JP2000177556A - 車輌の運動制御装置 - Google Patents

車輌の運動制御装置

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JP2000177556A
JP2000177556A JP10362387A JP36238798A JP2000177556A JP 2000177556 A JP2000177556 A JP 2000177556A JP 10362387 A JP10362387 A JP 10362387A JP 36238798 A JP36238798 A JP 36238798A JP 2000177556 A JP2000177556 A JP 2000177556A
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longitudinal acceleration
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/1755Brake regulation specially adapted to control the stability of the vehicle, e.g. taking into account yaw rate or transverse acceleration in a curve
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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    • B60T2210/20Road shapes
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  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の車輌状態量の検出値と推定値との関係
に基づき車輌の状態を判定し、その判定結果に応じて車
輌の運動を適正に制御する。 【解決手段】 車輪加速度に基づく車輌の推定前後加速
度Gxwと実前後加速度Gx との第一の加速度偏差のフィ
ルタ処理値ΔGxwf が演算され(S200)、車輌のヨ
ーレートγ等に基づく車輌の推定横加速度Gyyと実横加
速度Gy との第二の加速度偏差のフィルタ処理値ΔGyy
f が演算され(S250)、エンジンの出力に基づく車
輌の推定前後加速度Gxtと実前後加速度Gx との第三の
加速度偏差のフィルタ処理値ΔGxtf が演算される(S
300)。これらの大小関係や符号に基づき走行路が坂
道であるか否か、坂道の勾配の如き車輌の状態が判定さ
れ(S350〜550)、判定結果に基づき運動制御の
制御開始閾値や制御量が補正される(S600)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌の運動制御装
置に係り、更に詳細には複数個のセンサの検出結果に基
づき車輌の運動を制御する運動制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌に於いて前後加速度セン
サの異常を検出する装置の一つとして、例えば特開平7
−196029号公報に記載されている如く、前後加速
度センサにより検出された前後加速度と車輪速度センサ
により検出された車輪の回転加速度に基づき推定される
前後加速度との偏差の大きさが所定の範囲外であるとき
に前後加速度センサが異常であると判定するよう構成さ
れた装置が従来より知られている。
【0003】かかる異常検出装置によれば、前後加速度
センサに異常が生じるとその異常が検出されるので、実
際の前後加速度とは異なる値に基づき不適切な車輌の運
動制御等が行われることを防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
の異常検出装置に於いては、前後加速度という一つの車
輌状態量についてしか判定されないため、例えば前後加
速度センサが正常であるにも拘わらず車輌の坂道走行に
起因して前後加速度センサが異常であると判定される虞
れがあり、また車輌の種々の状態、例えば走行路の状
態、車輌の積載量、前後加速度センサ以外のセンサの異
常等を判定することができず、そのため車輌の状態に応
じて車輌の運動を適正に制御することができない場合が
ある。
【0005】本発明は、一つのセンサにより検出される
と共に他のセンサの検出結果に基づき推定される一つの
車輌状態量について判定を行うよう構成された従来の異
常検出装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたも
のであり、本発明の主要な課題は、複数の車輌状態量に
ついて検出値と推定値との関係を判定すると共にそれら
の判定結果の組合せをも判定することにより、走行路の
状態の如き車輌の種々の状態を判定し、車輌の状態の判
定結果に応じて車輌の運動を適正に制御することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、請求項1の構成、即ち車輌の前後加速度
を検出する前後加速度センサと車輌の横加速度を検出す
る横加速度センサとを有し、二つの加速度センサの出力
に基づき車輌の運動を制御する車輌の運動制御装置にし
て、車輪の回転加速度を検出する手段と、車輌のヨーレ
ートを検出する手段と、車輌駆動源の出力トルクを検出
する手段と、車輪の回転加速度に基づき推定される車輌
の前後加速度と前記前後加速度センサの出力との第一の
偏差の大小を判定する第一の判定手段と、車輌のヨーレ
ートに基づき推定される車輌の横加速度と前記横加速度
センサの出力との第二の偏差の大小を判定する第二の判
定手段と、車輌駆動源の出力トルクに基づき推定される
車輌の前後加速度と前記前後加速度センサの出力との第
三の偏差の大小を判定する第三の判定手段と、前記第一
乃至第三の判定手段の判定結果に基づき車輌の状態を判
定する車輌状態判定手段とを有し、前記車輌状態判定手
段の判定結果に基づき車輌の運動を制御することを特徴
とする車輌の運動制御装置によって達成される。
【0007】上記請求項1の構成によれば、車輪の回転
加速度に基づき推定される車輌の前後加速度と前後加速
度センサの出力との第一の偏差の大小が第一の判定手段
によって判定され、車輌のヨーレートに基づき推定され
る車輌の横加速度と横加速度センサの出力との第二の偏
差の大小が第二の判定手段によって判定され、車輌駆動
源の出力トルクに基づき推定される車輌の前後加速度と
前後加速度センサの出力との第三の偏差の大小が第三の
判定手段によって判定され、第一乃至第三の判定手段の
判定結果に基づき車輌状態判定手段によって車輌の状態
が判定され、車輌状態判定手段の判定結果に基づき車輌
の運動が制御されるので、車輌の状態に応じて車輌の運
動が適正に制御される。
【0008】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記車輌状態判定手段は前記第一の判定手段により前記第
一の偏差の大きさが大きいと判定され且つ前記第三の判
定手段により前記第三の偏差の大きさが小さいと判定さ
れたときには走行路が坂道であると判定するよう構成さ
れる(請求項2の構成)。
【0009】一般に、車輌が坂道を走行する場合には、
車体に作用する重力の路面に平行な方向の成分が車体に
作用し、路面に平行な成分の大きさは坂道の傾斜角に比
例するので、車輪の回転加速度に基づき推定される車輌
の前後加速度と前後加速度センサの出力との第一の偏差
の大きさは大きくなるが、車輌駆動源の出力トルクに基
づき推定される車輌の前後加速度と前後加速度センサの
出力との第三の偏差の大きさはそれほど大きくならな
い。
【0010】請求項2の構成によれば、第一の判定手段
により第一の偏差の大きさが大きいと判定され且つ第三
の判定手段により第三の偏差の大きさが小さいと判定さ
れたときには車輌状態判定手段により走行路が坂道であ
ると判定されるので、走行路が坂道であるときにはその
ことが確実に判定される。
【0011】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記車輌状態判定手段は前記第一の判定手段により前記第
一の偏差の大きさが小さいと判定され且つ前記第三の判
定手段により前記第三の偏差の大きさが大きいと判定さ
れたときには車輌の積載荷重が高い若しくは車輌がトレ
ーリング状態にあると判定するよう構成される(請求項
3の構成)。
【0012】一般に、車輌の積載荷重が高い場合や車輌
がトレーリング状態にある場合には、車輌駆動源に対す
る負荷が高くなって車輌駆動源の出力トルクが高い値に
なることにより、車輌駆動源の出力トルクに基づき推定
される車輌の前後加速度と前後加速度センサの出力との
第三の偏差の大きさは大きくなるが、車輪の回転加速度
に基づき推定される車輌の前後加速度と前後加速度セン
サの出力との第一の偏差の大きさはそれほど大きくなら
ない。
【0013】請求項3の構成によれば、第一の判定手段
により第一の偏差の大きさが小さいと判定され且つ第三
の判定手段により第三の偏差の大きさが大きいと判定さ
れたときには、車輌状態判定手段により車輌の積載荷重
が高い若しくは車輌がトレーリング状態にあると判定さ
れるので、車輌の積載荷重が高い場合若しくは車輌がト
レーリング状態にある場合にはそのことが確実に判定さ
れる。
【0014】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記車輌状態判定手段は前記第一及び第三の判定手段によ
りそれぞれ前記第一及び第三の偏差の大きさが大きいと
判定され且つ前記第一及び第三の偏差の符号が逆である
ときには車輪のタイヤ径が所定の範囲外であると判定す
るよう構成される(請求項4の構成)。
【0015】一般に、車輪のタイヤ径が所定の範囲外で
あるときには、車輪の回転加速度に基づき推定される車
輌の前後加速度と前後加速度センサの出力との第一の偏
差の大きさ及び車輌駆動源の出力トルクに基づき推定さ
れる車輌の前後加速度と前後加速度センサの出力との第
三の偏差の大きさが大きくなり、特に車輪のタイヤ径が
大きいほど車輪の回転加速度は小さくなるが車輌駆動源
の出力トルクは大きくなり、逆に車輪のタイヤ径が小さ
いほど車輪の回転加速度は大きくなるが車輌駆動源の出
力トルクは小さくなるので、第一及び第三の偏差の符号
は互いに逆である。
【0016】請求項4の構成によれば、第一及び第三の
判定手段によりそれぞれ第一及び第三の偏差の大きさが
大きいと判定され且つ第一及び第三の偏差の符号が逆で
あるときには車輌状態判定手段により車輪のタイヤ径が
所定の範囲外であると判定されるので、車輪のタイヤ径
が所定の範囲外であるときにはそのことが確実に判定さ
れる。
【0017】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記車輌状態判定手段は前記第一及び第三の判定手段によ
りそれぞれ前記第一及び第三の偏差の大きさが大きいと
判定され且つ前記第一及び第三の偏差の符号が同一であ
るときには前記前後加速度センサが異常であると判定す
るよう構成される(請求項5の構成)。
【0018】一般に、前後加速度センサが異常である場
合にも車輪の回転加速度に基づき推定される車輌の前後
加速度と前後加速度センサの出力との第一の偏差の大き
さ及び車輌駆動源の出力トルクに基づき推定される車輌
の前後加速度と前後加速度センサの出力との第三の偏差
の大きさが大きくなることがあるが、第一及び第三の偏
差の符号は互いに同一である。
【0019】請求項5の構成によれば、車輌状態判定手
段は第一及び第三の判定手段によりそれぞれ第一及び第
三の偏差の大きさが大きいと判定され且つ第一及び第三
の偏差の符号が同一であるときには前後加速度センサが
異常であると判定れるので、前後加速度センサが異常で
ある場合にはそのことが確実に判定される。
【0020】また本発明によれば、上述の主要な課題を
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記車輌状態判定手段は前記第二の判定手段により前記第
二の偏差の大きさが大きいと判定され且つ前記第一及び
第三の判定手段によりそれぞれ前記第一及び第三の偏差
の大きさが小さいと判定されたときには走行路がカント
路面であると判定するよう構成される(請求項6の構
成)。
【0021】一般に、走行路がカント路面であるときに
は、車体に作用する重力の横方向の成分が車体に作用す
るので、第二の偏差の大きさは大きくなるが第一及び第
三の偏差の大きさはそれほど大きくならない。
【0022】請求項6の構成によれば、第二の判定手段
により第二の偏差の大きさが大きいと判定され且つ第一
及び第三の判定手段によりそれぞれ第一及び第三の偏差
の大きさが小さいと判定されたときには、車輌状態判定
手段により走行路がカント路面であると判定されるの
で、走行路がカント路面であるときにはそのことが確実
に判定される。
【0023】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、運動制
御装置は少なくとも前後加速度センサにより検出される
車輌の前後加速度及び横加速度センサにより検出される
車輌の横加速度に基づき目標制御量を演算し、車輌状態
判定手段の判定結果に基づき目標制御量についての制御
開始閾値を変更するよう構成される(好ましい態様
1)。
【0024】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、運動制御装置は少な
くとも前後加速度センサにより検出される車輌の前後加
速度及び横加速度センサにより検出される車輌の横加速
度に基づき目標制御量を演算し、車輌状態判定手段の判
定結果に基づき目標制御量を補正するよう構成される
(好ましい態様2)。
【0025】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、車輪の回転加速度を
検出する手段は車輪速度を検出し、車輪速度の時間微分
値を車輪の回転加速度として演算するよう構成される
(好ましい態様3)。
【0026】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様3の構成に於いて、車輌は駆動輪
と従動輪とを有し、車輪の回転加速度を検出する手段は
車輌が制動中であるときには全ての車輪のうちの最高の
車輪速度の時間微分値を車輪の回転加速度として演算
し、車輌が制動中でないときには従動輪の車輪速度の時
間微分値を車輪の回転加速度として演算するよう構成さ
れる(好ましい態様4)。
【0027】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、車輌の横加速度は車
輌のヨーレート及び車速に基づき推定されるよう構成さ
れる(好ましい態様5)。
【0028】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項1の構成に於いて、前後加速度センサ及
び横加速度センサは水平面内にて車輌の直進走行方向に
対し傾斜した二方向の加速度に基づき車輌の前後加速度
及び横加速度を検出するよう構成される(好ましい態様
6)。
【0029】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、車輌状態判定手段は
走行路が坂道であると判定したときには走行路の勾配を
推定するよう構成される(好ましい態様7)。
【0030】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様7の構成に於いて、運動制御装置
は少なくとも前後加速度センサにより検出される車輌の
前後加速度及び横加速度センサにより検出される車輌の
横加速度に基づき目標制御量を演算し、推定された走行
路の勾配に応じて目標制御量についての制御開始閾値を
変更し若しくは目標制御量を補正するよう構成される
(好ましい態様8)。
【0031】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項3の構成に於いて、車輌状態判定手段は
車輌の積載荷重が高い若しくは車輌がトレーリング状態
にあると判定したときには車輌の積載荷重若しくは車輌
のトレーリング負荷を推定するよう構成される(好まし
い態様9)。
【0032】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様9の構成に於いて、運動制御装置
は少なくとも前後加速度センサにより検出される車輌の
前後加速度及び横加速度センサにより検出される車輌の
横加速度に基づき目標制御量を演算し、推定された車輌
の積載荷重若しくは車輌のトレーリング負荷に応じて目
標制御量についての制御開始閾値を変更し若しくは目標
制御量を補正するよう構成される(好ましい態様1
0)。
【0033】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項4の構成に於いて、運動制御装置は少な
くとも前後加速度センサにより検出される車輌の前後加
速度及び横加速度センサにより検出される車輌の横加速
度に基づき目標制御量を演算し、車輌状態判定手段が車
輪のタイヤ径が所定の範囲外であると判定したときには
目標制御量を0に補正するよう構成される(好ましい態
様11)。
【0034】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項4の構成に於いて、前後加速度センサ及
び横加速度センサは水平面内にて車輌の直進走行方向に
対し傾斜した二方向の加速度に基づき車輌の前後加速度
及び横加速度を検出するよう構成され、車輌状態判定手
段は第一乃至第三の判定手段によりそれぞれ第一乃至第
三の偏差の大きさが大きいと判定され且つ第一及び第三
の偏差の符号が逆であるときに車輪のタイヤ径が所定の
範囲外であると判定するよう構成される(好ましい態様
12)。
【0035】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項5の構成に於いて、運動制御装置は少な
くとも前後加速度センサにより検出される車輌の前後加
速度及び横加速度センサにより検出される車輌の横加速
度に基づき目標制御量を演算し、車輌状態判定手段が前
後加速度センサが異常であると判定したときには目標制
御量を0に補正するよう構成される(好ましい態様1
3)。
【0036】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項5の構成に於いて、前後加速度センサ及
び横加速度センサは水平面内にて車輌の直進走行方向に
対し傾斜した二方向の加速度に基づき車輌の前後加速度
及び横加速度を検出するよう構成され、車輌状態判定手
段は第一乃至第三の判定手段によりそれぞれ第一乃至第
三の偏差の大きさが大きいと判定され且つ第一及び第三
の偏差の符号が同一であるときには前後加速度センサ若
しくは横加速度センサが異常であると判定するよう構成
される(好ましい態様14)。
【0037】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様14の構成に於いて、運動制御装
置は少なくとも前後加速度センサにより検出される車輌
の前後加速度及び横加速度センサにより検出される車輌
の横加速度に基づき目標制御量を演算し、車輌状態判定
手段が前後加速度センサ若しくは横加速度センサが異常
であると判定したときには目標制御量を0に補正するよ
う構成される(好ましい態様15)。
【0038】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項6の構成に於いて、車輌状態判定手段は
走行路がカント路面であると判定したときにはカント角
度を推定するよう構成される(好ましい態様16)。
【0039】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記好ましい態様16の構成に於いて、運動制御装
置は少なくとも前後加速度センサにより検出される車輌
の前後加速度及び横加速度センサにより検出される車輌
の横加速度に基づき目標制御量を演算し、推定されたカ
ント角度に応じて目標制御量を補正するよう構成される
(好ましい態様17)。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0041】図1は自動変速機が搭載された後輪駆動車
に適用された本発明による運動制御装置の一つの実施形
態を示す概略構成図(A)及び制御系のブロック線図
(B)である。
【0042】図1に於いて、10はエンジンを示してお
り、エンジン10の駆動力はトルクコンバータ12及び
トランスミッション14を含む自動変速機16を介して
プロペラシャフト18へ伝達される。プロペラシャフト
18の駆動力はディファレンシャル20により左後輪車
軸22L 及び右後輪車軸22R へ伝達され、これにより
駆動輪である左右の後輪24RL及び24RRが回転駆動さ
れる。
【0043】一方左右の前輪24FL及び24FRは従動輪
であると共に操舵輪であり、図1には示されていない
が、運転者によるステアリングホイールの転舵に応答し
て駆動されるラック・アンド・ピニオン式のパワーステ
アリング装置によりタイロッドを介して操舵される。
【0044】左右の前輪24FL、24FR及び左右の後輪
24RL、24RRの制動力は制動装置26の油圧回路28
により対応するホイールシリンダ30FL、30FR、30
RL、30RRの制動圧が制御されることによって制御され
る。図には示されていないが、油圧回路28はリザー
バ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含み、各ホイール
シリンダの制動圧は通常時には運転者によるブレーキペ
ダル32の踏み込み操作に応じて駆動されるマスタシリ
ンダ34により制御され、また必要に応じて後に詳細に
説明する如く車輌運動制御コンピュータ36により制御
される。
【0045】車輌運動制御コンピュータ36には前後加
速度センサ38より車輌の前後加速度Gx を示す信号、
横加速度センサ40より車輌の横加速度Gy を示す信
号、車速センサ42より車速Vを示す信号、ヨーレート
センサ44より車輌のヨーレートγを示す信号、車輪速
度センサ46i (i=fl、fr、rl、rr)より左右前輪及
び左右後輪の車輪速度Vwiを示す信号、操舵角センサ4
8より操舵角θを示す信号、スロットル開度(TO)セ
ンサ50よりスロットル開度φを示す信号、回転数セン
サ52よりエンジン回転数Ne を示す信号、シフトポジ
ション(SP)センサ54より自動変速機16のシフト
ポジションSPを示す信号、回転数センサ56よりトル
クコンバータ12の出力回転数Nt を示す信号、図には
示されていないストップランプスイッチより制動中であ
るか否かを示す信号が入力される。
【0046】尚車輌運動制御コンピュータ36は実際に
はCPU、ROM、RAM、入出力ポート装置を含む周
知の構成のマイクロコンピュータであってよい。また前
後加速度センサ38は車輌の加速方向を正として前後加
速度を検出し、横加速度センサ40、ヨーレートセンサ
44、操舵角センサ48は車輌の左旋回方向を正として
横加速度等を検出するようになっている。
【0047】また図2に解図的に示されている如く、図
示の実施形態に於ける前後加速度センサ38及び横加速
度センサ40は水平面内にて車輌の直進前進方向に対し
45°傾斜した方向の加速度G1 を検出する第一の加速
度センサ38aと、水平面内にて車輌の直進後退方向に
対し45°傾斜した方向の加速度G2 を検出する第二の
加速度センサ40aとよりなり、前後加速度Gx 及び横
加速度Gy はそれぞれ下記の式1及び式2により示され
るようになっている。
【0048】 Gx =(G1 −G2 )/2-2 ……(1) Gy =(G1 +G2 )/2-2 ……(2)
【0049】車輌運動制御コンピュータ36は、後述の
如く図3乃至図14の制御フロー及び図15、図16の
マップを記憶しており、上述の種々のセンサにより検出
されたパラメータに基づき後述の如く種々の演算を行
い、車輌のスピンの程度を示すスピン状態量SS及び車
輌のドリフトアウトの程度を示すドリフトアウト状態量
DSを求め、これらの状態量がそれぞれ対応する閾値以
上であるときには対応する状態量に基づきそれぞれスピ
ン抑制制御及びドリフトアウト抑制制御を行うための各
輪の目標スリップ率を演算し、各輪のスリップ率が目標
スリップ率になるよう各輪の制動力を制御して車輌の旋
回挙動を安定化させる運動制御を行う。
【0050】また車輌運動制御コンピュータ36は、制
御の基準となる基準輪の車輪速度に基づく車輌の推定前
後加速度と車輌の実前後加速度との偏差である第一の加
速度の偏差を演算し、車輌のヨーレート等に基づく車輌
の推定横加速度と車輌の実横加速度との偏差である第二
の加速度の偏差を演算し、エンジン10の出力に基づく
車輌の推定前後加速度と車輌の実前後加速度との偏差で
ある第三の加速度の偏差を演算する。
【0051】更に車輌運動制御コンピュータ36は、第
一乃至第三の加速度の偏差の大小関係に基づき坂道の判
定、車輌重量の判定、タイヤ径の判定、加速度センサの
異常判定、路面のカントの判定を行い、これらの判定の
結果に基づき運動制御の制御開始の閾値若しくは制御量
を補正する。
【0052】次に図3に示されたフローチャートを参照
して図示の実施形態に於ける運動制御のメインルーチン
について説明する。尚図3に示されたフローチャートに
よる制御は図には示されていないイグニッションスイッ
チの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行さ
れる。
【0053】まずステップ50に於いては、車輌の前後
加速度Gx を示す信号等の読み込みが行われ、ステップ
100に於いては図4に示されたサブルーチンに従って
車輪加速度演算のための基準輪が選択され、ステップ1
50に於いては図5に示されたサブルーチンに従って運
動制御のための車輌状態の判定が許可されるか否かの判
定が行われる。
【0054】ステップ200に於いては図6に示された
サブルーチンに従って基準輪の車輪速度に基づく車輌の
推定前後加速度と車輌の実前後加速度との偏差である第
一の加速度の偏差が演算され、ステップ250に於いて
は図7に示されたサブルーチンに従って車輌のヨーレー
トγ等に基づく車輌の推定横加速度と車輌の実横加速度
との偏差である第二の加速度の偏差が演算され、ステッ
プ300に於いては図8に示されたサブルーチンに従っ
てエンジンの出力に基づく車輌の推定前後加速度と車輌
の実前後加速度との偏差である第三の加速度の偏差が演
算される。
【0055】ステップ350に於いては図9に示された
サブルーチンに従って坂道の判定が行われ、ステップ4
00に於いては図10に示されたサブルーチンに従って
車輌重量の判定が行われ、ステップ450に於いては図
11に示されたサブルーチンに従ってタイヤ径の判定が
行われ、ステップ500に於いては図12に示されたサ
ブルーチンに従って加速度センサの異常判定が行われ、
ステップ550に於いては図13に示されたサブルーチ
ンに従って路面のカントの判定が行われ、ステップ60
0に於いては図14に示されたサブルーチンに従って運
動制御が実行される。
【0056】図4に示された基準輪の選択ルーチンのス
テップ110に於いては、制動中であるか否かの判別が
行われ、肯定判別が行われたときにはステップ120に
於いて基準輪が四輪のうち車輪速度が最も高い車輪に選
択され、否定判別が行われたときには基準輪が従動輪で
ある左右前輪の何れか一方の車輪に選択され、しかる後
ステップ150へ進む。
【0057】尚制動中であるか否かの判別は、図には示
されていないストップランプスイッチがオン状態にある
か否かにより行われてよく、またマスタシリンダ圧力を
検出する圧力センサを備えた車輌の場合には、ストップ
ランプスイッチがオンであり且つマスタシリンダ圧力が
その制動判定基準値以上であるか否かにより行われてよ
い。
【0058】図5に示された判定許可判定ルーチンのス
テップ160に於いては、基準輪の車輪速度Vwcが基準
値Vwo(正の定数)を越えているか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはステップ50へ戻り、
肯定判別が行われたときにはステップ170へ進む。
【0059】ステップ170に於いてはシフトポジショ
ンセンサ54よりの信号に基づき車輌が後進中であるか
否かの判別が行われ、ステップ180に於いては車輪速
度センサ46i 及びシフトポジションセンサ54以外の
センサが図には示されていない判定ルーチンによって無
効である旨の判定が行われているか否かの判別が行わ
れ、ステップ190に於いては運動制御装置による運動
制御が禁止された状態にあるか否かの判別が行われ、ス
テップ170〜190の何れかに於いて肯定判別が行わ
れたときにはステップ50へ戻り、ステップ190に於
いて否定判別が行われたときにはステップ200へ進
む。
【0060】図6に示された第一の加速度偏差演算ルー
チンのステップ210に於いては、例えば基準輪の車輪
速度Vwcの時間微分値として基準輪の車輪加速度Gxwが
演算され、ステップ220に於いては、下記の式3に従
って車輌の前後加速度の偏差(第一の加速度の偏差)Δ
Gxwが演算される。
【0061】ΔGxw=Gxw−Gx ……(3)
【0062】ステップ230に於いては前後加速度偏差
ΔGxwがフィルタ処理されることによりフィルタ処理後
の前後加速度の偏差ΔGxwf が演算され、ステップ24
0に於いては後述の前後加速度の偏差の判定に使用され
る閾値Ka (正の値)が設定され、しかる後ステップ2
50へ進む。尚操舵角θの大きさが大きい場合、制動
中、運動制御中、トラクションコントロール中、ABS
(アンチロックブレーキ)制御中の場合には車輪速度が
乱れるので、これらの場合には閾値Ka は大きい値に設
定される。
【0063】図7に示された第二の加速度偏差演算ルー
チンのステップ260に於いては、車輌のヨーレートγ
及び車速Vに基づき車輌の推定横加速度Gyyが演算さ
れ、ステップ270に於いては横加速度の偏差(第二の
加速度の偏差)ΔGyyが下記の式4に従って演算され
る。
【0064】ΔGyy=Gyy−Gy ……(4)
【0065】ステップ280に於いては横加速度の偏差
ΔGyyがフィルタ処理されることにより、フィルタ処理
後の横加速度の偏差ΔGyyf が演算され、ステップ29
0に於いては後述の加速度の偏差の判定に使用される閾
値Kb (正の値)が設定され、しかる後ステップ300
へ進む。
【0066】この場合車速Vが高いほどヨーレートγの
誤差成分が大きくなるので、閾値Kbは車速が高いほど
大きい値に設定される。また操舵角θの大きさが大きい
場合、制動中、運動制御中、トラクションコントロール
中、ABS制御中の場合にはヨーレートγが乱れるの
で、これらの場合には閾値Kb は大きい値に設定され
る。
【0067】図8に示された第三の判定加速度演算ルー
チンのステップ305に於いては、シフトポジションセ
ンサ54よりの信号に基づき自動変速機16がロックア
ップ中であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われ
たときにはステップ310に於いてエンジン回転数Ne
及びトルクコンバータ12の出力回転数Nt に基づきト
ルクコンバータの出力トルクTt が演算され、肯定判別
が行われたときにはステップ315に於いてエンジン回
転数Ne 及びスロットルポジションセンサ54により検
出されたスロットル開度φに基づきエンジン10の出力
トルクTe が演算される。
【0068】ステップ320に於いてはトルクコンバー
タ12の出力トルクTt 又はエンジン10の出力トルク
Te に基づき車輌の前後加速度Gxtが演算され、ステッ
プ325に於いては下記の式5に従って車輌の前後加速
度の偏差(第三の加速度の偏差)ΔGxtが演算される。
【0069】ΔGxt=Gxt−Gx ……(5)
【0070】ステップ330に於いては前後加速度の偏
差ΔGxtがフィルタ処理されることにより、フィルタ処
理後の前後加速度の偏差ΔGxtf が演算され、ステップ
335に於いては後述の前後加速度の偏差の判定に使用
される閾値Kc (正の値)が設定される。尚操舵角θの
大きさが大きい場合、制動中、ロックアップ制御中、運
動制御中、トラクションコントロール中、ABS制御中
の場合には推定されるトルクコンバータ12の出力トル
クTt 又はエンジン10の出力トルクTe の値が乱れる
ので、これらの場合には閾値Kc は大きい値に設定され
る。
【0071】図9に示された坂道判定ルーチンのステッ
プ355に於いては、フィルタ処理後の前後加速度の偏
差ΔGxwf が閾値Ka を越えているか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはステップ365へ進
み、肯定判別が行われたときにはステップ360へ進
む。
【0072】ステップ360に於いてはフィルタ処理後
の前後加速度の偏差ΔGxtf がその閾値Kc を越えてい
るか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときには
ステップ400へ進み、否定判別が行われたときにはス
テップ375へ進む。
【0073】ステップ365に於いては偏差ΔGxwf が
−Ka 未満であるか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ400へ進み、肯定判別が行わ
れたときにはステップ370に於いて偏差ΔGxtf が−
Kc 未満であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行わ
れたときにはステップ400へ進み、否定判別が行われ
たときにはステップ375へ進む。
【0074】ステップ375に於いてはフィルタ処理後
の前後加速度の偏差ΔGxwf に基づき下記の式6に従っ
て坂道の勾配αが演算される。
【0075】α= sin-1ΔGxwf ……(6)
【0076】ステップ380に於いては運動制御の開始
閾値補正量As1及び補正係数Ks1(何れも正の値)が演
算される。この場合勾配αが正の値であるときにはαが
大きいほど補正量As1及び補正係数Ks1が小さい値に演
算され、勾配αが負の値であるときにはその絶対値が大
きいほど補正量As1及び補正係数Ks1が大きい値に演算
される。
【0077】図10に示された車輌重量判定ルーチンの
ステップ405に於いては、フィルタ処理後の前後加速
度の偏差ΔGxtf が閾値Kc を越えているか否かの判別
が行われ、否定判別が行われたときにはステップ415
へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ410へ
進む。
【0078】ステップ410に於いてはフィルタ処理後
の加速度の偏差ΔGxwf がその閾値Ka を越えているか
否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステ
ップ450へ進み、否定判別が行われたときにはステッ
プ425へ進む。
【0079】ステップ415に於いては偏差ΔGxtf が
−Kc 未満であるか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ425へ進み、肯定判別が行わ
れたときにはステップ420に於いて偏差ΔGxwf が−
Ka 未満であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行わ
れたときにはステップ450へ進み、否定判別が行われ
たときにはステップ375へ進む。
【0080】ステップ425に於いてはフィルタ処理後
の前後加速度の偏差ΔGxtf に基づきKw を正の係数と
して下記の式7に従って車輌の重量(トレーリングの負
荷)Wが演算される。
【0081】W=Kw ΔGxtf ……(7)
【0082】ステップ430に於いては運動制御の開始
閾値補正量As2及び補正係数Ks2(何れも正の値)が演
算される。この場合重量Wが高いほど補正量As2及び補
正係数Ks2が小さい値に演算される。
【0083】図11に示されたタイヤ径判定ルーチンの
ステップ452に於いては、車輌の実前後加速度Gx に
対する車輪速度に基づく車輌の前後加速度Gxwの比Gxw
r (=Gxw/Gx )及び車輌の実前後加速度Gx に対す
るトルクコンバータ又はエンジンの出力トルクTe に基
づく車輌の前後加速度Gxtの比Gxtr (=Gxt/Gx)
が演算され、ステップ454に於いては加速度比Gxwr
及びGxtr が比較的大きい時定数にてフィルタ処理され
ることによりフィルタ処理後の加速度比Gxwrf及びGxt
rfが演算される。
【0084】ステップ456に於いては偏差ΔGxwf が
Ka を越えているか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ468へ進み、肯定判別が行わ
れたときにはステップ458へ進む。
【0085】ステップ458に於いては偏差ΔGxtf が
−Kc 未満であるか否かの判別が行われ、肯定判別が行
われたときにはステップ460に於いてフィルタ処理後
の加速度比Gxwrf及びGxtrfが実質的に互いに等しいか
否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときにはステ
ップ462へ進み、ステップ458又はステップ460
に於いて否定判別が行われたときにはステップ480へ
進む。
【0086】ステップ462に於いては例えば車輪加速
度Gxwのフィルタ処理値の符号により車輌が加速中であ
るか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときには
ステップ476へ進み、肯定判別が行われたときにはス
テップ464に於いてカウンタのカウント値Ct1が1イ
ンクリメントされる。
【0087】ステップ466に於いてはカウンタのカウ
ント値Ct1が基準値Cte(正の定数)を越えているか否
かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステッ
プ500へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ
482へ進む。
【0088】ステップ468に於いては偏差ΔGxwf が
−Ka 未満であるか否かの判別が行われれ、否定判別が
行われたときにはステップ480に於いてカウンタのカ
ウント値Ct1及びCt2がそれぞれ0にリセットされると
共に補正係数Ks3が1にセットされ、肯定判別が行われ
たときにはステップ470へ進む。
【0089】ステップ470に於いては偏差ΔGxtf が
Kc を越えているか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ480へ進み、肯定判別が行わ
れたときにはステップ472に於いてステップ460の
場合と同様フィルタ処理後の加速度比Gxwrf及びGxtrf
が実質的に互いに等しいか否かの判別が行われ、肯定判
別が行われたときにはステップ474へ進み、ステップ
470又はステップ472に於いて否定判別が行われた
ときにはステップ480に於いてカウンタのカウント値
Ct1及びCt2がそれぞれ0にリセットされると共に、補
正係数Ks3が1にセットされる。
【0090】ステップ474に於いてはステップ462
の場合と同様車輌が加速中であるか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはステップ464へ進
み、肯定判別が行われたときにはステップ476に於い
てカウンタのカウント値Ct2が1インクリメントされた
後ステップ478に於いてカウント値Ct2が基準値Cte
を越えているか否かの判別が行われ、否定判別が行われ
たときにはステップ500へ進み、肯定判別が行われた
ときにはステップ482へ進む。
【0091】ステップ482に於いてはフィルタ処理後
の加速度比Gxwrfが基準値Gxwro(正の定数)を越えて
いるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたときに
はステップ500へ進み、肯定判別が行われたときには
ステップ484に於いて補正係数Ks3が0にセットされ
た後ステップ500へ進む。
【0092】図12に示された加速度センサの異常判定
ルーチンのステップ502に於いては、偏差ΔGxwf が
Ka を越えているか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ522へ進み、肯定判別が行わ
れたときにはステップ504へ進む。ステップ504に
於いては偏差ΔGyyf がKb を越えているか否かの判別
が行われ、否定判別が行われたときにはステップ508
へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ506へ
進む。
【0093】ステップ506に於いては偏差ΔGxtf が
Kc を越えているか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ508に於いて補正係数Ks4が
1にセットされると共に、ステップ510に於いてカウ
ンタのカウント値Cg1が0にリセットされ、肯定判別が
行われたときにはステップ512に於いて補正係数Ks4
が0にセットされると共に、ステップ514に於いてカ
ウンタのカウント値Cg1が1インクリメントされる。
【0094】ステップ516に於いてはカウンタのカウ
ント値Cg1が基準値Cge(正の定数)を越えているか否
かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステッ
プ550へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ
518に於いて図には示されていない警報ランプが点灯
され、これにより前後加速度38若しくは横加速度40
が異常である旨の警報が車輌の運転者に発せられる。
【0095】ステップ522に於いては偏差ΔGxwf が
−Ka 未満であるか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ528へ進み、肯定判別が行わ
れたときにはステップ524へ進む。ステップ524に
於いては偏差ΔGyyf が−Kb 未満であるか否かの判別
が行われ、否定判別が行われたときにはステップ528
へ進み、肯定判別が行われたきにはステップ526へ進
む。
【0096】ステップ526に於いては偏差ΔGxtf が
−Kc 未満であるか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ528に於いて補正係数Ks4が
1にセットされると共に、ステップ530に於いてカウ
ンタのカウント値Cg2が0にリセットされ、肯定判別が
行われたときにはステップ532に於いて補正係数Ks4
が0にセットされると共に、ステップ534に於いてカ
ウンタのカウント値Cg2が1インクリメントされる。ス
テップ536に於いてはカウンタのカウント値Cg2が基
準値Cgeを越えているか否かの判別が行われ、肯定判別
が行われたときにはステップ518へ進み、否定判別が
行われたときにはそのままステップ550へ進む。
【0097】図13に示された路面のカント判定ルーチ
ンのステップ555に於いては、偏差ΔGyyf の絶対値
がKb を越えているか否かの判別が行われ、否定判別が
行われたときにはステップ590へ進み、肯定判別が行
われたときにはステップ560へ進む。ステップ560
に於いては偏差ΔGxwf の絶対値がKa を越えているか
否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステ
ップ570へ進み、肯定判別が行われたときにはステッ
プ565へ進む。ステップ565に於いては偏差ΔGxt
f の絶対値がKc を越えているか否かの判別が行われ、
肯定判別が行われたときにはステップ590に於いて補
正係数Ks5が1にセットされ、否定判別が行われたとき
にはステップ570に於いて路面のカント角度βk が下
記の式8に従って演算される。
【0098】βk = sin-1ΔGxtf ……(8)
【0099】ステップ575に於いてはカント角度βk
が基準値βo (正の定数)を越えているか否かの判別が
行われ、肯定判別が行われたときにはステップ580に
於いて補正係数Ks5が0にセットされ、否定判別が行わ
れたときにはステップ585に於いて補正係数Ks5が
0.5にセットされる。
【0100】図14に示された運動制御ルーチンのステ
ップ602に於いては、下記の式9に従って全体として
の制御開始閾値補正量As が演算され、ステップ604
に於いては下記の式10に従って全体としての補正係数
Ks が演算される。
【0101】 As =As1+As2 ……(9) Ks =Ks1+Ks2+Ks3+Ks4+Ks5 ……(10)
【0102】ステップ606に於いては、横加速度Gy
と車速V及びヨーレートγの積Vγとの偏差Gy −Vγ
として横加速度の偏差、即ち車輌の横すべり加速度Vyd
が演算され、横すべり加速度Vydが積分されることによ
り車体の横すべり速度Vy が演算され、更に車体の前後
速度Vx (=車速V)に対する車体の横すべり速度Vy
の比Vy /Vx として車体のスリップ角βが演算され
る。
【0103】ステップ608に於いてはK1 及びK2 を
それぞれ正の定数として車体のスリップ角β及び横すべ
り加速度Vydの線形和K1 β+K2 Vydとしてスピン量
SVが演算され、ステップ610に於いてはヨーレート
γの符号に基づき車輌の旋回方向が判定され、スピン状
態量SSが車輌の左旋回時にはSVとして、車輌の右旋
回時には−SVとして演算され、演算結果が負の値のと
きにはスピン状態量は0とされる。尚スピン量SVは車
体のスリップ角β及びその微分値βd の線形和として演
算されてもよい。
【0104】ステップ612に於いてはKh をスタビリ
ティファクタとし、Hをホイールベースとし、Rg をス
テアリングギヤ比として下記の数11に従って目標ヨー
レートγc が演算されると共に、Tを時定数としsをラ
プラス演算子として下記の数12に従って基準ヨーレー
トγt が演算される。尚目標ヨーレートγc は動的なヨ
ーレートを考慮すべく車輌の横加速度Gy を加味して演
算されてもよい。
【0105】 γc =Vθ/(1+Kh V2)H/Rg ……(11) γt =γc /(1+Ts) ……(12)
【0106】ステップ614に於いては下記の数13に
従ってドリフトバリューDVが演算される。尚ドリフト
バリューDVは下記の数14に従って演算されてもよ
い。
【0107】 DV=(γt −γ) ……(13) DV=H(γt −γ)/V ……(14)
【0108】ステップ616に於いてはヨーレートγの
符号に基づき車輌の旋回方向が判定され、ドリフトアウ
ト状態量DSが車輌の左旋回時にはDVとして、車輌の
右旋回時には−DVとして演算され、演算結果が負の値
のときにはドリフトアウト状態量は0とされる。
【0109】ステップ618に於いてはスピン状態量S
Sに基づき図15に示されたグラフに対応するマップよ
り旋回外側前輪のスリップ率目標値Rssfoが演算され、
ステップ620に於いてはドリフトアウト状態量DSに
基づき図16に示されたグラフに対応するマップより車
輌全体のスリップ率目標値Rsallが演算される。
【0110】ステップ622に於いては旋回外側前輪の
スリップ率目標値Rssfoが下記の式15に従って補正さ
れ、ステップ624に於いては車輌全体のスリップ率目
標値Rsallが下記の式16に従って補正される。
【0111】 Rssfo=Ks (Rssfo−As) ……(15) Rsall=Ks (Rsall−As) ……(16)
【0112】ステップ626に於いてはKsri を旋回内
側後輪の分配率として下記の数17に従って旋回外側前
輪、旋回内側前輪、旋回外側後輪、旋回内側後輪の目標
スリップ率Rsfo 、Rsfi 、Rsro 、Rsri が演算され
る。
【0113】 Rsfo =Rssfo Rsfi =0 Rsro =(Rsall−Rssfo)(100−Ksri )/100 Rsri =(Rsall−Rssfo)Ksri /100 ……(17)
【0114】ステップ628に於いてはヨーレートγの
符号に基づき車輌の旋回方向が判定されることにより旋
回内外輪が特定され、その特定結果に基づき各輪の最終
目標スリップ率Rsi(i=fr、fl、rr、rl)が演算され
る。即ち最終目標スリップ率Rsiが車輌の左旋回の場合
及び右旋回の場合についてそれぞれ下記の数18及び数
19に従って求められる。
【0115】 Rsfr =Rsfo Rsfl =Rsfi Rsrr =Rsro Rsrl =Rsri ……(18) Rsfr =Rsfi Rsfl =Rsfo Rsrr =Rsri Rsrl =Rsro ……(19)
【0116】ステップ630に於いては何れかの最終目
標スリップ率Rsiが正であるか否か(全てのRsiが0で
はないか否か)の判別、即ち挙動制御が必要であるか否
かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステッ
プ632に於いて制御弁が通常の位置に制御されること
により各輪の制動力が運転者によるブレーキペダル32
に対する踏力に応じて制御され、肯定判別が行われたと
きにはステップ634に於いて各輪のスリップ率が最終
目標スリップ率Rsiになるよう各輪の車輪速度がフィー
ドバック制御される。
【0117】かくして図示の実施形態によれば、車輌の
旋回挙動が安定な状態にあるときには、スピン状態量S
S及びドリフトアウト状態量DSが0であり、全ての車
輪の最終目標スリップ率Rsiが0になり、ステップ63
0に於いて否定判別が行われるので、この場合にはステ
ップ634による挙動制御は実行されず、これにより各
車輪の制動力は運転者によるブレーキペダルに対する踏
力に応じて制御される。
【0118】また車輌の旋回挙動が不安定な状態にな
り、スピン状態量SS若しくはドリフトアウト状態量D
Sが発生すると、何れかの車輪の最終目標スリップ率R
siが正の値になり、ステップ630に於いて肯定判別が
行われることによりステップ634に於いて各輪のスリ
ップ率制御が実行され、これにより車輌の旋回挙動が安
定化される。
【0119】また図示の実施形態によれば、ステップ1
00に於いて車輪速度が車体速度に最も近い車輪が基準
輪に選択され、ステップ150に於いて加速度の偏差の
判定による車輌の状態の判定が可能であるか否かが判定
され、ステップ200に於いて基準輪の車輪速度に基づ
く車輌の推定前後加速度Gxwと車輌の実前後加速度Gx
との偏差である第一の加速度の偏差のフィルタ処理値Δ
Gxwf が演算され、ステップ250に於いて車輌のヨー
レートγ等に基づく車輌の推定横加速度Gyyと車輌の実
横加速度Gy との偏差である第二の加速度の偏差のフィ
ルタ処理値ΔGyyf が演算され、ステップ300に於い
てエンジンの出力に基づく車輌の推定前後加速度Gxtと
車輌の実前後加速度Gx との偏差である第三の加速度の
偏差のフィルタ処理値ΔGxtf が演算される。
【0120】そして第一の加速度の偏差のフィルタ処理
値ΔGxwf 、第二の加速度の偏差のフィルタ処理値ΔG
yyf 、第三の加速度の偏差のフィルタ処理値ΔGxtf の
大小関係若しくは符号に基づき、ステップ350に於い
て走行路が坂道であるか否かの判定及び坂道の勾配αの
演算が行われ、ステップ400に於いて車輌の重量が大
きく若しくは車輌がトレーリング状態にあるか否かの判
定及び車輌の重量(トレーリングの負荷)Wの演算が行わ
れ、ステップ450に於いてタイヤ径が所定の範囲外で
あるか否かの判定が行われ、ステップ500に於いて前
後加速度センサ38若しくは横加速度センサ40が異常
であるか否かの判定が行われ、ステップ550に於いて
走行路がカント路であるか否かの判定及びカントの角度
βk の演算が行われる。
【0121】更にステップ350〜550に於ける判定
結果に基づきステップ600に於いて挙動制御の制御開
始閾値若しくは制御量が補正され、これにより走行路が
坂道であるか否か及び坂道の勾配αの如き車輌の状態に
応じて車輌の運動が適正に制御される。
【0122】特に図示の実施形態によれば、前後加速度
センサ38及び横加速度センサ40は車輌の直進前進方
向に対し45°傾斜した方向の加速度G1 を検出する第
一の加速度センサ38aと、車輌の直進後退方向に対し
45°傾斜した方向の加速度G2 を検出する第二の加速
度センサ40aとよりなっているので、ステップ500
の判定により前後加速度センサの異常のみならず横加速
度センサの異常をも判定することができる。
【0123】また図示の実施形態によれば、図11に示
されたタイヤ径判定ルーチンのステップ452に於いて
車輌の実前後加速度Gx に対する車輪速度に基づく車輌
の前後加速度Gxwの比Gxwr 及び車輌の実前後加速度G
x に対するトルクコンバータ又はエンジンの出力トルク
Te に基づく車輌の前後加速度Gxtの比Gxtr が演算さ
れ、ステップ454に於いてフィルタ処理後の加速度比
Gxwrf及びGxtrfが演算され、ステップ460及び47
2に於いてフィルタ処理後の加速度比Gxwrf及びGxtrf
が実質的に互いに等しいか否かの判別が行われるので、
かかる判別が行われない場合に比して正確にタイヤ径が
所定の範囲外であるか否かを判定することができる。
【0124】以上に於ては本発明を特定の実施形態につ
いて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0125】例えば図示の実施形態に於いては、車輌は
自動変速機が搭載された後輪駆動車であるが、本発明は
前輪駆動車又は四輪駆動車に適用されてもよく、何れの
場合にも制御の基準輪は車輪速度が車体速度に最も近い
車輪に選択される。
【0126】また図示の実施形態に於いては、タイヤ径
が所定の範囲外であると判定されたときには、補正係数
Ks4が0にセットされることにより挙動制御が実行され
ないようになっているが、加速度比Gxwr 又はGxtr を
補正係数としてタイヤの回転半径が補正され、或いは第
一乃至第三の加速度の偏差に基づきタイヤの回転半径が
補正され、補正後のタイヤの回転半径に基づき車輪速度
等が補正されることにより運動制御が継続されてもよ
い。
【0127】また図示の実施形態に於いては、前後加速
度38若しくは横加速度40が異常であると判定された
ときには、補正係数Ks4が0にセットされることにより
挙動制御が実行されないようになっているが、前後加速
度38若しくは横加速度40が異常であると判定された
ときには、前後加速度38により検出されるべき前後加
速度Gx が推定値Gxw若しくはGxtに置き換えられ、横
加速度40により検出されるべき横加速度Gy が推定値
Gyyに置き換えられ、これにより運動制御が継続されて
もよい。
【0128】また図示の実施形態に於いては、図11に
示されたタイヤ径判定ルーチンに於いて第一の加速度の
偏差のフィルタ処理値ΔGxwf 及び第三の加速度の偏差
のフィルタ処理値ΔGxtf についてのみ大小関係及び符
号の関係が判別されるようになっているが、例えばステ
ップ456及び468に於いて肯定判別が行われたとき
にはそれぞれ図12に示された異常判定ルーチンのステ
ップ504及び524と同様の判別が行われることによ
り、第二の加速度の偏差のフィルタ処理値ΔGyyf につ
いても大小関係が判別されてもよい。
【0129】更に図示の実施形態に於いては、スピン状
態量SS及びドリフトアウト状態量DSの両者が演算さ
れ、スピン状態量SS若しくはドリフトアウト状態量D
Sが対応する閾値以上であるときに車輪の制動力を制御
することによりスピン抑制制御若しくはドリフトアウト
抑制制御が行われるようになっているが、車輌の運動を
安定化させる運動制御自体は本発明の要旨をなすもので
はなく、従って運動制御は当技術分野に於いて公知の任
意の要領にて行われてよい。
【0130】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の請求項1の構成によれば、車輌の状態に応じて車輌
の運動を適正に制御することができ、請求項2の構成に
よれば、走行路が坂道であるときにはそのことを確実に
判定することができ、これにより坂道に適した車輌の運
動制御を行うことができ、請求項3の構成によれば、車
輌の積載荷重が高い場合若しくは車輌がトレーリング状
態にある場合にはそのことを確実に判定することがで
き、これにより積載荷重若しくはトレーリング状態に応
じた車輌の運動制御を行うことができ、請求項4の構成
によれば、車輪のタイヤ径が所定の範囲外であるときに
はそのことを確実に判定することができ、これによりタ
イヤ径に応じた車輌の運動制御を行うことができ、請求
項5の構成によれば、前後加速度センサが異常である場
合にはそのことを確実に判定することができ、これによ
り実際の前後加速度とは異なる前後加速度に基づき不適
切な運動制御が行われることを防止することができ、請
求項6の構成によれば、走行路がカント路面であるとき
にはそのことを確実に判定することができ、これにより
カントに応じた車輌の運動制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機が搭載された後輪駆動車に適用され
た本発明による運動制御装置の一つの実施形態を示す概
略構成図(A)及び制御系のブロック線図(B)であ
る。
【図2】実施形態に於ける前後加速度センサ及び横加速
度センサの検出原理を示す説明図である。
【図3】実施形態に於ける運動制御のメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図4】実施形態に於ける基準輪選択のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図5】実施形態に於ける判定許可判定のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図6】実施形態に於ける第一の加速度偏差演算のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】実施形態に於ける第二の加速度偏差演算のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】実施形態に於ける第三の加速度偏差演算のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】実施形態に於ける坂道判定のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図10】実施形態に於ける車輌重量判定のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図11】実施形態に於けるタイヤ径判定のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図12】実施形態に於ける加速度センサの異常判定の
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】実施形態に於ける路面のカント判定のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図14】実施形態に於ける運動制御のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図15】スピン状態量SSと旋回外側前輪のスリップ
率目標値Rssfoとの間の関係を示すグラフである。
【図16】ドリフトアウト状態量DSと車輌全体の目標
スリップ率Rsallとの間の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…エンジン 12…トルクコンバータ 16…自動変速機 20…ディファレンシャル 26…制動装置 28…油圧回路 30FL〜30RR…ホイールシリンダ 36…車輌運動制御コンピュータ 38…前後加速度センサ 40…横加速度センサ 42…車速センサ 44…ヨーレートセンサ 46i …車輪速度センサ 48…操舵角センサ 50…スロットル開度センサ 52…回転数センサ 54…シフトポジションセンサ 56…回転数センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01P 15/00 G01P 15/00 J 21/00 21/00 // B62D 101:00 103:00 111:00 137:00 Fターム(参考) 3D032 CC28 CC33 DA24 DA25 DA29 DA33 DA39 DA48 DA49 DA50 DA51 DA83 DA93 DA96 DC03 DC11 DC33 DC34 DE09 EB16 EB17 EB21 EC40 FF01 3D045 BB05 BB06 BB40 EE21 GG10 GG28 3D046 BB01 BB21 BB26 HH08 HH17 HH21 HH23 HH25 HH26 HH29 HH39 HH49 JJ02 JJ06 KK06 MM06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌の前後加速度を検出する前後加速度セ
    ンサと車輌の横加速度を検出する横加速度センサとを有
    し、二つの速度センサの出力に基づき車輌の運動を制御
    する車輌の運動制御装置にして、車輪の回転加速度を検
    出する手段と、車輌のヨーレートを検出する手段と、車
    輌駆動源の出力トルクを検出する手段と、車輪の回転加
    速度に基づき推定される車輌の前後加速度と前記前後加
    速度センサの出力との第一の偏差の大小を判定する第一
    の判定手段と、車輌のヨーレートに基づき推定される車
    輌の横加速度と前記横加速度センサの出力との第二の偏
    差の大小を判定する第二の判定手段と、車輌駆動源の出
    力トルクに基づき推定される車輌の前後加速度と前記前
    後加速度センサの出力との第三の偏差の大小を判定する
    第三の判定手段と、前記第一乃至第三の判定手段の判定
    結果に基づき車輌の状態を判定する車輌状態判定手段と
    を有し、前記車輌状態判定手段の判定結果に基づき車輌
    の運動を制御することを特徴とする車輌の運動制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記車輌状態判定手段は前記第一の判定手
    段により前記第一の偏差の大きさが大きいと判定され且
    つ前記第三の判定手段により前記第三の偏差の大きさが
    小さいと判定されたときには走行路が坂道であると判定
    することを特徴とする請求項1に記載の車輌の運動制御
    装置。
  3. 【請求項3】前記車輌状態判定手段は前記第一の判定手
    段により前記第一の偏差の大きさが小さいと判定され且
    つ前記第三の判定手段により前記第三の偏差の大きさが
    大きいと判定されたときには車輌の積載荷重が高い若し
    くは車輌がトレーリング状態にあると判定することを特
    徴とする請求項1に記載の車輌の運動制御装置。
  4. 【請求項4】前記車輌状態判定手段は前記第一及び第三
    の判定手段によりそれぞれ前記第一及び第三の偏差の大
    きさが大きいと判定され且つ前記第一及び第三の偏差の
    符号が逆であるときには車輪のタイヤ径が所定の範囲外
    であると判定することを特徴とする請求項1に記載の車
    輌の運動制御装置。
  5. 【請求項5】前記車輌状態判定手段は前記第一及び第三
    の判定手段によりそれぞれ前記第一及び第三の偏差の大
    きさが大きいと判定され且つ前記第一及び第三の偏差の
    符号が同一であるときには前記前後加速度センサが異常
    であると判定することを特徴とする請求項1に記載の車
    輌の運動制御装置。
  6. 【請求項6】前記車輌状態判定手段は前記第二の判定手
    段により前記第二の偏差の大きさが大きいと判定され且
    つ前記第一及び第三の判定手段によりそれぞれ前記第一
    及び第三の偏差の大きさが小さいと判定されたときには
    走行路がカント路面であると判定することを特徴とする
    請求項1に記載の車輌の運動制御装置。
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