JP2001222027A - 電気光学装置および投射型表示装置 - Google Patents
電気光学装置および投射型表示装置Info
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- JP2001222027A JP2001222027A JP2000032287A JP2000032287A JP2001222027A JP 2001222027 A JP2001222027 A JP 2001222027A JP 2000032287 A JP2000032287 A JP 2000032287A JP 2000032287 A JP2000032287 A JP 2000032287A JP 2001222027 A JP2001222027 A JP 2001222027A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 隣接する画素間での横電界の影響を抑えて液
晶を適正な方向に向かせることにより、明るくてコント
ラストの高い表示を行なうことのできる電気光学装置、
およびそれを用いた投射型表示装置を提供すること。 【解決手段】 電気光学装置1において、各画素1Aの
各々には、その中央領域に第1の画素電極91が形成さ
れ、この第1の画素電極91を囲むように第2の画素電
極92が形成されている。第1の画素電極91は、TF
T30を介してデータ線6に電気的に接続し、第2の画
素電極92は、TFT30および抵抗素子95Aを介し
てデータ線6に電気的に接続している。
晶を適正な方向に向かせることにより、明るくてコント
ラストの高い表示を行なうことのできる電気光学装置、
およびそれを用いた投射型表示装置を提供すること。 【解決手段】 電気光学装置1において、各画素1Aの
各々には、その中央領域に第1の画素電極91が形成さ
れ、この第1の画素電極91を囲むように第2の画素電
極92が形成されている。第1の画素電極91は、TF
T30を介してデータ線6に電気的に接続し、第2の画
素電極92は、TFT30および抵抗素子95Aを介し
てデータ線6に電気的に接続している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学装置およ
びこの電気光学装置を用いた投射型表示装置に関するも
のである。さらに詳しくは、電気光学装置における画素
の構造に関するものである。
びこの電気光学装置を用いた投射型表示装置に関するも
のである。さらに詳しくは、電気光学装置における画素
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の電気光学装置のうち、たとえば、
アクティブマトリクス型の液晶装置では、図16に示す
ように、画像表示領域に形成されている複数の画素1A
の各々には、アクティブマトリクス基板(第1の基板)
に対して、画素電極9と、この画素電極9を制御するた
めのTFT30(薄膜トランジスタ/画素スイッチング
素子)とがマトリクス状に複数形成され、これらのTF
T30のソースには、画像信号を供給するデータ線6が
電気的に接続されている。また、TFT30のゲートに
は走査線3が電気的に接続され、所定のタイミングで、
走査線3にパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを
印加するように構成されている。画素電極9は、TFT
30のドレインに電気的に接続され、TFT30を一定
期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6
から供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定の
タイミングで各画素1Aに書き込む。各画素1Aにおい
て、画素電極9を介して電気光学物質の一例としての液
晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、
…、Snは、後述する対向基板(第2の基板)に形成さ
れた対向電極との間に一定期間保持される。液晶は、印
加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化
することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。
アクティブマトリクス型の液晶装置では、図16に示す
ように、画像表示領域に形成されている複数の画素1A
の各々には、アクティブマトリクス基板(第1の基板)
に対して、画素電極9と、この画素電極9を制御するた
めのTFT30(薄膜トランジスタ/画素スイッチング
素子)とがマトリクス状に複数形成され、これらのTF
T30のソースには、画像信号を供給するデータ線6が
電気的に接続されている。また、TFT30のゲートに
は走査線3が電気的に接続され、所定のタイミングで、
走査線3にパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを
印加するように構成されている。画素電極9は、TFT
30のドレインに電気的に接続され、TFT30を一定
期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6
から供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定の
タイミングで各画素1Aに書き込む。各画素1Aにおい
て、画素電極9を介して電気光学物質の一例としての液
晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、
…、Snは、後述する対向基板(第2の基板)に形成さ
れた対向電極との間に一定期間保持される。液晶は、印
加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化
することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。
【0003】また、アクティブマトリクス基板には、各
画素1Aで保持された画像信号S1、S2、…、Snが
リークするのを防ぐために、容量線4などを利用して、
画素電極9と対向電極との間に形成される液晶容量と並
列に蓄積容量80を付加する場合もある。
画素1Aで保持された画像信号S1、S2、…、Snが
リークするのを防ぐために、容量線4などを利用して、
画素電極9と対向電極との間に形成される液晶容量と並
列に蓄積容量80を付加する場合もある。
【0004】このように構成した電気光学装置1におい
て、アクティブマトリクス基板10では、たとえば、図
17に示すように、各画素1Aを構成する複数の画素電
極9(右上がりの斜線を付してある)の縦横の境界に沿
って、データ線6、走査線3および容量線4が形成され
ている。また、島状に形成された半導体膜10Aを利用
して、走査線3をゲート電極とするTFT30が形成さ
れている。
て、アクティブマトリクス基板10では、たとえば、図
17に示すように、各画素1Aを構成する複数の画素電
極9(右上がりの斜線を付してある)の縦横の境界に沿
って、データ線6、走査線3および容量線4が形成され
ている。また、島状に形成された半導体膜10Aを利用
して、走査線3をゲート電極とするTFT30が形成さ
れている。
【0005】ここで、図17のE−E′線における断面
は、図18に示すように表される。図18に示すよう
に、アクティブマトリクス基板10には、各画素1A毎
に、TFT30および画素電極9が1つずつ形成されて
おり、その表面側には、ラビング処理などといった所定
の配向処理が施された配向膜14が形成されている。電
気光学装置1が透過型であれば、画素電極9は、ITO
(Indium TinOxide)膜などの透明な導
電膜から形成され、電気光学装置1が反射型であれば、
画素電極9は、アルミニウムなどといった反射性を有す
る導電膜から形成される。なお、液晶50を垂直配向モ
ードで使用するときには、配向膜14は、ポリイミド薄
膜などの有機薄膜などからなる垂直配向膜として形成さ
れる。
は、図18に示すように表される。図18に示すよう
に、アクティブマトリクス基板10には、各画素1A毎
に、TFT30および画素電極9が1つずつ形成されて
おり、その表面側には、ラビング処理などといった所定
の配向処理が施された配向膜14が形成されている。電
気光学装置1が透過型であれば、画素電極9は、ITO
(Indium TinOxide)膜などの透明な導
電膜から形成され、電気光学装置1が反射型であれば、
画素電極9は、アルミニウムなどといった反射性を有す
る導電膜から形成される。なお、液晶50を垂直配向モ
ードで使用するときには、配向膜14は、ポリイミド薄
膜などの有機薄膜などからなる垂直配向膜として形成さ
れる。
【0006】また、電気光学装置1では、アクティブマ
トリクス基板10に対して透明な対向基板20が対向配
置されている。この対向基板20には、その全面に渡っ
て対向電極21が形成され、その表面側には、ラビング
処理などといった所定の配向処理が施された配向膜22
が設けられている。対向電極21は、たとえばITO膜
などの透明導電膜からなる。また、液晶50を垂直配向
モードで使用するときには、配向膜22も、ポリイミド
薄膜などの有機薄膜などからなる垂直配向膜として形成
される。さらに、対向基板20には、ブラックマトリク
スあるいはブラックマスクなどと称せられる遮光膜23
も形成されている。
トリクス基板10に対して透明な対向基板20が対向配
置されている。この対向基板20には、その全面に渡っ
て対向電極21が形成され、その表面側には、ラビング
処理などといった所定の配向処理が施された配向膜22
が設けられている。対向電極21は、たとえばITO膜
などの透明導電膜からなる。また、液晶50を垂直配向
モードで使用するときには、配向膜22も、ポリイミド
薄膜などの有機薄膜などからなる垂直配向膜として形成
される。さらに、対向基板20には、ブラックマトリク
スあるいはブラックマスクなどと称せられる遮光膜23
も形成されている。
【0007】画素電極9と対向電極21とが対面するよ
うに配置されたアクティブマトリクス基板10と対向基
板20との間には、電気光学物質の一例である液晶50
が封入され、液晶50の層が形成される。液晶50は、
画素電極9からの電界が印加されていない状態で配向膜
14、22により所定の配向状態をとる。
うに配置されたアクティブマトリクス基板10と対向基
板20との間には、電気光学物質の一例である液晶50
が封入され、液晶50の層が形成される。液晶50は、
画素電極9からの電界が印加されていない状態で配向膜
14、22により所定の配向状態をとる。
【0008】このように構成した電気光学装置1では、
直流電圧印加による液晶50の劣化防止、表示画像にお
けるクロストークやフリッカの防止などのために、各画
素電極9に印加される電位極性を所定期間毎に反転させ
る反転駆動方式が採用されていることが多い。この反転
駆動方式では、一のフレームまたはフィールドの画像信
号に対応する表示を行う間は、奇数行に配列された画素
電極9を対向電極21の電位を基準として正極性の電位
で駆動するとともに、偶数行に配列された画素電極9を
対向電極21の電位を基準として負極性の電位で駆動
し、これに続く次のフレームまたはフィールドの画像信
号に対応する表示を行う間は、逆に偶数行に配列された
画素電極9を正極性の電位で駆動するととともに、奇数
行に配列された画素電極9を負極性の電位で駆動する。
直流電圧印加による液晶50の劣化防止、表示画像にお
けるクロストークやフリッカの防止などのために、各画
素電極9に印加される電位極性を所定期間毎に反転させ
る反転駆動方式が採用されていることが多い。この反転
駆動方式では、一のフレームまたはフィールドの画像信
号に対応する表示を行う間は、奇数行に配列された画素
電極9を対向電極21の電位を基準として正極性の電位
で駆動するとともに、偶数行に配列された画素電極9を
対向電極21の電位を基準として負極性の電位で駆動
し、これに続く次のフレームまたはフィールドの画像信
号に対応する表示を行う間は、逆に偶数行に配列された
画素電極9を正極性の電位で駆動するととともに、奇数
行に配列された画素電極9を負極性の電位で駆動する。
【0009】この方式において、同一行の画素電極9を
同一極性の電位により駆動しつつ、このような電位の極
性を行毎にフレームまたはフィールド周期で反転させる
方式を1H反転駆動方式といい、この方式は、制御が比
較的容易であり高品位の画像表示を可能ならしめる反転
駆動方式として用いられている。
同一極性の電位により駆動しつつ、このような電位の極
性を行毎にフレームまたはフィールド周期で反転させる
方式を1H反転駆動方式といい、この方式は、制御が比
較的容易であり高品位の画像表示を可能ならしめる反転
駆動方式として用いられている。
【0010】これに対して、同一列の画素電極9を同一
極性の電位により駆動しつつ、このような電位の極性を
列毎にフレームまたはフィールド周期で反転させる方式
は、1S反転駆動方式といい、この方式も、制御が比較
的容易であり高品位の画像表示を可能ならしめる反転駆
動方式として用いられている。
極性の電位により駆動しつつ、このような電位の極性を
列毎にフレームまたはフィールド周期で反転させる方式
は、1S反転駆動方式といい、この方式も、制御が比較
的容易であり高品位の画像表示を可能ならしめる反転駆
動方式として用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように構成した電
気光学装置1において、たとえば、液晶50を垂直配向
モードで使用すると、正面コントラストは、画素電極9
と対向電極21との間で液晶50に電界が印加されるこ
とにより液晶50がすべて同一方向に倒れたときに最大
となる。しかしながら、電気光学装置を1H反転駆動あ
るいは1S反転駆動(ソースライン反転駆動)などとい
ったライン反転駆動や、ドット反転駆動を採用したとき
には、たとえ、配向処理などによって液晶50にプレチ
ルト角を付与しておいても、隣接する画素1Aとの電位
差によって隣接画素間に横電界が発生し、液晶50がそ
の影響を受けるため、倒れる方向を制御できないことが
ある。このような現象が発生すると、例えばノーマリホ
ワイトモードでこの液晶を用いたとき、電界をかけてい
ない画素1Aにおいても、隣接する画素1Aからの横電
界の影響を受けて液晶50が倒れてしまうので、十分な
明るさを得ることができないとともに、画素電極と対向
電極の間に電界をかけ黒表示を行おうとしたさいには、
液晶がプレチルトによって決められている所定の方向に
一様に倒れないため、十分な遮光性能を得られず、コン
トラストも低下する。
気光学装置1において、たとえば、液晶50を垂直配向
モードで使用すると、正面コントラストは、画素電極9
と対向電極21との間で液晶50に電界が印加されるこ
とにより液晶50がすべて同一方向に倒れたときに最大
となる。しかしながら、電気光学装置を1H反転駆動あ
るいは1S反転駆動(ソースライン反転駆動)などとい
ったライン反転駆動や、ドット反転駆動を採用したとき
には、たとえ、配向処理などによって液晶50にプレチ
ルト角を付与しておいても、隣接する画素1Aとの電位
差によって隣接画素間に横電界が発生し、液晶50がそ
の影響を受けるため、倒れる方向を制御できないことが
ある。このような現象が発生すると、例えばノーマリホ
ワイトモードでこの液晶を用いたとき、電界をかけてい
ない画素1Aにおいても、隣接する画素1Aからの横電
界の影響を受けて液晶50が倒れてしまうので、十分な
明るさを得ることができないとともに、画素電極と対向
電極の間に電界をかけ黒表示を行おうとしたさいには、
液晶がプレチルトによって決められている所定の方向に
一様に倒れないため、十分な遮光性能を得られず、コン
トラストも低下する。
【0012】この様子を図19(a)、(b)を参照し
て説明する。図19(a)、(b)は、1S反転駆動方
式を採用した電気光学装置1において、各画素電極9に
おける電位極性と横電界が生じる領域との関係を示す説
明図である。
て説明する。図19(a)、(b)は、1S反転駆動方
式を採用した電気光学装置1において、各画素電極9に
おける電位極性と横電界が生じる領域との関係を示す説
明図である。
【0013】図19(a)に示すように、1S反転駆動
方式を採用した電気光学装置1では、n(但し、nは自
然数)番目のフィールドあるいはフレームの画像信号を
表示する期間中には、画素電極9毎に「+」または
「−」で示す液晶駆動電位の極性は反転されず、列毎に
同一極性で画素電極9が駆動される。その後、図19
(b)に示すように、n+1番目のフィールドあるいは
1フレームの画像信号を表示するに際しては、各画素電
極9における液晶駆動電位の極性は反転され、このn+
1番目のフィールドあるいは1フレームの画像信号を表
示する期間中には、画素電極9毎に「+」または「−」
で示す液晶駆動電位の極性は反転されず、列毎に同一極
性で画素電極9が駆動される。そして、図19(a)、
(b)に示す状態が、1フィールドまたは1フレームの
周期で繰り返されて1S反転駆動方式による駆動が行わ
れる。このような方法により、直流電圧印加による液晶
50の劣化を避けつつ、表示全体としてはクロストーク
や印加電圧の極性差などに起因するフリッカが低減され
た画像表示を得ることができる。但し、1S反転駆動方
式を採用した電気光学装置1では、図18および図19
(a)、(b)からわかるように、横方向(X方向)に
相隣接する画素電極9間の境界領域は、横電界の発生領
域C2となる。この横電界の大きさは、それぞれの画素
に印加する「+」あるいは「−」の電界の大きさが大きいほ
ど強くなる。従って、1S反転駆動方式を採用した電気
光学装置1では、データ線6を挟む両側の画素1A間で
液晶50に対して横電界がかかる。それ故、ノーマリホ
ワイトモードで用いたとき、ある画素1Aで白表示を行
なおうとしたときでも、この画素1Aの液晶50が横電
界の影響を受けて倒れてしまい、輝度が低下するととも
に、コントラストも低下するのである。
方式を採用した電気光学装置1では、n(但し、nは自
然数)番目のフィールドあるいはフレームの画像信号を
表示する期間中には、画素電極9毎に「+」または
「−」で示す液晶駆動電位の極性は反転されず、列毎に
同一極性で画素電極9が駆動される。その後、図19
(b)に示すように、n+1番目のフィールドあるいは
1フレームの画像信号を表示するに際しては、各画素電
極9における液晶駆動電位の極性は反転され、このn+
1番目のフィールドあるいは1フレームの画像信号を表
示する期間中には、画素電極9毎に「+」または「−」
で示す液晶駆動電位の極性は反転されず、列毎に同一極
性で画素電極9が駆動される。そして、図19(a)、
(b)に示す状態が、1フィールドまたは1フレームの
周期で繰り返されて1S反転駆動方式による駆動が行わ
れる。このような方法により、直流電圧印加による液晶
50の劣化を避けつつ、表示全体としてはクロストーク
や印加電圧の極性差などに起因するフリッカが低減され
た画像表示を得ることができる。但し、1S反転駆動方
式を採用した電気光学装置1では、図18および図19
(a)、(b)からわかるように、横方向(X方向)に
相隣接する画素電極9間の境界領域は、横電界の発生領
域C2となる。この横電界の大きさは、それぞれの画素
に印加する「+」あるいは「−」の電界の大きさが大きいほ
ど強くなる。従って、1S反転駆動方式を採用した電気
光学装置1では、データ線6を挟む両側の画素1A間で
液晶50に対して横電界がかかる。それ故、ノーマリホ
ワイトモードで用いたとき、ある画素1Aで白表示を行
なおうとしたときでも、この画素1Aの液晶50が横電
界の影響を受けて倒れてしまい、輝度が低下するととも
に、コントラストも低下するのである。
【0014】このような横電界の影響は、ライン反転駆
動方式を用いた場合に限らず、隣接する画素1A間で、
印加された画像信号に電位差があるときにも少なからず
発生する。
動方式を用いた場合に限らず、隣接する画素1A間で、
印加された画像信号に電位差があるときにも少なからず
発生する。
【0015】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
隣接する画素間での横電界の影響を抑えて液晶を適正な
方向に向かせることにより、明るくてコントラストの高
い表示を行なうことのできる電気光学装置、およびそれ
を用いた投射型表示装置を提供することにある。
隣接する画素間での横電界の影響を抑えて液晶を適正な
方向に向かせることにより、明るくてコントラストの高
い表示を行なうことのできる電気光学装置、およびそれ
を用いた投射型表示装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、マトリクス状に形成された複数の走査線
および複数のデータ線、該複数の走査線および複数のデ
ータ線にそれぞれ電気的に接続された複数の画素スイッ
チング素子、および該複数の画素スイッチング素子にそ
れぞれ電気的に接続された複数の画素電極を備える第1
の基板と、対向電極が形成された第2の基板と、前記第
1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学
物質とを有する電気光学装置において、前記第1の基板
は、複数の画素の各々が、前記データ線からの信号伝達
経路の時定数が異なる複数の領域に分かれた画素電極を
備えていることを特徴とする。
め、本発明は、マトリクス状に形成された複数の走査線
および複数のデータ線、該複数の走査線および複数のデ
ータ線にそれぞれ電気的に接続された複数の画素スイッ
チング素子、および該複数の画素スイッチング素子にそ
れぞれ電気的に接続された複数の画素電極を備える第1
の基板と、対向電極が形成された第2の基板と、前記第
1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学
物質とを有する電気光学装置において、前記第1の基板
は、複数の画素の各々が、前記データ線からの信号伝達
経路の時定数が異なる複数の領域に分かれた画素電極を
備えていることを特徴とする。
【0017】本発明において、前記電気光学物質は、た
とえば液晶である。また、本発明は、電気光学物質とし
て、とくに垂直配向モードの液晶を用いたときに効果的
である。なぜならば、垂直配向モードの液晶はその性質
上、プレチルトによって液晶が倒れる向きを制御するこ
とが難しく、横電界の影響を受け易いからである。
とえば液晶である。また、本発明は、電気光学物質とし
て、とくに垂直配向モードの液晶を用いたときに効果的
である。なぜならば、垂直配向モードの液晶はその性質
上、プレチルトによって液晶が倒れる向きを制御するこ
とが難しく、横電界の影響を受け易いからである。
【0018】本発明に係る電気光学装置において、デー
タ線から画素電極に対して画像信号が供給されたとき、
いずれの画素においても、まず、時定数の小さな信号伝
達経路に接続する画素電極領域に対して画像信号が急峻
に書き込まれる。このときこの領域を各々の画素の中央
部に配置しておくことによって、この画素電極と対向電
極との間に位置する液晶などの電気光学物質は、隣接画
素による横電界の影響を受けずに所定の配向状態とな
る。これに対して、時定数の大きな信号伝達経路に接続
する画素電極領域に対しては、遅れて画像信号が書き込
まれるが、この画素電極領域と対向電極との間に位置す
る液晶などの電気光学物質は、隣接画素による横電界の
影響と、先に配向し終えた画素中央部の電気光学物質の
影響の両方を受けて配向することになる。そのため画素
全体としては、単一領域で一度に電界を印加した場合に
比べ、横電界によって液晶の配向が不均一になる領域は
小さくなる。よって、ライン反転駆動方式を用いた場合
でも、隣接する画素間での横電界の影響を抑えて、液晶
などの電気光学物質を適正に配向させることができるの
で、明るくてコントラストの高い表示を行なうことがで
きる。
タ線から画素電極に対して画像信号が供給されたとき、
いずれの画素においても、まず、時定数の小さな信号伝
達経路に接続する画素電極領域に対して画像信号が急峻
に書き込まれる。このときこの領域を各々の画素の中央
部に配置しておくことによって、この画素電極と対向電
極との間に位置する液晶などの電気光学物質は、隣接画
素による横電界の影響を受けずに所定の配向状態とな
る。これに対して、時定数の大きな信号伝達経路に接続
する画素電極領域に対しては、遅れて画像信号が書き込
まれるが、この画素電極領域と対向電極との間に位置す
る液晶などの電気光学物質は、隣接画素による横電界の
影響と、先に配向し終えた画素中央部の電気光学物質の
影響の両方を受けて配向することになる。そのため画素
全体としては、単一領域で一度に電界を印加した場合に
比べ、横電界によって液晶の配向が不均一になる領域は
小さくなる。よって、ライン反転駆動方式を用いた場合
でも、隣接する画素間での横電界の影響を抑えて、液晶
などの電気光学物質を適正に配向させることができるの
で、明るくてコントラストの高い表示を行なうことがで
きる。
【0019】本発明において、前記第1の基板は、前記
複数の画素の各々に、前記画素電極として、前記画素ス
イッチング素子に電気的に接続する第1の画素電極と、
該第1の画素電極に対して抵抗素子を介して電気的に接
続する第2の画素電極とを備えている。
複数の画素の各々に、前記画素電極として、前記画素ス
イッチング素子に電気的に接続する第1の画素電極と、
該第1の画素電極に対して抵抗素子を介して電気的に接
続する第2の画素電極とを備えている。
【0020】この場合に、前記抵抗素子としては、導電
性を備える半導体膜を用いることができる。また、前記
抵抗素子としては、前記第1の画素電極および前記第2
の画素電極と同一材料で、かつ、前記第1の画素電極と
前記第2の画素電極とを電気的に接続する膜を利用する
ことができる。これらのいずれの形態を採用したときで
も、製造工程数を増やすことなく抵抗素子を形成して信
号伝達経路の時定数を変えることができるので、製造コ
ストの増大を防止することができる。
性を備える半導体膜を用いることができる。また、前記
抵抗素子としては、前記第1の画素電極および前記第2
の画素電極と同一材料で、かつ、前記第1の画素電極と
前記第2の画素電極とを電気的に接続する膜を利用する
ことができる。これらのいずれの形態を採用したときで
も、製造工程数を増やすことなく抵抗素子を形成して信
号伝達経路の時定数を変えることができるので、製造コ
ストの増大を防止することができる。
【0021】本発明において、前記第1の基板は、前記
複数の画素の各々に、前記画素電極として、前記画素ス
イッチング素子としての第1の画素スイッチング素子を
介して前記データ線に電気的に接続する第1の画素電極
と、前記スッチング素子として、前記第1の画素スイッ
チング素子よりもオン抵抗の大きな第2のスイッチング
素子を介して前記データ線に電気的に接続する第2の画
素電極とを備えている構成であってもよい。本形態を採
用したときでも、製造工程数を増やすことなく、信号伝
達経路の時定数を変えることができるので、製造コスト
の増大を防止することができる。
複数の画素の各々に、前記画素電極として、前記画素ス
イッチング素子としての第1の画素スイッチング素子を
介して前記データ線に電気的に接続する第1の画素電極
と、前記スッチング素子として、前記第1の画素スイッ
チング素子よりもオン抵抗の大きな第2のスイッチング
素子を介して前記データ線に電気的に接続する第2の画
素電極とを備えている構成であってもよい。本形態を採
用したときでも、製造工程数を増やすことなく、信号伝
達経路の時定数を変えることができるので、製造コスト
の増大を防止することができる。
【0022】本発明において、前記第1の画素電極は、
少なくとも画素中心に配置され、前記第2の画素電極
は、少なくとも前記第1の画素電極の両側で当該第1の
画素電極を挟むように配置されていることが好ましい。
少なくとも画素中心に配置され、前記第2の画素電極
は、少なくとも前記第1の画素電極の両側で当該第1の
画素電極を挟むように配置されていることが好ましい。
【0023】本発明は、前記複数の画素は、第1の周期
で反転駆動されるための第1の画素群と、前記第1の周
期と相補の第2の周期で反転駆動されるための第2の画
素群とからなる場合に効果的である。
で反転駆動されるための第1の画素群と、前記第1の周
期と相補の第2の周期で反転駆動されるための第2の画
素群とからなる場合に効果的である。
【0024】本発明において、電気光学装置を透過型で
構成する場合には、前記画素電極としては、透明な導電
膜を用いる。
構成する場合には、前記画素電極としては、透明な導電
膜を用いる。
【0025】これに対して、電気光学装置を反射型で構
成する場合には、前記画素電極としては、反射性を備え
る導電膜を用いる。このような反射型に構成すると、複
数の画素の各々において、画素電極の下層側にスイッチ
ング素子などを追加しても、出射光の光量が低下しない
ので、明るい表示を行なうことができる。
成する場合には、前記画素電極としては、反射性を備え
る導電膜を用いる。このような反射型に構成すると、複
数の画素の各々において、画素電極の下層側にスイッチ
ング素子などを追加しても、出射光の光量が低下しない
ので、明るい表示を行なうことができる。
【0026】本発明に係る電気光学装置は、コントラス
トが高く、かつ、明るい表示が可能であるので、光源
と、該光源から出射された光を光変調する光変調手段
と、該光変調手段で光変調された光を投射する投射光学
系とを有する投射型表示装置において、光変調手段とし
て本発明に係る電気光学装置として用いることが好まし
い。
トが高く、かつ、明るい表示が可能であるので、光源
と、該光源から出射された光を光変調する光変調手段
と、該光変調手段で光変調された光を投射する投射光学
系とを有する投射型表示装置において、光変調手段とし
て本発明に係る電気光学装置として用いることが好まし
い。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。以下の各実施形態は、電気光学装置
の代表的な一例である液晶装置に本発明を適用したもの
である。なお、各実施形態毎の説明に先立って、各実施
形態において共通な電気光学装置の全体構成を説明す
る。また、各実施形態の説明にあたっては、図16ない
し図18を参照して説明した従来構成と共通する機能を
有する部分には同一の符号を付して説明するとともに、
各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程
度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異なら
しめてある。
基づいて説明する。以下の各実施形態は、電気光学装置
の代表的な一例である液晶装置に本発明を適用したもの
である。なお、各実施形態毎の説明に先立って、各実施
形態において共通な電気光学装置の全体構成を説明す
る。また、各実施形態の説明にあたっては、図16ない
し図18を参照して説明した従来構成と共通する機能を
有する部分には同一の符号を付して説明するとともに、
各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程
度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異なら
しめてある。
【0028】[全体構成]図1は、本発明を適用した駆
動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の
電気光学装置を対向基板の側から見た平面図である。図
2は、図1のH−H´の断面図である。
動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の
電気光学装置を対向基板の側から見た平面図である。図
2は、図1のH−H´の断面図である。
【0029】図1および図2において、電気光学装置1
は、画素電極9がマトリクス状に形成されたアクティブ
マトリクス基板10(第1の基板)と、対向電極21が
形成された対向基板20(第2の基板)と、これらの基
板10、20間に封入、挟持されている液晶50(電気
光学物質)とから概略構成されている。
は、画素電極9がマトリクス状に形成されたアクティブ
マトリクス基板10(第1の基板)と、対向電極21が
形成された対向基板20(第2の基板)と、これらの基
板10、20間に封入、挟持されている液晶50(電気
光学物質)とから概略構成されている。
【0030】アクティブマトリクス基板10と対向基板
20とは、対向基板20の外周縁に沿って形成されたギ
ャップ材含有のシール材52によって所定の間隙を介し
て貼り合わされている。また、アクティブマトリクス基
板10と対向基板20との間には、ギャップ材含有のシ
ール材52によって液晶封入領域39が区画形成され、
この内側に液晶50が封入されている。シール材52と
しては、エポキシ樹脂や各種の紫外線硬化樹脂などを用
いることができる。また、ギャップ材としては、約2μ
m〜約10μmの無機あるいは有機質のファイバ若しく
は球を用いることができる。
20とは、対向基板20の外周縁に沿って形成されたギ
ャップ材含有のシール材52によって所定の間隙を介し
て貼り合わされている。また、アクティブマトリクス基
板10と対向基板20との間には、ギャップ材含有のシ
ール材52によって液晶封入領域39が区画形成され、
この内側に液晶50が封入されている。シール材52と
しては、エポキシ樹脂や各種の紫外線硬化樹脂などを用
いることができる。また、ギャップ材としては、約2μ
m〜約10μmの無機あるいは有機質のファイバ若しく
は球を用いることができる。
【0031】対向基板20はアクティブマトリクス基板
10よりも小さく、アクティブマトリクス基板10の周
辺部分は、対向基板20の外周縁よりはみ出た状態に貼
り合わされる。従って、アクティブマトリクス基板20
の駆動回路(走査線駆動回路70やデータ線駆動回路6
0)や入出力端子45は対向基板20から露出した状態
にある。
10よりも小さく、アクティブマトリクス基板10の周
辺部分は、対向基板20の外周縁よりはみ出た状態に貼
り合わされる。従って、アクティブマトリクス基板20
の駆動回路(走査線駆動回路70やデータ線駆動回路6
0)や入出力端子45は対向基板20から露出した状態
にある。
【0032】シール材52は部分的に途切れて液晶注入
口241が構成されている。対向基板20とアクティブ
マトリクス基板10とを貼り合わせた後、液晶注入口2
41から液晶を封入した後、液晶注入口241を封止剤
242で塞ぐ。
口241が構成されている。対向基板20とアクティブ
マトリクス基板10とを貼り合わせた後、液晶注入口2
41から液晶を封入した後、液晶注入口241を封止剤
242で塞ぐ。
【0033】対向基板20には、ブラックマトリクスな
どと称せられる遮光膜23が形成されているとともに、
その表面には対向電極21が形成されている。また、対
向基板20には、シール材52の内側において画像表示
領域7を見切りするための表示見切り用の遮光膜55も
形成されている。さらに、対向基板20のコーナー部の
いずれにも、アクティブマトリクス基板10と対向基板
20との間で電気的な導通をとるための上下導通材56
が形成されている。
どと称せられる遮光膜23が形成されているとともに、
その表面には対向電極21が形成されている。また、対
向基板20には、シール材52の内側において画像表示
領域7を見切りするための表示見切り用の遮光膜55も
形成されている。さらに、対向基板20のコーナー部の
いずれにも、アクティブマトリクス基板10と対向基板
20との間で電気的な導通をとるための上下導通材56
が形成されている。
【0034】[実施の形態1]図3は、本形態の電気光
学装置1において、画像表示領域を構成するマトリクス
状の複数の画素に設けられた各種素子、配線などの等価
回路図である。図4は、図3に示す電気光学装置におい
て、データ線、走査線、画素電極などが形成されたアク
ティブマトリクス基板の相隣接する複数の画素群の一部
を示す平面図である。図5は、図4のA−A′線におけ
るアクティブマトリクス基板10の断面図である。図6
は、データ線6からTFT30を介して画素電極9と対
向電極21との間に電位が印加されていく様子を示す説
明図である。
学装置1において、画像表示領域を構成するマトリクス
状の複数の画素に設けられた各種素子、配線などの等価
回路図である。図4は、図3に示す電気光学装置におい
て、データ線、走査線、画素電極などが形成されたアク
ティブマトリクス基板の相隣接する複数の画素群の一部
を示す平面図である。図5は、図4のA−A′線におけ
るアクティブマトリクス基板10の断面図である。図6
は、データ線6からTFT30を介して画素電極9と対
向電極21との間に電位が印加されていく様子を示す説
明図である。
【0035】図3において、本形態の電気光学装置1は
透過型の液晶装置であり、画像表示領域7(図1参照)
を構成する複数の画素1Aの各々には、画素電極9と、
この画素電極9を制御するためのTFT30(画素スイ
ッチング素子)とがマトリクス状に複数形成され、これ
らのTFT30のソースには、画像信号を供給するデー
タ線6が電気的に接続されている。また、TFT30の
ゲートには走査線3が電気的に接続されており、所定の
タイミングで、走査線3にパルス的に走査信号G1、G
2、…、Gmを印加するように構成されている。また、
画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接続さ
れている。
透過型の液晶装置であり、画像表示領域7(図1参照)
を構成する複数の画素1Aの各々には、画素電極9と、
この画素電極9を制御するためのTFT30(画素スイ
ッチング素子)とがマトリクス状に複数形成され、これ
らのTFT30のソースには、画像信号を供給するデー
タ線6が電気的に接続されている。また、TFT30の
ゲートには走査線3が電気的に接続されており、所定の
タイミングで、走査線3にパルス的に走査信号G1、G
2、…、Gmを印加するように構成されている。また、
画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接続さ
れている。
【0036】本形態の電気光学装置1において、各画素
1Aを駆動するにあたっては、図19(a)、(b)を
参照して説明した1S反転駆動方式が採用されている。
この駆動方式については図19(a)、(b)を参照し
て説明したので、ここでは説明を省略するが、ゲート線
走査によりTFT30を一定期間だけ選択することによ
り、データ線6から各画素1Aの画素電極9に対して画
像信号S1、S2、…、Snが所定のタイミングで供給
される。このような信号供給によって、画素電極9を介
して各画素1Aに書き込まれた所定レベルの画像信号S
1、S2、…、Snは、対向基板20に形成された対向
電極21と画素電極9との間に一定期間保持される。液
晶50(図2参照)は、印加される電圧レベルにより分
子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調
し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイトモード
であれば、印加された電圧に応じて入射光がこの液晶部
分を通過不可能とされ、ノーマリーブラックモードであ
れば、印加された電圧に応じて入射光がこの液晶部分を
通過可能とされ、全体として電気光学装置1からは画像
信号に応じたコントラストを持つ光が出射する。
1Aを駆動するにあたっては、図19(a)、(b)を
参照して説明した1S反転駆動方式が採用されている。
この駆動方式については図19(a)、(b)を参照し
て説明したので、ここでは説明を省略するが、ゲート線
走査によりTFT30を一定期間だけ選択することによ
り、データ線6から各画素1Aの画素電極9に対して画
像信号S1、S2、…、Snが所定のタイミングで供給
される。このような信号供給によって、画素電極9を介
して各画素1Aに書き込まれた所定レベルの画像信号S
1、S2、…、Snは、対向基板20に形成された対向
電極21と画素電極9との間に一定期間保持される。液
晶50(図2参照)は、印加される電圧レベルにより分
子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調
し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイトモード
であれば、印加された電圧に応じて入射光がこの液晶部
分を通過不可能とされ、ノーマリーブラックモードであ
れば、印加された電圧に応じて入射光がこの液晶部分を
通過可能とされ、全体として電気光学装置1からは画像
信号に応じたコントラストを持つ光が出射する。
【0037】また、本形態では、保持された画像信号が
リークするのを防ぐために、容量線4を用いて、画素電
極9と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄
積容量80が付加されている。
リークするのを防ぐために、容量線4を用いて、画素電
極9と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄
積容量80が付加されている。
【0038】各画素電極9の詳細な構成については、図
4を参照して後述するが、本形態において、画素電極9
は、TFT30のドレインに電気的に接続された第1の
画素電極91と、TFT30のドレインに対して、後述
する抵抗素子95Aを介して電気的に接続された第2の
画素電極92とから構成されている。このため、TFT
30をオン状態にしたとき、データ線6から供給される
画像信号S1、S2、…、Snは、まず、第1の画素電
極91に急峻に書き込まれるとともに、第2の画素電極
92に対しては、抵抗素子95Aの時定数分だけ遅れて
書き込まれる。
4を参照して後述するが、本形態において、画素電極9
は、TFT30のドレインに電気的に接続された第1の
画素電極91と、TFT30のドレインに対して、後述
する抵抗素子95Aを介して電気的に接続された第2の
画素電極92とから構成されている。このため、TFT
30をオン状態にしたとき、データ線6から供給される
画像信号S1、S2、…、Snは、まず、第1の画素電
極91に急峻に書き込まれるとともに、第2の画素電極
92に対しては、抵抗素子95Aの時定数分だけ遅れて
書き込まれる。
【0039】図4に示すように、本形態のアクティブマ
トリクス基板10では、いずれの画素1Aにおいても、
ITO膜などからなる複数の透明な画素電極9がマトリ
クス状に形成されており、画素電極9の縦横の境界に沿
って、データ線6、走査線3および容量線4が形成され
ている。
トリクス基板10では、いずれの画素1Aにおいても、
ITO膜などからなる複数の透明な画素電極9がマトリ
クス状に形成されており、画素電極9の縦横の境界に沿
って、データ線6、走査線3および容量線4が形成され
ている。
【0040】画素電極9は、第1の画素電極91と第2
の画素電極92とによって構成され、これらの画素電極
91、92のうち、第1の画素電極91は、画素1Aの
略中央領域に形成され、第2の画素電極92は、第1の
画素電極92の4辺のうちの3辺を囲むようにコの字形
状に形成されている。このため、画素電極9は、横方向
(X方向)に相隣接する画素1Aとの境界領域に近い領
域に第2の画素電極92を有している。
の画素電極92とによって構成され、これらの画素電極
91、92のうち、第1の画素電極91は、画素1Aの
略中央領域に形成され、第2の画素電極92は、第1の
画素電極92の4辺のうちの3辺を囲むようにコの字形
状に形成されている。このため、画素電極9は、横方向
(X方向)に相隣接する画素1Aとの境界領域に近い領
域に第2の画素電極92を有している。
【0041】本形態において、データ線6は、ポリシリ
コン膜などからなる半導体膜10Aのうち、TFT30
のソース領域16に対してコンタクトホールを介して電
気的に接続している。また、TFT30のチャネル領域
15に対向するように走査線3がゲート電極として延び
ている。なお、蓄積容量80は、TFT30を形成する
ための半導体膜10Aの延設部分に相当する半導体膜4
0Aを導電化したものを下電極41とし、この下電極4
1に対して容量線4が上電極として重なった構造になっ
ている。
コン膜などからなる半導体膜10Aのうち、TFT30
のソース領域16に対してコンタクトホールを介して電
気的に接続している。また、TFT30のチャネル領域
15に対向するように走査線3がゲート電極として延び
ている。なお、蓄積容量80は、TFT30を形成する
ための半導体膜10Aの延設部分に相当する半導体膜4
0Aを導電化したものを下電極41とし、この下電極4
1に対して容量線4が上電極として重なった構造になっ
ている。
【0042】図5において、アクティブマトリクス基板
10の表面には下地絶縁膜101の上に島状の半導体膜
10A、40Aが形成されている。また、半導体膜10
Aの表面にはシリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜
13が形成され、このゲート絶縁膜13の上に走査線3
(ゲート電極)が形成されている。半導体膜10Aのう
ち、走査線3に対してゲート絶縁膜13を介して対峙す
る領域がチャネル領域15になっている。このチャネル
領域15に対して一方側には、低濃度ソース領域161
および高濃度ソース領域162を備えるソース領域16
が形成され、他方側には低濃度ドレイン領域171およ
び高濃度ドレイン領域172を備えるドレイン領域17
が形成されている。
10の表面には下地絶縁膜101の上に島状の半導体膜
10A、40Aが形成されている。また、半導体膜10
Aの表面にはシリコン酸化膜などからなるゲート絶縁膜
13が形成され、このゲート絶縁膜13の上に走査線3
(ゲート電極)が形成されている。半導体膜10Aのう
ち、走査線3に対してゲート絶縁膜13を介して対峙す
る領域がチャネル領域15になっている。このチャネル
領域15に対して一方側には、低濃度ソース領域161
および高濃度ソース領域162を備えるソース領域16
が形成され、他方側には低濃度ドレイン領域171およ
び高濃度ドレイン領域172を備えるドレイン領域17
が形成されている。
【0043】このようにして構成されたTFT30につ
いては、前記のとおりLDD構造をもつことが好ましい
が、オフセット構造であってもよいし、走査線3をマス
クとして高濃度で不純物イオンを打ち込み自己整合的に
高濃度ソースおよびドレイン領域を形成したセルフアラ
イン型のTFTであってもよい。
いては、前記のとおりLDD構造をもつことが好ましい
が、オフセット構造であってもよいし、走査線3をマス
クとして高濃度で不純物イオンを打ち込み自己整合的に
高濃度ソースおよびドレイン領域を形成したセルフアラ
イン型のTFTであってもよい。
【0044】TFT30の表面側には、第1の層間絶縁
膜191および第2の層間絶縁膜192が形成され、第
1の層間絶縁膜191の表面に形成されたデータ線6
は、第1の層間絶縁膜191に形成されたコンタクトホ
ールを介して高濃度ソース領域162に電気的に接続し
ている。また、高濃度ドレイン領域172から延設され
た半導体膜40Aには低濃度領域からなる下電極41が
形成され、この下電極41に対しては、ゲート絶縁膜1
3と同時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して容量線
4が対向している。このようにして蓄積容量80が形成
されている。
膜191および第2の層間絶縁膜192が形成され、第
1の層間絶縁膜191の表面に形成されたデータ線6
は、第1の層間絶縁膜191に形成されたコンタクトホ
ールを介して高濃度ソース領域162に電気的に接続し
ている。また、高濃度ドレイン領域172から延設され
た半導体膜40Aには低濃度領域からなる下電極41が
形成され、この下電極41に対しては、ゲート絶縁膜1
3と同時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して容量線
4が対向している。このようにして蓄積容量80が形成
されている。
【0045】また、アクティブマトリクス基板10にお
いて、画素電極9の表面側にはポリイミド系材料からな
る配向膜14が形成されている。
いて、画素電極9の表面側にはポリイミド系材料からな
る配向膜14が形成されている。
【0046】これに対して、対向基板20の側には、透
明な対向電極21の他、各画素1A毎の非開口領域を規
定する遮光膜23が形成され、対向電極21の表面には
ポリイミド系材料からなる配向膜22が形成されてい
る。
明な対向電極21の他、各画素1A毎の非開口領域を規
定する遮光膜23が形成され、対向電極21の表面には
ポリイミド系材料からなる配向膜22が形成されてい
る。
【0047】これらの配向膜14、22はそれぞれ、液
晶50を垂直配向モードで使用することを目的に、ポリ
イミド系材料などからなる垂直配向膜として形成されて
いるとともに、液晶50に所定のプレチルト角を付与す
るようにラビング処理などといった配向処理が施されて
いる。従って、液晶50は、電界を印加されていない状
態で液晶分子がその長軸方向を基板の厚さ方向(基板に
対して垂直方向)に向けて起立してホメオトロピック配
向するとともに、負の誘電率異方性を有する液晶50の
場合には、電界を印加すると、液晶分子は、配向膜1
4、22のプレチルトで規定されながら基板に対して平
行な方向に倒れてホモジニアス配向する。
晶50を垂直配向モードで使用することを目的に、ポリ
イミド系材料などからなる垂直配向膜として形成されて
いるとともに、液晶50に所定のプレチルト角を付与す
るようにラビング処理などといった配向処理が施されて
いる。従って、液晶50は、電界を印加されていない状
態で液晶分子がその長軸方向を基板の厚さ方向(基板に
対して垂直方向)に向けて起立してホメオトロピック配
向するとともに、負の誘電率異方性を有する液晶50の
場合には、電界を印加すると、液晶分子は、配向膜1
4、22のプレチルトで規定されながら基板に対して平
行な方向に倒れてホモジニアス配向する。
【0048】また、本形態では、画素電極9は、第1の
画素電極91と第2の画素電極92とによって構成さ
れ、これらの画素電極91、92のうち、第1の画素電
極91は、第2の層間絶縁膜192に形成されたコンタ
クトホールを介してドレイン電極18に電気的に接続し
ている。このドレイン電極18は、第1の層間絶縁膜1
91に形成されたコンタクトホールを介してドレイン領
域17の高濃度ドレイン領域172に電気的に接続して
いる。
画素電極91と第2の画素電極92とによって構成さ
れ、これらの画素電極91、92のうち、第1の画素電
極91は、第2の層間絶縁膜192に形成されたコンタ
クトホールを介してドレイン電極18に電気的に接続し
ている。このドレイン電極18は、第1の層間絶縁膜1
91に形成されたコンタクトホールを介してドレイン領
域17の高濃度ドレイン領域172に電気的に接続して
いる。
【0049】これに対して、第2の画素電極92は、T
FT30を構成するシリコン膜の低濃度領域からなる抵
抗素子95Aを介してTFT30の高濃度ドレイン領域
172に電気的に接続している。すなわち、TFT30
のドレイン側では、高濃度ドレイン領域172から第2
の画素電極92と重なる位置まで抵抗素子95Aを構成
する低濃度領域が延設されており、この延設領域には、
第1の層間絶縁膜191のコンタクトホールを介して中
継電極12が電気的に接続し、この中継電極12に対し
ては、第2の層間絶縁膜192のコンタクトホールを介
して第2の画素電極92が電気的に接続している。ここ
で、抵抗素子95Aを構成する延設領域は、TFT30
の低濃度ソース領域161および低濃度ドレイン領域1
71と同時形成された低濃度領域であり、低濃度ソース
領域161および低濃度ドレイン領域171と同一の不
純物が同一濃度で導入されている。
FT30を構成するシリコン膜の低濃度領域からなる抵
抗素子95Aを介してTFT30の高濃度ドレイン領域
172に電気的に接続している。すなわち、TFT30
のドレイン側では、高濃度ドレイン領域172から第2
の画素電極92と重なる位置まで抵抗素子95Aを構成
する低濃度領域が延設されており、この延設領域には、
第1の層間絶縁膜191のコンタクトホールを介して中
継電極12が電気的に接続し、この中継電極12に対し
ては、第2の層間絶縁膜192のコンタクトホールを介
して第2の画素電極92が電気的に接続している。ここ
で、抵抗素子95Aを構成する延設領域は、TFT30
の低濃度ソース領域161および低濃度ドレイン領域1
71と同時形成された低濃度領域であり、低濃度ソース
領域161および低濃度ドレイン領域171と同一の不
純物が同一濃度で導入されている。
【0050】このように構成した第2の画素電極192
は、TFT30の高濃度ドレイン領域172との間に低
濃度領域からなる延設部分(抵抗素子95A)が介在し
ている分、第1の画素電極91と比較して、大きな電気
的抵抗をもってTFT30のドレイン領域17に電気的
に接続している。それ故、本形態において、第2の画素
電極92は、TFT30および抵抗素子95Aを備える
電気的抵抗(時定数)の大きな信号伝達経路を介してデ
ータ線6に電気的に接続しているのに対して、第1の画
素電極91は、第2の画素電極92と比較して、抵抗素
子95Aを備えていない分、電気的抵抗(時定数)の小
さな信号伝達経路を介してデータ線6に電気的に接続し
ている。
は、TFT30の高濃度ドレイン領域172との間に低
濃度領域からなる延設部分(抵抗素子95A)が介在し
ている分、第1の画素電極91と比較して、大きな電気
的抵抗をもってTFT30のドレイン領域17に電気的
に接続している。それ故、本形態において、第2の画素
電極92は、TFT30および抵抗素子95Aを備える
電気的抵抗(時定数)の大きな信号伝達経路を介してデ
ータ線6に電気的に接続しているのに対して、第1の画
素電極91は、第2の画素電極92と比較して、抵抗素
子95Aを備えていない分、電気的抵抗(時定数)の小
さな信号伝達経路を介してデータ線6に電気的に接続し
ている。
【0051】このように構成した電気光学装置1におい
て、データ線6からTFT30を介して各画素1Aに対
して画像信号S1、S2、…、Snが供給されたとき、
いずれの画素1Aにおいても、第1の画素電極91は、
TFT30のドレイン領域17に対してかなり小さな電
気的抵抗を介して電気的に接続されているため、図6に
実線L1で示すように、画像信号S1、S2、…、Sn
は急峻に書き込まれる。このとき、第1の画素電極91
は、画素1Aの中央に形成され、隣接する画素1Aから
大きく離れているため、第1の画素電極91と対向電極
21との間に位置する部分の液晶50は、隣接する画素
1Aから横電界の影響を受けない。よって、第1の画素
電極91と対向電極21との間に位置する部分の液晶5
0は、電界が印加されたときに、配向膜14、22のプ
レチルトにより規定される方向に一律に倒れる。
て、データ線6からTFT30を介して各画素1Aに対
して画像信号S1、S2、…、Snが供給されたとき、
いずれの画素1Aにおいても、第1の画素電極91は、
TFT30のドレイン領域17に対してかなり小さな電
気的抵抗を介して電気的に接続されているため、図6に
実線L1で示すように、画像信号S1、S2、…、Sn
は急峻に書き込まれる。このとき、第1の画素電極91
は、画素1Aの中央に形成され、隣接する画素1Aから
大きく離れているため、第1の画素電極91と対向電極
21との間に位置する部分の液晶50は、隣接する画素
1Aから横電界の影響を受けない。よって、第1の画素
電極91と対向電極21との間に位置する部分の液晶5
0は、電界が印加されたときに、配向膜14、22のプ
レチルトにより規定される方向に一律に倒れる。
【0052】これに対して、第2の画素電極92は、第
1の画素電極91と比較して大きな電気的抵抗を介して
TFT30のドレイン領域17に電気的に接続されてい
る。このため、第2の画素電極92に対しては、図6に
点線L2で示すように、第1の画素電極91と比較して
遅れて画像信号S1、S2、…、Snが書き込まれる。
従って、第2の画素電極92と対向電極21との間に位
置する液晶50は、第1の画素電極91と対向電極21
との間ですでに倒れた液晶50の影響を受けて倒れるこ
とになる。
1の画素電極91と比較して大きな電気的抵抗を介して
TFT30のドレイン領域17に電気的に接続されてい
る。このため、第2の画素電極92に対しては、図6に
点線L2で示すように、第1の画素電極91と比較して
遅れて画像信号S1、S2、…、Snが書き込まれる。
従って、第2の画素電極92と対向電極21との間に位
置する液晶50は、第1の画素電極91と対向電極21
との間ですでに倒れた液晶50の影響を受けて倒れるこ
とになる。
【0053】ここで、本形態の電気光学装置1では、1
S反転駆動方式が採用されているので、同一の走査線3
に沿って並ぶ各画素1Aでは極性が反転した信号が印加
される結果、図5および図19(a)、(b)に示すよ
うに、横方向(X方向)に相隣接する画素1A(画素電
極9)の境界領域は、横電界の発生領域C2となる。従
って、従来であれば、画素1Aの縁部分の液晶50は、
隣接する画素1Aからの横電界の影響をそのまま受けて
液晶50の倒れ具合に乱れが発生するのに対して、本形
態では、画素1Aの縁部分の液晶50(第2の画素電極
92と対向電極21との間に位置する液晶50)は、隣
接する画素1Aから横電界がかかっても、第1の画素電
極91と対向電極21との間ですでに横電界の影響を受
けずに倒れた液晶分子の影響も受けながら倒れることに
なる。このため、画素1Aの縁部分においても、隣接す
る画素1Aからの横電界の影響によって液晶50の倒れ
具合に大きな乱れが発生しない。よって、本形態の電気
光学装置1によれば、十分な明るさを得ることができる
とともに、コントラストも高い。
S反転駆動方式が採用されているので、同一の走査線3
に沿って並ぶ各画素1Aでは極性が反転した信号が印加
される結果、図5および図19(a)、(b)に示すよ
うに、横方向(X方向)に相隣接する画素1A(画素電
極9)の境界領域は、横電界の発生領域C2となる。従
って、従来であれば、画素1Aの縁部分の液晶50は、
隣接する画素1Aからの横電界の影響をそのまま受けて
液晶50の倒れ具合に乱れが発生するのに対して、本形
態では、画素1Aの縁部分の液晶50(第2の画素電極
92と対向電極21との間に位置する液晶50)は、隣
接する画素1Aから横電界がかかっても、第1の画素電
極91と対向電極21との間ですでに横電界の影響を受
けずに倒れた液晶分子の影響も受けながら倒れることに
なる。このため、画素1Aの縁部分においても、隣接す
る画素1Aからの横電界の影響によって液晶50の倒れ
具合に大きな乱れが発生しない。よって、本形態の電気
光学装置1によれば、十分な明るさを得ることができる
とともに、コントラストも高い。
【0054】[実施の形態2]図7は、本形態の電気光
学装置1において、画像表示領域を構成するマトリクス
状の複数の画素1Aに設けられた各種素子、配線などの
等価回路図である。図8は、図7に示す電気光学装置に
おいて、データ線、走査線、画素電極などが形成された
アクティブマトリクス基板の相隣接する複数の画素群の
一部を示す平面図である。図9は、図8のB−B′線に
おけるアクティブマトリクス基板の断面図である。
学装置1において、画像表示領域を構成するマトリクス
状の複数の画素1Aに設けられた各種素子、配線などの
等価回路図である。図8は、図7に示す電気光学装置に
おいて、データ線、走査線、画素電極などが形成された
アクティブマトリクス基板の相隣接する複数の画素群の
一部を示す平面図である。図9は、図8のB−B′線に
おけるアクティブマトリクス基板の断面図である。
【0055】図7において、本形態の電気光学装置1も
透過型の液晶装置であり、実施の形態1と同様、画像表
示領域7(図1参照)を構成する複数の画素1Aの各々
には、画素電極9と、この画素電極9を制御するための
TFT30(画素スイッチング素子)とがマトリクス状
に複数形成され、これらのTFT30のソースには、画
像信号を供給するデータ線6が電気的に接続されてい
る。また、TFT30のゲートには走査線3が電気的に
接続されており、所定のタイミングで、走査線3にパル
ス的に走査信号G1、G2、…、Gmを印加するように
構成されている。また、画素電極9は、TFT30のド
レインに電気的に接続されている。
透過型の液晶装置であり、実施の形態1と同様、画像表
示領域7(図1参照)を構成する複数の画素1Aの各々
には、画素電極9と、この画素電極9を制御するための
TFT30(画素スイッチング素子)とがマトリクス状
に複数形成され、これらのTFT30のソースには、画
像信号を供給するデータ線6が電気的に接続されてい
る。また、TFT30のゲートには走査線3が電気的に
接続されており、所定のタイミングで、走査線3にパル
ス的に走査信号G1、G2、…、Gmを印加するように
構成されている。また、画素電極9は、TFT30のド
レインに電気的に接続されている。
【0056】本形態の電気光学装置1においても、実施
の形態1と同様、各画素1Aを駆動するにあたっては、
図19(a)、(b)を参照して説明した1S反転駆動
方式が採用されている。また、本形態でも、保持された
画像信号がリークするのを防ぐために、容量線4を利用
して、画素電極9と対向電極との間に形成される液晶容
量と並列に蓄積容量80が付加されている。
の形態1と同様、各画素1Aを駆動するにあたっては、
図19(a)、(b)を参照して説明した1S反転駆動
方式が採用されている。また、本形態でも、保持された
画像信号がリークするのを防ぐために、容量線4を利用
して、画素電極9と対向電極との間に形成される液晶容
量と並列に蓄積容量80が付加されている。
【0057】本形態でも、各画素電極9の詳細な構成に
ついては、図8を参照して後述するが、本形態におい
て、画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接
続された第1の画素電極91と、この第1の画素電極9
1に対して、後述する抵抗素子95Bを介して電気的に
接続された第2の画素電極92とから構成されている。
このため、TFT30をオン状態にしたとき、データ線
6から供給される画像信号S1、S2、…、Snは、第
1の画素電極91に書き込まれるとともに、抵抗素子9
5Bの時定数分だけ遅れて第2の画素電極92に対して
書き込まれる。
ついては、図8を参照して後述するが、本形態におい
て、画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接
続された第1の画素電極91と、この第1の画素電極9
1に対して、後述する抵抗素子95Bを介して電気的に
接続された第2の画素電極92とから構成されている。
このため、TFT30をオン状態にしたとき、データ線
6から供給される画像信号S1、S2、…、Snは、第
1の画素電極91に書き込まれるとともに、抵抗素子9
5Bの時定数分だけ遅れて第2の画素電極92に対して
書き込まれる。
【0058】図8に示すように、本形態のアクティブマ
トリクス基板10では、いずれの画素1Aにおいても、
ITO膜などからなる複数の透明な画素電極9がマトリ
クス状に形成されており、画素電極9の縦横の境界に沿
って、データ線6、走査線3および容量線4が形成され
ている。
トリクス基板10では、いずれの画素1Aにおいても、
ITO膜などからなる複数の透明な画素電極9がマトリ
クス状に形成されており、画素電極9の縦横の境界に沿
って、データ線6、走査線3および容量線4が形成され
ている。
【0059】画素電極9は、第1の画素電極91と第2
の画素電極92とによって構成され、これらの画素電極
91、92のうち、第1の画素電極91は、画素1Aの
略中央領域に形成され、第2の画素電極92は、第1の
画素電極92の4辺のうちの3辺を囲むようにコの字形
状に形成されている。このため、画素電極9は、横方向
(X方向)に相隣接する画素1Aとの境界領域に近い領
域に第2の画素電極92を有している。
の画素電極92とによって構成され、これらの画素電極
91、92のうち、第1の画素電極91は、画素1Aの
略中央領域に形成され、第2の画素電極92は、第1の
画素電極92の4辺のうちの3辺を囲むようにコの字形
状に形成されている。このため、画素電極9は、横方向
(X方向)に相隣接する画素1Aとの境界領域に近い領
域に第2の画素電極92を有している。
【0060】本形態でも、データ線6は、半導体膜10
Aのうち、TFT30のソース領域16に対してコンタ
クトホールを介して電気的に接続している。また、TF
T30のチャネル領域15に対向するように走査線3が
ゲート電極として延びている。なお、蓄積容量80は、
TFT30を形成するための半導体膜10Aの延設部分
に相当する半導体膜40Aを導電化したものを下電極4
1とし、この下電極41に対して容量線4が上電極とし
て重なった構造になっている。
Aのうち、TFT30のソース領域16に対してコンタ
クトホールを介して電気的に接続している。また、TF
T30のチャネル領域15に対向するように走査線3が
ゲート電極として延びている。なお、蓄積容量80は、
TFT30を形成するための半導体膜10Aの延設部分
に相当する半導体膜40Aを導電化したものを下電極4
1とし、この下電極41に対して容量線4が上電極とし
て重なった構造になっている。
【0061】図9において、本形態でも、アクティブマ
トリクス基板10の表面には下地絶縁膜101の上に島
状の半導体膜10A、40Aが形成されている。また、
半導体膜10Aの表面にはゲート絶縁膜13が形成さ
れ、このゲート絶縁膜13の上に走査線3(ゲート電
極)が形成されている。半導体膜10Aのうち、走査線
3に対してゲート絶縁膜13を介して対峙する領域がチ
ャネル領域15になっている。このチャネル領域15に
対して一方側には、低濃度ソース領域161および高濃
度ソース領域162を備えるソース領域16が形成さ
れ、他方側には低濃度ドレイン領域171および高濃度
ドレイン領域172を備えるドレイン領域17が形成さ
れている。
トリクス基板10の表面には下地絶縁膜101の上に島
状の半導体膜10A、40Aが形成されている。また、
半導体膜10Aの表面にはゲート絶縁膜13が形成さ
れ、このゲート絶縁膜13の上に走査線3(ゲート電
極)が形成されている。半導体膜10Aのうち、走査線
3に対してゲート絶縁膜13を介して対峙する領域がチ
ャネル領域15になっている。このチャネル領域15に
対して一方側には、低濃度ソース領域161および高濃
度ソース領域162を備えるソース領域16が形成さ
れ、他方側には低濃度ドレイン領域171および高濃度
ドレイン領域172を備えるドレイン領域17が形成さ
れている。
【0062】このように構成されたTFT30の表面側
には、第1の層間絶縁膜191および第2の層間絶縁膜
192が形成され、第1の層間絶縁膜191の表面に形
成されたデータ線6は、第1の層間絶縁膜191に形成
されたコンタクトホールを介して高濃度ソース領域16
2に電気的に接続している。また、高濃度ドレイン領域
172から延設された半導体膜40Aには低濃度領域か
らなる下電極41が形成され、この下電極41に対して
は、ゲート絶縁膜13と同時形成された絶縁膜(誘電体
膜)を介して容量線4が対向している。
には、第1の層間絶縁膜191および第2の層間絶縁膜
192が形成され、第1の層間絶縁膜191の表面に形
成されたデータ線6は、第1の層間絶縁膜191に形成
されたコンタクトホールを介して高濃度ソース領域16
2に電気的に接続している。また、高濃度ドレイン領域
172から延設された半導体膜40Aには低濃度領域か
らなる下電極41が形成され、この下電極41に対して
は、ゲート絶縁膜13と同時形成された絶縁膜(誘電体
膜)を介して容量線4が対向している。
【0063】また、アクティブマトリクス基板10にお
いて、画素電極9の表面側にはポリイミド系材料からな
る配向膜14が形成されている。
いて、画素電極9の表面側にはポリイミド系材料からな
る配向膜14が形成されている。
【0064】これに対して、対向基板20の側には、I
TO膜からなる透明な対向電極21の他、各画素1A毎
の非開口領域を規定する遮光膜23が形成され、対向電
極21の表面にはポリイミド系材料からなる配向膜22
が形成されている。
TO膜からなる透明な対向電極21の他、各画素1A毎
の非開口領域を規定する遮光膜23が形成され、対向電
極21の表面にはポリイミド系材料からなる配向膜22
が形成されている。
【0065】これらの配向膜14、22は、実施の形態
1と同様、液晶50を垂直配向モードで使用することを
目的に、ポリイミド系材料などからなる垂直配向膜とし
て形成されているとともに、液晶50に所定のプレチル
ト角を付与するようにラビング処理などといった配向処
理が施されている。
1と同様、液晶50を垂直配向モードで使用することを
目的に、ポリイミド系材料などからなる垂直配向膜とし
て形成されているとともに、液晶50に所定のプレチル
ト角を付与するようにラビング処理などといった配向処
理が施されている。
【0066】また、本形態でも、画素電極9は、第1の
画素電極91と第2の画素電極92とによって構成さ
れ、これらの画素電極91、92のうち、第1の画素電
極91は、第2の層間絶縁膜192に形成されたコンタ
クトホールを介してTFT素子のドレイン電極18に電
気的に接続している。このドレイン電極18は、第1の
層間絶縁膜191に形成されたコンタクトホールを介し
てドレイン領域17の高濃度ドレイン領域172に電気
的に接続している。
画素電極91と第2の画素電極92とによって構成さ
れ、これらの画素電極91、92のうち、第1の画素電
極91は、第2の層間絶縁膜192に形成されたコンタ
クトホールを介してTFT素子のドレイン電極18に電
気的に接続している。このドレイン電極18は、第1の
層間絶縁膜191に形成されたコンタクトホールを介し
てドレイン領域17の高濃度ドレイン領域172に電気
的に接続している。
【0067】これに対して、第2の画素電極92は、こ
れらの画素電極と同様、第2の層間絶縁膜192の表面
に形成されたITO膜からなる抵抗素子95Bを介して
第1の画素電極91に電気的に接続している。すなわ
ち、第2の層間絶縁膜192の表面では、第1の画素電
極91、第2の画素電極92、および抵抗素子95Bが
一体のITO膜から構成され、このITO膜の狭い幅の
部分が、大きな電気的抵抗をもって第1の画素電極91
と第2の画素電極92とを接続する抵抗素子95Bとし
て利用されている。
れらの画素電極と同様、第2の層間絶縁膜192の表面
に形成されたITO膜からなる抵抗素子95Bを介して
第1の画素電極91に電気的に接続している。すなわ
ち、第2の層間絶縁膜192の表面では、第1の画素電
極91、第2の画素電極92、および抵抗素子95Bが
一体のITO膜から構成され、このITO膜の狭い幅の
部分が、大きな電気的抵抗をもって第1の画素電極91
と第2の画素電極92とを接続する抵抗素子95Bとし
て利用されている。
【0068】それ故、本形態において、第2の画素電極
92は、TFT30および抵抗素子95Bを備える電気
的抵抗(時定数)の大きな信号伝達経路を介してデータ
線6に電気的に接続している。これに対して、第1の画
素電極91は、第2の画素電極92と比較して、抵抗素
子95Bを備えていない分、電気的抵抗(時定数)の小
さな信号伝達経路を介してデータ線6に電気的に接続し
ている。
92は、TFT30および抵抗素子95Bを備える電気
的抵抗(時定数)の大きな信号伝達経路を介してデータ
線6に電気的に接続している。これに対して、第1の画
素電極91は、第2の画素電極92と比較して、抵抗素
子95Bを備えていない分、電気的抵抗(時定数)の小
さな信号伝達経路を介してデータ線6に電気的に接続し
ている。
【0069】このように構成した電気光学装置1におい
て、データ線6からTFT30を介して各画素1Aに対
して画像信号S1、S2、…、Snが供給されたとき、
いずれの画素1Aにおいても、第1の画素電極91は、
TFT30のドレイン領域17に対してかなり小さな電
気的抵抗を介して電気的に接続されているため、図6に
実線L1で示すように、画像信号S1、S2、…、Sn
は急峻に書き込まれる。このとき、第1の画素電極91
は、画素1Aの中央に形成され、隣接する画素1Aから
大きく離れているため、第1の画素電極91と対向電極
21との間に位置する部分の液晶50は、隣接する画素
1Aからの横電界の影響を受けない。従って、第1の画
素電極91と対向電極21との間に位置する部分の液晶
50は、電界が印加されたときに、配向膜14、22の
プレチルトにより規定される方向に一律に倒れる。
て、データ線6からTFT30を介して各画素1Aに対
して画像信号S1、S2、…、Snが供給されたとき、
いずれの画素1Aにおいても、第1の画素電極91は、
TFT30のドレイン領域17に対してかなり小さな電
気的抵抗を介して電気的に接続されているため、図6に
実線L1で示すように、画像信号S1、S2、…、Sn
は急峻に書き込まれる。このとき、第1の画素電極91
は、画素1Aの中央に形成され、隣接する画素1Aから
大きく離れているため、第1の画素電極91と対向電極
21との間に位置する部分の液晶50は、隣接する画素
1Aからの横電界の影響を受けない。従って、第1の画
素電極91と対向電極21との間に位置する部分の液晶
50は、電界が印加されたときに、配向膜14、22の
プレチルトにより規定される方向に一律に倒れる。
【0070】これに対して、第2の画素電極92は、第
1の画素電極91に対して抵抗素子95Bを介して接続
しており、TFT30のドレイン領域17に直接、接続
された構造にはなっていない。このため、第2の画素電
極92に対しては、図6に点線L2で示すように、第1
の画素電極91と比較して遅れて画像信号S1、S2、
…、Snが書き込まれる。従って、第2の画素電極92
と対向電極21との間に位置する液晶50は、第1の画
素電極91と対向電極21との間ですでに倒れた液晶5
0の影響を受けて倒れることになる。
1の画素電極91に対して抵抗素子95Bを介して接続
しており、TFT30のドレイン領域17に直接、接続
された構造にはなっていない。このため、第2の画素電
極92に対しては、図6に点線L2で示すように、第1
の画素電極91と比較して遅れて画像信号S1、S2、
…、Snが書き込まれる。従って、第2の画素電極92
と対向電極21との間に位置する液晶50は、第1の画
素電極91と対向電極21との間ですでに倒れた液晶5
0の影響を受けて倒れることになる。
【0071】それ故、本形態の電気光学装置1では、1
S反転駆動方式を採用したとき、図9および図19
(a)、(b)に示すように、横方向(X方向)に相隣
接する画素1A(画素電極9)の境界領域が、横電界の
発生領域C2となるとしても、画素1Aの縁部分の液晶
50(第2の画素電極92と対向電極21との間に位置
する液晶50)は、第1の画素電極91と対向電極21
との間ですでに横電界の影響を受けずに倒れた液晶分子
の影響も受けながら倒れることになる。このため、画素
1Aの縁部分においても、隣接する画素1Aからの横電
界の影響によって液晶50の倒れ具合に大きな乱れが発
生しない。よって、本形態の電気光学装置1によれば、
十分な明るさを得ることができるとともに、コントラス
トも高い。
S反転駆動方式を採用したとき、図9および図19
(a)、(b)に示すように、横方向(X方向)に相隣
接する画素1A(画素電極9)の境界領域が、横電界の
発生領域C2となるとしても、画素1Aの縁部分の液晶
50(第2の画素電極92と対向電極21との間に位置
する液晶50)は、第1の画素電極91と対向電極21
との間ですでに横電界の影響を受けずに倒れた液晶分子
の影響も受けながら倒れることになる。このため、画素
1Aの縁部分においても、隣接する画素1Aからの横電
界の影響によって液晶50の倒れ具合に大きな乱れが発
生しない。よって、本形態の電気光学装置1によれば、
十分な明るさを得ることができるとともに、コントラス
トも高い。
【0072】[実施の形態3]図10は、本形態の電気
光学装置1において、画像表示領域を構成するマトリク
ス状の複数の画素1Aに設けられた各種素子、配線など
の等価回路図である。図11は、図10に示す電気光学
装置において、データ線、走査線、画素電極などが形成
されたアクティブマトリクス基板の相隣接する複数の画
素群の一部を示す平面図である。図12は、図11のC
−C′線におけるアクティブマトリクス基板の断面図で
ある。図13は、図11のD−D′線におけるアクティ
ブマトリクス基板の断面図である。
光学装置1において、画像表示領域を構成するマトリク
ス状の複数の画素1Aに設けられた各種素子、配線など
の等価回路図である。図11は、図10に示す電気光学
装置において、データ線、走査線、画素電極などが形成
されたアクティブマトリクス基板の相隣接する複数の画
素群の一部を示す平面図である。図12は、図11のC
−C′線におけるアクティブマトリクス基板の断面図で
ある。図13は、図11のD−D′線におけるアクティ
ブマトリクス基板の断面図である。
【0073】図10において、本形態の電気光学装置1
は反射型の液晶装置であり、画像表示領域7(図1参
照)を構成する複数の画素1Aの各々には、第1の画素
電極91および第2の画素電極92からなる画素電極9
と、第1の画素電極91を制御するための第1のTFT
30A(画素スイッチング素子)と、第2の画素電極9
2を制御するための第2のTFT30B(画素スイッチ
ング素子)とがマトリクス状に複数形成されている。ま
た、第1のTFT30のソースおよび第2のTFT30
Bのソースには、共通のデータ線6が電気的に接続され
ている。また、第1のTFT30Aのゲートおよび第2
のTFT30Bのゲートには共通の走査線3が電気的に
接続されており、所定のタイミングで、走査線3にパル
ス的に走査信号G1、G2、…、Gmを印加するように
構成されている。また、第1の画素電極91は、第1の
TFT30Aのドレインに電気的に接続され、第2の画
素電極92は、第2のTFT30Bのドレインに電気的
に接続されている。
は反射型の液晶装置であり、画像表示領域7(図1参
照)を構成する複数の画素1Aの各々には、第1の画素
電極91および第2の画素電極92からなる画素電極9
と、第1の画素電極91を制御するための第1のTFT
30A(画素スイッチング素子)と、第2の画素電極9
2を制御するための第2のTFT30B(画素スイッチ
ング素子)とがマトリクス状に複数形成されている。ま
た、第1のTFT30のソースおよび第2のTFT30
Bのソースには、共通のデータ線6が電気的に接続され
ている。また、第1のTFT30Aのゲートおよび第2
のTFT30Bのゲートには共通の走査線3が電気的に
接続されており、所定のタイミングで、走査線3にパル
ス的に走査信号G1、G2、…、Gmを印加するように
構成されている。また、第1の画素電極91は、第1の
TFT30Aのドレインに電気的に接続され、第2の画
素電極92は、第2のTFT30Bのドレインに電気的
に接続されている。
【0074】本形態の電気光学装置1において、各画素
1Aを駆動するにあたっては、図19(a)、(b)を
参照して説明した1S反転駆動方式が採用されている。
この駆動方式については図19(a)、(b)を参照し
て説明したので、ここでの説明を省略するが、第1のT
FT30Aおよび第2のTFT30Bを、ゲート線の走
査により一定期間だけ選択することにより、データ線6
から各画素1Aの第1の画素電極91および第2の画素
電極92に対して画像信号S1、S2、…、Snが所定
のタイミングで供給される。
1Aを駆動するにあたっては、図19(a)、(b)を
参照して説明した1S反転駆動方式が採用されている。
この駆動方式については図19(a)、(b)を参照し
て説明したので、ここでの説明を省略するが、第1のT
FT30Aおよび第2のTFT30Bを、ゲート線の走
査により一定期間だけ選択することにより、データ線6
から各画素1Aの第1の画素電極91および第2の画素
電極92に対して画像信号S1、S2、…、Snが所定
のタイミングで供給される。
【0075】また、本形態では、保持された画像信号が
リークするのを防ぐために、容量線4を利用して、第1
の画素電極91と対向電極との間に形成される液晶容量
と並列に蓄積容量80Aが付加され、第2の画素電極9
2と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積
容量80Bが付加されている。
リークするのを防ぐために、容量線4を利用して、第1
の画素電極91と対向電極との間に形成される液晶容量
と並列に蓄積容量80Aが付加され、第2の画素電極9
2と対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積
容量80Bが付加されている。
【0076】図11に示すように、本形態の電気光学装
置1に用いたアクティブマトリクス基板10では、いず
れの画素1Aにおいても、画素電極9は、第1の画素電
極91と第2の画素電極92とによって構成され、これ
らの画素電極91、92のうち、第1の画素電極91
は、画素1Aの略中央領域に形成され、第2の画素電極
92は、第1の画素電極92の4辺のうちの3辺を囲む
ようにコの字形状に形成されている。このため、画素電
極9は、横方向(X方向)に相隣接する画素1Aの境界
領域に近い領域に第2の画素電極92を有している。
置1に用いたアクティブマトリクス基板10では、いず
れの画素1Aにおいても、画素電極9は、第1の画素電
極91と第2の画素電極92とによって構成され、これ
らの画素電極91、92のうち、第1の画素電極91
は、画素1Aの略中央領域に形成され、第2の画素電極
92は、第1の画素電極92の4辺のうちの3辺を囲む
ようにコの字形状に形成されている。このため、画素電
極9は、横方向(X方向)に相隣接する画素1Aの境界
領域に近い領域に第2の画素電極92を有している。
【0077】本形態において、第1の画素電極91およ
び第2の画素電極92はいずれも、アルミニウム膜など
といった反射性を有する導電膜から構成されている。こ
のため、電気光学装置1は反射型構造を有している。従
って、以下に説明するように、複数の画素1Aの各々に
おいて、画素電極9の下層側に2つのスイッチング素子
を追加しても、出射光の光量が低下しないので、明るい
表示を行なうことができる。
び第2の画素電極92はいずれも、アルミニウム膜など
といった反射性を有する導電膜から構成されている。こ
のため、電気光学装置1は反射型構造を有している。従
って、以下に説明するように、複数の画素1Aの各々に
おいて、画素電極9の下層側に2つのスイッチング素子
を追加しても、出射光の光量が低下しないので、明るい
表示を行なうことができる。
【0078】ここで、第1のTFT30Aと第2のTF
T30Bとを比較すると、第1のTFT30Aのチャネ
ル幅よりも第2のTFT30Bのチャネル幅が狭い。こ
のため、第1のTFT30Aよりも第2のTFT30B
の方がオン抵抗が大である。すなわち、第2の画素電極
92は、オン抵抗の大きなTFT30Bを備える信号伝
達経路を介してデータ線6に電気的に接続しているのに
対して、第1の画素電極91は、オン抵抗の小さなTF
T30Aを備える信号伝達経路を介してデータ線6に電
気的に接続している。従って、第1のTFT30Aおよ
び第2のTFT30Bをオン状態にしたとき、データ線
6から供給される画像信号S1、S2、…、Snは、第
1の画素電極91には急峻に書き込まれるとともに、第
2のTFT30Bのオン抵抗が大きな分だけ遅れて、第
2の画素電極92に対して書き込まれる。
T30Bとを比較すると、第1のTFT30Aのチャネ
ル幅よりも第2のTFT30Bのチャネル幅が狭い。こ
のため、第1のTFT30Aよりも第2のTFT30B
の方がオン抵抗が大である。すなわち、第2の画素電極
92は、オン抵抗の大きなTFT30Bを備える信号伝
達経路を介してデータ線6に電気的に接続しているのに
対して、第1の画素電極91は、オン抵抗の小さなTF
T30Aを備える信号伝達経路を介してデータ線6に電
気的に接続している。従って、第1のTFT30Aおよ
び第2のTFT30Bをオン状態にしたとき、データ線
6から供給される画像信号S1、S2、…、Snは、第
1の画素電極91には急峻に書き込まれるとともに、第
2のTFT30Bのオン抵抗が大きな分だけ遅れて、第
2の画素電極92に対して書き込まれる。
【0079】本形態において、データ線6は、TFT3
0を形成するためのポリシリコン膜等の半導体膜10
B、10Cのうち、ソース領域16A、16Bに対して
コンタクトホールを介して電気的に接続している。ま
た、第1のTFT30Aおよび第2のTFT30Bの各
チャネル領域15A、15Bに対向するように走査線3
からはゲート電極が延びている。なお、蓄積容量80
A、80Bは、第1のTFT30Aおよび第2のTFT
30Bを形成するための各半導体膜10B、10Cの延
設部分に相当する半導体膜40B、40Cを導電化した
ものを下電極41A、41Bとし、これらの下電極41
A、41Bに対して共通の容量線4が上電極として重な
った構造になっている。
0を形成するためのポリシリコン膜等の半導体膜10
B、10Cのうち、ソース領域16A、16Bに対して
コンタクトホールを介して電気的に接続している。ま
た、第1のTFT30Aおよび第2のTFT30Bの各
チャネル領域15A、15Bに対向するように走査線3
からはゲート電極が延びている。なお、蓄積容量80
A、80Bは、第1のTFT30Aおよび第2のTFT
30Bを形成するための各半導体膜10B、10Cの延
設部分に相当する半導体膜40B、40Cを導電化した
ものを下電極41A、41Bとし、これらの下電極41
A、41Bに対して共通の容量線4が上電極として重な
った構造になっている。
【0080】図12において、本形態では、アクティブ
マトリクス基板10の表面には下地絶縁膜101の上に
島状の半導体膜10B、40Bが形成されている。ま
た、半導体膜10Bの表面にはゲート絶縁膜13が形成
され、このゲート絶縁膜13の上に走査線3(ゲート電
極)が形成されている。
マトリクス基板10の表面には下地絶縁膜101の上に
島状の半導体膜10B、40Bが形成されている。ま
た、半導体膜10Bの表面にはゲート絶縁膜13が形成
され、このゲート絶縁膜13の上に走査線3(ゲート電
極)が形成されている。
【0081】半導体膜10Bのうち、走査線3に対して
ゲート絶縁膜13を介して対峙する領域がチャネル領域
15Aになっている。このチャネル領域15Aに対して
一方側には、低濃度ソース領域161Aおよび高濃度ソ
ース領域162Aを備えるソース領域16Aが形成さ
れ、他方側には低濃度ドレイン領域171Aおよび高濃
度ドレイン領域172Aを備えるドレイン領域17Aが
形成されている。
ゲート絶縁膜13を介して対峙する領域がチャネル領域
15Aになっている。このチャネル領域15Aに対して
一方側には、低濃度ソース領域161Aおよび高濃度ソ
ース領域162Aを備えるソース領域16Aが形成さ
れ、他方側には低濃度ドレイン領域171Aおよび高濃
度ドレイン領域172Aを備えるドレイン領域17Aが
形成されている。
【0082】このように構成された第1のTFT30A
の表面側には、第1の層間絶縁膜191および第2の層
間絶縁膜192が形成され、第1の層間絶縁膜191の
表面に形成されたデータ線6は、第1の層間絶縁膜19
1に形成されたコンタクトホールを介して高濃度ソース
領域162Aに電気的に接続している。また、第2の層
間絶縁膜192の表面に形成された第1の画素電極91
は、第2の層間絶縁膜192に形成されたコンタクトホ
ールを介してドレイン電極18Aに電気的に接続し、こ
のドレイン電極18Aは、第1の層間絶縁膜191に形
成されたコンタクトホールを介してドレイン領域17A
の高濃度ドレイン領域172Aに電気的に接続してい
る。第1の画素電極91はアルミニウムなどの反射性金
属で形成され、平面的には下層に形成されたTFT素子
や各種配線とオーバーラップするように配置されてい
る。さらに、高濃度ドレイン領域172Aから延設され
た半導体膜40Bには低濃度領域からなる下電極41A
が形成され、この下電極41Aに対しては、ゲート絶縁
膜13と同時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して容
量線4が対向している。このようにして蓄積容量80A
が形成されている。
の表面側には、第1の層間絶縁膜191および第2の層
間絶縁膜192が形成され、第1の層間絶縁膜191の
表面に形成されたデータ線6は、第1の層間絶縁膜19
1に形成されたコンタクトホールを介して高濃度ソース
領域162Aに電気的に接続している。また、第2の層
間絶縁膜192の表面に形成された第1の画素電極91
は、第2の層間絶縁膜192に形成されたコンタクトホ
ールを介してドレイン電極18Aに電気的に接続し、こ
のドレイン電極18Aは、第1の層間絶縁膜191に形
成されたコンタクトホールを介してドレイン領域17A
の高濃度ドレイン領域172Aに電気的に接続してい
る。第1の画素電極91はアルミニウムなどの反射性金
属で形成され、平面的には下層に形成されたTFT素子
や各種配線とオーバーラップするように配置されてい
る。さらに、高濃度ドレイン領域172Aから延設され
た半導体膜40Bには低濃度領域からなる下電極41A
が形成され、この下電極41Aに対しては、ゲート絶縁
膜13と同時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して容
量線4が対向している。このようにして蓄積容量80A
が形成されている。
【0083】また、アクティブマトリクス基板10で
は、画素電極91の表面側にはポリイミド系材料からな
る配向膜14が形成されている。
は、画素電極91の表面側にはポリイミド系材料からな
る配向膜14が形成されている。
【0084】これに対して、対向基板20の側には、透
明な対向電極21の他、各画素毎に非開口領域を規定す
る一般にブラックマスクまたはブラックマトリクスと称
される遮光膜23が形成され、この表面にはポリイミド
系材料からなる配向膜22が形成されている。
明な対向電極21の他、各画素毎に非開口領域を規定す
る一般にブラックマスクまたはブラックマトリクスと称
される遮光膜23が形成され、この表面にはポリイミド
系材料からなる配向膜22が形成されている。
【0085】これらの配向膜14、22はそれぞれ、実
施の形態1と同様、液晶50を垂直配向モードで使用す
ることを目的に、ポリイミド系材料などからなる垂直配
向膜として形成されているとともに、液晶50に所定の
プレチルト角を付与するようにラビング処理などといっ
た配向処理が施されている。
施の形態1と同様、液晶50を垂直配向モードで使用す
ることを目的に、ポリイミド系材料などからなる垂直配
向膜として形成されているとともに、液晶50に所定の
プレチルト角を付与するようにラビング処理などといっ
た配向処理が施されている。
【0086】また、図13において、アクティブマトリ
クス基板10の表面には下地絶縁膜101の上に、島状
の半導体膜10B、40Bと同層の島状の半導体膜10
C、40Cが形成されている。また、半導体膜10Cの
表面にもゲート絶縁膜13が形成され、このゲート絶縁
膜13の上に走査線3(ゲート電極)が形成されてい
る。半導体膜10Cのうち、走査線3に対してゲート絶
縁膜13を介して対峙する領域がチャネル領域15Bに
なっている。このチャネル領域15Bに対して一方側に
は、低濃度ソース領域161Bおよび高濃度ソース領域
162Bを備えるソース領域16Bが形成され、他方側
には低濃度ドレイン領域171Bおよび高濃度ドレイン
領域172Bを備えるドレイン領域17Bが形成されて
いる。
クス基板10の表面には下地絶縁膜101の上に、島状
の半導体膜10B、40Bと同層の島状の半導体膜10
C、40Cが形成されている。また、半導体膜10Cの
表面にもゲート絶縁膜13が形成され、このゲート絶縁
膜13の上に走査線3(ゲート電極)が形成されてい
る。半導体膜10Cのうち、走査線3に対してゲート絶
縁膜13を介して対峙する領域がチャネル領域15Bに
なっている。このチャネル領域15Bに対して一方側に
は、低濃度ソース領域161Bおよび高濃度ソース領域
162Bを備えるソース領域16Bが形成され、他方側
には低濃度ドレイン領域171Bおよび高濃度ドレイン
領域172Bを備えるドレイン領域17Bが形成されて
いる。
【0087】第2のTFT30Bの側において、第1の
層間絶縁膜191の表面に形成されたデータ線6は、第
1の層間絶縁膜191に形成されたコンタクトホールを
介して高濃度ソース領域162Bに電気的に接続してい
る。また、第2の層間絶縁膜192の表面に形成された
第2の画素電極92は、第2の層間絶縁膜192に形成
されたコンタクトホールを介してドレイン電極18Bに
電気的に接続し、このドレイン電極18Bは、第1の層
間絶縁膜191に形成されたコンタクトホールを介して
ドレイン領域17Bの高濃度ドレイン領域172Bに電
気的に接続している。第2の画素電極92はアルミニウ
ムなどの反射性金属で形成され、平面的には下層に形成
されたTFT素子や各種配線とオーバーラップするよう
に配置されている。さらに、高濃度ドレイン領域172
Bから延設された半導体膜40Cには低濃度領域からな
る下電極41Bが形成され、この下電極41Bに対して
は、ゲート絶縁膜13と同時形成された絶縁膜(誘電体
膜)を介して容量線4が対向している。このようにして
蓄積容量80Bが形成されている。
層間絶縁膜191の表面に形成されたデータ線6は、第
1の層間絶縁膜191に形成されたコンタクトホールを
介して高濃度ソース領域162Bに電気的に接続してい
る。また、第2の層間絶縁膜192の表面に形成された
第2の画素電極92は、第2の層間絶縁膜192に形成
されたコンタクトホールを介してドレイン電極18Bに
電気的に接続し、このドレイン電極18Bは、第1の層
間絶縁膜191に形成されたコンタクトホールを介して
ドレイン領域17Bの高濃度ドレイン領域172Bに電
気的に接続している。第2の画素電極92はアルミニウ
ムなどの反射性金属で形成され、平面的には下層に形成
されたTFT素子や各種配線とオーバーラップするよう
に配置されている。さらに、高濃度ドレイン領域172
Bから延設された半導体膜40Cには低濃度領域からな
る下電極41Bが形成され、この下電極41Bに対して
は、ゲート絶縁膜13と同時形成された絶縁膜(誘電体
膜)を介して容量線4が対向している。このようにして
蓄積容量80Bが形成されている。
【0088】このように構成した電気光学装置1におい
て、データ線6から画素電極9に対して画像信号S1、
S2、…、Snが供給されたとき、いずれの画素1Aに
おいても、第1の画素電極91は、データ線6に対して
オン抵抗の小さな第1のTFT30Aを介して電気的に
接続されているため、図6に実線L1で示すように、画
像信号S1、S2、…、Snは急峻に書き込まれる。こ
のとき、第1の画素電極91は、画素1Aの中央に形成
され、隣接する画素1Aから大きく離れているため、隣
接する画素1Aからの横電界の影響を受けない。従っ
て、第1の画素電極91と対向電極21との間に位置す
る部分の液晶50は、電界が印加されたときに、配向膜
14、22のプレチルトにより規定される方向に一律に
倒れる。
て、データ線6から画素電極9に対して画像信号S1、
S2、…、Snが供給されたとき、いずれの画素1Aに
おいても、第1の画素電極91は、データ線6に対して
オン抵抗の小さな第1のTFT30Aを介して電気的に
接続されているため、図6に実線L1で示すように、画
像信号S1、S2、…、Snは急峻に書き込まれる。こ
のとき、第1の画素電極91は、画素1Aの中央に形成
され、隣接する画素1Aから大きく離れているため、隣
接する画素1Aからの横電界の影響を受けない。従っ
て、第1の画素電極91と対向電極21との間に位置す
る部分の液晶50は、電界が印加されたときに、配向膜
14、22のプレチルトにより規定される方向に一律に
倒れる。
【0089】これに対して、第2の画素電極92は、デ
ータ線6に対して、第1のTFT30Aよりオン抵抗の
大きな第2のTFT30Bを介して電気的に接続してい
るため、図6に点線L2で示すように、第1の画素電極
91と比較して遅れて画像信号S1、S2、…、Snが
書き込まれる。従って、第2の画素電極92と対向電極
21との間に位置する液晶50は、第1の画素電極91
と対向電極21との間ですでに倒れた液晶50の影響を
受けて倒れることになる。
ータ線6に対して、第1のTFT30Aよりオン抵抗の
大きな第2のTFT30Bを介して電気的に接続してい
るため、図6に点線L2で示すように、第1の画素電極
91と比較して遅れて画像信号S1、S2、…、Snが
書き込まれる。従って、第2の画素電極92と対向電極
21との間に位置する液晶50は、第1の画素電極91
と対向電極21との間ですでに倒れた液晶50の影響を
受けて倒れることになる。
【0090】それ故、本形態の電気光学装置1では、1
S反転駆動方式を採用したとき、図12、図13および
図19(a)、(b)に示すように、横方向(X方向)
に相隣接する画素1A(画素電極9)の境界領域が、横
電界の発生領域C2となるとしても、画素1Aの縁部分
の液晶50(第2の画素電極92と対向電極21との間
に位置する液晶50)は、第1の画素電極91と対向電
極21との間ですでに横電界の影響を受けずに倒れた液
晶分子の影響も受けながら倒れることになる。このた
め、画素1Aの縁部分においても、隣接する画素1Aか
らの横電界の影響によって液晶50の倒れ具合に大きな
乱れが発生しない。よって、本形態の電気光学装置1に
よれば、十分な明るさを得ることができるとともに、コ
ントラストも高い。
S反転駆動方式を採用したとき、図12、図13および
図19(a)、(b)に示すように、横方向(X方向)
に相隣接する画素1A(画素電極9)の境界領域が、横
電界の発生領域C2となるとしても、画素1Aの縁部分
の液晶50(第2の画素電極92と対向電極21との間
に位置する液晶50)は、第1の画素電極91と対向電
極21との間ですでに横電界の影響を受けずに倒れた液
晶分子の影響も受けながら倒れることになる。このた
め、画素1Aの縁部分においても、隣接する画素1Aか
らの横電界の影響によって液晶50の倒れ具合に大きな
乱れが発生しない。よって、本形態の電気光学装置1に
よれば、十分な明るさを得ることができるとともに、コ
ントラストも高い。
【0091】なお、TFT30A、30Bにおいてオン
抵抗に大小を付与するにあたって、本形態では、チャネ
ル幅を変えたが、チャンネル長を変えた構成、低濃度ソ
ース・ドレイン領域の不純物導入量を変えた構成などを
採用してもよい。
抵抗に大小を付与するにあたって、本形態では、チャネ
ル幅を変えたが、チャンネル長を変えた構成、低濃度ソ
ース・ドレイン領域の不純物導入量を変えた構成などを
採用してもよい。
【0092】また本実施の形態においては、スイッチン
グ素子として透過型の場合と同じTFT素子を用いた場
合について説明したが、反射型で用いる場合には、Si
基板上に形成したMOSトランジスターをスイッチング
素子として用いることもできる。その場合、TFTに比
べMOSトランジスターはスイッチング特性が優れてい
るので、液晶に高速に電界を印加できるようになるとと
もに、画素の微細化も容易になる。
グ素子として透過型の場合と同じTFT素子を用いた場
合について説明したが、反射型で用いる場合には、Si
基板上に形成したMOSトランジスターをスイッチング
素子として用いることもできる。その場合、TFTに比
べMOSトランジスターはスイッチング特性が優れてい
るので、液晶に高速に電界を印加できるようになるとと
もに、画素の微細化も容易になる。
【0093】[その他の実施形態]上記の各実施形態で
は、データ線駆動回路60および走査線駆動回路70が
アクティブマトリクス基板10の上に形成されていた
が、その代わりに、例えばTAB(Tape Auto
mated Bonding)基板上に実装された駆動
用LSIがアクティブマトリクス基板10の周辺部に対
して異方性導電フィルムなどを介して電気的および機械
的に接続するようにしてもよい。
は、データ線駆動回路60および走査線駆動回路70が
アクティブマトリクス基板10の上に形成されていた
が、その代わりに、例えばTAB(Tape Auto
mated Bonding)基板上に実装された駆動
用LSIがアクティブマトリクス基板10の周辺部に対
して異方性導電フィルムなどを介して電気的および機械
的に接続するようにしてもよい。
【0094】また、以上説明した各実施形態における電
気光学装置1は、投射型表示装置に適用されるため、3
枚の電気光学装置1がRGB用のライトバルブとして各
々用いられ、各ライトバルブには各々RGB色分解用の
ダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投
射光として各々入射されることになる。従って、各実施
形態では、対向基板20などに対してカラーフィルタが
設けられていない。しかしながら、遮光膜22が形成さ
れていない領域のうち、画素電極9に対向する所定領域
にRGBのカラーフィルタをその保護膜ととも、対向基
板20の側などに形成してもよい。このようにすれば、
投射型表示装置以外の直視型や反射型のカラー電気光学
装置に対して各実施形態における電気光学装置を適用で
きる。
気光学装置1は、投射型表示装置に適用されるため、3
枚の電気光学装置1がRGB用のライトバルブとして各
々用いられ、各ライトバルブには各々RGB色分解用の
ダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投
射光として各々入射されることになる。従って、各実施
形態では、対向基板20などに対してカラーフィルタが
設けられていない。しかしながら、遮光膜22が形成さ
れていない領域のうち、画素電極9に対向する所定領域
にRGBのカラーフィルタをその保護膜ととも、対向基
板20の側などに形成してもよい。このようにすれば、
投射型表示装置以外の直視型や反射型のカラー電気光学
装置に対して各実施形態における電気光学装置を適用で
きる。
【0095】さらに、以上の各実施形態において、アク
ティブマトリクス基板10上においてTFT30、30
A、30Bに対向する位置(即ち、TFTの下側)に
も、例えば高融点金属からなる遮光膜を設けてもよい。
このような遮光膜を設ければ、アクティブマトリクス基
板10の側からの裏面反射(戻り光)や複数の電気光学
装置をプリズムなどを介して組み合わせて一つの光学系
を構成する場合に、他の電気光学装置からプリズムなど
を突き抜けて来る投射光部分などが当該電気光学装置の
TFTに入射するのを未然に防ぐことができる。
ティブマトリクス基板10上においてTFT30、30
A、30Bに対向する位置(即ち、TFTの下側)に
も、例えば高融点金属からなる遮光膜を設けてもよい。
このような遮光膜を設ければ、アクティブマトリクス基
板10の側からの裏面反射(戻り光)や複数の電気光学
装置をプリズムなどを介して組み合わせて一つの光学系
を構成する場合に、他の電気光学装置からプリズムなど
を突き抜けて来る投射光部分などが当該電気光学装置の
TFTに入射するのを未然に防ぐことができる。
【0096】さらにまた、対向基板20上に1画素につ
き1個対応するようにマイクロレンズを形成してもよ
い。あるいは、アクティブマトリクス基板10上のRG
Bに対向する画素電極9下にカラーレジスト等でカラー
フィルタ層を形成することも可能である。このようにす
れば、入射光の集光効率を向上することで、明るい電気
光学装置が実現できる。さらにまた、対向基板20上
に、何層もの屈折率の相違する干渉層を堆積すること
で、光の干渉を利用して、RGB色を作り出すダイクロ
イックフィルタを形成してもよい。このダイクロイック
フィルタ付き対向基板によれば、より明るいカラー電気
光学装置が実現できる。
き1個対応するようにマイクロレンズを形成してもよ
い。あるいは、アクティブマトリクス基板10上のRG
Bに対向する画素電極9下にカラーレジスト等でカラー
フィルタ層を形成することも可能である。このようにす
れば、入射光の集光効率を向上することで、明るい電気
光学装置が実現できる。さらにまた、対向基板20上
に、何層もの屈折率の相違する干渉層を堆積すること
で、光の干渉を利用して、RGB色を作り出すダイクロ
イックフィルタを形成してもよい。このダイクロイック
フィルタ付き対向基板によれば、より明るいカラー電気
光学装置が実現できる。
【0097】本発明は、上述した各実施形態に限られる
ものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れ
る発明の要旨、あるいは思想に反しない範囲で適宜変更
可能であり、そのような変更を伴なう電気光学装置もま
た本発明の技術的範囲に含まれるものである。
ものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れ
る発明の要旨、あるいは思想に反しない範囲で適宜変更
可能であり、そのような変更を伴なう電気光学装置もま
た本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0098】[透過型投射型表示装置への適用例]図1
4は、実施の形態1、2に係る透過型の電気光学装置1
を用いた投射型表示装置の概略構成図である。
4は、実施の形態1、2に係る透過型の電気光学装置1
を用いた投射型表示装置の概略構成図である。
【0099】図14に示す投射型表示装置1100は、
カラー画像を拡大投射するもので、実施の形態1、2を
参照して説明した透過型の電気光学装置1、偏光板およ
び位相差板などを含む液晶モジュールを3個準備し、各
電気光学装置1をR(赤)、G(緑)、B(青)用の透
過型のライトバルブ100R、100G、100B(光
変調手段)として用いる。従って、このタイプの表示装
置に用いる電気光学装置1には、カラーフィルタが形成
されていない。この投射型表示装置1100において、
メタルハライドランプなどの白色光源のランプユニット
1120から光が出射されると、この光は、3枚のミラ
ー1106および2枚のダイクロイックミラー1108
によってR、G、Bの3原色に対応する光成分R、G、
Bに分離された後、対応するライトバルブ100R、1
00G、100Bに各々導かれる。この際に、青色光成
分Bは、光路が長いので、光損失を防ぐために入射レン
ズ1122、リレーレンズ1123、および出射レンズ
1124からなるリレーレンズ系1121を介して導か
れる。そして、ライトバルブ100R、100G、10
0Bによって各々変調された3原色に対応する光成分
R、G、Bは、ダイクロイックプリズム1112(光合
成手段)に3方向から入射され、再度合成された後、投
射レンズ1114(投射光学系)を介してスクリーン1
120などにカラー画像として投射される。
カラー画像を拡大投射するもので、実施の形態1、2を
参照して説明した透過型の電気光学装置1、偏光板およ
び位相差板などを含む液晶モジュールを3個準備し、各
電気光学装置1をR(赤)、G(緑)、B(青)用の透
過型のライトバルブ100R、100G、100B(光
変調手段)として用いる。従って、このタイプの表示装
置に用いる電気光学装置1には、カラーフィルタが形成
されていない。この投射型表示装置1100において、
メタルハライドランプなどの白色光源のランプユニット
1120から光が出射されると、この光は、3枚のミラ
ー1106および2枚のダイクロイックミラー1108
によってR、G、Bの3原色に対応する光成分R、G、
Bに分離された後、対応するライトバルブ100R、1
00G、100Bに各々導かれる。この際に、青色光成
分Bは、光路が長いので、光損失を防ぐために入射レン
ズ1122、リレーレンズ1123、および出射レンズ
1124からなるリレーレンズ系1121を介して導か
れる。そして、ライトバルブ100R、100G、10
0Bによって各々変調された3原色に対応する光成分
R、G、Bは、ダイクロイックプリズム1112(光合
成手段)に3方向から入射され、再度合成された後、投
射レンズ1114(投射光学系)を介してスクリーン1
120などにカラー画像として投射される。
【0100】[反射型投射型表示装置への適用例]図1
5は、実施の形態3に係る反射型の電気光学装置1を用
いた投射型表示装置の概略構成図である。
5は、実施の形態3に係る反射型の電気光学装置1を用
いた投射型表示装置の概略構成図である。
【0101】図15に示すように、反射型の電気光学装
置1をライトバルブ(光変調手段)として用いた投射型
表示装置2100では、システム光軸Lに沿って、光源
部110、インテグレータレンズ120、偏光変換素子
130を備える偏光照明装置140と、偏光照明装置1
40から出射された偏光光束をS偏光光束反射面201
により反射させる偏光ビームスプリッタ200と、偏光
ビームスプリッタ200のS偏光反射面201から反射
された光のうち、青色光(B)の成分を分離するダイク
ロイックミラー412と、分離された青色光(B)を変調
する反射型の電気光学装置1を備えるライトバルブ10
0Bと、青色光が分離された後の光束のうち赤色光
(R)の成分を反射させて分離するダイクロイックミラ
ー413と、分離された赤色光(R)を変調する反射型
の電気光学装置1を備えるライトバルブ100Rと、ダ
イクロイックミラー413を透過する残りの緑色光
(G)を変調する反射型の電気光学装置1を備えるライ
トバルブ100Gと、3つのライトバルブ100R、1
00G、100Bにて変調された光をダイクロイックミ
ラー412、413、偏光ビームスプリッタ200にて
合成し(合成手段)、この合成光をスクリーン600に
投射する投射レンズからなる拡大投射光学系500(投
射光学系)とから構成されている。
置1をライトバルブ(光変調手段)として用いた投射型
表示装置2100では、システム光軸Lに沿って、光源
部110、インテグレータレンズ120、偏光変換素子
130を備える偏光照明装置140と、偏光照明装置1
40から出射された偏光光束をS偏光光束反射面201
により反射させる偏光ビームスプリッタ200と、偏光
ビームスプリッタ200のS偏光反射面201から反射
された光のうち、青色光(B)の成分を分離するダイク
ロイックミラー412と、分離された青色光(B)を変調
する反射型の電気光学装置1を備えるライトバルブ10
0Bと、青色光が分離された後の光束のうち赤色光
(R)の成分を反射させて分離するダイクロイックミラ
ー413と、分離された赤色光(R)を変調する反射型
の電気光学装置1を備えるライトバルブ100Rと、ダ
イクロイックミラー413を透過する残りの緑色光
(G)を変調する反射型の電気光学装置1を備えるライ
トバルブ100Gと、3つのライトバルブ100R、1
00G、100Bにて変調された光をダイクロイックミ
ラー412、413、偏光ビームスプリッタ200にて
合成し(合成手段)、この合成光をスクリーン600に
投射する投射レンズからなる拡大投射光学系500(投
射光学系)とから構成されている。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、複数
の画素の各々に、画素電極として、データ線からの信号
伝達経路の時定数が異なる複数の画素電極が形成されて
いるので、データ線から画素電極に対して画像信号が供
給されたとき、まず、時定数の小さな信号伝達経路に接
続する画素電極に対して画像信号が急峻に書き込まれ
る。このため、この画素電極と対向電極との間に位置す
る液晶などの電気光学物質は、所定の配向状態となる。
これに対して、時定数の大きな信号伝達経路に接続する
画素電極に対しては、遅れて画像信号が書き込まれるた
め、この画素電極と対向電極との間に位置する液晶など
の電気光学物質は、先に配向し終えた液晶などの電気光
学物質の影響を受けて配向することになる。それ故、時
定数の小さな信号伝達経路に接続する画素電極を画素の
中心領域に配置し、時定数の大きな信号伝達経路に接続
する画素電極を画素の縁部分に配置すれば、画素の縁部
分においても、隣接する画素電極からの横電界の影響を
受けにくくなるので、画素の縁部分などにおいても、液
晶などの電気光学物質の配向状態に大きな乱れが発生し
ない。よって、ライン反転駆動方式を用いた場合でも、
隣接する画素間での横電界の影響を抑えて、液晶などの
電気光学物質を適正に配向させることができるので、明
るくてコントラストの高い表示を行なうことができる。
の画素の各々に、画素電極として、データ線からの信号
伝達経路の時定数が異なる複数の画素電極が形成されて
いるので、データ線から画素電極に対して画像信号が供
給されたとき、まず、時定数の小さな信号伝達経路に接
続する画素電極に対して画像信号が急峻に書き込まれ
る。このため、この画素電極と対向電極との間に位置す
る液晶などの電気光学物質は、所定の配向状態となる。
これに対して、時定数の大きな信号伝達経路に接続する
画素電極に対しては、遅れて画像信号が書き込まれるた
め、この画素電極と対向電極との間に位置する液晶など
の電気光学物質は、先に配向し終えた液晶などの電気光
学物質の影響を受けて配向することになる。それ故、時
定数の小さな信号伝達経路に接続する画素電極を画素の
中心領域に配置し、時定数の大きな信号伝達経路に接続
する画素電極を画素の縁部分に配置すれば、画素の縁部
分においても、隣接する画素電極からの横電界の影響を
受けにくくなるので、画素の縁部分などにおいても、液
晶などの電気光学物質の配向状態に大きな乱れが発生し
ない。よって、ライン反転駆動方式を用いた場合でも、
隣接する画素間での横電界の影響を抑えて、液晶などの
電気光学物質を適正に配向させることができるので、明
るくてコントラストの高い表示を行なうことができる。
【図1】図1は、本発明を適用した駆動回路内蔵型のT
FTアクティブマトリクス駆動方式の電気光学装置を対
向基板の側から見た平面図である。
FTアクティブマトリクス駆動方式の電気光学装置を対
向基板の側から見た平面図である。
【図2】図1のH−H´の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る電気光学装置にお
いて、画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画
素に設けられた各種素子、配線などの等価回路図であ
る。
いて、画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画
素に設けられた各種素子、配線などの等価回路図であ
る。
【図4】図3に示す電気光学装置において、データ線、
走査線、画素電極などが形成されたアクティブマトリク
ス基板の相隣接する複数の画素群の一部を示す平面図で
ある。
走査線、画素電極などが形成されたアクティブマトリク
ス基板の相隣接する複数の画素群の一部を示す平面図で
ある。
【図5】図4のA−A′線におけるアクティブマトリク
ス基板の断面図である。
ス基板の断面図である。
【図6】本発明を適用した電気光学装置において、デー
タ線からTFTを介して画素電極と対向電極との間に電
位が印加されていく様子を示す説明図である。
タ線からTFTを介して画素電極と対向電極との間に電
位が印加されていく様子を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る電気光学装置にお
いて、画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画
素に設けられた各種素子、配線などの等価回路図であ
る。
いて、画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の画
素に設けられた各種素子、配線などの等価回路図であ
る。
【図8】図7に示す電気光学装置において、データ線、
走査線、画素電極などが形成されたアクティブマトリク
ス基板の相隣接する複数の画素群の一部を示す平面図で
ある。
走査線、画素電極などが形成されたアクティブマトリク
ス基板の相隣接する複数の画素群の一部を示す平面図で
ある。
【図9】図8のB−B′線におけるアクティブマトリク
ス基板の断面図である。
ス基板の断面図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る電気光学装置に
おいて、画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の
画素に設けられた各種素子、配線などの等価回路図であ
る。
おいて、画像表示領域を構成するマトリクス状の複数の
画素に設けられた各種素子、配線などの等価回路図であ
る。
【図11】図10に示す電気光学装置において、データ
線、走査線、画素電極などが形成されたアクティブマト
リクス基板の相隣接する複数の画素群の一部を示す平面
図である。
線、走査線、画素電極などが形成されたアクティブマト
リクス基板の相隣接する複数の画素群の一部を示す平面
図である。
【図12】図11のC−C′線におけるアクティブマト
リクス基板の断面図である。
リクス基板の断面図である。
【図13】図11のD−D′線におけるアクティブマト
リクス基板の断面図である。
リクス基板の断面図である。
【図14】透過型の電気光学装置を用いた投射型表示装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図15】反射型の電気光学装置を用いた投射型表示装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図16】従来の電気光学装置において、画像表示領域
を構成するマトリクス状の複数の画素に設けられた各種
素子、配線などの等価回路図である。
を構成するマトリクス状の複数の画素に設けられた各種
素子、配線などの等価回路図である。
【図17】図16に示す電気光学装置において、データ
線、走査線、画素電極などが形成されたアクティブマト
リクス基板の相隣接する複数の画素群の一部を示す平面
図である。
線、走査線、画素電極などが形成されたアクティブマト
リクス基板の相隣接する複数の画素群の一部を示す平面
図である。
【図18】図17のE−E′線におけるアクティブマト
リクス基板の断面図である。
リクス基板の断面図である。
【図19】(a)、(b)はいずれも、1H反転駆動方
式を採用した電気光学装置において、各画素電極におけ
る電位極性と横電界が生じる領域との関係を示す説明図
である。
式を採用した電気光学装置において、各画素電極におけ
る電位極性と横電界が生じる領域との関係を示す説明図
である。
1 電気光学装置 1A 画素 3 走査線 6 データ線 7 画像表示領域 9 画素電極 10 アクティブマトリクス基板(第1の基板) 10A、10B、10C 半導体膜 12 中継電極 13 ゲート絶縁膜 15、15A、15B チャネル領域 14、22 配向膜 16、16A、16B ソース領域 17、17A、17B ドレイン領域 18 ドレイン電極 20 対向基板(第2の基板) 21 対向電極 30、30A、30B TFT(画素スイッチング素
子) 50 液晶(電気光学物質) 60 データ線駆動回路 70 走査線駆動回路 80 蓄積容量 91 第1の画素電極91 92 第2の画素電極92 95A、95B 抵抗素子 G1、G2、…、Gm 走査信号 S1、S2、…、Sn 画像信号
子) 50 液晶(電気光学物質) 60 データ線駆動回路 70 走査線駆動回路 80 蓄積容量 91 第1の画素電極91 92 第2の画素電極92 95A、95B 抵抗素子 G1、G2、…、Gm 走査信号 S1、S2、…、Sn 画像信号
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 HA13 HA22 HA24 2H092 GA51 GA59 HA26 JA25 JA29 JA38 JA42 JA44 JA46 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 JB45 JB51 JB57 JB63 JB69 KA04 KA07 KB14 KB23 MA05 MA08 MA13 MA17 MA27 MA28 MA35 MA37 MA41 NA25 NA27 NA29 PA02 PA09 RA05 5C094 AA06 AA08 AA10 BA03 BA16 BA43 CA19 CA20 CA24 DA09 DA13 DB01 DB04 EA04 EA05 EA06 EB02 ED05 FA01 FB12 FB14 FB15 5G435 AA02 AA03 BB12 BB15 BB16 CC09 CC12 DD05 EE22 EE25 GG03 GG04 GG08 GG09 GG23 GG28 LL15
Claims (12)
- 【請求項1】 マトリクス状に形成された複数の走査線
および複数のデータ線、該複数の走査線および複数のデ
ータ線にそれぞれ電気的に接続された複数の画素スイッ
チング素子、および該複数の画素スイッチング素子にそ
れぞれ電気的に接続された複数の画素電極を備える第1
の基板と、対向電極が形成された第2の基板と、前記第
1の基板と前記第2の基板との間に挟持された電気光学
物質とを有する電気光学装置において、 前記第1の基板は、複数の画素の各々が、前記データ線
からの信号伝達経路の時定数が異なる複数の領域に分か
れた画素電極を備えていることを特徴とする電気光学装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記電気光学物質
は、液晶であることを特徴とする電気光学装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記電気光学物質
は、垂直配向モードの液晶であることを特徴とする電気
光学装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記第1の基板は、画素毎に、前記画素電極として、前
記画素スイッチング素子に電気的に接続する第1の画素
電極と、該第1の画素電極に対して抵抗素子を介して電
気的に接続する第2の画素電極とを備えていることを特
徴とする電気光学装置。 - 【請求項5】 請求項4において、前記抵抗素子は、導
電性を備える半導体膜であることを特徴とする電気光学
装置。 - 【請求項6】 請求項4において、前記抵抗素子は、前
記第1の画素電極および前記第2の画素電極と同一材料
で、かつ、前記第1の画素電極と前記第2の画素電極と
を電気的に接続する膜であることを特徴とする電気光学
装置。 - 【請求項7】 請求項1において、前記第1の基板は、
複数の画素の各々に、前記画素電極として、前記画素ス
イッチング素子としての第1のスイッチング素子を介し
て前記データ線に電気的に接続する第1の画素電極と、
前記画素スッチング素子として、前記第1のスイッチン
グ素子よりもオン抵抗の大きな第2のスイッチング素子
を介して前記データ線に電気的に接続する第2の画素電
極とを備えていることを特徴とする電気光学装置。 - 【請求項8】 請求項4ないし7のいずれかにおいて、
前記第1の画素電極は、少なくとも画素中心側に配置さ
れ、前記第2の画素電極は、少なくとも前記第1の画素
電極の両側で当該第1の画素電極を挟むように配置され
ていることを特徴とする電気光学装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
前記複数の画素は、第1の周期で反転駆動されるための
第1の画素群と、前記第1の周期と相補の第2の周期で
反転駆動されるための第2の画素群とからなることを特
徴とする電気光学装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかにおい
て、前記画素電極は、透明な導電膜から形成されている
ことを特徴とする電気光学装置。 - 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれかにおい
て、前記画素電極は、反射性を備える導電膜から形成さ
れていることを特徴とする電気光学装置。 - 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに規定
する電気光学装置を用いた投射型表示装置であって、光
源と、該光源から出射された光を前記電気光学装置によ
って光変調する光変調手段と、該光変調手段で光変調さ
れた光を投射する投射光学系とを有することを特徴とす
る投射型表示装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000032287A JP2001222027A (ja) | 2000-02-09 | 2000-02-09 | 電気光学装置および投射型表示装置 |
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