JP3158016B2 - 可変焦点レンズ素子 - Google Patents
可変焦点レンズ素子Info
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Description
オフ比(以下、「コントラスト比」と称する)を有し、
オン状態での光信号の損失が充分に小さく、かつ安価な
光スイッチ、光論理演算素子、および表示装置に用いら
れるライトバルブなどに好適に実施される可変焦点レン
ズ素子に関する。
び伝達情報量の多さから、情報化社会において重要な役
割を担っている。このような光通信における信号伝達路
としては、光損失の少ない光ファイバが用いられる。光
信号伝達経路の主幹線経路において、信号の変換処理器
には、高速性、高コントラスト比および信号の減衰が少
ないことが要求される。このため、主幹線経路における
信号処理器には、位相を変化させる、伝送モードを変換
する、または導波光の進行方向を変化させるなどの方法
が用いられている。
して、個人用携帯情報端末装置の普及もめざましく、こ
のような携帯情報端末装置の表示装置としては、軽量、
薄型、および低消費電力などの特徴を有する液晶表示装
置(以下、「LCD」(Liquid Crystal Device)と称す
る)が有力な地位にある。また、LCDは携帯情報端末
装置のみならず、光論理演算装置の演算素子、直視型も
しくは投写型のライトバルブなどの空間光変調装置とし
ても利用されており、その利用範囲は非常に多岐にわた
る。このように、多様化したLCDの光変調方法として
は、液晶分子の持つ複屈折性を利用したものが主流であ
る。たとえば、 (1)干渉方式 (例)ECB(Electrically Controlled Birefringenc
e)モード SSF−LC(Surface Stabilized Ferro-electric Li
quid Crystal)モード (2)旋光方式 (例)TN(Twisted Nematic)モード (3)光散乱方式 (例)高分子分散型液晶(PDLC)モード ネマティック−コレステリック相転移型(PCM)モー
ド (4)光吸収方式 (例)ネマティック−コレステリック相転移型ゲスト−
ホスト方式(PCGH)2層型ゲスト−ホスト方式(DG
H) が挙げられる。これらの方式が、現在、携帯情報端末装
置、液晶テレビジョン受像機、投写型液晶表示装置およ
び光演算素子などの空間光変調装置として用いられてい
る方式の主だったものである。
した光スイッチが、「光学第20巻第4号(1991,
4),ハイブリッド配向液晶電気光学マイクロレンズに
おける光学特性および分子配向,増田伸、能勢敏明、佐
藤進」、および「JJAP Vol.30 No.12B (1991),Optical
Properties of a Liquid Crystal Microlens witha Sy
mmetric Electrode Structure,能勢敏明、増田伸、佐
藤進」などに記載されている。これらの文献では、電界
などの印加によって液晶分子の配向状態を変化させ、こ
のときの屈折率分布をレンズ状とすることによって、電
界によってレンズ特性が変化する可変焦点レンズを実現
している。
ある可変焦点レンズ(以下、「VFL」(Valuable Foc
al Length)と称する)素子101の構成を示す断面図で
ある。VFL素子101は、液晶素子105と、電源装
置106とを含んで構成され、前記液晶素子105は、
液晶層102と、前記液晶層102を間に介在する一対
の基板部材103,104とを含んで構成される。前記
一対の基板部材103,104は、透光性基板107,
109と、当該透光性基板107,109の液晶層側表
面に形成される透明電極108,110とを含んでそれ
ぞれ構成される。
された電極108a,108bから成り、透明電極11
0は、所定のパターンに形成された電極110a,11
0bから成る。電極108a,108b,110a,1
10bに、電源装置106が接続され、電極108a,
108b間および電極110a,110b間に電界が印
加される。すなわち、電界は基板部材103,104の
表面に対して略平行方向に印加され、電気力線は符号1
11で示されるようになる。
1の動作原理について説明する。図19は、印加電圧V
に対応した液晶分子102aの状態を示す図であり、図
20は、出射光の強度を示す図である。また、図21
は、VFL素子101を通過した光の光路を示す図であ
る。
8a,110a;108b,110b間の印加電圧V=
0のときでは、一方基板部材側の液晶分子102aが基
板部材表面に対して垂直に配向し、他方基板部材側の液
晶分子102aが基板部材表面に対して平行に配向し、
基板部材間での液晶分子102aの配向状態は垂直から
平行に連続的に変化している。なお、液晶分子102a
をこのように配向させるための配向膜が、前記電極10
8a,108b;110a,110bを覆ってそれぞれ
形成される。
8a,110a;108b,110b間の印加電圧V=
Vlow(Vlow:液晶の配向状態が変化し始める閾
値電圧よりも小さい電圧)のときも前記印加電圧V=0
とほぼ同様である。このような状態において、VFL素
子101は凹レンズとして機能する。
8a,110a;108b,110b間の印加電圧V=
Vhigh(Vhigh:前記閾値電圧以上の電圧)の
ときでは、隣接する電極間のほぼ中央の液晶分子102
aは垂直に配向し、電極に近づいてゆくにつれて、垂直
に配向させる液晶配向膜を形成した側の液晶分子102
aは傾斜して配向し、平行に配向させる液晶配向膜を形
成した側の液晶分子102aは垂直に配向する。液晶分
子102aは基板部材間で連続的に配向している。この
ような状態において、VFL素子101は凸レンズとし
て機能する。
9(B)に対応する光の光路を示しており、基板部材1
04側から入射し、液晶素子105を通過した光の集光
点Sは、たとえば基板部材103の液晶層102とは反
対側の表面から長さT1に選ばれる。このとき、VFL
素子101の出射光の強度は、図20(A)に示される
ように非常に弱い。
光の光路を示しており、基板部材104側から入射し、
液晶素子105を通過した光の集光点Sは、たとえば基
板部材103の液晶層102とは反対側の表面から長さ
T2(>T1)に選ばれる。このとき、VFL素子10
1の出射光の強度は図38(C)に示されるように強く
なる。
タ121の構成を示す断面図である。液晶光シャッタ1
21は、基板部材122,123、媒体124、液晶層
125、偏光板126および面光源127を含んで構成
される。基板部材122,123は、透明電極128,
130がガラス基板127,129上に設けられて構成
される。基板部材122,123の間に、ガラス製の断
面のこぎり状の媒体124と液晶層125とが挟持され
る。媒体124の凸部124aが当接する付近および凹
所124b付近には、遮光層132がそれぞれ設けられ
る。基板部材122の媒体124および液晶層125と
は反対側には、偏光板126が、基板部材123の媒体
124および液晶層125とは反対側には、面光源12
7がそれぞれ配置される。また、透明電極128,13
0には、電源装置131が接続される。
れていない状態では、液晶分子125aは、基板部材1
23側で当該基板部材123の表面にほぼ平行に、媒体
124側で当該媒体124の表面にほぼ平行になり、液
晶層125が媒体124とほぼ同一の屈折率となる。こ
れによって、入射光は透過して出射する。一方、透明電
極128,130間に電界が印加された状態では、液晶
分子125bは、基板部材123の表面にほぼ垂直とな
り、液晶層125は媒体124とは異なる屈折率とな
る。これによって、入射光は媒体124の表面で反射
し、媒体124の凹所124bに集光され、遮光層13
2によって吸収されて遮断される。このような液晶光シ
ャッタ121の例は、たとえば特開平6−258672
号公報に開示されている。
を光スイッチとして、さらには空間光変調装置として実
用化するためには、前記集光点Sを液晶素子105内に
設定する必要がある。実際に、透光性基板107,10
9の厚みは、たとえば1.1mm程度に選ばれ、液晶層
102の厚みは、たとえば数μm程度に選ばれる。透光
性基板107,109の厚みに比べて、液晶層102の
厚みはほとんど無視でき、屈折率の差が小さい2mm程
度の長さの間で入射光を集光させることは困難である。
液晶層102そのものを電界などのエネルギの印加によ
ってレンズ化するので、屈折率の条件の選択範囲が液晶
の有する屈折率の範囲に限られ、前記長さT1,T2の
選択幅が狭い。たとえば、長さT1,T2は8mm〜2
0mmの範囲に選ばれる。
して実用化するには、光出射側の基板部材103から数
mm離れた位置に遮光層が必要となるけれども、高い位
置精度で液晶素子105の外部に遮光層を設けることは
困難である。
に対して平行な方向に電界を印加する方式は、同じ透光
性基板上の2本の電極108a,108b;110a,
110bが、1単位のたとえば画素を構成する。このよ
うな構成でドットマトリクス状の表示装置を実現するこ
とは比較的困難である。
を使用しており、光信号の高いコントラスト比が得られ
るけれども、入射光が自然光に近い場合や入射偏光が解
消しやすい場合には、光の利用効率が半分以下となる。
この結果、光論理演算を行う場合では、演算内容が複雑
化するほど光信号の利用効率が減少し、光増幅器などの
手段が必要となる。さらに演算の途中で当然起こりうる
ノイズの影響によって、SN(Signal-to-Noise)比が
減少する。
反射型LCDなどの表示装置においては、近年、高精細
および高輝度が必要とされているけれども、液晶光シャ
ッタ121では利用できる光は原理的に光源光の半分
に、実際には光の損失によって半分以下になることか
ら、コントラスト比が低く、暗い表示しか実現すること
ができない。
ャッタ121を用いた光スイッチでは、位相変化、伝送
モード変換、または導波光の進行方向変化などの方法に
よって、駆動電圧の低減および伝送信号帯域の拡大など
がなされているものの、依然として、厳密な光学的設計
が必要であり、結晶性の高い材料を用いることから、素
子そのものがかなり高価となり、信号伝送路の端末装置
(たとえば家庭用の通信機器および処理装置など)に使
用する信号処理用の光スイッチとしては、価格面から実
用的ではない。
どに利用するにあたっては、LSI(Large Scale Inte
grated Circuit)技術を応用することなどによって、各
素子の微細化および集積化が可能となっているけれど
も、充分な光学変調を生ずるためには、ある程度の光路
長を必要とし、かつLSI技術を用いて各素子を基板平
面上に集積する必要がある。このため、基板表面として
2次元的に大きな面積が必要となり、ドットマトリクス
状の表示装置に応用することは困難である。
する光出力が得られ、かつ光信号の利用効率が高い可変
焦点レンズ素子ならびにその可変焦点レンズ素子を用い
た空間光変調装置、その空間光変調装置を用いた投射型
液晶表示装置および直視型液晶表示装置を提供すること
である。
を有し、相互に間隔をあけて配置される一対の透光性基
板11,8と、 (b)一方の基板11の他方の基板8とは反対側の外表
面に設けられる集光レンズ5と、 (c)遮光層10であって、前記他方の基板8の前記一
方の基板11に対向する内表面上で、集光レンズ5を透
過した光の経路上に配置される遮光層10と、 (d)液晶層2であって、前記基板11,8間の前記間
隔に充填され、印加される電界によって屈折率が変化
し、電界が印加されないとき、前記集光点Sが、遮光層
10の位置であり、電界が印加されることによって、集
光レンズ5を透過した光を発散する液晶層2と、 (e)一対の透明電極12,9であって、前記一方の基
板11の前記他方の基板8に対応する内表面と、前記他
方の基板8の前記内表面とにそれぞれ形成され、集光レ
ンズ5を透過した光の経路上に形成されたホール12
a,9aをそれぞれ有し、これらの一対の電極12,9
間に与えられる電圧によって、液晶層2に電界を印加
し、ホール12a,9aは、集光レンズ5からの光が液
晶層2によって発散されて透過することができる面積を
有する透明電極12,9とを含み、 (f)遮光層10は、ホール12a,9a内に存在し、
液晶層2に電界が印加されない状態で集光レンズ5から
液晶層2を透過した光が集光する集光点Sに一致してお
り、集光点Sの集光光の照射領域とほぼ等しい大きさの
面積Aを有することを特徴とする可変焦点レンズ素子で
ある。
に間隔をあけて配置される一対の透光性基板11,8
と、 (b)一方の基板11の他方の基板8とは反対側の外表
面に設けられる複数の各画素に対応して配置される複数
の集光レンズ5を有するマイクロレンズアレイ27と、 (c)遮光層10であって、前記他方の基板8の前記一
方の基板11に対向する内表面上で、各集光レンズ5を
それぞれ透過した光の経路上に配置される複数の遮光層
10と、 (d)液晶層2であって、前記基板11,8間の前記間
隔に充填され、印加される電界によって屈折率が変化
し、電界が印加されないとき、前記集光点Sが、遮光層
10の位置であり、電界が印加されることによって、集
光レンズ5を透過した光を発散する液晶層2と、 (e)一対の透明電極12,9であって、前記一方の基
板11の前記他方の基板8に対応する内表面と、前記他
方の基板8の前記内表面とにそれぞれ形成され、各電極
12,9は、前記一方の基板11の前記内表面と前記他
方の基板8の前記内表面とに、複数の帯状に、かつ互い
に直交するマトリクス形に配置してそれぞれ形成され、
電極12,9の交差部分を前記画素とし、これらの各電
極12,9は、集光レンズ5を透過した光の経路上に形
成されたホール12a,9aをそれぞれ有し、これらの
一対の電極12,9間に与えられる電圧によって、液晶
層2に電界を印加し、ホール12a,9aは、集光レン
ズ5からの光が液晶層2によって発散されて透過するこ
とができる面積を有する透明電極12,9とを含み、 (f)遮光層10は、ホール12a,9a内に存在し、
液晶層2に電界が印加されない状態で集光レンズ5から
液晶層2を透過した光が集光する集光点Sに一致してお
り、集光点Sの集光光の照射領域とほぼ等しい大きさの
面積Aを有することを特徴とする空間光変調装置であ
る。
に間隔をあけて配置される一対の透光性基板11,8
と、 (b)一方の基板11の他方の基板8とは反対側の外表
面に設けられる複数の各画素に対応して配置される複数
の集光レンズ5を有するマイクロレンズアレイ27と、 (c)遮光層10であって、前記他方の基板8の前記一
方の基板11に対向する内表面上で、各集光レンズ5を
それぞれ透過した光の経路上に配置される複数の遮光層
10と、 (d)液晶層2であって、前記基板11,8間の前記間
隔に充填され、印加される電界によって屈折率が変化
し、電界が印加されないとき、前記集光点Sが、遮光層
10の位置であり、電界が印加されることによって、集
光レンズ5を透過した光を発散する液晶層2と、 (e)一対の透明電極12,9であって、前記一方の基
板11の前記他方の基板8に対応する内表面と、前記他
方の基板8の前記内表面とにそれぞれ形成され、前記一
対の電極12,9のいずれか一方の電極12は、前記画
素に対応してマトリクス形に配置される画素電極であ
り、いずれか他方の電極9は、前記一方の電極12に共
通に対向する対向電極であり、これらの各電極12,9
は、集光レンズ5を透過した光の経路上に形成されたホ
ール12a,9aをそれぞれ有し、これらの一対の電極
12,9間に与えられる電圧によって、液晶層2に電界
を印加し、ホール12a,9aは、集光レンズ5からの
光が液晶層2によって発散されて透過することができる
面積を有する透明電極12,9と、 (f)前記一方の電極12が形成される基板11の前記
内表面上に形成され、前記一方の各電極12に、個別的
に電圧を与えるスイッチング素子40とを含み、 (g)遮光層10は、ホール12a,9a内に存在し、
液晶層2に電界が印加されない状態で集光レンズ5から
液晶層2を透過した光が集光する集光点Sに一致してお
り、集光点Sの集光光の照射領域とほぼ等しい大きさの
面積Aを有することを特徴とする空間光変調装置であ
る。
a〜26cを、ライトバルブとして用いたことを特徴と
する投射型液晶表示装置である。
または3に記載され、バックライト上に配置される空間
光変調装置26とを含むことを特徴とする直視型液晶表
示装置である。
述されるように、一対の透明電極12,9間に電圧を与
えて液晶層2に電界を与えたり、与えなかったりするこ
とによって、液晶層2の屈折率を変化し、液晶層2に電
界を印加しないとき、集光レンズ5の働きによって、入
射光は、集光点Sに位置される遮光層10に照射されて
吸収され、したがって入射光が出射しない暗い(黒)状
態となり、また液晶層2に電界を印加するとき、透明電
極12,9のホール12a,9aを経て入射光が出射さ
れ、入射光は集光されずに発散され、これによって明る
い(白)状態とすることができる。こうして液晶層2へ
の電界の有無によって、出射光の明るい(白)状態と、
暗い(黒)状態とにスイッチング動作を行うことができ
る。液晶層2に電界が印加される状態で、出射光は前述
のように発散され、このとき入射光の一部分は、遮光層
10によって後述の図11(b)のように部分的に遮断
されるけれども、このような遮光層10は、集光点Sの
集光光の照射領域とほぼ等しい大きさの面積Aを有し、
すなわち比較的小さい面積Aであり、したがって電界印
加時では、出射光の光量は充分大きい。
子を用いて、単純マトリクス形およびアクティブマトリ
クス形の空間光変調装置が実現される。
またはアクティブマトリクス形の空間光変調装置を用い
て、投射型および直視型の液晶表示装置が実現される。
るVFL素子1aの構成を示す断面図である。VFL素
子1aは、液晶素子6と、エネルギ供給手段である電源
装置7とを含んで構成され、前記液晶素子6は、可変屈
折率層である液晶層2と、前記液晶層2を間に介在する
エネルギ印加手段である一対の基板部材3,4と、前記
一対の基板部材3,4のうちの光入射側の基板部材4の
液晶層2とは反対側に配置される集光レンズ5とを含ん
で構成される。前記一対の基板部材3,4のうちの光出
射側の一方基板部材3は、透光性基板8と、当該透光性
基板8の液晶層側表面に形成される透明電極9とを含ん
で構成され、光入射側の他方基板部材4は、透光性基板
11と、当該透光性基板11の液晶層側表面に形成され
る透明電極12とを含んで構成される。このようにVF
L素子1aは、可変屈折率層材料として液晶を、外部か
ら供給されるエネルギとして電界をそれぞれ使用するも
のである。
材3,4の表面に対して液晶分子の長軸方向がほぼ平行
で、かつ各液晶分子の長軸方向がほぼ同一方向となる第
1の規制状態と、基板部材3,4の表面に対して液晶分
子の長軸方向がほぼ垂直となる第2の規制状態とでスイ
ッチングを行う。第1の規制状態は、電界を印加しない
ときの後述する液晶配向膜の配向規制力によって得ら
れ、第2の規制状態は、電界を印加することによって得
られる。液晶分子は、常光屈折率と異常光屈折率とが互
いに異なるので、電界の印加によって液晶分子の配向状
態を変えることで、液晶層2の屈折率を変えることがで
き、可変屈折率層として充分に機能する。前記VFL素
子1aは、たとえば以下のようにして作成される。ま
ず、透光性基板8,11の表面に透明電極9,12がそ
れぞれ形成される。透光性基板8,11としては、たと
えば0.5mmの厚さのガラス基板(コーニング社製、
商品名7059)が用いられる。透明電極9,12とし
ては、たとえばITO(インジウム錫酸化物)が用いら
れ、当該ITOをスパッタリング法によって0.1μm
〜1.1μmの厚さに形成し、フォトリソグラフィ法を
用いて所定の形状にパターン形成する。
きにおいて、液晶分子の配向(初期配向)を規制するた
めに、図示しない液晶配向膜が形成される。液晶配向膜
は、ポリイミド膜などで実現され、たとえば日産化学社
製、商品名RN−1024を前記透明電極9,12を覆
って透光性基板8,11上に塗布し、180℃の温度で
焼成した後、ラビング法によって配向処理を施すことに
よって形成される。
3,4を、液晶配向膜表面が互いに対向するようにし
て、またラビング方向が平行かつ反対となるようにして
配置され、たとえば50μmの厚さのマイラフィルムを
スペーサとし、一対の基板部材3,4のうちのいずれか
一方の基板部材上にスクリーン印刷法などによって塗布
された接着剤を介して貼合わせられる。このとき、一部
分に接着剤を塗布しないことによって液晶注入口が形成
され、真空脱気を行うことによって液晶注入口から液晶
が注入されて液晶層2が形成される。液晶としては、た
とえばネマティック液晶が使用され、本実施例ではBD
H社製、商品名BL007(常光屈折率ne=1.53
0、異常光屈折率no=1.816)を用いた。
対側表面に集光レンズ5が配置される。集光レンズ5側
から液晶素子6に入射した光が、液晶層2に電界が印加
されないときにおいて、基板部材3の液晶層2側表面上
に集光するように、液晶層2の材料に応じた焦点距離を
有する集光レンズ5が選ばれる。たとえば、集光レンズ
5の焦点距離は、0.5mm〜2.5mm程度の範囲に
選ばれる。集光レンズ5は、光の利用効率の面から、V
FL素子1aに入射した光をより多く集光できるだけの
レンズ径を有することが好ましい。
である。集光レンズ5は、図2(A)に示されるよう
な、点状に、光の集光点が形成されるマイクロレンズを
複数個組み合わせたマイクロレンズアレイ5aで実現し
てもよい。また、図2(B)に示されるような、線状に
集光点が形成される、いわゆるレンチキュラーレンズで
実現してもよい。
レンズ5の液晶素子6とは反対側には、図示しない偏光
素子が、その透過軸が液晶分子の初期配向方向に応じた
方向となるようにして配置される。VFL素子1aに入
射する光は、前記偏光素子によって液晶分子の配向方向
(異常光方向)に偏光面を有する光となる。
は、前記透明電極9,12に電源装置7が接続され、電
源電圧が供給される。
理を説明するための図である。電源装置7と透明電極9
との間のスイッチ13を、図3(A)に示されるように
遮断した液晶層2に電界が印加されない状態では、集光
レンズ5側から入射した光は、光出射側の基板部材3の
液晶層2側表面上に集光点Sとして集光される。
チ13を接続した、液晶層2に電界を印加した状態で
は、液晶の屈折率が変化し、集光点Sの位置が変化す
る。たとえば図示されるように、前記基板部材3の液晶
層2とは反対側表面から液晶素子6の外方に向かって距
離T3の位置に設定されて、入射光14が集光される。
また、前記基板部材3の液晶層2側表面から液晶素子6
の内方に向かって距離T4の位置に集光点Sを設定し
て、入射光14を集光しても構わない。
光の照射面積は狭いけれども、照射強度が強い出射光
と、光の照射面積は広いけれども、照射強度が弱い光と
を得ることができる。
あるVFL素子1の構成を示す断面図である。VFL素
子1は、前記VFL素子1aとほぼ同様にして構成さ
れ、一方基板部材3が、透明電極9上に形成される遮光
層10を含んで構成されることを特徴とする。遮光層1
0は、電界が印加されない状態で、集光レンズ5側から
入射した光が集光される集光点近傍に、集光光の照射領
域にほぼ等しい大きさの所定の面積で配置される。
され、スパッタリング法などの公知の薄膜形成技術によ
って液晶配向膜の全表面にクロム薄膜が形成され、当該
クロム薄膜をフォトリソグラフィ法などによって所定の
形状にパターン形成して作成される。
ら入射した光の液晶層2内における広がり角θ、および
基板部材4の液晶層2側表面から、入射した光が集光さ
れる集光点までの距離Lsを用いて、 A=2Ls・tan(θ) …(4) で算出される。
明するための図である。電源装置7と透明電極9との間
のスイッチ13を、図5(A)に示されるように遮断し
た状態、すなわち液晶層2に電界が印加されていない状
態では、集光レンズ5側から入射した光が集光される集
光点Sの位置には遮光層10が配置されているので、入
射光14は遮光層10によって吸収される。このため入
射光14は出射せず、観察者には暗い(黒)状態と認識
される。
チ13を接続した状態、すなわち液晶層2に電界を印加
した状態では、液晶の屈折率が変化して、第1の構成で
説明したように集光点Sの位置が変化する。入射光14
の一部は前述したのと同様に遮光層10によって吸収さ
れるけれども、その他の入射光14は遮光層10が形成
されていない透光領域から出射する。したがって、観察
者には明るい(白)状態と認識される。
電界が印加されていない状態で暗い(黒)状態となり、
電界を印加した状態で明るい(白)状態となる、いわゆ
るノーマリブラック方式のスイッチング素子である。液
晶層2によって光路変調された集光点Sの軌跡は、前記
集光レンズ5を透過した光の光軸と等しい直線を描くの
で、遮光層10によって遮光される光量を連続的に変化
させることが可能である。
を示すグラフである。横軸は印加電圧を、縦軸は透過率
を示している。実線15は前記VFL素子1の特性を示
しており、たとえば電圧0Vをオフ電圧とし、電圧Vs
at1をオン電圧としてスイッチングを行うことが可能
である。
優れたコントラスト比の高いスイッチング特性が、厳密
な光学的設計や結晶性の高い材料を用いずに実現するこ
とができるので、従来技術と比較すると製造コストが安
価になる。また、遮光層10を設けるだけでスイッチン
グが可能であることから、従来技術のように、2次元的
に広い面積が必要ではなく、素子の小型化が可能とな
る。
ラビング処理方向を平行に配置し、液晶の光学的異方性
を利用し、さらに光入射側に偏光素子を用いているの
で、理論上、光の利用効率は最大で50%である。実際
には、光損失によって50%以下となる。光の利用効率
を向上するためには、光学的に等方性な液晶を利用し、
比較的低い電圧で液晶の等方性を維持しつつ屈折率が変
化するようにすることが好ましい。たとえば、以下のよ
うにして光の利用効率を向上することができる。前述し
た液晶配向膜として、ポリアミド系高分子などの球晶性
を示す材料を用い、電界が印加されていない状態での液
晶の配向をランダム(不規則)にすることで、光学的に
等方性とする。図6中の実線16で表される特性は、液
晶配向膜として球晶性を示す材料であるナイロン6,6
を用いた場合を示している。ここで、液晶層2の屈折率
は、電界が印加されていない状態において、液晶分子が
ランダム配向し、光学的に等方性となっているので、見
かけ上の(2次元的な)屈折率naveは、 nave={(ne2+no2)/2}0.5 …(5) で表され、光の利用効率は増大する。ただし、屈折率の
変化量は減少する。前記液晶材料BL007の平均屈折
率naveは1.679である。図6に示されるよう
に、電圧0Vをオフ電圧とし、電圧Vsat2をオン電
圧としてスイッチングを行うことが可能である。
前述した液晶に限らず、見かけ上、光学的に等方性を示
し、かつ外部から与えられるエネルギによって屈折率が
変化するような材料であれば構わない。たとえば、Li
NbO3 などの光学的に異方性を有する結晶を用いるこ
とができる。
界に限るものではなく、可変屈折率層材料の屈折率を変
えられるエネルギであればよく、たとえば磁界などを用
いても構わない。
射光をほぼ完全に遮光することができる、すなわち吸収
する物質が好ましい。このため遮光層10は、クロム以
外に、感光性樹脂などを用いて形成してもよく、また入
射光を出射させないことのみを考慮した場合、アルミニ
ウムなどの金属を用いても構わない。
の位置を変化させることから、光学的距離が長い、すな
わち液晶層2の厚さが厚い方が好ましい。
ど光の利用効率が向上するけれども、充分なコントラス
ト比を得るためには、その面積は集光レンズ5を透過し
た集光光の照射面積以上であることが必要となる。この
ため、遮光層10の面積としては、集光レンズ5を透過
した集光光の照射面積程度に選ぶことが好ましく、前記
式(4)によって求められる値に選ぶことが好ましい。
ポット径が小さいこと、および入射光の波長帯域におい
て色収差などが生じにくいことが要求される。
あるVFL素子21の構成を示す断面図である。この第
3の構成のVFL素子21は、第2の構成のVFL素子
1の遮光層10に代わって遮光層22を有することを特
徴とする。遮光層22は、前記遮光層10と同様に、電
界が印加されていないときに、集光レンズ5側から入射
した光が集光される集光点近傍に配置されるとともに、
集光光の照射領域にほぼ等しい大きさの所定の面積の透
孔22aを有する。なお、前記構成と同様の部材には同
様の参照符号を付して示す。
様にして形成される。ここで、遮光層22は、透明電極
9を覆って透光性基板8の表面全面にクロム薄膜を形成
し、当該クロム薄膜の所定の領域をフォトリソグラフィ
法などによってエッチングして透孔22aが形成されて
作成される。透孔22aの面積Aは、前記式(4)によ
って求められる。
説明するための図である。図8(A)に示されるように
スイッチ13を遮断した電界が印加されていない状態で
は、集光レンズ5側から入射した光が集光される集光点
Sの位置には透孔22aがあるので、入射光14は透孔
22aに入射し、当該透孔22aから出射する。したが
って、観察者には明るい(白)状態と認識される。
チ13を接続した電界を印加した状態では、集光点Sの
位置が、集光レンズ5に近接又は離反する方向に移動す
る。入射光14は集光点Sに集光され、その一部は透孔
22aから出射するけれども、他の入射光14は遮光層
22によって吸収される。したがって、観察者には暗い
(黒)状態と認識される。
電界が印加されていない状態で、明るい(白)状態とな
る、いわゆるノーマリホワイト方式の素子である。
性を示すグラフである。横軸に印加電圧を、縦軸に透過
率をそれぞれ示している。実線23は、前記VFL素子
21の特性を示している。たとえば電圧0Vと電圧Vo
ff1とによってスイッチングを行うことが可能であ
る。
向膜のラビング処理方向を平行に配置し、液晶の光学的
異方性を利用し、また光入射側に偏光素子を用いている
ので、理論上、光の利用効率は最高で50%である。実
際には、光損失によって50%以下となる。VFL素子
21の光の利用効率を向上させるために、第2の実施例
で説明したように、光学的に等方性な液晶を利用し、比
較的低い電圧で液晶の等方性を維持しつつ屈折率が変化
するようにすることが好ましい。
向膜として球晶性を示す材料であるナイロン6,6を用
いた場合の電気光学特性を、図9中の実線24に示す。
電界が印加されていない状態での液晶層2の見かけ上の
屈折率naveは、前記式(5)で求められ、光の利用
効率が増加する。ただし、屈折率の変化量が減少する。
図9に示されるように、電圧0Vと電圧Voff2とに
よってスイッチングを行うことが可能である。
層)、電界(外部から与えられるエネルギ)、集光レン
ズ5および遮光層22は、第2の構成で説明した他の材
料で実現することも可能である。
小さいほど光の利用効率が向上するけれども、充分なコ
ントラスト比を得るためには、その面積は集光レンズ5
を透過した集光光の照射面積以上であることが必要とな
る。このため、遮光層22の透孔22aの面積は、集光
レンズ5を透過した集光光の照射面積程度とするのが好
ましい。すなわち、前記式(4)によって求められる値
に選ぶことが好ましい。
の利用効率に優れたコントラスト比の高いスイッチング
特性を、従来技術と比較して安価に実現することができ
る。また、素子の小型化が可能となる。
素子25の動作原理を説明するための図である。また図
11は、VFL素子25とVFL素子1とを比較して示
す図である。本発明のVFL素子25は、第2の構成の
VFL素子1の液晶層2を凹レンズ化したものであり、
このように液晶層2を凹レンズとする例は、前述した文
献、すなわち「光学第20巻第4号(1991,4),
ハイブリッド配向液晶電気光学マイクロレンズにおける
光学特性および分子配向,増田伸、能勢敏明、佐藤進」
などに開示されている。VFL素子25は、VFL素子
1と同様の構成部材からなるけれども、透明電極9,1
2が所定のパターン状に形成され、遮光層10が、透明
電極9が形成されていない液晶層2側表面に配置されて
いることを特徴とする。
て入射光の集光点を変化させるものである。この場合、
図11(A)に示される領域Aを通過する光が遮光され
る。本実施例のVFL素子25は、集光レンズ5を設け
るとともに、液晶層を凹レンズ化することによって、集
光した光を発散させる。この場合、図11(B)に示さ
れる前記領域Aよりも狭い領域Bを通過する光が遮光さ
れる。このため、光の損失が少なく、VFL素子1と比
較して光の利用効率が向上する。
図である。以下に、VFL素子25の作成方法について
説明する。なお、前記VFL素子1と同じようにして作
成される部分についての説明は省略し、VFL素子1と
異なる部分についてのみ説明する。
透明電極9,12をそれぞれ形成するために、たとえば
ITO膜がそれぞれ全面に形成される。このITO膜
は、前記VFL素子1と同様にして形成される。次に、
ITO膜が所定の形状にフォトリソグラフィ法によって
パターン形成される。
ンズ5を透過した光の光路上に電極が配置されないよう
にホール9a,12aが形成される。集光レンズ5がマ
イクロレンズで実現される場合、図12(A)に示され
るように円形のホール9a,12aが形成される。レン
チキュラーレンズを用いた場合も、光は直線状に集光さ
れるので、光路上には、図12(B)に示されるような
スリット状のホールが形成される。
覆って透光性基板8,11にそれぞれ形成される。ここ
で、一方の液晶配向膜は、液晶分子を基板部材の表面に
対して垂直に配向させるような材料に選ばれ、他方の液
晶配向膜は前記表面に対して平行に配向させるような材
料に選ばれる。垂直に配向させる液晶配向膜として、た
とえば東京応化社製、商品名LS−204を塗布し、平
行に配向させる液晶配向膜として、たとえば球晶性を示
す材料であるナイロン6,6を塗布し、ともに180℃
で焼成した。
0は、クロム薄膜を、透光性基板8上に形成された液晶
配向膜の全面にVFL素子1と同様にして形成した後、
前記透明電極9のホール9a内にパターン形成される。
遮光層10の面積Aは、前記式(4)から求められる。
部材3,4の電極の位置を合わせて貼合わせ、液晶層2
を形成した後、集光レンズ5が配置される。
印加されない状態では、集光レンズ5側から入射した光
が集光される集光点Sの位置には遮光層10が配置され
ているので、入射光14は遮光層10によって吸収され
る。このため入射光14は出射せず、観察者には暗い
(黒)状態と認識される。
電界を印加した状態では、液晶層2が凹レンズとして作
用し、当該液晶層2に入射した光は発散する。入射光1
4の一部は前述したのと同様に遮光部10によって吸収
されるけれども、その他の入射光14は遮光部10が形
成されていない前記ホール9a,12aである透光領域
から出射する。したがって、観察者には明るい(白)状
態と認識される。
特性を示すグラフである。横軸は印加電圧を、縦軸は透
過率をそれぞれ示す。たとえば、電圧0Vと電圧Vsa
tとによってスイッチングを行うことが可能である。こ
のように、液晶層2を凹レンズ化することによって、光
の透光率はさらに向上する。
界および遮光層10は、前述の構成と同様に他の材料で
実現してもかまわない。
11の厚さの約1/10〜1/100程度に選ばれる。
たとえば透光性基板8,11は、1.1mmの厚みに選
ばれる。このため、集光レンズ5を透過した光は、透光
性基板11を通過した時点で、かなり集光されている。
たとえば、図10(B)を参照して、透光性基板11に
入射する光のスポット径Rgに比べて、透光性基板11
を出射する光のスポット径Rlcは著しく小さくなる。
前記スポット径の差Rg−Rlcで表される領域(デッ
ドエリア)は、実際のスイッチングには寄与しないの
で、この領域を利用して透明電極9,12を作成し、液
晶層2を凹レンズ化することが可能である。したがっ
て、従来技術のような開口率が減少するというような不
都合が生じない。このことは、ノーマリブラック方式に
限らず、ノーマリホワイト方式においても言えることで
ある。
である空間光変調(以下、「FLM」(Field Light Mod
urator)と称する)装置26の構成を示す断面図であ
る。FLM装置26は、第2の構成のVFL素子1の透
明電極9,12を複数の帯状に形成し、かつ互いに直交
するように配置したマトリクス型の装置であり、電極の
交差部分を画素とし、各画素にそれぞれ対応する複数の
集光レンズ5を有するマイクロレンズアレイ27と、各
絵素にそれぞれ対応する複数の遮光層10とを設けたこ
とを特徴とする。FLM装置26は、前記VFL素子1
と同様のノーマリホワイト方式の素子である。
ズアレイ27は、たとえば特開平3−202330号公
報や特開平3−233417号公報に開示されている方
法によって作成することができる。当該公報によれば、
マイクロレンズアレイ27は、所定の光学素子上に感光
性樹脂層を形成し、紫外線に対して透明なスタンパを前
記感光性樹脂層に押当て、さらに前記スタンパを介して
紫外線を照射して感光性樹脂層を硬化させることによっ
て形成される。前記スタンパにはマイクロレンズアレイ
27の原型が形成されている。
素子1と同様の動作原理によって明暗(白黒)によるス
イッチングが行われる。たとえば単純マトリクス駆動方
式による液晶表示装置として用いることができる。
る遮光層を設け、第3の構成のVFL素子21と同様
に、ノーマリホワイト方式の素子とすることも可能であ
る。
て構成される3つのFLM装置26a〜26cを用いた
投写型液晶表示装置39の構成を示す図である。光源2
8から照射された赤(R)、緑(G)および青(B)の
光は、まず赤色用ダイクロイックミラー29によって赤
色の光のみが反射され、他の光は透過する。透過した光
は緑色用ダイクロイックミラー30によって、緑色の光
のみが反射し、青色の光が透過する。2つのダイクロイ
ックミラー29,30によって分離された赤、緑および
青の光は、それぞれFLM装置26a〜26cに入射す
る。赤色の光は反射板32で反射し、レンズ36を通過
してFLM装置26aに入射する。緑色の光はレンズ3
7を透過してFLM装置26bに入射する。青色の光は
レンズ38を透過してFLM装置26cに入射する。各
FLM装置26a〜26cを通過した光は投影レンズ3
5を介して出射される。赤色の光はダイクロイックミラ
ー33,34をそのまま通過して出射し、緑色の光はダ
イクロイックミラー33で反射し、ダイクロイックミラ
ー34を通過して出射し、青色の光は、反射板31で反
射し、ダイクロイックミラー34で反射して出射する。
緑、および青の画像が表示され、上述したようにして各
色の光を合成することによってカラー表示が実現され
る。このように、前記FLM装置26a〜26cをライ
トバルブとして用い、図示されるような光学システムに
使用することによって、高輝度な投写型液晶表示装置3
9を得ることができる。なお、バックライト上にFLM
装置26を配置することによって、直視型の液晶表示装
置としても用いることができる。
15のVFL素子26;26a,26b,26cに代え
て前述のVFL素子25のように、液晶層2を凹レンズ
化することも可能である。
であるFLM装置47の1画素の領域を拡大して示す断
面図である。本構成のFLM装置47は、TFT素子を
用いたアクティブマトリクス駆動方式の装置である。透
光性基板11上の透明電極12は、マトリクス状に互い
に間隔を開けて形成される画素電極となる。また、各画
素電極に対して個別的にTFT素子が設けられる。ま
た、透光性基板8上の透明電極9は、当該基板8のほぼ
全面に形成される対向電極となる。
リクス駆動を採用するため、駆動電圧比Von/Vof
f(デューティ比)は、 Von/Voff=(N0.5+1/N0.5−1)0.5 …(6) で求められる。Nはデューティ数(1/N;デューティ
比)であり、通常、走査線数と同じに選ばれる。単純マ
トリクス駆動方式では、走査線数の増大に伴い、印加電
圧のon/off比が減少するために、高精細化が困難
であり、かつ階調表示を行う際に、各階調間の電圧差が
僅差となり、電気的雑音などの影響が深刻な問題とな
る。本構成のFLM装置47は、各画素に対応してスイ
ッチング素子であるTFT素子40を形成することによ
って、上述した問題を解消し、駆動電圧比が前記式
(6)に支配されないようにしている。以下にTFT素
子40の作成方法について説明する。
す工程図である。工程S1では、ゲートバス配線および
ゲート電極41が形成される。TFT素子40は光入射
側の透光性基板11上に形成されるので、まず、当該透
光性基板11上にスパッタリング法によって300nm
の厚さのTa金属層を形成する。当該Ta金属層を、フ
ォトリソグラフィ法およびエッチング法によってパター
ン形成し、ゲートバス配線およびゲート電極41を作成
する。
れる。当該ゲート絶縁膜42は、たとえばプラズマCV
D(Chemical Vapor Deposition)法によって400nm
の厚さのSiNxを、前記ゲートバス配線およびゲート
電極41を覆って透光性基板11上に形成することによ
って作成される。
導体層43が形成される。まず、前記ゲート絶縁膜42
上に半導体層43となる100nmの厚さのa−Si層
と、コンタクト層44となる40nmの厚さのn+型a
−Si層とをこの順番に連続的に形成する。次に、前記
2つの層を同時にパターン形成することによってコンタ
クト層44と半導体層43が形成される。
電極46およびソースバス配線が形成される。まず、コ
ンタクト層44および半導体層43が形成された基板上
に200nmの厚さのMo金属層をスパッタリング法に
よって形成し、当該Mo金属層をパターン形成すること
によってソース電極45、ドレイン電極46およびソー
スバス配線が形成される。このようにしてTFT素子4
0が完成する。
装置47においても、各画素は、第1の構成のVFL素
子1と同様の動作原理によって、明暗(白黒)によるス
イッチングを行う。たとえば、アクティブマトリクス駆
動の液晶表示装置とすることができる。
構成のVFL素子1と同様に、ノーマリブラック方式の
装置であるけれども、第3の構成のVFL素子21と同
様のノーマリホワイト方式の装置とすることも可能であ
る。
LM装置47において、前述の本発明のVFL素子25
のように、液晶層2を凹レンズ化することも可能であ
る。さらに、第5の実施例で説明したように、FLM装
置47をライトバルブとして用い、図15に示されるよ
うなの光学系に使用することによって高輝度な投写型液
晶表示装置を作成することも可能である。
してTFT素子40を使用する例を説明したけれども、
2端子素子の非線形特性を用いたMIM(Metal-Insula
tor-Metal)素子およびバリスタなどを用いてもかまわ
ない。
ズからの入射光は、一対の透明電極12,9間に電圧を
与えて液晶層2に電界を印加することによって、前述の
図10(b)に示されるように出射光が発散され、多孔
層10によって遮断される光の量は比較的わずかであ
り、こうして光が出射する明るい(白)状態を得ること
ができ、これに対して液晶装置2に電界を印加しないと
き、前述の図10(A)に示されるように、入射光の全
てが遮光層10によって遮断され、したがって暗い
(黒)状態が得られる。こうして電界の有無に応じて明
暗の差が大きいスイッチング動作を行うことができる可
変焦点レンズ素子が実現される。こうして本発明によれ
ば、電界印加時における液晶層2の凹レンズ作用を利用
し、光の利用効率を向上し、明るい(白)状態を、容易
に実現することができる。
極9が形成される基板8の内表面上に遮光層10が形成
されるので、この電極9と遮光層10との相対的な位置
決めによる精度を向上することが容易であり、製造が容
易である。
子を用いて、単純マトリクス形またはアクティブマトリ
クス形の空間光変調装置を実現することができ、さらに
このような空間光変調装置を用いて投射型および直視型
液晶表示装置を実現し、明るい(白)状態と暗い(黒)
状態との光量差を大きくした構成が容易に実現される。
子1aの構成を示す断面図である。
の図である。
子1の構成を示す断面図である。
図である。
である。
子21の構成を示す断面図である。
の図である。
フである。
作原理を説明するための図である。
ラフである。
装置26の構成を示す断面図である。
FLM装置26a〜26cを用いた投写型液晶表示装置
39の構成を示す図である。
装置47の1画素の領域を拡大して示す断面図である。
る。
を示す断面図である。
を示す図である。
の図である。
構成を示す断面図である。
さ) D 基板部材の間隔 L 不変屈折率層の断面二等辺三角形の底辺の長さ 2θg 不変屈折率層の断面二等辺三角形の頂点の成す
角
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)絶縁性を有し、相互に間隔をあけ
て配置される一対の透光性基板11,8と、 (b)一方の基板11の他方の基板8とは反対側の外表
面に設けられる集光レンズ5と、 (c)遮光層10であって、 前記他方の基板8の前記一方の基板11に対向する内表
面上で、 集光レンズ5を透過した光の経路上に配置される遮光層
10と、 (d)液晶層2であって、 前記基板11,8間の前記間隔に充填され、 印加される電界によって屈折率が変化し、電界が印加さ
れないとき、前記集光点Sが、遮光層10の位置であ
り、 電界が印加されることによって、集光レンズ5を透過し
た光を発散する液晶層2と、 (e)一対の透明電極12,9であって、 前記一方の基板11の前記他方の基板8に対応する内表
面と、 前記他方の基板8の前記内表面とにそれぞれ形成され、 集光レンズ5を透過した光の経路上に形成されたホール
12a,9aをそれぞれ有し、 これらの一対の電極12,9間に与えられる電圧によっ
て、液晶層2に電界を印加し、 ホール12a,9aは、集光レンズ5からの光が液晶層
2によって発散されて透過することができる面積を有す
る透明電極12,9とを含み、 (f)遮光層10は、 ホール12a,9a内に存在し、 液晶層2に電界が印加されない状態で集光レンズ5から
液晶層2を透過した光が集光する集光点Sに一致してお
り、 集光点Sの集光光の照射領域とほぼ等しい大きさの面積
Aを有することを特徴とする可変焦点レンズ素子。 - 【請求項2】 (a)絶縁性を有し、相互に間隔をあけ
て配置される一対の透光性基板11,8と、 (b)一方の基板11の他方の基板8とは反対側の外表
面に設けられる複数の各画素に対応して配置される複数
の集光レンズ5を有するマイクロレンズアレイ27と、 (c)遮光層10であって、 前記他方の基板8の前記一方の基板11に対向する内表
面上で、 各集光レンズ5をそれぞれ透過した光の経路上に配置さ
れる複数の遮光層10と、 (d)液晶層2であって、 前記基板11,8間の前記間隔に充填され、 印加される電界によって屈折率が変化し、電界が印加さ
れないとき、前記集光点Sが、遮光層10の位置であ
り、 電界が印加されることによって、集光レンズ5を透過し
た光を発散する液晶層2と、 (e)一対の透明電極12,9であって、 前記一方の基板11の前記他方の基板8に対応する内表
面と、 前記他方の基板8の前記内表面とにそれぞれ形成され、 各電極12,9は、前記一方の基板11の前記内表面と
前記他方の基板8の前記内表面とに、複数の帯状に、か
つ互いに直交するマトリクス形に配置してそれぞれ形成
され、 電極12,9の交差部分を前記画素とし、これらの各電
極12,9は、 集光レンズ5を透過した光の経路上に形成されたホール
12a,9aをそれぞれ有し、 これらの一対の電極12,9間に与えられる電圧によっ
て、液晶層2に電界を印加し、 ホール12a,9aは、集光レンズ5からの光が液晶層
2によって発散されて透過することができる面積を有す
る透明電極12,9とを含み、 (f)遮光層10は、 ホール12a,9a内に存在し、 液晶層2に電界が印加されない状態で集光レンズ5から
液晶層2を透過した光が集光する集光点Sに一致してお
り、 集光点Sの集光光の照射領域とほぼ等しい大きさの面積
Aを有することを特徴とする空間光変調装置。 - 【請求項3】 (a)絶縁性を有し、相互に間隔をあけ
て配置される一対の透光性基板11,8と、 (b)一方の基板11の他方の基板8とは反対側の外表
面に設けられる複数の各画素に対応して配置される複数
の集光レンズ5を有するマイクロレンズアレイ27と、 (c)遮光層10であって、 前記他方の基板8の前記一方の基板11に対向する内表
面上で、 各集光レンズ5をそれぞれ透過した光の経路上に配置さ
れる複数の遮光層10と、 (d)液晶層2であって、 前記基板11,8間の前記間隔に充填され、 印加される電界によって屈折率が変化し、電界が印加さ
れないとき、前記集光点Sが、遮光層10の位置であ
り、 電界が印加されることによって、集光レンズ5を透過し
た光を発散する液晶層2と、 (e)一対の透明電極12,9であって、 前記一方の基板11の前記他方の基板8に対応する内表
面と、 前記他方の基板8の前記内表面とにそれぞれ形成され、 前記一対の電極12,9のいずれか一方の電極12は、
前記画素に対応してマトリクス形に配置される画素電極
であり、 いずれか他方の電極9は、前記一方の電極12に共通に
対向する対向電極であり、 これらの各電極12,9は、 集光レンズ5を透過した光の経路上に形成されたホール
12a,9aをそれぞれ有し、 これらの一対の電極12,9間に与えられる電圧によっ
て、液晶層2に電界を印加し、 ホール12a,9aは、集光レンズ5からの光が液晶層
2によって発散されて透過することができる面積を有す
る透明電極12,9と、 (f)前記一方の電極12が形成される基板11の前記
内表面上に形成され、前記一方の各電極12に、個別的
に電圧を与えるスイッチング素子40とを含み、 (g)遮光層10は、 ホール12a,9a内に存在し、 液晶層2に電界が印加されない状態で集光レンズ5から
液晶層2を透過した光が集光する集光点Sに一致してお
り、 集光点Sの集光光の照射領域とほぼ等しい大きさの面積
Aを有することを特徴とする空間光変調装置。 - 【請求項4】 請求項2または3に記載された空間光変
調装置26a〜26cを、ライトバルブとして用いたこ
とを特徴とする投射型液晶表示装置。 - 【請求項5】 バックライトと、 請求項2または3に記載され、バックライト上に配置さ
れる空間光変調装置26とを含むことを特徴とする直視
型液晶表示装置。
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- 1995-06-28 JP JP16231895A patent/JP3158016B2/ja not_active Expired - Fee Related
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