JP4023043B2 - マイクロレンズアレイ基板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、液晶パネルおよび投射型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は液晶パネル等に用いられるマイクロレンズアレイ基板(マイクロレンズ基板と呼ばれることもある)の従来の製造方法を説明する断面図である。このようなマイクロレンズアレイ基板900は、第1の透明基板901にマイクロレンズ902を形成し、次いで、第1の透明基板901のマイクロレンズ902を形成した面に接着剤904を塗布し、そこへ第2の透明基板903を接合することにより製造される。しかし、このようにして製造されたマイクロレンズアレイ基板から液晶パネルを製造したとき、得られる画像にむらが生じ、画面内の明るさが均一とならない場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、明るさむらが生じにくいマイクロレンズアレイ基板の製造方法、さらには、液晶パネルおよび投射型表示装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(10)の本発明により達成される。
【0005】
(1) 多数のマイクロレンズを有する第1の基板と、第2の基板とを、中間層を介して接合してなるマイクロレンズアレイ基板を製造するに際し、
第1の基板となる母材にエッチングを施して、多数のマイクロレンズを形成するとともに、前記マイクロレンズの形成領域外に、前記第2の基板に当接するスペーサーを形成し、
次いで、該スペーサーを用いて前記第1の基板と前記第2の基板とを接合した後、
前記スペーサーを含む部分を除去することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
【0006】
(2) 多数のマイクロレンズを有する第1の基板と、第2の基板とを、中間層を介して接合してなるマイクロレンズアレイ基板を製造するに際し、
第1の基板となる母材を用意し、該母材上に、スペーサーを形成するための第1のマスクを形成する第1マスク形成工程と、
前記母材の前記第1のマスクが形成された面に、マイクロレンズを形成するための第2のマスクを形成する第2マスク形成工程と、
エッチングを施し、前記第2のマスクを利用して前記母材にマイクロレンズを形成するとともに、前記第1のマスクを利用して、前記第2の基板に当接するスペーサーを形成するエッチング工程と
前記スペーサーを用いて前記第1の基板と前記第2の基板とを接合する接合工程と、
前記スペーサーを含む部分を除去する除去工程とを有することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
【0007】
(3) 前記第2マスク形成工程と、前記エッチング工程との間に前記第2のマスクを整形する整形工程を有する上記(2)に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
【0008】
(4) 前記第1の基板と前記第2の基板とを接合した後、前記第2の基板上に、前記第1のマスクをアラインメントマークとして用い、遮光膜を形成する上記(2)または(3)に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
【0009】
(5) 前記スペーサーは、柱状をなしている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
【0010】
(6) 前記第1の基板と前記第2の基板とを接合した後、前記第2の基板上に、新たな構成要素を設ける上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
【0011】
(7) 前記新たな構成要素は、遮光膜および/または透明導電膜である上記(6)に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
【0012】
(8) 前記スペーサーを含む部分の除去とともに、前記マイクロレンズが形成された部分を複数に分割する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
【0013】
(9) 個別電極を備えた液晶駆動基板と、該液晶駆動基板に接合され、上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法により製造されたマイクロレンズアレイ基板の一部分を備えた液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆動基板と前記液晶パネル用対向基板との空隙に封入された液晶とを有することを特徴とする液晶パネル。
【0014】
(10) 上記(9)に記載の液晶パネルを備えたライトバルブを有し、該ライトバルブを少なくとも1個用いて画像を投射することを特徴とする投射型表示装置。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、マイクロレンズアレイ基板の製造方法を添付図面に基づいて詳細に説明する。マイクロレンズアレイ基板99は、多数のマイクロレンズ101を有する第1の基板100に第2の基板200を、中間層となる樹脂層(接着層)400を介して接合することにより製造されるが、本方法は、かかる工程を行う前に、第1の基板100となる母材にエッチングを施して、多数のマイクロレンズ101を形成するとともに、スペーサー500をも形成して第1の基板(スペーサー付きマイクロレンズ基板)100を得ることを特徴とする(図1〜図3参照)。このように、本発明では、マイクロレンズ101を形成するとともに、スペーサー500をも形成するので、スペーサー500を形成するための工程を簡略化することができる。
【0016】
スペーサー500は、第2の基板200の、第1の基板100に対する距離を規制することができる。そして、かかるスペーサー500により、第1の基板100と第2の基板200との距離を、マイクロレンズアレイ基板99全体にわたって均一とすることができる。このため、樹脂層400の厚さを、マイクロレンズアレイ基板99全体にわたって均一なものとすることができる。このようなスペーサー500は、例えば柱状とすることができる。また、スペーサー500の高さは、マイクロレンズ101の高さと同じかそれよりも高いものとすることが好ましい。また、スペーサー500は、マイクロレンズ形成領域の外側に設けることができる。以下、マイクロレンズアレイ基板の第1の製造方法について説明する。
【0017】
まず、第1の基板100Aとなる母材(透明基板)を用意する。この母材には、例えば、石英ガラス等をはじめとする各種ガラス基板などが好適に用いられる。以下、かかる母材を「第1の基板100A」に含めて説明する。
【0018】
<1A>まず、図1(a)に示すように、母材として用意した第1の基板100Aの、形成するスペーサー500Aに対応する位置に、第1マスク(保護層)10Aを形成する。この第1マスク10Aは、後述する工程<4.1A>において、マイクロレンズ101Aを形成する際に行うエッチングに対して耐性を有するもの(例えば、Cr、Al等の金属)であることが好ましい。このような第1マスク10Aは、例えば、スパッタリング法(マスクスパッタリング法)等の気相成膜法などにより形成することができる。
【0019】
<2A>次に、図1(b)に示すように、第1の基板100Aの第1マスク10Aを形成した面に、形成するマイクロレンズ101Aに対応するパターンの第2マスク110Aを形成する。また、このとき同時に、形成するスペーサー500Aに対応するパターンを有し、第2マスク110Aと同様の第3マスク11Aを形成することもできる。第2マスク110Aおよび第3マスク11Aは、例えば熱変形性のレジスト等、熱変形性の材料で構成されていることが好ましい。これにより、第2マスク110Aおよび第3マスク11Aの整形が容易となる(後述する工程<3.1A>参照)。
【0020】
第2マスク110Aおよび第3マスク11Aは、例えば次のように形成することができる。まず、第1の基板100Aのマイクロレンズ101Aを形成する面に、感光性のレジスト層(ポジレジスト、ネガレジスト等)を形成する。次に、かかるレジスト層に対して、形成するマイクロレンズ101A、および、スペーサー500Aに対応したパターンの露光を行う。次に、かかるレジスト層を現像する。
【0021】
なお、第2マスク110A(および第3マスク11A)と第1マスク10Aとは、異なる種類で構成されていることが好ましい。これにより、後述する工程<4.1A>で行なうエッチングにより、スペーサー500Aとマイクロレンズ101Aとを同時に形成することが容易となる。
【0022】
<3.1A>次に、第2マスク110Aを、例えば図1(c)に示すような凸曲面を有する形状に、整形する。このとき、第3マスク11Aも、第2マスク110Aと同様に整形することができる。このとき、第2マスク110Aおよび第3マスク11Aが熱変形性の材料で構成されていると、加熱をするだけで第2マスク110Aおよび第3マスク11Aを整形することができる。しかも、加熱・溶融すると、表面張力で、第2マスク110Aおよび第3マスク11Aは、半球状にリフローされる。したがって、第2マスク110Aおよび第3マスク11Aが熱変形性の材料で構成されていると、これらを、簡易な操作でより理想的なレンズ形状に整形することができるようになる。第2マスク110Aおよび第3マスク11Aを加熱により整形する場合、その加熱温度は、100〜250℃程度が好ましい。加熱温度をこの範囲内とすると、第2マスク110Aを、より理想的なレンズ形状に整形することが容易となる。
【0023】
<3.2A>次に、図1(d)に示すように、第1マスク10Aを、スペーサー500Aに対応したパターンに整形する。これにより、第1マスク10Aから、形成するスペーサー500Aに対応したパターンの第1マスク12Aが形成される。これは、例えば、第3マスク11Aをマスク層として、第1マスク10Aに対して、硝酸セリウムアンモン水溶液、りん酸水溶液などを用いたウェットエッチング、ドライエッチング等のエッチングを施して、第1マスク10Aの不要部分(例えば、第3マスク11Aからはみ出した部分等)を除去することにより行なうことができる。このように、第1マスク10Aの不要部分を除去する前に第3マスク11Aを整形しておくと、かかる整形工程により第3マスク11Aと第1マスク10Aとの密着性が高まっているので、例えばウェットエッチングにより第1マスク10Aの不要部分を除去する場合には、第1マスク10Aと第3マスク11Aとの間にエッチング液が侵入することを効果的に防止される。
【0024】
<4.1A>次に、第1の基板100Aに対してエッチングを施し、図1(e)に示すように、第1の基板100Aに、マイクロレンズ101Aおよびスペーサー500Aを形成する。
【0025】
第1の基板100Aに対してエッチングを施すと、第1の基板100Aが食刻され、その厚みが減少する。また、このとき同時に、第2マスク110Aも食刻される。したがって、所定の条件下でエッチングを行なうと、第2マスク110Aが、エッチングにより食刻されて消滅するとともに、第2マスク110Aの形状が、第1の基板100A上に転写される。これにより、第1の基板100A上に、凸形状を有するマイクロレンズ101Aを形成することができる。また、このとき、第3マスク11Aが消滅し、第1マスク12Aが露出する。そしてこのとき、第1マスク12Aが、エッチングに対して耐性を有するものであると、第1の基板100Aの第1マスク12Aで保護された部位では、食刻が防止(抑制)される。したがって、かかる部位では母材の厚さが良好に維持される。このため、かかる母材の厚さが維持された部分では、図1(e)に示すように、結果として、スペーサー500Aが形成される。
【0026】
このように、母材のスペーサー500Aとなるべきところを非エッチング部としてスペーサー500Aを形成すると、非エッチング部では母材の厚さが維持されることになる。また通常、母材は、全体にわたって厚さが均一であることが保証されている。このため、このようにしてスペーサー500Aを複数形成した場合、形成した各スペーサー500Aでは、互いにその高さがほぼ等しいものとなる。しかも、このようにスペーサー500Aを形成すると、母材の厚さが維持されるので、形成されるスペーサー500Aの端面に、平坦な部分を設けることができる。形成されるスペーサー500Aの高さは、第1の基板100Aが食刻された深さに等しくなる。このため、エッチングの条件を適宜選択することにより、スペーサー500Aの高さを所望のものに調整することができる。しかも、スペーサー500Aの高さが樹脂層400Aの厚さと等しくなるので、これにより、後述する工程<5A>で形成する樹脂層400Aの厚さを、所望のものに調整することができる。
【0027】
このようにしてマイクロレンズ101Aを形成する場合には、第2マスク110Aおよび第1の基板100Aが食刻される速度(エッチングレート)をほぼ同じものとすると、第2マスク110Aの形状を第1の基板100Aに忠実に転写することができる。かかる観点からは、第1の基板100Aに対しては、ドライエッチングを施すことが好ましい。ドライエッチングによると、第2マスク110Aに対するエッチングレートと、第1の基板100Aに対するエッチングレートとを、ほぼ同じにすることが容易となる。
【0028】
<4.2A>次に、例えば、硝酸セリウムアンモン水溶液、りん酸水溶液等の除去液(剥離液)に第1の基板100Aを浸漬することなどにより、図1(f)に示すように、第1マスク12Aを除去する。これにより、マイクロレンズ101Aとスペーサー500Aとが形成された第1の基板(スペーサー付きマイクロレンズ基板)100Aが得られる。
【0029】
<5A>次に、図1(g)に示すように、第1の基板100Aのマイクロレンズ101Aを形成した面に、樹脂層400Aを介して、第2の基板200Aがスペーサー500Aに当接するように、第2の基板(透明基板)200Aを接合する。
【0030】
これは、例えば、第1の基板100Aのマイクロレンズ101Aが形成された面に樹脂層400Aとなる樹脂(接着剤)を設け、次いで、第2の基板200Aをスペーサー500Aに当接させるとともに前記樹脂に密着させ、次いで、前記樹脂を固化させることにより行なうことができる。第2の基板200Aを第1の基板100Aに接合するときに、第2の基板200A全体に均一な圧力をかけて第2の基板200Aをスペーサー500Aに当接させると、基板全体にわたって第1の基板100Aと第2の基板200Aとの距離をより均一にすることができる。このため、形成される樹脂層400Aの厚さを、基板全体でより均一なものとすることができ、その厚みむらをより好適に抑制できる。このとき、スペーサー500Aが例えば柱状をなしていると、第2の基板200Aを前記樹脂に密着させる際に、気泡を両者の接合部の端部から逃がすことが容易になる。なお、第2の基板200Aは、例えば、石英ガラス等のガラスなどで構成されている。以下の工程を行なう前に、第2の基板200Aを研削・研磨等することにより、第2の基板200Aの厚さを調整してもよい。
【0031】
<6A>次に、図1(h)に示すように、第2の基板200A上に、開口部601Aが設けられた遮光膜600Aを形成する。例えば、第2の基板200Aのほぼ全面に遮光膜600Aとなる膜を、スパッタリング法等の気相成膜法により形成し、次いで、かかる膜に、フォトリソグラフィー法およびエッチングを行なうことにより、開口部601Aが設けられた遮光膜600Aを形成することができる。
【0032】
<7A>次に、例えば、スパッタリング法、蒸着法等の気相成膜法等により、第2の基板200A上に、遮光膜600Aを覆うように、透明導電膜(透明電極膜)700Aを形成する。これにより、図4に示すような、マイクロレンズアレイ基板99Aを得ることができる。
【0033】
このようにして得られたマイクロレンズアレイ基板99Aを、例えば、切断線131Aでカットして、スペーサー500Aを含む部分を切除する。スペーサー500Aは、マイクロレンズとしての機能を果たす部分ではないので、本来不要である。しかも、前記工程<5A>で樹脂層400Aがすでに固化しているので、かかる切除作業および切除後も、第1の基板100Aと第2の基板200Aとの位置関係は固定され、両者の距離が変動することは防止される。すなわち、スペーサー500Aの前述したような役割は、もはや失われたと言える。このため、スペーサー500Aを含む部分を切除することにより、最終的に得られる基板(液晶パネル用対向基板15A)のデッドスペースを減少させることができ、小型化を図ることができる。
【0034】
また、スペーサー500Aを含む部分の切除に際し、マイクロレンズアレイ基板99Aを、例えば、切断線132Aで分割する。これにより、複数のマイクロレンズアレイ基板、すなわち、液晶パネル用対向基板15Aを複数個得ることができる。このときも、樹脂層400Aにより第1の基板100Aと第2の基板200Aとの位置関係は固定されているので、また、スペーサー500Aを設置した効果により分割前のマイクロレンズアレイ基板では基板全体にわたって樹脂層400Aの厚さが均一となっているので、得られる各液晶パネル用対向基板15A間における樹脂層400Aの厚さも、個々にばらつきがなく、均一なものとなる。しかも、1個の液晶パネル用対向基板15Aにおいても、その基板全体で樹脂層400Aの厚さは均一なものとなっている。
【0035】
以下、マイクロレンズアレイ基板の第2の製造方法について説明する。なお、前記第1の製造方法と共通する事項については説明を省略し、相違する事項を中心に説明する。本方法は、第2マスクを整形する(前記<3.1A>参照)前に、第1マスクを整形する(前記<3.2A>参照)ことを特徴とする。まず、前記<1A>、<2A>と同様の工程を行なう(図2(a)、(b))。
【0036】
<3.1B>次に、図2(c)に示すように、第1マスク10Bを、スペーサー500Bに対応するパターンに整形し、第1マスク12Bを形成する。
【0037】
<3.2B>次に、第2マスク110Bを、例えば図2(d)に示すような半球のレンズ形状に、整形する。その後、前記と同様の工程を行なう(図2(e)〜(h))。
【0038】
このように、第2マスク110Bを整形する前に第1マスク10Bを整形すると、形成される第1マスク12Bの寸法精度が高まる。このため、形成されるスペーサー500Bの寸法精度も高まる。したがって、例えばスペーサー500Bをアライメントマーク等として用いる場合には、位置合わせの精度が向上する。
【0039】
以下、マイクロレンズアレイ基板の第3の製造方法について説明する。なお、前記第1、第2の製造方法と共通する事項については説明を省略し、相違する事項を中心に説明する。本方法は、柱を形成するための第1マスクを、柱を形成した後も残存させ、別の工程でアライメントマークとして用いることを特徴とする。まず、前記<1A>、<2A>、<3.1B>、<3.2B>、<4.1A>と同様の工程を行なう(図3(a)〜(e))。その後、前記<5A>以降と同様の工程を行なう(図3(f)、(g))。すなわち、前記工程<4.2A>に対応する工程を行なわない。
【0040】
このように、第1マスク12Cを残存させて第1の基板100Cに第2の基板200Cを接合した場合、第1マスク12Cを、位置合わせの指標であるアラインメントマークとして用いることができる。このため、例えば、図3(g)に示すように、第2の基板200C上に開口部601Cを有する遮光膜600Cを設ける場合(前記<6A>参照)、第1マスク12Cをアライメントマークとして、開口部601Cの位置合わせを行うことができる。特に、第1マスク12Cを金属で構成すると、第1マスク12Cの視認性が非常に高くなり、画像処理等の自動化・省力化に適した製造工程を容易に確立できる。なお、この場合、スペーサー500Cの高さは、第1の基板100Cの食刻された深さと第1マスク12Cの厚さとの和に等しくなる。
【0041】
以下、上記液晶パネル用対向基板15Aを用いた液晶パネル(液晶光シャッター)について、図5に基づいて説明する。図5に示すように、本発明の液晶パネル(TFT液晶パネル)16は、TFT基板(液晶駆動基板)17と、TFT基板17に接合された液晶パネル用対向基板15Aと、TFT基板17と液晶パネル用対向基板15Aとの空隙に封入された液晶よりなる液晶層18とを有している。
【0042】
液晶パネル用対向基板15Aは、多数の凸状のマイクロレンズ101Aが形成された第1の基板100Aと、かかる第1の基板100Aのマイクロレンズ101Aが形成された面に樹脂層400Aを介して接合された第2の基板200Aと、かかる第2の基板200A上に形成され、開口部601Aを有する遮光膜600Aと、第2の基板200A上に遮光膜600Aを覆うように形成された透明導電膜(透明電極膜)700Aとを有している。TFT基板17は、液晶層18の液晶を駆動するための基板であり、ガラス基板171と、かかるガラス基板171上に多数設けられ、液晶層18の液晶を駆動する個別電極172と、かかる個別電極172の近傍に設けられ、各個別電極172に対応する多数の薄膜トランジスタ(TFT)173とを有している。なお、図では、シール材、配向膜、配線などの記載は省略した。この液晶パネル16では、液晶パネル用対向基板15Aの透明導電膜(共通電極)700Aと、TFT基板17の個別電極172とが対向するように、TFT基板17と液晶パネル用対向基板15Aとが、一定距離離間して接合されている。
【0043】
第1の基板100A側から入射した入射光Lは、第1の基板100Aを通り、マイクロレンズ101Aを通過する際に集光されつつ、樹脂層400A、第2の基板200A、遮光膜600Aの開口601A、透明導電膜700A、液晶層18、個別電極172、ガラス基板171を透過する。なお、このとき、第1の基板100Aの入射側には通常偏光板(図示せず)が配置されているので、入射光Lが液晶層18を透過する際に、入射光Lは直線偏光となっている。その際、この入射光Lの偏光方向は、液晶層18の液晶分子の配向状態に対応して制御される。したがって、液晶パネル16を透過した入射光Lを、偏光板(図示せず)に透過させることにより、出射光の輝度を制御することができる。
【0044】
この液晶パネル16は、例えば、公知の方法により製造されたTFT基板17と液晶パネル用対向基板15Aとを配向処理した後、シール材(図示せず)を介して両者を接合し、次いで、これにより形成された空隙部の封入孔(図示せず)より液晶を空隙部内に注入し、次いで、かかる封入孔を塞ぐことにより製造することができる。その後、必要に応じて、液晶パネル16の入射側や出射側に偏光板を貼り付けてもよい。
【0045】
なお、上記液晶パネル16では、液晶駆動基板としてTFT基板を用いたが、液晶駆動基板にTFT基板以外の他の液晶駆動基板、例えば、TFD基板、STN基板などを用いてもよい。
【0046】
以下、上記液晶パネル16を用いた投射型表示装置(液晶プロジェクター)について説明する。図6は、本発明の投射型表示装置の光学系を模式的に示す図である。同図に示すように、投射型表示装置300は、光源301と、照明光学系と、色分離光学系と、赤色に対応した液晶ライトバルブ24と、緑色に対応した液晶ライトバルブ25と、青色に対応した液晶ライトバルブ26と、赤色光のみを反射するダイクロイックミラー面211および青色光のみを反射するダイクロイックミラー面212が形成されたダイクロイックプリズム(色合成光学系)21と、投射レンズ(投射光学系)22とを有している。
【0047】
また、照明光学系は、インテグレータレンズ302および303を有している。色分離光学系は、ミラー304、306、309、青色光および緑色光を反射する(赤色光のみを透過する)ダイクロイックミラー305、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー307、青色光のみを反射するダイクロイックミラー(または青色光を反射するミラー)308、集光レンズ310、311、312、313および314とを有している。
【0048】
液晶ライトバルブ25は、前述した液晶パネル16と、液晶パネル16の入射面側に接合された第1の偏光板(図示せず)と、液晶パネル16の出射面側に接合された第2の偏光板(図示せず)とを備えている。液晶ライトバルブ24および26も、液晶ライトバルブ25と同様の構成となっている。これら液晶ライトバルブ24、25および26が備えている液晶パネル16は、図示しない駆動回路にそれぞれ接続されている。
【0049】
以下、投射型表示装置300の作用を説明する。光源301から出射された白色光は、インテグレータレンズ302および303を透過する。このとき、白色光の光強度は、均一にされる。かかる白色光は、ミラー304で図6中左側に反射し、その反射光のうちの青色光(B)および緑色光(G)は、それぞれダイクロイックミラー305で図6中下側に反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミラー305を透過する。
【0050】
ダイクロイックミラー305を透過した赤色光は、ミラー306で図6中下側に反射し、その反射光は、集光レンズ310により整形され、赤色用の液晶ライトバルブ24に入射する。ダイクロイックミラー305で反射した青色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイクロイックミラー307で図6中左側に反射し、青色光は、ダイクロイックミラー307を透過する。ダイクロイックミラー307で反射した緑色光は、集光レンズ311により整形され、緑色用の液晶ライトバルブ25に入射する。また、ダイクロイックミラー307を透過した青色光は、ダイクロイックミラー(またはミラー)308で図6中左側に反射し、その反射光は、ミラー309で図6中上側に反射する。前記青色光は、集光レンズ312、313および314により整形され、青色用の液晶ライトバルブ26に入射する。
【0051】
このように、光源301から出射された白色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶ライトバルブに導かれ、入射する。この際、液晶ライトバルブ24が有する液晶パネル16の各画素は、赤色用の画像信号に基づいて作動する駆動回路(駆動手段)により、スイッチング制御(オン/オフ)、すなわち変調される。同様に、緑色光および青色光は、それぞれ、液晶ライトバルブ25および26に入射し、それぞれの液晶パネル16で変調され、これにより緑色用の画像および青色用の画像が形成される。これにより赤色光、緑色光および青色光は、それぞれ、液晶ライトバルブ24、25および26で変調され、赤色用の画像、緑色用の画像および青色用の画像がそれぞれ形成される。
【0052】
前記液晶ライトバルブ24により形成された赤色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ24からの赤色光は、面213からダイクロイックプリズム21に入射し、ダイクロイックミラー面211で図6中左側に反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、出射面216から出射する。また、前記液晶ライトバルブ25により形成された緑色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ25からの緑色光は、面214からダイクロイックプリズム21に入射し、ダイクロイックミラー面211および212をそれぞれ透過して、出射面216から出射する。また、前記液晶ライトバルブ26により形成された青色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ26からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム21に入射し、ダイクロイックミラー面212で図6中左側に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過して、出射面216から出射する。
【0053】
このように、前記液晶ライトバルブ24、25および26からの各色の光、すなわち液晶ライトバルブ24、25および26により形成された各画像は、ダイクロイックプリズム21により合成され、これによりカラーの画像が形成される。この画像は、投射レンズ22により、所定の位置に設置されているスクリーン320上に投影(拡大投射)される。
【0054】
【実施例】
(実施例1)
以下のようにして、マイクロレンズアレイ基板を製造し、さらには、画素サイズ18μm 角で、横1024個、縦768個のマイクロレンズが行列配置された液晶パネル用対向基板を25個製造した。まず、母材として平面形状が長方形で均一な厚さを有する未加工の石英ガラス基板(第1の基板100A)を1枚用意し、これを洗浄した。
【0055】
−1A− 次に、第1の基板100Aの、形成するスペーサー500Aに対応する位置に、マスクスパッタリング法により、膜厚10μm のCr膜(第1マスク10A)を局所的に形成した。
【0056】
−2A− 次に、第1の基板100Aの第1マスク10Aを形成した面に、形成するマイクロレンズ101Aおよびスペーサー500Aに対応したパターンのレジスト層(第2マスク110Aおよび第3マスク11A)を形成した。これは次のようにして行なった。まず、第1の基板100Aに、膜厚8.0μm のポジレジストをスピンコートした。次に、このポジレジストをクリーンオーブン内でプレベークした。次に、露光機を用いて、ポジレジストに、形成するマイクロレンズ101Aおよびスペーサー500Aに対応するパターンの露光を行った。次に、ポジレジストを現像した。
【0057】
−3.1A− 次に、第1の基板100Aを、130〜180℃の温度範囲に設定したクリーンオーブン内で加熱し(ポストベーク)、第2マスク110Aおよび第3マスク11Aを半球のレンズ形状にリフローした。
【0058】
−3.2A− 次に、硝酸セリウムアンモン水溶液によるウェットエッチングを行い、第1の基板100A上の第3マスク11Aからはみ出した第1マスク10Aを除去し、第1マスク10Aを、形成するスペーサー500Aに対応したパターンに整形した(第1マスク12Aを形成した)。
【0059】
−4.1A− 次に、第1の基板100Aに対してドライエッチングを施し、第1の基板100Aに、凸形状のマイクロレンズ101Aおよび柱(円柱)状のスペーサー500Aを形成した。なお、スペーサー500Aは、第1の基板100Aの四隅に形成した。ドライエッチングは、CHF3 ガスを用いて20分間行った。また、その際のガス流量は50sccm、圧力は50mTorr 、RF出力は400Wとした。これにより、第1の基板100Aのエッチングレートは毎分0.40μm 、第2マスク110Aと第1の基板100Aとのエッチングレートの比は1:1という結果を得た。また、第1マスク12Aの食刻は防止され、第1マスク12Aは第1の基板100A上に残存した。形成されたマイクロレンズ101Aの高さは8.0μm 、曲率半径は14μm であった。また、形成されたスペーサー500Aの高さは、8.5μm であった。
【0060】
−4.2A− 次に、第1の基板100Aを硝酸セリウムアンモン水溶液に浸漬して、第1マスク12Aを除去した。
【0061】
−5A− 次に、第1の基板(スペーサー付きマイクロレンズ基板)100Aに第2の基板400Aを、樹脂を介して接合した。これは、次のように行った。まず、第1の基板100Aのマイクロレンズ101Aを形成した面に、樹脂で構成された紫外線硬化型接着剤を気泡なく塗布した。次に、石英ガラスで構成された第2の基板200Aを、第2の基板200A全体に均一な圧力をかけつつ、スペーサー500Aおよび塗布した紫外線硬化型接着剤に密着させた。次に、前記紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射し、紫外線硬化型接着剤を硬化させ、樹脂層400Aを形成した。
【0062】
−6A− 次に、第2の基板200A上に膜厚0.16μm のCr膜(遮光膜600Aとなる膜)をスパッタリング法により付与し、次いで、フォトリソグラフィー法およびエッチングを行ない、かかる膜に開口部601Aを形成した。
【0063】
−7A− 次に、スパッタリング法により、第2の基板200A上に遮光膜600Aを覆うように、膜厚0.1μm のITO膜(透明導電膜700A)を形成した。これにより、マイクロレンズアレイ基板99Aを得た。
【0064】
−8A− 最後に、このマイクロレンズアレイ基板99Aをカットして、スペーサー500Aを含む部分を除去するとともに、25個の液晶パネル用対向基板15Aを得た。
【0065】
(実施例2)
下記に示す事項以外は前記実施例1と同様にして、マイクロレンズアレイ基板を製造し、さらには、画素サイズ23μm 角で、横800個、縦600個のマイクロレンズが行列配置された液晶パネル用対向基板を20個製造した。
【0066】
−1B− マスクスパッタリング法により、Al膜(第1マスク10B)を第1の基板100Bに形成した。 −2B− 第1の基板100Bにスピンコートしたポジレジストの膜厚を10.0μm とした。 −3.1B− エッチング液としてりん酸水溶液を用い、上記−3.2A−と同様の操作を行った。 −3.2B− クリーンオーブンの温度範囲を140〜180℃に設定し、上記−3.1A−と同様の操作を行った。 −4.1B− ドライエッチングには、C4F8ガスを用い、そのガス流量は100sccm、圧力は80mTorr 、RF出力は1000Wとした。また、エッチング時間を24分間とした。これにより、第1の基板100Bのエッチングレートは毎分0.50μm 、第2マスク110Bと第1の基板100Bとのエッチングレートの比は1:1.2という結果を得た。形成されたマイクロレンズ101Bの高さは12.0μm 、曲率半径は17μm であった。また、形成されたスペーサー500Bの高さは、12.5μm であった。 −4.2B− 第1マスク12Bの除去液をりん酸水溶液とした。 −7B− 膜厚0.15μm のITO膜(透明導電膜700B)を、蒸着法により付与した。
【0067】
(実施例3)
下記に示す事項以外は前記実施例2と同様にして、マイクロレンズアレイ基板を製造し、さらには、画素サイズ23μm 角で、横800個、縦600個のマイクロレンズが行列配置された液晶パネル用対向基板を20個製造した。
【0068】
−4C− ドライエッチングには、C3F8ガスを用い、そのガス流量は30sccm、圧力は80mTorr 、RF出力は800Wとした。また、エッチング時間を24分間とした。これにより、第1の基板100Cのエッチングレートは毎分0.50μm 、第2マスク110Cと第1の基板100Cとのエッチングレートの比は1:1.2という結果を得た。形成されたマイクロレンズ101Bの高さは12.0μm 、曲率半径は17μm であった。また、形成されたスペーサー500Bの高さは、12.5μm であった。上記−4.2B−に相当する操作は行なわなかった。すなわち、第1マスク12Cを残存させて、マイクロレンズアレイ基板および液晶パネル用対向基板を製造した。
【0069】
(実施例4)
上記実施例1〜3で得られた各液晶パネル用対向基板とTFT基板とを、透明導電膜とTFT基板が有する個別電極とが対向するように貼りあわせ、その貼りあわせた隙間に液晶を注入して、液晶パネルをそれぞれ製造した。さらに、これらの液晶パネルを組み込んだライトバルブを、それぞれ組み立てた。そして、これらライトバルブに配線を施して、図6に示すような構成の液晶プロジェクターに、それぞれ組み込んだ。これらの液晶プロジェクターの画像をスクリーンに投射して、投射評価を行った。その結果、すべての液晶プロジェクターで、明るく鮮やかな映像を投射することができた。しかも、各液晶プロジェクターの投射画像をそれぞれ比較してみると、投射される画像の明るさおよび合焦度合いは、各液晶プロジェクター間でほとんど相違はなかった。また、投射された1個の画像内においても、明るさむらは確認されなかった。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、マイクロレンズの焦点距離のばらつき、基板の厚みむら、透過光の明るさむら等が抑制されたマイクロレンズアレイ基板を提供できる。しかも、大量に製造した場合の各マイクロレンズアレイ基板を、基板の厚み、透過光量等にばらつきのない、均一なものとすることができる。さらには、本発明によれば、画像の明るさむらが少なく、高品位、高品質の画像を投射可能な液晶パネルおよび投射型表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロレンズアレイ基板の第1の製造方法を説明する模式的な断面図である。
【図2】本発明のマイクロレンズアレイ基板の第2の製造方法を説明する模式的な断面図である。
【図3】本発明のマイクロレンズアレイ基板の第3の製造方法を説明する模式的な断面図である。
【図4】本発明のマイクロレンズアレイ基板の実施形態を説明する模式的な断面図である。
【図5】本発明の液晶パネルの実施例を示す模式的な縦断面図である。
【図6】本発明の投射型表示装置の実施例における光学系を模式的に示す図である。
【図7】マイクロレンズアレイ基板のウエハーの従来の製造方法を説明する断面図である。
【符号の説明】
10A、10B、10C 第1マスク
110A、110B、110C 第2マスク
11A、11B、11C 第3マスク
12A、12B、12C 第1マスク
131A、132A 切断線
99A マイクロレンズアレイ基板
100A、100B、100C 第1の基板
101A、101B、101C マイクロレンズ
200A、200B、200C 第2の基板
400A、400B、400C 樹脂層
500A、500B、500C スペーサー
600A、600B、600C 遮光膜
601A、601B、601C 開口部
700A 透明導電膜
15A 液晶パネル用対向基板
16 液晶パネル
17 TFT基板
171 ガラス基板
172 個別電極
173 薄膜トランジスタ
18 液晶層
300 投射型表示装置
301 光源
302、303 インテグレータレンズ
304、306、309 ミラー
305、307、308 ダイクロイックミラー
310〜314 集光レンズ
21 ダイクロイックプリズム
22 投射レンズ
24〜26 液晶ライトバルブ
Claims (8)
- 多数のマイクロレンズを有する第1の基板と、第2の基板とを、中間層を介して接合してなるマイクロレンズアレイ基板を製造するに際し、
第1の基板となる母材にエッチングを施して、多数のマイクロレンズを形成するとともに、前記マイクロレンズの形成領域外に、前記第2の基板に当接するスペーサーを形成し、
次いで、該スペーサーを用いて前記第1の基板と前記第2の基板とを当接させ、前記第1の基板と前記第2の基板を接着剤により接合した後、
前記スペーサーを含む部分を除去することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。 - 多数のマイクロレンズを有する第1の基板と、第2の基板とを、中間層を介して接合してなるマイクロレンズアレイ基板を製造するに際し、
第1の基板となる母材を用意し、該母材上に、スペーサーを形成するための第1のマスクを形成する第1マスク形成工程と、
前記母材の前記第1のマスクが形成された面に、マイクロレンズを形成するための第2のマスクを形成する第2マスク形成工程と、
エッチングを施し、前記第2のマスクを利用して前記母材にマイクロレンズを形成するとともに、前記第1のマスクを利用して、前記第2の基板に当接するスペーサーを形成するエッチング工程と、
前記スペーサーを用いて前記第1の基板と前記第2の基板とを当接させ、前記第1の基板と前記第2の基板を接着剤により接合する接合工程と、
前記スペーサーを含む部分を除去する除去工程とを有することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。 - 前記第2マスク形成工程と、前記エッチング工程との間に前記第2のマスクを整形する整形工程を有する請求項2に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
- 前記第1の基板と前記第2の基板とを接合した後、前記第2の基板上に、前記第1のマスクをアラインメントマークとして用い、遮光膜を形成する請求項2または3に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
- 前記スペーサーは、柱状をなしている請求項1ないし4のいずれかに記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
- 前記第1の基板と前記第2の基板とを接合した後、前記第2の基板上に、新たな構成要素を設ける請求項1ないし5のいずれかに記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
- 前記新たな構成要素は、遮光膜および/または透明導電膜である請求項6に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
- 前記スペーサーを含む部分の除去とともに、前記マイクロレンズが形成された部分を複数に分割する請求項1ないし7のいずれかに記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
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