JP2000266910A - マイクロレンズ用凹部付き基板、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置 - Google Patents
マイクロレンズ用凹部付き基板、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置Info
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Abstract
クロレンズ基板を提供すること。 【解決手段】マイクロレンズ基板1Eは、多数の凹部3
と擬似凹部45とが形成されたマイクロレンズ用凹部付
き基板2Eの凹部3が設けられた面に、樹脂層7を介し
てガラス層6が接合された構成となっており、また、樹
脂層7では、凹部3内に充填された樹脂によりマイクロ
レンズ8が形成されている。擬似凹部45は、凹部3と
ほぼ相似形状でかつ凹部3よりも小さく、非有効レンズ
領域100の全体にわたって設けられている。擬似凹部
45は、樹脂だまりとして機能する。擬似凹部45の配
設密度は、有効レンズ領域99の近傍からマイクロレン
ズ用凹部付き基板2Eの縁部に向かって漸減する傾向を
有している。
Description
凹部付き基板、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向
基板、液晶パネルおよび投射型表示装置に関するもので
ある。
表示装置が知られている。
形成に主として液晶パネル(液晶光シャッター)が用い
られている。
する薄膜トランジスター(TFT)と個別電極とを有す
る液晶駆動基板(TFT基板)と、ブラックマトリック
スや共通電極等を有する液晶パネル用対向基板とが、液
晶層を介して接合された構成となっている。
パネル)では、液晶パネル用対向基板の画素となる部分
以外のところにブラックマトリックスが形成されている
ため、液晶パネルを透過する光の領域は制限される。こ
のため、光の透過率が下がる。
ル用対向基板には、各画素に対応する位置に多数の微小
なマイクロレンズが設けられたものが知られている。こ
れにより、液晶パネル用対向基板を透過する光は、ブラ
ックマトリックスに形成された開口に集光され、光の透
過率が高まる。
れるマイクロレンズ基板の従来の構造を示す模式的な縦
断面図である。
00は、多数の凹部906が設けられたマイクロレンズ
用凹部付き基板902と、かかるマイクロレンズ用凹部
付き基板902の凹部906が設けられた面に樹脂層
(接着剤層)904を介して接合されたガラス層903
とを有しており、また、樹脂層904では、凹部906
内に充填された樹脂によりマイクロレンズ907が形成
されている。
液晶パネルを製造する際に、通常、加熱工程を経る。
900には、そり、たわみ等が生じる場合があった。ま
た、極端な場合には、ガラス層903が、マイクロレン
ズ用凹部付き基板902から剥離することもあった。
り、たわみ、剥離等の欠陥を抑制できるマイクロレンズ
用凹部付き基板、マイクロレンズ基板、および、かかる
マイクロレンズ基板を備えた液晶パネル用対向基板、液
晶パネル、さらには、投射型表示装置を提供することに
ある。
(1)〜(17)の本発明により達成される。
凹部に樹脂を充填することによりマイクロレンズが形成
されるマイクロレンズ用凹部付き基板であって、有効レ
ンズ領域外に、マイクロレンズとして使用されない擬似
凹部がマイクロレンズ用凹部付き基板の縁部まで形成さ
れた部分を有することを特徴とするマイクロレンズ用凹
部付き基板。
凹部に樹脂を充填することによりマイクロレンズが形成
されるマイクロレンズ用凹部付き基板であって、有効レ
ンズ領域外に、少なくとも底部の断面が前記凹部の底部
の断面とほぼ同一または相似形状の擬似凹部を有し、マ
イクロレンズ用凹部付き基板の縁部まで前記擬似凹部が
形成された部分が設けられていることを特徴とするマイ
クロレンズ用凹部付き基板。
レンズ用凹部付き基板の中央部に形成され、かつ、四角
形をなしており、その四角形の各辺の近傍に、前記擬似
凹部が形成された部分を有する上記(1)または(2)
に記載のマイクロレンズ用凹部付き基板。
面積は、前記有効レンズ領域外の面積の30%以上を占
める上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のマイク
ロレンズ用凹部付き基板。
にわたって、前記擬似凹部が形成されている上記(1)
ないし(4)のいずれかに記載のマイクロレンズ用凹部
付き基板。
擬似凹部の最大深さをD2 としたとき、0.5≦D2 /
D1 ≦2なる関係を満足する上記(1)ないし(5)の
いずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基板。
N1 、前記擬似凹部が形成された部分における前記擬似
凹部の単位面積あたりの数をN2 としたとき、0.1≦
N2/N1 ≦10なる関係を満足する上記(1)ないし
(6)のいずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基
板。
おける前記擬似凹部の局所的な単位面積あたりの数をΔ
Nとしたとき、該ΔNがマイクロレンズ用凹部付き基板
の縁部に向かって漸減する傾向を有する部位を有する上
記(1)ないし(7)のいずれかに記載のマイクロレン
ズ用凹部付き基板。
する際に同時に形成されたものである上記(1)ないし
(8)のいずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基
板。
れかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基板と、該マイ
クロレンズ用凹部付き基板に樹脂層を介して接合された
ガラス層とを有し、前記凹部内に充填された樹脂により
マイクロレンズが構成されたことを特徴とするマイクロ
レンズ基板。
レンズ基板と、前記ガラス層上に設けられた透明導電膜
とを有することを特徴とする液晶パネル用対向基板。
レンズ基板と、前記ガラス層上に設けられたブラックマ
トリックスと、該ブラックマトリックスを覆う透明導電
膜とを有することを特徴とする液晶パネル用対向基板。
記載の液晶パネル用対向基板を備えたことを特徴とする
液晶パネル。
と、該液晶駆動基板に接合された上記(11)または
(12)に記載の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆
動基板と前記液晶パネル用対向基板との空隙に封入され
た液晶とを有することを特徴とする液晶パネル。
である上記(14)に記載の液晶パネル。
いずれかに記載の液晶パネルを備えたライトバルブを有
し、該ライトバルブを少なくとも1個用いて画像を投射
することを特徴とする投射型表示装置。
び青色に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光
源からの光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記
各光を対応する前期ライトバルブに導く色分離光学系
と、前記各画像を合成する色合成光学系と、前記合成さ
れた画像を投射する投射光学系とを有する投射型表示装
置であって、前記ライトバルブは、上記(13)ないし
(15)のいずれかに記載の液晶パネルを備えたことを
特徴とする投射型表示装置。
凹部付き基板およびマイクロレンズ基板には、個別基板
およびウエハーの双方を含むものとする。
900に生じるそり、たわみ、剥離等の欠陥の原因を調
査、研究した結果、かかる原因は、有効レンズ領域90
9における樹脂層904の厚さと、非有効レンズ領域9
08における樹脂層904の厚さとが大きく異なってい
ることに起因することを突き止めた。詳しくは、以下の
ように説明できる。
は、有効レンズ領域909には多数の凹部906が形成
されているのに対し、非有効レンズ領域908ではガラ
ス基板902の本来の厚さが保持されている。このた
め、マイクロレンズ基板900では、有効レンズ領域9
09における樹脂層904の厚さと、非有効レンズ領域
908における樹脂層904の厚さとが大きく異なった
ものとなっている。
ガラス基板902と樹脂層904とは、異なる材料で構
成されている。両者の材料が異なるので、両者の熱膨張
係数も異なったものとなる(通常、ガラス基板902を
構成する材料よりも樹脂層904を構成する材料の方が
はるかに熱膨張係数が大きい。)。このため、マイクロ
レンズ基板900が加熱等により温度上昇したときに、
有効レンズ領域909と非有効レンズ領域908とで
は、樹脂層904の熱膨張の度合いが大きく異なる。こ
れが結果として、マイクロレンズ基板900のそり、た
わみ、剥離等の欠陥となって現われる。
る。すなわち本発明は、有効レンズ領域と非有効レンズ
領域とにおいて、樹脂層の厚さが相違することによって
生じる熱膨張の度合いの差を緩和することにより、上記
問題を解決するものである。以下、本発明を、添付図面
に示す好適な実施の形態に基づき、詳細に説明する。
の、各実施の形態を示す模式的な縦断面図である。
ズ基板1Aは、マイクロレンズ用凹部付き基板2Aと、
樹脂層(接着剤層)7と、ガラス層(カバーガラス)6
とで構成されている。
ガラス基板5に多数の凹部(マイクロレンズ用凹部)3
と、擬似凹部41とが形成された構成となっている。
クロレンズ用凹部付き基板2Aの凹部3が設けられた面
に、中間層として樹脂層7を介してガラス層6が接合さ
れた構成となっており、また、樹脂層7では、凹部3内
に充填された樹脂によりマイクロレンズ8が形成されて
いる。
板1B、1C、1Dおよび1Eも、基本的には、マイク
ロレンズ基板1Aと同様の構成となっている。
2A、2B、2C、2Dおよび2Eは、2つの領域、す
なわち、有効レンズ領域99と非有効レンズ領域100
とを有している。ここで、有効レンズ領域99とは、凹
部3に充填される樹脂により形成されるマイクロレンズ
が、使用時にマイクロレンズとして用いられる領域をい
う。一方、非有効レンズ領域100とは、有効レンズ領
域99以外の領域、すなわち、有効レンズ領域99の外
側の領域をいう。
を重ねた結果、マイクロレンズ用凹部付き基板の非有効
レンズ領域100に、擬似凹部を形成し、さらには、か
かる擬似凹部が形成された部分を、マイクロレンズ用凹
部付き基板の縁部まで設けることに到達した。
するが、擬似凹部に充填された樹脂は、通常、有効なマ
イクロレンズとしては使用されない。なお、かかる擬似
凹部の形状(または擬似凹部の底部の形状)は、例えば
凹部3の形状(または凹部3の底部の形状)とほぼ同一
とすることができる。また、擬似凹部の形状は、例えば
凹部3の形状と異なるものとすることもできる。さら
に、擬似凹部の大きさは、例えば凹部3の大きさとほぼ
同一とすることができる。また、擬似凹部の大きさは、
例えば凹部3の大きさよりも大きくすることも、小さく
することもできる。
き基板に設けることにより、マイクロレンズ基板では、
有効レンズ領域99と非有効レンズ領域100とにおけ
る、樹脂層7の熱膨張の度合いの差を小さくすることが
できる。しかも、このような部分をマイクロレンズ用凹
部付き基板の縁部まで設けることにより、有効レンズ領
域99の近傍からマイクロレンズ基板の縁部までの間
で、均一に樹脂層7の熱膨張の度合いの差を小さくする
ことができる。さらには、樹脂層4の厚さの相違により
生じる応力を、基板の縁部に逃がすことができるように
なる。このため、マイクロレンズ基板のそり、たわみ、
剥離等の欠陥を好適に抑制できる。
ズ用凹部付き基板に設けることにより、樹脂層7とマイ
クロレンズ用凹部付き基板の密着力が向上し(アンカー
効果)、界面剥離をより確実に防止できる。これは、マ
イクロレンズ用凹部付き基板の樹脂層7に対する接触面
積が増大することによる。
A、2B、2C、2Dおよび2Eにおいて、擬似凹部が
形成されている部分を「擬似凹部形成部49」という。
施形態を模式的に示す平面図である。図6では、一例と
して、マイクロレンズ基板1Aを示しているが、マイク
ロレンズ基板1B、1C、1Dおよび1Eでも同様であ
る。
Aは、ほぼ長方形(四角形)をなしている。その中央部
には、ほぼ長方形(四角形)の有効レンズ領域99が形
成されている。この有効レンズ領域99の外周部が非有
効レンズ領域100となっている。換言すれば、マイク
ロレンズ基板1Aでは、マイクロレンズ基板1Aの中央
部に位置する有効レンズ領域99の外周を、非有効レン
ズ領域100が囲むような構成となっている。
擬似凹部形成部49は、有効レンズ領域99がなす四角
形の各辺の近傍に(例えば、図6中網かけ線で示すよう
に)、それぞれ少なくとも1箇所ずつ設けられているこ
とが好ましい。これにより、マイクロレンズ基板1Aの
各方向(四方)で、マイクロレンズ基板1Aのそり、た
わみ、剥離等の欠陥を抑制することができる。
では、前述した効果をより顕著に得る観点からは、擬似
凹部形成部49の面積は、非有効レンズ領域100の面
積の30%以上を占めることが好ましく、50%以上を
占めることがより好ましい。これにより、マイクロレン
ズ基板1Aのそり、たわみ、剥離等の欠陥を、より好適
に抑制することができる。
擬似凹部形成部49は、非有効レンズ領域100のほぼ
全体(例えば、図6中斜線および網かけ線で示す範囲全
体)にわたって設けられていることがより好ましい。こ
れにより、マイクロレンズ基板1Aの全体にわたって、
マイクロレンズ基板1Aのそり、たわみ、剥離等の欠陥
を抑制することができる。
領域100のほぼ全体に設ける場合の「ほぼ全体」と
は、例えば、非有効レンズ領域100の90%以上、さ
らには95%以上が目安とされる。
くすることも浅くすることも可能であるが、前述したよ
うな効果をさらに有効に得る観点からは、凹部3の最大
深さをD1 、擬似凹部の最大深さをD2 としたとき、マ
イクロレンズ用凹部付き基板は、0.5≦D2 /D1 ≦
2なる関係を満足することが好ましく、0.75≦D2
/D1 ≦1.5なる関係を満足することがより好まし
い。これにより、マイクロレンズ基板のそり、たわみ、
剥離等の欠陥を、より好適に抑制することができる。
凹部3の配設密度よりも高くすることも低くすることも
可能であるが、前述したような効果をさらに有効に得る
観点からは、凹部3の単位面積あたりの数をN1 、擬似
凹部形成部49における擬似凹部の単位面積あたりの数
をN2 としたとき、マイクロレンズ用凹部付き基板は、
0.1≦N2 /N1 ≦10なる関係を満足することが好
ましく、0.2≦N2/N1 ≦5なる関係を満足するこ
とがより好ましい。これにより、マイクロレンズ基板の
そり、たわみ、剥離等の欠陥を、より好適に抑制するこ
とができる。
料の熱膨張係数(膨張率)が1×10-6/℃以上、特
に、5×10-6/℃以上のときに、より顕著に発揮され
る。
する材料の熱膨張係数が、マイクロレンズ用凹部付き基
板を構成する材料の熱膨張係数よりも2倍以上、特に、
10倍以上大きいときに、より顕著に発揮される。
に示すように設けることができる。以下、各図面ごとに
説明する。
付き基板2Aでは、非有効レンズ領域100に、凹部3
とほぼ同形状の擬似凹部41が、凹部3とほぼ同じ配設
密度で設けられていることを特徴とする。また、擬似凹
部41が設けられた擬似凹部形成部49は、非有効レン
ズ領域100の例えば全体にわたって形成されている。
マイクロレンズ基板1A全体にわたって樹脂層7の熱膨
張の度合いの差を非常に小さくすることができる。この
ため、マイクロレンズ基板1Aのそり、たわみ、剥離等
を非常に顕著に抑制できる。
付き基板2Bでは、非有効レンズ領域100に、凹部3
とほぼ同形状の擬似凹部42が、凹部3よりも低い配設
密度で設けられていることを特徴とする。また、擬似凹
部41が設けられた擬似凹部形成部49は、非有効レン
ズ領域100の例えば全体にわたって形成されている。
付き基板2Cでは、非有効レンズ領域100に、凹部3
とほぼ相似形状でかつ凹部3よりも小さい擬似凹部43
が、凹部3よりも高い配設密度で設けられていることを
特徴とする。また、擬似凹部43が設けられた擬似凹部
形成部49は、非有効レンズ領域100の例えば全体に
わたって形成されている。
マイクロレンズ用凹部付き基板2Cの表面積の増大によ
り、樹脂層7とマイクロレンズ用凹部付き基板2Cの密
着力が特に向上し(アンカー効果)、ガラス層6のマイ
クロレンズ基板2Cに対する密着力がさらに向上する。
付き基板2Dでは、非有効レンズ領域100に、例えば
底部が凹部3の底部とほぼ同形状の擬似凹部44が設け
られていることを特徴とする。かかる擬似凹部44の配
設密度は、有効レンズ領域99の近傍からマイクロレン
ズ用凹部付き基板2Dの縁部に向かって漸減する傾向を
有している。すなわち、マイクロレンズ用凹部付き基板
2Dでは、擬似凹部形成部49における擬似凹部44の
局所的な単位面積あたりの数をΔNとしたとき、かかる
ΔNは、有効レンズ領域99の近傍からマイクロレンズ
用凹部付き基板2Dの縁部に向かって漸減する傾向を有
している。なお、マイクロレンズ用凹部付き基板2Dで
は、擬似凹部形成部49は、非有効レンズ領域100の
例えば全体にわたって形成されている。
付き基板2Eでは、非有効レンズ領域100に、例えば
底部が凹部3の底部とほぼ相似形状でかつ凹部3よりも
小さい擬似凹部45が設けられていることを特徴とす
る。かかる擬似凹部45の配設密度は、有効レンズ領域
99の近傍からマイクロレンズ用凹部付き基板2Eの縁
部に向かって漸減する傾向を有している。すなわち、マ
イクロレンズ用凹部付き基板2Eでは、擬似凹部形成部
49における擬似凹部45の局所的な単位面積あたりの
数をΔNとしたとき、かかるΔNは、有効レンズ領域9
9の近傍からマイクロレンズ用凹部付き基板2Eの縁部
に向かって漸減する傾向を有している。なお、マイクロ
レンズ用凹部付き基板2Eでは、擬似凹部形成部49
は、非有効レンズ領域100の例えば全体にわたって形
成されている。
および2Eでは、有効レンズ領域99の近傍からマイク
ロレンズ用凹部付き基板2Dおよび2Eの縁部までΔN
が漸減する傾向を有しているが、マイクロレンズ用凹部
付き基板には、擬似凹部形成部49に、ΔNが漸減する
傾向を有する部位を部分的に設けてもよい。
位を擬似凹部形成部49に設けると、有効レンズ領域9
9の近傍からマイクロレンズ用凹部付き基板の縁部に向
けて、樹脂層7の厚さの相違による基板の応力を、連続
的に緩和することができるようになる。このため、マイ
クロレンズ基板のそり、たわみ等の欠陥を、より効果的
に防止できるようになる。
B、1C、1Dおよび1Eでは、擬似凹部41、42、
43、44および45に、樹脂層7を構成する樹脂が充
填されている。このため、樹脂層7には、擬似凹部4
1、42、43、44および45に対応した形状の凸部
71、72、73、74および75が、それぞれ形成さ
れている。
B、1C、1Dおよび1Eが液晶パネルに用いられ、か
かる液晶パネルがガラス基板5以外のガラス基板(例え
ば後述するガラス基板171等)を有する場合には、ガ
ラス基板5やガラス層6の熱膨張係数は、かかる液晶パ
ネルが有する他のガラス基板の熱膨張係数とほぼ等しい
ものであることが好ましい。このように、ガラス基板5
やガラス層6の熱膨張係数と液晶パネルが有する他のガ
ラス基板の熱膨張係数とをほぼ等しいものとすると、得
られる液晶パネルでは、温度が変化したときに二者の熱
膨張係数が違うことにより生じるそり、たわみ、剥離等
が防止される。
層6と、液晶パネルが有する他のガラス基板とは、同じ
材質で構成されていることが好ましい。これにより、温
度変化時の熱膨張係数の相違によるそり、たわみ、剥離
等が効果的に防止される。
C、1Dおよび1Eを高温ポリシリコンのTFT液晶パ
ネルに用いる場合には、ガラス基板5およびガラス層6
は、石英ガラスで構成されていることが好ましい。TF
T液晶パネルは、液晶駆動基板としてTFT基板を有し
ている。かかるTFT基板には、製造時の環境により特
性が変化しにくい石英ガラスが好ましく用いられる。こ
のため、これに対応させて、ガラス基板5およびガラス
層6を石英ガラスで構成することにより、そり、たわみ
等の生じにくい、安定性に優れたTFT液晶パネルを得
ることができる。
率よりも高い屈折率の光学接着剤などで構成されている
ことが好ましい。
成する材料、屈折率等の種々の条件により異なるが、通
常、0.3〜5mm程度とされ、より好ましくは0.5〜
2mm程度とされる。
1A、1B、1C、1Dおよび1Eが液晶パネルに用い
られる場合、必要な光学特性を得る観点からは、通常、
10〜1000μm 程度とされ、より好ましくは20〜
150μm 程度とされる。
基板5(本来の厚みを有しているところ)とガラス層6
の互いに対向する端面間の距離は、0.1〜100μm
程度が好ましく、1〜20μm 程度がより好ましい。
2Aおよびマイクロレンズ基板1Aは、例えば以下のよ
うにして製造することができる。なお、マイクロレンズ
基板1B、1C、1Dおよび1Eも、同様にして製造す
ることができる。
表面にマスク層を形成する。このとき、ガラス基板5の
裏面に、ガラス基板5の裏面を保護する層を設けてもよ
い。マスク層および裏面を保護する層は、例えば、CV
D法等により、ガラス基板5上にポリシリコン等の層を
形成することにより設けることができる。
凹部41に対応した形状、パターンの開口を形成する。
これは、例えば、マスク層上に、開口に対応するパター
ンのレジスト層を形成し、次いで、エッチング(例えば
CFガス等によるドライエッチング)を行ない、次い
で、前記レジスト層を除去することにより行うことがで
きる。
似凹部41を形成する。これは、例えばフッ酸系エッチ
ング液等によるウエットエッチングなどにより行なうこ
とができる。
は、例えばアルカリ水溶液等によるウエットエッチング
などにより行なうことができる。また、このとき、前記
裏面を保護する層も除去することができる。
板2Aが得られる。
樹脂を介して、ガラス基板5の凹部3が形成された面に
接合する。
を例えば研削、研磨等により調整する。
られる。
2A、2B、2C、2Dおよび2Eを製造すると、擬似
凹部41、42、43、44および45は、凹部3の形
成と同時に形成されるので、工程数を特段に増やさず
に、擬似凹部41、42、43、44および45を形成
することができる。
2Eのように、擬似凹部44および45の配設密度がマ
イクロレンズ用凹部付き基板2Dおよび2Eの縁部に向
かって漸減する傾向を有していると、マイクロレンズ用
凹部付き基板2Dおよび2Eの縁部近傍では、擬似凹部
44、45同士の間隔が大きくなる。また、マイクロレ
ンズ用凹部付き基板2Bのように、擬似凹部42が比較
的低い配設密度で設けられている場合、マイクロレンズ
用凹部付き基板2Bの非有効レンズ領域100では、擬
似凹部42同士の間隔が比較的大きいものとなってい
る。このため、マイクロレンズ用凹部付き基板2B、2
Dおよび2Eでは、擬似凹部42、44および45の直
径等を、非常に正確かつ容易に測定できるようになる。
2B、2Dおよび2Eを連続して多数製造するときに、
同一のエッチング液を使用し続けて、凹部3および擬似
凹部42、44、45を形成すると(前記工程参
照)、エッチング液が徐々に劣化する。このため、エッ
チングレートが徐々に低下し、所定の大きさの凹部3お
よび擬似凹部42、44および45を形成するためのエ
ッチング時間が、徐々に変化する。このとき、マイクロ
レンズ用凹部付き基板2B、2Dおよび2Eのように、
擬似凹部42、44および45の直径等を正確に測定す
ることができると、次のバッチ(新たなマイクロレンズ
用凹部付き基板2B、2Dおよび2Eを製造する際の凹
部3および擬似凹部42、44および45を形成する工
程(前記工程参照))におけるエッチング時間を正確
に決めることが可能となる。
B、2Dおよび2Eのように、擬似凹部42、44およ
び45の配設密度が比較的小さい部分を有していると、
凹部3および擬似凹部42、44および45を形成する
工程(前記工程参照)において、使用するエッチング
液の劣化の度合いがより小さくなる。このため、マイク
ロレンズ用凹部付き基板2B、2Dおよび2Eを連続し
て多数製造するときに、エッチングレートの低下を抑制
し、エッチング液の寿命を長くすることができる。
一例として、擬似凹部の形状(または擬似凹部の底部の
形状)を凹部3の形状(または凹部3の底部の形状)と
ほぼ同一または相似形状として説明したが、擬似凹部の
形状は、その一方向の断面形状(または底部の一方向の
断面形状)が凹部3の断面形状(または底部の一方向の
断面形状)とほぼ同一または相似形状であればよい。具
体的には、図6に示すような平面形状のマイクロレンズ
用凹部付き基板を、例えば長辺方向、短辺方向または対
角線方向の断面でみたとき、本発明のマイクロレンズ用
凹部付き基板は、かかる擬似凹部の断面形状(または底
部の断面形状)が凹部3の断面形状(または底部の断面
形状)とほぼ同一または相似形状であればよい。ここで
の「底部」とは、例えば、凹部3および擬似凹部の底部
の中心から所定の広がりを持った部分をいう。
部付き基板には、例えば、図9に示すマイクロレンズ用
凹部付き基板2Fのように、凹部3の底部31の断面
と、擬似凹部46の底部401の断面とがほぼ同じ形状
のものも含まれる。なお、マイクロレンズ用凹部付き基
板2Fの凹部3および擬似凹部46では、側部(縁部)
よりも底部31および401の方が、曲率半径が大きな
(より平坦に近い)ものとなっている。また、凹部3の
配設密度は擬似凹部46の配設密度よりも高いもの、す
なわち、擬似凹部46の配設密度は凹部3の配設密度よ
りも低いものとなっている。また、マイクロレンズ用凹
部付き基板2Fの図9に示すような断面(例えば四角形
のマイクロレンズ用凹部付き基板の長辺方向から見た断
面)では、凹部3同士の境界部におけるガラス基板5の
厚さは、ガラス基板5の本来の厚さよりも薄いものとな
っている。
基板は、図1〜5に示すマイクロレンズ用凹部付き基板
1A、1B、1C、1Dまたは1Eと同様の縦断面形状
を有し、凹部3の縦断面形状とほぼ同様の縦断面形状の
擬似凹部を有しているが、かかる擬似凹部は、紙面の垂
直方向に伸びる溝(長孔)であってもよい。
形のときに、擬似凹部の平面形状は、例えば、楕円、長
円、さらには、長方形、正方形等の四角形などの形状で
あってもよい。また、例えば、凹部3の平面形状が長方
形、正方形等の四角形のときに、擬似凹部の平面形状
は、例えば、円、楕円、長円などの形状であってもよ
い。
満たさない任意の形状であってもよい。
基板およびマイクロレンズ基板は、本発明の技術思想を
逸脱しない範囲内であれば、上述した実施形態に限定さ
れないことは言うまでもない。
よびマイクロレンズ基板は、以下に述べる液晶パネル用
対向基板および液晶パネル以外にも、CCD用マイクロ
レンズ基板、光通信素子用マイクロレンズ基板等の各種
基板、各種用途に用いることができることは言うまでも
ない。
1C、1Dおよび1Eのガラス層6上に、例えば、開口
111を有するブラックマトリックス11を形成し、次
いで、かかるブラックマトリックス11を覆うように透
明導電膜12を形成することにより、液晶パネル用対向
基板10を製造することができる(図7参照)。
r、Al、Al合金、Ni、Zn、Ti等の金属、カーボンやチタ
ン等を分散した樹脂などで構成されている。
ィンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(I
O)、酸化スズ(SnO2)などで構成されている。
ラス層6上に気相成膜法(例えば蒸着、スパッタリング
等)によりブラックマトリックス11となる薄膜を成膜
し、次いで、かかる薄膜上に開口111のパターンを有
するレジスト膜を形成し、次いで、ウエットエッチング
を行い前記薄膜に開口111を形成し、次いで、前記レ
ジスト膜を除去することにより設けることができる。
スパッタリング等の気相成膜法により設けることができ
る。
なくてもよい。
用いた液晶パネル(液晶光シャッター)について、図7
に基づいて説明する。
(TFT液晶パネル)16は、TFT基板(液晶駆動基
板)17と、TFT基板17に接合された液晶パネル用
対向基板10と、TFT基板17と液晶パネル用対向基
板10との空隙に封入された液晶よりなる液晶層18と
を有している。
ンズ基板1Aと、かかるマイクロレンズ基板1Aのガラ
ス層6上に設けられ、開口111が形成されたブラック
マトリックス11と、ガラス層6上にブラックマトリッ
クス11を覆うように設けられた透明導電膜(共通電
極)12とを有している。
動するための基板であり、ガラス基板171と、かかる
ガラス基板171上に設けられた多数の個別電極172
と、かかる個別電極172の近傍に設けられ、各個別電
極172に対応する多数の薄膜トランジスタ(TFT)
173とを有している。なお、図では、シール材、配向
膜、配線などの記載は省略した。
向基板10の透明導電膜12と、TFT基板17の個別
電極172とが対向するように、TFT基板17と液晶
パネル用対向基板10とが、一定距離離間して接合され
ている。
から、石英ガラスで構成されていることが好ましい。
極)12との間で充放電を行うことにより、液晶層18
の液晶を駆動する。この個別電極172は、例えば、前
述した透明導電膜12と同様の材料で構成されている。
る個別電極172に接続されている。また、薄膜トラン
ジスタ173は、図示しない制御回路に接続され、個別
電極172へ供給する電流を制御する。これにより、個
別電極172の充放電が制御される。
しており、個別電極172の充放電に対応して、かかる
液晶分子、すなわち液晶の配向が変化する。
イクロレンズ8と、かかるマイクロレンズ8の光軸Qに
対応したブラックマトリックス11の1個の開口111
と、1個の個別電極172と、かかる個別電極172に
接続された1個の薄膜トランジスタ173とが、1画素
に対応している。
た擬似凹部41および凸部71は、画素に対応させる必
要はない。これは、擬似凹部41および凸部71は、通
常、マイクロレンズとして使用されないからである。
入射光Lは、マイクロレンズ用凹部付き基板2を通り、
マイクロレンズ8を通過する際に集光されつつ、樹脂層
7、ガラス層6、ブラックマトリックス11の開口11
1、透明導電膜12、液晶層18、個別電極172、ガ
ラス基板171を透過する。なお、このとき、マイクロ
レンズ基板1Aの入射側には通常偏光板(図示せず)が
配置されているので、入射光Lが液晶層18を透過する
際に、入射光Lは直線偏光となっている。その際、この
入射光Lの偏光方向は、液晶層18の液晶分子の配向状
態に対応して制御される。したがって、液晶パネル16
を透過した入射光Lを、偏光板(図示せず)に透過させ
ることにより、出射光の輝度を制御することができる。
かかるベース基板に積層された偏光基材とで構成され、
かかる偏光基材は、例えば、偏光素子(ヨウ素錯体、二
色性染料等)を添加した樹脂よりなる。
レンズ8を有しており、しかも、マイクロレンズ8を通
過した入射光Lは、集光されてブラックマトリックス1
1の開口111を通過する。一方、ブラックマトリック
ス11の開口111が形成されていない部分では、入射
光Lは遮光される。したがって、液晶パネル16では、
画素以外の部分から不要光が漏洩することが防止され、
かつ、画素部分での入射光Lの減衰が抑制される。この
ため、液晶パネル16は、画素部で高い光の透過率を有
し、比較的小さい光量で明るく鮮明な画像を形成するこ
とができる。
法により製造されたTFT基板17と液晶パネル用対向
基板10とを配向処理した後、シール材(図示せず)を
介して両者を接合し、次いで、これにより形成された空
隙部の封入孔(図示せず)より液晶を空隙部内に注入
し、次いで、かかる封入孔を塞ぐことにより製造するこ
とができる。その後、必要に応じて、液晶パネル16の
入射側や出射側に偏光板を貼り付けてもよい。
基板としてTFT基板を用いたが、液晶駆動基板にTF
T基板以外の他の液晶駆動基板、例えば、TFD基板、
STN基板などを用いてもよい。
表示装置について説明する。
を模式的に示す図である。
は、光源301と、複数のインテグレータレンズを備え
た照明光学系と、複数のダイクロイックミラー等を備え
た色分離光学系(導光光学系)と、赤色に対応した(赤
色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)
24と、緑色に対応した(緑色用の)液晶ライトバルブ
(液晶光シャッターアレイ)25と、青色に対応した
(青色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレ
イ)26と、赤色光のみを反射するダイクロイックミラ
ー面211および青色光のみを反射するダイクロイック
ミラー面212が形成されたダイクロイックプリズム
(色合成光学系)21と、投射レンズ(投射光学系)2
2とを有している。
ズ302および303を有している。色分離光学系は、
ミラー304、306、309、青色光および緑色光を
反射する(赤色光のみを透過する)ダイクロイックミラ
ー305、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー
307、青色光のみを反射するダイクロイックミラー
(または青色光を反射するミラー)308、集光レンズ
310、311、312、313および314とを有し
ている。
ネル16と、液晶パネル16の入射面側(マイクロレン
ズ基板が位置する面側、すなわちダイクロイックプリズ
ム21と反対側)に接合された第1の偏光板(図示せ
ず)と、液晶パネル16の出射面側(マイクロレンズ基
板と対向する面側、すなわちダイクロイックプリズム2
1側)に接合された第2の偏光板(図示せず)とを備え
ている。液晶ライトバルブ24および26も、液晶ライ
トバルブ25と同様の構成となっている。これら液晶ラ
イトバルブ24、25および26が備えている液晶パネ
ル16は、図示しない駆動回路にそれぞれ接続されてい
る。
ロイックプリズム21と投射レンズ22とで、光学ブロ
ック20が構成されている。また、この光学ブロック2
0と、ダイクロイックプリズム21に対して固定的に設
置された液晶ライトバルブ24、25および26とで、
表示ユニット23が構成されている。
する。
束)は、インテグレータレンズ302および303を透
過する。この白色光の光強度(輝度分布)は、インテグ
レータレンズ302および303により均一にされる。
を透過した白色光は、ミラー304で図8中左側に反射
し、その反射光のうちの青色光(B)および緑色光
(G)は、それぞれダイクロイックミラー305で図8
中下側に反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミラ
ー305を透過する。
色光は、ミラー306で図8中下側に反射し、その反射
光は、集光レンズ310により整形され、赤色用の液晶
ライトバルブ24に入射する。
色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイクロイックミ
ラー307で図8中左側に反射し、青色光は、ダイクロ
イックミラー307を透過する。
色光は、集光レンズ311により整形され、緑色用の液
晶ライトバルブ25に入射する。
した青色光は、ダイクロイックミラー(またはミラー)
308で図8中左側に反射し、その反射光は、ミラー3
09で図8中上側に反射する。前記青色光は、集光レン
ズ312、313および314により整形され、青色用
の液晶ライトバルブ26に入射する。
色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の
三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶ライトバ
ルブに導かれ、入射する。
晶パネル16の各画素(薄膜トランジスター173とこ
れに接続された個別電極172)は、赤色用の画像信号
に基づいて作動する駆動回路(駆動手段)により、スイ
ッチング制御(オン/オフ)、すなわち変調される。
れ、液晶ライトバルブ25および26に入射し、それぞ
れの液晶パネル16で変調され、これにより緑色用の画
像および青色用の画像が形成される。この際、液晶ライ
トバルブ25が有する液晶パネル16の各画素は、緑色
用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッ
チング制御され、液晶ライトバルブ26が有する液晶パ
ネル16の各画素は、青色用の画像信号に基づいて作動
する駆動回路によりスイッチング制御される。
は、それぞれ、液晶ライトバルブ24、25および26
で変調され、赤色用の画像、緑色用の画像および青色用
の画像がそれぞれ形成される。
た赤色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ24からの
赤色光は、面213からダイクロイックプリズム21に
入射し、ダイクロイックミラー面211で図8中左側に
反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、出
射面216から出射する。
成された緑色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ25
からの緑色光は、面214からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面211および2
12をそれぞれ透過して、出射面216から出射する。
成された青色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ26
からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面212で図8中
左側に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過し
て、出射面216から出射する。
25および26からの各色の光、すなわち液晶ライトバ
ルブ24、25および26により形成された各画像は、
ダイクロイックプリズム21により合成され、これによ
りカラーの画像が形成される。この画像は、投射レンズ
22により、所定の位置に設置されているスクリーン3
20上に投影(拡大投射)される。
り、たわみ、剥離等の欠陥を引き起こしにくいマイクロ
レンズ用凹部付き基板を提供することができる。
み、剥離等の欠陥が生じにくく、しかも、マイクロレン
ズ基板を構成する各層の密着性が高いマイクロレンズ基
板を提供することができる。
投射できる液晶パネルおよび投射型表示装置を提供する
ことができる。
示す模式的な縦断面図である。
示す模式的な縦断面図である。
示す模式的な縦断面図である。
示す模式的な縦断面図である。
示す模式的な縦断面図である。
するための模式的な平面図である。
断面図である。
系を模式的に示す図である。
示す模式的な縦断面図である。
断面図である。
基板 2A、2B、2C、2D、2E、2F マイクロレンズ
用凹部付き基板 99 有効レンズ領域 100 非有効レンズ領域 3 凹部 31 底部 41、42、43、44,45、46 擬似凹部 401 底部 49 擬似凹部形成部 5 ガラス基板 6 ガラス層 7 樹脂層 71、72、73、74、75、76 凸部 8 マイクロレンズ 10 液晶パネル用対向基板 11 ブラックマトリックス 111 開口 12 透明導電膜 16 液晶パネル 17 TFT基板 171 ガラス基板 172 個別電極 173 薄膜トランジスタ 18 液晶層 300 投射型表示装置 301 光源 302、303 インテグレータレンズ 304、306、309 ミラー 305、307、308 ダイクロイックミラー 310〜314 集光レンズ 320 スクリーン 20 光学ブロック 21 ダイクロイックプリズム 211、212 ダイクロイックミラー面 213〜215 面 216 出射面 22 投射レンズ 23 表示ユニット 24〜26 液晶ライトバルブ 900 マイクロレンズ基板 902 マイクロレンズ用凹部付き基板 903 ガラス層 904 樹脂層 906 凹部 907 マイクロレンズ 908 非有効レンズ領域 909 有効レンズ領域
Claims (17)
- 【請求項1】 表面に多数の凹部が設けられ、該凹部に
樹脂を充填することによりマイクロレンズが形成される
マイクロレンズ用凹部付き基板であって、 有効レンズ領域外に、マイクロレンズとして使用されな
い擬似凹部がマイクロレンズ用凹部付き基板の縁部まで
形成された部分を有することを特徴とするマイクロレン
ズ用凹部付き基板。 - 【請求項2】 表面に多数の凹部が設けられ、該凹部に
樹脂を充填することによりマイクロレンズが形成される
マイクロレンズ用凹部付き基板であって、 有効レンズ領域外に、少なくとも底部の断面が前記凹部
の底部の断面とほぼ同一または相似形状の擬似凹部を有
し、マイクロレンズ用凹部付き基板の縁部まで前記擬似
凹部が形成された部分が設けられていることを特徴とす
るマイクロレンズ用凹部付き基板。 - 【請求項3】 前記有効レンズ領域は、マイクロレンズ
用凹部付き基板の中央部に形成され、かつ、四角形をな
しており、 その四角形の各辺の近傍に、前記擬似凹部が形成された
部分を有する請求項1または2に記載のマイクロレンズ
用凹部付き基板。 - 【請求項4】 前記擬似凹部が形成された部分の面積
は、前記有効レンズ領域外の面積の30%以上を占める
請求項1ないし3のいずれかに記載のマイクロレンズ用
凹部付き基板。 - 【請求項5】 前記有効レンズ領域外のほぼ全域にわた
って、前記擬似凹部が形成されている請求項1ないし4
のいずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基板。 - 【請求項6】 前記凹部の最大深さをD1 、前記擬似凹
部の最大深さをD2としたとき、0.5≦D2 /D1 ≦
2なる関係を満足する請求項1ないし5のいずれかに記
載のマイクロレンズ用凹部付き基板。 - 【請求項7】 前記凹部の単位面積あたりの数をN1 、
前記擬似凹部が形成された部分における前記擬似凹部の
単位面積あたりの数をN2 としたとき、0.1≦N2 /
N1 ≦10なる関係を満足する請求項1ないし6のいず
れかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基板。 - 【請求項8】 前記擬似凹部が形成された部分における
前記擬似凹部の局所的な単位面積あたりの数をΔNとし
たとき、該ΔNがマイクロレンズ用凹部付き基板の縁部
に向かって漸減する傾向を有する部位を有する請求項1
ないし7のいずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き
基板。 - 【請求項9】 前記擬似凹部は、前記凹部を形成する際
に同時に形成されたものである請求項1ないし8のいず
れかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基板。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
マイクロレンズ用凹部付き基板と、該マイクロレンズ用
凹部付き基板に樹脂層を介して接合されたガラス層とを
有し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイクロレン
ズが構成されたことを特徴とするマイクロレンズ基板。 - 【請求項11】 請求項10に記載のマイクロレンズ基
板と、前記ガラス層上に設けられた透明導電膜とを有す
ることを特徴とする液晶パネル用対向基板。 - 【請求項12】 請求項10に記載のマイクロレンズ基
板と、前記ガラス層上に設けられたブラックマトリック
スと、該ブラックマトリックスを覆う透明導電膜とを有
することを特徴とする液晶パネル用対向基板。 - 【請求項13】 請求項11または12に記載の液晶パ
ネル用対向基板を備えたことを特徴とする液晶パネル。 - 【請求項14】 個別電極を備えた液晶駆動基板と、該
液晶駆動基板に接合された請求項11または12に記載
の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆動基板と前記液
晶パネル用対向基板との空隙に封入された液晶とを有す
ることを特徴とする液晶パネル。 - 【請求項15】 前記液晶駆動基板はTFT基板である
請求項14に記載の液晶パネル。 - 【請求項16】 請求項13ないし15のいずれかに記
載の液晶パネルを備えたライトバルブを有し、該ライト
バルブを少なくとも1個用いて画像を投射することを特
徴とする投射型表示装置。 - 【請求項17】 画像を形成する赤色、緑色および青色
に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光源から
の光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記各光を
対応する前期ライトバルブに導く色分離光学系と、前記
各画像を合成する色合成光学系と、前記合成された画像
を投射する投射光学系とを有する投射型表示装置であっ
て、 前記ライトバルブは、請求項13ないし15のいずれか
に記載の液晶パネルを備えたことを特徴とする投射型表
示装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07400399A JP3799867B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | マイクロレンズ用凹部付き基板、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000266910A true JP2000266910A (ja) | 2000-09-29 |
JP3799867B2 JP3799867B2 (ja) | 2006-07-19 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
KR20010099170A (ko) * | 2001-09-07 | 2001-11-09 | 서대식 | 경사 프리즘 렌즈를 사용한 대화면 평판 표시장치 |
JP2008097032A (ja) * | 2000-10-04 | 2008-04-24 | Sharp Corp | マイクロレンズアレイ、液晶表示素子および投影型液晶表示装置 |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP07400399A patent/JP3799867B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20010099170A (ko) * | 2001-09-07 | 2001-11-09 | 서대식 | 경사 프리즘 렌즈를 사용한 대화면 평판 표시장치 |
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