JP2008097032A - マイクロレンズアレイ、液晶表示素子および投影型液晶表示装置 - Google Patents

マイクロレンズアレイ、液晶表示素子および投影型液晶表示装置 Download PDF

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浩 中西
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岳 柴谷
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Abstract

【課題】マイクロレンズアレイを透過する光量を増加させてレンズ効果を向上させて、明るい投影画像を得ることと、混色のない色純度の高い表示画像を得ることを実現する。
【解決手段】本発明のマイクロレンズアレイは、第1面上に、微小レンズとなる凸面を有するマイクロレンズ116複数個形成されたベースガラス112と、上記マイクロレンズ116の屈折率よりも低い屈折率の樹脂を介して、上記ベースガラス112の第1面に接着されたカバーガラス114とからなる。上記ベースガラス112は、第1面の反対側の面となる第2面が研磨されて所定の厚みに成形されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源からの光が入射される微小レンズが2次元に配列されたマイクロレンズアレイ、マイクロレンズアレイを備えた液晶表示素子及び投影型液晶表示装置に関するものである。
一般に、非発光型の画像表示素子を備えた画像表示装置では、該画像表示素子の透過率(又は反射率)を駆動信号(画像信号)によって変化させ、該画像表示素子に照射される光源からの光の強度を変調して画像や文字を表示するようになっている。
このような画像表示装置としては、画像表示素子上の画像や文字を直視する直視モード型の画像表示装置と、該画像表示素子上の画像や文字を投影レンズによってスクリーン上に拡大投影したものを視る投影モード型の画像表示装置とがある。
また、画像表示装置に使用される画像表示素子としては、液晶表示素子、エレクトロクロミック素子、EL(electro luminescence)素子、PDP(plasma display panel)などがあるが、中でも液晶表示素子は、モニタ、プロジェクタ、携帯情報端末、携帯電話などに幅広く利用されている。
液晶表示素子は、マトリクス状に規則的に配列された画素電極に画像信号に対応した駆動電圧をそれぞれに印加することによって、液晶の光学特性を変化させ、画像や文字などを表示するようになっている。
上記画素電極に独立した駆動電圧を印加する方式としては、単純マトリクス方式と、アクティブマトリクス方式とがある。
これら駆動電圧の印加方式のうち、アクティブマトリクス方式では、液晶表示素子に対して、非線形2端子素子としてMIM(金属−絶縁体−金属)素子や3端子素子としてTFT(薄膜トランジスタ)素子等のスイッチング素子と、画素電極に駆動電圧を供給する為の配線電極とを設ける必要がある。
上記スイッチング素子は、強い光が入射されると、OFF状態における素子抵抗が下がり、電圧印加時に充電した電荷が放電されるだけでなく、該スイッチング素子や配線電極が形成された領域に存在する液晶部分に、正規の駆動電圧が印加されず、本体の表示動作が実行されないため、黒状態でも光が漏れてコントラスト比が低下するという問題が生じる。
したがって、液晶表示素子が透過型である場合には、上述した光が入射してはいけない領域に入射する光を遮断するために、例えば図11に示すように、TFT1501などのスイッチング素子および画素電極が設けられたTFT基板上やTFT基板とは液晶層を挟んで対向する対向基板上にブラックマトリクス1502と称される遮光手段を設ける必要がある。
このように、透過型の液晶表示素子では、遮光性のあるスイッチング素子としてのTFT1501、遮光性のある配線電極としてのゲートバスライン1503およびソースバスライン1504に加えて遮光手段としてのブラックマトリクス1502によって遮光されるため、画素の区画中に占める有効な画素開口部の面積、すなわち開口率が低下する。
さらに、上述したスイッチング素子や配線電極は、その電気的性能や製造技術等の制約から、ある程度以下の大きさで形成することは困難である。よって、液晶表示素子の高精細化、小型化に伴って、画素電極のピッチが小さくなるほど開口率がさらに低下する。
このように開口率が小さくなると、液晶表示素子を透過する光量が減少するため、投影モード型の画像表示装置として、例えば液晶表示素子からなる小さな液晶パネルを大画面に拡大投影する液晶プロジェクタでは、特に明るさ不足となるという問題が生じる。
そこで、このような問題を解決する一つの方法として、液晶表示素子の一つ一つの画素開口部に光を集光し、該液晶表示素子の実効的な開口率を向上させるために、マイクロレンズを使用する方法が実用化されている。
例えば、特許文献1(特開平4−60538号公報)には、扇形に配置されたダイクロイックミラーに白色光を入射させ、RGBの各光束に分割し、液晶表示素子の光源側に配置されているマイクロレンズにそれぞれの光を異なる角度で入射させ、各色に対応する画素に光束を集光する方式の単板式プロジェクタが開示されている。
上述したマイクロレンズは、液晶表示素子においては対向基板内にアレイ状に形成されるものが殆どで、例えば図12に示すように、2枚のガラス基板間にサンドイッチされた構造をとり、ガラスと樹脂間又は2種類の樹脂間で光を屈折させ、集光効果を得るようになっている。
このようなマイクロレンズアレイ(MLA)は、例えば図13(a)〜(d)または図14(a)〜(e)に示すような方法で製造されている。
先ず、図13(a)では、ガラス基板上にフォトレジストをパターニングし、その後熱だれさせ、該ガラス基板表面にレンズ形状を形成する。次に、図13(b)では、フォトレジストをドライエッチングして、該フォトレジストの形状をガラス基板表面に転写して、マイクロレンズ基板を得る。
続いて、図13(c)に示すように、図13(b)にて得られたマイクロレンズ基板のレンズ形成側に接着剤によりカバーガラスを接着する。その後、図13(d)に示すように、カバーガラス表面を所定の厚さになるまで研磨して、液晶表示素子に使用されるマイクロレンズアレイが製造される。なお、このことは、特許文献2(特開平6−250002号公報)に開示されている。
また、他の製造方法としては、先ず、図14(a)に示すように、ガラス基板上にフォトレジスタをパターニングし、マスターを作成する。
続いて、図14(b)に示すように、図14(a)で作成したマスターを使用して金属スタンパを作成し、図14(c)に示すように、この金属スタンパでガラス基板上にマイクロレンズアレイ型を転写し、マイクロレンズ基板を作成する。
次に、図14(d)に示すように、図14(c)で作成されたマイクロレンズ基板のレンズ形成側に接着剤によりカバーガラスを接着する。その後、図14(e)に示すように、カバーガラス表面を所定の厚さになるまで研磨して、液晶表示素子に使用されるマイクロレンズアレイが製造される。
また、直視モード型の画像表示装置では、上述したマイクロレンズアレイを、例えば特許文献3(特開平10−39118号公報)に開示されているように、バックライトから出射された光を正面方向に屈折させて指向性を高めるために使用したり、特許文献4(特開平9−49925号公報)に開示されているように、液晶表示素子を透過した光を散乱させることにより、該液晶表示素子の視角依存性を緩和させるために使用したりしている。
なお、特許文献3では、マイクロレンズアレイを液晶表示素子の光入射側に配置し、特許文献4では、マイクロレンズアレイを液晶表示素子の光出射側にそれぞれ配置されている。
特開平4−60538号公報(1992年2月26日公開) 特開平6−250002号公報(1994年9月9日公開) 特開平10−39118号公報(1998年2月13日公開) 特開平9−49925号公報(1997年2月18日公開)
ところで、レンズは、通常、屈折率の異なる媒質の界面で発生する屈折作用を利用して光を集光するようになっている。
つまり、光は、屈折率の高い物質から低い物質へ入射するとき、両物質の界面の面法線に対する入射角度が大きいと、界面を透過せず反射する。逆に、図15に示すように、光は、屈折率の低い物質から高い物質へ入射するとき、両物質の界面の面法線に対する入射角度が大きくても、界面を透過する。図15において、n1,n2(n1<n2)は屈折率を示し、θ1は、屈折率n1の物質から界面への入射角度を示し、θ2は、入射角度θ1で界面に入射された光が屈折率n2の物質内で屈折した屈折角度を示している。そして、n1×sinθ1=n2×sinθ2の関係を満たしている。
上述のように、マイクロレンズアレイの多くは、2枚のガラス間にサンドイッチされた形となるため、光の屈折はガラスと樹脂、または2層の樹脂間の界面で発生することになる。
上記マイクロレンズアレイは、投影モード型の画像表示装置としての液晶プロジェクタに用いられた場合、光源からの光を画素開口部で集光させ、該画素開口部を通過後、発散させ、投影レンズに入射させるようになっている。
ところが、従来の液晶プロジェクタでは、投影レンズのF値が大きい(受光角が小さい)ため、マイクロレンズアレイの集光角が大きい(レンズの曲率半径が小さい)と、画素開口部を通過した光のうち、投影レンズの受光角よりも大きな発散角を有する光は、該投影レンズにてカットされる。
したがって、従来の液晶プロジェクタでは、マイクロレンズアレイで画素開口部を通過する光と投影レンズでカットされる光とのバランスを考え、トータルでスクリーンに到達する光量が最大値となるようにしているので、マイクロレンズアレイの各レンズの曲率半径は比較的大きなものとなり、レンズ周辺部での全反射は発生していなかった。
そこで、上記投影レンズでカットされる光を減少させるには、該投影レンズのF値を小さく(受光角が大きく)することにより、マイクロレンズアレイの集光角を大きくすることが考えられている。つまり、マイクロレンズアレイのレンズの曲率半径を小さくすることが考えられている。
一方、上述した液晶プロジェクタでは、液晶表示素子に使用されているガラス基板として、石英ガラスまたは日本電気硝子株式会社製のネオセラムが使用され、その屈折率は、約1.46〜1.54である。また、現在、ガラス基板間にマイクロレンズを挟み込んで接着するための樹脂として、一般に入手できる樹脂の屈折率は、約1.38〜1.6の範囲である。
このようなガラスと樹脂の屈折率と、レンズの曲率とを調整することにより、所望の焦点距離を有するマイクロレンズアレイを実現している。
また、光は、界面前後の屈折率差が大きいほど、屈折される角度が大きくなるが、上記硝子と樹脂の組み合わせでは、屈折率差として、最大でも0.2程度であるので、十分なレンズの集光性能を得ることができない。したがって、レンズの集光性能を十分に得るためには、レンズ界面の曲率半径を小さく、すなわち屈折界面での光の入射角度を大きくする必要がある。
このように、マイクロレンズアレイのレンズの曲率半径を小さくすると、レンズの周辺ほど光の入射角度が大きくなり、この入射角度がある値以上になると、上記したようにレンズ周辺部での光反射が発生し、光がレンズ曲面を透過しない為、マイクロレンズの効果が低下してしまう。このときの光がレンズ曲面で反射される条件は、図16に示すようにレンズ曲面前後の媒質の屈折率をn1,n2(n2>n1)、光の入射角をθとしたときに、以下の式を満たす場合と考えられる。
(n2/n1)×sinθ≧1
例えば、0.9型XGA(extended graphics array )パネル(画素ピッチ18μm)で屈折率n2が1.54のガラス基板と、屈折率n1が1.38の樹脂との界面で光を屈折・集光するレンズを考えた場合、照明光の平行度を±10°とすると、曲率半径が約15μm以下になるとレンズ周辺で光が反射され、マイクロレンズのレンズ効果が低下するという問題が生じる。
したがって、上記のようなマイクロレンズアレイを使用した場合、投影モード型の画像表示装置としての液晶プロジェクタでは、マイクロレンズアレイの透過光量が少なくなるので、十分な明るさを得ることができないという問題が生じる。
また、直視モード型の画像表示装置として、例えばマイクロレンズアレイを、バックライトから出射された光を正面方向に屈折させて指向性を高めるために使用する液晶表示装置の場合には、上述のようにレンズの周辺で光が反射するようなマイクロレンズアレイを使用すれば、光のロスが発生するだけでなく、光の指向性を高める効果が弱くなるという問題が生じる。
さらに、マイクロレンズアレイを、液晶表示素子を透過した光を散乱させることにより、該液晶表示素子の視角依存性を緩和させるために使用する液晶表示装置の場合には、上述のようにレンズの周辺で光が反射するようなマイクロレンズアレイを使用すれば、光のロスが発生するだけでなく、液晶表示素子の視角特性の改善効果が弱くなるという問題が生じる。
また、マイクロレンズで反射された光の中には、マイクロレンズアレイを構成する基板表面などで再度反射され、目的とする液晶表示素子の画素以外の画素の開口部に入射する光が発生する。
例えば液晶表示素子として白黒パネルを用い、画素開口部へ対応する色の光を振り分けることによりカラー表示を行う方式の液晶表示装置の場合、上述したレンズ周辺部で反射した光は、少量であるが、上記液晶表示素子の対応する色の画素だけでなく、異なる色に対応している画素に入射されることになり、混色による色純度の低下を招くという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、光がレンズ周辺で反射される条件を満たしている曲面を有する微小レンズ(マイクロレンズ)からなるマイクロレンズアレイであって、微小レンズ周辺における光の反射を無くすことで、マイクロレンズアレイを透過する光量を増加させてレンズ効果を向上させ、この結果、このマイクロレンズアレイを使用した投影モード型の画像表示装置としての液晶プロジェクタにおいて明るい投影画像が得られると共に、混色のない色純度の高い表示画像が得られ、また、このマイクロレンズアレイを使用した直視モード型の画像表示装置としての液晶表示装置において光の指向性を高める効果の向上や視角依存性の緩和が可能なマイクロレンズアレイ、液晶表示素子および投影型液晶表示装置を提供することにある。
本発明に係るマイクロレンズアレイは、上記課題を解決するために、第1の面上に、微小レンズとなる凸面を有するマイクロレンズ部が複数個形成されたマイクロレンズ支持基板と、上記マイクロレンズ部の屈折率よりも低い屈折率の樹脂を介して、上記マイクロレンズ支持基板の第1面に接着されたカバーガラスとからなり、上記マイクロレンズ支持基板は、第1面の反対側の面となる第2面が研磨されて所定の厚みに成形されていてもよい。
上記マイクロレンズ支持基板の厚みは、上記マイクロレンズ部のレンズ表面から該マイクロレンズ部で集光された光の光焦光点までの距離と同じか、または、小さくなるように設定されている。
また、本発明のマイクロレンズアレイは、マイクロレンズ部の屈折率をn3、樹脂の屈折率をn4とし、上記マイクロレンズ支持基板の第2面の面の法線と、上記マイクロレンズ部の凸面の法線とがなす角度の最大値をθmax としたとき、以下の式(2)の関係を満たしていることを特徴としている。
sinθmax ≧n4/n3 ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
この場合、上記式(2)を満たすように、マイクロレンズアレイが形成されていれば、前述のように、微小レンズの周辺での光反射を無くすことができるので、マイクロレンズアレイから出射される光量を増加させることができる。
また、上記構成の光学レンズシステムの光源とマイクロレンズアレイとの間に、画像表示素子として液晶表示素子を配置した直視モード型の液晶表示装置の場合、液晶表示素子から出射される光をより広範囲に発散させることができるので、光のロスの発生をなくすだけでなく、液晶表示素子の視角依存性の改善効果を強くすることができる。
さらに、上記構成の光学レンズシステムにおいて、マイクロレンズアレイの光出射面側に液晶表示素子を配置した直視モード型の液晶表示装置の場合、光源からの拡散光を効率よく平行光に変換することができるので、光のロスの発生をなくすだけでなく、光の指向性を高める効果を向上させることができる。
本発明に係るマイクロレンズアレイは、以上のように、第1の面上に、微小レンズとなる凸面を有するマイクロレンズ部が複数個形成されたマイクロレンズ支持基板と、上記マイクロレンズ部の屈折率よりも低い屈折率の樹脂を介して、上記マイクロレンズ支持基板の第1面に接着されたカバーガラスとからなり、上記マイクロレンズ支持基板は、第1面の反対側の面となる第2面が研磨されて所定の厚みに成形されている構成である。
上記マイクロレンズ支持基板の厚みは、上記マイクロレンズ部のレンズ表面から該マイクロレンズ部で集光された光の光焦光点までの距離と同じか、または、小さくなるように設定されている。
また、本発明のマイクロレンズアレイは、マイクロレンズ部の屈折率をn3、樹脂の屈折率をn4とし、上記マイクロレンズ支持基板の第2面の面の法線と、上記マイクロレンズ部の凸面の法線とがなす角度の最大値をθmax としたとき、以下の式(2)の関係
sinθmax ≧n4/n3 ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
を満たしている構成である。
この場合、上記式(2)を満たすように、マイクロレンズアレイが形成されていれば、前述のように、微小レンズの周辺での光反射を無くすことができるので、マイクロレンズアレイから出射される光量を増加させることができるという効果を奏する。
また、本発明の光学レンズシステムの光源とマイクロレンズアレイとの間に、画像表示素子として液晶表示素子を配置した直視モード型の液晶表示装置の場合、液晶表示素子から出射される光をより広範囲に発散させることができるので、光のロスの発生をなくすだけでなく、液晶表示素子の視角依存性の改善効果を強くすることができるという効果を奏する。
さらに、上記発明の光学レンズシステムにおいて、マイクロレンズアレイの光出射面側に液晶表示素子を配置した直視モード型の液晶表示装置の場合、光源からの拡散光を効率よく平行光に変換することができるので、光のロスの発生をなくすだけでなく、光の指向性を高める効果を向上させることができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、本発明の光学レンズシステムを投影モード型の画像表示装置としての投影型液晶表示装置に用いた場合について説明する。
本実施の形態に係る投影型液晶表示装置は、図4に示すように、光源101、放物面鏡102、フライアイレンズ103、フィールドレンズ104,105、液晶表示パネル(液晶表示素子)107、投影レンズ108を備えている。
上記構成の投影型液晶表示装置に用いられる光源101としては、120W、アーク長1.4mmのPhilips 社製のUHPランプを用いる。なお、光源101としては、この他にハロゲンランプやキセノンランプ、メタルハライドランプを用いることができる。
上記光源101からの光は、放物面鏡102により略平行光にされた後、フライアイレンズ103およびフィールドレンズ104,105を通過後、液晶表示パネル107を通過し、該液晶表示パネル107上の画像を投影レンズ108によりスクリーン109上に拡大投影するようになっている。
上記液晶表示パネル107は、光入射側から偏光板110、マイクロレンズアレイ106、TFT基板115、偏光板111が順に配された構造となっている。なお、マイクロレンズアレイ106とTFT基板115との間には、図示しない液晶層が介在されている。
上記光源101からの光は、フィールドレンズ104、フィールドレンズ105により、平行度が約±15°の範囲内になるように調整された後、液晶表示パネル107に入射される。このとき、液晶表示パネル107の画素開口部には、マイクロレンズアレイ106により入射光が集光される。
したがって、上記放物面鏡102と、フライアイレンズ103と、フィールドレンズ104,105とにより、光源101からの光を、上記液晶表示パネル107を構成するマイクロレンズアレイ106の後述するカバーガラス114側から入射させる光入射手段が構成されている。
また、上記液晶表示パネル107としては、0.9型のXGAパネル(画ピッチ18μm)を用いている。なお、上記マイクロレンズアレイ106は、後述する複数のマイクロレンズからなり、上記液晶表示パネル107の画素の一つ一つに該マイクロレンズが対応するように構成されている。
上記液晶表示パネル107は、入射された光を画像信号に合わせて変調するようになっており、変調された光が投影レンズ108にてスクリーン109上に拡大投影される。
ここで、上記マイクロレンズアレイ106について以下に詳細に説明する。
上記マイクロレンズアレイ106は、図1に示すように、マイクロレンズ支持基板としてのベースガラス112の第1面上に凸面を有する微小レンズとしてのマイクロレンズ(マイクロレンズ部)116が複数個形成され、このベースガラス112と、このマイクロレンズ116に対向するようにしてカバーガラス114が樹脂からなる接着剤113によって接着された構造となっている。
上記マイクロレンズアレイ106は、マイクロレンズ116が、接着剤113の屈折率をn1、ベースガラス112の屈折率をn2とし、n2>n1の関係にある場合、つまり、マイクロレンズ116の曲率界面の凸側の媒質(接着剤113)の屈折率n1が凹側の媒質(ベースガラス112)の屈折率n2よりも小さい場合、屈折率の高い媒質であるベースガラス112から低い媒質である接着剤113に向かって光が入射されるときに、該マイクロレンズ116のレンズ曲面に入射した時の該レンズ曲面に対する面法線と、この面への入射光とがなす角をθとし、該マイクロレンズ116の曲面内でのθの最大値をθmax としたとき、以下の式(1)の関係
(n2/n1)×sinθmax ≧1 ・・・・・・・・(1)
を満たす曲面を有するように作成されている。
なお、上記マイクロレンズアレイ106は、図17に示すように、マイクロレンズ部であるマイクロレンズ116の屈折率をn3、樹脂である接着剤113の屈折率をn4とし、ベースガラス112の第2面の面の法線と、上記マイクロレンズ116の凸面の法線とがなす角度の最大値をθmax としたとき、以下の式(2)の関係
sinθmax ≧n4/n3 ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
を満たすように作成してもよい。
しかしながら、本実施の形態では、図1に示すように、マイクロレンズアレイ106に入射する光は、カバーガラス114を経て接着剤113に入射された後、さらにベースガラス112に入射されるようになっている。つまり、マイクロレンズ116に入射される光は、まず、屈折率の低い媒質である接着剤113側から、屈折率の高い媒質であるベースガラス112に向かって光が入射されるようになっている。
この場合、上記の式(1)の(n2/n1)の項は、(n1/n2)に置き代わるので、マイクロレンズ116の周辺のようにレンズ曲面に対する面法線とその面に入射する入射光とがなす角度が大きい場合であっても、入射光をマイクロレンズ116の周辺で反射させることなく透過させて、目的とする液晶の画素に集光させることができる。
つまり、上記光源101と、マイクロレンズアレイ106とで光学レンズシステムを構成しており、この光学レンズシステムにおいては、光源101からの光が屈折率n1の媒質側となる接着剤113側からマイクロレンズ116に入射されるように、上記マイクロレンズアレイ106が配置されていることになる。
上記構成のマイクロレンズアレイ106は、ベースガラス112が、図3(a)(b)に示した液晶表示パネル107のTFT基板115に対向する対向基板としての機能を有するようになっている。そして、このベースガラス112には、図示しない透明導電膜および配向膜が形成されており、この膜形成面に対向して、アクティブマトリクス基板としてのTFT基板115が液晶層(図示せず)を介して貼り合わされ、液晶表示素子を構成している。
つまり、本実施の形態に係る投影型液晶表示装置は、上記マイクロレンズアレイ106を構成するベースガラス(マイクロレンズ支持基板)のマイクロレンズ116が形成されていない面、すなわち第1面の反対側の面である第2面に、少なくとも透明導電膜および配向膜を形成し、該ベースガラス112を対向基板とし、この対向基板にアクティブマトリクス基板としてのTFT基板115を貼り合わせ、該両基板の間隙に液晶材料を注入して形成した液晶表示素子としての液晶表示パネル107を用いて、該液晶表示パネル107のカバーガラス114側から光源101からの光を入射させ、さらに上記液晶表示パネル107により変調された光をスクリーン109に投影する投影手段としての投影レンズ108を備えた構成となる。
上記ベースガラス112及びカバーガラス114としては、日本電気硝子株式会社製のネオセラム(屈折率n2=1.54)を用いる。なお、ベースガラス112およびカバーガラス114としては、この他に石英ガラス、1737などを使用することが可能であるが、以下に示す(1)および(2)の要因で発生するマイクロレンズとTFTのピッチズレを防止する為、マイクロレンズ基板となるベースガラス112とTFT基板115との熱膨張係数が近いものを用いることが望ましい。
(1) 液晶表示パネル107の製造において、ベースガラス112とTFT基板
115とを貼り合わせる際に、100℃を超える温度を必要とする工程がある。
(2) 実際にプロジェクションでは高照度の光が液晶表示パネル107に入射されるので、該液晶表示パネル107の温度が上昇する。
なお、本実施の形態で用いるベースガラス112とカバーガラス114との間に介在する接着剤113は、樹脂からなり、その屈折率n1は約1.38である。
上記の条件で、焦点距離約90μmのマイクロレンズアレイ106を作成したところ、マイクロレンズ116の曲率半径が約13μmとなる。この曲率半径のマイクロレンズ116に平行度が±15°の光が入射されると、図2に示すように、マイクロレンズ116の周辺部(図中の網かけ部分)で入射光に対して、上述の式(1)を満たすようになる。なお、上記周辺部は、マイクロレンズ116の中心からおよそ±10.5μm以上のエリアである。
ここで、上記マイクロレンズアレイ106のベースガラス112側を最適な厚さ(約45μm)になるまで研磨し、このベースガラス112側をTFT基板115に貼り合わせたサンプル1と、逆にマイクロレンズアレイ106のカバーガラス114側を上記サンプル1と同条件となるように研磨し、このカバーガラス114側をTFT基板115に貼り合わせたサンプル2とを作成し、各サンプルのマイクロレンズアレイ106側からTFT基板115に向かって略平行な光を入射させた場合の透過状態は、それぞれ図3(a)(b)のようになる。
図3(a)は、サンプル1における入射光の透過状態を示しており、上述したように、マイクロレンズアレイ106のマイクロレンズ116には、屈折率の低い媒質である接着剤113側から、屈折率の高い媒質であるベースガラス112に向かって光が入射されるので、マイクロレンズ116の周辺のようにレンズ曲面に対する面法線とその面に入射する入射光とがなす角度が大きい場合であっても、入射光はマイクロレンズ116の周辺で反射することなく透過して目的とする液晶表示素子の画素に集光される。
一方、図3(b)は、サンプル2における入射光の透過状態を示しており、マイクロレンズアレイ106のマイクロレンズ116には、屈折率の高い媒質であるベースガラス112側から、屈折率の低い媒質である接着剤113に向かって光が入射されるので、上記した式(1)の関係がそのまま成り立つことになり、マイクロレンズ116の周辺のようにレンズ曲面に対する面法線とその面に入射する入射光とがなす角度が大きい場合には、入射光がマイクロレンズ116の周辺で反射され、液晶表示素子の画素に集光される光量が減少する。
図3(a)のサンプル1と図3(b)のサンプル2において、入射光量を同じとした場合、各サンプルの出射光は、図3(a)のサンプル1の方が図3(b)のサンプル2と比べて、約15%明るくなっている。
したがって、図3(a)に示すような液晶表示パネル107では、マイクロレンズアレイ106を構成する各マイクロレンズ116の周辺部において光源101からの入射光の反射がないので、該液晶表示パネル107の液晶表示素子の目的とする画素に対して光を集光させることができる。
これにより、液晶表示パネル107の液晶表示素子の画素の実効的な開口率を大きくすることができるので、上記のような液晶表示パネル107を、図4に示す投影型液晶表示装置に使用すれば、スクリーン109上に投影される表示画像が明るくなり、表示品位の向上を図ることができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、本発明の光学レンズシステムを投影モード型の画像表示装置としての投影型液晶表示装置に用いた場合について説明する。
本実施の形態に係る投影型液晶表示装置は、図5に示すように、光源201、楕円リフレクター202、ガラスロッド203、集光レンズ204、コリメートレンズ205、液晶表示パネル207、投影レンズ208を備え、さらに、コリメートレンズ205と液晶表示パネル207との間に光分離手段としてのダイクロイックミラー群217が設けられている。
上記構成の投影型液晶表示装置に用いられる光源201としては、前記実施の形態1と同様に、120W、アーク長1.4mmのPhilips 社製のUHPランプを用いる。なお、光源201としては、この他にハロゲンランプやキセノンランプ、メタルハライドランプを用いることができる。
上記光源201からの光は、楕円リフレクター202によりガラスロッド203に集光される。このガラスロッド203では、入射された光が内部で全反射を繰り返し、その光出射面での光照度分布がほぼ均一となっている。
上記ガラスロッド203からの出射光は、集光レンズ204、コリメートレンズ205を介して、ダイクロイックミラー群217に入射される。
上記ダイクロイックミラー群217は、光をRGBに分離して反射するために、コリメートレンズ205の配設位置に近いほうから、B光のみを反射し、R光およびG光を透過するダイクロイックミラー217a、R光のみを反射し、G光を透過するダイクロイックミラー217b、G光のみを反射するダイクロイックミラー217cの3枚のダイクロイックミラーからなり、それぞれ異なる角度でコリメートレンズ205からの入射光を反射し、同一の液晶表示パネル207に入射させるようになっている。このとき、液晶表示パネル207の表面には、集光レンズ204、コリメートレンズ205を介して、ガラスロッド203の光出射面が結像されている。
したがって、上記楕円リフレクター202と、ガラスロッド203と、集光レンズ204と、コリメートレンズ205と、ダイクロイックミラー群217とにより、光源201からの光を、上記液晶表示パネル207を構成するマイクロレンズアレイ206の後述するカバーガラス214側から入射させる光入射手段が構成されている。
上記液晶表示パネル207としては、SVGA(super video graphic array
)(800×3×600ドット)、画素ピッチ13.5μm(H)×40.5μm(V)のものを用いる。
液晶表示パネル207には、光の入射側に複数のマイクロレンズ216…で構成されたマイクロレンズアレイ206が設けられている。このマイクロレンズアレイ206は、RGBの3つの画素に1つのマイクロレンズ216が対応するのに形成されており、ダイクロイックミラー群217からの光を対応する画素の開口部に集光させるようになっている。
上記液晶表示パネル207は、入射された光を画像信号に合わせて変調するようになっており、変調された光が投影レンズ208にてスクリーン209上に拡大投影される。
上記液晶表示パネル207は、光入射側から偏光板210、マイクロレンズアレイ206、TFT基板215、偏光板211が順に配された構造となっている。なお、マイクロレンズアレイ206とTFT基板215との間には、図示しない液晶層が介在され、液晶表示素子を構成している。
ここで、上記マイクロレンズアレイ206について以下に詳細に説明する。
上記マイクロレンズアレイ206としては、前記実施の形態1と同様の構成のものを用いる。つまり、マイクロレンズアレイ206としては、図7(a)(b)に示すように、透明基板としてのベースガラス212上に微小レンズとしてのマイクロレンズ(凸状部)216が形成され、このベースガラス212と、このマイクロレンズ216に対向するようにしてカバーガラス214が樹脂からなる接着剤213によって接着された構造となっているものを使用する。
ここで、上記マイクロレンズアレイ206は、マイクロレンズ216が、接着剤213の屈折率をn1、ベースガラス212の屈折率をn2とし、n2>n1の関係にある場合、つまり、マイクロレンズ216の曲率界面の凸側の媒質(接着剤213)の屈折率n1が凹側の媒質(ベースガラス212)の屈折率n2よりも小さい場合、屈折率の高い媒質から低い媒質に向かって光が入射されるときに、該マイクロレンズ216のレンズ曲面に入射した時の該レンズ曲面に対する面法線と、この面への入射光とがなす角をθとし、該マイクロレンズ216の曲面内でのθの最大値をθmax としたとき、以下の式(1)の関係
(n2/n1)×sinθmax ≧1 ・・・・・・・・(1)
を満たす曲面を有するように作成されている。
具体的には、上記マイクロレンズアレイ206としては、各マイクロレンズ216の焦点距離は175μm、マイクロレンズ216と画素開口部間の距離を270μm(空気中で175μmに相当)に設定されたものを使用する。
上記構成のマイクロレンズアレイ206に入射されるRGBの各色光は、Rの色光の主光線の入射角を基準にして、Gの色光およびBの色光の主光線入射角が約4.4°となるように設定されている。つまり、液晶表示パネル207に入射される光の平行度は、±2°(H)×4°(V)であり、この光が液晶表示パネル207に入射されると、マイクロレンズ216の周辺領域、すなわち図6において網かけ部で示した領域(マイクロレンズ216の中心から約±24μm以上の領域)で、該マイクロレンズ216は上述した式(1)を満たすようになっている。
ここで、上記マイクロレンズアレイ206のベースガラス212側を最適な厚さ(約270μm)になるまで研磨し、このベースガラス212側をTFT基板215に貼り合わせたサンプル3と、逆にマイクロレンズアレイ206のカバーガラス214側を上記サンプル3と同条件となるように研磨し、このカバーガラス214側をTFT基板215に貼り合わせたサンプル4とを作成し、各サンプルのマイクロレンズアレイ206側からTFT基板215に向かって略平行な光を入射させた場合の透過状態は、それぞれ図7(a)(b)のようになる。
図7(a)は、サンプル3における入射光の透過状態を示しており、上述したように、マイクロレンズアレイ206のマイクロレンズ216には、屈折率の低い媒質である接着剤213側から、屈折率の高い媒質であるベースガラス212に向かって光が入射されるので、マイクロレンズ216の周辺のようにレンズ曲面に対する面法線とその面に入射する入射光とがなす角度が大きい場合であっても、入射光はマイクロレンズ216の周辺で反射することなく透過して目的とする液晶表示素子の画素に集光される。
一方、図7(b)は、サンプル4における入射光の透過状態を示しており、マイクロレンズアレイ206のマイクロレンズ216には、屈折率の高い媒質であるベースガラス212側から、屈折率の低い媒質である接着剤213に向かって光が入射されるので、上記した式(1)の関係がそのまま成り立つことになり、マイクロレンズ216の周辺のようにレンズ曲面に対する面法線とその面に入射する入射光とがなす角度が大きい場合には、入射光がマイクロレンズ216の周辺で反射され、液晶表示素子の画素に集光される光量が減少する。
図7(a)のサンプル3と図7(b)のサンプル4において、入射光量を同じとした場合、各サンプルの出射光は、図7(a)のサンプル3の方が図7(b)のサンプル4と比べて、約15%明るくなっている。
したがって、図7(a)に示すような液晶表示パネル207では、マイクロレンズアレイ206を構成する各マイクロレンズ216の周辺部において光源201からの入射光の反射がないので、該液晶表示パネル207の目的とする画素に対して光を集光させることができる。
これにより、液晶表示パネル207の液晶表示素子の画素の実効的な開口率を大きくすることができるので、上記のような液晶表示パネル207を、図5に示す投影型液晶表示装置に使用すれば、スクリーン209上に投影される表示画像が明るくなり、表示品位の向上を図ることができる。
また、図7(b)に示すサンプル4では、マイクロレンズ216の周辺(図6の網かけ部)で入射光が反射され、この反射光(図7(b)のαの光)が再度ガラス表面(カバーガラス214)などで反射され(図7(b)のα’の光)、対応する色の画素ではなく異なる画素に入射され、色純度低下の原因となっている。
これに対して、図7(a)に示すサンプル3では、マイクロレンズ216の周辺での入射光の反射がないので、目的とする画素に入射される光がマイクロレンズ216の周辺で反射されて他の画素に入射される虞がない。よって、色純度を低下させる有害光を大幅に低減でき、色再現範囲を拡げることができるので、色再現性をより忠実なものとし、表示画像の表示品位を大幅に向上させることができる。
なお、本実施の形態2では、カラー画像を表示するために、一つの液晶表示パネル207にてRGBの各画素を有する単板式の投影型液晶表示装置の例について説明したが、これに限定されず、前記実施の形態1の図4で示した投影型液晶表示装置に色分離・合成光学系を加え、液晶表示パネルを複数枚使用して、カラー画像を表示する投影型液晶表示装置、例えばRGBの各色に対応した3枚の液晶表示パネルを備えた3板式の投影型液晶表示装置にも適用可能である。
このような3板式の投影型液晶表示装置としては、例えば図8に示すように、RGBの3つの光に対応して液晶表示パネル107R、液晶表示パネル107G、液晶表示パネル107Bが配され、それぞれの光入射面側には、フィールドレンズ105が配され、さらに、フィールドレンズ104と各フィールドレンズ105との間には、光源101からの光をRGBに分離するための光分離手段としての複数のダイクロイックミラー117a〜117eが配され、上記の液晶表示パネル107R、107G、107Bからそれぞれ変調された光を合成して投影レンズ108に出射する合成光学系118が配された構成となったものが考えられる。
上記構成の3板式の投影型液晶表示装置においても、液晶表示パネル107R、液晶表示パネル107G、液晶表示パネル107Bのそれぞれには、図1に示
したマイクロレンズアレイ106が、図3(a)に示すように配置されている。
これにより、各液晶パネルからの出射光は、光量の低減がなく合成光学系11
8に入射されるので、投影レンズ108を通した投影画像は明るいものとなる。
また、本実施の形態1で使用したマイクロレンズアレイ106、本実施の形態2で使用したマイクロレンズアレイ206は、本発明を適用するうえでの一例であり、例えば、ガラス間に屈折率の異なる2種類の樹脂をサンドイッチし、この界面にマイクロレンズを構成したものであってもよい。
上記実施の形態1及び2では、ベースガラス112及び212上に凸形状のマイクロレンズを形成し、このマイクロレンズを形成している部材より低い屈折率の樹脂を介してカバーガラス114及び214を貼り合わせたが、特開平8−295583号公報に開示されているように、例えば図18に示すように、ベースガラスに凹形状のマイクロレンズを形成し、マイクロレンズを形成している部材よりも高い屈折率を有する樹脂を介してカバーガラスを貼り合わせる構成としても構わない。
また、マイクロレンズを形成している部材は、必ずしもベースガラス自体である必要はなく、ベースガラス上に樹脂を成形して作成してもよい。
また、マイクロレンズ基板(ベースガラス112,212)のTFT側(TFT基板115,215)のガラス厚みやマイクロレンズ116,216の焦点距離は、使用するパネル(液晶表示パネル107,207)の仕様や該パネルへの入射光の平行度により、その最適な値は異なる。
また、本実施の形態1,2では、投影型液晶表示装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、直視型液晶表示装置についても適用できる。
例えば図9に示すようなバックライト301の指向性向上の為にマイクロレンズアレイ106を用いる直視型液晶表示装置や、図10に示すような視角拡大の為にマイクロレンズアレイ106を用いる直視型液晶表示装置について、本発明を適用できる。
図9に示す直視型液晶表示装置では、光源としてのバックライト301と、該バックライト301の光出射側に配置されたマイクロレンズアレイ106とで構成される光学レンズシステム302を有し、この光学レンズシステム302からの出射光は、図示しない液晶表示パネルに入射される。
上記光学レンズシステム302では、バックライト301から出射される発散光をマイクロレンズアレイ106で正面方向に屈折させることで、光のロスがなく、光の指向性を高める効果を強くすることができる。また、マイクロレンズアレイ106のマイクロレンズ116の周辺で光の反射が生じないので、該マイクロレンズ116を透過する光が増え、この光学レンズシステム302から液晶表示パネル(図示せず)への入射光の光量が増加する。
さらに、マイクロレンズアレイ106によりバックライト301からの拡散光を効率よく平行光に変換することができるので、該マイクロレンズアレイ106からの出射光の指向性を向上させることができる。
よって、図9に示す直視型液晶表示装置は、光学レンズシステム302からの光のロスの発生をなくし、光の指向性の高める効果を大幅に向上させることができ、この結果、明るい画像表示を行うことが可能となる。
また、図10に示す直視型液晶表示装置は、光源としてのバックライト301と、該バックライト301の光出射側にマイクロレンズアレイ106が配置され、このマイクロレンズアレイ106とバックライト301との間に液晶表示素子303が配置された構造となっている。この場合においても上記バックライト301とマイクロレンズアレイ106とで光学レンズシステム302を構成している。
つまり、光学レンズシステム302を構成するバックライト301とマイクロレンズアレイ106との間に、画像表示素子として液晶表示素子303を配置したことになる。この場合、マイクロレンズアレイ106により、液晶表示素子から出射される光をより広範囲に発散させることができる。
したがって、液晶表示素子303からの出射光を、マイクロレンズ116の周辺で反射させることなく、マイクロレンズアレイ106から出射して拡散させることができるので、マイクロレンズアレイ106の正面方向に十分に光を散乱させることができ、この結果、視角を拡げることができる。
これにより、液晶表示パネルの視角によらず、画像を良好に見ることができる。つまり、液晶表示パネルが通常有している表示特性のうち、視角依存性の改善効果を強くすることができる。
さらに、本実施の形態1,2では、マイクロレンズアレイ106,206において、球面のマイクロレンズ116,216を用いたが、これに限定されるものではなく、光を屈折する形状であれば、非球面形状や角錐形状などのレンズを用いてもよい。
また、マイクロレンズアレイ106は、以下に示すようにして作成することができる。
例えばマイクロレンズアレイは、マイクロレンズ支持基板の第1面に複数の凸又は凹面を有するマイクロレンズ部が形成され、該マイクロレンズ部の屈折率よりも低い屈折率の樹脂(接着樹脂)を介してカバーガラスが接着されてなるマイクロレンズアレイにおいて、該カバーガラスの接着後、該マイクロレンズ支持基板の第2面(該マイクロレンズ部が形成されていない側の面)を所定の厚さに研磨する。
また、上記マイクロレンズ支持基板としてのカバーガラスの厚みは、上記マイクロレンズ部のレンズ表面から該マイクロレンズ部で集光された光の光焦光点までの距離と同じか、または、小さくなるように設定されている。
なお、上記マイクロレンズアレイに入射した光は、マイクロレンズ部(微小レンズ)によって集光されるが、必ずしも一点には収束せず、有限のビーム径を有する。本発明において、マイクロレンズ部で集光された光のビーム径が最も小さくなる点を上記光集光点と称している。
また、本光学レンズシステムは、光源と、該光源からの光が入射される微小レンズが2次元に配列されたマイクロレンズアレイとを含む光学レンズシステムにおいて、上記微小レンズが、レンズ曲面の一方側を形成する媒質の屈折率をn1、他方側を形成する媒質の屈折率をn2(n2>n1)、上記光源からの光を屈折率n2の媒質側から該微小レンズのレンズ曲面に入射した時の該レンズ曲面に対する面法線と、この面への入射光とがなす角をθとし、該微小レンズ曲面内でのθの最大値をθmax として、以下の式(1)の関係を満たす曲面を有しているとき、
(n2/n1)×sinθmax ≧1 ・・・・・・・・・・・・・(1)
上記光源からの光が屈折率n1の媒質側から上記微小レンズに入射されるように、上記マイクロレンズアレイが配置されていることを特徴としている。
上記式(1)は、sinθ≦1であるので、屈折率の高い媒質から低い媒質へ光が入射する時に成立することが分かる。この場合、式(1)を満たす入射角θを有する光が微小レンズに入射されると、光の入射角θが大きいレンズ周辺部で光が反射されることになる。
これに対して、光を屈折率の低い媒質から高い媒質へ入射させた場合、上記式(1)の(n2/n1)の項が(n1/n2)となり、微小レンズへの光の入射角θが大きくなっても、レンズの光屈折面で反射されることがない。
これにより、微小レンズ周辺部での入射光の反射を無くすことができるので、マイクロレンズアレイから出射される光量を増加させることができる。
さらに、上記光源からの光を、赤、緑、青の波長域の光に分離し、上記画像表示素子にそれぞれ異なる角度で入射させる光分離手段を備え、上記マイクロレンズアレイは、上記光分離手段と上記画像表示素子との間に配置され、該画像表示素子の赤、緑、青の波長域の光に対応する3つの画素のグループに該マイクロレンズアレイを構成する微小レンズの一つずつが対応するように形成されていてもよい。
これにより、カラー画像を投影表示する投影モード型の画像表示装置においても、明るいカラー表示画像を得ることができる。
したがって、上記構成の光学レンズシステムのマイクロレンズアレイの光出射面側に、上記光源からの光を画像信号に応じて変調する画像表示素子が配置されると共に、上記マイクロレンズアレイの各微小レンズが上記画像表示素子の各画素にそれぞれ対応するように配置され、上記微小レンズは、上記光源からの光を上記画像表示素子の対応する画素の開口部に集光させるようにしてもよい。
つまり、上記構成の光学レンズシステムを、例えば投影型の画像表示装置の一つとして液晶プロジェクションに用いてもよい。
この場合、光源からの光を効率よく液晶表示素子の画素に集光させ、実効的な開口率を向上させることができるので、明るい投影画像を得ることができる。
本発明は、光源と、該光源からの光が入射される微小レンズが2次元に配列されたマイクロレンズアレイとを含む光学レンズシステムおよびこの光学レンズシステムを用いた画像表示装置にも適用できる。
本発明の光学レンズシステムを構成するマイクロレンズアレイの概略構成図である。 図1に示すマイクロレンズアレイの正面図である。 液晶表示パネルの概略構成図であって、(a)はマイクロレンズアレイ内の屈折率の低い媒質から高い媒質に向かって光を照射するように構成された液晶表示パネルの概略構成図であり、(b)はマイクロレンズアレイ内の屈折率の高い媒質から低い媒質に向かって光を照射するように構成された液晶表示パネルの概略構成図である。 本発明の画像表示装置の一例を示したものであって、図3(a)に示す液晶表示パネルを用いた投影型液晶表示装置の概略構成図である。 本発明の画像表示装置の他の例を示した投影型液晶表示装置の概略構成図である。 図5の投影型液晶表示装置に用いられているマイクロレンズアレイの正面図である。 液晶表示パネルの概略構成図であって、(a)はマイクロレンズアレイ内の屈折率の低い媒質から高い媒質に向かって光を照射するように構成された液晶表示パネルの概略構成図であり、(b)はマイクロレンズアレイ内の屈折率の高い媒質から低い媒質に向かって光を照射するように構成された液晶表示パネルの概略構成図である。 本発明の画像表示装置のさらに他の例を示す3板式の投影型液晶表示装置の概略構成図である。 本発明の画像表示装置のさらに他の例を示す説明図である。 本発明の画像表示装置のさらに他の例を示す説明図である。 液晶表示素子の画素部の説明図である。 従来のマイクロレンズの概略構成図である。 (a)〜(d)は、従来のマイクロレンズの製造工程を示す説明図である。 (a)〜(e)は、従来のマイクロレンズの製造工程を示す説明図である。 光の界面における屈折の状態を示す説明図である。 マイクロレンズ周辺部で発生する光反射が生じる状態を示す説明図である。 本発明の他の光学レンズシステムを構成するマイクロレンズアレイの概略構成図である。 本発明のさらに他の光学レンズシステムを構成するマイクロレンズアレイの概略構成図である。
符号の説明
101 光源
106 マイクロレンズアレイ
107 液晶表示パネル
108 投影レンズ(投影手段)
112 ベースガラス(マイクロレンズ支持基板,対向基板)
113 接着剤(媒質,樹脂)
114 カバーガラス
115 TFT基板(アクティブマトリクス基板)
116 マイクロレンズ(微小レンズ,マイクロレンズ部)
206 マイクロレンズアレイ
207 液晶表示パネル
208 投影レンズ(投影手段)
212 ベースガラス(マイクロレンズ支持基板,対向基板)
213 接着剤(媒質)
214 カバーガラス
215 TFT基板(アクティブマトリクス基板)
216 マイクロレンズ(微小レンズ,マイクロレンズ部)
217 ダイクロイックミラー群(光分離手段)
301 バックライト(光源)
302 光学レンズシステム
303 液晶表示素子(画像表示素子)

Claims (5)

  1. 第1面上に、微小レンズとなる凸面を有するマイクロレンズ部が複数個形成されたマイクロレンズ支持基板と、
    上記マイクロレンズ部の屈折率よりも低い屈折率の樹脂を介して、上記マイクロレンズ支持基板の第1面に接着されたカバーガラスとからなり、
    上記マイクロレンズ支持基板は、第1面の反対側の面となる第2面が研磨されて所定の厚みに成形されていることを特徴とするマイクロレンズアレイ。
  2. 上記マイクロレンズ支持基板の厚みは、上記マイクロレンズ部のレンズ表面から該マイクロレンズ部で集光された光の光焦光点までの距離と同じか、または、小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載のマイクロレンズアレイ。
  3. 上記マイクロレンズ部の屈折率をn3、上記樹脂の屈折率をn4とし、
    上記マイクロレンズ支持基板の第2面の面の法線と、上記マイクロレンズ部の凸面の法線とがなす角度の最大値をθmax としたとき、以下の式(2)の関係を満たしていることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロレンズアレイ。 sinθmax ≧n4/n3 ・・・・・・・・・・・・・・・(2)
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載のマイクロレンズアレイを構成するマイクロレンズ支持基板の第2面に、少なくとも透明導電膜および配向膜を形成してなる対向基板と、この対向基板とアクティブマトリクス基板とが液晶層を介して貼り合わされてなることを特徴とする液晶表示素子。
  5. 光源と、
    上記光源からの光を、請求項7に記載の液晶表示素子を構成するマイクロレンズアレイのカバーガラス側から入射させる光入射手段と、
    上記液晶表示素子から出射された光を投影するための投影手段とを備えていることを特徴とする投影型液晶表示装置。
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