JP2002215113A - 液晶表示パネルと液晶表示装置とその駆動回路と駆動方法およびビューファインダとビデオカメラと携帯情報端末装置 - Google Patents

液晶表示パネルと液晶表示装置とその駆動回路と駆動方法およびビューファインダとビデオカメラと携帯情報端末装置

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JP2002215113A
JP2002215113A JP2001011246A JP2001011246A JP2002215113A JP 2002215113 A JP2002215113 A JP 2002215113A JP 2001011246 A JP2001011246 A JP 2001011246A JP 2001011246 A JP2001011246 A JP 2001011246A JP 2002215113 A JP2002215113 A JP 2002215113A
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JP2001011246A
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Inventor
Hiroshi Takahara
博司 高原
Hitoshi Tsuge
仁志 柘植
Atsuhiro Yamano
敦浩 山野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はフレームレートコントロールに関す
るものである。階調レジスタの出力はNo.0〜No.
3の端子に接続されており、画像データはD0〜D2に
入力される。画像データのD2がHのとき、X−NOR
のa端子がHになることから出力Cは反射する。D0,
D1でスイッチS0〜S3を選択する。No.0〜N
o.3の反転配置の階調レジスタはNo.0〜No.3
の反転パターンとして出力する。反転パターンはD2で
反転する。 【解決手段】 反転パターンの階調レジスタが不要であ
るため、回路を小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の透過モードでも反射
モードでも高い光利用効率を実現できる液晶表示パネル
などを用いた表示装置とその駆動方法およびビューファ
インダとビデオカメラと、携帯電話などの携帯情報端末
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルは、薄型で低消費電力と
いう利点から、携帯用機器等に多く採用されているた
め、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ、テレ
ビ(TV)などの機器や、ビデオカメラのビューファイ
ンダ、モニターなどにも用いられている。近年ではバッ
クライトを用いず、外光を光源として用いる反射型液晶
表示パネルも採用されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】外光を利用する反射型
液晶表示パネルでは、外光が暗い場合には、極端に表示
画像が暗くなるという欠点がある。一方、透過型液晶表
示パネルの場合は、外光が明るいと表示画像が全く見え
ないという欠点があった。また、液晶表示パネルは階調
表示特性が悪いという欠点があった。また、携帯電話な
どの超低消費電力を要望される場合は、要望される電力
に対して消費電力が大きいという問題点があった。本発
明はこれらの欠点などを解決するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示パネル
は、主として単純マトリックス型液晶表示パネルに関す
るものであり、Y方向に形成された第1の信号線と、X
方向に形成された第2の信号線と、前記第1の信号線と
前記第2の信号線間に挟持された液晶層とを具備する。
【0005】また、多階調の表示はフレームレートコン
トロール(FRC)技術によって実現するものである。
その実現回路は、階調レジスタを1フィールドもしくは
1フレーム信号、1水平走査信号でシフト処理を行うも
のである。また、その出力は各セグメント信号線に形成
された階調処理回路で処理される。これらの各セグメン
ト信号線に供給される階調レジスタの出力は最上位ビッ
トでおりかえし処理をされ、約半分の本数となってい
る。したがって、ドライバICのチップサイズの小型化
を実現している。
【0006】なお、本発明は、主として単純マトリック
ス液晶表示装置において、複数のコモン信号線を同時に
選択する駆動方式(MLS:マルチラインセレクトもし
くはMLA:マルチラインアドレシング)等について説
明するが、これに限定するものではなく、APTやIA
PT駆動方式や、電圧誘導法についても適用できる。ま
た、フレームコントロール(FRC)に限定するもので
はなく、パルス幅変調(PWM)方式にも適用できる。
その他、アクティブマトリックス型液晶表示パネルある
いは装置もしくはEL表示装置あるいはパネルにも適用
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本明細書において各図面は理解を
容易にまたは/および作図を容易にするため、省略また
は/および拡大縮小した箇所がある。たとえば、図5の
液晶表示パネルでは液晶層24部分を十分厚く図示して
いる。また図47等では位相フィルムなどを省略してい
る。以上のことは以下の図面に対しても同様である。ま
た、同一番号または、記号等を付した箇所は同一もしく
は類似の形態もしくは材料あるいは機能もしくは動作を
有する。
【0008】なお、各図面等で説明した内容は特に断り
がなくとも、他の実施形態等と組み合わせることができ
る。たとえば、図1の液晶表示パネルに図50の照明
部、図6の反射ミラー(画素)62などを付加すること
ができる。また、図1、図13に、図55から図58な
どのプリズム板552を付加する事もできる。図1また
は図13などの液晶表示パネルを用いた図63のビュー
ファインダ、図64の液晶テレビなどで構成することも
できる。また、図63、図64の照明装置を図64の液
晶テレビに採用することもできる。逆に図64の保護フ
ィルム653を図66、図68の携帯情報端末に適用す
ることができる。つまり、本発明書の表示パネル等につ
いて各図面および明細書で説明した事項は、個別に説明
することなく相互に組み合わせた実施形態の表示装置等
を構成できる。
【0009】このように特に明細書中に例示されていな
くとも、明細書、図面中で記載あるいは説明した事項、
内容、仕様は、互いに組み合わせて請求項に記載するこ
とができる。すべての組み合わせについて明細書などで
記述することは不可能であるからである。
【0010】以下、図1を参照しながら、本発明の液晶
表示パネルについて説明をする。ガラスあるいは有機材
料からなる基板11には、ストライプ状電極(図示せ
ず)が形成されている。ガラス基板としては、ソーダガ
ラス、石英ガラスが例示される。有機材料からなる基板
としては板状のもの、フィルム状のいずれでもよく、エ
ポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂から構成されたものが例示される。これら
は加圧による一体成形で形成される。また、板厚として
は0.2mm以上0.8mm以下で構成される。なお、
基板11は少なくとも一方が光透過性を有すればよく、
一方の基板がシリコンあるいはアルミなどの金属基板で
構成されていても、着色されたプラスチック基板で構成
されていてもよい。また、基板12に拡散材(剤)が添
加(塗布、形成)することにより視角を改善してもよ
い。また、反射膜が直接形成されていてもよい。
【0011】なお、基板11の放熱性を良くするため、
基板11をサファイアガラスで形成してもよい。その
他、ダイヤモンド薄膜を形成した基板を使用したり、ア
ルミナなどのセラミック基板を使用したり、銅などから
なる金属板を使用してもよい。
【0012】また、基板が空気と接する面には、反射防
止膜(AIRコート)が形成される。基板11、12に
偏光板などが張り付けられていない場合は基板11、1
2に直接に、偏光板(偏光フィルム)など他の構成材料
が張り付けられている場合は、その構成材料の表面など
にAIRコートが形成される。なお、偏光板は直線偏光
にするものに限定するものではなく、楕円偏光となるも
のであってもよい。AIRコートは誘電体単層膜もしく
は多層膜で形成する構成が例示される。その他、1.3
5〜1.45の低屈折率の樹脂を塗布してもよい。ま
た、AIRコートは3層の構成あるいは2層構成があ
る。なお、3層の場合は広い可視光の波長帯域での反射
を防止するために用いられ、これをマルチコートと呼
ぶ。2層の場合は特定の可視光の波長帯域での反射を防
止するために用いられ、これをVコートと呼ぶ。マルチ
コートとVコートは液晶表示パネルの用途に応じて使い
分ける。
【0013】マルチコートの場合は酸化アルミニウム
(Al23)を光学的膜厚がnd=λ/4、ジルコニウ
ム(ZrO2)をnd1=λ/2、フッ化マグネシウム
(MgF2)をnd1=λ/4積層して形成する。通
常、λとして520nmもしくはその近傍の値として薄
膜は形成される。Vコートの場合は一酸化シリコン(S
iO)を光学的膜厚nd1=λ/4とフッ化マグネシウ
ム(MgF2)をnd1=λ/4、もしくは酸化イット
リウム(Y23)とフッ化マグネシウム(MgF2)を
nd1=λ/4積層して形成する。SiOは青色側に吸
収帯域があるため青色光を変調する場合はY23を用い
た方がよい。また、物質の安定性からもY23の方が安
定しているため好ましい。また、SiO2薄膜を使用し
てもよい。もちろん、低屈折率の樹脂等を用いてAIR
コートとしてもよい。たとえばフッ素等のアクリル樹脂
が例示される。これらは紫外線硬化タイプを用いること
が好ましい。なお、液晶表示パネルに静電気がチャージ
されることを防止するため、表示パネル21の表面に親
水性の樹脂を塗布しておくことが好ましい。その他、表
面反射を防止するため、エンボス加工を行ってもよい。
【0014】基板はプラスチック基板を用いてもよいこ
とは言うまでもない。プラスチック基板はわれにくく、
また、軽量のため携帯電話の表示パネル用基板として最
適である。このプラスチック基板について図3、図4を
用いて説明をする。
【0015】本発明の液晶表示パネル用プラスチック基
板は、図3に示すように、芯材となるベース基板31の
一方の面に補助の基板32を、ベースの基板31の他方
の面に補助の基板33を、接着剤を介して貼り合わせて
積層基板34としている。もちろん、これらの基板31
等は板に限定するものではなく、厚さ0.3mm以下
0.05mm以上のフィルムでもよい。
【0016】図4(a)ベース基板の基板31として、
脂環式ポリオレフィン樹脂である日本合成ゴム社製AR
TONの厚さ200μmの1枚板を用いる。
【0017】また、図(b)に示すように、ベース基板
31の一方の面に、耐熱性、耐溶剤性または耐透湿性機
能を持つハードコート層、および耐透気性機能を持つガ
スバリア層が形成されたポリエーテルスルホン樹脂から
なる補助の基板32を、ベース基板31の他方の面に、
前述と同様にハードコート層およびガスバリア層が形成
されたポリエーテルスルホン樹脂からなる補助基板33
を、補助基板32の光学的遅相軸と補助基板33の光学
的遅相軸とのなす角度が90度となるように、接着剤を
介して貼り合わせて積層基板34とする。接着剤として
はUV(紫外線)硬化型でアクリル系の樹脂からなるも
のを用いることが好ましい。また、アクリル樹脂はフッ
素基を有するものを用いることが好ましい。
【0018】補助基板32および補助基板33をベース
基板31に貼り合わせる際には、補助基板32の光学的
遅相軸と補助基板33の光学的遅相軸とのなす角度を4
5度以上120度以下さらに好ましくは80度以上10
0度以下にすれば、補助基板32および補助基板33で
あるポリエーテルスルホン樹脂の位相差を積層基板34
内で完全に打ち消すことができる。したがって、液晶表
示パネル用プラスチック基板は位相差の無い等方性基板
として扱うことができるようになる。これにより、ある
位相差を持ったフィルム基板またはフィルム積層基板に
比べて、著しく汎用性が広がる。
【0019】ここで、ハードコート層としては、エポキ
シ系樹脂、ウレタン系樹脂またはアクリル系樹脂等を用
いることができ、ストライプ状電極あるいは画素電極を
透明導電膜の第1のアンダーコート層を兼ねる。ガスバ
リア層としては、SiO2、SiOXなどの無機材料また
はポリビニールアルコール、ポリイミドなどの有機材料
等を用いることができる。接着剤としては、先に記述し
たアクリル系の他にエポキシ系接着剤、またはポリエス
テル系接着剤等を用いることができる。なお、接着層の
厚みは100μm以下とする。ただし、表面の凹凸の問
題から10μm以上とすることが好ましい。
【0020】また、補助基板32および補助基板33と
して、厚さ40μm以上のものを用いる。また、補助基
板32および補助基板33の厚さを120μm以下にす
ることにより、ポリエーテルスルホン樹脂のダイライン
と呼ばれる溶融押し出し成形時のむらまたは位相差を低
く抑えることができる。好ましくは、補助基板の厚みを
50μm以上80μm以下とする。
【0021】次に、この積層基板34に、透明導電膜の
補助アンダーコート層としてSiO Xを形成し、図4
(c)に示すように、ITOからなる透明導電膜45を
スパッタにて形成する。
【0022】このようにして製造した液晶表示パネル用
プラスチック基板の透明導電膜45は、その膜特性とし
て、シート抵抗値25Ω/□、透過率80%を実現する
ことができる。
【0023】この液晶表示パネル用プラスチック基板を
用いれば、デューティー駆動としては1/200デュー
ティー、液晶表示素子の画面サイズとしては6型程度ま
での液晶表示素子を作製することができるので、この液
晶表示パネルは、携帯電話、ページャ、電子手帳または
ノートパソコン等の商品に搭載することができる。
【0024】ベース基板31の厚さが50μmから10
0μmの薄い場合には、液晶表示パネルの製造工程にお
いて、液晶表示パネル用プラスチック基板が熱処理によ
ってカールしてしまい、またストライプ状電極などを構
成するITOにクラックが発生し、それ以降の搬送が不
可能となり、回路部品の接続においても良好な結果は得
られない。
【0025】ベース基板を1枚板で厚さ200μm以上
500μm以下とした場合は、基板の変形がなく平滑性
に優れ、搬送性が良好で、透明導電膜特性も安定してお
り、回路部品の接続も問題なく実施することができる。
中でも厚さは250μm以上450μm以下がよい。適
度な柔軟性と平面性をもっているためと考えられる。
【0026】なお、基板11としてプラスチック基板な
どの有機材料を使用する場合は、液晶層24に接する面
にもバリア層として無機材料からなる薄膜を形成するこ
とが好ましい。この無機材料からなるバリア層は、AI
Rコートと同一材料で形成することが好ましい。
【0027】また、バリア膜をストライプ状電極51上
に形成する場合は、液晶層24に印加される電圧のロス
を極力低減させるために低誘電率材料を使用することが
好ましい。たとえば、フッ素添加アモルファスカーボン
膜(比誘電率2.0〜2.5)が例示される。その他、
JSR社のLKDシリーズ(LKD−T200シリーズ
(比誘電率2.5〜2.7)、LKD−T400シリー
ズ(比誘電率2.0〜2.2))が例示される。LKD
シリーズはMSQ(methy−silsesquio
xane)をベースにしたスピン塗布形であり、比誘電
率も2.0〜2.7と低く好ましい。その他、ポリイミ
ド、ウレタン、アクリル等の有機材料や、SiNx、S
iO2などの無機材料でもよい。これらのバリア膜材料
は補助基板32、33に用いてもよいことは言うまでも
ない。
【0028】ストライプ状電極51は、一定の長さを有
するもの総称であって、必ずしも矩形状に限定されるも
のではない。実際の本発明の液晶表示パネルは図8に示
すようにストライプ状電極51は矩形の組み合わせであ
る。したがって、ストライプ状とは、多少の円弧部があ
ってもよいし、曲面あるいは異形部、変形部があっても
よいことはいうまでもない。また、画素電極のように短
形であってもストライプ状であることから含まれる。以
上のように、本発明の表示パネルは説明を容易にするた
めに単純マトリックス型液晶表示パネルあるいは表示装
置を例示して説明する。しかし、構成等はアクティブマ
トリックス型の液晶表示パネルやEL表示パネルやPL
ZT表示パネルにも適用できるものである。
【0029】なお、図1では表示パネル21上にチップ
オンガラス(COG)技術によってセグメントドライバ
(SEG−IC)およびコモンドライバ(COM−I
C)を積載しているように図示したが、これに限定する
ものではなく、チップオンフィルム(COF)技術に前
述のドライバICを積載し、表示パネル21の信号線と
接続した構成としてもよい。また、ドライブICは電源
ICを別途作製し、3チップ構成としてもよい。
【0030】ストライプ状電極51の下層あるいは上層
にはカラーフィルタ52が形成あるいは構成される。ま
た、カラーフィルタ52の混色あるいは画素間からの光
抜けによるコントラスト低下を防止するため、カラーフ
ィルタ52間には黒色の樹脂あるいはクロムからなるブ
ラックマトリックス(以下、BMと呼ぶ)を形成するこ
とが好ましい。
【0031】図5に示すように各画素に対応するように
赤(R)、緑(G)、青(B)あるいはシアン(C)、
マゼンダ(M)、イエロー(Y)の3原色に対応するカ
ラーフィルタ52が形成される。また、その平面的なレ
イアウトとしては、モザイク配列、デルタ配列、ストラ
イプ配列がある。
【0032】なお、カラーフィルタ52はゼラチン、ア
クリルを染色した樹脂からなるカラーフィルタの他、光
学的誘電体多層膜により形成したカラーフィルタ、ホロ
グラムによるカラーフィルタでもよい。また、コレステ
リック液晶層からなるフィルタでもよい。また、液晶層
自身を直接着色することにより代用してもよい。たとえ
ば、PD液晶であれば、樹脂を着色したりする構成であ
る。また、液晶層をゲストホストモードで使用したりす
ればよい。また、カラーフィルタは3色に限定するもの
ではなく、2色あるいは単色、もしくは4色以上であっ
てもよい。また、カラーフィルタは透過方式に限定する
ものではなく、誘電体多層膜で形成し、反射タイプにし
てもよい。また、単純な反射ミラーでもよい。図5は誘
電体多層膜でカラーフィルタを作成した構成例である。
ストライプ状電極51の下あるいは上に誘電体多層膜か
らなるカラーフィルタ(誘電多層膜カラーフィルタ5
2)が形成されている。誘電多層膜カラーフィルタ52
は低屈折率の誘電体薄膜と高屈折率の誘電体薄膜とを多
層に積層することにより一定範囲の分光特性を有するよ
うに作製したものである。なお、図5は単純マトリック
ス型液晶表示パネルを例示しているがこれに限定するも
のではなく、アクティブマトリックス型液晶表示パネル
にも適用することができる。たとえば、「ストライプ状
電極51の下あるいは上に誘電体多層膜からなるカラー
フィルタが形成されている」を「画素電極の下あるいは
上、もしくは対向電極の上または下に誘電体多層膜から
なるカラーフィルタ(誘電多層膜カラーフィルタ52)
が形成されている」とすればよいからである。
【0033】BMは、主として電極(ストライプ状電
極、画素電極)間の光ぬけを防止するために用いる。B
Mは電極51間に絶縁膜(図示せず)を形成し、その上
にクロム(Cr)などの金属薄膜で形成してもよいし、
アクリル樹脂にカーボンなどを添加した樹脂からなるも
ので構成してもよい。その他、六価クロムなどの黒色の
金属、塗料、表面に微細な凹凸を形成した薄膜あるいは
厚膜もしくは部材、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸
化マグネシウム、オパールガラスなどの光拡散物でもよ
い。また、黒色でなくとも光変調層24が変調する光に
対して補色の関係のある染料、顔料などで着色されたも
のでもよい。また、ホログラムあるいは回折格子でもよ
い。
【0034】液晶層24の膜厚制御としては、黒色のガ
ラスビーズまたは黒色のガラスファイバー、もしくは、
黒色の樹脂ビーズまたは黒色の樹脂ファイバーを用い
る。特に、黒色のガラスビーズまたは黒色のガラスファ
イバーは、非常に光吸収性が高く、かつ、硬質のため液
晶層24に散布する個数が少なくてすむので好ましい。
【0035】ストライプ状電極51などの画素電極は、
アルミニウム(Al)などの金属材料から構成される。
また、ITOなどの透明性導電材料から構成される。も
しくは、これらの透明性材料上に絶縁膜(図示せず)が
形成され、この絶縁膜上に電極51が形成される。この
ように構成することにより、Al膜の積層膜厚を制御す
ることにより容易に任意の透過率あるいは反射率を有す
る半透過膜を得ることができる。通常、半透過膜の透過
率は10%以上30%以下とすることが好ましい。ま
た、反射膜に1つあるいは多数の穴を形成することによ
り全体として半透過膜を形成してもよい。なお、ITO
上に形成する絶縁膜にピンホールの発生を防止するため
の2回以上にわけてスパッタリングすることにより構成
する。なお、反射膜あるいは半透過膜は誘電体膜を多層
に積層して形成した干渉膜からなるものでもよい。
【0036】液晶層24の液晶材料としては、TN液
晶、STN液晶、強誘電液晶、反強誘電液晶、ゲストホ
スト液晶、OCBモード(Optically com
pensated Bend Mode)液晶、スメク
ティック液晶、コレステリック液晶、IPS(In P
lane Switching)モード液晶、高分子分
散液晶(以後、PD液晶と呼ぶ)が用いられる。なお、
動画表示を重要としない場合は、光利用効率の観点から
PD液晶を用いることが好ましい。また、静止画表示を
主として表示する場合は、STN液晶が好ましい。
【0037】ここで、PD液晶について記載しておく。
PD液晶材料としてはネマティック液晶、スメクティッ
ク液晶、コレステリック液晶が好ましく、単一もしくは
2種類以上の液晶性化合物や液晶性化合物以外の物質も
含んだ混合物であってもよい。
【0038】なお、先に述べた液晶材料のうち、異常光
屈折率neと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノ
ビフェニール系のネマティック液晶、または、経時変化
に安定なトラン系、クロル系のネマティック液晶が好ま
しく、中でもトラン系のネマティック液晶が散乱特性も
良好でかつ、経時変化も生じ難く最も好ましい。
【0039】樹脂材料としては透明なポリマーが好まし
く、ポリマーとしては、製造工程の容易さ、液晶相との
分離等の点より光硬化タイプの樹脂を用いる。具体的な
例として紫外線硬化性アクリル系樹脂が例示され、特に
紫外線照射によって重合硬化するアクリルモノマー、ア
クリルオリゴマーを含有するものが好ましい。中でもフ
ッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂は散乱特性が良好
なPD液晶層24を作製でき、経時変化も生じ難く好ま
しい。
【0040】また、前記液晶材料は、常光屈折率n0が
1.49から1.54のものを用いることが好ましく、
中でも、常光屈折率n0が1.50から1.53のもの
を用いることが好ましい。また、屈折率差△nが0.2
0以上0.30以下のものとを用いることが好ましい。
n0、△nが大きくなると耐熱、耐光性が悪くなる。n
0、△nが小さければ耐熱、耐光性はよくなるが、散乱
特性が低くなり、表示コントラストが十分でなくなる。
【0041】以上のことおよび検討の結果から、PD液
晶の液晶材料の構成材料として、常光屈折率n0が1.
50から1.53、かつ、△nが0.20以上0.30
以下のトラン系のネマティック液晶を用い、樹脂材料と
してフッ素基を有する光硬化性アクリル樹脂を採用する
ことが好ましい。
【0042】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0043】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0044】また、重合を速やかに行う為に重合開始剤
を用いても良い。この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。その他に任意成分として連鎖移動剤、光増感
剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0045】なお、樹脂材料が硬化した時の屈折率np
と、液晶材料の常光屈折率noとは略一致するようにす
る。液晶層24に電界が印加された時に液晶分子(図示
せず)が一方向に配向し、液晶層24の屈折率がnoと
なる。したがって、樹脂の屈折率npと一致し、液晶層
24は光透過状態となる。屈折率npとnoとの差異が
大きいと液晶層24に電圧を印加しても完全に液晶層2
4が透明状態とならず、表示輝度は低下する。屈折率n
pとnoとの屈折率差は0.1以内が好ましく、さらに
は0.05以内が好ましい。
【0046】PD液晶層24中の液晶材料の割合はここ
で規定していないが、一般には40重量%〜95重量%
程度がよく、好ましくは60重量%〜90重量%程度が
よい。40重量%以下であると液晶滴の量が少なく、散
乱の効果が乏しい。また95重量%以上となると高分子
と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界面の割
合は小さくなり散乱特性は低下する。
【0047】PD液晶の水滴状液晶(図示せず)の平均
粒子径または、ポリマーネットワーク(図示せず)の平
均孔径は、0.5μm以上3.0μm以下にすることが
好ましい。中でも、0.8μm以上1.6μm以下が好
ましい。PD液晶表示パネル21が変調する光が短波長
(たとえば、B光)の場合は小さく、長波長(たとえ
ば、R光)の場合は大きくする。水滴状液晶の平均粒子
径もしくはポリマーネットワークの平均孔径が大きい
と、透過状態にする電圧は低くなるが散乱特性は低下す
る。小さいと、散乱特性は向上するが、透過状態にする
電圧は高くなる。
【0048】本発明にいう高分子分散液晶(PD液晶)
とは、液晶が水滴状に樹脂、ゴム、金属粒子もしくはセ
ラミック(チタン酸バリウム等)中に分散されたもの、
樹脂等がスポンジ状(ポリマーネットワーク)となり、
そのスポンジ状間に液晶が充填されたもの等が該当す
る。他に特開平6−208126号公報、特開平6−2
02085号公報、特開平6−347818号公報、特
開平6−250600、特開平5−284542、特開
平8−179320に開示されているような樹脂が層状
等となっているのも包含する。また、特公平3−528
43号公報のように液晶成分がカプセル状の収容媒体に
封入されているもの(NCAP)も含む。さらには、液
晶または樹脂等中に二色性、多色性色素を含有されたも
のも含む。
【0049】また、類似の構成として、樹脂壁に沿って
液晶分子が配向する構造、特開平6−347765号公
報もある。これらもPD液晶を呼ぶ。また、液晶分子を
配向させ、液晶層24に樹脂粒子等を含有させたものも
PD液晶である。また、樹脂層と液晶層を交互に形成
し、誘電体ミラー効果を有するものもPD液晶である。
さらに、液晶層24は一層ではなく2層以上に多層に構
成されたものも含む。2層以上に多層とは、3枚以上の
基板11間にそれぞれ液晶層24が構成あるいは配置さ
れたものである。また、これらの複数の液晶層24がそ
れぞれ固有のことなる波長の光を変調するものであって
もよいことは言うまでもない。
【0050】つまり、液晶層24とは光変調層が液晶成
分と他の材料成分とで構成されたもの全般をいう。光変
調方式は主として散乱−透過で光学像を形成するが、他
に偏光状態、旋光状態もしくは複屈折状態を変化あるい
は回折状態を変化させるものであってもよい。
【0051】PD液晶において、各画素には液晶滴の平
均粒子径あるいはポリマーネットワークの平均孔径が異
なる部分(領域)を形成することが望ましい。異なる領
域は2種類以上にする。平均粒子径などを変化させるこ
とによりT−V(散乱状態−印加電圧)特性が異なる。
つまり、画素電極に電圧を印加すると、第1の平均粒子
径の領域がまず、透過状態となり、次に第2の平均粒子
径の領域が透過状態となる。したがって、視野角が広が
る。本発明では特に画素となる電極51のPD液晶層2
4の平均粒子径などを変化させるとよい。また、複数の
液晶層24のうち、1つの液晶層24をTN液晶とし、
他方をPD液晶層などとしてもよい。
【0052】PD液晶において画素電極など上の平均粒
子径などを異ならせるのには、周期的に紫外線の透過率
が異なるパターンが形成されたマスクを介して、混合溶
液に紫外線を照射することにより行う。
【0053】マスクを用いてパネルに紫外線を照射する
ことにより、画素の部分ごとにあるいはパネルの部分ご
とに紫外線の照射強度を異ならせることができる。時間
あたりの紫外線照射量が少ないと水滴状液晶の平均粒子
径は大きくなり、多いと小さくなる。水滴状液晶の径と
光の波長には相関があり、径が小さすぎても大きすぎて
も散乱特性は低下する。可視光では平均粒子径0.5μ
m以上2.0μm以下の範囲がよい。さらに好ましくは
0.7μm以上1.5μm以下の範囲が適切である。
【0054】画素の部分ごとあるいはパネルの部分ごと
の平均粒子径はそれぞれ0.1〜0.3μm異なるよう
に形成している。なお、照射する紫外線強度は紫外線の
波長、液晶溶液の材質、組成あるいはパネル構造により
大きく異なるので、実験的に求める。
【0055】PD液晶層の形成方法としては、2枚の基
板の周囲を封止樹脂で封止した後、注入穴から混合溶液
を加圧注入もしくは真空注入し、紫外線の照射または加
熱により樹脂を硬化させ、液晶成分と樹脂成分を相分離
する方法がある。その他、基板の上に混合溶液を滴下し
た後、他の一方の基板で挟持させた後、圧延し、前記混
合溶液を均一は膜厚にした後、紫外線の照射または加熱
により樹脂を硬化させ、液晶成分と樹脂成分を相分離す
る方法がある。
【0056】また、基板の上に混合溶液をロールクオー
タもしくはスピンナーで塗布した後、他の一方の基板で
挟持させ、紫外線の照射または加熱により樹脂を硬化さ
せ、液晶成分と樹脂成分を相分離する方法がある。ま
た、基板の上に混合溶液をロールクオータもしくはスピ
ンナーで塗布した後、一度、液晶成分を洗浄し、新たな
液晶成分をポリマーネットワークに注入する方法もあ
る。また、基板に混合溶液を塗布し、紫外線などにより
相分離させた後、他の基板と液晶層を接着剤ではりつけ
る方法もある。
【0057】その他、本発明の液晶表示パネルの光変調
層24は1種類の光変調層に限定されるものではなく、
PD液晶層とTN液晶層あるいは強誘電液晶層などの複
数の層で光変調層が構成されるものでもよい。また、第
1の液晶層と第2の液晶層間にガラス基板あるいはフィ
ルムが配置されたものでも良い。光変調層は3層以上で
構成されるものでもよい。なお、各層は異なる色相を有
したり、異なる色で着色したりしてもよい。
【0058】なお、本明細書では液晶層24はPD液晶
としたが、当然のことながら、表示パネルの構成、機能
および使用目的によっては必ずしもこれに限定するもの
ではなく、TN液晶層あるいはSTN液晶層、ゲストホ
スト液晶層、ホメオトロピック液晶層、強誘電液晶層、
反強誘電液晶層、コレステリック液晶層であってもよい
ことはいうまでもない。
【0059】液晶層24の膜厚は3μm以上12μm以
下の範囲が好ましく、さらには5μm以上10μm以下
の範囲が好ましい。膜厚が薄いと散乱などの光変調特性
が悪くコントラストがとれず、逆に厚いと高電圧駆動を
行わなければならなくなる。
【0060】PD液晶は液晶層が散乱状態の変化として
光学像を形成するため、表示画像を明るくすることがで
きる。しかし、コントラストが低いという問題がある。
コントラストを高くするためには、偏光板および位相フ
ィルムを用いるSTNあるいはTNモードの液晶表示パ
ネルを用いることが好ましい。本発明の以下STN表示
パネルなどの構成について説明しておく。
【0061】図2は本発明のパネルの構成図である。液
晶層24を介して絶縁性基板12と透光性基板11が設
けてあり、絶縁性基板12には、順番に突起物(図6の
61参照)と画素電極62と配向膜(図示せず)を設け
てあり、透光性基板11には、順番にカラーフィルタ
(図示せず)と透明平坦層(図示せず)と透光性電極
(ストライプ状電極51b)と配向膜を設けてあり、画
素電極62と透光性電極51bにより液晶層24に加え
られる電圧を制御して、液晶の電気光学効果により液晶
層24への入射光の透過量を制御する光シャッター手段
とする。なお、ここでは62は画素電極としたが、これ
は説明を容易にするためであり、STN液晶表示パネル
ではストライプ状電極51bである。また、TN液晶表
示パネルでは、51bは対向電極である。
【0062】液晶層24の液晶はネマティック液晶であ
る。偏光板22aと複屈折フィルム26aは透光性基板
11の液晶層24側面の反対面に設けている。
【0063】前記光シャッター手段の前記透過光を反射
する反射手段は、画素電極62を、アルミニウムで構成
して得られる。前記光シャッター手段の前記透過光を散
乱する散乱手段は、画素電極62(あるいはストライプ
状電極51b)の表面に、凸部61を設けることで得ら
れる。凸部61により前記透過光は散乱される。
【0064】前記カラーフィルタは、染色フィルタとし
て顔料分散タイプの樹脂で設けている。顔料が特定の波
長帯域の光を吸収して、吸収されなかった波長帯域の光
を透過する。
【0065】そして絶縁性基板12上の画素電極62が
形成される部分の凸部61の単位面積密度は、相対した
カラーフィルタ62の特性に応じて調整されているの
で、画素電極62の光の散乱性は、カラーフィルタの特
性に応じて調整されることになる。
【0066】絶縁性基板61上に画素電極62を設ける
工程では、まず絶縁性基板12上に感光性有機絶縁膜を
スピナー塗布し突起物を作り、その突起物上にアルミニ
ウムをスパッタリング法で成膜をし、さらにフォトリソ
グラフィ法によって画素電極(ストライプ状電極)62
を形成した。そしてさらに画素電極62上に配向膜を設
けている。このようにして得られた画素電極62の液晶
層24側の表面状態には凸部61ができる。そして絶縁
性基板12上の画素電極62が形成される部分の凸部6
1の単位面積密度を、相対したカラーフィルタの特性に
応じて調整して設ける。
【0067】透光性基板11上に透光性電極51を設け
る工程では、まず透光性基板11上に顔料分散タイプの
樹脂を用いて、フォトリソグラフィ法によってカラーフ
ィルタを形成する。カラーフィルタは、帯状に配列す
る。次にカラーフィルタ上に透明平坦層(図示せず)を
設けて、さらに透明平坦層上にインジウム・錫・オキサ
イド(ITO)で透光性電極51を設け、そしてさらに
透光性電極51上に配向膜(図示せず)を設ける。
【0068】配向膜は、ポリイミド樹脂のN−メチル−
2−ピロリジノンの5wt%溶液を印刷し、220℃で
硬化した後、ラビングが互いに反平行になるように、レ
ーヨン布を用いたラビング法による配向処理を行うこと
により形成した。
【0069】そして、透光性基板11の透光性電極51
を設けた面と、絶縁性基板12の画素電極62を設けた
面を対向して貼り合わせるために、透光性基板11上の
表示画素領域の周囲部分に、直径5.7μmのガラスフ
ァイバを1.0wt%混合させた熱硬化性シール樹脂を
スクリーン印刷し、絶縁性基板12上には直径4.5μ
mの樹脂ビーズを150個/mm2の密度で散布し、透
光性基板11と絶縁性基板12を互いに貼り合わせ、1
50℃でシール樹脂を硬化させた。その後、屈折率の異
方性Δnが0.14のネマティック液晶を真空注入し、
紫外線硬化性樹脂で封止した後、紫外線を照射して硬化
させる。
【0070】さらに透光性基板11上に、複屈折フィル
ム(位相差フィルム、位相差板)26としてリターデー
ション値が490nmのものをその遅相軸が透光性基板
11のラビング方向と直交するように貼り合わせ、その
上に偏光板22aとしてニュートラルグレーの偏光板
(住友化学工業(株)製のSQ1852AP)をその吸
収軸が透光性基板11のラビング方向と45度の角度を
成すように貼り合わせた。
【0071】偏光板22a側から入射した光は、複屈折
フィルム26a、液晶層24を通過して、画素電極62
に到達する。複屈折フィルム26aと液晶24のリタデ
ーションの差を光の波長の1/4に設定しているため
に、画素電極62の表面において光は円偏光状態にな
り、反射光が再び偏光板22aに達したところでは入射
直線偏光とは直交する方向の直線偏光状態となる。この
とき、暗状態が実現できる。これを一般的にノーマリブ
ラックモードと称している。
【0072】さらに、液晶層24に電圧を印加すること
により、液晶層24を通過する光を変調することができ
る。印加する電圧とともに液晶層24の有効なリタデー
ション値は減少する。液晶層24と複屈折フィルム26
aのリタデーション値が等しくなった時に、反射光は再
び偏光板22aに到達したところで入射直線偏光と同じ
方向の直線偏光状態となる。このとき、明状態が実現で
きる。
【0073】絶縁性基板17の上にアクリル系樹脂(日
本合成ゴム、商品名PC355)を1000rpmで3
0秒間スピナー塗布し、感光性有機絶縁膜を形成する。
90℃で2分間のプリベークをした後、マスクと光で露
光し、現像し、リンスをして感光性有機絶縁膜から中間
体を設ける。
【0074】次に示すようにホットプレートにて150
℃で2分間のポストベークをして、さらに220℃で1
時間の本硬化を実施して中間体から、突起物を形成す
る。
【0075】次にスパッタリング法で約200nmのア
ルミニウムの金属薄膜を形成して画素電極62を形成す
る。画素電極62の液晶層側表面には凸部61が設けら
れることになる。なお、単純マトリックス型液晶表示パ
ネルの場合は、画像電極62はストライプ状電極状とす
る。また、凸部61は凸状だけに限定するものではな
く、凹状でもよい。また、凹と凸とを同時に形成しても
よい。
【0076】凸部61の単位面積密度と散乱性の関係に
ついて説明する。レイリー散乱のため、同じ大きさの凸
部61に対して光の波長が短いほど強く散乱される。従
って、画素電極62上に突起を有する反射型液晶表示素
子をある方向から観察する場合、光の波長が短いほど光
強度が小さくなる。また光の散乱は、突起の数でも変化
する。
【0077】反射率測定には分光測色計(ミノルタ社、
CM508d)を用いた。測定方法は、測定物に対して
半球面状のあらゆる方向からの拡散光が照射され、一定
方向(測定物表面に垂直な方向から8゜傾いた方向)に
反射された光を受光する方法である。正反射を含む場合
(SCI)と正反射を含まない場合(SCE)の二つの
測定モードで反射率Rを測定する。ここで、反射率Rは
標準白色板に対する値である。反射特性の散乱性は次式
で定義される反射率の比rとして評価した。
【0078】r=反射率(SCE)/反射率(SCI) 比rが大きいほど散乱性が強いと評価できる。
【0079】突起の大きさは直径4μm程度にして隣接
間距離の平均値を10μm、20μm、40μmにし
て、それぞれ突起の単位面積密度を10000から12
000個/mm2、2800から3200個/mm2、6
00から800個/mm2として反射率測定を行った。
すると、突起の単位面積密度が大きくなるほど散乱性が
強くなることがわかった。従って、画素電極62上の突
起の単位面積密度を変えることで、画素電極の液晶層側
の表面状態を変えて散乱性を調整できることがわかる。
【0080】図2において、画素電極62各々の液晶層
側の表面状態は、三種類に分けられる。つまり、赤のカ
ラーフィルタに相対する画素電極の突起の単位面積密度
を最も密にして、青のカラーフィルタに相対する画素電
極の突起の単位面積密度を最も疎にする。緑のカラーフ
ィルタに相対する画素電極の突起の単位面積密度を赤の
カラーフィルタに相対する画素電極の突起の単位面積密
度と青のカラーフィルタに相対する画素電極の突起を単
位面積密度の間とした。
【0081】この結果、赤、緑、青である各三原色の光
の散乱特性を同程度とすることができ、色再現性の良好
なカラー表示を実現できた。また、反射率は15%、コ
ントラストは10:1であった。
【0082】本発明において、カラーフィルタは透光性
基板側に設けたとしたが、絶縁性基板の画素電極上ある
いは画素電極下(図5参照)に設けてもよい。
【0083】偏光板22はヨウ素などをポリビニールア
ルコール(PVA)樹脂に添加した樹脂フィルムのもの
が例示される。図1において、一対の偏光分離手段の偏
光板22は入射光のうち特定の偏光軸方向と異なる方向
の偏光成分を吸収することにより偏光分離を行うので、
光の利用効率が比較的悪い。そこで、入射光のうち特定
の偏光軸方向と異なる方向の偏光成分(reflect
ive polarizer:リフレクティブ・ポララ
イザー)を反射することにより偏光分離を行う反射偏光
子を用いてもよい。このように構成すれば、反射偏光子
により光の利用効率が高まって、偏光板を用いた上述の
例よりもより明るい表示が可能となる。
【0084】また、このような偏光板や反射偏光子以外
にも、本発明の偏光分離手段としては、例えばコレステ
リック液晶層と(1/4)λ板を組み合わせたもの、ブ
リュースターの角度を利用して反射偏光と透過偏光とに
分離するもの、ホログラムを利用するもの、偏光ビーム
スプリッタ(PBS)等を用いることも可能である。
【0085】なお、先の説明では位相フィルム26aは
基板11と偏光板22a間に1枚を配置するとしたが、
これに限定するものではなく、基板11と偏光板22間
には1枚あるいは複数の位相フィルム(位相板、位相回
転手段、位相差板、位相差フィルム)26が配置しても
よい(図5の26a、26b参照)。位相フィルム26
としてはポリカーボネートを使用することが好ましい。
位相フィルム26は入射光を出射光に位相差を発生さ
せ、効率よく光変調を行うのに寄与する。
【0086】その他、位相フィルム26として、ポリプ
ロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、PVA樹脂、ポリエ
ーテルサルホン樹脂、ポリサルホン樹脂、塩化ビニール
樹脂、ゼオネックス樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン
樹脂等の有機樹脂板あるいは有機樹脂フィルムなどを用
いてもよい。その他、水晶などの結晶、つまり無機材料
を用いてもよい。1つの位相板26の位相差は一軸方向
に50nm以上350nm以下とすることが好ましく、
さらには80nm以上220nm以下とすることが好ま
しい。
【0087】また、位相フィルム26の一部もしくは全
体を着色したり、一部もしくは全体に拡散機能をもたせ
たりしてもよい。また、表面をエンボス加工したり、反
射防止のために反射防止膜を形成したりしてもよい。ま
た、画像表示に有効でない箇所もしくは支障のない箇所
に、遮光膜もしくは光吸収膜を形成し、表示画像の黒レ
ベルをひきしめたり、ハレーション防止によるコントラ
スト向上効果を発揮させたりすることが好ましい。ま
た、位相フィルム26の表面に凹凸を形成することによ
り、かまぼこ状あるいはマトリックス状にマイクロレン
ズを形成してもよい。マイクロレンズは1つの画素電極
あるいは3原色の画素にそれぞれ対応するように配置す
る。
【0088】また、位相フィルム26の機能はカラーフ
ィルタ52に持たせてもよい。たとえば、カラーフィル
タ52の形成時に圧延し、もしくは光重合により一定の
方向に位相差が生じるようにすることにより位相差を発
生させることができる。その他、液晶層に面する側に樹
脂を塗布しあるいは形成し、この樹脂を光重合させるこ
とにより位相差を持たせてもよい。このように構成すれ
ば位相フィルム26を基板外に構成あるいは配置する必
要がなくなり液晶表示パネルの構成が簡易になり、低コ
スト化が望める。なお、以上の事項は偏光板22に適用
してもよいことはいうまでもない。また、先に説明した
マイクロレンズ上に反射膜を形成して反射型としてもよ
い。
【0089】先に説明した液晶表示パネルの構成では、
偏光板22側から入射した光は、P偏光またはS偏光が
透過し、位相フィルム26で位相が変化して液晶層24
に入射する。入射した光は液晶層24の液晶分子の配向
状態に応じて変調される。この変調された光はストライ
プ状電極51aまたは51bで反射し、再び偏光板22
から変調状態に応じた光が出射する。以上は、本発明の
液晶表示パネルが反射型の場合である。しかし、本発明
の液晶表示パネルは反射型に限定するものではなく、図
2に示すように基板12の下に位相差板26a、半透過
フィルム25およびバックライト23を用いて半透過型
の液晶表示パネルとしてもよい。
【0090】図2において、位相板26aは偏光板22
aと表示パネル21間に配置し、位相板26bは偏光板
22bと表示パネル21間に配置している。半透過板2
5には、例えば、ガラス基板に薄く形成したAl(アル
ミニウム)あるいは銀あるいはクロム板が用いられる。
あるいは、反射板に開口部を設けることで半透過板25
を構成してもよい。(図7参照)また、表示パネル21
の表面に直接、半透過膜を形成してもよい。また、表示
パネル21の電極を半透過電極としてもよい。上側偏光
板22a及び下側偏光板22bは、ノーマリーホワイト
モードの表示を行うべく、透過偏光軸が相互に直交する
ように配置されているものとする。もちろん、位相板2
6の位相制御を考慮すればこの状態に限定されるもので
はない。つまり、説明を容易にするために限定して説明
するだけである。また、ノーマリーブラックモードの時
は偏光軸はノーマリーブラックと逆の関係にすればよ
い。
【0091】図7は画素電極62(あるいはストライプ
状電極)に光透過窓をあけて、半透過仕様としたもので
ある。各図面の斜線部が透過部71である。透過部は実
際に反射部(反射電極)72に穴をあけたものでもよい
し、JTOなどの透明電極上に反射電極72が形成され
たものでもよい。
【0092】図7(a)は反射電極72上に複数の短形
の透過部71を形成した構成した例であり、図7(b)
は1つの透過部71を構成した例である。また、図7
(c)は輪状に透過部71を構成した例であり、図7
(d)は複数の短形状に透過部を構成した例である。
【0093】まず、反射型表示時の白表示について説明
する。入射光は、上側偏光板22aで紙面に平行な方向
の直線偏光となり、液晶層24の電圧無印加領域で偏光
方向が90°ねじれ紙面に垂直な直線偏光となり、下側
偏光板22bで紙面に垂直な方向の直線偏光のまま透過
されて、半透過反射板25で反射され、一部は透過す
る。
【0094】反射された光は再び下側偏光板22bを紙
面に垂直な直線偏光のまま透過し、液晶層24の電圧無
印加領域で偏光方向が90°ねじられ紙面に平行の直線
偏光となり、上側偏光板22aから出射する。このよう
に電圧無印加時には、白表示となる。これに対し、電圧
印加状態の液晶層24に入射した光は、上側偏光板22
aで紙面に平行な方向の直線偏光になり、液晶層24の
電圧印加領域で偏光方向を変えずに紙面に平行な方向の
直線偏光のまま透過し、下側偏光板22bで吸収される
ので黒表示となる。
【0095】次に、透過型表示時の白及び黒表示につい
て説明する。バックライト23から発せられた光の一部
は、半透過反射板25を透過し、下側偏光板22bで紙
面に垂直な方向の直線偏光になり、液晶層24の電圧無
印加領域で偏光方向が90°ねじられて紙面に平行な直
線偏光となり、上側偏光板22aを紙面に平行な直線偏
光のまま透過して白表示となる。これに対し、バックラ
イト23から発せられた他の光の一部は、半透過反射板
25を透過し、下側偏光板22bで紙面に垂直な方向の
直線偏光になり、液晶層24の電圧印加領域でも偏光方
向を変えずに透過し、上側偏光板22aで吸収され黒表
示となる。
【0096】なお、以上の説明は光変調方式が偏光方式
の場合であるが、PD液晶などの場合は主として散乱状
態の変化として光変調を行う。この場合は偏光板22は
なくともよい。
【0097】なお、図2では、説明を容易にするため、
各位相板26や偏光板22等を空間的に離間させて描い
ているが、実際には、各部材は、相互に密着して配置さ
れる。もしくは各部材ははりあわされる。また、図1に
おいてバックライトを配置するとしたがこれに限定する
ものではなく、偏光板22a側にフロントライトを配置
してもよい。このことは図1において偏光板22側にフ
ロントライトをおくことと同様である。
【0098】図8はストライプ状電極51の構成を図示
している。画素62は2つの矩形のストライプ状電極5
1a、51cで構成されている。各ストライプ状電極5
1a、51cはともに細い部分(記号Aで示す)を有し
ている。しかし、ストライプ状電極51はアルミニウム
などの金属薄膜で形成あるいはITOと金属薄膜とが積
層されて形成されているため、細い部分が存在しても横
方向(COM側)の抵抗値が高くなることはない。ま
た、クロム薄膜とアルミニウム薄膜などの金属薄膜を2
層以上積層して構成してもよい。また、ストライプ状電
極51は比較的抵抗値の高いITOで形成し、ストライ
プ状電極51の輪郭部あるいは周辺部に金属薄膜を形成
することにより抵抗値を低減させてもよい。
【0099】また、ストライプ状電極51を半透過膜と
して構成する場合は、蒸着するアルミニウムの膜厚は5
00オングストローム以上1500オングストローム以
下とすることが好ましい。さらには800オングストロ
ーム以上1200オングストローム以下とすることが好
ましい。なお、ストライプ状電極の高さB(長さ)とA
の関係は、A:B=5:1以上A:B=15:1以下と
なるように構成することが好ましい。Aの細い部分は金
属膜を単独であるいは積層して形成しておくことが好ま
しい。この金属膜はIC15、14を積載する時に形成
するCOGに用いる薄膜と同時に形成することが好まし
い。
【0100】なお、ストライプ状電極51aと51cと
の間(記号Cで示す)にBM(図示せず)が配置される
ようにする。また、ストライプ状電極51aと51c間
に直接、樹脂からなるBMを形成してもよい。
【0101】画素62は矩形のストライプ状電極51
a、51cで構成され、この画素62上、つまり、基板
11上にストライプ状のセグメント電極51bが配置さ
れる。図8では赤色のセグメント電極の位置をR(SE
G)、緑色のセグメント電極の位置をG(SEG)、青
色のセグメント電極をB(SEG)と示している。セグ
メント電極51bは紙面の上下方向に配置される。つま
り、1本のセグメント電極51bにコモン(COM)電
極(ストライプ状電極51a、51c)の矩形部51
a、51cが対応し、画素62を構成する。
【0102】ストライプ状電極51の一端には接続端子
81が形成され、この接続端子からドライバICからの
信号が入力される。接続端子81はドライバICと突起
電極で接続される。突起電極と接続端子間は、アクリル
樹脂に銀、ニッケル、カーボンなどのフレークを分散さ
せた導電性接合層(図示せず)で接着する。また、スト
ライプ状電極51a、51cが金属薄膜で形成されてい
る場合にあっても、接続部81は透明であるITOを露
出させるようにする。裏面から位置あわせをすることに
より接続を容易に行うためである。なお、接続端子81
a、81bを別個に形成しているため、ストライプ状電
極51aと、51cとは個別に信号を印加できる。
【0103】この反射膜または半透過膜は図2、図5で
説明したストライプ状電極51の構成を適用できる。ま
た、反射膜はアルミの膜厚、ITOと金属膜の積層ある
いは多層の金属膜との積層構成でもよいことは言うまで
もない。
【0104】図5では、図示しているがカラーフィルタ
51上に平滑化膜が形成されている。平滑化膜として、
SiO2、SiNxなどの無機材料、ゼラチン、アクリ
ル、ポリイミドなどの有機材料が例示される。平滑化膜
の膜厚は0.5μm(ミクロン)以上2.5μm(ミク
ロン)以下とすることが好ましい。さらには0.8μm
(ミクロン)以上1.5μm(ミクロン)以下とするこ
とが好ましい。また、平滑化膜上にBMとカラーフィル
タ52が形成されている。BMはストライプ状電極51
の直下あるいは直上となる位置に形成される。
【0105】基板11が液晶層24と接する面側にBM
とカラーフィルタ52が形成され、基板11の裏側に反
射膜(半透過膜)が形成されている。また、平坦化膜を
位相差板26としてもよい。
【0106】以上のように本発明の液晶表示パネルは、
半透過、反射、および透過型液晶表示パネルのいずれに
も適用できるものである。
【0107】図1に図示するように表示パネル21の画
像表示部の周辺部にはCOMドライバ(走査ドライバ)
15とSEGドライバ(信号ドライバ)14が積載され
ている。これらのドライバICは図8で示す接続端子8
1に接続されている。図1では突起電極で接続する方法
(COG)であると説明したが、ICの端子と液晶表示
パネルの信号線を接続する接続方法としてはTAB方
式、COF方式のいずれでもよい。
【0108】COMドライバは選択電圧を出力する。一
般的にCOMドライバとは単純マトリックス型液晶表示
パネルの走査ドライバを意味し、アクティブマトリック
ス型液晶表示パネルではゲートドライバと呼ぶことが多
い。ただし、本明細書では、いずれか一方に限定するも
のではない。また、SEGドライバは映像信号を出力す
る。一般的にSEGドライバとは単純マトリックス型液
晶表示パネルの信号ドライバを意味し、アクティブマト
リックス型液晶表示パネルではソースドライバと呼ぶこ
とが多い。ただし、本明細書では、いずれか一方に限定
するものではない。
【0109】図5は本発明の液晶表示パネルの駆動方法
を説明するための説明図である。図8で説明したように
1本のセグメント電極(ストライプ状電極51b)は2
本のコモン電極(ストライプ状電極51a、51c)に
対応している。つまり、セグメント電極51bに印加し
た電圧をコモン電極51a、51cで独自に選択、非選
択制御することができる。たとえば、図9では画素62
Rはセグメント電極51bRが対応し、画素62Gはセ
グメント電極51bGが対応し、画素62Bはセグメン
ト電極51bBが対応する。なお、図9(a)をあるフ
ィールドの状態を示すとすると図9(b)は次のフィー
ルドを示している。
【0110】したがって、図9(a)で示すようにセグ
メント電極51bRに印加したR信号はコモン電極51
aと51cとで別個に選択できる。つまり、画素62R
はコモン電極51aに選択電圧を印加する。また、コモ
ン電極51cに非選択電圧を印加することにより1/2
の面積をオン状態とすることができる。また、選択した
画素R1は正極性(+の記号で示す)あるいは図9
(b)で示すように画素R2は負極性(−の記号で示
す)を印加することができる。また、コモン電極51
a、51cに同時に選択電圧を印加すれば62Rの画素
全体をオン状態とすることができる。また、コモン電極
51a、51cに同時に非選択電圧を印加すれば62R
の画素全体をオフ状態とすることができる。
【0111】以上の説明は62Rを例として説明した
が、62G、62Bについて同様であるので説明を省略
する。なお、フィールドごとにこのように正極性あるい
は負極性の電圧を印加するのは液晶に交流電圧を印加し
劣化することを抑制するためである。
【0112】以上のように、本発明の液晶表示パネルで
は、画素全体をオンとする状態図10(c)、1/2を
オンとする状態図10(b)、画素全体をオフとする状
態図10(a)を選択することができるので階調表示が
良好とすることができる。
【0113】また、図11に図示するように、ストライ
プ状電極51a、51cの面積を変化させることにより
さらに階調表示特性を向上させることができる。図11
では一例としてストライプ状電極51aの面積:ストラ
イプ状電極51cの面積=1:2としている。図12
(a)ではオン面積0、図12(b)ではオン面積1/
3、図12(c)ではオン面積2/3、図12(d)で
はオン面積1となり、1つの画素62で4階調表示を実
現することができる。なお、ストライプ状電極51a:
ストライプ状電極51cの面積=1:2に限定するもの
ではなく、2:3としてもよいし、3:7としてもよ
い。つまり、希望するガンマ特性に併せてストライプ状
電極の面積比率を設計すればよい。また、セグメント電
極51bも複数に分割してもよい。たとえば、図8でR
(SEG)を2分割し、R1(SEG)とR2(SE
G)とするように、ストライプ状電極51bを2分割し
てもよい。このように分割することによりさらに良好な
階調表示を実現できる。
【0114】なお、選択するCOM電極は1つの組(5
1a、51c)に限定されるのではなく、マルチライン
セレクト(MLS)のように複数のCOM電極の組を選
択する駆動方法に本発明を適用してもよい。また、画素
分割の技術的思想は単純マトリックス型液晶表示パネル
のみに適用するものではなく、アクティブマトリックス
型液晶表示パネルにも適用することができる。
【0115】4本のマルチラインセレクト駆動(MLS
4)では、SEG側ドライバICは5つのレベルの電圧
を出力する。今、この電圧を+V2、+V1、V0、−
V1、−V2の5つのレベルとする。なお、このSEG
側の電圧をSEG電圧と呼ぶ。また、これらの電圧は、
基準電圧をDCDCコンバータなどで定倍することによ
り作成する。また、一般的に、STN液晶などの液晶で
は温度依存性(温特)があることが知られている。
【0116】この温特によるコントラスト変化を調整す
るため、基準電圧発生回路などにサーミスタあるいはポ
ジスタなどの非直線素子を付加し、温特による変化を前
記サーミスタなどで調整することによりアナログ的に基
準電圧を作成する。この基準電圧をDCDCコンバータ
などで定倍してSEG電圧を発生する。
【0117】本発明の液晶表示装置ではセグメント側は
トランジスタQ1のエミッタホロワにより抵抗R3に基
準電圧Vtを発生する。この基準電圧Vtはアナログデ
ジタル変換(A/D変換)されデジタルデータDV1と
なり、データ変換回路に入力される。データ変換回路は
マトリックステーブル回路により所定の温度で適正な電
圧をなるデータDSxを出力する。データDS1〜DS
5は等間隔に限定されるものではなく、液晶のガンマ特
性などに適正な値となるようにデータを出力する。DS
xデータはデジタルアナログ変換回路(D/A変換回
路)によりアナログデータに変換されバッファでインピ
ーダンス変換されてセレクタ回路に入力される。セレク
タ回路は切り換え信号である3ビットデータで+V2、
+V1、V0、−V1、−V2で示す5レベルのデータ
のうち1つを選択し、信号ドライバはセグメント電極に
電圧を出力する。つまり、温度にあわせて、+V2、+
V1、V0、−V1、−V2の大きさおよび間隔を自由
に調整することがいたって簡単である。また、コモン側
も同様であって、COM信号に出力する電圧+Vr、V
m、−Vrを発生させる。
【0118】図12等に示す電極51には個々にスイッ
チング素子を配置してもよい。スイッチング素子として
の薄膜トランジスタ(TFT)などが例示される。スイ
ッチング素子は薄膜トランジスタ(TFT)の他、薄膜
ダイオード(TFD)、リングダイオード、MIM等の
2端子素子、あるいはバリキャップ、サイリスタ、MO
Sトランジスタ、FET等であってもよい。なお、これ
らはすべてスイッチング素子または薄膜トランジスタと
呼ぶ。さらに、スイッチング素子とはソニー、シャープ
等が試作したプラズマにより液晶層に印加する電圧を制
御するプラズマアドレッシング液晶(PALC)のよう
なものおよび光書き込み方式、熱書き込み方式も含まれ
る。つまり、スイッチング素子を具備するとはスイッチ
ング可能な構造を示す。
【0119】また、主として本発明のアクティブマトリ
ックス型液晶表示パネル21はドライバ回路と画素のス
イッチング素子を同時に形成したものであるので、低温
ポリシリコン技術で形成したもの他、高温ポリシリコン
技術あるいはシリコンウエハなどの単結晶を用いて形成
したものも技術的範囲にはいる。もちろん、アモルファ
スシリコン表示パネルも技術的範囲内である。
【0120】図7(b)の構成では、反射膜62の中央
部に1つの開口部71を有すると表現したがこれに限定
するものではなく、図7(a)等のように複数の開口部
を有していてもよい。また、画像表示に有効な光が透過
しない領域(無効領域)に光吸収膜(図示せず)を形成
または配置してもよい。
【0121】光吸収膜としては六価クロムなどの黒色の
金属薄膜、アクリルにカーボン等を添加した樹脂、複数
あるいは単色の色素もしくは染料を添加したカラーフィ
ルタが例示される。これらは入射光を吸収もしくは減光
する。なお、光吸収膜は光散乱膜としてもよい。入射光
を散乱させても、観察者の眼に直接光が入射することを
抑制できるからである。
【0122】また、図5等においてBMはAlあるいは
Alを含む金属多層膜もしくは樹脂としたが、これに限
定するものではなく、低屈折率の誘電体膜と高屈折率の
誘電体膜とを多層に形成した誘電体多層膜(干渉膜)で
形成してもよい。誘電体多層膜は光学的干渉作用により
特定波長の光を反射し、反射に際し、光の吸収は全くな
い。したがって、全く入射光の吸収がないBMを構成す
ることができる。また、Alの代わりに銀(Ag)を用
いてもよい。Agも反射率が高く良好なBMとなる。誘
電多層膜でBMを構成する誘電多層膜の膜厚は1.0μ
m以上1.8μm以下とし、さらに好ましくは1.2μ
m以上1.6μm以下にする。また、誘電多層膜がカラ
ーフィルタを作製することもできる。
【0123】図8に示すようなストライプ状電極51間
は横電界によるカップリングを抑制するため、ストライ
プ状電極51間に比誘電率の低い材料を用いることが好
ましい。たとえば、フッ素添加アモルファスカーボン膜
(比誘電率2.0〜2.5)が例示される。その他JS
R社のLKDシリーズ(LKD−T200シリーズ(比
誘電率2.5〜2.7)、LKD−T400シリーズ
(比誘電率2.0〜2.2)が例示される。LKDシリ
ーズはMSQ(methy−silsesquioxa
ne)をベースにしたスピン塗布形であり、比誘電率も
2.0〜2.7と低く好ましい。その他、ポリイミド、
ウレタン、アクリル等の有機材料や、SiNx、SiO2
などの無機材料でもよい。
【0124】なお、各カラーフィルタ52は分光分布は
変化させてもよい。分光分布は、添加する染料あるいは
色素の種類、量等を変化させることにより容易に変化で
きる。また、カラーフィルタの膜厚を変化させることに
より変更できる。誘導体多層膜の分光分布の設計値を変
化させることにより変更できる。また、液晶層24自身
に着色することによりカラーフィルタと兼用してもよ
い。
【0125】表示パネル21の光入射面と光出射面には
偏光フィルム(偏光板)22をはりつける。また、偏光
板22の表面には反射防止膜(AIRコート)を形成す
る。反射防止膜は誘電体単層膜もしくは多層膜で形成す
る構成が例示される。その他、1.35〜1.45の低
屈折率の樹脂を塗布してもよい。
【0126】なお、基板11、12の放熱性を良くする
ため、基板11、12をサファイアガラスで形成しても
よい。その他、ダイヤモンド薄膜を形成した基板を使用
したり、アルミナなどのセラミック基板を使用したり、
銅などからなる金属板を使用してもよい。
【0127】液晶層24は、動画表示を良好とする時
は、OCBモードあるいはΔnが大きい超高速TNモー
ド、反強誘電液晶モード、強誘電液晶モードを用いると
よい。また、表示パネルを反射型としても用いる場合に
は、高分子分散液晶モード、ECBモード、TN液晶モ
ード、STN液晶モードあるいはゲストホスト形の液晶
を用いるとよい。液晶層24として、TN液晶、STN
液晶、強誘電液晶、反強誘電液晶、ゲストホスト液晶、
OCB液晶、スメクティック液晶、コレステリック液
晶、高分子分散液晶(以後、PD液晶と呼ぶ)が用いら
れる。なお、動画表示を重要としない場合は、光利用効
率の観点からPD液晶を用いることが好ましい。
【0128】スイッチング素子は以前にも説明したが、
薄膜トランジスタ(TFT)の他、薄膜ダイオード(T
FD)、リングダイオード、MIM等の2端子素子、あ
るいはバリキャップ、サイリスタ、MOSトランジス
タ、FET等であってもよい。なお、これらはすべてス
イッチング素子または薄膜トランジスタと呼ぶ。さら
に、スイッチング素子とはソニー、シャープ等が試作し
たプラズマにより液晶層に印加する電圧を制御するプラ
ズマアドレッシング液晶(PALC)のようなものおよ
び光書き込み方式、熱書き込み方式も含まれる。つま
り、スイッチング素子を具備するとはスイッチング可能
な構造を示す。
【0129】また、本発明の液晶表示パネルのドライバ
回路14、15は基板12等に直接形成してもよい。直
接形成する方法としては、低温ポリシリコン技術で形成
したもの他、高温ポリシリコン技術あるいはシリコンウ
エハなどの単結晶を用いて形成すればよい。もちろん、
アモルファスシリコン表示パネルも技術的範囲内であ
る。
【0130】図7(b)では画素62の中央部に開口部
71を形成するとしたがこれに限定するものではない。
図7(d)は開口部71をストライプ状にした構成であ
り、図7(a)はドット状にしたものである。また、図
7(c)は開口部71をリング状としたものである。こ
のように開口部71を分散させることにより、透過型で
用いる時と反射型で用いる時で、画素の表示状態が同一
になり、表示品位が向上する。
【0131】図6の実施形態では、反射膜に凸部61を
形成するとしたが、これに限定するものではなく、反射
膜上に拡散材を添加したカラーフィルタ52を形成する
ことにより、結果として凹凸を形成するとともに適度な
散乱特性を与えても良い。
【0132】また、反射膜上に適度な散乱特性を有する
散乱層を形成することにより、入射光を散乱させてもよ
い。散乱層としてはPD液晶でも形成できるし、酸化T
iの微粉末を添加した樹脂を塗布することにより形成す
ることもできる。その他、適度に反射膜上を酸化(Al
23)させることによっても形成できる。
【0133】駆動IC14、15の電源回路あるいは基
準電圧、もしくは液晶層に印加する電圧(V2、V1、
VC、MVI、MV2)などにはコンデンサを付加する
必要がある。これは突入電流による安定化、ノイズを低
減するためである。
【0134】しかし、コンデンサを図1に示す表示パネ
ル21上にCOG技術を用いて直接積載すると表示パネ
ルの額ぶちが大きく(広くなる)という課題が発生す
る。また、COF、COFを用いてCOF上などにコン
デンサを積載すると、対ノイズ特性が低下する。コンデ
ンサを積載するフレキシブル基板あるいはプリント基板
が大きくなる。また、液晶表示モジュールがコンデンサ
の高さ分だけ厚くなるなどの課題も発生する。
【0135】図13はこの課題を解決するためのもので
ある。基板12bもしくは基板12a上にコンデンサ電
極134bを形成し、このコンデンサ電極134b上に
誘電体膜(絶縁膜)135を形成する。さらに、この絶
縁膜135上にコンデンサ電極134aを形成する。
【0136】コンデンサ電極134aまたは134bの
うち一方は、固定電位と接続する。固定電位としては、
単純マトリックスパネルの場合は中間電位Vcあるいは
GND電位等であり、アクティブマトリックスパネルの
場合は、対向電極電位あるいはゲート信号線のオフ電位
である。また固定電位と接続しない他のコンデンサ電極
134bまたは134aはドライバIC14(15)の
電源(VCC)端子と接続する。また、コンデンサ電極
134aをドライバIC14(15)のGND電源端子
と接続し、コンデンサ電極134bをドライバIC14
(15)のVCC電源端子と接続してもよい。
【0137】ICの端子131とコンデンサ電極134
とは接続線132で接続する。接続線132は金あるい
はアルミニウム等のボンダ線、導電ペーストなどの塗
料、フレキシブル基板などの金属配線などが例示され
る。
【0138】なお、図13では、基板12aと12b間
にコンデンサ電極134を配置するとしたが、これに限
定するものではなく、基板12aを省略してもよい。つ
まり基板12b上に基板11を配置し、基板12bと基
板11間に液晶層を挟持させてもよい。
【0139】基板12aと12bは前述したプラスチッ
ク基板を用いることが好ましい。基板12aと12b間
は接着剤136ではりあわせる。接着剤は透明な材料を
用いることが好ましい。一例としてポリビニールアルコ
ール(PVA)系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹
脂が例示される。その他、粘着剤でもよく、また、接着
剤の場合は、熱硬化型、熱かそ型、常温硬化型などのい
ずれでもよい。
【0140】また、接着剤136にTiの微粉末を拡散
させて、光散乱効果をもたせたり、色素、染料を添加し
てフィルタとしての効果をもたせたり、金属などの反射
材料を用いて反射あるいは半透過効果をもたせてもよ
い。
【0141】絶縁膜135は比誘電率が高いことが好ま
しい。小さな面積で大きな容量を蓄積できるからであ
る。このような材料として、HfO2、TiO2、Ta2
5、ZrO2チタン酸バリウムなどが例示される。特
に、ベロフスカイト(Perovskites)結晶構
造のストロンチウム・タンタレートが好ましい。このス
トロンチウム・タンタレートは、SiOxに比べると、
誘電率は約10倍と高い。したがって、容量を容易に大
きくすることができる。
【0142】また、絶縁膜135の膜厚は500オング
ストローム以上5000オングストローム以下にするこ
とが好ましく、さらに好ましくは1000オングストロ
ーム以上3000オングストローム以下にすることが好
ましい。膜厚が薄いとピンホールが発生しやすくなり、
膜厚が厚いと容量が小さくなる。また、ピンホールの発
生することを防止するため、絶縁膜135は2回以上の
プロセスにて積層して形成することが好ましい。また、
コンデンサ電極134をITOと金属との積層構造ある
いは金属膜構成とし、ドライバIC14(15)の下に
形成することが好ましい。コンデンサ電極134が遮光
膜となり、ドライバICが光で誤動作することを防止で
きるからである。
【0143】以下、コンデンサ電極134の形成方法に
ついて説明するが、この電極の構成および形成方法はス
トライプ状電極51、接続端子81あるいはCOGのメ
タル配線等にも適用される。
【0144】まず、基板の全面に非結晶性ITO膜を積
層し、さらに、レジストを被覆後に、これをパターニン
グして、湿式のメッキ層を積層したい非結晶性ITO膜
(コンデンサ電極134)の部位を露出させる。
【0145】ここで、注意する必要があるのは、積層す
る非結晶性ITO膜の膜厚であり、膜厚を厚くし過ぎる
と、スパッタ時に発生する熱により、積極的な加熱を行
わなくても、基板上の非結晶性ITO膜の温度が昇温し
てしまう。非結晶性ITO膜が成膜中に過度に昇温して
しまうと、膜質が非結晶性から結晶性へと変化してしま
い、蓚酸のようなソフトな酸によるエッチングを受け付
けなくなる。
【0146】この問題を防止するには、成膜時の膜温度
を200℃以下に抑制するとよいが、この場合にはトー
タルの成膜時間が制限されてしまう。すなわち、所望の
特性を有する非結晶性ITO膜を積層するためには、膜
厚を一定値以下にコントロールすることが求められる。
非結晶性ITOの膜厚を0.2μm以下、好ましくは
0.15μm以下、さらに好ましくは0.12μm以下
に抑制することが望ましい。なぜならば、非結晶性IT
Oの膜厚が0.2μmを超えるまでスパッタを行った場
合には、蓚酸よりも強い酸により非結晶性ITO膜の剥
離を行う必要が生じ、非結晶性ITO膜の下に形成され
ている既存のパターンがダメージを受けてしまうからで
ある。
【0147】また、この非結晶性ITO膜を、湿式のメ
ッキ法による積層のための下地膜として機能させるため
には、非結晶性ITOの膜厚を、0.05μm以上、好
ましくは0.07μm以上、さらに好ましくは、0.1
μm以上とすることが望ましい。なぜならば、非結晶性
ITOの膜厚が0.05μmよりも小さい場合、メッキ
膜を積層するための前処理薬品や、メッキ液自体によ
り、非結晶性ITO膜がアタックされ、多数のピンホー
ルを生じる危険性があるためである。
【0148】以上のような非結晶性ITOをメッキのた
めの下地層とすることで、積層されたメッキ層を、あた
かもレジストのごとく扱うことが可能となる。これは、
非結晶性ITO膜が非常にソフトな酸により溶解除去さ
れるためであり、積層したメッキ膜を保護する保護レジ
スト形成を省略することができる。このような特性は、
成膜時、及び、成膜後に積極的に加熱成膜を行う通常の
結晶性ITOを積層した場合には、期待することができ
ない。
【0149】また、図1に示したように、基材12上に
COG用の配線などを形成する場合は、絶縁層7、配線
6、電極5a、基板12の上に非結晶性ITO膜を積層
して、メッキ法による積層のための下地層とすることが
できる。
【0150】以上のようにして作成された基板の全面
に、本発明による非結晶性ITOを0.12μm積層
し、レジスト形成・パターニングプロセスにより、絶縁
層と電極の上面の一部を露出させ、この露出した部分の
非結晶性ITO膜に、ニッケル・リン合金メッキ層、ま
たは、パラジウム・リン合金メッキ層を積層し、しかる
後に、図示されていないレジスト剥離プロセスを行い、
さらに、レジストにより保護されていた不要な非結晶性
ITO膜を43℃に加温した3.5%蓚酸水溶液により
除去する。
【0151】この場合、ニッケル・リン合金メッキ層、
または、パラジウム・リン合金メッキ層の積層に引き続
いて、銅、金、銀、ニッケル、パラジウム、白金、また
は、これらの合金の中から選ばれたメッキ層をパターン
メッキし、その後に、レジストおよび不要な非結晶性I
TO膜の剥離・除去を行っても良い。一例として、ニッ
ケル・リン合金メッキ層の積層に引き続いて、パラジウ
ムメッキ層を積層し、さらに、銅メッキ層を積層する。
【0152】一般に、印刷・焼成により形成された配線
・電極・絶縁パターンは、焼成温度の低温化を図るため
に、主たる成分の他に低融点化のための添加物を含有し
ている。この添加物として、しばしば、酸化鉛などが用
いられるが、焼成後にも残存するこれらの添加物は酸性
の水溶液などに侵されやすい。
【0153】本発明によれば、非結晶性ITO膜は4%
前後の蓚酸という、非常にソフトで低濃度の酸により溶
解除去できるため、この様に耐薬品性の弱い印刷・焼成
パターン上に改めて保護レジストを設けなくとも、これ
らのパターンへのダメージを抑制して、不要な部分の非
結晶性ITO膜を除去できる。逆に、本発明による非結
晶性ITO膜ではなく、通常の結晶性ITO膜を積層
し、同じ層構成を有するパターンを形成しようとした場
合には、不要なITO膜の溶解除去のために、上記蓚酸
水溶液よりも強力な酸を用いなければならず、印刷・焼
成パターン保護のために、新たなレジスト・パターニン
グが必要となり、プロセスが長くなり、経済的ではな
い。
【0154】以上のことは、上記の印刷・焼成パターン
以外の、フォトペースト法やメッキ法、スパッタ法など
により形成されているパターンにも、程度の差はある
が、共通することであり、非結晶性ITO膜をメッキ層
の下地層とすることで、基板の品質を低下させることを
避けながら、工程を短縮することができる。
【0155】図14は基板12aにコンデンサ電極13
4aを形成または配置し、基板12bにコンデンサ電極
134bを形成または配置した構成である。接着剤13
6がコンデンサの誘電体膜(層)となっている。接着剤
136は、あまり薄くすることはできず、また膜厚むら
も発生するが、電極134面積を大きくすることにより
実用上十分な容量を確保することができる。また、表示
領域部にも電極134c、134dを形成してもよい。
この場合は電極134c、134dは透明電極で形成す
る必要がでる。電極134a、134bは金属膜の単層
または多層構成もしくはITOなどの透明電極と金属膜
の多層構成のいずれでもよい。また誘電体膜136の多
層構成としてもよい。
【0156】図14において電極134c、134dを
形成すれば、電極134a、134bを構成した場合と
厚みが均一になるという利点もある。そのため、誘電体
膜136が均一な膜厚にすることができる。なお、均一
な膜厚にするという目的であれば、電極134c、13
4dは電極でなくてもよい。つまり電極134a、13
4dと略同一の薄膜あるいは厚膜であればよい。また、
電極134a、134bの表面の酸化を防止するため、
表面にSiO2、MgFなどの絶縁膜あるいは保護膜を
形成しておくことが好ましい。また、接着剤136は固
形あるいはゲル状のものに限定するものではなく、エチ
レングリコール、アルコール、純水などの液体でもよ
い。その際、電極134等の腐触を防止するため、液体
中に水酸化ナトリウムなどを添加し、PHを10以上1
3以下とすることが好ましい。
【0157】なお、コンデンサは基板12aと12bと
の間に形成または配置するとしたが、これに限定するも
のではなく、基板11を2枚構成とし、この2枚間に形
成または配置してもよい。また、基板11または12の
表面に薄膜技術を用いて形成してもよい。その他偏光板
もしくは位相板上に形成する構成、偏光板と位相板間に
形成または位置する構成、位相板と基板11もしくは基
板12間に形成または配置する構成が例示される。その
他、ドライバIC14に信号を伝達するCOFなどのフ
レキシブル基板上または基板内に形成または配置する構
成でもよい。また、ドライバIC14(15)の下に薄
膜技術を用いて基板12a上に形成してもよい。
【0158】以下、図面を参照しながら本発明の駆動方
法と、回路について説明をする。なお、以下の本発明は
様々な表示モードの液晶表示パネルに適用できる。例え
ば、TN(Twisted Nematic)、IPS
(In−Plane Switching)、FLC
(Ferroelectric Liquid Cry
stal)、OCB(OpticallyCompen
satory Bend)、STN(Supper T
wisted Nematic)、VA(Vertic
allyAligned)、ECB(Electric
ally Controlled Birefring
ence)およびHAN(HybridAligned
Nematic)モードなどである。
【0159】STN方式で大容量表示をするためには従
来から線順次マルチプレクス駆動が行われている。この
方法は各行電極を一本ずつ順次選択するとともに、列電
極を表示したいパターンと対応させて選択するもので、
全行電極が選択されることによって一画面の表示を終え
る。
【0160】しかし、線順次駆動法では、表示容量が大
きくなるにつれて、フレーム応答と呼ばれる問題が起こ
ることが知られている。線順次駆動法では、選択時には
比較的大きく、非選択時には比較的小さい電圧が画素に
印加される。この電圧比は一般に行ライン数が大きくな
るほど(高デューティ駆動となるほど)大きくなる。こ
のため、電圧比が小さいときには電圧実効値に応答して
いた液晶が印加波形に応答するようになる。
【0161】すなわち、フレーム応答とは選択パルスで
の振幅が大きいためオフ時の透過率が上昇し、選択パル
スの周期が長いためオン時の透過率が減少し結果として
コントラストの低下を引き起こす現象である。
【0162】フレーム応答の発生を抑制するためにフレ
ーム周波数を高くし、これにより選択パルスの周期を短
くする方法が知られているが、これには重大な欠点があ
る。つまり、フレーム周波数を増やすと、印加波形の周
波数スペクトルが高くなるので、表示の不均一を引き起
こし、消費電力が上昇する。また選択パルス幅が狭くな
りすぎるのを防ぐため、フレーム周波数の上限には制限
がある。
【0163】周波数スペクトルを高くせずにこの問題を
解決するために、最近、新駆動法が提案された。複数の
行電極(選択電極)を同時に選択する複数ライン同時選
択法などの方法である。この方法は複数の行電極を同時
に選択し、かつ、列方向の表示パターンを独立に制御で
きる方法であり、選択幅を一定に保ったままフレーム周
期を短くできる。すなわちフレーム応答を抑制した高コ
ントラスト表示ができる。
【0164】複数ライン同時選択法においては、列表示
パターンを独立に制御するために、同時に印加される各
行電極には一定の電圧パルス列が印加される。複数のラ
インを同時に選択する駆動法では、複数の行電極に同時
に電圧パルスが印加されることになるため、列方向の表
示パターンを同時にかつ独立に制御するために、行電極
には各々極性の違うパルス電圧が印加される必要があ
る。この、同時に印加される電圧パルスの組を選択パル
スベクトルということにする。行電極には極性を持つパ
ルスが何回か印加され、トータルで各画素にはオン、オ
フに応じた実効電圧が印加される。
【0165】1アドレス期間内に同時に選択される各行
電極に印加される選択パルス電圧群はL行K列の行列
(これを以後、選択行列(A)という)として表せる。
各行電極に対応する選択パルス電圧系列は1アドレス期
間内で互いに直交なベクトル群として表せるため、これ
らを列要素として含む行列は直交行列となる。つまり、
行列内の各行ベクトルは互いに直交である。このとき、
行の数Lは同時選択数に対応し、各行はそれぞれのライ
ンに対応する。たとえば、L本の同時選択ライン中の第
1ラインには、選択行列(A)の1行目の要素が対応す
る。そして、1列目の要素、2列目の要素の順に選択パ
ルスが印加される。本明細書では選択行列(A)の表記
において、1は正の選択パルスを、−1は負の選択パル
スを意味することとする。
【0166】列電極には、この行列の各列要素および列
表示パターンに対応した電圧レベルが印加される。すな
わち、列電極電圧系列はこの行電極電圧系列を決める行
列と表示パターンによって決まる。
【0167】たとえば図15に示す波形の場合におい
て、列電極に印加される電圧波形のシーケンスは以下の
ように決定される。図16はその概念を示した説明図で
ある。4行4列のアダマール行列を選択行列として使用
する場合を例にとって説明する。列電極iおよび列電極
jにおける表示データが図16(a)に示したようにな
っているとする。列表示パターンは図16(b)に示す
ようにベクトル(d)として表される。ここで列要素が
−1のときはオン表示を表し、1はオフ表示を表す。
【0168】行電極に行列の列の順に順次行電極電圧が
印加されていくとすると、列電極電圧レベルは図16
(b)に示すベクトル(v)のようになり、その波形は
図15のようになる。図15において縦軸、横軸はそれ
ぞれ任意単位である。
【0169】部分ライン選択の場合、液晶表示素子のフ
レーム応答を抑制するために、1表示サイクル内で選択
パルスを分散して電圧印加されることが好ましい。具体
的には、たとえば、1番目の同時選択される行電極群
(これを以下、サブグループという)に対するベクトル
(v)の第1番目の要素を印加した次には、2番目の同
時選択される行電極群に対するベクトル(v)の第1番
目の要素を印加し、以下同様のシーケンスをとる。
【0170】したがって、実際に列電極に印加される電
圧パルスシーケンスは、電圧パルスを1表示サイクル内
でどのように分散するか、また同時選択される行電極群
に対してそれぞれどのような選択行列(A)が選ばれる
かによって決定される。
【0171】以上のように同時に複数コモンラインを同
時に選択する駆動方法をマルチラインセレクト(ML
S)駆動と呼ぶ。
【0172】図17は本発明の表示装置の回路のブロッ
ク図である。本発明の表示装置は少なくとも複数の発振
器171を具備する。一例として発振器171aはクロ
ック160kHzで発振をさせ、発振器171bはクロ
ック100kHzで発振させる。ここで説明を容易にす
るためクロック100kHzはフレームレート100H
z(液晶表示パネルを1秒間に書きかえる回数が100
回)を実現できるものとし、クロック160kHzはフ
レームレート160Hz(液晶表示パネルを1秒間に書
きかえる回数が160回)を実現できるものとする。発
振器171の出力は切り替え回路172に入力される。
切り替え回路172はスイッチであり、発振器171a
と171bのいずれかのクロックを選択し、分周回路1
73に伝達するものである。
【0173】分周回路173は入力されたクロックを1
/1、1/2、1/4、1/8に分周するものである。
つまり、分周回路からの出力クロックは、発振器171
aと171bのいずれかの一方をそのままあるいは分周
したものである。
【0174】発振器171を複数準備するのは、動画と
静止画または/および4096色と256色を8色表示
とに良好に対応するためである。一般的に動画時はフレ
ームレートを高くし、静止画は低くする。4096色と
多色表示になるとSTN液晶パネルでは階調間の干渉の
影響が大きくなり、8色と表現色が少なくなると干渉は
少なくなるので、フレームレートは低くてもよい。
【0175】本発明では動画時はフレームレート160
Hzで動作させ、静止画の4096色はフレームレート
100−120Hz、静止画の256色ではフレームレ
ート80−100Hz、8色表示ではフレームレート3
0−45Hzで動作させている。
【0176】この動作の切り替えは、キースイッチなど
の切り替えスイッチを別途設け、ユーザーがキースイッ
チ等を押すことにより行う方法が例示される。またセグ
メントIC14の内蔵メモリへマイコンが画像をデータ
を入力するとき、4096色(R、G、B色4bi
t)、256色(R、G色3bit、B色2bit)に
応じて格納状態が異なる(もしくは、マイコンの動作が
異なる)。この異なる状態を判断してフレームレートを
切り替える。つまり、マイコンが4096色の画像デー
タをセグメントIC14の内蔵メモリへ格納する動作を
行うときは、コマンドをドライブIC14に転送する。
この転送されたコマンドにより分周回路173からは1
00k〜120kHzのクロックが出力される。同様に
256色の時はコマンドにより分周回路173からは8
0k〜100kHzのクロックが出力される。動画の時
は、携帯電話(本表示パネルが携帯電話の表示パネルと
して用いられているとする)へ送られてくる画像のパケ
ットデータに動画であるというフラグを書き込んでお
く。マイコンはこのフラグを検出して動画と判断して、
分周回路173からの出力クロックを140k〜160
kHzに変更する。また、8色表示の時は発振器171
bの160kHzのブロックを1/4にし、30〜45
kHzのクロックを分周回路173より出力する。した
がって、この30〜45kHzではフレームレートは3
0〜45kHzとなる。
【0177】液晶の応答時間R(msec)とフレーム
レートF(Hz)の関係は重要な関係がある。なお、液
晶の応答時間R(msec)は温度20℃〜25℃にお
ける液晶の立ち上がり時間と立下がり時間の和である。
また、フレームレートF(Hz)とは一秒間に画面全体
を書き換える回数Fである。また、表示パネルの走査線
はL本(Lduty)とする。
【0178】8色表示の時は、RとFおよびLk関係は
以下の関係を満足させる。
【0179】 150≦(L・R)/F≦2500 (数1) さらに好ましくは、以下の関係を満足させる。
【0180】 250≦(L・R)/F≦1500 (数2) また、256色表示の静止画の時は、RとFおよびLの
関係は以下の関係を満足させる。
【0181】 80≦(L・R)/F≦800 (数3) さらに好ましくは、以下の関係を満足させる。
【0182】 100≦(L・R)/F≦600 (数4) 4096色表示の静止画の時は、RとFおよびLの関係
は以下の関係を満足させる。
【0183】 100≦(L・R)/F≦700 (数5) さらに好ましくは、以下の関係を満足させる。
【0184】 120≦(L・R)/F≦600 (数6) 動画表示の時は、RとFおよびLの関係は以下の関係を
満足させる。
【0185】 80≦(L・R)/F≦500 (数7) さらに好ましくは、以下の関係を満足させる。
【0186】 100≦(L・R)/F≦400 (数8) したがって、本発明の表示装置(携帯電話等)は前述の
数式の値コマンドあるいはユーザスイッチ等により設定
できるように構成されている。
【0187】分国回路の出力はCOMドライバ回路1
5、コントローラ174、メモリ175、階調MLS制
御回路176などに与えられる。図17では、SEGド
ライバ回路14を別途設けているが、通常は、コントロ
ーラ174、メモリ(内蔵)175、階調MLS制御回
路176とSEGドライバ回路14は1チップ化されて
いる。
【0188】階調MLS回路176はフレームレートコ
ントロール(FRC)により階調制御を行う回路であ
る。メモリ175からのデータと階調制度回路によりF
RC処理を実現する。
【0189】図19(a)は種関数の一例である。直交
関数の種関数は多く存在する。4行のコモン信号線を同
時に選択するMLS4では、4×4のマトリックスの種
関数を用いる。また、図19(b)に示すように直交関
数が1のときはコモン電圧aVが該当する。なお、Vは
基準電圧であり、aはバイアス比である。直交関数1は
論理のHに置きかえる。また、直交関数−1は論理Lに
置きかえる。
【0190】後述するが、画像データDATA(2:
0)に一致する階層データが1bit(オン又はオフ)
選択され、4行分でB〔3:0〕となる。この4行分の
4bitからなるBデータはそれぞれのビットごとに図
19(c)の論理演算される。
【0191】また、画像データは図20に示すようにオ
ン(ON)データ1は−V電圧を意味し、論理1が該当
する。逆にオフ(OFF)データ0は、V電圧を意味
し、論理0を該当させる。図19はコモン側の出力であ
り、図20は基本的にはセグメント側の出力である。し
たがって、セグメント側の−V電圧で、コモン側がaV
の時、液晶層に高い電圧が印加される。
【0192】図18は、図17の階調MLS回路176
のブロック図である。階調データシフト回路181は少
なくとも複数のレジスタからなる階調データを具備す
る。この階調データは図29等に示す。この階調データ
シフト回路181の出力とDATA〔2:0〕の3ビッ
トデータが比較されてオンオフが判断される。なお、デ
ータDATA〔2:0〕は4行同時選択のMLSでは、
4行分が同時に読み出されるか、もしくは4行のうち1
行ずつ順次読みだされる。階調選択回路の出力は4bi
tのB〔3:0〕となる。
【0193】HSEL〔1:0〕信号は2bitの選択
信号であり、2bitで図19(a)の各行を選択する
一般的に図24に示すように1フレームは4つのフィー
ルドからなる。図21(a)で示すように第1のフィー
ルドは1行目を選択し、MLS演算を行い、第2のフィ
ールドでは2行目を選択し、第3のフィールドでは3行
目を選択し、第3のフィールドでは4行目を選択する。
【0194】行選択信号HSE〔1:0〕により、直交
関数の各行1H〔3:0〕が直交関数ROM183より
出力される。なお、各行の選択順は可変できるように構
成しておくことが好ましい。
【0195】各行のデータIH〔3:0〕は反転処理回
路184に入力される。反転処理回路184はデータの
反転処理を行う。反転処理はノーマリホワイト(NW)
モードと、ノーマリブラック(NB)モードとの切り替
え(NW/NB)と、交流化信号PMとがある。PMと
はnH反転等の信号である。
【0196】本発明ではNW/NBの切り替えは、セグ
メントとコモンドライバでの直交関数のうち一方のみを
反転させることにより実現する。交流化はセグメントと
コモンドライバの直交関数を同時に反転させることによ
り行う。
【0197】図21はPM=0のとき液晶層24に印加
される電圧は負極性とし、PM=1のとき正極性として
いる。また、NW/NBは0のときNB(ノーマリブラ
ックモード)とし、1のとき、NW(ノーマリホワイ
ト)としている。したがって、NW/NB、PMの信号
により直交関数H〔3:0〕の出力は図21(d)のご
とくなる。なお図21(d)はセグメント側の処理を説
明している。
【0198】MLS回路185はB〔3:0〕とH
〔3:0〕とを演算する。演算は各ビットで行う。つま
りB
〔0〕とH
〔0〕、B〔1〕とH〔1〕、B〔2〕
とH〔2〕、B〔3〕とH〔3〕で演算する。演算の論
理は図19(c)である。結果はQ〔3:0〕となる。
【0199】加算回路186はQ〔3:0〕の”1”ビ
ットの数をカウントする。カウントの結果はS〔2:
0〕となる。基本的には加算回路ではなくデコーダ回路
である。このデコーダ回路を図23に示す。加算回路1
86の出力S〔2:0〕の値に基づき、電圧選択回路1
87は該当のスイッチをオンし、この電圧をセグメント
信号線に出力する。
【0200】電圧値はMLS4の場合は、V2、V1、
VC、MV1、MV2の5値である。この5値の関係は
VCを中心として|V1|=|MV1|、|V2|=|
MV2|、V2=2×V1、MV2=2×MV1であ
る。このスイッチの選択を図22に示す。
【0201】以上の処理を1水平走査期間ごとに行う。
なお、1水平走査期間には4本のコモン信号線が同時に
選択される。
【0202】FRCでは図24に示すように複数のフレ
ームで1つの階調表現をする。たとえば、6フレーム周
期で1つオンであれば、1/1に対して1/6の明るさ
を表現する。ここでは説明を容易にするため、フレーム
の同期を分母で表し、オンの個数を分子で表す。つま
り、1/12とは12フレームで階調を表現し、12フ
レーム中1個がオンのものである。また、5/8は8フ
レームで階調を表現し、8フレーム中5個がオンのもの
である。
【0203】図25(a)はAPT駆動によるFRC表
現である。1/6を示している。第1のフレームがオン
(白丸)であり、第2フレームから第6フレームまでオ
フ(黒丸)である。MLS4では4フィールドで1フレ
ームである。したがって1/6の表現は図25(b)に
示すように各画素に印加される。つまり、第1フレーム
では4フィールド連続してオン(正確には4フィールド
を加えた電圧の総和でオン)電圧が印加され、第2〜第
6フレームではオフである。
【0204】本発明は図25(c)に示すように、オン
(白丸)の位置をシフトさせている。したがって本発明
はMLS駆動ではない。MLSの概念は複数のフィール
ド(MLS2では2フィールド、MLS4では4フィー
ルド、MSL8では8フィールド)の総和でオンまたは
オフ電圧を液晶層に印加するものだからである。図25
(c)では第1フレーム〜第4フレームでは1/4分し
かオン電圧が印加されていない。したがって、第1フレ
ーム、第2フレーム、第3フレーム、第4フレームでは
それぞれのフレームで1/4分しかオン電圧が印加され
ない。したがって各フレーム単独でみれば中途半端な電
圧状態である。しかし、6フレームが終了した時点では
1つのオンと5つのオフ電圧が印加されているから目標
の階調を表示できる。なお、図25では本発明は図25
(c)を行うとしたが、これに通常のMLS駆動(図2
5(b))でもよいし、APT(図25(a))あるい
はIAPT、電圧誘導法、PWM駆動等でもよい。
【0205】階調データシフト回路181は、1水平走
査期間(HD)、1垂直走査期間(VD)あるいは、1
フィールド周期期間(FD)ごとにレジスタデータをシ
フトさせる。シフトの種類としてはフレームシフト(図
26(a))、そして図25でも説明したフィールドシ
フト(図26(b))、ラインシフト(図28)および
RGBシフト(図27)がある。これらのシフトを組み
合わせることにより、視覚的にフリッカ(線の流れ(ビ
ート)、ジャミ)等がみえないようにする。
【0206】図26(a)はフレームシフトであり、前
回のフレームの位置を基準としてシフトを行う。基本的
に本発明では左方向のシフトを正方向としている。その
ため、図26(a)のフレームシフトでは左図(最初)
に対し、右図(次)はシフト量は2となる。また、ML
S4では1フレームは4フィールドである。フィールド
シフトはフレームシフトの位置を基準にする。したがっ
て図26(b)のフィールドシフトでは、フィールドシ
フト1のシフト量は−2、フィールドシフト2のシフト
量は−4、フィールドシフト3のシフト量は−6とな
る。図27のRGBシフトは赤(R)画素の位置を基準
にしている。したがって、緑(G)シフトのシフト量は
−1、青(B)シフトのシフト量は−3となる。また、
ラインシフトは4つのシフトを有している。ラインシフ
ト1はMLS4において、4行の組の第1行目から第2
行目へのシフト量、ラインシフト2は第2行目から第3
行目へのシフト量、ラインシフト3は第3行目から第4
行目へのシフト量、ラインシフト4は第4行目から次の
4行目の組の第1行目へのシフト量である。もちろん、
MLS8では、ラインシフトは1〜8まで設定する。M
LS2ではラインシフトは1と2である。したがって、
図28ではラインシフト1は−1、ラインシフト2は−
1、ラインシフト3は−1、ラインシフト4は−2とな
る。
【0207】以上のシフトはすべてを実施することを必
ずしも必要とするものではないが、各階調のフリッカの
発生状況をテストし、最適な状態となるように各シフト
量を検討して実施する。
【0208】図29は8階調表示での階調レジスタのデ
ータ(並び)である。図18の階調データシフト回路は
No.0からNo.7の8つを具備する。ただし、N
o.0はすべてオフであるから、あえてレジスタは必要
としない。また、No.7はすべてオンであるからあえ
てレジスタは必要としない。したがって、No.0とN
o.7は省略することができる。
【0209】No.1は1/7と表現され、7クレーム
中1個がオンである。No.2は7クレーム中2個がオ
ンであり、以下、順次No.3は7クレーム中3個・・
・、No.6は7クレーム中6個がオンである。これら
のデータをHD、VD、FDの信号に同期してあらかじ
め決定されたシフト量でシフト処理がされる。
【0210】図18の点線で示す回路は図30の表示処
理回路301で示される。つまり各セグメント信号線ご
とに図18に示す点線内の回路が構成されている。な
お、図18、図30等、本発明の回路ブロックでは説明
を容易にするためにR、G、Bのうち1つの色の処理回
路のみを図示している。つまり、カラー表示装置では約
3倍の回路規模となる。したがって、説明では白黒のデ
ィスプレイのようにあえてR、G、B等の色処理には言
及しないが、これに限定するものではない。
【0211】階調データシフト回路181からは各階調
のレジスタはその個数分だけ並列に信号線が出力されて
いる。つまり、1/7であれば7本が並列に出力されて
いる。したがって1/7〜6/7(No.1〜No.
6)まで7×6=42本の信号線がパターン出力されて
いる。No.0とNo.7は特に信号線を出力する必要
はないが、あえて必要とするならば1本ずつであろう。
つまり、No.0はオールオフであり、No.7はオー
ルオンだからである。
【0212】説明を容易にするため、本発明のセグメン
ト信号線は総数が120本であり、画像データDATA
は8階層であるから3bitである。したがって、セグ
メントIC14の内蔵メモリを175からデータを並列
バスで読み出すとすれば3×120=360(アドレス
では0〜359)となる。
【0213】したがって、図30に示すようにDATA
〔2:0〕はセグメント信号ライン1のデータであり、
DATA〔5:3〕はセグメント信号ライン2のデータ
であり、DATA〔8:6〕はセグメント信号ライン3
のデータである。最後は、DATA〔359:357〕
はセグメント信号ライン120のデータである。
【0214】また、階調レジスタの出力であるNo.1
の7本のうち0番目は信号ライン1に入力され、1番目
は信号ライン2、2番目は信号ライン3、3番目は信号
ライン4、4番目は信号ライン5、5番目は信号ライン
6、6番目は信号ライン7、7番目は信号ライン8と接
続される。また、同時に信号ライン1にはNo.1の0
番目が信号ライン2にはNo.1の1番目というように
接続される。
【0215】同様に、No.2の7本のうち0番目は信
号ライン1に入力されて、以下No.1の接続と同様で
ある。他の階調レジスタの出力No.3〜No.6も同
様である。以上のように規則正しく接続することによ
り、各階調レジスタの出力は分散配列され、フリッカが
めだちにくくなる。
【0216】信号ライン1について説明すれば、表示処
理回路301でDATA〔2:0〕が示す階層Noの示
すデータ(オン(1)またはオフ(0))を選択する。
たとえば、信号ライン1にひきこまれたレジスタの出力
が(1/7、2/7、3/7、4/7、5/7、6/
7)=(0、1、1、0、0、0)とする。DATA
〔2:0〕=2であればB=1、DATA〔2:0〕=
1であればB=0、DATA〔2:0〕=6であればB
=0である。もちろん、DATA〔2:0〕=0であれ
ば黒表示であるからB=0、DATA〔2:0〕=7で
あれば白表示であるからB=1である。
【0217】MLS4では4行の画像データからMLS
演算をする必要がある。説明を容易にするためにMLS
4を例示しているが、これに限定するものではない、4
行の組のうち、第1行目のDATA〔2:0〕=6、第
2行目のDATA〔2:0〕=5、第3行目のDATA
〔2:0〕=1、第4行目のDATA〔2:0〕=3と
し、第1行目の時のレジスタ出力が(1/7、2/7、
3/7、4/7、5/7、6/7)が(0、1、1、
0、0、0)、ラインシフト1を実施した後のレジスタ
出力が(1、0、0、0、0、1)、ラインシフト2を
実施した後のレジスタ出力が(1、1、1、1、0、
0)、ラインシフト3を実施した後のレジスタ出力が
(0、0、1、1、1、1)とすると、第1行目のDA
TA〔2:0〕=6ではB=0、第2行目のDATA
〔2:0〕=5ではB=0、第3行目のDATA〔2:
0〕=1ではB=1、第4行目のDATA〔2:0〕=
3ではB=1となる。したがって図18のB〔3:0〕
=(1、1、0、0)となる。
【0218】また、その時の直交関数の行が(1、−
1、1、1)→(1、0、1、1)(図19参照)とす
ると、図19(c)の論理演算により、Q〔3:0〕=
(1、0、0、0)となる。したがって図18の加算回
路186の出力S〔2:0〕=1となるから、電圧選択
回路187はMV1のスイッチ(図23参照)し、電圧
MV1がセグメント信号線に出力される。
【0219】図29でもわかるが、階調No.0とN
o.7、階調No.1とNo.6、階調No.2とN
o.5、階調No.3とNo.4とはオフオフ位置が反
対となっていることがわかる。つまり、逆の関係(ミラ
ーの関係)となっている。たとえば、図32に示すよう
に、階調No.1オンをオフ、オフをオンとみなせば同
じである。この関係を表に示したのが図31である。
【0220】図30の構成では階調No.1〜No.6
の7×6=42本の配線を並列に配線する必要があっ
た。配線はセグメント信号線と垂直方向に配置する必要
がある。そのため、広い配線面積を必要とし、セグメン
トICのチップ幅が長くなり、チップコストが高くな
る。これが、R、G、B各階調で必要とするならばなお
さらである。R、G、Bで42本×3=126本も必要
とする。
【0221】この問題を解決する構成が図34の構成で
ある。図31に示すミラー構成で省略し、階調レジスタ
は基本的にNo.2、No.3およびNo.4の3つに
している。なお、図34では図31のミラー構成の理解
を容易にするためNo.0を記載している。しかし、こ
れはなくとも実用上は支障がないであろう。
【0222】図34に示すようにミラー構成を採用する
ことにより信号線は7×3=21本と図30に比較して
1/2となる。ミラー構成の場合にデータを復元するた
めの構成が図33の構成である。図33の構成が表示処
理回路301に追加される。DATA〔2:0〕の最上
位ビットD2はX−NORのa端子に入力される。つま
りD2=1であればX−NORのb端子入力のデータを
反転させる。D2=0であれば反転させない。また、
(D1、D0)の下位2ビットが0のときは、スイッチ
SOを選択するように構成し、(D1、D0)の下位2
ビットが1のときはスイッチS1を選択するように構成
し、(D1、D0)の下位2ビットが2のときはスイッ
チSを選択するように構成し、(D1、D0)の下位2
ビットが3のときはスイッチS3を選択するように構成
する。
【0223】以上のように構成することにより(D2、
D1、D0)が0〜3の時はNo.0〜No.3の階調
レジスタの出力をそのまま出力し、(D2、D1、D
0)が4〜7の時はNo.0〜No.3の階調レジスタ
の出力を反転(ミラー)させて取り出すことができる。
したがって階調レジスタNo.4〜No.7は不要とな
り、またNo.4〜No.7の出力配線も不要となるか
らチップサイズを縮小することができる。なお、図33
のX−NORの出力Cが図18の階調選択回路182の
出力となり、これらの処理がMLS4のときは4回繰り
返されることによりB〔3:0〕となる。もちろん、M
LS2ではB〔1:0〕となり、MLS8ではB〔7:
0〕となることは言うまでもなく、また、図18等では
1行ずつ階調選択を行っているように説明したが、これ
に限定するものではなく、メモリデータからの出力を4
行分同時にとり出し、1クロックでB〔3:0〕の4ビ
ットのデータを作成してもよいことは言うまでもない。
【0224】図33、図34等は8階調表示の表示回路
であった。図35は16階調を表示するための階調レジ
スタのデータである。FRCで表示すると、階調数が増
加するほど、階調を表示するデータ長(分母)つまり、
フレーム数が長くなる。そのためフリッカが発送しやす
くなる。したがって、階調レジスタが短くなるように構
成することが好ましい。
【0225】この目的を達成するために図35は基本的
に階調レジスタの長さが8と12およびその公約数で構
成したものである。また、最小公倍数も24と小さく
し、全階調が表現される期間を24と短くしている。ま
た、最大の長さを12と短くしている。このように構成
することにより、スプライシングやフリッカの発生が極
めて少なくなる。また、各階調の明るさ差もほぼ均等に
している。なお、図35においてもNo.0とNo.1
5は説明を容易にするために図示したが、特になくとも
回路を構成できることは言うまでもない。
【0226】図35では、階調レジスタのNo.0は0
/1、No.1は1/12、No.2は1/8、No.
3は1/6、No.4は1/4、No.5は1/3、N
o.6は3/8、No.7は5/12、No.8は1/
2、No.9は7/12、No.10は2/3、No.
11は3/4、No.12は5/6、No.13は7/
8、No.14は11/12、No.15は1/1とし
ている。特にNo.8の1/2はオンオフが繰り返され
るパターンであるのでフリッカの発生は全くないことが
特長である。また、最大長が12であるため、12の公
約数は多く(4、3、2、6等)がほとんどの階調デー
タ(No.1、3、4、5、7、8、9.10、11、
12、14)は12フレームで繰り返される。したがっ
て、階調間の干渉が発生しにくい。また、動画でもスプ
ライシングは発生しにくい。階調レジスタのNo.2、
No.6、No.13等のデータ長も8であり、8も公
約数が4、2であり、これは12の公約数と一致してい
る。したがって、1/12と1/8を組み合わせた構成
は干渉等が発生しにくい。
【0227】なお、各階調レジスタのデータは図35に
限定するものではない。たとえば、No.3の1/6は
図39(a2)で示されるように構成してもよい。つま
り、図39(a1)の1/6が2個、直列につながった
構成である。図39(a2)の構成では分母が12とな
りオンの個数が2個となるため、シフト処理をした時の
変化の多様性がでる。したがって、階調No.3のフリ
ッカの発生を減少させることができる。
【0228】同様に図39(b1)に示すNo.7の5
/12は、オンの位置を2つに分散させた図39(b
2)の構成でも、さらに分散させた図39(b3)の構
成でもよい。つまり、本発明は図35の構成に限定され
るものではない。また、各階調はすべて同時に開始する
ことを必要としない。たとえば、階調No.1〜No.
8の開始時刻と、階調No.9〜No.14の開始時刻
がずれてもよい。このようにずらせると最小公約数24
ごとに各階調データが同期することはなくなる。同期を
ずらすことにより干渉が減少する場合があるので効果が
発揮される。
【0229】階調数M(たとえば16階調であればM=
16、8階調であればM=8)と階調データの最大長N
(たとえば、図34ではN=12)の関係は以下の関係
を満足させることが好ましい。
【0230】M−5≦N≦M−2 (数9) つまり、16階調であれば最大の長さがM−5=16−
5=11以上、M−2=16−2=13以下となるよう
にする。この範囲が最もフリッカの発生を低減しやす
く、また回路規模のコンパクトになる。
【0231】図35の階調データの決定も特別な意味が
ある。なぜならば、図34、図31で説明したミラー構
成をうまく適用できるようにしている。ミラー構成の対
応表を図36に示す。階調No.1はNo.14、N
o.2はNo.13、No.3はNo.12、No.4
はNo11、No.5はNo.10、No.7はNo.
9とそれぞれミラーの構成にしている。ただし、No.
6およびNo.8にはミラーの構成(階調データ)はな
い。以上のように図34の構成はほとんどがミラーの構
成となるようにしていることに特徴がある。
【0232】No.8の1/2はフリッカが発生しない
パターンであることから採用した意味と、No.6のミ
ラー構成がない階調データでも各階調間の”飛び”がな
いようにした意味がある。仮にNo.6のミラー位置に
階調パターンを配置すると、階調No.7の5/12か
ら階調No.9(No.8の1/2がないと次はNo.
9である)の7/12の間がはなれすぎる(”飛び”が
発生する)。ただし、図35、図36でこの階調パター
ンにかならずしも限定するものではない。たとえばN
o.2に1/7がNo.13に1/7が挿入(置き換え
た構成)した構成、No.6のミラー位置に5/8を配
置し、No.7の5/12あるいはNo.9の7/12
を削除した構成でもよい。その他、No.3とNo.4
間に1/5等を配置してもよい。
【0233】図33に対応する図面が図37である。た
だし、X−NORのa入力E点より図示している。図3
6は図31と異なり、No.6のミラー位置のデータが
ないためイレギラー処理を行う必要がある。したがっ
て、画像DATA〔3:0〕は4ビット(16階調だか
ら)でX−NORの入力aの反転信号を決定する必要が
ある。なお、図36において、No.0はあってもなく
てもよい。図36、図37から明らかなようにNo.0
〜No.5(No.15〜No.10)およびNo.7
(No.9)はミラーの関係であるから、画像DATA
〔3:0〕の下位3ビットをスイッチSXの番号とし、
上位1ビットをa端子(つまりE)のロジック信号とす
ればよい。DATA〔3:0〕が6または8のときはイ
レギラー処理とする。ただし、この場合は、6のときN
o.6のスイッチS6を閉じるだけであり、No.8は
スイッチNo.8を閉じるだけである。
【0234】ミラー構成を採用しない場合は、No.1
〜No.14のレジスタ出力配線が必要である。したが
って、総本数は12+8+6+4+3+8+12+2+
12+3+4+6+8+12=100本必要となる。R
GBでは×3であるから300本必要となる。ミラー構
成を採用し、図38のように構成すれば総本数は12+
8+6+4+3+8+12+2=55本ですむ。RGB
では×3であるから165本でよい。したがって300
本に比較して大幅に減少させることができる。図38に
おいてレジスタ出力の接続は図34と同様であるので説
明を省略する。
【0235】図35の階調パターンで階調間差が問題と
なる場合は、図41の階調パターンを採用することが好
ましい。つまり、階調No.0は0/1、No.1は1
/13、No.2は1/7、No.3は1/5、No.
4は1/4、No.5は1/3、No.6は2/5、N
o.7は6/13、No.8は7/13、No.9は3
/5、No.10は2/3、No.11は3/4、N
o.12は4/5、No.13は6/7、No.14は
12/13、No.15は1/1とする。他の点は図3
5等と同様である。
【0236】図41の階調パターンでの各階調間差をグ
ラフで示すと図40のようになる。グラフの縦軸は隣接
した階層の差である。たとえば、階調番号1にプロット
された値0.077は階調番号1と0の差であり、階調
番号7にプロットされた値0.062は階調番号7と6
との差である。
【0237】理想的には各階調の差は1/15=0.0
67となることである。しかし、この条件を満足させる
には各階調のレジスタの長さを15(15は3.5で約
分できる階調は長さ5.3となる)にする必要がある。
たとえば階調番号1は1/15と表現される。階調の長
さが15は15フレームで1つの階調を表現することに
なる。長さが長いほど、フリッカは発生しやすい。
【0238】図41の構成は長さが最大でも13である
から、15に比較して2フレームも短くすることができ
る。したがって、フリッカは発生しにくい。また、図4
0でもわかるように理想値の1/15=0.667の±
20%以内に階調差がほぼ治まっている。基本的には±
25%以内に階調差が治まれば表現画像は1/15とそ
ん色はない。
【0239】また、図41の構成は図42に示すように
ミラーの構成をとるように各階調は配置されている。特
徴的なのはNo.7とNo.8が6/13と7/13と
表現されることである。このNo.8とNo.9との
差、7/13−6/13=0.077は理想的な階調差
の約15%以内におさまっている。この良好な組み合わ
せは他に存在しない。なお、No.1は1/12、N
o.15は11/12としてもよい。
【0240】図42に示す構成を図33のように構成す
れば図43の如くなる。また、図34のように構成すれ
ば図44のようになる。これらの構成は、図33、図3
4、図42を用いて16ビット対応にしたものであるの
で説明を必要としないであろう。
【0241】以上、説明した本発明の駆動回路、駆動I
C(ドライバ)もしくは駆動方法を採用し、図1等に説
明した表示パネルを構成すれば低消費電力または、高画
質または軽量の表示装置を構成することができる。以
下、本発明の駆動回路等を用いた表示装置等について説
明していく。
【0242】本発明の表示装置は透過型でも反射型ある
いは半透過型でも用いることができる。反射型等の場合
は周囲が暗い時には、照明手段が必要である。照明手段
としてはLED、有機EL、蛍光管などの自己発光素子
を用いる。特に白色LEDは直流電流(電圧)で点灯
し、また、コンパクトのため用いることが望ましい。
【0243】LEDは図45に示すようにバックライト
23の導光板側面に取り付けて用いる。導光板とはバッ
クライト方式でもフロントライト方式のいずれでもよ
い。また材質はアクリル、ポリカーボネートなどいずれ
の透明樹脂材料でもよい。また、ガラス板など無機材料
でもよい。
【0244】発光素子453としての白色LED(li
ght emitting diode)は日亜化学
(株)がGaN系青色LEDのチップ表面にYAG(イ
ットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の蛍光体を
塗布したものを販売している。その他、住友電気工業
(株)が、ZnSe材料を使って製造した青色LEDの
素子内に黄色に発光する層を設けた白色LEDを開発し
ている。
【0245】なお、発光素子として白色LEDに限定す
るものではなく、たとえばフィールドシーケンシャルに
画像を表示する場合は、R、G、B発光のLEDを1つ
または複数のLEDを用いればよい。また、R、G、B
のLEDを密集あるいは並列に配置し、この3つのLE
Dを表示パネルの表示と同期させてフィールドシーケン
シャルに点灯させる構成でもよい。この場合は、LED
の光出射側に光拡散板を配置することが好ましい。光拡
散板を配置することにより色ムラの発生がなくなる。
【0246】光結合材136としては、酸メチル、エチ
レングリコール等の液体、アルコール、水、フェノール
樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、低
融点ガラス等の固体が例示される。光結合材136はL
ED454等が発生する光をよりよく導光板23に導入
するためのものである。光結合材136の屈折率は1.
38以上1.55以下の透明材料であればほとんどのも
のを用いることができる。
【0247】白色LED454には色むらが発生しやす
い。その対策として光結合材136に光拡散剤を添加す
ることは、色むら発生の抑制に効率がある。拡散剤によ
ってLEDから発生する光が散乱するからである。拡散
剤の添加とはTiあるいは、酸化Tiの微粉末を添加す
ること、あるいは、光結合材136の屈折率を異なる物
質(あるいは液体)を混入させることにより白濁させる
ことを言う。
【0248】特にLEDは発熱が高いわりに素子サイズ
が小さいため、導光板23に熱を伝達すると導光板23
がわれる場合がある。これを対策するため、LED45
4には放熱板452を取り付けておくことが好ましい。
また、白色LED454は青色発光LEDの光出射面に
黄色の蛍光体を塗布した簡単な構成である。そのため、
青色のムラが発生しやすい。これに対応するため(対策
するため)、LED454の光出射面に色フィルタ45
1を配置する。色フィルタ451の配置により色温度も
調整することができる。また、図45(b)のように色
フィルタ451と拡散シート455を重ねて配置しても
よいし、色フィルタ451に拡散剤を添加して、色フィ
ルタ451と拡散シートとを一つのシートにしてもよ
い。
【0249】以上の実施形態は白色LED454を用い
て導光板を照明するとしたが、これに限定するものでは
なく、棒状の蛍光管も採用することができる。その他、
東北電子(株)の微小蛍光ランプやオプトニクス(株)
のルナシリーズの蛍光ランプや、双葉電子(株)の蛍光
発光素子あるいは、松下電工(株)のネオン管等を発光
素子として用いてもよい。その他、メタルハライドラン
プ、ハロゲンランプなどの放電ランプからの光を光ファ
イバーで導き、これを発光素子(部)としてもよく、太
陽光などの外光を発光素子(部)としてもよい。
【0250】以上の実施形態は、バックライトあるいは
フロントライト等を用いて表示装置を照明する構成であ
った。外光を人為的に発生させる構成が図46の斜視図
に示すものである。また、図47は図46の断面図であ
る。
【0251】発光素子453の一例として説明してきた
ように白色LEDを用いることが好ましい。白色LED
454から放射された光460はP偏光とS偏光に分離
するPS分離膜474で、P偏光とS偏光に分離され
る。PS分離膜474で反射された光460dはミラー
475で反射され、λ/2板476で90度位相が回転
されて出射光460bとなる。そのため、光460aと
460dとは同一位相の偏光となる。
【0252】前記入射光460aおよび460dは反射
型フレネルレンズ462に入射する(図48参照)。反
射フレネルレンズ462により入射光は平行光に変換さ
れ、表示パネル21を照明する。
【0253】液晶表示パネル21は本発明の反射型ある
いは透過型の画素あるいはストライプ状電極を有する反
射型もしくは半透過仕様の表示パネルである。また、反
射フレネルレンズ462は反射面鏡をフレネルレンズ状
に形成したものである。このフレネルレンズは金属板を
切削加工することにより、また、プレス加工したアクリ
ル等の樹脂板に金属薄膜を蒸着したものが例示される。
もちろんフレネルレンズでなくても放物面鏡でもよい。
また、だ円面鏡でもよい。また、透過型のフレネルレン
ズの裏面にミラーを配置もしくは形成したものでもよ
い。
【0254】表示パネル21と反射フレネルレンズ(放
物面鏡)462との位置関係は図49のようになる。放
物面鏡の焦点位置Pに発光素子453が配置されてい
る。またフレネルレンズは3次元状のものでも2次元状
のものでもよい。発光素子453が点光源の場合は、3
次元状のものを採用する。
【0255】発光素子453から放射された光460a
は放物面鏡491(これが反射フレネルレンズ462で
ある)で平行光460bに変換される。変換された光4
60bは表示パネル21に角度θで入射する。この角度
θは設計の問題であり、反射光460cが最も観察者に
見やすいように(あるいは最も観察者の目に到達しない
ように)される。また、表示パネル21の入射側には偏
光板22を配置する。
【0256】反射フレネルレンズ462は、蓋465に
取り付けられており、液晶表示パネル21は本体461
に取りつけられている。蓋465は回転部466で自動
的に傾きを変更できる。蓋465をおりたたむことによ
り突起463と留め部464とが結合し、蓋465は表
示パネル21および反射フレネルレンズ462を保護す
る。また、留め部464にスイッチが構成されており、
蓋465をあけると自動的に発光素子453が点灯し、
また、表示パネル21が動作するように構成されている
(構成してもよい)。
【0257】本体461には切り換えスイッチ(ターボ
スイッチ)470が取りつけられている。ターボスイッ
チ470はノーマリブラックモード表示(NB表示)と
ノーマリホワイトモード表示(NW表示)とを切り換え
る。
【0258】一般的な(日常的な)明るさの外光の場合
はNWモードで画像を表示する。NWモードは広視野角
表示を実現できる。NBモードは非常に外光に弱い場合
に用いる。NBモードでは液晶層が透明状態のとき画素
電極に反射した光を直接観察者が見ることになるため、
表示画像を明るく見ることができる。視野角は極端に狭
い。しかし、外光が微弱な場合でも表示画像を良好に見
ることができるのでパーソナルユースで使用し、かつ短
時間の使用であれば実用上支障がない。一般的にNBモ
ード表示は使用することが少ないため、通常はNW表示
とし、ターボスイッチ470を押さえつづけているとき
にのみNBモード表示となるように構成する。もちろ
ん、外光が弱い場合は発光素子453を点灯させるか、
もしくは外光と発光素子453の両方を用いて、表示パ
ネル21を照明する。
【0259】図46の表示装置の特徴としてガンマ切り
換えスイッチ467を装備している点がある。ガンマ切
り換えスイッチ467はガンマカーブを1タッチで切り
換えできるようにしたものである。これは白熱電球の照
明下では表示パネル21に入射する入射光の色温度は4
800K程度の赤みの白となり、昼光色の蛍光灯では7
000k程度の青み白となり、また、屋外の太陽光のも
とでは6500k程度の白となる。したがって、図46
の表示装置を用いる場所によって表示パネル21の表示
画像の色が異なる。特にこの違和感は蛍光灯の照明下か
ら白熱電球の照明下に移動した時に大きい。この時にガ
ンマ切り換えスイッチ467を選択することにより正常
に表示画像を見えるようにできる。
【0260】ガンマ切り換えスイッチ467aは白熱電
球の光で良好な白表示となるように赤のガンマカーブを
液晶の透過率(変調率)が小さくなるようにしている。
467bは昼光色の蛍光灯に適用するように青の透過率
(変調率)を小さくなるようにしている。467cは太
陽光の下で最も良好な白表示となるようにしている。し
たがって、ユーザーはガンマ切り換えスイッチ467を
選択することによりどんな照明光のもとでも良好な表示
画像を見られる。もちろん、表示画像の内容によってワ
ンタッチでガンマカーブを切り換えてもよいし、切り換
えるように構成してもよい。
【0261】表示パネル21への光線の入射角度は、蓋
465を回転させて調整する。回転は回転中心466を
中心として行う。この構成により表示パネル21に良好
な狭指向性の光が入射させることができる。
【0262】PBS472等の光出射側には図50
(b)に示すように、凸レンズ501を配置してもよ
い。表示パネル21と光460aの光路長と、表示パネ
ル21と460dの光路長とは異なるため、凸レンズ5
01aと501dとの正のパワーを異ならせている。な
お、凸レンズ501は正弦条件を良好とするため、平面
側を発光素子453側に向ける。また、図50(a)の
ように発光素子453の光出射側にレンズ501aを配
置し、PBS472等の光出射側にレンズ501bを配
置してもよい。また、レンズ501は着色し、分光分布
を狭帯域としてもよい。
【0263】また、図51に示すように、PBS47
2、473等は横方向に配置してもよい。また、図52
に示すように、長い発光素子(たとえば蛍光管)を用
い、かつ、長いPBS472を用いてもよい。この場合
は、フレネルレンズ462は二次元状のものでよい。
【0264】図54は発光素子453のかわりにあるい
は、発光素子453に加えて、外光を集光して照明光と
するものである。外光取り込み部541は扇型をしてお
り、透明樹脂で形成されている。取り込み部541の光
入射面には反射防止膜542が形成されている。また、
入射した光は回転部466以外から外部に漏れないよう
に反射膜などが構成されている。また、取り込み部54
1は点線で示すように回転部466を中心として回転さ
せることができる。取り込み部541は扇型状、円すい
状等のいずれの形成でもよい。つまり、集光できればい
ずれの形状でもよい。
【0265】集光された光460aはミラー475aで
反射し、PBS472に入射する。あとは図47と同様
である。一方、発光素子453からの光もPBS472
に入射する。したがって、発光素子453と外光とのい
ずれか一方もしくは両方を用いて表示パネル21を照明
する。以上の構成により外光を用いて強く、かつ狭指向
性の照明光を発生させることができる。
【0266】図53も本発明の表示装置を用いた映像表
示装置である。この構成では表示パネル21を発した光
はミラー475(もしくはフレネルレンズ)で反射した
後、観察者の眼531に到達するように構成している。
このように構成することにより構成上、観察者の眼53
1と表示パネル21間の距離を十分に確保することがで
きる。また、観察者の眼531に到達する光の指向性が
狭くなり、高コントラストの画像表示を実現できる。
【0267】以上の実施形態は液晶テレビ、パーソナル
コンピュータなどへの適用例であるが、本発明の液晶表
示パネル21と液晶表示装置、その駆動方法と駆動回
路、また製造方法、照明装置などは、携帯電話などの液
晶表示パネルを用いる他の液晶表示装置にも適用できる
ことは言うまでもない。図66は本発明の液晶表示パネ
ル21をモニター部として使用した本発明の携帯情報端
末(携帯電話など)の構成図である。
【0268】図66において筐体は表示パネル21が取
り付けられた661aと、テンキー662dなどが取り
付けられた661bから構成されている。また、筐体6
61bには電源オンオフスイッチ662a、切り替えス
イッチ662c、ジョイステック662bなどが配置ま
たは形成されている。筐体661aにはアンテナ663
が取り付けられている。
【0269】図67は図66の断面図である。筐体66
1aの内部には筐体661bを格納する空間があけられ
ている。筐体661aには本発明の液晶表示パネル21
が取り付けられ、その前面には照明手段としてのフロン
トライト671が配置されている。フロントライト67
1と液晶表示パネル21とは0.1μm以上0.8μm
以下の空気ギャップをもうけること、さらに好ましくは
0.2μm以上0.5μm以下の空気ギャップをもうけ
ることが好ましいが、これに限定するものではなく、前
記空気ギャップに、光結合層136を配置または注入し
てもよい。なお、この場合はギャップをもうけると言う
よりは液晶表示パネル21にフロントライト671を貼
り付けると言ったほうが適正であろう。また、フロント
ライト671の表面には反射防止膜(AIRコート)を
形成し、フロントライトの厚みは0.4μm以上1.0
μm以下とすることが好ましい。
【0270】筐体661aには凸状の位置あわせ部67
5aが形成され、また、筐体661bには凹状の位置あ
わせ部675bが形成されている。この凸状の位置あわ
せ部675aが、凹状の位置あわせ部675bにはまる
ことにより筐体661bを筐体661a内に挿入したと
きに位置固定ができるようになっている。
【0271】また、筐体661aには凸部673と弾性
体としてのスプリング674とが、筐体661bには凹
部672が形成されている。筐体671a内から筐体6
71bを引き出したとき、この凹部672凸部673が
はまることにより丁度、携帯情報端末を使用するに適正
な位置に固定される。スプリング674は筐体661b
を固定するために、また、筐体661aと661bの挿
入などを容易にするためのものである。なお、スプリン
グに限定されるものではなく、スポンジなどの弾性体と
機能するものであれば、他のものでよく、また、形状/
構成も限定されるものではない。たとえば、凸部673
が上下に動くように構成されたものでもよい。
【0272】以上のように筐体661a内に筐体661
bを挿入できるように構成することにより、非使用時は
コンパクト化でき、携帯情報端末を使用する際は、使用
上、十分な大きさとすることができる。なお、図68に
図示したように端末を3分割にすることもコンパクト化
に効果がある。筐体661aと筐体661cは筐体66
1bに取り付けられており、支点466a、466bで
回転して3つの筐体661を1つの平面上として使用す
ることができるからである。
【0273】液晶表示装置において、表示画像のコント
ラストを最も良好に見えるように調整するには工夫がい
る。なぜならば、表示画像を表示した状態では映像の内
容によって、良好に見える角度が異なるからである。た
とえば、黒っぽいシーンの画面ではどうしても黒を中心
に表示パネル21の角度を調整してしまうし、白っぽい
シーンの画面では白表示を中心に表示パネル21の角度
を調整してしまう。しかし、映像がビデオ画像(動画)
である場合、シーンはどんどん変化するから、なかな
か、最適に角度を調整することができない。
【0274】本発明はこの課題を解決するためモニター
表示部を設けている。図46は黒表示のモニター表示部
471aと白表示のモニター表示部471bとを設けた
一実施形態である。ただし、必ず両方のモニター表示部
471a、471bが必要ではなく、必要に応じて一方
だけでもよい。また、モニター表示部471の周囲に黒
色もしくは白色の輪郭(周囲部)478を形成する。な
お、これらの構成などは図46などの他の図面には記載
していないが、当然のこととして本明細書に記載して他
の実施形態に適用できることはいうまでもない。つま
り、明細書に記載して本発明は、本発明の他の実施形態
に相互に、あるいは組み合わせて実施することができ
る。
【0275】モニター表示部471aは映像の黒表示を
示す。モニター表示部477bは映像の白表示を示す。
観察者は、モニター表示部471の黒表示と白表示とが
最良となるように調整して、表示画面を見る角度を調整
する。一般的に室内では照明光が表示画面に入射する方
向は固定されているため、一度、表示画面の角度(もし
くはフレネルレンズ462の角度)を調整すればよい。
【0276】モニター表示部471は液晶層24の光変
調状態を示している。つまり、表示パネル21の周辺部
かつ液晶が充填された箇所にモニター表示部471が形
成されている。
【0277】黒表示のモニター表示部471aには、モ
ニター電極(図示せず)が形成されており、たえず、対
向電極もしくはストライプ状電極とモニター電極間の液
晶層24には交流電圧が印加されている。この交流電圧
とは最も画像の黒表示となる電圧である。また、液晶層
24の部分には電極は形成されておらず、たとえば、P
D液晶の場合は、常時散乱状態である(白表示)。
【0278】以上の構成により常時黒表示部と常時白表
示部を作製できる。観察者はこの常時黒表示部(モニタ
ー表示部471a)と常時白表示部(モニター表示部4
71b)とを見ながら(白表示と黒表示とがベストにな
るように調整しながら)、表示画面への光の入射角度を
調整する。したがって、表示画面を見ずとも容易に最良
に見えるように角度調整を行うことができる。
【0279】特に周囲部478を、黒色もしくは白色あ
るいはモニター表示部471の周囲部478を黒色に、
モニター表示部471bの周囲部478を白色としてお
けば、周囲部478色とモニター表示部471の色(輝
度)が最も近づくように入射角度を調整することができ
る。したがって、調整が容易となる。
【0280】図46において、モニター表示部471は
液晶層24を利用して構成あるいは形成するとしたが、
これに限定するものはない。たとえばモニター表示部4
71aは反射膜(反射板等)を形成または配置したもの
でもよい。つまり疑似的に透明の液晶層24を作製する
のである。これが黒表示を示すことになる。また、モニ
ター表示部471bは拡散板(拡散シート)の裏面に反
射膜(反射板等)を形成または配置したものでもよい。
拡散板の散乱特性は液晶層24(PD液晶等の散乱状態
の変化として光変調するパネルの場合)の特性と同等に
する。これが白表示を示すことになる。また、単に反射
板あるいは拡散板(シート)で代用することもできる。
以上のような疑似的に液晶層24PD液晶等の散乱状態
の変化として光変調するパネルの場合)と近似させたも
のを形成または配置することにより、モニター表示部4
71を構成できる。
【0281】なお、モニター表示部471は表示部と別
個にモニター表示部専用のパネルを製造し、これに黒表
示471a、白表示471bのうち少なくとも一方を形
成したものを取りつけてもよい。また、表示パネル21
が透過型表示パネルの場合は、この表示パネル21の液
晶層24、もしくは疑似的に作製等したものを用いれば
よいことは言うまでもない。また、モニター表示部47
1は表示パネル21表示領域周辺部を取り囲むようにし
て形成または配置してもよい。
【0282】図46では、モニター表示部471は表示
パネル21がPD表示パネルの場合を主として説明した
がこれに限定するものではなく、他の表示パネルの場合
(STN液晶表示パネル、ECB表示パネル、DAP表
示パネル、TN液晶表示パネル、強誘電液晶パネル、D
SM(動的散乱モード)パネル、垂直配向モード表示パ
ネル、ゲストホスト表示パネルなど)にも適用すること
ができることは言うまでもない。
【0283】たとえばTN液晶表示パネルでは、白表示
と黒表示のうち少なくとも一方の表示モニター471
を、実際にモニター471用の液晶層24を形成して、
もしくは疑似的に液晶層と等価の表示モニター部471
を形成する。反射電極が鏡面の場合も微小な凹凸が形成
された場合も同様である。
【0284】モニター表示部471を配置する技術的思
想は、表示パネル21が反射型の表示パネルを用いた映
像表示装置に限定されるものではなく、透過型の表示パ
ネルを用いた映像表示装置にも適用することができる。
白黒の表示状態をモニターするあるいは調整するという
概念では表示パネル21が反射型であろうと透過型であ
ろうと差異はないからである。また、この技術的思想は
表示パネルの表示画像を直接観察する表示装置だけでな
く、ビューファインダ、投射型表示装置(プロジェクタ
ー)、携帯電話のモニター、携帯情報端末、ヘッドマウ
ントディスプレイなどにも適用できることは言うまでも
ない。
【0285】図46等において、課題となる点に、バッ
クライトからの光もしくは反射電極で反射した光が直
接、観察者の眼531に入射し、表示画像の白黒が反転
するという現象がある。これを防止する方法として、表
示パネル21の表面にエンボス加工シートを配置した
り、マイクロレンズで光源の視向性を制御したりする方
法がある。本発明では、図55に示すプリズム板552
を表示パネルの光出射面に配置して対策を行っている。
【0286】プリズム板552はプリズムシート552
aと552bとを組み合わせたものである。形状はノコ
ギリ歯状が例示され、その他の三角形状、流線型、円錐
状、三角錐状、ノコギリ歯状+サインカーブ状等が例示
される。基本的にはプリズム552aと552bとは同
一形状である。また、画素行方向にストライプ状であ
る。もちろん、マトリックス状(n×m画素に1つの四
角錐プリズム等を配置)でもよい。
【0287】プリズム板552はアクリル、ポリカーボ
ネートなどの透明樹脂、ガラス等の材料から形成され
る。また、一部もしくは全体を着色したり、一部もしく
は全体に拡散機能をもたせたりしてもよい。また、表面
をエンボス加工したり、反射防止のために反射防止膜を
形成したりしてもよい。また、画像表示に有効でない箇
所もしくは支障のない箇所に、遮光膜もしくは光吸収膜
を形成し、表示画像の黒レベルをひきしめたり、ハレー
ション防止によるコントラスト向上効果を発揮させたり
することが好ましい。
【0288】プリズム板552aと552bとはわずか
な空気ギャップ551と介して配置されている。空気ギ
ャップ551は空気ギャップ551中に散布されたビー
ズで(図示せず)保持されている。なお、空気ギャップ
551の厚み(間隔)aは、液晶表示パネル21の画素
の対角長をdとしたとき、次式を満足させることが好ま
しい。
【0289】 d/10 ≦ a ≦ 1/2・d (数10) さらには、 1/5・d ≦ a ≦ 1/3・d (数11) の条件を満足させることが好ましい。
【0290】また、プリズムがなす角度θ(DEG.)
は、 25度 ≦ θ ≦ 60度 とすることが好ましく、さらに、 35度 ≦ θ ≦ 50度 の関係を満足させることが好ましい。
【0291】図55のおいて、バックライト(図示せ
ず)から出射された光460は、空気ギャップとの界面
でなす角度θ1が臨界角以上の時、全反射する。したが
って、光460aは全反射し、光460bはプリズム板
552を透過する。つまり、観察者の眼531に向かう
光は相当量が全反射する。そのため、表示画像が白黒反
転することはなく、また表示パネルのコントラストは改
善される。また、この作用は外光に対しても有効に機能
する。
【0292】また、図56のような、プリズム板552
を表示パネル21の入射面に配置してもよい。図56の
プリズム板552は、プリズム板というよりは、透明基
板に斜めに細いスリット(これが空気ギャップ551と
なる)を形成したものである。スリット551は表示画
面に対し左右(画素行)方向にストライプ状に形成す
る。
【0293】図57に示すように、光460a、460
bはそのまま直進して表示パネル21に入射する。反射
膜で反射し、観察者の眼531に直接入射する光となる
光460cは空気ギャップ551で全反射し、反射光4
60dとなる。したがって、表示パネル21の画像が白
黒反転するという現象は発生しない。このことは図55
の構造でも同様である。
【0294】空気ギャップ551は図58(a)に示す
ようにスペーサ(ビーズ、ファイバー)583で確保し
てもよいし、図58(b)のように突起584で形成し
てもよい。また、空気ギャップ551の代わりに低屈折
率材料581を用い、図58(c)のように低屈折率材
料581と高屈折率材料582とを交互に形成してもよ
い。高屈折率材料582とは、ITO、TiO2、Zn
S、CeO2、ZrO4、TiO4、HfO2、Ta25
ZrO2、あるいは、高屈折率のポリイミド樹脂が例示
され、低屈折率材料581はMgF2、SiO2、Al2
3あるいは水、シリコンゲル、エチレングリコールな
どが例示される。
【0295】また、図56の空気ギャップ551の角度
θ(DEG.)は 40度 ≦ θ ≦ 80度 の関係を満足させることが好ましい。さらには、 45度 ≦ θ ≦ 65度 の関係を満足させることが好ましい。
【0296】なお、プリズム板552の表面には偏光板
などの偏光手段を配置してもよい。また、プリズム板5
52の表面あるいは前記偏光板の表面には誘電体多層膜
あるいは低屈折率(屈折率1.35以上1.43以下)
の樹脂膜からなる反射防止膜を形成しておくとよい。さ
らには、プリズム板552の表面をエンボス加工などの
微小な凹凸を形成しておくとよい。また、画像表示に有
効な光が通過しない領域には光吸収膜を形成しておくこ
とが好ましい。
【0297】以上の実施形態は表示モニター等としての
応用であったが、その他、図59に示すようにビデオカ
メラ等にも適用することができる。図59はビデオカメ
ラに適用した例である。直視モニター(液晶表示パネ
ル)21およびビューファインダ部に本発明が適用され
ている。
【0298】表示パネル21はおりたたんでビデオカメ
ラ本体592の格納部にしまうことができる。ビデオカ
メラ本体592は撮影レンズ591とビューファインダ
の接眼ゴム594が取りつけられている。
【0299】なお、本明細書では少なくとも発光素子な
どの光源(光発生手段)と、液晶表示パネルなどの自己
発光形でない画像表示装置(光変調手段)を具備し、両
者が一体となって構成されたものをビューファインダと
呼ぶ。
【0300】また、ビデオカメラとはビデオテープを用
いるカメラの他に、FD、DVD、MO、MDなどのデ
ィスクに映像を記録するカメラ、電子スチルカメラ、デ
ジタルカメラ、固体メモリに記録する電子カメラも該当
する。
【0301】図62は本発明のビューファインダを説明
のための断面図である。図62のビューファインダは本
発明の表示パネル21を用いている。特にPD液晶表示
パネルもしくはTN液晶表示パネルを用いることが好ま
しい。表示パネル21の出射面にはレンズアレイ623
および凸レンズ501が配置されている。開口部137
から放射された光は表示パネル21を照明する。マイク
ロレンズは狭指向性の光に変換する。
【0302】凸レンズ501は液晶層24で変調された
光を集光する機能を有する。そのため表示パネル21の
有効径に対して拡大レンズ612の有効径が小さくてす
む。したがって、拡大レンズ612を小さくすることが
できビューファインダを低コスト化、および軽量化でき
る。
【0303】なお、図62において表示パネル21はP
D液晶表示パネルの他、TN液晶表示パネルのように偏
光方式の表示パネルを用いてもよいことは言うまでもな
い。
【0304】拡大レンズ612は接眼リング613に取
りつけられている。接眼リング613の位置を調整する
ことにより、観察者の眼の視度にあわせてピント調整を
行うことができる。また観察者は眼531を接眼ゴム5
94に密接させて表示画像を見るため、バックライト2
3からの光の指向性が狭くても課題は発生しない。
【0305】図61は本発明の第2の実施形態における
ビューファインダの説明図(断面図)である。図61は
放物面鏡が形成された透明ブロック601で0点に(図
60参照)配置された光源部からの光を略平行光に変換
し、表示パネル21を照明するものである。表示パネル
21は本発明等の透過型のものを使用する。
【0306】透明ブロック601は図60に示すように
焦点0を中心とする凹面鏡であり、焦点0から放射され
た光を反射面475で反射させることにより平行光に変
換するものである。ただし、反射膜475は完全な放物
面形状602に限定するものではなく、だ円面形状でも
よい。つまり、発光源から放射される光を略平行光に変
換するものであれば何でもよい。たとえば、プリズム板
(プリズムシート)や位相フィルムなどを使用すること
ができる。また、発光素子は点光源に限定するものでは
なく、たとえば細い蛍光管のように線状の光源でもよ
い。たとえば、放物面は2次元状の放物面でもよい。
【0307】図60に示すように発光素子が点光源の場
合、使用部601(透明ブロック)は斜線部であるこの
使用部601に裏面にAl、Agなどの膜を蒸着して反
射面475を形成する。反射面475はAl、Agの金
属材料の他、誘電体ミラーあるいは回折効果を用いたも
のでもよい。また、他の部材に反射面475を形成した
ものを取りつけてもよい。
【0308】光源としての白色LEDから放射された光
は透明ブロック601に入射する。入射した光460a
は狭い指向性の光460bに変換され、表示パネル21
に入射し、フィールドレンズ501で集光された拡大レ
ンズ612に入射する。フィールドレンズ501はポリ
カーボネート樹脂、ゼオネックス樹脂、アクリル樹脂、
ポリスチレン樹脂等で形成する。透明ブロック601も
同様の材料で形成する。中でも透明ブロック601はポ
リカーボネートで形成する。
【0309】ポリカーボネートは波長分散が大きい。し
かし、照明系に用いるのであれば色ずれの影響は全く問
題がない。したがって、屈折率が高いという特性を生か
せるポリカーボネート樹脂で形成すべきである。屈折率
が高いため、放物面の曲率をゆるくでき、小型化が可能
になる。もちろん、有機あるいは無機からなるガラスで
形成してもよい。また、レンズ状(凹面状を有する)の
ケース内にゲルあるいは液体を充填したものを用いても
よい。また、放物面の一部を加工した凹面のおわん状で
もよい(透明部材ではなく、通常の凹面鏡の一部を使
用)。
【0310】なお、反射面475をAl等の金属薄膜で
形成した場合は、酸化を防止するため、表面をUV樹脂
等でコートするか、もしくはSiO2、フッ化マグネシ
ウム等でコーティングしておく。
【0311】なお、反射面475は、金属薄膜により形
成する他、反射シート、金属板をはりつけてもよい。ま
た、あるいはペースト等を塗布して形成してもよい。ま
た、別の透明ブロックなどに反射膜を形成し、透明ブロ
ック601に前記反射膜475を取りつけてもよい。光
学的干渉膜を反射面475としてもよい。本発明は図6
0に示すように発光素子でCの部分を中心として照明す
る。
【0312】発光素子は指向性のあるものを用いること
ができる。つまり照明範囲Cが狭いからである。そのた
め、光利用効率が良い。狭い表示パネル21の照明面積
を効率よく照明できるからである。この意味で発光部が
小さい(白色)LEDは最適である。なお、発光素子の
配置位置は焦点Oから前後にずらせても良い。発光素子
の発光面積の大きさが見かけ上変化するだけである。焦
点距離より長くすれば発光面積は大きくなる。焦点距離
より短くすれば通常は照明面積が小さくなる。
【0313】以上のことから、本発明は放物面鏡の中心
線より半分のみの部分を用い、さらに発光素子の下面位
置は照明光の通過領域として用いないものである。
【0314】表示パネル21の有効表示領域の対角長m
(mm)(画素等が形成されており、ビューファインダ
の画像をみる観察者が画像をみえる領域)とし、放物面
鏡602の焦点距離f(mm)としたとき、以下の関係
を満足するようにする。
【0315】 m/2(mm)≦f(mm)≦3m/2(mm) f(mm)がm/2(mm)より短いと放物面の曲率が
小さくなり反射面311の形成角度が大きくなる。した
がって、バックライトの奥ゆきが長くなり好ましくな
い。また、反射面の角度がきついと表示パネル21の表
示領域の上下あるいは左右で輝度差が発生しやすくなる
という課題も発生する。
【0316】一方、f(mm)が3m/2(mm)より
長いと、放物面の曲率が大きくなり、また発光素子(発
光部)の配置位置も高くなる。そのため、先と同様にバ
ックライトの奥ゆきが長くなってしまう。
【0317】白色LEDがチップタイプの場合、発光領
域の直径は1(mm)程度である。放物面が大きい場
合、表示パネルの有効表示領域の対角長が長い場合、直
径1(mm)の対角長では小さい場合がある。つまり、
表示パネル21に入射する光の指向性が狭くなりすぎ
る。拡大レンズ612の画角設計にもよるが、発光素子
453の発光領域が小さいと、接眼カバー594から少
し眼の位置をはなすと表示画像がみえなくなる。したが
って、光出射側に拡散板等を配置して、発光面積を大き
くするとよい。
【0318】白色LED453は定電流駆動を行う。定
電流駆動を行うことにより温度依存による発光輝度変化
が小さくなる。また、LED453はパルス駆動を行う
ことにより発光輝度を高くしたまま、消費電力を低減す
ることができる。パルスのデューティ比は1/2〜1/
4とし、周期は50Hz以上にする。周期が30Hzと
か低いとフリッカが発生する。
【0319】LED453の発光領域の対角長d(m
m)は、表示パネル21の有効表示領域の対角長(観察
者が見る画像表示に有効な領域の対角長)をm(mm)
としたとき以下の関係を満足させることが好ましい。
【0320】(m/2)≦d≦(m/15) さらに好ましくは、以下の関係を満足させることが好ま
しい。
【0321】(m/3)≦d≦(m/10) dが小さすぎると表示パネル21を照明する光の指向性
が狭くなりすぎ、観察者が見る表示画像は暗くなりすぎ
る。一方、dが大きすぎると、表示パネル21を照明す
る光の指向性が広くなりすぎ、表示画像のコントラスト
が低下する。一例として表示パネル21の有効表示領域
の対角長が0.5(インチ)(約13(mm)の場合、
LEDの発光領域は対角長もしくは、直径は2〜3(m
m)が適正である。発光領域の大きさはLEDチップの
光出射面に拡散シートをはりつけるもしくは配置するこ
とにより、容易に目標にあった大きさを実現できる。
【0322】略平行光とは指向性の狭い光という意味で
あり、完全な平行光を意味するものではなく、光軸に対
し絞りこむ光線であっても広がる光線であってもよい。
つまり面光源のように拡散光源でない光という意味で用
いている。
【0323】以上のことは、他の本発明の表示装置にも
当然のことながら適用することができる。
【0324】図61〜図63などにおいて、液晶層24
で散乱した光を吸収するため、ボデー611の内面を黒
色あるいは暗色にしておくことが好ましい。ボデー61
1で散乱光を吸収するためである。したがって表示パネ
ル21の無効領域(画像表示に有効な光が通過しない領
域部分)に黒塗料を塗布しておくことは有効である。
【0325】液晶層24は画素電極等に印加された電圧
の強弱にもとづいて入射光を散乱もしくは透過させる。
もしくは、偏光方向を変化させる。透過した光は拡大レ
ンズを通過して観察者の眼531に到達する。
【0326】ビューファインダでは観察者がみる範囲は
接眼カバー(アイキャップ)594等により固定されて
いるため、ごく狭い範囲である。したがって狭指向性の
光で表示パネル21を照明しても十分な視野角(視野範
囲)を実現できる。そのため光源453の消費電力を大
幅に削減できる。一例として0.5(インチ)の表示パ
ネル21を用いたビューファインダにおいて、面光源方
式では光源の消費電力は0.3〜0.35(W)必要で
あったが、本発明のビューファインダでは0.02〜
0.04(W)で同一の表示画像の明るさを実現するこ
とができた。
【0327】観察者は眼531を接眼カバー594で固
定して表示画像をみる。ピントの調整は接眼リング61
3を移動させて行う。なお、光源部453は1つに限定
するものではなく、複数であってもよい。
【0328】図61、図62は1枚の液晶表示パネル2
1を用いるものであったが、図63に示すように2枚の
液晶表示パネル21を用いたものである。また、図63
はPBS472を用いたものである。
【0329】図63のように液晶表示パネル21aと2
1bとを互いに補間する画像を表示することにより、低
精細度の液晶表示パネルで高精細の画像を表示できる。
また、液晶表示パネル21aを輝度(Y)表示パネル、
液晶表示パネル21bにカラーフィルタを形成し、色
(C)表示パネルとすることにより、高精細、高輝度表
示を実現できる。また、液晶表示パネル21bをR光変
調用、液晶表示パネル21bをB光、G光変調用とする
ことも例示される。一方の液晶表示パネルに2色のカラ
ーフィルタをモザイク状に形成すればよい。
【0330】なお、本発明のビューファインダでは、表
示パネル21は液晶表示パネルとしているがこれに限定
するものではなく、蛍光発光パネル(FED等)有機E
L等の自己発光型の表示パネルを用いてもよいことは言
うまでもない。もちろん、表示パネル21としてPD液
晶表示パネル、TN液晶表示パネルを用いてもよいこと
は言うまでもない。
【0331】また、表示パネル21に入射する光角度θ
2は垂直でもよいが、0≦θ2≦20(DEG)程度傾
けて入射させてもよい。
【0332】フィールドシーケンシャルで表示する場合
は、図62に図示したように、R、G、B発光のLED
453を配置する。R、G、B発光に加えて白(W)発
光のLEDを用いてもよい。
【0333】R、G、B発光のLEDの他、シアン、イ
エロー、マゼンタの3原色の発光素子を用いてもよい。
発光素子453は極力密集させて配置する。また、光の
出射側に光拡散板(図示せず)を配置し、発光素子の発
光面積を大きくするとともに、R、G、Bの発光位置が
分布していることによる色ムラの発生を抑制する。
【0334】図63等でも同様であるが、発光素子R、
G、Bの個数は各一個に限定されるものではなく、Gを
2つにし、BとRを一つとしてもよい。色バランスを考
慮すればよいのである。
【0335】発光素子453からの光はレンズ501に
より集光される。ビューファインダ等で説明する集光と
は、発散光の主光線を平行光もしくは、略平行光にする
ためのものである。また、表示パネル21の表示面積あ
るいは拡大レンズ612の口径によっては収束光に設計
したり、設計上、主光線が拡がったりする場合もある。
【0336】表示パネル21a、21bが同一色の変調
を行っている場合は、発光素子453は表示パネル21
の印加映像信号と同期して、該当発光素子453を点灯
させる。つまりフィールドシーケンシャル表示を行う。
発光素子453は白色発光の場合は、通常表示(駆動)
を行う。表示パネル21aがG光を変調、表示パネル2
1bがB光を変調する場合は、発光素子453Gと45
3Bが同時に点灯する。つまり、表示パネル21aがG
光、表示パネル21bがB光を変調している時は発光素
子453Gと453Bを点灯させ、21aがB光、21
bがR光を変調している時は453Bと453Rを点灯
させ、21aがR光、21bがG光を変調している時は
453Rと453Gを点灯させる。
【0337】なお、本発明ではPBS472を使用する
とした。PBS472は固体ブロック状に限定するもの
ではなく、シート状のものを用いてもよい。多少表示コ
ントラストは低下するが安価である。また、図63のP
BS472のかわりに単なるビームスプリッタを用いて
もよい。ビームスプリッタ472とは光路を複数に分割
する機能を有するものを意味し、ダイクロイックミラ
ー、ハーフミラー、ダイクロイックプリズムなどを意味
する。
【0338】また、図63の実施形態においても、表示
パネル21として透過仕様、半透過仕様のものを用いて
もよい。また、表示パネル21の空気との界面で反射す
る光を防止するため、図63に示すように、PBS47
2と表示パネル21とを光結合材442でオプティカル
カップリングすることが好ましい。また、プリズム板を
表示パネル21の入射面、バックライト23と表示パネ
ル21間に配置したりしてもよい。これらのことは図6
4に対しても適用される。
【0339】また、図63では表示パネル21は2枚と
したがこれに限定されるものではなく、3枚以上であっ
てもよい。また、表示パネル21として米国TI社のD
MD(デジタルマイクロミラーデバイス)や韓国の大宇
社のTMAなどを用いてもよい。また、カラーフィルタ
として、ホログラム現像を用いるホログラムカラーフィ
ルタを用いてもよい。これらの事項は本明細書に記載す
る他の表示装置等にも適用される。
【0340】以上は表示パネル21の表示領域が比較的
小型の場合であるが、30インチ以上と大型となると表
示画面がたわみやすい。その対策のため、本発明では図
64に示すように表示パネル21に外枠641をつけ、
外枠641をつりさげられるように固定部材642で取
りつけている。この固定部材642を用いて図65に示
すようにネジ652等で壁651に取りつける。
【0341】しかし、表示パネル21のサイズが大きく
なると重量も重たくなる。そのため、表示パネル21の
下側に脚取り付け部644を配置し、複数の脚で表示パ
ネル21の重量を保持できるようにしている。
【0342】脚はAに示すように左右に移動でき、また
脚643はBに示すように収縮できるように構成されて
いる。そのため、狭い場所であっても表示装置を容易に
設置することができる。
【0343】図65の液晶テレビでは、画面の表面を保
護フィルム(保護板でもよい)で被覆している。これ
は、液晶パネルの表面に物体があたって破損することを
防止するためが1つの目的である。保護フィルムの表面
にはAIRコートが形成されており、また、表面をエン
ボス加工することにより液晶表示パネルに外の状況(外
光)が写り込むことを抑制している。保護フィルム65
3と液晶表示パネル21間にビーズなどを散布すること
により、一定の空間が配置されるように構成されてい
る。また、保護フィルム653の裏面に微細な凸部を形
成し、この凸部で液晶表示パネルと保護フィルム間に空
間を保持させる。このように空間を保持することにより
保護フィルム653からの衝撃が液晶表示パネル21に
伝達することを抑制する。また、保護フィルム653と
液晶表示パネル間にエチレングリコールなどの光結合剤
442配置または注入することも効果がある。界面反射
を防止できるとともに、前記光結合剤442が緩衝材と
して機能するからである。
【0344】保護フィルム653をしては、ポリカーボ
ネートフィルム(板)、アクリルフィルム(板)、ポリ
エステルフィルム(板)、PVAフィルム(板)などが
例示される。その他エンジニアリング樹脂フィルムを用
いることができることは言うまでもない。また、強化ガ
ラスなど無機材料からなるものでもよい。保護フィルム
653を配置するかわりに、液晶表示パネル21の表面
をエポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂で0.
5mm以上2.0mm以下の厚みでコーティングするこ
とも同様の効果がある。また、保護フィルム653ある
いはコーティング材料の表面をフッ素コートすることも
効果がある。表面についた汚れを洗剤などで容易にふき
落とすことができるからである。また、保護フィルムを
厚く形成し、フロントライトと兼用してもよい。
【0345】本発明の表示パネル、表示装置等において
対向基板、アレイ基板等の基板はガラス基板、透明セラ
ミック基板、樹脂基板、単結晶シリコン基板、金属基板
などの基板を用いるように主として説明してきた。しか
し、対向基板、アレイ基板は樹脂フィルムなどのフィル
ムあるいはシートを用いてもよい。たとえば、ポリイミ
ド、PVA、架橋ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エステルシートなどが例示される。
【0346】なお、本発明はFRCにより階調を表示す
るとしたが、これに限定するものではなく、乱数を発生
させて実現してもよい。乱数発生器の出力は、簡単に整
数でかつ各階調共通の乱数とすることもできるし、異ス
テップでフレーム数が階調で異なる場合には、整数で階
調毎に異なる乱数を出力するようにしてもよい。この場
合でも8階調ならば、最大8個の乱数となるのみであ
る。回路構成によっては、1未満の小数の乱数を発生さ
せ、比較器内で小数演算を行うようにしてもよい。
【0347】液晶表示素子に使用される液晶材料、セル
の構成、偏光膜の種類、表示色、駆動条件等によって
も、フリッカーの出現モードが異なる。このため、RO
Mに書き込む乱数データを個々の液晶表示素子に合わせ
て最適化するとよい。本来、乱数に最適化というのはお
かしいが、この場合には見た目にフリッカーが低減する
ように、疑似的な乱数のデータを選択するという意味で
ある。
【0348】本発明に用いる液晶セルは、通常の単純マ
トリクスタイプの液晶セルが使用できる。具体的には、
ガラス、プラスチック等の透明基板の表面にIn23
SnO2(ITO)、SnO2等の透明電極をストライプ
状に形成し、電極面が相対向するように配置し、周辺を
シール材でシールし、内部に液晶を封入したものが使用
できる。この電極面の上または下にSiO2、TiO2
の絶縁層やカラーフィルターを形成したり、電極上にポ
リイミド、ポリアミド、シリコン、アクリル、ウレタ
ン、SiO等の配向膜を形成したりして用いる。
【0349】この液晶セルはTN型でも使用可能である
が、実質的にはSTN型とされ、少なくとも200本以
上の走査電極を有し、液晶のねじれ角が180〜360
°のものを用いることが有利である。
【0350】使用する液晶組成物は、公知の種々の液晶
材料を混合したものが使用できる。また、必要に応じて
それに類似構造の非液晶の材料、色素、カイラル剤、そ
の他添加剤を添加して用いてもよい。
【0351】上記のように液晶を注入した液晶セルに、
さらに偏光膜、位相差板、反射膜等を必要に応じて配置
する。特に、本発明では1/120デューティ以上の時
分割駆動による階調表示を行う場合に好適であり、液晶
のねじれ角が180〜360°程度とされるSTN型の
液晶表示装置に好適である。さらに、その中でも、ST
N型液晶セルに位相差板や補償用の液晶セルとを積層し
た白黒表示のSTN型液晶表示装置またはそれをカラー
化した多色表示を行う液晶表示装置にも好適である。
【0352】さらに、CCT、LED、EL等の光源、
導光板等の照明を組み合わせてもよい。また、表面に透
明タッチスイッチを設ける等してもよい。
【0353】本発明によれば、乱数により点灯状態を制
御するので、中間階調時に同じ点灯、非点灯状態が続か
なくすることができる。これにより、見かけ上生じるフ
レーム周波数よりも低い周波数でのフリッカーが低減さ
れるので、見栄えが向上する。
【0354】光変調層24は液晶だけに限定するもので
はなく、厚み約100ミクロンの9/65/35PLZ
Tあるいは6/65/35PLZTでもよい。また、光
変調層24に蛍光体を添加したもの、液晶中にポリマー
ボール、金属ボールなどを添加したものなどでもよい。
【0355】また、透明電極はITOとして説明した
が、これに限定するものではなく、例えばSnO2、イ
ンジウム、酸化インジウムなどの透明電極でもよい。ま
た、金などの金属薄膜を薄く蒸着したものを採用するこ
ともできる。また、有機導電膜、超微粒子分散インキあ
るいはTORAYが商品化している透明導電性コーティ
ング剤「シントロン」などを用いてもよい。
【0356】光吸収膜等は、アクリル樹脂などにカーボ
ンなどを添加したものの他、六価クロムなどの黒色の金
属、塗料、表面に微細な凹凸を形成した薄膜あるいは厚
膜もしくは部材、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化
マグネシウム、オパールガラスなどの光拡散物でもよ
い。また、黒色でなくとも光変調層24が変調する光に
対して補色の関係のある染料、顔料などで着色されたも
のでもよい。また、ホログラムあるいは回折格子でもよ
い。
【0357】本発明の実施形態では画素電極ごとにTF
T、MIM、薄膜ダイオード(TFD)などのスイッチ
ング素子を配置したアクティブマトリックス型として説
明してきた。このアクティブマトリックス型もしくはド
ットマトリックス型とは液晶表示パネルの他、微小ミラ
ーも角度の変化により画像を表示するTI社が開発して
いるDMD(DLP)も含まれる。
【0358】また、TFTなどのスイッチング素子は1
画素に1個に限定するものではなく、複数個接続しても
よい。また、TFTはLDD(ロー ドーピング ドレ
イン)構造を採用することが好ましい。
【0359】本発明の各実施形態の技術的思想は、液晶
表示パネル他、EL表示パネル、LED表示パネル、F
ED(フィールドエミッションディスプレイ)表示パネ
ル、PDPにも適用することができる。また、アクティ
ブマトリックス型に限定するものではなく、単純マトリ
ックス型でもよい。単純マトリックス型でもその交点が
画素(電極)がありドットマトリックス型表示パネルと
見なすことができる。もちろん、単純マトリックスパネ
ルの反射型も本発明の技術的範ちゅうである。その他、
8セグメントなどの単純な記号、キャラクタ、シンボル
などを表示する表示パネルにも適用することができるこ
とはいうまでもない。これらセグメント電極も画素電極
の1つである。
【0360】プラズマアドレス型表示パネルにも本発明
の技術的思想は適用できることはいうまでもない。その
他、具体的に画素がない光書き込み型表示パネル、熱書
き込み型表示パネル、レーザ書き込み型表示パネルにも
本発明の技術的思想は適用できる。また、これらを用い
た投射型表示装置も構成できるであろう。
【0361】画素の構造もストライプ状だけではなく、
共通電極方式、前段ゲート電極方式のいずれでもよい。
その他、画素行(横方向)に沿ってアレイ基板にITO
からなるストライプ状の電極を形成し、画素電極と前記
ストライプ状電極間に蓄積容量を形成してもよい。この
ように蓄積容量を形成することにより結果的に液晶層2
4に並列のコンデンサを形成することになり、画素の電
圧保持率を向上することができる。低温ポリシリコン、
高温ポリシリコンなどで形成したTFTはオフ電流が大
きい。したがって、このストライプ状電極を形成するこ
とは極めて有効である。
【0362】また、表示パネルのモード(モードと方式
などを区別せずに記載)は、PDモードの他、STNモ
ード、ECBモード、DAPモード、TNモード、
(反)強誘電液晶モード、DSM(動的散乱モード)、
垂直配向モード、ゲストホストモード、ホメオトロピッ
クモード、スメクチックモード、コレステリックモード
などにも適用することができる。
【0363】本発明の表示パネル/表示装置は、PD液
晶表示パネル/PD液晶表示装置に限定するものではな
く、TN液晶、STN液晶、コレステリック液晶、DA
P液晶、ECB液晶モード、IPS方式、強誘電液晶、
反強誘電、OCBなどの他の液晶でもよい。その他、P
LZT、エレクトロクロミズム、エレクトロルミネッセ
ンス、LEDディスプレイ、ELディスプレイ、プラズ
マディスプレイ(PDP)、プラズマアドレッシングの
ような方式でも良い。号を設定する必要はない。
【0364】本発明の実施形態で説明した技術的思想は
ビデオカメラ、液晶プロジェクター、立体テレビ、プロ
ジェクションテレビ、ビューファインダ、携帯電話のモ
ニター、PHS、携帯情報端末およびそのモニター、デ
ジタルカメラおよびそのモニター、電子写真システム、
ヘッドマウントディスプレイ、直視モニターディスプレ
イ、ノートパーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、電
子スチルカメラ、現金自動引き出し機のモニター、公衆
電話、テレビ電話、パーソナルコンピュータ、液晶腕時
計およびその表示部分、家庭電器機器の液晶表示モニタ
ー、ポケットゲーム機器およびそのモニター、表示パネ
ル用バックライトなどにも適用あるいは応用展開できる
ことは言うまでもない。
【0365】
【発明の効果】本発明の表示パネル、表示装置等は高画
質、低コスト、軽量等のそれぞれの構成に応じて特徴あ
る効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の平面図および断面図
【図2】本発明の液晶表示装置の構成図
【図3】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図4】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図5】本発明の液晶表示パネルの断面図
【図6】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図7】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図8】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図9】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図10】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図11】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図12】本発明の液晶表示パネルの説明図
【図13】本発明の液晶表示装置の断面図
【図14】本発明の液晶表示装置の断面図
【図15】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図16】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図17】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図18】本発明の液晶表示装置の駆動回路の説明図
【図19】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図20】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図21】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図22】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図23】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図24】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図25】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図26】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図27】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図28】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図29】本発明の液晶表示装置の駆動方法の説明図
【図30】本発明の液晶表示装置の回路の構成図
【図31】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図32】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図33】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図34】本発明の液晶表示装置の回路の構成図
【図35】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図36】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図37】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図38】本発明の液晶表示装置の回路の構成図
【図39】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図40】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図41】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図42】本発明の液晶表示装置の回路の説明図
【図43】本発明の液晶表示装置の回路の構成図
【図44】本発明の液晶表示装置の回路の構成図
【図45】本発明の液晶表示装置の説明図
【図46】本発明の液晶表示装置の説明図
【図47】本発明の液晶表示装置の説明図
【図48】本発明の液晶表示装置の説明図
【図49】本発明の液晶表示装置の説明図
【図50】本発明の液晶表示装置の説明図
【図51】本発明の液晶表示装置の説明図
【図52】本発明の液晶表示装置の説明図
【図53】本発明の液晶表示装置の説明図
【図54】本発明の液晶表示装置の説明図
【図55】本発明の液晶表示装置の説明図
【図56】本発明の液晶表示装置の説明図
【図57】本発明の液晶表示装置の説明図
【図58】本発明の液晶表示装置の説明図
【図59】本発明のビデオカメラの説明図
【図60】本発明のビューファインダの説明図
【図61】本発明のビューファインダの断面図
【図62】本発明のビューファインダの断面図
【図63】本発明のビューファインダの構成図
【図64】本発明の液晶テレビの構成図
【図65】本発明の液晶テレビの構成図
【図66】本発明の携帯情報端末の構成図
【図67】本発明の携帯情報端末の構成図
【図68】本発明の携帯情報端末の構成図
【符号の説明】
11,12 基板 14 セグメントドライバ(SEGIC、SEG駆動回
路) 15 コモンドライバ(COMIC、COM駆動回路) 21 液晶表示パネル(光変調手段、画像表示装置) 22 偏光板(偏光フィルム、偏光手段) 23 バックライト(光放射手段) 24 液晶層(光変調層) 25 半透過フィルム(半透過板、反射板、反射フィル
ム、透過量制御手段) 26 位相フィルム(位相板、位相回転手段、位相差
板、位相差フィルム) 31 ベース基板(ベースフィルム) 32,33 補助基板(補助フィルム) 34 積層基板 45 補強基板(補強フィルム) 51 ストライプ状電極(透明電極、マトリックス電
極) 52 カラーフィルタ(色制御手段、選択光透過手段、
選択光反射手段) 61 凸部(凹部、凹凸部) 62 画素(画素電極、反射電極、反射画素) 71 透過部(光通過部、光通過電極) 72 反射部(光反射部、反射電極) 81 接続端子 131 IC端子 132 接続線 134 コンデンサ電極 135 誘電体膜 136 接着剤(接着層、光結合層(材)、粘着層) 171 発振器 172 切り替え回路 173 分周回路 174 コントローラ 175 メモリ 181 データシフト回路 182 階調選択回路 183 直交関数ROM 184 反転処理回路 185 MLS回路 186 加算回路 187 電圧選択回路 301 表示処理回路 451 色フィルタ(色調補正手段) 452 放熱板 453 発光素子 461 本体(筐体) 462 反射フレネルレンズ(反射放物面鏡) 463 突起(固定部) 464 留め部 465 ふた 466 回転部(支点) 467 ガンマ切り換えスイッチ 468 偏光変換素子 469 コントラスト調整モニター(調整表示部) 470 NW(ノーマリホワイト)/NB(ノーマリブ
ラック)切り換えスイッチ 472 PBS(偏光ビームスプリッタ(偏光分離手
段)) 473 ビームスプリッタ(光路分離手段) 474 PS分離膜(干渉膜) 475 ミラー(反射手段) 476 λ/2板(λ/2シート、位相制御手段) 478 周囲部 481 光反射面 491 放物面鏡 501 凸レンズ 531 観察者の眼 541 外光取り込み部 551 空気ギャップ 581 低屈折率材料部 582 高屈折率材料部 583 スペーサ 591 撮影レンズ 592 ビデオカメラ本体 593 格納部 594 接眼カバー(アイキャップ) 601 透明ブロック 602 放物面鏡 611 ボデー 612 拡大レンズ 613 接眼リング 621 遮光板(遮光膜、選択透過膜、選択透過板) 622 開口部 623 レンズアレイ 624 レンズ 641 外枠 642 固定部材 643 脚 644 脚取り付け部 651 壁 652 固定金具 653 保護フィルム(保護板) 661 筐体 662 ボタン 663 アンテナ 671 フロントライト(光放射手段) 672 凹部 673 凸部 674 スプリング(弾性体) 675 位置あわせ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 641 G02F 1/1335 530 (72)発明者 山野 敦浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H091 FA02Y FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA15Z FA37X FA37Y FA37Z FA41Z FA45Z GA11 LA16 2H093 NA06 NA07 NA16 NA47 NA55 NA56 NA58 NC22 NC34 NC53 ND01 ND39 ND49 NF05 NF13 NF17 NF20 5C006 AA14 AA21 AC13 AC23 BB12 BF03 BF27 FA43 5C080 AA10 BB05 CC03 DD22 EE29 EE30 FF10 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコモン信号線を同時選択する液晶
    表示装置の駆動回路であって、 複数の階調レジスタを保持し、前記階調レジスタをシフ
    トする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択する階調選択回路とを具備し、 前記階調データシフト回路の階調レジスタは、データの
    ミラー反転で作成できる少なくとも1つの階調レジスタ
    は省略されており、前記省略された階調レジスタのデー
    タは、前記階調選択回路で階調データシフト回路のデー
    タを反転させて復調することを特徴とする液晶表示装置
    の駆動回路。
  2. 【請求項2】 複数のコモン信号線を同時選択する液晶
    表示装置の駆動方法であって、 1フレームまたは1フィールド信号、1水平走査信号に
    よりレジスタに保持された階調データをシフトし、 各セグメント信号線に形成された処理回路は、前記階調
    データと画像データから、フレームレートコントロール
    により前記画像データに該当する階調データを選択し、 前記階調データシフト回路の階調データは、データのミ
    ラー反転で作成できる少なくとも1つの階調データは省
    略されており、前記省略された階調データのデータは、
    前記画像データの最上位ビットの極性で判別して階調デ
    ータのデータを反転させて復調することを特徴とする液
    晶表示装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 複数のコモン信号線を同時選択する液晶
    表示装置の駆動回路であって、 複数の階調レジスタを保持し、前記階調レジスタをシフ
    トする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択する階調選択回路とを具備し、 前記階調データシフト回路の階調レジスタは、データの
    ミラー反転で作成できる少なくとも1つの階調レジスタ
    は省略されており、 前記省略された階調レジスタのデータは、前記階調選択
    回路で前記画像データの最上位ビットの極性を反転し、
    前記階調データシフト回路のデータを反転させて復調す
    ることを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。
  4. 【請求項4】 複数のコモン信号線を同時選択する液晶
    表示装置の駆動回路であって、 複数の階調レジスタを保持し、前記階調レジスタをシフ
    トする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択する階調選択回路とを具備し、 前記階調データシフト回路の階調レジスタは、データの
    ミラー反転で作成できる少なくとも1つの階調レジスタ
    は省略されており、前記省略された階調レジスタのデー
    タは、前記階調選択回路で階調データシフト回路のデー
    タを反転させて復調し、 前記階調レジスタに保持された階調データのビット数
    は、12または8、もしくは12または8の公約数であ
    ることを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。
  5. 【請求項5】 複数のコモン信号線を同時選択する液晶
    表示装置の駆動回路であって、 複数の階調レジスタを保持し、前記階調レジスタをシフ
    トする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択する階調選択回路とを具備し、 前記階調データシフト回路の階調レジスタは、データの
    ミラー反転で作成できる少なくとも1つの階調レジスタ
    は省略されており、前記省略された階調レジスタのデー
    タは、前記階調選択回路で階調データシフト回路のデー
    タを反転させて復調し、 前記階調レジスタに保持された階調データのビット数
    が、少なくとも1つが13であることを特徴とする液晶
    表示装置の駆動回路。
  6. 【請求項6】 複数のコモン信号線を同時選択する液晶
    表示装置の駆動回路であって、 複数の階調レジスタを保持し、前記階調レジスタをシフ
    トする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択し、フレームレートコントロール
    により階調選択回路とを具備し、 前記階調レジスタのデータのビット数は13以下である
    ことを特徴とする液晶表示装置の駆動回路。
  7. 【請求項7】 複数のコモン信号線を同時選択する液晶
    表示装置の駆動回路であって、 複数の階調レジスタを保持し、前記階調レジスタをシフ
    トする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択し、フレームレートコントロール
    により16階調を表示する階調選択回路とを具備し、 第0番目に階調が黒表示とし、第15番目の階調が白表
    示としたとき、 前記階調データの第1番目のビット数は13で、かつ1
    ビットがオンを意味し、 前記階調データの第8番目のビット数は13で、かつ8
    ビットがオンを意味することを特徴とする液晶表示装置
    の駆動回路。
  8. 【請求項8】 フレームレートコントロールにより多階
    調表示を行う単純マトリックス型液晶表示装置であっ
    て、 前記液晶表示装置は第0階調から第15階調の16階調
    を表示し、 前記第0階調を黒表示、前記第15階調を白表示とした
    時、 第1階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13のう
    ち1つがオンを意味し、 第2階調はレジスタの長さが7で、かつ前記7のうち1
    つがオンを意味し、 第3階調はレジスタの長さが5で、かつ前記5のうち1
    つがオンを意味し、 第4階調はレジスタの長さが4で、かつ前記4のうち1
    つがオンを意味し、 第5階調はレジスタの長さが3で、かつ前記3のうち1
    つがオンを意味し、 第6階調はレジスタの長さが5で、かつ前記5のうち2
    つがオンを意味し、 第7階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13のう
    ち6がオンを意味し、 第8階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13のう
    ち7がオンを意味し、 第9階調はレジスタの長さが15で、かつ前記15のう
    ち3つがオンを意味し、 第10階調はレジスタの長さが3で、かつ前記3のうち
    2つがオンを意味し、 第11階調はレジスタの長さが4で、かつ前記4のうち
    3つがオンを意味し、 第12階調はレジスタの長さが5で、かつ前記5のうち
    4つがオンを意味し、 第13階調はレジスタの長さが7で、かつ前記7のうち
    5つがオンを意味し、 第14階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13の
    うち12つがオンを意味するように構成されていること
    を特徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 フレームレートコントロールにより多階
    調表示を行う単純マトリックス型液晶表示装置の駆動方
    法であって、 前記液晶表示装置は第0階調から第15階調の16階調
    を表示し、 前記第0階調を黒表示、前記第15階調を白表示とした
    時、 第1階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13のう
    ち1つがオンを意味し、 第2階調はレジスタの長さが7で、かつ前記13のうち
    1つがオンを意味し、 第3階調はレジスタの長さが5で、かつ前記13のうち
    1つがオンを意味し、 第4階調はレジスタの長さが4で、かつ前記13のうち
    1つがオンを意味し、 第5階調はレジスタの長さが3で、かつ前記13のうち
    1つがオンを意味し、 第6階調はレジスタの長さが5で、かつ前記13のうち
    2つがオンを意味し、 第7階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13のう
    ち6がオンを意味し、 第8階調は第7階調のミラー構成であり、 第9階調は第6階調のミラー構成であり、 第10階調は第5階調のミラー構成であり、 第11階調は第4階調のミラー構成であり、 第12階調は第3階調のミラー構成であり、 第13階調は第2階調のミラー構成であり、 第14階調は第1階調のミラー構成であり、 第8階調は、画像データの最上位ビットの判定により第
    7階調のデータを反転し、 第9階調は、画像データの最上位ビットの判定により第
    6階調のデータを反転し、 第10階調は、画像データの最上位ビットの判定により
    第5階調のデータを反転し、 第11階調は、画像データの最上位ビットの判定により
    第4階調のデータを反転し、 第12階調は、画像データの最上位ビットの判定により
    第3階調のデータを反転し、 第13階調は、画像データの最上位ビットの判定により
    第2階調のデータを反転し、 第14階調は、画像データの最上位ビットの判定により
    第1階調のデータを反転することを特徴とする液晶表示
    装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 フレームレートコントロールにより多
    階調表示を行う単純マトリックス型液晶表示装置であっ
    て、 前記液晶表示装置は第0階調から第15階調の16階調
    を表示し、 前記第0階調を黒表示、前記第15階調を白表示とした
    時、 第1階調はレジスタの長さが12で、かつ前記12のう
    ち1つがオンを意味し、 第2階調はレジスタの長さが8で、かつ前記8のうち1
    つがオンを意味し、 第3階調はレジスタの長さが6で、かつ前記6のうち1
    つがオンを意味し、 第4階調はレジスタの長さが4で、かつ前記4のうち1
    つがオンを意味し、 第5階調はレジスタの長さが3で、かつ前記3のうち1
    つがオンを意味し、 第6階調はレジスタの長さが8で、かつ前記8のうち3
    つがオンを意味し、 第7階調はレジスタの長さが12で、かつ前記12のう
    ち5がオンを意味し、 第8階調はレジスタの長さが2で、かつ前記2のうち1
    がオンを意味し、 第9階調はレジスタの長さが12で、かつ前記12のう
    ち7つがオンを意味し、 第10階調はレジスタの長さが3で、かつ前記3のうち
    2つがオンを意味し、 第11階調はレジスタの長さが4で、かつ前記4のうち
    3つがオンを意味し、 第12階調はレジスタの長さが6で、かつ前記6のうち
    5つがオンを意味し、 第13階調はレジスタの長さが8で、かつ前記8のうち
    7つがオンを意味し、 第14階調はレジスタの長さが12で、かつ前記12の
    うち11がオンを意味するように構成されていることを
    特徴とする液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 フレームレートコントロールにより多
    階調表示を行う単純マトリックス型液晶表示装置の駆動
    方法であって、 前記液晶表示装置は第0階調から第15階調の16階調
    を表示し、 前記第0階調を黒表示、前記第15階調を白表示とした
    時、 第1階調はレジスタの長さが12で、かつ前記12のう
    ち1つがオンを意味し、 第2階調はレジスタの長さが8で、かつ前記8のうち1
    つがオンを意味し、 第3階調はレジスタの長さが6で、かつ前記6のうち1
    つがオンを意味し、 第4階調はレジスタの長さが4で、かつ前記4のうち1
    つがオンを意味し、 第5階調はレジスタの長さが3で、かつ前記3のうち1
    つがオンを意味し、 第6階調はレジスタの長さが8で、かつ前記8のうち3
    つがオンを意味し、 第7階調はレジスタの長さが12で、かつ前記12のう
    ち5がオンを意味し、 第8階調はレジスタの長さが2で、かつ前記2のうち1
    がオンを意味し、 第9階調は第7階調のミラー構成であり、 第10階調は第5階調のミラー構成であり、 第11階調は第4階調のミラー構成であり、 第12階調は第3階調のミラー構成であり、 第13階調は第2階調のミラー構成であり、 第14階調は第1階調のミラー構成であることを特徴と
    する液晶表示装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 フレームレートコントロールにより多
    階調表示を行う単純マトリックス型液晶表示装置であっ
    て、 前記液晶表示装置は第0階調から第15階調の16階調
    を表示し、 前記第0階調を黒表示、前記第15階調を白表示とした
    時、 第1階調はレジスタの長さが12で、かつ前記12のう
    ち1つがオンを意味し、 第2階調はレジスタの長さが8で、かつ前記8のうち1
    つがオンを意味し、 第3階調はレジスタの長さが6で、かつ前記6のうち1
    つがオンを意味し、 第4階調はレジスタの長さが4で、かつ前記4のうち1
    つがオンを意味し、 第5階調はレジスタの長さが3で、かつ前記3のうち1
    つがオンを意味し、 第6階調はレジスタの長さが8で、かつ前記8のうち3
    つがオンを意味し、 第7階調はレジスタの長さが12で、かつ前記12のう
    ち5がオンを意味し、 第8階調はレジスタの長さが2で、かつ前記2のうち1
    がオンを意味し、 第9階調は第7階調のミラー構成であり、 第10階調は第5階調のミラー構成であり、 第11階調は第4階調のミラー構成であり、 第12階調は第3階調のミラー構成であり、 第13階調は第2階調のミラー構成であり、 第14階調は第1階調のミラー構成であり、 前記第1階調から第8階調のうち少なくとも1つの階調
    を表現する複数の階調レジスタを保持し、前記階調レジ
    スタをシフトする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択する階調選択回路とを具備し、 前記階調データシフト回路の階調レジスタは、データの
    ミラー反転で作成できる少なくとも1つの階調レジスタ
    は省略されており、前記省略された階調レジスタのデー
    タは、前記階調選択回路で階調データシフト回路のデー
    タを反転させて復調することを特徴とする液晶表示装
    置。
  13. 【請求項13】 フレームレートコントロールにより多
    階調表示を行う単純マトリックス型液晶表示装置であっ
    て、 前記液晶表示装置は第0階調から第15階調の16階調
    を表示し、 前記第0階調を黒表示、前記第15階調を白表示とした
    時、 第1階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13のう
    ち1つがオンを意味し、 第2階調はレジスタの長さが7で、かつ前記13のうち
    1つがオンを意味し、 第3階調はレジスタの長さが5で、かつ前記5のうち1
    つがオンを意味し、 第4階調はレジスタの長さが4で、かつ前記4のうち1
    つがオンを意味し、 第5階調はレジスタの長さが3で、かつ前記3のうち1
    つがオンを意味し、 第6階調はレジスタの長さが5で、かつ前記5のうち2
    つがオンを意味し、 第7階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13のう
    ち6がオンを意味し、 第8階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13のう
    ち7がオンを意味し、 第9階調はレジスタの長さが15で、かつ前記15のう
    ち3つがオンを意味し、 第10階調はレジスタの長さが3で、かつ前記3のうち
    2つがオンを意味し、 第11階調はレジスタの長さが4で、かつ前記4のうち
    3つがオンを意味し、 第12階調はレジスタの長さが5で、かつ前記5のうち
    4つがオンを意味し、 第13階調はレジスタの長さが7で、かつ前記7のうち
    5つがオンを意味し、 第14階調はレジスタの長さが13で、かつ前記13の
    うち12つがオンを意味し、 前記第1階調から第7階調のうち少なくとも1つの階調
    を表現する複数の階調レジスタを保持し、前記階調レジ
    スタをシフトする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択する階調選択回路とを具備し、 前記階調データシフト回路の階調レジスタは、データの
    ミラー反転で作成できる少なくとも1つの階調レジスタ
    は省略されており、前記省略された階調レジスタのデー
    タは、前記階調選択回路で階調データシフト回路のデー
    タを反転させて復調することを特徴とする液晶表示装
    置。
  14. 【請求項14】 フレームレートコントロールにより多
    階調表示を行う単純マトリックス型液晶表示装置であっ
    て、 前記第1階調から第7階調のうち少なくとも1つの階調
    を表現する複数の階調レジスタを保持し、前記階調レジ
    スタをシフトする階調データシフト回路と、 セグメント信号線ごとに形成された、前記階調データシ
    フト回路の出力と画像データから前記画像データに該当
    する階調データを選択する階調選択回路とを具備し、 前記階調データシフト回路からの各階調レジスタの出力
    は、前記階調選択回路に順次接続されており、 前記階調データシフト回路の階調レジスタは、データの
    ミラー反転で作成できる少なくとも1つの階調レジスタ
    は省略されており、前記省略された階調レジスタのデー
    タは、前記階調選択回路で階調データシフト回路のデー
    タを反転させて復調することを特徴とする液晶表示装
    置。
  15. 【請求項15】 バックライトと、 前記バックライト上に配置された請求項14記載の液晶
    表示装置を具備することを特徴とする携帯情報端末装
    置。
  16. 【請求項16】 発光素子と、 前記発光素子が放射する光を集光する集光手段と、 前記集光手段の光出射側に配置された請求項14記載の
    液晶表示装置と、 前記液晶表示装置の表示画像を観察者に拡大してみえる
    ようにする拡大レンズとを具備することを特徴とするビ
    ューファインダ。
  17. 【請求項17】 バックライトと、 前記バックライト上に配置された請求項14記載の液晶
    表示装置と、 前記液晶表示パネルの表面を保護する保護板または保護
    フィルムとを具備することを特徴とする液晶テレビ。
  18. 【請求項18】 バックライトと、 前記バックライト上に配置された請求項14記載の液晶
    表示パネルと、 キー入力ボタンとを具備することを特徴とする携帯情報
    端末装置。
  19. 【請求項19】 請求項14記載の液晶表示装置が取り
    付けられた第1の筐体と、 前記第1の筐体の内部に形成された空洞部と、 キー入力手段が取り付けられた第2の筐体とを具備し、 前記第2の筐体が前記第1の筐体の空洞部に収納できる
    ように構成されていることを特徴とする携帯情報端末装
    置。
  20. 【請求項20】 請求項14記載の液晶表示装置が取り
    付けられた第1の筐体と、 キー入力手段が取り付けられた第2の筐体と、 音声入力部が取り付けられた第3の筐体とを具備し、 前記第1の筐体と前記第2の筐体と前記第3の筐体とが
    重なるように収納できるように構成されていることを特
    徴とする携帯情報端末装置。
  21. 【請求項21】 請求項16記載のビューファインダ
    と、 撮像手段とを具備することを特徴とするビデオカメラ。
  22. 【請求項22】 少なくとも第1の周波数を発生する第
    1の発振手段と、第2の周波数を発生する第2の発振手
    段と、 前記第1の発振手段と前記第2の発振手段の周波数を選
    択できる周波数選択手段と、 前記周波数選択手段の出力周波数を分周できる分周手段
    と、 前記分周手段の出力を用いて、画像表示を行う液晶パネ
    ルとを具備し、 前記第1の周波数を100とした時、前記第2の周波数
    は70以上130以下であることを特徴をする液晶表示
    装置。
  23. 【請求項23】 複数のコモン信号線を同時選択する液
    晶表示装置の駆動回路であって、 階調データシフト回路と、 前記階調データシフト回路の出力と画像データから、前
    記画像データに該当する階調データを選択する階調選択
    回路と、 直交関数を保持する回路と、 前記直交関数から1行または1列の関数を取り出す選択
    回路と、 ノーマリホワイトまたはノーマリブラックを選択する信
    号と、液晶を交流駆動する極性切り替え信号により、前
    記選択回路の出力を符号反転させる反転処理回路と、 前記反転処理回路の出力と、前記階調選択回路の出力か
    らセグメント電極に出力する電圧を選択する信号処理回
    路とを具備することを特徴とする液晶表示装置の駆動回
    路。
  24. 【請求項24】 複数のコモン信号線を同時選択する液
    晶表示装置の駆動方法であって、 1フレームまたは1フィールド信号、1水平走査信号に
    よりレジスタに保持された階調データをシフトし、 前記階調データと画像データから、フレームレートコン
    トロールにより前記画像データに該当する階調データを
    選択し、 ノーマリホワイトまたはノーマリブラックを選択する信
    号と、液晶を交流駆動する極性切り替え信号により、前
    記直交関数の符号を反転させ、 前記直交関数と、前記階調データからセグメント電極に
    出力する電圧を選択することを特徴とする液晶表示装置
    の駆動方法。
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