】他の実施例における本発明の投写型表示装置
の構成図
【図36】他の実施例における本発明の投写型表示装置
の構成図
【図37】他の実施例における本発明の投写型表示装置
の構成図
【図38】高分子分散液晶の説明図
【符号の説明】
11 アレイ基板 12 対向基板 13 表示領域 14a、14b、14c ゲートドライブ回路 15a、15b、15c、15d ソースドライブ回路 16a、16b、16c、16d、16e、16f 対
向ドライブ回路 33、34 端子 31a、31b 導電ビーズ 32 接着剤 41a、41b、41c、41d、41e、41f ス
トライプ状電極 42 金属薄膜 43 ITO 51a、51b、51c、51d、51e 画素電極 52a、52b、52c、52d、52e ゲート信号
線 53 液晶層 54a,54b 低誘電体膜 61 TFT 62 ソース信号線 63 共通電極 64 コンデンサ 71 画素 91 対向電極 92 コンデンサ駆動回路 101 アンプ 102 位相分割回路 103 出力切り換え回路 104 制御回路 105、211 液晶パネル 111、112、113 信号波形 171 光吸収膜 172 微小領域 173a、173b 散乱光 174 透過光線 175 反射光線 176 出射面 177 側面 178 入射側基板 179 出射側基板 181 光リング 182 有効表示領域 212 透明基板 213 正レンズ 214 平凹レンズ 222 遮光膜 223 封止樹脂 224 表示装置 231 平行光線 231 輝度計 251、252 パネルゲイン曲線 321 集光光学系 322、341c UVIRカットフィルタ 323a、323b、323c ダイクロイックミラー 324a、324b、324c、326a、326b、
326c レンズ 325a、325b、325c アパーチャ 331a、331b、331c、343 ミラー 332a、332b、332c、332d、344a、
344b、344cダイクロイックミラー 333R、333G、333B フィールドレンズ 334、342 投写レンズ 212R、212G、212B 表示装置 341 光源 341a ランプ 341b 凹面鏡 342a、342b レンズ 381 ポリマー 382 水滴状液晶

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画素電極がマトリックス状に配置された第
    1の基板と、複数の略ストライプ状電極が形成された第
    2の基板とを具備し、前記第1の基板と第2の基板間に
    光変調層が狭持され、前記ストライプ状電極が、前記画
    素電極の行と、対面するように配置されていることを特
    徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】マトリックス状に配置された画素電極と、
    前記画素電極の行に対応する複数の略ストライプ状電極
    が形成された第1の基板と、対向電極が形成された第2
    の基板とを具備し、任意のストライプ状電極と、前記ス
    トライプ状電極と隣接したストライプ状電極とは、異な
    る電圧を印加できるように構成され、第1の基板と第2
    の基板間に光変調層が狭持され、前記ストライプ状電極
    と前記画素電極間に絶縁膜が形成され、前記電極間に電
    荷が蓄積できるよう構成されていることを特徴とする表
    示装置。
  3. 【請求項3】画素電極がマトリックス状に配置された第
    1の基板と、複数の略ストライプ状電極が形成された第
    2の基板と、前記ストライプ状電極において、任意の第
    1のストライプ状電極と、前記第1のストライプ状電極
    と隣接した第2のストライプ状電極とに異なる電位を印
    加でき、かつ、第1および第2のストライプ状電極の電
    位を可変できる第3の駆動手段とを具備し、第1の基板
    と第2の基板間に光変調層が狭持され、前記ストライプ
    状電極が、前記画素電極の行と、対面するように配置さ
    れていることを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】マトリックス状に配置された画素電極と、
    前記画素電極に信号を印加するスイッチング素子と、前
    記スイッチング素子を動作および非動作にさせる第1の
    信号を伝達する第1の信号線と、前記スイッチング素子
    への映像信号を伝達する第2の信号線とが形成された第
    1の基板と、複数の略ストライプ状電極が形成された第
    2の基板と、前記複数のストライプ状電極において、第
    1の電極に第1の電位を、前記第1の電極に隣接した第
    2の電極に第2の電位を印加し、かつ、所定期間ごとに
    第1の電位を第2の電位に、第2の電位を第1の電位に
    変化させる第3の駆動手段と、第1の信号線に第1の信
    号を出力する第1の駆動手段と、第2の信号線に映像信
    号を出力する第2の駆動手段とを具備し、前記画素電極
    とストライプ状の電極間に光変調層が狭持され、前記ス
    トライプ状電極が、前記画素電極の行と、対面するよう
    に配置されていることを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】隣接したストライプ状電極間に光変調層の
    比誘電率よりも低い材料からなる膜が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1、3または4記載の表示装置。
  6. 【請求項6】第3の駆動手段は第2の基板上に配置また
    は形成されていることを特徴とする請求項3記載の表示
    装置。
  7. 【請求項7】第3の駆動手段は第2の基板上に配置また
    は形成されており、前記駆動手段の信号出力端子とスト
    ライプ状電極とが導電性物質で電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項3記載の表示装置。
  8. 【請求項8】導電性物質は導電性ビーズまたは導電性フ
    ァイバーであることを特徴とする請求項7記載の表示装
    置。
  9. 【請求項9】ストライプ状電極はITOで形成されてお
    り、前記ITOの所定部に金属薄膜が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1、3または4記載の表示装置。
  10. 【請求項10】少なくとも一方が光透過性を有する第1
    および第2の基板と、前記第1と第2の基板間に狭持さ
    れた光散乱状態の変化として光学像を形成する光変調層
    と、透明部材とを具備し、第1の基板と第2の基板のう
    ち少なくとも一方に前記透明部材が光学的に接着され、
    前記光変調層に光を照射した際、前記光変調層への光入
    射面の照度をL、光出射面かつ、光変調層の法線方向か
    ら測定した光変調層の輝度をB、円周率をπとしたと
    き、次式を満足することを特徴とする表示装置。 【数1】
  11. 【請求項11】画素電極がマトリックス状に配置された
    第1の基板と、複数の略ストライプ状電極が形成された
    第2の基板と、前記第1の基板と第2の基板間に狭持さ
    れた光散乱状態の変化として光学像を形成する光変調層
    と、透明部材とを具備し、第1の基板と第2の基板のう
    ち少なくとも一方に前記透明部材が光学的に接着され、
    前記ストライプ状電極が前記画素電極の行と相対するよ
    うに配置され、前記光変調層に光を照射した際、前記光
    変調層への光入射面の照度をL、光出射面かつ、光変調
    層の法線方向から測定した光変調層の輝度をB、円周率
    をπとしたとき、次式を満足することを特徴とする表示
    装置。 【数2】
  12. 【請求項12】マトリックス状に配置された画素電極
    と、前記画素電極に接続されたスイッチング素子と、前
    記スイッチング素子に信号を伝達する信号線が形成され
    た第1の基板と、共通電極が形成された第2の基板と、
    第1の基板と第2の基板間に狭持された光散乱状態の変
    化として光学像を形成する光変調層と、前記信号線と前
    記画素電極間に形成されたコンデンサと、前記スイッチ
    ング素子を動作状態にする電圧と非動作状態にする電圧
    とスイッチング素子の寄生容量によって発生する突き抜
    け電圧を補償する第1および第2の電圧を出力する駆動
    手段と、透明部材とを具備し、第1の基板と第2の基板
    のうち少なくとも一方に透明部材が光学的に接着され、
    前記光変調層に光を照射した際、前記光変調層への光入
    射面の照度をL、光出射面かつ、光変調層の法線方向か
    ら測定した光変調層の輝度をB、円周率をπとしたと
    き、次式を満足することを特徴とする表示装置。 【数3】
  13. 【請求項13】光変調層は、高分子分散液晶で形成され
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4、10、
    11または12に記載の表示装置。
  14. 【請求項14】透明部材は凹レンズであり、前記凹レン
    ズの無効面に光吸収手段を形成されていることを特徴と
    する請求項10、11または12記載の表示装置。
  15. 【請求項15】凹レンズに近接させて正レンズが配置さ
    れていることを特徴とする請求項14記載の表示装置。
  16. 【請求項16】透明部材は透明基板であり、前記透明基
    板の厚さをt、屈折率をn、光変調層の有効表示領域の
    最大径をdとして、次式を満足することを特徴とする請
    求項10、11または12記載の表示装置。 【数4】
  17. 【請求項17】透明部材が空気と接し、かつ、有効表示
    領域に反射防止膜が形成されていることを特徴とする請
    求項10、11または12記載の表示装置。
  18. 【請求項18】画素電極がマトリックス状に配置された
    第1の基板と、複数の略ストライプ状電極が形成された
    第2の基板とを具備し、前記第1の基板と第2の基板間
    に光変調層が狭持され、前記ストライプ状電極が、前記
    画素電極の行と対面するように配置されている表示装置
    において、第1のフィールドまたはフレームでは、第1
    の画素電極の対面位置に配置された第1のストライプ状
    電極に第1の電圧を印加し、前記第1の画素電極に前記
    第1の電圧よりも低い電圧を印加し、前記第1の画素電
    極と隣接した第2の画素電極の対面位置に配置された第
    2のストライプ状電極に第2の電圧を印加し、前記第2
    の画素電極に前記第2の電圧よりも高い電圧を印加し、
    第1のフィールドまたはフレームの、次の第2のフィー
    ルドまたはフレームでは、前記第1のストライプ状電極
    に第2の電圧を印加し、第1の画素電極には第2の電圧
    よりも高い電圧を印加し、前記第2のストライプ状電極
    には第1の電圧を印加し、第2の画素電極には第1の電
    圧よりも低い電圧を印加することを特徴とする表示装置
    の駆動方法。
  19. 【請求項19】第1の電圧と第2の電圧の絶対値が略一
    致していることを特徴とする請求項18記載の表示装置
    の駆動方法。
  20. 【請求項20】画素電極がマトリックス状に配置された
    第1の基板と、複数の略ストライプ状電極が形成された
    第2の基板とを具備し、前記第1の基板と第2の基板間
    に光変調層が狭持され、前記ストライプ状電極が前記画
    素電極の行と対面するように配置されている表示装置に
    おいて、任意の画素電極の対面位置のストライプ状電極
    に印加された電圧に対し、前記画素電極に、前記ストラ
    イプ状電極の電圧よりも高い電圧を書き込み、その後、
    前記ストライプ状電極の電圧よりも低い電圧を前記スト
    ライプ状電極に印加した後、前記電圧を保持し、任意の
    画素電極の対面位置のストライプ状電極に印加された電
    圧に対し、前記画素電極に、前記ストライプ状電極の電
    圧よりも低い電圧を書き込んだ際には、前記電圧を前記
    画素電極に書き込み後、前記ストライプ状電極の電圧よ
    りも高い電圧を前記ストライプ状電極に印加した後、前
    記電圧を保持することを特徴とする表示装置の駆動方
    法。
  21. 【請求項21】マトリックス状に配置された画素電極
    と、前記画素電極の行に対応する複数の略ストライプ状
    電極が形成された第1の基板と、対向電極が形成された
    第2の基板と、任意の第1のストライプ状電極と、前記
    第1のストライプ状電極と隣接した第2のストライプ状
    電極とに異なる電圧を印加できる第3の駆動手段とを具
    備し、第1の基板と第2の基板間に光変調層が狭持さ
    れ、前記ストライプ状電極と前記画素電極間に電荷が蓄
    積できるように構成された表示装置において、任意の画
    素電極との間に電荷を蓄積するストライプ状電極に第1
    の電圧を印加し、前記画素電極に第1の電圧よりも高い
    電圧を書き込み、その後、前記第1の電圧よりも低い電
    圧を前記ストライプ状電極に印加した後、前記電圧を保
    持し、任意の画素電極との間に電荷を蓄積するストライ
    プ状電極に第2の電圧を印加し、前記画素電極に前記第
    2の電圧よりも低い電圧を書き込んだ際には、前記電圧
    を前記画素電極に書き込んだ後、第2の電圧よりも高い
    電圧を前記ストライプ状電極に印加した後、前記電圧を
    保持することを特徴とする表示装置の駆動方法。
  22. 【請求項22】第1のフィールドまたはフレーム期間に
    おいて、第1の画素電極の行に正極性の電圧を書き込
    み、前記行と隣接した第2の画素電極の行に負極性の電
    圧を書き込み、第1のフィールドまたはフレーム期間
    の、次のフィールドまたはフレーム期間では、前記第1
    の画素電極の行に負極性の電圧を書き込み、第2の画素
    電極の行に正極性の電圧を書き込むことを特徴とする請
    求項18、20または21記載の表示装置の駆動方法。
  23. 【請求項23】光変調層は高分子分散液晶であることを
    特徴とする請求項18、20または21記載の表示装置
    の駆動方法。
  24. 【請求項24】画素電極がマトリックス状に配置させた
    第1の基板と、複数の略ストライプ状電極が形成された
    第2の基板とを有し、前記第1の基板と第2の基板間に
    光変調層が狭持され、前記ストライプ状電極が前記画素
    電極の行と対面するように配置されている表示装置と、
    光発生手段と、前記光発生手段が放射する光を前記表示
    装置に導く光学手段と、前記表示装置が変調した光を拡
    大投写する投写手段とを具備することを特徴とする投写
    型表示装置。
  25. 【請求項25】マトリックス状に配置された画素電極
    と、前記画素電極の行に対応する複数の略ストライプ状
    電極が形成された第1の基板と、対向電極が形成された
    第2の基板とを具備し、任意のストライプ状電極と、前
    記ストライプ状電極と隣接したストライプ状電極とに異
    なる電圧を印加できるように構成され、第1の基板と第
    2の基板間に光変調層が狭持され、前記ストライプ状電
    極と前記画素電極間に絶縁膜が形成され、前記電極間に
    電荷が蓄積できるように構成されている表示装置と、光
    発生手段と、前記光発生手段が放射する光を前記表示装
    置に導く光学手段と、前記表示装置が変調した光を拡大
    投写する投写手段とを具備することを特徴とする投写型
    表示装置。
  26. 【請求項26】少なくとも一方が光透過性を有する第1
    および第2の基板と、前記基板間に狭持された光変調層
    と、透明部材と、第1の基板と第2の基板のうち少なく
    とも一方に前記透明部材が光学的に接着され、前記変調
    層に光を照射した際、前記光変調層への光入射面の照度
    をL、光出射面かつ光変調層の法線方向から測定した光
    変調層の輝度をB、円周率をπとしたとき、次式を満足
    する表示装置と、 【数5】 前記光発生手段と、前記光発生手段が放射する光を前記
    液晶表示装置に導く光学手段と、前記表示装置で変調さ
    れた光を拡大投写する投写手段とを具備することを特徴
    とする投写型表示装置。
  27. 【請求項27】画素電極がマトリックス状に配置された
    第1の基板と、複数の略ストライプ状電極が形成された
    第2の基板と、第1の基板と第2の基板間に狭持された
    光変調層と、透明部材とを具備し、第1の基板と第2の
    基板のうち少なくとも一方に前記透明部材が光学的に接
    着され、前記ストライプ状電極が前記画素電極の行と対
    面するように配置され、前記光変調層に光を照射した
    際、前記光変調層への光入射面の照度をL、光出射面か
    つ、光変調層の法線方向から測定した光変調層の輝度を
    B、円周率をπとしたとき、次式の関係を満足する表示
    装置と、 【数6】 光発生手段と、前記光発生手段が放出する放射する光を
    前記液晶表示装置に導く光学手段と、前記表示装置で変
    調された光を拡大投写する投写手段とを具備することを
    特徴とする投写型表示装置。
  28. 【請求項28】光変調層は、高分子分散液晶で構成され
    ていることを特徴とする請求項24、25、26または
    27記載の投写型表示装置。
  29. 【請求項29】透明部材は凹レンズであり、前記凹レン
    ズの無効面に光吸収手段が形成されていることを特徴と
    する請求項26または27記載の投写型表示装置。
  30. 【請求項30】透明部材は透明基板であり、前記透明基
    板の厚さをt、屈折率をn、光変調層の有効表示領域の
    最大径をdとして、次式を満足することを特徴とする請
    求項26または27記載の投写型表示装置。 【数7】
  31. 【請求項31】投写光学手段のFナンバーは、略5以上
    9以下であることを特徴とする請求項24、25、26
    または27記載の投写型表示装置。
  32. 【請求項32】光発生手段は、アーク放電により発光す
    るランプを具備しており、前記ランプのアーク長が略3
    mm以上6mm以下であることを特徴とする請求項24、2
    5、26または27記載の投写型表示装置。
  33. 【請求項33】ランプはメタルハライドランプであるこ
    とを特徴とする請求項32記載の投写型表示装置。
  34. 【請求項34】液晶表示装置を照明する照射光の広がり
    角度と、投写手段の集光角度が略一致していることを特
    徴とする請求項24、25、26または27記載の投写
    型表示装置。
  35. 【請求項35】光学手段は、光発生手段が放射する白色
    光を赤色光、緑色光および青色光の3つの光路に分離す
    る光分離手段を具備し、前記3つの光路にそれぞれ表示
    装置が配置されていることを特徴とする請求項24、2
    5、26または27記載の投写型表示装置。
  36. 【請求項36】表示装置の有効表示領域の対角長は2.
    0インチ以上4.0インチ以下であることを特徴とする
    請求項24、25、26または27記載の投写型表示装
    置。
  37. 【請求項37】投写手段のFナンバーは、略5以上9以
    下であり、光発生手段は、アーク放電により発光するラ
    ンプを具備し、前記ランプのアーク長は3mm以上6mm以
    下であり、表示装置の有効表示領域の対角長は2.0イ
    ンチ以上4.0インチ以下であることを特徴とする請求
    項24、25、26または27記載の投写型表示装置。
  38. 【請求項38】光変調層として高分子分散液晶を用いる
    表示装置と、光発生手段と、前記光発生手段が放射する
    光を赤色光、青色光と緑色光の3つの光路に分離する光
    分離手段と、前記表示装置で変調された光を拡大投写す
    る投写手段とを具備し、前記3つの光路にそれぞれ前記
    表示装置が配置されており、投写手段のFナンバーは略
    5以上9以下であり、光発生手段は、アーク放電により
    発光するランプを具備し、前記ランプのアーク長は3mm
    以上6mm以下であり、表示装置の有効表示領域の対角長
    は2.0インチ以上4.0インチ以下であることを特徴
    とする投写型表示装置。
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