JP2000284103A - マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置 - Google Patents

マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置

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JP2000284103A
JP2000284103A JP11090023A JP9002399A JP2000284103A JP 2000284103 A JP2000284103 A JP 2000284103A JP 11090023 A JP11090023 A JP 11090023A JP 9002399 A JP9002399 A JP 9002399A JP 2000284103 A JP2000284103 A JP 2000284103A
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liquid crystal
microlens
microlens substrate
crystal panel
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Nobuo Shimizu
信雄 清水
Hideto Yamashita
秀人 山下
Shinichi Yotsuya
真一 四谷
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】そり、たわみ、剥離等の欠陥を抑制できるマイ
クロレンズ基板を提供すること。 【解決手段】マイクロレンズ基板1Eは、多数の凹部3
と擬似凹部45とが形成されたガラス基板5と、かかる
ガラス基板5の凹部3が設けられた面に樹脂層7を介し
て接合されたガラス層6と、かかるガラス層6上に設け
られたアライメントマーク21とを有しており、また、
樹脂層7では、凹部3内に充填された樹脂によりマイク
ロレンズ8が形成されている。擬似凹部45は、凹部3
とほぼ相似形状でかつ凹部3よりも小さく、アライメン
トマーク21の近傍を除く非有効レンズ領域100の全
体に設けられている。擬似凹部45の配設密度は、有効
レンズ領域99の近傍からマイクロレンズ基板1Eの縁
部に向かって漸減する傾向を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、マイクロレンズ基
板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクリーン上に、画像を投影する投射型
表示装置が知られている。
【0003】このような投射型表示装置では、その画像
形成に主として液晶パネル(液晶光シャッター)が用い
られている。
【0004】この液晶パネルは、例えば、各画素を制御
する薄膜トランジスター(TFT)と個別電極とを有す
る液晶駆動基板(TFT基板)と、ブラックマトリック
スや共通電極等を有する液晶パネル用対向基板とが、液
晶層を介して接合された構成となっている。
【0005】このような構成の液晶パネル(TFT液晶
パネル)では、液晶パネル用対向基板の画素となる部分
以外のところにブラックマトリックスが形成されている
ため、液晶パネルを透過する光の領域は制限される。こ
のため、光の透過率が下がる。
【0006】かかる光の透過率を高めるべく、液晶パネ
ル用対向基板には、各画素に対応する位置に多数の微小
なマイクロレンズが設けられたものが知られている。こ
れにより、液晶パネル用対向基板を透過する光は、ブラ
ックマトリックスに形成された開口に集光され、光の透
過率が高まる。
【0007】図11は、液晶パネル用対向基板に用いら
れるマイクロレンズ基板の従来の構造を示す模式的な縦
断面図である。
【0008】同図に示すように、マイクロレンズ基板9
00は、多数の凹部906が設けられたガラス基板90
2と、かかるガラス基板902の凹部906が設けられ
た面に樹脂層(接着剤層)904を介して接合されたガ
ラス層903とを有しており、また、樹脂層904で
は、凹部906内に充填された樹脂によりマイクロレン
ズ907が形成されている。
【0009】このようなマイクロレンズ基板900は、
液晶パネルを製造する際に、通常、加熱工程を経る。
【0010】このとき加熱により、マイクロレンズ基板
900には、そり、たわみ等が生じる場合があった。ま
た、極端な場合には、ガラス層903が、ガラス基板9
02から剥離することもあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、そ
り、たわみ、剥離等の欠陥を抑制できるマイクロレンズ
基板、および、かかるマイクロレンズ基板を備えた液晶
パネル用対向基板、液晶パネル、さらには、投射型表示
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(17)の本発明により達成される。
【0013】(1) 多数の凹部が設けられたガラス基
板と、該ガラス基板に樹脂層を介して接合されたガラス
層とを有し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイク
ロレンズが構成されたマイクロレンズ基板であって、前
記ガラス基板には、所定の機能を付加する機能性部位に
対応する部位およびその近傍を除く有効レンズ領域外
に、マイクロレンズとして使用されない擬似凹部が多数
形成されていることを特徴とするマイクロレンズ基板。
【0014】(2) 多数の凹部が設けられたガラス基
板と、該ガラス基板に樹脂層を介して接合されたガラス
層とを有し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイク
ロレンズが構成されたマイクロレンズ基板であって、前
記ガラス基板には、所定の機能を付加する機能性部位に
対応する部位およびその近傍を除く有効レンズ領域外
に、少なくとも底部の断面が前記凹部の底部の断面とほ
ぼ同一または相似形状の擬似凹部が多数形成されている
ことを特徴とするマイクロレンズ基板。
【0015】(3) 前記擬似凹部が形成された部分の
面積は、前記有効レンズ領域外の面積の90%以上を占
める上記(1)または(2)に記載のマイクロレンズ基
板。
【0016】(4) 前記凹部の最大深さをD1 、前記
擬似凹部の最大深さをD2 としたとき、0.5≦D2
1 ≦2なる関係を満足する上記(1)ないし(3)の
いずれかに記載のマイクロレンズ基板。
【0017】(5) 前記凹部の単位面積あたりの数を
1 、前記有効レンズ領域外における前記擬似凹部の単
位面積あたりの数をN2 としたとき、0.1≦N2 /N
1 ≦10なる関係を満足する上記(1)ないし(4)の
いずれかに記載のマイクロレンズ基板。
【0018】(6) 前記有効レンズ領域外における前
記擬似凹部の局所的な単位面積あたりの数をΔNとした
とき、該ΔNがマイクロレンズ基板の縁部に向かって漸
減する傾向を有する部位を有する上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板。
【0019】(7) 前記機能性部位は、位置合わせの
指標となるアライメントマークである上記(1)ないし
(6)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板。
【0020】(8) 前記機能性部位は、前記ガラス基
板上および/または前記ガラス層上に設けられている上
記(1)ないし(7)のいずれかに記載のマイクロレン
ズ基板。
【0021】(9) マイクロレンズ基板は四角形をな
しており、前記機能性部位は、マイクロレンズ基板の少
なくとも2箇所の角部の近傍に、それぞれ設けられてい
る上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のマイクロ
レンズ基板。
【0022】(10) 前記擬似凹部は、前記凹部を形
成する際に同時に形成されたものである上記(1)ない
し(9)のいずれかに記載のマイクロレンズ基板。
【0023】(11) 上記(1)ないし(10)のい
ずれかに記載のマイクロレンズ基板と、前記ガラス層上
に設けられた透明導電膜とを有することを特徴とする液
晶パネル用対向基板。
【0024】(12) 上記(1)ないし(10)のい
ずれかに記載のマイクロレンズ基板と、前記ガラス層上
に設けられたブラックマトリックスと、該ブラックマト
リックスを覆う透明導電膜とを有することを特徴とする
液晶パネル用対向基板。
【0025】(13) 上記(11)または(12)に
記載の液晶パネル用対向基板を備えたことを特徴とする
液晶パネル。
【0026】(14) 個別電極を備えた液晶駆動基板
と、該液晶駆動基板に接合された上記(11)または
(12)に記載の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆
動基板と前記液晶パネル用対向基板との空隙に封入され
た液晶とを有することを特徴とする液晶パネル。
【0027】(15) 前記液晶駆動基板はTFT基板
である上記(14)に記載の液晶パネル。
【0028】(16) 上記(13)ないし(15)の
いずれかに記載の液晶パネルを備えたライトバルブを有
し、該ライトバルブを少なくとも1個用いて画像を投射
することを特徴とする投射型表示装置。
【0029】(17) 画像を形成する赤色、緑色およ
び青色に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光
源からの光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記
各光を対応する前期ライトバルブに導く色分離光学系
と、前記各画像を合成する色合成光学系と、前記合成さ
れた画像を投射する投射光学系とを有する投射型表示装
置であって、前記ライトバルブは、上記(13)ないし
(15)のいずれかに記載の液晶パネルを備えたことを
特徴とする投射型表示装置。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明におけるマイクロレンズ基
板には、個別基板およびウエハーの双方を含むものとす
る。
【0031】本発明者は、前述したマイクロレンズ基板
900に生じるそり、たわみ、剥離等の欠陥の原因を調
査、研究した結果、かかる原因は、有効レンズ領域90
9における樹脂層904の厚さと、非有効レンズ領域9
08における樹脂層904の厚さとが大きく異なってい
ることに起因することを突き止めた。詳しくは、以下の
ように説明できる。
【0032】すなわち、マイクロレンズ基板900で
は、有効レンズ領域909には多数の凹部906が形成
されているのに対し、非有効レンズ領域908ではガラ
ス基板902の本来の厚さが保持されている。このた
め、マイクロレンズ基板900では、有効レンズ領域9
09における樹脂層904の厚さと、非有効レンズ領域
908における樹脂層904の厚さとが大きく異なった
ものとなっている。
【0033】しかも、マイクロレンズ基板900では、
ガラス基板902と樹脂層904とは、異なる材料で構
成されている。両者の材料が異なるので、両者の熱膨張
係数も異なったものとなる(通常、ガラス基板902を
構成する材料よりも樹脂層904を構成する材料の方が
はるかに熱膨張係数が大きい。)。このため、マイクロ
レンズ基板900が加熱等により温度上昇したときに、
有効レンズ領域909と非有効レンズ領域908とで
は、樹脂層904の熱膨張の度合いが大きく異なる。こ
れが結果として、マイクロレンズ基板900のそり、た
わみ、剥離等の欠陥となって現われる。
【0034】本発明は、かかる知見に基づくものであ
る。すなわち本発明は、有効レンズ領域と非有効レンズ
領域とにおいて、樹脂層の厚さが相違することによって
生じる熱膨張の度合いの差を緩和することにより、上記
問題を解決するものである。以下、本発明を、添付図面
に示す好適な実施の形態に基づき、詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明のマイクロレンズ基板の実
施形態を説明するための模式的な平面図である。図2〜
7は、本発明のマイクロレンズ基板の、各実施の形態を
示す模式的な図1中A−A線断面図である。
【0036】これらの図に示すように、本発明のマイク
ロレンズ基板1A、1B、1C、1D、1Eおよび1F
は、多数の凹部(マイクロレンズ用凹部)3と擬似凹部
41〜46とが形成されたガラス基板(マイクロレンズ
用凹部付き基板)5と、かかるガラス基板5の凹部3が
設けられた面に中間層として樹脂層(接着剤層)7を介
して接合されたガラス層(カバーガラス)6と、マイク
ロレンズ基板に所定の機能を付加する機能性部位とを有
しており、また、樹脂層7では、凹部3内に充填された
樹脂によりマイクロレンズ8が形成されている。
【0037】このようなマイクロレンズ基板1A、1
B、1C、1D、1Eおよび1Fは、2つの領域、すな
わち、有効レンズ領域99と非有効レンズ領域100と
を有している。
【0038】図1に示すように、マイクロレンズ基板1
Aは、例えばほぼ長方形(四角形)をなしている。その
中央部には、ほぼ長方形(四角形)の有効レンズ領域9
9が形成されている。この有効レンズ領域99の外周部
に非有効レンズ領域100が形成されている。換言すれ
ば、マイクロレンズ基板1Aでは、マイクロレンズ基板
1Aの中央部に位置する有効レンズ領域99の外周を、
非有効レンズ領域100が囲むような構成となってい
る。なお、他の実施の形態に示すマイクロレンズ基板
も、マイクロレンズ基板1Aと同様となっている。
【0039】ここで、有効レンズ領域99とは、凹部3
に充填される樹脂により形成されるマイクロレンズ8
が、使用時にマイクロレンズとして用いられる領域をい
う。一方、非有効レンズ領域100とは、マイクロレン
ズとして用いられない領域であり、有効レンズ領域99
の外側の領域をいう。
【0040】本発明者は、上記問題点を解決すべく検討
を重ねた結果、マイクロレンズ基板の非有効レンズ領域
100の、好ましくは後述する所定部位を除くほぼ全域
に、擬似凹部を設けることに到達した。
【0041】かかる擬似凹部は、樹脂だまりとして機能
するが、擬似凹部に充填された樹脂は、通常、有効なマ
イクロレンズとしては使用されない。なお、かかる擬似
凹部の形状(または擬似凹部の底部の形状)は、例えば
凹部3の形状(または凹部3の底部の形状)とほぼ同一
とすることができる。また、擬似凹部の形状は、例えば
凹部3の形状と異なるものとすることもできる。さら
に、擬似凹部の大きさは、例えば凹部3の大きさとほぼ
同一とすることができる。また、擬似凹部の大きさは、
例えば凹部3の大きさよりも大きくすることも、小さく
することもできる。
【0042】このような擬似凹部をマイクロレンズ基板
に設けることにより、マイクロレンズ基板では、有効レ
ンズ領域99と非有効レンズ領域100とにおける、樹
脂層7の熱膨張の度合いの差を小さくすることができ
る。しかも、擬似凹部を非有効レンズ領域100のほぼ
全域に設けることにより、マイクロレンズ基板の全体に
わたって、マイクロレンズ基板のそり、たわみ、剥離等
の欠陥を好適に抑制することができる。
【0043】しかも、擬似凹部をガラス基板5に設ける
ことにより、樹脂層7とガラス基板5の密着力が向上し
(アンカー効果)、界面剥離をより確実に防止できる。
これは、ガラス基板5の樹脂層7に対する接触面積が増
大することによる。
【0044】なお、これらマイクロレンズ基板1A、1
B、1C、1D、1Eおよび1Fでは、擬似凹部41、
42、43、44、45および46に、樹脂層7を構成
する樹脂が充填されている。このため、樹脂層7には、
擬似凹部41、42、43、44、45および46に対
応した形状の凸部71、72、73、74、75および
76が、それぞれ形成されている。
【0045】マイクロレンズ基板1A(他の実施の形態
に示すマイクロレンズ基板も同様)は、マイクロレンズ
基板に所定の機能を付加する機能性部位を有している。
【0046】かかる機能性部位としては、例えば、位置
合わせの指標となるアライメントマーク21(図2〜6
参照)、ガラス基板5とガラス層6との間隔(距離)す
なわち樹脂層7の厚さを規定(規制)するスペーサー2
6(図7参照)などが挙げられる。なお、アライメント
マーク21は、例えばガラス層6上に設けることができ
る。また、スペーサー26は、ガラス基板5上にガラス
層6に当接するように設けることができる。
【0047】このような機能性部位をマイクロレンズ基
板に設けることにより、マイクロレンズ基板に、レンズ
としての機能に加えて、新たな機能、例えば光学的な機
能、物理的な機能などを付加することができる。
【0048】例えば、アライメントマーク21を設ける
ことにより、マイクロレンズ基板に光学的な機能を付加
することができる。すなわち、アライメントマーク21
をマイクロレンズ基板に設け、アライメントマーク21
を光学的に認識することにより、マイクロレンズ基板と
他の部材(例えば後述するTFT基板17)との位置合
わせ、あるいは、マイクロレンズ基板の構成要素(例え
ばマイクロレンズ8)と他の部材を構成する要素(例え
ばTFT基板17を構成する個別電極172(後述参
照))との位置合わせを容易に行うことができるように
なる。
【0049】また例えば、スペーサー26を設けること
により、マイクロレンズ基板に物理的な機能を付加する
ことができる。すなわち、スペーサー26をガラス基板
5とガラス層6との間に設けることにより、樹脂層7を
所望の厚さに設定することができる。しかも、マイクロ
レンズ基板全体で樹脂層7の厚さを均一にすることが容
易となる。さらには、各マイクロレンズ基板間での樹脂
層7の厚さのばらつきを抑制することも容易となる。
【0050】ところで、前述したように本発明のマイク
ロレンズ基板では非有効レンズ領域100に擬似凹部を
設けることとしたが、マイクロレンズ基板の前記機能性
部位に対応する部位およびその近傍には、擬似凹部を設
けないこととする(図1中斜線参照)。
【0051】図2〜6に示すように、アライメントマー
ク21が設けられている部位およびその近傍に擬似凹部
およびこれに充填された凸部を設けないことにより、他
の部材(例えば後述するTFT基板17)との位置合わ
せを容易に行うことができる。アライメントマーク21
を用いて位置合わせを行う場合、通常、アライメントマ
ーク21を光学的に認識してこの認識結果に基づいて、
位置合わせを行うことが多い。一方、凸部は、レンズと
して機能し得る。このため、アライメントマーク21が
設けられている部位およびその近傍に凸部が設けられて
いると、アライメントマーク21の光学的認識に支障を
きたす場合がある。それゆえに、アライメントマーク2
1に対応する部位およびその近傍に凸部を設けないこと
により、アライメントマーク21を光学的に支障なく認
識し、円滑に位置合わせを行うことができるようにな
る。
【0052】ここでの「近傍」とは、例えば、アライメ
ントマーク21を用いて位置合わせを行う際に、アライ
メントマーク21の光学的認識に支障を来さない範囲を
いう。換言すれば、例えば、擬似凹部を設けたなら、ア
ライメントマーク21の光学的認識に支障を来たす、ま
たは、認識の精度が低下するであろうと考えられる範囲
をいう。
【0053】また、図7に示すように、スペーサー26
が設けられている部位に擬似凹部を設けないことによ
り、スペーサー26を確実に固定、設置することができ
る。すなわち、スペーサー26を設ける位置に擬似凹部
が形成されていると、スペーサー26の形成が困難とな
るか、または、スペーサー26をガラス基板5に面接触
させて固定することが困難となり、ガラス基板5とガラ
ス層6との距離を確実に規定できなくなるおそれがあ
る。それゆえに、スペーサー26に対応する位置に擬似
凹部を設けないことにより、スペーサー26を確実にガ
ラス基板5に面接触させることができ、スペーサー26
を確実に固定、設置できるようになる。
【0054】このように、マイクロレンズ基板に機能性
部位を設けること等を考慮すると、擬似凹部を非有効レ
ンズ領域100のほぼ全体に設ける場合の「ほぼ全体」
とは、例えば、非有効レンズ領域100の90%以上、
さらには95%以上が目安とされる。
【0055】なお、擬似凹部の深さは、凹部3の深さよ
りも深くすることも浅くすることも可能であるが、前述
したような効果をさらに有効に得る観点からは、凹部3
の最大深さをD1 、擬似凹部の最大深さをD2 としたと
き、マイクロレンズ基板は、0.5≦D2 /D1 ≦2な
る関係を満足することが好ましく、0.75≦D2 /D
1 ≦1.5なる関係を満足することがより好ましい。こ
れにより、マイクロレンズ基板のそり、たわみ、剥離等
の欠陥を、より好適に抑制することができる。
【0056】また、擬似凹部を設ける際の配設密度は、
凹部3の配設密度よりも高くすることも低くすることも
可能であるが、前述したような効果をさらに有効に得る
観点からは、凹部3の単位面積あたりの数をN1 、非有
効レンズ領域100における擬似凹部の単位面積あたり
の数をN2 としたとき、マイクロレンズ基板は、0.1
≦N2 /N1 ≦10なる関係を満足することが好まし
く、0.2≦N2 /N1≦5なる関係を満足することが
より好ましい。これにより、マイクロレンズ基板のそ
り、たわみ、剥離等の欠陥を、より好適に抑制すること
ができる。
【0057】マイクロレンズ基板のそり、たわみ、剥離
等の欠陥を抑制する効果は、樹脂層7を構成する材料の
熱膨張係数(膨張率)が1×10-6/℃以上、特に、5
×10-6/℃以上のときに、より顕著に発揮される。
【0058】また、かかる効果は、樹脂層7を構成する
材料の熱膨張係数が、ガラス基板を構成する材料の熱膨
張係数よりも2倍以上、特に、10倍以上大きいとき
に、より顕著に発揮される。
【0059】擬似凹部および機能性部位は、例えば、図
2〜7に示すように設けることができる。以下、各図面
ごとに説明する。
【0060】図2に示すように、マイクロレンズ基板1
Aでは、非有効レンズ領域100のほぼ全域に、凹部3
とほぼ同形状の擬似凹部41が、凹部3とほぼ同じ配設
密度で設けられていることを特徴とする。
【0061】図3に示すように、マイクロレンズ基板1
Bでは、非有効レンズ領域100のほぼ全域に、凹部3
とほぼ同形状の擬似凹部42が、凹部3よりも低い配設
密度で設けられていることを特徴とする。
【0062】図4に示すように、マイクロレンズ基板1
Cでは、非有効レンズ領域100のほぼ全域に、凹部3
とほぼ相似形状でかつ凹部3よりも小さい擬似凹部43
が、凹部3よりも高い配設密度で設けられていることを
特徴とする。
【0063】このようなマイクロレンズ基板1Cでは、
ガラス基板5の表面積の増大により、樹脂層7とガラス
基板5の密着力が特に向上し(アンカー効果)、ガラス
層6のガラス基板5に対する密着力がさらに向上する。
【0064】図5に示すように、マイクロレンズ基板1
Dでは、非有効レンズ領域100のほぼ全域に、例えば
底部が凹部3の底部とほぼ同形状の擬似凹部44が設け
られていることを特徴とする。かかる擬似凹部44の配
設密度は、有効レンズ領域99の近傍からマイクロレン
ズ基板1Dの縁部に向かって漸減する傾向を有してい
る。すなわち、マイクロレンズ基板1Dでは、非有効レ
ンズ領域100における擬似凹部44の局所的な単位面
積あたりの数をΔNとしたとき、かかるΔNは、有効レ
ンズ領域99の近傍からマイクロレンズ基板1Dの縁部
に向かって漸減する傾向を有している。
【0065】図6に示すように、マイクロレンズ基板1
Eでは、非有効レンズ領域100のほぼ全域に、例えば
底部が凹部3の底部とほぼ相似形状でかつ凹部3よりも
小さい擬似凹部45が設けられていることを特徴とす
る。かかる擬似凹部45の配設密度は、有効レンズ領域
99の近傍からマイクロレンズ基板1Eの縁部に向かっ
て漸減する傾向を有している。すなわち、マイクロレン
ズ基板1Eでは、非有効レンズ領域100における擬似
凹部45の局所的な単位面積あたりの数をΔNとしたと
き、かかるΔNは、有効レンズ領域99の近傍からマイ
クロレンズ基板1Eの縁部に向かって漸減する傾向を有
している。
【0066】なお、マイクロレンズ基板1Dおよび1E
では、有効レンズ領域99の近傍からマイクロレンズ基
板1Dおよび1Eの縁部までΔNが漸減する傾向を有し
ているが、マイクロレンズ基板には、非有効レンズ領域
100に、ΔNが漸減する傾向を有する部位を部分的に
設けてもよい。
【0067】このようなΔNが漸減する傾向を有する部
位を非有効レンズ領域100に設けると、有効レンズ領
域99の近傍からマイクロレンズ基板の縁部に向けて、
樹脂層7の厚さの相違による基板の応力を、連続的に緩
和することができるようになる。このため、マイクロレ
ンズ基板のそり、たわみ等の欠陥を、より効果的に防止
できるようになる。
【0068】これらマイクロレンズ基板1A、1B、1
C、1Dおよび1Eでは、ガラス層6のガラス基板5と
反対側に、アライメントマーク21が設けられている。
かかるアライメントマーク21は、例えば、図1に示す
ように、マイクロレンズ基板の四隅(4つの各角部の近
傍)に、それぞれ設けられている。また、擬似凹部4
1、42、43、44および45は、アライメントマー
ク21に対応する部位およびその近傍には設けられてい
ない。さらには、後述するTFT基板側アライメントマ
ーク175に対応する部位およびその近傍にも、擬似凹
部41、42、43、44および45は設けられていな
い。
【0069】アライメントマーク21をマイクロレンズ
基板の少なくとも四隅に設けることにより、位置合わせ
をより確実に行うことができるようになる。
【0070】なお、アライメントマーク21の設置数
は、これより少なくてもよく、また、設置位置も隅、す
なわち、角部近傍でなくてもよい。ただし、マイクロレ
ンズ基板では、アライメントマーク21を少なくとも2
個設け、これらを少なくとも2個角部近傍に設置するこ
とが好ましい。これにより、好適に位置合わせを行える
ようになる。
【0071】図7に示すように、マイクロレンズ基板1
Fでは、非有効レンズ領域100のほぼ全域に、凹部3
とほぼ同形状の擬似凹部46が、凹部3とほぼ同じ配設
密度で設けられていることを特徴とする。また、マイク
ロレンズ基板1Fの四隅には、例えば柱状のスペーサー
26が設けられている。
【0072】このように、マイクロレンズ基板の少なく
とも四隅にスペーサー26を設けると、マイクロレンズ
基板全体にわたって、ガラス基板5とガラス層6との距
離をより均一なものとすることができる。なお、スペー
サー26の設置数はこれより少ないものであってもよ
い。
【0073】なお、図示の例ではスペーサー26をガラ
ス基板5と別体として設けているが、スペーサー26
は、ガラス基板5またはガラス層6と一体として設けら
れていてもよい。
【0074】以下、マイクロレンズ基板の代表としてマ
イクロレンズ基板1Aを用いて説明するが、原則的に、
他の実施の形態のマイクロレンズ基板でも、同様のこと
が言える。
【0075】マイクロレンズ基板1Aが液晶パネルに用
いられ、かかる液晶パネルがガラス基板5以外のガラス
基板(例えば後述するガラス基板171等)を有する場
合には、ガラス基板5やガラス層6の熱膨張係数は、か
かる液晶パネルが有する他のガラス基板の熱膨張係数と
ほぼ等しいものであることが好ましい。このように、ガ
ラス基板5やガラス層6の熱膨張係数と液晶パネルが有
する他のガラス基板の熱膨張係数とをほぼ等しいものと
すると、得られる液晶パネルでは、温度が変化したとき
に二者の熱膨張係数が違うことにより生じるそり、たわ
み、剥離等が防止される。
【0076】かかる観点からは、ガラス基板5やガラス
層6と、液晶パネルが有する他のガラス基板とは、同じ
材質で構成されていることが好ましい。これにより、温
度変化時の熱膨張係数の相違によるそり、たわみ、剥離
等が効果的に防止される。
【0077】特に、マイクロレンズ基板1Aを高温ポリ
シリコンのTFT液晶パネルに用いる場合には、ガラス
基板5およびガラス層6は、石英ガラスで構成されてい
ることが好ましい。TFT液晶パネルは、液晶駆動基板
としてTFT基板を有している。かかるTFT基板に
は、製造時の環境により特性が変化しにくい石英ガラス
が好ましく用いられる。このため、これに対応させて、
ガラス基板5およびガラス層6を石英ガラスで構成する
ことにより、そり、たわみ等の生じにくい、安定性に優
れたTFT液晶パネルを得ることができる。
【0078】樹脂層7は、例えば、ガラス基板5の屈折
率よりも高い屈折率の光学接着剤などで構成されている
ことが好ましい。
【0079】ガラス基板5の厚さは、ガラス基板5を構
成する材料、屈折率等の種々の条件により異なるが、通
常、0.3〜5mm程度とされ、より好ましくは0.5〜
2mm程度とされる。
【0080】ガラス層6の厚さは、マイクロレンズ基板
1Aが液晶パネルに用いられる場合、必要な光学特性を
得る観点からは、通常、10〜1000μm 程度とさ
れ、より好ましくは20〜150μm 程度とされる。な
お、液晶パネルが、光をガラス層6側から入射する構成
の場合(換言すれば、ガラス基板5上にブラックマトリ
ックスや透明導電膜を形成し、かかるガラス基板5と後
述するTFT基板17(ガラス基板171)とが対向す
るように液晶パネルを構成する場合)には、ガラス層6
の厚さは、好ましくは0.3〜5mm程度とされ、より好
ましくは0.5〜2mm程度とされる。
【0081】樹脂層7の厚さ、より具体的には、ガラス
基板5(本来の厚みを有しているところ)とガラス層6
の互いに対向する端面間の距離は、0.1〜100μm
程度が好ましく、1〜20μm 程度がより好ましい。
【0082】このようなマイクロレンズ基板1Aは、例
えば以下のようにして製造することができる。
【0083】まず、用意した未加工のガラス基板5の
表面にマスク層を形成する。このとき、ガラス基板5の
裏面に、ガラス基板5の裏面を保護する層を設けてもよ
い。マスク層および裏面を保護する層は、例えば、CV
D法等により、ガラス基板5上にポリシリコン等の層を
形成することにより設けることができる。
【0084】次に、前記マスク層に凹部3および擬似
凹部41に対応した形状、パターンの開口を形成する。
これは、例えば、マスク層上に、開口に対応するパター
ンのレジスト層を形成し、次いで、エッチング(例えば
CFガス等によるドライエッチング)を行ない、次い
で、前記レジスト層を除去することにより行うことがで
きる。
【0085】次に、ガラス基板5に、凹部3および擬
似凹部41を形成する。これは、例えばフッ酸系エッチ
ング液等によるウエットエッチングなどにより行なうこ
とができる。
【0086】次に、前記マスク層を除去する。これ
は、例えばアルカリ水溶液等によるウエットエッチング
などにより行なうことができる。また、このとき、前記
裏面を保護する層も除去することができる。
【0087】次に、ガラス層6を、光学接着剤などの
樹脂を介して、ガラス基板5の凹部3が形成された面に
接合する。
【0088】次に、必要に応じて、ガラス層6の厚さ
を例えば研削、研磨等により調整する。
【0089】次に、アライメントマーク21を形成す
る。これは、例えばマスクスパッタリング法等の気相成
膜法などにより、金属等(例えば後述するブラックマト
リックスと同様のものなど)で構成された薄膜を、ガラ
ス層6上に局所的に成膜することにより、行うことがで
きる。
【0090】これにより、マイクロレンズ基板1Aが得
られる。
【0091】なお、アライメントマーク21は、後述す
るブラックマトリックスをガラス層6上に形成する際
に、同時に形成してもよい。
【0092】なお、マイクロレンズ基板1Fは、凹部3
および擬似凹部46を形成後ガラス層6の接合前(例え
ば前記工程との間)に、スペーサー26をガラス基
板5上に設置することにより、前記と同様に製造するこ
とができる。
【0093】このようにマイクロレンズ基板1Aを製造
すると、擬似凹部41は、凹部3の形成と同時に形成さ
れるので、工程数を特段に増やさずに、擬似凹部41を
形成することができる。
【0094】マイクロレンズ基板1Dおよび1Eのよう
に、擬似凹部44および45の配設密度がマイクロレン
ズ基板1Dおよび1Eの縁部に向かって漸減する傾向を
有していると、マイクロレンズ基板1Dおよび1Eの縁
部近傍では、擬似凹部44、45同士の間隔が大きくな
る。また、マイクロレンズ基板1Bのように、擬似凹部
42が、比較的低い配設密度で設けられている場合も、
非有効レンズ領域100では、擬似凹部42同士の間隔
が比較的大きいものとなっている。このため、マイクロ
レンズ基板1B、1Dおよび1Eでは、擬似凹部42、
44および45の直径等を、非常に正確かつ容易に測定
できるようになる。
【0095】ところで、マイクロレンズ基板1B、1D
および1Eを連続して多数製造するときに、同一のエッ
チング液を使用し続けて、凹部3および擬似凹部42、
44、45を形成すると(前記工程参照)、エッチン
グ液が徐々に劣化する。このため、エッチングレートが
徐々に低下し、所定の大きさの凹部3および擬似凹部4
2、44および45を形成するためのエッチング時間
が、徐々に変化する。このとき、マイクロレンズ基板1
B、1Dおよび1Eのように、擬似凹部42、44およ
び45の直径等を正確に測定することができると、次の
バッチ(新たなマイクロレンズ基板1B、1Dおよび1
Eを製造する際の凹部3および擬似凹部42、44およ
び45を形成する工程(前記工程参照))におけるエ
ッチング時間を正確に決めることが可能となる。
【0096】また、マイクロレンズ基板1B、1Dおよ
び1Eのように、擬似凹部42、44および45の配設
密度が比較的小さい部分を有していると、凹部3および
擬似凹部42、44および45を形成する工程(前記工
程参照)において、使用するエッチング液の劣化の度
合いがより小さくなる。このため、マイクロレンズ基板
1B、1Dおよび1Eを連続して多数製造するときに、
エッチングレートの低下を抑制し、エッチング液の寿命
を長くすることができる。
【0097】なお、上述した本発明の実施の形態では、
一例として、擬似凹部の形状(または擬似凹部の底部の
形状)を凹部3の形状(または凹部3の底部の形状)と
ほぼ同一または相似形状として説明したが、擬似凹部の
形状は、その一方向の断面形状(または底部の一方向の
断面形状)が凹部3の断面形状(または底部の一方向の
断面形状)とほぼ同一または相似形状であればよい。具
体的には、図1に示すような平面形状のマイクロレンズ
基板を、例えば長辺方向、短辺方向または対角線方向の
断面でみたとき、本発明のマイクロレンズ基板は、かか
る擬似凹部の断面形状(または底部の断面形状)が凹部
3の断面形状(または底部の断面形状)とほぼ同一また
は相似形状であればよい。ここでの「底部」とは、例え
ば、凹部3および擬似凹部の底部の中心から所定の広が
りを持った部分をいう。
【0098】したがって、本発明のマイクロレンズ基板
には、例えば、図10に示すマイクロレンズ基板1Gの
ように、凹部3の底部31の断面と、擬似凹部47の底
部401の断面とがほぼ同じ形状のものも含まれる。な
お、マイクロレンズ基板1Gの凹部3および擬似凹部4
7では、側部(縁部)よりも底部31および401の方
が、曲率半径が大きな(より平坦に近い)ものとなって
いる。また、凹部3の配設密度は擬似凹部47の配設密
度よりも高いもの、すなわち、擬似凹部47の配設密度
は凹部3の配設密度よりも低いものとなっている。ま
た、マイクロレンズ基板1Gの図10に示すような断面
(例えば四角形のマイクロレンズ基板の長辺方向から見
た断面)では、凹部3同士の境界部におけるガラス基板
5の厚さは、ガラス基板5の本来の厚さよりも薄いもの
となっている。
【0099】また、例えば、マイクロレンズ基板は、図
2〜7、10に示すマイクロレンズ基板1A〜1Gと同
様の縦断面形状を有し、凹部3の縦断面形状とほぼ同様
の縦断面形状の擬似凹部を有しているが、かかる擬似凹
部は、紙面の垂直方向に伸びる溝(長孔)であってもよ
い。
【0100】さらには、例えば、凹部3の平面形状が円
形のときに、擬似凹部の平面形状は、例えば、楕円、長
円、さらには、長方形、正方形等の四角形などの形状で
あってもよい。また、例えば、凹部3の平面形状が長方
形、正方形等の四角形のときに、擬似凹部の平面形状
は、例えば、円、楕円、長円などの形状であってもよ
い。
【0101】さらには、擬似凹部は、このような条件を
満たさない任意の形状であってもよい。
【0102】なお、非有効レンズ領域100には、機能
性部位に対応する部位およびその近傍以外にも、擬似凹
部が設けられていない部分があってもよい。
【0103】なお、前述したマイクロレンズ基板では、
アライメントマーク21をガラス層6の樹脂層7と反対
側に設けたが、アライメントマークは、樹脂層7側に設
けてもよい。さらには、アライメントマークは、ガラス
基板5上(表面または裏面)に設けてもよい。特に、ガ
ラス基板5上にアライメントマークを設けると、後述す
るブラックマトリックス11の開口111を形成する際
の位置決めが容易となる。
【0104】なお、前述したマイクロレンズ基板では、
スペーサー26をガラス基板5上にガラス層6に当接す
るように設けたが、ガラス基板5のガラス層6と反対側
に設けてもよい。また、例えば、スペーサーをガラス層
6の樹脂層7と反対側に設けてもよい。これにより、例
えば後述するTFT基板17とマイクロレンズ基板との
距離を規定することができる。
【0105】さらには、機能性部位は、前述したような
光学的な機能、物理的な機能以外にも、例えば、マイク
ロレンズ基板に電気的な機能、磁気的な機能などを付加
するものであってもよい。
【0106】また、機能性部位は、前述では、マイクロ
レンズ基板上に設けられていたが、マイクロレンズ基板
以外の部材、例えば後述するTFT基板側アライメント
マーク175のように、TFT基板17上に設けられて
いてもよい。
【0107】本発明のマイクロレンズ基板は、以下に述
べる液晶パネル用対向基板および液晶パネル以外にも、
CCD用マイクロレンズ基板、光通信素子用マイクロレ
ンズ基板等の各種基板、各種用途に用いることができる
ことは言うまでもない。
【0108】前述したマイクロレンズ基板1Aのガラス
層6上に、例えば、開口111を有するブラックマトリ
ックス11を形成し、次いで、かかるブラックマトリッ
クス11を覆うように透明導電膜12を形成することに
より、液晶パネル用対向基板10を製造することができ
る(図8参照)。
【0109】ブラックマトリックス11は、例えば、C
r、Al、Al合金、Ni、Zn、Ti等の金属、カーボンやチタ
ン等を分散した樹脂などで構成されている。
【0110】透明導電膜12は、例えば、インジウムテ
ィンオキサイド(ITO)、インジウムオキサイド(I
O)、酸化スズ(SnO2)などで構成されている。
【0111】ブラックマトリックス11は、例えば、ガ
ラス層6上に気相成膜法(例えば蒸着、スパッタリング
等)によりブラックマトリックス11となる薄膜を成膜
し、次いで、かかる薄膜上に開口111のパターンを有
するレジスト膜を形成し、次いで、ウエットエッチング
を行い前記薄膜に開口111を形成し、次いで、前記レ
ジスト膜を除去することにより設けることができる。な
お、あらかじめ、開口111のパターンとともに、レジ
スト膜にアライメントマーク21のパターンをも形成す
ることにより、開口111の形成と同時にアライメント
マーク21を形成することもできる。
【0112】また、透明導電膜12は、例えば、蒸着、
スパッタリング等の気相成膜法により設けることができ
る。
【0113】なお、ブラックマトリックス11は、設け
なくてもよい。
【0114】以下、このような液晶パネル用対向基板を
用いた液晶パネル(液晶光シャッター)について、図8
に基づいて説明する。
【0115】同図に示すように、本発明の液晶パネル
(TFT液晶パネル)16は、TFT基板(液晶駆動基
板)17と、TFT基板17に接合された液晶パネル用
対向基板10と、TFT基板17と液晶パネル用対向基
板10との空隙に封入された液晶よりなる液晶層18と
を有している。
【0116】液晶パネル用対向基板10は、マイクロレ
ンズ基板1Aと、かかるマイクロレンズ基板1Aのガラ
ス層6上に設けられ、開口111が形成されたブラック
マトリックス11と、ガラス層6上にブラックマトリッ
クス11を覆うように設けられた透明導電膜(共通電
極)12とを有している。
【0117】TFT基板17は、液晶層18の液晶を駆
動するための基板であり、ガラス基板171と、かかる
ガラス基板171上に設けられた多数の個別電極172
と、かかる個別電極172の近傍に設けられ、各個別電
極172に対応する多数の薄膜トランジスタ(TFT)
173と、位置合わせの指標となるTFT基板側アライ
メントマーク175とを有している。なお、図では、シ
ール材、配向膜、配線などの記載は省略した。
【0118】この液晶パネル16では、液晶パネル用対
向基板10の透明導電膜12と、TFT基板17の個別
電極172とが対向するように、TFT基板17と液晶
パネル用対向基板10とが、一定距離離間して接合され
ている。
【0119】ガラス基板171は、前述したような理由
から、石英ガラスで構成されていることが好ましい。
【0120】個別電極172は、透明導電膜(共通電
極)12との間で充放電を行うことにより、液晶層18
の液晶を駆動する。この個別電極172は、例えば、前
述した透明導電膜12と同様の材料で構成されている。
【0121】薄膜トランジスタ173は、近傍の対応す
る個別電極172に接続されている。また、薄膜トラン
ジスタ173は、図示しない制御回路に接続され、個別
電極172へ供給する電流を制御する。これにより、個
別電極172の充放電が制御される。
【0122】液晶層18は液晶分子(図示せず)を含有
しており、個別電極172の充放電に対応して、かかる
液晶分子、すなわち液晶の配向が変化する。
【0123】この液晶パネル16では、通常、1個のマ
イクロレンズ8と、かかるマイクロレンズ8の光軸Qに
対応したブラックマトリックス11の1個の開口111
と、1個の個別電極172と、かかる個別電極172に
接続された1個の薄膜トランジスタ173とが、1画素
に対応している。
【0124】なお、非有効レンズ領域100に設けられ
た擬似凹部41および凸部71は、画素に対応させる必
要はない。これは、擬似凹部41および凸部71は、通
常、マイクロレンズとして使用されないからである。
【0125】液晶パネル用対向基板10側から入射した
入射光Lは、ガラス基板5を通り、マイクロレンズ8を
通過する際に集光されつつ、樹脂層7、ガラス層6、ブ
ラックマトリックス11の開口111、透明導電膜1
2、液晶層18、個別電極172、ガラス基板171を
透過する。なお、このとき、マイクロレンズ基板1Aの
入射側には通常偏光板(図示せず)が配置されているの
で、入射光Lが液晶層18を透過する際に、入射光Lは
直線偏光となっている。その際、この入射光Lの偏光方
向は、液晶層18の液晶分子の配向状態に対応して制御
される。したがって、液晶パネル16を透過した入射光
Lを、偏光板(図示せず)に透過させることにより、出
射光の輝度を制御することができる。
【0126】このように、液晶パネル16は、マイクロ
レンズ8を有しており、しかも、マイクロレンズ8を通
過した入射光Lは、集光されてブラックマトリックス1
1の開口111を通過する。一方、ブラックマトリック
ス11の開口111が形成されていない部分では、入射
光Lは遮光される。したがって、液晶パネル16では、
画素以外の部分から不要光が漏洩することが防止され、
かつ、画素部分での入射光Lの減衰が抑制される。この
ため、液晶パネル16は、画素部で高い光の透過率を有
し、比較的小さい光量で明るく鮮明な画像を形成するこ
とができる。
【0127】この液晶パネル16は、例えば、公知の方
法により製造されたTFT基板17と液晶パネル用対向
基板10とを配向処理した後、シール材(図示せず)を
介して両者を接合し、次いで、これにより形成された空
隙部の封入孔(図示せず)より液晶を空隙部内に注入
し、次いで、かかる封入孔を塞ぐことにより製造するこ
とができる。その後、必要に応じて、液晶パネル16の
入射側や出射側に偏光板を貼り付けてもよい。
【0128】このとき、アライメントマーク21とTF
T基板側アライメントマーク175とを用いることによ
り、液晶パネル用対向基板10とTFT基板17とを好
適に位置合わせして接合することができる。すなわち、
例えば、アライメントマーク21とTFT基板側アライ
メントマーク175とが一定の間隔となるように、液晶
パネル用対向基板10とTFT基板17とを接合するこ
とにより、液晶パネル用対向基板10の画素(マイクロ
レンズ8、ブラックマトリックス11の開口111)と
TFT基板17の画素(個別電極172)との位置合わ
せが好適になされた液晶パネル16が得られる。
【0129】なお、上記液晶パネル16では、液晶駆動
基板としてTFT基板を用いたが、液晶駆動基板にTF
T基板以外の他の液晶駆動基板、例えば、TFD基板、
STN基板などを用いてもよい。
【0130】以下、上記液晶パネル16を用いた投射型
表示装置について説明する。
【0131】図9は、本発明の投射型表示装置の光学系
を模式的に示す図である。
【0132】同図に示すように、投射型表示装置300
は、光源301と、複数のインテグレータレンズを備え
た照明光学系と、複数のダイクロイックミラー等を備え
た色分離光学系(導光光学系)と、赤色に対応した(赤
色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレイ)
24と、緑色に対応した(緑色用の)液晶ライトバルブ
(液晶光シャッターアレイ)25と、青色に対応した
(青色用の)液晶ライトバルブ(液晶光シャッターアレ
イ)26と、赤色光のみを反射するダイクロイックミラ
ー面211および青色光のみを反射するダイクロイック
ミラー面212が形成されたダイクロイックプリズム
(色合成光学系)21と、投射レンズ(投射光学系)2
2とを有している。
【0133】また、照明光学系は、インテグレータレン
ズ302および303を有している。色分離光学系は、
ミラー304、306、309、青色光および緑色光を
反射する(赤色光のみを透過する)ダイクロイックミラ
ー305、緑色光のみを反射するダイクロイックミラー
307、青色光のみを反射するダイクロイックミラー
(または青色光を反射するミラー)308、集光レンズ
310、311、312、313および314とを有し
ている。
【0134】液晶ライトバルブ25は、前述した液晶パ
ネル16と、液晶パネル16の入射面側(マイクロレン
ズ基板が位置する面側、すなわちダイクロイックプリズ
ム21と反対側)に接合された第1の偏光板(図示せ
ず)と、液晶パネル16の出射面側(マイクロレンズ基
板と対向する面側、すなわちダイクロイックプリズム2
1側)に接合された第2の偏光板(図示せず)とを備え
ている。液晶ライトバルブ24および26も、液晶ライ
トバルブ25と同様の構成となっている。これら液晶ラ
イトバルブ24、25および26が備えている液晶パネ
ル16は、図示しない駆動回路にそれぞれ接続されてい
る。
【0135】なお、投射型表示装置300では、ダイク
ロイックプリズム21と投射レンズ22とで、光学ブロ
ック20が構成されている。また、この光学ブロック2
0と、ダイクロイックプリズム21に対して固定的に設
置された液晶ライトバルブ24、25および26とで、
表示ユニット23が構成されている。
【0136】以下、投射型表示装置300の作用を説明
する。
【0137】光源301から出射された白色光(白色光
束)は、インテグレータレンズ302および303を透
過する。この白色光の光強度(輝度分布)は、インテグ
レータレンズ302および303により均一にされる。
【0138】インテグレータレンズ302および303
を透過した白色光は、ミラー304で図9中左側に反射
し、その反射光のうちの青色光(B)および緑色光
(G)は、それぞれダイクロイックミラー305で図9
中下側に反射し、赤色光(R)は、ダイクロイックミラ
ー305を透過する。
【0139】ダイクロイックミラー305を透過した赤
色光は、ミラー306で図9中下側に反射し、その反射
光は、集光レンズ310により整形され、赤色用の液晶
ライトバルブ24に入射する。
【0140】ダイクロイックミラー305で反射した青
色光および緑色光のうちの緑色光は、ダイクロイックミ
ラー307で図9中左側に反射し、青色光は、ダイクロ
イックミラー307を透過する。
【0141】ダイクロイックミラー307で反射した緑
色光は、集光レンズ311により整形され、緑色用の液
晶ライトバルブ25に入射する。
【0142】また、ダイクロイックミラー307を透過
した青色光は、ダイクロイックミラー(またはミラー)
308で図9中左側に反射し、その反射光は、ミラー3
09で図9中上側に反射する。前記青色光は、集光レン
ズ312、313および314により整形され、青色用
の液晶ライトバルブ26に入射する。
【0143】このように、光源301から出射された白
色光は、色分離光学系により、赤色、緑色および青色の
三原色に色分離され、それぞれ、対応する液晶ライトバ
ルブに導かれ、入射する。
【0144】この際、液晶ライトバルブ24が有する液
晶パネル16の各画素(薄膜トランジスター173とこ
れに接続された個別電極172)は、赤色用の画像信号
に基づいて作動する駆動回路(駆動手段)により、スイ
ッチング制御(オン/オフ)、すなわち変調される。
【0145】同様に、緑色光および青色光は、それぞ
れ、液晶ライトバルブ25および26に入射し、それぞ
れの液晶パネル16で変調され、これにより緑色用の画
像および青色用の画像が形成される。この際、液晶ライ
トバルブ25が有する液晶パネル16の各画素は、緑色
用の画像信号に基づいて作動する駆動回路によりスイッ
チング制御され、液晶ライトバルブ26が有する液晶パ
ネル16の各画素は、青色用の画像信号に基づいて作動
する駆動回路によりスイッチング制御される。
【0146】これにより赤色光、緑色光および青色光
は、それぞれ、液晶ライトバルブ24、25および26
で変調され、赤色用の画像、緑色用の画像および青色用
の画像がそれぞれ形成される。
【0147】前記液晶ライトバルブ24により形成され
た赤色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ24からの
赤色光は、面213からダイクロイックプリズム21に
入射し、ダイクロイックミラー面211で図9中左側に
反射し、ダイクロイックミラー面212を透過して、出
射面216から出射する。
【0148】また、前記液晶ライトバルブ25により形
成された緑色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ25
からの緑色光は、面214からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面211および2
12をそれぞれ透過して、出射面216から出射する。
【0149】また、前記液晶ライトバルブ26により形
成された青色用の画像、すなわち液晶ライトバルブ26
からの青色光は、面215からダイクロイックプリズム
21に入射し、ダイクロイックミラー面212で図9中
左側に反射し、ダイクロイックミラー面211を透過し
て、出射面216から出射する。
【0150】このように、前記液晶ライトバルブ24、
25および26からの各色の光、すなわち液晶ライトバ
ルブ24、25および26により形成された各画像は、
ダイクロイックプリズム21により合成され、これによ
りカラーの画像が形成される。この画像は、投射レンズ
22により、所定の位置に設置されているスクリーン3
20上に投影(拡大投射)される。
【0151】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、例
えばアライメントマークの位置合わせ機能のような、機
能性部位の機能を損なうことなく、そり、たわみ、剥離
等の欠陥を防止し、マイクロレンズ基板を構成する各層
の密着性が高いマイクロレンズ基板およびこれを備えた
機器を提供することができる。
【0152】さらには、本発明によれば、画像を好適に
投射できる液晶パネルおよび投射型表示装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイクロレンズ基板の実施形態を説明
するための模式的な平面図である。
【図2】本発明のマイクロレンズ基板の第1実施形態を
示す模式的な図1中A−A線断面図である。
【図3】本発明のマイクロレンズ基板の第2実施形態を
示す模式的な図1中A−A線断面図である。
【図4】本発明のマイクロレンズ基板の第3実施形態を
示す模式的な図1中A−A線断面図である。
【図5】本発明のマイクロレンズ基板の第4実施形態を
示す模式的な図1中A−A線断面図である。
【図6】本発明のマイクロレンズ基板の第5実施形態を
示す模式的な図1中A−A線断面図である。
【図7】本発明のマイクロレンズ基板の第6実施形態を
示す模式的な縦断面図である。
【図8】本発明の液晶パネルの実施例を示す模式的な縦
断面図である。
【図9】本発明の実施例における投射型表示装置の光学
系を模式的に示す図である。
【図10】本発明のマイクロレンズ基板の第7実施形態
を示す模式的な縦断面図である。
【図11】従来のマイクロレンズ基板を示す模式的な縦
断面図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G マイクロ
レンズ基板 99 有効レンズ領域 100 非有効レンズ領域 21 アライメントマーク 26 スペーサー 3 凹部 31 底部 41、42、43、44、45、46、47 擬似凹部 401 底部 5 ガラス基板 6 ガラス層 7 樹脂層 71、72、73、74、75、76、77 凸部 8 マイクロレンズ 10 液晶パネル用対向基板 11 ブラックマトリックス 111 開口 12 透明導電膜 16 液晶パネル 17 TFT基板 171 ガラス基板 172 個別電極 173 薄膜トランジスタ 175 TFT基板側アライメントマーク 18 液晶層 300 投射型表示装置 301 光源 302、303 インテグレータレンズ 304、306、309 ミラー 305、307、308 ダイクロイックミラー 310〜314 集光レンズ 320 スクリーン 20 光学ブロック 21 ダイクロイックプリズム 211、212 ダイクロイックミラー面 213〜215 面 216 出射面 22 投射レンズ 23 表示ユニット 24〜26 液晶ライトバルブ 900 マイクロレンズ基板 902 ガラス基板 903 ガラス層 904 樹脂層 906 凹部 907 マイクロレンズ 908 非有効レンズ領域 909 有効レンズ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四谷 真一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H042 AA09 AA15 AA26 2H088 EA14 FA16 FA29 HA01 HA08 HA13 HA14 HA25 HA28 MA20 2H091 FA05Z FA14Z FA26X FA26Z FA29Z FA35Y FA41Z FB02 GA01 GA03 GA13 MA07

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の凹部が設けられたガラス基板と、
    該ガラス基板に樹脂層を介して接合されたガラス層とを
    有し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイクロレン
    ズが構成されたマイクロレンズ基板であって、 前記ガラス基板には、所定の機能を付加する機能性部位
    に対応する部位およびその近傍を除く有効レンズ領域外
    に、マイクロレンズとして使用されない擬似凹部が多数
    形成されていることを特徴とするマイクロレンズ基板。
  2. 【請求項2】 多数の凹部が設けられたガラス基板と、
    該ガラス基板に樹脂層を介して接合されたガラス層とを
    有し、前記凹部内に充填された樹脂によりマイクロレン
    ズが構成されたマイクロレンズ基板であって、 前記ガラス基板には、所定の機能を付加する機能性部位
    に対応する部位およびその近傍を除く有効レンズ領域外
    に、少なくとも底部の断面が前記凹部の底部の断面とほ
    ぼ同一または相似形状の擬似凹部が多数形成されている
    ことを特徴とするマイクロレンズ基板。
  3. 【請求項3】 前記擬似凹部が形成された部分の面積
    は、前記有効レンズ領域外の面積の90%以上を占める
    請求項1または2に記載のマイクロレンズ基板。
  4. 【請求項4】 前記凹部の最大深さをD1 、前記擬似凹
    部の最大深さをD2としたとき、0.5≦D2 /D1
    2なる関係を満足する請求項1ないし3のいずれかに記
    載のマイクロレンズ基板。
  5. 【請求項5】 前記凹部の単位面積あたりの数をN1
    前記有効レンズ領域外における前記擬似凹部の単位面積
    あたりの数をN2 としたとき、0.1≦N2/N1 ≦1
    0なる関係を満足する請求項1ないし4のいずれかに記
    載のマイクロレンズ基板。
  6. 【請求項6】 前記有効レンズ領域外における前記擬似
    凹部の局所的な単位面積あたりの数をΔNとしたとき、
    該ΔNがマイクロレンズ基板の縁部に向かって漸減する
    傾向を有する部位を有する請求項1ないし5のいずれか
    に記載のマイクロレンズ基板。
  7. 【請求項7】 前記機能性部位は、位置合わせの指標と
    なるアライメントマークである請求項1ないし6のいず
    れかに記載のマイクロレンズ基板。
  8. 【請求項8】 前記機能性部位は、前記ガラス基板上お
    よび/または前記ガラス層上に設けられている請求項1
    ないし7のいずれかに記載のマイクロレンズ基板。
  9. 【請求項9】 マイクロレンズ基板は四角形をなしてお
    り、 前記機能性部位は、マイクロレンズ基板の少なくとも2
    箇所の角部の近傍に、それぞれ設けられている請求項1
    ないし8のいずれかに記載のマイクロレンズ基板。
  10. 【請求項10】 前記擬似凹部は、前記凹部を形成する
    際に同時に形成されたものである請求項1ないし9のい
    ずれかに記載のマイクロレンズ基板。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    のマイクロレンズ基板と、前記ガラス層上に設けられた
    透明導電膜とを有することを特徴とする液晶パネル用対
    向基板。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    のマイクロレンズ基板と、前記ガラス層上に設けられた
    ブラックマトリックスと、該ブラックマトリックスを覆
    う透明導電膜とを有することを特徴とする液晶パネル用
    対向基板。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載の液晶パ
    ネル用対向基板を備えたことを特徴とする液晶パネル。
  14. 【請求項14】 個別電極を備えた液晶駆動基板と、該
    液晶駆動基板に接合された請求項11または12に記載
    の液晶パネル用対向基板と、前記液晶駆動基板と前記液
    晶パネル用対向基板との空隙に封入された液晶とを有す
    ることを特徴とする液晶パネル。
  15. 【請求項15】 前記液晶駆動基板はTFT基板である
    請求項14に記載の液晶パネル。
  16. 【請求項16】 請求項13ないし15のいずれかに記
    載の液晶パネルを備えたライトバルブを有し、該ライト
    バルブを少なくとも1個用いて画像を投射することを特
    徴とする投射型表示装置。
  17. 【請求項17】 画像を形成する赤色、緑色および青色
    に対応した3つのライトバルブと、光源と、該光源から
    の光を赤色、緑色および青色の光に分離し、前記各光を
    対応する前期ライトバルブに導く色分離光学系と、前記
    各画像を合成する色合成光学系と、前記合成された画像
    を投射する投射光学系とを有する投射型表示装置であっ
    て、 前記ライトバルブは、請求項13ないし15のいずれか
    に記載の液晶パネルを備えたことを特徴とする投射型表
    示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009216832A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Ricoh Opt Ind Co Ltd 液晶パネル用の対向基板・マイクロレンズアレイ基板

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