JP3116787B2 - 車輌の挙動制御装置 - Google Patents
車輌の挙動制御装置Info
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Description
旋回時に於けるスピンやドリフトアウトの如き好ましか
らざる挙動を抑制し低減する挙動制御装置に係る。
制御する挙動制御装置の一つとして、例えば特開平6−
24304号公報に記載されている如く、車輌の実ヨー
レートが車輌の走行状態に基づいて演算される目標ヨー
レートになるよう制動力を制御するヨーレートフィード
バック式の挙動制御装置が従来より知られている。
トが目標ヨーレートになるよう制動力が制御されること
により、旋回時にスピンやドリフトアウトが生じてもそ
の不安定な挙動が低減されるので、かかる制動力制御が
行われない場合に比して車輌の旋回挙動を安定化させる
ことができる。
不安定な挙動としてスピン状態及びドリフトアウト状態
があるが、これらは必ずしもそれぞれ単独でのみ発生す
るものではなく、スピン状態及びドリフトアウト状態が
同時に発生することがある。例えば車体のスリップ角が
過大でありこの点に於いて車輌はスピン状態にあるが、
車輌の旋回軌跡は目標軌跡に対し外側にありこの点に於
いて車輌はドリフトアウト状態でもある状況が発生する
ことがある。
例えば旋回外側前輪に制動力を付与して車輌に大きいア
ンチスピンモーメントを応答性よく発生させ、これによ
りスピンを抑制することが好ましい。しかしアンチスピ
ンモーメントはドリフトアウト状態を助長する方向に作
用するため、スピン状態及びドリフトアウト状態が同時
に発生している状況に於いてスピン状態を抑制すべくス
ピン状態のみが発生している場合と同様の大きいアンチ
スピンモーメントを発生させるとドリフトアウト状態が
悪化する。またドリフトアウト状態を抑制すべく旋回補
助モーメントを発生させるとスピン状態が悪化する。
上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の
主要な課題は、スピン状態及びドリフトアウト状態が同
時に発生したときには適度のアンチスピンモーメントを
適宜に発生させることにより、ドリフトアウト状態を大
きく悪化させることなくスピン状態を適宜に低減するこ
とである。
は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち車輌のスピ
ン状態を検出するスピン検出手段と、車輌のドリフトア
ウト状態を検出するドリフトアウト検出手段と、スピン
状態のみが検出されているときにはスピン状態に応じて
アンチスピンモーメントが発生するよう前輪の制動力を
制御し、スピン状態及びドリフトアウト状態が検出され
ているときにはスピン状態のみが検出されている場合に
比してスピン状態の悪化に対するアンチスピンモーメン
トの増大率を低減してアンチスピンモーメントが発生す
るよう前輪の制動力を制御する制御手段とを有する車輌
の挙動制御装置によって達成される。
しているときにはスピン状態に応じてアンチスピンモー
メントが発生するよう前輪の制動力が制御されるので、
スピン状態が効果的に抑制され、またスピン状態及びド
リフトアウト状態の両方が生じているときにはスピン状
態のみが生じている場合に比してスピン状態の悪化に対
するアンチスピンモーメントの増大率を低減してアンチ
スピンモーメントが発生するよう前輪の制動力が制御さ
れるので、スピン状態のみが生じている場合と同様にア
ンチスピンモーメントが発生するよう前輪の制動力が制
御される場合に比してドリフトアウト状態の悪化が低減
され、しかもドリフトアウト状態のみが低減されるよう
制動力が制御される場合に比してスピン状態が確実に低
減される。
効果的に達成すべく、請求項1の構成に於て、前記制御
手段はスピン状態及びドリフトアウト状態が検出されて
いるときにはスピン状態のみが検出されている場合に比
して旋回外側前輪の制動力の大きさを小さくするよう構
成される(請求項2の構成)。この構成によれば、旋回
外側前輪の制動力の大きさが小さくされ、左右前輪の制
動力差が低減されるので、スピン状態の悪化に対するア
ンチスピンモーメントの増大率を小さくしてアンチスピ
ンモーメントが発生するよう前輪の制動力が制御され
る。
効果的に達成すべく、請求項2の構成に於て、前記制御
手段はスピン状態及びドリフトアウト状態が検出されて
いるときにはスピン状態のみが検出されている場合に比
して早期に旋回外側前輪の制動力が発生するよう構成さ
れる(請求項3の構成)。この構成によれば、左右前輪
の制動力差が早期に発生されると共に左右前輪の制動力
差が低減されるので、小さいアンチスピンモーメントが
早期に発生し、これによりドリフトアウト状態を大きく
悪化させることなくスピン状態の抑制が早期に開始され
る。
効果的に達成すべく、請求項1の構成に於て、前記制御
手段はスピン状態及びドリフトアウト状態が検出されて
いるときにはスピン状態のみが検出されている場合に比
してスピン状態の悪化に伴う旋回外側前輪の制動圧の増
圧勾配を小さくするよう構成される(請求項4の構
成)。この構成によれば、スピン状態の悪化に伴う旋回
外側前輪の制動圧の増圧勾配が小さくされ、これにより
左右前輪の制動力差の増大率が低減されるので、スピン
状態の悪化に対するアンチスピンモーメントの増大率を
小さくしてアンチスピンモーメントが発生するよう前輪
の制動力が制御される。
効果的に達成すべく、請求項2の構成に於て、前記制御
手段はドリフトアウト状態の程度が大きいほど旋回外側
前輪の制動力の大きさを小さくするよう構成される(請
求項5の構成)。この構成によれば、ドリフトアウト状
態の程度が大きいほど旋回外側前輪の制動力の大きさが
大きく低減され、これによりドリフトアウト状態の程度
が大きいほど左右前輪の制動力差が大きく低減される。
効果的に達成すべく、請求項4の構成に於て、前記制御
手段はドリフトアウト状態の程度が大きいほど旋回外側
前輪の制動圧の増圧勾配を小さくするよう構成される
(請求項6の構成)。この構成によれば、ドリフトアウ
ト状態の程度が大きいほどスピン状態の悪化に伴う旋回
外側前輪の制動圧の増圧勾配が小さくされる度合が大き
くされ、これによりドリフトアウト状態の程度が大きい
ほど左右前輪の制動力差の増大率が大きく低減される。
きいほど挙動制御によりドリフトアウト状態を低減する
に要する時間が長くなる。従って本発明によれば、上述
の主要な課題を効果的に達成すべく、請求項5又は6の
構成に於て、前記制御手段はドリフトアウト状態の継続
時間が長いほどドリフトアウト状態の程度が大きいと判
定するよう構成される(請求項7の構成)。
の一つの好ましい態様によれば、請求項1の構成に於
て、前記制御手段はスピン状態のみが発生しているとき
にスピン状態を低減するための旋回外側前輪のスリップ
率RSSP と、スピン状態及びドリフトアウト状態の両方
が生じているときにスピン状態を低減するための旋回外
側前輪のスリップ率RSSPdf とを演算し、スピン状態及
びドリフトアウト状態の両方が生じているときにはスリ
ップ率RSSP 及びSSPdf についてドリフトアウト状態の
継続時間に基づく内分比の値を演算し、それを旋回外側
前輪のスリップ率の目標値RSSfoとするよう構成され
る。
い態様によれば、請求項7の構成に於て、前記制御手段
は車輌の走行状態に基づいて基準ヨーレートを演算し、
車輌の実ヨーレートと基準ヨーレートとの偏差に基づき
ドリフトアウト状態量を演算し、ドリフトアウト状態量
が基準値を越える時間によりドリフトアウト状態の継続
時間を判定するよう構成される。
発明を実施形態について詳細に説明する。
実施形態の油圧回路及び電気式制御装置を示す概略構成
図である。
ブレーキペダル12の踏み込み操作に応答してブレーキ
オイルを第一及び第二のポートより圧送するマスタシリ
ンダ14と、マスタシリンダ内のオイル圧力に対応する
圧力(レギュレータ圧)にブレーキオイルを増圧するハ
イドロブースタ16とを有している。マスタシリンダ1
4の第一のポートは前輪用のブレーキ油圧制御導管18
により左右前輪用のブレーキ油圧制御装置20及び22
に接続され、第二のポートは途中にプロポーショナルバ
ルブ24を有する後輪用のブレーキ油圧制御導管26に
より左右後輪用の3ポート2位置切換え型の電磁式の制
御弁28に接続されている。制御弁28は導管30によ
り左後輪用のブレーキ油圧制御装置32及び右後輪用の
ブレーキ油圧制御装置34に接続されている。
れたブレーキオイルを汲み上げ高圧のオイルとして高圧
導管38へ供給するオイルポンプ40を有している。高
圧導管38はハイドロブースタ16に接続されると共に
切換弁44に接続されており、高圧導管38の途中には
オイルポンプ40より吐出される高圧のオイルをアキュ
ムレータ圧として蓄圧するアキュムレータ46が接続さ
れている。図示の如く切換弁44も3ポート2位置切換
え型の電磁式の切換弁であり、四輪用のレギュレータ圧
供給導管47によりハイドロブースタ16に接続されて
いる。
び22はそれぞれ対応する車輪に対する制動力を制御す
るホイールシリンダ48FL及び48FRと、3ポート2位
置切換え型の電磁式の制御弁50FL及び50FRと、リザ
ーバ36に接続されたリターン通路としての低圧導管5
2と切換弁44との間に接続された左右前輪用のレギュ
レータ圧供給導管53の途中に設けられた常開型の電磁
式の開閉弁54FL及び54FR及び常閉型の電磁式の開閉
弁56FL及び56FRとを有している。それぞれ開閉弁5
4FL、54FRと開閉弁56FL、56FRとの間の左右前輪
用のレギュレータ圧供給導管53は接続導管58FL、5
8FRにより制御弁50FL、50FRに接続されている。
34は制御弁28と低圧導管52との間にて導管30の
途中に設けられた常開型の電磁式の開閉弁60RL、60
RR及び常閉型の電磁式の開閉弁62RL、62RRと、それ
ぞれ対応する車輪に対する制動力を制御するホイールシ
リンダ64RL、64RRとを有し、ホイールシリンダ64
RL、64RRはそれぞれ接続導管66RL、66RRにより開
閉弁60RL、60RRと開閉弁62RL、62RRとの間の導
管30に接続されている。
のブレーキ油圧制御導管18とホイールシリンダ48FL
及び48FRとを連通接続し且つホイールシリンダ48FL
及び48FRと接続導管58FL及び58FRとの連通を遮断
する図示の第一の位置と、ブレーキ油圧制御導管18と
ホイールシリンダ48FL及び48FRとの連通を遮断し且
つホイールシリンダ48FL及び48FRと接続導管58FL
及び58FRとを連通接続する第二の位置とに切替わるよ
うになっている。
には左右後輪用のレギュレータ圧供給導管68が接続さ
れており、制御弁28はそれぞれ後輪用のブレーキ油圧
制御導管26と開閉弁60RL、60RRとを連通接続し且
つ開閉弁60RL、60RRとレギュレータ圧供給導管68
との連通を遮断する図示の第一の位置と、ブレーキ油圧
制御導管26と開閉弁60RL、60RRとの連通を遮断し
且つ開閉弁60RL、60RRとレギュレータ圧供給導管6
8とを連通接続する第二の位置とに切替わるようになっ
ている。
ンダ圧遮断弁として機能し、これらの制御弁が図示の第
一の位置にあるときにはホイールシリンダ48FL、48
FR、64RL、64RRが導管18、26と連通接続され、
各ホイールシリンダへマスタシリンダ圧が供給されるこ
とにより、各輪の制動力が運転者によるブレーキペダル
12の踏み込み量に応じて制御され、制御弁50FL、5
0FR、28が第二の位置にあるときには各ホイールシリ
ンダはマスタシリンダ圧より遮断される。
L、48FR、64RL、64RRへ供給される油圧をアキュ
ムレータ圧とレギュレータ圧との間にて切換える機能を
果し、制御弁50FL、50FR、28が第二の位置に切換
えられ且つ開閉弁54FL、54FR、60RL、60RR及び
開閉弁56FL、56FR、62RL、62RRが図示の位置に
ある状態にて切換弁44が図示の第一の位置に維持され
るときには、ホイールシリンダ48FL、48FR、64R
L、64RRへレギュレータ圧が供給されることにより各
ホイールシリンダ内の圧力がレギュレータ圧にて制御さ
れ、これにより他の車輪の制動圧に拘わりなくその車輪
の制動圧がブレーキペダル12の踏み込み量に対応する
レギュレータ圧による増圧モードにて制御される。
に切換え設定されても、ホイールシリンダ内の圧力がレ
ギュレータ圧よりも高いときには、ホイールシリンダ内
のオイルが逆流し、制御モードが増圧モードであるにも
拘らず実際の制動圧は低下する。
位置に切換えられ且つ開閉弁54FL、54FR、60RL、
60RR及び開閉弁56FL、56FR、62RL、62RRが図
示の位置にある状態にて切換弁44が第二の位置に切換
えられると、ホイールシリンダ48FL、48FR、64R
L、64RRへアキュムレータ圧が供給されることにより
各ホイールシリンダ内の圧力がレギュレータ圧よりも高
いアキュムレータ圧にて制御され、これによりブレーキ
ペダル12の踏み込み量及び他の車輪の制動圧に拘わり
なくその車輪の制動圧がアキュームレータ圧による増圧
モードにて制御される。
位置に切換えられた状態にて開閉弁54FL、54FR、6
0RL、60RRが第二の位置に切換えられ、開閉弁56F
L、56FR、62RL、62RRが図示の状態に制御される
と、切換弁44の位置に拘らず各ホイールシリンダ内の
圧力が保持され、制御弁50FL、50FR、28が第二の
位置に切換えられた状態にて開閉弁54FL、54FR、6
0RL、60RR及び開閉弁56FL、56FR、62RL、62
RRが第二の位置に切換えられると、切換弁44の位置に
拘らず各ホイールシリンダ内の圧力が減圧され、これに
よりブレーキペダル12の踏み込み量及び他の車輪の制
動圧に拘わりなくその車輪の制動圧が減圧モードにて制
御される。
8、開閉弁54FL、54FR、60RL、60RR及び開閉弁
56FL、56FR、62RL、62RR、は後に詳細に説明す
る如く電気式制御装置70により制御される。電気式制
御装置70はマイクロコンピュータ72と駆動回路74
とよりなっており、マイクロコンピュータ72は図1に
は詳細に示されていないが例えば中央処理ユニット(C
PU)と、リードオンリメモリ(ROM)と、ランダム
アクセスメモリ(RAM)と、入出力ポート装置とを有
し、これらが双方向性のコモンバスにより互いに接続さ
れた一般的な構成のものであってよい。
装置には車速センサ76より車速Vを示す信号、実質的
に車体の重心に設けられた横加速度センサ78より車体
の横加速度Gy を示す信号、ヨーレートセンサ80より
車体のヨーレートγを示す信号、操舵角センサ82より
操舵角θを示す信号、実質的に車体の重心に設けられた
前後加速度センサ84より車体の前後加速度Gx を示す
信号、車輪速センサ86FL〜86RRよりそれぞれ左右前
輪及び左右後輪の車輪速(周速)Vwfl 、Vwfr 、Vwr
l 、Vwrr を示す信号が入力されるようになっている。
尚横加速度センサ78及びヨーレートセンサ80等は車
輌の左旋回方向を正として横加速度等を検出し、前後加
速度センサ84は車輌の加速方向を正として前後加速度
を検出するようになっている。
後述の如く図2〜図4の制御フロー及び図5〜図7のマ
ップを記憶しており、CPUは上述の種々のセンサによ
り検出されたパラメータに基づき後述の如く種々の演算
を行い、車輌の旋回挙動を判定するためのスピン状態量
SS及びドリフトアウト状態量DSを求め、これらの状
態量に基づき車輌の旋回挙動を推定し、その推定結果に
基づき旋回外側前輪の制動力を制御して旋回挙動を制御
するようになっている。
トを参照して車輌の旋回挙動制御ルーチンについて説明
する。尚図2及び図3に示されたフローチャートによる
制御は図には示されていないイグニッションスイッチの
閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し実行され
る。
6により検出された車速Vを示す信号等の読込みが行わ
れ、ステップ20に於いては横加速度Gy と車速V及び
ヨーレートγの積V*γとの偏差Gy −V*γとして横
加速度の偏差、即ち車輌の横すべり加速度Vydが演算さ
れ、ステップ30に於いては横すべり加速度Vydが積分
されることにより車体の横すべり速度Vy が演算され、
車体の前後速度Vx (=車速V)に対する車体の横すべ
り速度Vy の比Vy /Vx として車体のスリップ角βが
演算される。
れぞれ正の定数として車体のスリップ角β及び横すべり
加速度Vydの線形和K1 *β+K2 *Vydとしてスピン
量SVが演算され、ステップ50に於いてはヨーレート
γの符号に基づき車輌の旋回方向が判定され、スピン状
態量SSが車輌が左旋回のときにはSVとして、車輌が
右旋回のときには−SVとして演算され、演算結果が負
の値のときにはスピン状態量は0とされる。尚スピン量
SVは車体のスリップ角β及びその微分値βdの線形和
として演算されてもよい。
ィファクタとして下記の数1に従って目標ヨーレートγ
c が演算されると共に、Tを時定数としsをラプラス演
算子として下記の数2に従って基準ヨーレートγt が演
算される。尚目標ヨーレートγc は動的なヨーレートを
考慮すべく車輌の横加速度Gy を加味して演算されても
よい。
てドリフトアウト量DVが演算される。尚ドリフトアウ
ト量DVはHをホイールベースとして下記の数4に従っ
て演算されてもよい。
号に基づき車輌の旋回方向が判定され、ドリフトアウト
状態量DSが車輌が左旋回のときにはDVとして、車輌
が右旋回のときには−DVとして演算され、演算結果が
負の値のときにはドリフトアウト状態量は0とされる。
ステップ90に於いてはドリフトアウト状態量DSに基
づき図5に示されたグラフに対応するマップより車輌全
体の目標スリップ率Rsallが演算される。
Rsallが0であるか否かの判別が行われ、否定判別が行
われたときにはステップ110に於いてカウンタのカウ
ント値Cd が3インクリメントされ、肯定判別が行われ
たときにはステップ120に於いてカウント値Cd が1
デクリメントされた後ステップ130へ進む。ステップ
130に於いてはカウント値Cd が負であるか否かの判
別が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ14
0に於いてカウント値Cd が0にリセットされた後ステ
ップ150へ進み、否定判別が行われたときにはそのま
まステップ150へ進む。
Sに基づき図6に於いて実線にて示されたグラフに対応
するマップよりスピン状態のみに対するスリップ率Rss
p が演算され、ステップ160に於いてはスピン状態量
SSに基づき図6に於いて破線にて示されたグラフに対
応するマップよりスピン状態及びドリフトアウト状態に
対するスリップ率Rsspdf が演算される。
として下記の数5に従って旋回外側前輪のスリップ率の
目標値Rssfoが演算される。
って旋回外側前輪、旋回外側後輪、旋回内側前輪、旋回
内側後輪の目標スリップ率Rsfo 、Rsro 、Rsfi 、R
sriが演算される。
標スリップ率Rsfo 、Rsro 、Rsfi 、Rsri が0であ
るか否かの判別が行われ、肯定判別が行われたときには
制動力制御が不要であるのでステップ10へ戻り、否定
判別が行われときにはステップ200に於いてヨーレー
トγの符号に基づき車輌の旋回方向が判定されることに
より旋回内外輪が特定され、その特定結果に基づき各輪
の最終目標スリップ率Rsi(i=fr、fl、rr、rl)が演
算される。即ち最終目標スリップ率Rsiが車輌の左旋回
の場合及び右旋回の場合についてそれぞれ下記の数7及
び数8に従って求められる。
速度(例えば旋回内側前輪の車輪速度)として下記の数
9に従って各輪の目標車輪速度Vwti が演算される。
車輪加速度(Vwiの微分値)とし、Ks を正の一定の係
数として下記の数10に従って各輪の目標スリップ量S
Piが演算される。
グラフに対応するマップより各輪のデューティ比Driが
演算され、ステップ240に於いては図4に示されたル
ーチンに従ってデューティ比Driが必要に応じて補正さ
れることにより前輪の制動圧の増圧勾配が制限される。
が第二の位置に切換え設定されてアキュムレータ圧が導
入されると共に、最終目標スリップRsiが0でない車輪
に対応する各輪の制御弁28、50FR〜50RLに対し制
御信号が出力されることによってその制御弁が第二の位
置に切換え設定される。また各輪の開閉弁に対しデュー
ティ比Driに対応する制御信号が出力されることによ
り、ホイールシリンダ48FR〜48RLに対するアキュー
ムレータ圧の給排が制御され、これにより各輪の制動圧
が制御される。
正の基準値との間の値であるときには上流側の開閉弁が
第二の位置に切換え設定され且つ下流側の開閉弁が第一
の位置に保持されることにより、対応するホイールシリ
ンダ内の圧力が保持され、デューティ比が正の基準値以
上のときには上流側及び下流側の開閉弁が図1に示され
た位置に制御されることにより、対応するホイールシリ
ンダへアキュームレータ圧が供給されることによって該
ホイールシリンダ内の圧力が増圧され、デューティ比が
負の基準値以下であるときには上流側及び下流側の開閉
弁が第二の位置に切換え設定されることにより、対応す
るホイールシリンダ内のブレーキオイルが低圧導管52
へ排出され、これにより該ホイールシリンダ内の圧力が
減圧される。
ときには上流側の開閉弁がデューティ比に応じて開閉さ
れ、ホイールシリンダ内の圧力が減圧されるときには下
流側の開閉弁がデューティ比に応じて開閉される。これ
によりホイールシリンダ内の圧力の増減勾配はデューテ
ィ比が大きいほど大きい勾配となる。
して増圧勾配制限ルーチンについて説明する。尚図4に
示されたフローチャートによる制御は所定時間毎の割り
込みにより実行される。
目標スリップ率Rsallが0ではないか否かの判別、即ち
車輌がドリフトアウト状態にあるか否かの判別が行わ
れ、肯定判別が行われたときにはステップ320に於い
て旋回外側前輪の目標スリップ率Rsfo が0ではないか
否かの判別、即ち車輌がスピン状態にあるか否かの判別
が行われ、肯定判別が行われたときにはステップ330
へ進む。ステップ310及び320に於いて否定判別が
行われたときにはそのままこのルーチンを終了する。
ティ比Drfr が基準値Dro(10%程度の正の定数)を
越えているか否かの判別が行われ、否定判別が行われた
ときにはステップ350へ進み、肯定判別が行われたと
きにはステップ340に於いてデューティ比Drfr がD
roにセットされる。ステップ350に於いては左前輪の
デューティ比Drfl が基準値Droを越えているか否かの
判別が行われ、否定判別が行われたときにはそのままこ
のルーチンを終了し、肯定判別が行われたときにはステ
ップ360に於いてデューティ比Drfl がDroにセット
される。
ップ20に於いて車体の横すべり加速度Vydが演算さ
れ、ステップ30に於いて車体のスリップ角βが演算さ
れ、ステップ40に於いてこれらの線形和としてスピン
量SVが演算され、ステップ50に於いてスピン量SV
が絶対値化された値としてスピン状態量SSが演算され
る。
γt が演算され、ステップ70に於いてドリフトアウト
量DVが演算され、ステップ80に於いてドリフトアウ
トDVが絶対値化された値としてドリフトアウト状態量
DSが演算され、ステップ90に於いて車輌全体の目標
スリップ率Rsallが演算される。
みに対するスリップ率Rssp が演算され、ステップ16
0に於いてスピン状態及びドリフトアウト状態に対する
スリップ率Rsspdf が演算され、ステップ170に於い
てこれらのスリップ率に基づき旋回外側前輪のスリップ
率の目標値Rssfoが演算され、ステップ180に於いて
各輪の目標スリップ率が演算される。
はステップ190に於いて肯定判別が行われることによ
りステップ10へ戻り、従ってこの場合にはステップ2
00〜250による挙動制御は実行されず、これにより
各車輪の制動圧は運転者によるブレーキペダル12の踏
込み量に応じて制御される。
ときにはステップ190に於いて否定判別が行われ、ス
テップ200に於いて各輪の最終目標スリップ率Rsiが
演算され、ステップ210に於いて各輪の目標車輪速度
Vwti が演算され、ステップ220〜250に於いて各
輪の車輪速度が目標車輪速度Vwti になるようそれらの
制動力が制御される。
全体の目標スリップ率Rsallが0以外のときにはステッ
プ110に於いてカウント値Cd がインクリメントさ
れ、目標スリップ率Rsallが0のときにはステップ12
0に於いてカウント値Cd がデクリメントされ、これに
よりドリフトアウト状態の継続時間に応じて大きくなる
ようカウント値Cd が増減される。
のみが発生しているときにスピン状態を低減するための
旋回外側前輪のスリップ率RSSP が演算され、ステップ
160に於いてスピン状態及びドリフトアウト状態の両
方が生じているときにスピン状態を低減するための旋回
外側前輪のスリップ率RSSPdf が演算され、ステップ1
70に於いてスリップ率RSSP 及びSSPdf についてカウ
ント値Cd に基づく内分比の値が旋回外側前輪のスリッ
プ率の目標値RSSfoとして演算され、ステップ180に
於いて目標スリップ率Rsall及びスリップ率の目標値R
SSfoに基づき各輪の目標スリップ率が演算される。
には、スピン状態に応じたアンチスピンモーメントを発
生させてスピン状態を効果的に抑制することができ、ま
たスピン状態及びドリフトアウト状態の両方が生じてい
るときには、スピン状態のみが生じている場合に比し
て、ドリフトアウト状態の継続時間が長いほど旋回外側
前輪の制動力の大きさが小さくされるので、スピン状態
の悪化に伴いアンチスピンモーメントが徐々に増大する
ようゆっくりと発生され、これにより短時間のうちにア
ンチスピンモーメントが発生するよう制動力が制御され
る場合に比してドリフトアウト状態を低減することがで
き、しかもドリフトアウト状態のみが低減されるよう制
動力が制御される場合に比してスピン状態を確実に低減
することができる。
RSSPdf はスリップ率RSSP に比してスピン状態量SS
が小さい時点からより小さい勾配にて立ち上がるよう設
定されており、従ってスピン状態及びドリフトアウト状
態の両方が生じているときには、スピン状態のみが生じ
ている場合に比して小さいアンチスピンモーメントが早
期に発生する。かくして小さいアンチスピンモーメント
を早期に発生させることにより、より適切にドリフトア
ウト状態を悪化させることなくスピン状態の抑制を早期
に開始させることができる。
ューティ比Driが図4のルーチンに従って必要に応じて
補正されることにより制動圧の増圧勾配が制限される。
即ちステップ310に於いて車輌がドリフトアウト状態
にあるか否かの判別が行われ、ステップ320に於いて
車輌がスピン状態にあるか否かの判別が行われる。
定判別が行われたときには、即ち車輌がスピン状態及び
ドリフトアウト状態の何れでもなく或いはスピン状態の
みであるときには、ステップ330〜360によるデュ
ーティ比Driの上限ガード処理は実行されず、従ってス
ピン状態のみが生じているときには旋回外側前輪の制動
圧が大きい増圧勾配にて制御されるので、短時間のうち
にアンチスピンモーメントを発生させてスピン状態を効
果的に抑制することができる。
いて肯定判別が行われたときには、即ち車輌がスピン状
態及びドリフトアウト状態にあるときには、ステップ3
30〜360に於いてデューティ比DriがDroにて上限
ガードされるので、スピン状態のみが生じている場合に
比してゆっくりとアンチスピンモーメントを発生させ、
このことによっても短時間のうちにアンチスピンモーメ
ントが発生するよう制動力が制御される場合に比してド
リフトアウト状態を低減することができ、しかもドリフ
トアウト状態のみが低減されるよう制動力が制御される
場合に比してスピン状態を確実に低減することができ
る。
トアウト状態の両方が発生している状況、即ち車輌10
0のスリップ角が過大であり且つ車輌の移動軌跡が目標
軌跡102より大きく旋回外側へ変化した状況を示して
いる。
く車輌にアンチスピンモーメントを与えると、(B)に
示されている如くスピン状態は低減されるがドリフトア
ウト状態が悪化する。逆にドリフトアウト状態を低減す
べく車輌に比較的大きい旋回補助ヨーモーメントを与え
ると、(C)に示されている如くドリフトアウト状態は
低減されるがスピン状態が悪化する。
ン状態及びドリフトアウト状態の両方が発生する状況に
於いてはスピン状態のみが生じている場合に比してゆっ
くりとアンチスピンモーメントが発生されるので、車輌
の旋回挙動は図8に於いて(D)にて示されている如く
なり、(C)の場合に比してスピン状態を低減するこ度
かでき、しかも(B)の場合に比してドリフトアウト状
態を低減することができる。
0〜360に於いてデューティ比Driを上限ガードする
ための基準値Droは一定であるが、図9に示されている
如く、基準値Droは例えばドリフトアウト状態の継続時
間を示すカウント値Cd が大きいほど小さくなるよう可
変設定されてもよく、かかる構成によればデューティ比
Driの上限ガード処理をドリフトアウト状態の程度に応
じて適切に行うことができる。
いて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
動力は車輪速フィードバックにより制御されるようにな
っているが、各輪の制動力はホイールシリンダ内の圧力
についての圧力フィードバックにより制御されてもよ
い。
明の請求項1の構成によれば、スピン状態のみが発生し
ているときにはスピン状態に応じてアンチスピンモーメ
ントが発生するよう前輪の制動力が制御されるので、ス
ピン状態を効果的に抑制することができ、またスピン状
態及びドリフトアウト状態の両方が生じているときには
スピン状態のみが生じている場合に比してスピン状態の
悪化に対するアンチスピンモーメントの増大率を低減し
てアンチスピンモーメントが発生するよう前輪の制動力
が制御されるので、スピン状態のみが生じている場合と
同様にアンチスピンモーメントが発生するよう制動力が
制御される場合に比してドリフトアウト状態の悪化を低
減することができ、しかもドリフトアウト状態のみが低
減されるよう制動力が制御される場合に比してスピン状
態を確実に低減することができ、従ってドリフトアウト
状態を大きく悪化させることなくスピン状態を適宜に低
減して車輌の旋回挙動を一層良好に安定化させることが
できる。
輪の制動力の大きさが小さくされるので、左右前輪の制
動力差を低減しスピン状態の悪化に対するアンチスピン
モーメントの増大率を小さくしてアンチスピンモーメン
トが発生するよう前輪の制動力を制御することができ、
また請求項4の構成によれば、スピン状態の悪化に伴う
旋回外側前輪の制動圧の増圧勾配が小さくされ、これに
より左右前輪の制動力差の増大率が低減されるので、ス
ピン状態の悪化に対するアンチスピンモーメントの増大
率を小さくしてアンチスピンモーメントが発生するよう
前輪の制動力を制御することができる。
制動力差が早期に発生されると共に左右前輪の制動力差
が低減されるので、小さいアンチスピンモーメントが早
期に発生し、これによりスピン状態の悪化に伴い徐々に
増大するアンチスピンモーメントが早期に発生するよう
制動力を制御することができ、従ってより適切にドリフ
トアウト状態を悪化させることなくスピン状態の抑制を
早期に開始させることができ、これによりスピン状態の
悪化に対するアンチスピンモーメントの増大率が低減さ
れることを補償してスピン状態の悪化を効果的に防止す
ることができる。
ウト状態の程度が大きいほど旋回外側前輪の制動力の大
きさが大きく低減されるので、ドリフトアウト状態の程
度が大きいほど左右前輪の制動力差を大きく低減するこ
とができ、また請求項6の構成によれば、ドリフトアウ
ト状態の程度が大きいほどスピン状態の悪化に伴う旋回
外側前輪の制動圧の増圧勾配が小さくされる度合が大き
くされるので、ドリフトアウト状態の程度が大きいほど
左右前輪の制動力差の増大率を大きく低減することがで
きる。
油圧回路及び電気式制御装置を示す概略構成図である。
すフローチャートである。
すフローチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
リップ率Rsallとの間の関係を示すグラフである。
f との間の関係を示すグラフである。
の間の関係を示すグラフである。
である。
すグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】車輌のスピン状態を検出するスピン検出手
段と、車輌のドリフトアウト状態を検出するドリフトア
ウト検出手段と、スピン状態のみが検出されているとき
にはスピン状態に応じてアンチスピンモーメントが発生
するよう前輪の制動力を制御し、スピン状態及びドリフ
トアウト状態が検出されているときにはスピン状態のみ
が検出されている場合に比してスピン状態の悪化に対す
るアンチスピンモーメントの増大率を低減してアンチス
ピンモーメントが発生するよう前輪の制動力を制御する
制御手段とを有する車輌の挙動制御装置。 - 【請求項2】請求項1の車輌の挙動制御装置に於て、前
記制御手段はスピン状態及びドリフトアウト状態が検出
されているときにはスピン状態のみが検出されている場
合に比して旋回外側前輪の制動力の大きさを小さくする
よう構成されていることを特徴とする車輌の挙動制御装
置。 - 【請求項3】請求項2の車輌の挙動制御装置に於て、前
記制御手段はスピン状態及びドリフトアウト状態が検出
されているときにはスピン状態のみが検出されている場
合に比して早期に旋回外側前輪の制動力を発生するよう
構成されていることを特徴とする車輌の挙動制御装置。 - 【請求項4】請求項1の車輌の挙動制御装置に於て、前
記制御手段はスピン状態及びドリフトアウト状態が検出
されているときにはスピン状態のみが検出されている場
合に比してスピン状態の悪化に伴う旋回外側前輪の制動
圧の増圧勾配を小さくするよう構成されていることを特
徴とする車輌の挙動制御装置。 - 【請求項5】請求項2の車輌の挙動制御装置に於て、前
記制御手段はドリフトアウト状態の程度が大きいほど旋
回外側前輪の制動力の大きさを小さくするよう構成され
ていることを特徴とする車輌の挙動制御装置。 - 【請求項6】請求項4の車輌の挙動制御装置に於て、前
記制御手段はドリフトアウト状態の程度が大きいほどス
ピン状態の悪化に伴う旋回外側前輪の制動圧の増圧勾配
を小さくするよう構成されていることを特徴とする車輌
の挙動制御装置。 - 【請求項7】請求項5又は6の車輌の挙動制御装置に於
て、前記制御手段はドリフトアウト状態の継続時間が長
いほどドリフトアウト状態の程度が大きいと判定するよ
う構成されていることを特徴とする車輌の挙動制御装
置。
Priority Applications (5)
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