JP3505815B2 - 前後加速度センサ異常検出装置 - Google Patents

前後加速度センサ異常検出装置

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JP3505815B2
JP3505815B2 JP27497194A JP27497194A JP3505815B2 JP 3505815 B2 JP3505815 B2 JP 3505815B2 JP 27497194 A JP27497194 A JP 27497194A JP 27497194 A JP27497194 A JP 27497194A JP 3505815 B2 JP3505815 B2 JP 3505815B2
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    • B60T2270/406Test-mode; Self-diagnosis

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前後加速度センサ異常
検出装置に関し、詳しくは、車両の前後方向の加速度を
検出する前後加速度センサの異常を検出する装置であっ
て、前後加速度センサの出力が実際の車両の加速度より
も小さい場合(ゲイン小異常)も、実際の車両の加速度
よりも大きい場合(ゲイン大異常)も検出することがで
き、アンチスキッド制御システムに好適に用いられる前
後加速度センサ異常検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、アンチスキッド制御システム
では、制御精度を向上させるために、車両の前後方向の
加速度を検出する前後加速度センサからの信号を利用す
ることが提案されている。この種のアンチスキッド制御
システムでは、前後加速度センサが正常であることを前
提に制御を行っている。そのため、前後加速度センサに
異常が発生し、その出力値が実際の車体の加減速度より
も小さい値あるいは大きい値である場合、前後加速度セ
ンサからの信号を制御情報とするシステムは著しい性能
の低下を生じる。
【0003】例えば、車体速度の推定計算に前後加速度
センサの情報を用いるアンチスキッド制御システムで
は、この推定した車体速度と車輪速度センサの出力から
計算した車輪速度に基づいてブレーキ液圧の減圧、加圧
又は保持の判断を行うため、前後加速度センサの出力か
ら計算した車体加速度が実際の車体加速度と異なると、
ブレーキ液圧の不足により制動距離が延びたり、ブレー
キ液圧の過剰により車輪がロックしてしまう等の問題が
生じる。
【0004】これに対して、従来より、加速度センサの
異常を検出する装置が提案されている。例えば、特開平
2−284968号公報では、車両が一定速度で走行し
ている時に、前後加速度センサの出力が車両が加速又は
減速していることを示す値を出力していることを検出す
れば異常と判断し、フェールセーフ処理を行う装置が提
案されている。
【0005】また、特開平4−110267号公報で
は、前後加速度センサと、横方向の加速度を検出する横
加速度センサの異常を検出する装置が提案されている。
この装置では、車両が一定速度で走行している時に、前
後加速度センサの出力が車両が加速又は減速しているこ
とを示す値を出力していることを検出すれば、前後加速
度センサを異常と判断する。また、この装置は、各車輪
の車輪速度間に差がない(直進状態であることを示
す。)時に、横加速度センサの出力が所定のレベル以上
であれば、横加速度センサを異常と判断する。さらに、
この装置は、左右車輪の車輪速度間の差が所定値以上
(旋回状態であることを示す。)の時に、横加速度セン
サの出力が所定のレベル以下であれば、横加速度センサ
を異常と判断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の異常検出装置には、下記の問題がある。まず、上記
特開平2−284968号公報に記載の装置の場合、車
両が加減速状態でないにも拘わらず前後加速度センサか
らの出力がある場合、あるいは、前後加速度センサの出
力が車両の実際の加減速度よりも大きい場合(ゲイン大
異常)は、異常を検出することができる。しかし、この
装置は、車両が加減速度状態であるにも拘わらず前後加
速度センサからの出力がない場合、あるいは、前後加速
度センサの出力が車両の実際の加減速度よりも小さい場
合(ゲイン小異常)は検出することができない。
【0007】そのため、この装置を組み込んだアンチス
キッド制御システムでは、ゲイン小異常が発生した場
合、高μ路であっても路面μが小さいと判断され、低μ
路の制御を行うことになり、停止距離の増加等を招く。
【0008】 一方、上記特開平4−110267号公
報の場合、上記のように横加速度センサについては、ゲ
イン大異常とゲイン小異常の両方を検出することができ
るが、前後加速度センサのゲイン小異常は検出すること
はできず、上記特開平2−284968号と同様の問題
を生じる。
【0009】本発明は 上記のような従来のこの種の装
置における問題を解決するためになされたものであっ
て、前後加速度センサのゲイン大異常とゲイン小異常の
両方を検出することができる前後加速度センサ異常検出
装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1は、車輪速セン
サの出力に基づいて車輪速度を計算する車輪速度計算手
段と、上記車輪速度に基づいて推定車体加速度を計算す
る推定車体加速度計算手段と、車両の前後加速度を検出
する前後加速度センサと、上記推定車体加速度に対する
前後加速度センサの出力から計算した車体加速度の比率
を計算し、該比率が所定の範囲内にあるときは減算する
一方、所定の範囲外にあるときは加算する第1積算値を
計算し、かつ、制動開始から所定時間内のみ、上記第1
積算値の加減算を行う比較演算手段と、上記第1積算値
が所定値以上であれば、所定のフェールセーフ処理を行
うフェールセーフ手段とを備える前後加速度センサ異常
検出装置を提供するものである。
【0011】請求項2は、車輪速センサの出力に基づい
て車輪速度を計算する車輪速度計算手段と、上記車輪速
度に基づいて推定車体加速度を計算する推定車体加速度
計算手段と、車両の前後加速度を検出する前後加速度セ
ンサと、車両が旋回中であることを検出する手段と、車
輪がホイルスピン状態にあることを検出する手段を備
え、車両が旋回中でなく、かつ、車輪がホイルスピン状
態でなければ、上記推定車体加速度に対する前後加速度
センサの出力から計算した車体加速度の比率を計算し、
該比率が所定の範囲内にあるときは減算する一方、所定
の範囲外にあるときは加算する第1積算値を計算する比
較演算手段と、上記第1積算値が所定値以上であれば、
所定のフェールセーフ処理を行うフェールセーフ手段と
を備える前後加速度センサ異常検出装置を提供するもの
である。
【0012】上記比較演算手段は、非アンチスキッド制
御中のみ、上記第1積算値の加減算を行う構成とするこ
とが好ましい(請求項3)。
【0013】
【0014】 フェールセーフ手段は、上記第1積算値
が第1所定値以上であれば、上記前後加速度センサの使
用を禁止し、上記第1積算値が上記第1所定値より大き
い第2所定値以上であれば、システムの制御を禁止状態
にする構成とすることが好ましい。(請求項
【0015】 比較演算手段は、上記推定車体加速度に
対する前後加速度センサの出力から計算した車体加速度
の比率が所定の範囲外にあるときに、該比率に応じて複
数の加算量から選択した値を第1積算値に加算する構成
とすることが好ましい。(請求項
【0016】 特に、上記比較演算手段は、上記比率が
小さいほど、上記複数の加算量のうちの値の大きい加算
量を選択して第1積算値に加算する構成とすることが好
ましい。(請求項
【0017】 請求項は、車輪速センサの出力に基づ
いて車輪速度を計算する車輪速度計算手段と、上記車輪
速度に基づいて推定車体加速度を計算する推定車体加速
度計算手段と、車両の前後加速度を検出する前後加速度
センサと、上記推定車体加速度に対する前後加速度セン
サの出力から計算した車体加速度の比率を計算し、該比
率が所定の範囲内にあるときに加算する第2積算値と、
該比率が所定の範囲外にあるときに加算する第3積算値
とを計算する比較演算手段と、上記第2積算値に対する
第3積算値の比が所定値以上であれば、所定のフェール
セーフ処理を行うフェールセーフ手段とを備える前後加
速度センサ異常検出装置を提供するものである。
【0018】 請求項は、車輪速センサの出力に基づ
いて車輪速度を計算する車輪速度計算手段と、上記車輪
速度に基づいて推定車体加速度を計算する推定車体加速
度計算手段と、車両の前後加速度を検出する前後加速度
センサと、車両が旋回中であることを検出する手段と、
車輪がホイルスピン状態にあることを検出する手段を備
え、車両が旋回中でなく、かつ、車輪がホイルスピン状
態でなければ、上記推定車体加速度に対する前後加速度
センサの出力から計算した車体加速度の比率を計算し、
該比率が所定の範囲内にあるときに加算する第2積算値
と、該比率が所定の範囲外にあるときに加算する第3積
算値とを計算する比較演算手段と、上記第2積算値に対
する第3積算値の比が所定値以上であれば、所定のフェ
ールセーフ処理を行うフェールセーフ手段とを備える前
後加速度センサ異常検出装置を提供するものである。
【0019】 上記比較演算手段は、非アンチスキッド
制御中のみ、上記第2積算値及び第3積算値の加算を行
う構成とすることが好ましい。(請求項
【0020】
【0021】 上記フェールセーフ手段は、上記第2積
算値に対する第3積算値の比が第3所定値以上であれば
上記前後加速度センサの使用を禁止し、上記第2積算値
に対する第3積算値の比が第3所定値より大きい第4所
定値以上であればシステムの制御を禁止状態にする構成
とすることが好ましい。(請求項10
【0022】 上記比較演算手段は、上記推定車体加速
度に対する前後加速度センサの出力から計算した車体加
速度の比率が所定の範囲外にあるときに、該比率に応じ
て複数の加算量から選択した値を第3積算値を加算する
構成とすることが好ましい。(請求項11
【0023】特に、上記比較演算手段は、上記比率が小
さいほど、上記複数の加算量の内の値の大きな加算量を
選択して第3積算値に加算する構成とすることが好まし
い。(請求項12
【0024】
【作用】請求項1の前後加速度センサ異常検出装置で
は、推定車体加速度に対する前後加速度センサの出力か
ら計算した車体加速度の比率を計算し、この比率が所定
の範囲内にあるときは第1積算値を減算する一方、所定
の範囲外にあるときは第1積算値を加算し、この第1積
算値が所定値以上であれば、所定のフェールセーフ処理
を行う。また、制動開始から所定時間内のみ、上記第1
積算値の加減算を行う構成とすることにより、正確に前
後加速度センサの異常を検出することができる。
【0025】請求項2の前後加速度センサ異常検出装置
では、車両が旋回中でなく、かつ、車輪がホイルスピン
状態でなければ、上記推定車体加速度に対する前後加速
度センサの出力から計算した車体加速度の比率に応じて
上記第1積算値の加減算を行い、第1積算値が所定値以
上であれば、所定のフェールセーフ処理を行う。
【0026】 請求項のように非アンチスキッド制御
中のみ、第1積算値の加減算を行うことにより、正確に
前後加速度センサの異常を検出することができる。
【0027】 請求項のように、上記第1積算値が第
1所定値以上であれば、上記前後加速度センサの使用を
禁止し、第1積算値が上記第1所定値より大きい第2所
定値以上であれば、システムの制御を禁止状態にする構
成とした場合には、前後加速度センサに異常の兆候が現
れた時点から前後加速度センサの使用が禁止される。
【0028】 請求項のように、推定車体加速度に対
する前後加速度センサの出力から計算した車体加速度の
比率が、所定の範囲外にあるときに、該比率に応じて複
数の加算量から選択した値を第1積算値を加算する構成
とした場合、特に、請求項のように、上記比率が小さ
いほど、上記複数の加算量の内の値の大きい加算量を選
択して第1積算値に積算する構成とした場合には、前後
加速度センサの異常がより早期に検出される
【0029】 請求項の前後加速度センサでは、推定
車体加速度と前後加速度センサの出力から計算した車体
加速度の比率が所定の範囲内にあるときに第2積算値を
加算する一方、この比率が所定の範囲外にあるときには
第3積算値を加算し、第2積算値に対する第3積算値の
比が所定値以上であれば、所定のフェールセーフ処理を
行う。また、制動開始から所定時間内のみ、上記第2積
算値及び第3積算値の加算を行う構成とすることによ
り、正確に前後加速度センサの異常を検出することがで
きる。
【0030】 請求項の前後加速度センサでは、車両
が旋回中でなく、かつ、車輪がホイルスピン状態でなけ
れば、上記推定車体加速度に対する前後加速度センサの
出力から計算した車体加速度の比率に応じて第2積算値
と第3積算値の加算を行い、この第2積算値に対する第
3積算値の比が所定値以上であれば、所定のフェールセ
ーフ処理を行う。
【0031】 請求項のように非アンチスキッド制御
中のみ、第1積算値の加減算を行うことにより、正確に
前後加速度センサの異常を検出することができる。
【0032】 請求項10のように、第2積算値に対す
る第3積算値の比が第3所定値以上であれば上記前後加
速度センサの使用を禁止し、上記第2積算値に対する第
3積算値の比が第3所定値より大きい第4所定値以上で
あればシステムの制御を禁止状態にする構成とした場合
には、前後加速度センサに異常の兆候が現れた時点から
前後加速度センサの使用が禁止される。
【0033】 請求項11のように、上記推定車体加速
度に対する前後加速度センサの出力から計算した車体加
速度の比率が所定の範囲外にあるときに、この比率に応
じて複数の加算量から選択した値を第3積算値を加算す
る構成、特に、請求項12のように上記比率が小さいほ
ど、上記複数の加算量の内の値の大きな加算量を選択し
て第3積算値に加算する構成とした場合には、前後加速
度センサの異常がより早期に検出される。
【0034】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づいて、本発明
について詳細に説明する。図1から図3は、本発明の第
1実施例に係る前後加速度センサ異常検出装置を備えた
アンチスキッド制御システムを示している。
【0035】ブレーキペダル1により作動されるマスタ
シリンダ2には、マスタシリンダ側管路3A,3Bを接
続しており、各マスタシリンダ側管路3A,3Bには液
圧調節手段5を介して対応する車輪ブレーキ側管路6
A,6B,6C,6Dに接続している。
【0036】一方のマスタシリンダ側管路3Aには、液
圧調節手段5を介して左前輪FLの車輪ブレーキ7Aに
接続する車輪ブレーキ側管路6Aと、右後輪RRの車輪
ブレーキ7Dに接続する車輪ブレーキ側管路6Dとを接
続している。他方のマスタシリンダ側管路3Bには、液
圧調節手段5を介して右前輪FRの車輪ブレーキ7Bに
接続する車輪ブレーキ側管路6Bと、左後輪RLの車輪
ブレーキ7Cに接続する車輪ブレーキ側管路6Cとを接
続している。
【0037】上記液圧調節手段5は、公知の構造であっ
てコントローラ9からの駆動信号により、車輪ブレーキ
7A〜7Dの液圧を加圧、減圧又は保持する。
【0038】図中S0,S1,S2,S3は、車輪速センサ
で、それぞれ左右前輪FL,FR、左右後輪RL,RR
の回転角速度に応じたパルス信号をコントローラ9に出
力する。
【0039】図中GSは、車両の前後方向の加速度を検
出する前後加速度センサである。第1実施例において、
前後加速度センサGSは、図2に概略的に示すような重
力式加速度センサであって、加速により生じた振動子F
の変位量を抵抗体やピエゾ素子、差動トランス等を用い
て電気信号に変換して加速度を検出し、この電気信号
(センサ出力値Am)をコントローラ9に出力する。な
お、以下の説明では、センサ出力Amの符号は減速側を
正、加速側を負とする。
【0040】図中BSは、ブレーキスイッチである。こ
のブレーキスイッチBSは、ドライバーがブレーキペダ
ル1を踏み込むとオン状態となり、ブレーキペダル1が
踏み込み状態(ブレーキペダルオン状態)にあることを
示す信号をコントローラ9に出力する。なお、図中10
はエンジン、11A,11Bはディファレンシャルギア
である。
【0041】図3に示すように、コントローラ9は、車
輪速度計算手段VCAL、車輪速度選択手段VSLC
T、推定車体加速度計算手段GCELCAL、アンチス
キッド制御手段ABS、駆動信号出力手段SOLを備え
る。また、コントローラ9は、零点補正手段COFF、
第1比較演算手段COMP1及びフェールセーフ手段F
LSFを備えている。
【0042】車輪速度計算手段VCALは、上記車輪速
センサS0,S1,S2,S3が出力するパルス信号に基づ
いて、左右前輪FL,FR、左右後輪RL,RRの車輪
速度V0,V1,V2,V3を計算する。算出された車輪速
度V0〜V3は、車輪速度選択手段VSLCT及びアンチ
スキッド制御手段ABSに出力される。
【0043】 車輪速度選択手段VSLCTは、後述す
る推定車体加速度Awを計算するための車輪速度である
選択車輪速度Vrを上記車輪速度V0〜V3から計算す
る。第1実施例では、この選択車輪速度Vrを下記の式
(1)に基づいて計算する。
【0044】 Vr=MAX(V0,V1,V2,V3) …(1)
【0045】上記式(1)において、MAXは括弧内の
値のうち最大値を選択することを表している。なお、選
択車輪速度Vrの計算方法は、上記式(1)に限定され
るものではなく、例えば、車輪速度V0,V1,V2,V3
のうち2番目に値の大きいものを選択車輪速度Vrとし
てもよい。算出された選択車輪速度Vrは推定車体加速
度計算手段GCELCAL及びアンチスキッド制御手段
ABSに出力される。
【0046】推定車体加速度計算手段GCELCAL
は、上記選択車輪速度Vrを時間微分して推定車体加速
度Awを計算する。なお、以下の説明において、推定車
体加速度Awの符号は、減速側を正、加速側を負とす
る。
【0047】アンチスキッド制御手段ABSには、推定
車体加速度Aw、車輪速度V0,V1,V2,V3及び前後
加速度センサGSのセンサ出力値Amに対して後述する
零点補正を施した値である検出車体加速度補正値Ac及
び選択車輪速度Vrが入力され、これらに基づいてアン
チスッド制御の加圧、減圧又は保持の判断を行う。この
アンチスキッド制御手段ABSの加減圧又は保持の判断
は、駆動信号出力手段SOLに出力され、この駆動信号
出力手段SOLから出力された駆動信号により液圧調節
手段5が駆動され、車輪ブレーキ7A〜7Dの液圧が加
減圧又は保持される。
【0048】 アンチスッド制御手段ABSは、後述す
る第1禁止信号D1が入力されない状態では、車輪速度
0,V1,V2,V3と検出車体加速度補正値Acを用い
て公知の方法でアンチスキッド制御の判断を行う。すな
わち、アンチスキッド制御手段ABSは、上記検出車体
加速度補正値Ac及び上記選択車輪速度Vrから計算し
た車体速度と車輪速度V0〜V3とを比較して左右前輪F
L,FR、左右後輪RL,RRのスキッド兆候を検出
し、いずれかの車輪FL,FR,RL,RRにスキッド
兆候があると判断した場合には、駆動信号を駆動信号出
力手段SOLを介して液圧調節手段5に出力し、液圧調
節手段5を駆動して対応する車輪ブレーキ7A〜7Dを
減圧する。また、スキッド兆候が解消した後は、検出車
体加速度補正値Ac及び上記選択車輪速度Vrから計算
した車体速度と車輪速度V0〜V3とを比較しつつ液圧調
節手段5を駆動して車輪ブレーキ7A〜7Dの液圧を加
圧又は保持する。
【0049】また、アンチスキッド制御手段ABSは、
第1禁止信号D1が入力されると、上記検出車体加速度
補正値Acに代えて、推定車体加速度Awと上記選択車
輪速度Vrと車輪速度V0,V1,V2,V3に基づいて、
アンチスキッド制御の判断を行う。
【0050】さらに、アンチスキッド制御手段ABS
は、アンチスキッド制御中である場合には、アンチスキ
ッド制御中であることを示す信号を第1比較演算手段C
OMP1に出力する。
【0051】零点補正手段COFFは、温度、経年変
化、坂道等の路面の傾斜等の影響により変化した前後加
速度センサGSのセンサ出力値Amの零点を補正する。
第1実施例では、本出願人に係る特開平4−22327
5号公報に記載された方法に基づいて零点補正を行う。
以下、この零点補正の方法について説明する。
【0052】上記推定車体加速度Awが真の車体加速度
を示していると仮定すると、センサ出力値Amに対して
施すべき零点補正の量は(Aw−Am)となり、過大な
スリップ又はスピンが発生していない程、センサ出力値
Amを推定車体加速度Awに近づけることが好ましい。
よって、下記の式(2)に示すフィルタ処理によりセン
サ出力値Amに対して零点補正を施した検出車体加速度
補正値Acが計算される。
【0053】Ac=Am+Ao Ao=Ao+(Aw−Ac)*r …(2)
【0054】上記式(2)中、Aoは補正量を示す。第
2式の左辺の補正量Aoは今回の制御サイクルにおける
補正量を示し、右辺の補正量Aoは前回の制御サイクル
における補正量を示している。
【0055】また、式(2)中rは、検出車体加速度補
正値Acを推定車体加速度Awに追従させる速度を定め
る定数である。この定数rは(0<r<1)の範囲で設
定され、車輪のスピン又はスリップの兆候が大きいほど
0に近い値に設定され、スピン又はスリップの兆候がな
いほど1に近い値に設定される。なお、上記センサ出力
値Am、推定車体加速度Awと同様に、以下の説明では
検出車体加速度補正値Acの符号は減速側を正、加速側
を負とする。
【0056】第1比較演算手段COMP1は、推定車体
加速度Awが所定値g(g>0)よりも大きいときに、
推定車体加速度Awと検出車体速度補正値Acの比率を
計算する。そして、この比率が所定の範囲内にあるとき
は第1積算値T1を減算する一方、所定の範囲外にある
ときは第1積算値T1を加算する。この第1積算値T1
の値は各制御サイクル毎にフェールセーフ手段FLSF
に出力される。
【0057】フェールセーフ手段FLSFは、上記第1
積算値T1が第1所定値α1以上であれば、前後加速度
センサGSの使用を禁止する第1禁止信号D1をアンチ
スキッド制御手段ABSに出力し、上記第1積算値T1
が上記第1所定値α1より大きい第2所定値β1以上で
あればアンチスキッド制御を禁止する第2禁止信号D 2
をアンチスキッド制御手段ABSに出力する。
【0058】次に、図4及び図5に示すフローチャート
に基づいて第1実施例の作動について説明する。なお、
第1実施例では、車両のイグニッションスイッチがオン
されて電源が起動してから、イグニッションスイッチが
オフされるまで、上記図4及び図5に示す処理が所定の
周期(制御サイクル)で繰り返される。
【0059】まず、ステップ#1で起動後初回の制御サ
イクルであれば、ステップ#2において、第1積算値T
1の初期値を第1所定値α1よりも小さいα3に設定す
る。このように第1積算値T1の初期値を設定しておく
と、イグニッションスイッチがオンされた後数回の制御
サイクルでは、後述するステップ#17において、第1
積算値T1が第1所定値α1よりも小さいため、制御開
始当初は前後加速度センサGSは確実にアンチロック制
御に使用される。
【0060】次に、ステップ#3では、零点補正手段C
OFFが前後加速度センサGSのセンサ出力値Amを読
み込む。ステップ#4では、車輪速度計算手段VCAL
が車輪速センサS0,S1,S2,S3からのパルス信号に
基づいて左右前輪FL,FR、左右後輪RL,RRの車
輪速度V0,V1,V2,V3を計算する。
【0061】 ステップ#5では、車輪速度選択手段V
SLCTが上記式(1)に基づいて選択車輪速度Vrを
計算し、ステップ#6では、推定車体加速度計算手段G
CELCALが、この選択車輪速度Vrを一階微分して
推定車体加速度Awを計算する。さらに、ステップ#7
では、零点調整手段COFFが上記式(2)に基づい
て、センサ出力値Amに零点補正を施して、検出車体加
速度推定値Acを計算する。
【0062】ステップ#8〜ステップ#16の処理は、
第1比較演算手段COMP1が行う。まず、ステップ#
8では、ブレーキスイッチBSからの入力信号の有無に
より、ドライバーがブレーキペダル1を踏み込んでいる
か、すなわち制動中であるか否かを検査し、制動中であ
る場合にはステップ#9に移行し、制動中でない場合に
はステップ#10に移行する。
【0063】ステップ#9では、車両が制動を開始した
後の経過時間を計測する制動タイマSTPTMを”1”
加算し、ステップ#10では、制動タイマSTPTM
を”0”にクリアする。
【0064】ステップ#11では、上記制動タイマST
PTMの値が所定範囲(γ1>STPTM≧1)にある
か否かを検査する。制動タイマSTPTMの値が上記所
定範囲内にある場合には、制動開始後所定時間内である
と判断してステップ#12に移行する。一方、制動タイ
マSTPTMの値が上記所定範囲外にある場合には、制
動開始後所定時間を経過していると判断し、前後加速度
センサGSの異常を検出するための処理(ステップ#1
2からステップ#16)を行うことなく、ステップ#1
7に移行する。
【0065】このように、第1実施例において、制動開
始後所定時間の間のみ前後加速度センサGSの異常検出
処理を行うのは、上記したように零点補正手段COFF
が制御サイクル毎に前後加速度センサGSのセンサ出力
値Amと推定車体加速度Awとを比較することによりセ
ンサ出力値Amを零点補正しているため、この補正が加
速度センサGSのゲイン大異常あるいはゲイン小異常を
も補正してしまうからである。すなわち、上記した零点
補正の方法を採用した場合、例えば、加速度センサGS
のゲイン小異常があると、制動開始直後はセンサ出力値
Amは小さめになるが、零点が徐々に補正され、制動後
半はセンサ出力値Amが見かけ上正常な値を示すように
なるからである。よって、第1実施例では、第1比較演
算手段COMP1による前後加速度センサGSの異常検
出のための比較演算を制動開始後所定時間のみ許可する
ことにより、上記零点補正により、ゲイン大異常あるい
はゲイン小異常が補正されて正常と判断してしまう領域
では前後加速度センサGSの異常検出を行わないように
している。
【0066】ステップ#12では、アンチスキッド制御
手段ABSからの信号に基づいて、アンチスキッド非制
御中か否かを判断し、アンチスキッド非制御中の場合に
は、ステップ#13に移行し、アンチスキッド制御中の
場合には、上記ステップ#17に移行する。このように
アンチスキッド制御中は前後加速度センサGSの異常検
出処理を行わないのは、アンチスキッド制御中は、車輪
挙動が不安定であり、正確に前後加速度センサGSの異
常を検出するのは困難だからである。
【0067】ステップ#13では、推定車体加速度Aw
を所定値gと比較し、推定車体加速度Awが所定値gよ
りも大きい場合には、ステップ#14に移行し、推定車
体加速度Awが所定値gよりも小さい場合には、ステッ
プ#17に移行する。これは、推定車体加速度Awが所
定値gよりも小さい場合、すなわち、車両が十分な減速
状態にない場合、十分な精度で前後加速度センサGSの
異常を検出することが困難だからである。すなわち、車
減速度が十分でないと計算誤差が大きくなる可能性
があるめ、この領域を除いて前後加速度センサGSの
異常を検出する必要があるからである。
【0068】ステップ#14では、推定車体加速度Aw
と検出車体加速度補正値Acの比率(Ac/Aw)を計
算し、この比率が第1所定値k1と第2所定値k2の範
囲にあるか否かを検査する。比率(Ac/Aw)が上記
範囲にある場合には、推定車体加速度Awと検出車体加
速度補正値Acとが一致していると判断し、ステップ#
15において、第1積算値T1を”1”減算する。一
方、ステップ#14において、上記範囲にないと判断し
た場合には、推定車体加速度Awと検出車体加速度補正
値Acとが一致していない、すなわち、検出車体加速度
補正値Acが推定車体加速度Awと比較して大きすぎる
又は小さすぎると判断し、ステップ#16において、第
1積算値T1を”1”加算する。なお、第1所定値k1
及び第2所定値k2の値は、製造時に生じる品質のバラ
ツキ等の前後加速度センサGSの規格により定まる。
【0069】ステップ#17〜ステップ#20の処理
は、フェールセーフ手段FLSFが行う。まず、ステッ
プ#17において、上記第1積算値T1と第1所定値α
1を比較し、第1積算値T1が第1所定値α1よりも大
きい場合には、車体加速度センサGSの故障と判定する
には不十分であるが、ある程度長い時間推定車体加速度
Awと検出車体加速度補正値Acとが一致していない状
態が継続し、前後加速度センサGSに故障の兆候がある
と判断し、ステップ#18において、前後加速度センサ
GSからの出力に基づく検出車体加速度補正値Acの使
用を禁止する第1禁止信号D1をアンチスキッド制御手
段ABSに出力する。この第1禁止信号D1が入力され
たアンチスキッド制御手段ABSは、上記検出車体加速
度補正値Acを使用せず推定車体加速度Awを使用して
アンチスキッド制御を行う。
【0070】次に、ステップ#19では、上記第1積算
値T1を第2所定値β1と比較する。第1積算値T1が
第2所定値β1よりも大きい場合には、十分に長い時間
推定車体加速度Awと検出車体加速度補正値Acとが一
致しない状態が継続したから前後加速度センサGSの故
障であると判断し、ステップ#20において、アンチス
キッド制御を禁止する第2禁止信号D2をアンチスキッ
ド制御手段ABSに出力する。
【0071】このように第1実施例の前後加速度センサ
異常検出装置では、推定車体加速度Awと検出車体加速
度補正値Acの比率(Ac/Aw)が第1所定値k1と
第2所定値k2の範囲外にある場合は、検出車体加速度
補正値Acが推定車体加速度Awと比較して大きすぎる
又は小さすぎると判断して第1積算値T1を加算する一
方、上記比率が上記所定範囲内ある場合には、第1積算
値T1を”1”減算する。そのため、この積算値T1は
ゲイン小異常、ゲイン大異常のいずれの場合にも加算さ
れることになり、上記第1所定値α1あるいは第2所定
値β1と比較することによりゲイン大異常あるいはゲイ
ン小異常、あるいはそれらの兆候を検出することができ
る。
【0072】なお、上記した第1実施例において、第1
積算値T1の初期値を設定するステップ#2を、図6に
示すステップ#21で置き換えてもよい。このステップ
#21では、第1積算値T1の初期値を、第1所定値α
1と第2所定値β1の間の値であるα4に設定する。こ
の場合、上記イグニッションスイッチをオンした後の数
回の制御サイクル、すなわち、車両が走行を開始した後
所定の期間内は、前後加速度センサGSが正常に作動し
ている場合にも、上記ステップ#17,ステップ#18
において前後加速度センサGSの使用が禁止され、その
後何回かの制御サイクルを繰り返すうちに第1積算値T
1が減算され、(T1<α1)となって前後加速度セン
サGSの使用禁止が解除される。一方、前後加速度セン
サGSにもともと異常がある場合には、その後何回の制
御サイクルを繰り返すうちに第1積算値T1は更に加算
される。よって、第1積算値T1の初期値を上記のよう
に設定すれば、前後加速度センサGSに異常がある場合
には、車両の始動直後から確実に前後加速度センサGS
の使用を禁止することができる。
【0073】次に、図7に示す本発明の第2実施例につ
いて説明する。この第2実施例では、コントローラ9
は、第2比較演算手段COMP2と第3比較演算手段C
OMP3を備え、これらには第1実施例の第1比較演算
手段COMP1と同様に、ブレーキスイッチBS、零点
補正手段COFF及び推定車体加速度計算手段GCEL
CALからの信号が入力される。
【0074】上記第2比較演算手段COMP2は、推定
車体加速度Awが所定値よりも大きいときに、推定車体
加速度Awと検出車体加速度補正値Acの比率を計算
し、この比率が所定の範囲内にあるときに第2積算値T
2を積算する。
【0075】一方、上記第3比較演算手段COMP
3は、推定車体加速度Awが所定値よりも大きいとき
に、推定車体加速度Awと検出車体加速度補正値Acの
比率を計算し、この比率が所定の範囲外にあるときは第
3積算値T3を積算する。第2実施例のその他の構成
は、上記第1実施例と同様である。
【0076】次に、図8及び図9に示すフローチャート
に基づいて、第2実施例の作動について説明する。ま
ず、ステップ#1において起動後初回の制御サイクルの
場合には、ステップ#31において、第2積算値T2の
初期値をt2に設定すると共に、第3積算値T3の初期
値をt3に設定する。この初期値t2,t3は、その比
(t3/t2)が後述する第3所定値α2と第4所定値
β2の間になるように設定している。
【0077】第2積算値T2及び第3積算値T3の初期
値をこのように設定することにより車両が走行を開始し
た後所定の期間内は、前後加速度センサGSが正常に作
動している場合にも、ステップ#37,#38におい
て、前後加速度センサGSの使用が禁止される。そし
て、前後加速度センサGSが正常に作動していれば、そ
の後何回かの制御サイクルを繰り返すうちに第2積算値
T2が第3積算値に対して相対的に大きくなり、前後加
速度センサGSの使用禁止が解除される。一方、前後加
速度センサGSにもともと異常がある場合には、その後
何回かの制御サイクルを繰り返すうちに第3積算値T3
が更に加算される。よって第2及び第3積算値T2,T
3の初期値t2,t3をこのように設定することによ
り、前後加速度センサGSに異常がある場合には、車両
の始動直後から確実に前後加速度センサGSの使用を禁
止することができる。
【0078】図8のステップ#3から図9のステップ#
13までの処理は上記した第1実施例と同一である。
【0079】図9のステップ#34では、推定車体加速
度Awと検出車体加速度補正値Acの比率(Ac/A
w)を計算し、この比率が第1所定値k1と第2所定値
k2の範囲にあるか否かを検査する。比率(Ac/A
w)が上記範囲にある場合には推定車体加速度Awと検
出車体加速度補正値Acが一致していると判断して、ス
テップ#35に移行し、この範囲外の場合には、検出車
体加速度補正値Acが推定車体加速度Awよりも大きす
ぎる又は小さすぎると判断してステップ#36に移行す
る。
【0080】上記ステップ#35では、第2積算値T2
を”1”加算する一方、上記ステップ#36では、第3
積算値T3を”1”加算する。
【0081】次に、ステップ#37では、上記第2積算
値T2に対する第3積算値T3の比(T3/T2)を第
3所定値α2と比較する。この比率(T3/T2)は検
出車体加速度補正値Acが推定車体加速度Awと一致し
ている時間に対する一致していない時間の割合を示すか
ら、この比率が第3所定値α2よりも大きい場合には、
前後加速度センサGSが故障であると判定するには不十
分であるが、ある程度長い時間推定車体加速度Awと検
出車体加速度補正値Acとが一致していない状態が継続
し、前後加速度センサGSに故障の兆候があると判断
し、ステップ#38において前後加速度センサGSから
の出力に基づく検出車体加速度補正値Acの使用を禁止
する第1禁止信号D1をアンチスキッド制御手段ABS
に出力する。
【0082】次に、ステップ#39では、上記第2積算
値T2と第3積算値T3の比率(T3/T2)を第4所
定値β2と比較し、この比率が第4所定値β2よりも大
きい場合には、加速度センサGSが故障であると判断す
るのに十分な時間割合で推定車体加速度Awと検出車体
加速度補正値Acが一致しなかったと判断し、ステップ
#40において、アンチスキッド制御を禁止する第2禁
止信号D2をアンチスキッド制御手段ABSに出力す
る。
【0083】この第2実施例も、推定車体加速度Awと
検出車体加速度補正値Acが一致している場合に加算さ
れる第2積算値T2と、検出車体加速度補正値Acが推
定車体加速度Awに対して大きすぎるか、小さすぎるか
の場合に加算される第3積算値T3との比に基づいて前
後加速度センサGSの異常を検出する構成としているた
め、ゲイン大異常の場合にもゲイン小異常の場合も確実
に前後加速度センサGSの異常を検出することができ
る。
【0084】上記第2実施例において、図8のステップ
#31を図10のステップ#41に置き換えてもよい。
この場合、第2積算値T2の初期値が0に設定されると
共に、第3積算値T3の所定値が0に設定される。
【0085】第2及び第3積算値T2,T3の初期値を
このように設定すると、前後加速度センサGSが正常に
作動していれば、ステップ#35において第2積算値T
2が加算されるため車両の始動直後から確実に前後加速
度センサGSを使用することができる。
【0086】また、第2実施例では、図9のステップ#
35を図11に示すステップ#42,#35に置き換え
てもよい。この場合、第2積算値T2は、最大値t2M
まで積算されることになる。このように第2積算値T2
に上限を設定すると、前後加速度センサGSが正常な状
態が長時間継続した後に正常でない状態になった場合、
第3積算値T3の加算が行われ、第2積算値T2と第3
積算値T3の比が、第3所定値α2あるいは第4所定値
β2を上回るまでの時間が早くなり、前後加速度センサ
GSの異常を速やかに検出することができる。
【0087】次に、図12に示す本発明の第3実施例に
ついて説明する。この第3実施例では、第1比較手段C
OMP1には、第1実施例の場合と同様に、推定車体加
速度計算手段GCELCAL、零点補正手段COFF、
ブレーキスイッチBS、アンチスキッド制御手段ABS
から信号が入力される。また、第3実施例では、第1比
較手段COMP1に車輪速度計算手段VCALから車輪
速度V0〜V3が入力される。
【0088】上記第1比較手段COMP1は、上記車輪
速度V0〜V3から車両が旋回中であるか否かを検出する
手段を備え、車両が旋回中でない場合には第1積算値T
1を加減算する処理を行うが、車両が旋回中である場合
には第1積算値T1を加減算する処理を行わない。ま
た、第1比較手段COMP2は、上記車輪速度V0〜V3
から車輪FL,FR,RL,RRがホイルスピン状態に
あるか否かを判断する手段を備え、車輪FL,FR,R
R,RLがホイルスピン状態でないと判断した場合に
は、第1積算値T1を加減算する処理を行うが、車輪F
L,FR,RL,RRがホイルスピン状態にある場合に
は、第1積算値T1を加減算する処理を行わない。第3
実施例において、上記第1比較手段COMP1及びその
他の要素の構成は、上記した第1実施例と同一である。
【0089】次に、図13及び図14に示すフローチャ
ートに基づいて、第3実施例の作動について説明する。
図13のステップ#1からステップ#7までの処理は第
1実施例と同様である。
【0090】ステップ#51では、右前輪FRの車輪速
度V1と左前輪FLの車輪速度V0を比較すると共に、右
後輪RRの車輪速度V3と左後輪RLの車輪速度V2を比
較し、右前輪FRの車輪速度V1が左前輪FLの車輪速
度V0より大きく、かつ、右後輪RRの車輪速度V3が左
後輪RLの車輪速度V2よりも大きい場合、すなわち下
記の式(3),(4)が両方とも成立する場合には、ス
テップ#52に移行し、これらの式(3),(4)のう
ち少なくともいずれか一方が成立しない場合には、ステ
ップ#53に移行する。
【0091】V1>V0 …(3) V3>V2 …(4)
【0092】ステップ#53では、右前輪FRの車輪速
度V1と左前輪FLの車輪速度V0を比較すると共に、右
後輪RRの車輪速度V3と左後輪RLの車輪速度V2を比
較し、左前輪FLの車輪速度V0が右前輪FRの車輪速
度V1より大きく、かつ、左後輪RLの車輪速度V2が右
後輪RRの車輪速度V3よりも大きい場合、すなわち下
記の式(5),(6)が両方とも成立する場合には、ス
テップ#52に移行し、これらの式(5),(6)のう
ち少なくともいずれか一方が成立しない場合には、ステ
ップ#54に移行する。 V0>V1 …(5) V2>V3 …(6)
【0093】ステップ#52では、車両が旋回状態にあ
る時間を測定する旋回タイマCORTMを“1”加算す
る。一方、ステップ#54では上記旋回タイマCORT
Mを“1”減算する。
【0094】ステップ#55では、上記旋回タイマCO
RTMと所定値δを比較し、旋回タイマCORTMの値
がこの所定値δよりも小さい場合には、車両は旋回中で
ない(直進中である)と判断し、ステップ#56に移行
する。一方、ステップ#55において、旋回タイマCO
RTMの値が所定値δよりも大きい場合には、車両は旋
回中であると判断し、第1積算値T1を加減算する処理
を行うことなく、ステップ#17に移行する。このよう
に車両が旋回している場合には、前後加速度センサGS
の異常検出処理を行はないのは、車両の旋回中は、正確
に前後加速度センサGSの異常を検出するのは困難だか
らである。すなわち、前後加速度センサGSの車体への
取付位置によっては、前後加速度センサGSが正常に作
動していても、車両の旋回時の前後加速度センサGSの
センサ出力値が実際の車両の加速度よりも小さく又は大
きくなる。また、旋回中に車両が描く曲線の軌跡の外側
に位置する車輪FL,FR,RL,RRの車輪速度V0
〜V3は車両の重心の速度よりも大きくなるのに対し
て、上記軌跡の内側に位置する車輪FR,FL,RR,
RLの車輪速度V0〜V3は車体の重心の速度よりも小さ
くなるため、車輪速度V0〜V3から計算した推定車体加
速度Awの値も実際の車両の加速度を正確に近似しなく
なる。従って、車両の旋回中は十分な精度で前後加速度
センサGSの異常を検出するのは困難である。
【0095】ステップ#56からステップ#62では、
以下の処理を各車輪FL,FR,RL,RR毎に繰り返
す。まず、ステップ#57において、車輪速度V0〜V3
を一階微分して、車輪加速度WAiを計算する。なお、
添字iは、i=0,1,2,3であって、それぞれ左右
前輪FL,FR、左右後輪RL,RRを示している。
【0096】次に、ステップ#58において、車輪加速
度WAiの絶対値を所定値ε(ε>0)と比較し、車輪
加速度WAiの絶対値が所定値εよりも大きい場合に
は、ステップ#59に移行し、小さい場合にはステップ
#60に移行する。
【0097】ステップ#59では、車輪FL,FR,R
L,RRのホイルスピン状態を検査するためのスピンタ
イマSPTMRの値を“1”加算する。一方、ステップ
#60では、上記スピンタイマSPTMRの値を“1”
減算する。
【0098】上記したように各車輪FL,FR,RL,
RRについてステップ#56からステップ#62の処理
を繰り返した後、ステップ#63で、スピンタイマSP
NTMの値を所定値σ(σ>0)と比較し、スピンタイ
マSPNTMの値がこの所定値σよりも小さい場合に
は、車輪FL,FR,RL,RRに車輪スピンは発生し
ていないと判断して、ステップ#8に移行する。一方、
ステップ#63において、スピンタイマSPNTMRの
値が所定値σよりも大きい場合には、車輪FL,FR,
RL,RRにホイルスピンが発生していると判断し、第
1積算値T1を加減算する処理を行うことなく、ステッ
プ#17に移行する。
【0099】このように車輪FL,FR,RR,RLが
ホイルスピン状態にある場合に、前後加速度センサGS
の異常検出を行わないのは、ホイルスピン発生時に正確
に前後加速度センサGSの異常を検出するのは困難だか
らである。すなわち、車輪FL,FR,RR,RLにス
ピンが発生していると、車輪速度V0〜V3から計算した
推定車体加速度Awは、実際の車体の加速度を正確に近
似しておらず、この推定車体加速度Awと検出車体加速
度補正値Acの比率から前後加速度センサGSの異常を
正確に検出することができないからである。図14のス
テップ#8からステップ#20の処理は第1実施例の場
合と同一である。
【0100】このように第3実施例では、車両が旋回中
でなく、かつ、車輪FL,FR,RL,RRがホイルス
ピン状態にない場合にのみ、前後加速度センサGSの異
常検出を行うため、前後加速度センサGSの異常をより
正確に検出することができる。第3実施例のその他の作
動は上記第1実施例と同様である。
【0101】上記第1実施例及び第3実施例のステップ
#14〜ステップ#16の処理は、図15で示すステッ
プ#71〜ステップ#77に置き換えることができる。
上記ステップ#14〜ステップ#16では、推定車体加
速度Awと検出車体加速度補正値Acの比率(Ac/A
w)を計算し、この比率が第1所定値k1と第2所定値
k2の範囲内にある場合には第1積算値T1を“1”減
算し、この範囲外の場合には、第1積算値を“1”加算
しているが、ステップ#71〜ステップ#77では、上
記推定車体加速度Awと検出車体加速度補正値Acの比
率(Ac/Aw)が上記第2所定値k2よりも大きい場
合に、比率(Ac/Aw)の値に応じて、複数の加算量
のうちから選択した値を第1積算値T1に加算するよう
にしている。
【0102】まず、ステップ#71において、比率(A
c/Aw)が第1所定値k1と第2所定値k2の範囲内
ある場合には、ステップ#72において第1積算値T1
を1減算する。一方、ステップ#71において、比率
(Ac/Aw)が第1積算値k1と第2積算値k2の範
囲内にない場合には、ステップ#73において比率(A
c/Aw)を第4所定値k4とを比較し、比率(Ac/
Aw)が第4所定値k4より小さい場合には、ステップ
#74に移行し、大きい場合にはステップ#75に移行
する。ステップ#74では、第1積算値T1を“3”加
算する。ステップ#75では、比率(Ac/Aw)を第
3所定値k3と比較し、比率(Ac/Aw)が第3所定
値k3より小さい場合には、ステップ#76に移行し、
大きい場合にはステップ#77に移行する。ステップ#
76では、第1積算値T1を“2”加算する。上記第4
所定値k4は上記第3所定値k3より小さい値に設定し
ており、また、第3所定値k3は上記第2所定値k2よ
りも小さい値に設定しており、(k4<k3<k2)な
る関係がある。
【0103】このように、比率(Ac/Aw)の値が第
2所定値k2より小さい場合に、比率(Ac/Aw)の
値が小さいほど値の大きい加算量を選択して第1積算値
T1に加算すれば、検出車体加速度補正値Acが推定車
体加速度Awと比較して小さ過ぎる場合、第1積算値T
1の値が速やかに加算される。そのため、ステップ#1
7〜#20において、前後加速度センサGSの使用禁止
の判断やアンチスキッド制御禁止の判断が早期に成立す
る。よって、このステップ#71〜ステップ#77の処
理を行う構成とした場合、特に、制動距離が延びる等、
システムへ重大な影響を及ぼすゲイン小異常の程度が高
い場合に、前後加速度センサGSの異常をより早期に検
出することができる。
【0104】次に、図16に示す本発明の第4実施例に
ついて説明する。この第4実施例では、第2比較手段C
OMP2及び第3比較手段COMP3は、第2実施例の場
合と同様に、推定車体加速度計算手段GCELCAL、
零点補正手段COFF、ブレーキスイッチBS、アンチ
スキッド制御手段ABSから信号が入力される。また、
第4実施例では、第2比較手段COMP2及び第3比較
手段COMP3に、車輪速度計算手段VCALから車輪
速度V0〜V3が入力される。
【0105】上記第2比較手段COMP2は、上記車輪
速度V0〜V3から車両が旋回中であるか否かを検出し、
車両が旋回中でない場合には第2積算値T2を加算する
処理を行うが、旋回状態である場合には、この処理を行
わない。また、第2比較手段COMP2は、上記車輪速
度V0〜V3から車輪FL,FR,RL,RRがホイルス
ピン状態にあるか否かを判断し、車輪FL,FR,R
L,RRがホイルスピン状態でないと判断した場合に
は、第2積算値T2を加算する処理を行うが、ホイルス
ピン状態であると判断した場合には、この処理を行わな
い。
【0106】 同様に、上記第3比較手段COMP
は、車両が旋回中であるか否かを検出し、車両が旋回
でない場合には第3積算値T3を加算をする処理を行う
が、旋回状態である場合には、この処理を行わない。ま
た、第3比較手段COMP3は、車輪速度V0〜V3から
車輪FL,FR,RL,RRがホイルスピン状態にある
か否かを判断し、車輪FR,FL,RR,RLがホイル
スピン状態でないと判断した場合には、第3積算値T3
を加算する処理を行うが、ホイルスピン状態であると判
断した場合には、この処理を行わない。第4実施例のそ
の他の構成は、上記した第2実施例と同一である。
【0107】次に、図17及び図18に示すフローチャ
ートに基づいて、第4実施例の作動について説明する。
図17のステップ#1からステップ#7までの処理は第
2実施例と同様である。
【0108】ステップ#81では、右前輪FRの車輪速
度V1と左前輪FLの車輪速度V0を比較すると共に、右
後輪RRの車輪速度V3と左後輪RLの車輪速度V2を比
較し、右前輪FRの車輪速度V1が左前輪FLの車輪速
度V0より大きく、かつ、右後輪RRの車輪速度V3が左
後輪RLの車輪速度V2よりも大きい場合、すなわち上
記式(3),(4)が両方とも成立する場合には、ステ
ップ#82に移行し、これらの式(3),(4)のうち
少なくともいずれか一方が成立しない場合には、ステッ
プ#83に移行する。
【0109】ステップ#83では、右前輪FRの車輪速
度V1と左前輪FLの車輪速度V0を比較すると共に、右
後輪RRの車輪速度V3と左後輪RLの車輪速度V2を比
較し、左前輪FLの車輪速度V0が右前輪FLの車輪速
度V1より大きく、かつ、左後輪RLの車輪速度V2が右
後輪RRの車輪速度V3よりも大きい場合、すなわち上
記の式(5),(6)が両方とも成立する場合には、ス
テップ#82に移行し、これらの式(5),(6)の少
なくともいずれか一方が成立しない場合には、ステップ
#84に移行する。
【0110】ステップ#82では、車両が旋回状態にあ
る時間を測定する旋回タイマCORTMを“1”加算す
る。一方、ステップ#83では上記旋回タイマCORT
Mを“1”減算する。
【0111】ステップ#85では、上記旋回タイマCO
RTMと所定値δを比較し、旋回タイマCORTMの値
が所定値δよりも小さい場合には、車両は旋回中でない
(直進中である)と判断し、ステップ#86に移行す
る。一方、ステップ#85において、旋回タイマCOR
TMの値が所定値δよりも大きい場合には、車両は旋回
中であると判断し、第2積算値T2、第3積算値T3を
加算する処理を行うことなく、ステップ#37に移行す
る。
【0112】ステップ#86からステップ#92では、
以下の処理を各車輪FR,FL,RR,RL毎に繰り返
す。まず、ステップ#87において、車輪速度V0〜V3
を一階微分して、車輪加速度WAiを計算し、次に、ス
テップ#88において、車輪加速度WAiの絶対値を所
定値εと比較し、車輪加速度WAiの絶対値が所定値ε
よりも大きい場合には、ステップ#89に移行し、小さ
い場合にはステップ#90に移行する。ステップ#89
では、スピンタイマSPNTMを“1”加算し、ステッ
プ#90ではスピンタイマSPNTMを“1”減算す
る。
【0113】ステップ#93では、上記スピンタイマS
PNTMの値を所定値σと比較し、スピンタイマSPN
TMの値が所定値σよりも小さい場合には、車輪FL,
FR,RL,RRはホイルスピン状態でないと判断し
て、ステップ#8に移行する。一方、ステップ#93に
おいて、スピンタイマSPNTMの値が所定値σよりも
大きい場合には、車輪FL,FR,RL,RRにホイル
スピンが発生したと判断し、第2積算値T2、第3積算
値T3を加算する処理を行うことなく、ステップ#37
に移行する。図18のステップ#8からステップ#40
の処理は上記した第2実施例と同一である。
【0114】このように第4実施例では、第3実施例と
同様に、車両が旋回していない場合に前後加速度センサ
GSの異常検出を行い、車両の旋回時には前後加速度セ
ンサGSの異常検出を行わないため、旋回時に前後加速
度センサGSのセンサ出力値や、推定車体加速度Awの
精度が低下することの影響を受けることがなく、より正
確に前後加速度センサGSの異常を検出することができ
る。
【0115】また、第4実施例では、第3実施例と同様
に、車輪FL,FR,RL,RRがホイルスピン状態に
ない場合に、前後加速度センサGSの異常検出を行い、
ホイルスピン状態の場合には、前後加速度センサGSの
異常の検出を行わないため、ホイルスピン発生時に推定
車体加速度Awが不正確になることの影響を受けること
がなく、より正確に前後加速度センサGSの異常を検出
することができる。
【0116】上記第2実施例及び第4実施例のステップ
#34〜ステップ#36は、図19に示すステップ#1
01〜ステップ#107に置換することができる。上記
ステップ#34〜ステップ#36では、推定車体加速度
Awと検出車体加速度補正値Acの比率(Ac/Aw)
を計算し、この比率が第1所定値k1と第2所定値k2
の範囲内にある場合には場合は第2積算値T2を“1”
加算し、この範囲外の場合には、第3積算値T3を
“1”加算しているが、ステップ#101〜ステップ#
107の場合は、上記推定車体加速度Awと検出車体加
速度補正値Acの比率(Ac/Aw)が上記第2所定値
k2よりも小さい場合に、比率(Ac/Aw)の値に応
じて、複数の加算量のうちから選択した値を第3積算値
T3を加算するようにしている。
【0117】まず、ステップ#101において、比率
(Ac/Aw)が第1所定値k1と第2所定値k2の範
囲内ある場合には、ステップ#102において第2積算
値T2を1加算する。一方、ステップ#101におい
て、比率(Ac/Aw)が第1積算値k1と第2積算値
k2の範囲内にない場合にはステップ#103におい
て、比率(Ac/Aw)を第4所定値k4とを比較し、
比率(Ac/Aw)が第4所定値k4より小さい場合に
は、ステップ#104に移行し、大きい場合にはステッ
プ#105に移行する。ステップ#104では、第3積
算値を“3”加算する。ステップ#105では、比率
(Ac/Aw)を第3所定値k3と比較し、比率(Ac
/Aw)が第3所定値k3より小さい場合には、ステッ
プ#106に移行し、大きい場合にはステップ#107
に移行する。ステップ#106では、第3積算値T3を
“2”加算する。ステップ#107では、第3積算値T
3を“1”加算する。上記第4所定値k4は上記第3所
定値k3より小さい値に設定しており、また、第3所定
値k3は上記第2所定値k2よりも小さい値に設定して
おり、(k4<k3<k2)なる関係がある。
【0118】このように、比率(Ac/Aw)の値が第
2所定値k2より小さい場合に、比率(Ac/Aw)の
値が小さいほど値の大きい加算量を選択して第3積算値
T3に加算すれば、検出車体加速度補正値Acが推定車
体加速度Awと比較して小さ過ぎる場合に、第3積算値
T3の値が速やかに加算される。そのため、ステップ#
37〜#40において、前後加速度センサGSの使用禁
止の判断7アンチスキッド制御禁止の判断が早期に成立
する。よって、このステップ#101〜ステップ#10
7の処理を行う構成とした場合、特に、制動距離が延び
る等、システムに重大な影響を与えるゲイン小異常の程
度が高い場合に、前後加速度センサGSの異常をより速
やかに検出することができる。
【0119】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記第
1から第3比較演算手段COMP1,COMP2,COM
3は、ブレーキスイッチBSから入力される信号に基
づいて制動開始からの時間を計測する構成としている
が、例えば、推定車体加速度Awが所定の値に達した時
に制動開始であると判断する構成としてもよい。
【0120】また、上記零点補正手段COFFは一定速
度で走行しているときの出力値Amを零点として出力値
Amに零点補正を施す構成としてもよい。この場合、上
記第1から第4実施例における零点補正と異なり、ゲイ
ン小異常あるいはゲイン大異常が零点補正により補正さ
れてしまうことがないため、比較演算を制動時間から所
定時間内に限定する必要はない。
【0121】さらに、上記実施例では、前後加速度セン
サGSから求めた検出車体加速度補正値Acをアンチス
キッド制御に用いているが、例えば、前後輪駆動力分配
制御、アクティブサスペンション制御等に用いてもよ
い。
【0122】さらにまた、比較演算手段COMP1,C
OMP3が、比率(Ac/AW)が大きいほど複数の加
算量のうち値の大きい加算量を選択して積算値T1,T
3に加算する構成としてもよい。この場合、ゲイン大異
常をより早期に検出することができる。
【0123】
【発明の効果】請求項1の前後加速度センサ異常検出装
置では、推定車体加速度と前後加速度センサの出力から
計算した車体加速度の比率を計算し、この比率が所定の
範囲内にあるときは第1積算値を減算する一方、所定の
範囲外にあるときは第1積算値を加算し、この第1積算
値が所定値以上であれば、所定のフェールセーフ処理を
行うため、ゲイン小異常の場合にもゲイン大異常の場合
にも前後加速度センサの異常を確実に検出することがで
きる。また、制動開始から所定時間内のみ、上記第1積
算値の加減算を行う構成としたので、前後加速度センサ
の出力に零点補正を行う場合にも、前後加速度センサの
異常を確実に検出することができる。
【0124】請求項2の前後加速度センサ異常検出装置
では、車両が旋回中でなく、かつ、車輪がホイルスピン
状態でない場合に、上記推定車体加速度と前後加速度セ
ンサの出力から計算した車体加速度の比率に応じて上記
第1積算値の加減算を行い、上記第1積算値が所定値以
上であれば、所定のフェールセーフ処理を行うため、車
両の旋回中やホイルスピンの発生時に生じる前後加速度
センサや車輪速センサの出力の精度低下の影響を受ける
ことなく、より正確に前後加速度センサの異常を検出す
ることができる。
【0125】請求項3のように非アンチスキッド制御中
のみ、第1積算値の加減算を行う構成とした場合には、
アンチスキッド制御中の不安定な車輪挙動の影響を受け
ることがなく、より正確に前後加速度センサの異常を検
出することができる。
【0126】
【0127】 請求項のように、上記第1積算値が第
1所定値以上であれば、上記前後加速度センサの使用を
禁止し、第1積算値が上記第1所定値より大きい第2所
定値以上であれば、システムの制御を禁止状態にする構
成とした場合には、前後加速度センサに異常の兆候が現
れた時点から前後加速度センサの使用を禁止することが
でき、前後加速度センサからの信号を利用するシステム
の信頼性、安全性を一層向上することができる。
【0128】 請求項のように、推定車体加速度に対
する前後加速度センサの出力から計算した車体加速度の
比率が、所定の範囲外にあるときに、該比率に応じて複
数の加算量から選択した値を第1積算値を加算する構成
とした場合、特に、請求項のように、上記比率が小さ
いほど、上記複数の加算量の内の値の大きい加算量を選
択して第1積算値に積算する構成とした場合には、前後
加速度センサのゲイン小異常をより早期に検出すること
ができる。
【0129】 請求項の前後加速度センサでは、推定
車体加速度に対する前後加速度センサの出力から計算し
た車体加速度の比率が所定の範囲内にあるときに第2積
算値を加算する一方、この比率が所定の範囲外にあると
きには第3積算値を加算し、第2積算値に対する第3積
算値の比が所定値以上であれば、所定のフェールセーフ
処理を行う構成としているため、ゲイン小異常の場合に
もゲイン大異常の場合にも前後加速度センサの異常を確
実に検出することができる。また、制動開始から所定時
間内のみ、上記第1積算値と第2積算値の加算を行うの
で、前後加速度センサの出力に零点補正を行う場合に
も、前後加速度センサの異常を確実に検出することがで
きる。
【0130】 請求項の前後加速度センサでは、車両
が旋回中でなく、かつ、車輪がホイルスピン状態でなけ
れば、上記推定車体加速度に対する前後加速度センサの
出力から計算した車体加速度の比率に応じて第2積算値
と第3積算値の加算を行い、この第2積算値に対する第
3積算値の比が所定値以上であれば、所定のフェールセ
ーフ処理を行うため、車両の旋回中やホイルスピンの発
生時に生じる前後加速度センサや車輪速センサの出力の
精度低下の影響を受けることなく、より正確に前後加速
度センサの異常を検出することができる。
【0131】 請求項のように非アンチスキッド制御
中のみ、第2積算値と第3積算値の加算を行う構成とし
た場合には、アンチスキッド制御中の不安定な車輪挙動
の影響を受けることがなく、より正確に前後加速度セン
サの異常を検出することができる。
【0132】
【0133】 請求項10のように、第2積算値に対す
る第3積算値の比が第3所定値以上であれば上記前後加
速度センサの使用を禁止し、上記第2積算値に対する第
3積算値の比が第3所定値より大きい第4所定値以上で
あればシステムの制御を禁止状態にする構成とした場合
には、前後加速度センサに異常の兆候が現れた時点から
前後加速度センサの使用を禁止することができ、前後加
速度センサからの信号を利用するシステムの信頼性、安
全性を一層向上することができる。
【0134】 請求項11のように、上記推定車体加速
度に対する前後加速度センサの出力から計算した車体加
速度の比率が所定の範囲外にあるときに、この比率に応
じて複数の加算量から選択した値を第3積算値を加算す
る構成、特に、請求項12のように上記比率が小さいほ
ど、上記複数の加算量の内の値の大きな加算量を選択し
て第3積算値に積算する構成とした場合には、前後加速
度センサのゲイン小異常をより早期に検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る前後加速度センサ異常検出装置
を備えるアンチスキッド制御システムを示す概略図であ
る。
【図2】 前後加速度センサを示す概略図である。
【図3】 本発明の第1実施例を示す概略図である。
【図4】 第1実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図5】 第1実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図6】 第1実施例の変形例を示すフローチャートで
ある。
【図7】 本発明の第2実施例を示す概略図である。
【図8】 第2実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図9】 第2実施例の作動を示すフローチャートであ
る。
【図10】 第2実施例の変形例を示すフローチャート
である。
【図11】 第2実施例の他の変形例を示すフローチャ
ートである。
【図12】 本発明の第3実施例を示す概略図である。
【図13】 第3実施例の作動を示すフローチャートで
ある。
【図14】 第3実施例の作動を示すフローチャートで
ある。
【図15】 第1実施例及び第3実施例の変形例を示す
フローチャートである。
【図16】 本発明の第4実施例を示す概略図である。
【図17】 第4実施例の作動を示すフローチャートで
ある。
【図18】 第4実施例の作動を示すフローチャートで
ある。
【図19】 第2実施例及び第4実施例の変形例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
COFF 零点調整手段 COMP1 第1比較演算手段 FLSF フェールセーフ手段 GCELCAL 推定車体加速度計算手段 VCAL 車輪速度計算手段 VSLCT 車輪速度選択手段 ABS アンチスッド制御手段 SOL 信号出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 7/12 - 7/22 B60T 8/00 - 8/96 G01P 21/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪速センサの出力に基づいて車輪速度
    を計算する車輪速度計算手段と、 上記車輪速度に基づいて推定車体加速度を計算する推定
    車体加速度計算手段と、 車両の前後加速度を検出する前後加速度センサと、 上記推定車体加速度に対する前後加速度センサの出力か
    ら計算した車体加速度の比率を計算し、該比率が所定の
    範囲内にあるときは減算する一方、所定の範囲外にある
    ときは加算する第1積算値を計算し、かつ、制動開始か
    ら所定時間内のみ、上記第1積算値の加減算を行う比較
    演算手段と、 上記第1積算値が所定値以上であれば、所定のフェール
    セーフ処理を行うフェールセーフ手段とを備える前後加
    速度センサ異常検出装置。
  2. 【請求項2】 上記比較演算手段は、車両が旋回中であ
    ることを検出する手段と、車輪がホイルスピン状態にあ
    ることを検出する手段を備え、車両が旋回中でなく、か
    つ、車輪がホイルスピン状態でなければ、上記第1積算
    値の加減算を行う請求項1に記載の前後加速度センサ異
    常検出装置。
  3. 【請求項3】 上記比較演算手段は、非アンチスキッド
    制御中のみ、上記第1積算値の加減算を行う請求項1又
    は請求項2に記載の前後加速度センサ異常検出装置。
  4. 【請求項4】 上記フェールセーフ手段は、上記第1積
    算値が第1所定値以上であれば、上記前後加速度センサ
    の使用を禁止し、上記第1積算値が上記第1所定値より
    大きい第2所定値以上であれば、システムの制御を禁止
    状態にする請求項1から請求項のいずれか1項に記載
    の前後加速度センサ異常検出装置。
  5. 【請求項5】 上記比較演算手段は、上記推定車体加速
    度に対する前後加速度センサの出力から計算した車体加
    速度の比率が所定の範囲外にあるときに、該比率に応じ
    て複数の加算量から選択した値を第1積算値を加算する
    構成としている請求項1から請求項のいずれか1項に
    記載の前後加速度センサ異常検出装置。
  6. 【請求項6】 上記比較演算手段は、上記比率が小さい
    ほど、上記複数の加算量のうちの値の大きい加算量を選
    択して第1積算値に加算する構成としている請求項
    記載の前後加速度センサ異常検出装置。
  7. 【請求項7】 車輪速センサの出力に基づいて車輪速度
    を計算する車輪速度計算手段と、 上記車輪速度に基づいて推定車体加速度を計算する推定
    車体加速度計算手段と、 車両の前後加速度を検出する前後加速度センサと、 上記推定車体加速度に対する前後加速度センサの出力か
    ら計算した車体加速度の比率を計算し、該比率が所定の
    範囲内にあるときに加算する第2積算値と、該比率が所
    定の範囲外にあるときに加算する第3積算値とを計算
    し、かつ、制動開始から所定時間内のみ、上記第2積算
    値及び第3積算値の加算を行う比較演算手段と、 上記第2積算値に対する第3積算値の比が所定値以上で
    あれば、所定のフェールセーフ処理を行うフェールセー
    フ手段とを備える前後加速度センサ異常検出装置。
  8. 【請求項8】 上記比較演算手段は、車両が旋回中であ
    ることを検出する手段と、車輪がホイルスピン状態にあ
    ることを検出する手段を備え、車両が旋回中でなく、か
    つ、ホイルスピン状態でなければ、上記第2積算値及び
    第3積算値の加算を行う請求項7に記載の前後加速度セ
    ンサ異常検出装置。
  9. 【請求項9】 上記比較演算手段は、非アンチスキッド
    制御中のみ、上記第2積算値及び第3積算値の加算を行
    う請求項又は請求項に記載の前後加速度センサ異常
    検出装置。
  10. 【請求項10】 上記フェールセーフ手段は、上記第2
    積算値に対する第3積算値の比が第3所定値以上であれ
    ば上記前後加速度センサの使用を禁止し、上記第2積算
    値に対する第3積算値の比が第3所定値より大きい第4
    所定値以上であればシステムの制御を禁止状態にする請
    求項から請求項のいずれか1項に記載の前後加速度
    センサ異常検出装置。
  11. 【請求項11】 上記比較演算手段は、上記推定車体加
    速度に対する前後加速度センサの出力から計算した車体
    加速度の比率が所定の範囲外にあるときに、該比率に応
    じて複数の加算量から選択した値を第3積算値を加算す
    る構成としている請求項から請求項のいずれか1項
    に記載の前後加速度センサ異常検出装置。
  12. 【請求項12】 上記比較演算手段は、上記比率が小さ
    いほど、上記複数の加算量の内の値の大きな加算量を選
    択して第3積算値に加算する構成としている請求項11
    に記載の前後加速度センサ異常検出装置。
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