JP2001147305A - マイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置 - Google Patents

マイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置

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JP2001147305A
JP2001147305A JP32998799A JP32998799A JP2001147305A JP 2001147305 A JP2001147305 A JP 2001147305A JP 32998799 A JP32998799 A JP 32998799A JP 32998799 A JP32998799 A JP 32998799A JP 2001147305 A JP2001147305 A JP 2001147305A
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liquid crystal
microlens
microlenses
crystal panel
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JP32998799A
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Nobuo Shimizu
信雄 清水
Shinichi Yotsuya
真一 四谷
Hideto Yamashita
秀人 山下
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Seiko Epson Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C15/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by etching

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  • Liquid Crystal (AREA)
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  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロレンズの形状を設計通りの形状に近
いものとすることができ、しかも、高い光の利用効率を
得ることができるマイクロレンズ用凹部付き基板の製造
方法を提供すること。 【解決手段】 ガラス基板の表面に多数の凹部が形成さ
れたマイクロレンズ用凹部付き基板は、次の工程を経る
ことにより製造される。まず、石英ガラス基板の表面
に、シリコンで構成されたマスク層を形成する。次に、
このマスク層に開口を形成する。この開口の形状は、形
成する凹部の平面形状と相似形状である。また、開口の
中心は、凹部の中心と一致している。次に、かかる開口
を利用してガラス基板に対してウエットエッチングを行
い、ガラス基板に凹部を形成する。次に、マスク層を除
去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズ用
凹部付き基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パ
ネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】スクリーン上に画像を投射する投射型表
示装置(液晶プロジェクター)が知られている。かかる
投射型表示装置では、その画像形成に主として液晶パネ
ル(液晶光シャッター)が用いられている。このような
液晶パネルの中には、液晶パネルを透過する光の透過
率、利用効率を高めるべく、各画素に対応する位置に、
多数の微小なマイクロレンズを設けたものが知られてい
る。これにより、液晶パネルは、比較的少ない光量で明
るい画像を形成することができるようになる。かかるマ
イクロレンズは、通常、液晶パネルが備えているマイク
ロレンズ基板に形成されている。
【0003】ところで、近年、液晶パネルは、進歩、発
展がめざましく、その高画素化、高精細化には、目を見
張るものがある。そして、現在、かかる液晶パネルは、
さらなる高画素化、高精細化を目指して改良が続けられ
ている。このように液晶パネルを高画素化、高精細化す
る場合、液晶パネルを構成するマイクロレンズは、微小
化させなければならない。
【0004】そして、このような微小化させたマイクロ
レンズで高い光の利用効率を得るためには、マイクロレ
ンズの形状を設計通りの形状により近いものとする必要
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、マイ
クロレンズの形状を設計通りの形状に近いものとするこ
とができ、しかも、高い光の利用効率を得ることができ
るマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法、さらに
は、かかるマイクロレンズ用凹部付き基板を備えたマイ
クロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルお
よび投射型表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(20)の本発明により達成される。
【0007】(1) ガラス基板の表面に形成されたマ
スク層に、非円形の開口を多数形成し、次いで、該開口
を用いて前記ガラス基板に対してエッチングを行い、前
記ガラス基板上にマイクロレンズ用凹部を形成するマイ
クロレンズ用凹部付き基板の製造方法であって、前記開
口の形状を、前記マイクロレンズ用凹部の平面形状と略
相似形状とすることを特徴とするマイクロレンズ用凹部
付き基板の製造方法。
【0008】(2) 前記開口の形状は略四角形である
上記(1)に記載のマイクロレンズ用凹部付き基板の製
造方法。
【0009】(3) ガラス基板の表面に形成されたマ
スク層に、平面形状が略四角形の開口を多数形成し、次
いで、該開口を用いて前記ガラス基板に対してエッチン
グを行い、前記ガラス基板上に、平面形状が略四角形の
マイクロレンズ用凹部を形成することを特徴とするマイ
クロレンズ用凹部付き基板の製造方法。
【0010】(4) 前記開口の各辺が前記マイクロレ
ンズ用凹部の輪郭の各辺と平行となるように、前記開口
を形成する上記(2)または(3)に記載のマイクロレ
ンズ用凹部付き基板の製造方法。
【0011】(5) 前記開口の辺の長さは、1〜10
μmである上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の
マイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法。
【0012】(6) 前記マイクロレンズ用凹部の縁部
が尖った稜線状をなすように、前記マイクロレンズ用凹
部を形成する上記(2)ないし(5)のいずれかに記載
のマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法。
【0013】(7) 行列状に、かつ、行または列方向
に隣接する前記マイクロレンズ用凹部の境界部が前記エ
ッチングを行う前のガラス基板の厚さ未満となるよう
に、前記マイクロレンズ用凹部を形成する上記(2)な
いし(6)のいずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付
き基板の製造方法。
【0014】(8) 前記開口の中心が前記マイクロレ
ンズ用凹部の中心とほぼ一致するように、前記開口を形
成する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のマイ
クロレンズ用凹部付き基板の製造方法。
【0015】(9) 前記開口の面積は、前記マイクロ
レンズ用凹部の面積の1〜50%である上記(1)ない
し(8)のいずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き
基板の製造方法。
【0016】(10) フォトリソグラフィー法により
前記開口を形成する上記(1)ないし(9)のいずれか
に記載のマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法。
【0017】(11) 前記マスク層上に前記開口のパ
ターンに対応したパターンを有するレジスト層を形成
し、次いで、該レジスト層を利用して前記マスク層に対
してエッチングを施すことにより、前記開口を形成する
上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のマイクロ
レンズ用凹部付き基板の製造方法。
【0018】(12) 上記(1)ないし(11)のい
ずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方
法により製造されたマイクロレンズ用凹部付き基板の前
記マイクロレンズ用凹部に、前記ガラス基板の屈折率よ
りも高い屈折率の材料が充填されてマイクロレンズが形
成されたことを特徴とするマイクロレンズ基板。
【0019】(13) 上記(1)ないし(11)のい
ずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方
法により製造されたマイクロレンズ用凹部付き基板と、
該マイクロレンズ用凹部付き基板に樹脂層を介して接合
されたガラス層とを有し、前記マイクロレンズ用凹部内
に充填された樹脂によりマイクロレンズが形成されたこ
とを特徴とするマイクロレンズ基板。
【0020】(14) 上記(13)に記載のマイクロ
レンズ基板と、前記ガラス層上または前記ガラス基板上
に設けられた透明導電膜とを有することを特徴とする液
晶パネル用対向基板。
【0021】(15) 上記(13)に記載のマイクロ
レンズ基板と、前記ガラス層上または前記ガラス基板上
に設けられたブラックマトリックスと、該ブラックマト
リックスを覆う透明導電膜とを有することを特徴とする
液晶パネル用対向基板。
【0022】(16) 上記(14)または(15)に
記載の液晶パネル用対向基板を備えたことを特徴とする
液晶パネル。
【0023】(17) 画素電極を備えた液晶駆動基板
と、該液晶駆動基板に接合された上記(14)または
(15)に記載の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆
動基板と前記液晶パネル用対向基板との空隙に封入され
た液晶とを有することを特徴とする液晶パネル。
【0024】(18) 前記液晶駆動基板はTFT基板
である上記(17)に記載の液晶パネル。
【0025】(19) 上記(16)ないし(18)の
いずれかに記載の液晶パネルを備えたライトバルブを有
し、該ライトバルブを少なくとも1個用いて画像を投射
することを特徴とする投射型表示装置。
【0026】(20) 画像を形成する赤色、緑色およ
び青色に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光
源からの光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記
各光を対応する前記ライトバルブに導く色分離光学系
と、前記各画像を合成する色合成光学系と、前記合成さ
れた画像を投射する投射光学系とを有する投射型表示装
置であって、前記ライトバルブは、上記(16)ないし
(18)のいずれかに記載の液晶パネルを備えたことを
特徴とする投射型表示装置。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明におけるマイクロレンズ用
凹部付き基板およびマイクロレンズ基板には、個別基板
およびウエハーの双方を含むものとする。
【0028】マイクロレンズ基板の製造方法の説明に先
立って、本発明で製造されるマイクロレンズ基板につい
て、まず説明する。図1は、マイクロレンズ基板の実施
形態を示す模式的な図である。なお、図1(a)は、マ
イクロレンズ基板の模式的な平面図、図1(b)は、図
1(a)のB−B線断面図、図1(c)は、図1(a)
のC−C線断面図である。
【0029】図1に示すように、マイクロレンズ基板1
は、マイクロレンズ用凹部付き基板2と、樹脂層(接着
剤層)7と、ガラス層(カバーガラス)6とで構成され
ている。なお、図1(a)では、樹脂層7およびガラス
層6の記載を省略した。
【0030】マイクロレンズ用凹部付き基板2は、ガラ
ス基板(母材)5上に、行列状に配置された多数の凹部
(マイクロレンズ用凹部)3が形成された構成となって
いる。
【0031】そして、マイクロレンズ基板1は、マイク
ロレンズ用凹部付き基板2の凹部3が設けられた面に、
中間層として樹脂層7を介してガラス層6が接合された
構成となっており、また、樹脂層7では、凹部3内に充
填された樹脂によりマイクロレンズ8が形成されてい
る。
【0032】マイクロレンズ基板1は、2つの領域、有
効レンズ領域98と非有効レンズ領域99とを有してい
る(図4参照)。有効レンズ領域98とは、凹部3に充
填される樹脂により形成されるマイクロレンズ8が、使
用時にマイクロレンズとして有効に用いられる領域をい
う。一方、非有効レンズ領域99とは、有効レンズ領域
98以外の領域をいう。なお、図1は、マイクロレンズ
基板1の有効レンズ領域98の主要部を示している。
【0033】なお、非有効レンズ領域99内のガラス基
板5では、例えば、母材(後述参照)本来の厚さが維持
されている(図4参照)。または、ガラス基板5は、非
有効レンズ領域99内に、そのような部分を有してい
る。
【0034】まず、マイクロレンズ用凹部付き基板2に
ついて説明する。マイクロレンズ用凹部付き基板2で
は、有効レンズ領域98内に、凹部3が、所定の画素数
行列状に、隙間なく配設されている。かかる凹部3は、
行列の行方向(=X方向)および列方向(=Y方向)
に、各々隙間なく配設されている。これら凹部3には、
樹脂層7を構成する樹脂が充填されマイクロレンズ8が
形成される。なお、1個の凹部3は、1画素に対応して
いる。
【0035】図1(a)に示すように、凹部3の平面形
状(すなわち縁部33の輪郭線形状)は、略四角形(略
正方形)をなしている。かかる縁部33で囲まれた領域
は、1画素の領域(以下、「1画素領域95」という)
とほぼ一致している。すなわち、凹部3の平面形状は、
1画素領域95の平面形状とほぼ一致している。
【0036】また、凹部3は、形成されるマイクロレン
ズ8がレンズとして有効に機能すべく、レンズ曲面を有
している。このため、図1(b)、(c)に示すよう
に、凹部3を縦断面で見た時、凹部3の輪郭線は、例え
ば、円弧状をなしている。
【0037】各凹部3は、行列の行方向および列方向、
さらには対角線方向で、互いに連結している。
【0038】このため、行列の行または列方向で互いに
隣接する凹部3は、縁部33を共有している。換言すれ
ば、縁部33は、互いに隣接する凹部3の境界線として
の機能を有している。また、行列の対角線方向で互いに
隣接する凹部3は、縁部33の角部331を共有してい
る。
【0039】かかる縁部33は、図1(b)に示すよう
に、尖った稜線状をなしている。また、縁部33では、
角部331と角部331との中間部でマイクロレンズ用
凹部付き基板2の厚さが最も薄くなっている(図6参
照)。
【0040】1画素領域95内では、角部331で、マ
イクロレンズ用凹部付き基板2の厚さが一番厚くなって
いる。ただし、1画素領域95内でマイクロレンズ用凹
部付き基板2の厚さが最も厚くなっている角部331に
おいても、その厚さは、ガラス基板5の本来の厚さより
も薄いものとなっている。すなわち、行列の対角線方向
に隣接する凹部3間において、マイクロレンズ用凹部付
き基板2の厚さは、ガラス基板5の本来の厚さ未満とな
っている。当然、行または列方向に隣接する凹部3の境
界部(すなわち縁部33)においても、マイクロレンズ
用凹部付き基板2の最大厚さは、ガラス基板5の本来の
厚さ未満となっている。
【0041】したがって、マイクロレンズ用凹部付き基
板2では、通常、有効レンズ領域98内に、ガラス基板
5の本来の厚みが残存している部分を有していない。換
言すれば、マイクロレンズ用凹部付き基板2では、有効
レンズ領域98内のマイクロレンズ用凹部付き基板2の
最大厚さが、ガラス基板5の本来の厚さ未満となってい
る。
【0042】ここで、「ガラス基板5の本来の厚さ」と
は、凹部3を形成する前のガラス基板5の厚さを意味す
る。例えば、マイクロレンズ用凹部付き基板2が、凹部
3に代表される凹部等が形成されていない部分を有して
いる場合には、かかる部分の厚さをガラス基板5の本来
の厚さの指標とすることができる。なお、図では、ガラ
ス基板5の本来の厚さに対応する線を、「母材端面線5
9」として示す。
【0043】マイクロレンズ用凹部付き基板2をこのよ
うな構造とすることにより、マイクロレンズ基板1で
は、光の利用効率を高めることができる。
【0044】すなわち、マイクロレンズ基板1では、1
画素領域95の全領域を凹部3、すなわち、マイクロレ
ンズ8が占有している。換言すれば、マイクロレンズ基
板1では、1画素領域95内で、レンズとして使用され
ない部分、すなわち、光学的なデッドスペースがない。
したがって、1画素領域95内に入射した入射光は、す
べてマイクロレンズ8で集光され、有効利用される。こ
のことから、マイクロレンズ基板1では、各画素ごとの
光の利用効率が非常に高められていると言える。
【0045】しかも、マイクロレンズ用凹部付き基板2
をこのような構造とすることにより、マイクロレンズ8
の曲率半径を大きなものとすることができる。よって、
マイクロレンズ8の焦点距離を遠くにすることができ、
これにともない、ガラス層6の厚さを厚くすることがで
きる。
【0046】マイクロレンズ基板1が、後述する液晶パ
ネル用対向基板10等に用いられる場合には、ガラス層
6上に、ブラックマトリックス11等が形成される(図
4参照)。かかる場合、ブラックマトリックス11での
出射光の減衰率を低くする観点からは、マイクロレンズ
8の焦点を、ガラス層6の表面付近に設定することが望
ましい。
【0047】このとき、マイクロレンズ8の焦点距離が
遠いと、これに対応させて、ガラス層6の厚さを厚くす
ることができる。そして、ガラス層6の厚さを厚くする
と、その強度が増大し、ガラス層6および樹脂層7のゆ
がみ、そり、たわみ等の欠陥を抑制することができる。
【0048】例えば、マイクロレンズ基板1をTFT液
晶パネルの構成部材に用いる場合には、TFT液晶パネ
ルを製造する際に、マイクロレンズ基板1は、通常、加
熱工程を経る。樹脂層7の構成材料は、通常、ガラス基
板5やガラス層6の構成材料よりも熱膨張係数が大きい
ので、マイクロレンズ基板1が加熱等により温度上昇し
た場合、樹脂層7が熱膨張し、ガラス層6にゆがみ、そ
り、たわみ等の欠陥が生じる場合がある。かかる欠陥
は、ガラス層6が薄ければ薄いほど起こりやすい。
【0049】一方、マイクロレンズ基板1のようにガラ
ス層6を厚くできると、樹脂層7の熱膨張に対するガラ
ス層6の変形が少なくなるので、ガラス層6にゆがみ、
そり、たわみ等の欠陥が生じにくくなる。
【0050】さらには、マイクロレンズ用凹部付き基板
2をこのような構成とすることにより、有効レンズ領域
98内で、ガラス基板5の最大厚さと最小厚さの差を比
較的小さなものとすることができる。これにともない、
樹脂層7の最大厚さと最小厚さの差も、比較的小さなも
のとすることができる。このため、樹脂層7の厚い部分
と薄い部分とで熱膨張の度合いの相違が比較的小さくな
り、これによっても、ガラス層6にゆがみ、そり、たわ
み等の欠陥が生じにくくなる。
【0051】また、マイクロレンズ基板では、有効レン
ズ領域98と有効レンズ領域99とで、樹脂層7の厚さ
が大きく異なっている場合もある。この場合、両者の境
界部分で、ガラス基板5やガラス層6と樹脂層7との熱
膨張係数の相違によるそり、たわみ等の欠陥が特に生じ
やすい。かかる欠陥もガラス層6を厚くすることにより
好適に抑制できるようになる。
【0052】このように、ガラス層6のゆがみ、そり、
たわみ等が防止されると、マイクロレンズ基板1では、
各画素間で出射光の輝度にバラツキが生じず、出射光の
輝度は均一なものとなる。
【0053】なお、図1に示すマイクロレンズ基板1で
は、凹部3(およびマイクロレンズ8)の平面形状は、
完全な四角形を示しているが、凹部3(およびマイクロ
レンズ8)の平面形状は、完全な真四角でなく、角部3
31が丸みを帯びたものであってもよい。すなわち、本
明細書における「略四角形」とは、完全な四角形のみな
らず、凹部3の角部331が丸みを帯びたものも含むも
のである。この場合、凹部3は、角部331に、ガラス
基板5の本来の厚みが一部残存した部分を有していても
よい。
【0054】このようなマイクロレンズ基板1が液晶パ
ネルの構成部材に用いられ、かかる液晶パネルがガラス
基板5の他にガラス基板(例えば後述するガラス基板1
71等)を有する場合には、ガラス基板5やガラス層6
の熱膨張係数は、かかる液晶パネルが有する他のガラス
基板の熱膨張係数とほぼ等しいものであることが好まし
い。このように、ガラス基板5やガラス層6の熱膨張係
数と液晶パネルが有する他のガラス基板の熱膨張係数と
をほぼ等しいものとすると、得られる液晶パネルでは、
温度が変化したときに二者の熱膨張係数が違うことによ
り生じるそり、たわみ、剥離等が防止される。
【0055】かかる観点からは、ガラス基板5やガラス
層6と、液晶パネルが有する他のガラス基板とは、同じ
材質で構成されていることが好ましい。これにより、温
度変化時の熱膨張係数の相違によるそり、たわみ、剥離
等が効果的に防止される。
【0056】特に、マイクロレンズ基板1を高温ポリシ
リコンのTFT液晶パネルの構成部材に用いる場合に
は、ガラス基板5およびガラス層6は、石英ガラスで構
成されていることが好ましい。TFT液晶パネルは、液
晶駆動基板としてTFT基板を有している。かかるTF
T基板には、製造時の環境により特性が変化しにくい石
英ガラスが好ましく用いられる。このため、これに対応
させて、ガラス基板5およびガラス層6を石英ガラスで
構成することにより、そり、たわみ等の生じにくい、安
定性に優れたTFT液晶パネルを得ることができる。
【0057】樹脂層7は、例えば、ガラス基板5の屈折
率よりも高い屈折率の樹脂(例えばエポキシ系樹脂、ア
クリル系樹脂等)などで構成されていることが好まし
い。
【0058】ガラス基板5の厚さ(本来の厚さ)は、ガ
ラス基板5を構成する材料、屈折率等の種々の条件によ
り異なるが、通常、0.3〜5mm程度とされ、より好ま
しくは0.5〜2mm程度とされる。
【0059】ガラス層6の厚さは、マイクロレンズ基板
1が液晶パネルの構成部材に用いられる場合、必要な光
学特性を得る観点からは、好ましくは10〜1000μ
m程度とされ、より好ましくは20〜500μm程度と
される。このように、マイクロレンズ基板1では、マイ
クロレンズ8の曲率半径を大きくして、その焦点距離を
遠くできるので、ガラス層6の厚さを厚くすることがで
きる。
【0060】なお、液晶パネルが、光をガラス層6側か
ら入射する構成の場合(換言すれば、ガラス基板5上に
ブラックマトリックスや透明導電膜を形成し、かかるガ
ラス基板5と後述するTFT基板17(ガラス基板17
1)とが対向するように液晶パネルを構成する場合)に
は、ガラス層6の厚さは、好ましくは0.3〜5mm程度
とされ、より好ましくは0.5〜2mm程度とされる。ま
た、この場合には、ガラス基板5の厚さは、好ましくは
10〜1000μm程度とされ、より好ましくは20〜
500μm程度とされる。
【0061】なお、以上述べたマイクロレンズ基板1で
は、凹部3の平面形状を四角形としたが、本発明では、
凹部3の平面形状を、長円、楕円、または四角形以外の
多角形等の形状(非円形形状)としてもよい。凹部3の
平面形状をこのような形状(非円形形状)とした場合で
も、形成されるマイクロレンズ8では、高い光の利用効
率が得られる。ただし、凹部3の平面形状を上述したよ
うに四角形とすると、形成されるマイクロレンズ8で
は、最も高い光の利用効率が得られるようになる。
【0062】以下、本発明を、マイクロレンズ基板1の
製造方法の一実施例に沿って説明する。
【0063】マイクロレンズ基板1を製造するために
は、ガラス基板5の表面に複数(多数)の凹部3が形成
されたマイクロレンズ用凹部付き基板2を製造する必要
がある。かかるガラス基板5は、例えば、以下のように
して製造することができる(図2参照)。
【0064】まず、母材として、例えば未加工のガラス
基板5を用意する。このガラス基板5には、厚さが均一
で、たわみや傷のないものが好適に用いられる。
【0065】<1>まず、図2(a)に示すように、ガ
ラス基板5の表面に、マスク層4を形成する。また、こ
れとともに、ガラス基板5の裏面(マスク層4を形成す
る面と反対側の面)に裏面保護層49を形成する。
【0066】このマスク層4は、後述する工程<3>に
おける操作で耐性を有するものが好ましい。
【0067】かかる観点からは、このマスク層4を構成
する材料としては、例えば、Au/Cr、Au/Ti、Pt/Cr、
Pt/Ti等の金属、多結晶シリコン(ポリシリコン)、ア
モルファスシリコン等のシリコン、窒化シリコンなどが
挙げられる。
【0068】特に、マスク層4をシリコンで構成する
と、マスク層4を、緻密なものとすることができ、ま
た、ガラス基板5に対して非常に密着性の高いものとす
ることができる。このため、後述する工程<3>で、ガ
ラス基板5に対しエッチング(特にウエットエッチン
グ)を施して凹部3を形成するときに、サイドエッチン
グが非常に好適に防止されるようになる。
【0069】マスク層4の厚さは、特に限定されない
が、0.01〜10μm程度が好ましく、0.2〜1μ
m程度がより好ましい。厚さがこの範囲の下限値未満で
あると、ガラス基板5を十分に保護できない場合があ
り、上限値を超えると、マスク層4の内部応力によりマ
スク層4が剥がれ易くなる場合がある。
【0070】マスク層4は、例えば、化学気相成膜法
(CVD法)、スパッタリング法、蒸着法等の気相成膜
法、メッキなどにより形成することができる。
【0071】なお、裏面保護層49は、次工程以降でガ
ラス基板5の裏面を保護するためのものである。この裏
面保護層49により、ガラス基板5の裏面の侵食、劣化
等が好適に防止される。この裏面保護層49は、例え
ば、マスク層4と同様の材料で構成されている。このた
め、裏面保護層49は、マスク層4の形成と同時に、マ
スク層4と同様に設けることができる。
【0072】<2>次に、図2(b)に示すように、マ
スク層4に、複数の開口41を形成する。
【0073】本発明では、かかる開口41の形状を、次
工程で形成する凹部3の平面形状と略相似形状にする。
【0074】マイクロレンズ8の光利用効率を高めるた
めには、前述したように、凹部3の平面形状を四角形に
代表されるような非円形の平面形状とすることが好まし
い。当然この場合、より高い光利用効率を有するマイク
ロレンズ8を得るためには、マイクロレンズ8(すなわ
ち凹部3)の平面形状は、設計通りの形状に近付けるこ
とが必要である。このとき、どのようにしたら、設計通
りの形状により近い形状の凹部3を形成できるのかが大
きな問題となっていた。
【0075】そして、本発明者は、かかる問題点につい
て実験、研究を重ねた結果、開口41の形状を次工程で
形成する予定の凹部3の平面形状と略相似形状にすれ
ば、設計通りの形状により近い形状の凹部3を形成でき
ることを発見した。
【0076】したがって、例えば、図1(a)に示すよ
うな平面形状が略四角形(略正方形)の凹部3を形成し
ようとする場合(図1(a)参照)、図3に示すよう
に、開口41の形状を略四角形(略正方形)にすれば、
設計通りに近い略四角形(略正方形)の凹部3を形成す
ることが可能となる。当然、凹部3の形状を設計通りの
ものに近付ければ、形成されるマイクロレンズ8の光学
特性も設計通りのものに近付くこととなる。これによ
り、マイクロレンズ8の光利用効率を高めることも可能
となる。なお、図3では、凹部3の縁部33となる部位
を一点鎖線42で示す。なお、平面形状が楕円形状や長
円形状の凹部を形成する場合には、マスク層の開口の形
状も、これと相似形状の楕円形状や長円形状にすればよ
い。
【0077】開口41を形成する場合、開口41の各辺
が凹部3の輪郭(縁部33で構成される輪郭)の各辺と
平行となるように、開口41を形成することが好まし
い。これにより、設計通りの形状により近い凹部3(お
よびマイクロレンズ8)を形成することが容易となる。
したがって、図1(a)に示すように、凹部3を行列状
に配設する場合でも、凹部3を非常に規則正しくかつ細
密に配設することが可能となる。これにより、1個のマ
イクロレンズ8ではそれぞれ高い光利用効率が得られ、
各マイクロレンズ8間では、光学特性のバラツキが減少
する。
【0078】また、開口41は、開口41の中心が凹部
3の中心とほぼ一致するように、形成することが好まし
い。これにより、凹部3の形状を設計通りの形状により
容易に近づけることができる。しかも、これにより、図
1(a)に示すように、凹部3を行列状に細密に配設す
る場合でも、形成される凹部3の凹曲面は、理想的なレ
ンズ曲面に近いものとなる。
【0079】なお、略四角形の開口41を形成する場
合、開口41の辺の長さは、形成する凹部3の大きさに
よっても若干異なるが、1〜10μm程度とすることが
好ましく、2〜8μm程度とすることがより好ましく、
3〜6μm程度とすることがさらに好ましい。これによ
り、設計通りの形状により近い凹部3を形成することが
可能となる。特に、凹部3を行列状に細密に配設する場
合でも、前述したような効果を有効に得ることができる
ようになる。
【0080】また、開口41の面積は、形成する凹部3
の面積(平面視したときの面積)の1〜50%程度とす
ることが好ましく、2〜15%程度とすることがより好
ましい。開口41の面積をこの範囲内とすることによ
り、次工程で効率よくエッチングを行うことができ、か
つ、形成される凹部3の形状を理想的なレンズ形状によ
り近いものとすることができる。
【0081】さらには、開口41の最大幅(本実施形態
では対角線の長さ)をW1、凹部3の最大幅(本実施形
態では対角線の長さ)をW2とした場合、W1/W2は、
0.1〜0.7程度とすることが好ましく、0.2〜
0.3程度とすることがより好ましい。これにより、前
述した効果をさらに効果的に得られるようになる。
【0082】なお、本明細書における「開口41の形状
は凹部3の平面形状と略相似形状」とは、技術的に生じ
得るある程度の誤差を含む相似形状という意である。し
たがって、例えば、本工程で形成した開口41は完全な
四角形に近い形状であったが、次工程で形成した凹部3
の平面形状は角部が若干丸みを帯びた四角形であって
も、本明細書では、両者の関係は略相似形状の関係に含
まれる。
【0083】このような開口41は、例えばフォトリソ
グラフィー法などにより形成することができる。
【0084】開口41をフォトリソグラフィー法により
形成する場合、例えば次のように行うことができる。ま
ず、マスク層4上に、開口41に対応したパターンを有
するレジスト層(図示せず)を形成する。次に、かかる
レジスト層を利用して、マスク層4の一部を除去する。
次に、前記レジスト層を除去する。
【0085】この場合、マスク層4の一部除去は、例え
ば、CFガス、塩素系ガス等によるドライエッチング、
フッ酸+硝酸水溶液、アルカリ水溶液等をエッチング液
としたウエットエッチングなどにより行うことができ
る。
【0086】その中でも、マスク層4がシリコンで構成
されている場合、ドライエッチングを行うと、開口41
を最適に形成することができる。この場合、CFガス、
CClガス等のハロゲン系ガス(有機ハロゲン化物ガ
ス)を用いてドライエッチングを行うと、極めて好適に
開口41を形成することができる。
【0087】また、マスク層4がシリコンで構成されて
いる場合、アルカリ水溶液の一種であるテトラメチル水
酸化アンモニウム水溶液(4級アミン類、以下テトラメ
チル水酸化アンモニウム水溶液を4級アミン類の代表と
して説明する)をエッチング液としてウエットエッチン
グを行っても、開口41を最適に形成することができ
る。エッチング液にテトラメチル水酸化アンモニウム水
溶液を用いれば、ガラスを食刻、劣化等させずに、マス
ク層4を容易かつ確実に除去することができる。このた
め、ガラス基板5の表面を劣化させずに、容易に所望の
形状に開口41を形成できる。
【0088】なお、エッチング液としてテトラメチル水
酸化アンモニウム水溶液を用いる場合、エッチング液中
の、テトラメチル水酸化アンモニウムの濃度は、1〜4
0重量%程度とすることが好ましく、5〜25重量%程
度とすることがより好ましい。テトラメチル水酸化アン
モニウムの濃度をこの範囲内とすると、最も効率よくシ
リコン膜を除去することができる。
【0089】なお、エッチング時間は、エッチング方
法、エッチング条件等によっても若干異なるが、0.5
〜60分程度とすることが好ましい。
【0090】<3>次に、開口41を利用してガラス基
板5に対してエッチングを行い、図2(c)に示すよう
に、ガラス基板5上に凹曲面を有する複数(多数)の凹
部3を形成する。
【0091】エッチングを行うことにより、ガラス基板
5は、開口41より等方的に食刻され、レンズ形状を有
する凹部3が形成される。
【0092】なお、エッチング法としては、ドライエッ
チング法、ウエットエッチング法などが挙げられる。特
に、フッ酸系エッチング液を用いたウエットエッチング
法によると、より理想的なレンズ形状に近い凹部3を形
成することができる。
【0093】ウエットエッチングにより凹部3を形成す
る場合、エッチング液には、フッ酸+多価アルコール水
溶液、すなわち、溶媒は水でフッ酸と多価アルコールと
を含有するエッチング液を用いることが好ましい。
【0094】かかるエッチング液を用いると、ガラス基
板5の表面に対するエッチング液の濡れ性が向上し、ガ
ラス基板5の表面から、気泡が円滑に離脱するようにな
る。このため、高い等方性でガラス基板5を食刻でき、
開口41の形状に対応した平面形状を有する凹部3を好
適に形成できる。
【0095】なお、多価アルコールとしては、例えば、
グリセリン、エチレングリコールなどが挙げられる。前
記エッチング液は、かかる多価アルコールを、2〜50
重量%程度含有していることが好ましく、5〜30重量
%程度含有していることがより好ましい。多価アルコー
ルの濃度がこの範囲の下限値未満であると、エッチング
液の気泡離脱能が低下し、フッ酸の濃度、ガラス基板5
を構成する材料等によっては、エッチング面が滑らかと
ならない場合がある。一方、多価アルコールの濃度がこ
の範囲の上限値を超えると、フッ酸の濃度、ガラス基板
5を構成する材料等によっては、エッチング効率が悪く
なる場合がある。また、前記エッチング液は、好適にガ
ラスを食刻する観点から、フッ酸を、1〜40重量%程
度含有していることが好ましく、5〜25重量%程度含
有していることがより好ましい。
【0096】なお、エッチング時間は、エッチング方
法、エッチング条件等によっても若干異なるが、10分
〜5時間程度とすることが好ましい。
【0097】<4>次に、図2(d)に示すように、マ
スク層4を除去する。また、このとき、マスク層4の除
去とともに裏面保護層49も除去する。
【0098】これは、例えば、アルカリ水溶液(例えば
テトラメチル水酸化アンモニウム水溶液等)、塩酸+硝
酸水溶液、フッ酸+硝酸水溶液等の剥離液への浸漬(ウ
エットエッチング)、CFガス、塩素系ガス等によるド
ライエッチングなどにより行うことができる。特に、前
記と同様の理由で、テトラメチル水酸化アンモニウム水
溶液を用いたウエットエッチングによると、マスク層4
を好適に除去することができる。このときのエッチング
時間は、例えば、0.5〜60分程度とすることが好ま
しい。
【0099】これにより、図2(d)に示すように、ガ
ラス基板5の表面に複数(多数)の凹部3が形成された
マイクロレンズ用凹部付き基板2が得られる。
【0100】このようなマイクロレンズ用凹部付き基板
2を用い、例えば以下のようにして、マイクロレンズ基
板1を製造することができる。
【0101】<5>このようにして得られたマイクロレ
ンズ用凹部付き基板2の凹部3に、所定の屈折率、特に
ガラス基板5の屈折率より高い屈折率の材料(例えば樹
脂(接着剤)など)を充填することにより、マイクロレ
ンズ8を形成することができる。
【0102】例えば、ガラス基板5の凹部3が形成され
た面全体に、ガラス基板5の屈折率よりも高い屈折率の
未硬化の樹脂(例えばエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂
など)を設け、次いで、かかる樹脂にガラス層(カバー
ガラス)6を接合し、次いで、樹脂を硬化(固化)させ
て樹脂層7を形成することにより、マイクロレンズ8を
形成することができる。
【0103】<6>その後、必要に応じて研削、研磨等
を行ない、ガラス層6の厚さを調整してもよい。
【0104】これにより、図2(e)および図1に示す
ように、マイクロレンズ基板1を得ることができる。
【0105】このようにして製造されたマイクロレンズ
基板1では、マイクロレンズ8の形状は設計通りの形状
に近いものとなっている。また、マイクロレンズ8の光
利用効率も高いものとなっている。
【0106】なお、マイクロレンズ基板1は、以下に述
べる液晶パネル用対向基板および液晶パネル以外にも、
CCD用マイクロレンズ基板、光通信素子用マイクロレ
ンズ基板等の各種基板、各種用途に用いることができる
ことは言うまでもない。
【0107】<7>マイクロレンズ基板1のガラス層6
上に、例えば、開口111を有するブラックマトリック
ス11を形成し、次いで、かかるブラックマトリックス
11を覆うように透明導電膜12を形成することによ
り、液晶パネル用対向基板10を製造することができる
(図4参照)。
【0108】なお、ブラックマトリックス11および透
明導電膜12は、ガラス層6上ではなく、ガラス基板5
上に設けてもよい。
【0109】ブラックマトリックス11は、遮光機能を
有し、例えば、Cr、Al、Al合金、Ni、Zn、Ti等の金属、
カーボンやチタン等を分散した樹脂などで構成されてい
る。
【0110】透明導電膜12は、導電性を有し、例え
ば、インジウムティンオキサイド(ITO)、インジウ
ムオキサイド(IO)、酸化スズ(SnO2)などで構成さ
れている。
【0111】ブラックマトリックス11は、例えば、ガ
ラス層6上に気相成膜法(例えば蒸着、スパッタリング
等)によりブラックマトリックス11となる薄膜を成膜
し、次いで、かかる薄膜上に開口111のパターンを有
するレジスト膜を形成し、次いで、ウエットエッチング
を行い前記薄膜に開口111を形成し、次いで、前記レ
ジスト膜を除去することにより設けることができる。
【0112】また、透明導電膜12は、例えば、蒸着、
スパッタリング等の気相成膜法により設けることができ
る。なお、ブラックマトリックス11は、設けなくても
よい。
【0113】以下、このような液晶パネル用対向基板を
用いた液晶パネル(液晶光シャッター)について、図4
に基づいて説明する。
【0114】図4に示すように、本発明の液晶パネル
(TFT液晶パネル)16は、TFT基板(液晶駆動基
板)17と、TFT基板17に接合された液晶パネル用
対向基板10と、TFT基板17と液晶パネル用対向基
板10との空隙に封入された液晶よりなる液晶層18と
を有している。
【0115】液晶パネル用対向基板10は、マイクロレ
ンズ基板1と、かかるマイクロレンズ基板1のガラス層
6上に設けられ、開口111が形成されたブラックマト
リックス11と、ガラス層6上にブラックマトリックス
11を覆うように設けられた透明導電膜(共通電極)1
2とを有している。
【0116】TFT基板17は、液晶層18の液晶を駆
動するための基板であり、ガラス基板171と、かかる
ガラス基板171上に設けられ、マトリックス状(行列
状)に配設された複数(多数)の画素電極(個別電極)
172と、かかる画素電極172の近傍に設けられ、各
画素電極172に対応する複数(多数)の薄膜トランジ
スタ(TFT)173とを有している。なお、図では、
シール材、配向膜、配線などの記載は省略した。
【0117】この液晶パネル16では、液晶パネル用対
向基板10の透明導電膜12と、TFT基板17の画素
電極172とが対向するように、TFT基板17と液晶
パネル用対向基板10とが、一定距離離間して接合され
ている。
【0118】ガラス基板171は、前述したような理由
から、石英ガラスで構成されていることが好ましい。
【0119】画素電極172は、透明導電膜(共通電
極)12との間で充放電を行うことにより、液晶層18
の液晶を駆動する。この画素電極172は、例えば、前
述した透明導電膜12と同様の材料で構成されている。
【0120】薄膜トランジスタ173は、近傍の対応す
る画素電極172に接続されている。また、薄膜トラン
ジスタ173は、図示しない制御回路に接続され、画素
電極172へ供給する電流を制御する。これにより、画
素電極172の充放電が制御される。
【0121】液晶層18は液晶分子(図示せず)を含有
しており、画素電極172の充放電に対応して、かかる
液晶分子、すなわち液晶の配向が変化する。
【0122】この液晶パネル16では、通常、1個のマ
イクロレンズ8と、かかるマイクロレンズ8の光軸Qに
対応したブラックマトリックス11の1個の開口111
と、1個の画素電極172と、かかる画素電極172に
接続された1個の薄膜トランジスタ173とが、1画素
に対応している。
【0123】液晶パネル用対向基板10側から入射した
入射光Lは、ガラス基板5を通り、マイクロレンズ8を
通過する際に集光されつつ、樹脂層7、ガラス層6、ブ
ラックマトリックス11の開口111、透明導電膜1
2、液晶層18、画素電極172、ガラス基板171を
透過する。なお、このとき、マイクロレンズ基板1の入
射側には通常偏光板(図示せず)が配置されているの
で、入射光Lが液晶層18を透過する際に、入射光Lは
直線偏光となっている。その際、この入射光Lの偏光方
向は、液晶層18の液晶分子の配向状態に対応して制御
される。したがって、液晶パネル16を透過した入射光
Lを、偏光板(図示せず)に透過させることにより、出
射光の輝度を制御することができる。
【0124】このように、液晶パネル16は、マイクロ
レンズ8を有しており、しかも、マイクロレンズ8を通
過した入射光Lは、集光されてブラックマトリックス1
1の開口111を通過する。一方、ブラックマトリック
ス11の開口111が形成されていない部分では、入射
光Lは遮光される。したがって、液晶パネル16では、
画素以外の部分から不要光が漏洩することが防止され、
かつ、画素部分での入射光Lの減衰が抑制される。この
ため、液晶パネル16は、画素部で高い光の透過率を有
し、比較的少ない光量で明るく鮮明な画像を形成するこ
とができる。
【0125】この液晶パネル16は、例えば、公知の方
法により製造されたTFT基板17と液晶パネル用対向
基板10とを配向処理した後、シール材(図示せず)を
介して両者を接合し、次いで、これにより形成された空
隙部の封入孔(図示せず)より液晶を空隙部内に注入
し、次いで、かかる封入孔を塞ぐことにより製造するこ
とができる。その後、必要に応じて、液晶パネル16の
入射側や出射側に偏光板を貼り付けてもよい。
【0126】なお、上記液晶パネル16では、液晶駆動
基板としてTFT基板を用いたが、液晶駆動基板にTF
T基板以外の他の液晶駆動基板、例えば、TFD基板、
STN基板などを用いてもよい。
【0127】以下、上記液晶パネル16を用いた投射型
表示装置(液晶プロジェクター)について説明する。
【0128】図5は、本発明の投射型表示装置の光学系
を模式的に示す図である。同図に示すように、投射型表
示装置300は、光源301と、複数のインテグレータ
レンズを備えた照明光学系と、複数のダイクロイックミ
ラー等を備えた色分離光学系(導光光学系)と、赤色に
対応した(赤色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッ
ターアレイ)24と、緑色に対応した(緑色用の)液晶
ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)25と、青色
に対応した(青色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャ
ッターアレイ)26と、赤色光のみを反射するダイクロ
イックミラー面211および青色光のみを反射するダイ
クロイックミラー面212が形成されたダイクロイック
プリズム(色合成光学系)21と、投射レンズ(投射光
学系)22とを有している。
【0129】また、照明光学系は、インテグレータレン
ズ302および303を有している。色分離光学系は、
ミラー304、306、309、青色光および緑色光を
反射する(赤色光のみを透過する)ダイクロイックミラ
ー305、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー
307、青色光のみを反射するダイクロイックミラー
(または青色光を反射するミラー)308、集光レンズ
310、311、312、313および314とを有し
ている。
【0130】液晶ライトバルブ25は、前述した液晶パ
ネル16と、液晶パネル16の入射面側(マイクロレン
ズ基板が位置する面側、すなわちダイクロイックプリズ
ム21と反対側)に接合された第1の偏光板(図示せ
ず)と、液晶パネル16の出射面側(マイクロレンズ基
板と対向する面側、すなわちダイクロイックプリズム2
1側)に接合された第2の偏光板(図示せず)とを備え
ている。液晶ライトバルブ24および26も、液晶ライ
トバルブ25と同様の構成となっている。これら液晶ラ
イトバルブ24、25および26が備えている液晶パネ
ル16は、図示しない駆動回路にそれぞれ接続されてい
る。
【0131】なお、投射型表示装置300では、ダイク
ロイックプリズム21と投射レンズ22とで、光学ブロ
ック20が構成されている。また、この光学ブロック2
0と、ダイクロイックプリズム21に対して固定的に設
置された液晶ライトバルブ24、25および26とで、
表示ユニット23が構成されている。
【0132】以下、投射型表示装置300の作用を説明
する。光源301から出射された白色光(白色光束)
は、インテグレータレンズ302および303を透過す
る。この白色光の光強度(輝度分布)は、インテグレー
タレンズ302および303により均一にされる。
【0133】インテグレータレンズ302および303
を透過した白色光は、ミラー304で図5中左側に反射
し、その反射光のうちの青色光(B)および緑色光
(G)は、それぞれダイクロイックミラー305で図5
中下側に反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミラ
ー305を透過する。
【0134】ダイクロイックミラー305を透過した赤
色光は、ミラー306で図5中下側に反射し、その反射
光は、集光レンズ310により整形され、赤色用の液晶
ライトバルブ24に入射する。
【0135】ダイクロイックミラー305で反射した青
色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイクロイックミ
ラー307で図5中左側に反射し、青色光は、ダイクロ
イックミラー307を透過する。
【0136】ダイクロイックミラー307で反射した緑
色光は、集光レンズ311により整形され、緑色用の液
晶ライトバルブ25に入射する。
【0137】また、ダイクロイックミラー307を透過
した青色光は、ダイクロイックミラー(またはミラー)
308で図5中左側に反射し、その反射光は、ミラー3
09で図5中上側に反射する。前記青色光は、集光レン
ズ312、313および314により整形され、青色用
の液晶ライトバルブ26に入射する。
【0138】このように、光源301から出射された白
色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の
三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶ライトバ
ルブに導かれ、入射する。
【0139】この際、液晶ライトバルブ24が有する液
晶パネル16の各画素(薄膜トランジスタ173とこれ
に接続された画素電極172)は、赤色用の画像信号に
基づいて作動する駆動回路(駆動手段)により、スイッ
チング制御(オン/オフ)、すなわち変調される。
【0140】同様に、緑色光および青色光は、それぞ
れ、液晶ライトバルブ25および26に入射し、それぞ
れの液晶パネル16で変調され、これにより緑色用の画
像および青色用の画像が形成される。この際、液晶ライ
トバルブ25が有する液晶パネル16の各画素は、緑色
用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッ
チング制御され、液晶ライトバルブ26が有する液晶パ
ネル16の各画素は、青色用の画像信号に基づいて作動
する駆動回路によりスイッチング制御される。
【0141】これにより赤色光、緑色光および青色光
は、それぞれ、液晶ライトバルブ24、25および26
で変調され、赤色用の画像、緑色用の画像および青色用
の画像がそれぞれ形成される。
【0142】前記液晶ライトバルブ24により形成され
た赤色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ24からの
赤色光は、面213からダイクロイックプリズム21に
入射し、ダイクロイックミラー面211で図5中左側に
反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、出
射面216から出射する。
【0143】また、前記液晶ライトバルブ25により形
成された緑色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ25
からの緑色光は、面214からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面211および2
12をそれぞれ透過して、出射面216から出射する。
【0144】また、前記液晶ライトバルブ26により形
成された青色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ26
からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面212で図5中
左側に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過し
て、出射面216から出射する。
【0145】このように、前記液晶ライトバルブ24、
25および26からの各色の光、すなわち液晶ライトバ
ルブ24、25および26により形成された各画像は、
ダイクロイックプリズム21により合成され、これによ
りカラーの画像が形成される。この画像は、投射レンズ
22により、所定の位置に設置されているスクリーン3
20上に投影(拡大投射)される。
【0146】このとき、投射型表示装置300は、前述
したマイクロレンズ基板1を有しているので、スクリー
ン320上に、明るくかつ明るさムラのない画像を投射
することができる。
【0147】
【実施例】以下、特に断りのない限り、濃度を示す
「%」は重量%を意味する。
【0148】(実施例1)以下のようにして、画素数1
024×768で、1画素あたり18×18μm角のマ
イクロレンズ用凹部付き基板、さらには、マイクロレン
ズ基板を製造した。
【0149】まず、母材として、厚さ1.2mmの未加工
の石英ガラス基板を用意した。次に、この石英ガラス基
板を85℃の洗浄液(硫酸と過酸化水素水との混合液)
に浸漬して洗浄を行い、その表面を清浄化した。
【0150】−1− この石英ガラス基板の表面および
裏面に、CVD法により、厚さ0.4μmの多結晶シリ
コンの膜を形成した。
【0151】これは、石英ガラス基板を、600℃、8
0Paに設定したCVD炉内に入れ、SiH4を300mL/分
の速度で供給することにより行った。
【0152】−2− 次に、形成した多結晶シリコン膜
に、形成する凹部に対応した開口を形成した。
【0153】これは、次のようにして行った。まず、多
結晶シリコン膜上に、スピンコートにより、厚さ15μ
mのレジスト層(東京応化工業株式会社製「OFPR8
00」)を形成した。次に、かかるレジスト層を露光
し、現像して、レジスト層に、形成する凹部のパターン
に対応したパターンを形成した。次に、石英ガラス基板
を15%テトラメチル水酸化アンモニウム水溶液に5分
間浸漬してウエットエッチングを行ない、多結晶シリコ
ン膜に開口を形成した。次に、前記レジスト層を除去し
た。
【0154】なお、開口は、各4×4μm角の正方形
(面積は一画素あたりの面積の4.9%、W1/W2
0.22)とした。また、開口の中心は、設計した画素
の中心に位置するようにした。さらには、開口の各辺
は、設計した画素の各辺と平行となるようにした。
【0155】−3− 次に、石英ガラス基板をエッチン
グ液(10%フッ酸+10%グリセリンの混合水溶液)
に2時間浸漬して、ウエットエッチングを行った。
【0156】これにより、石英ガラス基板上に、行列状
(1024×768)に配設された凹部が形成された。
【0157】−4− 次に、石英ガラス基板を、15%
テトラメチル水酸化アンモニウム水溶液に5分間浸漬し
て、表面および裏面に形成した多結晶シリコン膜を除去
した。これにより、マイクロレンズ用凹部付き基板を得
た。
【0158】−5− 次に、かかるマイクロレンズ用凹
部付き基板の凹部が形成された面に、紫外線(UV)硬
化型アクリル系の光学接着剤(屈折率1.60)を気泡
なく塗布し、次いで、かかる光学接着剤に石英ガラス製
のカバーガラスを接合し、次いで、かかる光学接着剤に
紫外線を照射して光学接着剤を硬化させた。
【0159】−6− 最後に、カバーガラスを厚さ70
μmに研削、研磨して、図1に示すような構造のマイク
ロレンズ基板を得た。
【0160】(実施例2)さらに、上記工程−2−で、
多結晶シリコン膜に形成した開口の大きさを大きくした
(5×5μm角の四角形(一画素あたりの面積の7.7
%、W1/W2は0.27))こと以外は前記実施例1と
同様にして、マイクロレンズ用凹部付き基板、さらに
は、マイクロレンズ基板を得た。
【0161】(実施例3)さらに、上記工程−2−で、
CFガスによるドライエッチングを行うことにより、多
結晶シリコン膜に開口を形成したこと以外は、前記実施
例1と同様にして、マイクロレンズ用凹部付き基板、さ
らには、マイクロレンズ基板を得た。
【0162】(実施例4)さらに、上記工程−2−で、
CFガスによるドライエッチングを行うことにより、多
結晶シリコン膜に開口を形成したこと以外は、前記実施
例2と同様にして、マイクロレンズ用凹部付き基板、さ
らには、マイクロレンズ基板を得た。
【0163】(評価1)前記工程−4−で得たマイクロ
レンズ用凹部付き基板について、その表面を、走査型電
子顕微鏡(株式会社日立製作所製「S−4500」)
で、それぞれ観察した。
【0164】その結果、各実施例で製造したマイクロレ
ンズ用凹部付き基板では、図1に示すような構造となっ
ていることが確認された。図6に、実施例1で製造され
たマイクロレンズ用凹部付き基板表面の走査型電子顕微
鏡写真(倍率2万倍)を示す。かかる写真からも分かる
ように、形成された凹部の平面形状は、正方形をなして
おり、有効レンズ領域内は、凹部で隙間なく埋められて
いた。また、1画素に相当する領域は、完全に凹部で占
められており、石英ガラス基板(母材)の本来の厚み
(当初の厚み)が残存した部分、すなわち、デッドスペ
ースは確認されなかった。また、実施例2、3および4
で製造されたマイクロレンズ用凹部付き基板でも、実施
例1に比肩するきれいなレンズ曲面を有する凹部が形成
されていた。
【0165】さらには、ダイシング装置を用いて、マイ
クロレンズ用凹部付き基板をカットし、各凹部の断面を
走査型電子顕微鏡で、それぞれ観察した。
【0166】そして、得られた各電子顕微鏡画像に基づ
いて、凹部の諸特性等を測定した。その結果を下記表1
に示す。なお、実施例3では、実施例1とほぼ同様の結
果が得られた。また、実施例4では、実施例2とほぼ同
様の結果が得られた。このため、表では、実施例3、4
に関する記載を省略した。
【0167】
【表1】
【0168】各実施例共に各値は、ほぼ設計値通りのも
のであった。さらに、マイクロレンズ用凹部付き基板表
面の走査型電子顕微鏡画像と、開口を映した多結晶シリ
コン膜の電子顕微鏡画像(この多結晶シリコン膜の電子
顕微鏡画像は、前記工程−3−を行う直前に撮影したも
のである。)とを比較した。
【0169】その結果、各実施例共に形成された凹部の
中心は、多結晶シリコン膜の開口の中心と一致してい
た。また、開口の各辺と凹部の縁部とは、平行なものと
なっていた。
【0170】以上の結果から、形成したい凹部の平面形
状と相似形状の開口をマスク層に形成すれば、ほぼ設計
通りの凹部を形成できることが分かる。
【0171】(評価2)さらに、各実施例で得られたマ
イクロレンズ基板について、スパッタリング法およびフ
ォトリソグラフィー法を用いて、カバーガラスのマイク
ロレンズに対応した位置に開口が設けられた厚さ0.1
6μmの遮光膜(Cr膜)、すなわち、ブラックマトリ
ックスを形成した。さらに、ブラックマトリックス上に
厚さ0.15μmのITO膜(透明導電膜)をスパッタ
リング法により形成し、液晶パネル用対向基板を製造し
た。
【0172】またさらに、これら液晶パネル用対向基板
と、別途用意したTFT基板とを配向処理した後、両者
をシール材を介して接合した。次に、液晶パネル用対向
基板とTFT基板との間に形成された空隙部の封入孔か
ら液晶を空隙部内に注入し、次いで、かかる封入孔を塞
いで図4に示すような構造のTFT液晶パネルをそれぞ
れ製造した。
【0173】そして、これら各TFT液晶パネルについ
て、それぞれ、マイクロレンズ用凹部付き基板側から光
を透過させた。このとき、TFT液晶パネルの有効レン
ズ領域全体の光透過率を測定した。その結果を表1に示
す。またこのとき、各画素ごとに出射光の輝度にバラツ
キがあるか否かを確認した。なお、実施例3で得られた
マイクロレンズ基板より製造したTFT液晶パネルにつ
いては、実施例1で得られたマイクロレンズ基板より製
造したTFT液晶パネルとほぼ同様の結果が得られたた
め、表では、その記載を省略した。また、実施例4で得
られたマイクロレンズ基板より製造したTFT液晶パネ
ルについては、実施例2で得られたマイクロレンズ基板
より製造したTFT液晶パネルとほぼ同様の結果が得ら
れたため、表では、その記載を省略した。
【0174】表1からも分かるように、各実施例で製造
されたマイクロレンズ基板のマイクロレンズは、極めて
高い光利用効率を有していた。また、各実施例で製造さ
れたマイクロレンズ基板では、出射光は、各画素ごとで
明るさにバラツキがなく、均一なものであった。これ
は、いずれの凹部(およびマイクロレンズ)でもほぼ
設計通りの光学特性が得られたこと、およびカバーガ
ラスの厚さを厚くでき、カバーガラスの変形が抑制され
たことによるものと推察される。
【0175】以上の結果から分かるように、本発明によ
れば、マイクロレンズがほぼ設計通りの特性を備えるマ
イクロレンズ基板を得られることが分かる。しかも、本
発明によれば、極めて光利用効率が高く、明るい出射光
が得られ、かつ、出射光の輝度が均一なマイクロレンズ
基板を得られることが分かる。
【0176】最後に、各実施例で得られたマイクロレン
ズ基板より製造したTFT液晶パネルを用いて、図5に
示すような構造の液晶プロジェクター(投射型表示装
置)を組み立てた。その結果、得られた各液晶プロジェ
クターは、いずれも、スクリーン上に、明るく鮮明な画
像を投射できた。
【0177】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、マ
イクロレンズの特性を設計値に近いものとすることがで
きる。また、本発明によれば、高い光の利用効率を有す
るマイクロレンズ基板を得ることができ、その出射光の
明るさムラも抑制できる。
【0178】さらには、本発明によれば、明るく鮮明
で、明るさむらのない画像を投射可能な液晶パネル、さ
らには、投射型表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マイクロレンズ基板の実施形態を示す模式的な
図である。
【図2】本発明の実施例におけるマイクロレンズ基板の
製造方法を説明するための図(端面図)である。
【図3】本発明の実施例におけるマイクロレンズ基板の
製造方法を説明するための図(平面図)である。
【図4】本発明の液晶パネルの実施例を示す模式的な縦
断面図である。
【図5】本発明の実施例における投射型表示装置の光学
系を模式的に示す図である。
【図6】走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
【符号の説明】
1 マイクロレンズ基板 2 マイクロレンズ用凹部付き基板 3 凹部 33 縁部 331 角部 4 マスク層 41 開口 42 一点鎖線 49 裏面保護層 5 ガラス基板 59 母材端面線 6 ガラス層 7 樹脂層 8 マイクロレンズ 95 1画素領域 98 有効レンズ領域 99 非有効レンズ領域 10 液晶パネル用対向基板 11 ブラックマトリックス 111 開口 12 透明導電膜 16 液晶パネル 17 TFT基板 171 ガラス基板 172 個別電極 173 薄膜トランジスタ 18 液晶層 300 投射型表示装置 301 光源 302、303 インテグレータレンズ 304、306、309 ミラー 305、307、308 ダイクロイックミラー 310〜314 集光レンズ 320 スクリーン 20 光学ブロック 21 ダイクロイックプリズム 211、212 ダイクロイックミラー面 213〜215 面 216 出射面 22 投射レンズ 23 表示ユニット 24〜26 液晶ライトバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 秀人 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H090 JA04 JA05 JA19 JB02 JC03 JC04 LA12 LA16 2H091 FA29Y FA29Z FA35Y FA41Z FB02 FB07 FC15 FC18 FC26 FD04 FD06 FD12 FD14 GA02 LA18 MA07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板の表面に形成されたマスク層
    に、非円形の開口を多数形成し、 次いで、該開口を用いて前記ガラス基板に対してエッチ
    ングを行い、前記ガラス基板上にマイクロレンズ用凹部
    を形成するマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法で
    あって、 前記開口の形状を、前記マイクロレンズ用凹部の平面形
    状と略相似形状とすることを特徴とするマイクロレンズ
    用凹部付き基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記開口の形状は略四角形である請求項
    1に記載のマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 ガラス基板の表面に形成されたマスク層
    に、平面形状が略四角形の開口を多数形成し、 次いで、該開口を用いて前記ガラス基板に対してエッチ
    ングを行い、前記ガラス基板上に、平面形状が略四角形
    のマイクロレンズ用凹部を形成することを特徴とするマ
    イクロレンズ用凹部付き基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記開口の各辺が前記マイクロレンズ用
    凹部の輪郭の各辺と平行となるように、前記開口を形成
    する請求項2または3に記載のマイクロレンズ用凹部付
    き基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記開口の辺の長さは、1〜10μmで
    ある請求項2ないし4のいずれかに記載のマイクロレン
    ズ用凹部付き基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記マイクロレンズ用凹部の縁部が尖っ
    た稜線状をなすように、前記マイクロレンズ用凹部を形
    成する請求項2ないし5のいずれかに記載のマイクロレ
    ンズ用凹部付き基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 行列状に、かつ、行または列方向に隣接
    する前記マイクロレンズ用凹部の境界部が前記エッチン
    グを行う前のガラス基板の厚さ未満となるように、前記
    マイクロレンズ用凹部を形成する請求項2ないし6のい
    ずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記開口の中心が前記マイクロレンズ用
    凹部の中心とほぼ一致するように、前記開口を形成する
    請求項1ないし7のいずれかに記載のマイクロレンズ用
    凹部付き基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記開口の面積は、前記マイクロレンズ
    用凹部の面積の1〜50%である請求項1ないし8のい
    ずれかに記載のマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 フォトリソグラフィー法により前記開
    口を形成する請求項1ないし9のいずれかに記載のマイ
    クロレンズ用凹部付き基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記マスク層上に前記開口のパターン
    に対応したパターンを有するレジスト層を形成し、 次いで、該レジスト層を利用して前記マスク層に対して
    エッチングを施すことにより、前記開口を形成する請求
    項1ないし10のいずれかに記載のマイクロレンズ用凹
    部付き基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    のマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法により製造
    されたマイクロレンズ用凹部付き基板の前記マイクロレ
    ンズ用凹部に、前記ガラス基板の屈折率よりも高い屈折
    率の材料が充填されてマイクロレンズが形成されたこと
    を特徴とするマイクロレンズ基板。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    のマイクロレンズ用凹部付き基板の製造方法により製造
    されたマイクロレンズ用凹部付き基板と、該マイクロレ
    ンズ用凹部付き基板に樹脂層を介して接合されたガラス
    層とを有し、前記マイクロレンズ用凹部内に充填された
    樹脂によりマイクロレンズが形成されたことを特徴とす
    るマイクロレンズ基板。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のマイクロレンズ基
    板と、前記ガラス層上または前記ガラス基板上に設けら
    れた透明導電膜とを有することを特徴とする液晶パネル
    用対向基板。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載のマイクロレンズ基
    板と、前記ガラス層上または前記ガラス基板上に設けら
    れたブラックマトリックスと、該ブラックマトリックス
    を覆う透明導電膜とを有することを特徴とする液晶パネ
    ル用対向基板。
  16. 【請求項16】 請求項14または15に記載の液晶パ
    ネル用対向基板を備えたことを特徴とする液晶パネル。
  17. 【請求項17】 画素電極を備えた液晶駆動基板と、該
    液晶駆動基板に接合された請求項14または15に記載
    の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆動基板と前記液
    晶パネル用対向基板との空隙に封入された液晶とを有す
    ることを特徴とする液晶パネル。
  18. 【請求項18】 前記液晶駆動基板はTFT基板である
    請求項17に記載の液晶パネル。
  19. 【請求項19】 請求項16ないし18のいずれかに記
    載の液晶パネルを備えたライトバルブを有し、該ライト
    バルブを少なくとも1個用いて画像を投射することを特
    徴とする投射型表示装置。
  20. 【請求項20】 画像を形成する赤色、緑色および青色
    に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光源から
    の光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記各光を
    対応する前記ライトバルブに導く色分離光学系と、前記
    各画像を合成する色合成光学系と、前記合成された画像
    を投射する投射光学系とを有する投射型表示装置であっ
    て、 前記ライトバルブは、請求項16ないし18のいずれか
    に記載の液晶パネルを備えたことを特徴とする投射型表
    示装置。
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