JPH10228063A - 投射型光学装置 - Google Patents

投射型光学装置

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JPH10228063A
JPH10228063A JP9029404A JP2940497A JPH10228063A JP H10228063 A JPH10228063 A JP H10228063A JP 9029404 A JP9029404 A JP 9029404A JP 2940497 A JP2940497 A JP 2940497A JP H10228063 A JPH10228063 A JP H10228063A
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JP
Japan
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light
optical
projection
prism
optical axis
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JP9029404A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Oi
好晴 大井
Minoru Sekine
実 関根
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高コントラスト比、明るい投射表示が可能な投
射型光学装置を得る。 【解決手段】光源11と楕円鏡12を持つ光源系1、プ
リズム16、集光レンズ14、透過散乱型で反射機能層
を持つ光学素子15からなる光変調手段2、および投射
光学系30が備えられ、光源系1から発した主光束は光
軸CXでプリズムに入射され、偏向され光軸AXで出射
され、光変調手段から光軸BXで出射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型の投射型光
学装置およびそれに用いる光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】投射型光学装置は画像を一定の距離だけ
離れたスクリーンに投射し、直視型の光学装置に比べて
大きな投射画像を得ることを目的とする。例えば、映写
機も基本的に同様の構造を備えている。つまり、光源か
ら供給される強い光を画像データで変調し、レンズ光学
系を経て、投射する投射光学装置の構造が古くから知ら
れていた。
【0003】また、投射型光学装置に用いる光変調手段
として種々の光学素子がある。散乱性を有する光学素子
としては、サスペンジョンディスプレー素子、レーザ書
き込みモード液晶素子やダイナミック・スキャッタリン
グ(DSM)の液晶素子などが従来から知られていた。
【0004】SIDプロシーディングズ Vol.18
/2 第2クオーター1977、134〜146頁、
「ライトバルブのためのプロジェクションシステム」
(従来例1)に各種の光変調手段とシュリーレン光学系
とを組み合わせた投射光学装置に関する説明が開示され
た。光変調手段として、PLZTや液晶素子が例示さ
れ、シュリーレン光学系と組み合わせた投射光学装置で
あり、従来例1の図8〜図10に反射モードの構成が示
された。
【0005】また、新しい動作モードを持つ液晶素子を
投射型光学装置に用いた発明が特開平5−196923
(従来例2)や、特開平7−5419(従来例3)に示
された。この従来例2、3に採用された液晶素子は液晶
/高分子複合体素子、高分子/分散型液晶素子、あるい
は単に分散型液晶素子(以後、LC/PCとも呼ぶ)な
どと呼ばれ、電界駆動で高い散乱性能と透過率を有し、
従来の偏光板を内蔵する光吸収型のツイスト・ネマチッ
ク(TN)液晶素子やスーパーツイストネマチック(S
TN)液晶素子よりも明るく、コントラストの高い表示
を行うことが可能となった。
【0006】従来例2では、LC/PCを反射型液晶表
示素子として構成し、反射型の投射型液晶光学装置を形
成した。従来例3では、デルタ型に配置した2枚のダイ
クロイックミラー面を挟むように配置した3枚の反射型
LC/PC素子によって、投射表示を行うものであっ
た。
【0007】また、SID95ダイジェストの227頁
に、透過散乱型の液晶光学素子を反射型の光学装置とし
て用いた投射型光学装置が記載された。その平面図を図
18に、側面図を図19に示す(従来例4)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
例の共通の光路配置を備えており、反射方式に起因する
課題を内蔵していた。従来例の一つである投射型光学装
置500の全体構成を示した図18と図19を参照しな
がら説明する。なお、共通要素についての説明は省略す
る。
【0009】すなわち、光源系1から出射した主光束の
光軸AXは、集光レンズ14を通過後に反射型光学素子
15の反射面に対して一定の角度傾斜で入射するように
配置され、反射型光学素子15の反射面で正規反射され
た光は反射型光学素子15の反射面に対して一定の角度
傾斜して反射型光学素子15を出射し、集光レンズ14
を通過して投射光学系3へと伝搬する出射光の光軸BX
となる。反射型光学素子15の表示面に密着したレンズ
の対称軸がDXである。
【0010】このとき、光軸AXと光軸BXとは有限の
角度γを有する光路配置となる。この角度γが30°以
上となるように配置すると、光源系と投射系とが十分空
間的に離れ、相互に干渉しない構成が得られやすいが、
反射型光学素子の像をスクリーン上に結像して用いる場
合、光利用効率を維持して解像度の高い投射レンズを実
現するのが困難であった。
【0011】特に、高い投射像拡大率を必要とする広角
投射レンズや多数枚のレンズ群から構成される投射ズー
ムレンズの場合、表示精細度の高い反射型表示素子の投
影解像度を確保することが技術的に難しかった。
【0012】一方、角度γが30°以下さらに20°以
下となるように配置しようとすると、高い光利用効率を
維持し、かつ解像度の高い投射レンズを用いることが可
能であった。しかし、光源系と投射系とが空間的に接近
するため、相互に干渉してしまい新たな問題が生まれて
いた。
【0013】特に、高い投射像拡大率を必要とする広角
投射レンズや多数枚のレンズ群から構成される投射ズー
ムレンズの場合、投射レンズ自体が大型化する。また、
投射光量を増大させるため大電力ランプを光源系に用い
た場合、放熱量が大きいため集光鏡等の光源系に使用さ
れる光学素子を大型化する必要が生じるとともに投射レ
ンズが接近しているとその温度上昇が問題であった。何
れの場合も光源系と投射系との適切な配置がより困難と
なっていた。
【0014】したがって、従来の投射型光学装置におい
ては、光源系と投射系とが干渉しないように配置するこ
とと投射像の高い品質を達成することの両立がきわめて
困難であった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、光源系と投射系とが干
渉しないように配置するとともに投射像の高い品質を達
成できる投射型光学装置を提供する。
【0016】すなわち、請求項1の発明は、光源系と、
透過散乱型の動作モードを有する光学素子と反射機能層
とが備えられた光変調手段と、投射光学系とが設けられ
た投射型光学装置において、光源系と光変調手段との間
の光路にプリズムが配置され、光源系から出射した主光
束は頂角αを有するプリズム、光変調手段、投射光学系
を通過して投射され、その際、プリズムに入射するとき
の光軸CXと、プリズムを通過せしめられ、光変調手段
に入射するときの光軸AXが交差角度を有することを特
徴とする投射型光学装置を提供する。
【0017】また、請求項2記載の発明は、光変調手段
に入射された主光束が透過状態の光学素子を通過せしめ
られ、反射機能層で反射されて光変調手段から出射さ
れ、この出射光の光軸BXと光軸AXとが交差角度γ=
4〜30°を有することを特徴とする請求項1記載の投
射型光学装置を提供する。
【0018】また、請求項3記載の発明は、光軸AXと
光軸BXとによって規定される平面において頂角αを有
するプリズムが配置され、光軸CXは前記平面内に設け
られ、光軸CXと光軸BXとの交差角度ηは、交差角度
η>交差角度γを満足するように、頂角αが設定された
ことを特徴とする請求項2記載の投射型光学装置を提供
する。
【0019】また、請求項4記載の発明は、頂角α=1
0〜70°とされたことを特徴とする請求項1、2また
は3記載の投射型光学装置を提供する。
【0020】また、請求項5記載の発明は、光源系に光
源、楕円鏡、第1の開口絞りが備えられ、楕円鏡の第1
焦点近傍に光源の発光部が配置され、楕円鏡の第2焦点
近傍に第1の開口絞りの開口部とプリズムが位置するよ
うに第1の開口絞りとプリズムが配置され、光変調手段
にレンズ手段が配置され、第1の開口絞りの開口部を通
過した主光束が光変調手段に入射せしめられ、レンズ手
段を通過し集光されて光学素子に入射され、反射機能層
によって正規反射された主光束は再び前記レンズ手段を
通過せしめられて集光され、第2の開口絞りを通過せし
められ、この際、第1の開口絞りの共役像の近傍に第2
の開口絞りが配置され、第2の開口絞りの開口部は第1
の開口絞りの共役像とほぼ同じ形状とされたことを特徴
とする請求項1〜4のいずれか1項記載の投射型光学装
置を提供する。
【0021】また、請求項6記載の発明は、光学素子は
透明電極を有する表電極基板と反射機能層を有する裏電
極基板との間に、液晶/高分子複合体層が挟持され、電
圧の印加時または非印加時のいずれかの状態においてそ
の高分子相の屈折率が液晶の屈折率とほぼ一致するよう
にされた反射型の液晶光学素子であることを特徴とする
請求項1〜5のいずれか1項記載の投射型光学装置を提
供する。
【0022】本発明の投射型光学装置では、光変調手段
として透過散乱の動作モードを有する光学素子を用い
て、他の光学要素と組み合わせて反射型の投射型光学装
置を構成する。この場合、散乱状態の画素では、散乱さ
れずに裏側まで到達した光は反射機能層で反射され、光
路を戻る際に、再度セル内の散乱部分を通過することで
散乱され、結果として薄い光変調層で高い散乱率が得ら
れる。また、透過型の光学素子に対して同じ散乱能とし
た場合、光変調層を薄く形成できるので、その結果駆動
電圧が低減できる。
【0023】また、この光学素子が画素からなる表示素
子で、画素ごとに能動素子が形成されたアクティブマト
リックス駆動方式である場合、各画素ごとに蓄積容量を
形成する際に、反射型にすることにより蓄積容量形成に
伴う画素開口率の減少が低減される。そのため透過型に
比べて高開口率が得られやすいとともに、能動素子の設
計自由度が増すので有利となる。
【0024】具体的には上記のLC/PCを用いること
が好ましい。なぜなら、電気的に散乱状態と透過状態と
を直接制御でき、明るい光源を使用でき、かつ透過時の
光の透過率を大幅に向上できるからである。また、光学
素子の表側の電極基板の界面における光の反射率を低減
することが好ましい。高コントラスト比が容易に得られ
るからである。LC/PCのセルギャップとして、およ
そ8〜12μmとすると、駆動電圧を7〜8Vに設定で
きる。
【0025】本発明に用いるLC/PCセル内の液晶/
高分子複合体層の比抵抗としては、5×1010Ωcm以
上のものが好ましい。さらに、漏れ電流等による電圧降
下を最小限にし、高精細度の表示を得るためには、10
11Ωcm以上がより好ましく、この場合には大きな蓄積
容量を画素電極毎に付与する必要がない。
【0026】液晶/高分子複合体の構造は種々のものが
あるが、本発明では、特に、細かな孔が多数連通して形
成された高分子相(ネットワーク構造)と、連通した孔
の部分に充填された液晶相とから構成されていることが
好ましい。そして、液晶と高分子相は電圧の印加時また
は非印加時のいずれかの状態においてその高分子の屈折
率が使用する液晶の常光屈折率(no )または異常光屈
折率(ne )とほぼ一致するように設けられる。
【0027】液晶の常光屈折率(no )は固化物マトリ
ックスの屈折率(np )とほぼ一致することが好まし
く、この時電界印加時に高い透明性が得られる。具体的
にはno −0.03<np <no +0.05の関係を満
たすことが好ましい。
【0028】これに所望の画素の電極間に電圧を印加す
る。この電圧を印加された画素部分では、液晶が電界方
向に平行に配列し、液晶の常光屈折率(n0 )と固化物
マトリックスの屈折率(np ) とが一致することにより
透過状態を示し、当該所望の画素で光が透過することと
なり、投射スクリーンに明るく表示される。
【0029】液晶の屈折率異方性Δn(=ne −no
は、散乱性に寄与し、高い散乱性を得るには、ある程度
以上大きいことが好ましく、具体的にはΔn≧0.18
が好ましく、特にΔn≧0.20が好ましい。
【0030】また、誘電異方性が正のネマチック液晶を
用いることが好ましい。また、液晶の体積分率Φは、お
よそ60〜70%とすることが好ましい。63〜67%
とすることがより好ましい。また、液晶に求められる動
作温度範囲、動作電圧など種々の要求性能を満たすには
組成物を用いた方が有利である。
【0031】このLC/PCを表電極基板と、反射膜を
有する裏電極基板との間に挟持して反射型の液晶光学素
子とする。この反射型の液晶光学素子の電極間への電圧
の印加状態により、その液晶の屈折率が変化し、高分子
相の屈折率と液晶の屈折率との関係が変化し、両者の屈
折率が一致したときには透過状態(正規反射して光が出
射)となり、屈折率が異なったときには散乱状態(拡散
光が出射)となる。
【0032】本発明に用いるLC/PCは光励起重合相
分離法で形成することが好ましい。LCPCを構成する
高分子相の材料としては、未硬化の硬化性化合物として
光硬化性化合物の使用が好ましく、なかでも、オリゴマ
ーを含有した光硬化性ビニル系化合物の使用が好まし
い。例えば、特開昭63−271233、特開昭63−
278035、特開平3−98022に開示された技術
である。もちろん、他の手法によるLC/PCも基本的
には採用できる。
【0033】また、これらの液晶と硬化性化合物との未
硬化の混合物には、基板間隙制御用のセラミック粒子、
プラスチック粒子、ガラス繊維等のスペーサー、顔料、
色素、粘度調整剤、その他本発明の性能に悪影響を与え
ない添加剤を添加してもよい。なお、このLC/PCを
使用した反射型の液晶表示素子の透過状態での透過率は
高いほどよく、散乱状態でのヘイズ値は80%以上であ
ることが好ましい。
【0034】本発明で能動素子としてTFTを用いる場
合には、半導体材料としてはシリコンが好適である。特
に多結晶シリコンは、非結晶シリコンよりも高速動作可
能であって、面積の小さなTFTで動作可能となり、高
い開口率を達成でき明るい表示が得られる。また、裏電
極基板としてMOS半導体基板を用いることもできる。
この場合、駆動電圧をTFTよりも高く設定でき、15
V駆動のときに、セルギャップを15μm程度まで厚く
することができる。
【0035】図1は、本発明の投射型液晶光学装置10
0の基本的構成を示す斜視図である。図1において、メ
タルハライドランプなどの光源11から出射した光は集
光鏡12によって光軸CX方向に集光され進行した後、
その光路中に配置されたプリズム16に入射し、プリズ
ム16の通過時に光線が屈折されて、その進路が変化
し、光軸AXに沿ってプリズム16を出射する。
【0036】さらに、集光レンズ14によって集光さ
れ、反射型の液晶光学素子15に入射し、裏側の反射機
能層で反射されて入射面側に戻って来る。そして、再度
集光レンズ14を通過し、投射光学系の方向に集光さ
れ、投射光学系のレンズ3により図示されていないスク
リーンに投射される。図1の構成例においては、光軸C
Xを光軸AXへと変化させる光学素子として、三角柱の
プリズム16を用いている。
【0037】図2は本発明の構成要素であるプリズムの
一般的な作用について説明する断面図である。主光束の
光路の変化を示している。頂角αを有するプリズム16
に光軸CXを有する主光束の入射光が入射角θ1 で入射
し、プリズム16の入射面と出射面で屈折した後、出射
角θ2 であって光軸AXを持つ主光束となって出射する
光路を示す。このとき、スネルの屈折則によりプリズム
の屈折率をmとすると光軸CXと光軸AXの交差角度θ
は次式でまとめられる。
【0038】
【数1】 θ=θ1 +θ2 −α ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式1) sin-1(sin θ1 /m) +sin-1(sin θ2 /m) =α ・・・・(式2)
【0039】すなわち、入射角θ1 に対して、(式2)
により出射角θ2 が定まり、(式1)により交差角θが
求まる。交差角θは頂角αに対してθ1 =θ2 の時最小
値θmin となり、屈折率1. 5のプリズムの場合は、頂
角α≒19°であるときに、θmin =10°となり、頂
角α≒67°のときに、θmin =45°となる。実際に
は、プリズムの屈折率は用いられる光学材料によって
1. 4〜1. 8程度の違いがあり、θ1 がθ2 とが異な
るような配置の場合は交差角はθmin より大きな値とな
る。
【0040】本発明の投射型光学装置においては、交差
角θが10〜45°程度になるようにプリズム形状・配
置を選ぶことが好ましい。このとき、プリズムの頂角α
は10〜70°の範囲に設ければよい。
【0041】次に、本発明に用いるプリズムの形状につ
いて説明する。図3に示すプリズム16は円柱状のロッ
ドの底面を斜めに切断したような構造である。光軸AX
と光軸CXとによって規定される平面において、図2に
示した作用が得られる。
【0042】図4に本発明の投射型光学装置200のよ
り好ましい構成を斜視図で示す。また、図5は本発明の
投射型液晶光学装置200の基本的構成を模式的に示す
平面図である。図6は本発明の投射型液晶光学装置20
0の基本的構成を模式的に示した側面図である。
【0043】集光鏡として楕円鏡12を用い、楕円鏡1
2の第1焦点位置に光源11の発光部が配置され、光源
11から出射した光は楕円鏡12でその第2焦点近傍に
集光された後、第2焦点位置近傍に配置された複合プリ
ズム16、17および第1の開口絞り13を通過した光
が平凸レンズ14で集光され反射型の液晶光学素子15
に入射し、裏側で反射されて入射側に戻されてきて、再
度平凸レンズ14を通過し集光され、拡散光を減ずる装
置である第2の開口絞り18を通過し、投射光学系3の
レンズ19により図示されていないスクリーンに投射さ
れる。
【0044】集光鏡として楕円鏡12を用い、集光位置
である第2焦点近傍にプリズムが配置される場合、光軸
AXあるいは光軸CXに関して軸対称または回転対称で
ある錐体状プリズムと楔形プリズムとを併用して、ある
いは一体形状として複合プリズム16、17の形態とし
て用いることが好ましい。複合プリズムの具体的な形態
を図7〜12に示す。
【0045】図7および図8は光軸AXに関して回転対
称である錐体状プリズム17を楔形プリズム16と併用
した例である。図7は斜視図で、図8はその断面図であ
る。楔形プリズム16は光軸CXを光軸AXに偏向させ
る作用に対して、錐体状プリズム17はその入射および
出射面での光屈折により、入射した広がった光束の配光
分布を狭い領域に整えて出射する作用を有する。その結
果、光束密度の増大および配光分布の均一化が達成され
る。
【0046】このとき、錐体状プリズム17の頂角β1
は90〜175°の角度範囲であることが好ましい。ま
た、図の例は全て凸型錐体状プリズムであるが、凹型錐
体状プリズムでも構わない。その場合の頂角β2 は18
5〜270°の角度範囲であることが好ましい。
【0047】図7および図8は錐体状プリズム17と楔
形プリズム16とを分離して用いる形態の例であるが、
図9(斜視図)および図10(断面図)のように一体化
して用いても構わない。また、図11(斜視図)および
図12(断面図)のように光源側に、光軸CXに関して
回転対称である錐体状プリズム17を配置し、楔形プリ
ズム16を光出射側に配置した構成としてもよい。次
に、本発明における光変調手段について説明する。
【0048】本発明で用いる集光レンズの素材はガラス
あるいはプラスティックの何れでも構わない。また、集
光レンズの凸面の形状は球面が一般的だが、投射像の解
像度および投射レンズと組み合わせたときの収差を低減
するために非球面形状とすることが好ましい。また、フ
レネル形状とすることによってレンズを薄厚化し、軽量
・安価にしてもよい。
【0049】また、集光レンズはその空気界面のフレネ
ル反射を低減するため、光学素子15と一体化すること
により界面反射を生じないように設けることが好ましい
が、十分反射率の低い反射防止膜が形成されていれば光
学素子とレンズとを分離して配置しても構わない。
【0050】また、図5および図6では平凸レンズの凸
面が略回転対称形状で、その対称軸DXが液晶光学素子
の反射面の略中心に位置する構成を示しているが、対称
軸DXが液晶光学素子の反射面の中心でなくても構わな
い。対称軸DXが液晶光学素子の反射面内に位置しない
ような偏心レンズを用いた構成とすることによりレンズ
の凸面における全ての領域の界面反射光が投射光学系3
の開口絞り18を通過することがなくなるため、レンズ
凸面の反射防止膜が設けられていない状態であっても均
一な黒表示が可能となる。具体的な構成例(投射型光学
装置300)の平面図を図14に側面図を図15に示
す。
【0051】本発明の光源系は、図4〜図6、図14、
図15では楕円面鏡を集光鏡として用いた例を示した
が、放物面鏡、球面鏡やレンズ等を適当に組み合わせた
ものも光源系として使用できる。ランプとしては、ハロ
ゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等
がある。さらに、この光源系には冷却系を付加したり、
赤外線カットフィルタや紫外線カットフィルタ等を組み
合わせてもよい。
【0052】また、楔形プリズム16と併用する錐体状
プリズム17の代わりに、レンズ、マイクロレンズアレ
イ、ロッドインテグレータや拡散板等の光学要素を配置
してもよい。また、複数の光変調手段に色光を入射させ
る場合には、最初から3色の光源を準備してもよいし、
ダイクロイックミラー、ダイクロイックプリズム等によ
り白色光源光を分光して用いてもよい。具体的に図14
および図15の投射型光学装置に適用するならば、平凸
レンズ14と光源系1および投射光学系3との間にダイ
クロイックミラー系4を配置し、RGBの各色光に対し
て3個の光変調素子がそれぞれ配置されることになる。
【0053】その構成例の投射型光学装置400の平面
図を図16に、側面図を図17に示す。この例では、R
反射GB透過のダイクロイックミラー41とB反射G透
過のダイクロイックミラー42の2枚構成とした。ここ
で、Rは赤色帯域の波長光、Gとは緑色帯域の波長光、
Bとは青色帯域の波長光を意味する。そして、光源系1
からのダイクロイックミラー系4に入射した主光束であ
る白色光をRGBの3色の色光束に色分離するとともに
RGB各液晶光学素子15R、15G、15RからのR
GB反射光を色合成してフルカラーの主光束を形成し、
フルカラー画像を得る。
【0054】図13は、本発明の投射型光学装置の光変
調手段2の部分断面図である。レンズ手段14と光学素
子15の組み合わせ状態を図示する。光学素子15は具
体的には液晶光学素子であって、その内面に透明電極1
52が形成された表電極基板151と内面に反射電極膜
154が形成された裏電極基板153とによってセル組
みされた素子にLC/PC155が封入された構成を備
えている。
【0055】この透明電極152と反射電極膜154と
の間に電圧を印加することにより上述したLC/PC1
55が制御され、光散乱と光透過の状態が変化する。
【0056】図13の光変調手段では、このような液晶
光学素子15に平凸レンズ14がインデックスマッチン
グされたカップリング材156で接合される。図13で
は液晶光学素子15の表電極基板151と平凸レンズ1
4とが個別に準備され、後で接合する形態を示している
が、平凸レンズ14の平面側に透明電極152が形成さ
れたものを用いることにより、液晶光学素子15の表電
極基板151を平凸レンズ14で代用できる。この場
合、後からレンズを接合する必要はなくなる。
【0057】本発明に用いる、反射型の液晶光学素子1
5の表電極基板151は、ガラス、プラスチック等の透
明基板であり、その内面にIn2O3-SnO2(ITO)、SnO2
等の透明電極が形成されており、通常はベタ電極にされ
ている。
【0058】この液晶光学素子15に接合された平凸レ
ンズ14の凸面の表面には反射防止膜142を形成する
ことが界面反射光による透過率損失を低減するために好
ましい。この反射防止膜は、レンズ材質と空気との界面
反射を低減するように設計されたSiO2、TiO2、ZrO2、Mg
F2、Al2O3 、CeF3等の無機物やポリイミド等の有機物の
単層、多層の干渉膜である。
【0059】また、液晶光学素子の透明電極が形成され
た面にも、表電極基板の基板自体と透明電極152との
間に反射防止膜を設けてもよい。さらに、多層反射防止
膜において、構成要素として透明電極の屈折率、膜厚を
調製して用いてもよい。また表電極基板の基板自体に微
細な凹凸を形成した後透明電極膜を形成することにより
界面反射を散乱させることにより正規反射を防止する構
成であってもよい。裏電極基板は、電極を有すると共に
反射膜により反射機能を有するので、ガラス、プラスチ
ック、金属、セラミックス、半導体等何れでもよい。
【0060】そして、この裏電極は画素電極として、パ
ターニングされて用いられるので、必要に応じて、薄膜
トランジスタ(TFT)、薄膜ダイオード、MIM等の
能動素子を設けて接続する。なお、好ましくない反射を
低減させるためには、このような能動素子は裏電極基板
に設けることが好ましい。
【0061】また、反射膜154は屈折率が相対的に高
い透光性誘電体薄膜と屈折率が相対的に低い透光性誘電
体薄膜とを積層してなる誘電体多層膜でもよい。多層膜
は、Si02、MgF2、Na3AlF6 等の低屈折率透光性誘電体薄
膜とTiO2、ZrO2、Ta2O5 、ZnS 、ZnSe、ZnTe、Si、Ge、
Y2O3、Al2O3 等の高屈折率透光性誘電体薄膜とを交互に
積層した構造からなり、必要とする反射および透過波長
帯、反射率に応じて、材料・膜厚・層数が異なり、設計
自由度が金属膜に比べ広い。
【0062】また、裏電極の1つごとに能動素子が形成
される場合、反射型の液晶光学素子に入射した光が直接
能動素子に到達しないよう、遮光膜としての機能も果た
す。その結果、光導電効果の大きなアモルファスシリコ
ン等の能動素子を用いた場合でも、別途遮光層を設けな
くとも、光誘起電流の発生を低減することができる。
【0063】反射型の液晶光学素子の透過状態の画素の
部分では、光が透過し、反射膜で正規反射した後空気側
に出射してくる。この直進光は拡散光を減ずる装置であ
る第2の絞り18を通過する主光束となるので、投射ス
クリーン上で明るく表示される。
【0064】一方、散乱状態の画素の部分では、光が散
乱されて、拡散光として出射してくる。この光は拡散光
を減ずる装置である第2の絞り18をほとんど通過でき
ないので、投射スクリーン上で暗く見えることになる。
【0065】本発明の投射型液晶光学装置は、投射用の
光源からの主光束を反射型の液晶光学素子に入射させ、
その反射して出射した光を用いるものであればよい。こ
のため、大型の投射スクリーンに画像を投射する表示装
置のみでなく、反射型光変調器をも含むものである。
【0066】
【作用】本発明では、投射型光学装置の用途に最適化さ
れた高い光学特性を有する光学素子を採用し、素子自体
の特性として高コントラスト比が得られる。図2におい
て本発明の構成要素であるプリズムの一般的な作用につ
いて説明したように、光源系1から出射した主光束の光
軸CXが光軸AXに変換されるようなプリズムを配置す
ることにより、光源系1と投射光学系3とを距離を隔て
て配置することが可能となる。
【0067】具体的には頂角αが10〜70°の範囲の
プリズムを用いることにより、光軸CXと光軸AXとの
交差角θが10〜45°程度にすることができる。その
結果、高い投射像拡大率を必要とする広角投射レンズや
多数枚のレンズ群から構成される投射ズームレンズの場
合でも、光源系1と投射光学系3とが干渉しないように
配置することと投射像の高い品質を達成することの両立
が可能となり、表示精細度の高い反射型光学素子の投影
解像度を確保することができる。
【0068】また、投射光量を増大させるため大電力ラ
ンプを光源系に用いた場合でも、放熱量が大きい集光鏡
等の光源系を投射レンズと離して設置できるため、その
温度上昇の問題でも回避できる。以下、実施例により、
本発明を具体的に説明する。
【0069】
【実施例】
(実施例1)図4〜図6に、本発明の第1の実施例であ
る投射型表示装置200を示す。楕円鏡12は第1焦点
距離f1 =15mm、第2焦点距離f2 =70mm、深
さH=30mmの形状に加工されてパイレックスガラス
の内面にコールドミラーが形成されている。
【0070】本例で用いるプリズムの形態は複合プリズ
ムである。屈折率約1. 5のBK7ガラスを加工・研磨
したもので、頂角β1 =114°、直径35mm、高さ
15mmの円錐体形状プリズム17と、頂角α=30
°、直径35mmの楔形状プリズム161を一体化した
もので、図9および図10に示した形状のものである。
【0071】光入射面および光出射面には可視波長帯の
反射防止膜が形成される。このような複合プリズムを用
いることにより光軸CXと光軸AXとの交差角度がθ=
18. 6°となる。
【0072】平凸レンズ14は焦点距離f=120mm
の平凸形状であり、材質はBK7である。そして、縦4
0mm横45mmの長方形状とする。この平凸レンズ1
4の切断面には黒色塗料を塗布し、側面に入射した光は
吸収されるようにする。また、凸面には可視域用の反射
防止膜が形成されている。このような平凸レンズ14の
平面側を、表示部形状が30. 5mm×40. 6mmで
対角長が2インチサイズである液晶表示素子15の表電
極基板151に屈折率1. 52のカップリングオイルを
用いて接合して光変調手段2とした。
【0073】楕円鏡12の第2焦点位置近傍に複合プリ
ズム16、17と第1の絞り13を設置し、上記の各光
学部品を図4〜図6に示すように配置する。このとき、
平凸レンズ14への入射光の光軸AXと光学素子15の
反射機能層で正規反射された反射光が平凸レンズ14に
よって集光されて出射される光の光軸BXとの成す角度
γが20°となるように設定している。
【0074】第1の絞り13および第2の絞り18はそ
の開口直径が可変となる虹彩絞りとする。また、光学素
子15の反射機能層で正規反射された反射光が平凸レン
ズ14によって集光され、第1の絞り13の開口部の像
が結像される位置に第2の絞り18をその開口部が第1
の絞り13の開口部の像と一致するように設置する。
【0075】この第2の絞りの開口部を透過した光が投
射レンズ19を通してスクリーン上に投射される。第2
の絞り18は投射レンズ19と分離して配置しても構わ
ないが投射レンズ系の瞳位置に配置されることが好まし
い。
【0076】第1の絞り13の開口部直径をa、第2の
絞り18の開口部直径をbとすると、液晶表示素子への
入射光の分散角Φと、投射光の指向性を示す集光角δは
偏心性の平凸レンズ14の焦点距離fを用いて、次の
(式3)、(式4)で規定される。
【0077】
【数2】tan(Φ)=a/f ・・・(式3) tan(δ)=b/f ・・・(式4)
【0078】ここで、Φ=δとなるように第1の開口絞
り13と第2の開口絞り18の開口径a、bを同時に調
整した。光源11としては、放電発光型のメタルハライ
ドランプを用いる。その消費電力は150Wでアーク発
光電極長が3mmのDC放電ランプである。
【0079】このような構成により、光軸AXと光軸B
Xとのなす角度γが20°と小さな配置の場合でも、プ
リズム16、17を用いることにより光軸CXと光軸A
Xとの交差角度がθ=18. 6°となり、最終的に光軸
CXと光軸BXとの成す角度はγ+θ=38. 6°と大
きな交差角が得られる。その結果、光源系1と投射光学
系3とを干渉することなく配置できるとともに投射系の
高い解像度性能を実現できる。
【0080】分散角Φ=集光角δの設定で、第1の絞り
13と第2の絞り18を連動して変えることにより、集
光角δを4°から10°へと変化させた場合、投射像の
黒表示レベルの一様性を保ったまま、コントラスト比と
明るさを調整ことが可能となる。すなわち、集光角δを
小さく設定した場合は明るさは低下するが100以上の
コントラスト比が達成されるため、比較的暗い部屋で鮮
明な画像が得られる。
【0081】一方、集光角δを大きく設定した場合はコ
ントラスト比は低下するが明るさが向上するため、比較
的明るい部屋では実際のコントラスト比が向上し、鮮明
な画像が得られる。本例では光源として放電発光型のメ
タルハライドランプを用いる例を示したが、それ以外
に、超高圧水銀ランプやキセノンランプや無電極マイク
ロ波放電ランプおよびフィラメント発光型のハロゲンラ
ンプ等を使用することも好適である。
【0082】本例に用いる透過散乱型の光学素子は、電
圧の印加状態により、透過状態と散乱状態とをとりうる
平面型ものであれば使用できる。具体的には、上述した
光励起重合相分離法によって形成したLC/PCで、立
ち上がり時間が40ms、電圧除去の立ち下がり時間が
15ms程度のものを用いることが好ましい。透過率は
78%、ヘイズ値は82%のものとする。
【0083】また、駆動素子として、駆動電圧が8Vの
TFTを用いる。画素数は640×480のVGAサイ
ズとする。また、電極として入射面側にITO、反射機
能層兼用のアルミニウムの反射電極を形成する。
【0084】投射型光学装置は、別置したスクリーンに
投射するように配置される。この場合、前面投射型(観
察者が投射型表示装置側に位置して見る)であっても、
背面投射型(観察者が投射型表示装置と反対側に位置し
て見る)であってもよい。
【0085】この透過散乱型の光学素子を全面ベタ電極
の光学素子としたり、簡単な電極パターニングを施した
光学素子に形成して、これを照明装置として用いること
ができる。
【0086】例えば、図4の装置自体をそのような構成
とし、壁、天井等に埋め込んで配置しておくことによ
り、高速で色を変化させずに調光することができる。本
例において、カラー表示を実現するためには、表示面が
反射表示画素からなる透過散乱型の光学素子15の画素
毎にRGBのモザイク・カラーフィルタを形成し、各色
画素にRGBの画像信号を印加してカラー画像とすれば
よい。
【0087】(実施例2)実施例1では、透過散乱型の
光学素子15を単体で用いる例を示したが、各色毎に複
数個の光学素子15を用いフルカラー表示を行うことも
できる。複数の透過散乱型の光学素子を各色ごとに設け
た場合には、ダイクロイックミラーやダイクロイックプ
リズム等で合成してから投射するように構成してもよい
し、個々に投射してスクリーン上で合成されるようにし
てもよいが、合成してから投射する方が光軸が一本にな
るので、小型で携帯性を必要とする用途においては有利
である。
【0088】RGB各色毎に3個の透過散乱型の表示素
子(15B、15G、15R)を用いた場合の投写型表
示装置400の例の平面図を図16に、側面図を図17
に示す。
【0089】ここでは、R波長光を反射しGとBの波長
光を透過するダイクロイックミラー41とB波長光を反
射しG波長光を透過するダイクロイックミラー42とを
入射光の光軸に対して入射角が30°になるよう、また
各々のダイクロイックミラー41と42が60°の角度
をなすように配置されている。
【0090】そして、R用の反射型液晶表示素子15R
と偏心平凸レンズ14Rがダイクロイックミラー41の
反射面に対して面対称位置に配置され、B用の反射型液
晶表示素子15B と偏心性の平凸レンズ14Bがダイク
ロイックミラー42の反射面に対して面対称位置に配置
されている。このような構成とすることにより、ダイク
ロイックミラー41、42を色分離系および色合成系と
して共用できるため、小型化しやすい。
【0091】このようなダイクロイックミラーを用いた
RGB3板反射型表示素子構成とすることにより、実施
例1の単板反射型表示素子構成に比べて、RGBの色純
度を保ったまま高い光利用効率が実現できる。
【0092】
【発明の効果】本発明によって、従来得られなかった高
輝度、かつきれいな投射表示が可能になる。基本的に
は、従来困難であった、コントラスト比の面内均一性を
向上できるようになる。また、投射画面の明るさは10
00ANSIルーメン程度が可能となる。また、フルカ
ラーの色純度の発色も良好で、高品位の高密度カラー表
示を達成できる。
【0093】本発明では、プリズムを用いて光源系の光
軸CXと投射系の光軸BXとの交差角を実質的に広角化
できるため、その結果、高い投射像拡大率を必要とする
広角投射レンズや多数枚のレンズ群から構成される投射
ズームレンズ等の比較的大型のレンズの場合でも、光源
系と投射系とが干渉しないように配置することと投射像
の高い品質を達成することの両立が可能となり、表示精
細度の高い反射型表示素子の投影解像度を確保すること
ができる。
【0094】また、投射光量を増大させるため大電力ラ
ンプを光源系に用いた場合でも、放熱量が大きいため集
光鏡等の光源系を投射レンズと離して設置できるため、
その温度上昇の問題でも回避できる。
【0095】本発明は、このほか、本発明の効果を損し
ない範囲内で種々の応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の投射型表示装置の第1の構成例の斜視
図。
【図2】本発明の投射型表示装置のプリズムの作用を示
す断面図。
【図3】本発明の投射型表示装置のプリズムの第2の構
成例を示す斜視図。
【図4】本発明の投射型表示装置の第2の構成例(複合
プリズムの使用例)を示す斜視図。
【図5】本発明の投射型表示装置の第2の構成例の平面
図。
【図6】本発明の投射型表示装置の第2の構成例の側面
図。
【図7】本発明の投射型表示装置のプリズムの第4の構
成例の斜視図。
【図8】本発明の投射型表示装置のプリズムの第4の構
成例の断面図。
【図9】本発明の投射型表示装置のプリズムの第5の構
成例を斜視図。
【図10】本発明の投射型表示装置のプリズムの第5の
構成例の断面図。
【図11】本発明の投射型表示装置のプリズムの第6の
構成例の斜視図。
【図12】本発明の投射型表示装置のプリズムの第6の
構成例の断面図。
【図13】本発明の投射型表示装置の光変調手段の一部
拡大断面図。
【図14】本発明の投射型表示装置の第3の構成例を示
す平面図。
【図15】本発明の投射型表示装置の第3の構成例を示
す側面図。
【図16】本発明の投射型表示装置の第4の構成例を示
す平面図。
【図17】本発明の投射型表示装置の第4の構成例を示
す側面図。
【図18】従来技術の投射型表示装置の構成例を示す平
面図。
【図19】従来技術の投射型表示装置の構成例を示す側
面図。
【符号の説明】
1:光源系 2:光変調手段 3:投射光学系 4:色分離合成系 11:光源 12:楕円鏡 13:第1の開口絞り 14、14R、14B、14G:集光レンズ 15、15B、15G、15R:光学素子 16:楔形プリズム 17:錐体状プリズム 18:第2の開口絞り 19:投射用レンズ 41、42:ダイクロイックミラー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源系と、透過散乱型の動作モードを有す
    る光学素子と反射機能層とが備えられた光変調手段と、
    投射光学系とが設けられた投射型光学装置において、光
    源系と光変調手段との間の光路にプリズムが配置され、
    光源系から出射した主光束は頂角αを有するプリズム、
    光変調手段、投射光学系を通過して投射され、その際、
    プリズムに入射するときの光軸CXと、プリズムを通過
    せしめられ、光変調手段に入射するときの光軸AXが交
    差角度を有することを特徴とする投射型光学装置。
  2. 【請求項2】光変調手段に入射された主光束が透過状態
    の光学素子を通過せしめられ、反射機能層で反射されて
    光変調手段から出射され、この出射光の光軸BXと光軸
    AXとが交差角度γ=4〜30°を有することを特徴と
    する請求項1記載の投射型光学装置。
  3. 【請求項3】光軸AXと光軸BXとによって規定される
    平面において頂角αを有するプリズムが配置され、光軸
    CXは前記平面内に設けられ、光軸CXと光軸BXとの
    交差角度ηは、交差角度η>交差角度γを満足するよう
    に、頂角αが設定されたことを特徴とする請求項2記載
    の投射型光学装置。
  4. 【請求項4】頂角α=10〜70°とされたことを特徴
    とする請求項1、2または3記載の投射型光学装置。
  5. 【請求項5】光源系に光源、楕円鏡、第1の開口絞りが
    備えられ、楕円鏡の第1焦点近傍に光源の発光部が配置
    され、楕円鏡の第2焦点近傍に第1の開口絞りの開口部
    とプリズムが位置するように第1の開口絞りとプリズム
    が配置され、光変調手段にレンズ手段が配置され、第1
    の開口絞りの開口部を通過した主光束が光変調手段に入
    射せしめられ、レンズ手段を通過し集光されて光学素子
    に入射され、反射機能層によって正規反射された主光束
    は再び前記レンズ手段を通過せしめられて集光され、第
    2の開口絞りを通過せしめられ、この際、第1の開口絞
    りの共役像の近傍に第2の開口絞りが配置され、第2の
    開口絞りの開口部は第1の開口絞りの共役像とほぼ同じ
    形状とされたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    1項記載の投射型光学装置。
  6. 【請求項6】光学素子は透明電極を有する表電極基板と
    反射機能層を有する裏電極基板との間に、液晶/高分子
    複合体層が挟持され、電圧の印加時または非印加時のい
    ずれかの状態においてその高分子相の屈折率が液晶の屈
    折率とほぼ一致するようにされた反射型の液晶光学素子
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記
    載の投射型光学装置。
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