JP2002107750A - 液晶表示パネルとその駆動方法 - Google Patents

液晶表示パネルとその駆動方法

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JP2002107750A
JP2002107750A JP2000304558A JP2000304558A JP2002107750A JP 2002107750 A JP2002107750 A JP 2002107750A JP 2000304558 A JP2000304558 A JP 2000304558A JP 2000304558 A JP2000304558 A JP 2000304558A JP 2002107750 A JP2002107750 A JP 2002107750A
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light
crystal display
film
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JP2000304558A
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English (en)
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Hiroshi Takahara
博司 高原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調表示特性に優れた画像表示パネルを得
る。 【解決手段】 コモン電極15aと1cは金属薄膜で形
成されている。また、コモン電極15a、15cは1画
素に対して2つの矩形が対応する。接続端子22a、2
2bにはCOMドライバが接続される。コモン電極15
aと15cには独自に選択電圧を印加することができ
る。そのため、画素の1/2の面積ごとにオンオフ選択
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の透過モードでも反射
モードでも高い光利用効率を実現できる液晶表示パネ
ル、液晶層の屈折率変化により入射光の進行方向を変化
させることにより画像を表示する液晶表示パネルとその
製造方法および前記液晶パネルなどを用いた液晶表示装
置とその駆動方法およびビューファインダとビデオカメ
ラと、携帯電話などの携帯情報端末装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルは、薄型で低消費電力と
いう利点から、携帯用機器等に多く採用されているた
め、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ、テレ
ビ(TV)などの機器や、ビデオカメラのビューファイ
ンダ、モニターなどにも用いられている。近年ではバッ
クライトを用いず、外光を光源として用いる反射型液晶
表示パネルも採用されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、外光を利用す
る反射型液晶表示パネルでは、外光が暗い場合には、極
端に表示画像が暗くなるという欠点がある。一方、透過
型液晶表示パネルの場合は、外光が明るいと表示画像が
全く見えないという欠点があった。また、液晶表示パネ
ルは階調表示特性が悪いをいう欠点があった。また、携
帯電話などの超低消費電力を要望される場合は、要望さ
れる電力に対して消費電力が大きいをいう問題点があっ
た。本発明はこれらの欠点などを解決するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示パネル
は、主として単純マトリックス型液晶表示パネルに関す
るものであり、Y方向に形成された第1の信号線と、X
方向に形成された第2の信号線と、前記第1の信号線と
前記第2の信号線間に挟持された液晶層とを具備し、前
記X方向信号線は、金属材料から形成され、1本の前記
第1の信号線に対し、複数の前記第2の信号線が配置さ
れ、前記X方向信号線は矩形状の形成されていることを
特徴とするものである。
【0005】また、他の本発明の液晶表示パネルは、反
射膜と、前記反射膜上に形成されたカラーフィルタと、
前記カラーフィルタ上に形成されたX方向信号線と、隣
接した前記X方向信号線間の下層に配置されたブラック
マトリックスとを有する第1の基板と、Y方向信号線が
形成された第2の基板と、前記第1の基板と第2の基板
間に挟持された液晶層とを具備することを特徴とするも
のである。
【0006】また、他の本発明の液晶表示パネルは、Y
方向に形成された第1の信号線と、X方向に形成された
第2の信号線と、前記第1の信号線と前記第2の信号線
間に挟持された液晶層とを具備し、前記X方向信号線
は、金属材料から形成され、1本の前記第1の信号線に
対し、複数の前記第2の信号線が配置され、前記X方向
信号線は矩形状の形成されており、矩形状に形成された
X方向信号線は、矩形面積が少なくとも2種類以上ある
ことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の液晶表示パネルの駆動方法
は、本発明の液晶表示パネルにあって、1本のY信号線
に対応する複数のX方向信号線において、選択的にX方
向信号線に電圧を印加することにより駆動し、X方向信
号線は少なくとも4本以上を同時に選択することを特徴
とするものである。
【0008】また、他の本発明の液晶表示パネルの駆動
方法は、主としてアクティブマトリックス型液晶表示パ
ネルもしくは単純マトリックス型液晶表示パネルなど
の、ドットマトリックス型液晶表示パネルの駆動方法で
あって、温度に対応する信号をアナログ的に出力する温
度センサと、前記温度センサからの出力をデジタルデー
タに変換するA/D変換回路と、前記A/D変換回路か
らの出力をデータ変換するデータテーブルと、前記デー
タテーブルから出力される複数のデータをそれぞれアナ
ログ信号に変換するD/A変換回路とを具備し、前記複
数のアナログ信号は、前記液晶表示パネルのY方向信号
線に印加され、複数の前記アナログ信号の大きさに比例
の関係にあり、前記液晶表示パネルのX方向信号線は同
時に複数本選択されることを特徴とするものである。
【0009】また、他の本発明の液晶表示パネルは、第
1のストライプ状電極が形成された第1の基板と、第2
のストライプ状電極が形成された第2の基板と、前記第
1の基板と前記第2の基板間に挟持された液晶層と、前
記第1のストライプ状電極の下層に形成された誘電体多
層膜からなるカラーフィルタとを具備し、前記カラーフ
ィルタは赤、緑、青の3色または、シアン、イエロー、
マゼンダの3色がマトリックス状に配置されていること
を特徴とするものである。
【0010】また、他の本発明の液晶表示パネルは、第
1の反射膜と、前記第1の反射膜上に配置された第2の
反射膜と、光透過性を有するマトリックス状に配置され
た画素電極と、バックライトとを具備し、前記第1の反
射膜と前記第2の反射膜間に光透過部を有し、前記第2
の反射膜を垂直方向から見たとき、前記第1の反射膜と
前記第2の反射膜とは重なるように配置され、前記バッ
クライトからの光が前記光透過部を通過して、前記第1
の反射膜に達するように構成されていることを特徴とす
るものである。
【0011】本発明の液晶表示パネルの製造方法は、第
1の基板と第2の基板とを準備し、前記第1の基板に光
透過性を有する第1の薄膜を形成する第1の工程と、前
記第1の薄膜上に画素位置に対応するように開口部を有
するマスクもしくは第2の反射膜を形成する第2の工程
と、前記開口部より前記第1の薄膜をエッチングする第
3の工程と、前記第3の工程後、蒸着により第1の反射
膜を形成する第4の工程と、前記第1の反射膜上に光透
過性を有する第2の薄膜を形成する第5の工程と、前記
第2の薄膜上に画素電極を形成する第6の工程と、前記
第1の基板と第2の基板間に液晶層を挟持させる第7の
工程をおこなうことを特徴とするものである。
【0012】また、他の本発明の液晶表示パネルの製造
方法は、第1の基板と第2の基板とを準備し、前記第1
の基板に画素位置に対応するように開口部を有するマス
クもしくは第2の反射膜を形成する第1の工程と、前記
開口部より前記第1の基板をエッチングする第2の工程
と、前記第2の工程後、蒸着により第1の反射膜を形成
する第3の工程と、前記第1の反射膜上に光透過性を有
する第2の薄膜を形成する第4の工程と、前記第2の薄
膜上に画素電極を形成する第5の工程と、前記第1の基
板と第2の基板間に液晶層を挟持させる第6の工程をお
こなうことを特徴とするものである。
【0013】また、他の本発明の液晶表示パネルは、第
1の基板上に形成された非周期的な凹凸を有する反射膜
と、前記反射膜上に形成されたカラーフィルタと、前記
カラーフィルタ上に形成された第1のストライプ状電極
またはマトリックス状に配置された画素電極とを有する
第1の基板と、第2のストライプ状電極または対向電極
が形成された第2の基板と、第1の基板と第2の基板間
に挟持された液晶層とを具備することを特徴とするもの
である。
【0014】本発明の液晶表示装置は、薄膜トランジス
タと、前記薄膜トランジスタのゲート端子に接続された
ゲート信号線と、前記薄膜トランジスタのドレイン端子
に接続された画素電極と、前記画素電極の下層に形成さ
れたコモン信号線と、前記薄膜トランジスタのソース端
子に接続されたソース信号線と、前記コモン信号線に接
続されたコモンドライブ回路と、前記ゲート信号線に接
続されたソースドライブ回路と、前記ソース信号線に接
続されたゲートドライブ回路と、温度センサとを具備
し、前記温度センサに出力により、前記ゲートドライブ
回路と前記ソースドライブ回路と前記コモンドライブ回
路のうちいずれかの回路の出力電圧を変化させることを
特徴とするものである。
【0015】本発明の液晶表示装置の駆動方法は、薄膜
トランジスタと、前記薄膜トランジスタのゲート端子に
接続されたゲート信号線と、前記薄膜トランジスタのド
レイン端子に接続された画素電極と、前記薄膜トランジ
スタのソース端子に接続されたソース信号線と、前記ゲ
ート信号線に接続されたソースドライブ回路と、前記ソ
ース信号線に接続されたゲートドライブ回路とを具備す
る液晶表示装置にあって、前記ソースドライバ回路は、
正極性と負極性の映像電圧をデジタル的に出力し、前記
ゲートドライバ回路は、前記薄膜トランジスタが完全に
オン状態とならない電圧を出力することにより、前記映
像電圧の印加時間に対応した電荷を前記画素電極に印加
することを特徴とするものである。
【0016】また、他の本発明の液晶表示パネルは、画
素電極と、前記画素電極に接続されたNチャンネルの第
1の薄膜トランジスタと、前記画素電極に接続されたP
チャンネルの第2の薄膜トランジスタと、前記第1の薄
膜トランジスタのゲート端子と接続された第1のゲート
信号線と、前記第2の薄膜トランジスタのゲート端子と
接続された第2のゲート信号線とを具備することを特徴
とするものである。
【0017】また、他の本発明の液晶表示パネルの駆動
方法は、本発明の液晶表示パネルの駆動方法であり、第
1のゲート信号線に第1の信号を印加し、第2のゲート
信号線に前記第1の信号と逆極性の第2の信号を印加す
ることを特徴とするものである。
【0018】また、本発明のビューファインダは、本発
明の液晶表示パネルをライトバルブとして用いたもので
あり、発光素子と、前記発光素子が放射する光を集光す
る集光手段と、前記集光手段の光出射側に配置された本
発明の液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの表示画
像を観察者に拡大してみえるようにする拡大レンズとを
具備することを特徴とするものである。
【0019】また、本発明の液晶テレビは、本発明の液
晶表示パネルをライトバルブまたはモニター部として用
いたものであり、バックライトと、前記バックライト上
に配置された本発明の液晶表示パネルと、前記液晶表示
パネルの表面を保護する保護板または保護フィルムとを
具備することを特徴とするものである。
【0020】また、本発明の携帯情報端末装置は、本発
明の液晶表示パネルをライトバルブまたはモニター部と
して用いたものであり、バックライトと、前記バックラ
イト上に配置された本発明の液晶表示パネルと、キー入
力ボタンとを具備することを特徴とするものである。
【0021】また、他の本発明の携帯情報端末装置は、
液晶表示パネルが取り付けられた第1の筐体と、前記第
1の筐体の内部に形成された空洞部と、キー入力手段が
取り付けられた第2の筐体とを具備し、前記第2の筐体
が前記第1の筐体の空洞部に収納できるように構成され
ていることを特徴とするものである。
【0022】また、他の本発明の携帯情報端末装置は、
液晶表示パネルが取り付けられた第1の筐体と、キー入
力手段が取り付けられた第2の筐体と、音声入力部が取
り付けられた第3の筐体とを具備し、前記第1の筐体と
前記第2の筐体と前記第3の筐体とが重なるように収納
できるように構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0023】また、本発明のビデオカメラは、本発明の
ビューファインダと、撮像手段とを具備することを特徴
とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】本明細書において各図面は理解を
容易にまたは/および作図を容易にするため、省略また
は/および拡大縮小した箇所がある。たとえば、(図
1)の液晶表示パネルでは液晶層12部分を十分厚く図
示している。また(図46)等では位相フィルムなどを
省略している。以上のことは以下の図面に対しても同様
である。
【0025】また、同一番号または、記号等を付した箇
所は同一もしくは類似の形態もしくは材料あるいは機能
もしくは動作を有する。
【0026】なお、各図面等で説明した内容は特に断り
がなくとも、他の実施例等と組み合わせることができ
る。たとえば、(図1)の液晶表示パネルに(図22)
の照明部653、反射ミラー662などを付加すること
ができる。また、(図1)、(図87)に、(図75)
から(図78)はどのプリズム板462を付加する事も
できる。(図1)または(図44)などの液晶表示パネ
ルを用いた(図82)のビューファインダを構成するこ
ともできる。また、(図45)の照明装置を(図84)
の液晶テレビに採用することもできる。逆に(図84)
の保護フィルム853を(図66)(図86)の携帯情
報端末に適用することができる。つまり、本発明書の表
示パネル等について各図面および明細書で説明した事項
は、個別に説明することなく相互に組み合わせた実施形
態の表示装置等を構成できる。
【0027】このように特に明細書中に例示されていな
くとも、明細書、図面中で記載あるいは説明した事項、
内容、仕様は、互いに組み合わせて請求項に記載するこ
とができる。すべての組み合わせについて明細書などで
記述することは不可能であるからである。
【0028】以下、(図1)を参照しながら、本発明の
液晶表示パネルについて説明をする。ガラスあるいは有
機材料からなる基板11には、ストライプ状電極15が
形成されている。ガラス基板としては、ソーダガラス、
石英ガラスが例示される。有機材料からなる基板として
は板状のもの、フィルム状のいずれでもよく、エポキシ
樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂から構成されたものが例示される。これらは加圧
による一体成形で形成される。また、板厚としては0.
2mm以上0.8mm以下で構成される。なお、基板1
1は少なくとも一方が光透過性を有すればよく、一方の
基板がシリコンあるいはアルミなどの金属基板で構成さ
れていても、着色されたプラスチック基板で構成されて
いてもよい。
【0029】なお、基板11の放熱性を良くするため、
基板11をサファイアガラスで形成してもよい。その
他、ダイヤモンド薄膜を形成した基板を使用したり、ア
ルミナなどのセラミック基板を使用したり、銅などから
なる金属板を使用してもよい。
【0030】また、基板が空気と接する面には、反射防
止膜(AIRコート)が形成される。基板11に偏光板
などが張り付けられていない場合は基板11に直接に、
偏光板(偏光フィルム)など他の構成材料が張り付けら
れている場合は、その構成材料の表面などにAIRコー
トが形成される。AIRコートは誘電体単層膜もしくは
多層膜で形成する構成が例示される。その他、1.35
〜1.45の低屈折率の樹脂を塗布してもよい。また、
AIRコートは3層の構成あるいは2層構成がある。な
お、3層の場合は広い可視光の波長帯域での反射を防止
するために用いられ、これをマルチコートと呼ぶ。2層
の場合は特定の可視光の波長帯域での反射を防止するた
めに用いられ、これをVコートと呼ぶ。マルチコートと
Vコートは液晶表示パネルの用途に応じて使い分ける。
【0031】マルチコートの場合は酸化アルミニウム
(Al2O3)を光学的膜厚がnd=λ/4、ジルコニ
ウム(ZrO2)をnd1=λ/2、フッ化マグネシウ
ム(MgF2)をnd1=λ/4積層して形成する。通
常、λとして520nmもしくはその近傍の値として薄
膜は形成される。Vコートの場合は一酸化シリコン(S
iO)を光学的膜厚nd1=λ/4とフッ化マグネシウ
ム(MgF2)をnd1=λ/4、もしくは酸化イット
リウム(Y2O3)とフッ化マグネシウム(MgF2)
をn d1=λ/4積層して形成する。SiOは青色側
に吸収帯域があるため青色光を変調する場合はY2O3
を用いた方がよい。また、物質の安定性からもY2O3
の方が安定しているため好ましい。また、2酸化シリコ
ン薄膜を使用してもよい。もちろん、低屈折率の樹脂等
を用いてAIRコートとしてもよい。なお、液晶表示パ
ネルに静電気がチャージされることを防止するため、表
示パネル19の表面に親水性の樹脂を塗布しておくこと
が好ましい。その他、表面反射を防止するため、エンボ
ス加工を行ってもよい。
【0032】なお、基板11としてプラスチック基板な
どの有機材料を使用する場合は、液晶層12に接する面
にもバリア層として無機材料からなる薄膜を形成する。
この無機材料からなるバリア層は、AIRコートと同一
材料で形成することが好ましい。
【0033】また、バリア膜をストライプ状電極上に形
成する場合は、液晶層12に印加される電圧のロスを極
力低減させるために低誘電率材料を使用することが好ま
しい。たとえば、フッ素添加アモルファスカーボン膜
(比誘電率2.0〜2.5)が例示される。その他、J
SR社のLKDシリーズ(LKD−T200シリーズ
(比誘電率2.5〜2.7)、LKD−T400シリー
ズ(比誘電率2.0〜2.2))が例示される。LKD
シリーズはMSQ(methy−silsesquio
xane)をベースにしたスピン塗布形であり、比誘電
率も2.0〜2.7と低く好ましい。その他、ポリイミ
ド、ウレタン、アクリル等の有機材料や、SiNx、S
iO2などの無機材料でもよい。なお、これらのAIR
コート材料は、(図13)の薄膜134、平滑化膜3
2、カラーフィルタ材料16、その他絶縁膜として用い
ることが好ましい。
【0034】ストライプ状電極15は、一定の長さを有
するもの総称であって、必ずしも矩形状に限定されるも
のではない。実際の本発明の液晶表示パネルは(図2)
に示すようにストライプ状電極15は矩形の組み合わせ
である。したがって、ストライプ状とは、多少の円弧部
があってもよいし、曲面あるいは異形部、変形部があっ
てもよいことはいうまでもない。
【0035】ストライプ状電極15の下層あるいは上層
にはカラーフィルタ16が形成あるいは構成される。ま
た、カラーフィルタ16の混色あるいは画素間からの光
抜けによるコントラスト低下を防止するため、カラーフ
ィルタ16間にはブラックマトリックス(以下、BMと
呼ぶ)が形成あるいは配置される。
【0036】(図1)に示すように各画素に対応するよ
うに赤(R)、緑(G)、青(B)あるいはシアン
(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の3原色に対
応するカラーフィルタ16が形成される。また、その平
面的なレイアウトとしては、モザイク配列、デルタ配
列、ストライプ配列がある。
【0037】なお、カラーフィルタ16はゼラチン、ア
クリルを染色した樹脂からなるカラーフィルタの他、光
学的誘電体多層膜により形成したカラーフィルタ、ホロ
グラムによるカラーフィルタでもよい。また、液晶層自
身を直接着色することにより代用してもよい。たとえ
ば、PD液晶であれば、樹脂を着色したりする構成、ま
た、液晶層をゲストホストモードで使用したりすればよ
い。また、カラーフィルタは3色に限定するものではな
く、2色あるいは単色、もしくは4色以上であってもよ
い。また、カラーフィルタは透過方式に限定するもので
はなく、誘電体多層膜で形成し、反射タイプにしてもよ
い。また、単純な反射ミラーでもよい。また、コレステ
リック液晶でカラーフィルタを構成してもよい。(図1
1)は誘電体多層膜でカラーフィルタを作成した構成例
である。ストライプ状電極15の下あるいは上に誘電体
多層膜からなるカラーフィルタ(誘電多層膜カラーフィ
ルタ111)が形成されている。誘電多層膜カラーフィ
ルタ111は低屈折率の誘電体薄膜と高屈折率の誘電体
薄膜とを多層に積層することにより一定範囲の分光特性
を有するように作製したものである。なお、(図11)
は単純マトリックス型液晶表示パネルを例示しているが
これに限定するものではなく、アクティブマトリックス
型液晶表示パネルにも適用することができる。たとえ
ば、「ストライプ状電極15の下あるいは上に誘電体多
層膜からなるカラーフィルタが形成されている」を画素
電極の下あるいは上、もしくは対向電極の上または下に
誘電体多層膜からなるカラーフィルタ(誘電多層膜カラ
ーフィルタ111)が形成されている」とすればよいか
らである。
【0038】誘電体多層膜でカラーフィルタを構成する
と、1つの液晶表示パネルで赤(R)、緑(G)、青
(B)での画像表示と、シアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)の3原色の画像表示とを同時に
実現することができる。(図12(a))は誘電多層膜
カラーフィルタ111Gの分光特性である。(図12
(b))は誘電多層膜カラーフィルタ111Bの分光特
性である。(図12(c))は誘電多層膜カラーフィル
タ111Rの分光特性である。
【0039】(図11)は説明を容易にするため、誘電
多層膜カラーフィルタ111Rについてのみ説明する。
白色光である入射光115aはRの誘電多層膜カラーフ
ィルタ111RでG・B光が反射され、R光が透過す
る。つまり、液晶表示パネルを反射で用いる場合は減法
混色表示となる。また、バックライト112からの白色
光115dは誘電多層カラーフィルタ111RでG・B
光が反射され、R光が透過する。したがって、バックラ
イトを用いて透過型として液晶表示パネルを用いるとき
は加法混色となる。また、(図11)に図示した液晶表
示パネルは、パネルの表面からでも裏面からでも画像を
観察することができる。
【0040】BM14は、主として電極(ストライプ状
電極、画素電極)間の光ぬけを防止するために用いる。
BM14は電極11間に絶縁膜(図示せず)を形成し、
その上にクロム(Cr)などの金属薄膜で形成してもよ
いし、アクリル樹脂にカーボンなどを添加した樹脂から
なるもので構成してもよい。その他、六価クロムなどの
黒色の金属、塗料、表面に微細な凹凸を形成した薄膜あ
るいは厚膜もしくは部材、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、オパールガラスなどの光拡散物
でもよい。また、黒色でなくとも光変調層12が変調す
る光に対して補色の関係のある染料、顔料などで着色さ
れたものでもよい。また、ホログラムあるいは回折格子
でもよい。
【0041】液晶層12の膜厚制御としては、黒色のガ
ラスビーズまたは黒色のガラスファイバー、もしくは、
黒色の樹脂ビーズまたは黒色の樹脂ファイバーを用い
る。特に、黒色のガラスビーズまたは黒色のガラスファ
イバーは、非常に光吸収性が高く、かつ、硬質のため液
晶層12に散布する個数が少なくてすむので好ましい。
【0042】ストライプ状電極11などの画素電極は、
アルミニウム(Al)などの金属材料から構成される。
また、ITOなどの透明性導電材料から構成される。も
しくは、これらの透明性材料上に絶縁膜(図示せず)3
2が形成され、この絶縁膜上に電極11が形成される。
このように構成することにより、Al膜の積層膜厚を制
御することにより容易に任意の透過率あるいは反射率を
有する半透過膜を得ることができる。通常、半透過膜の
透過率は10%以上30%以下とすることが好ましい。
また、反射膜に1つあるいは多数の穴を形成することに
より全体として半透過膜を形成してもよい。なお、IT
O上に形成する絶縁膜にピンホールの発生を防止するた
めの2回以上にわけてスパッタリングすることにより構
成する。なお、反射膜あるいは半透過膜は誘電体膜を多
層に積層して形成した干渉膜からなるものでもよい。こ
のことは(図1)(図89)などの構成においても同様
である。
【0043】電極(ストライプ状電極11、画素電極)
を反射膜とする場合は、その表面には微細な凸部(図示
せず)を形成することが好ましい。凸部の高さは0.5
μm以上1.5μm以下である。凸部は絶縁膜を凹凸に
すること、カラーフィルタ16にビーズ等の凸部形成材
をまぜておいたものを使用すること、反射膜31に直接
凸部281を形成することなどにより作製することがで
きる。
【0044】液晶層12の液晶材料としては、TN液
晶、STN液晶、強誘電液晶、反強誘電液晶、ゲストホ
スト液晶、OCBモード(Optically compensated Bend
Mode)液晶、スメクティック液晶、コレステリック液
晶、IPS(In Plane Switching)モード液晶、高分子
分散液晶(以後、PD液晶と呼ぶ)が用いられる。な
お、動画表示を重要としない場合は、光利用効率の観点
からPD液晶を用いることが好ましい。また、静止画表
示を主として表示する場合は、STN液晶が好ましい。
【0045】ここで、PD液晶について記載しておく。
PD液晶材料としてはネマティック液晶、スメクティッ
ク液晶、コレステリック液晶が好ましく、単一もしくは
2種類以上の液晶性化合物や液晶性化合物以外の物質も
含んだ混合物であってもよい。
【0046】なお、先に述べた液晶材料のうち、異常光
屈折率neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノ
ビフェニール系のネマティック液晶、または、経時変化
に安定なトラン系、クロル系のネマティック液晶が好ま
しく、中でもトラン系のネマティック液晶が散乱特性も
良好でかつ、経時変化も生じ難く最も好ましい。
【0047】樹脂材料としては透明なポリマーが好まし
く、ポリマーとしては、製造工程の容易さ、液晶相との
分離等の点より光硬化タイプの樹脂を用いる。具体的な
例として紫外線硬化性アクリル系樹脂が例示され、特に
紫外線照射によって重合硬化するアクリルモノマー、ア
クリルオリゴマーを含有するものが好ましい。中でもフ
ッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂は散乱特性が良好
なPD液晶層12を作製でき、経時変化も生じ難く好ま
しい。
【0048】また、前記液晶材料は、常光屈折率n0が
1.49から1.54のものを用いることがこのまし
く、中でも、常光屈折率n0が1.50から1.53の
ものを用いることがこのましい。また、屈折率差△nが
0.20以上0.30以下のものとを用いることが好ま
しい。n0、△nが大きくなると耐熱、耐光性が悪くな
る。n0、△nが小さければ耐熱、耐光性はよくなる
が、散乱特性が低くなり、表示コントラストが十分でな
くなる。
【0049】以上のことおよび検討の結果から、PD液
晶の液晶材料の構成材料として、常光屈折率n0が1.
50から1.53、かつ、△nが0.20以上0.30
以下のトラン系のネマティック液晶を用い、樹脂材料と
してフッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂を採用する
ことが好ましい。
【0050】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0051】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0052】また、重合を速やかに行う為に重合開始剤
を用いても良い。この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。その他に任意成分として連鎖移動剤、光増感
剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0053】なお、樹脂材料が硬化した時の屈折率np
と、液晶材料の常光屈折率noとは略一致するようにす
る。液晶層12に電界が印加された時に液晶分子(図示
せず)が一方向に配向し、液晶層12の屈折率がnoと
なる。したがって、樹脂の屈折率npと一致し、液晶層
12は光透過状態となる。屈折率npとnoとの差異が
大きいと液晶層12に電圧を印加しても完全に液晶層1
2が透明状態とならず、表示輝度は低下する。屈折率n
pとnoとの屈折率差は0.1以内が好ましく、さらに
は0.05以内が好ましい。
【0054】PD液晶層12中の液晶材料の割合はここ
で規定していないが、一般には40重量%〜95重量%
程度がよく、好ましくは60重量%〜90重量%程度が
よい。40重量%以下であると液晶滴の量が少なく、散
乱の効果が乏しい。また95重量%以上となると高分子
と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界面の割
合は小さくなり散乱特性は低下する。
【0055】PD液晶の水滴状液晶(図示せず)の平均
粒子径または、ポリマーネットワーク(図示せず)の平
均孔径は、0.5μm以上3.0μm以下にすることが
好ましい。中でも、0.8μm以上1.6μm以下が好
ましい。PD液晶表示パネル19が変調する光が短波長
(たとえば、B光)の場合は小さく、長波長(たとえ
ば、R光)の場合は大きくする。水滴状液晶の平均粒子
径もしくはポリマーネットワークの平均孔径が大きい
と、透過状態にする電圧は低くなるが散乱特性は低下す
る。小さいと、散乱特性は向上するが、透過状態にする
電圧は高くなる。
【0056】本発明にいう高分子分散液晶(PD液晶)
とは、液晶が水滴状に樹脂、ゴム、金属粒子もしくはセ
ラミック(チタン酸バリウム等)中に分散されたもの、
樹脂等がスポンジ状(ポリマーネットワーク)となり、
そのスポンジ状間に液晶が充填されたもの等が該当す
る。他に特開平6−208126号公報、特開平6−2
02085号公報、特開平6−347818号公報、特
開平6−250600、特開平5−284542、特開
平8−179320に開示されているような樹脂が層状
等となっているのも包含する。また、特願平4ー543
90号公報のように液晶部とポリマー部とが周期的に形
成され。かつ完全に分離させた光変調層を有するもの、
特公平3−52843号公報のように液晶成分がカプセ
ル状の収容媒体に封入されているもの(NCAP)も含
む。さらには、液晶または樹脂等中に二色性、多色性色
素を含有されたものも含む。
【0057】また、類似の構成として、樹脂壁に沿って
液晶分子が配向する構造、特開平6ー347765号公
報もある。これらもPD液晶を呼ぶ。また、液晶分子を
配向させ、液晶層12に樹脂粒子等を含有させたものも
PD液晶である。また、樹脂層と液晶層を交互に形成
し、誘電体ミラー効果を有するものもPD液晶である。
さらに、液晶層12は一層ではなく2層以上に多層に構
成されたものも含む。2層以上に多層とは、3枚以上の
基板11間にそれぞれ液晶層12が構成あるいは配置さ
れたものである。また、これらの複数の液晶層12がそ
れぞれ固有のことなる波長の光を変調するものであって
もよいことは言うまでもない。
【0058】つまり、液晶層12とは光変調層が液晶成
分と他の材料成分とで構成されたもの全般をいう。光変
調方式は主として散乱−透過で光学像を形成するが、他
に偏光状態、旋光状態もしくは複屈折状態を変化あるい
は回折状態を変化させるものであってもよい。
【0059】PD液晶において、各画素には液晶滴の平
均粒子径あるいはポリマーネットワークの平均孔径が異
なる部分(領域)を形成することが望ましい。異なる領
域は2種類以上にする。平均粒子径などを変化させるこ
とによりT−V(散乱状態−印加電圧)特性が異なる。
つまり、画素電極に電圧を印加すると、第1の平均粒子
径の領域がまず、透過状態となり、次に第2の平均粒子
径の領域が透過状態となる。したがって、視野角が広が
る。本発明では特に画素となる電極15のPD液晶層1
2の平均粒子径などを変化させるとよい。また、複数の
液晶層12のうち、1つの液晶層12をTN液晶とし、
他方をPD液晶層などとしてもよい。
【0060】PD液晶において画素電極など上の平均粒
子径などを異ならせるのには、周期的に紫外線の透過率
が異なるパターンが形成されたマスクを介して、混合溶
液に紫外線を照射することにより行う。
【0061】マスクを用いてパネルに紫外線を照射する
ことにより、画素の部分ごとにあるいはパネルの部分ご
とに紫外線の照射強度を異ならせることができる。時間
あたりの紫外線照射量が少ないと水滴状液晶の平均粒子
径は大きくなり、多いと小さくなる。水滴状液晶の径と
光の波長には相関があり、径が小さすぎても大きすぎて
も散乱特性は低下する。可視光では平均粒子径0.5μ
m以上2.0μm以下の範囲がよい。さらに好ましくは
0.7μm以上1.5μm以下の範囲が適切である。
【0062】画素の部分ごとあるいはパネルの部分ごと
の平均粒子径はそれぞれ0.1〜0.3μm異なるよう
に形成している。なお、照射する紫外線強度は紫外線の
波長、液晶溶液の材質、組成あるいはパネル構造により
大きく異なるので、実験的に求める。
【0063】PD液晶層の形成方法としては、2枚の基
板の周囲を封止樹脂で封止した後、注入穴から混合溶液
を加圧注入もしくは真空注入し、紫外線の照射または加
熱により樹脂を硬化させ、液晶成分と樹脂成分を相分離
する方法がある。その他、基板の上に混合溶液を滴下し
た後、他の一方の基板で挟持させた後、圧延し、前記混
合溶液を均一は膜厚にした後、紫外線の照射または加熱
により樹脂を硬化させ、液晶成分と樹脂成分を相分離す
る方法がある。
【0064】また、基板の上に混合溶液をロールクオー
タもしくはスピンナーで塗布した後、他の一方の基板で
挟持させ、紫外線の照射または加熱により樹脂を硬化さ
せ、液晶成分と樹脂成分を相分離する方法がある。ま
た、基板の上に混合溶液をロールクオータもしくはスピ
ンナーで塗布した後、一度、液晶成分を洗浄し、新たな
液晶成分をポリマーネットワークに注入する方法もあ
る。また、基板に混合溶液を塗布し、紫外線などにより
相分離させた後、他の基板と液晶層を接着剤ではりつけ
る方法もある。
【0065】その他、本発明の液晶表示パネルの光変調
層12は1種類の光変調層に限定されるものではなく、
PD液晶層とTN液晶層あるいは強誘電液晶層などの複
数の層で光変調層が構成されるものでもよい。また、第
1の液晶層と第2の液晶層間にガラス基板あるいはフィ
ルムが配置されたものでも良い。光変調層は3層以上で
構成されるものでもよい。なお、各層は異なる色相を有
したり、異なる色で着色したりしてもよい。
【0066】なお、本明細書では液晶層12はPD液晶
としたが、当然のことながら、表示パネルの構成、機能
および使用目的によっては必ずしもこれに限定するもの
ではなく、TN液晶層あるいはSTN液晶層、ゲストホ
スト液晶層、ホメオトロピック液晶層、強誘電液晶層、
反強誘電液晶層、コレステリック液晶層であってもよい
ことはいうまでもない。
【0067】液晶層12の膜厚は3μm以上12μm以
下の範囲が好ましく、さらには5μm以上10μm以下
の範囲が好ましい。膜厚が薄いと散乱などの光変調特性
が悪くコントラストがとれず、逆に厚いと高電圧駆動を
行わなければならなくなる。
【0068】偏光板18はヨウ素などをポリビニールア
ルコール(PVA)樹脂に添加した樹脂フィルムのもの
が例示される。(図1)において、一対の偏光分離手段
の偏光板18は入射光のうち特定の偏光軸方向と異なる
方向の偏光成分を吸収することにより偏光分離を行うの
で、光の利用効率が比較的悪い。そこで、入射光のうち
特定の偏光軸方向と異なる方向の偏光成分(reflective
polarizer:リフレクティブ・ポラライザー)を反射す
ることにより偏光分離を行う反射偏光子を用いてもよ
い。このように構成すれば、反射偏光子により光の利用
効率が高まって、偏光板を用いた上述の例よりもより明
るい表示が可能となる。尚、このような反射偏光子につ
いては、特願平8−245346号中に開示されてい
る。
【0069】また、このような偏光板や反射偏光子以外
にも、本発明の偏光分離手段としては、例えばコレステ
リック液晶層と(1/4)λ板を組み合わせたもの、ブ
リュースターの角度を利用して反射偏光と透過偏光とに
分離するもの、ホログラムを利用するもの、偏光ビーム
スプリッタ(PBS)等を用いることも可能である。
【0070】基板11と偏光板18間には1枚あるいは
複数の位相フィルム(位相板、位相回転手段、位相差
板、位相差フィルム)17が配置される。位相フィルム
17としてはポリカーボネートを使用することが好まし
い。位相フィルム17は入射光を出射光に位相差を発生
させ、効率よく光変調を行うのに寄与する。
【0071】その他、位相フィルム17として、ポリエ
ステル樹脂、PVA樹脂、ポリサルホン樹脂、塩化ビニ
ール樹脂、ゼオネックス樹脂、アクリル樹脂、ポリスチ
レン樹脂等の有機樹脂板あるいは有機樹脂フィルムなど
を用いてもよい。その他、水晶などの結晶を用いてもよ
い。1つの位相板17の位相差は一軸方向に50nm以
上350nm以下とすることが好ましく、さらには80
nm以上220nm以下とすることが好ましい。
【0072】また、位相フィルム17の一部もしくは全
体を着色したり、一部もしくは全体に拡散機能をもたせ
たりしてもよい。また、表面をエンボス加工したり、反
射防止のために反射防止膜を形成したりしてもよい。ま
た、画像表示に有効でない箇所もしくは支障のない箇所
に、遮光膜もしくは光吸収膜を形成し、表示画像の黒レ
ベルをひきしめたり、ハレーション防止によるコントラ
スト向上効果を発揮させたりすることが好ましい。ま
た、位相フィルム17の表面に凹凸を形成することによ
りかまぼこ状あるいはマトリックス状にマイクロレンズ
を形成してもよい。マイクロレンズは1つの画素電極あ
るいは3原色の画素にそれぞれ対応するように配置す
る。また、位相フィルム17の機能はカラーフィルタ1
6に持たせてもよい。たとえば、カラーフィルタ16の
形成時に圧延し、もしくは光重合により一定の方向に位
相差が生じるようにすることにより位相差を発生させる
ことができる。その他、液晶層に面する側に樹脂を塗布
しあるいは形成し、この樹脂を光重合させることにより
位相差を持たせてもよい。このように構成すれば位相フ
ィルム17を基板外に構成あるいは配置する必要がなく
なり液晶表示パネルの構成が簡易になり、低コスト化が
望める。なお、以上の事項は偏光板18に適用してもよ
いことはいうまでもない。
【0073】(図1)の構成では、偏光板18側から入
射した光は、P偏光またはS偏光が透過し、位相フィル
ム17で位相が変化して液晶層12に入射する。入射し
た光は液晶層12の液晶分子の配向状態の応じて変調さ
れる。この変調された光はストライプ状電極15aまた
は15bで反射し、再び偏光板18から変調状態に応じ
た光が出射する。以上は、本発明の液晶表示パネルが反
射型の場合である。しかし、本発明の液晶表示パネルは
反射型に限定するものではなく、(図89)に示すよう
に半透過型であってもよい。もちろん、(図1)の構成
で電極11を半透過状態にして、半透過型液晶表示パネ
ルとしてもよい。
【0074】(図89)において、位相板17aは偏光
板18aと表示パネル19間に配置し、位相板17bは
偏光板18bと表示パネル19間に配置している。半透
過板10しては、例えばガラス基板に薄く形成したAl
(アルミニウム)板が用いられる。あるいは、反射板に
開口部を設けることで半透過板10を構成してもよい。
また、表示パネル19の表面に直接半透過膜を形成して
もよい。また、表示パネル19の電極を半透過電極とし
てもよい。上側偏光板18a及び下側偏光板18bは、
ノーマリーホワイトモードの表示を行うべく、透過偏光
軸が相互に直交するように配置されているものとする。
もちろん、位相板17の位相制御を考慮すればこの状態
に限定されるものではない。つまり、説明を容易にする
ために限定して説明するだけである。
【0075】まず、反射型表示時の白表示について説明
する。入射光は、上側偏光板18aで紙面に平行な方向
の直線偏光となり、液晶層12の電圧無印加領域で偏光
方向が90°ねじれれ紙面に垂直な直線偏光となり、下
側偏光板18bで紙面に垂直な方向の直線偏光のまま透
過されて、半透過反射板10で反射され、一部は透過す
る。
【0076】反射された光は再び下側偏光板18bを紙
面に垂直な直線偏光のまま透過し、液晶層12の電圧無
印加領域で偏光方向が90°ねじられ紙面に平行の直線
偏光となり、上側偏光板18aから出射する。このよう
に電圧無印加時には、白表示となる。これに対し、電圧
印加状態の液晶層12に入射した光は、上側偏光板18
aで紙面に平行な方向の直線偏光になり、液晶層12の
電圧印加領域で偏光方向を変えずに紙面に平行な方向の
直線偏光のまま透過し、下側偏光板18bで吸収される
ので黒表示となる。
【0077】次に、透過型表示時の白及び黒表示につい
て説明する。バックライト34から発せられた光の一部
は、半透過反射板10を透過し、下側偏光板18bで紙
面に垂直な方向の直線偏光になり、液晶層12の電圧無
印加領域で偏光方向が90°ねじられて紙面に平行な直
線偏光となり、上側偏光板18aを紙面に平行な直線偏
光のまま透過して、白表示となる。これに対し、バック
ライト34から発せられた他の光の一部は、半透過反射
板10を透過し、下側偏光板18bで紙面に垂直な方向
の直線偏光になり、液晶層12の電圧印加領域でも偏光
方向を変えずに透過し、上側偏光板18aで吸収され黒
表示となる。
【0078】なお、以上の説明は光変調方式が偏光方式
の場合であるが、PD液晶などの場合は主として散乱状
態の変化として光変調を行う。この場合は偏光板18は
なくともよい。
【0079】なお、(図1)(図89)では、説明を容
易にするため、各位相板17や偏光板18等を空間的に
離間させて描いているが、実際には、各部材は、相互に
密着して配置される。また、(図45)(図46)に示
すように、バックライト34はランプ451と、導光板
112などから構成されている。また、(図89)にお
いてバックライトを配置するとしたがこれに限定するも
のではなく、偏光板18a側にフロントライトを配置し
てもよい。このことは(図1)において偏光板18側に
フロントライトをおくことと同様である。
【0080】(図2)はストライプ状電極15の構成を
図示している。画素21は2つの矩形のストライプ状電
極15a、15cで構成されている。各ストライプ状電
極15a、15cはともに細い部分(記号Aで示す)を
有している。しかし、ストライプ状電極はアルミニウム
などの金属薄膜で形成あるいはITOと金属薄膜とが積
層されて形成されているため、細い部分が存在しても横
方向(COM側)の抵抗値が高くなることはない。ま
た、クロム薄膜とアルミニウム薄膜などの金属薄膜を2
層以上積層して構成してもよい。また、ストライプ状電
極15は比較的抵抗値の高いITOで形成し、ストライ
プ状電極15の輪郭部に金属薄膜を形成することにより
抵抗値を低減させてもよい。また、ストライプ状電極1
5を半透過膜として構成する場合は、蒸着するアルミニ
ウムの膜厚は500オングストローム以上1500オン
グストローム以下をすることが好ましい。さらには80
0オングストローム以上1200オングストローム以下
をすることが好ましい。なお、ストライプ状電極の高さ
B(長さ)とAの関係は、A:B=5:1以上A:B=
15:1以下となるように構成することが好ましい。
【0081】なお、ストライプ状電極15aと15cと
の間(記号Cで示す)にBMが配置されるようにする。
また、ストライプ状電極15aと15c間に直接、樹脂
からなるBM14を形成してもよい。
【0082】画素21は矩形のストライプ状電極15
a、15cで構成され、この画素21上、つまり、基板
11上にストライプ状のセグメント電極15bが配置さ
れる。(図2)では赤色のセグメント電極の位置をR
(SEG)、緑色のセグメント電極の位置をG(SE
G)、青色のセグメント電極をB(SEG)と示してい
る。セグメント電極15bは紙面の上下方向に配置され
る。つまり、1本のセグメント電極15bにコモン(C
OM)電極(ストライプ状電極15a、15c)の矩形
部15a、15cが対応し、画素21を構成する。
【0083】ストライプ状電極15の一端には接続端子
22が形成され、この接続端子からドライバICからの
信号が入力される。接続端子22はドライバICと突起
電極で接続される。突起電極と接続端子間は、アクリル
樹脂に銀、ニッケル、カーボンなどのフレークを分散さ
せた導電性接合層で接着する。また、ストライプ状電極
15a、15cが金属薄膜で形成されている場合にあっ
ても、接続部22は透明であるITOを露出させるよう
にする。裏面から位置あわせをすることにより接続を容
易に行うためである。なお、接続端子22a、22bを
別個に形成しているため、ストライプ状電極15aと、
15cとは個別に信号を印加できる。
【0084】(図3)に示すように、カラーフィルタ1
5などの配置位置は多くの構成が例示される。(図3
(a))は基板11a上に反射膜31(もしくは半透過
膜)が形成される。この反射膜または半透過膜は(図
1)(図2)で説明したストライプ状電極15の構成が
そのまま適用される。たとえば、反射膜をしてもアルミ
の膜厚、ITOと金属膜の積層あるいは多層の金属膜と
の積層構成である。
【0085】(図3(a))では、反射膜31上に平滑
化膜32が形成されている。平滑化膜32として、(図
1)で例示した構成材料の他、ゼラチン、アクリル、ポ
リイミドなどが例示される。平滑化膜32の膜厚は0.
5μm(ミクロン)以上2.5μm(ミクロン)以下と
することが好ましい。さらには0.8μm(ミクロン)
以上1.5μm(ミクロン)以下とすることが好まし
い。また、平滑化膜32上にBM14とカラーフィルタ
16が形成されている。BM14はストライプ状電極1
5cの直下となる位置に形成される。
【0086】(図3(b))では基板11b側にBM1
4とカラーフィルタ16gが形成され、基板11a側に
反射膜31(半透過膜)とバリア膜と兼用する平滑化膜
32が形成されている。また、(図89)に図示したよ
うに基板11aの裏面に位相差板17cと偏光板18b
が配置されている。
【0087】以上のように本発明の液晶表示パネルは、
半透過、反射、および透過型液晶表示パネルのいずれに
も適用できるものである。
【0088】(図4)に図示するように表示パネル19
の画像表示部41の周辺部にはCOMドライバ(走査ド
ライバ)43とSEGドライバ(信号ドライバ)44が
積載されている。これらのドライバICは(図2)で示
す接続端子22に接続されている。(図2)では突起電
極で接続する方法(COG)であると説明したが、接続
方法としてはTAB方式、COF方式のいずれでもよ
い。
【0089】COMドライバは選択電圧を出力する。一
般的にCOMドライバとは単純マトリックス型液晶表示
パネルの走査ドライバを意味し、アクティブマトリック
ス型液晶表示パネルではゲートドライバと呼ぶことが多
い。ただし、本明細書では、いずれか一方に限定するも
のではない。また、SEGドライバは映像信号を出力す
る。一般的にSEGドライバとは単純マトリックス型液
晶表示パネルの信号ドライバを意味し、アクティブマト
リックス型液晶表示パネルではソースドライバと呼ぶこ
とが多い。ただし、本明細書では、いずれか一方に限定
するものではない。
【0090】(図5)は本発明の液晶表示パネルの駆動
方法を説明するための説明図である。(図2)で説明し
たように1本のセグメント電極(ストライプ状電極15
b)は2本のコモン電極(ストライプ状電極15a,1
5c)に対応している。つまり、セグメント電極15b
に印加した電圧をコモン電極15a、15cで独自に選
択、非選択制御することができる。たとえば、(図5)
では画素21Rはセグメント電極15bRが対応し、画
素21Gはセグメント電極15bGが対応し、画素21
Bはセグメント電極15bBが対応する。なお、(図5
(a))をあるフィールドの状態を示すとすると(図5
(b))は次のフィールドを示している。
【0091】したがって、(図5(a))で示すように
セグメント電極15bRに印加したR信号はコモン電極
15aと15cとで別個に選択できる。つまり、画素2
1Rはコモン電極15aに選択電圧を印加し、コモン電
極15cに非選択電圧を印加することにより1/2の面
積をオン状態とすることができる。また、選択した画素
R1は正極性(+の記号で示す)あるいは(図5
(b))で示すように画素R2は負極性(−の記号で示
す)を印加することができる。また、コモン電極15
a、15cに同時に選択電圧を印加すれば21Rの画素
全体をオン状態とすることができる。また、コモン電極
15a、15cに同時に非選択電圧を印加すれば21R
の画素全体をオフ状態とすることができる。以上の説明
は21Rを例として説明したが、21G、21Bについ
て同様であるので説明を省略する。なお、フィールドご
とにこのように正極性あるいは負極性の電圧を印加する
のは液晶に交流電圧を印加し劣化することを抑制するた
めである。
【0092】以上のように、本発明の液晶表示パネルで
は、画素全体をオンとする状態(図6(c))、1/2
をオンとする状態(図6(b))、画素全体をオフとす
る状態(図6(a))を選択することができるので階調
表示が良好とすることができる。
【0093】また、(図7)に図示するように、ストラ
イプ状電極15a、15cの面積を変化させることによ
りさらに階調表示特性を向上させることができる。(図
7)では一例としてストライプ状電極15aの面積:ス
トライプ状電極15cの面積=1:2としている。(図
8(a))ではオン面積0、(図8(b))ではオン面
積1/3、(図8(c))ではオン面積2/3、(図8
(d))ではオン面積1となり、1つの画素21で4階
調表示を実現することができる。なお、ストライプ状電
極15a:トライプ状電極15cの面積=1:2に限定
するものではなく、2:3としたり、3:7としてもよ
い。つまり、希望するガンマ特性に併せてストライプ状
電極の面積比率を設計すればよい。また、セグメント電
極15bも複数に分割してもよい。たとえば、(図2)
でR(SEG)を2分割し、R1(SEG)とR2(S
EG)とするように、ストライプ状電極15bを2分割
してもよい。このように分割することによりさらに良好
な階調表示を実現できる。
【0094】なお、選択するCOM電極は1つの組(1
5a、15c)に限定されるのではなく、マルチライン
セレクト(MLS)のように複数のCOM電極の組を選
択する駆動方法に本発明を適用してもよい。また、画素
分割の技術的思想は単純マトリックス型液晶表示パネル
のみに適用するものではなく、アクティブマトリックス
型液晶表示パネルにも適用することができる。
【0095】4本のマルチラインセレクト駆動(MLS
4)では、SEG側ドライバICは5つのレベルの電圧
を出力する。今、この電圧を+V2、+V1、V0、−V
1、−V2の5つのレベルとする。なお、このSEG側の
電圧をSEG電圧と呼ぶ。また、これらの電圧は、基準
電圧をDCDCコンバータなどで定倍することにより作
成する。また、一般的に、STN液晶などの液晶では温
度依存性(温特)があることが知られている。
【0096】この温特によるコントラスト変化を調整す
るため、従来では、基準電圧発生回路などにサーミスタ
あるいはポジスタなどの非直線素子を付加し、温特によ
る変化を前記サーミスタなどで調整することによりアナ
ログ的に基準電圧を作成する。この基準電圧をDCDC
コンバータなどで定倍してSEG電圧を発生する。
【0097】本発明の液晶表示装置の駆動回路では、
(図9)に図示するように、サーミスタT1、R1、R2
で温特を配慮した電圧を作成し、この電圧をトランジス
タQ1のエミッタホロワにより抵抗R3に基準電圧Vtを
発生する。この基準電圧Vtはアナログデジタル変換
(A/D変換)されデジタルデータDV1となり、デー
タ変換回路93に入力される。データ変換回路93はマ
トリックステーブル回路により所定の温度で適正な電圧
をなるデータDSxを出力する。データDS1〜DS5は
等間隔に限定されるものではなく、液晶のガンマ特性な
どに適正な値となるようにデータを出力する。DSxデ
ータはデジタルアナログ変換回路(D/A変換回路)9
2によりアナログデータに変換されバッファ95でイン
ピーダンス変換されてセレクタ回路94に入力される。
セレクタ回路94は切り換え信号である3ビットデータ
で+V2、+V1、V0、−V1、−V2の5レベルのデー
タのうち1つを選択し、信号ドライバはセグメント電極
に電圧を出力する。つまり、温度にあわせて、+V2、
+V1、V0、−V1、−V2の大きさおよび間隔を自由に
調整することがいたって簡単である。
【0098】なお、(図9(a))ではデータ変換回路
93は5つのデータを出力するとしたがこれに限定する
ものではなく、(図9(b))に示すように+DSと−
DSの2レベルのデータを出力し、D/A変換回路92
の出力に接続された値Rの直列抵抗により+V2、+V
1、V0、−V1、−V2の大きさの電圧を発生させてもよ
い。(図10)に示すように、COM側も同様であっ
て、COM信号に出力する電圧+Vr、Vm、−Vrを発
生させる。
【0099】半透過型の構成は(図13)に図示する構
成も例示される。(図13)は主としてアクティブマト
リックス型液晶表示パネルを想定して図示しているがこ
れに限定するものではなく、(図1)などに図示した単
純マトリックス型液晶表示パネルにも採用することがで
きるであろう。たとえば、アレイ基板131を基板11
aに、対向基板132を基板11bに置き換えればよ
い。
【0100】アレイ基板131上にはスイッチング素子
としての薄膜トランジスタ(TFT)などが形成されて
いる。スイッチング素子は薄膜トランジスタ(TFT)
の他、薄膜ダイオード(TFD)、リングダイオード、
MIM等の2端子素子、あるいはバリキャップ、サイリ
スタ、MOSトランジスタ、FET等であってもよい。
なお、これらはすべてスイッチング素子または薄膜トラ
ンジスタと呼ぶ。さらに、スイッチング素子とはソニ
ー、シャープ等が試作したプラズマにより液晶層に印加
する電圧を制御するプラズマアドレッシング液晶(PA
LC)のようなものおよび光書き込み方式、熱書き込み
方式も含まれる。つまり、スイッチング素子を具備する
とはスイッチング可能な構造を示す。
【0101】また、主として本発明のアクティブマトリ
ックス型液晶表示パネル19はドライバ回路と画素のス
イッチング素子を同時に形成したものであるので、低温
ポリシリコン技術で形成したもの他、高温ポリシリコン
技術あるいはシリコンウエハなどの単結晶を用いて形成
したものも技術的範囲にはいる。もちろん、アモルファ
スシリコン表示パネルも技術的範囲内である。
【0102】アレイ基板131上には、0.8μm以上
2.0μm以下の膜厚の薄膜134が形成されている。
薄膜134の形成材料としては(図89)などで説明し
たバリア膜と同様である。この薄膜134上に反射膜
(あるいは半透過膜)31bが形成されている。また、
反射膜31bは画素位置に対応し、かつ中央部に穴(開
口部)137が形成されており、この開口部に反射膜
(あるいは半透過膜)31aが形成されている。反射膜
31b上にはカラーフィルタ16あるいは絶縁膜32が
形成されている。なお、画素電極136はITOなどの
透明電極で形成されている。
【0103】反射膜31bはソース信号線とゲート信号
線のうち少なくとも一方の信号線と重ねるように形成す
る。つまり、前記信号線上に0.8μm以上2.0μm
以下の絶縁膜を形成し、この絶縁膜上に反射膜31bを
形成するこのように反射電極を形成することにより光が
透過しない領域を反射領域として使用できるため光利用
効率が向上する。また、反射膜を重ねることによる寄生
容量をうち消すため、隣接したソース信号線には逆極性
の映像信号を印加するように駆動する(1V反転駆
動)。好ましくは、任意の画素の上下に位置する画素お
よび左右に位置する画素には互いに逆極性の映像信号が
保持されるように駆動することが好ましい(1ドット反
転駆動)。
【0104】(図13)の構成では、反射膜31bの中
央部に1つの開口部137を有すると表現したがこれに
限定するものではなく、複数の開口部を有しいてもよ
い。また、反射膜31aと反射膜31bとは表示パネル
を垂直方向(法線方向)から見たとき、反射膜31aと
反射膜31bとが重なり1つの反射膜と見えるように構
成されている。なお、(図13)では反射膜31はゲー
ト信号線またはソース信号線と兼用して構成してもよ
い。また、TFTの画素電極の下に形成される共通電極
を反射電極としてもよい。反射膜31の構成あるいは材
料などに関する事項は’(図89)(図1)で説明した
内容と同様であるので説明を省略する。また、画像表示
に有効な光が透過しない領域(無効領域)に光吸収膜
(図示せず)を形成または配置してもよい。
【0105】光吸収膜としては六価クロムなどの黒色の
金属薄膜、アクリルにカーボン等を添加した樹脂、複数
あるいは単色の色素もしくは染料を添加したカラーフィ
ルタが例示される。これらは入射光を吸収もしくは減光
する。なお、光吸収膜は光散乱膜としてもよい。入射光
を散乱させても、観察者の眼に直接光が入射することを
抑制できるからである。
【0106】反射膜31はTFTなどのスイッチング素
子のドレイン端子などと電気的に接続を取っておくこと
が好ましい。反射膜がフローティングとなると画素電極
136に電圧を書き込む能力が低下したりするからであ
る。
【0107】液晶表示パネルには画素間から光漏れが発
生しないようにするため、対向基板132にはBM(図
示せず)が形成される。BMの形成材料としては、遮光
特性の観点からクロム(Cr)が用いられる。投射型表
示装置に用いるライトバルブとしての液晶表示パネルに
は強烈な光が入射する。BMに入射した入射光の40%
はBMで吸収されるため、表示パネルは加熱され、劣化
する。
【0108】本発明の表示パネルはBMの構成材料とし
てアルミニウム(Al)を使用してすることにより液晶
層などの劣化を抑制する。Alは90%の光を反射する
ため、液晶表示パネルが加熱され劣化するという問題は
なくなる。しかし、Alは遮光特性がCrに比較して悪
いため膜厚を厚く形成する必要がある。一例として、C
rの膜厚0.1μmの遮光特性を得るAlの膜厚は1μ
mである。つまり、10倍の膜厚に形成する必要があ
る。
【0109】また、(図13)においてBMはAlある
いはAlを含む金属多層膜としたが、これに限定するも
のではなく、低屈折率の誘電体膜と高屈折率の誘電体膜
とを多層に形成した誘電体多層膜(干渉膜)で形成して
もよい。誘電体多層膜は光学的干渉作用により特定波長
の光を反射し、反射に際し、光の吸収は全くない。した
がって、全く入射光の吸収がないBMを構成することが
できる。また、Alの代わりに銀(Ag)を用いてもよ
い。Agも反射率が高く良好なBMとなる。誘電多層膜
でBMを構成する誘電多層膜の膜厚は1.0μm以上
1.8μm以下とし、さらに好ましくは1.2μm以上
1.6μm以下にする。また、絶縁膜に関する事項も
(図1)(図89)で説明した事項と同様の事項を適用
することができることは言うまでもない。
【0110】(図14)は本発明の液晶表示パネルの動
作を説明するための説明図である。バックライトからの
光115aは反射膜31bで反射し、反射膜31bと3
1aとの隙間を通過して反射膜31aでもう一度反射し
て液晶層12に入射する。この隙間は0.1μm以上
0.4μm以下となるようにする。また、反射膜31a
は円弧状あるいは半球面状に形成しているように図示し
ているがこれに限定するものではなく、平面上であって
もよく、また、多角形状であってもよい。しかし、反射
膜31aと反射膜31bの曲率を変化させることによ
り、反射膜31aと反射膜31bとで、入射光の反射方
向を異ならせることができる。そのため、視野角が拡大
するという効果も発揮される。また、曲率などをあらか
じめ光学シミュレーションにより設計しておけば好まし
い。
【0111】液晶表示パネルの表面から入射した光11
5dは液晶層12に入射した後、反射膜31bで反射す
る。反射した光は反射光115eとなる。また、光11
5fは液晶層12に入射した後、反射膜31aで反射し
反射光115gとなる。反射光115eと反射光115
fとは反射方向を異ならせることができるため視野角を
拡大することができる。また、反射膜31aと反射膜3
1bとの反射率を異ならせてもよい。たとえば、反射膜
31bの反射率が90%とし、反射膜31aの反射率を
60%とするなどである。このように反射率を異ならせ
ることは、反射膜31aと反射膜31bとの形成材料を
ことならせることにより容易に実現できる。たとえば、
反射膜31bをAlで作製し、反射膜31aをCr(ク
ロム)で作製することが例示される。また、絶縁膜32
を着色することにより、反射光115gと反射光115
eの分光特性を異ならせることもできる。
【0112】(図14)の液晶表示パネルではアレイ基
板131の法線方向から見たときは基板全体が反射型と
見なすことができる。したがって、効率のよい反射型液
晶表示パネルと見なすことができる。加えて、液晶表示
パネルを透過型として用いる時は、kバックライトから
の光115aが反射膜31aと31bとも隙間から出射
される。したがって、透過型液晶表示パネルとしても使
用することができる。また、絶縁膜134をカラーフィ
ルタとすることにより、透過光115cに分光特性を持
たせることができるので、液晶表示パネルを透過型とし
て用いるときと、反射型として用いるときとで、色表示
状態を変化できる。また、透過光を反射光との分光特性
(色純度など)を異ならせたり、一致させたりすること
が容易である。
【0113】(図15)は(図13)の液晶表示パネル
の製造方法の説明図である。まず、(図15(a))に
示すようにアレイ基板131に薄膜(絶縁膜など)13
4を形成する。形成方法としてはスピンナー、ロールク
オーターによる塗布、蒸着による方法などが例示され
る。その他、グラビア印刷による技術を応用したり、ス
クリーン印刷による技術を応用してもよい。形成膜厚と
しては0.4μm以上2.μm以下とし、さらに好まし
くは0.8μm以上1.6μm以下にすることが好まし
い。
【0114】次に(図15(b))に示すように薄膜1
34上にレジスト(マスク152)を塗布し、パターニ
ングする。パターニングの穴の箇所は一般的には画素の
中央部に円形の穴を1個形成する。しかし、これに限定
するものではなく、複数個の穴を形成してもよく、ま
た、穴の形状は矩形状でもよいし他の形状でもよい。ま
た、レジストのかわりに反射膜31bを用いてもよい。
つまり、(図15(d))のようにマスク152上に反
射膜31bを形成する必要なくなる。
【0115】マスク152のパターニング後、薄膜13
4をエッチングする。エッチングはドライエッチングが
好ましいが、これに限定するものではなく、ウエットエ
ッチングでもよい。ウエットエッチングの場合は、パタ
ーニングにより形成されて穴からエッチング液が進入
し、空洞151が形成される。空洞の形成形状は一般的
にはサインカーブ状となる。このサインカーブ状は、入
射光115fの反射光115gの指向性として適度なも
のが得られる。エッチング状態は温度管理などを適正に
し、少なくともマスクあるいは反射膜31bの接着強度
が一定値を保持できる程度で停止する(図15
(c))。
【0116】次に(図15(d))に示すようにマスク
152上に金属膜を蒸着する。金属膜のかわりに誘電体
多層膜を形成してもよい。その他、金属膜でなくとも一
定の反射率を有する材料(たとえば、光沢を有する有機
材料からなる塗料)であればいずれでもよい。ここでは
説明を容易にするため金属膜を蒸着するとして説明をす
る。金属膜としては、Al、Cr、Tiが例示される。
また、1種類に限定されるものではなく、接着強度の観
点からCr、Alと層状にしてもよく、また、ITOな
どの材料と金属膜とを多層に積層してもよい。また、T
i、Al、Crなどの金属を3層以上に積層してもよ
い。その他、多層に形成した薄膜のうち1つ以上の薄膜
をパターニングしたりしてもよく、また薄膜を共通電極
などの固定されて電極と電気的接続がとれるように形成
することが好ましいことは言うまでもない。
【0117】金属膜を蒸着により、その金属膜は反射膜
31bとなり、また、一部は開口部(空洞部151)内
に進入し、反射膜31aとなる。この際、空洞部151
のkの部分には金属膜は蒸着されない。金属膜はマスク
152の裏面までには付着しない(しにくい)からであ
る。したがって、透過光115aが液晶層12に進入で
きる隙間が発生する。
【0118】次に(図15(e))に示すように反射膜
31b上に絶縁膜32を形成する。絶縁膜32は平滑化
膜としても機能するものであり、空洞151が埋まるよ
うに形成する。膜厚としては0.4μm以上1.6μm
以下にすることが好ましい。しかし、空洞151全体を
埋めることを目的としなくともよい。また、絶縁膜32
はカラーフィルタの構成材料を用いてもよく、また、蒸
着に限定されるものでもなく、薄膜134と同様の材
料、形成方法を採用すればよい。
【0119】絶縁膜32の上に画素電極136をITO
で形成する。画素電極はITOなどの透明電極に限定さ
れるものではなく、金属材料でもよい。また、ITOな
どの上あるいは下に誘電体多層膜からなる反射膜を形成
した構成でもよい。画素電極136はTFTなどのスイ
ッチング素子と接続がとれるように、絶縁膜32、薄膜
134に穴開け加工を施す。
【0120】(図13)の構成は(図16)で示すよう
に多種多様な変形例が例示される。(図16(a))は
1つの画素電極136の下に複数の開口部137を形成
した例である。(図17(b))がその平面図である。
(図16(b))は薄膜134を形成せず、アレイ基板
131自身をエッチングにより空洞部を形成した構成で
ある。つまり、アレイ基板となるガラスあるいは有機材
料に穴開け加工する。(図16(c))は、(図13)
に示すような空洞部を円弧状にすることなく、その底面
を平面とした構成である。つまり、エッチングは薄膜1
34内でとどまらす、アレイ基板131にまで達した構
成である。
【0121】(図13)はアクティブマトリックス型液
晶表示パネルを主に例示して説明したが、本発明はこれ
に限定するものではなく、(図17(a))に示すよう
に、ストライプ状電極15に構成して単純マトリックス
型液晶表示パネルにも適用できることは言うまでもな
い。また、空洞部は(図18)に示すように周期的な凹
凸構造を採用してもよい。この凹凸構造は、エッチング
で形成する他、転写技術、凸版技術あるいは塗布技術で
形成してもよい。このことは、(図13)の空洞部の形
成についても適用することができる。
【0122】(図19)は、本発明がアクティブマトリ
ックス型の時の等価回路図である。TFT194のソー
ス端子はソース信号線197と接続され、TFT194
のゲート端子はゲート信号線196と接続されている。
また、ドレイン端子は画素電極136と接続されてい
る。この画素電極136と対向電極135間に液晶12
が挟持され、また、画素電極136と共通電極199と
で蓄積容量(付加コンデンサ)195が形成されてい
る。なお、共通電極199はコモン信号線198と接続
されており、コモン信号線198はコモンドライブ回路
193により駆動される。したがって、コモン電圧によ
り画素電極電位を制御できる。なお、コモン信号線19
8はアレイ基板131側に形成されているとする。
【0123】ソースドライブ回路191は+Vsおよび
−Vs電源で駆動され、フィールドごとに極性を反転さ
せた映像信号をソース信号線197に印加する。従来の
ゲートドライブ回路192は+VGおよび−VG電源で駆
動され、TFTを動作状態にする電圧(オン電圧)とT
FTを非動作状態にする電圧(オフ電圧)をゲート信号
線196に印加する。オン電圧とは飽和領域での電圧を
意味している。しかし、本発明のゲートドライブ回路は
オン電圧とは非飽和領域の電圧を意味する。
【0124】従来のオン電圧は、ソース信号に印加され
た電圧がどんな電圧値であっても、ソース信号線に印加
された電圧を1水平走査期間(1H)に画素電極に書き
込めるように設計される。一般的に対向電極135の電
位を0Vとしたとき、ソース信号線に印加されるソース
信号電圧は+6Vから−6V程度であり、ゲート信号線に
印加されるオフ電圧は−9V程度、オン電圧は+9V程度
である。なお、この電圧は対向反転駆動などが行われて
おらず、また、画素電位のレベルシフト駆動が行われて
いないときの値である。この従来の電圧値では、オン電
圧が印加されていれば、ソース信号電圧が0Vであって
も、+6Vであっても、−6Vであってもその電圧(電
位)を画素電極136に1H期間に書き込むことができ
る。
【0125】本発明の液晶表示装置では、オフ電圧は従
来のオフ電圧をほぼ同一の電位とするが、オン電圧は、
1H期間の間ゲート信号線にオン電圧が印加され、か
つ、ソース信号線に書き込み電圧が印加された時に最大
電圧が画素電極に印加されるように構成され、ソース信
号線に1H期間よりも短い時は、比例または対応するよ
う電圧が画素電極に書き込まれるようにされる。このよ
うな電圧を非飽和オン電圧と呼ぶ。アナログ的に動作す
る領域をも見なすことができるであろう。
【0126】ソース信号線は基本的には+極性と−極性
との2値出力する。このように2値出力とするのはソー
スドライバ回路の出力段に従来のドライバ回路では配置
されているオペアンプを削除し、消費電力を極力低減さ
せるためである。TFTなどのスイッチング素子を非飽
和領域で使用するため、かつ、液晶は交流駆動を行う必
要性のあることから、ゲートドライバ回路はソース信号
が+極性の時のオン電圧(+オン電圧)と、ソース信号
が−極性の時のオン電圧(−オン電圧)を出力する。
【0127】ソースドライバ回路は、ソース信号電圧を
1フィールドで極性反転させるとともに、1Hごとに極
性を反転させる1H反転駆動の映像信号を印加する。ま
た、振幅値は+極性と、−極性の2値(デジタル的)で
ある。画素電極に印加する電圧値を変化さえ階調を表示
するためにパルス幅変調を行う。したがって、基本的に
はゲートドライバ回路が出力するのはソース信号が+極
性の時のオン電圧(+オン電圧)と、ソース信号が−極
性のオン電圧(−オン電圧)およびオフ電圧の3値であ
り、ソース信号は+信号と、−信号およびほぼ共通電極
の電位(0信号)の3値である。もちろんソース信号は
−信号と+信号の他の値の信号を出力できるように構成
してもよい。ただし、この時は階調表示特性は良好にな
るという利点は発揮されるが回路規模は大きくなる。
【0128】また、液晶は一定の電圧以上で電気−光学
特性が変化する。つまり、立ち上がり電圧が必要であ
る。本発明のようにデジタル的に液晶を駆動する場合に
はこの立ち上がり電圧を制御などする必要がないときが
多いが、コモン電圧に対する対称性の調整、画素書き込
み電圧および速度の調整の観点から立ち上がり電圧を制
御できるようにしておくことが好ましい。本発明では、
この立ち上がり電圧(調整電圧と呼ぶほうが適当かもし
れない)の制御をコモンドライバ回路193で行う。
【0129】コモンドライバ回路193は+Vcと−Vc
電源で動作する。(図19)で示すようにコモン電圧の
+側はVR1で調整する(+コモン電圧)。−側はVR2
で調整する(−コモン電圧)。このソースドライバ回路
が出力する+信号の画素に書き込むときは−コモン電圧
とし、ソースドライバ回路が出力する−信号の画素に書
き込むときは+コモン電圧とする。なお、画素電極の書
き込み状態に応じてはこの逆でもよい。
【0130】コモンドライバ回路193は1画素行こと
に+コモン電圧と、−コモン電圧を出力する。また、画
素電極にはコモン電圧に応じて+信号または−信号を印
加する必要があるから、1H反転駆動となる。なお、画
素のTFTの接続状態あるいは画素への信号印加状態を
変更することにより、1V反転駆動あるいは1ドット反
転駆動も実現できる。
【0131】TFTなどのスイッチング素子を非飽和状
態で使用すると温特が問題となる。非飽和状態はアナロ
グ的に動作しているため、温度によりスイッチング素子
を流れる電流が変化するからである。この問題を解決す
るため、(図9)で説明した電圧制御回路を作製してい
る。電圧制御回路を(図19)ではオン電圧制御回路2
00と呼ぶ。(図9)と同様にサーミスタT1などの温
度センサあるいは温度により変化する素子を用い、温度
により変化する電圧をデータ変換回路93でデータ変換
し、この変換されてデータより+オン電圧と−オン電圧
を発生させてゲートドライバ回路192に入力してい
る。その他は、(図9)と同様であるので説明を省略す
る。
【0132】(図21)は駆動波形である。(図21
(a))は画素電極136に正極性の電圧を書き込み時
の波形である。(図21(b))は画素電極136に負
極性の電圧を書き込み時の波形である。(図21
(a))において、選択された画素行に+オン電圧が印
加され、そのとき、前記画素行に対応するコモン信号線
には−コモン電圧が印加される。非飽和領域で動作させ
るため、+オン電圧と+信号との電位レベルは同等かあ
るいはわずかに+オン電圧が高くなるように印加され
る。なお、選択されていない画素行にはオフ電圧が印加
される。このように電圧が印加されることにより画素電
極136には映像信号に応じた電圧(電荷)が書き込ま
れる。また、(図21(b))において、選択された画
素行に−オン電圧が印加され、そのとき、前記画素行に
対応するコモン信号線には+コモン電圧が印加される。
非飽和領域で動作させるため、−オン電圧と−信号との
電位レベルは同等かあるいはわずかに−オン電圧が高く
なるように印加される。なお、選択されていない画素行
にはオフ電圧が印加される。このように電圧が印加され
ることにより画素電極136には映像信号に応じた電圧
(電荷)が書き込まれる。
【0133】以上のようにして画素電極136に電圧)
電荷)が書き込まれるが、画像表示を行うためのレベル
は、+または−信号のパルス幅変調により行う。基本的
には(図22(a))に図示したように階調の最大値の
場合は、1Hの期間の間ソースドライバ回路からソース
信号線に信号が印加される。階調の最小値の場合は、1
Hの期間の間ソースドライバ回路からソース信号線に信
号が印加されない。階調の最小値から最大値はパルス幅
を変化させることにより行う。パルス幅の変化は一定割
合にしてもよいが、液晶のガンマ特性と一致させるた
め、所定割合でなくともよい。また、温特を考慮してパ
ルス幅を温度により制御(調整)してもよい。また、パ
ルス幅だけに限定するものではなく、一定のパルス幅の
パルスを印加する個数を変化させることにより階調表示
を実現してもよい。また、パルス高さ変調(振幅値変
調)と組み合わせてもよい。なお、液晶は交流駆動を行
う必要があるため、(図22(b)(c))に示すよう
に画素に印加する電圧の極性は1フィールド(あるいは
1フレーム)ごとに反転させるものとなる。
【0134】また、(図23)に画素に印加する状態を
説明している。(図23(a))は画素電極136に印
加する電圧(電荷)を最大にした時であり、(図23
(b))は画素電極136に印加する電圧(電荷)を小
さくした時である。
【0135】(図19)はコモン信号線198をアレイ
基板131側に形成した例である。(図20)はコモン
信号線198を対向基板132側に形成した例である。
表示パネルが空気と接する面などに反射防止膜(AIR
コート)201を形成することなどは(図1)(図8
9)などで説明をしたので省略する。(図120)にお
いてもコモン信号線198に印加して信号はと画素電極
136に伝達することができるので(図19)あるいは
(図21)の駆動方法などを実現できる。
【0136】(図20)も同様であるが、コモン信号線
198をITOなどで形成した場合は比較的シート抵抗
値が高いため、信号の遅延誤差が発生する可能性があ
る。これを解決するために(図20)に示すように、コ
モン信号線の端、あるいは一部に金属薄膜202を形成
して抵抗値を低減させるとよい。
【0137】(図19)ではコモンドライバ回路193
とゲートドライバ回路192を別個に形成または接続あ
るいは配置するとしたが、これに限定するものではな
く、デートドライバ回路192とコモンドライバ回路1
93とは1チップ化してもよい。この場合は、(図2
4)に示すようにコモン信号線198の一端に接続端子
22bを形成し、ゲート信号線196の一端に接続端子
22aを形成すればよい。(図25)の1チップ化(一
体化)したコモン/ゲートドライバIC251を接続端
子と接続した状態を示す。以前にも説明したように、I
Cの端子電極252に突起電極253を形成し、導電性
接合層(導電性接着剤)254で接続することが容易で
低コスト化を実現できる。他の事項は以前に説明した内
容と同様であるので説明を省略する。なお、ICなどは
フレキ接続しても、TCP接続しても、COG接続して
も、COF接続しても、あるいはICをポリシリコン
(低温ポリシリコン)技術で基板131と一体として形
成してもよいことは言うまでもない。
【0138】なお、従来は画素電極136にはNチャン
ネルのTFT194を形成していたが、異なる極性の信
号を効率よく画素電極に書き込むため、あるいは、本発
明の液晶表示装置のようにTFTなどのスイッチング素
子を非飽和領域で使用するためには(図26)に示すよ
うに画素電極136にPチャンネルのTFT194Pと
NチャンネルのTFT194Nを形成するとよい。
【0139】ゲートドライバ回路192内にはシフトレ
ジスタ261が形成され、前記シフトレジスタ261の
出力の一端にインバータ261が形成または配置されて
いる。したがって、選択された画素行にはNチャンネル
TFT194Nをオンさせる電圧と、PチャンネルTF
T194Pをオンさせる電圧とが出力される。したがっ
て、ソースドライバ回路191から出力される電圧の極
性が+であろうと、−であろうと良好に画素電極136
に印加することができる。なお、NチャンネルTFT1
94Nをオンさせる電圧の値はVR1で、PチャンネルT
FT194Pをオンさせる電圧の値はVR2で制御(調
整)できるように構成されている。また、(図19)に
示すオン電圧制御回路200を付加しておくことが好ま
しい。これら(図26)(図27)で説明した構成など
は他の本発明の液晶表示パネルあるいは装置に適用でき
ることは言うまでもない。
【0140】また、(図26)ではNチャンネルTFT
194Nと、PチャンネルTFT194Pを各1個形成す
るとし、また、他の実施例ではNチャンネルTFTを1
個形成するとしたがこれに限定するものではない。たと
えば、(図27(a))のようにNチャンネルTFT1
94を直列に接続してもよいし、(図27(b))のよ
うに複数のNチャンネルTFTをシリアルにかつパラレ
ルに接続してもよい。また、(図27(c))のように
NチャンネルTFT194Nと、PチャンネルTFT1
94Pを各2個を形成してもよい。また、スイッチング
素子としはTFTに限定するものではなく、MIMある
いはTFDでもよく、また、PチャンネルMIMとNチ
ャンネルMIMを形成してもよい。
【0141】以下、図面を参照しながら、本発明の他の
液晶表示パネルあるいは液晶表示装置もしくは以前に説
明した液晶表示パネルなどに追加して説明する。したが
って、以下に説明する事項などは以前に説明した本発明
に適用される。
【0142】(図28)は画素電極136の中央部など
に開口部を形成して半透過型として用いる構成である。
アレイ基板131上には、ソース信号線197およびゲ
ート信号線196(図示せず)が直交するように形成さ
れている。信号線等はアルミニウム(Al)などの金属
材料から構成される。これらの信号線上には絶縁膜32
が形成され、この絶縁膜32上に画素電極136が形成
される。画素電極136はITO等の透明電極で構成さ
れる。
【0143】絶縁膜32はピンホールの発生を防止する
ための2回以上にわけてスパッタリングすることにより
構成する。特に、ソース信号線197と画素電極136
とのカップリングを抑制するため、比誘電率の低い材料
を用いることが好ましい。たとえば、フッ素添加アモル
ファスカーボン膜(比誘電率2.0〜2.5)が例示さ
れる。その他JSR社のLKDシリーズ(LKD−T2
00シリーズ(比誘電率2.5〜2.7)、LKD−T
400シリーズ(比誘電率2.0〜2.2))が例示さ
れる。LKDシリーズはMSQ(methy−sils
esquioxane)をベースにしたスピン塗布形で
あり、比誘電率も2.0〜2.7と低く好ましい。その
他、ポリイミド、ウレタン、アクリル等の有機材料や、
SiNx、SiO2などの無機材料でもよい。
【0144】ゲート信号線196とソース信号線197
と、画素電極136の外周部分は絶縁膜32を介して重
なっている。ゲート信号線196とソース信号線197
の交点には、画素電極136に映像信号と印加するため
のスイッチング素子としてのTFTが形成されている。
【0145】TFT194のゲート端子にはゲート信号
線196が接続され、ソース端子にはソース信号線19
7が接続されている。また、ドレイン端子と画素電極1
36とは絶縁膜32に形成されたコンタクトホールを介
して接続されている。
【0146】画素電極136の周辺部には金属薄膜から
なる反射膜31が形成されている。反射膜31の形成材
料としては、アルミニウム(Al)、銀(Ag)が例示
される。ただし、AlとITOなどが直接接触すると電
池作用を引きおこすため、中間にチタン(Ti)、クロ
ム(Cr)などのバッファ薄膜を形成する。
【0147】反射膜19は、ゲート信号線196、ソー
ス信号線197、TFT194上に形成される。また、
光透過領域137が反射膜31に取り囲まれるように形
成される。反射膜31には微細な凸部281が形成され
ている。凸部281の高さは0.5μm以上1.5μm
以下である。凸部は絶縁膜32を凹凸にすること、カラ
ーフィルタ16にビーズ等の凸部形成材をまぜておいた
ものを使用すること、反射膜31に直接凸部281を形
成することなどにより作製することができる。
【0148】アレイ基板131上に、ソーダあるいは石
英、ガラス等上に、ゲート電極、付加容量電極、ゲート
絶縁膜、半導体層、チャンネル保護層、ソース電極、ド
レイン電極を順次成膜し、パターニングしてTFT19
4を形成する。特に、ソース信号線197はゲート信号
線形成材料とソース信号線形成材料とを積層して形成
し、断線による不良の発生を低減させている。
【0149】TFT194上にスピンナーにより感光性
の絶縁材料を2μmから6μmの膜厚で塗布する。マス
クを介して露光し、アルカリ溶液によりエッチング処理
をする。また、同時にコンタクトホールも形成する。次
に、画素電極136となるITO等の透明導電性膜をス
パッタにより形成し、同時にコンタクトホールを介し
て、画素電極136とTFT194のドレイン端子とを
電気的に接続をする。
【0150】画素電極136の形成後、(図29)に示
すように画素の周辺部を主として反射膜31を形成す
る。反射膜31のAlと画素電極136のITOとが直
接に接触することを防止するために、反射膜31と画素
電極136間にAl2O3、Ta2O3、SiO2、SiNx
などからなる絶縁膜を形成してもよい。この場合は、反
射膜31と画素電極136とを電気的に接続するために
(図29)に示すようにコンタクトホール291を介し
て接続する。
【0151】光透過部137の形状は(図29)に示す
ようにH字状にするなど、多角形状にすることが好まし
い。光透過部137が四角形であると、画素のごく一部
のみが光透過しているように見え、画像表示品位を低下
させるからである。
【0152】画素電極136の下にはカラーフィルタ1
6Xa(16Ra、16Ga、16Ba)が形成され
る。このカラーフィルタ16Xaは平坦化膜としても機
能し、ソース信号線197、TFT194等の凹凸によ
り画素表面に凹凸が発生することを抑制する効果があ
る。
【0153】以上のように、ソース信号線197等を反
射膜で被覆することにより、液晶分子の逆ドメインやデ
ィスクリネーションなどによる光漏れの発生を防止でき
るともに、透過型の液晶表示パネルでは利用できなかっ
た、ソース信号線197上などを反射電極として利用で
きるようになる。対向基板132上にはカラーフィルタ
16Xb(16Rb、16Gb、16Bb)が形成され
ている。このカラーフィルタ16Xb上に対向電極13
5が形成されている。このように液晶層12と接する側
に電極135、136等を形成するのは、液晶層12に
良好に電圧を印加されるようにし、表示ムラの発生を抑
制するためである。
【0154】開口部137に入射した光はカラーフィル
タ16Xaと16Xbに入射した後、出射する。つま
り、入射光は2つのカラーフィルタを通過する。一方、
反射光はカラーフィルタ16Xbに入射し、反射膜31
で反射した後、再びカラーフィルタ16Xbに入射した
後に、出射する。したがって、開口部137を通過する
光も、反射膜31で反射する光も両方ともカラーフィル
タを2回通過することになる。そのため、本発明の液晶
表示パネルを反射型で用いる場合であっても、透過型で
用いる場合であっても色純度は同一となる。
【0155】なお、カラーフィルタ16Xaと16Xb
との帯域(分光分布)は変化させてもよい。分光分布
は、添加する染料あるいは色素の種類、量等を変化させ
ることにより容易に変化できる。また、カラーフィルタ
の膜厚を変化させることにより変更できる。誘導体多層
膜の分光分布の設計値を変化させることにより変更でき
る。また、カラーフィルタ16は液晶層12と接する箇
所に形成してもよい。また、液晶層12自身に着色する
ことによりカラーフィルタと兼用してもよい。
【0156】表示パネル19の光入射面と光出射面には
偏光フィルム(偏光板)18をはりつける。また、偏光
板18の表面には反射防止膜(AIRコート)201を
形成する。反射防止膜201は誘電体単層膜もしくは多
層膜で形成する構成が例示される。その他、1.35〜
1.45の低屈折率の樹脂を塗布してもよい。
【0157】なお、基板131、132の放熱性を良く
するため、基盤131、132をサファイアガラスで形
成してもよい。その他、ダイヤモンド薄膜を形成した基
板を使用したり、アルミナなどのセラミック基板を使用
したり、銅などからなる金属板を使用してもよい。
【0158】液晶層12は、動画表示を良好とする時
は、OCBモードあるいはΔnが大きい超高速TNモー
ド、反強誘電液晶モード、強誘電液晶モードを用いると
よい。また、表示パネルを反射型としても用いる場合に
は、高分子分散液晶モード、ECBモード、TN液晶モ
ード、STN液晶モードあるいはゲストホスト形の液晶
を用いるとよい。
【0159】対向基板132には対向電極135が形成
されている。なお、対向電極135は日立製作所等が開
発した、IPS(In Plane Switching)モードの場合は
必要がないので形成しなくてもよい。また、対向電極を
ストライプ状に形成したり、ドット状に形成したりして
もよい。また、対向電極は金属薄膜で形成し、反射膜と
してもよい。
【0160】対向基板132とアレイ基板131間に液
晶層12を挟持させる。液晶層12として、TN液晶、
STN液晶、強誘電液晶、反強誘電液晶、ゲストホスト
液晶、OCB液晶、スメクティック液晶、コレステリッ
ク液晶、高分子分散液晶(以後、PD液晶と呼ぶ)が用
いられる。なお、動画表示を重要としない場合は、光利
用効率の観点からPD液晶を用いることが好ましい。
【0161】スイッチング素子は以前にも説明したが、
薄膜トランジスタ(TFT)の他、薄膜ダイオード(T
FD)、リングダイオード、MIM等の2端子素子、あ
るいはバリキャップ、サイリスタ、MOSトランジス
タ、FET等であってもよい。なお、これらはすべてス
イッチング素子または薄膜トランジスタと呼ぶ。さら
に、スイッチング素子とはソニー、シャープ等が試作し
たプラズマにより液晶層に印加する電圧を制御するプラ
ズマアドレッシング液晶(PALC)のようなものおよ
び光書き込み方式、熱書き込み方式も含まれる。つま
り、スイッチング素子を具備するとはスイッチング可能
な構造を示す。
【0162】また、主として本発明の液晶表示パネル1
9はドライバ回路と画素のスイッチング素子を同時に形
成したものであるので、低温ポリシリコン技術で形成し
たもの他、高温ポリシリコン技術あるいはシリコンウエ
ハなどの単結晶を用いて形成したものも技術的範囲には
いる。もちろん、アモルファスシリコン表示パネルも技
術的範囲内である。
【0163】(図28)では画素136の中央部に開口
部137を形成するとしたがこれに限定するものではな
く、(図30)に示すように構成してもよい。(図30
(a))は開口部137をストライプ状にした構成であ
り、(図30(b))はドット状にしたものである。ま
た、(図30(c))は開口部137をリング状とした
ものである。このように開口部137を分散させること
により、透過型で用いる時と反射型で用いる時で、画素
の表示状態が同一になり、表示品位が向上する。
【0164】(図28)のようにソース信号線197と
重ねて画素電極136を形成する場合、ソース信号線1
97と画素電極136との寄生容量311が問題とな
る。(図31)に寄生容量を等価回路で示す。(図3
1)において、191は低温ポリシリコン技術あるいは
高温ポリシリコン技術で形成したソースドライバ回路で
ある。
【0165】本発明の液晶表示パネルでは、奇数番目の
ソース信号線197bはソースドライバ191bと接続
され、偶数番目のソース信号線197aはソースドライ
バ回路191aと接続されている。
【0166】このように偶数番目のソース信号線197
aをソースドライバ回路191aに接続し、奇数番目の
ソース信号線197bをソースドライバ回路191aと
接続するのは、ソースドライバ回路191の駆動能力に
課題があるからである。
【0167】ソースドライバ回路191はポリシリコン
技術で形成する。現在のポリシリコン技術で形成したT
FT194のモビリティ(μ(cm2/V・s))は1
00〜200とシリコン基板に比較して低い。そのた
め、ソース信号線197に信号を書き込む能力が低い。
【0168】今、(図33(a))のように駆動を行う
場合を考える。(図33(a))では画素行ごとに異な
る極性の映像信号が印加されている状態を示している。
画素電極136に“+”と表示されているのは、画素電
極136に正極性の映像信号が印加され、保護されてい
る状態を示し、画素電極136に“−”と表示されてい
るのは、画素電極136に負極性の映像信号が印加され
保持されている状態を示す。
【0169】(図33(a))の状態のように隣接した
画素列の画素電極136に対して交互に“+”または
“−”の映像信号を保持しようとすると隣接したソース
信号線に逆極性の映像信号を印加する必要がある。たと
えば、ソース信号線S3に正極性の映像信号を印加して
いるとする。この状態では、ソース信号線S2とS4は負
極性の映像信号を印加し、ソース信号線S1とS5には正
極性の映像信号を印加していることになる。次のフィー
ルド(フレーム)ではソース信号線へ印加する映像信号
の極性は逆極性となる(1V反転駆動、1ドット反転駆
動)。
【0170】(図33(a))の場合において、すべて
のソース信号線(奇数番目および偶数番目)が1つのソ
ースドライブ回路191と接続されているとする。する
と、ソースドライバ回路191は“+−+−+−+・・
・・”とたえず極性の異なる映像信号を出力することが
必要となる。これはソースドライブ回路191の出力極
のトランスファゲート(TG)の駆動に負担をあたえ
る。なぜならば、ポリシリコン技術で形成したTG(T
FT)はモビリティが低いため、ソース信号線容量を書
き換えるのに時間がかかるからである。また、映像信号
の極性を変化させるために多くの電流が流れるようにな
り消費電力が増大し、発熱するという問題もある。
【0171】(図33)のように2つのソースドライブ
回路191a、191bを使用し、隣接したソース信号
線が相異なるソースドライバ回路191に接続するよう
に構成する。すると、1フィールド(フレーム)期間に
おいて、ソースドライバ回路191aは“−”極性の映
像信号を出力し、ソースドライバ回路191bは“+”
極性の映像信号を出力することになる。つまり、1フィ
ールド(フレーム)の期間は、各ソースドライバがソー
ス信号線に出力する映像信号の極性は同一である。した
がってソースドライバ191がソース信号線に映像信号
を書き込むのに要する負担が軽減し、また消費電力も低
減することができる。
【0172】(図33(b))の場合は1水平走査期間
(1H)毎にソース信号線から出力する映像信号の極性
を変化する必要があるが、1H期間内ではソースドライ
バ回路191a、191bはそれぞれ同一極性の映像信
号を出力すればよい。したがって、先と同様に、ソース
ドライバ回路191の駆動は軽減される。
【0173】(図33)のように映像信号を印加すれば
(図31)のように隣接したソース信号線に逆極性の電
圧が印加されることになる。(図33)の画素136a
に着目すれば、ソース信号線197aに“−”極性の映
像信号が、ソース信号線197bに“+”極性の映像信
号が印加されており、ソース信号線197aに印加され
る映像信号の振幅値とソース信号線197bに印加され
ている映像信号の振幅値とが一致(通常、隣接した画素
は、ほぼ同じ電圧が保持される。)するとすれば、同一
の寄生容量311a、311bの中点に配置された画素
電極136aの電位は動かない。つまり、(図33)の
駆動方式を実施するならば、ソース信号線197と画素
電極136とを重ねることにより生じた寄生容量が発生
しても画素電極が影響されないようにすることができ
る。加えて(図31)のようにソースドライバ191
a、191bを配置すれば、ソースドライバ191の駆
動能力が低くても良好な画像表示を実現することができ
る。
【0174】なお、(図32(a))はソース信号線1
97aに印加する映像信号線の波形、(図32(b))
はソース信号線197bに印加する映像信号線の波形で
ある。つまり、隣接したソース信号線197へ印加する
映像信号の極性は1水平走査期間(1H)または、1フ
ィールド(フレーム)(1V)期間で反転させるのであ
る。
【0175】従来の透過型の液晶表示パネルでは直射日
光下では表示画面が全く見えないという問題があった。
しかし、本発明では、反射膜31で反射した光で画素表
示を認識できるので、この課題はない。また従来の反射
型の液晶表示パネルでは、外光がないと全く表示画像を
見ることができないが、本発明では、バックライトを少
しの輝度(約30〜80(nt))で点灯させるだけ
で、十分に画像を見ることができる。
【0176】以下、(図34)を参照しながら、他の本
発明の実施例について説明をする。(図34)ではソー
ス(ゲート)信号線上に絶縁膜32を形成し、この絶縁
膜32上に第1のカラーフィルタ16Xaと反射膜31
を形成している。さらにこの反射膜31およびカラーフ
ィルタ16Xa上に第2のカラーフィルタ16Xbを形
成している。
【0177】カラーフィルタ16Xb上に透明電極から
なる画素電極136が形成されている。反射膜31は画
素電極136と電気的に接続してもよい。また、画素電
極136はカラーフィルタ16Xaと16Xb間に形成
もしくは配置してもよい。
【0178】反射膜31に入射する光はA面から入射
し、透明電極14およびカラーフィルタ16Xbを透過
した後、反射膜31で反射される。反射された光は再び
カラーフィルタ16Xbを透過した後、A面より出射す
る。開口部137に入射する光はA面より入射し、画素
電極136に入射しカラーフィルタ16Xa、16Xb
を透過した後、B面へ出射する。
【0179】(図34)の実施例の場合も、(図28)
等と同様に、カラーフィルタ16Xaと16Xbの半分
の膜厚が略16Xaの膜厚と一致するようにしておけば
反射光と透過光の色純度(分光分布)を同一にすること
ができる。その他の事項は先の実施例と同様であるので
省略する。
【0180】(図35)は本発明の他の実施例における
表示パネルの断面図である。(図35)はソース信号線
197の幅を通常よりも大きく形成し、このソース信号
線197を反射膜31として機能させたものである。ソ
ース信号線197に凸部281を形成してもよく、また
ソース信号線197の表面に光拡散剤を形成もしくは配
置してもよい。
【0181】(図36)は(図35)を平面的に図示し
たものである。ゲート信号線196との交点部のソース
信号線197は細くし(A)、画素部を太くして(B)
としている。このようにソース信号線197を太く形成
することによりソース信号線197の抵抗値を低減させ
ることができる。
【0182】なお、(図35)の実施例では、ソース信
号線197の幅を太くするとしたが、これに限定するも
のではなく、ゲート信号線196の幅を太くしてもよ
い。また、ソース信号線197とゲート信号線196の
両方を太くしてもよく、また、TFT134のドレイン
端子との金属部を大きく形成して反射膜としてもよい。
【0183】画素電極136間にはブラックマトリック
ス14aを形成する。また、必要に応じて対向電極13
5上(もしくは下)にもブラックマトリックス14bを
形成もしくは配置する。
【0184】(図37)の実施例は、共通電極198を
金属薄膜で形成することにより反射膜としたものであ
る。(図38)にその平面図を示す。共通電極198の
表面には凸部281を形成することが好ましい。なお、
ここでいう共通電極198とは付加容量195(蓄積コ
ンデンサ)を構成する一方の電極端子である。交差する
箇所の層間絶縁膜は2層以上形成する。
【0185】共通電極198がソース信号線197とす
る箇所は極力細くすることにより、ソース信号線と共通
電極とのショートを防止している。また、交差部を小さ
くすることにより、トランスファゲートから見た容量を
小さくできるという効果もある。なお、(図37)では
共通電極198上にソース信号線197を形成するとし
たが、これに限定するものではなく、位置関係が逆でも
よい。
【0186】(図37)ではソース信号線197上に絶
縁膜32bを形成することにより、ソース信号線197
(ゲート信号線196)と画素電極136との接触を防
止するとともに、画素電極136とソース信号線間の寄
生容量311を小さくしている。したがって、絶縁膜3
2bは比誘電率が小さい方がよい。この比誘電率が小さ
い材料は(図1)(図89)などで例示したので省略す
る。
【0187】一方、画素電極136と共通電極198間
に配置(形成)した絶縁膜32aは比誘電率が高い方が
蓄積容量を大きくでき、好ましい。このような材料とし
てHfO2、TiO2、Ta2O5、ZrO2などが例示さ
れ、中でも、ベロフスカイト(Perovskite
s)結晶構造のストロンチウム・タンタレートが好まし
い。このストロンチウム・タンタレートはSiOxに比
べると、誘電率は約10倍と高い。また、(図38)に
示すように、共通電極198の他に、反射電極を別途形
成してもよいことは言うまでもなく、(図28)と同様
に画素電極136の上または下に反射膜31を形成して
もよいことは言うまでもない。
【0188】以上の実施例では、反射膜31に凸部を形
成するとしたが、これに限定するものではなく、(図2
9(a))に示すように、反射膜31上に拡散材391
を添加したカラーフィルタ16を形成することにより、
結果として凹凸を形成するとともに適度な散乱特性を与
えても良い。
【0189】また、(図39(b))に示すように反射
膜31上に適度な散乱特性を有する散乱層392を形成
することにより、入射光を散乱させてもよい。散乱層と
してはPD液晶でも形成できるし、酸化Tiの微粉末を
添加した樹脂を塗布することにより形成することもでき
る。その他、適度に反射膜31上を酸化(Al2O3)さ
せることによっても形成できる。これらの構成はアレイ
基板131上に形成すると説明したがこれに限定するも
のではなく、対向基板132上に形成してもよい。
【0190】(図40)は反射膜31の形成領域上の膜
厚t1と開口部137上の膜厚t2とを変化させたもの
である。変化させるために、反射電極16の下もしくは
上に絶縁膜32bを形成する。絶縁膜32はカラーフィ
ルタとしてもよい。なお、(図40)において、カラー
フィルタ等は省略している。t1とt2の関係は好まし
くは以下の関係を満足させることが好ましい。
【0191】1.6≦t2/t1≦2.4 また、反射膜31上の液晶分子の配向状態、組成、モー
ド、誘電率と、開口部137のそれもしくはそれらを変
化させてもよい。たとえば、反射膜31上をTN液晶と
し、開口部137上をPD液晶とする構成、反射膜31
上を垂直配向とし、開口部137上をネマティック配向
とする構成、反射膜31上と開口部137上との液晶分
子のプレチルト角を変化させる構成などが例示される。
【0192】液晶層12の各部の膜厚を変化させる方法
として(図41)に示すように対向基板132もしくは
アレイ基板131あるいは両方の基板131、132に
膜厚制御膜141を形成する構成も例示される。膜厚制
御膜141の形成材料としては絶縁膜32と同一材料を
用いられる他、PD液晶を構成する樹脂として用いられ
る紫外線硬化型アクリル樹脂や、カラーフィルタ材料が
例示される。
【0193】(図41)の構成では、反射膜31をノコ
ギリ歯状に形成している。反射光が観察者の眼に直接入
射することを防止するためである。反射膜31に入射光
した光は角度を曲げられる。なお、(図41)では反射
膜31はゲート信号線196上に形成したところを示し
ている。また(図41)のような反射膜31に角度をつ
けるのは、ゲート信号線196、ソース信号線197、
共通電極198であってもよい。また、反射膜31上に
凸部281を形成してもよい。
【0194】以上の実施例において、反射膜31とソー
ス信号線、ゲート信号線196、共通電極198の複数
の構成物を反射手段として用いてもよい。
【0195】(図42)は(図28)の構成に加えて、
アレイ基板132に第2の反射膜31bを形成した構成
である。A面から液晶表示パネル19を見れば、反射膜
31aが反射型画素として機能し、画像を見ることがで
きる。また、B面から液晶表示パネル19を見れば、反
射膜31bが反射型画素として機能し、画像を見ること
ができる。つまり、(図42)の液晶表示パネルはA面
とB面の両方から反射型表示パネルとして画像を見るこ
とができる構成である。
【0196】しかし、(図42)の構成では課題があ
る。反射膜31の裏面で反射された光が観察者の眼に飛
び込み、表示コントラストを低下させてしまうからであ
る。この課題に対処するため、(図42)の液晶表示パ
ネルでは、反射膜31の裏面に光吸収膜421を形成も
しくは配置している。
【0197】光吸収膜421としては六価クロムなどの
黒色の金属薄膜、アクリルにカーボン等を添加した樹
脂、複数あるいは単色の色素もしくは染料を添加したカ
ラーフィルタが例示される。これらは入射光を吸収もし
くは減光する。なお、光吸収膜421は光散乱膜として
もよい。入射光を散乱させても、観察者の眼に直接光が
入射することを抑制できるからである。
【0198】液晶表示パネル19には画素間から光漏れ
が発生しないようにするため、対向基板132にはブラ
ックマトリックス(BM)14が形成される。BM14
の形成材料としては、遮光特性の観点からクロム(C
r)が用いられる。
【0199】(図43)に示すように本発明の液晶表示
パネル19はBM14aの構成材料としてアルミニウム
(Al)を使用している。Alは90%の光を反射する
ため、表示パネル19が加熱され劣化するという問題は
なくなる。しかし、Alは遮光特性がCrに比較して悪
いため膜厚を厚く形成する必要がある。一例として、C
rの膜厚0.1μmの遮光特性を得るAlの膜厚は1μ
mである。つまり、10倍の膜厚に形成する必要があ
る。
【0200】一方、TN液晶表示パネルなどは液晶分子
を配向する必要があるため、ラビング(配向)処理を行
う必要がある。ラビング処理を行う際、凹凸があるとラ
ビング不良が発生する。したがって、対向基板132に
Alを用いてBMを形成すると基板132に凹凸が発生
し、良好なラビングを行うことができない。
【0201】この課題に対処するため、(図43)に示
すように本発明の液晶表示パネル19は対向基板132
において、BM14を形成する位置に凹部432をまず
形成し、この凹部432を埋めるようにBM14を形成
している。凹部432は対向基板132にレジストを塗
布し、パターニングを行った後、フッ酸溶液でエッチン
グすることにより容易に形成できる。凹部432の深さ
は0.6μm以上1.6μm以下とし、さらに好ましく
は0.8μm以上1.2μm以下にする。この凹部43
2の深さはエッチング時間を調整することにより容易に
調整できる。なお、形成した凹部432は表面があれて
いるため、凹部432を形成後、対向基板132にはS
iO2、SiNxなどの無機材料を0.05μm以上0.
2μm以下の膜厚で蒸着しておく。このように構成され
た凹部432にAl薄膜を蒸着しBM14aを形成す
る。したがって、対向基板132の表面にはBM14形
成による凸部は発生しない。そのため、良好なラビング
を行うことができる。
【0202】必要に応じて、遮光性を向上させるため、
Al膜14aに重ねて、Crあるいはチタン(Ti)な
どから金属薄膜14bを積層する。この金属薄膜14b
はAl14bが対向電極135のITOと直接接触しな
いようにする効果もある。Al薄膜とITO薄膜が接触
すると電池作用により腐食するからである。
【0203】なお、積層する薄膜は2層に限定するもの
ではなく、3層以上でもよい。また、積層する薄膜は金
属薄膜に限定するものではなく、カーボンを添加された
アクリル樹脂、あるいはカーボン単体などの有機材料か
らなる薄膜でもよい。これらのBM14を構成する薄膜
の膜厚は0.4μm以上1.4μm以下とし、さらに好
ましくは0.6μm以上1.0μm以下にする。
【0204】凹部432に充填されたBM14上には、
平坦化膜32を形成する。平坦化膜32の形成材料とし
ては、アクリル樹脂、ゼラチン樹脂、ポリイミド樹脂、
エポキシ樹脂、ポリビニィールアルコール樹脂(PV
A)などの有機材料あるいは酸化シリコン(SiO
2)、窒化シリコン(SiNx)などの無機材料などが
例示される。なお、特に、紫外線硬化タイプの樹脂を採
用することが好ましい。ただし、SiO2などの無機材
料は、耐熱性があり、また広い波長帯域において透過率
が良好なため、投射型表示装置のライトバルブとして採
用する場合は好ましい。
【0205】平坦化膜32aの膜厚としては0.2μm
以上1.4μm以下が好ましく、中でも0.5μm以上
1.0μm以下に構成することが好ましい。この平坦化
膜32上に対向電極135としてのITOを形成する。
(図43(b))は平坦化膜を用いずカラーフィルタ1
6を平坦化膜として用いた構成である。
【0206】平坦化膜32をSiO2などの無機材料で
形成した場合は、平坦化膜32を形成後、表面を研磨し
て平坦化する。研磨処理は機械的にあるいは化学的に行
う。SiO2は比較的柔らかいため研磨が容易である。
研磨処理を行った後、対向電極135を形成する。な
お、平坦化膜32が有機材料の場合も研磨処理を行うこ
とにより良好な平坦化膜32を形成できることは言うま
でもない。
【0207】また、他の例示例として、凹部432に凹
部432の深さよりも厚くBM14を形成した後、表面
を研磨処理して平坦化してもよい。このようにすること
によりおうぶ凹部432にちょうどBM14が充填され
たような構成とすることができる。平坦化後、表面に対
向電極135としてのITOを形成する。もちろん、B
M14を研磨後、平坦化機能よりも基板132から不純
物が溶出するのを防止するという観点から薄く平坦化膜
(絶縁膜)を形成し、形成後、対向電極135を形成し
てもよい。
【0208】なお、対向電極135は液晶表示パネル1
9がIPS構造の場合は不要である。したがって、この
場合は対向電極135を形成せず、平坦化膜32上に配
向膜を形成すればよい。
【0209】また、(図43)においてBM14はAl
あるいはAlを含む金属多層膜としたが、これに限定す
るものではなく、低屈折率の誘電体膜と高屈折率の誘電
体膜とを多層に形成した誘電体多層膜(干渉膜)で形成
してもよい。誘電体多層膜は光学的干渉作用により特定
波長の光を反射し、反射に際し、光の吸収は全くない。
したがって、全く入射光の吸収がないBM14を構成す
ることができる。また、Alの代わりに銀(Ag)を用
いてもよい。Agも反射率が高く良好なBM14とな
る。
【0210】また、干渉膜をBM14として採用する場
合はBM14を構成する薄膜の膜厚は1.0μm以上
1.8μm以下とし、さらに好ましくは1.2μm以上
1.6μm以下にする。また、凹部432の深さは1.
2μm以上2.2μm以下とし、さらに好ましくは1.
4μm以上1.8μm以下にする。
【0211】また、(図43)の構成では対向基板13
2に凹部432を形成し、この凹部432にBM14を
作製するとしたがこれに限定するものではなく、対向基
板132に凹部432を形成することなく、Alあるい
は干渉膜からなるBM14を形成し、このBM14上に
平坦化膜を形成してもよい。この時は平坦化膜の膜厚は
1.0μm以上3.0μm以下とし、さらに好ましくは
1.4μm以上2.4μm以下にする。
【0212】また、(図43)では対向基板132に凹
部432を形成し、凹部432にBM14を作製すると
したが、これに限定するものではなく、アレイ基板13
1に凹部を形成し、かつこの凹部分にBM14を形成し
てもよい。この場合は、BM14上にソース信号線19
7等を形成する。
【0213】BM14と対向電極135とは表示領域の
周辺で、あるいは表示領域内で電気的に接続しておくこ
とが好ましい。対向電極135はITOで形成されるた
め、シート抵抗が高い。そのため、対向電極135のI
TOと金属材料からなるBM14とを接続してシート抵
抗を低くするためである。表示領域内で接続する場合
は、BM14bと対向電極135とが接する箇所の平坦
化膜をエッチングなどにより除去し、BM14bと対向
電極135とが直接接するように構成すればよい。この
構成の場合は、BM14bはAl以外の材料を選定す
る。電池による腐食を防止するためである。
【0214】一方、(図28)でも説明したようにアレ
イ基板131側では、ソース信号線197上に平坦化膜
((図43)では絶縁膜32がこの機能を発揮する)を
形成し、かつ、ソース信号線197上で画素電極が隣接
するように構成するとよい。このように構成することに
より、画素電極136の周辺部からの光漏れは全くなく
なる。しかし、この場合、ソース信号線197と画素電
極136との寄生容量が大きくなる。この寄生容量によ
る画像表示への悪影響を回避するためには(図33)な
どで説明した本発明の駆動方法を採用するとよい。
【0215】なお、(図43)ではTFT194など説
明に不要な構成物は省略している。また、TFT194
はLDD(ロー ドーピング ドレイン)構造にすると
よい。
【0216】(図43)では対向基板132に凹部43
2を形成し、この凹部432内にBM14を形成すると
した。同様に、アレイ基板131に凹部を形成し、この
凹部にTFT194などを形成してもよい。
【0217】液晶層12を所定膜厚にするために、BM
14上あるいはBM14と対面するアレイ131上に誘
電体材料からなる柱を形成することは有効である。柱の
高さを液晶層12の膜厚とする。
【0218】動画ボケが発生する原因は大きくわけて2
つあると考える。第1番目の原因は液晶の応答性であ
る。ツイストネマティック(TN)液晶の場合、立ちあ
がり時間(透過率が0%から最大を100%として90
%になるのに要する時間)と立ちさがり時間(最大透過
率100%から10%の透過率になるのに要する時間)
とを加えた時間(以後、この立ちあがり時間+立ちさが
り時間を応答時間内と呼ぶ)は50〜80msecであ
る。
【0219】応答時間が速い液晶モードもある。強誘電
液晶である。ただし、この液晶は階調表示ができない。
その他、反強誘電液晶、OCBモードの液晶は高速であ
る。これらの高速の液晶材料あるいはモードを用いれば
第1番目の原因は対策するきことができる。
【0220】第2番目の原因は、各画素の透過率がフィ
ールドあるいはフレームに同期に変化することである。
たとえば、ある画素の透過率は第1のフィールド(フレ
ーム)の間は固定値である。つまり、フィールド(フレ
ーム)毎に画素電極の電位は書きかえられ液晶層の透過
率が変化する。そのため、人間が液晶表示パネルの画像
をみると眼の残光特性により、表示画像がゆっくりと変
化しているように見え、動画ボケが発生する。なお、本
明細書では1画面が書きかわる同期つまり、任意の一画
素の電位がつぎに書きかえられるまでの時間をフィール
ドあるいはフレームと呼ぶ。
【0221】CRTなどの表示装置は、蛍光体面を電子
銃で走査して画像を表示する。そのため、1フィールド
(1フレーム)の期間において、各画素はμsecオー
ダーの時間しか表示されない。
【0222】1フィールド(フレーム)の期間つまり連
続して画像が表示されているように見えるのは人間の眼
の残光特性によるものである。つまり、CRTでは、各
画素はほとんどの時間が黒表示で、μsecのオーダー
の時間にだけ点灯(表示)されている。このCRTの表
示状態は動画表示を良好にする。ほとんどの時間が黒表
示のため、画像が飛び飛びに見え、動画ボケが発生しな
いからである。しかし、液晶表示パネルでは、1フィー
ルドの期間、画像を保持しているため、動画ボケが発生
する。
【0223】以下、図面等を参照しながら本発明の照明
装置および画像表示装置等について順次説明していく。
特に、本発明の照明装置と本発明の液晶表示パネルを組
み合わせることにより、動画ボケ等が発生しない画像表
示装置を構成できる。
【0224】(図45)は本発明の照明装置34の平面
図を示したものである。導光板(導光部材)112はア
クリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの有機樹脂ある
いはガラス基板等から構成される。
【0225】導光板112の本数は表示パネル19の大
きさに左右されるが、一般的に表示画面を少なくとも3
等分、好ましくは8等分以上に分割して表示する必要性
があるから3本以上好ましくは8本以上の蛍光管を採用
する。また、蛍光管の本数をn(本)とし、表示パネル
の有効表示領域の縦幅をH(cm)とすると次式を満足
するようにする。
【0226】 5(cm)≦H/n≦20(cm) (数式1) さらに好ましくは 8(cm)≦H/n≦15(cm) (数式2) の関係を満足するようにする。
【0227】H/nが小さすぎると発光素子451数が
多くなり高コストになる。一方、H/nが大きすぎると
表示画面が暗くなり、また動画ボケが改善されにくくな
る。
【0228】また、表示パネルの有効表示領域の横幅を
W(cm)とすると、次式を満足させるように構成する
ことが好ましい。
【0229】0.07≦W/(H・n)≦0.5
(数式3) さらに好ましくは次式を満足させることが好ましい。
【0230】0.10≦W/(H・n)≦0.35
(数式4) (図65)において、導光板112の端部には白色LE
D451が取りつけられている。白色LED451は日
亜化学(株)等が製造、販売を行っている。白色LED
451は(図65)に示すように背面に放熱板652が
取りつけられている。白色LED451は効率が悪く発
熱が大きいためである。
【0231】白色LED451はそれ自身の温度が高く
なると流れる電流量が変化し、発光輝度が変化する。こ
の対策として放熱板652は有効である。なお、白色L
ED451は定電流駆動を行うことが好ましい。また、
白色LED451の温度を検出し、検出されたデータに
基づき、白色LED451に流れる電流量を制御するよ
うに構成しておくことが好ましい。また、複数個のLE
Dを用いる場合は、直列接続をすることが好ましい。
【0232】なお、本発明の実施例ではバックライトを
想定して説明するが、これに限定するものではなく、バ
ックライトをフロントライト871と置き換えてもよい
ことは言うまでもない。たとえばフロントライトを複数
の導光板に分割あるいは分割されているようにし、各導
光板にLEDなどを取り付け、前記LEDを個別に点滅
できるように構成すればよいからである。したがって、
本発明にいう照明装置と駆動方法あるいは駆動回路は、
フロントライトとバックライトの両方に適用することが
できる。
【0233】白色LED451の光出射面には光拡散出
段としての拡散板(シート)を配置する。これは、白色
LED451の発光体に色ムラがあるためである。白色
LED451から発生した光は拡散板で散乱され、色ム
ラのない均一な微小面光源が形成される。
【0234】拡散板はフロスト加工したガラス板、チタ
ンなどの拡散粒子を含有する樹脂板あるいはオパールガ
ラスが該当する。また、キモト(株)が発売している拡
散シート(ライトアップシリーズ)を用いてもよい。拡
散板により色むらがなくなり、また、拡散板の面積が発
光領域となるため、拡散板の大きさを変更することによ
り発光面積を自由に設定することができる。
【0235】拡散板は板状のものの他、樹脂中に拡散剤
を添加した接着剤であってもよく、その他、蛍光体を厚
く積層したものでもよい。蛍光体は光散乱性が高いから
である。拡散部は半球状に形成することにより指向性が
広がり、また表示領域の周辺部まで均一に照明できるの
で好ましい。この拡散板(拡散シート)がないと、表示
画像に色むらが生じるので配置することは重要である。
また白色LEDの色温度は6500ケルビン(K)以上
9500(K)以下のものを用いることが好ましい。
【0236】また、白色LED451の光出射側に色フ
ィルタ(図示せず)を配置または形成することにより発
光色の色温度を改善することができる。特に発光素子4
51が白色LEDの場合、青色に強いピークの光がでる
帯域がある。また、このピークはバラツキが大きい。表
示パネル19の表示画像の色温度バラツキが大きくな
る。色フィルタを配置することにより、表示画像の色温
度のバラツキを少なくすることができる。特に発光素子
451として白色LEDを用いる場合、青色光の割合が
多いので表示パネル19のカラーフィルタの色にあわせ
て対策する。
【0237】白色LED262から放射された光が効率
よく導光板112に入射されるように導光板112とL
ED451間には光結合(オプティカルカップリング)
材(剤)442が塗布または配置される。光結合剤44
2はエチレングリコールなどのゲル、シリコン樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリビニールアルコール
(PVA)などの主として屈折率が1.44〜1.55
の範囲のものが例示される。
【0238】また、(図65(b))に示すように、白
色LEDの光出射面に色フィルタ431を配置してもよ
い。白色LED451は青色光の割合が強く、またLE
D451単体での色のバラツキが大きいためである。色
フィルタ431を配置または形成することにより発光色
の色温度が均一化される。
【0239】なお、光結合剤442中にTiの微粉末な
どの拡散剤あるいは染料、顔料を含有させることによ
り、色フィルタ431等を用いずとも色温度調整あるい
は、色ムラの低減を行うことができる。
【0240】白色LED451は他の単一色のあるいは
複合色のLED451に置き換えることができる。たと
えば赤色のLED、赤色の緑発光のLEDである。この
ような色のLEDを用いれば当然のことながら、照明装
置の発光色は単一色等となり白色表示は実現できない。
しかし、照明装置と伴に用いる表示パネル19等がモノ
クロの場合は携帯電話などの用途としては十分である。
【0241】また、白色LED451はオプトニクス等
が製造、販売しているルナシリーズの蛍光発光ランプな
どに置き換えることができる。つまり、白色LED45
1に限定するものではなく、発光素子451は点減動作
のでききる発光素子であればよい。
【0242】なお、当然のことながら(図65)で説明
した内容は、本発明の他の実施例でも有効である。この
ように本明細書で記載した事項は、種々の実施例で組み
合わせて用いてもよい。また、白色LED451はLE
Dアレイ452のように一体として構成してもよい。ま
た、LED451の光出射面微小な凸レンズを配置、も
しくはLED451の光出射面に形成してもよい。この
場合は、LED451の発光チップから放射される光が
効率よく導光板112に入力される。
【0243】なお、(図45)の実施例では導光板11
2を板としたが、これに限定するものではなく、たとえ
ば複数枚のシートあるいは板を重ねた構成でもよい。ま
た、(図51)に示すように多数の光ファイバー551
を接着剤512で固めて一体としたものを用いてもよ
い。
【0244】(図45)において、発光素子451から
放射された光115は導光板112間に配置された反射
板453(反射シートあるいは反射部材、反射膜)で反
射されて伝達される。反射板453は導光板112の側
面および裏面に形成される。
【0245】発光素子451から放射された光115は
個々の導光板112内を照明する。したがって、発光素
子451aと451fが点灯すれば導光板112aのみ
が照明体となる。つまり、(図45)の構成を採用する
ことにより横長の照明体(112)を複数並列に配置し
たことになる。また、導光板112は112a→112
b→112c→112d→112e→112aと順次、
点灯または消灯させる(走査)ことができる。また、導
光板112をランダムアクセスしてもよいことはいうま
でもない。
【0246】反射板453はフィルム状のものあるいは
板状のものを用いる。これらはシートあるいは板等の上
にアルミニウム(Al)、銀(Ag)、チタン(T
i)、金(Au)などの金属薄膜を蒸着したものであ
り、また金属薄膜の酸化を防止するため、金属薄膜の表
面にSiO2などの無機材料からなる蒸着膜が形成され
ている。また、光沢性のある塗料を用いてもよい。その
他、誘電体多層膜からなる誘電体ミラーを採用してもよ
い。また、Alなどからなる金属板を切削したものを用
いてもよい。
【0247】ただし、この反射板453は光を反射する
ものに限定するものではなく、表面を光拡散する性質の
ものを用いてもよい。たとえばオパールガラス等の微粉
末を塗布したもの、酸化Ti(チタン)の微粉末を塗布
したシートあるいは、板が例示される。
【0248】(図46)は(図45)の一部断面であ
る。(図45)では金属からなる板を切削加工して凹部
463を形成し、この凹部463にAlなど反射膜45
3を形成した実施例である。この凹部463に導光板1
12をはめ込んでいる。
【0249】導光板112の光出射面にはプリズムシー
ト(板)462が配置されている。プリズムシートは導
光板112から出射する光の強度を強くする機能(指向
性を狭くする機能)を有する。プリズムシート462は
スリーエム社などが製造販売している。
【0250】またプリズム板462の光出射面には、拡
散シート461が配置されている。拡散シートはプリズ
ム板462の凹凸が表示パネル19を通して見えないよ
うにするものである。この拡散シート461としては
(株)キモトがライトアップシリーズとして製造販売し
ている。
【0251】発光素子451の近傍は光の集中性が高
い。そのため発光素子451の近傍の輝度は高くなり、
表示ムラとなる。この対策のため本発明の照明装置では
(図47)に示すように発光素子451の近傍に光拡散
部471を形成もしくは配置している。
【0252】光拡散部471は(図48)に示すように
円形あるいは、四角形の光拡散ドット481から構成さ
れる。光拡散ドット481は導光板112の表面等に直
接にあるいは、拡散シート461として形成される。
【0253】導光板112の表面あるいは表示パネル1
9と導光板112間に配置したシート461上に、光拡
散部481を形成または配置する。光拡散部481とは
本来の光を拡散して表示パネル19に到達する光を減少
させる機能を有するものの他、金属膜などで直接光を遮
光して表示パネル19に到達する光を減少させるものが
含まれる。
【0254】光拡散部481は(図48)に示すように
LED451の近傍に円弧状に大きく形成し、LED4
51から離れた位置は小さく形成する。また、光拡散部
481はスモークガラスのように全体にわたり光透過、
あるいは光直進率を低下させる構成でもよいが、(図4
8)に示すように光拡散ドット481を形成する構成の
方が好ましい。光拡散ドット481はLED451に近
いところを大きく、遠いところは小さくする。このよう
に光拡散部481を形成することにより、バックライト
34から出射する照明光は全領域にわたり均一となる。
【0255】なお、光拡散ドット481は光を拡散(散
乱)させるものに限定するものではなく、光を遮光する
ものであってもよい。なぜならば、発光素子451から
放射される光の一部を遮光することによっても、輝度低
減効果があり、照明装置の照明面を均一にする機能を発
揮できるからである。
【0256】導光板112の表面から放射される光は、
発光素子451の近傍が多くなり中央部は少なくなる。
この課題に対応するため、本発明では(図49)に示す
ように導光板112の表面に光拡散部材(光拡散ドッ
ト)491を形成している。なお、光拡散部材491は
(図48)でも説明したように遮光するもの(反射膜)
でもよい。
【0257】(図49(a))の実施例では、導光板1
12等に点状の光拡散部材を形成もしくは配置してい
る。導光板112中央部の光拡散部材の面積は大きく
し、周辺部(発光素子近傍)は面積を小さくする。な
お、491が反射膜の場合はこの逆とする。また、(図
49(b))に示すように、光拡散部材491はストラ
イプ状としてもよい。この場合も、導光板112中央部
の光拡散部材の面積は大きくし、周辺部(発光素子近
傍)は面積を小さくする。また(図49(a))と同様
に491が反射膜の場合はこの逆とする。
【0258】(図50(a))は、反射板453に反射
機能をもたせていない。単なる導光板112と保持する
筐体として用いる。反射膜は導光板112の側面および
裏面に蒸着して形成している。(反射膜501)。反射
膜501は導光板112に直接形成する他、アルミニウ
ム(Al)あるいは、銀(Ag)を蒸着した反射シート
を導光板112にはりつけてもよい。また、導光板11
2と筐体453間に配置してもよい。このような反射シ
ートはスリーエム社がシルバーラックスという商標名で
販売している。
【0259】(図50(b))は導光板112の内部を
中空とした構成である(中空部502)。このように導
光板112の内部を中空とすることにより、照明装置を
軽量化することができる。その他、中空部に液体あるい
はゲルを挿入してもよい。これら液体あるいはゲルとし
て、水あるいはエチレングルコール等が例示される。液
体あるいはゲルは樹脂よりも比重が小さいため先と同様
に照明装置の軽量化を図ることができる。
【0260】なお、中空部502に挿入する水あるいは
ゲルには水酸化ナトリウムなどを添加しておき、このP
Hを10以上13以下、さらに好ましくは10.5以上
12以下としておく。このように挿入する水あるいはゲ
ルをアルカリ性としておくことにより、これらの液体が
漏れでたとしても、反射膜31などを酸化させることが
少なくなり、また安定である。
【0261】表示パネル19の光変調層(液晶層)12
がOCBモードの場合、電源投入直後時に矩形あるいは
正弦波状の電圧(交流電圧)を印加する必要(転移させ
る)がある。電圧の大きさは±5(V)以上±20
(V)以下とすることが好ましい。また、電圧の周波数
は0.2(Hz)以上50(Hz)以下とすることが好
ましい。この電圧は、対向電極135とゲート信号線1
96間に、あるいは対向電極135と共通電極198間
に印加する。
【0262】また、OCBモードでは一定時間の間に液
晶層に印加されるの絶対値が小さいと液晶の配向状態が
初期状態に戻ってしまう(転移状態がもとに戻る)とい
う問題がある。これを対策するために映像信号のブラン
キング期間に強制的に振幅の大きな矩形波(交流信号)
を印加したり、対向電極に交流信号を印加したりすると
よい。
【0263】これらの交流信号は振幅値のピークtoピ
ークが10(V)以上40(V)以下とすることが望ま
しく、周波数は0.2(Hz)以上50(Hz)以下と
し、少なくとも1周期以上印加することが望ましい。ま
た、画素に印加する電圧が一定値以下となる場合を検出
し、強制的に画素電極に電圧を印加するように回路を構
成したりしてもよい。また、OCBの配向状態がもとに
もどることは温度依存性がある。そのため、印加する交
流信号は温度依存性をもたせることが好ましい。基本的
に温度が低いほど、高い電圧を必要とする。温度は熱電
対などの温度センサで検出し、MPUで判断して振幅値
などを変化して液晶層に印加すればよい。
【0264】なお、表示パネル19は対向基板132側
を照明装置(バックライト)34側に向けて配置して
も、あるいはアレイ基板131側をバックライト34側
に向けて配置してもよい。
【0265】発光素子451を順次点灯させて(順次消
灯させて)照明装置34を駆動する。(図52)におい
て、521は非点灯部(発光素子451が点灯状態でな
い導光板112部)であり、522は点灯部(発光素子
451が点灯状態である導光板112部)である。
【0266】1つの照明装置において非点灯部521の
面積S1と点灯部522の面積S2との関係は次式の関
係を満足させることが好ましい。
【0267】 1:3≦S1:S2≦5:1 (数式5) さらに好ましくは、次式の関係を満足させることが好ま
しい。
【0268】 1:1≦S1:S2≦3:1 (数式6) S2/S1の値が小さいほど動画ボケは小さくなり、良
好な動画表示を実現できる。一方S2/S1の値が大き
いほど、動画ボケが大きくなる。ただし、表示画像は明
るくなる。
【0269】一般的に表示パネルを見る環境(室内)が
明るいと表示画面を明るくする必要がある。その際は発
光素子451の点灯個数を増加させる。表示画面が明る
く、かつ室内が明るい場合、動画ボケは見えにくい。一
方、環境(室内)が暗いと表示画面の輝度を低下させな
いと観察者の眼がつかれる。その際は発光素子451の
点灯個数を減少させる。表示画面が暗くかつ室内が暗い
場合、動画ボケが見えやすい。点灯個数を減少させるこ
とにより表示画面が黒表示される期間が長くなるため、
動画ボケが改善される。
【0270】このように発光素子451の点灯個数を変
更するにはリモートコントローラあるいは、切り換えス
イッチ等を用いて手動で行う他に、外光(周囲光)の強
度をホトセンサ(図示せず)で自動検出し、この検出結
果により自動で行ってもよい。ホトセンサとしてはPI
Nフォトダイオード、ホトトランジスタ、CdSが例示
される。
【0271】以下は、特に点灯部に注目して説明を行
う。(図52)の(b)(c)(d)でもわかるように
点灯部の走査は画面上部Uから画面下部D方向に行う。
この状態を横方向から見た図が(図53)である。ま
た、(図53)において、Aの範囲がある時刻(時間)
で観察者に画像として見えている範囲である(残像は考
慮しない)。
【0272】表示パネル19の液晶層12bは画素に書
き込まれる電圧によって1フレームの期間の間は所定の
透過率となっている。そのため、バックライト34の全
体が発光していれば、表示パネル19の表示エリアAの
領域(画像が見えている領域)となる。しかし、本発明
のバックライトではある時刻においては一部しか点灯し
ないため、A領域は限られた範囲となる。
【0273】(図53)において、表示パネル9に画像
を書き込んでいる点(ライン)をSで示す。画像を書き
込むとは、表示パネル19が液晶表示パネルの場合、該
当ラインのゲート信号線にスイッチング素子としての薄
膜トランジスタ194(TFT)をオンさせる電圧(オ
ン電圧)が印加され、このゲート信号線に接続された画
素電極136に電圧が書き込まれることを意味する。書
き込まれた電圧は次に書き込まれるまでの期間(1フレ
ームもしくは1フィールド)は保持される。
【0274】画素電極136上の液晶層12は画素に電
圧が印加されても、すぐに目標の透過率とはならない。
TN液晶では液晶の立ち上がり時間は約25〜40ms
ecである。OCBモードでは2〜5msecである。
この立ち上がり時間は透過率が変化している状態(以
後、透過率変化状態と呼ぶ)であるので、変化している
状態が表示装置の観察者(使用者)に見えることは好ま
しくない。
【0275】本発明ではこの透過率変化状態の部分はバ
ックライトを消灯する。一方、完全に透過率が目標透過
率となった状態(以後、透過率目標状態)の部分ではバ
ックライトを点灯させる。そのため、動画ボケ等が発生
せず、良好な画像表示を実現できるものである。
【0276】(図53)でも明らかなように、(図53
(a))の状態では画像が書き込まれている点Sより下
側Aの範囲のバックライトが点灯している。このAの部
分は、電圧が書き込まれる直前であるから、画素に電圧
が印加されてから、十分な時間が経過している。そのた
め、Aの部分は透過率目標状態となった領域である。
【0277】以後、(図53(a))→(図53
(b))→(図53(c))→(図53(d))→(図
53(a))→(図53(b))とくりかえされる。い
ずれも、画素に電圧が印加されてから十分な期間が経過
してから、Aの領域のバックライト34が点灯する。そ
のため良好な画像を表示できる。
【0278】なお、(図53)において点Sのすぐ下の
部分のバックライトを点灯(Aの部分)させるとした
が、これに限定するものではない。Aの部分は液晶等が
透過率目標状態あるいはその類似状態で点灯させること
を意味するものである。したがって、画素に電圧を印加
してから所定時間経過した後であればいずれの位置でも
よい。また、Aの部分は完全に連続している必要はな
く、複数の部分に分割されていてもよい。
【0279】バックライトAの部分の点灯周期と、表示
パネル19の画面を書きかえる周期(書き換え周期)と
は一致させる。通常、液晶表示パネルへの書き込み周期
は50Hzまたは60Hzである。しかし、50Hz〜
60Hzであれば、表示画面がフリッカ状態となること
がある。このため、書き換え周期は70Hz以上180
Hz以下とすることが好ましい。中でも80Hz以上1
50Hz以下とすることが好ましい。この周期を実現す
るため、液晶表示パネル19に印加する映像データは一
度、デジタル化してメモリに記憶させる。そして時間軸
の伸張変換をおこない、目標の書き換え周期で画像を表
示する。
【0280】このようにフリッカが発生するのは、液晶
表示パネルの液晶に正の電圧を印加した状態と負の電圧
を印加した状態との異方向特性により、あるいはバック
ライトの点灯同期と液晶表示パネル11の書き換え同期
とのずれにより、書き換え周期の1/2の周波数があら
われるためと考えられる。つまり、書き換え周期が50
Hzであれば25Hz、60Hzであれば30Hzの成
分があらわれる。この関係を測定したものを(図66)
に示す。(図55)のグラフは横軸を周波数fとしてい
る。この周波数は書き換え周期の1/2の周波数として
いる。縦軸は表示パネル19を見たときのちらつき視感
度係数Anとしている。
【0281】つまり、(図55)のグラフは点灯周期と
書き換え周期とを一致させた上、これらの周期(周波数
fの2倍)を変化させた時を示している。最もちらつき
が大きく感じられる時を1.0に規格化している。
【0282】(図55)のグラフより10Hz(書き換
え周期は20Hz)のとき、最もちらつきが大きいと感
じられる。しかし、ちらつきは30Hz近傍で急激に少
なくなる。40Hzではほぼちらつきを感じなくなる。
この結果より、表示パネルの書き換え周期は70Hz以
上、好ましくは80Hz以上とすることが好ましい。9
0Hz以上とすれば完全である。上限の周波数は表示パ
ネルの駆動回路の処理速度に左右される。60Hzの3
倍の180Hz(3倍速)が技術上の限界であろう。N
TSCあるいはVGAレベルではそれ以上の4倍速も実
現できなくないが、高速部品が必要となるなど、コスト
が高くなる。好ましくは75Hzの2倍の150Hz以
下とすべきであろう。さらに低コスト化を望むのであれ
ば、60Hzの2倍の120Hz以下とすべきである。
また、回路構成の容易性から通常の駆動の2倍が好まし
い。つまり、60Hz×2=120Hz、あるいは75
Hz×2=150Hzとなる場合が多いことであろう。
このことから、表示パネルの書き換え速度は通常時(従
来時)の2倍の周波数とすべきである。
【0283】(図54)は、本発明の実施例である表示
装置の駆動回路の説明図である。表示パネル19にはソ
ース信号線に映像信号を印加するソースドライバ回路1
91および、ゲート信号線に順次オン電圧を印加するゲ
ートドライバ回路192が積載されている。このドライ
バ191、192はドライバコントローラ541により
制御される。つまり、このドライバコントローラ541
により表示パネル19の書き換え周期が制御される。
【0284】一方、バックライト34の端に取りつけら
れたLEDアレイ542はLEDドライバ542に接続
されている。LEDドライバ542はバックライトコン
トローラ355により制御される。したがって、バック
ライトコントローラ543によりバックライトの点灯周
期が制御される。
【0285】バックライトコントローラ543とドライ
バコントローラ541は映像信号処理回路544により
同期を取って制御される。そのため、書き換え周期と点
灯周期とは同期化される。以上のように同期化すること
により、液晶表示パネル19の画像表示領域41には動
画ボケのない良好な画像が表示される。
【0286】以上は動画表示の場合である。しかし、画
像は静止画の場合もある。たとえばパーソナルコンピュ
ータの表示パネルは主として静止画を表示する動画の場
合は、動きのある画像を良好に見えるようにする。しか
し、その害としてラインフリッカが表示される。静止画
で発生するラインフリッカは画質を劣化させる。画面に
見づらくなるからである。
【0287】静止画を表示する場合、たとえば、本発明
の表示装置をパーソナルコンピュータのモニターとして
使用する場合は、バックライトコントローラ543を制
御して静止画表示モードにする。
【0288】この静止画表示モードとは、(図53)で
説明したような書き換え周期と点灯周期とを同期をとら
ずに行う方法である。一般的にLEDの点灯周期を書き
換え周期よりも速くする。好ましくは書き換え周期の
1.5倍以上12倍以下にする。さらに好ましくは2倍
以上6倍以下にする。この際、(図52)で説明した動
画表示時の点灯部522と非点灯部521との割合は同
一にする。変化させると、動画表示モードから静止画表
示モードに切り換えた際、画面の輝度が変化してしまう
ためである。
【0289】ただし、LEDの点灯周期を変化させる
と、LEDの点灯に要する時間などにより、画面の輝度
が変化する場合があるので、LEDへの印加電流量を微
調整させるユーザスイッチまたはユーザボリウムを設け
ておくことが好ましい。また、動画表示モードから静止
画表示モードに切り換えた時の輝度変化をあらかじめ測
定しておき、表示モードを切り換えた際に自動的にセッ
トアップできるように構成しておいてもよい。これらは
表示装置に内蔵するマイクロコンピュータのソフトウェ
アにより容易に実現できる。
【0290】点灯周期を速くすれば、バックライトが点
滅動作していることは観察者から認識されなくなる。か
つ、表示画面の書き換え周期と同期を取っていないので
ラインフリッカの発生はない。この状態で動画を表示す
れば当然に動画ボケ等が発生する。しかし、静止画の表
示であるから問題はない。また、当然のことながら、静
止表示状態のときはバックライト34を全点灯状態にし
てもよいことは言うまでもない。また、同期をとっても
よいことも言うまでもない。バックライトを高速で点灯
させればフリッカとはならないからである。
【0291】(図53)のような動画表示モードと、先
に説明した静止画表示モードはユーザスイッチ545に
より切り換えできるように構成しておくことが好まし
い。また、フレーム間の画像データを演算することによ
り、動画表示状態か静止画表示状態か、もしくは動画表
示状態モードにする方が適切か、静止画表示状態モード
にする方が適切かを自動的に判定し、スイッチ545を
マイクロコンピュータ(MPU)(図示せず)等が切り
換えるように構成しておいてもよい。動画表示か否かの
検出はクリアビジョンテレビなどのID技術として確立
している。つまり動画検出回路を用いるのである。
【0292】また、一定時間以上表示装置を使用しない
場合は、画面輝度を低下させるように設定しておいても
よい。画面輝度を低下させるには、(図52)に示す点
灯部522の面積を少なくすればよい。これは発光素子
451の点灯個数を減少させることにより容易に実現で
きる。この制御もマイクロコンピュータのタイマー回路
を利用することにより容易に実現できる。
【0293】(図45)の実施例は導光板112の両端
に発光素子451を取りつけたものであった。しかし、
この構成に限定するものではなく、(図56)に示すよ
うに導光板112の片端に発光素子451を配置しても
よい。この際は、(図56)の451aと451dとの
関係のように、互いに導光板112の反対面に発光素子
451を配置するとよい。照明装置34に左右の輝度分
布の発生を抑制するためである。
【0294】(図56)の構成では、発光素子451が
取りつけられていない導光板112の反対端にはλ/4
板(λ/4フィルム)561が取りつけられている。ま
た、λ/4板の裏面には反射膜491bが形成もしくは
配置されている。このλ/4のλとは発光素子451が
発生する主波長(nm)もしくは強度中心波長(nm)
である。たとえば、λ=550nmである。したがって
λ/4とはλの1/4の位相差を有するフィルムを意味
する。λ/4板561に入射した光は反射膜491で反
射され、再びλ/4板561から出射して導光板112
に入射する。この際入射光の位相は90度(DEG.)
回転する。つまり、P偏光はS偏光に、S偏光はP偏光
に変化する。
【0295】本発明の照明装置の前面に偏光方式の表示
パネルを用いる場合は、P偏光もしくはS偏光の一方の
偏光のみを使用する。(図56)のように偏光を回転さ
せるλ/4板561を配置することにより、表示パネル
19を透過する偏光成分の役割が多くなる。したがっ
て、高輝度表示を実現できる。これは表示パネルの偏光
板を通過しない偏光成分の一部が反射されて、導光板1
12内に再びもどるためと考えられる。
【0296】もちろん、偏光ビームスプリッタ(以後、
PBSと呼ぶ)を、発光素子451の光出射面に配置し
てもよい。導光板112にはP偏光もしくはS偏光の一
方の偏光成分のみが入射し、λ/4板371の作用し合
い、光利用効率が向上し、画像表示が良好となる。
【0297】発光素子451しての白色LED(light
emitting diode)は日亜化学(株)がGaN系青色LE
Dのチップ表面にYAG(イットリウム・アルミニウム
・ガーネット)系の蛍光体を塗布したものを販売してい
る。その他、住友電気工業(株)が、ZnSe材料を使
って製造した青色LEDの素子内に黄色に発光する層を
設けた白色LEDを開発している。
【0298】なお、発光素子として白色LEDに限定す
るものではなく、たとえばフィールドシーケンシャルに
画像を表示する場合は、R、G、B発光のLEDを1つ
または複数のLEDを用いればよい。また、R、G、B
のLEDを密集あるいは並列に配置し、この3つのLE
Dを表示パネルの表示と同期させてフィールドシーケン
シャルに点灯させる構成でもよい。この場合は、LED
の光出射側に光拡散板を配置することが好ましい。光拡
散板をはい位置することにより色ムラの発生がなくな
る。
【0299】光結合材442としては、サルチル酸メチ
ル、エチレングリコール等の液体、アルコール、水、フ
ェノール樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン
樹脂、低融点ガラス等の固体が例示される。光結合材4
42はLED451等が発生する光をよりよく導光板1
12に導入するためのものである。光結合材442の屈
折率は1.38以上1.55以下の透明材料であればほ
とんどのものを用いることができる。
【0300】白色LED451には色むらが発生しやす
い。その対策として光結合材442に光拡散剤を添加す
ることは、色むら発生の抑制に効率がある。拡散剤によ
ってLEDから発生する光が散乱するからである。拡散
剤の添加とはTiあるいは、酸化Tiの微粉末を添加す
ること、あるいは、光結合材442の屈折率を異なる物
質(あるいは液体)を混入させることにより白濁させる
ことを言う。
【0301】以上の実施例は導光板112間を区切る反
射板(又は、遮光板453)を有する構成であったが、
これに限定するものではなく(図57)に示すように一
枚の導光板112を用いたものでもよい。
【0302】(図57)において、導光板112の両端
にLEDアレイ452が配置または形成されている。L
EDアレイ452はLED素子が連続して形成されてい
る。このLED素子はLEDドライバにより点灯位置が
走査される。この走査により点灯部Aが矢印方向になめ
らかに移動する。この構成でも、(図53)の表示方法
を実現できる。
【0303】ただし、(図57)では反射板365がな
いため、どうしてもLED素子452近傍が明るく、中
央部が暗くなる。この課題に対応するため、(図47)
に示す光拡散ドット481を形成または配置し、(図4
9)に示すように導光板112の中央部と周辺部とでは
反射膜491もしくは光拡散部材の面積を異ならせる。
また、LEDアレイ452の点灯LEDを変化させるこ
とにより表示画面をリニアに明暗調整を行うことができ
る。またプリズムもしくは(図51)のファイバー状の
導光板112を用いることにより、導光板112の発光
面を良好な線状にすることができる。
【0304】以上の実施例は白色LED452を用いて
導光板を照明するとしたが、これに限定するものではな
く、(図58)に示すように棒状の蛍光管581も採用
することができる。その他、東北電子(株)の微小蛍光
ランプやオプトニクス(株)のルナシリーズの蛍光ラン
プや、双葉電子(株)の蛍光発光素子あるいは、松下電
工(株)のネオン管等を発光素子581として用いても
よい。その他、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ
などの放電ランプからの光を光ファイバーで導き、これ
を発光素子(部)としてもよく、太陽光などの外光を発
光素子(部)としてもよい。
【0305】(図58(a))では蛍光管581を2本
用いた構成例である。蛍光管581aと581bとは交
互に点灯させる。(図58(b))は蛍光管581を4
本用いた構成例である。発光素子451としての蛍光ラ
ンプは581a→581b→581c→581d→58
1a→と順次点灯させる。また581a、581bの組
と、581c、581dとの組で交互に点灯させる。そ
の他、特殊な点灯方法として581aと581cの組
と、581bと581dとの組で交互に点灯させてもよ
い。以上の事項は本発明の他の実施例等にも適用され
る。
【0306】(図45)等の実施例は、白色光を発光さ
せる発光素子451等を用いるものであったが、本願発
明はこれに限定されるものではない。たとえば、(図5
9)に示すように赤(R)色発光のLED451R、緑
(G)色発光のLED451G、青(B)色発光のLE
D451Bを用いるものであってもよい。
【0307】近年、液晶表示パネル19にカラーフィル
タを形成せず、光源色をR、G、Bに順次に切り換えて
表示する方法(フィールドシーケンシャル)が開発され
ている。この方法は、映像表示と光源の点滅(R、G、
B光の切り換え)とを同期させて画像(映像)を表示す
るものである。したがって、カラーフィルタのロスがな
い。液晶表示パネルの構造が簡単になり、製造歩留まり
が向上するという利点がある。
【0308】(図59)はフィールドシーケンシャル駆
動に適した本発明の照明装置(バックライト)である。
(図45)と相違する点は白色発光LED451のかわ
りに赤(R)色発光のLED451R、緑(G)色発光
のLED451G、青(B)色発光のLED451Bを
配置した構成にある。表示パネル(図示せず)の表示画
像が赤色のときはLED451Rを点灯させ、表示パネ
ルの表示画像が緑色のときはLED451Gを点灯さ
せ、パネルの表示画像が青色のときはLED451Bを
点灯させる。
【0309】なお、(図59)(図60)は導光板11
2のエッジ部にLED等の発光素子を配置した例である
が、(図62)に示すように導光板112の裏面等に各
色のLED配置もしくは形成してもよいことはいうまで
もない。また、導光板112の一部をもしくは全体をL
ED、ECなどの自己発光素子で形成してもよいことは
いうまでもない。たとえば、R、G、Bの発光領域がド
ットマトリックス状もしくはストライプ状に形成された
有機ELパネルが例示される。また、紫外光を蛍光体に
よりR、G、B色に変化させて発光する蛍光発光素子が
例示される。
【0310】(図59)はR、G、Bの発光素子を具備
する。バックライトを日色発光させるにはR、G、Bの
発光素子を同時にもしくは、極めて短い時間内に順次点
灯させればよい。また、R、G、Bの発光素子へ印加す
る電圧もしくは電流を個別に変化させれば色バランス
(ホワイトバランス)を自由に変更できる。この色バラ
ンスは表示パネルの表示画像の内容により(自然画、ク
ラッシック、ポピュラーetc.)、自動的にもしくは
手動で変更できるようにしておくことが好ましい。手動
で変更するには、リモコン等に切り換えスイッチを設け
ればよい。
【0311】また、太陽光や、蛍光灯の光など表示パネ
ルに入射する外光の分光分布によりバックライトの発光
色を自動的にあるいは手動で切り換えることができるよ
うにしておくことが好ましい。
【0312】以上のことは(図60)など他の本発明の
照明装置にも適用されることは言うまでもない。なお、
以下の事項についても同様である。
【0313】(図60)は白W色用のLED451Wを
別途設けた実施例である。フィールドシーケンシャルで
点灯させるときはR、G、BのLEDを点灯させ、通常
のW発光の時は451Wを点灯させる。また、表示画像
を輝度表示(Y)とカラー表示(C)とを分離して表示
してもよい。表示パネル(図示せず)が輝度表示を行っ
ている時はLED451Wを点灯し、カラー表示(C)
を行っている時は、R、G、BのLEDを同時に、もし
くは順次に、点灯させる。
【0314】(図52)(図53)のようにバックライ
トの点滅動作をフィールドシーケンシャルに行うには
(図61)のようにする。(図61)の左側はバックラ
イト34の点灯状態を示しており、右側は表示パネルの
表示状態を示している。
【0315】(図61)の右辺において表示パネル19
は、R、G、Bの表示画像を順次表示する。一方、バッ
クライトR発光、G発光、B発光を順次行う(走査す
る)。また、非発光部521位置も走査させる。したが
って、バックライト34がG発光している個所522G
上の表示パネル19の表示画像はGの表示画像であり、
バックライト34がR発光している個所522R上の表
示パネル19の表示画像はRの表示画像である。また、
バックライト34がB発光している個所522B上の表
示パネル19の表示画像はBの表示画像である。
【0316】以上のようにフィールドシーケンシャル表
示によっても、動画ボケを改善することができる。な
お、非点灯部と点灯部との割合など、およびその他の事
項は以前に説明した(図45)などでの事項が適用され
る/できることは言うまでもない。また、フィールドシ
ーケンシャル駆動においても、これらを本発明のビュー
ファインダ等に適用できることは言うまでもない。
【0317】以上の実施例(図59)(図45)等は導
光板112の端に発光素子451を配置または形成した
構成である。(図62)の構成は導光板112の裏面に
発光素子451を配置した構成である。なお、(図62
(b))は(図62(a))のaa’線での断面図であ
る。
【0318】導光板112の裏面にはLED451を挿
入する穴が形成されている。LED451は(図63)
に示すように、穴の一部に形成された突起631により
はさみこまれ、一度挿入されると抜けないように構成さ
れている。また、LED451の端子電極623と導光
板112の裏面に形成された電極パターン622とはホ
ンダ線で接続されている。電極パターン622はAlも
しくはAgで形成され、導光板112の裏面の反射膜と
しても機能する。そのため、導光板112の裏面の全面
にかつ、極力すきまがないように形成されている。
【0319】LED451にはこの電極パターン622
a(正極)、622b(負極)により電流が供給され
る。また電極パターン622を大きくすることにより低
抵抗化も望める。電極パターン622の表面は酸化を防
止するため、表面SiO2などの絶縁膜を形成しておく
ことが望ましい。
【0320】なお、電極パターン622は透明材料(I
TO等)で形成してもよい。この場合は、導光板112
の裏面に反射シート15を配置する。また、ITO等の
透明材料と金属薄膜とを積層したり、ITOの片面に誘
電体多層膜からなる反射膜を形成したりしてもよい。
【0321】発光素子451は光拡散材621を介して
導光板112へ光を入力する。この光拡散材621によ
り発光素子451の色ムラがなくなり、均一な照明を行
うことができる。なお、(図59)で説明した構成を適
用できることは言うまでもない。
【0322】発光素子451はラインごとにあるいは複
数ラインごとに点灯させる。つまり(図62)のAの範
囲の発光素子451aが点灯すると、次にBの範囲の発
光素子451bが点灯する。以降、順次、発光素子を点
灯させていく。このように駆動することにより(図5
3)の表示方法を実現できる。
【0323】導光板112の光出射面には拡散シート4
61(拡散部材)が形成または配置される。特に発光素
子451の近傍は輝度が高くなるので、(図64)に示
すように光拡散部281を形成する。(図62)の場合
も同様であるが、光拡散部471は導光板112上に直
接あるいはシート461上に形成する。また、シート4
61自身に光拡散作用をもたせてもよい。また光拡散シ
ート461上にさらに光を拡散させるための光拡散部2
81を形成してもよい。
【0324】シート461の光出射面にはプリズムシー
ト462あるいはプリズム板を一枚または複数枚を配置
すればよい。なお、(図46)と同様に導光板112に
直接プリズムを形成してもよい。プリズムシート462
を用いることにより、導光板112からの出射光の指向
性が狭くなり、表示パネル19の表示画像を高輝度化す
ることができる。
【0325】照明装置34からの光の指向性を狭くして
表示パネル19の表示を高輝度化させる方法として、
(図44)に示すように、マイクロレンズアレイ(マイ
クロレンズシート)443を用いる方法も例示される。
【0326】先にも述べたようにマイクロレンズアレイ
443は周期的な屈折率分布を有するように、微小な凹
凸(マイクロレンズ)が形成されている。マイクロレン
ズは日本板ガラス(株)が製造しているイオン変換法に
よっても形成することができる。この場合はマイクロレ
ンズアレイ443の表面は平面状となる。また、オムロ
ン(株)あるいはリコー(株)が実施しているスタンパ
技術もしくは転写、オフセット印刷、エッチング技術な
どを用いたものでもよい。その他、周期的な屈折率分布
を有する構成として回折格子などがある。これらも、光
の強弱を空間的に発生させることができるのでこれも用
いることができる。また、マイクロレンズアレイ443
は樹脂シートを圧延することにより、あるいは、プレス
加工することにより形成あるいは作製してもよい。
【0327】ただし、マイクロレンズの形成ピッチPr
と表示パネル19の画素の形成ピッチPdとが特定の関
係となるとモアレの発生が激しくなる。そのため以下の
関係を満足するように構成することが重要である。
【0328】モアレについては表示パネルの画素ピッチ
をPd 、マイクロレンズの形成のピッチをPrとする
と、発生するモアレのピッチPは 1/P=n/Pd−1/Pr (数式7) とあらわせる。最大モアレピッチが最小となるのは、 Pr/Pd=2/(2n+1) (数式8) のときであり、nが大きいほどモアレの変調度が小さく
なる。したがって、(数8)を満たすようにPr/Pd
を決めるとよい。(数8)で求められた(決定した)値
の80%以上120%の範囲であれば実用上十分であ
る。まず、nを決定すればよい。
【0329】なお、モアレの発生をさらに低減するには
マイクロレンズアレイ443と表示パネル19間に散乱
性能の低い拡散シート461を配置するとよい。以上の
事項は他の実施例についても同様である。
【0330】以上の実施例は外光を前提として、バック
ライト34または反射方式で表示装置を外光で照明する
構成であった。外光を人為的に発生させる構成が(図4
4)の斜視図に示すものである。また(図67)は(図
66)の断面図である。
【0331】発光素子451の一例として説明してきた
ように白色LEDを用いることが好ましい。白色LED
451から放射された光115はP偏光とS偏光に分離
するPS分離膜674で、P偏光とS偏光に分離され
る。PS分離膜674で反射された光115dはミラー
675で反射され、λ/2板676で90度位相が回転
されて出射光115bとなる。そのため、光115aと
115dとは同一位相の偏光となる。
【0332】前記入射光115aおよび115dは反射
型フレネルレンズ662に入射する(図68参照)。反
射フレネルレンズ662により入射光は平行光に変換さ
れ、表示パネル19を照明する。
【0333】液晶表示パネル19は本発明の反射型の画
素を有する反射型もしくは半透過仕様の表示パネルであ
る。また、反射フレネルレンズ662は反射面鏡をフレ
ネルレンズ状に形成したものである。このフレネルレン
ズは金属板を切削加工することにより、また、プレス加
工したアクリル等の樹脂板に金属薄膜を蒸着したものが
例示される。もちろんフレネルレンズでなくても放物面
鏡でもよい。また、だ円面鏡でもよい。また、透過型の
フレネルレンズの裏面にミラーを配置もしくは形成した
ものでもよい。
【0334】表示パネル19と反射フレネルレンズ(放
物面鏡)662との位置関係は(図69)のようにな
る。放物面鏡の焦点位置Pに発光素子451が配置され
ている。またフレネルレンズは3次元状のものでも2次
元状のものでもよい。発光素子451が点光源の場合
は、3次元状のものを採用する。
【0335】発光素子451から放射された光115a
は放物面鏡691(これが反射フレネルレンズ662で
ある)で平行光115bに変換される。変換された光1
15bは表示パネル19に角度θで入射する。この角度
θは設計の問題であり、反射光115cが最も観察者に
見やすいように(あるいは最も観察者の目に到達しない
ように)される。また、表示パネル19の入射側には偏
光板18を配置する。
【0336】反射フレネルレンズ662は、ふた665
に取りつけられており、液晶表示パネル19は本体66
1に取りつけられている。ふた665は回転部666で
自動的に傾きを変更できる。ふた665をおりたたむこ
とにより突起663と留め部444とが結合し、ふた6
65は表示パネル19および反射フレネルレンズ662
を保護する。また、留め部664にスイッチが構成され
ており、ふた665をあけると自動的に発光素子451
が点灯し、また、表示パネル19が動作するように構成
されている(構成してもよい)。
【0337】本体661には切り換えスイッチ(ターボ
スイッチ)670が取りつけられている。ターボスイッ
チ470はノーマリブラックモード表示(NB表示)と
ノーマリホワイトモード表示(NW表示)とを切り換え
る。
【0338】一般的な(日常的な)明るさの外光の場合
はNWモードで画像を表示する。NWモードは広視野角
表示を実現できる。NBモードは非常に外光に弱い場合
に用いる。NBモードでは液晶層が透明状態のとき画素
電極に反射した光を直接観察者が見ることになるため、
表示画像を明るく見ることができる。視野角は極端に狭
い。しかし、外光が微弱な場合でも表示画像を良好に見
ることができるのでパーソナルユースで使用し、かつ短
時間の使用であれば実用上支障がない。一般的にNBモ
ード表示は使用することが少ないため、通常はNW表示
とし、ターボスイッチ470を押さえつづけているとき
にのみNBモード表示となるように構成する。もちろ
ん、外光が弱い場合は発光素子451を点灯させるか、
もしくは外光と発光素子451の両方を用いて、表示パ
ネル19を照明する。
【0339】他の(図66)の表示装置の特徴としてガ
ンマ切り換えスイッチ667を装備している点がある。
ガンマ切り換えスイッチ667はガンマカーブを1タッ
チで切り換ええできるようにしたものである。これは白
熱電球の照明下では表示パネル19に入射する入射光の
色温度は4800K程度の赤みの白となり、昼光色の蛍
光灯では7000k程度の青み白となり、また、屋外の
太陽光のもとでは6500k程度の白となる。したがっ
て、(図66)の表示装置を用いる場所によって表示パ
ネル19の表示画像の色が異なる。特にこの違和感は蛍
光灯の照明下から白熱電球の照明下に移動した時に大き
い。この時にガマン切り換えスイッチ447を選択する
ことにより正常に表示画像を見えるようにできる。
【0340】ガンマ切り換えスイッチ667aは白熱電
球の光で良好な白表示となるように赤のガンマカーブを
液晶の透過率(変調率)が小さくなるようにしている。
667bは昼光色の蛍光灯に適用するように青の透過率
(変調率)を小さくなるようにしている。667cは太
陽光の下で最も良好な白表示となるようにしている。し
たがって、ユーザーはガンマ切り換えスイッチ667を
選択することによりどんな照明光のもとでも良好な表示
画像を見られる。もちろん、表示画像の内容によってワ
ンタッチでガンマカーブを切り換えてもよいし、切り換
えるように構成してもよい。
【0341】表示パネル19への光線の入射角度は、ふ
た665を回転させて調整する。回転は回転中心666
を中心として行う。この構成により表示パネル19に良
好な狭指向性の光が入射させることができる。
【0342】PBS672等の光出射側には(図70
(b))に示すように、凸レンズ701を配置してもよ
い。表示パネル19と光115aの光路長と、表示パネ
ル19と115dの光路長とは異なるため、凸レンズ7
01aと701dとの正のパワーを異ならせている。な
お、凸レンズ481は正弦条件を良好とするため、平面
側を発光素子451側に向ける。また、(図70
(a))のように発光素子451の光出射側にレンズ7
01aを配置し、PBS672等の光出射側にレンズ7
01bを配置してもよい。また、レンズ701は着色
し、分光分布を狭帯域としてもよい。
【0343】また、(図71)に示すように、PBS6
72、673等は横方向に配置してもよい。また、(図
72)に示すように、長い発光素子(たとえば蛍光管5
81)を用い、かつ、長いPBS672を用いてもよ
い。この場合は、フレネルレンズ665は二次元状のも
のでよい。
【0344】(図74)は発光素子451のかわりにあ
るいは、発光素子451に加えて、外光を集光して照明
光とするものである。外光取り込み部741は扇型をし
ており、透明樹脂で形成されている。取り込み部741
の光入射面には反射膜防止201が形成されている。ま
た、入射した光は回転部666以外から外部に漏れない
ように反射膜などが構成されている。また、取り込み部
741は点線で示すように回転部666を中心として回
転させることができる。取り込み部741は扇型状、円
すい状等のいずれの形成でもよい。つまり、集光できれ
ばいずれの形状でもよい。
【0345】集光された光115aはミラー675aで
反射し、PBS672に入射する。あとは(図67)と
同様である。一方、発光素子653からの光もPBS6
72に入射する。したがって、発光素子653と外光と
のいずれか一方もしくは両方を用いて表示パネル19を
照明する。以上の構成により外光を用いて強く、かつ狭
指向性の照明光を発生させることができる。
【0346】(図73)も本発明の表示装置を用いた映
像表示装置である。この構成では表示パネル19を発し
た光はミラー675(もしくはフレネルレンズ)で反射
した後、観察者の眼731に到達するように構成してい
る。このように構成することにより構成上、観察者の眼
731と表示パネル19間の距離を十分に確保すること
ができる。また、観察者の眼731に到達する光の指向
性が狭くなり、高コントラストの画像表示を実現でき
る。
【0347】以上の実施例は液晶テレビ、パーソナルコ
ンピュータなどへの適用例であるが、本発明の液晶表示
パネル19と液晶表示装置、その駆動方法と駆動回路、
また製造方法、照明装置などは、携帯電話などの液晶表
示パネルを用いる他の液晶表示装置にも適用できること
は言うまでもない。(図86)は本発明の液晶表示パネ
ル19をモニター部として使用した本発明の携帯情報端
末(携帯電話など)の構成図である。
【0348】(図86)において筐体は表示パネル19
が取り付けられた861aと、テンキー862dなどが
取り付けられた861bから構成されている。また、筐
体861bには電源オンオフスイッチ862a、切り替
えスイッチ862c、ジョイステック862bなどが配
置または形成されている。筐体861aにはアンテナ8
63が取り付けられている。
【0349】(図87)は(図86)の断面図である。
筐体861aの内部には筐体861bを格納する空間が
あけられている。筐体861aには液晶表示パネル19
が取り付けられ、その前面には照明手段としてのフロン
トライト871が配置されている。フロントライト87
1と液晶表示パネル19とは0.1μm以上0.8μm
以下の空気ギャップをもうけること、さらに好ましくは
0.2μm以上0.5μm以下の空気ギャップをもうけ
ることが好ましいが、これに限定するものではなく、前
記空気ギャップに、光結合層442を配置または注入し
てもよい。なお、この場合はギャップをもうけると言う
よりは液晶表示パネル19にフロントライト871を貼
り付けると言ったほうが適正であろう。また、フロント
ライト871の表面にはAIRコート201を形成し、
フロントライトの厚みは0.4μm以上1.0μm以下
とすることが好ましい。
【0350】筐体861aには凸状の位置あわせ部87
5aが形成され、また、筐体861bには凹状の位置あ
わせ部875bが形成されている。この凸状の位置あわ
せ部875aが、凹状の位置あわせ部875bにはまる
ことにより筐体861bを筐体861a内に挿入したと
きに位置固定ができるようになっている。
【0351】また、筐体861aには凸部873と弾性
体としてのスプリング874とが、筐体861bには凹
部872が形成されている。筐体861a内から筐体8
61bを引き出したとき、この凹部872凸部873が
はまることにより丁度、携帯情報端末を使用するに適正
な位置に固定される。スプリング874は筐体861b
を固定するために、また、筐体861aと861bの挿
入などを容易にするためのものである。なお、スプリン
グに限定されるものではなく、スポンジなどの弾性体と
機能するものであれば、他のものでよく、また、形状/
構成も限定されるものではない。たとえば、凸部873
が上下に動くように構成されたものでもよい。
【0352】以上のように筐体861a内に筐体861
bを挿入できるように構成することにより、非使用時は
コンパクト化でき、携帯情報端末を使用する際は、使用
上、十分な大きさとすることができる。なお、(図8
8)に図示したように端末を3分割にすることもコンパ
クト化に効果がある。筐体861aと筐体861cは筐
体861bに取り付けられており、支点666a、66
6bで回転して3つの筐体861を1つの平面上として
使用することができるからである。
【0353】液晶表示装置において、表示画像のコント
ラストを最も良好に見えるように調整するには工夫がい
る。なぜならば、表示画像を表示した状態では映像の内
容によって、良好に見える角度が異なるからである。た
とえば、黒っぽいシーンの画面ではどうしても黒を中心
に表示パネル19の角度を調整してしまうし、白っぽい
シーンの画面では白表示を中心に表示パネル19の角度
を調整してしまう。しかし、映像がビデオ画像(動画)
である場合、シーンはどんどんかわるからなかなか、最
適に角度を調整することができない。
【0354】本発明はこの課題を解決するためモニター
表示部を設けている。(図66)は黒表示のモニター表
示部677aと白表示のモニター表示部677bとを設
けた一実施例である。ただし、必ず両方のモニター表示
部677a、677bが必要ではなく、必要に応じて一
方だけでもよい。また、モニター表示部677の周囲に
黒色もしくは白色の輪郭(周囲部)678を形成する。
なお、これらの構成などは(図86)などの他の図面に
は記載していないが、当然のこととして本明細書に記載
して他の実施例に適用できることはいうまでもない。つ
まり、明細書に記載して本発明は、本発明の他の実施例
に相互に、あるいは組み合わせて実施することができ
る。
【0355】モニター表示部677aは映像の黒表示を
示す。モニター表示部677bは映像の白表示を示す。
観察者は、モニター表示部677の黒表示と白表示とが
最良となるように調整して、表示画面を見る角度を調整
する。一般的に室内では照明光が表示画面に入射する方
向は固定されているため、一度、表示画面の角度(もし
くはフレネルレンズ662の角度)を調整すればよい。
【0356】モニター表示部677は液晶層12の光変
調状態を示している。つまり、表示パネル19の周辺部
かつ液晶が充填された箇所にモニター表示部677が形
成されている。
【0357】黒表示のモニター表示部677aには、モ
ニター電極(図示せず)が形成されており、たえず、対
向電極135とモニター電極間の液晶層には交流電圧が
印加されている。この交流電圧とは最も画像の黒表示と
なる電圧である。また、液晶層12の部分には電極は形
成されておらず、たとえば、PD液晶の場合は、常時散
乱状態である(白表示)。
【0358】以上の構成により常時黒表示部と常時白表
示部を作製できる。観察者はこの常時黒表示部(モニタ
ー表示部677a)と常時白表示部(モニター表示部6
77b)とを見ながら(白表示と黒表示とがベストにな
るように調整しながら)、表示画面への光の入射角度を
調整する。したがって、表示画面を見ずとも容易に最良
に見えるように角度調整を行うことができる。
【0359】特に周囲部678を、黒色もしくは白色あ
るいはモニター表示部677の周囲部678を黒色に、
モニター表示部677bの周囲部678を白色としてお
けば、周囲部678色とモニター表示部677の色(輝
度)が最も近づくように入射角度を調整することができ
る。したがって、調整が容易となる。
【0360】(図66)において、モニター表示部67
7は液晶層12を利用して構成あるいは形成するとした
が、これに限定するものはない。たとえばモニター表示
部677aは反射膜(反射板等)を形成または配置した
ものでもよい。つまり疑似的に透明の液晶層12を作製
するのである。これが黒表示を示すことになる。また、
モニター表示部677bは拡散板(拡散シート)の裏面
に反射膜(反射板等)を形成または配置したものでもよ
い。拡散板の散乱特性は液晶層12の特性と同等にす
る。これが白表示を示すことになる。また、単に反射板
あるいは拡散板(シート)で代用することもできる。以
上のような疑似的に液晶層12と近似させたものを形成
または配置することにより、モニター表示部677を構
成できる。
【0361】なお、モニター表示部677は表示部と別
個にモニター表示部専用のパネルを製造し、これに黒表
示677a、白表示677bのうち少なくとも一方を形
成したものを取りつけてもよい。また、表示パネル19
が透過型表示パネルの場合は、この表示パネル19の液
晶層12、もしくは疑似的に作製等したものを用いれば
よいことは言うまでもない。また、モニター表示部67
7は表示パネル19表示領域353の周辺部を取り囲む
ようにして形成または配置してもよい。
【0362】(図66)では、モニター表示部677は
表示パネル19がPD表示パネルの場合を主として説明
したがこれに限定するものではなく、他の表示パネルの
場合(STN液晶表示パネル、ECB表示パネル、DA
P表示パネル、TN液晶表示パネル、強誘電液晶パネ
ル、DSM(動的散乱モード)パネル、垂直配向モード
表示パネル、ゲストホスト表示パネルなど)にも適用す
ることができる。
【0363】たとえばTN液晶表示パネルでは、白表示
と黒表示のうち少なくとも一方の表示モニター677
を、実際にモニター677用の液晶層12を形成して、
もしくは疑似的に液晶層と等価の表示モニター部677
を形成する。反射電極が鏡面の場合も微小な凹凸が形成
された場合も同様である。
【0364】モニター表示部677を配置する技術的思
想は、表示パネル19が反射型の表示パネルを用いた映
像表示装置に限定されるものではなく、透過型の表示パ
ネルを用いた映像表示装置にも適用することができる。
白黒の表示状態をモニターするあるいは調整するという
概念では表示パネル19が反射型であろうと透過型であ
ろうと差異はないからである。また、この技術的思想は
表示パネルの表示画像を直接観察する表示装置だけでな
く、ビューファインダ、投射型表示装置(プロジェクタ
ー)、携帯電話のモニター、携帯情報端末、ヘッドマウ
ントディスプレイなどにも適用できることは言うまでも
ない。
【0365】(図66)等において、課題となる点に、
バックライトからの光もしくは反射電極で反射した光が
直接、観察者の眼731に入射し、表示画像の白黒が反
転するという現象がある。これを防止する方法として、
表示パネル19の表面にエンボス加工シートを配置した
り、マイクロレンズで光源の視向性を制御したりする方
法がある。本発明では、(図75)に示すプリズム板4
62を表示パネルの光出射面に配置して対策を行ってい
る。
【0366】プリズム板462はプリズムシート462
aと462bとを組み合わせたものである。形状はノコ
ギリ歯状が例示され、その他の三角形状、流線型、円錐
状、三角錐状、ノコギリ歯状+サインカーブ状等が例示
される。基本的にはプリズム462aと462bとは同
一形状である。また、画素行方向にストライプ状であ
る。もちろん、マトリックス状(n×m画素に1つの四
角錐プリズム等を配置)でもよい。
【0367】プリズム板462はアクリル、ポリカーボ
ネートなどの透明樹脂、ガラス等の材料から形成され
る。また、一部もしくは全体を着色したり、一部もしく
は全体に拡散機能をもたせたりしてもよい。また、表面
をエンボス加工したり、反射防止のために反射防止膜を
形成したりしてもよい。また、画像表示に有効でない箇
所もしくは支障のない箇所に、遮光膜もしくは光吸収膜
を形成し、表示画像の黒レベルをひきしめたり、ハレー
ション防止によるコントラスト向上効果を発揮させたり
することが好ましい。
【0368】プリズム板462aと462bとはわずか
な空気ギャップ751と介して配置されている。空気ギ
ャップ751は空気ギャップ751中に散布されたビー
ズで(図示せず)保持されている。なお、空気ギャップ
751の厚み(間隔)aは、液晶表示パネル19の画素
の対角長をdとしたとき、次式を満足させることが好ま
しい。
【0369】 d/10 ≦ a ≦ 1/2・d (数式 9) さらには、 1/5・d ≦ a ≦ 1/3・d (数式 10) の条件を満足させることが好ましい。プリズムの凸部の
繰り返しピッチは(数式7)(数式8)の条件を満足さ
せることが好ましい。また、プリズムがなす角度θ(D
EG.)は、 25度 ≦ θ ≦ 60度 とすることが好ましく、さらに、 35度 ≦ θ ≦ 50度 の関係を満足させることが好ましい。
【0370】(図75)のおいて、バックライト(図示
せず)から出射された光115は、空気ギャップとの界
面でなす角度θ1が臨界角以上の時、全反射する。した
がって、光115aは全反射し、光115bはプリズム
板462を透過する。つまり、観察者の眼731に向か
う光は相当量が全反射する。そのため、表示画像が白黒
反転することはなく、また表示パネルのコントラストは
改善される。また、この作用は外光に対しても有効に機
能する。
【0371】また、(図76)のような、プリズム板4
62を表示パネル19の入射面に配置してもよい。(図
76)のプリズム板462は、プリズム板というより
は、透明基板に斜めに細いスリット(これが空気ギャッ
プ751となる)を形成したものである。スリット75
1は表示画面に対し左右(画素行)方向にストライプ状
に形成する。
【0372】(図77)に示すように、光115a、1
15bはそのまま直進して表示パネル19に入射する。
反射膜31で反射し、観察者の眼731に直接入射する
光となる光115cは空気ギャップ751で全反射し、
反射光115dとなる。したがって、表示パネル19の
画像が白黒反転するという現象は発生しない。このこと
は(図75)の構造でも同様である。
【0373】空気ギャップ751は(図78(a))に
示すようにスペーサ(ビーズ、ファイバー)783で確
保してもよいし、(図78(b))のように突起631
で形成してもよい。また、空気ギャップ731の代わり
に低屈折率材料781を用い、(図78(c))のよう
に低屈折率材料781と高屈折率材料782とを交互に
形成してもよい。高屈折率材料782とは、ITO、T
iO2、ZnS、CeO2、ZrO4、TiO4、HfO
2、Ta2O5、ZrO2、あるいは、高屈折率のポリイミ
ド樹脂が例示され、低屈折率材料583はMgF2、S
iO2、Al2O3あるいは水、シリコンゲル、エチレン
グリコールなどが例示される。
【0374】また、(図76)の空気ギャップ751の
角度θ(DEG.)は 40度 ≦ θ ≦ 80度 の関係を満足させることが好ましい。さらには、 45度 ≦ θ ≦ 65度 の関係を満足させることが好ましい。
【0375】なお、プリズム板462の表面には偏光板
などの偏光手段を配置してもよい。また、プリズム板4
62の表面あるいは前記偏光板の表面には誘電体多層膜
あるい低屈折率(屈折率1.35以上1.43以下)の
樹脂膜からなる反射防止膜201を形成しておくとよ
い。さらには、プリズム板462の表面をエンボス加工
などの微小な凹凸を形成しておくとよい。また、画像表
示に有効な光が通過しない領域には光吸収膜を形成して
おくことが好ましい。
【0376】以上の実施例は表示モニター等としての応
用であったが、その他、(図79)に示すようにビデオ
カメラ等にも適用することができる。(図79)はビデ
オカメラに適用した例である。直視モニター(液晶表示
パネル)19およびビューファインダ部に本発明が適用
されている。
【0377】表示パネル19はおりたたんでビデオカメ
ラ本体792の格納部にしまうことができる。ビデオカ
メラ本体592は撮影レンズ791とビューファインダ
の接眼ゴム794が取りつけられている。
【0378】なお、本明細書では少なくとも発光素子な
どの光源(光発生手段)と、液晶表示パネルなどの自己
発光形でない画像表示装置(光変調手段)を具備し、両
者が一体となって構成されたものをビューファインダと
呼ぶ。
【0379】また、ビデオカメラとはビデオテープを用
いるカメラの他に、FD、MO、MDなどのディスクに
映像を記録するカメラ、電子スチルカメラ、デジタルカ
メラ、固体メモリに記録する電子カメラも該当する。
【0380】(図82)は本発明のビューファインダを
説明のための断面図である。(図82)のビューファイ
ンダは本発明の表示パネル19を用いている。特にPD
液晶表示パネルもしくはTN液晶表示パネルを用いるこ
とが好ましい。表示パネル19の出射面にはレンズアレ
イ823および凸レンズ701が配置されている。開口
部137から放射された光は表示パネル19を照明す
る。マイクロレンズは狭指向性の光に変換する。
【0381】凸レンズ701は液晶層12で変調された
光を集光する機能を有する。そのため表示パネル19の
有効径に対して拡大レンズ812の有効径が小さくてす
む。したがって、拡大レンズ612を小さくすることが
できビューファインダを低コスト化、および軽量化でき
る。
【0382】なお、(図82)において表示パネル19
はPD液晶表示パネルとして説明したがこれに限定する
ものではなく、TN液晶表示パネルのように偏光方式の
表示パネルを用いてもよいことは言うまでもない。
【0383】拡大レンズ812は接眼リング813に取
りつけられている。接眼リング813の位置を調整する
ことにより、観察者の眼の視度にあわせてピント調整を
行うことができる。また観察者は眼731を接眼ゴム7
94に密接させて表示画像を見るため、バックライト3
4からの光の指向性が狭くても課題は発生しない。
【0384】(図81)は本発明の第2の実施例におけ
るビューファインダの説明図(断面図)である。(図8
1)は放物面鏡が形成された透明ブロック801で0点
に(図80参照)配置された光源部からの光を略平行光
に変換し、表示パネル19を照明するものである。表示
パネル19は本発明等の透過型のものを使用する。
【0385】透明ブロック801は(図80)に示すよ
うに焦点0を中心とする凹面鏡であり、焦点0から放射
された光を反射面675で反射させることにより平行光
に変換するものである。ただし、反射膜675は完全な
放物面形状802に限定するものではなく、だ円面形状
でもよい。つまり、発光源から放射される光を略平行光
に変換するものであれば何でもよい。たとえば、プリズ
ム板(プリズムシート)や位相フィルムなどを使用する
ことができる。また、発光素子は点光源に限定するもの
ではなく、たとえば細い蛍光管のように線状の光源でも
よい。たとえば、放物面は2次元状の放物面でもよい。
【0386】(図80)に示すように発光素子が点光源
の場合、使用部801(透明ブロック)は斜線部である
この使用部801に裏面にAl、Agなどの膜を蒸着し
て反射面311を形成する。反射面675はAl、Ag
の金属材料の他、誘電体ミラーあるいは回折効果を用い
たものでもよい。また、他の部材に反射面675を形成
したものを取りつけてもよい。
【0387】光源としての白色LEDから放射された光
は透明ブロック801に入射する。入射した光115a
は狭い指向性の光115bに変換され、表示パネル19
に入射し、フィールドレンズ701で集光された拡大レ
ンズ812に入射する。フィールドレンズ701はポリ
カーボネート樹脂、ゼオネックス樹脂、アクリル樹脂、
ポリスチレン樹脂等で形成する。透明ブロック801も
同様の材料で形成する。中でも透明ブロック801はポ
リカーボネートで形成する。
【0388】ポリカーボネートは波長分散が大きい。し
かし、照明系に用いるのであれば色ずれの影響は全く問
題がない。したがって、屈折率が高いという特性を生か
せるポリカーボネート樹脂で形成すべきである。屈折率
が高いため、放物面の曲率をゆるくでき、小型化が可能
になる。もちろん、有機あるいは無機からなるガラスで
形成してもよい。また、レンズ状(凹面状を有する)の
ケース内にゲルあるいは液体を充填したものを用いても
よい。また、放物面の一部を加工した凹面のおわん状で
もよい(透明部材ではなく、通常の凹面鏡の一部を使
用)。
【0389】なお、反射面675をAl等の金属薄膜で
形成した場合は、酸化を防止するため、表面をUV樹脂
等でコートするか、もしくはSiO2、フッ化マグネシ
ウム等でコーティングしておく。
【0390】なお、反射面675は、金属薄膜により形
成する他、反射シート、金属板をはりつけてもよい。ま
た、あるいはペースト等を塗布して形成してもよい。ま
た、別の透明ブロックなどに反射膜を形成し、透明ブロ
ック801に前記反射膜675を取りつけてもよい。光
学的干渉膜を反射面675としてもよい。本発明は(図
80)に示すように発光素子でCの部分を中心として照
明する。
【0391】発光素子は指向性のあるものを用いること
ができる。つまり照明範囲Cが狭いからである。そのた
め、光利用効率が良い。狭い表示パネル19の照明面積
を効率よく照明できるからである。この意味で発光部が
小さい(白色)LEDは最適である。なお、発光素子の
配置位置は焦点Oから前後にずらせても良い。発光素子
の発光面積の大きさが見かけ上変化するだけである。焦
点距離より長くすれば発光面積は大きくなる。焦点距離
より短くすれば通常は照明面積が小さくなる。
【0392】以上のことから、本発明は放物面鏡の中心
線より半分のみの部分を用い、さらに発光素子の下面位
置は照明光の通過領域として用いないものである。
【0393】表示パネル19の有効表示領域の対角長m
(mm)(画素等が形成されており、ビューファインダ
の画像をみる観察者が画像をみえる領域)とし、放物面
鏡802の焦点距離f(mm)としたとき、以下の関係
を満足するようにする。
【0394】 m/2(mm)≦f(mm)≦3m/2(mm) (数式11) f(mm)がm/2(mm)より短いと放物面の曲率が
小さくなり反射面311の形成角度が大きくなる。した
がって、バックライトの奥ゆきが長くなり好ましくな
い。また、反射面の角度がきついと表示パネル19の表
示領域の上下あるいは左右で輝度差が発生しやすくなる
という課題も発生する。
【0395】一方、f(mm)が3m /2(mm)よ
り長いと、放物面の曲率が大きくなり、また発光素子
(発光部)の配置位置も高くなる。そのため、先と同様
にバックライトの奥ゆきが長くなってしまう。
【0396】白色LEDがチップタイプの場合、発光領
域の直径は1(mm)程度である。放物面が大きい場
合、表示パネルの有効表示領域の対角長が長い場合、直
径1(mm)の対角長では小さい場合がある。つまり、
表示パネル19に入射する光の指向性が狭くなりすぎ
る。拡大レンズ812の画角設計にもよるが、発光素子
653の発光領域が小さいと、接眼カバー794から少
し眼の位置をはなすと表示画像がみえなくなる。したが
って、(図65)に示すように光出射側に拡散板等を配
置して、発光面積を大きくするとよい。
【0397】白色LED653は定電流駆動を行う。定
電流駆動を行うことにより温度依存による発光輝度変化
が小さくなる。また、LED653はパルス駆動を行う
ことにより発光輝度を高くしたまま、消費電力を低減す
ることができる。パルスのデューティ比は1/2〜1/
4とし、周期は50Hz以上にする。周期が30Hzと
か低いとフリッカが発生する。
【0398】LED653の発光領域の対角長d(m
m)は、表示パネル19の有効表示領域の対角長(観察
者が見る画像表示に有効な領域の対角長)をm(mm)
としたとき以下の関係を満足させることが好ましい。
【0399】 (m/2)≦d≦(m/15) (数式12) さらに好ましくは、以下の関係を満足させることが好ま
しい。
【0400】 (m/3)≦d≦(m/10) (数式13) dが小さすぎると表示パネル19を照明する光の指向性
が狭くなりすぎ、観察者が見る表示画像は暗くなりすぎ
る。一方、dが大きすぎると、表示パネル19を照明す
る光の指向性が広くなりすぎ、表示画像のコントラスト
が低下する。一例として表示パネル19の有効表示領域
の対角長が0.5(インチ)(約13(mm))の場
合、LEDの発光領域は対角長もしくは、直径は2〜3
(mm)が適正である。発光領域の大きさはLEDチッ
プの光出射面に拡散シートをはりつけるもしくは配置す
ることにより、容易に目標にあった大きさを実現でき
る。
【0401】略平行光とは指向性の狭い光という意味で
あり、完全な平行光を意味するものではなく、光軸に対
し絞りこむ光線であっても広がる光線であってもよい。
つまり面光源のように拡散光源でない光という意味で用
いている。
【0402】以上のことは、他の本発明の表示装置にも
当然のことながら適用することがでるき。
【0403】(図81)〜(図83)などにおいて、液
晶層12で散乱した光を吸収するため、ボデー811の
内面を黒色あるいは暗色にしておくことが好ましい。ボ
デー611で散乱光を吸収するためである。したがって
表示パネル19の無効領域(画像表示に有効な光が通過
しない領域部分)に黒塗料を塗布しておくことは有効で
ある。
【0404】液晶層12は画素電極136に印加された
電圧の強弱にもとづいて入射光を散乱もしくは透過させ
る。もしくは、偏光方向を変化させる。透過した光は拡
大レンズを通過して観察者の眼731に到達する。
【0405】ビューファインダでは観察者がみる範囲は
接眼カバー(アイキャップ)794等により固定されて
いるため、ごく狭い範囲である。したがって狭指向性の
光で表示パネル19を照明しても十分な視野角(視野範
囲)を実現できる。そのため光源653の消費電力を大
幅に削減できる。一例として0.5(インチ)の表示パ
ネル19を用いたビューファインダにおいて、面光源方
式では光源の消費電力は0.3〜0.35(W)必要で
あったが、本発明のビューファインダでは0.02〜
0.04(W)で同一の表示画像の明るさを実現するこ
とができた。
【0406】観察者は眼731を接眼カバー794で固
定して表示画像をみる。ピントの調整は接眼リング61
3を移動させて行う。なお、光源部653は1つに限定
するものではなく、複数であってもよい。
【0407】(図81)(図862)は1枚の液晶表示
パネル19を用いるものであったが、(図83)に示す
ように2枚の液晶表示パネル19を用いたものである。
また、(図83)はPBS452を用いたものである。
【0408】(図83)のように液晶表示パネル19a
と19bとを互いに補間する画像を表示することによ
り、低精細度の液晶表示パネルで高精細の画像を表示で
きる。また、液晶表示パネル19aを輝度(Y)表示パ
ネル、液晶表示パネル19bにカラーフィルタを形成
し、色(C)表示パネルとすることにより、高精細、高
輝度表示を実現できる。また、液晶表示パネル19bを
R光変調用、液晶表示パネル19bをB光、G光変調用
とすることも例示される。一方の液晶表示パネルに2色
のカラーフィルタをモザイク状に形成すればよい。
【0409】なお、本発明のビューファインダでは、表
示パネル19は液晶表示パネルとしているがこれに限定
するものではなく、蛍光発光パネル(FED等)有機E
L等の自己発光型の表示パネルを用いてもよいことは言
うまでもない。もちろん、表示パネル19としてPD液
晶表示パネル、TN液晶表示パネルを用いてもよいこと
は言うまでもない。
【0410】また、表示パネル19に入射する光角度θ
2は垂直でもよいが、 0≦θ2≦20(DEG)程度
傾けて入射させてもよい。
【0411】フィールドシーケンシャルで表示する場合
は、(図83)に図示したように、R、G、B発光のL
ED653を配置する。
【0412】R、G、B発光に加えて(図60)(図6
1)のように白(W)発光のLEDを用いてもよい。効
果等は(図60)(図61)などで説明したとおりであ
る。
【0413】R、G、B発光のLEDの他、シアン、イ
エロー、マゼンタの3原色の発光素子を用いてもよい。
発光素子653は極力密集させて配置する。また、光の
出射側に光拡散板(図示せず)を配置し、発光素子の発
光面積を大きくするとともに、R、G、Bの発光位置が
分布していることによる色ムラの発生を抑制する。
【0414】(図60)等でも同様であるが、発光素子
R、G、Bの個数は各一個に限定されるものではなく、
Gを2つにし、BとRを一つとしてもよい。色バランス
を考慮すればよいのである。
【0415】発光素子653からの光はレンズ701に
より集光される。ビューファインダ等で説明する集光と
は、発散光の主光線を平行光もしくは、略平行光にする
ためのものである。また、表示パネル19の表示面積あ
るいは拡大レンズ812の口径によっては収束光に設計
したり、設計上、主光線が拡がったりする場合もある。
【0416】表示パネル19a、19bが同一色の変調
を行っている場合は、発光素子653は表示パネル19
の印加映像信号と同期して、該当発光素子653を点灯
させる。つまりフィールドシーケンシャル表示を行う。
発光素子653は白色発光の場合は、通常表示(駆動)
を行う。表示パネル19aがG光を変調、表示パネル1
9bがB光を変調する場合は、発光素子653Gと65
3Bが同時に点灯する。つまり、表示パネル19aがG
光、表示パネル19bがB光を変調している時は発光素
子653Gと653Bを点灯させ、19aがB光、19
bがR光を変調している時は653Bと653Rを点灯
させ、19aがR光、19bがG光を変調している時は
653Rと653Gを点灯させる。また、 (図53)
(図54)の駆動方法を実施することにより動画ボケも
改善することができる。
【0417】なお、本発明ではPBS672を使用する
とした。PBS672は固体ブロック状に限定するもの
ではなく、シート状のものを用いてもよい。多少表示コ
ントラストは低下するが安価である。また、(図83)
のPBS672のかわりに単なるビームスプリッタを用
いてもよい。ビームスプリッタ672とは光路を複数に
分割する機能を有するものを意味し、ダイクロイックミ
ラー、ハーフミラー、ダイクロイックプリズムなどを意
味する。
【0418】また、(図83)の実施例においても、表
示パネル19として透過仕様、半透過仕様のものを用い
てもよい。また、表示パネル19の空気との界面で反射
する光を防止するため、(図83)に示すように、PB
S672と表示パネル19とを光結合材442でオプテ
ィカルカップリングすることが好ましい。また、プリズ
ム板を表示パネル19の入射面、バックライト34と表
示パネル19間に配置したりしてもよい。これらのこと
は(図84)に対しても適用される。
【0419】また、(図83)では表示パネル19は2
枚としたがこれに限定されるものではなく、3枚以上で
あってもよい。また、表示パネル19として米国TI社
のDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)や韓国の
大宇社のTMAなどを用いてもよい。また、カラーフィ
ルタとして、ホログラム現像を用いるホログラムカラー
フィルタを用いてもよい。これらの事項は本明細書に記
載する他の表示装置等にも適用される。
【0420】以上は表示パネル19の表示領域が比較的
小型の場合であるが、30インチ以上と大型となると表
示画面がたわみやすい。その対策のため、本発明では
(図84)に示すように表示パネル19に外枠841を
つけ、外枠841をつりさげられるように固定部材64
2で取りつけている。この固定部材842を用いて(図
85)に示すようにネジ852等で壁851に取りつけ
る。
【0421】しかし、表示パネル19のサイズが大きく
なると重量も重たくなる。そのため、表示パネル19の
下側に脚取り付け部844を配置し、複数の脚で表示パ
ネル19の重量を保持できるようにしている。
【0422】脚はAに示すように左右に移動でき、また
脚843はBに示すように収縮できるように構成されて
いる。そのため、狭い場所であっても表示装置を容易に
設置することができる。
【0423】反射ブロック703には三角ブロック70
4が空気ギャップ751を介して配置されているため、
1つのブロックと見なすことができる。そのため、表示
パネル11からの表示画像がひずむことはない。
【0424】(図85)の液晶テレビでは、画面の表面
を保護フィルム(保護板でもよい)で被覆している。こ
れは、液晶パネルの表面に物体があたって破損すること
を防止するためが1つの目的である。保護フィルムの表
面にはAIRコートが形成されており、また、表面をエ
ンボス加工することにより液晶表示パネルに外の状況
(外光)が写り込むことを抑制している。保護フィルム
853と液晶表示パネル19間にビーズなどを散布する
ことにより、一定の空間が配置されるように構成されて
いる。また、保護フィルム853の裏面に微細な凸部を
形成し、この凸部で液晶表示パネルと保護フィルム間に
空間を保持させる。このように空間を保持することによ
り保護フィルム853からの衝撃が液晶表示パネル19
に伝達することを抑制する。また、保護フィルム853
と液晶表示パネル間にエチレングリコールなどの光結合
剤442配置または注入することも効果がある。界面反
射を防止できるとともに、前記光結合剤442が緩衝材
として機能するからである。
【0425】保護フィルム853をしては、ポリカーボ
ネートフィルム(板)、アクリルフィルム(板)、ポリ
エステルフィルム(板)、PVAフィルム(板)などが
例示される。その他エンジニアリング樹脂フィルムを用
いることができることは言うまでもない。また、強化ガ
ラスなど無機材料からなるものでもよい。保護フィルム
853を配置するかわりに、液晶表示パネル19の表面
をエポキシ樹脂、フェーノル樹脂、アクリル樹脂で0.
5mm以上2.0mm以下の厚みでコーティングするこ
とも同様の効果がある。また、保護フィルム853ある
いはコーティング材料の表面をフッ素コートすることも
効果がある。表面についた汚れを洗剤などで容易にふき
落とすことができるからである。また、保護フィルムを
厚く形成し、フロントライトと兼用してもよい。
【0426】本発明の表示パネル、表示装置等において
対向基板132、アレイ基板131はガラス基板、透明
セラミック基板、樹脂基板、単結晶シリコン基板、金属
基板などの基板を用いるように主として説明してきた。
しかし、対向基板132、アレイ基板131は樹脂フィ
ルムなどのフィルムあるいはシートを用いてもよい。た
とえば、ポリイミド、PVA、架橋ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステルシートなどが例示される。ま
た、特開平2ー317222号公報のようにPD液晶の
場合は、液晶層に直接対向電極135あるいはTFT1
94を形成してもよい。つまり、アレイ基板131また
は対向基板132は構成上必要がない。また、日立製作
所が開発しているIPSモード(櫛電極方式)の場合
は、対向基板132には対向電極135は必要がない。
【0427】光変調層12は液晶だけに限定するもので
はなく、厚み約100ミクロンの9/65/35PLZ
Tあるいは6/65/35PLZTでもよい。また、光
変調層12に蛍光体を添加したもの、液晶中にポリマー
ボール、金属ボールなどを添加したものなどでもよい。
【0428】また、135、136などの透明電極はI
TOとして説明したが、これに限定するものではなく、
例えばSnO2、インジウム、酸化インジウムなどの透
明電極でもよい。また、金などの金属薄膜を薄く蒸着し
たものを採用することもできる。また、有機導電膜、超
微粒子分散インキあるいはTORAYが商品化している
透明導電性コーティング剤「シントロン」などを用いて
もよい。
【0429】光吸収膜等は、アクリル樹脂などにカーボ
ンなどを添加したものの他、六価クロムなどの黒色の金
属、塗料、表面に微細な凹凸を形成した薄膜あるいは厚
膜もしくは部材、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化
マグネシウム、オパールガラスなどの光拡散物でもよ
い。また、黒色でなくとも光変調層12が変調する光に
対して補色の関係のある染料、顔料などで着色されたも
のでもよい。また、ホログラムあるいは回折格子でもよ
い。
【0430】本発明の実施例では画素電極ごとにTF
T、MIM、薄膜ダイオード(TFD)などのスイッチ
ング素子を配置したアクティブマトリックス型として説
明してきた。このアクティブマトリックス型もしくはド
ットマトリックス型とは液晶表示パネルの他、微小ミラ
ーも角度の変化により画像を表示するTI社が開発して
いるDMD(DLP)も含まれる。
【0431】また、TFT164などのスイッチング素
子は1画素に1個に限定するものではなく、複数個接続
してもよい。また、TFTはLDD(ロー ドーピング
ドレイン)構造を採用することが好ましい。
【0432】本発明の各実施例の技術的思想は、液晶表
示パネル他、EL表示パネル、LED表示パネル、FE
D(フィールドエミッションディスプレイ)表示パネ
ル、PDPにも適用することができる。また、アクティ
ブマトリックス型に限定するものではなく、単純マトリ
ックス型でもよい。単純マトリックス型でもその交点が
画素(電極)がありドットマトリックス型表示パネルと
見なすことができる。もちろん、単純マトリックスパネ
ルの反射型も本発明の技術的範ちゅうである。その他、
8セグメントなどの単純な記号、キャラクタ、シンボル
などを表示する表示パネルにも適用することができるこ
とはいうまでもない。これらセグメント電極も画素電極
の1つである。
【0433】プラズマアドレス型表示パネルにも本発明
の技術的思想は適用できることはいうまでもない。その
他、具体的に画素がない光書き込み型表示パネル、熱書
き込み型表示パネル、レーザ書き込み型表示パネルにも
本発明の技術的思想は適用できる。また、これらを用い
た投射型表示装置も構成できるであろう。
【0434】画素の構造も共通電極方式、前段ゲート電
極方式のいずれでもよい。その他、画素行(横方向)に
沿ってアレイ基板131にITOからなるストライプ状
の電極を形成し、画素電極136と前記ストライプ状電
極間に蓄積容量を形成してもよい。このように蓄積容量
を形成することにより結果的に液晶層12に並列のコン
デンサを形成することになり、画素の電圧保持率を向上
することができる。低温ポリシリコン、高温ポリシリコ
ンなどで形成したTFT194はオフ電流が大きい。し
たがって、このストライプ状電極を形成することは極め
て有効である。
【0435】また、表示パネルのモード(モードと方式
などを区別せずに記載)は、PDモードの他、STNモ
ード、ECBモード、DAPモード、TNモード、
(反)強誘電液晶モード、DSM(動的散乱モード)、
垂直配向モード、ゲストホストモード、ホメオトロピッ
クモード、スメクチックモード、コレステリックモード
などにも適用することができる。
【0436】本発明の表示パネル/表示装置は、PD液
晶表示パネル/PD液晶表示装置に限定するのもではな
く、TN液晶、STN液晶、コレステリック液晶、DA
P液晶、ECB液晶モード、IPS方式、強誘電液晶、
反強誘電、OCBなどの他の液晶でもよい。その他、P
LZT、エレクトロクロミズム、エレクトロルミネッセ
ンス、LEDディスプレイ、ELディスプレイ、プラズ
マディスプレイ(PDP)、プラズマアドレッシングの
ような方式でも良い。号を設定する必要はない。
【0437】本発明の実施例で説明した技術的思想はビ
デオカメラ、液晶プロジェクター、立体テレビ、プロジ
ェクションテレビ、ビューファインダ、携帯電話のモニ
ター、PHS、携帯情報端末およびそのモニター、デジ
タルカメラおよびそのモニター、電子写真システム、ヘ
ッドマウントディスプレイ、直視モニターディスプレ
イ、ノートパーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、電
子スチルカメラ、現金自動引き出し機のモニター、公衆
電話、テレビ電話、パーソナルコンピュータ、液晶腕時
計およびその表示部、家庭電器機器の液晶表示モニタ
ー、ポケットゲーム機器およびそのモニター、表示パネ
ル用バックライトなどにも適用あるいは応用展開できる
ことは言うまでもない。
【0438】
【発明の効果】本発明の表示パネル、表示装置等は動画
ボケの改善、低コスト化、高輝度化等のそれぞれの構成
に応じて特徴ある効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図2】本発明の液晶表示パネルの画素構造の説明図
【図3】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図4】本発明の液晶表示装置の説明図
【図5】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図6】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図7】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図8】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図9】本発明の液晶表示装置の説明図
【図10】本発明の液晶表示装置の説明図
【図11】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図12】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図13】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図14】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図15】本発明の液晶表示パネルの製造方法の説明図
【図16】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図17】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図18】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図19】本発明の液晶表示装置の説明図
【図20】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図21】本発明の液晶表示パネルの駆動方法の説明図
【図22】本発明の液晶表示パネルの駆動方法の説明図
【図23】本発明の液晶表示パネルの駆動方法の説明図
【図24】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図25】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図26】本発明の液晶表示装置の説明図
【図27】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図28】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図29】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図30】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図31】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図32】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図33】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図34】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図35】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図36】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図37】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図38】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図39】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図40】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図41】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図42】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図43】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図44】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図45】本発明の照明装置の説明図
【図46】本発明の照明装置の断面図
【図47】本発明の照明装置の説明図
【図48】本発明の照明装置の説明図
【図49】本発明の照明装置の説明図
【図50】本発明の照明装置の説明図
【図51】本発明の照明装置の説明図
【図52】本発明の照明装置の駆動方法の説明図
【図53】本発明の照明装置の駆動方法の説明図
【図54】本発明の表示装置の駆動回路の説明図
【図55】本発明の表示装置の駆動方法の説明図
【図56】本発明の照明装置の説明図
【図57】本発明の照明装置の説明図
【図58】本発明の照明装置の説明図
【図59】本発明の照明装置の説明図
【図60】本発明の照明装置の説明図
【図61】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図62】本発明の照明装置の説明図
【図63】本発明の照明装置の説明図
【図64】本発明の照明装置の説明図
【図65】本発明の液晶表示装置の説明図
【図66】本発明の液晶表示装置の説明図
【図67】本発明の液晶表示装置の説明図
【図68】本発明の液晶表示装置の説明図
【図69】本発明の液晶表示装置の説明図
【図70】本発明の液晶表示装置の説明図
【図71】本発明の液晶表示装置の説明図
【図72】本発明の液晶表示装置の説明図
【図73】本発明の液晶表示装置の説明図
【図74】本発明の液晶表示装置の説明図
【図75】本発明のプリズム基板の説明図
【図76】本発明のプリズム基板の説明図
【図77】本発明のプリズム基板の説明図
【図78】本発明のプリズム基板の説明図
【図79】本発明のビデオカメラの説明図
【図80】本発明のビューファインダの説明図
【図81】本発明のビューファインダの断面図
【図82】本発明のビューファインダの断面図
【図83】本発明のビューファインダの構成図
【図84】本発明の液晶テレビの構成図
【図85】本発明の液晶テレビの構成図
【図86】本発明の携帯情報端末の構成図
【図87】本発明の携帯情報端末の構成図
【図88】本発明の携帯情報端末の構成図
【図89】本発明の液晶パネルの説明図
【符号の説明】
10 半透過板(半透過フィルム) 11 基板 12 液晶層 14 ブラックマトリックス(BM) 15 ストライプ状電極 16 カラーフィルタ 17 位相フィルム(位相板、位相回転手段) 18 偏光板(偏光フィルム、偏光手段) 19 表示パネル(光変調手段) 21 画素 22 接続端子 31 反射膜(反射板、反射手段、光拡散手段) 32 平滑化膜(平滑層、レべリング手段) 34 バックライト(光放射手段) 41 画像表示部 43 走査ドライバ(COMドライバ、ゲートドライ
バ) 44 信号ドライバ(SEGドライバ、ソースドライ
バ) 91 A/D変換回路 92 D/A変換回路 93 データ変換回路(デコード回路、メモリマップ回
路) 94 セレクタ回路 95 バッファ(電流/電圧出力回路、増幅回路、オペ
アンプ) 111 誘電多層膜カラーフィルタ(誘電体干渉膜、誘
電体反射(透過)膜) 112 導光板(バックライト、光伝達手段) 115 入射(出射)光 131 アレイ基板(画素電極形成基板、ストライプ状
電極形成フィルム) 132 対向基板(対向電極形成基板、ストライプ状電
極形成フィルム) 134 薄膜(有機絶縁膜、無機絶縁膜、平滑化膜) 135 対向電極 136 画素電極 151 空洞(凹部) 152 マスク 191 信号ドライブ回路(SEGドライバ回路、ソー
スドライブ回路) 192 走査ドライブ回路(COMドライバ回路、ゲー
トドライブ回路) 193 コモンドライブ回路 194 スイッチング素子(TFT、MIM、TFD、
バリスタ) 195 蓄積容量(付加コンデンサ、付加容量) 196 走査信号線(ゲート信号線、選択信号線) 197 データ信号線(ソース信号線、信号伝達信号
線) 198 コモン信号線(蓄積容量駆動信号線) 199 共通電極(コモン電極) 201 反射防止膜(反射光抑制手段) 202 金属膜(BM、低抵抗配線) 251 コモン/ゲートドライブ回路(共通/走査ドラ
イブ回路) 252 端子電極(接続端子) 253 突起電極 254 導電性接着剤 261 シフトレジスタ 262 インバータ(信号極性反転手段) 291 コンタクトホール 311 寄生容量 391 拡散材(光散乱手段) 392 散乱層(光拡散層) 411 膜厚制御膜(厚み規定手段) 421 光吸収膜(光散乱膜) 432 凹部 441 反射防止基板(反射防止フィルム) 442 オプティカルカップリング材 443 マイクロレンズアレイ 451 白色LED(光発生素子) 452 LEDアレイ 453 反射部材(遮光部材) 461 拡散シート(拡散板) 462 プリズムシート 463 凹部(挿入箇所) 471 光拡散部(光散乱部) 481 光拡散ドット(光散乱点) 491 反射膜(光拡散部材) 501 反射膜 502 中空部 511 ファイバー 512 接着剤 521 非点灯部(非光出射部) 522 点灯部(光出射部) 541 ドライバコントローラ 542 LEDドライバ(光発生素子ドライバ) 543 バックライトコントローラ 544 映像信号処理回路 545 切り換えスイッチ(制御変更手段) 561 λ/4板(λ/4シート、位相制御手段) 581 蛍光管 621 光拡散材 622 電極パターン 623 端子電極 631 突起(保持部) 632 ボンダ線 651 色フィルタ(色調補正手段) 652 放熱板 653 発光素子 661 本体(筐体) 662 反射フレネルレンズ(反射放物面鏡) 663 突起(固定部) 664 留め部 665 ふた 666 回転部(支点) 667 ガンマ切り換えスイッチ 668 偏光変換素子 669 コントラスト調整モニター(調整表示部) 670 NW(ノーマリホワイト)/NB(ノーマリブ
ラック)切り換え手段 672 PBS(偏光ビームスプリッタ(偏光分離手
段)) 673 ビームスプリッタ(光路分離手段) 674 PS分離膜(干渉膜) 675 ミラー(反射手段) 676 λ/2板(λ/2シート、位相制御手段) 677 モニター表示部 678 周囲部 681 光反射面 691 放物面鏡 701 凸レンズ 731 観察者の眼 741 外光取り込み部 751 空気ギャップ 781 低屈折率材料部 782 高屈折率材料部 783 スペーサ 791 撮影レンズ 792 ビデオカメラ本体 793 格納部 794 接眼カバー(アイキャップ 801 透明ブロック 802 放物面鏡 811 ボデー 812 拡大レンズ 813 接眼レンズ 812 遮光板(遮光膜) 822 開口部 823 レンズアレイ 824 レンズ 851 壁 852 固定金具 853 保護フィルム(保護板) 861 筐体 862 ボタン 863 アンテナ 871 フロントライト(光放射手段) 872 凹部 873 凸部 874 スプリング(弾性体) 875 位置あわせ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13357 G09F 9/30 338 5C080 1/1368 349A 5C094 G09F 9/30 338 G09G 3/20 623Y 349 3/36 G09G 3/20 623 G02F 1/1335 530 3/36 1/136 500 Fターム(参考) 2H089 HA36 HA40 LA07 LA08 QA06 QA11 RA05 RA06 RA13 RA14 TA02 TA09 TA12 TA13 TA14 TA15 TA18 TA19 2H091 FA02Y FA08X FA11X FA14Z FA21Z FA26X FA32Z FA35Y FA37X FA41Z FA42Z FA43Z FA45Z GA02 GA03 GA13 HA05 HA07 HA08 HA12 LA15 LA17 2H092 GA05 GA13 GA15 GA19 GA24 GA59 HA05 JA01 JA03 JA24 JA34 JA37 JA41 JB08 JB22 JB31 JB52 JB61 KA04 PA03 PA08 PA09 PA10 PA11 PA12 PA13 QA07 QA08 QA13 QA14 2H093 NA06 NA15 NA16 NA31 NA43 NC03 NC09 NC22 NC34 NC38 NC39 NC49 NC57 ND02 ND04 ND10 ND39 NE03 NF03 NF05 NF06 NF17 5C006 AA01 AA11 AA22 AC02 AC21 BB12 BC23 FA56 5C080 AA10 BB05 CC03 DD01 FF10 FF12 GG08 JJ03 JJ04 JJ06 KK02 KK07 KK43 5C094 AA05 AA10 AA44 BA03 BA43 CA19 CA24 EA04 EA07

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単純マトリックス型液晶表示パネルであ
    って、 Y方向に形成された第1の信号線と、 X方向に形成された第2の信号線と、 前記第1の信号線と前記第2の信号線間に挟持された液
    晶層とを具備し、 前記X方向信号線は、金属材料から形成され、 1本の前記第1の信号線に対し、複数の前記第2の信号
    線が配置され、 前記X方向信号線は矩形状の形成されていることを特徴
    とする液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 単純マトリックス型液晶表示パネルであ
    って、 反射膜と、前記反射膜上に形成されたカラーフィルタ
    と、前記カラーフィルタ上に形成されたX方向信号線
    と、隣接した前記X方向信号線間の下層に配置されたブ
    ラックマトリックスとを有する第1の基板と、 Y方向信号線が形成された第2の基板と、 前記第1の基板と第2の基板間に挟持された液晶層とを
    具備することを特徴とする液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 カラーフィルタは誘電体多層膜からなる
    ことを特徴とする請求項2記載の液晶表示パネル。
  4. 【請求項4】 単純マトリックス型液晶表示パネルであ
    って、 Y方向に形成された第1の信号線と、 X方向に形成された第2の信号線と、 前記第1の信号線と前記第2の信号線間に挟持された液
    晶層とを具備し、 前記X方向信号線は、金属材料から形成され、 1本の前記第1の信号線に対し、複数の前記第2の信号
    線が配置され、 前記X方向信号線は矩形状の形成されており、 矩形状に形成されたX方向信号線は、矩形面積が少なく
    とも2種類以上あることを特徴とする液晶表示パネル。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の液晶表示パネルを駆動す
    る方法であって、 1本のY信号線に対応する複数のX方向信号線におい
    て、選択的にX方向信号線に電圧を印加することにより
    駆動し、 X方向信号線は少なくとも4本以上を同時に選択するこ
    とを特徴とする液晶表示パネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】 ドットマトリックス型液晶表示装置の駆
    動方法であって、 温度に対応する信号をアナログ的に出力する温度センサ
    と、 前記温度センサからの出力をデジタルデータに変換する
    A/D変換回路と、 前記A/D変換回路からの出力をデータ変換するデータ
    テーブルと、 前記データテーブルから出力される複数のデータをそれ
    ぞれアナログ信号に変換するD/A変換回路とを具備
    し、 前記複数のアナログ信号は、前記液晶表示パネルのY方
    向信号線に印加され、 複数の前記アナログ信号の大きさに比例の関係にあり、 前記液晶表示パネルのX方向信号線は同時に複数本選択
    されることを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 第1のストライプ状電極が形成された第
    1の基板と、 第2のストライプ状電極が形成された第2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板間に挟持された液晶層
    と、 前記第1のストライプ状電極の下層に形成された誘電体
    多層膜からなるカラーフィルタとを具備し、 前記カラーフィルタは赤、緑、青の3色または、シア
    ン、イエロー、マゼンダの3色がマトリックス状に配置
    されていることを特徴とする液晶表示パネル。
  8. 【請求項8】 第1の反射膜と、 前記第1の反射膜上に配置された第2の反射膜と、 光透過性を有するマトリックス状に配置された画素電極
    と、 バックライトとを具備し、 前記第1の反射膜と前記第2の反射膜間に光透過部を有
    し、 前記第2の反射膜を垂直方向から見たとき、前記第1の
    反射膜と前記第2の反射膜とは重なるように配置され、 前記バックライトからの光が前記光透過部を通過して、
    前記第1の反射膜に達するように構成されていることを
    特徴とする液晶表示パネル。
  9. 【請求項9】 第1の基板と第2の基板とを準備し、 前記第1の基板に光透過性を有する第1の薄膜を形成す
    る第1の工程と、 前記第1の薄膜上に画素位置に対応するように開口部を
    有するマスクもしくは第2の反射膜を形成する第2の工
    程と、 前記開口部より前記第1の薄膜をエッチングする第3の
    工程と、 前記第3の工程後、蒸着により第1の反射膜を形成する
    第4の工程と、 前記第1の反射膜上に光透過性を有する第2の薄膜を形
    成する第5の工程と、 前記第2の薄膜上に画素電極を形成する第6の工程と、 前記第1の基板と第2の基板間に液晶層を挟持させる第
    7の工程をおこなうことを特徴とする液晶表示パネルの
    製造方法。
  10. 【請求項10】 第1の基板と第2の基板とを準備し、 前記第1の基板に画素位置に対応するように開口部を有
    するマスクもしくは第2の反射膜を形成する第1の工程
    と、 前記開口部より前記第1の基板をエッチングする第2の
    工程と、 前記第2の工程後、蒸着により第1の反射膜を形成する
    第3の工程と、 前記第1の反射膜上に光透過性を有する第2の薄膜を形
    成する第4の工程と、 前記第2の薄膜上に画素電極を形成する第5の工程と、 前記第1の基板と第2の基板間に液晶層を挟持させる第
    6の工程をおこなうことを特徴とする液晶表示パネルの
    製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の基板上に形成された非周期的な
    凹凸を有する反射膜と、前記反射膜上に形成されたカラ
    ーフィルタと、前記カラーフィルタ上に形成された第1
    のストライプ状電極またはマトリックス状に配置された
    画素電極とを有する第1の基板と、 第2のストライプ状電極または対向電極が形成された第
    2の基板と、 第1の基板と第2の基板間に挟持された液晶層とを具備
    することを特徴とする液晶表示パネル。
  12. 【請求項12】 薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタのゲート端子に接続されたゲート
    信号線と、 前記薄膜トランジスタのドレイン端子に接続された画素
    電極と、 前記画素電極の下層に形成されたコモン信号線と、 前記薄膜トランジスタのソース端子に接続されたソース
    信号線と、 前記コモン信号線に接続されたコモンドライブ回路と、 前記ゲート信号線に接続されたソースドライブ回路と、 前記ソース信号線に接続されたゲートドライブ回路と、 温度センサとを具備し、 前記温度センサに出力により、前記ゲートドライブ回路
    と前記ソースドライブ回路と前記コモンドライブ回路の
    うちいずれかの回路の出力電圧を変化させることを特徴
    とする液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 薄膜トランジスタと、前記薄膜トラン
    ジスタのゲート端子に接続されたゲート信号線と、前記
    薄膜トランジスタのドレイン端子に接続された画素電極
    と、前記薄膜トランジスタのソース端子に接続されたソ
    ース信号線と、前記ゲート信号線に接続されたソースド
    ライブ回路と、前記ソース信号線に接続されたゲートド
    ライブ回路とを具備する液晶表示装置にあって、 前記ソースドライバ回路は、正極性と負極性の映像電圧
    をデジタル的に出力し、 前記ゲートドライバ回路は、前記薄膜トランジスタが完
    全にオン状態とならない電圧を出力することにより、前
    記映像電圧の印加時間に対応した電荷を前記画素電極に
    印加することを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 画素電極と、 前記画素電極に接続されたNチャンネルの第1の薄膜ト
    ランジスタと、 前記画素電極に接続されたPチャンネルの第2の薄膜ト
    ランジスタと、 前記第1の薄膜トランジスタのゲート端子と接続された
    第1のゲート信号線と、 前記第2の薄膜トランジスタのゲート端子と接続された
    第2のゲート信号線とを具備することを特徴とする液晶
    表示パネル。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の液晶表示パネルを
    駆動する方法であって、 第1のゲート信号線に第1の信号を印加し、 第2のゲート信号線に前記第1の信号と逆極性の第2の
    信号を印加することを特徴とする液晶表示パネルの駆動
    方法。
  16. 【請求項16】 ストライプ状に発光領域が走査される
    バックライトと、 前記バックライト上に配置された請求項1または請求項
    8記載の液晶表示パネルとを具備することを特徴とする
    液晶表示装置。
  17. 【請求項17】 発光素子と、 前記発光素子が放射する光を集光する集光手段と、 前記集光手段の光出射側に配置された請求項1または請
    求項8記載の液晶表示パネルと、 前記液晶表示パネルの表示画像を観察者に拡大してみえ
    るようにする拡大レンズとを具備することを特徴とする
    ビューファインダ。
  18. 【請求項18】 バックライトと、 前記バックライト上に配置された請求項1または請求項
    8記載の液晶表示パネルと、 前記液晶表示パネルの表面を保護する保護板または保護
    フィルムとを具備することを特徴とする液晶テレビ。
  19. 【請求項19】 バックライトと、 前記バックライト上に配置された請求項1または請求項
    8記載の液晶表示パネルと、 キー入力ボタンとを具備することを特徴とする携帯情報
    端末装置。
  20. 【請求項20】 液晶表示パネルが取り付けられた第1
    の筐体と、 前記第1の筐体の内部に形成された空洞部と、 キー入力手段が取り付けられた第2の筐体とを具備し、 前記第2の筐体が前記第1の筐体の空洞部に収納できる
    ように構成されていることを特徴とする携帯情報端末装
    置。
  21. 【請求項21】 液晶表示パネルが取り付けられた第1
    の筐体と、 キー入力手段が取り付けられた第2の筐体と、 音声入力部が取り付けられた第3の筐体とを具備し、 前記第1の筐体と前記第2の筐体と前記第3の筐体とが
    重なるように収納できるように構成されていることを特
    徴とする携帯情報端末装置。
  22. 【請求項22】 請求項17記載のビューファインダ
    と、 撮像手段とを具備することを特徴とするビデオカメラ。
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