JP4967878B2 - 路面勾配推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両進行方向に対する車両走行路面の勾配(傾斜角度)の推定を行う路面勾配推定装置に関するものである。
従来、特許文献1において、車両に搭載した加速度センサにて検出される車両前後方向の加速度および車両の路面に対する加速度、例えば車輪速度センサにて検出される車輪速度の時間変動(微分値)に基づいて、路面勾配に対応した重力成分の加速度を演算し、路面勾配の推定を行う装置が提案されている。具体的には、車両前後方向の加速度Aから車輪速度の時間変動分A’を減算した値が重力成分の加速度に対応することから、重力加速度をgとして、次式に基づいて路面勾配θを求めている。
(数1)
θ=sin-1{(A−A’)/g} …数式1
このようにして求められた路面勾配は、例えば、車両のクルーズコントロールや車間制御(アダプティブクルーズコントロール)さらにはプリクラッシュシステムで車両制駆動力制御を行う際の制駆動力の演算パラメータとして利用されている。
特開平02−161308号公報
しかしながら、検出された加速度には路面に存在する異物を乗り越えたときのノイズ的な加速度の変動や路面のうねりに起因する加速度の変動など、様々な外乱要因が含まれているため、上記のように求めた路面勾配は必ずしも正確な値である訳ではない。したがって、より正確に路面勾配を推定できるようにすることが必要であり、それにより車両制駆動力制御の更なる最適化等を図ることが可能になると言える。
本発明は上記点に鑑みて、より正確に路面勾配を推定できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1手段(200)にて、車両に搭載された前後方向の加速度を検出する前後加速度センサ(5)のセンサ値(A)と路面に対する車両の加速度(A’)との差から車両が走行する路面の勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)を演算し、第2手段(10)に予め記憶した車両の車速と路面勾配の変化率の制限値に対応する物理量との関係と入力した車速とに基づき、該車速のときの変化率の制限値に対応する物理量(αup、αdown)を第3手段(10、12)で演算する。そして、第4手段(14、210)にて、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)の変化率と第3手段(10、12)で演算された変化率の制限値に対応する物理量(αup、αdown)とを比較し、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)の変化率が第3手段(10、12)で演算された変化率の制限値に対応する物理量(αup、αdown)より大きい場合、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)の変化率を第3手段(10、12)で演算された変化率の制限値に制限することによって勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)を補正することを特徴としている。
このように、車速に対応して設定した路面勾配の変化率の制限値を加味することにより、前後加速度センサのセンサ値(A)から路面に対する車両の加速度(A’)を減算することで求めた勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)の変化率が外乱要因の影響により正確でない値となる場合に制限を設けることができる。このため、正確に勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)を求めることが可能になり、従来と比べて、より正確に路面勾配を推定することが可能となる。
例えば、請求項2に示すように、第4手段(14、210)にて、前回の演算周期における勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)に対して第3手段(10、12)で演算された変化率の制限値に対応する物理量を加算した第1上限値(Ggrad1+αup)および減算した第1下限値(Ggrad1−αdown)と第1手段(200)にて演算された勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)とを比較し、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)が第1上限値(Ggrad1+αup)より大きい場合、第1上限値(Ggrad1+αup)を、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)が第1上限値(Ggrad1+αup)以下、かつ、第1下限値(Ggrad1−αdown)以上の場合、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)を、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)が第1下限値(Ggrad1−αdown)以下の場合、第1下限値(Ggrad1−αdown)を、勾配推定値に対応する補正後の物理量(Ggrad1)とすることを特徴としている。
具体的には、請求項3に示すように、第2手段(10)は、上述した関係として、車速が大きくなるほど路面勾配の変化率に対応する物理量の制限値が小さくなるマップを記憶することができる。
また、請求項4に示すように、第2手段(10)は、上述した関係として、車速が所定速度よりも小さい場合、車速が小さくなるほど路面勾配の変化率に対応する物理量の制限値が小さくなり、車速が所定速度より大きい場合、車速が大きくなるほど路面勾配の変化率に対応する物理量の制限値が小さくなるマップを記憶することもできる。
この場合、例えば、請求項5に示すように、車速が所定速度よりも小さい場合のマップは、車速(V)を車両のホイールベース(L)で割った値に対して重力加速度(g)および車速において許容される路面勾配の最大値(θ)を掛けた値から作成される。
請求項6に記載の発明では、第5手段(11)に予め記憶した車両の車速と路面勾配に対応する物理量の制限値との関係と車速とに基づき、該車速のときの勾配に対応する物理量の第2上限値(Gmax1)および第2下限値(Gmin1)を第6手段(11)で演算する。そして、第7手段(15、220)にて、第4手段(210)が演算した勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)を第2上限値(Gmax1)および第2下限値(Gmin1)と比較し、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)が第2上限値(Gmax1)より大きい場合、第2上限値(Gmax1)を、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)が第2上限値(Gmax1)以下、かつ、第2下限値(Gmin1)以上の場合、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)を、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)が第2下限値(Gmin1)以下の場合、第2下限値(Gmin1)を、勾配推定値に対応する補正後の物理量(Ggrad2)とすることを特徴としている。
このように、車速に対応して設定した路面勾配の変化率の制限値に加えて、路面勾配の制限値も加味することにより、より正確に勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)を求めることが可能となる。
例えば、請求項7に示すように、第5手段(11)は、上述した関係として、車速が大きくなるほど路面勾配に対応する物理量の制限値が小さくなるマップを記憶することができる。
請求項8に記載の発明では、第8手段(16、230)にて、ナビゲーション装置(9)に道路情報として記憶された路面勾配から、該路面勾配に対応する物理量の第3上限値(Gmax2)および第3下限値(Gmax2)を演算し、第7手段(220)が演算した勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)を第3上限値(Gmax2)および第3下限値(Gmin2)と比較し、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)が第3上限値(Gmax2)より大きい場合、第3上限値(Gmax2)を、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)が第3上限値(Gmax2)以下、かつ、第3下限値(Gmin2)以上の場合、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)を、勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)が第3下限値(Gmin2)以下の場合、第3下限値(Gmin2)を、勾配推定値に対応する補正後の物理量(Ggrad)とすることを特徴としている。
このように、ナビゲーション装置(9)に道路情報として記憶された路面勾配から決まる制限値も加味することにより、より正確に勾配推定値に対応する物理量(Ggrad)を求めることが可能となる。
また、請求項9に記載のように、第2手段(10)にて、車両の速度としての法定速度と路面勾配の変化率の制限値に対応する物理量との関係を予め記憶し、第3手段(10、12)にて、車両の速度およびナビゲーション装置から該ナビゲーション装置に道路情報として記憶された法定速度情報を入力し、入力した法定速度情報と第2手段(10)に記憶された前記関係とに基づき、入力した車速のときの変化率の制限値に対応する物理量を演算することもできる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態では、路面勾配推定装置が車両制駆動力制御システムに実装された場合を例に挙げて、本発明の路面勾配推定装置の一実施形態を説明する。
図1は、車両制駆動力制御システムのブロック図を示している。この図に示されるように、車両制動力制御システムは、加速度要求部1、前後加速度制御部2、パワトレ制御部3およびブレーキ制御部4を有している。
加速度要求部1は、車両状態に応じた加速度の要求信号を出力するもので、クルーズコントロール部1a、車間制御部1b、プリクラッシュコントロール部1cを備えている。具体的には、クルーズコントロール部1aは、車両の走行速度を一定値に制御するために必要な加速度の要求信号を出力する。車間制御部1bは、前方車両との車間距離が予め決められた値となるようにするために必要な加速度の要求信号を出力する。プリクラッシュコントロール部1cは、前方車両との衝突を回避するために必要な加速度の要求信号を出力する。
前後加速度制御部2は、調停部2a、フィードフォワード制御部2b、フィードバック制御部2cおよび制駆動力配分設定部2dを有している。調停部2aは、加速度要求部1から入力される要求信号が示す加速度を調停し、一制御周期内での加速度の要求値の変化量を出力する。
フィードフォワード制御部2bは、実際の車両加速度(以下、実加速度という)が調停部2aから出力された加速度の要求値となるようにフィードフォワード制御を行う。本実施形態では、このフィードフォワード制御部2bに路面勾配推定装置が実装されている。すなわち、フィードフォワード制御部2bにて車両の加速度の変動要因として想定される各種外乱補償が行われるが、その変動要因の1つとして路面勾配の影響が挙げられる。この路面勾配の影響の補償(勾配抵抗補償)を行う際に路面勾配の推定値(以下、勾配推定値という)を演算している。
図2は、フィードフォワード制御部2bで実行する車軸トルク演算処理のフローチャートである。この図に示すように、フィードフォワード制御部2bでは、まず、ステップ100において、フィードフォワード力Fxを演算する。フィードフォワード力は、空気抵抗補償(ρ/2×Cd×V2×S)、転がり抵抗補償(μ×M×g)、加速抵抗補償(M×a)、勾配抵抗補償(M×Ggrad)の各種補償項を足し合わせた値として求められる。ここで、ρは空気密度、Cdは空気抵抗係数、Vは車速、rはタイヤ半径、Sは前面投影面積、μは転がり抵抗係数、Mは車両重量、aは車両加速度、Ggradは勾配推定値の加速度換算値を意味している。そして、ステップ110において、フィードフォワード力Fxの車軸トルク換算値Tffを求める。車軸トルク換算値Tffは、フィードフォワード力Fxに対してタイヤ半径rを掛け合わせることにより演算される。
本実施形態では、ここで示した各種補償項のうちの勾配推定値をより正確に求められるようにする。この勾配推定値の求め方については、後で詳細に説明する。なお、他の各種補償項に関しては、基本的に従来から周知のものであるため、詳細については説明を省略する。
フィードバック制御部2cは、調停部2aから出力された加速度の要求値に基づいてフィードバック制御を行う。具体的には、調停部2aから出力された加速度の要求値に基づいて規範モデルを求め、実加速度と規範モデルとの偏差が0に近づくようにフィードバック力を演算し、フィードバック力の車軸トルク換算値Tfbを出力する。
制駆動力配分設定部2dは、フィードフォワード制御部2bで出力されたフィードフォワード力Fxの車軸トルク換算値Tffとフィードバック制御部2cで出力されたフィードバック力の車軸トルク換算値Tfbとの加算値から実際に出力する制駆動力配分を設定する。この制駆動力配分が、要求パワトレトルクTwptと要求ブレーキトルクTwbkとしてパワトレ制御部3およびブレーキ制御部4に伝えられる。
パワトレ制御部3は、要求パワトレトルクTwptに応じて、エンジンに対するトルク要求値(要求エンジントルク)や自動変速装置に対するギア比の要求値(要求ギア比)を出力する。ブレーキ制御部4は、要求ブレーキトルクTwbkに応じて、ブレーキ制御用のアクチュエータが発生させるホイールシリンダ圧の要求値を出力する。これにより、制駆動力配分に応じた駆動力および制動力が発生させられ、所望の加速度を得ることができる。
続いて、上記のような車両制駆動力制御システムのフィードフォワード制御部2bに実装された路面勾配推定装置の詳細について、図3−aに示す路面勾配推定装置のブロック図および図3−bに示す路面勾配推定装置が実行する路面勾配推定処理のフローチャートを参照して説明する。
図3−aおよび図3−bに示すように、路面勾配推定装置は、従来の手法にて勾配推定値の加速度換算値Ggrad0を求めたのち(ステップ200)、これを路面勾配の変化率の制限値から決まる勾配推定値の上限値および下限値の加速度換算値や路面勾配そのものの制限値から決まる勾配推定値の上限値および下限値の加速度換算値と比較し(ステップ210、220)、さらにナビゲーション装置9に道路情報として記憶された路面勾配の制限値から決まる勾配推定値の上限値および下限値の加速度換算値とも比較することで(ステップ230)、勾配推定値の加速度換算値Ggrad0を補正し、補正後の加速度換算値Ggradを求める。
具体的には、従来の手法を利用し、車両前後方向の加速度を検出する前後加速度センサ5のセンサ値Aから車輪速度センサ6のセンサ値を微分器7にて微分した値、つまり車輪速度の時間変動分(微分値)A’を減算する(ステップ200)。これら前後加速度センサ5のセンサ値Aと車輪速度の時間変動分A’を上述した数式1に代入した値が勾配推定値θとなるため、前後加速度センサ5のセンサ値Aから車輪速度の時間変動分A’を減算した値は、勾配推定値θの加速度換算値Ggrad0となる。
次に、車速センサ8のセンサ値として示される車速に基づき、変化率演算部10にて路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値を演算すると共に、制限値演算部11にて路面勾配の制限値の加速度換算値を演算する。車速に関しては、車速センサ8のセンサ値に限るものではなく、車輪速度センサのセンサ値を入力して周知の手法にて演算しても良いし、車両に搭載された他のECU(電子制御装置)で演算済みのデータを所持しているのであれば、それをフィードフォワード制御部2bに入力するようにしても良い。路面勾配の変化率の加速度換算値に関しては、変化率演算部10に車速に対する路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値を示したマップが記憶してあるため、このマップに基づいて演算する。また、路面勾配の制限値の加速度換算値に関しては、制限値演算部11に車速に対する路面勾配そのものの制限値の加速度換算値を示したマップが記憶してあるため、このマップに基づいて演算する。
図4は、変化率演算部10に記憶された車速と路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値の関係を示したマップの拡大図である。また、図5は、制限値演算部11に記憶された車速に対する路面勾配の制限値の加速度換算値を示したマップの拡大図である。
車速に応じて好ましい路面勾配の変化率や路面勾配の制限値との関係を予め決めておくことができる。例えば、道路構造令では、制限速度に対応した路面勾配、曲率半径が規定されており、この道路構造令に基づいて道路が建設されている。このため、制限速度に対応した路面勾配を例えば制限速度+10km/hの速度で走行したことを想定すると、そのときの路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値や路面勾配そのものの制限値の加速度換算値は、例えば、図6のような図表で表わされる。但し、道路構造例では、20km/h以下の法定速度に関する路面勾配や曲率半径に関する規定は無いため、20km/hよりも大きい法定速度に対する路面勾配や曲率半径を外挿演算することにより20km/h以下の路面勾配や曲率半径を補完してある。
このため、予め車速に応じた路面勾配の変化率や路面勾配の制限値との関係を決めておけば、それに基づいて車速と路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値の関係を示したマップや車速に対する路面勾配の制限値の加速度換算値を示したマップを作成できる。
したがって、図4に示すように、車速が小さいほど急な路面勾配の変化に対応でき、車速が大きくなるほど急な路面勾配の変化に対応できなくなるという関係のマップを作成できる。同様に、図5に示すように、車速が小さいほど急勾配に対応でき、車速が大きくなるほど急勾配に対応できなくなるという関係のマップも作成できる。
続いて、サンプリング部12にて、変化率演算部10で演算した変化率の制限値の加速度換算値を制御周期分の制限値の加速度換算値にして出力する。これが前回値記憶部13に記憶された前回の勾配推定値(第1勾配推定値)の加速度換算値Ggrad1(前回値)に対して加算されることで路面勾配の変化率を加味した路面勾配の上限値の加速度換算値Ggrad1+αupが演算されると共に、減算されることで路面勾配の変化率を加味した路面勾配の下限値の加速度換算値Ggrad1−αdownが演算される。
そして、第1比較部14にて、これら路面勾配の上限値の加速度換算値Ggrad1+αupおよび下限値の加速度換算値Ggrad1−αdownが従来の手法にて求められた勾配推定値の加速度換算値Ggrad0と比較され、その中間値が路面勾配の変化率を加味した補正後の勾配推定値の加速度換算値Ggrad1とされる(ステップ210)。すなわち、路面勾配の変化率を加味した路面勾配の上限値および下限値は、道路構造令等から想定した限界値であるため、勾配推定値θがこの範囲から外れる場合には、外乱要因の影響で勾配推定値θが正確な値を示していないと考えられる。このため、勾配推定値の加速度換算値Ggrad0が路面勾配の変化率を加味した路面勾配の上限値の加速度換算値Ggrad1+αupを超える場合、もしくは、下限値の加速度換算値Ggrad1−αdownを下回る場合には、上限値の加速度換算値Ggrad1+αupもしくは下限値の加速度換算値Ggrad1−αdownが補正後の勾配推定値の加速度換算値Ggrad1となるようにしている。
また、制限値演算部11で演算された路面勾配の制限値の加速度換算値を上限値Gmax1とし、それの正負の符号を逆転させた値を下限値Gmin1として、第2比較部15に入力する。そして、第2比較部15にて、勾配推定値の加速度換算値Ggrad1が上限値Gmax1および下限値Gmin1と比較され、その中間値が路面勾配の制限値を加味した補正後の勾配推定値の加速度換算値Ggrad2とされる(ステップ220)。すなわち、上記と同様に、路面勾配の制限値を加味した路面勾配の加速度換算値の上限値Gmax1および下限値Gmin1は、道路構造令等から想定した限界値であるため、勾配推定値がこの範囲から外れる場合には、外乱要因の影響で勾配推定値が正確な値を示していないと考えられる。このため、勾配推定値に対応する勾配推定値の加速度換算値Ggrad1が路面勾配の制限値を加味した路面勾配の加速度換算値の上限値Gmax1を超える場合、もしくは、下限値Gmin1を下回る場合には、上限値Gmax1もしくは下限値Gmin1が補正後の勾配推定値の加速度換算値Ggrad2となるようにしている。
さらに、ナビゲーション装置9に道路情報として記憶された路面勾配の制限値の加速度換算値を上限値Gmax2とし、それの正負の符号を逆転させた値を下限値Gmax2として、第3比較部16に入力する。ナビゲーション装置9に記憶された路面勾配は、例えばナビゲーションマップの各セグメントに対応して記憶されているため、これが読み出される。そして、第3比較部16にて、それら加速度換算値の上限値Gmax2および下限値Gmax2と補正後の勾配推定値の加速度換算値Ggrad2とを比較することで、勾配推定値に対応する勾配推定値の加速度換算値Ggrad2を補正し、補正後の加速度換算値Ggrad3を求める(ステップ230)。これが最終的な勾配推定値に対応する勾配推定値の加速度換算値Ggradになる。
このようにして、補正後の勾配推定値の加速度換算値Ggradが演算されると、それがフィードフォワード制御部2bの勾配抵抗補償の演算に用いられ、フィードフォワード力Fxが演算される。これに基づいて、制駆動力配分設定部2dにて制駆動力配分の車軸トルク換算値が求められ、パワトレ制御部3やブレーキ制御部4にて要求された加速度に応じた駆動力もしくは制動力が発生させられ、クルーズコントロールや車間距離制御およびプリクラッシュコントロールが実現される。
参考として、従来の手法と本実施形態の手法それぞれによって傾斜推定値を求めた場合の実際の路面勾配との関係について調べたところ、図7に示す結果が得られた。すなわち、前後加速度センサ5のセンサ値にノイズが含まれていた場合、従来の手法ではノイズの影響を受け、道路構造令などに基づいて設計されるべき路面勾配に対して変動した値となる。これに対し、本実施形態の手法ではノイズの影響を制限できるため、道路構造令などに基づいて設計されるべき路面勾配とほぼ同じ値となる。
以上説明したように、本実施形態では、車速に対応して設定した路面勾配の変化率の制限値および路面勾配そのものの制限値を加味することにより、前後加速度センサ5のセンサ値Aから車輪速度の時間変動分A’を減算することで求めた勾配推定値の加速度換算値Ggrad0が外乱要因の影響により正確でない値となる場合に制限を設けることができる。このため、正確に勾配推定値の加速度換算値Ggradを求めることが可能になり、従来と比べて、より正確に路面勾配を推定することが可能となる。そして、このように正確な勾配推定値の加速度換算値Ggradに基づいて、より適切なクルーズコントロールや車間距離制御およびプリクラッシュコントロールを実現することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に対して、路面勾配の変化率の制限値を設定するマップを変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図8は、本実施形態の変化率演算部10に記憶された車速と路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値との関係を示したマップの拡大図である。この図に示されるように、本実施形態では、図4に示したマップに加えて、低速域で用いると好ましいマップを追加したものである。このマップは、路面勾配θの坂を上り下りする場合に、前輪が坂を上り(下り)始めてから後輪が坂を上り(下り)始めるまでの期間中に、車両の傾斜角がどのように変化するかを考慮したものである。これについて、図9を参照して説明する。
図9は、路面勾配θの坂を上るときの前輪FWと後輪RWの位置に対応して、演算される勾配推定値および路面勾配の変化率がどのように変化するかを示したタイミングチャートである。前輪FWおよび後輪RWが完全に坂に差し掛かると勾配推定値は坂の路面勾配を示すことになるが、前輪FWが坂を上り始めてから後輪RWが坂を上り始めるまでの期間中は、車両がまだ坂の路面勾配分まで傾斜していない。このため、この期間中は路面勾配の変化率は道路構造令などで決まった値にはならない。この期間は、車速と前輪FWと後輪RWとの距離、つまりホイールベースLと車速Vとから求めることができ、次式で表される。
(数2)
t=L/V …数式2
したがって、勾配変化率gdθは次式となり、路面勾配θが車速Vにおいて許容される路面勾配の最大値(許容最大勾配)であるとすると勾配変化率gdθが路面勾配の変化率の最大値となる。
(数3)
gdθ=gθ/t=gθV/L …数式3
この数式3から分かるように車速が小さくなるほど小さくなる値であり、車速が所定値より小さいときには、勾配変化率gdθの最大値が道路構造令などで決められた変化率の制限値を下回るため、路面勾配θの坂を上り下りするときの路面勾配の変化率の最大値を変化率の制限値としている。そして、車速が所定値になると勾配変化率gdθの最大値が道路構造令などで決められた変化率の制限値よりも大きくなるため、その後は道路構造令などで決められた変化率の制限値を用いるようにしている。
このように、路面勾配θの坂を上り下りするときの路面勾配の変化率の最大値を考慮して、路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値のマップを作成すれば、より正確な勾配推定値に対応する勾配推定値の加速度換算値Ggradを求めることが可能になる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に対して、路面勾配の変化率の制限値や路面勾配の制限値の設定手法を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明する。
図10は、本実施形態にかかる路面勾配推定装置のブロック図である。本実施形態の路面勾配推定装置は、従来の手法にて勾配推定値の加速度換算値Ggrad0を求めたのち、これを路面勾配の変化率の制限値から決まる勾配推定値の上限値および下限値の加速度換算値や路面勾配の制限値から決まる勾配推定値の上限値および下限値の加速度換算値と比較することで、勾配推定値の加速度換算値Ggrad0を補正し、補正後の加速度換算値Ggradを求める。
具体的には、第1実施形態と同様に、従来の手法を利用して勾配推定値θの加速度換算値Ggrad0を演算する。次に、車速センサ8のセンサ値として示される車速、および、ナビゲーション装置9に記憶された道路情報に基づき、変化率演算部10にて路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値を演算すると共に、ナビゲーション装置9に道路情報として記憶された所定区間毎の法定速度(法定制限速度)に基づき、制限値演算部11にて路面勾配の制限値の加速度換算値を演算する。
路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値に関しては、ナビゲーション装置9に記憶されている道路情報から車両が走行中の道路の法定速度を抽出し、変化率演算部10に備えられた曲率半径演算部10aに法定速度に対する道路の曲率半径を示したマップを記憶しておくことで、このマップに基づいて走行中の道路の曲率半径を求めたのち、制限値演算部10bにて現在の車速と道路の曲率半径とを次式に代入することにより演算することができる。
(数4)
勾配変化率制限値=sin(車速/曲率半径) …数式4
また、路面勾配の制限値の加速度換算値に関しては、制限値演算部11に法定速度に対する路面勾配の制限値の加速度換算値を示したマップを記憶しておくことで、このマップに基づいて演算することができる。
図11は、変化率演算部10に備えられた曲率半径演算部10aに記憶された法定速度と路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値の関係を示したマップの拡大図である。また、図12は、制限値演算部11に記憶された法定速度に対する路面勾配の制限値の加速度換算値を示したマップの拡大図である。
車速に応じて好ましい道路の曲率半径や路面勾配の制限値との関係を予め決めておくことができる。例えば、道路構造令では、法定速度に対応した路面勾配、曲率半径が規定されており、この道路構造令に基づいて道路が建設されている。
このため、予め車速と道路の曲率半径もしくは路面勾配の制限値との関係を決めておけば、それに基づいて車速と道路の曲率半径もしくは路面勾配の制限値の加速度換算値との関係を示したマップを作成できる。
したがって、図11に示すように、法定速度が小さいほど小さな曲率半径に対応でき、法定速度が大きくなるほど小さな曲率半径に対応できなくなるという関係のマップを作成できる。同様に、図12に示すように、法定速度が小さいほど急勾配に対応でき、法定速度が大きくなるほど急勾配に対応できなくなるという関係のマップも作成できる。
(他の実施形態)
上記第1、第2実施形態では、路面勾配の変化率の制限値、路面勾配の制限値およびナビゲーション装置9に記憶された路面勾配すべてを考慮して最終的な補正後の勾配推定値の加速度換算値Ggradを演算している。しかしながら、これはより正確に勾配推定値の加速度換算値Ggradを求めるためであり、これらのいずれか1つのみ若しくは2つの組み合わせとしても構わない。
また、上記第1、第2実施形態では、勾配推定値を演算により求めるのではなく、最終的にパワトレ制御部3やブレーキ制御部4で用いられる加速度換算値を求めるようにしているが、勿論、加速度換算値ではなく勾配推定値を直接求めることもできる。
本発明の第1実施形態にかかる車両制駆動力制御システムのブロック図である。 フィードフォワード制御部で実行する車軸トルク演算処理のフローチャートである。 路面勾配推定装置のブロック図である。 路面勾配推定装置が実行する路面勾配推定処理のフローチャートである。 車速と路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値の関係を示したマップの拡大図である。 車速に対する路面勾配の制限値の加速度換算値を示したマップの拡大図である。 制限速度、法規による路面勾配に基づいた制限速度+10km/hで走行したときの路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値や路面勾配の制限値の加速度換算値を示した図表である。 従来の手法と本実施形態の手法それぞれによって傾斜推定値を求めた場合の実際の路面勾配との関係を示したタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態にかかる車速と路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値の関係を示したマップの拡大図である。 路面勾配の坂を上るときの前輪と後輪の位置に対応して、演算される勾配推定値および路面勾配の変化率がどのように変化するかを示したタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態にかかる路面勾配推定装置のブロック図である。 変化率演算部に備えられた曲率半径演算部に記憶された法定速度と路面勾配の変化率の制限値の加速度換算値の関係を示したマップの拡大図である。 制限値演算部に記憶された法定速度に対する路面勾配の制限値の加速度換算値を示したマップの拡大図である。
符号の説明
1…加速度要求部、1a…クルーズコントロール部、1b…車間制御部、1c…プリクラッシュコントロール部、2…前後加速度制御部、2a…調停部、2b…フィードフォワード制御部、2c…フィードバック制御部、2d…制駆動力配分設定部、3…パワトレ制御部、4…ブレーキ制御部、5…前後加速度センサ、6…車輪速度センサ、7…微分器、8…車速センサ、9…ナビゲーション装置、10…変化率演算部、11…制限値演算部、12…サンプリング部、13…前回値記憶部、14〜16…第1〜第3比較部

Claims (9)

  1. 車両の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサ(5)のセンサ値(A)と路面に対する車両の加速度(A’)との差から前記車両が走行する路面の勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)を演算する第1手段(200)と、
    前記車両の車速と路面勾配の変化率の制限値に対応する物理量との関係が予め記憶された第2手段(10)と、
    前記車両の車速を入力し、該入力した車速と前記第2手段(10)に記憶された前記関係に基づき、前記車速のときの前記変化率の制限値に対応する物理量(αup、αdown)を演算する第3手段(10、12)と、
    前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)の変化率と前記第3手段(10、12)で演算された前記変化率の制限値に対応する物理量(αup、αdown)とを比較し、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)の変化率が前記第3手段(10、12)で演算された前記変化率の制限値に対応する物理量(αup、αdown)より大きい場合、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)の変化率を前記第3手段(10、12)で演算された前記変化率の制限値に制限することによって前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)を補正する第4手段(14、210)と、を備えていることを特徴とする路面勾配推定装置。
  2. 前記各手段は、所定の演算周期毎に実行され、前記第4手段(14、210)は、前回の演算周期における前記勾配推定値に対応する補正後の物理量(Ggrad1)に対して前記第3手段(10、12)で演算された前記変化率の制限値に対応する前記物理量を加算した第1上限値(Ggrad1+αup)および減算した前記第1下限値(Ggrad1−αdown)と前記第1手段(200)にて演算された前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)とを比較し、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)が前記第1上限値(Ggrad1+αup)より大きい場合、前記第1上限値(Ggrad1+αup)を前記勾配推定値に対応する補正後の物理量(Ggrad1)とし、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)が前記第1上限値(Ggrad1+αup)以下、かつ、前記第1下限値(Ggrad1−αdown)以上の場合、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)を前記勾配推定値に対応する補正後の物理量(Ggrad1)とし、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad0)が前記第1下限値(Ggrad1−αdown)より小さい場合、前記第1下限値(Ggrad1−αdown)を前記勾配推定値に対応する補正後の物理量(Ggrad1)とすることを特徴とする請求項1に記載の路面勾配推定装置。
  3. 前記第2手段(10)は、前記関係として、前記車速が大きくなるほど前記路面勾配の変化率に対応する前記物理量の制限値が小さくなるマップを記憶していることを特徴とする請求項1または2に記載の路面勾配推定装置。
  4. 前記第2手段(10)は、前記関係として、前記車速が所定速度よりも小さい場合、前記車速が小さくなるほど前記路面勾配の変化率に対応する前記物理量の制限値が小さくなり、前記車速が前記所定速度以上の場合、前記車速が大きくなるほど前記路面勾配の変化率に対応する前記物理量の制限値が小さくなるマップを記憶していることを特徴とする請求項1または2に記載の路面勾配推定装置。
  5. 前記車速が所定速度よりも小さい場合のマップは、前記車速(V)を前記車両のホイールベース(L)で割った値に対して重力加速度(g)および前記車速において許容される路面勾配の最大値(θ)を掛けた値から作成されていることを特徴とする請求項4に記載の路面勾配推定装置。
  6. 前記車両の車速と路面勾配に対応する物理量の制限値との関係が予め記憶された第5手段(11)と、
    前記車両の車速を入力し、該入力された車速と前記第5手段(11)の記憶内容とから前記車速のときの前記勾配に対応する物理量の第2上限値(Gmax1)および第2下限値(Gmin1)を演算する第6手段(11)と、
    前記第4手段(210)が演算した前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)を前記第2上限値(Gmax1)および前記第2下限値(Gmin1)と比較し、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)が前記第2上限値(Gmax1)より大きい場合、前記第2上限値(Gmax1)を、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)が前記第2上限値(Gmax1)以下、かつ、前記第2下限値(Gmin1)以上の場合、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)を、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad1)が前記第2下限値(Gmin1)より小さい場合、前記第2下限値(Gmin1)を、前記勾配推定値に対応する補正後の物理量(Ggrad2)とする第7手段(15、220)と、を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の路面勾配推定装置。
  7. 前記第5手段(11)は、前記関係として、前記車速が大きくなるほど前記路面勾配に対応する前記物理量の制限値が小さくなるマップを記憶していることを特徴とする請求項6に記載の路面勾配推定装置。
  8. ナビゲーション装置(9)に道路情報として記憶された路面勾配から、該路面勾配に対応する物理量の第3上限値(Gmax2)および第3下限値(Gmax2)を演算し、前記第7手段(220)が演算した前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)を前記第3上限値(Gmax2)および前記第3下限値(Gmin2)と比較し、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)が前記第3上限値(Gmax2)より大きい場合、前記第3上限値(Gmax2)を、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)が前記第3上限値(Gmax2)以下、かつ、前記第3下限値(Gmin2)以上の場合、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)を、前記勾配推定値に対応する物理量(Ggrad2)が前記第3下限値(Gmin2)より小さい場合、前記第3下限値(Gmin2)を、前記勾配推定値に対応する補正後の物理量(Ggrad)とする第8手段(16、230)と、を備えていることを特徴とする請求項6または7に記載の路面勾配推定装置。
  9. 前記第2手段(10)は、前記車両の速度としての法定速度と路面勾配の変化率の制限値に対応する物理量との関係を予め記憶し、前記第3手段(10、12)は、前記車両の速度およびナビゲーション装置から該ナビゲーション装置に道路情報として記憶された法定速度情報を入力し、該入力した法定速度情報と前記第2手段(10)に記憶された前記関係とに基づき、前記入力した車速のときの前記変化率の制限値に対応する物理量を演算することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の路面勾配推定装置。
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