JPH04358955A - アンチスキッド制御システムの安全装置 - Google Patents

アンチスキッド制御システムの安全装置

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JPH04358955A
JPH04358955A JP3134153A JP13415391A JPH04358955A JP H04358955 A JPH04358955 A JP H04358955A JP 3134153 A JP3134153 A JP 3134153A JP 13415391 A JP13415391 A JP 13415391A JP H04358955 A JPH04358955 A JP H04358955A
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JP
Japan
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failure
detection means
yaw
safety device
control system
Prior art date
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Application number
JP3134153A
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English (en)
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Kosaku Shimada
耕作 嶋田
Shigeru Horikoshi
堀越 茂
Tatsuhiko Moji
竜彦 門司
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/88Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration with failure responsive means, i.e. means for detecting and indicating faulty operation of the speed responsive control means
    • B60T8/885Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration with failure responsive means, i.e. means for detecting and indicating faulty operation of the speed responsive control means using electrical circuitry
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/1755Brake regulation specially adapted to control the stability of the vehicle, e.g. taking into account yaw rate or transverse acceleration in a curve
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2270/00Further aspects of brake control systems not otherwise provided for
    • B60T2270/40Failsafe aspects of brake control systems
    • B60T2270/406Test-mode; Self-diagnosis

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等に使用されるア
ンチスキッド制御システムに係わり、特に制動時の安定
性向上に好適なアンチスキッド制御システムの安全装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンチスキッド制御システムは、
特に雪道や凍結路のような摩擦係数の低い路面において
、ブレーキの液圧を減少、または保持できるバルブ機構
を持つことにより、車輪のロックを防止し、かつ制動距
離を長くすることなく操縦安定性を確保することができ
た。
【0003】しかし、すべての路面での操安性及び制動
力を確保できるわけでわない。特に車両の左右の車輪が
通過する路面間で摩擦係数の差がある場合、即ち、スプ
リットμ路の場合、左右の車輪のスリップ率を一定に制
御すれば、左右輪にかかる制動力の大きさに差が生じ、
この力のアンバランスが車両にヨーモーメントを発生さ
せ走行を不安定にしている。
【0004】従来のアンチスキッド制御システムでは、
上記の様なスプリットμ路での安定性を向上するために
、ロックしやすい車輪のブレーキ液圧に他のブレーキ液
圧を一致させる、いわゆるセレクトロー制御を行ってい
るが、制動力は過少となり制動距離を犠牲にしていた。
【0005】特開平1−208256号公報では一歩進
んで、車両のヨーレート(ヨー角速度)が大きい不安定
状態では後輪の目標スリップ率を低めてコーナリングフ
ォース(サイドフォース)を増加させ、車両の走行安定
性を向上する制御となっていた。
【0006】一方、一般的なアンチスキッド制御システ
ムのフェールセーフ処理を行う安全装置としては、特開
昭60−45457号公報等に記載のように、車輪速セ
ンサの断線を検出すると、システムのリレーを切って制
御弁を動作不可能とし、アンチスキッド制御を行わない
ようにするもの、特開昭63−46961号公報、特開
平1−195168号公報に記載のように、対地センサ
又は加速度センサの故障を検出したときに、代わりのセ
ンサ、即ち車輪速センサの信号から推定車体速度を求め
、この推定車体速度を用いてアンチスキッド制御を行う
ものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、特開平
1−208256号公報では、車両のヨーレートが大き
い不安定状態では後輪の目標スリップ率を低めてコーナ
リングフォースを向上させる制御となっていた。しかし
、ヨーレートを検出するセンサが故障したときのシステ
ムのフェールセーフについては考えられていなかった。 このため、ヨーレートを検出するセンサが故障して誤っ
た値を出力した場合、車両が不安定状態でもないのに低
い目標スリップ率で制御し続けて、その結果、制動距離
が長くなる恐れがあった。
【0008】また、一般的なアンチスキッド制御システ
ムの安全装置として、特開昭60−45457号公報等
に記載のように、センサの故障を発見すると制御弁を動
作不可能としまう方法があるが、この方法をヨーセンサ
を故障した場合に適用すると、制御弁が正常でもヨーセ
ンサだけの故障でシステムダウンするのでアンチスキッ
ド制御システムとしての基本動作さえ行えなくなるとい
う問題があった。
【0009】更に、特開昭63−46961号公報、特
開平1−195168号公報に記載の方法は、車体速度
を検出する手段として車輪速センサより精度の高い対地
センサ又は加速度センサを配置した場合を前提とし、そ
のセンサの故障を検出したときに元の精度の低いセンサ
を用いようとするもので、代替センサを用いない場合に
この考えを適用することはできない。
【0010】本発明の目的は、ヨー運動を検出する手段
を備え、その検出値に応じて目標スリップ率を変化させ
てアンチスキッド制御を行うものにおいて、故障部位に
応じて最適のフェールセーフ処理を行うアンチスキッド
制御システムの安全装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、車両の複数の車輪の速度を検出する車輪速検出手段と
、前記車両のヨー運動を検出するヨー運動検出手段と、
前記ヨー運動により各車輪の目標スリップ率を変化させ
る演算手段と、各車輪のスリップ率を前記目標スリップ
率に追従させる制御信号を生成する制御手段と、前記制
御信号によりブレーキの液圧を増減または保持させる制
御弁とを備えたアンチスキッド制御システムの安全装置
において、前記ヨー運動検出手段の故障を検出する第1
の故障検出手段と、前記前記制御弁の故障を検出する第
2の故障検出手段と、前記ヨー運動検出手段の故障が検
出されたときに、各車輪の目標スリップ率をヨー運動に
よらず一定とする第1のフェールセーフモードを選択し
、前記制御弁の故障が検出されたときに前記制御弁を非
作動状態に置き、アンチスキッド制御そのものを行わな
い第2のフェールセーフモードを選択するフェールセー
フ手段とを備えることを特徴としている。
【0012】好ましくは、前記ヨー運動検出手段はコン
トローラにハーネスを介して接続されており、前記第1
の故障検出手段は、前記ヨー運動検出手段の故障として
、該ヨー運動検出手段そのものの故障及び出力異常と、
前記ハーネスの断線の少なくとも1つを検出する。 また、好ましくは、前記制御手段は前記制御弁にハーネ
スを介して接続された制御弁駆動回路を有し、前記第2
の故障検出手段は、前記制御弁の故障として、制御弁そ
のものの故障と、前記制御弁駆動回路の故障と、前記ハ
ーネスの断線の少なくとも1つを検出する。更に好まし
くは、本発明の安全装置は前記車輪速検出手段の故障を
検出する第3の検出手段を更に有し、前記フェールセー
フ手段は、前記車輪速検出手段の故障が検出されたとき
に前記第2のフェールセーフモードを選択する。
【0013】
【作用】以上のように構成した本発明では、車両が低い
μ路でブレーキをかけた場合には以下の作用が得られる
。まず、ヨー運動検出手段の故障があった場合には、フ
ェールセーフ手段は第1のフェールセーフモードを選択
し、ヨー運動量検出手段の出力に依存されないアンチス
キッド制御を行う。即ち、目標スリップ率を一定の値に
固定したアンチスキッド制御を行う。これにより、一般
的なアンチスキッド制御としての制動性と安定性が確保
される。次に、制御弁の故障があった場合には、フェー
ルセーフ手段は第2のフェールセーフモードを選択し、
アンチスキッド制御のない車両と同じ状態にする。 これにより、車両はロックし易くなるが、制御弁の故障
によるノーブレーキの状態は避けられ、最低限の安全性
は確保される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図11によ
り説明する。図1は本実施例のアンチスキッド制御シス
テムの構成図を示す。図1において、1a〜1dは本実
施例のアンチスキッド制御システムを搭載した自動車の
4つの車輪、即ち、前右輪、前左輪、後右輪、後左輪で
あり、これら車輪にはそれぞれ油圧によって制動を行う
ホイールシリンダ2a〜2d及び各車輪の車輪速を検出
する車輪速センサ3a〜3dが設置されている。
【0015】ホイールシリンダ2a〜2dに供給するブ
レーキ液圧は、ブレーキペダル10の操作によってマス
ターシリンダ4と油圧ユニット5で作られる。即ち、ブ
レーキペダル10の操作によりマスターシリンダ4内に
圧力が発生し、これが油圧ユニット5に伝達され、この
油圧ユニット5を介して各ホイールシリンダ2a〜2d
へ油圧を伝える。
【0016】油圧ユニット5には、各車輪1a〜1dへ
伝えるブレーキ液圧の増圧、保持、減圧(解放)を行う
電磁弁5a〜5dが配置され、コントローラ6からから
の信号(電流)を受け駆動される。油圧ユニット5には
油圧源として、モータ12で駆動される油圧ポンプ11
が連結されている。
【0017】自動車の車体には、ハンドル9の回転位置
を検出する操舵角センサ8、車両のヨーレート(ヨー角
速度)を検出する角速度センサ7が設置されている。角
速度センサ7の代わりに、車両の前後方向の加速度を検
出する2つの加速度センサ11a,11b又は車両の横
方向の加速度を検出する2つの加速度センサ11c.1
1d(図4参照)を設置してもよい。コントローラ6に
は車輪速センサ3a〜3dからの信号、及びこれらセン
サ7,8又は8,11a,11bからの信号が入力され
る。
【0018】次に、アンチスキッド制御システムの基本
動作について説明する。従来よりABSの動作について
は種々のシステムがあり報告されているが、基本となる
動作は以下のようである。各車輪速センサ3a〜3dに
よって得られる各車輪速値及びこれら車輪速値から得ら
れる車体推定速度を、それぞれ、 Vfr:前右輪の車輪速値 Vfl:前左輪の車輪速値 Vrr:後右輪の車輪速値 Vrl:後左輪の車輪速値 V  :車体推定速度 とすると、各車輪のスリップ率は、
【0019】
【数1】 Sfr=(V−Vfr)/V:前右輪のスリップ率Sf
l=(V−Vfl)/V:前左輪のスリップ率Srr=
(V−Vrr)/V:後右輪のスリップ率Srl=(V
−Vrl)/V:後左輪のスリップ率となる。
【0020】スリップ率と摩擦係数μとの関係は図2に
示すようであり、スリップ率が0.2付近のとき摩擦係
数は最大となる。このことから、各車輪の目標スリップ
率を0.2付近に設定し、スリップ率がこれより大きな
時には電磁弁5a〜5dを動作させ、ホールシリンサ2
a〜2dの液圧を減圧(解放)する。この結果、車輪速
は車体の速度まで次第に引き上げられ、スリップ率は小
さくなる。また、スリップ率が0.2付近のきわめて小
さな値の時には、ホイールシリンダ2a〜2dの液圧を
増加させ、車輪の制動トルクを増加させ、スリップ率を
上昇させる。
【0021】このように、ホイールシリンダ2a〜2d
の液圧を変化させることを繰り返すことで、スリップ率
を所定の値に近づけ、制動力を最大とし、かつ走行時の
安定を寄与する横抗力をも低めることなく、安定に制動
することができる。
【0022】しかしながら、上述の動作は、4つの車輪
が同じ路面であることを想定している。即ち、各々の車
輪から得られる制動力を、 Ffr:前右輪の制動力 Ffl:前左輪の制動力 Frr:後右輪の制動力 Frl:後左輪の制動力 とすると、車輪にかかる垂直荷重Wf ,Wr に左右
の差がない時には、路面μが同じであるとすれば、
【0
023】
【数2】 Ffl=Ffr=μ・Wf Ffl=Frr=μ・Wr となり、差を持たないので、車両に横方向に働く力が発
生せず、車両の走行安定性は得られる。
【0024】路面μが左右輪で差がある場合、例えば右
側の路面μが高いμr>μl の場合には、図3に示す
ように、
【0025】
【数3】 Ffr=μr ・Wf >Ffl=μl ・WrFrr
=μr ・Wr >Frl=μl ・Wrとなり、車両
の重心位置回りに以下のモーメントが発生する。
【0026】
【数4】 Mb =Lr (Ffr+Frr)−Ll (Ffl+
Frl)−La (Cfr+Cfl)−Lb (Crr
+Crl)ここで、Cfr,Cfl,Crr,Crlは
前右、前左、後右、後左の車輪が発生するコーナリング
フォースで、その最大値は図2における横抗力の値以下
となっている。ここで、 Lr (Ffr+Frr)−Ll (Ffl+Frr)
>La (Cfr+Cfl)+Lb (Crr+Crl
)のときには、左右輪の制動力差によるモーメントの発
生は、タイヤの横抗力によって打ち消され、実際に車両
にヨーモーメント、即ち、ヨーが発生することはない。
【0027】しかし、左右の路面μの差が大きくなるに
従い、 Lr (Ffr+Frr)−Ll (Ffl+Frr)
>La (Cfr+Cfl)+Lb (Crr+Crl
)となり、ヨーが発生する。このヨーは、運転者のハン
ドル操作によって発生したものではなく、路面の状態に
よって生じたものであるため、運転者の意志に反するも
のでもある。また、運転者にとって予期せぬことである
ので、突然のヨー発生により事故を引き起こすケースも
ある。
【0028】この対策として、特開平1−208256
号公報では、前述したように車両のヨーレートが大きい
不安定状態では後輪の目標スリップ率を低めてコーナー
リングフォースを増大させる制御を行っている。しかし
、ヨーレートを検出するセンサが故障して誤った値を出
力した場合、車両が不安定状態でもないのに低い目標ス
リップ率で制御し続けて、その結果、制動距離が長くな
る恐れがあった。
【0029】本発明では、上記の不具合を無くすために
、システムのフェールセーフのモードを次に示す2つに
分けて処理することを提案する。 (1)ヨー運動検出手段の故障時等に、各輪の目標スリ
ップ率はヨー運動量によらず一定とする第1のフェール
セーフモード。 (2)制御弁の故障時等に、アンチスキッド制御そのも
のを行わない第2のフェールセーフモード。以下、上記
概念を具体化した本実施例の内容を、 (1)ヨー角速度及びヨー角加速度の検出法(2)ヨー
運動量によるフィードバック制御(3)第1及び第2の
フェールセーフモードに分けて詳細を説明する。
【0030】(1)ヨー角速度及びヨー角加速度の検出
法 本発明では、車両のヨーモーメントをヨー角速度又はヨ
ー角速度としてとらえ、左右の制動力のアンバランスを
、左右の車輪の目標スリップ率を変化させることにより
積極的に打ち消すものである。
【0031】ヨー運動量を得る方法の1つには光ファイ
バージャイロ、振動ジャイロ等の角速度センサを用いる
方法があり、車体に設置した角速度センサ7はこの場合
の実施例であり、ヨー角速度ωを計測する。この方法で
は、計測したヨー角速度を微分すればヨー角加速度を得
ることができる。
【0032】ヨー運動量を得る別の方法は加速度センサ
を使う方法で、車体に設置した加速度センサ11a,1
1bはこの場合の実施例であり、図4(a)及び(b)
に示すように車体に前後方向の加速度を検出する加速度
センサ11a,11b又は横方向の加速度を検出する加
速度センサ11c,11dをそれぞれペアで設置し、そ
の差信号からヨー角加速度を演算するものである。
【0033】この方法を、加速度センサ11a,11b
のペアを使った例で説明する。車体に図4(a)に示し
た方向の角加速度ωが発生すると、加速度センサ11a
では正方向に、加速度センサ11bでは負方向に加速度
が発生する。発生する加速度の絶対値は次式で表せる。
【0034】
【数5】 G(φ)=(L*φ)/2 G(φ)・・・角速度ωにより発生する加速度L   
   ・・・加速度センサ11a,11b間の距離φ 
     ・・・ヨー角加速度(ωの微分値)各々の加
速度センサで検出する加速度は、実際には重心点での前
後方向角速度Gb を含んでいるので、次のようになる
。即ち、加速度センサ11a出検出する加速度は次式と
なる。
【0035】
【数6】 G1 =Gb +(L*φ)/2 G1 ・・・加速度センサ11aで計測される加速度G
b ・・・重心点での前後方向加速度また、加速度セン
サ11bで検出する加速度は、第2項目の符号だけが反
対で次式となる。
【0036】
【数7】G2 =Gb −(L*φ)/2ここで、測定
したG1 ,G2 を用いてヨー角加速度φは次のよう
に求められる。
【0037】
【数8】φ=(G1 −G2 )/L つまり、上式の演算を実行すれば加速度センサ11a,
11bの検出値G1 ,G2 からヨー角加速度φは求
められる。この方法では、計測したヨー角加速度φを積
分すればヨー角速度ωを得ることが可能である。
【0038】(2)ヨー運動量によるフィードバック制
御 左右の路面μに差があるときにヨーモーメントが発生す
ることの対策として、上記のように特開平1−2082
56号公報では後輪の目標スリップ率を低めてコーナー
リングフォースを増大させる制御を行っていた。これに
対し本実施例では、左右の車輪で目標スリップ率を変化
させ、路面μの違いから生じるヨーモーメントを打ち消
すアンチスピン制御を行うものである。以下、この制御
を図5に示す制御ブロック図により説明する。
【0039】まず、上記のようにして検出したヨー角加
速度φ、即ち、ヨー角速度ωの微分値は、ハンドル操舵
速度をもとにして作られた目標ヨー角加速度と比較され
る。一般に、ハンドル操舵速度の2次遅れ成分がヨー角
加速度に比例することが知られており、比例分をブロッ
ク41で、2次遅れをブロック42で発生させて、操舵
角センサ8で検出したハンドル操舵角度θの微分値から
規範ヨー角加速度φRを生成する。規範ヨー角加速度φ
R は、前節(1)の方法で計測されたヨー角加速度φ
と比較し、その偏差βを求める。
【0040】次に、上記のようにして求めたヨー角加速
度偏差βにより各々の車輪の目標スリップ率Sfrt 
,Sflt ,Srrt ,Srlt をブロック43
,44,45,46により求める。これらのブロック4
3,44,45,46には偏差βから目標スリップ率を
求めるテーブルがあり、図5の各ブロック内に示すよう
な関数関係になっている。この関数関係の本質的な意味
は車両に目標ヨー角加速度φR よりも右回りのヨー角
加速度が発生したときには、右側の車輪の目標スリップ
率を下げることにある。この結果、図2に対応させると
、右側の車輪の目標スリップ率は0.2付近であったも
のが、0.1以下に下げられるもので、右側の車輪の摩
擦係数μは小さくなり、車両に左回りのヨーモーメント
を発生させる。
【0041】次に、ブロック47a〜47dでは各車輪
速値Vfr,Vfl,Vrr,Vrlから求めた推定車
体速度Vと、目標スリップ率Sfrt ,Sflt ,
Srrt ,Srlt から目標車輪速値を次式にて算
出する。
【0042】
【数9】 Vfrt =V*(1−Sfrt ) Vflt =V*(1−Sflt ) Vrrt =V*(1−Srrt ) Vflt =V*(1−Sflt ) そして、この目標車輪速値と実際の車輪速値との差によ
り電磁弁5a〜5dの増圧、保持、減圧を決定する。
【0043】以下、ブロック47a〜47dで行われる
、各車輪を上記の目標スリップ率に制御する演算につい
て図6及び図7により説明する。図6には、上記〔数9
〕の第1番目の式に目標スリップ率Sfrt を代入し
て得た目標車輪速Vfrt を制御する動作を示す。図
6中のA〜Dは電磁弁の動作条件を示している。 A条件・・・車輪の加速度Gfr<GL で保持B条件
・・・車輪速Vfr<目標車輪速Vfrt で減圧C条
件・・・車輪の加速度Gfr>GH で保持D条件・・
・A,B,C条件以外で増圧上記の条件をフローチャー
トにて示すと図7のようになる。なお、本ルーチンは例
えばΔT(=10ms)毎に演算される。
【0044】図7において、ブロック701では目標車
輪速を演算する。ブロック702では車輪加速度を演算
するが、1回前に演算したVfrとの差から求める。ブ
ロック703では図6中のB条件判定を行う。ブロック
704では図6中のC条件判定を行う。ブロック705
では図6中のA条件判定を行う。ブロック703〜70
5でA〜C条件にあてはまらなかったときはD条件とな
り、ブロック706で電磁弁を増圧状態とする。ブロッ
ク703,704でB及びC条件のときは、ブロック7
07で電磁弁を保持状態とする。ブロック705でA条
件のときは、ブロック708で電磁弁を減圧、即ち、解
放状態とする。
【0045】以上、前右車輪を例にとり図5のブロック
47aについて説明したが、ブロック47b〜47dに
ついても同様の処理を行い、車輪速を目標車輪速に追従
させる。また、これらの処理、演算はコントローラ6内
のマイクロコンピュータによって行われる。
【0046】(3)第1及び第2のフェールセーフモー
ド 次に、アンチスキッド動作におけるフェールセーフ処理
について図8〜図11を用いて説明する。
【0047】図8はアンチスキッド制御システムのハー
ドウエア構成の特に安全装置に関する部分を示すもので
、図9は初期診断のフローチャートを示す。図10と図
11はフェールセーフ処理のフローチャートを示す。 図10と図11の違いは、図10がフェールセーフ機能
をハードとソフトで行う場合のフローチャートであり、
図11はフェールセーフ機能をフルソフトで行う場合の
フローチャートである。
【0048】以下、図8のハードウエア上でのフェール
セーフ処理についてハードウエアとソフトウエアの両面
の観点から説明する。図8において、CPU800上で
は、図9及び図10に示したソフトウエアの処理が実行
される。なお、CPU800はDSP (Digita
l Signal Processor)でもよい。C
PU800はA/D変換器の端子801,802,81
1,814,830入力ポート803,804,805
,806、出力ポート807,808,809,810
,812,813を備える。なお、これらは必ずしもC
PU800と一体でなくてもよい。
【0049】A/D変換器の端子801,802,81
1,814,830は入力電圧を受ける端子である。端
子801,802はハーネス50a,50bを介して加
速度センサ11a,11bの出力する電圧を入力し、そ
れが加速度に変換される。端子811,814は電磁弁
816,817に流れる電流を抵抗821,822にて
電圧に変換してから入力する。端子830はハーネス5
2を介して操舵角センサ8の出力する電圧を入力し、そ
れが操舵角に変換される。入力ポート803、804、
805、806はハーネス51a〜51dを介して車輪
速センサ3a〜3dのパルス信号を入力する。ただし、
図8ではセンサとポート間の波形整形回路の記述は省略
した。
【0050】出力ポート807がHIになるとトランジ
スタ818がONしてリレー815を導通状態にする。 このポートからリレーの役割は、電磁弁の故障が認めら
れた場合、出力ポート807の信号でリレー815を切
り、アンチスキッド制御システムの誤動作を防ぐことで
ある。
【0051】本実施例では、電磁弁816,817は2
個1組でブレーキ液圧の増圧、保持、減圧が可能であり
、図1の電磁弁5aに相当する。このうち電磁弁816
にはブレーキ液圧を保持する機能があり、電磁弁817
にはブレーキ液圧を減圧する機能があり、両電磁弁81
6,817がOFFのとき、ブレーキ液圧が増圧される
。電磁弁816,817はハーネス53,54を介して
各々トランジスタ819,820にて駆動され、駆動電
流を検出するため電流検出用抵抗821,822がこれ
らトランジスタに接続されている。
【0052】トランジスタ819,820の駆動はCP
U800のポートから直接行われず、論理回路を介して
行われる。図8に示したこの論理回路はハード的にフェ
ールセーフ機能を持たせたものである。即ち、トランジ
スタ819,820のベースはOR回路823,824
に接続され、OR回路823の入力は各々AND回路8
25,826により与えられ、OR回路824の入力は
各々AND回路827,828により与えられる。
【0053】AND回路825の入力の一方はCPU8
00が演算したヨーフィードバック制御が有る場合、即
ち、上記本実施例のヨーモーメントを打ち消すアンチス
ピン制御を行う場合の電磁弁保持の指令信号で、ポート
808から出力される。AND回路825のもう一方の
入力は、ポート810から出力されるヨーフィードバッ
ク制御の有無を選択する信号である。AND回路826
の入力の一方はCPU800が演算したヨーフィードバ
ック制御が無い場合、即ち、上記本実施例のアンチスピ
ン制御を行わず、目標スリップ率を一定とした通常のア
ンチスキッド制御を行う場合の電磁弁保持の指令信号で
、ポート809から出力される。AND回路826のも
う一方の入力は、ポート810から出力されるヨーフィ
ードバック制御の有無を選択する信号をNOT回路82
9にて反転させたものである。
【0054】つまり、ポート810の出力がHIであれ
ば、ヨーフィードバック制御(アンチスピン制御)有り
の場合の電磁弁保持信号がOR回路823を通してトラ
ンジスタ819に入力される。逆に、ポート810の出
力がLOであれば、ヨーフィードバック制御無し(通常
のアンチスキッド制御)の場合の電磁弁保持信号がOR
回路823を通してトランジスタ819に入力される。
【0055】図8のトランジスタ820はブレーキ液圧
の減圧用電磁弁817を駆動するためのものであり、こ
れに接続されるOR回路824、AND回路817,8
18は、上述のOR回路823、AND回路825,8
26に対応していて同様の動作をする。以上、安全装置
のハードウエアについて説明したが、図8は1車輪分の
電磁弁の駆動回路を記載したものであり、実際にはあと
3車輪分の駆動回路が付加されている。
【0056】次に、CPU800内で行われる初期診断
を図9に示すフローチャートにより説明する。ここでい
う初期診断は、CPU800のパワーオンリセット時に
、つまり自動車のキースイッチオン時に一回実行される
。図9において、ブロック901はイニシャライズで、
フラグやカウンターの初期化を行う。ブロック902は
カウンターiをインクリメントする。ここで、カウンタ
ーの数値は各電磁弁に対応した番号となる。ブロック9
03ではカウンターiの番号に対応した電磁弁、例えば
電磁弁5aに通電する。図8に対応させるとトランジス
タ819,820を駆動して電磁弁816,817に通
電する。
【0057】ブロック904では先のブロック903で
電磁弁に通電されているはずなので、電磁弁の導通チェ
ックを行う。導通チェックは図8の電流検出用抵抗82
1,822に現れた電圧をA/D変換器の端子811又
は814に入力して検出する。これにより、電磁弁5a
(816,817)の故障、ハーネス53,54の断線
、トランジスタ819,820の故障がチェックできる
。ブロック905ではカウンターiに対応した電磁弁へ
の通電を止める。なおブロック903からブロック90
5の間の通電時間は1msec以下の短い時間であり、
しかも各車輪いっせいに行わないので、停止している車
両が動いてしまうような不具合はない。
【0058】ブロック907では前述した故障の判定を
行い、電磁弁等の故障が確認された場合はブロック90
7で故障モードBフラグに1をたてる。ブロック908
は全ての電磁弁のチェックが終わったかどうか判定する
。電磁弁のチェックが全て終わったたらブロック909
に進む。ブロック909からブロック913ではヨーセ
ンサ関係のチェックが行われる。ブロック909では全
ての車輪速が0であることを確認する。ブロック910
では片方の加速度センサの電圧が所定の範囲に入ってい
るかどうかを確認する。ブロック911ではもう一方の
加速度センサの電圧が所定の範囲に入っているかどうか
を確認する。これにより、加速度センサ11a,11b
aの故障、ハーネス50a,50bの断線がチェックで
きる。
【0059】ブロック912では2つの加速度センサの
電圧の差が所定の範囲に入っているかどうかを確認する
。これは、ブロック909の判定により車両が止まって
いることが既に確認されているので、2つの加速度セン
サの出力が異なっていることは、車両が回転運動してい
ることになり矛盾するのでセンサ故障と判定する。以上
、ブロック910,911,912のどれか1つでも条
件を満足しない場合はセンサ異常と判定され、ブロック
913にて故障モードAフラグに1をたてる。
【0060】なお、上記では、電磁弁の故障と、トラン
ジスタの故障と、ハーネスの断線が確認されたときに故
障モードBフラグに1を立てたが、車輪速センサ3a〜
3dの故障及びそのハーネス51a〜51dの断線も電
磁弁の故障と同様にアンチスキッド制御に重大な影響を
持つことから、これらの故障をもチェックし、その故障
が確認されたときに故障モードBフラグに1を立てるよ
うにしてもよい。同様に、上記では加速度センサ11a
,11bの故障及び出力異常と、ハーネス50a,50
bの断線が確認されたときに故障モードAフラグに1を
立てたが、操舵角センサ8の故障及びそのハーネス52
の断線もヨー運動量によるフィードバック制御(アンチ
スピン制御)に関して重大な影響を持つことから、これ
らの故障をもチェックし、その故障が確認されたときに
故障モードAフラグに1を立てるようにしてもよい。
【0061】次に、走行中にブレーキがかれられたとき
のフェールセーフ処理について図10のフローチャート
を用いて説明する。ブロック100からブロック110
に示した処理は一定時間(例えば10msec)毎の割
り込みによるタスクにて実行される。ブロック100で
は故障モードBフラグが1かどうかがチェックされ、フ
ラグ1がたっている場合はブロック104にてポート8
07をLOにしてリレー815を切る。ブロック101
では故障モードAフラグが1かどうかがチェックされ、
フラグ1がたっている場合はブロック103にでポート
810をLOにしてハード的にヨーフィードバック制御
無しの保持指令信号、減圧指令信号を選択する。フラグ
に1がたっていない場合はシステムは正常とみなされ、
ブロック103にてポート810をHIにしてハード的
にヨーフィードバック制御有りの保持指令信号、減圧指
令信号を選択する。
【0062】このあとブロック105からブロック11
0ではアンチスキッド制御の演算が行われるが、ヨーフ
ィードバック制御有りと無しの両方について指令信号決
定までの演算が行われる。ブロック105では目標スリ
ップ率テーブル43〜46(図5参照)の検索を行う。 ついでブロック106では、検索した結果の目標スリッ
プ率に対して、図7に示した目標スリップ率追従ルーチ
ンの演算を行う。その結果としてブロック107では、
電磁弁の保持指令信号、減圧指令信号をポート803,
813に出力する。
【0063】ブロック108では目標スリップ率を0.
2に固定し、ついでブロック109では、目標スリップ
率に対して、図7に示した目標スリップ率追従ルーチン
の演算を行う。その結果としてブロック110では、電
磁弁の保持指令信号、減圧指令信号をポート809,8
12に出力する。
【0064】以上、ハードウエアとソフトウエアを組み
合わせたフェールセーフ処理について述べたが、次にフ
ルソフトウエアの例についても説明する。図11に、フ
ルソフトウエアの場合のフェールセーフ処理のフローチ
ャートを示す。ブロック111では故障モードBのフラ
グが1かどうか判定する。1であった場合にはブロック
118で故障モードBと判定し、つづいてブロック11
9にてリレー815を切る。ブロック112では故障モ
ードAのフラグが1かどうか判定する。1であった場合
にはブロック116で故障モードAと判定し、続いてブ
ロック117にて目標スリップ率を0.2に固定する。 ブロック112で故障モードAのフラグが1でなかった
場合は、ブロック113で正常動作モードと判定し、続
いてブロック114では目標スリップ率のテーブル検索
を行う。ブロック114とブロック117からはブロッ
ク115に進み、図7に示した目標スリップ率追従ルー
チンが実行される。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、ヨー運動検出手段の故
障があった場合には、第1のフェールセーフモードが選
択され、ヨー運動量検出手段の出力に依存されない、目
標スリップ率を一定の値に固定したアンチスキッド制御
が行われるので、一般的なアンチスキッド制御としての
制動性と安定性が確保される。また、制御弁の故障があ
った場合には、第2のフェールセーフモードが選択され
、アンチスキッド制御のない車両と同じ状態となるので
、車両はロックし易くなるが、制御弁の故障によるノー
ブレーキの状態は避けられ、最低限の安全性が確保され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるアンチスキッド制御シ
ステムの全体構成図である。
【図2】スリップ率と摩擦係数及び横抗力係数との関係
を示す図である。
【図3】車体に作用するモーメントの釣り合いを説明す
るための図である。
【図4】自動車における加速度センサの配置を示す図で
ある。
【図5】ヨー運動のフィードバック制御を実施する処理
機能の制御ブロック図である。
【図6】図5の制御ブロックの動作を経過時間と共に示
すタイムチャートである。
【図7】図5の制御ブロックにおける車輪速制御のフロ
ーチャートである。
【図8】フェールセーフ処理をセミハードウエアにて実
施する安全装置の回路図である。
【図9】図8のフェールセーフ処理の初期診断を示すフ
ローチャートである。
【図10】図8のフェールセーフ処理の初期診断以外の
ソフト部分を示すフローチャートである。
【図11】フェールセーフ処理をフルソフトにて実施す
る安全装置のフローチャートである。
【符号の説明】
1a〜1d  車輪 3a〜3d  車輪速センサ(車輪速検出手段)5  
油圧ユニット 5a〜5d  電磁弁(制御弁) 6  コントローラ(演算手段、制御手段、第1及び第
2の故障検出手段、フェールセーフ手段)7  角速度
センサ(ヨー運動検出手段)11a,11b  加速度
センサ(ヨー運動検出手段)43〜46  目標スリッ
プ率テーブル(演算手段)50a〜54  ハーネス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  車両の複数の車輪の速度を検出する車
    輪速検出手段と、前記車両のヨー運動を検出するヨー運
    動検出手段と、前記ヨー運動により各車輪の目標スリッ
    プ率を変化させる演算手段と、各車輪のスリップ率を前
    記目標スリップ率に追従させる制御信号を生成する制御
    手段と、前記制御信号によりブレーキの液圧を増減また
    は保持させる制御弁とを備えたアンチスキッド制御シス
    テムの安全装置において、前記ヨー運動検出手段の故障
    を検出する第1の故障検出手段と、前記制御弁の故障を
    検出する第2の故障検出手段と、前記ヨー運動検出手段
    の故障が検出されたときに、各車輪の目標スリップ率を
    ヨー運動によらず一定とする第1のフェールセーフモー
    ドを選択し、前記制御弁の故障が検出されたときに前記
    制御弁を非作動状態に置き、アンチスキッド制御そのも
    のを行わない第2のフェールセーフモードを選択するフ
    ェールセーフ手段とを備えることを特徴とするアンチス
    キッド制御システムの安全装置。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のアンチスキッド制御シ
    ステムの安全装置において、前記ヨー運動検出手段は、
    コントローラにハーネスを介して接続されており、前記
    第1の故障検出手段は、前記ヨー運動検出手段の故障と
    して、前記ヨー運動検出手段そのものの故障及び出力異
    常と、前記ハーネスの断線の少なくとも1つを検出する
    ことを特徴とするアンチスキッド制御システムの安全装
    置。
  3. 【請求項3】  請求項1記載のアンチスキッド制御シ
    ステムの安全装置において、前記制御手段は前記制御弁
    にハーネスを介して接続された制御弁駆動回路を有し、
    前記第2の故障検出手段は、前記制御弁の故障として、
    制御弁そのものの故障と、前記制御弁駆動回路の故障と
    、前記ハーネスの断線の少なくとも1つを検出すること
    を特徴とするアンチスキッド制御システムの安全装置。
  4. 【請求項4】  請求項1記載のアンチスキッド制御シ
    ステムの安全装置において、前記車輪速検出手段の故障
    を検出する第3の故障検出手段を更に有し、前記フェー
    ルセーフ手段は、前記車輪速検出手段の故障が検出され
    たときに前記第2のフェールセーフモードを選択するこ
    とを特徴とするアンチスキッド制御システムの安全装置
  5. 【請求項5】  請求項1記載のアンチスキッド制御シ
    ステムの安全装置において、前記ヨー運動検出手段は角
    速度センサを備えることを特徴とするアンチスキッド制
    御システムの安全装置。
  6. 【請求項6】  請求項1記載のアンチスキッド制御シ
    ステムの安全装置において、前記ヨー運動検出手段は、
    車体の一平面にそれぞれの向きが平行となるように設置
    した2つの加速度センサと、これら2つの加速度センサ
    の出力の差分を演算し、この差分からヨー角加速度を求
    める手段とを備えることを特徴とするアンチスキッド制
    御システムの安全装置。
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