JP2000204220A - メタクリル系樹脂用改質剤 - Google Patents

メタクリル系樹脂用改質剤

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JP2000204220A
JP2000204220A JP11006313A JP631399A JP2000204220A JP 2000204220 A JP2000204220 A JP 2000204220A JP 11006313 A JP11006313 A JP 11006313A JP 631399 A JP631399 A JP 631399A JP 2000204220 A JP2000204220 A JP 2000204220A
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methacrylic resin
polymer
meth
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Masao Nagata
巨雄 永田
Katsumi Yamaguchi
克己 山口
Akira Takagi
彰 高木
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工条件の広い範囲で耐衝撃性と高透明性を
与えるメタクリル系樹脂用改質剤の提供。 【解決手段】 耐衝撃性改質剤および高分子加工性改質
剤のブレンドからなる改質剤であって、該耐衝撃性改質
剤と高分子加工性改質剤の重量比率を95/5〜80/
20とし、該高分子加工性改質剤は、0.4重量%トル
エン溶液の30℃で測定した時の比粘度が2.5〜5.
0の値を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、とくにメタクリル
系樹脂に配合して使用された場合、射出成形において広
い加工条件下で安定的に高透明性を与える高透明用改質
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】メタクリル系樹脂は高透明で、かつ耐候
性がよいことから、照明機器関係、屋外分野などで多用
されている。
【0003】しかし、透明性を特徴とする熱可塑性樹
脂、とくにメタクリル系樹脂は、加工条件、たとえば射
出成形条件により透明性がかなりの範囲で変動すること
はよく経験されることである。また、強度的には必ずし
も充分でなく、従来より強度をあげるために各種の耐衝
撃性改質剤の添加が試みられている。たとえば特公昭5
5−27576号公報、特開昭62−230841号公
報などに、それに関連する耐衝撃性の改質技術が開示さ
れている。その際、メタクリル系樹脂の透明性を犠牲に
しないことが必須条件となるが、実用面ではそれだけで
は充分ではなく、さらに、幅広い加工条件下で安定して
高透明、高品質のものが得られることが望まれる。
【0004】ところが、従来より開示されている技術を
用いて加工した場合、広い加工条件幅で高透明、高品質
なものを安定的に得るという前記の要求を充分に満たし
ているとはいえない。つまり、高透明のものは狭い加工
条件の領域でしか得られなかったり、加工時に耐衝撃性
改質剤が凝集することなどにより、成形体の見栄えが低
下したりする。つまり、高透明を得ようとして、たとえ
ば成形温度を高くすると、熱劣化をおこしやすくなった
り、少しの加工工程の変動で樹脂の焼けをおこすことが
ある。また逆に、射出成形温度を低く設定すれば、透明
性が大幅に損われるといったことがおこる。つまり、メ
タクリル系樹脂を射出成形する場合に重要な事柄とし
て、単に高透明、高強度の品質を確保するといったこと
だけでなく、さらに、広い成形範囲(加工条件)で安定
的に高透明、高品質なものが得られることが要求され
る。
【0005】本発明で問題とする透明性に関するもので
はないが、安定的に高品質の物性を有する成形体を確保
すべく過去においてもそれなりに検討されている。たと
えば、流動性を向上させて強度と流動性とのバランスを
改良した例として、使用するメタクリル系樹脂に分子量
分布の広いものを用いる方法(特公平1−29218号
公報)、押し出し成形の際のいわゆるフィッシュアイを
減少させるための手段として、耐衝撃性改質剤の凝集を
避けるために、耐衝撃性改質剤と分散剤とをラテックス
状態でブレンドすることを条件とする技術(特公平2−
2358号公報)が開示されている。
【0006】しかし、これらは本発明でいう射出成形に
おける広い加工条件下で透明性の変動幅を小さくするこ
とに関する発明思想とは異なるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、透明性を特
徴とするメタクリル系樹脂に用いられた場合、広い射出
成形条件の範囲で耐衝撃性を改質するとともに高透明な
製品が安定的に得られる改質剤を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メタクリ
ル系樹脂に透明性を損わずに耐衝撃性の改質効果を付与
し、さらに、幅広い成形条件下で対象樹脂の透明性を高
度に保つ改質剤を開発すべく、鋭意検討した結果、耐衝
撃性改質剤と少量の高分子加工性改質剤とを併用するこ
とで、前記課題が解決されることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、耐衝撃性改質剤およ
びトルエンを溶媒とし、濃度0.4重量%、温度30℃
で測定したときの比粘度が2.5〜5.0である高分子
加工性改質剤のブレンドからなり、耐衝撃性改質剤と高
分子加工性改質剤との比率が重量比で95/5〜80/
20であるメタクリル系樹脂用改質剤(請求項1)、耐
衝撃性改質剤が、アクリル系ゴムおよび(または)共役
ジエン系ゴムの存在下に、(メタ)アクリル酸エステル
70〜100重量%(以下、%という)、芳香族ビニル
モノマー0〜30%およびその他の共重合可能なモノマ
ー0〜30%(合計100%)からなるモノマー成分を
重合させてなる請求項1記載のメタクリル系樹脂用改質
剤(請求項2)および高分子加工性改質剤が、メタクリ
ル酸メチル50〜70%、アルキル基の炭素数が2〜8
の(メタ)アクリル酸アルキルエステル1〜50%およ
びその他の共重合可能なモノマー0〜30%(合計10
0%)からなる重合体である請求項1または2記載のメ
タクリル系樹脂用改質剤(請求項3)に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のメタクリル系樹脂用改質
剤は、耐衝撃性改質剤と特定の高分子加工性改質剤との
ブレンドからなる改質剤であり、とくに限定されること
なく、広く一般に市販されているメタクリル系樹脂に使
用できる。
【0011】前記メタクリル系樹脂は、とくに限定され
るものではないが、たとえばメタクリル酸エステルを5
0%以上、さらには70%以上含有するものが好まし
い。また、前記メタクリル酸エステルとしては、メタク
リル酸メチルが好ましく、したがって50%以上、さら
には70%以上のメタクリル酸メチルを含有するものが
さらに好ましい。
【0012】前記メタクリル系樹脂用改質剤中の該耐衝
撃性改質剤と高分子加工性改質剤との比率、すなわち
(耐衝撃性改質剤)/(高分子加工性改質剤)は、重量
比で95/5〜80/20、好ましくは95/5〜90
/10である。高分子加工性改質剤の比率が小さすぎる
と、前記課題を改良する効果が小さくなり、また、大き
きすぎると、高分子加工性改質剤の配合量の割に、耐衝
撃性改良効果が低下するとともにメタクリル系樹脂の透
明性も低下する傾向が生じる。高分子加工性改質剤が比
較的高分子量であることに起因して、対象とするメタク
リル系樹脂との相溶性が低下し、かえって透明性が低下
するものと推定される。
【0013】前記耐衝撃性改質剤は、基材となるメタク
リル系樹脂の耐衝撃、強度の改良のために用いられるも
のであり、従来からメタクリル系樹脂に使用されている
ものであればよく、とくに限定されるものではない。
【0014】前記従来からメタクリル系樹脂に使用され
ているものとしては、たとえば、アクリル系ゴムおよび
(または)共役ジエン系ゴム(以下、ゴム成分(R)と
もいう)の存在下に、(メタ)アクリル酸エステル70
〜100%、さらには80〜100%、芳香族ビニルモ
ノマー0〜30%、さらには0〜20%およびその他の
共重合可能なモノマー0〜30%、さらには0〜15%
(合計100%)からなるモノマー成分(以下、モノマ
ー(M)ともいう)を重合してなる耐衝撃性改質剤
(I)が好ましい。
【0015】モノマー(M)の使用割合としては、ゴム
成分(R)100重量部(以下、部という)に対し、2
0〜65部、さらには28〜45部であるのが好まし
い。65部をこえると、強度改良の効果が低下する傾向
が生じ、20部未満になると、実際上安定的に製造する
ことが困難になり、強度改良の効果も低下する傾向が生
じる。
【0016】なお、耐衝撃性改質剤(I)を構成するモ
ノマー(M)において、(メタ)アクリル酸エステルが
70%未満になると、相溶性が低下して強度改良の効果
が低下する傾向が生じる。また、芳香族ビニルモノマー
が30%をこえると、耐候性が低下する傾向が生じる。
【0017】耐衝撃性改質剤(I)の重合法は、とくに
限定されないが、実用的には公知の乳化重合法が便利で
ある。
【0018】なお、耐衝撃性改質剤(I)のゴム成分
(R)のラテックス中での平均粒子径としては、546
nmの波長の光源を用いた光散乱法で測定した場合の値
が1000〜4000Å、さらには1500〜3000
Åのものが好ましい。また、耐候性の点からアクリル系
ゴムの方が共役ジエン系ゴムよりも好ましい。
【0019】前記アクリル系ゴムとしては、たとえば後
述する実施例1で製造したものがあげられる。これらは
単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0020】前記共役ジエン系ゴムとしては、たとえば
ジエン系モノマーとスチレンとの共重合により、屈折率
を調整したものの使用があげられる。これらは単独で用
いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】モノマー(M)を構成する前記(メタ)ア
クリル酸エステルとしては、たとえばメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸n−オクチルなどがあげられる。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。
【0022】モノマー(M)を構成する前記芳香族ビニ
ルモノマーとしては、たとえばスチレン、α−メチルス
チレンなどがあげられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0023】前記その他の共重合可能なモノマーとして
は、たとえばアクリロニトリルなどがあげられる。これ
らは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0024】耐衝撃性改質剤(I)としては、各種の多
層構造体のものが知られており、たとえば、特公昭55
−27576号公報に開示されている多層構造体、後述
する実施例であげられているものなどがあげられる。
【0025】前記高分子加工性改質剤は、良好な透明性
が得られる成形加工条件幅をより広くするために用いら
れるものである。
【0026】前記高分子加工性改質剤は、比較的分子量
が高いことが必要であり、一般に、対象とするメタクリ
ル系樹脂(重量平均分子量が10万前後)より数倍〜十
数倍程度の高分子量のものが有効である。対象とするメ
タクリル系樹脂の分子量と比較して同等以下では、ここ
でいう課題に対する改質効果は得られない。また、分子
量が高すぎると、マトリックスとの相溶性が低下して透
明性の低下が大きくなる。したがって、比粘度(ηsp
で2.5〜5.0であり、好ましくは2.5〜4.0で
ある。
【0027】ここで、前記ηspは、前記高分子加工性改
質剤を濃度0.4%でトルエンに溶解させ、30℃で測
定した時の粘度(η)を用いて、ηsp=(η−ηo)/
ηoなる式で与えられる。ここでηoは溶媒(トルエン)
の粘度である。前記比粘度を有する高分子加工性改質剤
を少量添加することで成形時の溶融系の粘度は若干高く
なるが、透明性の加工条件依存性が小さくなるという効
果が得られる。その技術的理由は明確でないが、系の溶
融弾性が高くなることで透明性が安定化するのではない
かと推定される。
【0028】また、前記高分子加工性改質剤は、マトリ
ックスとの相溶性の面から、メタクリル酸メチル50〜
70%、さらには60〜70%、メタクリル系樹脂の耐
候性を損わない点から軟質成分として好ましく用いられ
るアルキル基の炭素数が2〜8の(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル1〜50%、さらには30〜40%およ
びその他の共重合可能なモノマー0〜30%(合計10
0%)からなる重合体である。メタクリル酸メチルの割
合が高すぎると、比較的高分子量であることに加えて、
分子の剛直性が増すことによりマトリックスとの相溶性
が低下し、メタクリル系樹脂の透明性が低下する傾向が
生じる。つまり、実際面ではメタクリル酸メチルの他に
軟質成分を共重合せしめるのがよい。ただし、メタクリ
ル酸メチルの割合が低すぎると、良好な透明性が得られ
る成形加工条件幅をより広くする効果が低下する傾向が
生じる。また、アルキル基の炭素数が2〜8の(メタ)
アクリル酸エステルの割合が50%をこえる、または1
%未満になると、良好な透明性が得られる成形加工条件
幅をより広くする効果が低下する傾向が生じる。
【0029】前記アルキル基の炭素数が2〜8の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルとしては、たとえばメ
タクリル酸ブチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ルなどが、コスト面などの点から現実的である。これら
は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いて
もよい。これらのうちでは、とくにメタクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ブチルが好ましい。
【0030】前記その他の共重合可能なモノマーとして
は、たとえばスチレン、α−メチルスチレン、アクリロ
ニトリルなどがあげられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0031】前記高分子加工性改質剤は、従来から公知
の各種重合法により製造することができるが、好ましく
は比較的高分子量物であることが好ましいことから、乳
化重合法が現実的である。
【0032】なお、当然のことながら、得られる成形体
の透明性を損わないために可能な限り対象とするメタク
リル系樹脂の屈折率に合わせておくべきことはいうまで
もない。
【0033】前記のような高分子加工性改質剤として
は、前記各条件を満たすものであればすでに市販されて
いるものが使用できる。
【0034】なお、前記耐衝撃性改質剤と高分子加工性
改質剤との混合法は、とくに限定されるものではなく、
互いに粉体状態のものをブレンドしたものを、対象とす
るメタクリル系樹脂にブレンドしてもよく、また、重合
で得られた耐衝撃性改質剤と、高分子加工性改質剤とを
ラテックス状態でブレンドして通常の方法で粉状物にし
たものをメタクリル系樹脂にブレンドしてもよい。
【0035】メタクリル系樹脂と本発明のメタクリル系
樹脂用改質剤との使用割合としては、メタクリル系樹脂
と高分子加工性改質剤との割合、すなわちメタクリル系
樹脂/高分子加工性改質剤が、重量比で90/10〜4
0/60、好ましくは85/15〜50/50であるの
が好ましい。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0037】実施例1 (耐衝撃性改質剤の製造) (a)架橋メタクリル系重合体(最内層)の製造 下記組成の混合物をガラス製反応器に仕込み、チッ素気
流中で撹拌しながら80℃に昇温したのち、メタクリル
酸メチル25部、メタクリル酸アリル0.1部からなる
最内層成分の混合液のうち25%を一括して仕込み、4
5分間の重合を行なった。
【0038】 (組成) (部) イオン交換水 220 ホウ酸 0.3 炭酸ナトリウム 0.03 N−ラウロイルサルコシン酸ナトリウム 0.09 ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム 0.09 エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 0.006 硫酸第一鉄7水塩 0.002
【0039】つづいて、この混合液の残り75%を1時
間に渡って連続添加した。添加終了後、同温度で2時間
保持し重合を完結させた。また、この間に0.2部のN
−ラウロイルサルコシン酸ナトリウムを追加した。得ら
れた最内層架橋メタクリル系重合体ラテックス中の重合
体粒子の平均粒子径は、1600Å(546nmの波長
の光散乱を利用して求めた)であり、重合転化率((重
合体生成量/モノマー仕込量)×100(%))は98
%であった。
【0040】(b)アクリル系ゴムの製造 前記(a)で得られた架橋メタクリル系重合体ラテック
スをチッ素気流中で80℃に保ち、過硫酸カリウム0.
1部を添加したのち、アクリル酸n−ブチル41部、ス
チレン9部、メタクリル酸アリル1部からなるモノマー
混合液を5時間に渡って連続添加した。この間にオレイ
ン酸カリウム0.1部を3回に分けて添加した。モノマ
ー混合液の添加終了後、重合を完結させるためにさらに
過硫酸カリウムを0.05部添加し、2時間保持した。
得られた重合体ラテックス中のアクリル系ゴム粒子の平
均粒子径は2300Å(光散乱法により求めた)であ
り、重合転化率は99%であった。
【0041】(c)最外層の重合(耐衝撃性改質剤の製
造) 前記(b)で得られたゴム状重合体ラテックスを80℃
に保ち、過硫酸カリウム0.02部を添加したのち、メ
タクリル酸メチル24部、アクリル酸n−ブチル1部、
t−ドデシルメルカプタン0.1部の混合液を1時間に
渡って連続添加した。モノマー混合液の添加終了後1時
間保持し多層構造グラフト共重合体ラテックスを得た。
多層構造グラフト共重合体粒子の平均粒子径は2530
Å(光散乱法により求めた)であり、重合転化率は99
%であった。得られた多層構造グラフト共重合体ラテッ
クスを公知の方法で塩析凝固、熱処理、乾燥を行ない白
色粉末状の多層構造グラフト共重合体、すなわち耐衝撃
性改質剤を得た。
【0042】(高分子加工性改質剤の製造)撹拌機付き
反応機に水200部、ジオクチルスルホコハク酸ソーダ
1部、および過硫酸カリウム0.03部を仕込み、空間
部および水中の酸素をチッ素を流すことにより除去した
のち、撹拌しつつ内容物を65℃に昇温した。これに、
メタクリル酸メチル60部、メタクリル酸ブチル15
部、アクリル酸ブチル15部よりなるモノマー混合物
(混合物A)を4時間かけて加えたのち、1時間の加熱
撹拌を続け重合を実質完結させた。そののち、アクリル
酸ブチル5部、およびメタクリル酸メチル5部よりなる
モノマー混合物(混合物B)を1時間かけて加えたの
ち、そのまま1時間30分内容物を65℃に保ち、その
まま冷却し、乳化重合ラテックスを得た。重合転化率は
99.2%であった。また、濁度法により求めた乳化重
合ラテックスの重合体粒子の平均粒子径は650Åであ
った。得られた乳化重合ラテックスを公知の方法で塩析
凝固、熱処理、乾燥を行ない粉状の試料を得た。また、
得られたものの比粘度は3.1であった。
【0043】(メタクリル樹脂への配合および成形体の
製造)得られた多層構造グラフト共重合体37%、高分
子加工性改質剤3%、メタクリル系樹脂(ICI社製メ
タクリル樹脂、MG−102、比粘度0.122)60
%からなる合計100%の混合物に対してリン系安定剤
(TNPP)を0.1%添加したものをベント付単軸押
出機(田端機械(株)製HW−40−28、40mm、
L/D=28)を用い、設定シリンダー温度C3=21
0℃で押出混練しペレット化した。
【0044】得られたペレットを90℃で4時間以上乾
燥したのち、三菱重工(株)製160MSP−10型成
形機を使用してシリンダー温度C3=230℃、ノズル
温度N=235℃で射出機のスクリュー速度が20mm
/秒、50mm/秒、90mm/秒の各条件で射出成形
して100mm×150mm×3mmの物性評価用の成
形体(平板サンプル)を得た。また、シリンダー温度C
3=250℃、ノズル温度N=255℃で射出機のスク
リュー速度が90mm/秒の条件で同様に評価サンプル
を成形し、温度変化による透明性の挙動を調べた。
【0045】得られたサンプルを用いて23℃でJIS
K 6714によるヘイズ(Haze)を23℃の恒
温の環境下で測定した。結果を表1に示す。
【0046】実施例2 実施例1の高分子加工性改質剤の製造において、混合物
Aの組成をメタクリル酸メチル60部、アクリル酸ブチ
ル24部、スチレン6部に変更した以外は実施例1と同
様にして高分子加工性改質剤を得た。そののち、実施例
1と同様にして評価用成形体を得、同様の測定を行な
い、実施例2とした。結果を表1に示す。
【0047】比較例1、2、3 実施例1のメタクリル樹脂への配合および成形体の製造
において、高分子加工性改質剤の使用量を0%、1%、
11%に、その時のMG−102の使用量をそれぞれ6
3%、62%、52%に設定した以外は実施例1と同様
にして評価用成形体を得、同様の測定を行ない、それぞ
れ比較例1、2、3とした。結果を表1に示す。
【0048】比較例4 実施例1の高分子加工性改質剤の製造において、過硫酸
カリウムを0.08部使用した以外は実施例1と同様に
して高分子加工性改質剤を得た。得られたものの比粘度
は1.5であった。そののち、実施例1と同様にして評
価用成形体を得、同様の測定を行ない、比較例4とし
た。結果を表1に示す。
【0049】比較例5 実施例1の高分子加工性改質剤の製造において、過硫酸
カリウムを0.005部使用し、混合物Aの全量を一気
に仕込んで2時間かけて重合し、実施例1と同様にして
混合物Bを連続的に仕込んで高分子加工性改質剤を得
た。得られたものの比粘度は5.8であった。実施例1
と同様にして評価用成形体を得、同様の測定を行ない、
比較例5とした。結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】表1の結果から本発明の改質剤はメタク
リル系樹脂に配合することによって、成形条件による影
響が少なく、透明性の高い成形体を与えることがわか
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33:12)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐衝撃性改質剤およびトルエンを溶媒と
    し、濃度0.4重量%、温度30℃で測定したときの比
    粘度が2.5〜5.0である高分子加工性改質剤のブレ
    ンドからなり、耐衝撃性改質剤と高分子加工性改質剤と
    の比率が重量比で95/5〜80/20であるメタクリ
    ル系樹脂用改質剤。
  2. 【請求項2】 耐衝撃性改質剤が、アクリル系ゴムおよ
    び(または)共役ジエン系ゴムの存在下に、(メタ)ア
    クリル酸エステル70〜100重量%、芳香族ビニルモ
    ノマー0〜30重量%およびその他の共重合可能なモノ
    マー0〜30重量%(合計100重量%)からなるモノ
    マー成分を重合させてなる請求項1記載のメタクリル系
    樹脂用改質剤。
  3. 【請求項3】 高分子加工性改質剤が、メタクリル酸メ
    チル50〜70重量%、アルキル基の炭素数が2〜8の
    (メタ)アクリル酸アルキルエステル1〜50重量%お
    よびその他の共重合可能なモノマー0〜30重量%(合
    計100重量%)からなる重合体である請求項1または
    2記載のメタクリル系樹脂用改質剤。
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