JP2000078444A - ビューファインダ、表示パネル、表示パネルの製造方法、ビデオカメラ、映像表示装置、マイクロレンズ基板の製造方法、表示パネルの駆動方法、映像表示装置の駆動方法および投射型表示装置 - Google Patents

ビューファインダ、表示パネル、表示パネルの製造方法、ビデオカメラ、映像表示装置、マイクロレンズ基板の製造方法、表示パネルの駆動方法、映像表示装置の駆動方法および投射型表示装置

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JP2000078444A
JP2000078444A JP27672398A JP27672398A JP2000078444A JP 2000078444 A JP2000078444 A JP 2000078444A JP 27672398 A JP27672398 A JP 27672398A JP 27672398 A JP27672398 A JP 27672398A JP 2000078444 A JP2000078444 A JP 2000078444A
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liquid crystal
display
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JP27672398A
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English (en)
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Hiroshi Takahara
博司 高原
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

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  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオカメラ等に用いる低消費電力、コンパ
クトなビューファインダ等を提供する。 【解決手段】 白色LED15から放射された光は、レ
ンズ11により狭指向性の光線に変換される。この光線
は表示パネル863をθKの角度の方向から照明する。
表示パネル863はノーマリホワイトモードの高分子分
散液晶表示パネルである。表示パネル863は入射光を
散乱させることにより変調し、散乱した光は拡大レンズ
866に入射して、観察者の眼21に到達する。また、
表示パネル863の液晶層を直進した光は光吸収膜12
で吸収される。観察者は眼21を接眼ゴム852に固定
して表示画像をみる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ等に
用いる照明装置(以後、バックライトと呼ぶ)と表示パ
ネル、前記バックライトを用いたビューファインダとビ
デオカメラ、映像表示装置と表示パネルの駆動方法およ
び製造方法等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のビューファインダおよび映像表示
装置について説明する。なお、本明細書では、少なくと
も発光素子などの光源(光発生手段)と、液晶表示パネ
ルなどの自己発光形でない画像表示装置(光変調手段)
を具備し、両者が一体となって構成されたものを映像表
示装置と呼び、そのうちの、表示パネルの表示画像を観
察者に拡大して見えるようにする拡大レンズを具備する
ものをビューファインダと呼ぶ。また、ビデオカメラと
はビデオテープを用いるカメラの他に、FD、MO、M
Dなどのディスクに映像を記録するカメラ、電子スチル
カメラ、固体メモリに記録する電子カメラも該当する。
【0003】一般的なビューファインダの外観形状の一
例を(図85)に示す。また、従来のビューファインダ
の断面の構成を(図86)に示す。851はボデー、8
52は接眼カバー、865は接眼リング、863はツイ
ストネマティック(TN)液晶表示パネルなどの表示パ
ネルである。ボデー851には液晶表示パネル863、
光源としてのバックライトなどの光源861が格納され
ている。接眼リング865の内部には拡大レンズ866
が配置されている。接眼リング865の挿入度合いの調
整により観察者の視力に合わせてピント調整ができる。
TN液晶表示パネル等の表示パネル863は、液晶層の
膜厚が4〜5μm程度であり、モザイク状の樹脂からな
るカラーフィルタを有する。また、TN液晶表示パネル
の両側にそれぞれ偏光子864a、検光子864bとし
て機能する偏光板が配置されている。ビューファインダ
は取り付け金具853によりビデオカメラ本体に装着さ
れる。
【0004】なお、本明細書において各図面は理解を容
易にまたは/および作図を容易にするため、省略または
/および拡大縮小した箇所がある。たとえば(図86)
のビューファインダの断面図では接眼カバー852等を
省略している。以上のことは以下の図面に対しても同様
である。(図86)に示した主要要素の斜視図を(図8
7)に示す。光源は、内部に蛍光管が配置された蛍光管
ボックス861と、その全面に配置される拡散板862
とで構成されている。拡散板862は、蛍光管ボックス
861からの出射光を拡散し輝度が均一な面光源にする
ために用いる。
【0005】従来のビューファインダの光発生手段とし
ては棒状の蛍光管を用いる。蛍光管は液晶表示パネルの
表示画面の対角長が1インチ程度と小型の場合は直径が
2〜5mmのものを用いる。液晶表示パネルの表示画面
の対角長が1インチ以上の場合は前記蛍光管を複数本用
いる場合が多い。蛍光管からは前方及び後方に光が放射
される。蛍光管とTN液晶表示パネル863の間には拡
散板862を配置する。拡散板862は蛍光管からの光
を拡散させ、面光源化するために用いられる。前記拡散
板862により面光源が形成され、前記面光源からの光
が液晶表示パネル863に入射する。面光源の光発散面
積は液晶表示パネル863の画像表示領域(有効表示領
域)と同一もしくはそれ以上である。なお、蛍光管と拡
散板862を用いずに面発光源を形成する発光素子もあ
る。通常、平面蛍光ランプと呼ばれるものであり、ウシ
オ電機(株)等が製造、販売している(たとえば品名、
UFU07F852等)。液晶表示パネル863の前後
には偏光板864a,864bが配置される。拡散板8
62とTN液晶表示パネル863間に配置された偏光板
864a(偏光子)は面光源からの光を直線偏光にする
機能を有する。TN液晶表示パネル863と表示画面の
観察者の間に配置された偏光板864b(検光子)はT
N液晶表示パネル863に入射した光の変調度合いに応
じて、前記光を遮光する機能を持つ。通常、偏光板86
4aと偏光板864bは偏光方向が直交するように配置
される(ノーマリホワイト表示)。以上のようにして、
発光素子からの光は拡散板862により散乱され、面光
源が形成される。前記面光源からの光は偏光板864a
により直線偏光に変換される。TN液晶表示パネル86
3は、前記直線偏光の光を、印加された映像信号にもと
づき変調する。偏光板864bは変調度合いに応じて光
を遮光もしくは透過させる。以上のようにして画像が表
示される。表示画像は偏光板864bと観察者間に配置
された拡大レンズ866により拡大して見ることができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ビデオカメラは携帯
性、操作性の点からコンパクト・軽量であることが要求
される。そのため、ビューファインダ用ディスプレイと
して、液晶表示パネルが導入されつつある。ところが、
現状では液晶表示パネルを用いたビューファインダの消
費電力はかなり大きい。例えば、有効表示領域が0.5
インチTN液晶表示パネルを用いたビューファインダの
消費電力は、TN液晶表示パネル863とその駆動回路
が0.3W、光源が約0.4Wを消費し、計0.7Wと
いう例がある。ビデオカメラは、コンパクト性および軽
量性を確保するために、バッテリー(電池)の容量が限
られている。ビューファインダの消費電力が大きい場合
には、連続使用時間が短くなるので大きな問題となる。
近年、特にビデオカメラの小型化が要望され、それにつ
れ、積載できるバッテリー容量も限られてきており、ま
すますビューファインダの低消費電力化の実現は不可欠
となりつつある。また、蛍光管および反射板からなる螢
光板ボックス861は、輝度むらの少ない面光源にする
必要がある。そこで、TN液晶表示パネル863と蛍光
管間に拡散板862を配置する。光拡散度の低い拡散板
862を用いると、蛍光管の発光パターンが現れ、それ
が液晶表示パネル863の表示画面を通して見え、表示
品位を低下させる。そのため、拡散板862は拡散度の
高いものを用いるが、一般に拡散度を高くすると拡散板
862の光透過率が低下する。また、拡散板を出射する
光のうち観察者の眼に到達する光束量が低下し、光利用
率が低下する。発光素子の大きさも課題である。面光源
を得るためには少なくとも発光面積は液晶表示パネル8
63の有効表示領域の面積よりも大きい必要がある。し
たがって、当然のことながら大きいものとなる。また、
蛍光ランプの入力電圧が高いことも課題である。通常5
V程度の直流電圧をインバータおよび昇圧コイルを用い
て100〜200Vの交流電圧にして用いる必要があ
る。前記インバータ、昇圧コイルの総合電力効率は80
%程度しかなく、ここでも電力損失が発生する。もちろ
ん、昇圧コイルも大きく、相当の体積を必要とする。一
例として、ウシオ電機(株)の0.7インチ液晶表示パ
ネル用平面蛍光ランプと昇圧コイルとを組み合わせたモ
ジュールサイズ(品名UFU07F852)では幅2
2.7mm、高さ22.8mm、奥行き11.3mmも
あり、また、ガラス製であるため重量も重い。また高い
交流電圧を用いるため不要ふく射も大きく、液晶表示パ
ネルにビート障害をひきおこす。さらに蛍光管(冷陰極
方式のもの)は暗黒状態では点灯しない、気温が低いと
点灯しないという課題もある。
【0007】本発明は、上述した課題を考慮し、低消費
電力、小型、軽量でかつ、信頼性の高い照明装置、ビュ
ーファインダ、ビデオカメラ、映像表示装置および投射
型表示装置を提供することを目的とするものである。ま
た、低消費電力、小型、軽量でかつ、信頼性の高い照明
装置、ビューファインダ、ビデオカメラ、映像表示装置
および投射型表示装置を実現するための表示パネル、表
示パネルの製造方法、表示パネルの駆動方法、マイクロ
レンズ基板の製造方法および映像表示装置の駆動方法を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のビューファイン
ダでは、主として、反射型の表示パネルを用いる。好ま
しくは表示パネルとして高分子分散(PD)液晶表示パ
ネルを用いる。表示パネルには斜め方向から平行光を照
射し、表示パネルで散乱した光を拡大レンズで集光する
とともに表示画像を観察者に見えるようにする。表示パ
ネルを照明する光源として白色LEDを用いる。本発明
のビューファインダなどは、主として、観察者の瞳の位
置が接眼カバー852によりほぼ固定される。広い視野
角は要求されない。つまり、ビューファインダに液晶表
示パネルを用いる場合、その背後に配置する光源は指向
性が狭くてもさしつかえない。光源として蛍光灯バック
ライト(面光源)を用いる場合、その液晶表示パネルの
表示領域とほぼ同じ大きさの領域からある方向の微小立
体角内に進む光だけが利用され、他の方向に進む光は利
用されない。本発明のビューファインダなどでは、主と
して、発光体の小さな光源を用い、その発光体から広い
立体角に放射される光を放物面鏡等により平行に近い光
に変換する。こうすると、放物面鏡等からの出射光は指
向性が狭くなる。しかし、その狭い指向性はビューファ
インダの用途としては十分である。なぜならば、観察者
が表示パネルを見る方向が固定されているからである。
【0009】本発明の液晶表示パネルは、光変調層に、
主として、高分子分散液晶を用いる。カラーフィルタは
液晶層127に接する面ではなく、対向基板122もし
くはアレイ基板121上に形成する。カラーフィルタ1
24形成位置から液晶層127までの距離をt(μm)
とし、(さらに画素の開口率をP、一画素のサイズをa
(μm)、カラーフィルタを通過した光が画素の法線と
なす確度をθとしたとき、(数2)の関係を満足するよ
うにする(符号については、例えば、(図12)を参
照)。
【数2】 また、本発明の表示パネルには、R(赤),G(緑),
B(青)の3原色もしくは、シアン,イエロー,マゼン
ダの3原色を変調する3層が立体的に形成されたものも
ある。第1のアレイ基板上121aには、第1の液晶層
と第2の液晶層を変調するスイッチング素子が形成さ
れ、第2のアレイ基板121b上には第3の液晶層を変
調するスイッチング素子が形成されている(符号につい
ては、例えば、(図20)を参照)。また、好ましくは
カラーフィルタの光入射面もしくは光出射面にマイクロ
レンズを配置し、このマイクロレンズ間にはブラックマ
トリックスを形成する。また、好ましくは、マイクロレ
ンズの焦点位置またはその近傍以外の箇所に光吸収膜を
形成または配置し、PD液晶層で散乱した光を吸収させ
る。
【0010】本発明の表示パネルの製造方法は、表示パ
ネルとカラーフィルタとのはりあわせ方法に関するもの
である。カラーフィルタと表示パネル間に透明樹脂を狭
持させ、前記カラーフィルタに光を照射した状態で、表
示パネルを観察者が見る方向から表示パネルの色度を測
定する。前記色度が所望の値となるようにカラーフィル
タと表示パネルとを位置あわせし、位置あわせ後、前記
透明樹脂を硬化させる。なお、表示パネル863が画素
電極126がITO等からなる透過型のパネルである場
合は、(図16)に示すように、パネルの裏面(パネル
の使用状態での照明光の方向から光22cを照明してパ
ネルを照明して、色度計161で色度等を測定する。
【0011】本発明のビューファインダには、表示パネ
ルと拡大レンズ間が可動できる構造を有するものもあ
る。また、この可動構造を有し、表示パネルと拡大レン
ズ間を伸張させたときに、表示パネルを照明するランプ
のスイッチがはいり前記ランプが点灯するように構成さ
れているものもある。また、本発明のビューファインダ
には、透明ブロックの一面に表示パネルが取り付けられ
ており、前記表示パネルは、透明ブロックの他の面から
白色LEDで照明されるものもある。前記表示パネルで
照明され、またはかつ、変調された光は透明ブロックの
一面で全反射されたのち反射膜で再び反射し、透明ブロ
ックから出射する。また、本発明のビューファインダに
は、凸レンズの一端に白色LEDが取り付けられている
ものもある。白色LEDから出射した光の一部は凸レン
ズから出射して表示パネルを照明する。凸レンズは拡大
レンズとしても機能する。
【0012】本発明の映像表示装置には、導光板のエッ
ジに蛍光管が配置されたものもある。導光板の一面には
ITOなどの屈折率nが1.8以上の透明な薄膜が形成
されている。他面には表示パネルが配置されている。導
光板内で乱反射した光の一部は表示パネルを照明し、表
示パネルを照明した光は変調されて、導光板を直進し、
拡大レンズに入射する。本発明の映像表示装置には、高
分子分散液晶表示パネルの表面に直接、第1の導光膜が
形成されたものもある。この表示パネルには、透明シー
ト上に第2の導光膜が配置されている。操作者が指で透
明シート上を加圧すると、第1の導光膜と第2の導光膜
とが接触する。高分子分散液晶表示パネルは固体である
ため、第1の導電膜が加圧されることにより表示パネル
を構成する基板がひずんでも液晶層の膜厚が変化するこ
とはない。また、本発明のビューファインダには、透明
ブロックに表示パネルと前記表示パネルを照射する発光
源とが一体として取りつけられたものもある。また、本
発明のビューファインダには、偏光ビームスプリッタ
(PBS)に2つの表示パネルが取り付けられたものも
ある。白色LEDから放射された光はPBSの光分離面
でP偏光とS偏光に分離され、P偏光は第1の表示パネ
ルに、S偏光は第2の表示パネルに入射する。前記2つ
の表示パネルで変調された光は再び光分離面で合成され
た後、拡大レンズに入射する。
【0013】また、本発明のビューファインダには、1
つの発光源と、2つの表示パネルおよび、2つの拡大レ
ンズとを具備するものもある。発光源から放射された光
は2つの表示パネルを照明し、照明光は2つの表示パネ
ルで変調される。変調された光2光路の光はそれぞれ別
の拡大レンズに入射する。また、本発明のビューファイ
ンダには、円錐もしくは、角錐等の一方の開口部が他方
よりも広い反射筒をもつものもある。前記反射筒内には
透明樹脂が充填されており、前記透明樹脂中に白色LE
D等の発光素子が配置されている。反射筒は外光(太陽
光)等を集光して表示パネルを照明する。外光が弱いも
しくはない場合は発光素子からの光を集光して表示パネ
ルを照明する。
【0014】また、本発明の映像表示装置には、凹面鏡
と、白色LED等の発光素子と、反射型の表示パネルを
有するものもある。当該映像信号装置はビデオカメラ本
体の側面等に取り付けられており、また、発光素子はビ
デオカメラ本体の側面に埋め込まれている。白色LED
から放射された光は凹面鏡で反射された後、表示パネル
の斜め方向から照明する。凹面鏡と表示パネル部とはお
りたたんでビデオカメラ本体に格納できるように構成さ
れている。また、本発明の映像表示装置には、透明な板
と、反射型の表示パネルとを有するものもある。発光素
子から放射された光は、前記透明な板の表面で反射さ
れ、前記表示パネルを照明する。透明な板と表示パネル
とはおりたたむことができる。おりたたんだとき、透明
な板は表示パネルの保護板となるとともに、透明な板を
介して表示パネルの画像を観察することができる。な
お、透明な板をプリズム板とすることにより、透明な板
で反射する光量を大きくすることができる。
【0015】また、本発明の映像表示装置には、表示パ
ネルがビデオカメラの側面に取り付けられており、前記
表示パネルの表示画像を観察者に見えるようにする反射
板とを有するものもある。表示パネルが透過型の場合は
表示パネルを出射した光は、前記反射板で反射されて観
察者の眼に到達する。表示パネルが反射型の場合は、白
色LEDからの光で直接もしくは、反射板で反射させた
後に表示パネルを照明する。
【0016】本発明の映像表示装置には、面光源と表示
パネルとを有するものもある。面光源は導光板と線状光
源で構成されている。導光板から出射する光(光量)に
は傾斜を有する。また、好ましくは導光板の光出射面に
ノコギリの歯状のプリズム板が配置もしくは形成されて
いる。また、本発明の映像表示装置には、標準の白表示
および黒表示を示すモニター窓が形成されたものもあ
る。映像表示装置の観察者は前記モニターを見ながら、
最も表示画像を見やすい角度に映像表示装置の傾きを調
整する。また、本発明の映像表示装置には、表示パネル
の一端にアームが配置されており、前記アームの先端部
に発光素子が配置されたものもある。観察者はアームを
可動させて最も表示パネルの画像が見やすい位置に調整
する。好ましくはアームは透明板で構成されており、透
明板には入射光の指向性もしくは光の進行方向を変化さ
れるプリズム等が形成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。なお、各図面等には説明等を容
易にするために省略した部分、誇張して表示した部分あ
るいは、拡大,縮小した等が存在する。また、本実施の
形態およびその変形例の各図において、同一あるいは類
似もしくは近似の構成および/または機能を有する構成
要素については、特に断りがないかぎり、同一符号を付
している。したがって、特に説明する必要がない部分、
構成の説明については省略する。また、a、b、c等の
添え字を付した符号(22a、22b等)については、
図面毎に固有のものであり、異なる図面での同じ添え字
付符号については、必ずしも、同一のものを指すもので
はない。また、本実施の形態およびその変形例において
説明した内容については、特に断らなくとも、別の変形
例に適用することができる。たとえば、(図14),
(図20)で示す構成の表示パネルは、(図1)で示す
ビューファインダに適用することができるし、(図1)
中の集光レンズ11は、(図52)で示す11bのよう
なフレネルレンズとすることができる。また、(図2
1)で示す構成は(図91)で示す構成にも展開するこ
とができる。また、(図172)、(図185)で示す
表示パネルをビューファインダのライトバルブ、(図1
60)の直視表示装置にも用いることもできる。また、
(図131)、(図156)、(図164)、(図16
6)、(図174)、(図176)などで示す表示パネ
ルを(図1)で示すビューファインダなどの適用するこ
ともできる。(図89)で示すマイクロレンズの製造方
法を用いて、(図172)で示す表示パネルのマイクロ
レンズを形成してもよい。(図122)で示す駆動方法
についても、(図172)で示す表示パネルおよび(図
69)、(図82)で示す映像表示装置などに適用する
ことができる。(図16)で示す製造方法についても同
様である。したがって、本発明のビューファインダ,映
像表示装置,ビデオカメラ等は、本明細書,図面で記載
している事項を組み合わせて、自由に構成することがで
きる(複合した図面または複合した文章の記載をしてい
なくても)。たとえば、(図191)などの投射型表示
装置あるいは(図1)ビューファインダなどに、(図1
72)で示すマイクロレンズ134と(図186)で示
す疑似ブラックマトリックス1861とを具備する表示
パネルをライトバルブとして用いるような場合が例示さ
れる。
【0018】(図1)は本発明の一実施の形態における
ビューファインダの断面図である。(図1)に示すよう
に、本実施の形態におけるビューファインダは、ボデー
851に収められた集光レンズ11、光吸収膜12、ア
パーチャ13、発光素子15、接眼カバー852、表示
パネル863、接眼リング865、拡大レンズ866か
ら構成されている。なお、ボデー851は、(図21)
に示すように、851aと851bの部分に分割した構
成となっているが、(図1)においては、便宜上、一体
で表現している。(図21)については、追って説明す
る。本実施の形態におけるビューファインダの概略動作
について説明する。白色LEDである発光素子15から
放射された光は、集光レンズ11により狭指向性の光線
に変換される。この光線は表示パネル863をθKの角
度の方向から照明する。表示パネル863は入射光を散
乱させることにより変調し、散乱した光は拡大レンズ8
66に入射して、観察者の眼21に到達する。また、表
示パネル863の液晶層を直進した光は光吸収膜12で
吸収される。観察者は眼21を接眼ゴム852に固定し
て表示画像をみる。
【0019】以下に、本実施の形態におけるビューファ
インダの構成部材の詳細について、その変形例とともに
説明する。まず、発光素子15、アパーチャ13および
集光レンズ11について説明する。発光素子15は、ボ
デー851に形成もしくは配置された白色LEDであ
る。このLEDは白色光を発生することができ、日亜化
学工業(株)から発売されている。もちろん、単色
(緑,赤,青,黄,オレンジ等)のLEDを単独でまた
は複数色組み合わせて用いてもよい。その他の白色光を
発生する素子を用いてもよい。白色光を発生する素子と
して、東北電子(株)あるいはオプトニクス(株)から
発売されている発光ランプ,ウシオ電機(株)の面発光
素子、双葉電子(株)が発売している蛍光発光素子、F
EDなどもある。その他、太陽光などの外光を集光もし
くは導入して発光源(発光素子)としてもよい。本明細
書においては、これらを総称して、発光素子15と呼
ぶ。なお、発光素子15の詳細については、後述する。
【0020】発光素子15から放射された光は集光レン
ズ11により略平行光の光に変換される。この略平行光
とは狭指向性の光という意味であり、平行光のみを意味
するものではない。つまり面光源のように、発光面をど
の方向から輝度を測定してもほぼ同一の輝度を示すもの
でなく、一方向から輝度を測定した時に高い輝度を示す
状態をいう。したがって、主光線が集光あるいは拡がる
状態であってもよい。また、発光素子15の光出射面に
はアパーチャ13が配置されている。アパーチャは、遮
光板の中央に円形等の穴があけられたもの、ガラス基板
等の透明基板の中央以外に遮光膜を形成、もしくは配置
したものが例示される。アパーチャの直径e(mm)は
発光素子15の発光領域の直径f(mm)に対し、(数
3)の関係を満足させるようにする。
【数3】 集光レンズ11は、ゼオネックス,アクリル,ポリカー
ボネート等の透明樹脂から構成される凸レンズである。
その他ガラス等を用いたものでもよい。また、凸レンズ
11はフレネルレンズ状に構成してもよい。
【0021】次に、表示パネル863について説明す
る。表示パネル863は反射型の表示パネルである。反
射型の表示パネルとは、透過型の表示パネルの裏面に反
射板を配置もしくは反射膜を形成したもの、画素電極を
金属で形成したもの、画素の上に誘電体ミラーを形成し
たもの、画素電極は透明電極で対向電極を反射電極にし
たものがなど例示される。また、後述する(図156)
に示す表示パネルのように、画素の一部を反射するよう
に構成したものも広義には反射型の表示パネルである。
本実施の形態においては、表示パネルとして、高分子分
散液晶表示パネルを用いている。また表示モードとして
は、液晶層に電圧無印加の状態において、白表示を行う
ノーマリホワイト(以後NW)モードを用いている。こ
の理由を、高分子分散液晶表示パネルとツイストネマテ
ィック液晶表示パネルとを比較することによって、説明
する。
【0022】(図2)は、TN(ツイストネマティッ
ク)液晶表示パネルのように偏光板を用いる場合の説明
図である。発光素子15から放射された光22aは表示
パネル863の反射電極(図示せず)で反射する。液晶
層に入射した光は直進するから、反射電極で反射した光
は反射光22bとなる。したがって、表示パネル863
で黒,白表示となるように液晶層を変調しても観察者2
1aの眼には光が到達しない。観察者が表示画像を見る
には眼を21bの位置にもっていく必要がある。しか
し、21bの位置で見える表示画像は台形となる。21
aの位置で表示画像を見えるように構成するには観察者
の眼21aと同一位置(もしくは同一光軸上)に発光素
子15を配置する必要がある。しかし、このように同軸
上に構成するのは光学設計上、困難性を伴う。また表示
パネル863の表面(空気と対向基板122の界面)で
反射した光(直接光)が眼21aに到達し、表示画像の
コントラストを低下させる。なお、この直接光によるコ
ントラスト低下は21bの位置でも生じる。また、TN
あるいはSTN表示パネルの場合は、光変調は偏光板を
必要とするため、40〜45%の光しか有効に利用でき
ず、表示画像は暗くなる。もしくは所定の表示画像の明
るさを実現するために大きな電力を必要とする。
【0023】観察者の眼21aから表示画像を見えるよ
うにするには、TN液晶表示パネルにおいて反射電極上
に微小な凹凸(もしくは凸)を形成する方法がある。こ
の凹凸により入射光22aは散乱(方向が変化)し、観
察者の眼21aに出射光が到達する。しかし、このとき
の視野角は狭くなる。本実施の形態におけるビューファ
インダは、このように反射電極に微小な凹凸等を形成し
た表示パネルを採用することによって散乱光を生じさせ
るとしてもよいが、光変調を行うことによって散乱光を
生じさせる表示パネルを用いている。この表示パネルと
しては、NCAP,PDLC,PNLCなどの高分子分
散液晶表示パネルが例示される。その他、厚い膜厚の強
誘電液晶を用いた表示パネル、動的散乱モード(DS
M)表示パネル、PLZT表示パネルも例示される。以
下、説明を容易にするため、主として、高分子分散液晶
表示パネル(以後、PDパネルと呼ぶ)を例にあげて説
明をする。
【0024】(図3)は、反射型のPDパネルの光変調
方式の説明図である。PDパネルはNWモードで光変調
を行う。PDパネルは液晶層127に電圧を印加すると
透明状態となる。したがって、入射光は直進して、黒表
示となる(図3(a))。逆に液晶層に電圧が印加され
ている状態では入射光は散乱する。したがって(図3
(b))に示すように散乱光31となる。この散乱光3
1光が観察者の眼21に入射し、白表示となる。今、出
射光22bの進む方向(進む角度)を0度(DEG.)
とし、角度θをとる。この0度から観察者の眼がある光
軸の角度をθ1とする。このときの角度θと輝度Bの関
係を黒表示、白表示それぞれの場合について、(図10
5)に示す。黒表示の場合、(図105)の点線で示す
ように0度近傍の光束がほとんどであり、θ1の角度へ
進む光束はほとんどない。したがって観察者の眼21に
到達する光束はわずかであり、(図3(a))に示すよ
うに黒表示となる。一方、液晶層127が散乱状態の場
合は、(図105)の実線に示すようにθ1に進む光束
は増加する。このとき、観察者に見えるコントラストC
Rは、B1/B2となる。以上のことからも最も高いコン
トラストを得られる角度は液晶層の散乱ゲインGと入射
光(あるいは出射光)の進む方向と観察者の眼21があ
る光軸との角度θK(図3参照)で一義的に定まる。特
にビューファインダでは観察者の眼21の位置が固定さ
れる(固定して使用する)。なぜならば、観察者は接眼
ゴム852に眼の位置を固定して表示画像を見るからで
ある。ポケットテレビ等の直視型の表示パネルでは良好
な視野角が必要であるが、ビューファインダではごく狭
い視野角で表示画像が良好に観察できればよい。したが
って、本実施の形態におけるビューファインダの特徴を
うまく利用し、最も表示コントラストが高くなるように
散乱ゲインG(液晶層の散乱性能)と入射光の照明角度
を定めている。
【0025】実験、検討の結果、散乱ゲインGは、表示
パネル863への光入射面での照度をE〔lx〕、液晶
層が透明状態と仮定し、出射光が進行する方向から測定
した輝度B(nt)(ただし、表示パネル等の表面で反
射する光による影響は校正する(除外する))、円周率
をπとしたとき、(数4)を満足するようにする。
【数4】 この散乱ゲインGの範囲は、表示パネル863の液晶層
(例えば、後述する図12の液晶層127)の駆動電圧
を7(V)以下にする必要もある点も考慮している。な
お、さらに好ましくはGを2.0以上3.5以下の範囲
とする。この範囲では表示パネルの表示画像を直接観察
する構成(直視パネルなど)においても視野角が広く良
好な表示コントラストを実現できる。
【0026】なお、Gを測定するのにあたり、Gは光変
調層の散乱特性であることに注意する必要がある。すな
わち、このGは、カラーフィルタがなく、かつ、開口率
100%のときの散乱ゲインである。このGについて
は、カラーフィルタ、ブラックマトリックスがない基
板、つまり、2枚のべたITO基板にPD液晶を狭持さ
せたものを作成し、これをリファレンスとして測定し
て、これから求められたGをTFT基板のGにする。ま
た反射型液晶表示パネルの場合は、光変調層以外で反射
する光をも除外してGを求めなければならないとは言う
まもない。また、入射角度θKは(数5)を満足させる
必要がある。
【数5】 なお、θKが10度以下だと、観察者の眼の位置と発光
素子15との配置位置とが一致し、光学系の構成が困難
になる。また、60度を超えてしまうとカラーフィルタ
の色の混色をおこし、色純度を低下させやすくなってし
まう。
【0027】なお、(数5)に示す入射角度θKに関す
る事項は、表示パネル863がTN液晶表示パネルであ
っても、画素電極に微小な凹凸が形成されているので、
類似的に適用できる。したがって、本実施の形態におけ
るビューファインダに用いることができる。この場合、
散乱時は白表示であるため、視野角は広くなる。また、
PDパネルは光変調に偏光板を用いないので、明るい表
示画像を実現できる。もしくは、消費電力を大幅に削減
できる。なお、PDパネルであっても光入射面に偏光板
を配置もしくは形成してもよい。偏光板を配置すること
により表示コントラストを向上できるからである。
【0028】また、(数5)の角度は表示パネル862
の入射面にくさび形の板もしくはプリズム板(シート)
等を配置した場合は異なった角度となる。しかし、(数
5)の角度はみかけ上の角度を示したものであって、プ
リズム板等を配置した場合はこれをも含めて補正する必
要があることは言うまでもない。(図3(b))に示す
ように発光素子15の位置を15aもしくは15bの位
置とすることにより、表示パネル863への入射光22
aの角度を変化させて最高のコントラスト表示に調整す
ることができる。また、表示パネル863の位置、角度
を変化させて同様である。これらの調整機構は容易に実
現できるのでここでは説明を省略する。
【0029】(図12)は、本実施の形態におけるビュ
ーファインダの表示パネル863(本発明の表示パネル
に対応)の構成を示す断面図である。アレイ基板12上
には画素電極126,薄膜トランジスタ(図示せず)等
が形成もしくは配置されている。なお、本明細書におい
て番号126は画素電極と呼んだり、単に画素と呼んだ
りする。これは、表示パネルの中には明確には画素電極
を具備しないものが存在するからである。たとえば光書
き込み型表示パネルである。対向基板122上には対電
電極125等が形成もしくは配置されている。対向電極
125と画素電極126間に高分子分散液晶(PD液
晶)が狭持されている。また、液晶層127の周辺部は
封止樹脂(図示せず)で封止されている。
【0030】フィルタ基板123上には赤(R),緑
(G),青(B)の3原色からなるカラーフィルタ12
4が形成されている。また、フィルタ基板123と対向
基板122(もしくはアレイ基板121)とは光結合層
73で接着されている。光結合層73は、接着剤、粘着
剤もしくはゲルもしくは液体であり、シリコン樹脂,フ
ェノール樹脂,エポキシ樹脂,アクリル系紫外線硬化樹
脂、エチレングリコール,アルコール,水,サルチル酸
メチル等が例示される。光結合層73に使用する材料は
屈折率が1.38以上1.55以下の透明材料であれば
ほとんどのものを用いることができる。なお、場合によ
っては光結合層は形成せずともよい。ただし、この場合
は界面反射が引きおこされ表示パネルの光透過効率が低
下するので、この対策として反射防止膜を形成する必要
がある。
【0031】画素電極126には薄膜トランジスタ(T
FT)、薄膜ダイオード(TFD)等のスイッチング素
子(図12中には図示せず)で電圧を印加する。スイッ
チング素子は薄膜トランジスタ(TFT)の他、リング
ダイオード、MIM等の2端子素子、あるいはバリキャ
ップ、サイリスタ、MOSトランジスタ、FET等であ
ってもよい。なお、これらはすべてスイッチング素子ま
たは薄膜トランジスタと呼ぶ。さらに、スイッチング素
子とはソニー、シャープ等が試作したプラズマにより液
晶層に印加する電圧を制御するプラズマアドレッシング
液晶(PALC)のようなものおよび光書き込み方式、
熱書き込み方式も含まれる。つまり、スイッチング素子
を具備するとはスイッチング可能な構造を示す。また、
本発明の表示パネルは、主として、ドライバ回路と画素
のスイッチング素子を同時に形成したものであるので、
低温ポリシリコン技術で形成したものの他、高温ポリシ
リコン技術あるいはシリコンウエハなどの単結晶を用い
て形成したものも技術的範囲にはいる。もちろん、アモ
ルファスシリコン表示パネルも技術的範囲である。対向
電極125は、透明電極で形成され、材料としては酸化
インジウム、ITO等が例示される。
【0032】本発明の表示パネルに用いるPD液晶材料
としてはネマティック液晶、スメクティック液晶、コレ
ステリック液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の
液晶性化合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物
であってもよい。なお、先に述べた液晶材料のうち、異
常光屈折率neと常光屈折率noの差の比較的大きいシア
ノビフェニル系のネマティック液晶、または、経時変化
に安定なトラン系、クロル系のネマティック液晶が好ま
しく、中でもトラン系のネマティック液晶が散乱特性も
良好でかつ、経時変化も生じ難く最も好ましい。
【0033】樹脂材料としては透明なポリマーが好まし
く、ポリマーとしては、製造工程の容易さ、液晶相との
分離等の点より光硬化タイプの樹脂を用いる。具体的な
例として紫外線硬化性アクリル系樹脂が例示され、特に
紫外線照射によって重合硬化するアクリルモノマー、ア
クリルオリゴマーを含有するものが好ましい。中でもフ
ッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂は散乱特性が良好
なPD液晶層127を作製でき、経時変化も生じ難く好
ましい。また、前記液晶材料は、常光屈折率n0が1.
49から1.54のものを用いることがこのましく、中
でも、常光屈折率n0が1.50から1.53のものを
用いることがこのましい。また、屈折率差△nが0.2
0以上0.30以下のものとを用いることが好ましい。
0,△nが大きくなると耐熱、耐光性が悪くなる。
0,△nが小さければ耐熱、耐光性はよくなるが、散
乱特性が低くなり、表示コントラストが十分でなくな
る。
【0034】以上により、また検討の結果から、PD液
晶の液晶材料の構成材料として、常光屈折率n0が1.
50から1.53、かつ、△nが0.20以上0.30
以下のトラン系のネマティック液晶を用い、樹脂材料と
してフッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂を採用する
ことが好ましい。このような高分子形成モノマーとして
は、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリ
レート、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレング
リコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ
アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリスリトールアクリレート等々である。オリゴマーも
しくはプレポリマーとしては、ポリエステルアクリレー
ト、エポキシアクリレート、ポリウレタンアクリレート
等が挙げられる。
【0035】また、重合を速やかに行う為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。その他に任意成分として連鎖移動剤、光増感
剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。な
お、樹脂材料が硬化した時の屈折率npと、液晶材料の
常光屈折率noとは略一致するようにする。液晶層12
7に電界が印加された時に液晶分子(図示せず)が一方
向に配向し、液晶層127の屈折率がnoとなる。した
がって、樹脂の屈折率npと一致し、液晶層127は光
透過状態となる。屈折率npとnoとの差異が大きいと液
晶層127に電圧を印加しても完全に液晶層127が透
明状態とならず、表示輝度は低下する。屈折率npとno
との屈折率差は0.1以内が好ましく、さらには0.0
5以内が好ましい。
【0036】PD液晶層127中の液晶材料の割合はこ
こで規定していないが、一般には40重量%〜95重量
%程度がよく、好ましくは60重量%〜90重量%程度
がよい。40重量%以下であると液晶滴の量が少なく、
散乱の効果が乏しい。また95重量%以上となると高分
子と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界面の
割合は小さくなり散乱特性は低下する。
【0037】PD液晶の水滴状液晶(図示せず)の平均
粒子径または、ポリマーネットワーク(図示せず)の平
均孔径は、0.5μm以上3.0μm以下にすることが
好ましい。中でも、0.8μm以上2μm以下が好まし
い。PD液晶表示パネル863が変調する光が短波長
(たとえば、B光)の場合は小さく、長波長(たとえ
ば、R光)の場合は大きくする。水滴状液晶の平均粒子
径もしくはポリマー・ネットワークの平均孔径が大きい
と、透過状態にする電圧は低くなるが散乱特性は低下す
る。小さいと、散乱特性は向上するが、透過状態にする
電圧は高くなる。
【0038】本発明にいう高分子分散液晶(PD液晶)
とは、液晶が水滴状に樹脂、ゴム、金属粒子もしくはセ
ラミック(チタン酸バリウム等)中に分散されたもの、
樹脂等がスポンジ状(ポリマーネットワーク)となり、
そのスポンジ状間に液晶が充填されたもの等が該当す
る。他に特開平6−208126号公報、特開平6−2
02085号公報、特開平6−347818号公報、特
開平6−250600号公報、特開平5−284542
号公報、特開平8−179320号公報に開示されてい
るような樹脂が層状等となっているのも包含する。ま
た、特公平3−52843号公報のように液晶成分がカ
プセル状の収容媒体に封入されているもの(NCAP)
も含む。さらには、液晶または樹脂等中に二色性、多色
性色素を含有されたものも含む。また、類似の構成とし
て、樹脂壁に沿って液晶分子が配向する構造、特開平6
ー347765号公報もある。これらもPD液晶を呼
ぶ。また、液晶分子を配向させ、液晶中127に樹脂粒
子等を含有させたものもPD液晶である。また、樹脂層
と液晶層を交互に形成し、誘電体ミラー効果を有するも
ののPD液晶である。さらに、液晶層は一層ではなく2
層以上に多層に構成されたものも含む。つまり、PD液
晶とは光変調層が液晶成分と他の材料成分とで構成され
たもの全般をいう。光変調方式は主として散乱−透過で
光学像を形成するが、他に偏光状態、旋光状態もしくは
複屈折状態を変化させるものであってもよい。
【0039】なお、本実施の形態においては、液晶層1
27はPD液晶としたが、表示パネルの構成、機能およ
び使用目的によってはかならずしもこれに限定するもの
ではなく、TN液晶層あるいはゲストホスト液晶層、ホ
メオトロピック液晶層、強誘電液晶層、反強誘電液晶
層、コレステリック液晶層であってもよい。液晶層12
7の膜厚は3〜10μmの範囲が好ましく、さらには4
〜7μmの範囲が好ましい。膜厚が薄いと散乱特性が悪
くコントラストがとれず、逆に厚いと高電圧駆動を行わ
なければならなくなり、TFTをオンオフさせる信号を
発生するXドライバ回路(図示せず)、ソース信号線に
映像信号を印加するYドライバ回路(図示せず)の設計
などが困難となる。
【0040】液晶層127の膜厚制御としては、黒色の
ガラスビーズまたは黒色のガラスファイバー、もしく
は、黒色の樹脂ビーズまたは黒色の樹脂ファイバーを用
いる。特に、黒色のガラスビーズまたは黒色のガラスフ
ァイバーは、非常に光吸収性が高く、かつ、硬質のため
液晶層127に散布する個数が少なくてすむので好まし
い。(図12)で示した本実施の形態におけるビューフ
ァインダの表示パネル863の、画素電極126と液晶
層127間および液晶層127と対向電極125間に、
(図13)に示すビューファインダーのように、絶縁膜
131を形成することは有効である。絶縁膜131とし
てはTN液晶表示パネル等に用いられるポリイミド等の
配向膜、ポリビニールアルコール(PVA)等の有機
物、SiO2、SiNx、Ta23等の無機物が例示さ
れる。好ましくは、密着性等の観点からポリイミド等の
有機物がよい。絶縁膜を電極上に形成することにより電
荷の保持率を向上できる。これらを絶縁膜131として
用いることによって、高輝度表示および高コントラスト
表示を実現できる。
【0041】絶縁膜は液晶層127と電極126とが剥
離するのを防止する効果もある。前記絶縁膜131が接
着層および緩衝層としての役割も果たしている。また、
絶縁膜を形成すれば、液晶層127のポリマーネットワ
ークの孔径(穴径)あるいは水滴状液晶の粒子径がほぼ
均一になるという効果もある。これは対向電極125、
画素電極126上に有機残留物がのこっていても絶縁膜
で被覆するためと考えられる。被覆の効果はポリイミド
よりもPVAの方が良好である。これはポリイミドより
もPVAの方がぬれ性が高いためと考えられる。しか
し、パネルに各種の絶縁膜を作製して実施した信頼性
(耐光性、耐熱性など)試験の結果では、TN液晶の配
向膜等に用いるポリイミドを形成した表示パネルは経時
変化がほとんど発生せず良好である。PVAの方は保持
率等が低下する傾向にある。なお、有機物で絶縁膜を形
成する際、その膜厚は0.02μm以上の0.1μmの
範囲が好ましく、さらには0.03μm以上0.08μ
m以下が好ましい。
【0042】基板121,122,123としてはソー
ダガラス,石英ガラス基板を用いる。他に金属基板,セ
ラミック基板,シリコン単結晶,シリコン多結晶基板も
用いることができる。またポリエステルフィルム,PV
Aフィルム等の樹脂フィルムをも用いることができる。
つまり、本発明の基板は、板状のものだけではなくシー
トなどのフィルム状のものでもよい。カラーフィルタ1
24はゼラチン,アクリル等の樹脂を染色したもの(樹
脂カラーフィルタ)が例示される。その他低屈折率の誘
電体薄膜と高屈折率の誘電体薄膜とを交互に積層して光
学的効果をもたせた誘電体ミラーで形成してもよい(誘
電体カラーフィルタと呼ぶ)。特に現在の樹脂カラーフ
ィルタは赤色の純度が悪いため赤色のカラーフィルタを
誘電体ミラーで形成することが好ましい。つまり、1ま
たは2色を誘電体多層膜からなるカラーフィルタで形成
し、他の色を樹脂カラーフィルタで形成すればよい。
【0043】なお、カラーフィルタ124は、(図1
3)に示すように空気との界面に形成してもよい。その
場合はカラーフィルタ124が機械的に破壊されること
を防止するため、カラーフィルタ124の表面に紫外線
(UV)硬化樹脂等を塗布し、前記樹脂を保護膜にす
る。なお、表示パネルを反射型にする場合には、画素電
極126を金属薄膜で形成すればよい。
【0044】対向基板122の基板厚さtを説明するた
めに、(図12)の表示パネルを簡略化した(図10
3)を用いて説明する。(図103)において、対向基
板122は、(図12)の光結合層73および対向電極
125の厚みを含んだものとして、以下の説明を行う。
なお、(図103)において、便宜上、フィルタ基板1
23の図示は、省略している。(図103)に示すよう
にカラーフィルタ124の形成位置から液晶層127ま
での距離(対向基板122の基板厚さ)をt(μm)と
し、画素サイズをa(μm)、画素の開口率をP(<
1)、カラーフィルタ124を通過し、光変調層127
に入射する光と液晶パネルの法線とのなす角度をθ2
したとき、tは(数6)に示す条件式を満足するように
する。
【数6】 (数6)において、画素サイズaは、画素が正方形の場
合は一辺の長さa(μm)であるが、長方形の場合は画
素の横サイズa1と縦サイズa2とを加えて2で割った
ものとする。また、開口率Pは画素面積から光変調に有
効な光が通過したい領域(面積)をひいたものを比率化
したものである。有効な光が通過しない面積とは、ブラ
ックマトリックス形成部,マイクロレンズ間である。t
(μm)の大きさは小さいほど好ましい。しかし、対向
基板がガラス基板の場合tが50(μm)以下となると
すぐに割れてしまい、表示パネルの製造上歩留まり率が
極めて悪くなる。フィルムの場合は10μmまで小さく
することができる。したがって、10(μm)≦tとな
る。また、(図103)において、画素電極と画素電極
との距離gは(数7)となる。
【数7】 一方、対向基板内にθKで入射した光は対向基板の方が
屈折率が高いため、スネルの法則によりθ2の角度とな
る。この角度θ2でtを示せば、(数8)となる。
【数8】
【0045】したがってtは(数9)を満足させなけれ
ば隣接した画素のカラーフィルタを通過した光が液晶層
127に入射してしまい、色の混色をひきおこす。
【数9】 つまり、カラーフィルタの赤124Rを通過した光が、
本来、青色を変調する画素126Bに入射し、色純度が
大幅に低下することが予測されるのである。(数9)を
グラフ化したものを(図104)に示す。画素サイズを
100μmとし、対向基板122の屈折率をn2を1.
5、空気の屈折率をn1=1.0としている。対向基板
122内の光線の角度θ2をガラス内部角度と表示し、
空気中の角度を外部角度θKとして、横軸に示し、縦軸
に最大基板厚t(μm)をとっている。そこで実験、検
証を行ったが、実際には(数10)を満足すれば十分で
あった。
【数10】
【0046】これは、画素電極126の周辺部はほとん
ど変調に寄与していないためと考えられる。原因には確
証はないが、顕微鏡等で画素電極間126はほぼ散乱状
態である。これは、隣接画素電極間で電気力線が発生
し、この電気力線に沿って液晶分子が配向し、常時、散
乱状態となるためと考えられる。本実施の形態において
は、さらに対向基板122の厚くしても色の混色が生じ
ないようにするため(図103)に示すようにカラーフ
ィルタ124形成位置と画素電極形成位置とをCだけず
らせている。このようにずらせることにより(数11)
を満足させれば混色は生じない。
【数11】 なぜならば、本実施の形態におけるビューファインダ
は、表示パネル863への光の入射方向が固定されてい
るからである。かつ、入射光22aはかならず斜め方向
に進行するから、斜め方向に進行し、液晶層127に到
達するまでに進む距離をあらかじめずらせておくのであ
る。したがって(図103)に示すカラーフィルタ12
4の色の境目のa点に入射した光線が画素電極126B
に入射し、b点に入射した光が画素電極126Bに入射
しないようにすればよい。しかし、実験および検討によ
れば、現実にはずらさなくとも(数11)の状態を満足
すれば色の混食も発生しなかった。したがって、実用的
には(数11)の範囲で十分である。
【0047】さらに、tの最大許容厚を大胆に簡略化し
て表現すれば(数12)となる。(数12)において、
画素の対角長が100ミクロンm以上で実用上問題は発
生しないことは確認されている。これは現実にはパネル
内の角度θ2は非常に小さい状態で使用されるからであ
る。
【数12】
【0048】(図12)および(図103)で示した本
実施の形態におけるビューファインダの表示パネル86
3を良好に製造するため、(図16)に示す製造方法を
採用することが好ましい。まず、台163上に表示パネ
ル863を配置する。次にフィルタ基板123のカラー
フィルタ124上に透明樹脂である光結合層73を塗布
して、対向基板122とはりあわせ仮位置決めを行う。
次にR,G,Bの1色のみが白表示となるようにする。
この方法としてはG,Bの画素電極に電圧を印加し、R
の画素電極には電圧無印加状態にすればよい。
【0049】このように表示パネルが完成する前に液晶
層に電圧を印加できるのは、カラーフィルタ124が外
づけであるためである。したがって、この製造方法は本
発明のようにカラーフィルタ外づけ構成に特有である。
Rを白表示にした状態で、光源164から光22aを照
射する。光の照射角度θおよび光の指向性の状態は実際
にビューファインダで表示パネル863を照明するもの
と同一にしておく。また観察者の眼の位置から色度計
(もしくは輝度計)161で表示パネル863から出射
する光量(好ましくは色度)を測定する。なお、必要に
応じて色度計161の光入射側に色フィルタ162を配
置し、測定に不要な光をカットしておけば精度よく測定
できる。
【0050】以上の状態でフィルタ基板123と対向電
極122との位置関係を調整し、色度計(輝度計)16
1で測定される光量が最大となれば位置決めが完了した
ことを示す。なお、必要に応じてBのみ白表示、Gのみ
白表示にしてフィルタ基板123と対向基板122との
位置決め精度を向上させる。位置決めが完了すると固定
し、透明樹脂である光結合層73を硬化させる。
【0051】このようにフィルタ基板123と対向基板
122とを位置決めを行うことにより自然とずれ量Cが
発生し、かつ、最も色度がよく、混色が生じないように
することができる。なお、フィルタ基板123にマーカ
等を形成しておき、かつ、(図103)で示したずれ量
Cがわかっている場合は、(図16)のような方法をと
ることなく、マーカで位置決めできることは言うまでも
ない。(図16)に示すフィルタ基板123、ミラー基
板1301(後に説明する)、集光レンズ基板(後に説
明する)と表示パネル863との位置あわせ技術は、フ
ィルタ基板123などを表示パネル863との位置関係
を適正にあわせる技術である。したがって、必ずしも基
板の位置関係を接着剤で固定しなくともよい。たとえ
ば、位置調整後、フィルタ基板などと表示パネル863
とを、かしめて固定してもよく、また、周辺部のみを接
着剤で接着してもよい。また、取り外し可能なように基
板間に液体またはゲルを配置しただけでもよい。以上は
画素が反射電極であり、画素電極間にソース信号線(図
示せず)等が配置されていない場合であるが、(図1
7)に示す表示パネルの変形例のように画素電極126
間にソース信号線171が配置されている場合は、液晶
層の構造を考慮する必要がある。
【0052】(図17)において画素電極126上のA
の領域は画素電極126に印加される電圧により散乱状
態が変化する。しかし、ソース信号線171上のBの領
域は画像表示と無関係な表示(有効でない表示)とな
る。したがって、Bの領域に入射した光は観察者の眼に
入射することは好ましくない。ただ、単に表示コントラ
ストを低下させるあるいは、ノイズとなるだけだからで
ある。
【0053】したがって、画素電極126に入射する光
が白表示となる時には入射光22cのように散乱光31
aとなり、黒表示を実現する時には入射光22aのよう
に反射光22dとなることは好ましい(良好な画像表示
である)が、ソース信号線171に入射した光22bが
散乱光31bとなることは好ましくない(コントラスト
を低下させる)。ソース信号線171に入射した光は反
射光22eとなり観察者の眼21に到達しないことが好
ましい。これを実現するためには、液晶層127のBの
領域がたえず透明状態であればよい。つまり、入射光2
2bが散乱光31bとなることはないからである。これ
を実現するため、(図17)で示した変形例において
は、Bの領域を透明樹脂で形成し、この透明樹脂でスペ
ーサの機能をもたせている。実現方法としては、アレイ
基板にビーズを含有させたアクリル系の紫外線硬化樹脂
をロールクオータ、スピンナー、オフセットなどの印刷
技術等の技術で塗布し、均一な膜厚(液晶層127の膜
厚)にする。前記樹脂上ネガもしくはポジ感光技術を用
いてBの部分のみにパターンをのこす。このような工程
を行うことにより、B上に透明な突起が形成される。
【0054】次にアレイ基板121上に混合溶液を塗布
し、真空中で混合液晶中の気泡を脱泡した後、アレイ基
板121と対向基板122とをはりあわせる。この際混
合溶液にはビーズを含有させていないのでBの部分の突
起により均一な膜厚の液晶層が形成される。その後、紫
外線を混合溶液に照射し、混合溶液を相分離させて液晶
相127を形成させる。なお、カラーフィルタ124に
よりカラー表示を行う表示パネルでは、カラーフィルタ
124は(図13)に示すように空気との界面に形成す
ることが好ましい。空気との界面に形成することにより
カラーフィルタ124で吸収される光による発生する熱
を冷却することが容易となる。
【0055】しかし、カラーフィルタ124等の泡縁体
に冷却のための空気が吹きつけられると静電気が発生
し、カラーフィルタの表面にホコリが付着する。そのた
め、(図13)に示すように表面をITOなどの透明絶
縁膜(導電膜)133で被覆する。ITOの他に金など
の金属を光透過性を有するように蒸着してもよい。ま
た、親水性の樹脂を塗布してもよい。
【0056】(図13)に示すように光入射面等にマイ
クロレンズ134を配置すれば画素開口率Pが向上し、
高輝度表示を行うことができる。またマイクロレンズ1
34上に直接カラーフィルタ124を形成することによ
り、別にフィルタ基板を作製する必要がなくなり低コス
ト化が望める。(図14)はマイクロレンズ134間に
ブラックマトリックス(BM)141を形成した変形例
である。ブラックマトリックス141はクロム(C
r)、あるいはアルミニウム(Al)等の金属材料で形
成する。マイクロレンズ基板132のマイクロレンズ1
34間にBM141を形成するのは、マイクロレンズ1
34間に入射した光が迷光となりハレーションをひきお
こしたり、表示パネルの色純度を低下させたりするから
である。また、BM141を導電性材料で形成すること
により(図13)のように導電膜133を形成せずと
も、静電気の発生を防止することができる利点もある。
ただし、BM141の場合も、導電膜133を形成した
場合と同様にBM141等の電位を設置もしくは、所定
の固有電位となるようにしておく必要がある。なお所定
の固有電位とは対向電極125の電位としておくことが
好ましい。
【0057】(図13)および(図14)などにおいて
導電膜131およびブラックマトリックス141は対向
電極125の電位に固定しておくことが好ましい。ま
た、交流信号を印加する。交流信号を印加することによ
りほこりなどを吸着しないようになる。(図113)に
示す表示パネルの変形例のように、フィルタ基板123
を複数枚備えるとしてもよい。(図113)に示す表示
パネルの変形例においては、フィルタ基板123aには
赤色のカラーフィルタ124Rが形成されている。この
カラーフィルタ124Rは、マイクロレンズ134の光
入射面に接するように配置されている。また、必要に応
じて光結合層73aでオプティカルカップリングされ
る。
【0058】フィルタ基板123bは片面に緑(G)色
のカラーフィルタ124Gが、他面に青(B)色のカラ
ーフィルタ124Bが形成されている。また、カラーフ
ィルタ124G,124Bは必要に応じてマイクロレン
ズ基板132等とオプティカルカップリングされる。フ
ィルタ基板123のカラーフィルタ124は樹脂カラー
フィルタ、もしくは誘電体多層膜からなるカラーフィル
タで(誘電体カラーフィルタ)で構成される。特にカラ
ーフィルタ124G,124Bは誘電体カラーフィルタ
で形成している。誘電体カラーフィルタは光の吸収がな
いため、パネルの内層部に使用しても発熱による劣化が
生じにくいからである。一方カラーフィルタ124Rは
樹脂カラーフィルタを使用している。発熱してもパネル
の外部に近く放熱が容易だからである。またカラーフィ
ルタの色をRとしているのは最も発熱しやすいからであ
る。またカラーフィルタ124Rのかわりにカラーフィ
ルタ124Gでもよい。カラーフィルタ124Gも発熱
しやすいからである。樹脂カラーフィルタは作製しやす
いため、低コスト化が可能である。また、誘電体カラー
フィルタも1つの基板123bに多層膜を蒸着し、エッ
チングによりカラーフィルタ124G,124Bを形成
すれば作製が容易であるから、低コスト化が望める。な
お、カラーフィルタのはりあわせ方法は(図16)で説
明した方法を用いれば容易である。
【0059】(図113)に示すように、マイクロレン
ズ134とカラーフィルタ124Rと接する位置に、ま
たマイクロレンズ134を通過した光が通る光路中にカ
ラーフィルタ124G,124Bを配置するのは以下の
理由である。入射光22aはマイクロレンズにより集光
され、カラーフィルタ124Bを通過して画素電極12
6に入射する。つまりマイクロレンズ134Bを通過し
た光はすべてカラーフィルタ124Bに入射する。した
がって、マイクロレンズ134Bとカラーフィルタ12
4B間に一定の距離はなれていても混色するということ
がない。
【0060】また、入射光22bはカラーフィルタ12
4Rを通過した光は接した位置にあるマイクロレンズ1
34Rに全光量が入射する。したがってこの場合も混色
することはない。以上のようにカラーフィルタとマイク
ロレンズ134との組みあわせにより、カラーフィルタ
124とマイクロレンズ134とを離して配置できるよ
うになる。このことは(図14),(図13),(図8
8)、(図172)等で示す各変形例においても、同様
である。
【0061】ここでカラーフィルタ124をフィルタ基
板123に形成し、対向基板122とはりあわせる理由
について説明をする。本実施の形態における液晶層(光
変調層)127はPD液晶で形成している。PD液晶層
127は未硬化の紫外線(UV)硬化樹脂と液晶とを混
合させた混合溶液をアレイ基板121と対向基板122
間に狭持させ、紫外線光を前記混合溶液に照射させ、前
記混合溶液を液晶成分と樹脂成分とに良好に相分離させ
ることにより形成する。
【0062】カラーフィルタ124は紫外線光を吸収す
るから、カラーフィルタ形成した面から混合溶液を相分
離することはできない。そのため、アレイ基板121側
から紫外線光と照射することになる。しかし、紫外線光
の照射の際、カラーフィルタ124が形成(配置)され
ていると、カラーフィルタ124が紫外線光を吸収し、
混合溶液を加熱して相分離を良好に行うことができな
い。また、画素電極126が反射型の場合、紫外線は反
射電極で反射されてしまうから、アレイ基板121側か
ら光を照射し、混合溶液を相分離させることは不可能で
ある。そこで、本実施の形態においては、(図15)に
示すような製造方法を用いる。(図15)に示す製造方
法は、(図13)で示した変形例を例に挙げて説明した
ものであるが、(図12)で示した本実施の形態におけ
る表示パネルにも同様に適用できるものである。
【0063】アレイ基板121と対向基板122間に混
合溶液151を狭持させ(図15(a))、対向基板1
22側から紫外線光を照射して、混合溶液を相分離させ
る。その後、フィルタ基板123と対向基板122と透
明樹脂である光結合層7373とをはりあわせる(図1
5(c))。光結合層73には、熱硬化型または2液混
合タイプの接着剤を用いる。光硬化型の樹脂では硬化さ
せるための光がカラーフィルタ124で吸収されてしま
い、うまく硬化できないからである。対向電極125が
反射電極で、画素電極126がITO等からなる透明電
極の場合は、フィルタ基板123はアレイ基板121側
にはりつける。
【0064】なお、光結合層73はなくてもよい。しか
し、この場合は界面反射が生じ、約8%の光損失が生じ
る。また、光結合層73はエチレングリコール等のゲ
ル、サルチル酸メチル、純水等の液体でもよい。エチレ
ングリコール等の屈折率が1.35〜1.52の範囲の
ゲル、液体の場合はフィルタ基板123の周辺部を封止
樹脂(図示せず)でもれないように封止する。表示パネ
ルが空気と接する面にはAIRコートが施される。AI
Rコートとは反射防止膜のことである。AIRコートは
3層の構成あるいは2層構成がある。なお、3層の場合
は広い可視光の波長帯域での反射を防止するために用い
られ、これをマルチコートと呼ぶ。2層の場合は特定の
可視光の波長帯域での反射を防止するために用いられ、
これをVコートと呼ぶ。マルチコートとVコートは液晶
表示パネルの用途に応じて使い分ける。
【0065】マルチコートの場合は酸化アルミニウム
(Al23)を光学的膜厚がnd=λ/4、ジルコニウ
ム(ZrO2)をnd1=λ/2、フッ化マグネシウム
(MgF2)をnd1=λ/4積層して形成する。通常、
λとして520nmもしくはその近傍の値として薄膜は
形成される。Vコートの場合は一酸化シリコン(Si
O)を光学的膜厚nd1=λ/4とフッ化マグネシウム
(MgF2)をnd1=λ/4、もしくは酸化イットリウ
ム(Y23)とフッ化マグネシウム(MgF2)をnd1
=λ/4積層して形成する。SiOは青色側に吸収帯域
があるため青色光を変調する場合はY23を用いた方が
よい。また、物質の安定性からもY23の方が安定して
いるため好ましい。(図13)の構成はマイクロレンズ
134上にカラーフィルタ124を配置した構成であ
る。もちろんカラーフィルタ124はマイクロレンズ1
34の出射側に形成してもよいし、マイクロレンズ12
4を赤(R),緑(G),青(B)の3原色に色わけし
てもよい。マイクロレンズは凸レンズ効果をもつように
し、正弦条件を満足するように、レンズの平面側を入射
光側にむけて構成することが好ましい。また、マイクロ
レンズはフレネルレンズで構成してもよい。さらには何
らかの集光効果を有するものにおきかえてもよい。たと
えば回折格子等である。また、凸レンズだけに限定する
ものではなく、かまぼこ状(ストライプ状)つまりシリ
ニドリカルレンズであってもよい。
【0066】(図13)で示した変形例のマイクロレン
ズを着色してカラーフィルタの機能とマイクロレンズの
機能とをあわせもたせる変形例として、(図88)に示
す構成がある。この変形例の製造には(図89)のよう
な方法を用いてマイクロレンズを形成することがよい。
【0067】まず(図89(a))に示すように、マイ
クロレンズ基板132にスタンパ技術を用いて微小な凹
凸を形成する。次に(図89(b))に示すように赤色
のカラーフィルタ樹脂891Rを赤色の位置のくぼみに
オフセット印刷法により充填する。その他、キャノン
(株)が開発しているようなインクジェットでカラーフ
ィルタを形成する方法も用いることができる。なお、マ
イクロレンズ基板132の屈折率n1が、カラーフィル
タ樹脂の屈折率n2との関係がn1>n2ならば、くぼみ
は凹状としてマイクロレンズの形状は凹レンズ状とする
必要がある。
【0068】次に(図89(c))で示すように緑
(G)および青(B)のカラーフィルタ樹脂を規則正し
くくぼみに充填することによりマイクロレンズアレイは
完成する。しかし、マイクロレンズアレイを(図89)
に示すようなカラーフィルタ樹脂を充填する方法で作製
すると、(図89(c))で示すA面に凹凸レンズが形
成されてしまう。前記凹凸は入射した光を屈曲させるた
め、マイクロレンズは良好に入射光を集光できない。そ
のため(図89(d))に示すように、ガラスもしくは
透明フィルムなどからなる透明基板881に透明樹脂で
ある光結合層73を塗布して、マイクロレンズを形成し
た面にはりつける。そして十分な押圧を与えられたの
ち、(図89(e))に示すように透明基板881側か
ら紫外線光を照射して、光結合層73を硬化させる。
【0069】このように透明基板881をはりつけるこ
とにより、マイクロレンズ形成面の凹凸が透明樹脂73
でうずめられて平滑化される。したがって、マイクロレ
ンズは良好に光を集光することができるようになる。以
上により(図88)に示すマイクロレンズ基板が得られ
る。なお、透明基板(透明フィルム)881の表面には
AIRコートをほどこし、これによって界面で反射する
光を防止する。
【0070】以上説明した、本実施の形態における表示
パネルおよびその変形例は、シアン,イエロー,マゼン
ダあるいは赤(R),緑(G),青(B)色のカラーフ
ィルタを用いて、一枚の液晶表示パネルでカラー表示を
行うものであったが、(図18),(図19)に示すビ
ューファインダーのように液晶層を3層に形成すること
によっても、カラー表示を実現することができる。な
お、R,G,Bの3原色よりもシアン,イエロー,マゼ
ンダの3原色の方が高輝度表示を実現できる。ただし、
シアン,イエロー,マゼンダにすると赤表示での色が悪
くなる傾向がある。そのためシアン,イエロー,マゼン
ダのうち1または2色を光学的干渉効果を用いた誘電体
多層膜で形成するとよい。色純度が適正となり高品位の
画像表示を実現できる。また、誘電体多層膜は光を吸収
しないため、液晶表示パネルが光吸収による加熱によっ
て劣化することがない。誘電体多層膜で形成された以外
のカラーフィルタの色は樹脂からなるカラーフィルタで
形成する。
【0071】これらの誘電体多層膜カラーフィルタと樹
脂カラーフィルタの双方を用いてカラーフィルタを形成
またはカラーフィルタを配置する構成/構造は液晶表示
パネルだけでなく、ELディスプレイ,CRTディスプ
レイ,LEDディスプレイ等にも応用できる。
【0072】(図18)はガラス基板181aと181
b間に薄いガラス基板もしくはアクリル,PET,PV
A,ゼラチンなどの透明フィルム182a,182bを
配置し、前記基板181と182間に3つの液晶層12
7を形成/配置したものである。液晶層は高分子分散液
晶層に特に限定するものではなく、TN液晶,STN液
晶,強誘電液晶,ゲストホスト液晶,コレステリック液
晶など他の種類の液晶でもよいし、EL,LEDもしく
はプラズマアドレッシングなどの他の方式のものでもよ
い。ここでは説明を容易にするために液晶層127とし
てNCAPのPD液晶であるとして説明をする。NCA
Pは液晶滴の外周を微小なカプセルで包みこんだ構成で
あり、変質が生じにくく、多層の光変調層127の製造
も容易だからである。(図18)、(図19)、(図2
0)のように3層の液晶層127を形成する場合におい
ても、基板(もしくはフィルム)182の厚みt(μ
m)は開口率をP、基板内の光の角度θ2、画素サイズ
をa(μm)としたとき、先と同様に、(数13)の条
件を満足させることは重要である。
【数13】 好ましくは、さらに、(数14)の関係を満足させる。
【数14】 なお、tの下限値については、(数6)において説明し
たのと同様に基板182がフィルムの場合は10μm、
ガラスの場合は50μmである。
【0073】このように多層に液晶層127を形成する
場合は、各液晶層127がカラーフィルタとみなすこと
ができるから、(図103)のように、カラーフィルタ
124と画素電極126との関係を所定量Cずらせると
いう技術思想を適用できる。つまり、各液晶層127に
対応する画素電極位置を光入射方向に沿って、ずらせて
配置すればよい。たとえば(図20)に示すように画素
エッジa,b,cが入射光線22に沿って順次ずれて配
置されている構成である。各液晶層127a,127
b,127cは、シアン,イエロー,マゼンダとするこ
とにより減法混色によりカラー表示を実現する。(図1
8)において電極183fまたは、183a(図19)
において183aまたは183d(図20)において、
画素電極126aは反射電極にする。
【0074】(図18)はガラス基板182aを各液晶
層127間に配置した変形例である。そのため、基板1
82が厚いと上の液晶層127aと下の液晶層127c
との視度差がでて表示画像を見づらくなる。これを解決
するためには(図19)に示すようにガラス基板を取り
除き、電極183b,183cのみとすればよい。高分
子分散液晶127は固体であるため基板181aに液晶
層127cを形成し、その液晶層127c上に電極18
3cを形成し、次に電極183c上に液晶層127bを
形成するという製造方法を実現することができる。TN
液晶の場合は液体であるからこの方法を採用することが
できる。
【0075】(図20)はアクティブマトリックス基板
を2枚用いて3層の液晶層127を形成した変形例であ
る。アレイ基板121aには画素電極126aに電圧
(信号)を印加するスイッチング素子としての、薄膜ト
ランジスタ201a(以後、TFTと呼ぶ)と画素電極
126cに電圧を印加するTFT201bが形成されて
いる。またアレイ基板121bには画素電極126cに
電圧を印加するTFT201cが形成されている。18
2はアクリルからなるフィルムである。画素電極126
aとTFT201aのドレイン端子とは平面状に接続さ
れており、画素電極126bとTFT201bとは、フ
ィルム182aにあけられたコンタクトホール201を
介して接続部203で接続されている。
【0076】一方、フィルム182aには液晶層127
aの対向電極125aと、マトリックス状に配置された
画素電極126bが形成されている。またフィルム18
2bには、液晶層127bの対向電極125bと、液晶
層127cの対向電極125cとが形成または配置され
ている。以下、(図20)に示す表示パネルの製造方法
について説明する。まず、アレイ基板121a上にスピ
ンナー技術を用いて混合溶液を塗布する。つぎに真空チ
ャンバー内で、あらかじめ画素電極126bおよび対向
電極125aを形成したフィルム182aとアレイ基板
121aとをはりあわせ、前記混合溶液を狭持させる。
その後フィルム182a上に平滑ガラス基板をあてて押
圧し、液晶層127aを均一化する。その後、紫外線光
を照射あるいは加熱することにより混合溶液中の樹脂成
分を硬化させる。ただし、NCAPの場合は液晶と樹脂
とを相分離させるという表現は適正でないかもしれな
い。NCAPの場合は液晶はカプセル内にとじこめられ
ており、まわりの樹脂が硬化するだけであるからであ
る。しかし、この場合も樹脂が硬化し、液晶成分と樹脂
成分とが完全に分離されることから、相分離する概念の
1つであると考える。
【0077】次に画素電極126b上にマスクをし、エ
ッチング技術によりフィルム182aにコンタクトホー
ル202を開口させる。また、さらにコンタクトホール
をほりすすめて液晶層127にも穴をあけ、穴がTFT
201bのドレイン端子に達するようにする。その後コ
ンタクトホール202に導電ペーストを充填して画素電
極126bとTFT201bのドレイン端子とを接続す
る。ペーストの充填だけでなく、他に金属の蒸着によっ
ても接続をとることができることはいうまでもない。一
方、アレイ基板121bには、あらかじめ対向電極12
5b,125cを形成したフィルム182bとの間に混
合溶液を狭持させてはりあわせる。その後、フィルム1
82b側から平滑なガラス基板を介して押圧し、液晶層
127cを均一にする。その後フィルム182b側から
紫外線光を照射、もしくは混合溶液の樹脂成分がエポキ
シ系の場合は加熱することにより、混合溶液を相分離さ
せる。
【0078】次にフィルム182bをはりあわせたアレ
イ基板121bと、フィルム182aをはりあわせたア
レイ基板121aとの間に混合溶液を狭持させる。つま
り対向電極125bと画素電極126b間に混合溶液を
狭持させるのである。この混合液晶の樹脂成分は熱硬化
性あるいは二液性もしくは常温硬化型のものをもちい
る。光硬化性のものを用いても光は液晶層127c,1
27aで吸収されて液晶層127bまで到達しないから
である。アレイ基板121aと121bとを押圧するこ
とにより液晶層127bを均一膜厚とし、次に加熱する
ことにより混合溶液を相分離させる。
【0079】以上はフィルム182により個々の液晶層
127bを形成する構成および方法であった。フィルム
182は薄膜とする構成も例示される。以下この構成に
ついて製造方法を中心として説明する。まず、平滑な板
もしくはフィルムを準備する。たとえばPETフィル
ム,ガラス基板,テフロン樹脂、ポリプロピレンフィル
ム,フッ素樹脂フィルム,オレフォン系フィルム(板)
である。平滑な板もしくはフィルム(以後、平滑部材と
呼ぶ)は樹脂と剥離性の良好なものを選択する。
【0080】次に平滑部材とアレイ基板121a間に混
合溶液を狭持させた後、平滑部材とアレイ基板間を押圧
し、液晶層127aを均一膜厚とする。その後紫外線光
を混合溶液に照射し、相分離させて光変調層127aを
形成する。次に光変調層127aから平滑部材を剥離さ
せる。混合溶液の樹脂成分がアクリル系の場合、平滑部
材と特に良好に剥離する。その後、光変調層127a上
に対向電極125aとなるITOを蒸着し、コンタクト
ホール202を開口する。
【0081】その後、前記ITO(対向電極125a)
上にSiO2,SiNxなどの薄膜182aを2000
オングストローム以上10000オングストローム以下
の膜厚で形成する。薄膜182aの膜厚は薄い方がよい
が、あまりに薄いと画素電極126bと対向電極125
aとがピンホールによりショートしてしまう。その後、
薄膜182aにコンタクトホール202を開口する。前
述のピンホールの発生を防止するため、薄膜の蒸着とコ
ンタクトホール202の開口を2回以上繰りかえす。薄
膜182aを形成後、薄膜182a上に画素電極126
bとなるITOを蒸着するが、この際コンタクトホール
202を介してITOとTFT201bのドレイン端子
とを接続する必要がある。しかし、液晶層127aが4
〜8μmもあるため、ITOだけで接続をとることは容
易ではない。そのため、あらかじめ金属材料を蒸着して
コンタクトを容易になるようにしておく。
【0082】画素電極126bとなるITOを蒸着後、
画素電極126bをパターニングする。その後再び平滑
部材と薄膜182a間に混合溶液を狭持させ、押圧した
後、平滑部材側から紫外線光を照射して混合溶液を相分
離し、光変調層127bを形成する。その上に対向電極
125bとなるITOを蒸着し、その上に薄膜182b
を形成して、さらにその上に対向電極125cとなるI
TOを蒸着する。対向電極125bと125cとは兼用
にしてもよい。その際は薄膜182bを形成する必要は
ない。ただし、対向電極125bと125cとを分離し
ておいた方が液晶層127bと127cを別々にフリッ
カを調整できるため都合がよい。薄膜182bは薄膜1
82aと同様に形成すればよい。その後、対向電極12
5c上にアレイ基板121bを混合溶液を狭持されて、
押圧して均一な膜厚とする。そしてアレイ基板121b
側から紫外線光を照射して、混合溶液を相分離させ、光
変調層127cを形成する。
【0083】なお、光の製造方法は順次液晶層127a
→127b→127cを形成していく方法であるが、以
下の方法も例示される。薄膜182aを形成し、かつ、
画素電極126bを形成するまでは、上述した順次液晶
層を形成していく方法と同様である。
【0084】一方、アレイ基板121bと平滑部材間に
混合溶液を狭持させて押圧し、均一な膜にした後、平滑
部材側から光を照射して混合溶液を相分離させる。その
後平滑部材を光変調層127cから剥離する。光変調層
127c上には対向電極125cもしくは、対向電極1
25cと薄膜182bおよび対向電極125bを形成す
る。この状態で2つのアレイ基板を構成した後、対向電
極125bもしくは125cと、画素電極126b間に
混合溶液を狭持させる。次に先と同様に押圧して混合溶
液を均一な膜厚にした後、混合溶液を相分離させて光変
調層127bを形成する。
【0085】この光変調層127bの樹脂成分はエポキ
シ系を用いることが好ましい。光硬化型であれば、硬化
時に照射する光が光変調層127cもしくは127aで
吸収されて光変調層127bまで到着しないからであ
る。(図12)、(図13)、(図18)または(図2
0)などに示すように薄いガラス基板(フィルム)18
2、薄い対向基板122またはアレイ基板121をはり
あわすには(図168)に示す製造方法を採用すること
により容易に実現できる。なお、(図168)に示す製
造方法は、(図12)で示した表示パネルを例に挙げて
説明したものである。
【0086】まず、剛性があり、かつ表面に平滑性のあ
る透明樹脂、ガラスなどの基板1681(以後、平滑基
板と呼ぶ)を準備する。また、はりあわせる薄い基板
(フィルム)を準備する。ここでは説明を容易にするた
め、はりあわせる薄い基板(フィルム)を対向電極が形
成された基板(フィルム)122として説明する。平滑
基板1681と対向基板122間に静電気を発生させ
る。静電気の発生は両基板を擦りあわせることにより、
また、基板表面を布で擦ることにより、また、蒸気を吹
き付けることにより行えばよい。静電気の発生により両
基板1681、122は吸着する(図168(a))。
【0087】なお、対向基板122の対向電極125上
に、(図13)に示したような、ポリイミドなどからな
る絶縁膜131を形成してもよい。この場合、(図16
8(a))の工程に先立って、絶縁膜131の形成を行
う。その他、吸着の方法としては両基板間に少量の水を
吹き付けることより実現することもできる。また、平滑
基板1681に微細な穴をあけておき、この穴から対向
基板122を吸引することによっても実現することがで
きる。
【0088】次に(図168(b))に示すように平滑
基板1681とアレイ基板121を押圧することにより
混合溶液151を均一にする。その後、平滑基板168
1を介して、紫外線光を混合溶液151に照射すること
により、混合溶液151の樹脂成分を硬化させる。な
お、樹脂が熱硬化型の場合は加熱させて硬化させる。以
上の工程により光変調層127は完成する。
【0089】薄い対向基板122は平滑基板1681に
より全体的にかつ均一に支えられているため、基板12
2が柔軟性を有していても液晶層127は平滑に製造さ
れる。したがって、対向基板122などの膜厚は極めて
薄く製造することができる。次に、平滑基板1681を
対向基板(フィルム)122から取り外す。吸着が静電
気の場合は、イオンブロアーを併用することにより容易
に両基板1681、122を取り外すことができる(図
168(c))。
【0090】対向電極基板122にフィルタ基板123
を取り付ける場合は、(図16)で説明した方法を用い
てフィルタ基板123を取り付ければよい(図168
(d))。(図20)において、液晶層127は3層と
したがこれに限定するものではなく(図135)に示す
ように2層でもよい。その場合は、1つの画素電極に対
して2つの画素電極を対応させる。たとえば、液晶層1
27cの画素126c面積の1/2の画素126a、1
26bを液晶層127aに形成する。つまり、画素電極
126a,126bの上層に画素電極126cを配置す
る。その場合、たとえば、画素電極126cはG光を変
調し、画素電極126aはR光を、画素電極126bは
B光を変調する。もしくは、画素電極126cはシアン
光を、画素電極126aはマゼンダ光、画素電極126
bはイエロー光を変調する。色再現性は3層の場合に比
較して低下するが実用上充分である。3層に比較して、
対向電極125の形成数が減少するため光透過率が向上
し、高輝度表示を実現できる。当然のことながら液晶層
は4層以上でもよい。
【0091】なお、液晶層127を複数以上形成する場
合は、各液晶層を変調する光の波長、必要なコントラス
トに対応して、液晶層127の組成、構造、材料を変化
させることが好ましい。たとえば、NCAPの場合はカ
プセル内の液晶材料、水滴状液晶の場合は平均粒子形の
大きさ、平均孔形の大きさ、また、ゲストホスト材料の
種類、染料あるいは色素の有無、樹脂材料の種類、液晶
層127の膜厚などである。なお、(図20)の変形例
においても混合溶液の樹脂成分は、熱硬化型,常温硬化
型,光硬化型,二液混合硬化型のいずれを用いてもよ
い。また、薄膜182aと182bのいずれか一方をガ
ラス基板,透明フィルム等におきかえても、また両方を
ガラス基板,透明フィルム等におきかえてもよい。ま
た、182を着色することにより光変調に不要な光を吸
収することができ、ハレーションを防止できて良好な画
素表示を実現できるので望ましい。また、対向基板12
5上にはCrなどの金属薄膜を用いてブラックマトリッ
クス(BM)を形成することが望ましい。また液晶層1
27と接する面には、(図13)に示すように絶縁膜1
31を形成しておくことが望ましい。またアレイ基板1
21と空気と接する面に、エンボス加工をおこなったシ
ート、あるいは基板121に直接凹凸を形成もしくは配
置することにより界面で反射する光が低減し、良好な画
像表示を実現できる。このことは当然のことながら(図
12)の表示パネルにも適用できることは言うまでもな
い。
【0092】なお、液晶層127にはゲストホスト液晶
でも採用できるし、樹脂あるいは液晶中に色素あるいは
染料を含有させたものを採用できることは言うまでもな
い。またITOの屈折率は1.8以上1.9以下とする
ことが好ましい。屈折率が高いと界面で反射する光が多
くなる。対向電極125,画素電極126等のITOの
界面で反射する光を防止(抑制)する構成としては以下
の構成により対策できる。
【0093】対向電極125および/または画素電極1
26は、(図106)に示すように、誘電体薄膜106
1を片面もしくは両面に形成することが好ましい。対向
電極125等の表面で反射する光を防止し、表示パネル
の光透過率を向上させるためである。対向電極125お
よび画素電極126等の透明電極は、(図106
(a))で示すように第1の誘電体薄膜1061a、I
TO薄膜(対向電極125または画素電極126)、第
2の誘電体薄膜1061bで構成される3層構成にする
ことが好ましい。λを設計主波長とし、屈折率をnとし
たとき、電極としてのITO薄膜の光学的膜厚はλ/
2、第1の誘電体薄膜1061a、および第2の誘電体
薄膜1061bの光学的膜厚はそれぞれλ/4である。
【0094】第1の誘電体薄膜1061aおよび第2の
誘電体薄膜1061bの屈折率は1.60以上1.80
以下が望ましい。一例としてSiO、Al23、Y
23、MgO、CeF3、WO3、PbF2が例示され
る。具体的な構成の一実施例を(表1)に、また、その
分光反射率を(図107)に示す。(図107)からわ
かるように、波長帯域幅200nm以上にわたり反射率
0.1%以下の特性を実現でき、極めて高い反射防止効
果を得ることができる。なお、本発明の各表において、
散乱状態での液晶層127の屈折率は1.6としている
が、液晶材料およびポリマー材料が変化すればこの値は
変化する。散乱状態の液晶の屈折率をnx、第1および
第2の誘電体薄膜の屈折率をn1、ITO薄膜の屈折率
をn2としたとき、nx<n1<n2の条件を満足するよう
にすればよい。
【表1】 第1の誘電体薄膜1061aおよび第2の誘電体薄膜1
061bの屈折率は1.60以上1.80以下が望まし
い。(表1)の実施例ではいずれもSiOを用いたが、
どちらか一方、または両方の薄膜を、他にAl23、Y
23、MgO、CeF3 、WO3、PbF2のいずれかを
用いても良い。
【0095】(表2)に、第1の誘電体薄膜23a、第
2の誘電体薄膜23bをY23にした場合を示す。ま
た、その分光反射率を(図108)に示す。
【表2】 (図108)の分光反射率は(図107)の場合に比較
してB光およびR光で反射率が多少高くなる傾向があ
る。
【0096】同様に(表3)に、第1の誘電体薄膜23
aをSiOに、第2の誘電体薄膜23bをY23した場
合を示す。また、その分光反射率を(図109)に示
す。可視光領域全般にわたり0.1%以下の極めてすぐ
れた反射防止効果を実現している。
【表3】 (表4)に、第1の誘電体薄膜23aをAl23に、第
2の誘電体薄膜23bをSiOにした場合を示す。ま
た、その分光反射率を(図110)に示す。R光および
B光の領域では反射率が0.5%を越え、適当とは言え
ない。
【表4】 以上のように、ITO薄膜の両面に誘電体薄膜1061
aおよび1061bを3層に形成することにより反射光
防止効果をもたせることができる。なお、(図107)
から(図110)に示す分光反射率は液晶層127の屈
折率が変化すると変化する。つまり液晶材料等に左右さ
れるので最適化設計が重要である。
【0097】液晶層127と、電極としてのITO薄膜
が直接接していると液晶層127の劣化が進みやすい。
これはITO薄膜中の不純物等が液晶層127に溶出す
るためと考えられる。前述の3層構成のように、ITO
薄膜と液晶層127との間に誘電体薄膜1061を形成
すると液晶層127の劣化することがなくなる。特に誘
電体薄膜1061がAl23あるいはY23の時に良好
である。誘電体薄膜1061がSiOの時はSiOの屈
折率が低下する傾向がみられる。これは液晶層127中
に微量に含まれたH2O、O2等の酸素原子とSiOが結
びつき、SiOがSiO2に変化していくためと考えら
れる。その意味では(表1)および(表4)の構成はふ
さわしくない。しかし、SiOは短期間でSiO2に変
化することはなく、実用上は採用できることが多い。
【0098】なお、(表1)〜(表4)の実施例では、
第1および第2の誘電体薄膜1061の光学的膜厚をλ
/4、画素電極126、対向電極125としてのITO
薄膜の光学的膜厚をλ/2としたが、第1および第2の
誘電体薄膜1061の光学的膜厚をλ/4、ITO薄膜
の光学的膜厚をλ/4としてもよい。さらに、反射防止
膜の理論で述べれば、Nを1以上の奇数、Mを1以上の
整数としたとき、第1および第2の誘電体薄膜1061
の光学的膜厚は(N・λ)/4、ITO薄膜の光学的膜
厚は(N・λ)/4であればよい。もしくは、第1およ
び第2の誘電体薄膜1061の光学的膜厚は(N・λ)
/4、ITO薄膜の光学的膜厚は(M・λ)/2であれ
ばよい。さらには、(図106(b))で示すように、
(図106(a))の構成から、第1および第2の誘電
体薄膜1061のうち一方は省略することができる。そ
の場合は、多少反射防止としての性能は低下するが、実
用上は十分であることが多い。さらには対向電極12
6,画素電極125および誘電体薄膜1061の膜厚を
λ/4としてもよい。この場合も、さきの反射防止の理
論を適用する事ができる。以上のように電極を層構造と
することにより各電極で反射する光を防止できるから、
表示コントラストを大幅に向上できる。
【0099】次に、本実施の形態におけるビューファイ
ンダの発光素子の詳細およびその変形例について、以下
に説明する。(図1)において、15は白色光を発生す
る発光素子である。白色光を発生する発光素子としては
熱電子を水銀分子にぶつけて紫外線を発生させ、前記紫
外線を蛍光体に照射して発光させるものがある。たとえ
ば蛍光ランプが例示される。当然のことながら、本発明
の光発生素子または光発生手段として、これらの発光素
子をも採用することができる。
【0100】本実施の形態におけるビューファインダを
はじめ、本発明のビューファインダにおいては、主とし
て、発光素子として白色LEDを用いている。これは、
青色のLEDの光出射面に蛍光体を形成または配置し、
青色光を変化させることにより白色光を発生させるもの
である。なお、本明細書中の図面では発光素子とは模式
的に表現あるいは図示している。以下、説明を容易にす
るため、特に断りがないかぎり発光素子15を白色LE
Dとして説明をする。(図4)は、本実施の形態におけ
るビューファインダの発光素子の詳細を示す平面図およ
び断面図である。(図4)に示すように、LEDである
発光素子15は、プリント基板49上の電極端子43と
LED電極41とがハンダ44で取りつけられている。
発光素子15の中央部には青色のLEDチップ45が配
置され、前記チップ45を黄色の蛍光体46が取り囲ん
でいる。
【0101】本発明のビューファインダにおけるバック
ライトの特徴の1つとして、LEDチップ45の裏面部
にAl,Ag等の反射膜42を形成したことがある。反
射膜42でLEDチップ45から裏面に反射する光を前
面に反射させ、光出力を高めている。反射膜42上には
反射面の酸化防止のためSiO2膜47等を形成し、前
記絶縁膜47上に電極端子43等のパターンを形成して
いる。また、基板14の裏面には全面ベタの銅箔48を
形成している。この銅箔48は放熱板として機能する。
LED15の発光効率が悪いため、投入電力の大部分は
熱となる。この熱は銅箔に伝達され、効率よく空気中に
放熱される。
【0102】銅箔48は放熱の効果を発揮するためのも
のであるから、銅箔の他に他の金属もしくはセラミック
等で構成してもよい。もちろん、放熱板を取り付けても
よい。ただし、銅箔などの金属箔からなる放熱板48は
構成が容易で最もコストが安い。また、基板49にスル
ーホールなどを形成し、前記LED15の端子あるいは
反射膜42と前記銅箔とを接続しておけばさらに放熱が
効率よくかつ容易になる。LED15から出射する光の
色むら/輝度ムラを低減するため、(図4)に示すよう
に出射側に拡散シート(拡散板)1021を配置または
形成するとよい。拡散板1021はフロスト加工したガ
ラス板,チタンなどの拡散粒子を含有する樹脂板あるい
はオパールガラスが該当する。また、キモト(株)が発
売している拡散シート(ライトアップシリーズ)を用い
てもよい。拡散板1021により色むらがなくなり、ま
た、拡散板1021の面積が発光領域となるため、発光
面積を自由に設定することができる。
【0103】拡散板1021は板状のものの他、樹脂中
に拡散剤を添加した接着剤であってもよく、その他、蛍
光体を厚くつんだものでもよい。蛍光体は光散乱性が高
いからである。特に拡散部は、後述する(図32)に示
すように半球状に形成することにより指向性が広がり、
また表示領域の周辺部まで均一に照明できるので好まし
い。この拡散板(拡散シート)1021がないと、表示
画像に色むらが生じるので配置することは重要である。
また白色LEDの色温度は6500ケルビン(K)以上
と9000(K)とのものを用いることが好ましい。ま
た、LED15から出射する光は拡散光であるため、指
向性を狭くあるいは集光効率を高めるため、(図5)の
ように、凹面鏡(好ましくは放物面鏡)51を配置また
は形成するとよい。凹面鏡51はLEDチップ45から
放射される光を集光し前面に出射する。また、(図5)
に示すようにLEDチップ45および蛍光体46を樹脂
(もしくはセラミック)52でモールドし、凹面鏡ある
いは放物面鏡51の焦点近傍に配置したものを発光素子
15としてもよい。さらに樹脂52中に拡散剤を含有さ
せれば色むらが低減する。
【0104】また、(図6)に示すように円錐状(光出
射側が広くなっている)の反射膜53の底部にLEDチ
ップ45を配置し、前記LEDチップ45のまわりを黄
色の蛍光物質46で封止する。このように構成すれば蛍
光物質46が発光領域となり、かつ、LEDの後方に出
射される光も反射膜53で前面に放射され、また側面部
の反射膜53で狭指向性の光が出射されるようになる。
そのため光利用効率を高くできる。また反射膜53の出
射側に凸レンズ54を配置すれば良好な狭指向性の光を
形成することができる。また、図に示すように放熱板5
5を裏面に取りつけることによりLED15から発生す
る熱を良好に放熱でき、過温度により温度特性不良を防
止できる。また、放熱板55と反射膜53を兼用しても
よい。たとえば放熱板55に円錐状の穴をあけてこの穴
を反射膜53とする構成が例示される。また、図5に示
すように、白色LED15の光出射側に色フィルタ56
を配置または形成することにより発光色の色温度を改善
することができる。特に発光素子15が白色LEDの場
合、青色に強いピークの光がでる帯域があり、LEDの
バラツキが大きい。そのため、表示パネル863の表示
画像の色温度バラツキが大きくなる。色フィルタ56を
配置することにより、表示画像の色温度のバラツキを少
なくすることができる。特に発光素子15として白色L
EDを用いる場合、青色光の割合が多いので表示パネル
863のカラーフィルタの色にあわせて、重点的に対策
する。
【0105】なお、色フィルタ56に添加する色素等を
拡散板1021中に添加すれば、色フィルタ56は必要
でなくなることは言うまでもない。つまり、色素,染料
を拡散板に添加したものを拡散板1021とすればよ
い。また、色フィルタ56と誘電体多層膜からなるとし
て干渉膜フィルタを用いてもよい。また、(図7)に示
すように発光素子15を反射板71で囲み、反射板71
が形成されていない光出射面に色フィルタ56を配置す
る構成としてもよい。色フィルタ56と発光素子15間
には光結合層73を形成し、オフティカルカップリング
させて反射光を抑制する。また色フィルタ56の表面に
反射防止膜72を形成する。
【0106】(図8)に示すように、発光素子の光出射
側に凸レンズを113を取り付けてもよい。このように
凸レンズ113を取り付けることにより狭指向性の発光
素子15を得ることができる。凸レンズ113は樹脂レ
ンズ,ガラスレンズのいずれであってもよい。また、凸
レンズ形状が凸のみに限定されるものではなく、フレネ
ルレンズ等の板状であってもよい。以下の説明におい
て、便宜上、これらの集光機能を有するものを総称して
凸レンズと呼ぶ。(図4)から(図8)で示した本実施
の形態における発光素子およびその変形例は、チップ形
のLEDを用いたものであるが、(図9)に示すよう
に、樹脂モールドしたLEDを発光素子15として用い
てもよい。(図9)においてチップ45は樹脂モールド
されており、光出射側は樹脂レンズ113となってい
る。底面は反射板71が形成または配置され、側面にも
反射板71が形成もしくは配置されている。そのためチ
ップ45からの光はすべて前面に出力され、樹脂レンズ
113で集光される。その他、(図10)に示すよう
に、蛍光発光ランプを発光素子15として用いてもよ
い。ランプのケース103間には水銀分子(図示せず)
と水素,ヘリウム,ネオンなどのガスが充填されてい
る。また、ケース103の裏面には蛍光体46が塗布さ
れている。
【0107】ヒータ端子101はヒータ104と接続さ
れ、ヒータ端子101に電流を印加することによりヒー
タは加熱され、熱電子が放出される。また、アノードに
はアノード端子102に電圧を印加することにより電圧
が印加され、前記熱電子を加速し、ケース103内で紫
外線が発生する。発生した紫外線は蛍光体46で可視光
に変換される。ケース103の内面かつ底面・側面には
反射膜71が形成または配置されている。ケース103
内で発生した紫外線はすべて蛍光体46に照射される。
したがって、蛍光体46の発光輝度を高くすることがで
きる。ヒータ端子101に印加する電圧は、2.0
(V)〜5.3(V)が適正であり、アノード端子10
2に印加する電圧は、8(V)〜18(V)が適正であ
る。蛍光ランプの直径は極力小さい方がよい。しかし、
あまり小さくなるとランプを製造上作れなくなる。ラン
プの直径をd(mm)とし、表示パネルの有効表示領域
の対角長をm(mm)としたとき、(数15)を満足さ
せることが好ましい。
【数15】
【0108】(図4)〜(図9)のように、発光素子1
5として白色LEDを用いる場合は、蛍光体46部のみ
が発光領域となっている。LEDがチップタイプの場
合、発光領域の直径は1(mm)程度である。放物面が
大きい場合、表示パネルの有効表示領域の対角長mが長
い場合、直径1(mm)の対角長では小さい場合があ
る。つまり表示パネル863に入射する光の指向性が狭
くなりすぎる。拡大レンズ866の画角設計にもよる
が、発光素子15の発光領域が小さいと、接眼カバー8
52から少し眼の位置をはなすと表示画像がみえなくな
る。したがって、(図4)に示すように光出射側に拡散
板1021を配置して、発光面積を大きくするとよい。
また、(図9)において説明した樹脂レンズ113の形
状を下記のようにすることにより、焦点距離等を短くす
ることができる。その説明のための断面図を(図11)
に示す。(図11)において、113は樹脂レンズ、1
12は発光体である。発光体はLEDチップであり、樹
脂レンズ113を含む透明樹脂でモールドされている。
LEDは、発光チップ112に印加する電圧または電流
の制御により、発光輝度を調整することができる。
【0109】LEDのモールド樹脂113の表面をレン
ズとして利用することができる。特に(図11(b))
に示すように、モールド樹脂の表面を球面とし、発光体
から出る光がアプラナティックの条件を満足するとよ
い。モールド樹脂のレンズ面の曲率半径をr、屈折率を
nとして、レンズ面の頂点115から(数16)で与え
られる距離Sだけ離れた位置に発光体112を配置する
とよい。
【数16】
【0110】このとき、レンズ面114による発光体1
12の像はレンズ面の頂点115から、(数17)で与
えられる距離S’だけ離れた位置117にできる。
【数17】
【0111】発光体112の大きさは光出射領域に比べ
て十分小さいので、点とみなす事ができる。なお、(図
11(b))において、117はレンズ面114の曲率
中心であり、116はレンズ面の法線である。LEDの
発光体112を樹脂モールドし、出射面を球面レンズと
し、発光体から出射する光が球面レンズに対してアプラ
ナティックの条件を満足するようにすると、LEDから
球面レンズに入射する光は正弦条件を満足するために、
観察者から見た液晶表示パネルの輝度均一性が良好にな
る。発光素子15、特にLEDの場合はLED15は定
電流駆動を行う。定電流駆動を行うことにより温度依存
による発光輝度変化が小さくなる。また、LED15は
パルス駆動を行うことにより発光輝度を高くしたまま、
消費電力を低減することができる。パルスのデューティ
は1/2〜1/4とし、周期は50Hz以上にする。周
期が30Hz程度で低いとフリッカが発生する。
【0112】発光素子15の発光領域の対角長d(m
m)は、表示パネル863の有効表示領域の対角長(観
察者が見る画像表示に有効な領域の対角長;図37参
照)をm(mm)としたとき、(数18)の関係を満足
させることが好ましい。
【数18】
【0113】さらに好ましくは、(数19)の関係を満
足させることが好ましい。
【数19】
【0114】dが小さすぎると表示パネル863を照明
する光の指向性が狭くなりすぎ、観察者が見る表示画像
は暗くなりすぎる。一方、dが大きすぎると、表示パネ
ル863を照明する光の指向性が広くなりすぎ表示画像
がコントラストが低下する。一例として表示パネル86
3の有効表示領域の対角長が0.5(インチ)(13
(mm))の場合、LEDの発光領域は対角長もしく
は、直径は2〜3(mm)が適正である。発光領域の大
きさはLEDチップの光出射面に拡散シート1021を
はりつけるもしくは配置することにより、容易に目標に
あった大きさを実現できる。
【0115】以下に、(図1)で示した本実施の形態に
おけるビューファインダーの詳細な動作について説明す
る。(図1)において、LED15から放射された光は
集光レンズ11により略平行光に変換されて、表示パネ
ル863を照明する。集光レンズ11はフレネルレンズ
でもよい。また凹面鏡を配置もしくは用いても集光する
機能を有する。したがって凹面鏡も本発明の集光手段と
して用いることができる。
【0116】略平行光とは指向性の狭い光という意味で
あり、完全な平行光を意味するものではなく、光軸に対
し絞りこむ光線であっても広がる光線であってもよい。
つまり面光源のように拡散光源でない光という意味で用
いている。
【0117】本実施の形態におけるビューファインダで
は、(図1)に示すように、表示パネル863の法線
(光軸14)に対してθKの方向から表示パネル863
を照明する。したがって、集光レンズ11の直径が小さ
くともより広い面積の表示パネル863の表示領域を照
明できる。表示パネル863としては、(図12)等で
説明した本発明の表示パネルを用いる。表示パネル86
3はNWモードのPDパネルである。したがって、画素
が黒表示の場合は液晶層127は透明状態であり、照明
22a光はそのまま画素電極126で反射して反射光2
2bとなる。一方、画素が白表示の場合は、液晶層12
7は散乱状態であり、画素に入射した照明光22aは散
乱光31となり、その光の一部は拡大レンズ866を介
して観察者の眼21に到達する。
【0118】PDパネルの特徴として入射角依存性がな
い点も有利である。TN液晶表示パネルではNWモード
で黒表示の場合、液晶分子の軸からすこし、光軸(入射
光22a)からずれると表示コントラストを大幅に低下
させる。しかし、PDパネル863では光線の角度θK
(対角基板内では屈折率分に応じて角度は小さくなる)
が大きくとも、コントラスト低下がない。光学構成上も
照明光の光軸と観察者が見る軸14とをずらすことがで
き、容易に構成できる。また、反射電極に微小な凹凸を
形成せずとも観察者の眼21に十分な光が到達する。ま
た、光変調に偏光板を用いる場合がないから、TN方式
と比較して2倍以上明るい。また、光変調に寄与しない
光、たとえば表示パネル863の空気との界面(パネル
表面)で反射する光は反射光22bとなり、観察者の眼
21に到達しない時も有利である。表示コントラストが
大幅に向上するからである。
【0119】PD液晶の場合、入射光の波長依存性と思
われるが、R,G,Bの各画素に印加するバイアス電位
が異なるという問題がある。つまり、対向電極の電位に
対し、3原色の映像信号の電位を個別に調整する必要が
ある。特に赤色など長波長の光に対してこの程度が大き
い。個別のバイアス調整を行わなければ、良好な黒表示
を行うことができない。この現象は従来からよく用いら
れているTN液晶では生じない。そのため、3原色の映
像信号のうち1つを基準としてバイアス電圧の調整をす
る必要がある。たとえば、Rの映像信号に対し、V1な
るバイアス電圧と印加し、Bの映像信号に対してV2な
るバイアス電圧を印加する。このことは3原色がシア
ン、イエロー、マゼンダの場合も同様である。つまり、
映像信号の中心値をR,G,Bごとにと変化させる。
【0120】PDパネルにおいて、NWモードで最大白
表示を得るのには、液晶層127に印加する電圧を液晶
の立ち上がり電圧より高くする。この立ち上がり電圧と
は、液晶が透過し始める電圧をいう。言い換えれば、画
素に印加する電圧は立ち上がり電圧より大きく最大印加
電圧以下で画像表示をおこなう。つまり、NWモードの
時は、液晶層が完全散乱状態で使用しない。立ち上がり
電圧より大きくするのは、散乱を適度に低減し、反射電
極で反射した光をも利用して白表示をおこなうことによ
り明るい白表示を実現できるからである。白表示の調整
は最適な視角方向(観察者が通常表示パネルを見る方
向)から輝度を測定し、輝度が最大となるように画素に
印加する電圧を調整してガンマをあわせる。観察者の使
用するボリウムとして、NWモードの場合、黒表示での
印加電圧を可変せず、白表示での印加電圧を可変できる
ものをビデオカメラ本体などにする配置することが好ま
しい。観察者は表示画像を見ながら、前記ボリウムを調
整し、最も明るい表示でなるようにすることができる。
【0121】画素は、1画素に複数(具体的には2個)
の画素電極を形成することが好ましい。前記複数の画素
は1フレームで液晶層で印加される電圧の絶対値を変化
させる。1の画素電極上の光透過状態が、他の画素電極
上の光透過状態を変化させる。このように構成すること
により視野角を見かけ上広くすることができる。これは
TN液晶表示パネルで画素2分割方式とよばれて実用化
されている構成である。なお、本発明のビューファイン
ダなどにおいて、拡大レンズ866、接眼リング865
などは省略することができる。表示パネル863の表示
画像は小さくなるが、実用上適用できる場合が多い。ま
た、レンズ11は凸レンズとはかぎらない。たとえば発
光素子15が棒状の蛍光管である場合はレンズはシリニ
ドリカル状(蒲鉾状)のレンズにすればよいし、離散的
に発光領域がある場合は、複数のレンズを接続したもの
を用いればよい。
【0122】(図1)において、表示パネル863の画
素電極126((図1)には図示せず)で反射した光は
反射光となり、光吸収膜12に入射されて吸収される。
光吸収膜12とはアクリルに黒色塗料を添加したものが
例示される。ただし、ボデー851が黒色の樹脂等で形
成される場合はあえて光吸収膜12を形成する必要がな
い。ボデー851で吸収されるからである。この意味か
らもボデーの内部は黒色あるいは暗色にしておくことが
好ましい。したがって、光吸収膜とは光吸収手段として
とらえるべきである。また、ボデー851の表面をま
た、表示パネル863の無効領域(画像表示に有効な光
が通過しない領域部分)に黒塗料を塗布しておくことは
有効である。
【0123】PDパネルは光散乱状態の変化として光変
調を行うことから、無効な散乱光等を十分に吸収するこ
とにより高コントラスト表示を実現できる。なお、画素
電極126上に微小な凹凸を形成した方式も入射光を散
乱させることになるから、ボデー内部に光吸収手段を形
成もくしは配置することは有効である。表示パネル86
3の液晶層127は画素電極126に印加された電圧の
強弱にもとづいて入射光を散乱もしくは透過させる。散
乱した光は拡大レンズを通過して観察者の眼21に到達
する。
【0124】ビューファインダでは観察者がみる範囲は
接眼ゴム等により固定されているため、ごく狭い範囲で
ある。したがって狭指向性の光で表示パネル863を照
明しても十分な視野角(視野範囲)を実現できる。その
ため光源15の消費電力を大幅に削減できる。一例とし
て0.5(インチ)の表示パネル863を用いたビュー
ファインダにおいて、面光源方式では光源の消費電力は
0.3〜0.35(W)必要であったが、本発明のビュ
ーファインダでは0.02〜0.04(W)で同一の表
示画像の明るさを実現することができた。観察者は眼2
1を接眼ゴム852で固定して表示画像をみる。ヒント
の調整は接眼リング865を動かせて行う。
【0125】アバーチャ13は色彩絞りのように可変絞
りとしてもよい。この場合はレバー(図示せず)をボデ
ー851の外にだしておき、レバーを動かすことにより
色彩で絞りの穴径を変化させる。観察者は表示画像をみ
ながら、もっとも表示コントラストが良好で、かつ適度
な表示明るさとなるように調整を行う。拡大レンズ86
6と表示パネル863間には観察者が良好に表示パネル
863の画像の虚像を見えるようにするため、図1に示
す一定の間隔Sが必要である。しかしビューファインダ
をビデオカメラ等に組み込む場合は、間隔Sは短い方が
よい。これを解決するために、本実施の形態におけるビ
ューファインダでは、(図21)に示すように、ボデー
851を851aと851bの部分に分けて、ボデー8
51を収縮できるように構成している。
【0126】(図21(a))はボデーを縮めたときで
あり、(図21(b))は観察者がビューファインダを
使用するために伸ばした状態である。拡大レンズ866
等はボデー851aに取り付けもしくは配置しており、
表示パネル863はボデー851bに取り付けもしくは
配置している。観察者(使用者)はビューファインダを
使用しないときはボデー851aをボデー851b内に
押し込む。
【0127】211は発光素子15を点灯状態にするた
めのスイッチとしての接点である。接点211aと21
1bが接続されることにより発光素子15は点灯し、離
れることにより消灯する。(図21(a))の状態では
接点は開き、発光素子15は消灯する。一方、(図21
(b))のようにビューファインダを使用するためボデ
ー851bからボデー851aをひき出すと接点211
aと211bは閉じ、発光素子15は点灯する。つま
り、観察者は発光素子15の点灯スイッチをおすことな
く、ビューファインダの使用時には、自動的に発光素子
15を点灯することができる。
【0128】以下、図面を参照しながら、本実施の形態
におけるビューファインダの変形例について順次、説明
をしていく。(図22)は表示パネル863の光出射面
に凸レンズ11bを配置した構成の変形例である。凸レ
ンズは表示パネル863と光結合層73を介してはりつ
けられている。凸レンズ11bを表示パネル863には
りつけるのは凸レンズ11bの平面と表示パネル863
間でハレーションが発生することを防止するためであ
る。
【0129】LED15から放射された光は小さいレン
ズ11aで第1段階の指向性制御を行われた後、レンズ
11bで略平行光となるようにされる。もちろん、レン
ズ11bでのみで略平行光を実現できる場合は、レンズ
11aは不要である。表示パネル863で変調された光
はレンズ11bで絞り込まれて拡大レンズ866に入射
し、観察者の眼に到達する。レンズ11bで光を絞り込
むのは拡大レンズ866の直径を小さくし、拡大レンズ
866に要する必要を低減するためである。また、ビュ
ーファインダを全体として小型化できるメリットもあ
る。
【0130】ここで、なぜ表示パネル863の光出射側
に凸レンズ11bを配置し、光を絞りこむかについて考
える。その説明図が(図23)である。(図23
(a))では表示パネル863から出射される光(主光
線)は平行光である。したがって、拡大レンズ866の
直径は表示パネル863の有効表示領域の対角長の直径
を必要とする。一方(図23(b))の場合はレンズ1
1bを配置しているため表示パネル863から出射され
る光(主光線)はレンズ11bで狭められる。そのため
拡大レンズ866の直径は表示パネル863の有効表示
領域の対角長よりも短くてよい。
【0131】(図22)では凸レンズ11bは発光素子
15から放射される光を平行光とするとともに、拡大レ
ンズ866の直径が小さくてすむように集光光とする機
能を兼用している。また、光学設計上2つの機能を兼用
することによる設計困難性を排除するため、発光素子1
5の出射面にレンズ11aを配置している。表示パネル
863および/またはレンズ11bの無効領域(画像表
示に有効な光が通過しない領域)には黒塗料等からなる
光吸収膜221を形成もしはく配置することが好まし
い。液晶層127で散乱した不要な光を吸収し表示コン
トラストを向上させるためである。
【0132】(図22)ではレンズ11bを表示パネル
863にはりつけるとしたが、これに限定するものでは
なく、(図24)に示すようにレンズ11bと表示パネ
ル863とを一定の距離kはなくてもよい。離すほど集
光レンズ11bは不要な光を集光しにくくなる。一般的
に、表示パネル863の表示領域の対角長をm(mm)
としたとき、表示パネル863がPDパネルの場合、k
は(数20)を満足させるとよい。
【数20】
【0133】また、表示パネル863はTNパネルの場
合、kは(数21)を満足させるとよい。
【数21】
【0134】kが大きくなるほど、不要な光を集光しに
くくなる。特にPDパネルの場合は不要な散乱光を集光
しにくくなるため好ましいが、あまりに長いと、レンズ
11bの直径が大きくなり、またビューファインダのサ
イズも大きくなりすぎる。不要な散乱光が拡大レンズ8
66に入射することを防止するため、(図25)に示す
ように表示パネル863と拡大レンズ866間に絞り1
3を配置することは効果がある。絞り13は(図1)と
同様に開口部を可変できるようにしておけば、観察者が
自由に調整できるので好ましい。
【0135】また(図22)(図24)では表示パネル
863の光出射面に配置したレンズ11bを介して発光
素子15で照明するとしたが、当然のことなら(図2
5)のようにレンズ11bを介さず、直接表示パネル8
63を照明してもよい。
【0136】(図25)の構成のビューファインダはレ
ンズ11bで大きく収束光にしている。これは絞り13
を配置し、絞り13の機能を発揮させるためである。拡
大レンズ866と表示パネル863間の距離kを長くと
るためには、(図26)のように構成してもよい。発光
素子15から放射された光はレンズ11aで略平行光に
され、ミラー261で反射された後、表示パネル863
を照明する。一方、表示パネル863を出射した光はミ
ラー261で反射されて拡大レンズ866に入射する。
【0137】(図26)の構成では光路を90度おりま
げることができるため、ビューファインダの大きさがコ
ンパクトになる。
【0138】(図27)は集光レンズ11のかわりに放
物面鏡271を用いて狭指向性の光を形成するものであ
る。発光素子15から放射された光は放物面もしくは、
楕円面鏡等の凹面鏡271aで反射し、平行光となる。
平行光となった光は表示パネル863を照明する。(図
27)の構成では発光素子15から表示パネル863ま
での距離を十分長くすることができ、かつ、ビューファ
インダのサイズをコンパクトにすることができる。な
お、発光素子15の裏面にも凹面鏡271bを配置すれ
ばより高輝度表示を実現できる。
【0139】以上説明した本実施の形態におけるビュー
ファインダーおよびその変形例では、表示パネル863
の法線とする軸に拡大レンズ866を配置するとした
が、これに限定するものではなく(図28)のように拡
大レンズ866の軸14bと表示パネル863の法線1
4aとが角度θをなし、また、表示パネル863を斜め
方向から照明する構成であってもよい。つまり、本発明
のビューファインダは表示パネル863の照明光の主光
線と拡大レンズ866の軸とが所定の角度θKをなし、
かつ、構成上角度θKを固定することにより、低消費電
力でかつ高輝度表示かつ高コントラスト表示を実現する
ものである。
【0140】(図28)では表示パネル863の光出射
面に凹レンズを光結合剤73で貼りつけている(オプテ
ィカルカップリングしている)。前記凹レンズ11bの
無効領域には光吸収膜221を形成し、液晶層127等
で生じた不要な散乱光を吸収している。特に、凹レンズ
11bの場合、凹面で反射した光は効率よくレンズのコ
バに出射され吸収される。そのためハレーションが発生
しににくくなる。また、凹レンズ11bに近接して(わ
ずかな空気ギャップをあけて)、正レンズ11cを配置
している。このように正レンズ11cと凹レンズ11b
とを組合せることにより、全体として凸レンズの機能を
実現できる。また、色収差の影響もなくすことができ、
拡大レンズ866とレンズ11c,11bとを光線追跡
しながら設計すれば、表示パネルの周辺光量比も十分た
かくすることができる。これは従来の面光源方式では実
現が困難な事項である。
【0141】(図27)の変形例でも説明したが、凸レ
ンズ11等を用いずに凹面鏡271を用いても狭指向性
の収束を発生することができる。(図29)は凹面鏡2
71のみで狭指向性の光束を発生させた変形例の構成図
である。凹面鏡271はアクリルあるいはポリカーボネ
ートなど透明樹脂で形成され、前記透明樹脂の外面に反
射膜を形成することにより凹面鏡としている。
【0142】凹面鏡の中央部は穴があけられ、この穴に
発光素子15が挿入されている。発光素子15から放射
された光22は凹面で反射されて出射される。また凹面
鏡271には支点291が設けられ、この支点291で
(図29)の矢印の方向に観察者が可動できるようにな
っている。可動することにより最も良好に表示画像が見
える位置に観察者は照明光の調整を行うことができる。
【0143】以上説明した本実施の形態におけるビュー
ファインダーおよびその変形例では、表示パネルが反射
型の場合であったが、透過型の表示パネルの場合は、
(図30)に示すビューファインダーのように構成すれ
ばよい。(図30)において集光レンズ11aは発光素
子15から放射される光を狭指向性の光に変換する。た
だし、発光素子は斜めから表示パネル863を照明す
る。つまり照明光の主光線22aと表示パネル863の
法線とはθKの角度をなすように構成している。表示パ
ネル863の画素が黒表示の場合は直進光22bとな
る。液晶層127が散乱状態(白表示)の場合は入射光
22aは散乱してその光の一部は拡大レンズ866に入
射して、観察者の眼21に入射する。
【0144】これら角度θK等に関する事項は、表示パ
ネル863が反射型であろうと透過型であろうと差異は
ない。もしくは少ない。また(図29)と同様に発光素
子15の位置を矢印の方向に変化させることができれ
ば、観察者は自由に最適な表示画像となるように調整し
てビューファインダを使用することができる。
【0145】以上説明した本実施の形態におけるビュー
ファインダーおよびその変形例は、発光素子15が1個
の場合であったが、(図31)に示すビューファインダ
のように2個以上用いてもよい。(図31)に示すビュ
ーファインダでは発光素子15aも表示パネル863を
照明する。また場合応じて一方の発光素子を点灯した
り、他方を消灯したりして使用する。つまり、2つの発
光素子15を点灯させることにより表示画像を明るくす
ることができる。また、低消費電力を優先する場合は一
方の発光素子15を消灯すればいよい。その他、観察者
の眼21の位置がAにあるかBにあるかによって表示画
像の見やすさは異なるから、最も良好に見える方の発光
素子15を点灯させて良好に見える視野角も広くなると
いう効果もある。
【0146】(図21)で示した本実施の形態における
ビューファインダーでは、表示パネル863を照明する
主光線の角度を変化させるものであった。逆に(図3
1)に示すように拡大レンズ866を矢印の方向に可動
させてもよい。観察者は表示画像を見ながら最も最適に
表示画像を見る位置に拡大レンズ866等を移動させ
る。(図31)に示すビューファインダは表示パネル8
63の光出射面に配置したレンズ11aを発光素子15
からの光を平行光にするのに用い、レンズ11bを収束
光とするのに用いている。(図31)のように構成する
方が光学設計は容易である。
【0147】(図32)に示すビューファインダーは発
光素子15a用の凸レンズ11aと発光素子15b用の
凸レンズ11bとを具備するものである。
【0148】(図31)に示すビューファインダは反射
型の表示パネルの場合であるが、透過型表示パネルの場
合は(図33)に示すビューファインダーの如く構成す
ればよい。ビューファインダの奥ゆきを短くするため、
発光素15から放射される光をミラー261で反射させ
た後、レンズ11に入射させている。(図34)に示す
ビューファインダは表示パネル863を照明する狭指向
性の照明光を形成する照明装置(以後、バックライトと
呼ぶ)を具備するものである。まず、このバックライト
について説明をする。透明ブロック343の底面の一部
は放物面に加工されている。当該底面は、完全な放物面
ではなくてもよく、楕円面あるいはそれに類似した形状
でもよい(以後、これらの面形状を総称して凹面と呼
ぶ)が、LED15を焦点とした放物面とすることが好
ましい。なお、凹面となるようなフレネルレンズ状とし
てもよい。
【0149】以下、(数22)の説明までは、透明ブロ
ック343の底面の一部をLED15を焦点とする放物
面とする場合について説明する。透明ブロック343の
底面は、(図35)に示すように、焦点Oを中心とする
放物面鏡の斜線部を切り取った形状とする。なお、(図
35(b))は、(図35(a))のaa’線での断面
図である。
【0150】(図35(b))に示すように、放物面の
底面のCの部分にアルミニウム,銀などを蒸着して反射
膜341にする。反射膜341が酸化等するのを防止す
るため、反射膜341上にフッ化マグネシウム,酸化シ
リコン等の薄膜を形成しておくことが望ましい。
【0151】(図34)に示すビューファインダのバッ
クライト345では放物面鏡の半分より小さい部分を使
用することが特徴である。(図36)に示すように放物
面鏡の焦点Oに発光素子15を配置した場合、中心線d
d’を含まない部分、例えば、(図35)に示す斜線部
351を使用する。なお、反射膜341として金属薄膜
の他、反射シート,金属板をはりつける。あるいはペー
スト等を塗布して形成してもよい。その他、光学的干渉
膜を用いた干渉フィルタを用いてもよい。
【0152】(図34)に示すビューファインダのバッ
クライト345は、発光素子15で(図36)のAの部
分のみを照明する。また、照明箇所の中点kを中心とし
て照明する。表示パネル863は光出射面344から出
射する光で照明する。すなわち、図36の光線22aと
光線22bとの間の範囲の光線のみを反射して液晶表示
パネル823へ出射するものである。発光素子は指向性
のあるものを用いることができる。つまり照明範囲Aが
狭いからである。そのため、光利用効率が良くなる。狭
い照明面積に効率より光を照明できるからである。以上
のことから、(図34)に示すビューファインダのバッ
クライトは、放物面鏡の中心線の半分より小さい部分を
用い、発光素子の下面(B,B’)位置を照明光の通過
領域として用いないものとすることによって、表示画面
の輝度むらが少なく、光利用効率のよいものとなる。
【0153】次に、透明ブロック343の底面の放物面
に対応する放物面鏡の焦点距離の選定について説明す
る。(図37)に示すように、表示パネル863の有効
表示領域371の対角長m(mm)(画素等が形成され
ており、ビューファインダの画像をみる観察者が画像が
みえる領域)とし、放物面鏡の焦点f(mm)としたと
き、(数22)の関係を満足するようにする。
【数22】 f(mm)がm/2(mm)より短かいと放物面の曲率
が小さくなり反射面352の形成角度が大きくなる。し
たがって、バックライト345の奥ゆきが長くなり好ま
しくない。また、反射面の角度がきついと表示パネル8
63の表示領域371の上下で輝度差が発生しやすくな
るという課題も発生する。一方、f(mm)が3/2・
m(mm)より長いと、放物面の曲率が大きくなり、ま
た発光素子15の配置位置も高くなる。そのため、先と
同様にバックライト345の奥ゆきが長くなってしま
う。
【0154】ここで、(図35)の表示パネル863の
表示領域18の縦横比、すなわち、反射面12の形成方
向について説明する。(図38)は、表示パネル863
の表示領域371と発光素子15の位置関係を示す平面
図である。(図38(a))に示すように、表示領域3
71の縦横比を発光素子15に対して横長とすると、距
離ODと距離OCとの差が大きく、点Dと点Cでの輝度
差が生じやすい。一方、(図38(b))に示すよう
に、表示領域371の縦横比を発光素子15に対して縦
長とすると、距離OFと距離OEとの差が小さく、点F
と点Eでの輝度差は発生しにくい。また、(図38
(b))の部分立面図である(図39)に示すように、
平面距離OEは反射面342までの立面距離OGに相当
する。したがって、OF、OGそれぞれに相当する実際
の距離はかなり小さくなるから、輝度差は小さくなる。
このように発光素子15の配置位置(放物面鏡の中点
O)と点F,点Gとの距離をはなすことは表示領域の輝
度均一性に効果がある。その意味では、(図39)に示
すように、発光素子15の下位置から放物面鏡の端方向
にあたるBの部分は使用しないことが望ましい。この意
味でもLEDのように一方向にのみ光を発生する発光素
子(微小面発光素子)を用い、かつ焦点O位置より斜め
下方向の反射面12を照明する(図34)に示すビュー
ファインダのバックライトは低消費電力,高輝度表示の
両立を実現しやすい。この理由から白色LEDは発光素
子15として採用することが好ましい。
【0155】発光素子15の発光領域の対角長の選定に
ついては、前記対角長(四角形の場合は対角線長、円の
場合は直径、楕円の場合は長辺と短辺を加えて2で割っ
たもの)をd(mm)とし、表示パネルの有効表示領域
の対角長をm(mm)としたとき、(数23)の関係を
満足させることが好ましい。
【数23】 dが大きくなれば、(図34)に示すバックライトを組
みこんだビューファインダの画角、指向性は広くなり、
どの方向から表示パネルをのぞきこんでも良好に画像が
良好にみえる範囲は広くなるが、表示画像は悪くなる
し、光利用率も悪くなる。一方、dが小さくなれば、光
利用率は良くなるが、画角、指向性とも狭くなってしま
う。dを変更した検討によって、光利用率、画角、指向
性をともに満足するdは、上記(数23)の範囲を満足
する必要があることが確認された。特に、さらに好まし
くは(数24)の条件を満足する必要がある。
【数24】
【0156】光出射面344上には拡散シート(拡散
板)を配置もしくは形成してもよい。この拡散シートと
は(図86)の拡散板862のように完全拡散特性を有
するものではなく、少なくとも、発光素子15の色ム
ラ、あるいは反射面342の微妙な輝度分布を均一化す
るものであればよい。したがって、本明細書では便宜
上、拡散シートと呼ぶが、例えば、わずかに白濁した透
明のシートのことである。したがって、従来の完全拡散
を実現した拡散シートとは基本的に異なる。この拡散シ
ートの光拡散度Gは拡散シートへの光入射面での照度を
E〔lx〕、光出射面、かつ拡散シートの法線方向から
測定した輝度をB(nt)、円周率をπとしたとき、
(数25)を満足するようにする。
【数25】 なお、Gは小さいほど光拡散度が高いことを示し、逆に
大きいほどほとんど透明状態であることを示す。
【0157】反射膜342は、反射面にアルミニウム等
を蒸着等して形成するとしたが、この他に金属板を加工
してはりつける、あるいは配置してもよい。また3M社
が製造しているシルバーラックス等の反射シートを配置
もしくははりつけてもよい。透明ブロック343は透明
樹脂で形成される。透明樹脂としてはアクリル,ポリカ
ーボネート,ゼオネックスが例示される。また、透明樹
脂中に拡散剤を添加したり、色素染料を添加したものを
用いてもよい。これは、光の指向性を適度に広くした
り、光の波長帯域を制限して色純度を改善するためであ
る。
【0158】透明ブロック343は、凹面を有する型を
作製し、その型内に透明樹脂、シリコンゲル等のゲル,
エチレングルコール等の液体等を充填して形成してもよ
い。また、凹反射面をABS等の樹脂から削りだし、反
射面に反射膜を形成して、そのまま用いてもよい。焦点
Oから発した光は凹面で反射することにより平行光に変
換される。平行光とは完全な平行光を意味するものでは
なく、指向性の狭い(つまり、拡散光ではない)光とい
う意味である。好ましくはテレセントリックとする。
【0159】凹面にはAlまたはAgからなる反射膜3
42が形成されている(以後凹反射膜と呼ぶ)。凹反射
膜342は表面が酸化しないようにSiO2等(酸化防
止手段)膜でコーティングされている。(図34)に示
すビューファインダのでは、発光素子15から放射され
た光は反射膜341で反射された後、凹状反射膜342
に入射して、狭指向性の平行光に変換される。平行とな
った光は透明ブロック343の出射領域から出射し、表
示パネル863を照明する。
【0160】(図34)に示すビューファインダでは、
照明光を形成するバックライト345を一体型化してい
るため、バックライト345を部品として取り扱うこと
ができるようになり、光軸の調整等が不要になる。その
ため、ビューファインダの組み立てにようする時間(製
造時間)を大幅に短縮でき、また部品点数も削減できる
ため、低コスト化を実現できる。(図34)に示すビュ
ーファインダのバックライト345の白色LED15取
付位置付近の詳細構成について、(図40)を参照して
説明する。(図40)に示すように、透明ブロック34
3には穴404があけられており、この穴404に白色
LED15が拡散剤入りの接着剤で取り付けられてい
る。また白色LED15はプリント基板(もしくはフレ
キシブル基板)49に取りつけられている。
【0161】透明ブロック343には(図40(b))
に示すように3つのピン401が形成されている。この
ピン401は先端を大きく、根本を細くしており、プリ
ント基板49の穴402に挿入されると容易に抜けない
ようになっている。またピン401の配置は、誤挿入を
防止するため、非対称形に配置されている。白色LED
15と透明ブロック343の一体化方法は、透明ブロッ
クの穴404に拡散剤入りシリコン接着剤を充填し、こ
の穴404にプリント基板49に取り付けられた白色L
EDを挿入することにより行う。
【0162】なお、白色LED15は拡散剤入り接着剤
で取りつけるとした。これは(図4)に示す拡散剤シー
ト1021を必要することなく、均一な光源を作製する
ためである。つまり拡散剤入り接着剤を用いることによ
り、一度に拡散シート1021の取り付けと接着という
2つの機能を実現したものである。したがって、拡散剤
入りでない接着剤を使用する場合は、あらかじめ白色L
ED15の光出射面に拡散シート1021をはりつけて
おくか、穴404の底面に拡散シート1021をはりつ
けるもしくは、配置しておく必要がある。なお、接着剤
のかわりに拡散剤入りのゲル,液体を用いてもよい。な
お、(図40(b))に示すように白色LED15は2
つの凸部403によりはさみこまれるようにしている。
白色LED15を圧入することにより、多少凸部403
の先端は屈曲する。この屈曲により白色LED15を抜
け落ちないように固定するとともに、白色LED15の
発光中心が丁度中央部となるようにしている。したがっ
て、この凸部403で十分、白色LED15を固定でき
る場合は白色LED15を固定する接着剤73を使用す
る必要はない。また、必要に応じてプリント基板49と
透明ブロック343間に接着剤を充填してプリント基板
49と透明ブロック343とを固定する。この凸部40
3により、LED15を固定できる場合はLEDを固定
する接着剤は必要でない。
【0163】バックライト345においては、透明ブロ
ック343に凹状反射膜342および反射膜341を形
成する必要がある。この反射膜を容易に形成する方法
を、(図41)を用いて説明する。まず、透明ブロック
343に白色LED15を取りつける穴404と光出射
領域344にシート411をはりつける。次にこのシー
ト411をはりつけた状態で蒸着3に透明ブロック34
3を配置し、透明ブロック343の外面にAl膜を蒸着
する。蒸着後、シート411をはがせばよい。
【0164】バックライト345を用いて(図42)の
ようにビューファインダを構成してもよい。白色LED
15から放射された光を反射膜341で反射させて、表
示パネル863を照明する。また、バックライト345
のA面は集光レンズの機能をもたせる。したがって、拡
大レンズ866からは表示パネル863の表示画像をバ
ックライト345のAの領域を介して見ることになる。
つまりバックライト345は照明光を略平行光にする機
能で、集光レンズ11の機能を一体としたものとみなせ
る。また、(図43(a))に示すように反射膜341
を形成せず、表示パネル863を照明する構成も例示さ
れる。発光素子15から放射された光は透明ブロック3
43の平面Bで全反射し、全反射した光は表示パネル8
63を照明する。透明ブロック343の屈折率nが1.
5であれば全反射角は約40度であり、容易に全反射条
件を実現することができる。
【0165】なお、(図43(b))に示すように全反
射とせずにLED15から放射した光で直接表示パネル
863を照明してもよい。(図34〜図43)で示した
ビューファインダーは、表示パネル863が反射型の場
合であるが、表示パネル863が透過型の場合は(図4
4)に示すビューファインダーのように構成すればよ
い。
【0166】放物面342の焦点位置に配置された白色
LED15から放射された光は、放物面342で狭指向
性の光に変換される。光出射領域344と表示パネル8
63とがなす角度をθKとすれば、表示パネル863に
は角度θKなる主光線の光を入射させることができる。
【0167】(図45)に示すビューファインダーは、
透明ブロック343内で照明光の形成と観察者への表示
パネル863の表示画像の導出とを行うものである。透
明ブロック343の一面には反射型の表示パネル863
がオプティカルカップリングされている。また、他面に
は反射膜342が形成される。透明ブロック343の光
出射面には反射防止膜451(AIRコート)が形成さ
れている。
【0168】発光素子15から放射された光はレンズ1
1aおよび反射面342で略平行光の光に変換されると
ともにθ2なる角度で表示パネル863に入射する。表
示パネル863の光変調層127が透明状態のときは前
記光は、画素電極126で反射され、透明ブロック34
3Aの領域から出射する。また、光変調層127で散乱
した光は、その散乱度合いに応じてA領域で全反射した
後、反射膜342で反射されて、反射防止膜451が形
成された領域から出射された観察者の眼21に到達す
る。(図45)に示すビューファインダーの構成では、
透明ブロック343の一面で光を全反射させているた
め、光路長を長くすることができ光学設計が容易であ
り、また、ビューファインダをコンパクトにすることが
できる。ビューファインダの奥ゆきも短くすることがで
きる。
【0169】また、表示パネル863を透明ブロック3
43に取りつけ、透明ブロック343に反射膜342も
形成しているため、部品点数が少なく調整箇所も少ない
という利点もある。なお、必要に応じて観察者の眼21
の前にレンズ11bを配置してピント調整を行う。
【0170】(図45)に示すビューファインダーの構
成は表示パネル863が反射形の場合であるが、表示パ
ネル863が透過型の場合は(図46(a))に示すビ
ューファインダーの如く構成すればよい。つまりバック
ライト345を用いて表示パネル863の裏面から照射
すればよいのである。また、バックライト345を用い
ずとも(図46(b))のように白色LED15とレン
ズ11で平行光を形成してもよい。
【0171】(図47)に示すビューファインダーは、
凸レンズ11のコバ(周辺部)に白色LED15を取り
付けた構成である。コバに取り付けられた白色LEDは
光出射面に拡散シート1021が取りつけられている。
もしくはTiなどの拡散剤入りの接着剤ではりつけられ
ている。そのため白色LEDは拡散光源となる。したが
って、白色LEDから放射される光は凸レンズ11内で
乱反射する。凸レンズ11はA面は凸面としており、B
面は凹面としており、全体として凸レンズ11は集光レ
ンズ(正のパワーを有する)として機能するように設計
されている。また、凸レンズ11と表示パネル863間
にはkの距離はなして配置され、観察者は虚像により表
示パネル863の表示画像を拡大してみえるように構成
される。もちろん、kの距離をはなさず観察者の眼21
と表示パネル863間に拡大レンズ866を配置しても
よい。
【0172】凸レンズ11内で乱反射した光の一部はB
面から出射して表示パネル863を照明する。凸レンズ
11のA面からも光は出射するが、A面が凸面に構成さ
れているため、また、観察者の眼と凸レンズ11間の距
離が比較的長いため、A面から放射される光は観察者の
眼21にはほとんど到達しない。凸レンズ11のB面か
ら放射される光は(図47)の22aで示すように凹面
で屈曲されて表示パネル863を斜め方向から照明す
る。表示パネル863は照明された光を画素電極126
に印加された映像信号にもとづき、散乱させ、散乱光3
1となる。散乱光31の一部は観察者の眼21に到達す
る。なお、凸レンズ11が平凸レンズの場合は、もしく
は、片面が弱い正のパワーの場合は、照明光22aの強
度が多少、低下する傾向があるが、実用上は採用でき
る。
【0173】(図48)に示すビューファインダーは、
導光板481により表示パネル863の前面から照明す
るものである。導光板481のエッジには冷陰極方式の
棒状の蛍光管483が取りつけられている。蛍光管48
3のまわりにはAgを蒸着した反射シート341が取り
かこまれている。蛍光管483の直径dと導光板481
の厚みtは(数26)の関係を満足する時に、蛍光管4
83から放出される光を効率よく導光板481に導入で
きる。
【数26】
【0174】また導光板481のエッジは、蛍光管48
3と接する面が円弧状になるように、加工されている。
導光板481の一面には屈折率nが1.8以上の薄膜4
82が形成されている。この薄膜482はY22,IT
Oが例示される。482は導光板で乱反射し、A面から
放射される光を少なくし、B面からより多く放射される
ようにするためである。また、A,B面の無効領域には
光吸収膜221を形成する。
【0175】蛍光管483から導光板481に導かれた
光は、導光板481内を伝達し、B面から出射する。出
射した光は表示パネル863を照明する。表示パネル8
63で変調された光は導光板481を通過して、レンズ
11で集光されて拡大レンズ866に入射する。(図4
9)は、(図47)、(図48)で示したビューファイ
ンダを、ビデオカメラ等の映像機器に用いる場合の変形
例を示す構成図である。表示パネル863はパネルホル
ダ1492に取り付けられている。またビデオカメラ等
の筺体491に取り付けられている。なお、必要に応じ
てパネルホルダー492,導光板481,レンズ11等
はビデオカメラ等の側面に格納(おりたたんで収納)で
きるように構成される。
【0176】(図49(a))に示すビューファインダ
ーでは筺体491の側面に配置された蛍光管483から
放射された光は、導光板481に導入される。なお、か
ならずしも発光素子は蛍光管に限定するものではなく白
色LED等でもよい。導光板481からの光はB面から
出射し、表示パネル863を照明する。(図49
(a))に示すビューファインダーは導光板481と集
光レンズ11を有する構成であり、(図49(b))に
示すビューファインダーは(図48)の構成に対応する
ものである。また(図49(c))に示すビューファイ
ンダーは(図47)の構成を応用展開したものである。
【0177】PDパネルの場合、液晶層がTN液晶等の
ように液体でなく、固体であるという点に特徴がある。
そのため(図50)に示すようにタッチパネルへの展開
も容易である。バックライト345の光出射領域344
にNWモードのPDパネル863が配置されている。P
Dパネル863の表面には直接導電膜502bが形成さ
れている。一方、透明シート501にも導電膜502a
が形成されている。観察者が指503で透明シート50
1の表面にふれると導電膜502aと502bが接触し
て指で入力した位置が判定できる。指503で押さえる
と表示パネル863対向基板122が押圧をうけること
になる。液晶層127が液体の場合、押圧をうけると光
変調状態が変化する。そのため透明シート501を押さ
えても対向基板122が押れないように導電膜502b
は、厚い基板上に形成するのが従来の構成であった。
【0178】しかし、厚い基板上に導電膜502bを形
成すると、視度差が生じ、指を押さえた位置と、表示パ
ネル863の画面位置とがずれるという課題を発生し
た。(図50)に示すタッチパネルでは導電膜502b
を直接に表示パネル863上に形成する。したがって視
度差は生じない。なお、導電膜502bは薄いフィルム
上に形成してもよい。その場合であっても観察者が指5
03で押さえると、フィルムは屈曲し、表示パネル86
3は押圧をうける。しかし、PDパネルを用いているた
め光変調状態は変化しない。
【0179】(図50)に示すタッチパネルの構成は、
バックライト345を用い、表示パネル863にθ2
角度に入射させることにより観察者に良好な画像を見る
ようにし、かつ、良好な操作性を有するタッチパネルを
提供するものである。(図1)に示した、本実施の形態
におけるビューファインダでは、ビューファインダを組
みたてる際、角度θKの調整、光軸14の調整等が必要
となる場合がある。この工程は長時間を必要とし、わず
らわしい。しかし、(図51)に示すビューファインダ
は、透明ブロック343に部品等を取りつけることによ
って、調整工程を大幅に削減したものである。
【0180】透明ブロック343の一面には表示パネル
863がオプティカルカップリングして取り付けられて
いる。つまり、オプティカルカップリングすることによ
り、表示パネル863と透明ブロック343を一体とす
るとともに、表示パネル863の界面で発生する光損失
の発生を防止している。また、透明ブロック343の他
の一面には面発光する面光源511が取りつけられてい
る。なお、512は面光源511用の昇圧コイル512
である。面光源511としてはウシオ電気(株)が製造
・販売しているUFU07F852等がある。面光源5
11も接着剤73b等でオプティカルカップリングして
透明ブロック343と一体化している。もちろん、面光
源511のかわりに白色LED等を採用してもよい。
【0181】透明ブロック343の光出射面はレンズ1
1が構成されている。また、透明ブロック343の無効
領域には光吸収膜(光吸収手段)211が形成もしくは
配置されている。この光吸収膜221は透明ブロック3
43内で乱反射する光を吸収して表示コントラストを向
上させる機能を有する。透明ブロック343を金型成型
にて形成すれば精度より作製できる。この透明ブロック
の各面に表示パネル863等を取りつければ、容易に精
度よく光軸等が一致する。
【0182】(図98)に示すビューファインダは、透
明ブロック343に白色LED15から放射される光を
略平行光にするレンズ11aと、表示パネル863から
拡大レンズ866に向かう光を収束光にするレンズ11
bとを一体とし、かつ、透明ブロック343の一面に表
示パネル863が黒表示の時の反射光を吸収する光吸収
膜12を形成したものである。また、(図99)に示す
ビューファインダは、透明ブロック343の一面に凹面
鏡342を形成し、反射光22bを集光して再び照明光
22cとしたものである。このように光学系を構成する
ことにより(図32)に示すビューファインダのように
2つの発光素子15a,15bを具備するのと同様の効
果が得られ、高輝度表示を実現できる。また、(図10
0)に示すビューファインダは、(図99)に示すビュ
ーファインダの凹面鏡342のかわりに反射ミラー34
1を形成したものである。集光効率は多少低下するが実
用上は採用できる場合が多い。
【0183】(図53)は、透明ブロックのかわりに偏
光ビームスプリッタ531(以後PBSと呼ぶ)に表示
パネル863a,863bを取り付けたビューファイン
ダの構成である。発光素子15から放射された光はPB
5の光分離面532でP偏光22aとS偏光22bに分
離されて、それぞれ表示パネル863a,863bに入
射する。表示パネル863にはθ2の角度で入射するよ
うにする。なお、表示パネルにθ2の角度で入射すると
しているが、本実施の形態におけるビューファインダで
は(図1)でも説明したように、観察者の眼の軸と照明
光の主光線とが所定の角度をなすように構成するという
意味であり、(図53)に示すビューファインダにおい
ても、表示パネル863に入射する照明光の主光線の軸
が、表示パネルの法線と一致させ、拡大レンズ866の
軸を傾かせてもよい。
【0184】光分離面532は傾いた光線22を良好に
分離できるように構成する。また、光分離面はP偏光と
S偏光に分離するとしたが、これに限定するものではな
く、たとえば赤色光と、青および緑光に分離するもので
もよい。この場合は531はPBSではなく、単なるビ
ームスプリッタ531となる。たとえば、光分離面53
2が赤色光22aと、青および緑光22bに分離するも
のの場合、表示パネル863bは赤色光22aを変調
し、表示パネル863aは青および緑光22bを変調す
ることになる。したがって表示パネル863aは青色と
緑色光を分離して変調するため青と緑色のカラーフィル
タ124を形成しておくことが必要である。カラーフィ
ルタは樹脂または誘電体多層膜からなるもので形成す
る。表示パネル863bは赤のカラーフィルタを形成す
る必要は特にないが、色純度の向上のため赤色のカラー
フィルタを形成しておくことが好ましい。
【0185】また、531がPBSの場合は表示パネル
863bを輝度(Y)変調用とし、表示パネル863a
には赤(R),緑(G),青(B)のカラーフィルタ1
24を形成し、色度(C)変調用の表示パネルとしても
よい。この場合、表示パネル863bにはカラーフィル
タ124を形成する必要はなくモノクロ用でよいが、発
光素子15の色温度を調整するために帯域制限用のフィ
ルタを形成しておくことが好ましい。たとえば発光素子
15が白色LEDの場合は、青色光が強く画像が青ぽく
なってしまうからである。また、輝度成分が大きくなり
すぎるのを防止するため、減光フィルタを表示パネル8
63bの入射面に形成もしくは配置しておくことが好ま
しい。表示パネル863a,863bで変調された光は
再び光分離面532で合成され、レンズ11で収束され
て拡大レンズ866に入射する。(図53)に示すビュ
ーファインダでは表示パネル863aの表示画像と表示
パネル863bの表示画像とが重ねあわされるため、見
かけ上の解像度が2倍になったのと同等となり、低解像
度の表示パネルを用いて高解像度表示を実現できる。
【0186】(図54)のビューファインダは、2つの
拡大レンズ866と、2つの表示パネル863と、1つ
の発光素子15とを有するものである。発光素子15の
裏面側には遮光板511が配置され、無効な光が発生す
ることを防止している。発光素子から放射された光22
a,22bはそれぞれ表示パネル863a,863bを
斜め方向からθKの角度で照明する。したがって1つの
発光素子15で2つの表示パネル863を照明できるか
ら、光利用効率が高い。また、不要な反射光を吸収する
ため光吸収膜12a,12bを具備する。
【0187】発光素子15は、(図54)の矢印のよう
に、前後左右に位置を動かすことができる。動かすこと
により2つの表示パネル863a,863bを照明する
強度がほぼ同一となるようにする。
【0188】表示パネル863bで変調された光は拡大
レンズ866bに入射し、観察者の右眼21bに入射す
る。一方、表示パネル863aで変調された光は拡大レ
ンズ866aに入射し、観察者の左眼21aに入射す
る。したがって観察者の右眼21aに見える画像と左眼
21bに見える画像とは異なった画像を表示することが
できるから、立体表示(3D)をも実現できる。以上説
明した本実施の形態およびその変形例は、ビューファイ
ンダあるいは、その類似映像表示装置等に対応するもの
であったが、(図52)に示すようなもっとも大型の映
像表示装置をも同じ技術的思想で実現できる。
【0189】発光素子15(発光ランプ)から放射され
た光は表示パネル863を照明する。表示パネル863
で変調された光はミラー261で進行方向をまげられ、
フレネルレンズ11bに入射する。したがって、観察者
はフレネルレンズ11bを介して、表示パネル863の
拡大した表示画像を見ることができる。なお、521は
発光ランプ15の点灯,消灯を制御するスイッチであ
る。(図52)に示すような映像表示装置に用いる発光
素子15素子としては、蛍光管,白色LED,EL等が
例示される。その他、(図56)のように発光素子15
から放射される光をレンズ15で集光し、光ファイバー
561(光伝達部材)で導いたものを用いてもよい。つ
まりこの場合は、光ファイバー561のAが発光素子の
位置となる。
【0190】以上説明した本実施の形態およびその変形
例は、発光素子15から放射される光を表示パネル86
3の照明光として用いる構成のビューファインダもしく
は映像表示装置であった。しかし、発光素子15を用い
るかぎり電力を消費する。この対策として、(図55)
に示すビューファインダは、発光素子15を用いずに表
示パネル863を照明する方式を用いるものである。
【0191】(図55)において551は円錐もしくは
角錐等の反射膜である。透明樹脂343のまわりに反射
膜551が形成されている。このような形状のものを以
後、集光ロート552と呼ぶ。集光ロート552は光を
取り込む開口部が広く、光を出射する開口部が狭い形状
としている。円錐,角錐には限定されない。また、内部
に透明樹脂が充填されていることには限定されない。反
射膜551だけでも集光ロート552は構成できる。つ
まり、集光ロート552とは光のじょうごである。指向
性を保持したまま光を集光するためにはレンズを必要と
する。しかし、指向性が不必要であれば集光ロート55
2で効率よく集光できる。集光ロート552の反射面は
AlまたはAgで形成される。(図55)のように樹脂
ブロック343に反射膜551が形成されている場合
は、表面の腐食は生じにくい。このことは本発明のバッ
クライト345の反射膜342に対してもいえることで
ある。しかし、樹脂ブロック343がなくAl,Ag板
で集光ロート552を構成する場合は、表面にフッ化マ
グネシウム,SiO2などを蒸着して腐蝕を防止してお
くことが好ましい。またPETフィルムなどでラミネー
トしておく方法も有効である。
【0192】A面から入射した太陽光(外光)22bは
反射膜551で反射されて集光され、B面から出射す
る。実験によればA面に入射する光束の約80%が集光
されB面から出射される。したがってB面は非常に高い
輝度の発光体を発生させることができる。したがってB
面を発光素子15とみなすことができる。B面からの光
はミラー261で方向を曲げられ集光レンズ11で略平
行光に変換されて、表示パネル863を照明する。
【0193】集光ロート552の利点はレンズのように
入射光の方向により、像が動かない点である。したがっ
て、(図55)に示すビューファインダをビデオカメラ
に登載した場合において、ビデオカメラの位置を移動さ
せてもB面は良好な輝度に保たれる。したがってA面か
らの光を集光して、B面に発光体を形成し、B面を発光
素子として狭指向性の光束を発生される構成は利点が多
い。B面には必要に応じて拡散シート1021(図示せ
ず)などの光拡散手段を配置し、B面の発光輝度にむら
がないようにする。
【0194】樹脂ブロック343には白色LED15等
の発光素子が配置されている。白色LED15が点灯す
ると、放射された光も集光ロート552により集光され
てB面にあつまる。白色LED15等の発光素子は、外
光がない場合に点灯させる。もくしは外光が弱い場合に
補助的に点灯させる。また、A面に入射する光束と発光
素子15が発生する光束とを加えてB面から出射する光
量をたえず一定値となるように制御する。これを実現す
るためにはB面に光束量を測定するホトセンサを配置す
る。ホトセンサの出力にもとづき発光素子15に流す電
流を変化させて光束量を調整する。外光が非常に強い場
合に対応するため、減光フィルタあるいは、絞りからな
る減光手段553a,553bを配置もしくは形成す
る。一般的に553bは色さい絞りのようなアパーチャ
径を可変できる絞りを配置する。553aは液晶表示パ
ネルのような出射光量を可変できる減光フィルタを配置
する。なお、以上説明した本実施の形態におけるビュー
ファインダおよびその変形例では、拡大レンズ866は
1個と図示してきたが、これに限定するものではなく
(図55)に示すビューファインダのように、拡大レン
ズ866aと866bのように複数のレンズを用いて構
成してもよい。複数枚のレンズを用いる方が色収差がな
くなり、周辺光量も高くすることができる。
【0195】外光で表示パネル863を照明する方法と
しては、(図101(a))に示すビューファインダの
構成も例示される。(図101(a))に示すビューフ
ァインダの表示パネル863は透過型である。
【0196】ボデー851の一部にあけられた採光窓1
011から外光は入射する。採光窓1011には少し拡
散度を有する樹脂からなる板もしくはレンズがはめこま
れている。この板の拡散度Gは、入射する面での照度を
E(lx)、光出射面から測定した輝度をB〔nt〕,
円周率をπとしたとき、(数27)の条件を満足するよ
うにする。
【数27】
【0197】一方、アーム1012の表面には反射ミラ
ー341が配置または形成されており、支点291でそ
の傾きを変化できるようにされている。観察者はミラー
341の傾きを調整して最も表示画像が良好に見えるよ
うに調整する。また採用窓1011から入射する光線の
方向を自動検出して支点291を中心としてミラー34
1の傾きを変化させるように調整してもよい。以上のよ
うに構成することにより、(図101(a))に示すビ
ューファインダは、外光を利用して表示パネル863を
照明することができる。
【0198】外光がない場合もしくは弱い場合は、発光
素子を用いる必要がある。(図101(a))に示すビ
ューファインダでは面発光源511を用いている。面発
光源511の光出射面にはプリズム板732が配置され
ている。プリズムシート732はノコギリの歯状のもの
であり、たとえば(株)光洋が発売しているプリズムシ
ート(PR712,PR723,PR727,PR72
9)などがある。その他PR703などのフレネルビー
ムスプリッターも構成によっては採用することができ
る。プリズムシート732は面光源511が放射する光
を斜め方向に変化させて表示パネル863を照明する
(光22b)。表示パネル863は透過型であるが、P
Pパネルの場合、照明光は裏面と前面との両方のものを
用いることができる。入射光が22aの場合は、前方散
乱を利用し、22bの場合は後方散乱を利用する。この
ような光学系を実現できるのは、ビューファインダは観
察者の眼21の位置が固定されていること、PDパネル
の光変調方式は散乱方式であり、かつ、NWモードで画
像表示を行っているためである。なお、(図101
(a))の面光源511の替わりに、(図101
(b))のように発光素子15とレンズ11との組み合
わせて、面光源を実現することができる。また、裏面か
らの照明を外光とせず、面発光源などを配置して行って
もよいことは言うまでもない。観察者は裏面からの照明
と前面からの照明を併用する。もしくは、一方のみで表
示パネルを照明して最適に表示画像を見やすいようにす
る。
【0199】表示パネル863が画素電極126を有す
る反射型の場合は、(図102(a))に示すビューフ
ァインダの如く構成する。外光は採光窓1011から入
射して絞り込まれる。絞り込まれた外光はプリズムシー
ト(プリズム板)732aで光の進行方向を曲げられ
る。また面発光源511からの光もプリズムシート73
2bで光の進行方向を曲げられる。プリズム板732の
光出射面には拡散シート1021を配置する。これはプ
リズム板732と表示パネル863の画素ピッチとが干
渉しモアレが発生することを防止するためである。拡散
シート1021の拡散度Gは採光窓1011と同様のも
のを用いる。なお、(図102(a))のプリズムシー
ト732a,732bの替わりに、(図102(b))
に示すようなクサビ状のプリズム732を備えてもよ
い。プリズム732は発光素子511と光結合剤73で
オプティカルカップリングする。つまり、プリズムシー
ト732とは光を屈曲させるものであれば何でもよい。
たとえばファイバープレートなどが例示される。以上説
明した本実施の形態およびその変形例は、ビューファイ
ンダを中心とした映像表示装置に関するものであった。
その他、本発明の技術的思想は、(図57)等に示すよ
うな直視タイプの映像表示装置にも適用することができ
る。
【0200】(図57)および(図58)は、本実施の
形態における映像表示装置の変形例をビデオカメラに用
いる場合の全体斜視図および部分構成図である。(図5
8)において表示パネル863は反射型のPDパネルで
あり、表示パネルホルダー492に取り付けられてい
る。また、パネルホルダー492は支点291aを中心
として可動できるように構成されており、ビデオカメラ
本体571の側面に収納することができる。また支点2
91aで回転させることにより観察者がもっとも表示画
像を見やすい位置に調整できる。
【0201】光源15はビデオカメラ本体571に格納
されており、前記光源15から放射された光22は反射
ミラー261(ミラー部)で反射された光路が曲げられ
表示パネル863に入射する。光源15の光出射側には
凸レンズ11が配置され、光源15から放射される光の
指向性を狭くしている。反射ミラー261は誘電体ミラ
ーまたはアルミなどの蒸着ミラーである。また、光路2
2には光の色温度などを調整するため、色フィルタ(図
示せず)などが配置される。
【0202】反射ミラー261はミラー部582に取り
付けられており、前記ミラー部582はボタン(図示せ
ず)を押すことにより、留め部583が支点291bで
動き、つめ584がはずれて、ビデオカメラ本体571
から飛び出すように構成されている(飛び出した後のミ
ラー部582を点線で示す)。ミラー部582を飛び出
させるのはバネ581の働きによる。バネ581の他に
スポンジ、柔軟あるいはバネ性のあるプラスティックな
どの収縮部材でもよい。ミラー部582は観察者が手で
ビデオカメラ本体571に押し込めることにより、本体
内571に格納される。その際留め部583がつめ58
4にひっかかり、次にボタンが押されるまで保持され
る。
【0203】また、図示していないが、つめ584がは
ずれると同時に光源15への電流印加は始まるように制
御されている。つまり、ボタンが押されると光源15が
点灯し、ミラー部582が押し込められると光源15は
消灯されるように構成されている。ミラー部582は
(図59)に示すように点Cで回転できるように構成さ
れている。そのため、光源15からの光の出射方向をA
あるいはB方向などのように自由に調整することができ
る。そのため、観察者がもっとも見やすいように表示パ
ネル863を照明することができる。また、(図58)
に示すように角度kを調整できるように構成されてい
る。
【0204】(図57)は、(図58)で示した映像表
示装置を取り付けたビデオカメラの全体斜視図である。
表示パネル863を使用しているときは、接眼カバー8
52から見える表示パネルの光源は消灯するように構成
されている。表示パネル863は、主光線22が表示パ
ネル863の法線と角度θKでをなすように、主光線2
2によって照明される。照明光は略平行光とすることが
好ましいが、表示パネル863の表示画面が大きくなる
と、略平行光にするための凸レンズのサイズが大きくな
りすぎる。そのため、(図57)に示すビデオカメラに
用いられているのような直視型の表示パネルでは採用し
づらい。
【0205】そこで、発光素子15と表示パネル862
間距離を適正にして、観察者が表示画像を見やすくする
必要がある。
【0206】(図60)に示すように、パネル中央部か
ら点状の発光素子15で照明すると観察者の眼の位置
は、発光素子15と配置した位置でないと表示画像全体
を良好なコントラストで見ることはできない。しかし、
光学構成上、発光素子15を観察者の眼21の位置にお
くことは困難である。したがって、(図61)に示すよ
うに、発光素子15は斜め上方におく必要がある。この
時の発光素子15と表示パネル863間距離をh(m
m)、表示パネル863の表示画面の有効対角長をm
(mm)とする。説明を簡単にするために、(図11
2)に示すように、有効対角長のエッジ上に発光素子1
5を配置したとする。また発光素子15を点光源とし、
その光度をIとする。すると有効対角長の他端のエッジ
部の照度Eは(数28)であらわされる。
【数28】
【0207】ここで、Eが最大となる関係を(数28)
から求めると(数29)となる。
【数29】
【0208】また、(数30)の範囲内ではEの変化が
hに対して大きい
【数30】
【0209】したがって、(数30)の範囲にすると画
面の左右あるいは上下で照度変化が大きい。一方、上式
の範囲外では画面の左右あるいは上下で照度変化は少な
くなるが、この後はhの2乗に比例して画面照度が暗く
なる。したがってmとhの関係は(数31)の関係を満
足させる必要がある。
【数31】
【0210】さらに好ましくは(数32)の関係を満足
する必要がある。
【数32】
【0211】発光素子15の発光面積を大きくすればh
は短くできるが、現実には発光素子15の発光面積が大
きくなると消費電力も増加し、好ましくはない。最も好
ましくは、(図62(a))に示すように、集光レンズ
11により平行光22bを形成してやればよい。また、
平行光を形成する方法としては(図62(b))に示す
ように反射型のフレネルレンズ271で行う方法、(図
62(c))に示すように放物面鏡271で行う方法が
例示される。
【0212】なお、(数29)〜(数32)のhとmの
関係は、発光素子が点光源あるいは類似の場合である。
パネル863の有効表示領域の横幅をb,縦幅をaと
し、線状の光源発光(面積は間ない)がある場合を考え
る。線状の光源の長手方向がパネルの横幅b方向に配置
されている時は、前述mは縦幅aとみなすことができ、
線状の光源の長手方向がパネルの縦幅a方向に配置され
ている時は、前述のmは横幅bとみなすことができる。
また、発光素子15が面光源の場合はmはaとみなすこ
とができる。(図62)に示すように集光レンズを用い
る場合は、(図63)に示すように集光レンズをフレネ
ルレンズとし、このレンズの裏面にバネ,スポンジ等の
弾性体631を配置しておけばよい。(図63(a))
は収納されている構成図であり、(図63(b))は使
用状態での構成図である。
【0213】フレネルレンズ11の焦点位置に白色LE
D等の発光素子15が配置される。弾性体631はのび
たときに丁度、焦点位置となるように構成されている。
また、フレネルレンズ11の中央部にはくぼみを形成し
ており、(図63(a))でも理解できるように収納し
たときに発光素子15が中央部に治まるように構成され
ている。なお、弾性体631は取り付け部材632に取
り付けられている。
【0214】ビデオカメラの使用者は外光でPD反射型
の表示パネル863を照明して使用する。したがって、
使用者は支点291aを中心として表示パネル863の
画面方向を可変して、最も見やすい位置に調整する。外
光がない場合は発光素子15で表示パネル863を照明
する。この時(図58)に示すように斜め前方からθK
の角度で照明する。θKの角度に関する事項は(図1)
のビューファインダで説明した事項と同一である。表示
パネル863を拡大レンズを介して見るか、直接見るか
の違いだけだからである。
【0215】(図64)に示す映像表示装置の構成にす
れば、容易に平行光で表示パネル863を照明できる。
フタの裏面には凹面鏡271が形成または配置されてい
る。白色LED15から放射された光は凹面鏡で略平行
光(なお、完全な平行光のみを意味するものではない)
に変換されて表示パネル863を斜め方向から照明す
る。凹面鏡271はその奥ゆきを短くするため(図6
5)に示すように、フレネルレンズ状としている。また
必要に応じてフレネルレンズによるモアレの発生を防止
するには拡散シートを光路中に配置する。観察者はフタ
を支点291bで可動させ、また表示パネルとを支点2
91aで可動させて最も表示画像を見やすい位置に調整
する。(図64)に示す映像表示装置では、2つの支点
291a,291bを有するため、照明光の方向等を容
易に調整することができる。
【0216】表示パネル863を使用しない時は、フタ
641を表示パネル863の前面にあわせて閉め、支点
291aを可動させて、(図64)に示す点線Aの範囲
に収納する。これによって、コンパクト性を実現してい
る。なお、凹面鏡271は平面状のミラーでも実用上許
容できる場合もある。これは発光素子15とミラー間の
距離を十分確保できる場合である。したがって凹面鏡は
ミラーにおきかえてもよい。
【0217】なお、白色LED15を1個には限定され
ない。複数個以上用いてもよい。また表示パネル863
はPD表示パネルを用い、中でも散乱ゲインGが(数
4)の条件を満足するものを用いることが好ましい。さ
らには散乱ゲインGは(数33)の範囲のものを用いる
ことが好ましい。
【数33】
【0218】(数33)の範囲では液晶層127に印加
する電圧を5.0〜6.0(V)以内を実現でき、か
つ、表示コントラストも10以上と良好でかつ表示画面
も高輝度表示を実現できる。なお、表示パネル863は
TN方式等の他の反射型の表示パネルでもよい。(図6
4)に示す映像表示装置の構成は凹面鏡271を使用し
ている。凹面鏡271は光を透過しない。ミラーである
から当然である。しかし、使用者から考えると凹面鏡は
表示画像を見るときの障害物となる。(図66)に示す
映像表示装置は、この課題を解決するために考察された
ものである。
【0219】(図66)に示す映像表示装置は、反射手
段として透明板661を使用している。透明板661と
はアクリル樹脂,ポリカーボネート樹脂あるいはガラス
基板等が例示される。透明基板661の屈折率は高い方
が好ましい。屈折率が高い樹脂としてゼオネックスがあ
る。
【0220】(図66)において、22は光線の主光線
を示している。透明板661は透明であるから透明板6
61を介しても、表示パネル863の表示画像を見るこ
とができる。したがって、画像をみるときの障害とはな
らない。光線22を反射させて表示パネル863を照明
するには、入射角度θを適正な値とする必要がある。
(図67)は、透明板661に入射する光の透過率Tと
反射率Rとの関係を示している。添え字のSはS偏光成
分であり、PはP偏光成分である。また、空気の屈折率
をn1=1.0とし、透明板661の屈折率n2=1.5
としている。(図67)でわかるように角度θが50度
以上からで急激に反射率が大きくなる。85度以上にな
れば反射率は70%以上を達成できる。しかし、角度θ
を85度以上とするのは光源の光照射方向と透明基板6
61の配置方向とが平行となってしまい実現することは
困難である。したがって角度θは(数34)の条件を満
足する必要がある。
【数34】
【0221】好ましくは反射効率の関係から(数35)
の条件を満足するように光学設計を行うべきである。
【数35】
【0222】(数34)および(数35)中の角度θ
は、表示パネル863がPDパネルのように偏光板を用
いない方式のものに対してのものである。偏光を用いる
TNパネルでは使用する角度θは異なる。(図67)か
らわかるように、P偏光にはブリスタ角があるため55
度付近で反射率が低くなる。またP偏光は40度から7
0度くらいまで低い反射率となっている。偏光を用いる
表示パネルはP偏光もしくはS偏光のみを用いる。した
がって、表示パネルがS偏光を変調する表示パネルに
は、P偏光を照明しても無意味である。また、かえって
表示コントラストを低下させる原因になる。
【0223】したがって、(図66)に示す映像表示装
置の構成で偏光方式の表示パネル863を用いる場合
は、S偏光を変調するように偏光板あるいはPBSを配
置する。そして、S偏光で表示パネル863を照明す
る。したがって、角度θは(数36)を満足させること
が好ましい。
【数36】
【0224】さらに好ましくは(数37)を満足させる
とよい。
【数37】
【0225】透明板661は支点291bで可動させ、
表示パネル863の全面に接するように折りたためば、
表示パネル863の保護板となる。透明板661は透明
であるから折りたたんだまま、表示パネル863の表示
画像をみることができるし、かつ、コンパクトになり、
持ち運びにも便利である。また透明板661(図50を
参照)に示すような導電膜502等を形成もしくは配置
しておけば、タッチパネルとしても使用できる。また透
明板661はハーフミラーとしてもよい。表示パネルを
照明する光量が増大する。また、透明板はフィルタ基板
あるいはダイクロイックミラーとしてもよい。特定の色
光で表示パネルを照明できる。また、透明板661は凹
レンズあるいは凸レンズ状としてもよい。
【0226】(図68)に示す映像表示装置は、プリズ
ム板681で入射光22を屈曲させ、表示パネルを照明
する構成である。入射光はプリズム681平面Aから入
射し、略45度の面Bで全反射して表示パネル863を
照明する。したがって、反射効率が高い。かつプリズム
板は透明樹脂等で形成されるため、表示画面をみる使用
者の視角をさえぎらない。なお、(図68)に示す映像
表示装置も、(図102(a))に示すビューファイン
ダと同じ理由により、光出射面に拡散度の弱い拡散シー
ト1021を配置する。また、プリズム板681も支点
291bで自由に可動でき最良な照明状態を実現でき
る。なお、(図66)等において光線22は発光素子1
5から放射された光のように説明したがそれに限定する
ものではなく、外光であってもよい。つまり外光を透明
板661,プリズム板681,凹面鏡271で導き、表
示パネル863を照明する。
【0227】(図69)は、バックライト方式により画
像を表示する映像表示装置(例えば、図34に示すビュ
ーファインダー)を用いたビデオカメラの全体斜視図で
ある。ビデオカメラ本体571には撮影レンズ572お
よび表示パネル863が取り付けられている。表示パネ
ル863はPD表示パネルである。PD表示パネルは透
過型であり、バックライトで照明されている。バックラ
イトとは、(図34)に示すようなバックライト34
5,面光源511,(図1)のような発光素子15とレ
ンズ11の組み合わせが例示される。また、PD表示パ
ネル863はNWモードである。PD表示パネル863
の表示画像はふた641の裏面に配置された凹面鏡27
1に転写され、観察者は矢印の方向から表示画像をみ
る。ただし、凹面鏡271は平面ミラーでもよい。
【0228】以上のようにPD表示パネル863の表示
画像を反射面271に転写してみるのは表示画像を見る
角度を変化させるためだけではない。表示コントラスト
を向上させるためである。PD表示パネルは散乱/透過
の状態を変化させて画像を表示する。そのため、入射光
の指向性を狭くするとともに変調されて、出射する光も
選択する必要がある。この選択とは一方向出射される指
向性の光のみを選択する意味である。PD表示パネルの
表示画像を直接みると指向性が広く表示コントラストが
高く見えない。反射面271で1度反射させると、表示
パネル863と観察者の眼の間隔で長くなるとともに、
ミラー271の角度を調整することにより観察者がもっ
とも、表示コントラストが高くみえる状態に調整するこ
とができる(指向性を選択している)。これは従来の透
過型のTNパネルでは容易に考えつかない構造および方
法である。
【0229】(図69)に示すビデオカメラにおいて
も、フタ641の角度を支点(図示せず)で自由に回転
させることにより調整できるようにしている。また表示
画像をみないときは、フタ641は表示パネル863の
前面におりたたんでおく。また、表示パネル863の表
示画像を直接見るときはフタ641を完全に撮影レンズ
572の側に倒して使用する。バックライトを使用せ
ず、もしくは表示パネル863が反射型の場合はビデオ
カメラの側面に取りつけた発光素子15で照明する。
(図70)に示す映像表示装置のように、発光素子15
から放射された光22aはミラー部261で反射され、
凹面鏡271で反射して表示パネル863に入射する。
表示パネル863で変調された光22bは、凹面鏡もし
くはミラー271で反射し、矢印の方向から観察者は画
像を見ることができる。照明光の角度等はフタ641を
AまたはBもしくはフタを回転させることにより調整す
る。
【0230】(図57)〜(図70)に示した映像表示
装置は、点状の光源等で表示パネルを照明する構成であ
ったのに対して、(図71)は、面光源で表示パネル8
63を照明する構成の映像表示装置を用いたビデオカメ
ラの全体斜視図である。フタ641に導光板からなる面
光源が配置されており、フタの角度を調整することによ
り表示パネル863の照明状態を調整する。またフタ6
41は表示パネル863の全面に折りたたみ、かつフタ
641および表示パネル863はビデオカメラ本体57
1の側面Aに収納できるようになっている。
【0231】面光源511は、(図72)に示すよう
に、導光板の一方のエッジ部に蛍光管483が配置され
ている。また、導光板から出射される光量は上部が大き
く、下部が小さくなるようにされている。このような光
量調整を行うには、導光板の表面に形成する拡散ペイン
ト、プリズムシート、導光板の厚みおよび傾斜を設計す
ることにより実現できる。上面を光量大に下面を光量小
にする理由を(図72(b))に示す。(図72
(b))でわかるとおり、面光源511から表示パネル
863までの距離は上面で長く、下面で短いからであ
る。面光源に輝度傾斜をつけることにより、表示パネル
を均一に照明できる。
【0232】面光源511は、(図73)に示すよう
に、導光板481の裏面に3M社が販売している反射シ
ート731(シルバーラックス)を配置し、また表面に
はプリズムシート732を配置している。プリズムシー
ト732を配置することにより、(図72),(図7
3)に示すように光は角度θで出射され、表示パネル8
63を照明する。そのためフタ641を大きく開いた状
態で表示パネル863を均一に照明することができる。
(図74)に示すように、フタ641はA方向にまたは
B方向に自由に回転することができる。また、表示パネ
ル863が透過型の場合は、表示領域に該当する箇所の
パネルホルダー492に穴をあけておき、導光板481
の面を、この穴を介して表示パネル863を照明できる
ように構成されている。
【0233】面光源は蛍光管483だけでなく、(図7
5)に示すように、白色LED15を用いても構成でき
る。導光板481のエッジ部に白色LED15a〜15
cが取りつけられている。751は発光領域(面光源)
である。白色LEDは2個以上使用する。また、LED
の他(図10)に示すような蛍光ランプでもよい。つま
り、15はどんな発光素子でもよい。
【0234】白色LEDは15aから15eまで順次点
灯する。つまり15a→15b→15c→15d→15
e→15a……と点灯させる。順次点灯させることによ
り発光領域751はみかけ上面光源となる。また点滅サ
イクル,点滅時間を制御することにより、面光源の発光
輝度を自由に調整することができる。また必要に応じて
2個または3個以上のLEDを同時に点灯させるととも
に、走査してもよい。冷陰極方式の蛍光管は明るさ(面
光輝度)の調整が自由にできないことが課題である。無
理に調整することはできるが、回路規模が大きくなる。
あるいは効率が大幅に低下する。
【0235】(図75)に示す面光源では明るさの調整
は容易であり、効率低下もない。LED15aから15
eまで点灯させる1サイクルは30Hz以上にする。3
0Hz以下だとフリッカが生じる。また、点灯順序を1
5a→15d→15e→15d→15cというように点
灯したLEDから遠い距離にあるLEDを点灯させてい
くことにより、フリッカ発生はほとんどなくなる。ま
た、各LEDに流す電流量等を個々に調整する、あるい
は各LEDの点灯時間を個々に設定することにより、
(図72)に示すように光量の傾斜も自由に調整でき
る。したがって、(図72(b))において、観察者が
表示パネル863の表示画像をみながら、画面全体が均
一もしくはもっとも良好に見えるように面光源の輝度傾
斜(光量傾斜)を調整できるという利点がある。
【0236】使用する発光素子15(具体的には白色L
ED)の使用個数は面光源のサイズからほぼ決定され
る。また、必要に応じて上辺、下辺にもLEDを配置し
てもよい。なお、面光源は(図101),(図92)等
の光源として使用できることは言うまでもない。なお、
(図32),(図33),(図48)に示すビューファ
インダ等において、2個以上の発光素子15を用いる場
合においても、一方を点灯あるいは両方を点灯させるこ
とにより、明るさを調整することは使い勝手が向上し好
ましい。また、2個以上の発光素子15を交互に、ある
いは単独に点滅させて明るさを調整できるように構成す
ることも好ましい。点滅周期は30Hz以上にする。好
ましくは60Hz以上にする。また、少なくても液晶画
面を書きかえるフレーム周期と一致しないように構成す
ることが好ましい。また、一方の発光素子が点灯しない
場合、あるいは、両方のランプの点灯状態をモニター画
面等に表示できるように構成しておくことが好ましい。
【0237】(図71)に示すフタ641は、表示パネ
ル863の表示画像を見ないときでも有効に活用できる
ように、(図76)に示すように時計763等を設けて
おく。またボタン761に触れることによりフタ641
が開き、表示パネル863が見えるようにする。また、
表示パネル863のホルダー492には可動部762を
設け、ホルダーを自由に傾ける、あるいは回転できるよ
うに構成する。(図71)に示したビデオカメラの構成
は、(図77)のように表示パネル863の長い辺に面
光源511を取り付けた構成であるが、当然のことなが
ら(図78)のように表示パネル863の短い辺に面光
源511を取り付けた構成でもよい。ただし、ビデオカ
メラに用いる場合は(図77)の構成の方が好ましい。
フタ641が太陽光が直接表示パネル863に入射する
ことを防止する遮光板として機能するからである。
【0238】表示パネル863が透過型で、かつ、表示
パネルがPDパネルの場合、バックライト方式で照明し
ても、あるいは全面から照明しても表示画像を良好に見
ることができる。また、観察者は周囲の外光の状態を検
討して良好に見える方式(バックライト方式または、前
面ライト方式)を選択することができれば、使用勝手は
格段に向上する。これを実現するため、(図83)に示
すように導光板の片面に反射シート731を配置し、
(図84)に示すように面光源511の部分とパネルホ
ルダー429とは可動的762一点で接続している。そ
のため面光源511を裏表にひっくりかえすことができ
る。
【0239】したがって、(図82)のように透過型で
用いる場合は、表示パネル863のA面側に導光板48
1aの光出射面を向けて配置して、表示パネルを光22
aのように照明する。反射型で用いる場合は、(図8
2)の点線のように可動点762で導光板の裏表をひっ
くりかえし、表示パネルのA面側に反射シート731を
向けるように構成すればよい。この時は蛍光管483は
点灯させても無意味であることは言うまでもない。な
お、導光板481の光出射面にはマイクロレンズシー
ト、プリズムシート等を配置し、よりよく指向性の狭い
光を出射できるように構成する。
【0240】表示画像の表示画像のコントラストを最も
良好に見えるように調整するには工夫がいる。なぜなら
ば表示領域371に映像表示した状態では映像の内容に
よって、良好に見える角度が異なるからである。たとえ
ば黒ぽいシーンの画面ではどうしても黒を中心に表示パ
ネル863の角度を調整してしまうし、白ぽいシーンの
画面では白表示を中心に表示パネル863の角度を調整
してしまう。しかし、映像がビデオ画像(動画)である
場合、シーンはどんどんかわるからなかなか最適に調整
することができない。(図80)に示すパネルホルダー
は、この課題を解決するためモニター表示部(黒表示の
モニター表示部801aと白表示のモニター表示部80
1b)を設けたものである。ただし、必ず両方のモニタ
ー表示部801a,801bが必要ではなく、必要に応
じて一方だけでもよい。
【0241】モニター表示部801aは映像の黒表示を
示す。モニター表示部801bは映像の白表示を示す。
観察者は(図81)に示すように、モニター表示部80
1の黒表示と白表示とが最良となるようについたて81
1等を調整して、表示領域371を見る角度を調整す
る。一般的に室内では照明光が表示領域371に入射す
る方向は固定されているため、一端表示画面の角度を調
整すればよい。
【0242】モニター表示部801は、(図79)に示
すように、液晶層127の光変調状態を示している。つ
まり、表示パネル863の周辺部かつ液晶が充填された
箇所にモニター表示部801が形成されている。黒表示
のモニター表示部801aには、モニター電極791が
形成されており、たえず、対向電極125とモニター電
極間のAの液晶層には交流電圧が印加されている。この
交流電圧とは最も画像の黒表示となる電圧である。ま
た、液晶層127のBの部分には電極は形成されておら
ず、常時散乱状態である(白表示)。もちろんBの部分
にもモニター電極を形成し、最も画像の白表示となる交
流電圧を印加できるように構成しておくことは好まし
い。以上の構成によりA部は常時黒表示となり、B部は
常時白表示となっている。観察者はこのA部(モニター
表示部801a)とB部(モニター表示部801b)と
を見ながら(白表示と黒表示とがベストになるように調
整しながら)、表示領域371の角度を調整する。した
がって、表示画面を見ずとも容易に最良に見えるように
角度調整を行うことができる。
【0243】(図80)において、モニター表示部80
1は液晶層127を利用して構成あるいは形成するとし
たが、これに限定するものはない。たとえばモニター8
01aは透明基板の裏面に反射膜(反射板等)を形成ま
たは配置したものでもよい。つまり疑似的に透明の液晶
層127を作製するのである。これが黒表示を示すこと
になる。また、モニター801bは拡散板(拡散シー
ト)の裏面に反射膜(反射板等)を形成または配置した
ものでもよい。拡散板の散乱特性は液晶層127の特性
と同等にする。これが白表示を示すことになる。また、
単に反射板あるいは拡散板(シート)で代用することも
できる。以上のような疑似的に液晶層127と近似させ
たものを形成または配置することにより、モニター表示
部を構成できる。
【0244】なお、モニター表示部801は表示部と別
個にモニター表示部専用のパネルを製造し、これに黒表
示801a,白表示801bのうち少なくとも一方を形
成したものを取りつけてもよい。また、表示パネル86
3が透過型表示パネルの場合は、この表示パネルの液晶
層、もしくは疑似的に作製等したものを用いればよいこ
とは言うまでもない。また、モニター表示部801は表
示領域の周辺部を取り囲むようにして形成または配置し
てもよい。
【0245】(図80)に示すような、モニター表示部
801は表示パネル863がPD表示パネルの場合を主
として説明したがこれに限定するものではなく、他の表
示パネルの場合(STN液晶表示パネル、ECB表示パ
ネル、DAP表示パネル、TN液晶表示パネル、強誘電
液晶パネル、DSM(動的散乱モード)パネル、垂直配
向モード表示パネル、ゲストホスト表示パネルなど)に
も適用することができる。たとえばTN液晶表示パネル
では、白表示と黒表示のうち少なくとも一方の表示モニ
ター801を、実際にモニター用の液晶層を形成して、
もしくは疑似的に液晶層と等価の表示モニター部801
を形成する。反射電極が鏡面の場合も微小な凹凸が形成
された場合も同様である。
【0246】モニター表示部801を配置する技術的思
想は、表示パネル863が反射型の表示パネルを用いた
映像表示装置に限定されるものではなく、透過型の表示
パネルを用いた映像表示装置にも適用することができ
る。白黒の表示状態をモニターするという概念では表示
パネルが反射型であろうと透過型であろうと差異はない
からである。また、この技術的思想は表示パネルの表示
画像を直接観察する表示装置だけでなく、ビューファイ
ンダ、投射型表示装置(プロジェクター)、携帯電話の
モニター、携帯情報端末、ヘッドマウントディスプレイ
などにも適用できることは言うまでもない。
【0247】(図80)に示すように黒表示モニター8
01aの周辺部Aは黒色あるいはその類似の暗色に着色
し、白表示モニター801bの周辺部Bは白色あるいは
その類似の明色に着色する。表示モニター801aが外
光と観察者の眼21との角度が適正に調整されると、黒
表示となる。したがって、周辺部Aと表示モニター部8
01aとの色が一致するため、適正な角度にあわされた
ことが視覚的に表現される。一致していないと、周辺部
Aの黒表示ないに表示モニター部801aが白く光り不
一致であることが一目瞭然にわかる。白表示モニター8
01bはこの逆になる。つまり、表示モニター801b
が外光と観察者の眼21との角度が適正に調整される
と、白表示となる。したがって、周辺部Bと表示モニタ
ー部801bとの色が一致するため、適正な角度にあわ
されたことが視覚的に表現される。これは表示パネルが
ノーマリホワイトモードの時であり、ノーマリブラック
モードではこの逆にすればよい。特に黒表示モニター部
801aと周辺部Aとの関係は重要度が高い。観察者は
この表示モニター部801aを用いながら主として表示
パネル863の位置と外光との位置関係を調整する。
【0248】(図91)は、本実施の形態における映像
表示装置の別の変形例の構成図である。また、その斜視
図を(図92)に、携帯できるように折りたたんだ図を
(図90)に示す。(図92)に示すように、表示パネ
ル863はアーム902により面発光素子15が取り付
けられている。(図91)は(図92)の断面図であ
る。アーム902とパネルホルダー429とは支点29
1aで連結されており、アーム902と光源ホルダー9
01とは支点291bで連結されている。支点291は
自由に可動できるから、(図91)の点線のように表示
パネル863を照明する主光線の方向を自由に調整でき
る。観察者は表示パネル863の表示画像をみながら最
も良好に表示画像をみられるようにアームを調整でき
る。なお、アーム902の長さhと表示画像の対角長
(この場合は画面高さ)との関係は、(図112)を用
いた説明の関係を満足させることが好ましい。なお、m
が画面高さとなるのは、光源15が線状(もしくは面
状)の光源だからである。
【0249】(図91)に示す映像表示装置の構成で
は、アーム902を有しているため、十分な距離hをと
ることができる。したがって表示画面をより均一に照明
できる。またアーム901が底辺部にあるためアーム9
02が観察者の視角をさえぎることがない。なお、表示
パネル863は反射型のPDパネルを採用することが好
ましく。また、必要に応じて面光源15の光出射面に
(図63)に示すようなレンズ11を配置することによ
り、より表示コントラストを向上できる。また、外光に
より表示パネル863の表示コントラストの低下を防止
するため、(図91)の点線で示すように遮光板911
を配置するとよい。遮光板911も支点291cにより
おりたためるように構成するとともに、角度調整を行え
るようにし、よりよい遮光効果を発揮できるように調整
する。
【0250】(図90)は(図91)の映像表示装置を
折りたたんだときの外観図である。表示パネルホルダー
429の上部に光源ホルダー901が位置するようにな
っており、アーム902が表示パネル863の上面を保
護するフタとなっている。このように平面状となるよう
に構成することにより、コンパクト性と携帯性を良好な
ものとしている。また、アーム902を透明樹脂で構成
することにより、(図90)の状態で表示画像をみられ
るようにできる。またアームのタッチパネルにすれば
((図50)に示すビューファインダのように)、操作
性が向上する。(図91)などにおいて、光源15はア
ーム902で一定距離の位置から表示パネル863を照
明する。この位置関係は映像表示装置の筐体に配置され
たボタン(図示せず)を押さえることにより、自動的に
(図90)の状態からアームが下降するようにする。そ
の際、アーム902および光源15が一定の角度、配置
状態に固定されるように調整または構成しておくことが
好ましい。このように構成することにより、観察者がボ
タン1つを押さえることにより最も見やすい状態にセッ
テイングすることができる。また、ボタンを押さえるこ
とにより、同時に電源スイッチが投入されるように構成
することが好ましい。また、光源15を(図90)のよ
うに格納することにより、電源が切れるように構成して
おくことが好ましい。
【0251】発光素子15については、(図93)に示
すように多種の形態が考えられる。(図93(a))は
線状である。また(図93(b))は複数の白色LED
を離散的に配置したものである。また(図93(c))
は点光源としたものである。また(図93(d))はよ
り大きな面光源を用いたものである。その他、(図7
2)に示すような表示パネル863の表示画面サイズと
同様な大きさの面光源を用いる構成、(図75)のよう
な構成の面光源を用いてもよい。
【0252】(図91)などに示す映像表示装置におい
て、光源15からの光で表示パネル863を照明すると
したが、(図64)に示す映像表示装置と同様に(図1
49)に示す映像表示装置の如く構成してもよい。(図
149)に示す映像表示装置は、光源となる白色LED
15は、表示パネル863の一端に配置または形成され
ている。一端とは図に示すようにアーム902から遠い
位置である。白色LED15から放射された白色光22
aは凹面鏡271で反射かつ狭指向性(もしくは集光性
を有する)の光に変換され、前記光が表示パネル863
の表示領域に入射する。表示パネル863の照明状態
は、アーム902の支点291を回転させることにより
行う。また、光源15の角度および/または集光レンズ
11の傾きを変化させて行ってもよい。凹面鏡271は
平面ミラーとしてもよい。また、集光レンズとしてもよ
い。
【0253】(図149)に示す映像表示装置の構成で
は、光源15から表示パネル863までの光路長を長く
できるため、表示パネルの表示領域を均一に照明するこ
とができる。この時の光路長hは光22aの光路と22
bの光路とを加えたものである。しかし、光学設計によ
れば光22bの光路がhとなる。また、おりたためば
(図90)のようになり、コンパクトにすることができ
る。(図91)に示す映像表示装置の構成では、下方向
から光源(発光素子)15を用いて表示領域371を照
明するとした。その他、(図111)に示す映像表示装
置のように、表示パネル863を上向きに配置し、上か
ら発光素子15を用いて表示パネル863を照明しても
よい。
【0254】(図111)に示す映像表示装置の構成で
は、外光22bのようにアーム902を透過して観察者
の眼21に入射する光線を防止するため、アームを光拡
散性にする。光拡散性にすることにより表示パネル86
3の照明光として用いることができる。光拡散度Gは
(図68)で説明したのと同様にすればよい。また、ア
ーム902をプリズム板とすることにより光線22dの
ように光を屈曲させ、外光を表示パネル863の照明光
とすることもできる。より具体的には、(図94)に示
す映像表示装置の構成である。透明板941をわずかに
光拡散性のある板もしくは、プリズム板とする。プリズ
ム板としては(図95)の(a)(b)(c)に示すよ
うなものが例示される。また、透明板941は(図95
(d))に示すファイバープレート951としてもよ
い。外光22aがファイバープレート951により22
bの方向に変化させることができ、照明光として用いる
ことができる。
【0255】光源15についても、(図92)、(図9
3)に示す映像表示装置と同様に、例えば、(図96)
に示すように多種多様のものを用いることができる。た
とえば(図96(a))に示すように広い面光源、(図
96(d))のように離散的な点光源、(図96
(e))のように小さい面光源、(図96(f))のよ
うにアーム902の先端に光源15が付加された構造の
もの、また(図97)のように棒状の蛍光管483を線
状の放物面鏡271で前面に光を放射するものが例示さ
れる。なお、(図1)等に示すビューファインダおよび
映像処理装置において、照明光の主光線と、拡大レンズ
866または、観察者が表示パネルをみる角度はθK
なすとしたが、(図91)に示す映像表示装置において
は、このθKとは、(図116)に示すように、表示パ
ネル863横方向から、照明する光A1またはA2もし
くは両方と、観察者が見る方向(拡大レンズ866の配
置方向B)とがなす角をθKとしてみなくてもよい。す
なわち、(図91)に示す映像表示装置においては、照
明光の主光線の方向は問わない。
【0256】(図91)に示す映像表示装置は、反射型
の表示パネル863(場合によっては透過型もありえる
が)を用いたものであった。表示パネル863が透過型
の場合は(図114)に示す映像表示装置のように構成
する。パネルホルダー429に透過型の表示パネル86
3が取りつけられている。表示パネル863の裏面から
導光板481等により照明する。照明された光は表示パ
ネル863に入射し、光線22となりミラー271で反
射される。観察者の眼21は表示パネル863で散乱さ
れた光を“白”表示として認識する。観察者はミラー2
71に転写された表示画像を見る。表示パネルホルダー
429とミラー271を取り付けられたフタ641とは
アーム902により接続されている。アームには少なく
とも2つの支点291a,291bを有するため表示パ
ネル863の角度とミラー271の角度を自由にかつ、
観察者が最も良好に見える位置に調整できる。また支点
291は(図82)に示す可動部762のような構成と
してもよい。
【0257】必要に応じて表示パネル863の光出射面
もしくは、ミラー271面にプリズム732等の光屈曲
手段を配置または形成する。プリズム732等を配置等
することにより光線22の角度を大きくでき、観察者が
表示画像を見やすくなる。
【0258】プリズム732は(図95(a),
(b),(c))のいずれの形状でもよく、また(図9
5(d))のように、ファイバープレート951でもよ
い。プリズム732等は光結合剤73により、オプティ
カルカップリングしておけば、界面の光損失がへり光利
用効率が向上する。また、アーム902の支点291部
でおりたたむように構成しておくことにより、コンパク
トになる携帯に有利となる。
【0259】(図114)に示す映像表示装置は導光板
481等で表示パネル863を照明するものであった
が、(図115)に示す映像表示装置のように、バック
ライト345等を用いて照明する構成としてもよい。白
色LED15から発した光は反射膜342により略平行
光に変換され光22aとなる。したがって表示パネル8
63には一定の角度θKで入射することになる。このよ
うに構成することにより、(図114)に示す映像表示
装置でプリズム板732を取り付けたものと同様の効
果、構成となる。なお、外光を用いる場合はバックライ
ト345,導光板481等は必要はない。太陽光,天井
の蛍光管から発する光は、表示パネル863に到達する
時はほぼ平行光となっている。したがって指向性の狭い
光を表示パネル863に入射させることになり、PD表
示パネル863には都合がよい。この場合も(図11
4)等に示す映像表示装置では支点291a,291b
で自由に照明光の入射角度と、観察者がみるために調整
するミラー271の角度を個別にまた同時に調整できる
という利点がある。
【0260】また、表示パネル863を照明する光以外
がミラー271等に入射しないように表示パネル863
とミラー271の端がなす平面にはジャバラ状の遮光板
を配置する。この遮光板により横方向からミラー271
に光は入射しないように構成できる。このことは(図7
7)(図78)(図91)(図94)(図111)で示
した構成でも適用できる。つまり表示パネル863の側
面部についたて(遮光板)を配置するのである。ジャバ
ラ状にすることによりフタ641をひらくと同時にジャ
バラが開き、遮光板(遮光フィルム)となる。また、ミ
ラー271面もしくは表示パネル863の表面等、色フ
ィルタを配置することにより表示画像の色調整すること
ができる。またミラー271面にエンボス加工をしたシ
ートをはりつける。あるいはミラー271に直接、エン
ボス加工を行うことにより、画像の表示を見る視角を広
けることができる。このことは、本実施の形態およびそ
の変形例において、ミラーを用いるビューファインダ、
および映像表示装置に適用することができる。また、
(図114)、(図115)に示す映像表示装置におい
て、導光板等を脱着可能にしてないことも有効である。
外光を用いる場合は導光板等をはずしておき、夜間等、
照明が必要なときに導光板等を取りつければよい。着脱
機構は導光板の端等につめをといつけておき、パネルホ
ルダーにつめをはめこめばよい。
【0261】以下、本実施の形態およびその変形例に備
えられている、光変調層として高分子分散液晶を用いた
表示パネルなどについて、特有の駆動方法および駆動回
路の構成について説明をしておく。通常、液晶層127
はカラーフィルタ124と画素電極126間に狭持され
る。カラーフィルタ124は対向電極125上または対
向電極125の下に形成されている。対向電極125に
は所定値の直流電圧が印加されている。画素電極126
には前記対向電極の電位を中心とした交流の映像信号が
印加される。ただし、薄膜トランジスタなどの突き抜け
電圧の影響などはあり、正確には対向電極125の電位
は映像信号の中心値よりも0.5Vから1V下がった電
位となる。
【0262】しかしながら、赤(R)、緑(G)、青
(B)の映像信号の中心値は同一電位である。減法混色
の場合はシアン、イエロー、マゼンダの映像信号の中心
値は同一電位である。つまり、3原色の映像信号のバイ
アス電位は等しい。この状態を(図117)の実線で示
す。(図117)の実線は信号中心を中心として1水平
走査(HD)期間または1垂直走査(VD)期間ごとに
液晶表示パネル863に印加する映像信号の極性を反転
させていることを示している(バイアス電位0V)。液
晶層127として、高分子分散液晶を用いる場合は光変
調に偏光板が不要である。そのため、高輝度表示を実現
できる。しかし、高分子分散液晶の場合、入射光の波長
依存性によるものと思われるが、バイアス電位が異な
る。つまり、対向電極125の電位に対し、3原色の映
像信号の電位を個別に調整する必要がある。特に赤色な
ど長波長の光に対してこの程度が大きい。個別のバイア
ス調整を行わなければ、良好な黒表示を行うことができ
ない。この現象は従来からよく用いられているTN液晶
では生じない。もしくは生じにくい。
【0263】そのため、(図117)の点線で示すよう
に3原色の映像信号のうち1つを基準としてバイアス電
圧の調整をする必要がある。(図117)ではRの映像
信号に対し、V1なるバイアス電圧と印加し、Bの映像
信号に対してV2なるバイアス電圧を印加している。3
原色がシアン、イエロー、マゼンダの場合も同様であ
る。3原色の映像信号の中心値を変化させるのは(図1
18)に示す駆動回路で行う。各映像信号は各アナログ
スイッチ1181に入力される。また、アナログスイッ
チ1181には可変抵抗1182または固定抵抗118
3によりクランプ電位が与えられる。
【0264】アナログスイッチ1181はHDまたはV
D信号により切り換えられる。つまり、ブランキング時
間にクランプ電位が映像信号に印加され、クランプされ
る。今、Gの映像信号を固定値としているため、クラン
プ電位は固定抵抗1183で与えられている。Rおよび
Bの映像信号は中心値を対向電極電位に対して可変する
必要があるため、可変抵抗1182としている。当然の
ことながら、クランプ電位の作製はD/Aコンバータ
(図示せず)で行ってもよい。また、中心値を可変する
方法は多種多様の方法があり、映像信号をデジタル処理
しているのであれば、デジタルデータを加算あるいは減
算するだけで中心値を変更できる。
【0265】(図118)に示す駆動回路を用いること
により、3原色の映像信号の中心値を個別に変更するこ
とが容易にできる。そのため、高分子分散液晶表示パネ
ルにおいて良好な黒表示を実現できる。高分子分散液晶
表示パネルの表示モードとして、ノーマリホワイト(N
W)モードとノーマリブラック(NB)モードがある。
NWモードは液晶層に電圧を印加しない状態が白表示で
ある。NWモードは液晶層に電圧を印加しない状態が黒
表示である。
【0266】高分子液晶表示パネルを直視表示のビュー
ファインダとして用いる場合は主としてNWモードを用
いる。高分子分散液晶表示パネルを投射型表示装置(プ
ロジェクタ)のライトバルブとして用いる場合はNBモ
ードで用いる。高分子分散液晶表示パネルへの光入射面
での照度をE〔lx〕、光出射面、かつ前記高分子分散
液晶表示パネルの法線方向から測定した輝度をB(n
t)、円周率をπとしたとき、NBモードのときは散乱
ゲインGは、0.7≦G≦1.5を満足するようにす
る。Gが0.7以下でありが高分子分散液晶表示パネル
の駆動電圧が高くなり高分子分散液晶表示パネルが発熱
し、特性が劣化する。Gが1.5以上であれば必要なコ
ントラストが達成できない。
【0267】NWモードの時は散乱ゲインGは、1.5
≦G≦3.0を満足するようにする。Gが1.5以下だ
と視野角はひろくなるが必要な明るさを達成できない。
Gが3.0以上だと視野角が狭く、携帯用情報端末ある
いはビューファインダとして使用しづらくなる。なお、
画素が反射電極の場合はBは反射面の輝度Bを測定す
る。この際、表示パネルのガラス表面などで反射する直
接反射光を考慮して測定して散乱ゲインGを求める必要
がある。
【0268】NWモードで最大白表示を得るのには、液
晶層に印加する電圧を液晶の立ち上がり電圧より高くす
る。この立ち上がり電圧とは、液晶が透過し始める電圧
をいう。言い換えれば、画素に印加する電圧は立ち上が
り電圧より大きく最大印加電圧以下で画像表示をおこな
う。つまり、NWモードの時は、液晶層が完全散乱状態
で使用しない。立ち上がり電圧より大きくするのは、散
乱を適度に低減し、反射電極で反射した光をも利用して
白表示をおこなうことにより明るい白表示を実現できる
からである。白表示の調整は最適な視角方向(観察者が
通常表示パネルを見る方向)から輝度を測定し、輝度が
最大となるように画素に印加する電圧を調整してガンマ
をあわせる。観察者の使用するボリウムとして、NWモ
ードの場合、黒表示での印加電圧を可変せず、白表示で
の印加電圧を可変できるものをビデオカメラ本体などに
する配置することが好ましい。観察者は表示画像を見な
がら、前記ボリウムを調整し、最も明るい表示でなるよ
うにすることができる。
【0269】画素は、1画素に複数(例えば、2)の画
素電極を形成することが好ましい。前記複数の画素は1
フレームで液晶層で印加される電圧の絶対値を変化させ
る。1の画素電極上の光透過状態が、他の画素電極上の
光透過状態を変化させる。このように構成することによ
り視野角を見かけ上広くすることができる。なお、前述
の駆動方法駆動回路等は、TN液晶表示パネル等にも適
用することができる。
【0270】ところで、反射型のPD表示パネルを表示
装置として使用する場合、表示画像を見る方向によって
NBとNW表示が変化する場合がある。通常、直視タイ
プのPD表示パネルはNWモードで駆動されている。た
とえば(図119)に示す映像表示装置において、表示
パネル863には入射光22aが入射する。液晶層12
7が透明状態では反射光22bとなり、液晶層127が
白濁状態の時は散乱光31となる。表示パネル863N
Wモードで駆動されているため、観察者は散乱光31を
白表示として認識する。しかし、観察者の眼が21bの
位置にあると、反射光22bを白表示として認識する。
そのため、表示がNWであるにもかかわらず、観察者は
NBで画像を認識することになる。つまり、画像はNW
とNBとが反転(白黒が反転)する。
【0271】このように観察者の眼21の位置(画像を
見る方向)により、画像が白黒反転してしまうという課
題が発生する。この課題を解決するため、(図119)
に示す映像表示装置では、遮光手段としてフタ641を
具備している。そのためフタ641が反射光22bを遮
光し、観察者は21bの位置から表示画像を見ることが
ない。そのため白黒が反射して画像を見ることがない。
【0272】フタ641は支点291により角度を自由
に変化できる。また、フタ641はつめ584で押さえ
こむことにより、おりたたむことができる。フタ641
にミラー271aを形成もしくは配置することは効果が
ある。反射光22bをミラー271aで反射し、反射さ
せた光で再び表示パネル863を照明することができる
からである。そのため、表示画像を明るくすることがで
きる。また、ミラー271bを凹面等に形成し反射光2
2bを凹面のミラー27bで反射させて、入射光の光路
22aと略一致させればさらに表示画像を明るくするこ
とができ好ましい。なお、ミラー271bは凹面とした
がこれに限定するものであれば何でもよい。たとえば凸
レンズ等でもよい。また、観察者は最も画像が良好に見
えるようにミラー271をA,B方向に回転させて使用
する。
【0273】観察者が画像を見る方向により白黒反転す
ることを解決するために、表示パネル863に入力する
映像信号を、NWとNBとを切り換える方法もある。つ
まり(図119)に示す映像表示装置において、観察者
の眼が21aにあるときにはNWモードで画像を表示
し、21bにあるときはNBモードで画像を表示する。
NWとNBモードとの切り換えはユーザスイッチを用い
て行う。特にNBモードの時は視野角は狭いが、表示輝
度は非常に明るくできる特質があるので、セキュリティ
ーを必要とする携帯端末、情報機器等に有効である。N
WモードとNBモードの切り換えは映像信号処理がデジ
タル処理されている場合は、実現が容易である。NWで
の画像データをビット反転させればNBの画像データと
なるからである。この回路について(図120)で示
す。コンポジット信号はアンプ回路/AD変換回路12
02でゲイン調整されるとともにAD変換されてデジタ
ル信号となる。デジタル信号に変換されたデータはマト
リックス回路1202で赤(R),緑(G)および青
(B)の8bitは映像データに分解される。
【0274】次に8bitの映像データはガンマ処理回
路に入力され、ROMテーブル1208でデータ変換さ
れて、液晶の電気一光学特性に適応するようにガンマ処
理される。ガンマ処理されることにより、各映像データ
は9bitとなる。この映像データはNW/NB切り換
え回路1204でNWかNBの映像データにするのかを
決定される。切り換えは観察者が自由に設定できる切り
換えスイッチ1206で行う。たとえばNBの映像デー
タが“1FF”であれば、NWの映像データはbit反
転させた“000”である。この時(図117)に示す
ようにオフセット電圧V1,V2も考慮して信号処理を行
う。
【0275】NW/NB切り換え回路をでた映像データ
は反転処理回路1205に入力され、1フレーム(1
F)もしくは、1水平走査期間(1H)毎に反転する映
像データとなる。映像データは反転するとしてもMSB
を“0”に、反転しない場合はMSBを“1”として処
理され、10bitデータとして出力される。反転のタ
イミング信号はVD,HDパルスと、ユーザが行う駆動
方式選択スイッチ(図示せず)で行う。駆動方式として
は、フィールドごとに画素に印加する映像信号の極性を
反転させる1F反転駆動,1水平走査期間ごとに映像信
号の極性を反転させる。1H反転駆動,水平の1ドット
ごとに映像信号の極性を反転させる1カラム(C)反転
駆動,上下左右の1ドットごとに画素に印加する映像信
号の極性を反転させる1ドット(1D)反転駆動があ
る。(図120)で示す表示パネルの駆動回路では、フ
リッカおよび輝度傾斜の発生を防止するため1D反転駆
動を採用している。
【0276】反転処理回路1205から出力された映像
データはD/A回路1209でDA変換されてアナログ
データとなり、表示パネル863に印加される。ここで
重要なのは観察者が自由にNBとNWモードとを切り換
えられる点である。表示パネル863への光入射状態,
表示パネル863の観察方向により最適に表示画像が見
えるようにNBとNWモードとを切り換える。当然のこ
とながら、観察者の眼21の位置、入射光の方向22を
ホトセンサ等で自動検出し、自動的にNWモードとNB
モードとを切り換えてもよい。
【0277】このことは表示パネルが反射であろうと透
過であろうとどちらでも適用できる。また、PD表示パ
ネルだけでなく、TN表示パネルのような他の表示パネ
ルにも適用できる。表示パネル863が透過型の場合
は、(図121)に示す映像表示装置のように、ミラー
271の角度を変化させることにより、表示パネル86
3に入射する光22bの角度を自由に変換することがで
きる。観察者は表示画像を見ながらミラー271をA,
B方向に変化させて、最も良好にPD表示パネル863
の表示画像が見える位置に調整する。このようにミラー
271の角度を調整して表示状態を変化させるのも従来
にない構成および方法である。
【0278】表示パネル863にはR,G,B(シア
ン,イエロー,マゼンダ)の3原色のカラーフィルタ1
24が形成されている。この時の画素124に印加する
映像信号の状態を(図122)に示す。なお、説明を容
易にするために(図117)に示す信号中心よりも高い
電圧の場合を“+”、低い場合を“−”として図示す
る。また、(図122)において、横方向を行方向と、
縦方向を列方向とする。映像信号は行ごとに順次印加さ
れる。(図122(a))では任意の画素行において、
RおよびBの画素126は“+”、Gの画素126は
“−”の映像信号が印加されている。したがって、任意
の画素行で“+−++−++−+……”と映像信号が印
加されている。(図122(b))は1フレーム行の画
素の映像信号印加状態である。(図122(b))では
RおよびBの画素126は“−”,Gの画素126は
“+”の映像信号が印加され、任意の画素行で“−+−
−+−−+−−……”と映像信号が印加されている。
【0279】つまり、(図122(a))と(図122
(b))とでは画素126に印加されている映像信号の
極性を反転させている。したがって液晶層127には交
流信号が印加されるから、液晶が劣化することがない。
本来、任意の画素行において印加する映像信号の極性は
“+−+−+−+……”とすることが最も好ましい。し
かし、これを実現するには(図122(a))の1行1
列のR画素126が“+”であれば、1行5列のR画素
126には“−”電圧を印加するように駆動する必要が
ある。しかし、これを実現しようとすると、画素をサン
プリングするクロックが非常に速くなる。これは、ドラ
イブ回路を高温ポリシリコンあるいは低温ポリシリコン
技術で作製した場合、実現が困難である。また映像信号
処理回路も高速なものが要求されるため高価となる。
【0280】(図122)の駆動方法では一水平走査期
間(1Hつまり1行)内ではR,G,Bのそれぞれの映
像信号の極性は変化しない。したがって、低温ポリシリ
コン等でも容易に実現できる。ただし、1画素行で“+
+−++−++−……”と隣接した画素の映像信号の極
性が同一なのでフリッカが生じやすい。しかし、(図1
22(a)(b))のようにフレームごとに画素126
に印加する映像信号の極性を反転させれば、フリッカは
ほとんど生じなくすることができる。以上の駆動方法は
(図123)のように同一色の画素が斜め方向に配置さ
れていても同様に実施することができる。また(図12
5)のように画素が半ドットづつずれているような構成
でも同様に実現することができる。さらに、(図124
(a))に示すように1行目に印加した映像信号の極性
を“+−++−++−……”とするならば、2行目に印
加する映像信号の極性を1行目の反対極性である“−+
−−+−−+……”とことによりさらにフリッカの発生
を抑制することができる。つまり、画素に印加する映像
信号の極性をフレームごとに反転するとともに、1行ご
とに反転させるのである。本実施の形態における表示パ
ネル等ではこの駆動方式を拡張された1D反転駆動と呼
び採用している。
【0281】(図12)等で説明した表示パネル863
は1つのカラーフィルタ層を有していた。光変調層12
7がPD液晶層の場合、(図126)のように2つのカ
ラーフィルタ層を形成することによって、コントラスト
がよくなるという効果がある。(図126)に示す表示
パネルは、画素電極126の上もしくは下にカラーフィ
ルタ124Rb,124Gb,124Bbが形成された
ものである。他の構成については、(図12)等と同様
である。(図126)に示す表示パネルの構成をモデル
的に描くと(図127)のようになる。なお、説明を容
易にするため入射光22は、カラーフィルタ124Bb
に入射する。またカラーフィルタ124にRの添え字が
つくものをR色と、Gの添え字がつくものをG色と、B
の添え字がつくものをB色のカラーフィルタとする。
【0282】カラーフィルタ124Bbに入射した光2
2は、液晶層127で散乱し、前方散乱光31aと後方
散乱光31bが発生する。前方散乱光31aの一部は、
光22aとなる。光22aが対向基板122と空気との
界面とになす角度θが臨界角θr以上となると反射し、
反射光22cとなる。
【0283】反射光22cは、カラーフィルタ124G
aに入射し、124GaはG色のカラーフィルタである
ので吸収される。もし、入射したカラーフィルタ124
BaとB色であれば、再び液晶層127で散乱する。以
上のように前方散乱の場合は反射光22cは2/3が吸
収される。したがって、前方散乱によるハレーションは
生じにくく、コントラスト低下は小さい。一方、カラー
フィルタ124Rb,124Gb,124Bbがない場
合を考える。入射光22は液晶層127で散乱し、その
一部は後方散乱光31bとなる。後方散乱光の一部は反
射光22bとなり、その反射光22bが臨界角θr以上
だと、反射光22dとなり再び液晶層127に入射す
る。そのため、散乱光31cを発生させて、表示コント
ラストを低下させる。
【0284】カラーフィルタ124Rb,124Gb,
124Bbが形成されていると、反射光22dはカラー
フィルタ124Rbで吸収され、散乱光31Cは生じな
い、したがって表示コントラストを向上させることがで
きる。つまり、反射光22dの2/3はカラーフィルタ
で吸収されてしまうからである。また2つのカラーフィ
ルタ124を通過させることにより色純度が向上すると
いう効果もある。表示パネル863の画素電極126等
が反射型の場合、あるいは、(図128)に示す映像表
示装置のように、表示パネル863の裏面にミラー34
3aが配置されている場合について考える。(図12
8)において、入射光22aはミラー343aで反射し
て反射光22cとなる。反射光22cは観察者の眼21
に到達する。
【0285】表示パネル863がNWモードの場合、観
察者の眼21に反射光22cが到達すると表示画像の白
黒が反転する。これを解決するためには、入射光22a
の反射光22bとして入射光22aの方向に極力、反射
光22bを発生させればよい。そのため(図128)に
示すように、(図44)に示すようなバックライト34
5と類似の構成を用いる。(図128)の透明ブロック
343は、表示パネル863と光結合層73でオプティ
カルカップリングされている。このようにオプティカル
カップリングするのは入射光22aの入射角θ3がスネ
ルの法則により入射角θ4となり、入射角θ4が小さくな
ることを利用するためである。もちろん界面損失を低減
するという効果もある。入射角θ4が小さくなるのは、
表示パネルの対向基板122,透明ブロック343が屈
折率n=1.5と大きいためである(空気の屈折率は
1.0)。入射角θ4が小さくなれば、ミラー342b
の傾斜角度が小さくとも出射光22bとなる時には大き
くすることができるからである。つまり、入射光22a
に対するミラー342aの傾斜角度が少なくて大きく反
射光22bの角度を変化させることができるからであ
る。
【0286】(図128)に示す映像表示装置の構成で
は入射光22aをミラー342bにより入射光の方向に
反射光22bとしてもどす。したがって、観察者の眼2
1にNBの反射光22cが到達することがなくなる。ま
たNWで良好に見える視野角が広くなる。反射光の方向
を観察者が自由に調整できるようにするには、(図12
9)に示す映像表示装置のように構成すればよい。凹面
状のミラー342をB方向に動かすことにより反射光2
2bとすることができ、A方向に動かすことにより反射
光22aとすることができる。観察者は表示パネル86
3の表示画像を見ながら最も良好に見える位置にミラー
342の角度調整を行う。
【0287】(図128)、(図129)のミラー34
2を微小なミラーとして表示パネルと一体化した場合の
表示パネルの構成を(図130)に示す。(図12
8)、(図129)のミラー342に相当するものは、
微小ミラー341として、ミラー基板1301上に形成
されている。微小ミラー341は、ミラー基板1301
をプレス加工等することにより凹凸を形成し、この凹凸
にアルミニウム(Al),銀(Ag)を蒸着して形成す
る。微小ミラー341は凹状もしくは平面状に形成す
る。ミラー基板1301は光結合剤73bによりアレイ
基板121とオプティカルカップリングされている。画
素電極126はITOからなる透明電極である。オプテ
ィカルカップリングするのは(図128)、(図12
9)で説明したのと同様の理由からである。
【0288】画素電極126が反射電極の場合、入射光
22aは画素電極126で反射して反射光22cとなり
観察者の眼21に入射し、表示画像が白黒反転してしま
う。画素電極126が透明電極であり微小ミラー341
を有する構成の場合、入射光22aは微小ミラー341
で反射し、反射光22bとなる。したがって観察者の眼
21に到達することがない。つまり、表示画像が白黒反
転することはない。また微小ミラー341で入射光22
aを略平行光に変換することもできる。
【0289】微小ミラー341は、(図131)に示す
ように、凸状のマイクロレンズ状でもよい。たとえばス
タンパ技術でマイクロレンズを形成し((図131
(a))では73bをマイクロレンズにおきかえる)、
このマイクロレンズの表面に微小ミラー341を形成す
ればよい。また、(図131(b)、(c))のように
ノコギリ歯状でもよい。また(図131(d))のよう
に複数個あるいは、一定の区分された領域ごとに1つの
微小ミラー341を形成もしくは配置してもよい。ま
た、ミラー基板1301等は、(図132)に示すよう
に、対向基板122側にオプティカルカップリングさせ
てもよい(配置してもよい)。また、図示していない
が、アレイ基板121もしくは対向基板122をミラー
基板1301としてもよい。
【0290】微小ミラー341の配置は、(図133)
に示すように、同一方向に向けてもよい。また(図13
4)に示すように光源15側に向けてもよい。(図13
3)の場合は微小ミラー341bに入射した光22aは
光源15側に反射(反射光22c)させるが、341a
に入射した光22bは反射光22dとなり、光源15側
にももどらない。したがって多少、表示輝度は低くなる
がミラー基板1301を形成(作製)しやすいという特
徴がある。一方、(図134)に示す表示パネルの構成
では、入射光22a,22bとも反射光22c,22d
となり光源15側にもどるのでハレーションが少なくな
り表示コントラストは向上するという利点がある。
【0291】ミラー基板1301と表示パネル863と
のはりあわせは、(図16)で示した方法を応用すれば
よい。ミラー基板1301を台163の上に積載し、表
示パネル863の表面に光結合材73を塗布する。次に
前記光結合材73を介して表示パネル863とミラー基
板1301とを押圧し、光結合材73を均一膜厚にす
る。ミラー基板1301の位置調整は、(図16)のカ
ラーフィルタ基板123をはりあわせるのと同様に、光
源15から表示パネルに光22を照射し、表示パネル8
63とミラー基板1301とを相対的に位置調整しなが
ら、色度計161で色度などを測定しつつ行う。他の事
項、内容、方法は(図16)で説明したのと同様である
ので省略する。また、ミラー341は矩形状だけでな
く、ストライプ状でもよい。その他、円形、三角形状な
どでもよい。また、マイクロレンズの反射膜を蒸着した
半球状あるいは球形状もしくは円錐状、角錐状、円柱
状、角柱状でもよい。
【0292】(図130)の構成では、ミラー基板13
01を用いるとしたが、これに限定するものではなく、
(図150(a))に示すようにミラー基板1301を
対向基板として使用してもよい。ミラー基板1301は
ガラス基板、樹脂基板を切削、プレス加工することによ
り凹凸を形成する。また、スタンパを用いて凹凸を形成
してもよい。前記凹凸上にSiNx、SiOxなどから
なる絶縁膜を形成する。これは基板からのイオンが流出
するのを防止するためである。この絶縁膜上に金属薄膜
からなるミラー341または誘電体多層膜からなる誘電
体ミラーを形成する。このように形成されたミラー基板
1301を画素電極間に液晶(PD液晶)を狭持させ
る。(図150(a))に示す表示パネルの構成では液
晶層127はa部とb部で膜厚が異なる。PD液晶の場
合は、TN液晶などのように位相差(偏光)で光変調を
行うものではないので、液晶層127の膜厚が各部で異
なっていても問題とならない。a部では比較的低電圧で
透過状態となり、b部では比較的高電圧で透明状態とな
るだけである。このように液晶層127の各部で光透過
状態が異なる構成は、表示パネルの視野角を拡大するた
め好ましい(表示画面を見る方向により白黒が反転しに
くくなる)。
【0293】液晶層127に均一に電界を印加するに
は、(図150(b))に示す表示パネルのように、対
向電極125(341)と画素電極126の両方が鋸歯
状などに形成し平行となるようにすればよい。また、
(図151)に示すように反射電極を微小ミラー341
とする構成も例示される。微小ミラー341は以下のよ
うにして形成する。
【0294】まず、アレイ基板121上にTFT201
などを形成し、前記TFT201上にスタンパ技術を用
いて凹凸を形成する。このスタンパで形成した部分がT
FT201と微小ミラー341を絶縁する絶縁膜151
1となる。この凹凸上に金属薄膜形成し、この金属薄膜
を画素電極にエッチングする。または、ITOまたは金
属などの導電電極を形成した画素電極にエッチングした
上に誘電体ミラーを形成する。画素電極とTFT201
のドレイン端子とは凹凸の低い箇所で行うことにより容
易に接続できる。なお、微小ミラー341は他の形状で
もよい。たとえば、(図152(a))に示すように屋
根型、あるいは(図152(b))に示すように凹面状
などの円弧状でもよい。これらの形状もスタンパ技術を
用いれば容易である。これらのスタンプ技術は、オムロ
ン株式会社、リコー株式会社などが液晶プロジェクタ用
液晶表示パネルのマイクロレンズ作製技術として確立し
ている。また、微小ミラー341により、より光源15
側に光を反射させるとして説明したが、これに限定する
ものではなく、逆方向に反射させてもよい。観察者の眼
の位置方向でない方向に反射させれば目的を達成できる
からである。このことは(図134)に示す表示パネル
などについても同様である。
【0295】表示パネル863を反射パネルとしても透
過パネルとしても使用するには(図136)のように構
成する。これを半透過仕様と呼ぶ。半透過仕様とは、明
るい場所では、外光を使用して表示パネルを反射型とし
て画像を表示させ、外光がないときはバックライトなど
を使用して表示パネルを透過状態で使用することを言
う。なお、外光とはバックライト以外の光が該当する。
したがって、(図94)(図94)などの光源15から
の照明光もこの場合は、外光に含まれる。(図136)
に示す表示パネル863は、透過型の表示パネルであ
る。マイクロレンズ基板132上にはスタンパ技術によ
りマイクロレンズ134が形成されている。マイクロレ
ンズ134は各画素126に対応するものでなくてもよ
く、複数の画素に対応させてもよい。また、マイクロレ
ンズ134は回折の原理を応用したものでもよい。ま
た、プリズムシートでもよい。つまり、広義には光屈折
手段である。また、マイクロレンズ134はイオン交換
技術で形成してもよく、エッチング技術で形成してもよ
い。
【0296】マイクロレンズ134の略焦点位置にはア
ルミニウム(Al)に穴あけ加工した穴1362bが形
成された反射膜341bが形成または配置されている。
また、レンズ134の出射面には同様の穴1362aが
形成または配置された反射膜341aが配置されてい
る。エッジライトにより導光板481には光が入力さ
れ、前記光は反射膜341b、341c間を乱反射して
導光板481内に伝達される。前記光は穴1352bか
ら出射し、レンズ基板132に入力される。
【0297】なお、表示パネル863、アパーチャミラ
ー基板1361、マイクロレンズ134、導光板481
間はそれぞれ、光結合材73(図示せず)でオプティカ
ルカップリングさせてもよい。ミラー341a、341
bの表面は、(図137)に示すように、レンズ134
に対応して穴1362があけられた形状をしている。つ
まり、(図137)の斜線部がミラー341の形成部で
ある。なお、ミラー341とは金属ミラーの他、誘電体
ミラーでもよい。また、ハーフミラーでもよい。つま
り、一定の反射機能を有するものであればよい。たとえ
ば、プリズムシート、全反射型の四角錐プリズム(株式
会社、光洋で販売されている)でもよい。なお、ミラー
341の表面には誘電体膜を形成し、増反射膜とするこ
とが好ましい。また、レンズ基板134とアパーチャミ
ラー基板1361と一体として構成してもよく、レンズ
基板132に直接ミラー341aを形成してもよい。ま
た、レンズ基板132と導光板として使用してもよい。
また、マイクロレンズ134は、RGBなどの3原色に
着色してもよい。この場合、カラーフィルタ124が不
要になる。
【0298】(図138)は、図136に示した表示パ
ネルの動作の説明図である。表示パネル863を透過型
パネルで使用(外光がなく、パックライトを使用する)
時をまず説明する。透過型パネルで使用するとき、バッ
クライト(エッジライト)を点灯させる。バックライト
からの光は導光板481を伝達し、その光の一部は反射
膜341bの穴(アパーチャ)1362bから出射す
る。穴1362bを通過した光22aはレンズ134で
集光され、反射膜341aの穴1362aを通過して表
示パネル863を照明する。つまり、バックライトで表
示パネルを照明する。
【0299】次に、表示パネル863を反射型パネルで
使用(パックライトを使用せず、外光を利用する)時に
ついて説明する。反射型パネルで使用するときは、外光
22bは表示パネル863を透過し、反射膜341aで
反射して、表示パネル863を照明する。特に液晶層1
27が高分子分散液晶の場合は、後方散乱と前方散乱の
両方を利用でき、かつ、光変調に偏光板を使用しないの
で、高輝度、高コントラスト表示を両立でき好ましい。
(図137)に示すように表面が反射膜341であるか
らほとんどに光を反射光22bとして利用できる。か
つ、バックライトからの光はレンズ134で集光され穴
1362から効率よく供給される。したがって、良好な
半透過仕様を実現できる。
【0300】なお、(図138)では、レンズ134で
集光して穴1362aを通過させるとしたが、これに限
定するものではなく、(図139)のようにレンズ13
4から出射した光が平行光(焦点を結ばない)または、
広がりのある光束としてもよい。この場合でも(図14
0)に示すようにレンズ134間には充分なミラー34
1a形成面積を確保でき、このミラー341aで反射光
22bを確保できる。また、導光板481、ミラー34
1bを形成せずとも、(図141)に示すように、レン
ズ134の焦点近傍に白色LEDなどの点光源15を配
置または形成した構成でもよい。光源15が発生した光
は効率よくレンズ134により集光されるからである。
光源15は各レンズ134ごとに、または複数のレンズ
に対応させて配置する。
【0301】半透過仕様を実現するには(図131
(b))のようなミラー基板1301を使用することも
できる。この場合の構成を(図142)に示す。ミラー
341は外光22aを反射して表示パネル863を照明
する(bの部分)。一方、導光板481等の自己発光源
からの光はミラー341の隙間のaの部分から出射して
表示パネル863を照明する。したがって、ミラー34
1は外光入射方向に向いているため効率よく入射光22
aを反射することができる。aの部分はミラー341の
影になる部分である。この影の部分を利用してバックラ
イト481からの光を出射させ表示パネルを照明する。
他の構成として、(図143)に示すように、微小なプ
リズム1441が形成または配置されたプリズム板73
2を用いてもよい。(図144)は、(図143)のプ
リズム板732の詳細を示す平面図および断面図であ
る。プリズム板732は、四角錐形状である。その他、
多角形角錐状、円錐状、三角錐状でもよい。なお、(図
144(b))は、(図144(a))のAA’線での
断面図である。
【0302】(図143)で示すように、四角錐プリズ
ム(以降、微小プリズムと呼ぶ)は凸面を導光板481
などの面光源の方向を向け、平面部を表示パネル863
側に向けられている。また、プリズム板732は界面の
損失などを防止するため、表示パネルをブリズム板73
2の平面部とは光結合材73でオプティカルカップリン
グされている。
【0303】(図145)に示すように、外光22aは
微小プリズム1441の空気との界面で全反射し、反射
光22cとなる。微小プリズム1441の頂点の角度は
θaは100度以下50度(DEG.)以上にする。4
5度より小さいと微小プリズム1441が針状となり、
加工が困難であり、プリズム板732の厚みも厚くなり
すぎる。一方、100度以上になると反射率が大幅に低
下してしまう。(図145)の説明図でもあきらかなよ
うに、微小ブリズム1441でプリズム板732が透明
であるにもかかわらず、外光22aは効率よく反射され
る。一方、導光板481などからの照明光はプリズム板
732を透過し、表示パネル863を照明することがで
きる。この原理は、光の全反射の原理をうまく利用して
いる。屈折率が高い物質から(この場合、プリズム板7
32の屈折率は1.5前後)屈折率が低い物質(この場
合、空気の屈折率は1.0)にでる際はθbが40−4
5度以上で全反射する。逆に低屈折率の物質からは容易
に入射する。
【0304】微小プリズム1441は、(図146)に
示すように円錐状でもよい。(図146(b))は、
(図146(a))のAA’での断面図であり、(図1
46(c))は(図146(a))のBB’での断面図
である。(図146)に示すプリズム板では(図146
(c))で示すように反射膜551が形成されている。
したがって、外光22aは円錐1441で効率よく反射
され、また、一部の外光は反射膜551で反射して表示
パネル863を照明する。もちろん、(図144)に示
す角錐状のプリズムでも微小プリズム1441で効率よ
く反射しない領域に反射膜551を形成することによ
り、プリズム板732での反射率を向上させることがで
きる。
【0305】他の構成として、(図147)に示すよう
に、円錐または角錐状の穴がマトリックス状に形成され
た集光板1471を用いることも有効である。集光板1
471には、導光板481側の穴径を大きく、表示パネ
ル863側を狭くした穴があけられている。この穴には
反射膜551bが形成または配置されている。なお、穴
でなくともこの穴に透明樹脂などが充填された構成また
は形状でもよい。たとえば(図55)の集光ロート55
2と同様の構成である。集光板1471の表面には反射
膜551aが形成または配置されている。また、反射膜
551aと表示パネル863とはオプティカルカップリ
ングされている。(図147)の構成の動作説明図を
(図148)に示す。外光22aは反射膜551aで反
射して反射光22cとなり、表示パネル863の照明光
となる。一方、導光板481からの光は穴のミラー55
1bで集光されて表示パネル863を照明する。なお、
プリズム板732の微小プリズム1441は線上(スト
ライプ状)でのよい。また、(図147)の集光板14
71の穴の形状もストライプ状でもよい。また、シリニ
ドリカルレンズ状でのよい。また、フレネルレンズ状で
もよい。この場合でも、反射または集光効率は低下する
が実用は支障がない場合が多い。また、表示パネル86
3の画素とのモアレの発生もすくなくなるという利点も
ある。なお、(図55)の集光ロート552などの形状
もストライプ状でもよい。
【0306】ところで、(図136)で示した表示パネ
ルではアパーチャミラー基板1361を使用していた
が、(図153)で示す表示パネルのように画素電極1
26に穴1362aを形成することにより、アパーチャ
ミラー基板1361を省略することができる。(図15
3)に示すように、穴1362bから入射した光はマイ
クロレンズ134で集光され、反射電極1362aの穴
から出射する(バックライトを使用する時)。液晶層1
27がPD液晶の場合は、入射光を散乱するため液晶層
127中を伝搬し穴1362a形が小さくとも液晶層1
27全体を照明できる。
【0307】液晶表示パネル863を反射モードで使用
するときは入射光は画素電極126で反射して出射す
る。同様に、(図147)に示した表示パネルの場合
も、同表示パネルの部分斜視図および部分断面図である
(図154)に示すように、集光板1471をアレイ基
板として用い、集光板1471上にTFT201(図示
せず)、画素電極126を形成すればよい。集光板14
71をアレイ基板として用いる場合は反射膜551bで
囲まれた穴には樹脂1541などを充填したものを採用
する。
【0308】なお、画素電極126に穴1362を形成
し、表示パネル863を半透過パネルとして使用する構
成/方法は、集光板1471などを用いない構成でも可
能である。たとえば、(図155)に示す表示パネルの
構成が例示される。バックライト481からの光は画素
電極126の穴を通じてPD液晶層127を照明する。
また、画素電極126は外光を反射する。反射電極の面
積Sに対して、穴1362の面積Zは、(1/3)Z≦
S≦Zの範囲に収まるようにする。穴1362の形状と
しては、(図156)に示す構成などが例示される。
(図156)において、斜線部が穴1362の形成また
は配置位置である。特に液晶層127がPD液晶の場合
は穴1362があっても配向乱れが生じず、課題は発生
しない。
【0309】(図156(a))のように画素電極12
6の中央部に穴があけられた形状、(図156(b))
のように画素電極126の一端に配置された形状、(図
156(c))のようにゲート信号線1561およびソ
ース信号線1562と画素電極126間に穴(隙間)よ
りバックライト481からの光が入射する構成、(図1
56(d))のように櫛またはストライプ状に穴136
2が形成された構成、(図156(e))のように画素
電極126に複数箇所の穴1362が形成された構成、
(図156(f))のようにドット状に穴1362が形
成された構成が例示される。また、穴1362の部分に
マイクロレンズ、シリニドリカルレンズなどを形成また
は配置してもよい。中でも(図156(a)、(d)、
(f))のように、画素電極126が形成された部分と
ない部分が形成された構成は、(図157)を用いて以
下に説明する理由により好ましい。
【0310】(図157)に示すように、画素電極12
6の各部が離散的に形成されていると反射電極各部12
6間に電機力線1572aが発生する。また、画素電極
126と対向電極125間にも電気力線1572bが発
生する。この電気力線1572に沿って液晶分子157
1が配向する。すると、液晶層127がPD液晶の場
合、A部では強く散乱し、Bではより透明状態になる。
したがって、A,B部で透明部と不透明部が生じる。そ
のため、表示パネルの視野角が広くなる。また、回折作
用により散乱特性が向上する。また、反射モードにおい
ても照明光の輝度ムラがなくなるという効果が生じる。
【0311】(図155)に示した表示パネルについ
て、画素電極126に微小な凹凸を形成してもよい。凹
凸を形成することにより視野角が広くなる。TN液晶表
示パネルの場合は微小凹凸の高さは0.3μm以上1.
5μm以下にする。この範囲外だと偏光特性が悪くな
る。また微小凹凸は形状をなめらかに形成する。たとえ
ば円弧状、あるいはサインカープ状である。形成の方法
としては、画素となる領域に金属薄膜または絶縁膜によ
り微小な凸部を形成する。または、前記膜をエッチング
することにより微小な凹部を形成する。この凹または凸
部に反射電極となる金属薄膜を蒸着により形成し、反射
電極とする。もしくは前記凹凸部上に絶縁膜などを一層
または複数層形成し、その上に反射電極を形成する。以
上のように凹または凸部に金属薄膜を形成することによ
り、凹または凸部の段差が適度に勾配がつき、なめらか
に変化する凹凸部を形成できる。
【0312】また、画素電極126が透過型の場合であ
っても、ITO膜を重ねて形成し、段差を形成すること
は効果がある。この段差で入射光が回折し、表示コント
ラストまたは視野角が向上するからである。なお、画素
電極126に穴1362を形成する構成は、穴1362
は完全な穴のみを意味するものではなく、光透過性を有
する光の穴でもよい。光の穴とは光透過性を有するとい
う意味である。たとえば、ITOなどの光透過性を有す
る穴である。ITO電極上に金属薄膜を形成し、前記金
属薄膜をエッチングして穴1362を形成する。このI
TOの穴1362からはバックライトからの光が出射さ
れる。金属薄膜は外光を反射する。また、ITOと金属
薄膜は、印加された電圧により液晶層127を光変調す
る。
【0313】金属薄膜は、ITO側からチタン、クロ
ム、アルミニウムの3層構造とする。ITOの直接アル
ミニウムが接すると電池ができ電食されるからである。
液晶層127を接する面は反射率を高めるため、アルミ
ニウムとする。つまり、ITOとアルミニウムとの直接
の接触を防ぐため、表面のアルミニウムとITO間に別
の金属または構成物質と配置または形成する。もしく
は、反射電極は2つ以上の導電性薄膜で構成する。ま
た、アルミニウムの表面にはSiO2などからなる無機
絶縁薄膜、またはポリイミド膜を形成する。また、アル
ミニウム薄膜の上に絶縁膜を形成し、その上にITO薄
膜を形成してもよい。また、この逆順に形成または配置
してもよい。ITO電極と反射電極とをコンデンサの電
極として画素の蓄積容量を構成することもできる。反射
電極は誘電体ミラーとしてもよい。(図156)の構成
では斜線部がITO薄膜形成領域と考えればよい。透明
電極と反射電極とを積層して画素を形成するため、反射
領域と光透過領域とが完全に離散的に形成することがで
きる。たとえば、画素の反射領域を同心円状に構成した
り、ストライプ状に形成したりできる。また、微細なス
トライプ状(図156(d))参照)もしくはドット状
(図156(f))参照)に形成するすることにより、
回折効果をもたせることができ、入射光をよりよく散乱
させることができ、表示コントラストを向上できる。
【0314】(図136)〜(図157)で示した表示
パネルは、画素電極126の一部を光透過性に構成する
ものであった。しかし、この技術的思想は画素電極12
6が光透過性と光反射性の両方を有すればよいというも
のである。したがって、画素電極126をハーフミラー
としてもよい。たとえば、画素電極126を薄い金属薄
膜で形成する。金属薄膜としてはAl、Ag、Crが例
示される。なかでも、Alが反射率/透過率が良好で、
かつ導電性も良好なため好ましい。もちろん、光透過性
を有する金属薄膜と透明電極とを積層してもよい。ま
た、透明電極の一部に薄い金属薄膜をドット状にまたは
ストライプ状にまたは同心円状に形成してもよい。な
お、金属薄膜上には有機薄膜または無機薄膜を形成し金
属薄膜が酸化することを防止する。画素電極材料として
Alを用いる場合、膜厚は300オングストローム以上
1500オングストローム以下にする。膜厚が300オ
ングストローム以下だと画素電極の抵抗値が高くなりす
ぎ、また、画素電極とTFT201とのドレイン端子と
の接続が困難になる。また、1500オングストローム
以上では画素電極の透過率が低くなりすぎる。なお、特
に、膜厚は500オングストローム以上1000オング
ストロームの範囲がよい。以後、このような画素電極を
半透過画素電極と呼ぶ。特にAlは導電性が高く、シー
ト抵抗値が低く、かつ、反射率が高い割に比較的膜厚が
厚くとも光透過性を有するという特徴があるため半透過
画素電極として好ましい。また、ITOと透過性を有す
る金属薄膜とを積層してもよいことはいうまでもない。
【0315】半透過画素電極126に入射した光の一部
(たとえば50%)は反射し、他の一部は透過する。こ
のことは画素電極126に光透過性を有する穴をあけた
ことと等価となる。なお、同様に対向電極125を光透
過性を有する金属薄膜で形成してもよい。このときは画
素電極は透明電極とする。以降、半透過画素電極126
も反射電極に穴があいているものと等価として説明す
る。なお、各画素電極126で反射する光の割合と透過
する光の割合とは1:9以上9:1以下とする。好まし
くは3:7以上7:3以下とする。
【0316】本実施の形態の表示パネルおよびその変形
例については、画素にTFTなどのスイッチング素子を
配置または形成したアクティブマトリックス型を中心と
して説明した。しかし、本発明の半透過仕様の画素構成
などの技術的思想は、単純マトリックス型の表示パネル
にも適用できる。単純マトリックス型では、その交点が
画素(電極)と見なすことができるからである。TFD
の場合も、画素電極を半透過仕様にすることあるいは対
向走査信号線を半透過仕様などにすればよい。また、半
透過仕様の場合、TFT201などのスイッチング素子
に反射光などが入射し、ホトコンダクト(光励起)現象
が発生することがある。これを防止するため、スイッチ
ング素子の半導体層の上面および/または下面に遮光膜
を形成する。遮光膜はポリシリコン膜、Crなどで形成
すればよい。また、スイッチング素子を黒色樹脂などを
用いてモールドしてもよい。また、MIM、TFDは基
本的に金属膜に半導体層が挟み込まれた構造であるので
特別な遮光膜を必要としない。したがって、本発明の半
透過仕様の画素構成などの技術的思想を基づいた表示パ
ネルに用いることが好ましい。
【0317】なお、画素電極126を有する表示パネル
において、(図158)に示すように、画素電極126
の下層に遮光膜1581を形成しておくことが好まし
い。遮光膜1581は金属薄膜で形成する。遮光膜15
81は液晶層127から画素電極126の下層に入射す
る光を遮光する。また、遮光膜1581と画素電極12
6とをオーバーラップすることにより付加コンデンサ
(蓄積容量)1582を形成する。このように構成する
ことにより、遮光膜1581は遮光機能と共通電極の機
能を発揮する。(図156)のように画素電極126の
一部に光透過領域を形成または配置されたアレイ基板
は、(図160)に示すように、導光板としても用いる
ことができる。アレイ基板121の画像表示に有効な光
が出射しない領域には反射膜551aを形成する。
【0318】(図160)に示すように、アレイ基板1
21の一端または両端もしくは基板周辺部に光源として
の蛍光管483を配置または形成する。蛍光管483か
らの光は反射シート241でアレイ基板121内に導入
される。導入された光22はアレイ基板121の表面に
形成または表面近傍に配置された反射膜551a、反射
シート1601に形成された画素電極126、信号線、
アレイ基板121の裏面に配置または直接形成された反
射膜551bによりアレイ基板内で乱反射する。したが
って、蛍光管483から導入された光は導光板として機
能する。必要に応じて、反射シート1601の表面もし
くはアレイ基板121の裏面には光拡散機能を有するド
ットまたはストライブ状の光拡散領域1602を形成ま
たは配置する。光拡散領域1602はアレイ基板121
の光分布に応じて液晶層127全域を均一の照明できる
ように分布的に形成または配置する。また、反射膜55
1bとアレイ基板121とは光結合材73でオプティカ
ルカップリングしておく。
【0319】(図160)の点線斜線で示すように蛍光
管483の円弧に対応した円弧状もしくはその類似形状
の透明材料からなる光導入部材1603をアレイ基板1
21の端に接着しておく。この光導入部材1603によ
り蛍光管483からの光は効率よくアレイ基板121に
導入される。通常アレイ基板厚は0.7mmまたは1.
1mmであり、蛍光管481の直径は2mm−3mm程
度である。したがって、この光導入部材1603を用い
ることにより効率よくアレイ基板121に導入できる。
アレイ基板121内で乱反射(全反射)した光は画素電
極126の穴1362から出射し、液晶層127を照明
する。なお、画素電極126の裏面は良好に光を反射す
るように、アルミニウムなどの高反射率を有する反射膜
を形成する。ただし、アルミニウムは膜厚が薄いと光透
過率が高くなる性質があるので、少なくとも、膜厚を
0.5μm以上形成するか、または、光反射面をアルミ
ニウムで形成するかして、前記アルミニウム膜に積層し
てクロムなどの他の金属薄膜を形成する。つまり、金属
薄膜の多層構造とする。また、画素電極126を反射膜
とせず、(図161)に示すように、アレイ基板121
に反射膜551cを形成し、反射膜551c上に絶縁膜
1511を形成して、その上にTFT201、画素電極
126などを形成してもよい。反射膜551cにも画素
電極126の穴1362aに対応する穴1362bを形
成しておく。
【0320】(図160)および(図161)において
は、アレイ基板121を導光板として機能させる場合を
例示して説明したが、これに限定するものではなく、対
向基板122を導光板としてもよい。また、対向基板1
22とアレイ基板121とを同時に蛍光管483で照明
してもよい。つまり、両基板を導光板として用いても良
い。また、アレイ基板に1mm程度に透明な板またはシ
ートを貼りつけアレイ基板を厚くして導光板としてもよ
い。透明な板の裏面には反射膜を形成する。具体的には
(図160)のtが1mm程度の透明基板、透明シート
もしくは透明層になったと考えればよい。つまり、アレ
イ基板121の画素電極126などと反射膜551bが
形成された透明板(シート)が一体もしくは相互に機能
しあって導光板として機能し、蛍光管483からの光を
導入する。
【0321】より具体的には、(図162)に示すよう
に構成する。光導入部材1603と導光板(導光シー
ト)481を一体として成型し、または光導入部材16
03と導光板(導光シート)481などとを接着して、
または近接して形成配置する。導光板481とアレイ基
板121または場合によっては対向基板122とは光結
合材73で貼りつける。もしくは導光板481とアレイ
基板121などを近接して配置する。このように構成す
ることのより、従来のアレイ基板121の裏面に導光板
481を配置して構成に比較して映像表示装置の厚みを
薄くすることができる。また、アレイ基板121と導光
板481間もしくは導光板481の裏面には必要に応じ
て光拡散領域1602を形成または配置する。もしくは
光結合剤73に拡散剤を均一または分布的に添加し、光
拡散領域としてもよい。また、反射膜551bは別シー
トなどに形成して導光板の裏面に配置してもよい。ま
た、蛍光管483と反射膜341間に透明樹脂を充填し
てもよい。また、蛍光管483は白色LEDなどの他の
発光素子でもよい。また、導光板の裏面などに光拡散シ
ートあるいは光拡散剤を塗布してもよい。また、導光板
を回折シートにしてもよい。入射光が適度に拡散(方向
を曲げられて)されて視野角が広がる。また、アレイ基
板121および導光板の両方を樹脂シートで形成し、湾
曲させて用いてもよい。なお、反射膜などの金属薄膜上
に液体またはゲルなどの光結合材73を塗布する場合
は、前記光結合材75のPHは10以上13以下のアル
カリ性のものを用いることが好ましい。中でもPHは1
1以上12以下とする。この範囲のPHにすることによ
り金属薄膜が酸化することを防止できるからである。実
現方法は、液体の場合は、液体中に水酸化ナトリウム、
または炭酸ナトリウムを添加する。
【0322】液晶表示パネル863が画素電極126に
光透過部(穴あるいはITO電極など)が形成された構
成の場合、バックライトを用いず視野角を拡大する構成
も例示される。(図163)はその構成の説明図であ
る。アレイ基板121または対向基板122面に傾斜板
163を光結合剤73で貼りつける、または配置する。
傾斜板1631の一面には反射膜551を形成する。こ
こで重要な事項は液晶層126と反射膜551とがなす
角度を傾斜があるようにする点である。しかし、場合に
よっては平行に構成する場合もある。平行に配置する構
成でも視角を改善できる場合も多いからである。これは
以前にも説明したが液晶層での透過光と反射光とは散乱
状態が異なるからである。この傾斜があるように構成す
るとは一方向に傾斜する構成、屋根型に傾斜する構成、
円弧状に傾斜する構成、サインカーブ状に傾斜する構
成、鋸歯状に傾斜する構成、なめらかに複数のうねりが
繰り返す構成が例示される。しかし、最も表示画像が均
一にかつ自然に表示されるのは(図163)のように一
方向に傾斜する構成である。PD液晶層126が透過状
態のとき、光線22は、(図163)に示すように、直
接観察者の眼21に入射する。この状態では画像は白黒
が反転する。これは画像表示品位を低下するので、極力
緩和する必要がある。
【0323】(図163)で示した表示パネルの画素1
26は、(図164)に示すように、金属薄膜からなる
反射部1641と光透過部1642から構成される。入
射光22aは反射部1641で反射される。入射光22
bは光透過部1642を透過し、反射面551で反射さ
れて再び光透過部1642に入射して出射する。反射面
551は液晶層127に対して傾斜しているため、角度
を変化させられて出射する((図165)参照)。した
がって、観察者の眼21に入射する光は2つの方向から
くる光が合成されたものになる。したがって、完全に白
黒反転する領域は狭くなる。(図164(a))に示す
ように、入射光の方向に対してストライプ状の形成する
のがよい。また、(図164(b))に示すように、画
素126を2矩形状の2分割することがよい。また、ス
トライプの幅を6μm以下1μm以上にして回折効果を
発揮させるとよい。
【0324】また、(図130)などに例示したミラー
基板1301を傾斜板1631として配置または使用し
てもよい。この構成図を(図166)に示す。画素12
6の反射部1641は入射光22aを反射し、光透過部
1642を透過した光22bは微小ミラーまたは反射面
341で反射して画素126から出射する。微小ミラー
341は1画素126に1つ配置しても、複数画素12
6に1つの微小ミラー341を配置してもよい。また、
複数画素126のいずれが1つの画素に微小ミラー34
1を配置してもよい。微小ミラー341、反射膜551
などは誘電体ミラーでもよい。また、表面に微細な凹凸
を形成、配置してもよい。また、表面を光拡散処理をほ
どこしてもよい。透明板、傾斜板、光結合材73などに
チタン微粒子などの光拡散剤、着色剤、色素、染料など
を添加してもよい。また、表面に偏光板(偏光シート)
などを配置、形成してもよい。
【0325】画素電極126の表面に直接にカラーフィ
ルタ124を形成してもよい。また、画素電極126の
表面に光拡散剤樹脂を塗布あるいは形成してもよい。こ
のように光拡散樹脂を塗布することのより、視野角など
が改善される。同様に、対向電極125に形成するカラ
ーフィルタ124に光拡散剤を添加することも効果があ
る。また、光拡散層とカラーフィルタ124とを2層に
構成または形成してもよい。さらに画素電極間に光拡散
層を形成してもよい。光拡散層がブラックマトリックス
として機能するからである。なお、半透過仕様の映像表
示装置において、表示パネルを反射モードで使用すると
きと、透過モードで使用するときでは液晶層127に印
加する電圧を変化させる(液晶層を駆動する電圧(V)
−液晶層透過(t)特性を異ならせる)ことは有効であ
る。液晶表示パネルを透過状態として使用するときと反
射状態で使用するときとでは入射光の指向性などが異な
り表示状態が変化するからである。
【0326】一般的に透過状態で使用するときは前方散
乱を主として利用するため液晶層の散乱状態などをよく
する必要がある。そのため、ノーマリホワイトモードに
おいて最大白表示での液晶層に印加する電圧を低くする
(立ち上がり電圧以下とする)。たとえば、立ち上がり
電圧が2Vであれば1.8Vなどにする。逆に立ち上が
り電圧以上にするとは、2.5Vなどにし、液晶層の散
乱特性が少し低下した状態を最大白表示としてV−t特
性(ガンマカーブ)を設定する。反射型で利用するとき
は後方散乱と前方散乱の両方を利用するため、透過状態
で利用するときよりも、最大白表示で液晶層に印加する
電圧を高くする(液晶層の立ち上がり電圧以上にす
る)。この切り替えはバックライト481の電源オンオ
フスイッチと連動させて行う。液晶表示パネルの種類、
モードによっては最大白表示もしくは最大黒表示での印
加電圧は異なる。この設定はノーマリホワイト表示とノ
ーマリブラック表示では逆になる(する)。
【0327】いずれにせよ、本明細書で開示する技術的
思想は、半透過仕様表示パネルを透過状態(透過モー
ド)で使用するときを、反射状態(反射モード)で使用
するときではV−t特性を変化させることである。V−
t特性の切り替えは透過状態用ROMと反射状態用RO
Mをあらかじめ作成しておき、必要な電圧値をROMテ
ーブルで変換する(ROMアドレスを切り換える)こと
により、容易に実現できる。もちろん、このROMアド
レスの切り替えをバックライトの電源オンオフスイッチ
と連動させてもよい。また、バックライトを補助的に点
灯しつつ、表示パネル863を反射型で用いる場合もあ
るがそのときは別のROMを準備して(組み込んで)お
いてもよい。また、バックライトの照明強度、外光の照
明強度に応じてV−t特性(ガンマカーブ)を変化させ
ることが好ましい。ガンマカーブの変更は、外光などの
強度をホトセンサで検出し、検出されたデータをCP
U、マイコンなどの演算処理手段あるいはROMテーブ
ルで処理して行えば容易である。また、観察者が変更で
きるバックライトの明るさボリウムと連動して変更する
ことも考えられる。また、観察者の位置もしくは眼の位
置をカメラ、赤外線センサで検出し、最適なコントラス
ト表示、表示輝度となるようにガンマカーブを変更する
ようにしてもよい。また、(図80)に示すようなモニ
ター表示部801の表示状態を検出し、この検出結果か
らガンマカーブを動的にまたは静的に切り替えても(変
更しても)よい。これも表示モニター部801に入射す
る光量あるいは表示モニター部からの反射光などをホト
センサで検出すれば容易に実現できる。また、(図12
2)で説明したように、駆動方式(1H反転駆動、1ド
ット反転駆動、1フィールド反転駆動など)の種類に応
じてガンマカーブを変更することも好ましい。これば駆
動方式切り替えスイッチと連動させれば容易に実現でき
る。また、当然のことながらノーマリホワイト表示とノ
ーマリブラック表示でガンマカーブを変更してもよい。
【0328】また、外光などの強度を表示パネルの表示
部に表示することは有効である。外光の強度により、バ
ックライトを使用すべきが否かを判定して観察者に例示
する。また、バックライトを点灯中は表示パネルに点灯
中と表示させる、あるいはインジケータランプを点灯
(表示)させて観察者にわかるようにすることが好まし
い。
【0329】PD液晶などの光変調層127に近接して
散乱層を形成することにより、表示パネルの視野角を広
く、また、表示コントラストを高くできる。常散乱層1
691を形成した構成として、(図169)に示す表示
パネルの構成が例示される。(図169(a))に示す
表示パネルは、光変調層127と接する面に常散乱層1
691を形成した構成である。常散乱層1691とは、
液晶層127で使用するアクリル樹脂にチタン微粒子を
添加したものが例示される。また、エポキシ樹脂に散乱
微粒子を添加したもの、ゼラチン樹脂、ウレタン樹脂に
散乱微粒子を添加したものなどが例示される。その他、
異なる屈折率の材料を混合させても用いてもよい。屈折
率が異なる材料を混ぜると白濁するからである。また、
常散乱層1691は固体だけに限定するものではなく、
ゲル状、液体でもよい。また、3種類以上の材料を混合
させてもよい。また、常散乱層1691は樹脂単独だけ
ではなく、たとえば液晶を含有させることにより散乱さ
せてもよい。液晶は比誘電率が大きく電圧降下が発生し
にくいため好ましい。比誘電率は5以上10以下の材料
を選択するとよい。その他、オパールガラスなどをもち
いて常散乱層1691としてもよい。
【0330】この常散乱層1691をPD液晶層127
などと接するように配置または形成する。また、常散乱
層1691の散乱ゲイン(G)は常散乱層1691への
光入射面での照度をE〔lx〕、光出射面、かつ常散乱
層1691の法線方向から測定した輝度をB(nt)、
円周率をπとしたとき、1.5≦G≦10を満足するよ
うにする。ただし、Gは、G=πB/Eである。また、
(数4)で説明したのと同様に、画素開口率は100%
に換算し、表面反射などの影響も考慮して算出する。好
ましくは、2≦G≦5を満足するようにする。Gが小さ
いと視野角は広くなるが輝度が低くなる。逆にGが大き
いと輝度は明るくなるが視野角は狭くなる。また、常散
乱層1691の膜厚は1μm以上4μm以下とする。膜
厚が薄いと散乱むらが発生する。膜厚が厚いと電圧降下
が大きくなる。なお、この常散乱層1691は液晶層1
27への印加電圧により散乱状態が変化しないまたは変
化しても表示への影響がわずかな状態を意味する。もし
くは、液晶層127への印加電圧を最大としても残留す
る散乱特性を意味する。なお、常散乱層1691は表示
領域全体に均一に形成する構成の他、画素電極126上
のみに形成する構成、ストライプ状に形成する構成、特
定パターンに形成する構成でもよい。また、常散乱層を
着色して色フィルタとしてもよい。その他、カラーフィ
ルタ124の散乱微粒子を添加するなどし、常散乱層1
691とカラーフィルタ124とを兼用してもよい。こ
の場合の散乱ゲイン(G)はカラーフィルタ124での
吸収を考慮して測定あるいは求める必要がある。
【0331】(図169(a))で示した表示パネル
は、対向電極125側に常散乱層1691を形成した
が、画素電極126側に常散乱層1691を形成または
配置してもよい。また、液晶層127の中間層に常散乱
層1691を形成してもよい。また、個別に常散乱層1
691を形成せず、液晶層127に直接、チタンなどの
微粒子、屈折率の異なる材料を含有させてもよい。この
際の散乱ゲイン(G)は液晶層127が透過状態での散
乱特性を測定する。つまり、画素電極126に電圧を印
加し、液晶層127を光透過状態にしたとき、液晶層1
27への光入射面での照度をE〔lx〕、光出射面、か
つ液晶層127の法線方向から測定した輝度をB(n
t)、円周率をπとしたとき、1.5≦G≦10を満足
するようにする。同様に、好ましくは、2≦G≦5を満
足するようにする。また、(図169(b))に示すよ
うに、対向電極125と対向電極基板122間に常散乱
層1691を形成または配置してもよい。(図169
(b))で示した表示パネルの構成では常散乱層169
1の影響で液晶層127に電圧が印加されない、または
電圧がロスするということがない。形成の方法としては
(図169(a))で説明した構成/方法のほか、オパ
ールガラスなどの光散乱面を有する基板の表面に対向電
極125または画素電極126を形成する方法が例示さ
れる。また、ガラス基板の表面を研磨または化学処理を
施して光散乱層1691を形成する。また、ガラス基板
に散乱シートを貼りつけたものを使用するなどが例示さ
れる。なお、表示パネルが反射型の場合は、光入射面に
エンポス加工したシートあるいは誘電体薄膜からなる多
層膜あるいは屈折率が1.5以下の樹脂を塗布すること
による反射防止膜451を形成または配置しておくこと
が好ましい。
【0332】(図170)は、主として(図169
(a))の表示パネルの製造方法の説明図である。裏面
にオレフォン系樹脂あるいはウレタン樹脂などアクリル
樹脂と剥離性がよい膜を形成した平滑板1681を準備
する。この平滑板1681をアレイ基板121との間に
混合溶液151を狭持させる(図170(a))。つぎ
に(図170(b))に示すように、混合溶液151に
紫外線を照射し、混合溶液151の樹脂を硬化させるこ
とにより光変調層127を形成する。その後、(図17
0(c))で示すように、平滑基板1681を光変調層
127から剥離する。次に、対向電極基板122とアレ
イ基板121の周辺部を封止樹脂1701で封止する
(図170(d))。この際、対向電極125と光変調
層127との間に所定のギャップを形成する。ギャップ
の形成方法としてはビーズ(図示せず)などを用いて行
う。次に、このギャップに常散乱層となる液体を注入す
る。注入後、加熱または紫外線光を照射することによ
り、前記液体の樹脂成分を硬化させて常散乱層1691
を形成する。もちろん、常散乱層1691が液体の場合
は硬化の必要はない。
【0333】導光板またはバックライトを備える場合、
これらと、アレイ基板121間にはアレイ基板121の
屈折率より大きい屈折率を有する透明薄膜あるいは厚膜
あるいはシート(以後、高屈折膜と呼ぶ)などを形成ま
たは配置する。大きい屈折率をは具体的には1.8以上
である。材料としてはTiO2、ZnS、CeO2、Zr
TiO4、HfO2、Ta25、ZrO2のいずれか、あ
るいはITOである。高屈折膜はアレイ基板121の裏
面、導光板481の表面に形成する。また、アレイ基板
121と導光板、バックライトとの間はビーズなどを散
布あるいは微少な突起を形成し、空気ギャップを配置す
る。このように空気ギャップを形成し、かつ液晶表示パ
ネル863の光入射面に高屈折膜を形成することによ
り、前記液晶表示パネル863に入射する光の直線性が
高くなる。この直線性が高くなるとは液晶層127に入
射する光の主光線が垂直成分が多くなることをいう。垂
直成分が多くなれば、PD液晶表示パネルの場合にはコ
ントラクトが良好になる。TN液晶表示パネルの場合も
効果がある。
【0334】(図64)、(図91)、(図149)な
どに示したビューファインダ、映像表示装置において、
表示パネル863の光入射面に集光レンズ11を配置す
ることは効果がある。その例を(図167)に示す。平
凸レンズ11は表示パネルとオプティカルカップリング
しておくことが好ましい。平凸レンズ11は入射光22
aの角度を大きく屈曲させる。入射光22bはほぼその
まま表示パネルに入射させる。つまり、レンズ11は入
射光を略平行光に変換する。このように平行光を表示パ
ネルに入射させることにより表示パネルの視野角は広く
なる。なお、レンズ11は、(図167(b))に示す
ように、フレネルレンズにしてもよい。また、平凸レン
ズ11は蒲鉾状のシリニドリカルレンズとしてもよい。
また、レンチキュラレンズとしてもよい。また、(図9
1)、(図149)などに示したビューファインダ、映
像表示装置において、光源15を、(図96(g))の
ように、複数の領域に分割し、観察者が必要に応じて
(明るさ調整、コントラスト調整など)1つまたは複数
の光源を点灯または消灯させるように構成することは効
果がある。光源15aと15hとでは表示パネルに入射
する光の主光線の角度が変化する。したがって、表示コ
ントラストなどを変化することができるからである。ま
た、光源15aと15cとなどのように複数の光源15
を同時に点灯させることにより明るさ調整を行うことが
できる。また、光源15aから15hを順次走査しなが
ら点灯し、表示パネルを照明してもよい。また、光源1
5aから15hの点灯輝度の強弱をつけ、この強弱を適
度に調整することにより表示パネル863面を均一に照
明できる。
【0335】半透過仕様の映像表示装置の場合は、バッ
クライトの光量調整は少なくとも2段階とする。第1は
バックライトと外光とを併用して用いる時の第1の光量
であり、第2は主としてバックライトからの光を使用す
る場合の第2の光量である。第1の光量と第2の光量と
は、たとえば、バックライトの白色LEDへの印加電流
を切り替えることにより実現する。光量の切り替えは、
自動的にまたは観察者がユーザースイッチを切り替える
ことにより行う。外光のみを使用するときはバックライ
トは消灯する。(図13)などに示したマイクロレンズ
アレイを用いて表示パネルを構成する場合で、かつ、各
画素が正方格子(正四角形)で前記正方格子の範囲内に
R、G、Bの3ドットが形成されている場合は、マイク
ロレンズの形状はシリドリニカルレンズ(蒲鉾レンズ)
が好ましい。また、光結合層73の位置に画像表示に有
効光が透過しない領域(無効領域)に光吸収膜(吸収型
のブラックマトリックス)を形成しておくことが好まし
い。光吸収膜を形成することにより、液晶層127で散
乱し、基板122、121間で乱反射する光を吸収でき
る。したがって、表示コントラストが向上する。(図1
42)(図150)(図151)(図166)などに示
したビューファインダ、映像表示装置のように、鋸歯状
に凹凸を形成し、前記凹凸部に樹脂を充填あるいは液晶
などの空気より高い屈折率の材料を配置する場合、θb
は10度以上35度(DEG.)以下にする。さらに好
ましくはθbは15度以上30度以下にする。これは表
示パネルを使用時に入射する入射光の角度は60度から
15度で使用する場合が多いからである。この入射光は
表示パネルに入射すると法線に対する角度が屈折率分だ
け小さいなる。この入射光を良好に反射し、直接光が観
察者の眼に到達しにくいように屈折させる角度が上記の
範囲である。
【0336】(図13)で示した表示パネルでは、カラ
ーフィルタ124は、マイクロレンズ134側に形成し
たが、これに限定するものではなく、(図171)に示
すように、他の面に形成または配置してもよい。(図1
71)で示した構成の表示パネルは、特に投射型表示装
置のライトバルブとして用いる時に有効である。マイク
ロレンズアレイ132はアレイ基板121側に配置され
ている。アレイ基板121はBMとしての遮光膜171
1が形成されている。遮光膜1711上にTFT201
が形成される。遮光膜1711はTFT201に入射光
が入射するのを防止する。また、画素電極126と信号
線間からの光漏れを防止する。カラーフィルタ124
は、対向電極基板122上にインクジェット技術で直接
に、または、フィルタ基板に形成して対向電極基板12
2に貼りつけて配置する。カラーフィルタ124と対向
電極基板122の表面に形成することにより空気による
冷却が容易となる。また、液晶層127の液晶滴171
2で散乱した光22bは隣接したカラーフィルタに入射
して吸収される。そのため、対向電極基板122でハレ
ーションが発生せず、表示コントラストが良好となる。
つまり、画素電極126R上で散乱した光はカラーフィ
ルタ124G、124Bで吸収され、画素電極126G
上で散乱した光はカラーフィルタ124R、124Bで
吸収され、画素電極126B上で散乱した光はカラーフ
ィルタ124G、124Rで吸収される。
【0337】マイクロレンズ134の焦点Pは対向電極
基板122内となるようにし、t1:t2=1:3以上t
1:t2=3:1以下となる位置にする。このような関係
とすることにより、マイクロレンズ134に入射した光
22aは確実に対向電極基板122の表面に形成された
各対応するカラーフィルタに確実に入射する。つまり、
液晶層127が透過状態の時、画素電極126Rに入射
した光はカラーフィルタ124Rと通過し、画素電極1
26Gに入射した光はカラーフィルタ124Gと通過
し、画素電極126Bに入射した光はカラーフィルタ1
24Bを確実に通過するようになる。また、マイクロレ
ンズ134の集光作用により、画素の開口率が小さくと
も実質高開口率となる。また、マイクロレンズ134の
集光作用により、カラーフィルタ124が基板表面に形
成されていても、表示画像の色純度が低下することがな
い。なお、カラーフィルタ124はアレイ基板121側
に形成してもよい。また、マイクロレンズ134は対向
電極基板122側に形成してもよい。もちろん、カラー
フィルタ124は画素電極126あるいは対向電極12
5に形成してもよい。
【0338】マイクロレンズ134の焦点Pは表示パネ
ル863の反対面に結像するように構成してもよい。こ
の構成図を(図172)に示す。なお、焦点Pは基板表
面に限定するものではなく、近傍でよい。場合によって
は、(図171)に示すように、基板内に配置してもよ
く、また、基板外で焦点Pを結ぶような焦点距離のマイ
クロレンズ134を用いてもよい。つまり、以下に説明
する穴1362の開口形を極力小さくすることが表示コ
ントラストを向上させることに直結するからである。マ
イクロレンズ基板132は対向電極基板122に光結合
層73で接着する。または、対向電極基板122内にマ
イクロレンズ134を配置または形成する。もしくはア
レイ基板121に接着またはアレイ基板121内に形成
または配置する。ここでは説明を容易にするために日本
板硝子(株)が製造などしているイオン交換法で形成し
たマイクロレンズアレイ132を、対向電極基板122
に接着した構成を例にあげて説明する。その他、(株)
リコー、(株)オムロンが開発しているスタンパ技術で
形成したマイクロレンズアレイを用いてもよい。また、
レンズの蒲鉾レンズでもよく、フレネルレンズでもよ
く、回折効果により光を屈曲または進行方向を変化させ
るものでもよい。
【0339】液晶層127がPD液晶(散乱型の光変調
層)のとき、マイクロレンズ134の焦点距離t(μ
m)は、レンズの最大径をd(μm)としたとき、5d
≦t≦20d以下となるようにする。さらに好ましくは
10d≦t≦18dとなるようにする。この範囲で最も
表示輝度を高くでき、かつ、表示コントラスト向上効果
が高い。また、投射レンズのFナンバーをFとし、この
Fから求まる角度θ1(sinθ1=1/(2F))と、
マイクロレンズのθ2(tanθ2=d/(2t))との
関係は、θ1/3≦θ2≦θ1の関係を満足させるとよ
い。この範囲で高輝度表示と高コントラスト表示を両立
できる。
【0340】アレイ基板121には黒色塗料あるいはク
ロムなどの金属薄膜、誘電体ミラーで形成した膜あるい
はシート、板を配置する。また、マイクロレンズ134
の焦点P位置に穴1362(開口部)を形成または配置
する。つまり、穴1362はマイクロレンズ134の焦
点に対応する位置に形成する。画素に以後、この膜をア
パーチャ吸収膜1721または単に吸収膜1721と呼
ぶ。また、吸収膜1721は広義には遮光膜である。吸
収膜1721はゼラチンなどからなるカラーフィルタを
重ねて形成してもよい。また、吸収膜1721を形成し
た基板(図示せず)をアレイ基板121の表面などに配
置または接着してもよい。また、吸収膜1721として
偏光板、偏光シートなどを用いてもよい。また、回折格
子などを形成してもよい。つまり、吸収膜1721の機
能は投射レンズに散乱光が入射しないようにするもので
あるから、回折格子でもその機能を発揮する。その他、
アレイ基板121の吸収膜に対応する箇所を研磨して白
濁させたり、凹凸を形成してもよい。
【0341】吸収膜1721は、誘電体膜を着色して形
成してよい。黒色の色素あるいは顔料を樹脂中に分散し
たものを用いても良いし、カラーフィルター124の様
に、ゼラチンやカゼインを黒色の酸性染料で染色しても
よい。黒色色素の例としては、単一で黒色となるフルオ
ラン系色素を発色させて用いることもし、緑色系色素と
赤色系色素とを混合した配色ブラックを用いることもで
きる。以上の材料はすべて黒色の材料であるが、本発明
の液晶表示パネルを投射型表示装置のライトバルブとし
て用いる場合はこれに限定されるものではなく、R光を
変調する液晶表示パネルの吸収膜1721としてはR光
を吸収させれば良い。したがって、色素を用いて天然樹
脂を染色したり、色素を合成樹脂中に分散した材料を用
いることができる。たとえば、アゾ染料、アントラキノ
ン染料、フタロシアニン染料、トリフェニルメタン染料
などから適切な1種、もしくはそれらのうち2種類以上
を組み合わせればよい。特に補色の関係にあるものを用
いることが好ましい。たとえば、入射光が青色のとき、
吸収膜1721を黄色に着色させる。
【0342】光吸収膜1721の光吸収率は100%に
近いことが好ましいことはいうまでもない。吸収率が5
0%以上で好ましい効果が大きく発揮される。また、吸
収膜1721を空気と接する面に形成または配置するこ
とにより冷却が容易となる。吸収膜1721は空冷の
他、純水などで直接水冷してもよい。その他、1気圧以
上好ましくは3気圧以上の水素で冷却することも効果が
ある。
【0343】穴1362に点線で図示したようにカラー
フィルタ124を形成または配置すれば1枚の表示パネ
ルでカラー表示を実現できる。対向電極基板122およ
びアレイ基板121の厚みは画素の開口率と焦点距離か
ら決定する。(図172)のように、アレイ基板121
と対向電極基板122の厚みが等しい(t3=t4)とき
は、理想的にはマイクロレンズ134は画素位置では画
素サイズの1/4の領域を照明する。つまり、画素の開
口率25%に対応することになる。画素開口率が1/4
より大きい時は対向電極基板122の厚みを薄くする。
逆の場合は光結合層73の厚みを厚くするなどして設計
する。
【0344】(図175)に示すように、マイクロレン
ズ134から液晶層127までの距離tと、焦点Pとの
位置関係は以下のようにすることが好ましい。焦点P1
は吸収膜1721の形成位置から距離tの位置であり、
焦点P2は吸収膜1721から距離t離れた位置であ
る。マイクロレンズ134の焦点位置PはこのP1から
P2の範囲となるようにする。これは、画素開口率を関
係があり、穴1362の面積を開口面積よりも小さく
し、かつ、良好に画素開口部に光を入射できる範囲だか
らである。PD液晶層127が透明状態の時、入射光2
2は散乱されず、すべての入射光22は焦点Pに到達す
る。そのため、効率よく光が出射され、投射レンズの到
達する。液晶層127が散乱状態のときは散乱した光は
吸収膜1721で吸収または遮光される。そのため、ア
レイ基板121から出射されない。また、散乱光の出射
割合は穴1362径で決定される。穴1362の面積が
小さいほど穴1362から出射する光が低下する。ま
た、穴1362から出射する光の割合は液晶層127に
印加された電圧または散乱状態により変化する。
【0345】(図172)で示した表示パネルの構成で
は、液晶層127が透過のときは効率よく穴1362か
ら出射し、散乱状態のときはほとんどの光は吸収膜17
21で吸収される。したがって、PD液晶表示パネルの
表示コントラストを大幅に向上できる。これは散乱モー
ドの液晶に特有の効果であり、また、投射型表示装置な
どのように表示パネルに入射する光の指向性が狭い装置
に特有の現象である。理想的には穴1362の面積を画
素面積の1/2にすれば表示コントラストは2倍に、1
/3にすれば3倍にすることができる。表示パネル86
3が反射型の場合は(図176)のように構成する。マ
イクロレンズアレイ132は反射型表示パネル863の
対向電極基板122に光結合層73を用いて接続され
る。対向電極基板122とアレイ132間に吸収膜17
21を配置または形成する。液晶層127が透明状態の
時、入射光22は穴1362を通過し、画素電極126
で反射されて再び穴1362を通過して出射する。液晶
層127が散乱状態の時は、入射光22のほとんどが吸
収膜1721で吸収されてしまう。
【0346】マイクロレンズ134は、(図184
(a))で示すように、1つの画素126に対して複数
のマイクロレンズ134を配置または形成してもよい。
また、(図184(b)で示すように、1つのマイクロ
レンズ134に対応して複数の画素126を配置しても
よい。この際は、マイクロレンズ134の継ぎ目を目立
ちにくくするため、マイクロレンズアレイ132に直接
対向電極125を形成し、表示パネルの対向電極基板と
して用いればよい。また、マイクロレンズ134による
実開口率アップを要望しない場合は、(図185)に示
すように、マイクロレンズ134と吸収膜1721およ
び穴1362を形成または配置した基板132と表示パ
ネル863の光出射側に取り付ければよい。表示コント
ラストが向上する。また、基板132を別途形成し、表
示パネル863に貼りつけるだけでよいので作製が容易
である。
【0347】(図172)で示した表示パネルは、マイ
クロレンズ134の焦点あるいは近傍に吸収膜1721
を配置または形成する方法/構成であった。(図19
8)に示す表示パネルのように、焦点位置に吸収膜17
21を配置してもよい。液晶層127が透明状態の時、
入射光22は吸収膜1721で吸収される。液晶層12
7が散乱状態の時は、入射光22のほとんどが吸収膜1
721以外の箇所から放射される。この構成でも画像表
示を行える。特に直視表示パネルの場合に有効である。
以上は、主として1つのマイクロレンズ134に対して
1つの画素が対応する構成であった。(図178)に示
す表示パネルの構成は、赤、緑、青(もしくはシアン、
マゼンダ、イエロー)の3原色に対応する3つの画素電
極126に対して1つのマイクロレンズ134を対応さ
せた構成である。この構成の表示パネルをライトバルブ
として用いることにより、カラーフィルタを用いず、カ
ラー表示を実現できる。
【0348】この表示パネルをライトバルブとして用い
た投射型表示装置の構成を(図177)に示す。(図1
77)において、表示パネル1772は、(図178)
で示した表示パネルである。光源15から放射された光
はダイクロイックミラー1771Bにより青(B)の光
が分離され、ダイクロイックミラー1771Gにより緑
(G)の光が分離され、ミラーまたはダイクロイックミ
ラー1771Rにより赤(R)の光が分離されて、それ
ぞれ青の光22B、緑の光22G、赤の光22Rとな
る。光22は、表示パネル1772に垂直にまたは斜め
方向から入射する。なお、ダイクロイックミラー177
1はハーフミラー、色フィルタまたはダイクロイックプ
リズムでもよい。(図175)に示すように、マイクロ
レンズ134は入射光を集光し、穴1362に導く。こ
の動作が光22B、22G、22Rに対して行われる。
液晶層127が透明状態の時、(図178)に示すよう
に、入射光22bはマイクロレンズ134により画素電
極126Bを通過し、穴1362Bから出射される。液
晶層127が散乱状態のときは、そのほとんどが吸収膜
1721で吸収される。吸収膜1721は透明なアパー
チャ基板1781上の形成または配置され、光結合層7
3bで対向電極基板122またはアレイ基板121と接
着される。(図178)のようなライトバルブでは、投
射レンズの瞳位置にR、G、Bそれぞれの像が形成され
る。一方散乱光は投射レンズの瞳位置全体に広がる。し
たがって、(図177)に示した投射型表示装置におい
ては、透過光のみをスクリーンに到達させ、散乱光は吸
収して表示コントラストを向上させるため、投射レンズ
を、(図179)に示すように構成している。
【0349】(図179)は、投射レンズ内に配置また
は形成した遮光板1791の構成を示したものである。
遮光板1791にR、G、Bに着色した、もしくは穴を
分離したアパーチャ1792をあけている。好ましく
は、各アパーチャ1792はR、G、Bの吸収型色フィ
ルタもしくは干渉フィルタをはめ込んでいる。液晶層1
27を透過した青光22Bはアパーチャ1792Bを通
過し、液晶層127を透過した緑光22Gはアパーチャ
1792Gを通過し、液晶層127を透過した赤光22
Rはアパーチャ1792Rを通過する。液晶層127で
散乱した光は遮光板1791全体に広がり、遮光板17
91で吸収される。遮光板1791は黒色に塗装され
る。アパーチャ1792の配置状態は、(図179
(a))でも(図179(b))のいずれでもよいが、
好ましくは、瞳面積が狭い(図179(b))の状態が
よい。吸収膜1791の穴1362には樹脂または干渉
膜からなるカラーフィルタ124を配置または形成する
ことによって、よりR、G、Bの色が混ざらず良好な色
純度を再現できる。具体的には穴1362Bには青色の
カラーフィルタを配置し、穴1362Gには緑色のカラ
ーフィルタを配置し、穴1362Rには赤色のカラーフ
ィルタを配置する。
【0350】また、(図180)に示す表示パネルのよ
うに、青色のカラーフィルタ124B、緑色のカラーフ
ィルタ124G、赤色のカラーフィルタ124Rを順次
重ね合わせて形成し、吸収膜(3色が重ね合わされた箇
所が該当)とR、G、Bのカラーフィルタをと同時に形
成してもよい。(図177)、(図178)からもわか
るように、R、G、Bのうち少なくとも2つの光路の主
光線は液晶表示パネル863に斜め入射する。そのた
め、投射レンズ1591の口径が大きくなる。または、
Fナンバーが設計上高くできなくなる。
【0351】この課題を解決するため、(図181)に
示す表示パネルのように、穴1362の出射側に凹状の
マイクロレンズアレイ132bを配置する。凹状のマイ
クロレンズは光22Gはそのまま、出射する。光22
B、22Rは屈曲させて出射する。したがって、凹マイ
クロレンズアレイ132bから出射した光の主光線はす
べて平行光となる。そのため、投射レンズ1591の大
きさを小さくできる。また投射レンズ1591のFナン
バーを高くできる。PD液晶表示パネルを用いた投射型
表示装置ではFナンバーが高いほど表示コントラストを
高くできる。その他、(図182)に示す表示パネルの
ように、プリズム板1822を配置または形成しても同
様の機能を実現できる。界面1821B、1821Rは
主光線22B、22Rに対して斜めとなるように形成さ
れている。したがって、主光線22B、22Rは屈曲さ
れ表示パネル863の法線に対して平行になる。主光線
22Gに対しては界面1821Gは垂直であるから主光
線22Gはそのまま出射される。また、(図150)、
(図151)、(図152)などで説明した技術を用い
て、(図183(a))に示す表示パネルのように、ア
レイ基板121または対向電極基板122に、光透過性
を有する凸部1831(または凹部)を形成する。その
凸部1831に画素126B、126G、126Rを形
成すれば、(図182)と同様にプリズム効果を発揮さ
せることができる。また、(図183(b))に示すよ
うにアレイ基板121または対向電極基板122に凹レ
ンズ機能を有するマイクロレンズ134bを形成すれば
同様に機能を実現できる。また、同様に(図196
(a))に示すようにマイクロレンズ基板132a、1
32bを用いてもよい。また、(図196(b))のよ
うにプリズム板1822を用いてもよい。プリズム板1
822には後述する疑似BM1861を形成しておくと
よい。
【0352】(図172)に示すようなライトバルブを
R、G、B(あるいはシアン、イエロー、マゼンダ)の
3原色の3枚用いて投射型表示装置を構成する場合、ス
クリーン上での各画素の投射画像は点状になる。これは
穴1362サイズが小さいためである。3つの画素は、
(図190)に示すように画素単位1901にずらせて
配置する。(図190)は、RGBの各画素を3角状に
配置した例であるが、直線上に配置してもよい。このよ
うに配置することによりCRTのシャドウマスクのよう
な表示となり、表示品位が向上する。なお、図171の
表示パネル以降で説明した表示パネルは、投射型表示装
置のライトバルブとして用いる場合を例にあげて説明し
てきたが、これに限定するものではなく、ビューファイ
ンダ、ヘッドマウントディスプレイ、(図52)に示す
モニターなど表示パネルとしても応用展開できることは
いうまでもない。
【0353】ところで、一般的に透過型表示パネルは画
素開口率が低く、信号線171またはブラックマトリッ
クス141が画素ごとに黒い枠として表示され画像表示
品位を悪化させる。特に(図172)のようにマイクロ
レンズ134で集光される場合にその影響が大きい。意
図的にピント位置をBM141位置からずらせばBM1
41像がめだちにくくなり、また隣接した画素のカラー
フィルタ124の色がまざりあい、CRT方式のテレビ
と同様の表示となる。しかし、単にピント位置をずらせ
たのでは、観察者は画像がピンボケと認識する。そこ
で、(図186)に示す表示パネルは、液晶層127以
外の箇所に投射レンズ1591のフォーカス位置となる
パターンが形成されている。このパターンを疑似BM1
861と呼ぶ。
【0354】(図186)に示す表示パネルでは、疑似
BM1861は透明基板1862上に形成している。疑
似BM1861はBM141の幅よりも十分細く、また
BM141の形成面積よりも少なく形成をする。疑似B
M141はスクリーン印刷技術、金属薄膜を蒸着しエッ
チングすることにより形成をする。ただし、液晶表示パ
ネル863のBM141幅は20μm以下あることが多
いため、エッチング技術で作製しなければ困難であろ
う。使用材料としてはアルミニウム(Cr),クロム
(Cr),Ti(Ti)などの金属材料が例示される。
その他、半導体の製造に用いるレジスト、カラーフィル
タに用いられる樹脂(たとえばゼラチン,PVA)を用
いてもかまわない。疑似BM1861は、(図186)
の点線に示すように、透明基板1862の空気との界面
に形成もくしは配置してもよい(疑似BM1861
b)。また光結合層16は界面反射が問題とならない場
合は省略することができる。さらに疑似BM1861
は、(図189)に示す表示パネルのように、対向基板
122に直接形成してもよい。もちろんアレイ基板12
1上に形成してもよい。
【0355】(図186)に示す、疑似BM1861の
形成位置からBM141の形成位置までの距離k(m
m)は、投射レンズのF値によって異なる。投射レンズ
1591のFナンバーをFとしたとき、実験によれば
(数38)の関係を満足する必要があることが確認され
た。
【数38】 k(mm)の値が小さいほど類似BM1861位置にフ
ォーカスしてもBM141にフォーカスされやすくな
る。k(mm)の値が大きくなりすぎると投射画像がピ
ンボケとなり解像度が低下してしまう。投射レンズの焦
点深度はF値が大きくなるほど大きくなる。逆にF値が
小さくなるほど浅くなる。
【0356】PD液晶表示パネルをライトバルブとして
用いる投射型表示装置は投射レンズのF値が6以上と大
きいためkの値も大きくなる。kは対向基板122また
はアレイ基板121のガラス板厚によって規定される。
したがってkの値はある程度大きくなれば、疑似BM1
861は対向基板122内に形成する必要がでるため、
実際上は実現不可能となる。以上のことから疑似BM1
861を形成する構成は投射レンズ325のF値が大き
いPD液晶投射表示装置に特有の構成と言えないともな
い。もちろん、投射レンズ1591のF値が小さくとも
設計により焦点深度を深くすることに可能ではある。し
かし、この場合、レンズコストが高くなるであろう。
【0357】(図187)は、(図186)に示した表
示パネルの平面的な配置を示す図である。(図187)
においては、BM141を斜線で疑似BM1861を実
線で示して重ねあわせて位置関係を表現している。BM
141の幅をm(μm)とし、疑似BMの幅をn(μ
m)としたとき、(数39)の関係を満足したとき、B
M141がめだちにくく、良好な画像表示を実現できる
ことが確認された。
【数39】
【0358】疑似BM1861とBM141とは丁度重
なるように配置する。丁度重ねるために疑似BM186
1と同時に形成(同一マスクで形成)したマーカと、B
M141と同時に形成したマーカを基板周辺部に形成し
たおき、このマーカを用いて位置あわせを行う。丁度B
M141と疑似BM1861とを重ねることにより疑似
BM1861で光遮光をすることがなく、高輝度表示と
なる。なお、疑似BM1861とBM141との位置あ
わせは水平方向を精度よくあわせる必要がある。BM1
41に対して疑似BMが斜めになっていると観察者に違
和感を与えやすい。疑似BMはかならずしも画素サイズ
の大きさに対応させる必要はない。(図188(a))
では、画素の外形を点線で示し、疑似BM1861aを
実線で示している。疑似BM1861の格子のサイズは
画素サイズよりも小さくしている。疑似BM1861a
のサイズを小さくすることにより観察者はより高精度の
ドットマトリックスの画像をみているのと錯覚する。た
とえばVGA(480×680ドット)パネルにSVG
A(600×800ドット)パネルの疑似BM1861
を形成する。
【0359】また、疑似BM1861は格子状に限定さ
れるものではなく、たとえば(188(b))に示すよ
うにドット状の疑似BM1861bでもよく、また、
(図188(c))に示すように、矩形状の疑似BM1
861cでもよい。つまり疑似BMは投射レンズ159
1のフォーカスをあわせるものであり、形状等には左右
されない。なお、(図12)などに示したフィルタ基板
123上に疑似BM1861を形成してもよい。また、
(図13)などに示したマイクロレンズ基板132上に
疑似BM1861を形成してもよい。また、(図19
7)に示す表示パネルのように、マイクロレンズ基板1
32を2枚用いれば表示パネル863に入射して光は広
がることなく表示パネルから出射する。また、マイクロ
レンズ基板132bに疑似BM1861を形成してもよ
い。
【0360】ところで、液晶投射型表示装置で課題とな
る点に表示コントラストの問題がある。黒浮きが発生す
るからである。つまり、ブライトネス調整しても白表示
輝度は調整できるが黒表示輝度は調整できない点が問題
である。この課題を解決するための構成を(図191)
に示す。凹面鏡271は楕円面鏡を使用し、その第2焦
点位置または近傍などに(図192)に示す回転シャッ
タ1911を配置する。ランプ15からの光はUVIR
カットフィルタ1915を透過し、回転シャッタ191
1に入射する。
【0361】入射した光は回転シャッタ1911がない
位置では全部通過し、レンズ11bに入射してライトバ
ルブとしての表示パネル863を照明する。回転シャッ
タ1911の遮光部に入射した光は遮光の割合に応じて
遮光される。回転シャッタ1911はモータ1916a
と軸1917aで接続され回転する。回転の位置検出は
位置検出穴1921でホトセンサで検出されPLL回路
(図示せず)により映像信号のフレーム周期と同期がと
られている。また、モータ1916aはモータ取り付け
台1912に取り付けられている。モータ取り付け台1
912上にはスライドギヤー1913が取り付けられて
おり、モータ1916bの軸1917bに取り付けられ
た回転ギヤー1914により、モータ1916aは位置
が移動する。
【0362】モータ1916aの移動により回転シャッ
タ1911の位置は移動する。したがって光線22を遮
光する割合が可変する。モータ1916bはブライトネ
スボリウムまたはコントラストボリウムにより連動して
または単独に回転し、表示画像の明るさを調整する。つ
まり、(図193)に示すように回転シャッタ1911
の位置によりスクリーン輝度はリニアにまたノンリニア
に変化させることができる。この調整により表示画像の
白表示を黒表示の双方が同時に変化する。したがって、
表示画像を暗くしても黒浮きがめだつことはない。ま
た、液晶表示パネル863に表示する映像信号に連動し
て自動的にまたはユーザースイッチの切り替えによりモ
ータ1916bを回転して回転シャッタ1911の位置
を調整しても、また、回転シャッタ1911の回転速度
を調整してもよい。特に(図191)に示すように、ラ
ンプ15からの光を集光した位置に回転シャッタ191
1を配置しているため回転シャッタ1911の大きさを
小さくでき、また回転速度を容易に高くできる。
【0363】液晶投射型表示装置の問題に動画画像ぼけ
が発生する点がある。これを解決する構成および方法を
(図194)、(図195)に示す。動画ぼけを改善す
るためには(図195)に示すようにフィールド(もし
くはフレーム)Fx(xは整数)ごとに回転シャッタで
その一部を遮光し、(図195)の出力映像表示のよう
にフィールドの一部の時間に回転シャッタ1911bを
透過した光がスクリーンなどに到達するようにすればよ
い。そのために、(図191)の回転シャッタ1911
の代わりに、(図194)に示すような回転シャッタ1
911bを配置し、回転させればよい。この構成によ
り、画像表示→黒表示→画像表示→黒表示となり、CR
Tと同様にパルス状に画像を表示することになり、動画
表示が改善される。
【0364】表示パネル863の空気との界面に反射防
止シートをはりつけることは光透過率向上に効果があ
る。反射防止シート1231とは屈折率が1.5よりも
小さい樹脂をシート上に塗布したものである。反射防止
シート1231をはりつけることにより空気との界面反
射が防止され、表示パネル863の光透過率が向上す
る。疑似BM1861等に関する事項(当該事項で本明
細書に記載したものはすべて)は、投射型に用いるすべ
ての表示パネル全般に適用することができる。たとえ
ば、TN液晶表示パネル、強誘電液晶表示パネル等の表
示パネル、テキサスインスルメント(TI)社が開発し
ているデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、P
LZT表示パネル、光書き込み、レーザ書き込みおよび
熱書き込み型表示パネルである。また直視の表示パネル
であるプラズマディスプレイ(PDP)、ELディスプ
レイ、LEDディスプレイ等にも応用展開することが可
能である。
【0365】(図171)のようにマイクロレンズ13
4を具備する、特にPD液晶表示パネルをライトバルブ
として用いる投射型表示装置では、投射レンズのFナン
バーをFとし、表示パネルの有効表示領域の対角長をD
(インチ)とし、また、発光ランプ15のアーク長をL
(mm)をしたとき、D/0.6≦F≦D/0.3、D
/3≦L≦Dの関係を満足するようにする。また、投射
型表示装置のライトバルブとして、PD液晶表示パネル
を用いる場合、(数4)に示す散乱ゲインGは0.5≦
G≦2.0の関係を満足させることが好ましい。
【0366】PD液晶表示パネル863でカラーフィル
タ124を用いてカラー画像を表示する場合、白表示が
黄色く色づく場合がある。これは赤の画素の散乱性能が
悪いからである。つまり入力された光の波長に対して液
晶滴の大きさが大きいからである。逆に液晶滴の大きさ
が小さいと青の散乱性能が悪くなる。この対策として本
発明の表示パネルでは赤など3原色のうち少なくとも1
色の画素の液晶(具体的には赤)の液晶膜厚を厚くして
いる。または液晶滴の平均粒子径または平均孔径を大き
くしている。大きくするのには赤の画素に対応する領域
にTiO2、ITOなどの紫外線を吸収する膜をパター
ニングにより形成し、紫外線を照射して混合溶液を相分
離させる際、各画素の色にあわせて紫外線の照射量(強
さ)を制御して行う。
【0367】本実施の形態におけるビューファインダ、
映像表示装置およびそれらの変形例などにおいて、主と
してカラーフィルタを用いてカラー画像を表示するとし
たがこれに限定するものではなく、表示パネルにカラー
フィルタを形成せず、R、G、BのLEDなどを時分割
で点灯するとともに、表示パネルも同期をとってR、
G、Bの画像を時分割で表示することのよりカラー画像
を表示してもよい。この実現のためには応答性の速い液
晶モード/材料が必要となる。高速性の液晶モードとし
て、OCBモード、強誘電モードがある。また、高速に
発光色をRGBに切り替える方式をして、LEDのほ
か、(株)ブライト研究所が開発した蛍光灯を用いる高
速3色バックライトがある。RGBが形成されたカラー
ホィールを回転させて実現する方式も例示される。ま
た、当然のことながら、本発明の技術的思想は、モノク
ロ表示パネルにも適用できることはいうまでもない。な
お、カラーフィルタは対向電極に形成するほか、画素電
極上のインクジェット技術で直接形成してもよい。ま
た、液晶層にゲストホストなどの色素、染料を添加して
実現してもよい。これもカラーフィルタである。また、
R、G、Bバックライトからの光を画素ごとに対応した
光ファイバーで伝達し、これをカラーフィルタの代わり
としてもよい。カラーはRGBの3色に限定するもので
はなく、2色または1色でもよく、また、RGBの他に
輝度としてもWの4色、シアン、イエロー、マゼンダの
減法混色の3色などでもよい。また、1色をファイバー
で導き、他の色を樹脂または誘電体ミラーからなるカラ
ーフィルタで実現してもよい。
【0368】以上の説明においては、対向基板122、
アレイ基板121はガラス基板、透明セラミック基板、
樹脂基板、単結晶シリコン基板、金属基板などの基板を
用いるように、主として説明してきた。しかし、対向基
板122、アレイ基板121は樹脂フィルムなどのフィ
ルムあるいはシートを用いてもよい。たとえば、ポリイ
ミド、PVA、架橋ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステルシートなどが例示される。また、特開平2ー
317222号公報のようにPD液晶の場合は、液晶層
に直接対向電極あるいはTFTを形成してもよい。つま
り、アレイ基板または対向基板は構成上必要がない。ま
た、日立製作所が開発しているIPSモード(櫛電極方
式)の場合は、対向基板には対向電極は必要がない。以
上の説明においては、画素電極ごとにTFT、MIM、
薄膜ダイオード(TFD)などのスイッチング素子を配
置したアクティブマトリックス型として説明してきた。
このアクティブマトリックス型とは液晶表示パネルの
他、微小ミラーも角度の変化により画像を表示するTI
社が開発しているDMD(DLP)も含まれる。
【0369】本発明の技術的思想は、液晶表示パネル
他、EL表示パネル、LED表示パネル、FED(フィ
ールドエミッションディスプレイ)表示パネルにも適用
することができる。また、アクティブマトリックス型に
限定するものではなく、単純マトリックス型でもよい。
単純マトリックス型でもその交点が画素(電極)と見な
すことができる。もちろん、単純マトリックスパネルの
反射型も範ちゅうである。その他、8セグメントなどの
単純な記号、キャラクタ、シンボルなどを表示する表示
パネルにも適用することができることはいうまでもな
い。たとえば、(図164)に示す半透過仕様の表示パ
ネル、(図172)に示すマイクロレンズを有する表示
パネルの技術的思想は8セグメント表示パネルにも適用
できるであろう。また、8セグメント表示パネルを用い
た(図1)のビューファインダも構成できるであろう。
【0370】プラズマアドレス型表示パネルにも本発明
の技術的思想は適用できることはいうまでもない。その
他、具体的に画素がない光書き込み型表示パネル、熱書
き込み型表示パネル、レーザ書き込み型表示パネルにも
本発明の技術的思想は適用できる。また、これらを用い
た投射型表示装置も構成できるであろう。画素の構造も
共通電極方式、前段ゲート電極方式のいずれでもよい。
その他、画素行(横方向)に沿ってアレイ基板121に
ITOからなるストライプ状の電極を形成し、画素電極
126と前記ストライプ状電極間に蓄積容量を形成して
もよい。このように蓄積容量を形成することにより結果
的に液晶層127に並列のコンデンサを形成することに
なり、画素の電圧保持率を向上することができる。低温
ポリシリコン、高温ポリシリコンなどで形成したTFT
201はオフ電流が大きい。したがって、このストライ
プ状電極を形成することは極めて有効である。また、表
示パネルのモード(モードと方式などを区別せずに記
載)は、PDモードの他、STNモード、ECBモー
ド、DAPモード、TNモード、強誘電液晶モード、D
SM(動的散乱モード)、垂直配向モード、ゲストホス
トモード、ホメオトロピックモード、スメクチックモー
ド、コレステリックモードなどにも適用することができ
る。
【0371】なお、液晶層127に垂直モード(VA)
の液晶を用いる場合、中間調表示で色むらが発生する。
この理由は、(図173)に示すように、中間調表示で
は液晶分子1741が傾いて配向しているためと推測さ
れる。そのため、入射光20bは液晶分子1741に平
行に入射し、位相差の変化はほとんど発生しない。一
方、入射光20aは液晶分子の長軸に対して斜めに入射
するため、位相差の変化は大きい。そのため、投射型表
示装置などの表示パネルとして用いた場合、画面の左右
で色むらが発生する。この課題を解決する構成を(図1
74)に示す。(図174(a))では画素電極126
の中央部に開口部1362aを形成している。この開口
部1362aでは電圧が印加されないため、中間調表示
では液晶分子1741は開口部1362aを中心として
斜め方向に配向する。そのため、入射光20aは液晶分
子1741aに対しては位相差を発生しないが、液晶分
子1741bには位相差を発生する。また、入射光20
bは液晶分子1741bに対しては位相差を発生しない
が、液晶分子1741aには位相差を発生する。そのた
め、位相差は平均化される。したがって、色むらは発生
しない。なお、開口部1362は(図174(b))に
示すように対向電極125に形成してもよい。なお、開
口部1362は液晶層127に印加される電圧が周辺部
より低くするためのものであるから、物理的に開口部を
形成する必要はない。たとえば、画素電極126上に低
誘電体膜(比誘電率が液晶層127の比誘電率よりも低
い材料)を開口部に位置する箇所に形成してもよい。液
晶層127に印加される電気力線が少なくなるからであ
る。以上のVAモードの表示パネル(開口部1362の
有無に関わらず)を投射型表示装置のライトバルブとし
て用いる場合は、(図174)に記載したように液晶分
子のチルト(傾く)方向を画面の上および下方向にする
とよい。このように液晶分子の方向にすると画面の上下
で中間調表示の時色むらが発生する可能性はあるが、画
面の左右方向には発生しない。しかし、画面は横長であ
るから画面の上下方向に色むらが発生するとしてもその
影響は少ない。この位置関係は重要な事項である。つま
り、液晶分子が電圧印加により倒れる方向を画面の上下
(縦)方向にする。
【0372】また、表示パネルの光入射面と出射面のう
ち少なくとも一方に位相フィルムを配置または形成する
ことも色むら低減の効果がある。位相フィルムの位相差
は主波長に対して10nm以上80nmの範囲が最適で
ある。この波長の範囲で液晶分子のチルト角に対して位
相補償がなされ、中間調表示で色むらの発生が低減され
る。位相フィルムの遅相軸と液晶分子が倒れる方向(た
とえば、ラビング角度)とがなす角度は可変できるよう
にすることが好ましい。角度を調整することにより最も
色むらが発生しないように調整できる。この実現には位
相フィルムを回転板に取り付けて回転できるように構成
すればよい。以上のように、本発明の表示パネルでは、
光変調層127はPD液晶とは限定せず、多種多様の表
示パネルを検討し、その最良の構成を考え、考慮し、お
よび多種多様の表示モードを用いることができることを
確認している。しかし、すべての表示モード、表示パネ
ルおよびそれを用いた表示装置について記載することは
不可能であるため、PD液晶を主として例にあげて説明
した次第である。
【0373】本発明の表示パネル、映像表示装置など
は、(図159(a))(図191)などのように投射
型表示装置(プロジェクタ)にも応用展開できることは
言うまでもない。本発明の表示パネルなどをライトバル
ブとして用いる。ハロゲンランプ、キセノンランプ、超
高圧水銀ランプ、メタルハライドランプなどのアーク放
電ランプ15から発生した光は凹面鏡271で集光され
る。集光された光はレンズ11により投射レンズ159
1に入射する。投射レンズ1591は本発明の表示パネ
ル863などの表示画像を拡大してスクリーン(図示せ
ず)に拡大投影する。表示パネル863はカラーフィル
タ124を有し、1枚の表示パネルでカラー画像を表示
するものでも、R、G、Bに対応する3つの表示パネル
でカラー表示を行うもののいずれでもよい。また、モノ
クロ表示でもよい。また、スクリーンと投射レンズ15
91が一体となったリア型でも、分離されたフロント型
でも構成することができる。また、(図159(b))
に示すように、表示パネル863が反射型の場合はPB
S(偏光ビームスプリッタ)531、ハーフミラーを用
いることにより投射型表示装置を構成することができ
る。その他、ビデオカメラ、液晶プロジェクタ、立体テ
レビ、プロジェクションテレビ、ビューファインダ、携
帯電話のモニター、携帯情報端末、デジタルカメラ、ヘ
ッドマウントディスプレイ、直視モニターディスプレ
イ、ノートパーソナルコンピュータ、ビデオカメラのモ
ニター、電子スチルカメラのモニター、現金自動引き出
し機、公衆電話のモニター、テレビ電話のモニター、パ
ーソナルコンピュータモニター、液晶腕時計、家庭電器
機器の液晶表示モニター、据え置き時計の時刻表示部、
ポケットゲーム機器、表示パネル用バックライトなどに
も適用あるいは応用展開できることは言うまでもない。
【0374】本実施の形態におけるビューファインダお
よび映像表示装置は、発光素子の小さな発光領域から広
い立体角に放射される光を平行光に近く指向性の狭い光
に変換している。そのため発光素子の消費電力も少な
く、表示画面の輝度むらも少なくできる。また、直流駆
動のLEDを用いることにより回路構成も簡単になり、
不要ふく射の発生もない。また軽量化も実現できる。ビ
ューファインダの表示画像を観察する観察者の眼の位置
は接眼カバーにより固定される。もしくは接眼カバー等
により狭い範囲でしか表示画像が見えないようにして使
用される。観察者は拡大レンズを通して発光素子の発光
領域を輝度保存の法則により見ることになる。そのた
め、発光素子からの光は効率より観察者の眼に到達す
る。したがって低消費電力化が実現できる。
【0375】また、表示パネルとしてNWモードのPD
表示パネルを用い、所定の角度で照明することにより、
表示コントラストが高い表示装置を提供できる。
【0376】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、請求項1〜3、11〜20、23〜26の本発明
は、低消費電力、小型、軽量でかつ、信頼性の高いビュ
ーファインダを提供することができる。請求項4〜6、
9、10、36、41、44〜46、52、55、57
〜60の本発明は、低消費電力、小型、軽量でかつ、信
頼性の高い照明装置、ビューファインダ、ビデオカメ
ラ、投射型表示装置および映像表示装置を実現するため
の表示パネルを提供することができる。請求項7、8、
56の本発明は、低消費電力、小型、軽量でかつ、信頼
性の高い照明装置、ビューファインダ、ビデオカメラ、
投射型表示装置および映像表示装置を実現するための表
示パネルの製造方法を提供することができる。請求項2
1、27〜33の本発明は、低消費電力、小型、軽量で
かつ、信頼性の高いビデオカメラを提供することができ
る。請求項22、34、35、38〜40、42、4
7、49〜51、53、54の本発明は、低消費電力、
小型、軽量でかつ、信頼性の高い映像表示装置を提供す
ることができる。請求項37の本発明は、低消費電力、
小型、軽量でかつ、信頼性の高い照明装置、ビューファ
インダ、ビデオカメラ、投射型表示装置および映像表示
装置を実現するためのマイクロレンズ基板の製造方法を
提供することができる。請求項43の本発明は、低消費
電力、小型、軽量でかつ、信頼性の高い照明装置、ビュ
ーファインダ、ビデオカメラ、投射型表示装置および映
像表示装置を実現するための表示パネルの駆動方法を提
供することができる。請求項48の本発明は、低消費電
力、小型、軽量でかつ、信頼性の高い映像表示装置を実
現するための映像表示装置の駆動方法を提供することが
できる。請求項61の本発明は、低消費電力、小型、軽
量でかつ、信頼性の高い投射型表示装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるビューファイン
ダの断面図である。
【図2】図1のビューファインダの説明図である。
【図3】図1のビューファインダの説明図である。
【図4】図1のビューファインダの発光素子の詳細を示
す平面図および断面図である。
【図5】図1のビューファインダの発光素子の変形例の
断面図である。
【図6】図1のビューファインダの発光素子の変形例の
断面図である。
【図7】図1のビューファインダの発光素子の変形例の
断面図である。
【図8】図1のビューファインダの発光素子の変形例の
断面図である。
【図9】図1のビューファインダの発光素子の変形例の
断面図である。
【図10】図1のビューファインダの発光素子の変形例
の断面図である。
【図11】図1のビューファインダの発光素子の変形例
の断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態における表示パネルの
構成を示す断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態における表示パネルの
変形例の構成を示す断面図である。
【図14】本発明の一実施の形態における表示パネルの
変形例の平面図および断面図である。
【図15】本発明の一実施の形態における表示パネルの
製造方法の説明図である。
【図16】本発明の一実施の形態における表示パネルの
製造方法の説明図である。
【図17】本発明の一実施の形態における表示パネルの
変形例の断面図である。
【図18】本発明の一実施の形態における表示パネルの
変形例の断面図である。
【図19】本発明の一実施の形態における表示パネルの
変形例の断面図である。
【図20】本発明の一実施の形態における表示パネルの
変形例の断面図である。
【図21】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの構成を示す断面図である。
【図22】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図23】図22のビューファインダの説明図である。
【図24】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図25】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図26】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図27】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図28】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図29】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図30】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図31】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図32】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図33】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図34】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図35】図34のバックライトの放物面を示す図であ
る。
【図36】図34のバックライトの放物面を示す図であ
る。
【図37】図34の表示パネルの有効表示領域の対角長
を示す平面図である。
【図38】図34の表示パネルの表示領域と発光素子の
位置関係を示す平面図である。
【図39】図38(b)の部分立面図である。
【図40】図34のバックライトの部分断面図および部
分平面図である。
【図41】図34のバックライトの製造方法を説明する
ための斜視図である。
【図42】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図43】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図44】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図45】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図46】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図47】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図48】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図49】図47、図48で示したビューファインダ
を、ビデオカメラ等の映像機器に用いる場合の変形例を
示す構成図である。
【図50】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例をタッチ表示パネルに用いる場合の構成図
である。
【図51】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図52】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の構成図である。
【図53】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図54】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図55】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図56】図52の映像表示装置に用いる発光素子の変
形例の構成図である。
【図57】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例をビデオカメラに用いる場合の全体斜視図であ
る。
【図58】図57のビデオカメラの部分構成図である。
【図59】図57のビデオカメラの部分構成図である。
【図60】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例の説明図である。
【図61】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例の説明図である。
【図62】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例の説明図である。
【図63】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例の説明図である。
【図64】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例の構成図である。
【図65】図64の凹面鏡271の断面図である。
【図66】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例の説明図である。
【図67】図66の映像表示装置の説明図である。
【図68】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例の部分構成図である。
【図69】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例を用いたビデオカメラの全体斜視図である。
【図70】図69の映像表示装置の構成図である。
【図71】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例を用いたビデオカメラの全体斜視図である。
【図72】図71のビデオカメラの部分構成図である。
【図73】図71のビデオカメラの部分構成図である。
【図74】図71のビデオカメラの部分構成図である。
【図75】図71のビデオカメラの部分構成図である。
【図76】図71のビデオカメラのフタの斜視図であ
る。
【図77】図71のビデオカメラの部分斜視図である。
【図78】図71のビデオカメラの変形例の部分斜視図
である。
【図79】図71のビデオカメラの変形例の表示パネル
の説明図である。
【図80】図71のビデオカメラの変形例のパネルホル
ダの平面図である。
【図81】図71のビデオカメラの変形例のパネルホル
ダの側面図である。
【図82】図71のビデオカメラの変形例の部分断面図
である。
【図83】図71のビデオカメラの変形例の部分断面図
である。
【図84】図71のビデオカメラの変形例の部分展開図
である。
【図85】一般的なビューファインダの斜視図である。
【図86】従来のビューファインダの断面図である。
【図87】従来のビューファインダの部分斜視図であ
る。
【図88】本発明の一実施の形態における表示パネルの
変形例の断面図である。
【図89】図88の表示パネルの製造方法の説明図であ
る。
【図90】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例の外観図である。
【図91】図90の映像表示装置の構成図である。
【図92】図90の映像表示装置の斜視図である。
【図93】図90の映像表示装置の発光素子の平面図で
ある。
【図94】本発明の一実施の形態における映像表示装置
の変形例の全体斜視図である。
【図95】図94の映像表示装置のプリズム板の断面図
である。
【図96】図94の映像表示装置の光源の説明図であ
る。
【図97】図94の映像表示装置の光源の説明図であ
る。
【図98】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図99】本発明の一実施の形態におけるビューファイ
ンダの変形例の構成図である。
【図100】本発明の一実施の形態におけるビューファ
インダの変形例の部分構成図である。
【図101】本発明の一実施の形態におけるビューファ
インダの変形例の構成図である。
【図102】本発明の一実施の形態におけるビューファ
インダの変形例の構成図である。
【図103】図12の表示パネルの説明図である。
【図104】図12の表示パネルの説明図である。
【図105】図12の表示パネルの説明図である。
【図106】図20の表示パネルの変形例の部分断面図
である。
【図107】表1の実施例の分光反射率を示す図であ
る。
【図108】表2の実施例の分光反射率を示す図であ
る。
【図109】表3の実施例の分光反射率を示す図であ
る。
【図110】表4の実施例の分光反射率を示す図であ
る。
【図111】本発明の一実施の形態における映像表示装
置の変形例の構成図である。
【図112】数28〜数32の説明図である。
【図113】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図114】本発明の一実施の形態における映像表示装
置の変形例の構成図である。
【図115】本発明の一実施の形態における映像表示装
置の変形例の構成図である。
【図116】図91の映像表示装置の説明図である。
【図117】本発明の一実施の形態における表示パネル
の駆動回路による映像信号の電位を示す図である。
【図118】本発明の一実施の形態における表示パネル
の駆動回路の回路図である。
【図119】本発明の一実施の形態における映像表示装
置の変形例の構成図である。
【図120】本発明の一実施の形態における表示パネル
の駆動回路の構成図である。
【図121】本発明の一実施の形態における映像表示装
置の変形例の構成図である。
【図122】本発明の一実施の形態における表示パネル
の駆動方法の説明図である。
【図123】本発明の一実施の形態における表示パネル
の駆動方法の説明図である。
【図124】本発明の一実施の形態における表示パネル
の駆動方法の説明図である。
【図125】本発明の一実施の形態における表示パネル
の駆動方法の説明図である。
【図126】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図127】図126の表示パネルの説明図である。
【図128】本発明の一実施の形態における映像表示装
置の変形例の説明図である。
【図129】本発明の一実施の形態における映像表示装
置の変形例の説明図である。
【図130】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図131】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図132】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図133】図130〜図132の表示パネルの説明図
である。
【図134】図130〜図132の表示パネルの説明図
である。
【図135】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図136】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図137】図136の表示パネルのミラー341の平
面図である。
【図138】図136の表示パネルの動作の説明図であ
る。
【図139】図136の表示パネルの動作の説明図であ
る。
【図140】図136の表示パネルのミラー341の平
面図である。
【図141】図136の表示パネルの説明図である。
【図142】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図143】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図144】図143のプリズム板732の詳細を示す
平面図および断面図である。
【図145】図143の表示パネルの説明図である。
【図146】図143のプリズム板732の詳細を示す
平面図および断面図である。
【図147】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図148】図147の表示パネルの動作の説明図であ
る。
【図149】本発明の一実施の形態における映像表示装
置の変形例の構成図である。
【図150】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の部分断面図である。
【図151】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の部分断面図である。
【図152】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の部分断面図である。
【図153】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図154】図147の表示パネルの部分斜視図および
部分断面図である。
【図155】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図156】図155の表示パネルの画素電極126の
穴の形状/構成を示す平面図である。
【図157】図155の表示パネルの動作の説明図であ
る。
【図158】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図159】本発明の一実施の形態における投射型表示
装置の変形例の構成図である。
【図160】図156の画素電極を有するアレイ基板を
導光板として用いる場合の構成を示す断面図である。
【図161】図160の導光板の変形例の構成を示す断
面図である。
【図162】図160の導光板の変形例の構成を示す断
面図である。
【図163】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の構成図である。
【図164】図163の表示パネルの画素126の斜視
図である。
【図165】図163の表示パネルの説明図である。
【図166】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の構成図である。
【図167】本発明の一実施の形態における映像表示装
置の変形例の部分構成図である。
【図168】本発明の一実施の形態における表示パネル
の製造方法の変形例を示す断面図である。
【図169】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図170】図169(a)の表示パネルの製造方法の
説明図である。
【図171】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図172】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図173】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の説明図である。
【図174】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の説明図である。
【図175】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図176】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図177】図178の表示パネルを備えた投射型表示
装置の構成図である。
【図178】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図179】図177の投射型表示装置の投射レンズの
説明図である。
【図180】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図181】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図182】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図183】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図184】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図185】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図186】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図187】図186の表示パネルの平面的な配置を示
す説明図である。
【図188】図186の表示パネルの平面的な配置を示
す説明図である。
【図189】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図190】図172の表示パネルを用いた投射型表示
装置の画素構成の説明図である。
【図191】本発明の一実施の形態における投射型表示
装置の構成図である。
【図192】図191の投射型表示装置の回転シャッタ
1911を示す平面図である。
【図193】図192の回転シャッタ1911の位置と
スクリーン輝度との関係を示す図である。
【図194】図191の投射型表示装置の回転シャッタ
1911の変形例を示す平面図である。
【図195】図191の投射型表示装置の映像表示方法
の一例例を示す図である。
【図196】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図197】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【図198】本発明の一実施の形態における表示パネル
の変形例の断面図である。
【符号の説明】
11 集光レンズ 12 光吸収膜 13 アパーチャ 14 光軸 15 発光素子(白色LED) 21 観察者の眼 22 光線 31 散乱光 41 LED電極 42 反射膜 43 電極端子 44 ハンダ 45 LEDチップ 46 蛍光体 47 絶縁膜 48 銅箔(放熱板) 49 プリント基板 51 放物面鏡(凹面鏡) 52 樹脂(セラミック) 53 反射膜(反射板) 54 凸レンズ 55 放熱板 56 色フィルタ 71 反射板(反射膜) 72 反射防止膜 73 光結合層 74 端子 112 発光体 113 樹脂レンズ 114 レンズ面 115 レンズ面の頂点 116 レンズ面の法線 117 レンズ面の曲率中心 118 レンズ面による発光体の像 121 アレイ基板 122 対向基板 123 フィルタ基板 124 カラーフィルタ 125 対向電極 126 画素電極 127 高分子分散液晶層(光変調層) 131 絶縁膜 132 マイクロレンズ基板 133 導電膜 134 マイクロレンズ 141 ブラックマトリックス 151 混合溶液 161 色度計(輝度計) 162 フィルタ 163 積載台 164 光源 171 信号線 181 ガラス基板 182 ガラス基板またはフィルム 183 電極 201 薄膜トランジスタ(スイッチング素子) 202 コンタクトホール 203 接続部 211 接点 221 光吸収膜 261 ミラー 271 凹面鏡 291 支点 341 反射膜 342 凹状反射膜 343 透明ブロック 344 光出射領域 345 バックライト 351 放物面形成領域(使用部) 352 放物面鏡 371 表示領域 401 ピン 402 穴 403 凸部 404 穴 411 シート(保護膜) 451 反射防止膜 481 導光板 482 透明膜 483 蛍光管 491 筐体 492 パネルホルダー 501 透明シート 502 導電膜 503 指 511 面光源 512 昇圧コイル 521 電源スイッチ 531 ビームスプリッタ 532 光分離面 541 遮光板 551 反射膜 552 集光ロート 553 減光手段 561 光ファイバー(光伝達部材) 571 ビデオカメラ本体 572 撮影レンズ 581 バネ 582 ミラー部 583 留め部 584 つめ 631 バネ(弾性体) 632 取り付け部材 641 ふた 661 透明板 681 プリズム板 731 反射シート 732 プリズム板 751 発光領域 761 ボタン 762 可動部 763 時計 791 モニター電極 801 モニター表示部 811 ついたて(足) 851 ボデー 852 接眼カバー 853 取り付け金具 861 蛍光管ボックス 862 拡散板(拡散シート) 863 液晶表示パネル 864 偏光板 865 接眼リング 866 拡大レンズ 881 透明基板 891 カラーフィルタ樹脂 901 光源ホルダー 902 アーム 911 遮光板 941 透明板 951 ファイバープレート 1011 採光窓 1012 アーム 1021 拡散シート 1061 誘電体薄膜 1181 アナログスイッチ 1182 可変抵抗 1183 固定抵抗 1201 アンプ/AD変換回路 1203 マトリックス回路 1203 γ(ガンマ)処理回路 1204 NW/NB切り換え回路 1205 反転処理回路 1206 切り換えスイッチ 1207 反転パルス回路 1208 ROMテーブル 1209 DA変換回路 1301 ミラー基板 1361 アパーチャミラー基板 1362 穴 1441 微小プリズム 1471 集光板 1511 絶縁膜 1541 樹脂 1561 ゲート信号線 1562 ソース信号線 1571 液晶分子 1572 電気力線 1581 遮光膜(共通電極) 1582 付加コンデンサ(蓄積容量) 1591 投射レンズ 1601 反射シート 1602 光拡散領域 1603 光導入部材 1631 傾斜板(傾斜シート) 1641 反射部 1642 光透過部 1681 平滑基板 1691 常散乱層 1701 封止樹脂 1711 遮光膜 1712 液晶滴 1721 アパーチャ吸収膜 1741 液晶分子 1771 ダイクロイックミラー 1772 表示パネル 1781 アパーチャ基板 1791 遮光板 1792 アパーチャ 1821 界面 1822 プリズム板 1831 凸部 1861 疑似ブラックマトリックス(疑似BM) 1862 透明基板 1901 画素単位 1911 回転シャッタ 1912 モータ取り付け台 1913 スライドギヤー 1914 回転ギヤー 1915 UVIRカットフィルタ 1916 モータ 1917 軸 1921 位置検出穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/20 101 G02B 5/20 101 19/00 19/00 25/00 25/00 Z G02F 1/13 505 G02F 1/13 505 1/1334 1/1333 610 1/1335 530 1/1335 530 G03B 13/02 G03B 13/02 G09F 9/00 364 G09F 9/00 364N H04N 5/66 102 H04N 5/66 102A 5/74 5/74 K (54)【発明の名称】 ビューファインダ、表示パネル、表示パネルの製造方法、ビデオカメラ、映像表示装置、マイク ロレンズ基板の製造方法、表示パネルの駆動方法、映像表示装置の駆動方法および投射型表示装 置

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光発生手段と、 前記光発生手段が放射する光を略平行光に変換する集光
    手段と、 ノーマリホワイトモードの散乱型の表示パネルと、 前記表示パネルの表示画像を観察者に拡大して見えるよ
    うにする拡大レンズとを具備し、 前記集光手段を出射した光は、前記表示パネルの法線に
    対して所定の角度で前記表示パネルを照明することを特
    徴とするビューファインダ。
  2. 【請求項2】 前記光発生手段が放射する光の一部を遮
    光する絞りを具備することを特徴とする請求項1に記載
    のビューファインダ。
  3. 【請求項3】 前記表示パネルで反射した光を吸収する
    光吸収手段を具備することを特徴とする請求項1に記載
    のビューファインダ。
  4. 【請求項4】 マトリックス状に配置された画素電極を
    有する第1の基板と、 対向電極が形成された第2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板とに狭持された液晶層
    と、 前記第1の基板または前記第2の基板の表面位置に形成
    または配置されたカラーフィルタとを具備し、 前記第1の基板または前記第2の基板のうち、前記カラ
    ーフィルタが形成または配置された基板の基板厚をtと
    し、前記基板内を通過する主光線の角度をθ(DE
    G.)とし、画素の形成ピッチをa、前記画素の開口率
    をPとした時、(数1)を満足することを特徴とする表
    示パネル。 【数1】
  5. 【請求項5】 前記表示パネルは、前記画素に対応して
    形成されたマイクロレンズアレイを有し、 前記カラーフィルタは、前記カラーフィルタの光入射面
    または出射面に形成または配置されていることを特徴と
    する請求項4に記載の表示パネル。
  6. 【請求項6】 前記表示パネルは、前記画素に対応して
    形成されたマイクロレンズアレイを有し、 前記マイクロレンズアレイのマイクロレンズ間にブラッ
    クマトリックスが形成または配置されていることを特徴
    とする請求項4に記載の表示パネル。
  7. 【請求項7】 マトリックス状に配置された画素電極を
    有する第1の基板と、対向電極が形成された第2の基板
    と、液晶と未硬化の樹脂とが混合された混合溶液と、カ
    ラーフィルタが形成された第2の基板とを準備し、 前記第1の基板と前記第2の基板間に前記混合溶液を狭
    持した後、前記第2の基板側から光を照射して前記混合
    溶液の樹脂を硬化させて光変調層を形成する第1の工程
    と、 前記第2の基板と前記第3の基板とを透明樹脂ではりあ
    わせる第2の工程と、 前記第3の基板側から光を照射し、前記光変調層から出
    射する光の色度を測定しながら、前記第2の基板と第3
    の基板とを位置あわせする第3の工程と、 前記透明樹脂を硬化させる第4の工程とを含むことを特
    徴とする表示パネルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第3の工程において、前記光変調層
    に電圧と印加することによって、前記色度を測定するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の表示パネルの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 マトリックス状に配置された画素電極を
    有する第1の基板と、 対向電極が形成された第2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板とに狭持された液晶層
    とを具備し、 前記液晶層が電圧無印加状態において、前記画素電極上
    の前記液晶層の散乱度を第1の散乱度、隣接した前記画
    素電極間上の前記液晶層の散乱度を第2の散乱度とした
    とき、 前記第2の散乱度が、前記第1の散乱度よりも低いこと
    を特徴とする表示パネル。
  10. 【請求項10】 マトリックス状に配置された、スイッ
    チング素子および第1の画素電極を有する第1の基板
    と、 マトリックス状に配置された、第2の画素電極および第
    1の対向電極を有する第2の基板と、 マトリックス状に配置された、第2の対向電極および第
    3の対向電極を有する第3の基板と、 マトリックス状に配置された、別のスイッチング素子お
    よび第3の画素電極を有する第4の基板と、 前記第1の画素電極と前記第1の対向電極間に配置され
    た第1の液晶層と、 前記第2の画素電極と前記第2の対向電極間に配置され
    た第2の液晶層と、 前記第3の画素電極と前記第3の対向電極間に配置され
    た第3の液晶層とを具備することを特徴とする表示パネ
    ル。
  11. 【請求項11】 白色光を発光する光発生手段と、 前記光発生手段が放射する光を略平行光に変換する集光
    手段と、 ノーマリホワイトモードの散乱型の表示パネルと、 前記表示パネルの表示画像を観察者に拡大して見えるよ
    うにする拡大レンズとを具備し、 前記表示パネルは第1のボデーに装着され、 前記拡大レンズは第2のボデーに装着されており、 前記第2のボデーを前記第1のボデーに対して可動させ
    ることにより、前記表示パネルと前記拡大レンズとの間
    隔を可変できることを特徴とするビューファインダ。
  12. 【請求項12】 前記第1のボデーに第1の接点が形成
    または配置され、 前記第2ボデーに第2の接点が形成または配置され、前
    記第1のボデーと前記第2のボデーとを可動することに
    より、前記第1の接点と前記第2の接点とが接触し、前
    記接触により、前記光発生手段の点灯状態が制御される
    ことを特徴とする請求項11に記載のビューファイン
    ダ。
  13. 【請求項13】 白色光を発光する光発生手段と、 ノーマリホワイトモードの散乱型の表示パネルと、 前記表示パネルの光出射側に配置された凸レンズと、 前記表示パネルの表示画像を観察者に拡大して見えるよ
    うにする拡大レンズとを具備し、 前記光発生手段から放射された光は、前記凸レンズに入
    射した後、前記表示パネルに入射し、 前記表示パネルから出射する光は、前記凸レンズに入射
    した後、前記拡大レンズに入射することを特徴とするビ
    ューファインダ。
  14. 【請求項14】 前記凸レンズから出射する光のうち、
    表示に有効でないものを吸収する光吸収手段を具備する
    ことを特徴とする請求項13に記載のビューファイン
    ダ。
  15. 【請求項15】 白色光を発光する光発生手段と、 散乱型の液晶表示パネルと、 前記光発生手段が放射する光を略平行項に変換して、前
    記液晶表示パネルを照明する凹面鏡と、 前記表示パネルの表示画像を拡大する拡大レンズとを具
    備することを特徴とするビューファインダ。
  16. 【請求項16】 白色光を発光する光発生手段と、 表示パネルと、 前記表示パネルの光出射側に配置された凹レンズと、 前記凹レンズに近接して配置された凸レンズと、 前記表示パネルの表示画像を観察者に拡大して見えるよ
    うにする拡大レンズとを具備し、 前記光発生手段から放射された光は、前記凸レンズおよ
    び前記凹レンズに入射した後、前記表示パネルに入射
    し、 前記表示パネルから出射する光は、前記凹レンズおよび
    前記凸レンズに入射した後、前記拡大レンズに入射する
    ことを特徴とするビューファインダ。
  17. 【請求項17】 白色光を発光する第1および第2の光
    発生手段と、 ノーマリホワイトモードの表示パネルと、 前記表示パネルの表示画像を観察者に拡大して見えるよ
    うにする拡大レンズとを具備し、 前記第1の発光手段から出射した光は、前記表示パネル
    の法線に対して所定の角度で前記表示パネルを照明し、 前記第2の発光手段から出射した光は、前記第1の発光
    手段とは異なる位置から、前記表示パネルの法線に対し
    て所定の角度で前記表示パネルを照明することを特徴と
    するビューファインダ。
  18. 【請求項18】 第1の面、第2の面および第3の面を
    有する透明ブロックと、 前記第1の面に配置された反射型の液晶表示パネルと、 白色光を発光する光発生手段とを具備し、 前記前記光発生手段から放射された光は前記第2の面か
    ら入射して前記液晶表示パネルを照明し、 前記液晶表示パネルから出射する光は前記第2の面で全
    反射した後、前記第3の面で反射されて、観察者の眼に
    到達するように構成されていることを特徴とするビュー
    ファインダ。
  19. 【請求項19】 白色光を発光する光発生手段と、 反射型の液晶表示パネルと、 凸レンズとを具備し、 前記光発生手段は前記凸レンズの側面に配置されてお
    り、 前記凸レンズの界面で反射することにより、前記液晶表
    示パネルを照明することを特徴とするビューファイン
    ダ。
  20. 【請求項20】 導光板と、 前記導光板のエッジに配置または形成された白色光を発
    光する光発生手段と、 前記導光板に下面に配置された反射型の液晶表示パネル
    と、 前記導光板の上面に配置された凸レンズと、 前記表示パネルの表示画像を拡大する拡大レンズを具備
    することを特徴とするビューファインダ。
  21. 【請求項21】 導光板と、 前記導光板のエッジに配置または形成された白色光を発
    光する光発生手段と、 前記導光板に片面に配置された反射型の液晶表示パネル
    と、 前記導光板の上面に配置された凸レンズとを具備するこ
    とを特徴とするビデオカメラ。
  22. 【請求項22】 光発生手段と、 前記光発生手段が放射する光を略平行光にする集光手段
    と、 前記集光手段が出射する光を変調する高分子分散液晶表
    示パネルと、 前記表示パネルの表面に直接形成された第1の導電膜
    と、 前記第1の導電膜に対向して配置された第2の導電膜を
    有する透明シートをと具備し、 前記第2の導電膜は、外部から押圧されることによっ
    て、弾性変形して前記第1の導電膜に接触することを特
    徴とする映像表示装置。
  23. 【請求項23】 第1の面と第2の面および第3の面と
    を有する透明ブロックと、 前記透明ブロックの第1の面にオプティカルカップリン
    グされた表示パネルと、 前記第2の面に配置された光発生手段と、 前記第3の面に形成または配置された凸レンズとを具備
    し、 前記光発生手段から放射された光は、前記表示パネルを
    照明した後、前記第3の面および前記凸レンズを介して
    観測者の目に到達することを特徴とするビューファイン
    ダ。
  24. 【請求項24】 偏光ビームスプリッタと、 白色光を発生する光発生手段と、 前記偏光ビームスプリッタの第1の面に配置された反射
    型の第1の表示パネルと、 前記偏光ビームスプリッタの第2の面に配置された反射
    型の第2の表示パネルと、 前記各表示パネルの表示画像を拡大する拡大レンズとを
    具備し、 前記光発生手段から放射された光は、前記偏光ビームス
    プリッタの光分離面でP偏光とS偏光に分離され、 前記P偏光は前記第1の表示パネルを照明し、 前記S偏光は前記第2の表示パネルを照明することを特
    徴とするビューファインダ。
  25. 【請求項25】 白色光を発生する光発生手段と、 反射型の第1の表示パネルと、 反射型の第2の表示パネルと、 前記第1の表示パネルの表示画像を拡大する第1の拡大
    レンズと、 前記第2の表示パネルの表示画像を拡大する第2の拡大
    レンズとを具備し、 前記光発生手段から放射された光は、前記第1および第
    2の表示パネルとを照明することを特徴とするビューフ
    ァインダ。
  26. 【請求項26】 白色光を発生する光発生手段と、 略円錐または略角錐状の光集光手段と、 反射型の表示パネルと、 前記表示パネルの表示画像を拡大する拡大レンズとを具
    備することを特徴とするビューファインダ。
  27. 【請求項27】 光発生手段と、 ノーマリホワイトモードの反射型の高分子分散液晶表示
    パネルと、 前記光発生手段から放射された光を略平行光に変換また
    は光線進行方向を変化させて、前記表示パネルを照明す
    る照明手段とを具備することを特徴とするビデオカメ
    ラ。
  28. 【請求項28】 光発生手段と、 ノーマリホワイトモードの反射型の表示パネルと、 透明板とを具備し、 前記光発生手段から放射された光は、前記透明板の表面
    で反射して、前記表示パネルを照明することを特徴とす
    るビデオカメラ。
  29. 【請求項29】 前記表示パネルの光入射面に配置また
    は形成された偏光手段を具備し、 前記偏光手段は、P偏光を吸収する方向に配置されてい
    ることを特徴とする請求項28に記載のビデオカメラ。
  30. 【請求項30】 前記透明板はプリズム板であることを
    特徴とする請求項28に記載のビデオカメラ。
  31. 【請求項31】 ビデオカメラ本体に装着された透過型
    の高分子分散液晶表示パネルと、 前記表示パネルの表示画像を観察者に見えるように配置
    された反射板とを具備することを特徴とするビデオカメ
    ラ。
  32. 【請求項32】 前記反射板は凹面鏡であり、 前記凹面鏡の前記表示パネルに対するとの付け角度を調
    整する角度調整手段を具備することを特徴とする請求項
    31記載のビデオカメラ。
  33. 【請求項33】 光発生手段と、 ビデオカメラ本体に装着された反射型の高分子分散液晶
    表示パネルと、 前記表示パネルの表示画像を観察者に見えるように配置
    された反射板とを具備し、 前記光発生手段から放射された光は前記反射板で反射さ
    れて前記表示パネルを照明することを特徴とするビデオ
    カメラ。
  34. 【請求項34】 反射型の高分子分散液晶表示パネル
    と、 前記表示パネルを照明する光放射量に傾斜を有する面発
    光手段と、 前記面発光手段の光出射面に配置または形成されたのこ
    ぎりの歯状のプリズム板とを具備するすることを特徴と
    する映像表示装置。
  35. 【請求項35】 前記面発光手段は、導光板に複数の光
    発生素子が取り付けられたものであり、 前記光発光素子を順次または、個々に点灯させることに
    より、前記液晶表示パネルを照明するものであることを
    特徴とする請求項34に記載の映像表示装置。
  36. 【請求項36】 液晶層に接する面に、白表示を示す領
    域および黒表示を示す領域の内、少なくとも一方が形成
    された表示パネル。
  37. 【請求項37】 周期的な微細は凹部が形成された第1
    の基板と、第1の色に着色された第1の樹脂と、第2の
    色に着色された第2の樹脂と、第3の色に着色された第
    3の樹脂と、透明樹脂と、透明基板とを準備し、 前記周期的な凹部に前記第1の樹脂と前記第2の樹脂と
    前記第3の樹脂とが交互に配置されるように、前記凹部
    に充填する第1の工程と、 前記第1の基板と前記透明基板間に、前記透明樹脂を狭
    持させた後、前記透明樹脂を硬化させる第2の工程を行
    うことを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  38. 【請求項38】 反射型の液晶表示パネルと、 前記表示パネルに接続されたアームと、 前記アームの先端に配置または形成された光発生手段と
    を具備し、 前記表示パネルに入射させる光線方向を、前記アームに
    より可変できることを特徴とする映像表示装置。
  39. 【請求項39】 反射型の液晶表示パネルと、 前記表示パネルに接続されたアームと、 前記アームの先端に配置または形成された光発生手段と
    を具備し、 前記表示パネルに入射させる光線方向を、前記アームに
    より可変でき、 前記アームは、少なくとも一部は光透過性を有し、 前記一部に入射した光の進行方向は変化させられるよう
    に構成されていることを特徴とする映像表示装置。
  40. 【請求項40】 散乱型の液晶表示パネルと、 光発生手段と、 前記光発生手段から放射される光を屈曲させて、前記表
    示パネルを照明するプリズム板とを具備することを特徴
    とする映像表示装置。
  41. 【請求項41】 マトリックス状に画素が配置された第
    1の基板と、 カラーフィルタが形成された第2の基板とを具備し、 前記カラーフィルタの形成位置と画素の形成位置とが所
    定方向にずれて配置されていることを特徴とする表示パ
    ネル。
  42. 【請求項42】 ノーマリホワイト表示モードとノーマ
    リブラック表示モードとの切り換えを行う切換手段を具
    備することを特徴とする映像表示装置。
  43. 【請求項43】 3原色のカラーフィルタを有する液晶
    表示パネルの駆動方法において、 3原色のうちの2色の映像信号の位相と、他の1色の映
    像信号の位相とが逆極性となるように設定し、 前記各映像信号の位相を1フレームごとに反転させ、 前記各映像信号の位相を1画素行ごとに反転させること
    を特徴とする表示パネルの駆動方法。
  44. 【請求項44】 複数の色がマトリックス状に配置また
    は形成された第1および第2のカラーフィルタと、 前記第1のカラーフィルタと前記第2のカラーフィルタ
    間に形成された散乱状態の変化として光変調する光変調
    層とを具備することを特徴とする表示パネル。
  45. 【請求項45】 微小なマイクロミラーが形成または配
    置されたミラー基板と、 前記ミラー基板を表示パネル本体にオプティカルカップ
    リングする光結合材とを具備することを特徴とする表示
    パネル。
  46. 【請求項46】 表示パネル本体へ入射する光を集光す
    るレンズアレイと、 表面に開口部および光反射面を有する基板とを具備し、 前記レンズアレイによって集光された光は、前記開口部
    を通過するように構成されていることを特徴とする表示
    パネル。
  47. 【請求項47】 透過型の表示パネルと、 平面部が前記表示パネル側に向けて配置されたプリズム
    板と、 面光源とを具備し、 前記プリズム板は前記表示パネルと前記面光源間に配置
    されていることを特徴とする映像表示装置。
  48. 【請求項48】 表示パネルを透過表示状態と反射表示
    状態の両方の状態で使用できる映像表示装置において、 前記透過表示状態時に、液晶層に印加する駆動電圧と、 前記反射表示状態時に、前記液晶層に印加する駆動電圧
    とを変化させることを特徴とする映像表示装置の駆動方
    法。
  49. 【請求項49】 マトリックス状に配置され、一部が開
    口された反射電極を有するアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極基板と前記アレイ基板とに狭持された液晶
    層と、 バックライトとを具備することを特徴とする映像表示装
    置。
  50. 【請求項50】 反射電極の一部に光透過部が形成され
    たアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極基板と前記アレイ基板とに狭持された液晶
    層と、 前記アレイ基板の側面に配置された光源とを具備するこ
    とを特徴とする映像表示装置。
  51. 【請求項51】 反射電極の一部に光透過部が形成され
    たアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極基板と前記アレイ基板とに狭持された液晶
    層と、 前記アレイ基板の裏面に配置された導光板と、 蛍光管とを具備し、 前記アレイ基板と前記導光板とを一体として、前記アレ
    イ基板および前記導光板の側面から前記蛍光管で照明す
    ることを特徴とする映像表示装置。
  52. 【請求項52】 反射電極の一部に光透過部が形成され
    たアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極基板と前記アレイ基板とに狭持された液晶
    層と、 前記アレイ基板の裏面に配置された反射板とを具備し、 前記反射板が前記液晶層とが所定の傾斜角度で配置また
    は形成されていることを特徴とする表示パネル。
  53. 【請求項53】 画素電極がハーフミラー状に形成され
    たアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極基板と前記アレイ基板とに狭持された液晶
    層と、 前記アレイ基板の裏面に配置されたバックライトとを具
    備することを特徴とする映像表示装置。
  54. 【請求項54】 光透過性の画素電極を有するアレイ基
    板と、 ハーフミラー状に形成された対向電極が形成された対向
    電極基板と、 前記対向電極基板と前記アレイ基板とに狭持された液晶
    層と、 前記対向電極基板の裏面に配置されたバックライトとを
    具備することを特徴とする映像表示装置。
  55. 【請求項55】 マトリックス状に配置された画素電極
    を有するアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極と前記画素電極間とに狭持された高分子分
    散液晶層と、 前記対向電極基板と前記アレイ基板間に配置された常散
    乱層とを具備することを特徴とする表示パネル。
  56. 【請求項56】 対向電極が形成された第1の基板と、
    画素電極が形成された第2の基板と、平滑性のある第3
    の基板と、液晶と樹脂とが混合された混合溶液とを準備
    し、 前記第3の基板に前記第1の基板または前記第2の基板
    を静電気により吸着する第1の工程と、 前記第1の基板と前記第2の基板間に前記混合溶液を狭
    持させる第2の工程と、 前記混合溶液の樹脂を硬化させる第3の工程と、 前記第3の基板を前記第1の基板または前記第2の基板
    からはずす第4の工程をと含むことを特徴とする表示パ
    ネルの製造方法。
  57. 【請求項57】 マトリックス状に配置された画素電極
    を有するアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極と前記画素電極とに狭持された高分子分散
    液晶層と、 前記対向電極基板または前記アレイ基板間と接着された
    マイクロレンズアレイと、 前記マイクロレンズアレイが接着されていない方の前記
    基板表面に配置されたカラーフィルタとを具備すること
    を特徴とする表示パネル。
  58. 【請求項58】 マトリックス状に配置された画素電極
    を有するアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極と前記画素電極間に狭持された高分子分散
    液晶層と、 前記対向電極基板または前記アレイ基板間と接着された
    マイクロレンズアレイと、 前記マイクロレンズアレイが接着されていない方の前記
    基板表面に配置された光吸収膜とを具備し、 前記光吸収膜は、前記マイクロレンズアレイから出射し
    てくる光が通過する穴を有し、 前記マイクロレンズアレイの各レンズの焦点は、前記基
    板表面またはその近傍であることを特徴とする表示パネ
    ル。
  59. 【請求項59】 マトリックス状に配置された画素電極
    を有するアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極と前記画素電極とに狭持された垂直配向モ
    ードの液晶層とを具備し、 前記画素電極または前記対向電極は、開口部を有するこ
    とを特徴とする表示パネル。
  60. 【請求項60】 マトリックス状に配置された画素電極
    を有するアレイ基板と、 対向電極が形成された対向電極基板と、 前記対向電極と前記画素電極とに狭持された高分子分散
    液晶層と、 前記対向電極基板または前記アレイ基板間と接着された
    マイクロレンズアレイと、 前記マイクロレンズアレイが接着されていない方の前記
    基板の表面に配置された光吸収膜とを具備し、 前記光吸収膜は、前記マイクロレンズアレイから出射し
    てくる光が通過する穴を有し、 前記マイクロレンズは、赤、青、緑に対応する3つの画
    素に対して1つが対応するように配置されていることを
    特徴とする表示パネル。
  61. 【請求項61】 光発生手段と、 請求項60に記載の表示パネルと、 前記表示パネルが変調した光を投射する投射手段とを具
    備することを特徴とする投射型表示装置。
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